JP2003167623A - 振動監視装置と方法、およびそのためのプログラム - Google Patents

振動監視装置と方法、およびそのためのプログラム

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JP2003167623A
JP2003167623A JP2001367870A JP2001367870A JP2003167623A JP 2003167623 A JP2003167623 A JP 2003167623A JP 2001367870 A JP2001367870 A JP 2001367870A JP 2001367870 A JP2001367870 A JP 2001367870A JP 2003167623 A JP2003167623 A JP 2003167623A
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unit
vibration
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display control
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Application number
JP2001367870A
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English (en)
Inventor
Masahiro Horiguchi
雅裕 堀口
Koshi Yoneyama
幸志 米山
Keiichi Watanabe
慶一 渡辺
Hidekazu Emura
秀和 江村
Naoki Kiritani
直樹 桐谷
Koichiro Yamada
耕一郎 山田
Naoki Oikawa
直樹 及川
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Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動データにおける異常の有無を容易かつ正
確に判別可能とすることにより、経験の浅い操作員であ
っても振動データを効果的に監視可能とする。 【解決手段】 データ収集部1は、振動信号や回転数ピ
ックアップ信号を収集すると共に、プロセス値を収集す
る。データ解析部2は、収集されたデータを解析する。
データ監視部3は解析データをしきい値と比較して異常
の有無を監視する。しきい値記憶部4は、しきい値また
はしきい値算出用データを予め保存する。保存データ作
成部5は、解析データから、データ監視結果または予め
設定された保存周期に応じて保存用のデータを作成し、
データ記憶部6に保存する。表示制御部7は、入出力部
8からの要求に応じてデータ記憶部6に保存されたデー
タの中から表示するデータを取得し、そのデータに応じ
た表示形式で入出力部に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転機器の振動を
監視する振動監視装置に係り、特に、効果的な振動監視
に好適な振動監視装置と方法、およびそのためのプログ
ラムに関する。
【0002】
【従来の技術】発電所等の各種プラントに使用されるタ
ービン、発電機等の回転機器においては、機器に何らか
の異常が生じた場合に、その発生部位や発生原因に拘わ
らず、その異常は振動変化に最も顕著に現れるため、従
来から、回転機器の健全性の確認を行う目的で、回転機
器の振動を監視する振動監視装置が使用されている。
【0003】このような振動監視装置においては、回転
機器のシャフトやケーシング等に振動センサや位相計等
を設置し、振動値や回転数を測定して、得られたデータ
を線図化して表示するようになっている。振動監視装置
において表示される線図としては、回転数と振幅との関
係を表す回転数−振幅線図(S−V線図)、振幅と位相
との関係を極座標で表すポーラル線図、振動の周波数分
析結果をグラフ化して表すスペクトル線図、等が使用さ
れている。
【0004】従来、このような振動監視装置としては、
各種の装置が提案されている。例えば、特開平8−13
6416号公報においては、回転機器の振動値と共にプ
ロセス値を入力して、入力されたプロセス値に基づいて
回転機器の運転状態を判定し、判定された運転状態に基
づいて線図を選択して表示する振動監視装置が開示され
ている。この公報においてはまた、運転状態に応じた線
図を表示する場合に、現在の振動データと、基準となる
振動データとを重ね合わせて表示することが記載されて
いる。この公報記載の技術によれば、回転機器の運転状
態に応じた適切な表示形式(線図)の振動データを自動
的に選択して表示することができると共に、現在の振動
データと基準となる振動データを重ね合わせて表示する
ことにより、振動の監視が容易になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の振動監視装置には、次のような問題点があ
る。
【0006】まず、現在の振動データと基準となる振動
データを重ね合わせて表示したとしても、経験の浅い操
作員が表示された振動データにおける異常の有無を正確
に判別することは難しいため、振動データを効果的に監
視することはできない。したがって、振動データを効果
的に監視するためには、熟練した操作員が必要である。
そして、熟練した操作員が振動データを監視する場合で
も、得られたデータを振動監視装置上でしか確認できな
いため、その操作員が遠隔地にいる場合には振動データ
をリアルタイムで監視することはできない。
【0007】また、振動データの表示形式を運転状態に
応じて自動的に選択して表示できる一方で、操作員が任
意のデータ表示形式に変更するためには所定の複数の操
作が必要であり、データ表示形式を容易に変更すること
はできない。さらに、表示されるのは、ポーラル線図の
み、S−V線図のみ、といった1種類のデータ表示形式
だけであり、複数のデータ表示形式を同時に表示するこ
とはできない。
【0008】また、ポーラル線図やS−V線図において
値の読み取りができるのは、起動停止を複数回行ってい
る場合の回転数に対する表示時間幅の最新データのみで
あり、それ以外の時間のデータについては値の読み取り
ができない。そして、スペクトル線図において表示でき
るのは、起動停止を複数回行っている場合の回転数に対
する時間幅の最新データのみであり、それ以外の時間の
データについては表示できない。
【0009】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解消するために提案されたものであり、その目的は、
振動データにおける異常の有無を容易かつ正確に判別可
能とすることにより、経験の浅い操作員であっても振動
データを効果的に監視可能な振動監視装置と方法、およ
びそのためのプログラムを提供することである。本発明
の別の目的は、遠隔地で振動データを即時に確認可能と
し、あるいは、データの表示形式や表示内容およびそれ
らの変更に柔軟性を持たせることによって、振動データ
をより効果的に監視可能な振動監視装置と方法、および
そのためのプログラムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、予め保存したしきい値を使用して振動デ
ータにおける異常の有無を自動的に監視し、その監視結
果に応じた振動データを保存すると共に、保存したデー
タを要求に応じて表示することにより、経験の浅い操作
員であっても振動データにおける異常の有無を容易かつ
正確に判別できると共に、過去の異常時のデータ等を容
易に参照できるようにしたものである。
【0011】なお、本発明において重要な用語の定義は
次の通りである。「回転機器」は、タービン、発電機、
コンプレッサ、ブロワ、ポンプ、等の回転型の機器一般
を意味する。「振動信号」は、振動センサなどの振動検
出手段によって得られた回転機器の振動を示す信号を意
味する。「回転数信号」は、回転数ピックアップなどの
回転数検出手段によって得られた回転機器の回転数を示
す信号を意味する。
【0012】「プロセス値」は、回転機器が使用される
プラントの運転中において当該回転機器を含むプラント
内の各種の機器から得られる各種の値、およびプラント
全体から得られる各種の値を含む広い概念である。「解
析データ」は、振動信号、回転数信号、プロセス値、な
どの収集されたデータを解析して得られるデータであ
り、しきい値との比較に必要な振動監視用の各種のデー
タを含む広い概念である。
【0013】「入出力部」は、本発明の振動監視装置や
方法によって得られたデータを画面表示すると共に、操
作員の操作に応じてデータ表示要求等の各種の入力を行
う部分であり、振動監視装置に組み込まれるものに限ら
ず、振動監視装置にオンラインあるいは各種の通信ネッ
トワーク経由で接続された単数または複数の入出力端末
を含む広い概念である。
【0014】請求項1の発明は、回転機器の振動を監視
する振動監視装置において、データ収集部、データ解析
部、データ監視部、しきい値記憶部、保存データ作成
部、データ記憶部、表示制御部、を備えたことを特徴と
している。ここで、データ収集部は、回転機器の振動信
号、回転数信号、プロセス値、を含むデータを収集する
部分であり、データ解析部は、データ収集部によって収
集されたデータを解析する部分である。また、データ監
視部は、データ解析部によって解析された解析データを
しきい値と比較して異常の有無を監視する部分であり、
しきい値記憶部は、データ監視部によって使用されるし
きい値またはしきい値算出用データを予め保存する部分
である。また、保存データ作成部は、データ解析部によ
って解析された解析データから、データ監視部によって
得られたデータ監視結果または予め設定された保存周期
に応じて保存用のデータを作成する部分であり、データ
記憶部は、保存データ作成部によって作成されたデータ
を保存する部分である。さらに、表示制御部は、入出力
部からの要求に応じてデータ記憶部に保存されたデータ
の中から表示するデータを取得し、取得したデータをそ
のデータに応じた表示形式で入出力部に表示する部分で
ある。
【0015】請求項12の発明は、請求項1の発明を方
法の観点から把握したものであり、回転機器の振動を監
視する振動監視方法において、請求項1の発明における
各部の機能に対応する、データ収集ステップ、データ解
析ステップ、データ監視ステップ、しきい値記憶ステッ
プ、保存データ作成ステップ、データ記憶ステップ、表
示制御ステップ、を有することを特徴としている。
【0016】請求項13の発明は、請求項1、12の発
明をプログラムの観点から把握したものであり、回転機
器の振動を監視するためのプログラムにおいて、請求項
1の発明における各部の機能、すなわち、データ収集機
能、データ解析機能、データ監視機能、しきい値記憶機
能、保存データ作成機能、データ記憶機能、表示制御機
能、をコンピュータに実現させることを特徴としてい
る。
【0017】以上のような請求項1、12、13の発明
によれば、振動データおよびプロセス値を収集して、運
転状態に応じた適切な表示形式の振動データを表示でき
るだけでなく、予め保存したしきい値またはしきい値算
出用データを使用して振動データの異常の有無を自動的
に監視し、その監視結果に応じたデータを保存すること
により、異常時におけるデータを有効に再利用すること
ができる。この場合、予め保存したしきい値またはしき
い値算出用データを使用することにより、振動データに
おける異常の有無を容易かつ正確に判別できる。また、
保存したデータ中から必要なデータを指定するだけで、
そのデータを容易に参照できるため、現在の振動データ
の監視に過去のデータを容易に利用することができる。
したがって、経験の浅い操作員であっても振動データを
効果的に監視することができる。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の振動監視装
置において、データ解析部、データ判定部、保存用デー
タ作成部、データ記憶部、表示制御部、のいずれかで得
られたデータを、通信ネットワーク経由で伝送するデー
タ伝送部を備えたことを特徴としている。この発明によ
れば、操作員が遠隔地にいる場合であっても、データ伝
送された振動データを受信することにより、振動データ
をリアルタイムで監視することができる。
【0019】請求項3の発明は、請求項1または2の振
動監視装置において、表示制御部が、複数の選択肢から
なる表示切替メニューを表示すると共に、表示された表
示切替メニュー中の選択肢が選択された場合にその選択
肢に応じて表示するデータまたは表示形式の切替を行う
表示切替制御部を含むことを特徴としている。この発明
によれば、表示切替メニューを表示することにより、表
示切替メニュー中の選択肢を選択するだけで、データ表
示形式を容易に変更することができる。
【0020】請求項4の発明は、請求項1から3までの
いずれか1項の振動監視装置において、表示制御部が、
データ記憶部に保存されたデータを1画面上に複数のグ
ラフ形式で表示する複数グラフ表示制御部を含むことを
特徴としている。この発明によれば、1画面上に複数の
グラフを表示することにより、複数のデータを容易に比
較することができる。
【0021】請求項5の発明は、請求項1から4までの
いずれか1項の振動監視装置において、表示制御部が、
ナビゲーション部とグラフ表示制御部を含むことを特徴
としている。ここで、ナビゲーション部は、時間−回転
数線図を表示すると共に、表示された時間−回転数線図
中で選択位置が指定された場合にその選択位置に対応す
る値を表示する部分である。また、グラフ表示制御部
は、ナビゲーション部によって表示された時間−回転数
線図中で選択位置が指定された場合にその選択位置に対
応する時間を取得し、その時間に対応する値の読み取り
情報を含むポーラル線図およびS−V線図を表示する部
分である。この発明によれば、ポーラル線図およびS−
V線図とは別に時間−回転数線図を表示して値読み取り
位置を選択することで、その選択位置における回転数と
時間に対応する値の読み取りが、ポーラル線図およびS
−V線図中で可能となる。
【0022】請求項6の発明は、請求項1から5までの
いずれか1項の振動監視装置において、表示制御部が、
ナビゲーション部とグラフ表示制御部を含むことを特徴
としている。ここで、ナビゲーション部は、時間−回転
数線図を表示すると共に、表示された時間−回転数線図
中で選択位置が指定された場合にその選択位置に対応す
る値を表示する部分である。また、グラフ表示制御部
は、ナビゲーション部によって表示された時間−回転数
線図中で選択位置が指定された場合にその選択位置に対
応する時間を取得し、その時間に対応するスペクトル線
図を表示する部分である。この発明によれば、スペクト
ル線図とは別に時間−回転数線図を表示して表示対象位
置を選択することで、その選択位置における回転数と時
間に対応するスペクトル線図の表示が可能となる。
【0023】請求項7の発明は、請求項1から6までの
いずれか1項の振動監視装置において、表示制御部が、
データ記憶部に保存されたデータおよび外部媒体記憶部
に保存されたデータにそれぞれアクセスしてデータを取
得するデータ取得部と、このデータ取得部によって取得
可能なデータのデータ一覧を表示する一覧表示制御部と
を含むことを特徴としている。この発明によれば、デー
タ記憶部に保存されたデータおよび外部媒体記憶部に保
存されたデータを含むデータ一覧を表示することによ
り、このデータ一覧中で外部媒体記憶部に保存されたデ
ータを選択するだけで、データ取得部でその外部媒体記
憶部のデータにアクセスすることができる。したがっ
て、外部媒体記憶部に保存されたデータについても、デ
ータ記憶部に保存されたデータと同様、復元せずにデー
タを表示することができる。
【0024】請求項8の発明は、請求項1から7までの
いずれか1項の振動監視装置において、表示制御部が、
参照データ選択部とグラフ表示制御部を含むことを特徴
としている。ここで、参照データ選択部は、データ記憶
部に保存されたデータの中から参照可能なデータのデー
タ一覧を表示すると共に、P−P、1次、2次、3次、
の信号選択を行う信号選択肢群を表示して、データ一覧
中のデータと信号選択肢群中の信号選択肢が選択された
場合にその選択結果を表示する部分である。また、グラ
フ表示制御部は、参照データ選択部によって得られた選
択結果に応じたデータを参照データとしてデータ記憶部
から取得し、その参照データを含む線図を表示する部分
である。この発明によれば、参照可能なデータのデータ
一覧を表示すると共に、信号選択肢群を表示することに
より、データ一覧中のデータを選択すると共に、P−
P、1次、2次、3次の信号選択を行うことができるた
め、データの重ね合わせ表示において、表示軸を変えた
場合でも、信号の再選択を行う必要がない。
【0025】請求項9の発明は、請求項1から8までの
いずれか1項の振動監視装置において、しきい値更新部
を備えたことを特徴としている。このしきい値更新部
は、予め設定されたしきい値更新条件の判定に必要なパ
ラメータを、データ収集部によって収集されたデータか
ら取得し、そのパラメータとしきい値更新条件に基づい
てしきい値を更新するか否かを判定し、しきい値を更新
すると判定した場合に、データ記憶部に保存されたデー
タに基づいて新たなしきい値を算出し、しきい値記憶部
に保存されたしきい値またはしきい値算出用データを更
新する部分である。この発明によれば、収集したデータ
からしきい値の更新が必要であるかを判定し、更新が必
要な場合に、保存されたデータに基づいて新たなしきい
値を算出し、しきい値を更新することにより、常に最適
なしきい値を使用して振動データを効果的に監視するこ
とができる。
【0026】請求項10の発明は、請求項1から9まで
のいずれか1項の振動監視装置において、記録判定部を
備えたことを特徴としている。この記録判定部は、予め
設定されたデマンド記録条件の判定に必要なパラメータ
を、データ収集部によって収集されたデータから取得
し、そのパラメータとデマンド記録条件に基づいてデマ
ンド記録の開始または停止を行うか否かを判定し、デマ
ンド記録の開始または停止を行うと判定した場合に、保
存データ作成部に対してデマンド記録の開始要求または
停止要求を行う部分である。この発明によれば、事前に
設定したデマンド記録条件により、操作員がいない場合
でも、無人でデマンド記録の実行や停止をすることがで
きる。
【0027】請求項11の発明は、請求項1から10ま
でのいずれか1項の振動監視装置において、自動配信・
通知部を備えたことを特徴としている。この自動配信・
通知部は、データ記憶部に保存されたデータを取得し、
そのデータが、予め設定された自動配信・通知条件を満
たすか否かを判定し、自動配信・通知条件を満たすと判
定した場合に、予め設定された種別のデータを、予め設
定された配信・通知先に対して通信ネットワーク経由で
自動配信・通知する部分である。この発明によれば、操
作員やその他の関係者が遠隔地にいたり、休日に入って
いたりする場合であっても、データ記憶部に保存された
データが予め設定しておいた自動配信・通知条件を満た
す場合には、関係者について予め設定しておいた配信・
通知先の全てに対し、予め設定しておいた種別のデータ
を迅速に配信・通知することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下には、本発明の実施の形態を
図面に沿って具体的に説明する。ただし、ここで記載す
る実施の形態は、本発明を何ら限定するものではなく、
本発明の一態様を例示するものにすぎない。
【0029】本発明は、典型的には、コンピュータをソ
フトウェアで制御することにより実現される。この場合
のソフトウェアは、コンピュータのハードウェアを物理
的に活用することで本発明の作用効果を実現するもので
あり、また、従来技術を適用可能な部分には好適な従来
技術が適用される。
【0030】また、本発明を実現するハードウェアやソ
フトウェアの具体的な種類や構成、ソフトウェアで処理
する範囲などは自由に変更可能であり、例えば、本発明
を実現するプログラムは本発明の一態様である。このた
め、以下の説明では、本発明および実施形態の各機能を
実現する仮想的回路ブロックを用いる。
【0031】[第1の実施の形態]図1は、本発明の振
動監視装置における第1の実施の形態を示すブロック構
成図である。この図1に示すように、振動監視装置は、
データ収集部1、データ解析部2、データ監視部3、し
きい値記憶部4、保存データ作成部5、データ記憶部
6、表示制御部7、入出力部8、等を備えている。各部
の機能は次の通りである。
【0032】データ収集部1は、対象となる回転機器1
0に設けられた振動センサ11からの振動信号や回転数
ピックアップ12からの回転数ピックアップ信号を収集
すると共に、プラント出力等のプロセス値を収集するよ
うになっている。データ解析部2は、データ収集部1に
よって収集されたデータを解析する部分であり、回転数
ピックアップ信号から回転数を算出した後、振動信号に
ついて、オーバーオール値の算出、周波数解析、周波数
成分毎のベクトル算出、等を行うようになっている。
【0033】データ監視部3は、データ解析部2によっ
て解析された解析データをしきい値と比較して異常の有
無を監視する部分であり、具体的には、振幅値や振幅変
化率、ベクトル等を監視するようになっている。また、
しきい値記憶部4は、データ監視部3によって使用され
るしきい値またはしきい値算出用データを予め保存する
部分である。
【0034】保存データ作成部5は、データ解析部2に
よって解析された解析データから、データ監視部4によ
って得られたデータ監視結果または予め設定された保存
周期に応じて保存用のデータを作成する部分であり、デ
ータ監視部4によって異常が検知された場合には、異常
検知データを作成し、また、所定の保存周期によって決
定される保存時刻毎に最新データを作成するようになっ
ている。データ記憶部6は、保存データ作成部5によっ
て作成されたデータをその都度保存するようになってい
る。
【0035】表示制御部7は、入出力部8からの要求に
応じてデータ記憶部6に保存されたデータの中から表示
するデータを取得し、取得したデータをそのデータに応
じた表示形式で入出力部に表示する部分である。入出力
部8は、表示制御部7から取得したデータを画面表示す
ると共に、操作員の操作に応じてデータ表示要求等の各
種の入力を行う部分であり、具体的には、ディスプレイ
やキーボード、マウス等から構成されている。
【0036】図2は、本実施の形態に係る振動監視装置
の処理手順の概要を示すフローチャートである。この図
2に示すように、まず、データ収集部1により、対象と
なる回転機器10に設けられた振動センサ11からの振
動信号や回転数ピックアップ12からの回転数ピックア
ップ信号を収集すると共に、プラント出力等のプロセス
値を収集する(S201)。収集したデータを、データ
解析部2によって解析し、回転数ピックアップ信号から
回転数を算出した後、振動信号について、オーバーオー
ル値の算出、周波数解析、周波数成分毎のベクトル算
出、等を行う(S202)。
【0037】次に、データ解析部2の解析によって得ら
れた解析データを、データ監視部3により、しきい値と
比較して異常の有無を監視する。すなわち、振幅値や振
幅変化率、ベクトル等の監視対象値を、しきい値記憶部
4に保存されたそれらの値のしきい値またはしきい値算
出用データから算出されたしきい値と比較して異常の有
無を監視する(S203)。そして、監視対象値がしき
い値を超過している場合には、異常と判定する。
【0038】データ解析部2によって、監視対象値の異
常が検知された場合(S204のYES)には、保存デ
ータ作成部5によって異常検知データを作成し、データ
記憶部6に保存する(S205)。また、異常の有無に
拘わらず、所定の保存周期によって決定される保存時刻
毎(S206のYES)に、保存データ作成部5によっ
て最新データを作成し、データ記憶部6に保存する(S
207)。
【0039】一方、以上のような一連の動作S201〜
S207と並行的に、表示制御部7は、入出力部8から
のデータ表示要求(S211のYES)に応答して、デ
ータ記憶部6から要求されたデータを取得し、取得した
データを所定の表示形式で入出力部8に表示する(S2
12)。
【0040】次に、本実施の形態に係る振動監視装置の
各部における処理の詳細について、図3〜図13を参照
して説明する。
【0041】図3は、データ収集部1による振動信号デ
ータの収集処理の一例を示す波形図である。この図3に
示すように、データ収集部1においては、複数の振動セ
ンサからの振動信号を、回転数ピックアップ信号のパル
ス信号間(1回転)に同期して、128分割等の等間隔
で収集する。
【0042】図4は、データ解析部2によるデータ解析
処理の一例を示すフローチャートである。この図4に示
すように、データ解析部2は、回転数ピックアップ信号
より回転数を算出する(S401)。そして、振動セン
サ1の信号(S402)について、オーバーオール
(O.A.)値の算出(S403)を行い、周波数解析
を行って周波数成分毎(1/2N,N,2N等:Nは、
回転数同期成分)の振幅値や振幅変化率等を算出し、等
を算出し(S404)、周波数成分毎のベクトルを算出
する(S405)、さらに、振動センサ2からNまでの
信号(S406、S407)について、S403〜S4
05の処理を繰り返すことにより、振動センサN個分の
処理を行う。
【0043】図5〜図7は、しきい値記憶部4に保存さ
れているしきい値およびしきい値算出用データの一例を
示すデータ構造図である。ここで、図5は、プラント出
力に応じた振幅値監視用のしきい値算出用データの一例
を示すデータ構造図であり、「プラント出力範囲」、
「基準値a,b」、および「偏差c」から構成されてい
る。プラント出力をXとした場合、このしきい値算出用
データから、次の式によりしきい値Yを算出することが
できる。
【数1】Y=aX+b+c
【0044】また、図6は、プラント出力に応じた振幅
変化率監視用のしきい値の一例を示すデータ構造図であ
り、「プラント出力範囲」および「振幅変化率」から構
成されている。さらに、図7は、プラント出力に応じた
ベクトル監視用のしきい値算出用データの一例を示すデ
ータ構造図であり、「プラント出力範囲」、「振幅
値」、「位相角」、および「許容値」から構成されてい
る。
【0045】なお、図5〜図7の例では、プラント出力
に応じたしきい値を使用する場合の例を示しているが、
変形例として、プラント出力に応じたしきい値の代わり
に回転数に応じたしきい値や他のプロセス値に応じたし
きい値を使用することも可能である。
【0046】図8〜図10は、データ監視部3で実施す
る振動データ監視処理に使用するしきい値の一例を示す
グラフである。ここで、図8は、プラント出力に応じた
振幅値監視用のしきい値の一例を示すグラフである。デ
ータ監視部3は、図5に示すようなデータ構造を有する
振幅値監視用のしきい値算出用データから図8に示すよ
うな振幅値監視用のしきい値を算出して監視対象の振幅
値と比較し、振幅値(O.A.,1/2N,N,2N
等)がしきい値を超過している場合に異常と判定する。
【0047】また、図9は、プラント出力に応じた振幅
変化率監視用のしきい値の一例を示すグラフである。デ
ータ監視部3は、振幅値から最小二乗法等で算出された
振幅変化率を、図6に示すようなデータ構造を有し、図
9に示すような振幅変化率監視用のしきい値と比較し、
振幅変化率がしきい値を超過している場合に異常と判定
する。
【0048】さらに、図10は、プラント出力に応じた
ベクトル監視用のしきい値の一例を示すグラフである。
データ監視部3は、図7に示すようなベクトル監視用の
しきい値算出用データから図10に示すようなベクトル
監視用のしきい値を算出して監視対象のベクトルと比較
し、ベクトルがしきい値を超過している場合に異常と判
定する。
【0049】図11、図12は、データ記憶部6に保存
されているデータファイルの一例を示すデータ構造図で
ある。ここで、図11は、周期的にデータを保存する場
合のデータファイルの一例を示すデータ構造図であり、
「保存周期又は保存回転数」、「保存時刻」、「回転
数」、「振動信号1〜Nの解析データ」、および「プロ
セス値」、から構成されている。また、図12は、異常
検知時にデータを保存する場合のデータファイルの一例
を示すデータ構造図であり、「異常検知時刻」、「異常
検知信号」と、「保存時刻」、「回転数」、「振動信号
1〜Nの解析データ」、および「プロセス値」、から構
成されている。
【0050】図13は、保存データ作成部5による保存
データ作成処理の一例を示すフローチャートである。こ
の図13に示すように、保存データ作成部5は、異常が
検知されたか否かを判断し(S1301)、異常が検知
されている場合(S1301のYES)には、バッファ
リングされている異常検知前のデータおよび異常検知後
のデータを異常検知ファイルに保存する(S130
2)。
【0051】保存データ作成部5は、次に、現在時刻が
短周期保存時刻であるか否かを判断し(S1303)、
短周期保存時刻である場合(S1305のYES)に
は、最新のデータを短周期保存ファイルに保存する(S
1304)。続いて、現在時刻が長周期保存時刻である
か否かを判断し(S1305)、長周期保存時刻である
場合(S1305のYES)には、最新のデータを長周
期保存ファイルに保存する(S1306)。
【0052】なお、S1303、S1305で使用する
短周期保存時刻および長周期保存時刻は、前回の保存時
刻に短周期および長周期として予め設定された各保存周
期を加算して算出される。また、このように、保存時刻
に基づいてデータの保存を実施する代わりに、予め設定
された回転数の変化を判断して保存を行うことも可能で
ある。
【0053】以上のような本実施の形態によれば、前述
した従来技術と同様に、振動データおよびプロセス値を
収集して、運転状態に応じた適切な表示形式の振動デー
タを表示できるだけでなく、さらに、次のような効果が
得られる。すなわち、予め保存したしきい値またはしき
い値算出用データから自動的に算出されたしきい値を使
用して振動データの異常の有無を自動的に監視し、その
監視結果に応じたデータを保存することにより、異常時
におけるデータを有効に再利用することができる。
【0054】この場合、予め保存したしきい値またはし
きい値算出用データから自動的に算出されたしきい値を
使用することにより、振動データにおける異常の有無を
容易かつ正確に判別できる。また、保存したデータ中か
ら過去の異常時におけるデータ等の必要なデータを指定
するだけで、そのデータを容易に参照できるため、現在
の振動データの監視に過去のデータを容易に利用するこ
とができる。特に、異常検知ファイル、短周期保存ファ
ィル、長周期保存ファイル、という3種類のファイルを
作成、保存することにより、それらのファイルの性質に
応じて過去の振動データを有効に再利用することができ
る。したがって、経験の浅い操作員であっても振動デー
タを効果的に監視することができる。
【0055】[第2の実施の形態]図14は、本発明の
振動監視装置における第2の実施の形態を示すブロック
構成図である。この図14に示すように、本実施の形態
は、前述した第1の実施の形態の構成に加えて、データ
記憶部6に、データ伝送部21が接続されている。この
データ伝送部21は、PHS等の携帯電話やモデム等を
使用した一般公衆回線やLAN等を含む通信ネットワー
クを経由して遠隔地に設置されたデータ伝送部22との
間でデータの伝送を行うようになっている。そして、遠
隔地のデータ伝送部22に伝送されたデータは、表示制
御部23により、入出力部24に表示されるようになっ
ている。
【0056】このような本実施の形態によれば、前述し
た第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加え
て、さらに、次のような効果が得られる。すなわち、操
作員が遠隔地にいる場合であっても、データ伝送された
振動データを受信することにより、振動データをリアル
タイムで監視することができる。
【0057】[第3の実施の形態]図15は、本発明の
振動監視装置における第3の実施の形態を示すブロック
構成図である。この図15に示すように、本実施の形態
は、前述した第1の実施の形態の構成に加えて、表示制
御部7が表示切替制御部31を含むものである。この表
示切替制御部31は、ツールバーに複数の選択肢からな
る表示切替メニューを表示すると共に、表示された表示
切替メニュー中の選択肢が選択された場合にその選択肢
に応じて表示するデータまたは表示形式の切替を行うよ
うになっている。
【0058】図16は、入出力部8において、グラフを
表示する表示エリア32の上方のツールバー33に表示
される表示切替メニュー34の一例を示す画面表示図で
あり、この表示切替メニュー34は、「グラフシフト」
アイコン34a、「画面表示設定」アイコン34b、
「表示画面選択」アイコン34c、「ページ切替」アイ
コン34d、および「印刷要求」アイコン34e、等の
複数のアイコンから構成されている。各アイコン34a
〜34eは、入出力部8のマウス等でクリックすること
により、次のような表示切替や印刷要求を行うようにな
っている。
【0059】「グラフシフト」アイコン34aは、表示
エリア32に表示されているグラフの表示期間等を前後
にシフトする。「画面表示設定」アイコン34bは、表
示されているグラフのスケール等を変更するサブウィン
ドウの表示を行う。「表示画面選択」アイコン34c
は、表示されているグラフの種別(時間VS振動,ポー
ラル,速度VS振動等)を変更する。「ページ切替」ア
イコン34dは、表示されているグラフのページを変更
する。「印刷要求」アイコン34eは、表示されている
グラフの印刷要求を図示していないプリンタに出力し、
印刷を行わせる。
【0060】このような本実施の形態によれば、前述し
た第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加え
て、さらに、次のような効果が得られる。すなわち、表
示切替メニューを表示することにより、表示切替メニュ
ー中のアイコンを選択するだけで、データ表示形式を容
易に変更することができる。
【0061】[第4の実施の形態]図17は、本発明の
振動監視装置における第4の実施の形態を示すブロック
構成図である。この図17に示すように、本実施の形態
は、前述した第1の実施の形態の構成に加えて、表示制
御部7が複数グラフ表示制御部41を含むものである。
この複数グラフ表示制御部41は、データ記憶部6に保
存されたデータを1画面上に複数のグラフ形式で表示す
るようになっている。
【0062】図18は、複数グラフ表示制御部41によ
る複数グラフ表示処理の一例を示すフローチャートであ
る。この図18に示すように、複数グラフ表示制御部4
1は、入出力部8のファイル選択操作に応じてデータ記
憶部6より各振動信号のデータを読み込み(S180
1)、メモリ上に各振動信号のデータから8つのグラフ
データを作成する(S1802)。次に、入出力部8の
表示選択(1:1グラフ、2:2グラフ、4:4グラ
フ、8:8グラフ)条件を読み込み(S1803)、表
示選択条件に応じてメモリ上のグラフデータを入出力部
8に表示する(S1804)。
【0063】図19は、入出力部8に表示される複数グ
ラフ表示画面の一例を示す画面表示図である。この図1
9においては、複数グラフ表示制御部41によって8つ
のグラフ表示画面42が作成され、8画面の表示選択に
応答してグラフ表示エリア43上に8グラフが表示され
た場合を示している。
【0064】このような本実施の形態によれば、前述し
た第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加え
て、さらに、次のような効果が得られる。すなわち、1
画面上に複数のグラフを表示することにより、複数のデ
ータを容易に比較することができる。また、表示選択に
より、1、2、4、8の中から任意の数のグラフを表示
することができるため、複数グラフ表示による複数デー
タ比較の自由度が高くなっている。
【0065】[第5の実施の形態]図20は、本発明の
振動監視装置における第5の実施の形態を示すブロック
構成図である。この図20に示すように、本実施の形態
は、前述した第1の実施の形態の構成に加えて、表示制
御部7が、ナビゲーション部51とグラフ表示制御部5
2を含むものである。ここで、ナビゲーション部51
は、時間−回転数線図を表示すると共に、表示された時
間−回転数線図中で選択位置が指定された場合にその選
択位置に対応する値を表示するようになっている。ま
た、グラフ表示制御部52は、ナビゲーション部51に
よって表示された時間−回転数線図中で選択位置が指定
された場合にその選択位置に対応する時間を取得し、そ
の時間に対応する値の読み取り情報を含むポーラル線図
およびS−V線図を表示するようになっている。
【0066】図21は、ナビゲーション部51とグラフ
表示制御部52によるナビゲーション・グラフ表示処理
の一例を示すフローチャートであり、図22は、ナビゲ
ーション画面の一例を示す画面表示図、図23は、グラ
フ表示画面の一例を示す画面表示図である。図21に示
すように、ナビゲーション部51は、図22に示すよう
な時間−回転数線図を含むナビゲーション画面F501
を表示し(S2101)、ナビゲーション画面F501
上の任意の位置が選択されると(S2102のYE
S)、その位置から時間を取得して(S2103)、時
間に対応する選択位置F502とその選択位置に対応す
る値を示す値画面F503を表示すると共に、取得した
時間をグラフ表示制御部52に渡す(S2104)。
【0067】グラフ表示制御部51は、ナビゲーション
部51から時間を受け取った場合(S2111のYE
S)には、図23に示すように、1軸−X、Yからn軸
−X、Yまでのポーラル線図F504またはS−V線図
F505上に、受け取った時間に対応する値読み取り画
面F507と値読み取り位置F508を表示する(S2
112)。
【0068】このような本実施の形態によれば、前述し
た第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加え
て、さらに、次のような効果が得られる。すなわち、ポ
ーラル線図またはS−V線図を表示するグラフ表示画面
とは別にナビゲーション画面上で時間−回転数線図を表
示して値読み取り位置を選択することで、その選択位置
における回転数と時間に対応する値の読み取りが、ポー
ラル線図およびS−V線図中で可能となる。
【0069】[第6の実施の形態]図24は、本発明の
振動監視装置における第6の実施の形態を示すブロック
構成図である。この図24に示すように、本実施の形態
は、前述した第1の実施の形態の構成に加えて、表示制
御部7が、ナビゲーション部61とグラフ表示制御部6
2を含むものである。ここで、ナビゲーション部61
は、第5の実施の形態におけるナビゲーション部51と
同様に、時間−回転数線図を表示すると共に、表示され
た時間−回転数線図中で選択位置が指定された場合にそ
の選択位置に対応する値を表示するようになっている。
また、グラフ表示制御部62は、ナビゲーション部61
によって表示された時間−回転数線図中で選択位置が指
定された場合にその選択位置に対応する時間を取得し、
その時間に対応するスペクトル線図を表示するようにな
っている。
【0070】図25は、ナビゲーション部61とグラフ
表示制御部62によるナビゲーション・グラフ表示処理
の一例を示すフローチャートであり、図26は、ナビゲ
ーション画面の一例を示す画面表示図、図27は、グラ
フ表示画面の一例を示す画面表示図である。図25に示
すように、ナビゲーション部61によるナビゲーション
処理は、第5の実施の形態におけるナビゲーション部5
1の処理S2101〜S2104と同様である。
【0071】すなわち、ナビゲーション部61は、図2
6に示すような時間−回転数線図を含むナビゲーション
画面F601を表示し(S2501)、ナビゲーション
画面F601上の任意の位置が選択されると(S250
2のYES)、その位置から時間を取得して(S250
3)、時間に対応する選択位置F602とその選択位置
に対応する値を示す値画面F603を表示すると共に、
取得した時間をグラフ表示制御部62に渡す(S250
4)。グラフ表示制御部61は、ナビゲーション部61
から時間を受け取った場合(S2511のYES)に
は、図27に示すように、その時間に対応する1軸−
X、Yからn軸−X、Yまでのスペクトル線図を表示す
る(S2512)。
【0072】このような本実施の形態によれば、前述し
た第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加え
て、さらに、次のような効果が得られる。すなわち、ス
ペクトル線図を表示するグラフ表示画面とは別にナビゲ
ーション画面上で時間−回転数線図を表示して表示対象
位置を選択することで、その選択位置における回転数と
時間に対応するスペクトル線図の表示が可能となる。
【0073】[第7の実施の形態]図28は、本発明の
振動監視装置における第7の実施の形態を示すブロック
構成図である。この図28に示すように、本実施の形態
は、前述した第1の実施の形態の構成に加えて、表示制
御部7が、データ取得部71と一覧表示制御部72を含
むものである。ここで、データ取得部71は、データ記
憶部6に保存されたデータおよび外部媒体記憶部73に
保存されたデータにそれぞれアクセスしてデータを取得
するようになっている。また、一覧表示制御部72は、
データ取得部71によって取得可能なデータのデータ一
覧を表示するようになっている。
【0074】図29は、データ取得部71と一覧表示制
御部72によるデータ一覧表示・データ取得処理の一例
を示すフローチャートである。また、図30は、データ
一覧画面の一例を示す画面表示図であり、データ一覧画
面F701には、データ一覧ツリーF702と外部ディ
レクトリF703が表示されると共に、保存ボタンF7
04、削除ボタンF705、OKボタンF706、等が
表示されている。
【0075】図29に示すように、一覧表示制御部72
は、図30に示すようなデータ一覧画面F701を表示
するためのデータ一覧画面表示処理を行う。このデータ
一覧画面表示処理において、一覧表示制御部72は、デ
ータ一覧画面を表示し、データ一覧情報要求をデータ取
得部71に行い(S2901)、データ取得部71から
データ一覧情報を取得した場合(S2902のYES)
に、そのデータ一覧情報からデータ一覧画面F701上
にデータ一覧ツリーF702を表示する(S290
3)。この場合、外部ディレクトリ上のデータについて
は、データ一覧ツリーF702上の日時の後にCマーク
を表示する。したがって、Cマークの有無によって外部
ディレクトリ上のデータであるか否かを容易に判断する
ことができる。
【0076】また、データ取得部71は、データ一覧情
報を作成するためのデータ一覧情報作成処理を行う。こ
のデータ一覧情報作成処理において、データ取得部71
は、一覧表示制御部72からのデータ一覧情報要求(S
2911のYES)に応答して、データ記憶部6および
外部媒体記憶部73に対応する内部ディレクトリおよび
外部ディレクトリを取得した(S2912)後、各ディ
レクトリ下のデータ名を取得してデータ名からデータ一
覧情報を作成し(S2913)、作成したデータ一覧情
報を一覧表示制御部72に渡す(S2914)。
【0077】また、一覧表示制御部72は、外部ディレ
クトリF702を変更するための外部ディレクトリ変更
処理を行う。この外部ディレクトリ変更処理において、
一覧表示制御部72は、外部ディレクトリF702の変
更設定(S2921)後、データ一覧画面を再度表示す
る(S2922)。
【0078】さらに、一覧表示制御部72は、外部ディ
レクトリへのデータの複写やデータの削除を行う。すな
わち、図30に示すようなデータ一覧画面F701上に
おいて、データ一覧ツリーF702上のCマークが表示
されていない日時がクリックされた後に、保存ボタンF
704がクリックされた場合には、一覧表示制御部72
は、外部ディレクトリ下に対象データを複写してデータ
一覧画面を再度表示する。また、データ一覧ツリーF7
02上の日時がクリックされた後に、削除ボタンF70
5がクリックされた場合には、一覧表示制御部72は、
対象データを削除してデータ一覧画面を再度表示する。
【0079】また、一覧表示制御部72は、選択された
データの線図を表示する線図表示処理を行う。この線図
表示処理において、一覧表示制御部72は、データ一覧
ツリーF702上の日時がクリックされ、OKボタンF
706がクリックされた場合(S2931のYES)
に、データ一覧画面F701の表示を終了し(S293
2)、そのクリックされた日時に対応するデータのデー
タ要求をデータ取得部71に行い(S2933)、デー
タ取得部71から対応するデータを取得した場合(S2
934のYES)に、そのデータの線図を表示する(S
2935)。
【0080】また、データ取得部71は、データアクセ
ス処理を行う。このデータアクセス処理において、デー
タ取得部71は、一覧表示制御部72からのデータ要求
(S2941のYES)に応答して、要求されているデ
ータが内部データであるか外部データであるかを判定し
て内部ディレクトリまたは外部ディレクトリを取得し
(S2942)、ディレクトリ下の対応するデータを一
覧表示制御部72に渡す(S2943)。
【0081】このような本実施の形態によれば、前述し
た第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加え
て、さらに、次のような効果が得られる。すなわち、一
覧表示制御部72によってデータ記憶部6に保存された
データおよび外部媒体記憶部73に保存されたデータを
含むデータ一覧を表示することにより、このデータ一覧
中で外部媒体記憶部73に保存されたデータを選択する
だけで、データ取得部72によりその外部媒体記憶部7
3のデータを取得し、取得したデータの線図を一覧表示
制御部72によって表示することができる。
【0082】したがって、外部媒体記憶部73に保存さ
れたデータについても、データ記憶部6に保存されたデ
ータと同様、復元する必要なしにデータを表示すること
ができる。すなわち、データ収集をしている他のサーバ
PC上のデータを表示する場合であっても、そのデータ
を外部媒体へ一旦保存した後に自サーバPCへの復元を
行うといった手間を省くことができ、外部から取得した
データを容易に表示することができる。
【0083】[第8の実施の形態]図31は、本発明の
振動監視装置における第8の実施の形態を示すブロック
構成図である。この図31に示すように、本実施の形態
は、前述した第1の実施の形態の構成に加えて、表示制
御部7が、参照データ選択部81とグラフ表示制御部8
2を含むものである。ここで、参照データ選択部81
は、データ記憶部6に保存されたデータの中から参照可
能なデータのデータ一覧を表示すると共に、P−P、1
次、2次、3次、の信号選択を行う信号選択肢群を表示
して、データ一覧中のデータと信号選択肢群中の信号選
択肢が選択された場合にその選択結果を表示するように
なっている。また、グラフ表示制御部82は、参照デー
タ選択部81によって得られた選択結果に応じたデータ
を参照データとしてデータ記憶部6から取得し、その参
照データを含む線図を表示するようになっている。
【0084】図32は、参照データ選択部81とグラフ
表示制御部82による参照データ選択・グラフ表示処理
の一例を示すフローチャートである。また、図33は、
参照データ一覧画面の一例を示す画面表示図であり、参
照データ一覧画面F801には、データ一覧ツリーF8
02と参照信号F803が表示されている。さらに、図
34は、グラフ表示画面の一例を示す画面表示図であ
り、1軸−X、Yからn軸−X、Yまでの線図F804
が表示されている。
【0085】図32に示すように、参照データ選択部8
1は、図33に示すような参照データ一覧画面F801
を表示し(S3201)、参照データ一覧画面F801
中のデータ一覧ツリーF802上の日時と参照信号F8
03上の信号が選択された場合(S3202のYES)
に、その選択条件をグラフ表示制御部82に渡す(S3
203)。グラフ表示制御部82は、参照データ選択部
81から選択条件を受け取ると(S3211のYE
S)、その選択条件に対応するデータを取得して(S3
212)、図34に示すように、そのデータの1軸−
X、Yからn軸−X、Yまでの線図F804を表示する
(S3213)。
【0086】このような本実施の形態によれば、前述し
た第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加え
て、さらに、次のような効果が得られる。すなわち、参
照可能なデータのデータ一覧を表示すると共に、参照信
号を表示することにより、データ一覧中のデータを選択
すると共に、P−P、1次、2次、3次の信号選択を行
うことができる。
【0087】したがって、データの重ね合わせ表示にお
いて、表示軸を変えた場合でも、信号の再選択を行う必
要がない。すなわち、データの重ね合わせ表示を行う際
に、参照データと1軸のP−Pの信号選択を行うだけで
あると、表示軸を変更する場合に信号を再選択しなおす
必要があり、手間がかかるが、本実施の形態においては
そのような手間を省くことができ、表示軸の変更を容易
に行うことができる。
【0088】[第9の実施の形態]図35は、本発明の
振動監視装置における第9の実施の形態を示すブロック
構成図である。この図35に示すように、本実施の形態
は、前述した第1の実施の形態の構成に加えて、しきい
値更新部91としきい値更新条件記憶部92を備えたも
のである。ここで、しきい値更新部91は、予め設定さ
れたしきい値更新条件に基づいてしきい値を更新するか
否かを判定し、しきい値を更新すると判定した場合に、
データ記憶部6に保存されたデータに基づいて新たなし
きい値を算出し、しきい値記憶部4に保存されたしきい
値またはしきい値算出用データを更新するようになって
いる。
【0089】このしきい値更新部91は、しきい値を更
新するか否かの判定に当たって、しきい値更新条件の判
定に必要なパラメータを、データ収集部1によって収集
されたデータから取得し、そのパラメータとしきい値更
新条件に基づいて判定を行うようになっている。また、
しきい値更新条件記憶部92は、しきい値を自動更新す
るために予め設定されたしきい値更新条件を予め保存す
る部分であり、しきい値更新条件に加えて、しきい値更
新を実施した後の実行バイパス条件、およびしきい値更
新の実施状況の確認用フラグが保存されている。
【0090】図36は、しきい値更新部91による自動
しきい値更新処理の一例を示すフローチャートである。
この図36に示すように、しきい値更新部91はまず、
しきい値更新条件記憶部92から、しきい値更新条件、
しきい値バイパス条件、およびしきい値更新実施状況等
の条件を取得する(S3601)。そして、データ収集
部1から条件判定に必要なパラメータの値を取得し(S
3602)、しきい値更新が実施済みであるか否かを判
定する(S3603)。
【0091】しきい値更新が未実施と判定した場合(S
3603のNO)には、しきい値更新条件パラメータが
しきい値更新条件を満たしているか否かを判定する(S
3604)。しきい値更新条件を満たしていると判定し
た場合(S3604のYES)には、データ記憶部6か
ら保存周期・保存期間の長い長期間の解析データを取得
し(S3605)、取得した長期間の解析データに基づ
いて新たなしきい値を算出し(S3606)、算出した
しきい値によってしきい値記憶部4に保存されている元
のしきい値を更新する(S3607)。続いて、しきい
値更新条件記憶部92のしきい値更新実施状況の確認用
フラグをしきい値更新実施済みに更新し(S360
8)、一定期間処理を停止した(S3609)後、S3
602に戻り、処理を繰り返す。
【0092】また、S3603において、しきい値更新
が実施済みと判定した場合(S3603のYES)に
は、しきい値更新バイパス条件を満たしているか否かを
判定し(S3610)、バイパス条件を満たしている場
合(S3610のYES)には、一定期間処理を停止し
た(S3609)後、S3602に戻り、処理を繰り返
す。なお、S3610において、バイパス条件を満たし
ていないと判定した場合(S3610のNO)には、し
きい値更新条件記憶部92ののしきい値更新実施状況の
確認用フラグをしきい値更新未実施に更新し(S361
1)、一定期間処理を停止した(S3609)後、S3
602に戻り、処理を繰り返す。また、S3604にお
いて、しきい値更新条件を満たしていない場合(S36
04のNO)には、一定期間処理を停止した(S360
9)後、S3602に戻り、処理を繰り返す。
【0093】図37は、しきい値更新条件記憶部92に
保存されるしきい値更新条件の一例を示すデータ構造図
である。この図37に示すように、しきい値更新条件
は、「しきい値更新実施確認フラグ」、「更新条件パラ
メータ」とその「判定値」、「判定条件」、「条件成立
期間」、「バイパス条件パラメータ」とその「判定
値」、「判定条件」、「条件成立期間」から構成されて
いる。
【0094】このような本実施の形態によれば、前述し
た第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加え
て、さらに、次のような効果が得られる。すなわち、収
集したデータからしきい値の更新が必要であるか否かを
自動的に判定し、更新が必要と判定した場合に、保存さ
れた長期間の解析データに基づいて新たなしきい値を自
動的に算出し、データ記憶部に保存されたしきい値また
はしきい値算出用データを自動的に更新することができ
る。したがって、操作員自らがしきい値の算出・更新を
行う必要なしに、しきい値を自動的に更新して常に最適
なしきい値を使用することができるため、振動データを
効果的に監視することができる。
【0095】[第10の実施の形態]図38は、本発明
の振動監視装置における第10の実施の形態を示すブロ
ック構成図である。この図38に示すように、本実施の
形態は、前述した第1の実施の形態の構成に加えて、デ
ータ記録判定部101とデマンド記録起動停止条件記憶
部102を備えたものである。ここで、データ記録判定
部101は、予め設定されたデマンド記録条件に基づい
てデマンド記録の開始または停止を行うか否かを判定
し、デマンド記録の開始または停止を行うと判定した場
合に、保存データ作成部5に対してデマンド記録の開始
要求または停止要求を行うようになっている。
【0096】このデータ記録判定部101は、デマンド
記録の開始または停止を行うか否かの判定に当たって、
デマンド記録条件の判定に必要なパラメータを、データ
収集部1によって収集されたデータから取得し、そのパ
ラメータとデマンド記録条件に基づいて判定を行うよう
になっている。また、デマンド記録起動停止条件記憶部
102は、データ記録判定部101で使用するデマンド
記録条件として、デマンド記録の自動実行や自動停止を
行う条件を保存する部分である。
【0097】図39は、データ記録判定部101による
データ記録判定処理の一例を示すフローチャートであ
る。この図39に示すように、データ記録判定部101
はまず、データ収集部1から、収集したデータや現在時
刻等の条件を取得し(S3901)、取得したデータと
デマンド記録起動停止条件記憶部102中のデマンド記
録条件との比較判定を行う(S3902)。デマンド記
録条件が成立する場合(S3903のYES)には、デ
マンド記録の動作が起動であるか停止であるかを決定す
る(S3904)。
【0098】デマンド記録の動作を起動と決定した場合
(S3904のYES)には、デマンド記録起動処理を
行い、保存データ作成部5に対してデマンド記録開始要
求を行う(S3905)。また、デマンド記録の動作を
停止と決定した場合(S3904のNO)、デマンド記
録停止処理を行い、保存データ作成部5に対してデマン
ド記録停止要求を行う(S3906)。
【0099】図40は、デマンド記録起動停止条件記憶
部102に保存されるデマンド記録条件の一例を示すデ
ータ構造図である。この図40に示すように、条件は1
〜m個まで複数設定可能である。また、設定項目として
は、デマンド記録の起動/停止の設定、複数の条件設定
時のANDやOR等の組み合わせ条件設定、判定に使用
するデータ種別、判定値、記録するデマンド収集グルー
プ、記録ファイルのコメント等があり、パラメータも複
数個設定可能である。
【0100】このような本実施の形態によれば、前述し
た第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加え
て、さらに、事前に設定したデマンド記録条件により、
操作員がいない場合でも、無人でデマンド記録の実行や
停止をすることができる、という効果が得られる。すな
わち、通常の場合、デマンド記録開始・停止時には、振
動監視装置の入出力部により対話操作を行う必要がある
が、本実施の形態によれば、そのようなリアルタイムで
の対話操作を行う必要なしに、予め設定したデマンド記
録条件により、自動的にデマンド記録の実行や停止を行
うことができるため、操作員の有無に拘わらず、任意の
条件でデマンド記録を容易に実行することができる。
【0101】[第11の実施の形態]図41は、本発明
の振動監視装置における第11の実施の形態を示すブロ
ック構成図である。この図41に示すように、本実施の
形態は、前述した第1の実施の形態の構成に加えて、配
信・通知設定部111、配信・通知条件記憶部112、
配信・通知先記憶部113、自動配信・通知判定部11
4、自動配信・通知制御部115、およびメールサーバ
116を備えたものである。
【0102】ここで、配信・通知設定部111は、自動
配信・通知処理を判定するための配信・通知条件、配信
・通知先やそこに配信・通知する情報を示す配信・通知
先データ等の設定・変更を行う部分である。また、配信
・通知条件記憶部112は、設定された条件番号1から
nまでの配信・通知条件を保存する部分であり、配信・
通知先記憶部113は、設定された配信・通知先データ
を保存する部分である。自動配信・通知判定部114
は、保存データ作成部5からデータ記憶部6にデータを
保存する際に、配信・通知条件記憶部112に保存され
た配信・通知条件に基づいて自動配信・通知処理の実行
の判定を行うようになっている。自動配信・通知制御部
115は、自動配信・通知判定部1104の判定結果に
基づいて、配信・通知先記憶部113に保存された配信
・通知先に対し自動配信・通知制御処理を行うようにな
っている。メールサーバ116は、メールの送受信を行
うために一般的に使用されているメールサーバである。
【0103】図42は、自動配信・通知判定部114に
よる自動配信・通知判定処理の一例を示すフローチャー
トである。この図42に示すように、保存データ作成部
5からデータ記憶部6へのデータ保存処理が行われると
(S4201のYES)、自動配信・通知判定部114
は、保存された最新データをデータ記憶部6から読み込
むと共に、配信・通知条件記憶部112から条件番号1
からnまでの全ての配信・通知条件を読み込み、読み込
んだ最新データと比較して、該当する条件の有無を検索
する(S4202)。
【0104】一致する条件がない場合(S4203のN
O)には、処理を終了して次のデータ保存処理の終了を
待つ。一致する条件がある場合(S4203のYES)
には、自動配信・通知制御部115に対し、一致した条
件の全ての条件番号を通知すると共に自動配信・通知制
御処理の実行指示を出して(S4204)処理を終了
し、次のデータ保存処理の終了を待つ。
【0105】図43は、自動配信・通知制御部115に
よる自動配信・通知制御処理の一例を示すフローチャー
トである。この図43に示すように、自動配信・通知判
定部114から条件番号の通知と自動配信・通知制御処
理の実行指示を受け取ると(S4301のYES)、自
動配信・通知制御部115は、通知された条件番号に該
当する配信・通知先データを配信・通知先記憶部113
から読み込む(S4302)。次に、読み込んだ配信・
通知先データに該当する配信情報や配信データを配信・
通知条件記憶部112とデータ記憶部6から読み込む
(S4303)。
【0106】読み込んだ配信情報や配信データ等から各
配信・通知先に宛てた配信・通知メールを作成し、その
メールをメールサーバ116に送って、メール送信を実
行する(S4304)。メール送信エラーが発生した場
合(S4305のNO)は、任意の回数のリトライ処理
やエラーメッセージの出力などのエラー処理を実行する
(S4306)。全ての処理が終了したら、次に自動配
信・通知判定部114からの実行指示が来るまで処理を
停止する。
【0107】図44は、配信・通知条件記憶部112に
保存される配信・通知条件の一例を示すデータ構造図で
ある。この図44に示すように、各配信・通知条件は1
からnの条件番号で分類可能であり、各条件について任
意の数の条件をANDやORの組合せで設定できる。ま
た、条件毎に配信・通知する情報を任意の数だけ設定で
きる。ここで設定する情報とは、特定のメッセージや、
データ記憶部6内でのデータの種別、日時、信号種別等
の情報であり、必要な情報だけを配信・通知するための
ものである。各配信情報は配信情報番号で判別する。
【0108】図45は、配信・通知先記憶部113に保
存される配信・通知先データの一例を示すデータ構造図
である。この図45に示すように、配信・通知条件記憶
部112で設定した条件番号ごとに複数の任意の数の配
信・通知先の宛先をメールアドレス等で記憶する。ま
た、同一の条件番号においても配信・通知先ごとに送信
する情報を選択できるように、配信・通知先ごとに配信
情報番号を設定する。この配信情報番号は、配信・通知
条件記憶部112に保存される配信・通知条件の各配信
情報に対応し、配信・通知先ごとに必要な情報が異なる
場合でもそれぞれに必要な情報だけを送信することがで
きる。
【0109】なお、本実施の形態においては、付帯機能
として、配信・通知設定部111により、配信・通知条
件記憶部112に保存される配信・通知条件や配信・通
知先記憶部113に保存される配信・通知先データを設
定または変更することができる。これにより、担当者の
変更や、監視強化などによる配信・通知情報の変更など
にも対応することができる。また、本実施の形態のメー
ルサーバ116は、前述したとおり、一般に使用されて
いるメールサーバと同様のものであり、配信・通知先に
よって部門内向けまたは部門外向けなど複数のメールサ
ーバを使い分けてもよい。
【0110】このような本実施の形態によれば、前述し
た第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加え
て、さらに、次のような効果が得られる。すなわち、配
信・通知先に指定されている操作員やその他の関係者
は、各自のメール受信等の環境を準備することにより、
任意の場所でいつでも回転機器の監視情報を得ることが
できる。したがって、操作員やその他の関係者が遠隔地
にいたり、休日に入っていたりする場合であっても、デ
ータ記憶部に保存されたデータが予め設定しておいた配
信・通知条件を満たす場合には、関係者について予め設
定しておいた配信・通知先の全てに対し、予め設定して
おいた種別のデータを迅速に配信・通知することができ
る。
【0111】[他の実施の形態]なお、本発明は、前述
した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範
囲内で他にも多種多様な形態が実施可能である。例え
ば、前記複数の実施の形態を適宜組み合わせることによ
り、各形態によって得られる効果を合わせた効果が得ら
れる。また、具体的に表示する画面の形式や複数の画面
の画面構成等は自由に選択可能であり、各部の具体的な
構成や具体的な処理手順、使用される各種のデータのデ
ータ構造等は自由に選択可能である。さらに、コンピュ
ータに各機能を実現させるためのプログラムもまた、本
発明の一態様である。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予め保存したしきい値を使用して振動データにおける異
常の有無を自動的に監視し、その監視結果に応じた振動
データを保存すると共に、保存したデータを要求に応じ
て表示することにより、振動データにおける異常の有無
を容易かつ正確に判別可能であるため、経験の浅い操作
員であっても振動データを効果的に監視可能な振動監視
装置と方法、およびそのためのプログラムを提供するこ
とができる。
【0113】また、遠隔地で振動データを即時に確認可
能とし、あるいは、データの表示形式や表示内容および
それらの変更に柔軟性を持たせることによって、振動デ
ータをより効果的に監視可能な振動監視装置と方法、お
よびそのためのプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動監視装置における第1の実施の形
態を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示す振動監視装置の処理手順の概要を示
すフローチャートである。
【図3】図1に示すデータ収集部による振動信号データ
の収集処理の一例を示す波形図である。
【図4】図1に示すデータ解析部によるデータ解析処理
の一例を示すフローチャートである。
【図5】図1に示すしきい値記憶部に保存されているデ
ータとして、プラント出力に応じた振幅値監視用のしき
い値算出用データの一例を示すデータ構造図である。
【図6】図1に示すしきい値記憶部に保存されているデ
ータとして、プラント出力に応じた振幅変化率監視用の
しきい値の一例を示すデータ構造図である。
【図7】図1に示すしきい値記憶部に保存されているデ
ータとして、プラント出力に応じたベクトル監視用のし
きい値算出用データの一例を示すデータ構造図である。
【図8】図1に示すデータ監視部で実施する振動データ
監視処理に使用するしきい値として、プラント出力に応
じた振幅値監視用のしきい値の一例を示すグラフであ
る。
【図9】図1に示すデータ監視部で実施する振動データ
監視処理に使用するしきい値として、プラント出力に応
じた振幅変化率監視用のしきい値の一例を示すグラフで
ある。
【図10】図1に示すデータ監視部で実施する振動デー
タ監視処理に使用するしきい値として、プラント出力に
応じたベクトル監視用のしきい値の一例を示すグラフで
ある。
【図11】図1に示すデータ記憶に保存されているデー
タファイルとして、周期的にデータを保存する場合のデ
ータファイルの一例を示すデータ構造図である。
【図12】図1に示すデータ記憶に保存されているデー
タファイルとして、異常検知時にデータを保存する場合
のデータファイルの一例を示すデータ構造図である。
【図13】図1に示す保存データ作成部による保存デー
タ作成処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の振動監視装置における第2の実施の
形態を示すブロック構成図である。
【図15】本発明の振動監視装置における第3の実施の
形態を示すブロック構成図である。
【図16】図15に示す入出力部において表示される表
示切替メニューの一例を示す画面表示図である。
【図17】本発明の振動監視装置における第4の実施の
形態を示すブロック構成図である。
【図18】図17に示す複数グラフ表示制御部による複
数グラフ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図19】図17に示す複数グラフ表示制御部によって
入出力部に表示される複数グラフ表示画面の一例を示す
画面表示図である。
【図20】本発明の振動監視装置における第5の実施の
形態を示すブロック構成図である。
【図21】図20に示すナビゲーション部とグラフ表示
制御部によるナビゲーション・グラフ表示処理の一例を
示すフローチャートである。
【図22】図20に示すナビゲーション部によって入出
力部に表示されるナビゲーション画面の一例を示す画面
表示図である。
【図23】図20に示すグラフ表示制御部によって入出
力部に表示されるグラフ表示画面の一例を示す画面表示
図である。
【図24】本発明の振動監視装置における第6の実施の
形態を示すブロック構成図である。
【図25】図24に示すナビゲーション部とグラフ表示
制御部によるナビゲーション・グラフ表示処理の一例を
示すフローチャートである。
【図26】図24に示すナビゲーション部によって入出
力部に表示されるナビゲーション画面の一例を示す画面
表示図である。
【図27】図24に示すグラフ表示制御部によって入出
力部に表示されるグラフ表示画面の一例を示す画面表示
図である。
【図28】本発明の振動監視装置における第7の実施の
形態を示すブロック構成図である。
【図29】図28に示すデータ取得部と一覧表示制御部
によるデータ一覧表示・データ取得処理の一例を示すフ
ローチャートである。
【図30】図28に示す一覧表示制御部によって入出力
部に表示されるデータ一覧画面の一例を示す画面表示図
である。
【図31】本発明の振動監視装置における第8の実施の
形態を示すブロック構成図である。
【図32】図31に示す参照データ選択部とグラフ表示
制御部による参照データ選択・グラフ表示処理の一例を
示すフローチャートである。
【図33】図31に示す参照データ選択部によって入出
力部に表示される参照データ一覧画面の一例を示す画面
表示図である。
【図34】図31に示すグラフ表示制御部によって入出
力部に表示される参照データ一覧画面の一例を示す画面
表示図である。
【図35】本発明の振動監視装置における第9の実施の
形態を示すブロック構成図である。
【図36】図35に示すしきい値更新部による自動しき
い値更新処理の一例を示すフローチャートである。
【図37】図35に示すしきい値更新条件記憶部に保存
されるしきい値更新条件の一例を示すデータ構造図であ
る。
【図38】本発明の振動監視装置における第10の実施
の形態を示すブロック構成図である。
【図39】図38に示すデータ記録判定部によるデータ
記録判定処理の一例を示すフローチャートである。
【図40】図38に示すデマンド記録起動停止条件記憶
部に保存されるデマンド記録条件の一例を示すデータ構
造図である。
【図41】本発明の振動監視装置における第11の実施
の形態を示すブロック構成図である。
【図42】図41に示す自動配信・通知判定部による自
動配信・通知判定処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図43】図41に示す自動配信・通知制御部による自
動配信・通知制御処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図44】図41に示す配信・通知条件記憶部に保存さ
れる配信・通知条件の一例を示すデータ構造図である。
【図45】図41に示す配信・通知先記憶部に保存され
る配信・通知先データの一例を示すデータ構造図であ
る。
【符号の説明】
1…データ収集部 2…データ解析部 3…データ監視部 4…しきい値記憶部 5…保存データ作成部 6…データ記憶部 7…表示制御部 8…入出力部 10…回転機器 11…振動センサ 12…回転数ピックアップ 21,22…データ伝送部 23…表示制御部 24…入出力部 31…表示切替制御部 32…表示エリア 33…ツールバー 34…表示切替メニュー 41…複数グラフ表示制御部 42…グラフ表示画面 43…グラフ表示エリア 51…ナビゲーション部 52…グラフ表示制御部 61…ナビゲーション部 62…グラフ表示制御部 71…データ取得部 72…一覧表示制御部 73…外部媒体記憶部 81…参照データ選択部 82…グラフ表示制御部 91…しきい値更新部 92…しきい値更新条件記憶部 101…データ記録判定部 102…デマンド記録起動停止条件記憶部 111…配信・通知設定部 112…配信・通知条件記憶部 113…配信・通知先記憶部 114…自動配信・通知判定部 115…自動配信・通知制御部 116…メールサーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01M 19/00 G01M 19/00 A (72)発明者 米山 幸志 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 (72)発明者 渡辺 慶一 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 (72)発明者 江村 秀和 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 (72)発明者 桐谷 直樹 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 (72)発明者 山田 耕一郎 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 (72)発明者 及川 直樹 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 2G024 AD01 BA15 CA09 CA13 CA30 DA09 EA13 FA02 FA06 FA11 2G064 AA12 AB22 AB24 CC13 CC57 DD08 5H223 AA02 BB04 CC08 DD01 DD03 EE05 EE06 EE30 FF05 FF08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機器の振動を監視する振動監視装置
    において、 回転機器の振動信号、回転数信号、プロセス値、を含む
    データを収集するデータ収集部と、 前記データ収集部によって収集されたデータを解析する
    データ解析部と、 前記データ解析部によって解析された解析データをしき
    い値と比較して異常の有無を監視するデータ監視部と、 前記データ監視部によって使用されるしきい値またはし
    きい値算出用データを予め保存するしきい値記憶部と、 前記データ解析部によって解析された解析データから、
    前記データ監視部によって得られたデータ監視結果また
    は予め設定された保存周期に応じて保存用のデータを作
    成する保存データ作成部と、 前記保存データ作成部によって作成されたデータを保存
    するデータ記憶部と、 入出力部からの要求に応じて前記データ記憶部に保存さ
    れたデータの中から表示するデータを取得し、取得した
    データをそのデータに応じた表示形式で入出力部に表示
    する表示制御部と、を備えたことを特徴とする振動監視
    装置。
  2. 【請求項2】 前記データ解析部、前記データ監視部、
    前記保存用データ作成部、前記データ記憶部、前記表示
    制御部、のいずれかで得られたデータを、通信ネットワ
    ーク経由で伝送するデータ伝送部を備えた、ことを特徴
    とする請求項1に記載の振動監視装置。
  3. 【請求項3】 前記表示制御部は、複数の選択肢からな
    る表示切替メニューを表示すると共に、表示された表示
    切替メニュー中の選択肢が選択された場合にその選択肢
    に応じて表示するデータまたは表示形式の切替を行う表
    示切替制御部を含む、ことを特徴とする請求項1または
    2に記載の振動監視装置。
  4. 【請求項4】 前記表示制御部は、前記データ記憶部に
    保存されたデータを1画面上に複数のグラフ形式で表示
    する複数グラフ表示制御部を含む、ことを特徴とする請
    求項1から3までのいずれか1項に記載の振動監視装
    置。
  5. 【請求項5】 前記表示制御部は、 時間−回転数線図を表示すると共に、表示された時間−
    回転数線図中で選択位置が指定された場合にその選択位
    置に対応する値を表示するナビゲーション部と、 前記ナビゲーション部によって表示された時間−回転数
    線図中で選択位置が指定された場合にその選択位置に対
    応する時間を取得し、その時間に対応する値の読み取り
    情報を含むポーラル線図およびS−V線図を表示するグ
    ラフ表示制御部とを含む、ことを特徴とする請求項1か
    ら4までのいずれか1項に記載の振動監視装置。
  6. 【請求項6】 前記表示制御部は、 時間−回転数線図を表示すると共に、表示された時間−
    回転数線図中で選択位置が指定された場合にその選択位
    置に対応する値を表示するナビゲーション部と、 前記ナビゲーション部によって表示された時間−回転数
    線図中で選択位置が指定された場合にその選択位置に対
    応する時間を取得し、その時間に対応するスペクトル線
    図を表示するグラフ表示制御部とを含む、ことを特徴と
    する請求項1から5までのいずれか1項に記載の振動監
    視装置。
  7. 【請求項7】 前記表示制御部は、 前記データ記憶部に保存されたデータおよび外部媒体記
    憶部に保存されたデータにそれぞれアクセスしてデータ
    を取得するデータ取得部と、 前記データ取得部によって取得可能なデータのデータ一
    覧を表示する一覧表示制御部とを含む、ことを特徴とす
    る請求項1から6までのいずれか1項に記載の振動監視
    装置。
  8. 【請求項8】 前記表示制御部は、 前記データ記憶部に保存されたデータの中から参照可能
    なデータのデータ一覧を表示すると共に、P−P、1
    次、2次、3次、の信号選択を行う信号選択肢群を表示
    して、データ一覧中のデータと信号選択肢群中の信号選
    択肢が選択された場合にその選択結果を表示する参照デ
    ータ選択部と、 前記参照データ選択部によって得られた選択結果に応じ
    たデータを参照データとして前記データ記憶部から取得
    し、その参照データを含む線図を表示するグラフ表示制
    御部を含む、ことを特徴とする請求項1から7までのい
    ずれか1項に記載の振動監視装置。
  9. 【請求項9】 予め設定されたしきい値更新条件の判定
    に必要なパラメータを、前記データ収集部によって収集
    されたデータから取得し、そのパラメータとしきい値更
    新条件に基づいてしきい値を更新するか否かを判定し、
    しきい値を更新すると判定した場合に、前記データ記憶
    部に保存されたデータに基づいて新たなしきい値を算出
    し、前記しきい値記憶部に保存されたしきい値またはし
    きい値算出用データを更新するしきい値更新部を備え
    た、ことを特徴とする請求項1から8までのいずれか1
    項に記載の振動監視装置。
  10. 【請求項10】 予め設定されたデマンド記録条件の判
    定に必要なパラメータを、前記データ収集部によって収
    集されたデータから取得し、そのパラメータとデマンド
    記録条件に基づいてデマンド記録の開始または停止を行
    うか否かを判定し、デマンド記録の開始または停止を行
    うと判定した場合に、前記保存データ作成部に対してデ
    マンド記録の開始要求または停止要求を行う記録判定部
    を備えた、ことを特徴とする請求項1から9までのいず
    れか1項に記載の振動監視装置。
  11. 【請求項11】 前記データ記憶部に保存されたデータ
    を取得し、そのデータが、予め設定された自動配信・通
    知条件を満たすか否かを判定し、自動配信・通知条件を
    満たすと判定した場合に、予め設定された種別のデータ
    を、予め設定された配信・通知先に対して通信ネットワ
    ーク経由で自動配信・通知する自動配信・通知部を備え
    た、ことを特徴とする請求項1から10までのいずれか
    1項に記載の振動監視装置。
  12. 【請求項12】 回転機器の振動を監視する振動監視方
    法において、 回転機器の振動信号、回転数信号、プロセス値、を含む
    データを収集するデータ収集ステップと、 前記データ収集ステップによって収集されたデータを解
    析するデータ解析ステップと、 前記データ解析ステップによって解析された解析データ
    をしきい値と比較して異常の有無を監視するデータ監視
    ステップと、 前記データ監視ステップによって使用されるしきい値ま
    たはしきい値算出用データを予め保存するしきい値記憶
    ステップと、 前記データ解析ステップによって解析された解析データ
    から、前記データ監視ステップによって得られたデータ
    監視結果または予め設定された保存周期に応じて保存用
    のデータを作成する保存データ作成ステップと、 前記保存データ作成ステップによって作成されたデータ
    を保存するデータ記憶ステップと、 入出力部からの要求に応じて前記データ記憶ステップに
    保存されたデータの中から表示するデータを取得し、取
    得したデータをそのデータに応じた表示形式で入出力部
    に表示する表示制御ステップと、を有することを特徴と
    する振動監視方法。
  13. 【請求項13】 回転機器の振動を監視するためのプロ
    グラムにおいて、 回転機器の振動信号、回転数信号、プロセス値、を含む
    データを収集するデータ収集機能と、 前記データ収集機能によって収集されたデータを解析す
    るデータ解析機能と、 前記データ解析機能によって解析された解析データをし
    きい値と比較して異常の有無を監視するデータ監視機能
    と、 前記データ監視機能によって使用されるしきい値または
    しきい値算出用データを予め保存するしきい値記憶機能
    と、 前記データ解析機能によって解析された解析データか
    ら、前記データ監視機能によって得られたデータ監視結
    果または予め設定された保存周期に応じて保存用のデー
    タを作成する保存データ作成機能と、 前記保存データ作成機能によって作成されたデータを保
    存するデータ記憶機能と、 入出力部からの要求に応じて前記データ記憶機能に保存
    されたデータの中から表示するデータを取得し、取得し
    たデータをそのデータに応じた表示形式で入出力部に表
    示する表示制御機能と、をコンピュータに実現させるこ
    とを特徴とするプログラム。
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