JP2003167587A - ピッチシフター付きカラオケ装置 - Google Patents
ピッチシフター付きカラオケ装置Info
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Abstract
手にとっても苦痛にならない程度に歌声ピッチを補正で
きるピッチシフター付きカラオケ装置を提供する 【解決手段】 カラオケ伴奏音楽とマイクロホンからの
歌声信号とをミキシングアンプにて混合し、その混合信
号を音響出力するカラオケ装置であって、前記歌声信号
をサンプリングして歌声ピッチを逐次検出するピッチ検
出手段と、前記カラオケ伴奏音楽の音階を特定する楽曲
音階特定手段と、前記カラオケ伴奏音楽の演奏時系列に
おいて、前記楽曲音階特定手段により特定された音階上
の各ピッチの中で前記歌声ピッチに一番近い至近ピッチ
を選出する至近ピッチ検出手段と、前記マイクロホンか
らの歌声信号のピッチを前記至近ピッチに周波数変換し
て前記ミキシングアンプに供給するピッチ変換手段とを
備えたピッチシフター付きカラオケ装置としている。
Description
きカラオケ装置に関し、具体的には、歌唱者の歌声ピッ
チをカラオケ楽曲の音階のピッチに一致させるように補
正するピッチシフター付きカラオケ装置に関する。
ッチを変化させて音響出力するピッチシフターと呼ばれ
る技術が知られている。カラオケ装置において実用化さ
れている代表的なピッチシフターには、マイクロホンか
ら入力されたカラオケ歌唱者の歌唱信号から抽出した歌
声ピッチを自動的に３度低くしたり５度上げたりした音
声信号を生成し、元の歌唱信号に混合して出力すること
によって同じ声質によるコーラスと同じような効果を生
み出すものや、歌唱信号のピッチをわずかにずらした音
声信号を生成し、元の歌唱信号に混合して音声に拡がり
をもたせるものなどが知られている。（特開平１１−３
０９０号公報、特開平１１−１２６０８３号公報参照） また特許第３１７９４６８号公報には、歌唱者の音声を
カラオケ伴奏音楽の主旋律データと倍音関係にあり、か
つ歌唱者の音声と同じオクターブ域に収まる主旋律にな
るように、歌唱者の音声を補正するピッチシフターが開
示されている。
ピッチシフターは、歌声ピッチの周波数を自在に変換で
きることから、伴奏音楽の主旋律から歌声を主旋律に合
わせる、いわゆる音痴補正にも利用されている。しかし
ながら、どんなに歌声ピッチが外れていても無理矢理主
旋律に合うように補正していたのでは、歌唱者自身の音
声と周波数変換後の音声とがかけ離れ、歌唱者にとって
は自分の歌声ピッチがどのくらい楽曲とかけ離れている
のを認識できず、音痴を克服するための意欲が湧かな
い。聞き手にとっても違和感が大きい。かといって、ピ
ッチが外れた歌を聴かされるのも苦痛である。
するとともに、聞き手にとっても苦痛にならない程度に
歌声ピッチを補正できるピッチシフター付きカラオケ装
置を提供することを目的としている。
付きカラオケ装置であり、そのピッチシフターは「音痴
補正」を目的としたものである。しかし、従来の音痴補
正とは異なり、歌声ピッチを主旋律の伴奏音のピッチに
周波数変換して音響出力するものではない。本発明者ら
は、音楽が音階上で離散したピッチの音を時系列順に並
べたものであり、人の声が連続したピッチの音であると
いう点に着目し、「歌う」とは連続して変化させること
ができる声のピッチ（歌声ピッチ）を音階上で離散した
ピッチに合うように調整しながら発声することであり、
音痴とは歌声ピッチを音階上のピッチに一致させること
ができない状態であると考えた。そして、歌声ピッチを
正しく音階上のピッチに一致させることで音痴の人に音
階上のピッチと自分の声のピッチとのずれを認識させ、
歌唱者自身に音痴を補正させることを主眼においた。ま
た、歌声ピッチが音階上のピッチに一致していれば、聞
いている人にとっては少なくとも苦痛と感じるほどには
ならないと考えた。
で、その第１の発明は、カラオケ伴奏音楽とマイクロホ
ンからの歌声信号とをミキシングアンプにて混合し、そ
の混合信号を音響出力するカラオケ装置であって、前記
歌声信号をサンプリングして歌声ピッチを逐次検出する
ピッチ検出手段と、前記カラオケ伴奏音楽の音階を特定
する楽曲音階特定手段と、前記カラオケ伴奏音楽の演奏
時系列において、前記楽曲音階特定手段により特定され
た音階上の各ピッチの中で前記歌声ピッチに一番近い至
近ピッチを選出する至近ピッチ検出手段と、前記マイク
ロホンからの歌声信号のピッチを前記至近ピッチに周波
数変換して前記ミキシングアンプに供給するピッチ変換
手段とを備えたピッチシフター付きカラオケ装置として
いる。
楽曲音階特定手段は前記カラオケ伴奏音楽の生成起源と
なる音楽生成データに含まれている音階情報に基づいて
前記楽曲音階を特定することを特徴とするピッチシフタ
ー付きカラオケ装置とした。
前記楽曲音階特定手段は、前記カラオケ伴奏音楽の和音
構成に基づいて前記楽曲音階を特定するピッチシフター
付きカラオケ装置としている。
かにおいて、前記ピッチ変換手段は、前記至近ピッチと
歌声ピッチとの差が所定ピッチ以下である場合は前記歌
声ピッチの周波数を変換しないピッチシフター付きカラ
オケ装置とした。
＝＝＝ 図１は本発明の実施例におけるカラオケ装置の機能ブロ
ック図を示している。このカラオケ装置１の基本構成は
周知の通信カラオケシステム用の演奏端末と同様であ
る。ハードディスク装置１２には楽曲番号（楽曲ＩＤ）
によって識別される多数のカラオケ楽曲について、ＭＩ
ＤＩ形式で記述された音楽生成データと歌詞画像の生成
起源となる歌詞描出データとが格納されている。このカ
ラオケ装置１を統括制御している中央制御部１１は内部
にＣＰＵ・ＲＡＭ・ＲＯＭを内蔵したコンピュータ本体
であり、利用者がリモコン送信器１３や操作パネル１５
に入力した楽曲ＩＤを操作制御部１６を介して受け取
り、その楽曲ＩＤを演奏処理の待ち行列で管理し、待ち
行列中の楽曲ＩＤを順次ピックアップしていく。そし
て、ピックアップした楽曲ＩＤに対応する音楽生成デー
タをシンセサイザ１７に転送してカラオケ伴奏音楽を生
成させる。カラオケ伴奏音楽は、マイクロホン１９に入
力された利用者の歌唱音声とともにミキシングアンプ１
８に入力され、ここでカラオケ伴奏音楽と歌唱音声とが
混合されてその混合信号がスピーカ２０より音響出力さ
れる。
処理に並行して歌詞描出データを処理し、歌詞画像をビ
デオＲＡＭ２２に順次ビットマップ展開する。映像制御
部２３は、このビットマップ画像を映像信号に変換して
ディスプレイ２４に表示する。それによって、伴奏音楽
と歌詞画像が同期して音響映像出力される。
数（歌声ピッチ）を適宜に周波数変換する歌声補正機能
を備えている。ピッチシフター３０は、その歌声補正機
能に係わる処理を実行するための専用のハードウエアで
あり、マイクロホン１９から入力された音声信号をサン
プリングしてデジタル処理し、そのデジタル処理後の音
声データをアナログ音声信号に変換してミキシングアン
プ１８に供給する。なおミキシングアンプ１８は、歌唱
者の音声信号をマイクロホン１９から直接入力する経路
と、ピッチシフター３０経由で入力する経路とを有し、
歌声補正機能の起動時には、中央制御部１１の制御の
下、ピッチシフター３０経由の経路からの音声信号を伴
奏音楽に混合してスピーカ２０より音響出力する。以
下、ピッチシフター３０の構成や動作によって、本実施
例における歌声補正機能を説明する。
楽の音階上のピッチとなるように補正する。そのために
は、伴奏音楽の音階を特定することが必要であり、本実
施例では、音楽生成データに自身の楽曲の音階を示すデ
ータ（楽曲音階情報）が付帯している。ピッチシフター
３０は、この楽曲音階情報に基づいて音階の各ピッチを
特定し、歌声ピッチをその音階上のピッチに合わせる処
理を実行する。
能ブロック図を示している。中央制御部１１はカラオケ
楽曲の演奏処理に際し、利用者入力による歌声補正機能
の起動指示を受け取ると、該当の音楽生成データを順次
シンセサイザ１７に転送するとともに、その音楽生成デ
ータに付帯する音階特定情報をピッチシフター３０に転
送する。また、マイクロホン１９から出力される音声信
号をピッチシフター３０経由の経路に切り替える。
タ３１がマイクロホン１９より入力される音声信号をリ
アルタイムでサンプリングしてデジタル音声データに変
換する。歌声ピッチ抽出部３２はその音声データから歌
声ピッチ（周波数や階名など）を逐次抽出していく。楽
曲音階取得部３４は、通信インタフェース３３を介して
中央制御部１１より楽曲音階情報を受け取るとともに、
取得した楽曲音階上の各ピッチを規定しその各ピッチに
関する情報（周波数や階名など）を至近ピッチ特定部３
５に与える。至近ピッチ特定部３５は、楽曲音階上の各
ピッチと、歌声ピッチとを比較し、楽曲音階上のピッチ
で歌声ピッチに最も近いピッチ（至近ピッチ）を選出す
る。周波数変換部３６は、至近ピッチ特定部３５より至
近ピッチ情報を取得し、Ａ／Ｄコンバータからのデジタ
ル音声データをこの至近ピッチ情報に基づいて処理する
ことで、歌声ピッチを至近ピッチに周波数変換する。そ
して、この周波数変換された音声データは、Ｄ／Ａコン
バータ３７にてアナログの音声信号に変換され、ミキシ
ングアンプ１８に入力される。それによって、歌声ピッ
チが楽曲音階上の至近ピッチに周波数変換された歌声が
スピーカより音響出力される。なお図３に本実施例にお
ける歌声補正機能の概念を図示した。音階Ｓを構成する
ピッチは離散的であり、その音階Ｓのピッチに合ってい
ない歌声ピッチＰｖはいずれかのピッチ間の周波数を取
る。そこで、歌声ピッチを音階上の至近ピッチＰｓに一
致させるようにΔＰだけシフトさせる。
れていた。もちろん、楽曲ＩＤに音階特定情報を対応付
けしたテーブルを用意するなどして音楽生成データに付
帯させてもよい。また、音楽生成データに音階特定情報
を付帯させず、伴奏音楽の和音構成から音階を特定する
構成としてもよい。
演奏経過時間と音階とを対応付けしておくなどして、調
が変化するタイミングで楽曲音階を特定すればよい。
近ピッチとなるように補正していたが、音声ピッチと至
近ピッチとの音程が一定ピッチ以下であれば、補正しな
いようにすることもできる。それによって、歌唱者は自
分の歌声ピッチと音階上のピッチとがどの程度の音程で
あれば補正されるのかがわかり、音階上のどのピッチが
発声できないのかを認識することができる。
楽曲の音階上の至近ピッチに周波数変換することができ
る。そのため、歌唱者の音痴克服を補助するとともに、
聞き手にとっても苦痛にならない程度に歌声ピッチを補
正することができる。
ロック図を示している。
能ブロック図を示している。
図を示している。
Claims (4)
- 【請求項１】 カラオケ伴奏音楽とマイクロホンからの
歌声信号とをミキシングアンプにて混合し、その混合信
号を音響出力するカラオケ装置であって、 前記歌声信号をサンプリングして歌声ピッチを逐次検出
するピッチ検出手段と、前記カラオケ伴奏音楽の音階を
特定する楽曲音階特定手段と、前記カラオケ伴奏音楽の
演奏時系列において、前記楽曲音階特定手段により特定
された音階上の各ピッチの中で前記歌声ピッチに一番近
い至近ピッチを選出する至近ピッチ検出手段と、前記マ
イクロホンからの歌声信号のピッチを前記至近ピッチに
周波数変換して前記ミキシングアンプに供給するピッチ
変換手段とを備えたことを特徴とするピッチシフター付
きカラオケ装置。 - 【請求項２】 請求項１において、前記楽曲音階特定手
段は前記カラオケ伴奏音楽の生成起源となる音楽生成デ
ータに含まれている音階情報に基づいて前記楽曲音階を
特定することを特徴とするピッチシフター付きカラオケ
装置。 - 【請求項３】 請求項１において、前記楽曲音階特定手
段は、前記カラオケ伴奏音楽の和音構成に基づいて前記
楽曲音階を特定することを特徴とするピッチシフター付
きカラオケ装置。 - 【請求項４】 請求項１〜３のいずれかにおいて、前記
ピッチ変換手段は、前記至近ピッチと歌声ピッチとの差
が所定ピッチ以下である場合は前記歌声ピッチの周波数
を変換しないことを特徴とするピッチシフター付きカラ
オケ装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001367684A JP3729772B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 楽曲の音階に基づいて歌声をピッチシフトするカラオケ装置 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2001367684A JP3729772B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 楽曲の音階に基づいて歌声をピッチシフトするカラオケ装置 |
Publications (2)
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|---|---|
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| JP3729772B2 JP3729772B2 (ja) | 2005-12-21 |
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- 2001-11-30 JP JP2001367684A patent/JP3729772B2/ja not_active Expired - Fee Related
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