JP2003167303A - 原稿押え装置 - Google Patents

原稿押え装置

Info

Publication number
JP2003167303A
JP2003167303A JP2001365995A JP2001365995A JP2003167303A JP 2003167303 A JP2003167303 A JP 2003167303A JP 2001365995 A JP2001365995 A JP 2001365995A JP 2001365995 A JP2001365995 A JP 2001365995A JP 2003167303 A JP2003167303 A JP 2003167303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
pressing device
document pressing
holding device
hinge mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001365995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3721324B2 (ja
Inventor
Hiroshi Wada
博 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2001365995A priority Critical patent/JP3721324B2/ja
Publication of JP2003167303A publication Critical patent/JP2003167303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3721324B2 publication Critical patent/JP3721324B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】画像読取部に旋回可能に装着され、原稿載置台
に対向する閉位置と開放する開位置に開閉可能な支持さ
れる原稿押え装置に用い、操作性のよいヒンジ機構を安
価に提供することを目的とする。 【解決手段】本発明のヒンジ機構は、第1の支軸と第2
の支軸とで原稿押え装置を画像読取り部に連結し、原稿
押え装置の開放位置において閉じる方向への移動に対し
て抵抗力が作用するストッパ手段を有する。また、ブッ
ク原稿などの厚さに応じて原稿押さ装置がコンタクトガ
ラス面から平行に離間する構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置や画像
読み取り装置などに設けられる画像読取り部において、
コンタクトガラスに対向するように開閉自在に設けられ
る原稿押え装置の支持機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機などの画像形成装置やスキャナー
などの画像読み取り装置に設けられる原稿押え装置は、
画像読取り部の本体の一端部に旋回可能に連結され、原
稿載置面(コンタクトガラス)に対向して接する閉位置
と上方に旋回して退避する開位置に開閉可能である。従
来の原稿押え装置には、原稿を押えるための白色シート
が貼りつけられた板形状であり比較的軽量のものや、コ
ンタクトガラス上への原稿の自動給紙手段や原稿の反転
手段を備えた比較的に重量の重いものがある。後者の重
量の大きな原稿押え装置では装置を開放方向に付勢させ
る付勢手段が設けられ、装置本体との重量バランスをと
ることで開閉動作を軽く且つ楽に行なわせることが行な
われている。また、原稿押え装置は一端部を支点に旋回
するため、開閉途中の旋回角度によって本体の落下方向
に作用する重力が変化したり、付勢手段の付勢力が旋回
角度で変化するために重量バランスが変化するのを補正
するために、特開平8−101466に示されるよう
な、第2の付勢手段とカム機構を用いた原稿押え装置も
提案されている。しかし、これらの支持機構はコストが
かかるために、比較的に軽量で開閉動作が比較的楽な原
稿押え装置ではそのような機構が設けられていない場合
が多い。また、画像読み取り手段では書籍などの厚みの
ある原稿を読み込む場合もある。このような場合には、
原稿の書籍の厚みに応じて原稿押え装置が原稿載置台か
ら平行に浮いた状態で支持できるものであると操作性が
良い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の付勢手段が設け
られていない原稿押え装置では、画像読取り部の本体と
の取りつけは、互いの本体に設けられた支持部材などに
設けられた支点が連結されて旋回可能になっているだけ
であった。この場合、原稿押え装置が比較的軽量である
ため開閉するのに支障はないが、開いた状態で停止させ
るためには90度以上に旋回させて重力が後方に作用す
る位置で停止させなければならない。この停止位置を大
きく後方にすると、開閉時に手を後に伸ばさねばならず
操作性が悪くなる。また、後方に倒す重力が大きくなる
ので支点部の支持機構に大きな力が作用して破損する危
険性が増加するなどの問題があり、できるだけ垂直に近
い方が望ましい。しかし、垂直に近い位置で停止させよ
うとすると、停止位置の少し手前で手を離したり原稿押
え装置本体の撓みや支持機構部の撓みによる反動で前に
移動した場合に重力の作用する方向が支点よりも前方に
変わって止めることができない。
【0004】付勢手段を用いて重量バランスをとる方法
もあるが、支持機構に大きなスペースが必要であり、ま
たコストが高くなるなどの問題がある。本発明は、この
ような実情に鑑みてなされたものであって、付勢手段な
どを利用することなく簡単で安価な方法により、原稿押
えの開閉時における問題点を解決して操作性の高い原稿
押え装置を提供するものである。
【0005】また、原稿押え装置を原稿載置台に対して
上方に一定高さの範囲で平行に移動することを可能にし
て、書籍などの厚い原稿を読み取る際の操作性がよい原
稿押え装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の原稿押え装置は、画像読
取り部の原稿載置面に対向するように、画像読取り部の
一端側に取付けられたヒンジ機構により回動し開閉可能
に配置される原稿押え装置において、そのヒンジ機構は
原稿押え装置の本体と連結し、原稿押え装置を原稿載置
面に対向して接する閉位置と略90°回動した開位置の
間を回動可能に支持する第1の支軸と、画像読取り部と
連結して第1の支軸を原稿載置面に対して上方に移動可
能に支持する第2の支軸と、原稿押え装置を開位置に開
いた状態において、閉じる方向に移動するのを妨げる抵
抗力を付与するストッパ手段を有することを特徴として
いる。これにより、原稿押え装置を閉状態から開状態に
するに際して、利用者の操作に対して開状態の直前付近
にて抵抗力が作用し開状態になった時にその抵抗力が開
放されると、その差異の感覚から原稿押え装置が開状態
になったことが明確に認識される。また、抵抗力が開放
されると同時に閉状態の方向への移動を阻止し、原稿押
え装置が自重で閉まるのが防止される。更に、原稿押え
装置が画像読み取り手段の原稿載置台に対して上方に一
定高さの範囲で移動可能であるため、書籍などの厚みの
ある原稿を読み取る際にも操作がやりやすくなる。
【0007】請求項2に記載の発明において、ヒンジ機
構は原稿押え装置を開位置に開いた状態から、閉じ方向
に移動する際に、一時的に第1の支軸が原稿載置面から
上方に移動するのを規制する構造を有することを特徴と
している。これにより、原稿押え装置を閉じる際に、そ
の回動支点となる支軸が移動することがなく固定される
ため、閉じるのに対する抵抗力が作用しても滑らかに操
作することが可能である。また、支軸の移動は一時的に
規制され、閉じた状態では規制が解除された状態になる
ため、厚い原稿を押えるときには支軸が移動して、画像
読取り部の原稿載置面に対して原稿押え装置が平行に浮
き上がった状態で支持することが可能である。
【0008】請求項3に記載の発明において、ヒンジ機
構は弾性部材で形成され、一端側が原稿押え装置の本体
に形成される第1の支軸と連結し、その他端側は原稿押
え装置が取り付けられる画像読み取り手段に取付けられ
た第2の支軸に連結する連結部材を有し、連結部材には
湾曲形状を有する舌片が形成され、原稿押え装置を開位
置から閉じる際に、その舌片が原稿押え装置のハウジン
グを形成する基材の一部と接触して抵抗力を発生させる
ことを特徴としている。これにより、バネなどの部品を
用いることなく安価な構成により、原稿押え装置を原稿
載置台に対して開放した位置において、閉じる方向に移
動しようとするのに対して摩擦力を作用させることが可
能になる。
【0009】請求項4に記載の発明において、ヒンジ機
構の原稿押え装置に形成される第1の支軸には、第1の
支軸が挿通する穴を有するリブが、軸方向においてヒン
ジ機構を構成する連結部材の両側と、そこから一定間隔
離れた少なくとも1ヶ所に設けられていることを特徴と
している。これにより、原稿押え装置の本体を構成する
部材に、外観を損ねることなく薄いリブを形成すること
により、ヒンジ機構を連結するのに十分な強度を有する
支軸を形成することが可能である。
【0010】請求項5に記載の発明において、原稿押え
装置の本体において第1の支軸を支持する複数のリブの
うち少なくとも一つが、原稿押え装置が取付けられた画
像読み取り手段に設けられる安全スイッチを、原稿押え
装置が閉状態において電気的に接続させる作用片である
ことを特徴としている。原稿押え装置が開くと作用片は
安全スイッチから離れて電気的に接続がオフとなるため
に、自動原稿搬送手段の駆動が作動したり、間違って読
み取り操作や画像形成動作が開始することが防止され
る。作用片が原稿押え装置が開閉する支軸を支持するリ
ブであるため、開閉の動作に応じて正確に作動すること
が可能になる。また、金型の簡略化によるコスト低減も
図れる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関して複写装置に
おける実施の形態について図面を参照して説明する。
尚、以下の実施の形態及び実施例は本発明を具体化した
一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のも
のではない。
【0012】図1は本発明の原稿押え装置4が取り付け
られた画像形成装置1の構成を示す断面図である。画像
形成装置1は電子写真方式の複写装置であり、装置の上
部には原稿を載置するためのコンタクトガラス3などが
設けられ画像読取り部2が設けられている。画像読取り
部2には原稿押え装置4がヒンジ機構により装着されて
いる。
【0013】図2は、原稿押え装置4の主要な構成を示
す断面図である。また、図3は図2に示す原稿押え装置
4を上方からみて主要な構成を示した平面図である。原
稿押え装置4は、ABSなどの樹脂材料により矩形形状
に成形されたハウジング10に対して、後部側の左右に
2箇所でヒンジ機構20を介して画像読取り部2の上面
後部に旋回可能に装着される。これにより、原稿押え装
置4は画像読取り部2の上面全体を覆う閉位置(図1の
状態)と、上方に回動して画像読取部2の上面全体を開
放する開位置とに移動可能になっている。ヒンジ機構2
0の詳細な構成については後ほど説明する。
【0014】ハウジング10のコンタクトガラス3に対
向する側の面には大部分の面積を占めて原稿マット11
が表面に接着手段等を用いて取り付けられている。原稿
マット11は、スポンジなどで形成されたクッション層
111に、コンタクトガラス3の表面に密着し得るよう
な適度な可撓性乃至柔軟性を有するプラスチック材料、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体などのポリオレフィンや各種ポリ
エステル、ポリ塩化ビニルなどから形成されている。ス
ポンジ等の樹脂発泡体、ゴム、各種の熱可塑性エラスト
マーなどから形成された白色シート112が接着された
ものである。原稿押え装置1が閉位置にあるとき、装置
の自重により白色シート112はコンタクトガラス3に
接触し、その上に原稿が載置されている場合には原稿の
画像面をコンタクトガラス3に密着させる作用をもたら
す。
【0015】ハウジング10の左方には原稿搬送手段1
2が設けられている。原稿搬送手段12には2つの搬送
ローラ121が画像読取り部2の前後方向に一定の間隔
で平行に配置されており、それぞれの搬送ローラ121
には搬送コロ122が押圧付勢されており、間隔部には
原稿ガイド124が設けられている。また、搬送ローラ
121の軸には、後部側において駆動入力手段123が
設けられている。原稿押え装置4が閉位置にあるとき、
駆動入力手段123を構成するギアの1つは、画像読取
り部2の内部の光源を走査させる読取駆動系(図示せ
ず)に設けられたギアと連結するとともに、原稿ガイド
124とコンタクトガラス3との間には搬送路126が
形成される。右側の搬送ローラの右方近傍には搬送路1
26に挿入される原稿の有無を検知する光学スイッチ1
25が設けられている。光学スイッチ125の信号線
は、後方の適宜の位置にて画像形成装置本体の制御基板
に連結する中継線とコネクタで連結される。
【0016】次に、原稿押え装置4と画像読取り部2の
動作について簡単に説明する。読取駆動系は電気的クラ
ッチにより、読取部の光源を移動する駆動手段を回転さ
せる固定読取りの場合と、原稿押え装置4の搬送ローラ
121の駆動入力手段123と連結するギアを回転する
シートスルー読取りの場合に切り変えられる。光源のホ
ームポジション(HP)には光源の位置検知スイッチが
設けられており、光源は常にHPの位置に待機するよう
に制御されている。画像形成装置1のスタートボタンが
押されると、画像読取り部2ではタイミングを合わせて
固定読取が行われる。一方、原稿押え装置4において、
シート原稿を搬送路126に挿入すると、検知スイッチ
で用紙が検知された時点で画像形成装置の制御部はシー
トスルー読取りと判断し、一定タイミング後に2つの搬
送ローラ121を同方向(図2にて時計回り)に同時に
同速度で回転し、右方の搬送ローラの上流から挿入され
る原稿ガイド124に沿って一定速度で左方に搬送す
る。このとき、画像読取り部2の光源はコンタクトガラ
スを挟んで原稿ガイド124の下方に停止しており、上
を移動する原稿を露光する。また、画像読取り部2には
原稿押え装置4の開閉を検知するための安全スイッチ
(図示せず)が設けられている。安全スイッチは光学式
のセンサーであり、原稿押え装置4の開閉に連動して検
知片がセンサーの光路に移動・退避してオンオフし、画
像読取り部2側に設けられた制御回路に入力され、それ
に基づき原稿搬送手段12の動作が制御される。
【0017】次に、本発明に関わるヒンジ機構20の構
造について図4乃至7を用いて説明する。図4は本発明
のヒンジ機構20に関して、実施例の1つの構成を断面
図で示している。原稿押え装置4には2箇所にヒンジ機
構20が設けられているが、どちらも同様の構成となっ
ている。実施例において、ヒンジ機構20を構成する部
材は、支持部材21と連結部材20の2つである。支持
部材21は画像読取り部2の上面に固定し、連結部材2
2は一方が支持部材21と第2の支軸42と係合し、他
方は原稿押え装置4のハウジング10に形成された第1
の支軸41と係合する構成である。図5は支持部材21
の形状を示す図面であり、図6は連結部材22の形状を
示す図面である。
【0018】図5に示す支持部材21は、POMなどの
樹脂材料を用いて成形された部材である。支持部材21
は、長方形で平面板形状の固定部211を有しており、
そ長手方向の中心線上には一定距離離れた位置に係合爪
212と、固定穴216が形成されている。係合爪21
2は一定幅を有する断面L形状の爪が固定部211の一
方の平面との間に一定の隙間をなすように形成されてい
る。固定穴216は、固定部211を貫通する貫通穴で
あり、平面形状において幅Aで長さBの長穴の中央部に
直径Cの穴が形成されており、寸法A,B、Cの関係は
B>C>Aとなっている。さらに、固定部211におい
て先の係合爪212がない側の面からは、長手方向の中
心線の左右に互いに一定距離離れて、側壁213が直角
方向に平行に立設している。それぞれの側壁213には
固定部211から一定高さに平行に中心線に対して直角
方向の軸線上に丸穴214が貫通して成形されている。
また、側壁213の丸穴214から離れた側の根元付近
には固定部211に対して垂直な規制面X217aと同
水平に設けられた規制面Y217bを有する切り欠き2
17が形成されている。
【0019】画像読取り部2の後部の枠体には、2箇所
において支持部材21を固定するために矩形穴とネジ穴
が形成されている。支持部材21は係合爪212を画像
読取り部2の枠体に設けられた矩形穴に挿入してズラし
て、係合爪212で枠体を挟み込むことで一端側が固定
され、もう一端側は上方から固定穴216にビスを挿入
して固定する。このとき、画像読取り部2を上方から見
て左方に取付けられる支持部材21の固定には直径Cの
ビスもしくはその径のボス部を有するビスを用いて、固
定穴216の位置をネジ穴に対して規制して固定する。
一方、右方の支持部材21の固定に際しては、直径Bの
ビスを使用することで、画像読取り部2に対して前後方
向に一定量位置調整して固定できるようになっている。
これにより、原稿押え装置1に設けられた原稿搬送手段
12の原稿搬送方向と画像読取り部2の光学系の読取り
方向の角度を調整することが可能になり、部材の誤差に
よるズレが発生した場合にも調整可能である。
【0020】図6に示す連結部材22も、POMなどの
樹脂材料を用いて成形された部材である。連結部材22
は、外形形状が略矩形状の底面部221と、その一方の
対向する外辺から平行に側面部222が立設している。
側面部222には外方に突出するボス223と、貫通穴
224と、先端側の縁部に突起225が形成されてい
る。また、底面部221の一端側(貫通穴224が形成
される側)は、側面部224と連結せずにより長く伸び
てR状に湾曲している舌片226が形成されている。
【0021】支持部材21と連結部材22が連結した状
態は図4に示されている。連結部材22のボス223の
直径は、支持部材21の側壁213に形成された丸穴2
14とガタなく回転自在に係合する公差に設定されてお
り、互いの部材の弾性を利用してボス223を丸穴21
4に挿入すると、連結部材22を回動自在に連結する第
2の支軸42が形成される。突起225は、連結部材2
2が第2の支軸42の回りに第1の方向に回転すると固
定部材21の固定部211に当接して回転を規制する。
また、側壁213の内壁間隔は側面部222の外壁間隔
に適合する寸法になっており、連結部材22の軸方向の
移動が規制される。連結部材22の貫通穴224は原稿
押え装置4に設けられる第1の支軸41の軸とガタなく
回転自在に係合する寸法である。また、切り欠き217
は、第1の支軸41を支点とする原稿押え装置4の回転
と、第2の支軸42に対する連結部材22の、先の第1
方向と逆方向の回転を規制するものである。その作用に
ついては後で説明する。
【0022】次に、原稿押え装置4に設けられたヒンジ
機構20との連結部について説明する。図7は原稿押え
装置に設けられた第1の支軸41の構成を示した斜視図
である。図8は原稿押え装置を閉じた状態でヒンジ機構
20の構成を示した平面図である。ハウジング10の基
材101の後端部付近において一定距離離れた2箇所の
位置にはヒンジ機構20との連結部として、連結部材2
2の側面部222の外面幅に合わせてリブ30、31が
平行に立設して成形されている。更に、リブ30、31
から平行に一定間隔離れてリブ32、33が同様に成形
されている。4つのリブは厚さが1〜2mm程度の板状
であり、それぞれのリブには同一線上に貫通穴34が形
成されている。リブの厚さを厚くすると、成形時にリブ
の反対側の外装面側にヒケなどが発生する問題があり、
1〜2mm程度が適切である。ここで、リブ33は画像
読取り部2に設けられた安全スイッチ5を原稿押え装置
4の開閉に応じてオンオフさせる検知片を兼ねているた
め、先端部が伸びた形状になっている。安全スイッチ5
は、画像読取り部2の取付け部材に人の指が入らない程
度の幅で形成されたスリット6の下方に配置されてい
る。リブ33はスリット6に対応する位置であり、スリ
ット6から入って安全スイッチ5をオンオフさせる。ま
た、リブ30、31の間の基材101には複数の突起3
5が平行に形成されている。それぞれの突起37は幅が
1〜2mm程度である。ここで、連結部材22をリブ3
0、31の間に配置して、金属材料の丸軸である軸35
が挿通穴34と連結部材22の貫通穴224に挿入さ
れ、リブ32、33の外側に置いて軸35の端部にスト
ッパ36で固定され第1の支軸41が構成される。これ
により、ハウジング10と連結部材22はガタなく回動
自在に連結され、軸方向への互いの動きは規制された状
態になる。
【0023】ここで、原稿押え装置4を開閉する際のヒ
ンジ機構20の作用について説明する。図9は、原稿押
え装置4の開閉動作におけるヒンジ機構の状態を示した
図である。図9(a)は原稿押え装置4がコンタクトガ
ラスに対向する閉状態であり、(d)は90°以上に開
いた開状態、(b)、(c)はその途中の状態を示して
いる。(a)の閉状態では、原稿押え装置4の自重によ
りコンタクトガラスに原稿マットが押圧した状態で位置
付けられている。このとき、ヒンジ機構20は連結部材
22の突起225が支持部材21の固定部211と微小
な隙間を有して位置する。また、連結部材22の底面部
221とハウジング10に形成された突起37の間にも
隙間ができている状態である。原稿押え装置を開いてい
くと第1の支軸41の回りに回動して(b)の状態にな
り、突起37が一方端から連結部材22の舌片226の
R形状部に当接して乗り上げる状態になる。このとき、
舌片226は弾性変形して退避するが、開く動作に従っ
て突起37が舌片226に圧接して移動するために摩擦
力が発生し、開く動作に対する抵抗力が発生する。更に
開いた(c)の状態付近では舌片226と突起37の距
離が最も近くなり、(d)の開状態ではその距離が
(c)よりも若干大きくなる。
【0024】図9(d)の状態では、複写装置1の通常
の設置状態において原稿押え装置4の重心は第1の支軸
41の右側にあり、自重では倒れない位置になってい
る。更に開く方向への回転は、ハウジング10の後壁1
02の先端部103が連結部材22の切り欠き217の
規制面X217aに当接した状態で規制されている。ま
た、閉じ方向に回動させると突起37と舌片226との
隙間が狭くなり舌片226を弾性変形させるため回動に
対する抵抗力が作用する状態となる。これにより、開位
置近傍まで開けば自動的に開位置状態に移行する力が作
用するとともに、逆方向への動きを阻止する力を作用さ
せるため、無造作に操作しても操作ミスの発生を抑える
効果が実現される。
【0025】次に、原稿押え装置4を開位置から閉じる
ときの、ヒンジ機構20の作用について説明する。開位
置において、ハウジング10の後壁102の先端部10
3が支持部材21の切り欠き217と係合している。そ
のために、第1の支軸41が第2の支軸42の回りに回
転(図9において反時計方向)しようとしても、規制面
Y217b当接して動きが規制される。そのため、原稿
押え装置4を開位置から閉じようとすると、先に説明し
た閉方向への移動に対する抵抗力に抗して第1の支軸の
回りに回動する。図9(c)の状態になると、先端部1
03が切り欠き217から外れ、第2の支軸42の回り
に回転することが可能になる。但し、(c)の状態では
原稿押え装置4の自重が第1の支軸41よりも前方にあ
るため、第1の支軸には原稿押え装置4の自重による下
方への力が作用するため、第2の支軸42の回りに回転
して浮き上がることはない。これにより、開位置から閉
じる際には必ず第1の支軸41の回りに抵抗力に抗して
回転するため、先に第2の支軸42の回りに回転して、
閉じ方向に倒れることが防止される。閉じる際の動作が
常に同じ状態に維持されるため、場合によって変則的な
動作が発生して操作者に違和感を持たせることが防止さ
れる。また、第1の支軸41の回りに回転せずに第2の
支軸42の回りに回転することにより、閉じた時にヒン
ジ機構側がコンタクトガラスから浮き上がった状態にな
るが、その不具合も確実に防止される。
【0026】また、図9に示しように、原稿押え装置4
の開閉を検知するため安全スイッチ5に作用する検知片
は、第1の支軸の回りに回転するリブ33に形成されて
いるため、より正確に作動させることが可能である。こ
れにより、動作不良の発生をより低減することが可能で
ある。また、原稿押え装置4の開閉時に作用する抵抗力
は、突起37の位置や形状によって容易に調整すること
が可能である。原稿押え装置4の形態や、装着される装
置の形態に合わせて適切な操作性が得られるように設定
することが容易である。
【0027】第2の支軸42を設けることの作用につい
て説明する。図10は、書籍などの厚みのある原稿をコ
ンタクトガラス上に載置した時の本発明のヒンジ機構の
状態を示した図である。このような場合には、原稿の厚
みにより原稿押え装置4はコンタクトガラスから平行に
浮いた状態になるのが最適である。このとき、ヒンジ機
構20の連結部材22が第2の支軸42の回りに回転す
ることにより、原稿押え装置4とヒンジ機構20の係合
部である第1の支軸41を上方に移動させる。その結
果、原稿押え装置4は原稿の厚みに応じて、コンタクト
ガラスから平行に浮かせた状態で支持することが可能で
ある。このとき、第1の支軸41とともに安全スイッチ
5の検知片であるリブ33も上方に移動してスイッチを
オフ状態にするため、誤動作の発生は確実に防止され
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヒンジ機
構は簡単な構造で安価であり、それを用いた原稿押え装
置は、開閉動作において安定な動作により利用者の操作
性がよく、開状態を維持する物理的なストップ力を作用
させるため安全性を高めることが可能である。また、書
籍などの厚い原稿に対しても原稿押え装置で適切に押え
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒンジ機構を用いた原稿押え装置を用
いた画像形成装置の断面図である。
【図2】本発明のヒンジ機構を用いた原稿押え装置の断
面図である。
【図3】本発明のヒンジ機構を用いた原稿押え装置の平
面図である。
【図4】本発明のヒンジ機構の構成を示す断面図であ
る。
【図5】本発明のヒンジ機構を構成する第1の部材の形
状を示す図である。
【図6】本発明のヒンジ機構を構成する第2の部材の形
状を示す図である。
【図7】本発明のヒンジ機構と原稿押え装置の連結を説
明するための斜視図である。
【図8】本発明のヒンジ機構と原稿押え装置の連結を説
明するための平面図である。
【図9】本は発明のヒンジ機構を用いた原稿押え装置の
開閉時の動作を説明する図である。
【図10】本は発明のヒンジ機構を用いた原稿押え装置
の厚い原稿の場合の状態を示した図である。
【符号の説明】
2 画像読取り部 3 コンタクトガラス 4 原稿押え装置 5 安全スイッチ 10 ハウジング 12 原稿搬送手段 21 支持部材 22 連結部材 30,31、32 リブ 33 リブ、検知片 35 軸 37 突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像読み取り部の原稿載置面に対向するよ
    うに、一端側に取付けられたヒンジ機構により回動し開
    閉可能に配置される原稿押え装置において、 前記ヒンジ機構は原稿押え装置の本体と連結し、前記原
    稿押え装置を前記原稿載置面に対向して接する閉位置と
    略90°回動した開位置の間を回動可能に支持する第1
    の支軸と、画像読み取り部に設けられた支持部材と連結
    して前記第1の支軸を原稿載置面に対して上方に移動可
    能に支持する第2の支軸と、前記原稿押え装置を前記開
    位置に開いた状態において、閉じる方向に移動するのを
    妨げる抵抗力を付与するストッパ手段を有することを特
    徴とする原稿押え装置。
  2. 【請求項2】前記ヒンジ機構は、前記原稿押え装置を前
    記開位置に開いた状態から、閉じ方向に移動する際に、
    一時的に前記第1の支軸が前記原稿載置面から上方に移
    動するのを規制する構造を有することを特徴とする請求
    項1に記載の原稿押え装置。
  3. 【請求項3】前記ヒンジ機構は、弾性部材で形成され、
    一端側が前記原稿押え装置の本体に形成される前記第1
    の支軸と連結し、その他端側は前記原稿押え装置が取り
    付けられる画像読み取り手段に取付けられた前記第2の
    支軸に連結する連結部材を有し、前記連結部材には湾曲
    形状を有する舌片が形成され、前記原稿押え装置を前記
    開位置から閉じる際に、前記舌片が前記原稿押え装置の
    ハウジングを形成する基材の一部と接触して抵抗力を発
    生させることを特徴とする請求項1に記載の原稿押え装
    置。
  4. 【請求項4】前記原稿押え装置に形成された前記第1の
    支軸には、軸部材が挿通する穴を有するリブが、軸方向
    において前記連結部材の両側と、そこから一定間隔離れ
    た少なくとも1ヶ所に設けられていることを特徴とする
    請求項1乃至3に記載の原稿押え装置。
  5. 【請求項5】前記第1の支軸に設けられる複数の前記リ
    ブのうち少なくとも一つが、前記原稿押え装置が取付け
    られた画像読み取り手段に設けられる安全スイッチを、
    前記原稿押え装置が閉状態において、電気的に連結させ
    る作用片であることを特徴とする請求項4に記載の原稿
    押え装置。
JP2001365995A 2001-11-30 2001-11-30 原稿押え装置 Expired - Fee Related JP3721324B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001365995A JP3721324B2 (ja) 2001-11-30 2001-11-30 原稿押え装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001365995A JP3721324B2 (ja) 2001-11-30 2001-11-30 原稿押え装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003167303A true JP2003167303A (ja) 2003-06-13
JP3721324B2 JP3721324B2 (ja) 2005-11-30

Family

ID=19175955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001365995A Expired - Fee Related JP3721324B2 (ja) 2001-11-30 2001-11-30 原稿押え装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3721324B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013068766A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Shimonishi Giken Kogyo Kk Oa機器における原稿圧着板の開閉装置
JP2014110470A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Brother Ind Ltd 画像読取装置
JP2020060625A (ja) * 2018-10-05 2020-04-16 下西技研工業株式会社 ヒンジ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013068766A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Shimonishi Giken Kogyo Kk Oa機器における原稿圧着板の開閉装置
JP2014110470A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Brother Ind Ltd 画像読取装置
JP2020060625A (ja) * 2018-10-05 2020-04-16 下西技研工業株式会社 ヒンジ
JP7264420B2 (ja) 2018-10-05 2023-04-25 下西技研工業株式会社 ヒンジ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3721324B2 (ja) 2005-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3275667B1 (en) Thermal printer and portable terminal
US9126779B2 (en) Image recording apparatus
US7770888B2 (en) Paper-feeding device and image forming apparatus
US20060239763A1 (en) Paper-guiding device, image forming apparatus having the same, and method thereof
JP4673766B2 (ja) 画像読取装置
US5887866A (en) Sheet feeding apparatus and sheet feeding method
US20080232050A1 (en) Display devices and image recording apparatus comprising the same
KR20090127808A (ko) 화상처리장치 및 반송장치
US7472903B2 (en) Sheet feeder
JP2010208191A (ja) 電気装置
US11214454B2 (en) Medium feeding device and image reading apparatus
JP6056422B2 (ja) 画像読取ユニットおよび画像読取装置
JP2003167303A (ja) 原稿押え装置
US6183151B1 (en) Sheet feeding apparatus
JP2632453B2 (ja) 画像形成装置の手差し給紙機構
JP2009023808A (ja) 被記録材のサポート装置及び記録装置
TWI429539B (zh) 饋紙裝置及事務機
JP2003107598A (ja) 原稿押え装置
US9479660B2 (en) Image recording apparatus
JP4753500B2 (ja) 原稿読取装置及びこれを備えた複合機
US20140167353A1 (en) Image Reading Device
JP5998685B2 (ja) カバーの開閉機構
JP2001124504A (ja) シートサイズ検知装置とこの装置を備えた画像形成装置
JP3628506B2 (ja) 手差し給紙装置
JP2002321833A (ja) 用紙サイズ検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050819

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050912

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080916

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130916

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees