JP2003166708A - 燃料混合物及び流動層ボイラにおける飛灰の再利用方法 - Google Patents

燃料混合物及び流動層ボイラにおける飛灰の再利用方法

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JP2003166708A JP2001365279A JP2001365279A JP2003166708A JP 2003166708 A JP2003166708 A JP 2003166708A JP 2001365279 A JP2001365279 A JP 2001365279A JP 2001365279 A JP2001365279 A JP 2001365279A JP 2003166708 A JP2003166708 A JP 2003166708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、溶融灰の融液量を増加し粘性を低
下させ塊状物の発生を防止し、流動層ボイラの長期安定
運転を可能にすることができる燃料混合物を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、溶融灰の融液量を増
加させ塊状物の発生を防止することができるとともに流
動層高を維持でき、流動層の安定性に優れる流動層ボイ
ラにおける飛灰の再利用方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明の燃料混合物は、燃料と、脱硫剤
と、前記脱硫剤100重量部に対し1〜50重量部好ま
しくは5〜30重量部の飛灰と、を含有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料混合物及び流
動層ボイラにおける飛灰の再利用方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、発電所やゴミ焼却炉等において、
石炭やゴミ等の燃料を流動化させ効率よく燃焼させる流
動層ボイラが研究開発されている。流動層ボイラを用い
ることにより、流動層ボイラ内に配設した伝熱管から発
生する蒸気で駆動する蒸気タービン発電システムを構築
できる。また、コンプレッサからの空気で加圧すること
によりボイラ内の酸素分圧を高めた状態の下で燃料を流
動化させ燃焼させる加圧流動層ボイラを用いることによ
り、蒸気タービン発電に加え、ボイラの燃焼排ガスを利
用するガスタービン発電とを組み合わせて熱効率を向上
させた複合発電システムを構築できる。
【0003】流動層ボイラ内の石炭等の燃料が供給され
るボイラ下部では、燃料中の揮発分が燃焼する等の要因
で部分的に約1100〜1300℃の高温状態が出現す
る。このような高温状態の中では、燃料が燃焼した際に
生成されSiやAlを有する燃焼灰が溶融し溶融灰を形
成する。溶融灰は周囲に存在する石灰石等の脱硫剤を次
々に付着し塊状物を形成する。さらに、SiやAlを含
有し脱硫剤に付着した溶融灰は、脱硫剤に含有されるC
aとの相互作用で脱硫剤の融点を下げて溶融させ、さら
に塊状物の粒成長を引き起こす。燃焼装置下部では、こ
のような溶融灰の存在により脱硫剤の流動性が低下し、
特に、粒径が大きく嵩密度の大きな塊状物の滞留時間が
長くなり、さらなる流動不良と塊状化を引き起こす。そ
のため、流動層ボイラの長期間の安定的した連続運転を
行うことが困難になるとともに、著しい場合には、流動
層ボイラ内に配設した伝熱管や内壁等に付着し流動層ボ
イラの操業に多大な悪影響を与える。そこで、溶融灰の
融液量を増加し粘性を低下させ塊状物の発生を防止する
ために、燃料や脱硫剤の他に、Mg(OH)2等の流動
改善剤としてのMg化合物が供給される。Mg化合物を
添加することで、塊状物の発生が防止され流動層ボイラ
の長期安定運転を可能にすることができる。
【0004】一方、流動層ボイラ内に供給した脱硫剤,
燃焼灰,未燃灰,流動改善剤等のうち微細化されたもの
は、燃焼排ガスに随伴されて流動層から飛び出してい
く。燃焼排ガス中には、流動層から飛び出した脱硫剤,
燃焼灰,未燃灰,流動改善剤等からなる飛灰(フライア
ッシュ)が含まれているため、燃焼排ガスをガスタービ
ン発電等に用いたり排気したりする場合には飛灰と燃焼
排ガスを分離する必要があり、流動層ボイラには、この
ためのサイクロン等の脱塵装置が設けられている。脱塵
装置で燃焼排ガスから分離された飛灰は、粒子径が細か
く飛散しやすいため水を混ぜて加湿状態にして埋め立て
に用いたり、セメント原料に混ぜて用いる等の再利用方
法が提案されているが、処理費用や採算性等の点で問題
がある。そこで、脱塵装置で燃焼排ガスから分離された
飛灰を再利用するための方法が提案されている。
【0005】従来の技術としては、特開平6−3076
2625号公報(以下、イ号公報という)に、「粗粒灰
を70〜80重量%、微粉炭を10〜20重量%、サイ
クロン灰を15〜20重量%、それに水を添加混合して
供給する加圧流動床ボイラに対する石炭の供給方法」が
開示されている。
【0006】特開平9−42614号公報(以下、ロ号
公報という)に、「集塵装置により捕集された燃焼灰を
水和反応させて再活性化灰とする第一の工程と、前記再
活性化灰を乾燥させる第二の工程と、乾燥した再活性灰
をコンバスタに再供給する第三の工程よりなる流動層ボ
イラの燃焼灰リサイクル法」が開示されている。
【0007】実開平3−128208号公報(以下、ハ
号公報という)に、「サイクロンで分離された灰塵、未
燃炭あるいはベッド材等の固形物を排出する固形物排出
口を流動層ボイラの流動層形成部に結び、分離された灰
塵、未燃炭等を再導入するための導入通路を形成した加
圧流動層ボイラ」が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術においては、以下のような課題を有していた。 (1)イ号公報,ロ号公報,ハ号公報に開示の技術は、
サイクロンやバグフィルタ等の脱塵装置で分離された飛
灰を流動層ボイラに再供給し、飛灰に含有される炭酸カ
ルシウム,酸化カルシウム,あるいはそれらを水和反応
させた水酸化カルシウムを利用して脱硫剤の量を低減し
ようとするものなので、飛灰に含有される流動改善成分
としてのMgOの効果による流動層の流動性の改善効果
が得られず、流動層ボイラの長期安定運転が困難である
という課題を有していた。 (2)イ号公報では、石炭に対するサイクロン灰の混合
量は特定されているが、脱硫剤に対する混合量は特定さ
れておらず、また、ロ号公報やハ号公報では混合量が全
く特定されていないため、流動改善成分としてのMgO
が含有される飛灰を供給しても飛灰の供給量が少ない場
合には、溶融灰の融液量を増加させ脱硫剤同士の付着を
防止する効果が乏しく、飛灰の供給量が多い場合には、
流動層から飛散する飛灰の量が増加し流動層高を維持で
きなくなるという課題を有していた。 (3)ロ号公報,ハ号公報では、飛灰は燃料とは異なる
経路で流動層ボイラに供給されるので、燃焼灰が溶融し
て生成され塊状物の形成の原因となる溶融灰の近辺にM
gO等が含まれた飛灰を供給することが困難で、溶融灰
の融液量を増加させ塊状物の発生を防止することが困難
であるという課題を有していた。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、溶融灰の融液量を増加し粘性を低下させ塊状物の発
生を防止し、流動層ボイラの長期安定運転を可能にする
ことができる燃料混合物を提供することを目的とする。
また、本発明は、溶融灰が発生する確率の高い部分に流
動改善成分としてのMgOを含有する飛灰を供給するこ
とができ、溶融灰の融液量を増加させ塊状物の発生を防
止することができるとともに流動層高を維持でき、流動
層の安定性に優れ、さらに流動改善剤としてのMg化合
物の使用量を削減することのできる流動層ボイラにおけ
る飛灰の再利用方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明の燃料混合物及び流動層ボイラにおける
飛灰の再利用方法は、以下の構成を有している。
【0011】本発明の請求項1に記載の燃料混合物は、
燃料と、脱硫剤と、前記脱硫剤100重量部に対し1〜
50重量部好ましくは5〜30重量部の飛灰と、を含有
した構成を有している。この構成により、以下のような
作用が得られる。 (1)飛灰を含有しているので、飛灰が含有する流動改
善成分としてのMgOが、生成された溶融灰の融液量を
増加させて粘性を低下させ、塊状物の発生を防止するこ
とができ流動層の安定性に優れる。 (2)脱硫剤に対するMgOを含有する飛灰の混合量が
特定されているので、溶融灰の融液量を増加させ脱硫剤
同士の付着を防止することができるとともに流動層高を
維持でき、流動層の安定性に優れる。 (3)飛灰が流動改善成分としてのMgOを含有してい
るので、飛灰を燃料等に混合して供給することで流動改
善剤としてのMg化合物の使用量を削減することができ
る。
【0012】ここで、燃料としては、石炭,亜炭,褐
炭,瀝青炭,コークス,石油コークス,オイルコーク
ス,オイルサンド,重質油,石炭液化残渣,ゴム,古タ
イヤ,廃油,一般ゴミ,一般廃棄物,木質物,炭化物,
RDFやその他の炭化物,木屑,産業廃棄物,食品工場
や農業等で排出される有機残渣物,下水汚泥,し尿処理
汚泥,工業廃水処理汚泥等やこれらの混合物が用いられ
る。脱硫剤としては、CaCO3(又は石灰石),Mg
CO3(又はドロマイト)の他、CaO,Ca(O
H)2,K2CO3,貝殻等のカルシウムを含む水産廃棄
物,セメントスラッジ等やこれらの混合物が用いられ
る。
【0013】飛灰としては、燃焼排ガス流路で脱塵を行
うサイクロンで捕捉されたサイクロン灰,サイクロンの
下流の燃焼排ガス流路に配設されたセラミックチューブ
フィルタ(CTF)で捕捉されたCTF灰,さらに下流
の電気集塵機(EP)で捕捉されたEP灰,煙突入口前
のバグフィルタが配設されたバグハウス(BH)で捕捉
されたBH灰等が用いられる。飛灰の混合量としては、
燃料種や脱硫剤の粒度等にもよるが、脱硫剤100重量
部に対し1〜50重量部、好ましくは5〜30重量部が
好適に用いられる。混合量が5〜30重量部のときは、
溶融灰の融液量を増加させ塊状物の発生を防止できると
ともに流動層高を安定に保つことができるため好まし
い。混合量が5重量部より少なくなるにつれ融液量が少
なく塊状物が発生し易く流動状態を安定に保つことがで
きなくなる傾向がみられ、30重量部より多くなるにつ
れ燃焼排ガス中への飛散量が増加し流動層高の維持が困
難になる傾向がみられるため好ましくない。特に、1重
量部より少なくなるか50重量部より多くなると、これ
らの傾向が著しくなるためいずれも好ましくない。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の燃料混合物であって、前記燃料100重量部
に対し、0〜10重量部好ましくは0〜7重量部より好
ましくは0.001〜3重量部のMg化合物を含有した
構成を有している。この構成により、請求項1で得られ
る作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)所定量のMg化合物を有しているので、飛灰によ
る融液量の増加効果を補って溶融灰の融液量を増加さ
せ、塊状物の発生を防止し流動層の安定性を高めること
ができる。
【0015】ここで、Mg化合物としては、脱硫剤の表
面に生成される融液の量に影響を与え脱硫剤の流動状態
を改善するMg(OH)2,ドロマイト,MgO,Mg
CO3等が用いられる。Mg化合物の含有量としては、
燃料や脱硫剤、Mg化合物の種類や粒径等にもよるが、
燃料100重量部に対し0〜10重量部好ましくは0〜
7重量部より好ましくは0.001〜3重量部が好適に
用いられる。Mgの含有量が0.001重量部より少な
くなるにつれ燃料や脱硫剤等の種類によっては溶融灰の
融液量が少なく塊状化し易くなる傾向がみられ、3重量
部より多くなるにつれ融液量が増加しスラッギングが発
生し易くなる傾向がみられるため好ましくない。また、
Mgの含有量が7重量部より多くなるにつれ燃料や脱硫
剤等の種類によっては融液量が過剰になりスラッギング
が発生し易くなるとともに、Mg化合物に係るコストが
増大し流動層ボイラの運転コストが増加する傾向がみら
れるため好ましくない。特に、10重量部を超えるとこ
れらの傾向が著しくなるので好ましくない。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2に記載の燃料混合物であって、飛灰のMgOの
含有率が、0.5〜15wt%好ましくは3〜12wt
である構成を有している。この構成により、請求項1又
は2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られ
る。 (1)飛灰が、融液量を増加させる働きを有するMgO
を0.5〜15wt%含有しているので、流動層ボイラ
に供給したときに、燃焼灰が溶融した溶融灰の融液量を
増加させ塊状物の発生を防止することができ流動層の安
定性に優れる。
【0017】ここで、飛灰のMgOの含有率としては、
0.5〜15wt%、好ましくは3〜12wtが好適に
用いられる。MgOの含有率が3〜12wt%のとき
は、飛灰の流動層ボイラへの供給により溶融灰の融液量
を増加させ塊状物の発生を防止できるため好ましい。飛
灰の供給量や燃料種にもよるが、含有率が3wt%より
少なくなるにつれ融液量が少なく塊状物が発生し易く流
動状態を安定に保つことができなくなる傾向がみられ、
12wt%より多くなるにつれ融液量が増加しスラッギ
ングが発生し易くなる傾向がみられるため好ましくな
い。特に、0.5wt%より少なくなるか15wt%よ
り多くなると、これらの傾向が著しくなるためいずれも
好ましくない。
【0018】本発明の請求項4に記載の流動層ボイラに
おける飛灰の再利用方法は、燃料と、脱硫剤と、前記脱
硫剤100重量部に対し1〜50重量部、好ましくは5
〜30重量部の飛灰と、を含有する燃料混合物を作成す
る燃料混合物作成工程と、前記工程で作成された前記燃
料混合物を流動層ボイラに供給する燃料供給工程と、を
備えた構成を有している。この構成により、以下のよう
な作用が得られる。 (1)飛灰は燃料と混合されて流動層ボイラに供給され
るので、飛灰が含有する流動改善成分としてのMgO
が、生成された溶融灰の融液量を直ちに効率良く増加さ
せて粘性を低下させ、塊状物の発生を防止することがで
き流動層の安定性に優れる。 (2)脱硫剤に対するMgOを含有する飛灰の混合量が
特定されているので、溶融灰の融液量を増加させ脱硫剤
同士の付着を防止することができるとともに流動層高を
維持でき、流動層の安定性に優れる。 (3)飛灰が流動改善成分としてのMgOを含有してい
るので、飛灰を燃料等に混合して供給することで流動改
善剤としてのMg化合物の使用量を削減することができ
る。
【0019】燃料供給工程において、燃料混合物を流動
層ボイラに供給する方法としては、石炭等の燃料と石灰
石等の脱硫剤等と水とを湿式混合してペースト化した燃
料スラリーをスラリー供給路から供給する方法、燃料と
脱硫剤等とを乾式混合しロックホッパを介して燃料供給
路から供給する方法等が用いられる。
【0020】なお、燃料、脱硫剤、飛灰等としては、請
求項1で説明したものと同様なので、説明を省略する。
【0021】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4に記載の流動層ボイラにおける飛灰の再利用方法であ
って、前記飛灰が、0.5〜15wt%、好ましくは3
〜12wtのMgOを含有した構成を有している。この
構成により、請求項4で得られる作用に加え、以下のよ
うな作用が得られる。 (1)飛灰が、融液量を増加させる働きを有するMgO
を0.5〜15wt%含有しているので、流動層ボイラ
に供給したときに、燃焼灰が溶融した溶融灰の融液量を
増加させ塊状物の発生を防止することができ流動層の安
定性に優れる。
【0022】飛灰のMgO含有率の臨界的意義は、請求
項3で説明したものと同様なので、説明を省略する。
【0023】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
4又は5に記載の流動層ボイラにおける飛灰の再利用方
法であって、前記燃料に混合されるMg化合物中のMg
Oと前記飛灰中のMgOとの総量で、混合される前記飛
灰の投入量を制御する構成を有している。この構成によ
り、請求項4又は5で得られる作用に加え、以下のよう
な作用が得られる。 (1)飛灰の流動層ボイラへの投入量を、燃料に混合さ
れるMg化合物中のMgOと飛灰中のMgOとの総量で
制御するので、燃料や脱硫剤等の種類に応じて、流動改
善成分としてのMgOの量を最適にすることができ、融
液量を最適にして粘性を低下させ塊状物の発生を防止す
ることができ流動層の安定性に優れる。 (2)適量のMg化合物が流動層ボイラに供給されるの
で、Mg化合物の使用量を削減することができ流動層ボ
イラの運転コストを低減することができる。 (3)飛灰とMg化合物の両方を用いて流動層ボイラの
流動状態を改善することができるので、自由度が高く自
在性に優れる。
【0024】ここで、Mg化合物中又は飛灰中のMgO
の含有率は、Mg化合物や飛灰を蛍光X線分析法等の方
法で定量分析することで求められるMgの含有量と、M
gの原子量とMgOの分子量との関係から求めることが
できる。Mg化合物の場合は、成績証明書等に記載され
ているMgOの定量分析結果を用いることもできる。以
上のようにして求められたMg化合物中又は飛灰中のM
gOの含有率と、流動層ボイラに供給するMg化合物や
飛灰を秤量して得られた重量と、によって、燃料に混合
されるMg化合物中のMgOと飛灰中のMgOとの総量
を算出することができる。これにより、Mg化合物や飛
灰中のMgOの総量の制御は、流動層ボイラに供給する
Mg化合物や飛灰の重量を制御すればよく、簡便で生産
性に優れる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態1における流動層
ボイラの要部構成図である。図中、1はコンプレッサ1
0からの圧縮空気が供給される圧力容器、2は圧力容器
1に内設され圧力容器1内に取り入れられた圧縮空気が
底部から供給される加圧流動層ボイラ、2aは加圧流動
層ボイラ2の流動層2b内に配設された伝熱管、3は加
圧流動層ボイラ2の頂部に配設された燃焼排ガス流路、
4は燃焼排ガス流路3の出口に配設されたサイクロン等
の1次脱塵装置、4aは1次脱塵装置4で燃焼排ガスと
分離された飛灰を圧力容器1外へ排出する1次排出路、
5は1次脱塵装置4で1次脱塵された1次脱塵ガス流
路、6は1次脱塵ガス流路5を流れる1次脱塵ガスの脱
塵を行うサイクロン等の2次脱塵装置、6aは2次脱塵
装置6で燃焼排ガスと分離された飛灰を圧力容器1外へ
排出する2次排出路、7は2次脱塵装置6で脱塵された
清浄ガスの清浄ガス流路、8は清浄ガスによって駆動さ
れるガスタービン、9は発電機、10はコンプレッサ、
10aはコンプレッサ10で圧縮された圧縮空気を圧力
容器1に供給する圧縮空気供給路である。11は1次排
出路4aと2次排出路6aの各々の端部に接続された排
出路、12は排出路11に配設され抜き出された飛灰を
系外に排出する場合に作動させる三方弁等からなる分岐
弁、13は一端部が分岐弁12に接続され分岐弁12を
通過した飛灰を燃料スラリー調整装置15に搬送供給す
る飛灰搬送路、14は飛灰搬送路13に配設され飛灰搬
送路13を搬送される飛灰の流量を調整する流量調整
弁、14aは飛灰が脱硫剤と所定の配合割合になるよう
に秤量するストッカーを備えた秤量部、15は石炭等の
燃料と石灰石等の脱硫剤と飛灰等が含有された燃料混合
物と水等とが混合されてペースト化された燃料スラリー
を調整及び貯留する燃料スラリー調整装置、16は燃料
スラリー調整装置15に接続され加圧流動層ボイラ2に
燃料スラリーを輸送するスラリーポンプ、17は一端が
スラリーポンプ16に接続され他端が燃料スラリーを加
圧流動層ボイラ2内に噴射するスラリー噴射ノズル(図
示しない)に接続されたスラリー供給路である。なお、
飛灰搬送路13では、気流搬送,バケットエレベータ,
ベルトコンベア等の搬送手段によって飛灰が秤量部14
aのストッカーに搬送される。また、1次排出路4a,
2次排出路6a等のように圧力容器1を貫通して常圧系
と加圧系が切り替わる箇所には、圧力調整のためのロッ
クホッパシステム(図示しない)が配設されている。な
お、本実施の形態においては、燃料スラリーに混合され
て加圧流動層ボイラ2に供給される飛灰の投入量は、燃
料に混合される水酸化マグネシウム(Mg化合物)中の
MgOと飛灰中のMgOとの総量で制御されている。ま
た、水酸化マグネシウム(Mg化合物)は、燃料や脱硫
剤の種類や粒径等に応じて、燃料100重量部に対し、
0〜10重量部好ましくは0〜7重量部より好ましくは
0.001〜3重量部の範囲で添加混合されている。
【0026】以上のように構成された本実施の形態1の
流動層ボイラについて、以下その飛灰の再利用方法を説
明する。石炭等の燃料と石灰石やドロマイト等の脱硫剤
と水酸化マグネシウム等の流動改善剤としてのMg化合
物とを含有する燃料混合物と水とを燃料スラリー調整装
置15でペースト化し燃料スラリーを調整し、燃料スラ
リー調整装置15に貯留しておく。圧力容器1内に内設
した加圧流動層ボイラ2では燃料スラリーをスラリー供
給路17から入れ、圧力容器1内に取り入れた圧縮空気
を加圧流動層ボイラ2の底部から供給し、脱硫剤等を流
動状態にして燃料を0.6〜3.1MPaの圧力で80
0〜950℃の温度で燃焼させている。燃料の燃焼で発
生した熱は伝熱管2aで熱交換され蒸気タービン発電機
(図示せず)を駆動して発電を行う。流動層2bで発生
した燃焼排ガスは燃焼排ガス流路3から1次脱塵装置
4、2次脱塵装置6を経て脱塵された後、清浄ガス流路
7を通過してガスタービン8、発電機9を駆動し発電す
る。1次脱塵装置4,2次脱塵装置6で燃焼排ガスと分
離された飛灰は、1次排出路4a及び2次排出路6a,
排出路11,分岐弁12を経て飛灰搬送路13へ搬送さ
れる。飛灰搬送路13への飛灰の搬送量が増加したとき
は、分岐弁12を作動させて飛灰を系外へ排出する。飛
灰搬送炉13を搬送される飛灰の流量は流量調整弁14
で調整されるとともに脱硫剤100重量部に対し1〜5
0重量部の所定量が秤量部14aで秤量されて、燃料ス
ラリー調整装置15で燃料等と混合されて燃料スラリー
に調整される。燃料スラリーに混合された飛灰は、スラ
リー供給路17から燃料とともに加圧流動層ボイラ2に
供給される。
【0027】以上のように、実施の形態1における流動
層ボイラは構成されているので、以下のような作用が得
られる。 (1)飛灰は燃料と混合されて流動層ボイラに供給され
るので、飛灰が含有する流動改善成分としてのMgO
が、生成された溶融灰の融液量を直ちに効率良く増加さ
せて粘性を低下させ、塊状物の発生を防止することがで
き流動層の安定性に優れる。 (2)脱硫剤に対する飛灰の混合量が特定されているの
で、溶融灰の融液量を増加させ脱硫剤同士の付着を防止
することができるとともに流動層高を維持でき、流動層
の安定性に優れる。 (3)飛灰が流動改善成分としてのMgOを含有してい
るので、飛灰を燃料等に混合して供給することで流動改
善剤の使用量を削減することができる。 (4)飛灰の流動層ボイラへの投入量を、燃料に混合さ
れるMg化合物中のMgOと飛灰中のMgOとの総量で
制御するので、燃料や脱硫剤等の種類に応じて、流動改
善成分としてのMgOの量を最適にすることができ、融
液量を最適にして粘性を低下させ塊状物の発生を防止す
ることができ流動層の安定性に優れる。 (5)適量のMg化合物が流動層ボイラに供給されてい
るので、Mg化合物の使用量を削減することができ流動
層ボイラの運転コストを低減することができる。 (6)飛灰とMg化合物の両方を用いて流動層ボイラの
流動状態を改善することができるので、自由度が高く自
在性に優れる。 (7)燃料や脱硫剤の種類等に応じて所定量添加混合さ
れた水酸化マグネシウム(Mg化合物)が、飛灰による
融液量の増加効果を補って溶融灰の融液量を増加させ、
塊状物の発生を防止し流動層の安定性を高めることがで
きる。
【0028】なお、本実施の形態においては、飛灰とし
て、サイクロンで燃焼排ガスと分離されたサイクロン灰
の場合について説明したが、サイクロンの下流の燃焼排
ガス流路に配設されたセラミックチューブフィルタ(C
TF)で捕捉されたCTF灰,さらに下流の電気集塵機
(EP)で捕捉されたEP灰,煙突入口前のバグフィル
タが配設されたバグハウス(BH)で捕捉されたBH灰
等を用いることもできる。また、水酸化マグネシウム等
の流動改善剤としてのMg化合物を添加混合する場合に
ついて説明したが、燃料や脱硫剤の種類によっては、添
加しなくてもよい。さらに、流動層ボイラに配設された
サイクロンで分離された飛灰を、飛灰搬送路を用いて同
一の流動層ボイラに再供給する場合について説明した
が、飛灰を一旦回収した後、別の流動層ボイラに供給す
ることもできる。
【0029】(実施の形態2)図2は実施の形態2にお
ける流動層ボイラの要部構成図である。なお、実施の形
態1で説明したものと同様のものは、同じ符号を付して
説明は省略する。図中、18は石炭等の燃料と石灰石等
の脱硫剤と飛灰搬送路13を搬送された飛灰とを混合す
る燃料供給ホッパ、19は燃料供給ホッパ18の下流に
接続され加圧流動層ボイラ2と略同じ圧力である0.6
〜3.1MPa程度の圧力で燃料供給ホッパ18で混合
された燃料等を貯蔵するロックホッパ、19はロックホ
ッパ19の下流と加圧流動層ボイラ2内に配設されたス
プレーノズル(図示しない)とに接続されロックホッパ
19内に貯蔵された燃料等を空気流によって搬送して流
動層2bへ供給する燃料供給路である。なお、燃料供給
ホッパ18からロックホッパ19に燃料等を供給すると
きには、燃料供給ホッパ18の圧力をロックホッパ19
と略同一の圧力に加圧した後に行われる。実施の形態2
の流動層ボイラが実施の形態1と異なる点は、燃料スラ
リー調整装置の代わりに燃料供給ホッパ18とロックホ
ッパ19とを備えていて、燃料混合物が乾式方式で供給
される点である。
【0030】以上のように実施の形態2の流動層ボイラ
は構成されているので、実施の形態1に記載の作用に加
え、以下のような作用が得られる。 (1)燃料混合物をスラリー化せずに加圧流動層ボイラ
内に供給することができ、スラリーに含有される水が蒸
発するときの気化熱の損失がなく熱効率に優れる。
【0031】なお、実施の形態1及び2においては、加
圧系で用いられる加圧流動層ボイラの場合について説明
したが、常圧系で用いられる流動層ボイラの場合でも同
様に用いることができる。
【0032】
【実施例】次に、本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。 (実施例)0.6〜3.1MPa、800〜950℃で
燃焼運転させる350MW加圧流動層複合発電システム
の加圧流動層ボイラにおいて、燃料としてブレアゾール
炭(粒子径6mm以下)(供給量130ton/h)
と、脱硫剤として津久見産の石灰石(粒子径5mm以
下)(供給量10ton/h)と、流動改善剤として水
酸化マグネシウム懸濁液(35wt%Mg(OH)2
懸濁させた懸濁液として供給)と、水と、を混合してス
ラリー状にしたものを流動層ボイラに供給して運転し
た。ブレアゾール炭と石灰石との配合比は、Ca/Sモ
ル比が5になるように調整した。また、水酸化マグネシ
ウム懸濁液(35wt%Mg(OH)2懸濁液)の供給
量は、0ton/h,2.2ton/h,4.2ton
/hの3通りとした。水酸化マグネシウム懸濁液の3通
りの供給量の場合、1次脱塵装置及び2次脱塵装置で燃
焼排ガスから分離された飛灰の発生量は、いずれも20
ton/hであった。各々の飛灰について、蛍光X線分
析装置を用いて定量分析を行った。その結果を(表1)
に示す。なお、(表1)に記載のN.Dは、定量下限値
未満であったことを示す。
【表1】
【0033】水酸化マグネシウム懸濁液の供給量が0t
on/h,2.2ton/h,4.2ton/hのと
き、懸濁液中の水酸化マグネシウムの供給量は、各々0
ton/h,0.77ton/h,1.47ton/h
である。(表1)から、水酸化マグネシウムの供給量が
0ton/hのときでも1.07wt%のMgOが検出
された。これは、燃料のブレアゾール炭に由来するもの
であると推察された。従って、供給された水酸化マグネ
シウムに由来するものはこれを除いたもので、水酸化マ
グネシウムの供給量が0.77ton/hのときは
(4.86−1.07)wt%=3.79wt%であ
り、発生した飛灰中の水酸化マグネシウムの量は20t
on/h×3.79wt%=0.758ton/hであ
った。また、水酸化マグネシウムの供給量が1.47t
on/hのときは(8.77−1.07)wt%=7.
7wt%であり、発生した飛灰中の水酸化マグネシウム
の量は20ton/h×7.7wt%=1.54ton
/hであった。以上のことから、流動層ボイラに流動改
善剤として供給された水酸化マグネシウムのほぼ全量
が、サイクロンに捕捉された飛灰に含有されていること
が明らかになった。
【0034】次に、流動改善剤としての水酸化マグネシ
ウム懸濁液の供給を停止した後、燃料としてブレアゾー
ル炭(粒子径6mm以下)(供給量130ton/h)
と、脱硫剤として津久見産の石灰石(粒子径5mm以
下)(供給量10ton/h)と、に加え、上述の3通
りの飛灰(供給量0.1〜5ton/h)を混合し、水
を加えて混合しスラリー状にしたものを流動層ボイラに
供給して運転した。その結果、いずれの場合も塊状物の
発生がなく、良好な流動層ボイラの運転状態が得られ
た。
【0035】以上の実施例で明らかなように、流動層ボ
イラに流動改善剤として供給された水酸化マグネシウム
のほぼ全量がサイクロンに捕捉された飛灰に含有されて
いるので、飛灰を燃料や脱硫剤とともに流動層ボイラ内
に供給することによって、塊状物の発生を防止すること
ができ良好な流動層ボイラの運転状態が得られる。ま
た、飛灰が流動改善成分としてのMgOを含有している
ので、飛灰を燃料等に混合して供給することで流動改善
剤としてのMg化合物の使用量を削減することができ
る。
【0036】なお、本実施例では石灰石や燃料等をペー
スト状にして加圧流動層ボイラに供給する湿式方式につ
いて説明したが、石灰石や燃料等を乾式供給する場合に
ついても同様の効果が得られる。さらに、乾式供給する
場合には、ペースト状にして供給された燃料等から水が
蒸発するときの気化熱の損失がなく熱効率を向上させる
ことができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の燃料混合物及び
流動層ボイラにおける飛灰の再利用方法によれば、以下
のような有利な効果が得られる。請求項1に記載の発明
によれば、 (1)飛灰を含有しているので、飛灰が含有する流動改
善成分としてのMgOが、生成された溶融灰の融液量を
増加させて粘性を低下させ、塊状物の発生を防止するこ
とができ流動層の安定性に優れた燃料混合物を提供する
ことができる。 (2)脱硫剤に対するMgOを含有する飛灰の混合量が
特定されているので、溶融灰の融液量を増加させ脱硫剤
同士の付着を防止することができるとともに流動層高を
維持でき、流動層の安定性に優れた燃料混合物を提供す
ることができる。 (3)飛灰が流動改善成分としてのMgOを含有してい
るので、飛灰を燃料等に混合して供給することで流動改
善剤としてのMg化合物の使用量を削減することができ
る燃料混合物を提供することができる。
【0038】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、 (1)所定量のMg化合物を有しているので、飛灰によ
る融液量の増加効果を補って溶融灰の融液量を増加さ
せ、塊状物の発生を防止し流動層の安定性を高めること
ができる燃料混合物を提供することができる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の効果に加え、 (1)飛灰が、融液量を増加させる働きを有するMgO
を0.5〜15wt%含有しているので、流動層ボイラ
に供給したときに、燃焼灰が溶融した溶融灰の融液量を
増加させ塊状物の発生を防止することができ流動層の安
定性に優れた燃料混合物を提供することができる。
【0040】請求項4に記載の発明によれば、 (1)飛灰は燃料と混合されて流動層ボイラに供給され
るので、飛灰が含有する流動改善成分としてのMgO
が、生成された溶融灰の融液量を直ちに効率良く増加さ
せて粘性を低下させ、塊状物の発生を防止することがで
き流動層の安定性に優れた流動層ボイラにおける飛灰の
再利用方法を提供することができる。 (2)脱硫剤に対するMgOを含有する飛灰の混合量が
特定されているので、溶融灰の融液量を増加させ脱硫剤
同士の付着を防止することができるとともに流動層高を
維持でき、流動層の安定性に優れた流動層ボイラにおけ
る飛灰の再利用方法を提供することができる。 (3)飛灰が流動改善成分としてのMgOを含有してい
るので、飛灰を燃料等に混合して供給することで流動改
善剤としてのMg化合物の使用量を削減することができ
る流動層ボイラにおける飛灰の再利用方法を提供するこ
とができる。
【0041】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
の効果に加え、 (1)飛灰が、融液量を増加させる働きを有するMgO
を0.5〜15wt%含有しているので、流動層ボイラ
に供給したときに、燃焼灰が溶融した溶融灰の融液量を
増加させ塊状物の発生を防止することができ流動層の安
定性に優れた流動層ボイラにおける飛灰の再利用方法を
提供することができる。
【0042】請求項6に記載の発明によれば、請求項4
又は5の効果に加え、 (1)飛灰の流動層ボイラへの投入量を、燃料に混合さ
れるMg化合物中のMgOと飛灰中のMgOとの総量で
制御するので、燃料や脱硫剤等の種類に応じて、流動改
善成分としてのMgOの量を最適にすることができ、融
液量を最適にして粘性を低下させ塊状物の発生を防止す
ることができ流動層の安定性に優れた流動層ボイラにお
ける飛灰の再利用方法を提供することができる。 (2)適量のMg化合物が流動層ボイラに供給されるの
で、Mg化合物の使用量を削減することができ流動層ボ
イラの運転コストを低減することができる流動層ボイラ
における飛灰の再利用方法を提供することができる。 (3)飛灰とMg化合物の両方を用いて流動層ボイラの
流動状態を改善することができるので、自由度が高く自
在性に優れた流動層ボイラにおける飛灰の再利用方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における流動層ボイラの要部構成
【図2】実施の形態2における流動層ボイラの要部構成
【符号の説明】
1 圧力容器 2 加圧流動層ボイラ 2a 伝熱管 2b 流動層 3 燃焼排ガス流路 4 1次脱塵装置 5 1次脱塵ガス流路 6 2次脱塵装置 7 清浄ガス流路 8 ガスタービン 9 発電機 10 コンプレッサ 10a 圧縮空気供給路 11 排出路 12 分岐弁 13 飛灰搬送路 14 流量調整弁 14a 秤量部 15 燃料スラリー調整装置 16 スラリーポンプ 17 スラリー供給路 18 燃料供給ホッパ 19 ロックホッパ 20 燃料供給路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 隆二 福岡県京都郡苅田町長浜町1番1号 九州 電力株式会社苅田発電所内 (72)発明者 奥畑 聖二 福岡県京都郡苅田町長浜町1番1号 九州 電力株式会社苅田発電所内 (72)発明者 園田 公敏 福岡県京都郡苅田町長浜町1番1号 九州 電力株式会社苅田発電所内 Fターム(参考) 3K064 AA02 AA04 AB01 AC01 AC05 AD05 AD08 BA13 BA19 BA24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料と、脱硫剤と、前記脱硫剤100重
    量部に対し1〜50重量部好ましくは5〜30重量部の
    飛灰と、を含有していることを特徴とする燃料混合物。
  2. 【請求項2】 前記燃料100重量部に対し、0〜10
    重量部好ましくは0〜7重量部より好ましくは0.00
    1〜3重量部のMg化合物を含有していることを特徴と
    する請求項1に記載の燃料混合物。
  3. 【請求項3】 飛灰のMgOの含有率が、0.5〜15
    wt%好ましくは3〜12wtであることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の燃料混合物。
  4. 【請求項4】 燃料と、脱硫剤と、前記脱硫剤100重
    量部に対し1〜50重量部、好ましくは5〜30重量部
    の飛灰と、を含有する燃料混合物を作成する燃料混合物
    作成工程と、前記工程で作成された前記燃料混合物を流
    動層ボイラに供給する燃料供給工程と、を備えているこ
    とを特徴とする流動層ボイラにおける飛灰の再利用方
    法。
  5. 【請求項5】 前記飛灰が、0.5〜15wt%好まし
    くは3〜12wtのMgOを含有していることを特徴と
    する請求項4に記載の流動層ボイラにおける飛灰の再利
    用方法。
  6. 【請求項6】 前記燃料に混合されるMg化合物中のM
    gOと前記飛灰中のMgOとの総量で、混合される前記
    飛灰の投入量を制御することを特徴とする請求項4又は
    5に記載の流動層ボイラにおける飛灰の再利用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111878801A (zh) * 2020-08-31 2020-11-03 北京永博洁净科技有限公司 飞灰循环装置及包含其的循环流化床锅炉

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