JP2003166376A - 昇降扉の落下防止構造 - Google Patents

昇降扉の落下防止構造

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JP2003166376A
JP2003166376A JP2001368589A JP2001368589A JP2003166376A JP 2003166376 A JP2003166376 A JP 2003166376A JP 2001368589 A JP2001368589 A JP 2001368589A JP 2001368589 A JP2001368589 A JP 2001368589A JP 2003166376 A JP2003166376 A JP 2003166376A
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Katsuhiko Taira
克彦 平良
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Enomoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下の任意位置で扉体が停止するようワイヤ
吊下げ方式を係る昇降扉において、ワイヤが切れても扉
体が落下しないようにする。 【解決手段】 キャビネットCの開口部1の左右に縦枠
4を有する。縦枠4内にスライダ9とバランサ20とを
上下動自在に案内する。縦枠4内の上端に滑車22を置
く。ワイヤ30を滑車22に巻き掛け、ワイヤ30の一
端をスライダ9に、他端をバランサ20につなぐ。スラ
イダ9に扉体5を取り付けておく。スライダ9にロック
部材50を取り付け、ロック部材50に楔ローラ53と
ストッパー52とを支持する。ワイヤ30が切れると、
楔ローラ53がロック部材50とこれに対向する縦枠4
内の壁面61との間に楔状に割り込むようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉体を上下任意の
開閉位置に停止させることができるワイヤ吊り下げ方式
の昇降扉に関し、ワイヤが切れても扉体が落下しないよ
うに落下防止構造に改良を加えたものである。
【0002】
【従来の技術】エレベータやリフトなどの分野におい
て、ワイヤやチェンなどの索条の切断に伴うケージ等の
落下事故を防止するために、落下防止具を設けることは
周知である。この種の落下防止具に、例えば実開平5−
19299号公報がある。そこでは、等間隔置きに係止
孔を設けたガイドレールと、このガイドレールに沿って
昇降自在な台車と、台車に設けた摺動ブレーキ板と、こ
の摺動ブレーキ板に枢着したフックと、フックをガイド
レールに近付く方向に付勢するスプリングとからなる。
そして、常態においては、フックがガイドレールから離
れて台車が昇降できるようにしてあり、ワイヤが切れる
と、スプリングの付勢力で、フックがガイドレールの係
止孔に係合し、これで台車の落下を阻止している。
【0003】本発明に係る落下防止構造は、円柱状の楔
ローラを止め要素とするが、この種の装置は、実開平2
−127700号公報にみることができる。そこでは、
図13に示すように、スライダ100に固定の軸101
まわりに揺動可能で、先端にローラ102を有する第1
アーム103と、ワイヤ104の下端と第1アーム10
3の基端部との間に設けた第2アーム105とを備え
る。第1アーム103の基端部は、引きばね106で下
方に付勢しておく。スライダ100には、対向壁面10
7との対向間隔が上方に行くに従い漸次幅狭となるよう
に傾斜面108を設けてある。そしてワイヤ104が切
れると、第1アーム103の基端部が、引きばね106
の付勢力によって下降し、ローラ102が傾斜面108
上を転動しながら上昇して傾斜面108と対向壁面10
7との間に楔状に嵌り込み、これでスライダ100をロ
ックして昇降体109の下降を阻止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ガイドレールにフック
を係合させる形態は、係止孔をガイドレールの有効長に
亘って設ける必要があり、ガイドレールの強度低下やコ
スト高を招く点で不利がある。図13の落下防止手段
は、スライダ100に対してアーム103・105が大
きく出っ張るために、昇降体109の天板上面などに設
置する必要があり、このため適用個所が限られ、昇降扉
の狭い縦枠内に組み込めない。
【0005】本発明の目的は、ワイヤが切れても扉体が
落下しないようにロック保持して、指詰めなどの事故の
発生を防ぐことができる昇降扉の落下防止構造を提供す
るにある。そのうえで、扉体を昇降案内する縦枠内に組
み込めるようにするにある。また、構造が簡単で比較的
安価に製造でき、しかもワイヤの交換作業も容易に行え
る昇降扉の落下防止構造を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図2〜図4に
示すごとくキャビネットCの開口部1の左右の縦枠4内
に、上下動可能に案内されるスライダ9と、上下動可能
に案内されるバランサ20と、上端側に定置される滑車
22と、滑車22に巻き掛けられて、一端がスライダ9
に他端がバランサ20にそれぞれ連結されるワイヤ30
とを備えており、キャビネットCの開口部1を上下動し
て開閉する扉体5が、スライダ9に取り付けられて任意
の上下位置で停止するようにした昇降扉を対象とする。
【0007】本発明は、かかる昇降扉において、スライ
ダ9の一側面に、対向する縦枠4の壁面61に対して上
方に行くに従って漸次幅狭となる傾斜面62が形成され
たロック部材50を有する。縦枠4の壁面61とロック
部材50との間には、楔ローラ53がこれ単独で上下動
自在に配置されている。ロック部材50には、ロック位
置とアンロック位置とに切り換わるストッパー52が支
持されている。ストッパー52がロック位置にあるとき
は、図11に示すごとくストッパー52に設けたワイヤ
止め部67が、ロック部材50およびスライダ9に設け
た開口部71・76を介してワイヤ30の中間部に掛け
止められて、ストッパー52が楔ローラ53をロック部
材50の傾斜面62の下方で係合捕捉する。一方、ワイ
ヤ30が切れたときは、図1に示すごとくストッパー5
2がアンロック位置に切り換わって楔ローラ53の係合
捕捉が解除され、楔ローラ53がロック部材50の傾斜
面62に乗り上がって該傾斜面62とこれに対向する縦
枠4の壁面61との間に楔状にかみ込んでスライダ9の
下方移動を規制することにより、扉体5の落下を阻止す
るようにしてあることを特徴とする。
【0008】更に具体的には、図1に示すごとくロック
部材50の下端の軸受部59に、ストッパー52の下端
が水平の軸51まわりに揺動自在に軸支されており、楔
ローラ53が、ロック部材50の軸受部59とこれより
も上方に設けた傾斜面62との間に配置されている。楔
ローラ53は、図9に示すごとく両ローラ部分64・6
4の回転中心がローラ軸65で連結されており、ストッ
パー52は、上端にワイヤ止め部67を有して、上下中
間部位にローラ軸65を係合捕捉する係合部66が屈曲
形成されている。
【0009】更に、ストッパー52のワイヤ止め部67
がワイヤ30に掛け止められた状態では、図11に示す
ごとく楔ローラ53のローラ軸65の軸心が、ロック部
材50に軸支されるストッパー52の下端の軸51の軸
心よりも、ロック部材50に対向する縦枠4の壁面61
寄りに偏して位置している。
【0010】
【発明の作用効果】常態では図11に示すごとくストッ
パー52のワイヤ止め部67がワイヤ30に掛け止めら
れたロック位置にあり、この状態ではスライダ9がロッ
ク部材50およびストッパー52を介して楔ローラ32
を保持して自由に縦枠4内を上下動できる。しかし、い
まワイヤ30が切れると、ワイヤ30の弛みで図1に示
すごとくストッパー52がアンロック位置に切り換わ
り、ストッパー52による楔ローラ53の係合捕捉が解
除され、楔ローラ53が遊動可能な状態になる。同時
に、スライダ9が瞬間的に落下するが、転瞬、楔ローラ
53が傾斜面62に乗り上がって、該傾斜面62とこれ
に対向する縦枠4の壁面61との間に楔状に嵌り込む。
これにてスライダ9、およびこれに固定の扉体5が落下
するのを瞬時に阻止する。
【0011】かかる本発明によれば、従来例のように複
数本のアームでローラを動かす形式に比べて構造が簡単
で部品点数も少なくて済むので、従って安価に製造でき
る。また、従来例のようにスライダから突出するアーム
が大きく揺動する形式ではなく、ストッパー52がロッ
ク位置とアンロック位置とに切り換え作動できるスペー
スがあれば足り、コンパクト化、省スペース化を図れる
ので、従来は設置不可能であったキャビネットCの開口
部1の左右に装着される縦枠4内にも支障なく組み込む
ことができる。
【0012】図11に示すごとく、常態における楔ロー
ラ53のローラ軸65の軸心が、ストッパー52の下端
を軸支する軸51の軸心よりも縦枠4の壁面61側に位
置するようにしてあると、楔ローラ53を係合捕捉する
ストッパー52には、前記軸51まわりに縦枠4の壁面
61側に揺動しようとする回転モーメントを付与してお
ける。これにてワイヤ30が切れたときには、ストッパ
ー52を縦枠4の壁面61側に直ちに揺動させることが
できる。従って、ストッパー52をアンロック位置に揺
動付勢するためのスプリング等を別途設ける必要がな
く、その分だけ構造が簡単になって製造コストの低減化
を図れる。
【0013】ストッパー52をロック位置に保持するに
は、上端のワイヤ止め部67をワイヤ30に掛け止める
だけであるから、ワイヤ30に対する掛け止め作業が容
易であって、ワイヤ30の交換その後の再セット作業も
迅速且つ容易に行える利点がある。
【0014】
【実施例】図1ないし図12は本発明に係る落下防止手
段付き昇降扉の実施例を示す。図2および図3におい
て、符号1は、昇降扉が組み付けられるキャビネットC
の前面の開口部であり、符号2は開口部1の周縁に固定
される枠体を示す。枠体2は、開口部1の上下に装着さ
れる横枠3と、左右に装着される縦枠4とからなる。枠
体2内には、引き違い状に配置された内外(前後)の扉
体5が、個々に昇降移動可能に支持されており、図3お
よび図4に示すように外側の扉体5を上げ、内側の扉体
5を下げればキャビネットCの開口部1を全閉できる。
各扉体5は、四角平面状のアクリル板6と、その周縁を
囲むアルミニウム合金製の扉枠7とからなり、扉枠7の
下側の左右中央部位に取手8を設けてある。
【0015】図5ないし図8において、左右の各縦枠4
はアルミニウム合金製の押出成型品であり、前後壁10
・11と左右の内外壁12・13とを有する前後に長い
中空枠に形成されている。後壁11には取付板15を後
方に向けて一体に延出形成してあり、各縦枠4はキャビ
ネットCの開口部1の内側面に取付板15を介してビス
16で取り付けられる。
【0016】各縦枠4の内部は、図6および図8に示す
ごとく仕切壁17で前室18と後室19とに仕切られて
おり、前室18の前後に一対のスライダ9を、後室19
の前後に一対のバランサ20を収納してある。図8にお
いて前室18と後室19とには、スライダ9やバランサ
20を昇降案内するためのレール21が左右(内外)対
向状に突設してある。縦枠4の上端には、図6に示すご
とく滑車22を内蔵するエンドキャップ23が装着され
る。この滑車22には、スライダ9とバランサ20とを
連結するワイヤ30の中間部が巻き掛けられる。
【0017】各スライダ9は、図5に示すごとく縦長の
本体プレート24と、本体プレート24の前後の一側面
の上下に設けたガイドローラ25とからなる。各ガイド
ローラ25は外周に前記レール21に外嵌するローラ溝
を有するプラスチック成形品であり、本体プレート24
に対して軸26まわりに回転自在に支持されている。左
右の各縦枠4内において、両スライダ9・9は、図5お
よび図6に示すごとく、本体プレート24の他側面(ガ
イドローラ25が存在しない側)を互いに対向させた背
中合わせの状態で縦枠4の前室18内に所定の間隔を置
いて組み込まれている。ここでは前側に外扉用のスライ
ダ9を配し、後側に内扉用のスライダ9を配してある。
【0018】本体プレート24の内面側の上下には、扉
体5に取り付けられる固定片27と、扉体5の下端を受
け止める掛止片28とが内向きに突出形成されている。
縦枠4の内壁12は縦方向にスリット29を設けてあ
り、これら固定片27と掛止片28とは、スリット29
を介して上下動自在にキャッビネットCの開口部1の内
側に突出する。かかる昇降扉において、左右の各縦枠4
内には、ワイヤ30が切れたときにスライダ9の落下を
阻止する落下防止手段Sが設けられている。
【0019】各バランサ20は、図5に示すごとく縦長
の錘体32と、錘体32の上下端に装着されたガイド3
3・33とからなり、上側のガイド33にワイヤ30の
一端が固定される。上下のガイド33・33の内外面に
は、縦枠4の前記レール21に外嵌する溝34をそれぞ
れ凹み形成してあり、これにて各バランサ20は縦枠4
内において、レール21に沿って上下スライドする。左
右の各縦枠4内に配置した左右一対のバランサ20で、
1個の扉体5を吊り下げ保持するので、1個の錘体32
の重量は扉体5の重量の略半分に設定してある。以て、
左右2個のバランサ20の合計重量と扉体5の重量と
が、ワイヤ30を介して釣り合うようにすることによ
り、扉体5を上下の途中位置に任意に停止させておくこ
とができ、次いで僅かな力で扉体5の上下操作が行え
る。
【0020】先のエンドキャップ23は、図6に示すご
とく内側下面が開口する四角箱型のケース35と、ケー
ス35の下端に連続して下方に延長形成された弾性爪3
6とを有するプラスチック成形品であり、弾性爪36を
前室18内に嵌め込むことで、縦枠4の上端に係脱可能
に嵌め込み装着される。ケース35の内部は、円弧状の
内部壁37で上下2室に分割されており、上室38の前
後に外側の扉体5用の滑車22を2個、下室39の前後
中央に内側の扉体5用の滑車22を1個それぞれ回転自
在に組み込んである。
【0021】図9に示すごとく、ワイヤ30の端部には
リング40をかしめ固定してあり、本体プレート24側
のねじ孔42に螺着されるビス41にリング40を掛け
止めることで、ワイヤ30の一端をスライダ9に連結す
る。なお、バランサ20に対するワイヤ30の他端の連
結構造も略同様である。ここでは長短二種のワイヤ30
・30を用いており、短いワイヤ30は、中間部分が中
央の滑車22に巻き掛けられて内側の扉体5用のスライ
ダ9とバランサ20とを連結する。長い方のワイヤ30
は、中間部分が左右の滑車22・22に巻き掛けられて
外側の扉体5用のスライダ9とバランサ20とを連結す
る。
【0022】図9ないし図11において、落下防止手段
Sは、スライダ9の本体プレート24の一側面の上端部
にねじ止めされるロック部材50と、ロック部材50の
下端に設けた水平の軸51まわりに前後方向へ揺動可能
に軸支されるストッパー52と、スライダ9の止め要素
である楔ローラ53とからなる。
【0023】ロック部材50は、ダイキャスト成形品で
あり、ビス54で本体プレート24に締結固定される上
下の取付部56・57と、下端に位置して先の軸51用
の軸受孔58を有するコ字形の軸受部59とを備える。
上段の取付部56は側面視で半円弧状を呈しており、下
段の取付部57は台形状を呈している。図1および図1
1において下段の取付部57には、ロック部材50に対
向する縦枠4の壁面61との対向間隔が、上方に行くに
従い漸次幅狭となる傾斜面62が形成されている。ここ
での縦枠4側の壁面61とは、図6に示すように、外側
の扉体5用のスライダ9では縦枠4の前壁10の後ろ向
き内面を意味し、内側の扉体5用のスライダ9では、前
記仕切壁17の前向きの内面を意味する。
【0024】楔ローラ53は真ちゅう製であって、左右
一対のローラ部分64・64を有し、これらの対向面の
中心どうしがローラ軸65で連結されている。ストッパ
ー52は、ばね鋼を素材とするプレス成形品であり、ロ
ーラ軸65を係合捕捉するために屈曲形成された係合部
66と、係合部66の上方につながってワイヤ30に掛
け止められるワイヤ止め部67と、係合部66の下方に
あってロック部材50の軸受部59に前記軸51で揺動
自在に軸支される軸支部68とからなる。
【0025】図9においてロック部材50には、本体プ
レート24との当接面に縦向きの溝70を形成してあ
る。ロック部材50には、前記軸受部59とこれより上
方の下段取付部57との間に、開口部71を貫通状に設
けてあり、前記溝70の下端が該開口部71に通じてい
る。開口部71の左右の溝幅は、ストッパー52の横幅
よりも僅かに大きく寸法設定してある。前記溝70に対
応して本体プレート24には、上端から下向きに縦長の
スリット75を設け、このスリット75の下端に長方形
の開口部76を貫通状に形成してあり、この開口部76
の横幅をストッパー52のそれより大きく寸法設定して
ある。本体プレート24の開口部76の下方部分はロッ
ク部材50の取付面側へ突出させてあり、この突出部に
先のワイヤ固定用のビス孔42を形成してある。
【0026】このように、本体プレート24にスリット
75および開口部76を形成してあると、ワイヤ30の
端部をビス41で本体プレート24に掛け止めてワイヤ
30を緊張状態に置くと、ロック部材50側の溝70内
へワイヤ30をそのまま挿通することができる。つま
り、ロック部材50を本体プレート24に固定したのち
にワイヤ30を溝70内へ挿通できる。このことはワイ
ヤ30の装着作業および交換作業が、迅速且つ容易に行
えることを意味する。ロック部材50および本体プレー
ト24には、ストッパー52よりも幅広の開口部71・
76を設けてあるので、ストッパー52のワイヤ止め部
67は、ロック部材50側から本体プレート24の他側
面に突出させることができ、これにてワイヤ止め部67
をワイヤ30に対して簡単に掛け止めることができる。
【0027】次に、扉体5とスライダ9との連結構造に
ついてみると、スライダ9の本体プレート24には、図
3および図5に示すように、先の固定片27と掛止片2
8とが開口部1の内方向に向かって突出形成されてい
る。図12において掛止片28は、垂直状の主面壁80
と、主面壁80の下端部を上方に向けて折り返した断面
J状の係止片81とからなる。扉体5の扉枠7の内側壁
82には、係止片81の係入を許す掛止穴83が切り欠
き形成されている。
【0028】図9において前記固定片27は、上下方向
に伸びる平面板であり、これにブラケット84がビス8
5で固定されている。符号86はビス85用のビス通孔
である。ブラケット84は、アルミニウムを素材とする
ダイキャスト成形品であり、図12に示すように、中央
部に先のビス85用のビス孔87を有するほか、上下端
部に扉枠7に締結するためのビス88・88用のビス孔
89・89を有する。ブラケット84には、固定片27
との当接面に上下一対の掛止片90・90を形成してあ
る。これら掛止片90・90の対向間隔は、固定片27
の上下寸法と略同寸法である。ブラケット84は、予め
ビス88・88で扉枠7側に固定しておく。
【0029】スライダ9に扉体5を固定するには、まず
掛止片27における係止片81と主面壁80との間に、
扉枠7の掛止穴83の上側縁部を落とし込み、扉体5を
仮止めする。前記ブラケット84は扉体5の扉枠7の内
側壁82に予めビス止めされている。従って次に、固定
片27側のビス通孔86とブラケット84側のビス孔8
7とを位置合わせし、固定片27にブラケット84をビ
ス85で止め付ける。以上でスライダ9に扉体5を本固
定できる。仮止め状態でビス止め作業が行えるので、こ
の作業が迅速且つ容易に行える。掛止片90・90間に
固定片27を嵌め込む仕様としたので、ビス孔86・8
7どうしの位置合わせも容易に行える。
【0030】図10および図11は、常態時における落
下防止手段Sの作動状態を示しており、ストッパー52
は、係合部66が楔ローラ53のローラ軸65を係合捕
捉したロック状態で、ワイヤ止め部67がワイヤ30に
係止したほぼ直立姿勢に維持されている。このとき、ス
トッパー52は楔ローラ53をロック部材50側に押し
付けており、楔ローラ53は下段の取付部57の傾斜面
62とこれより下方の軸受部59との間に安定的に位置
している。
【0031】この状態においてローラ軸65は、ストッ
パー52の下端を軸支する軸51よりも縦枠4の壁面6
1側に位置しており、楔ローラ53を係合保持するスト
ッパー52には、軸51まわりに前記壁面61側へ揺動
しようとする回転モーメントが与えられている。尤もワ
イヤ止め部67が展張状態のワイヤ30に係止している
限り、先の回転モーメントによってもストッパー52が
軸51まわりに揺動することはなく、従ってストッパー
52は直立姿勢のロック位置を保つ。
【0032】いまワイヤ30が切れたとする。ワイヤ3
0によるワイヤ止め部67の拘束が解除されるため、先
の回転モーメントにより、ストッパー52は図1に示す
ごとく軸51まわりに縦枠4の前記壁面61側に揺動す
る。これで係合部66による楔ローラ53の保持が解除
されて、この楔ローラ53が遊動自在となる。そうなる
と、ワイヤ30が切れると同時にスライダ9が落下しよ
うとする瞬間、楔ローラ53は傾斜面62に乗り上が
り、瞬時に傾斜面62とこれに対向する壁面61との間
に楔状に食い込み、これでスライダ9を固定して扉体5
のそれ以上の落下を阻止する。
【0033】上記実施例の昇降扉では、内外2枚の扉体
5・5が、引き違い状に上下動するようにしたが、扉体
5は1枚でもよく、その枚数は限定されない。本発明
は、電動式の昇降扉にも適用できる。ストッパー52
は、ばね鋼板で形成し、ロック部材50の下端に支持
し、ストッパー52を弾性変形させてこれの上端のワイ
ヤ止め部67をワイヤ30に掛け止めるようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤが切断した状態での要部の縦断側面図
【図2】キャビネットの開口部に装着される昇降扉の分
解斜視図
【図3】昇降扉の正面図
【図4】昇降扉の概略側面図
【図5】構成部材を分解して示す斜視図
【図6】要部の縦断側面図
【図7】図6のA−A線断面図
【図8】図6のB−B線断面図
【図9】落下防止手段の構成部材の分解斜視図
【図10】常態時の状態を示す要部の正面図
【図11】常態時の状態を示す要部の縦断側面図
【図12】スライダに対する扉体の取り付け方法を説明
するための縦断側面図
【図13】従来例を概念的に説明する縦断面図
【符号の説明】
C キャビネット 1 開口部 4 縦枠 5 扉体 9 スライダ 20 バランサ 22 滑車 30 ワイヤ 50 ロック部材 51 軸 52 ストッパー 53 楔ローラ 59 軸受部 61 縦枠の壁面 62 傾斜面 64 ローラ部材 65 ローラ軸 66 ストッパーの係合部 67 ストッパーのワイヤ止め部 71 ロック部材の開口部 76 スライダの開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットCの開口部1の左右の縦枠
    4内に、上下動可能に案内されるスライダ9と、上下動
    可能に案内されるバランサ20と、上端側に定置される
    滑車22と、滑車22に巻き掛けられて、一端がスライ
    ダ9に他端がバランサ20にそれぞれ連結されるワイヤ
    30とを備えており、キャビネットCの開口部1を上下
    動して開閉する扉体5が、スライダ9に取り付けられて
    任意の上下位置で停止するようにした昇降扉において、 スライダ9の一側面に、対向する縦枠4の壁面61に対
    して上方に行くに従って漸次幅狭となる傾斜面62が形
    成されたロック部材50を有し、 縦枠4の壁面61とロック部材50との間に、楔ローラ
    53がこれ単独で上下動自在に配置されており、 ロック部材50に、ロック位置とアンロック位置とに切
    り換わるストッパー52が支持されており、 ストッパー52がロック位置にあるとき、ストッパー5
    2に設けたワイヤ止め部67が、ロック部材50および
    スライダ9に設けた開口部71・76を介してワイヤ3
    0の中間部に掛け止められて、ストッパー52が楔ロー
    ラ53をロック部材50の傾斜面62の下方で係合捕捉
    しており、 ワイヤ30が切れたとき、ストッパー52がアンロック
    位置に切り換わって楔ローラ53の係合捕捉が解除さ
    れ、楔ローラ53がロック部材50の傾斜面62に乗り
    上がって該傾斜面62とこれに対向する縦枠4の壁面6
    1との間に楔状にかみ込んでスライダ9の下方移動を規
    制することにより、扉体5の落下を阻止するようにして
    あることを特徴とする昇降扉の落下防止構造。
  2. 【請求項2】 ロック部材50の下端の軸受部59に、
    ストッパー52の下端が水平の軸51まわりに揺動自在
    に軸支されており、 楔ローラ53が、ロック部材50の軸受部59とこれよ
    りも上方に設けた傾斜面62との間に配置されており、 楔ローラ53は、両ローラ部分64・64の回転中心が
    ローラ軸65で連結されており、 ストッパー52は、上端にワイヤ止め部67を有して、
    上下中間部位にローラ軸65を係合捕捉する係合部66
    が屈曲形成されている請求1記載の昇降扉の落下防止構
    造。
  3. 【請求項3】 ストッパー52のワイヤ止め部67がワ
    イヤ30に掛け止められた状態において、楔ローラ53
    のローラ軸65の軸心が、ロック部材50に軸支される
    ストッパー52の下端の軸51の軸心よりも、ロック部
    材50に対向する縦枠4の壁面61寄りに偏して位置し
    ている請求項2記載の昇降扉の落下防止構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008214998A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Miwa Lock Co Ltd 可動障子用の落下危険防止装置
JP2011111798A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Shigenori Tomioka 扉の落下防止機構
JP2012011271A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Oriental Giken Kogyo Kk 封入装置が備える昇降サッシ窓の落下防止機構
WO2023191411A1 (ko) * 2022-04-01 2023-10-05 주식회사 엘지에너지솔루션 도어의 하강 방지장치

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