JP2012011271A - 封入装置が備える昇降サッシ窓の落下防止機構 - Google Patents

封入装置が備える昇降サッシ窓の落下防止機構 Download PDF

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Abstract

【課題】より確実に、かつ、安定した落下防止を図ることができる封入装置が備える昇降サッシ窓の落下防止機構の提供。
【解決手段】落下防止機構31が設置される昇降サッシ窓の縦サッシ枠は、対応する位置関係にある縦枠との対向面を開口させた溝部を備え、落下防止機構31は、吊持手段18側と連結させて溝部内に配置される連結金具32と、溝部の開口側と直面する先端側に掛止部44を有し、基端側を回動規制材に回動規制させて連結金具32に連結される掛止体42と、吊持手段18からの引張力を受けた状態では掛止体42の全体を溝部内に納め、引張力を受けない状態では掛止体42の掛止部44を溝部内から自動突出させる釣り合いのもとで該掛止体42に連結される錘体55とで少なくとも構成され、縦枠には、落下時に掛止体42の掛止部44の下面と掛合する段部を適宜間隔のもとで設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、封入装置が備える昇降サッシ窓の落下防止機構に関する技術である。
ドラフトチャンバーやヒュームフードなどの封入装置は、研究所などにおける実験室で各種の化学実験を安全裡に行う際に必要な装置として処理室の前面開口部を開閉するための昇降サッシ窓を備えており、前記処理室内が陰圧雰囲気となるように空気引きすることで、実験中に発生する有毒ガスなどを含む内部空気を他所に設置されている排気ガス洗浄装置等の浄化処理手段側へと円滑に導出することができるようになっている。
このような用途に供される封入装置に配設される昇降サッシ窓は、例えば左右一対のワイヤーや吊りベルトなどで構成される吊持手段の一端側と連結され、プーリーを介した他端側に昇降サッシ窓の重量との関係で定まるバランス錘を連結することで重量的に均衡させて配設されており、作業中にはこれを引き上げて処理室の前面開口部を適宜の開度のもとで開状態を維持させ、実験時や不使用時には引き下げて前面開口部を全閉状態にしておくことができるようになっている。
ところで、昇降サッシ窓は、ワイヤーや吊りベルトなどの吊持手段を介して吊持されていることから、該吊持手段が何らかの原因で突然切断した際に落下して作業者の腕などに当たってしまうおそれがあるほか、装置構成部材側に衝接して損傷を与えてしまうおそれもある。
このため、封入装置には、例えば特許文献1に開示されているように、ワイヤーや吊りベルトなどの吊持手段が不意に切断した場合に直ちに昇降サッシ窓の落下を阻止する落下防止機構を具備させたものも従来よりある。
特開2008−285907号公報
特許文献1に開示されている落下防止機構は、昇降サッシ窓の縦枠に支軸を介して回動自在に軸支された掛止爪付きのストッパーと、該ストッパーを常時、時計方向(処理室の前面開口部の縦枠方向)に回転付勢するばねとを備え、処理室の前面開口部の縦枠側に設けられている落下防止枠が備える受け孔との間で作動するようにして構成されている。
この場合、ストッパーは、他端側にバランス錘を備えるワイヤーの一端側と連結されており、バランス錘による荷重がワイヤーの引張力として作用している限り、掛止爪が受け孔側に突出することはなく、ワイヤーによる引張力が作用しなくなったワイヤー切断時にのみ、ばねの作用により掛止爪が受け孔側に突出して掛合し、昇降サッシ窓の落下を停止させることができるようになっている。
しかし、特許文献1に開示されている昇降サッシ窓の落下防止機構は、ワイヤーによる引張力とばねの時計方向への回転付勢力との釣り合いの程度が必ずしも明らかではなく、ワイヤー切断時に掛止爪を落下防止枠の受け孔に確実に掛止させて安全性を確保する観点からは未だ解決すべき課題を残すものであった。
本発明は、従来技術の上記課題に鑑み、より確実に、かつ、安定した落下防止を図ることができる封入装置が備える昇降サッシ窓の落下防止機構を提供することに目的がある。
本発明は、上記目的を達成すべくなされたものであり、封入装置が備える処理室の前面開口部により仕切られる開口面の開口面積を可変に開閉すべく、一端側にバランス錘を備えて他端側との間で重量的な均衡がとれるように引張配置される吊持手段の前記他端側を介して昇降可能に配設される昇降サッシ窓に、前記前面開口部の縦枠との掛合を可能に付設される落下防止機構において、該記落下防止機構が設置される前記昇降サッシ窓における少なくとも左右いずれかの縦サッシ枠は、対応する位置関係にある前記縦枠との対向面を開口させた溝部を備え、前記落下防止機構は、吊持手段の前記他端側と連結させて前記溝部内に配置される連結金具と、前記溝部の開口側と直面する先端側に掛止部を有し、基端側を回動規制材に回動規制させて前記連結金具に連結される掛止体と、前記吊持手段からの引張力を受けた状態では前記掛止体の全体を前記溝部内に強制的に納め、前記引張力を受けない状態では掛止体の前記掛止部を前記溝部内から自動突出させる釣り合いのもとで該掛止体に連結される錘体とで構成され、前記縦枠の長さ方向には、その落下時に掛止体の前記掛止部の下面側と掛合する段部を適宜間隔のもとで設けたことを最も主要な特徴とする。
この場合、前記落下防止機構は、一側ケーシング部と他側ケーシング部とからなるケーシング内の所定位置に、該ケーシングが備える前記回動規制材により前記掛止体が回動規制された状態のもとで収容して縦サッシ枠側に配置するのが望ましい。
また、前記落下防止機構には、前記掛止体と前記錘体との間に介在配置される捩りばねを含ませ、該捩りばねの付勢力により掛止体の前記掛止部の突出方向での回転トルクを高めて前記段部との掛合を可能とするのが好ましい。
請求項1に係る発明によれば、落下防止機構を、吊持手段に連結される連結金具と、該連結金具に連結される掛止体と、該掛止体に連結される錘体とを釣り合わせて配置するという簡単な構成により保守点検の必要を少なくして設置することができるほか、吊持手段からの引張力を受けている正常時には掛止体の全体を縦サッシ枠の溝部内に強制的に納めて昇降サッシ窓の昇降を許し、吊持手段が切断した際の異常時にのみ掛止体の掛止部を溝部内から自動突出させて前面開口部の縦枠の段部に掛止させて昇降サッシ窓の落下を直ちに、かつ、確実に阻止することができる。
請求項2に係る発明によれば、ケーシング内の所定位置に、該ケーシングが備える回動規制材により掛止体が回動規制された状態のもとで落下防止機構を収容してユニット化することで、その取り付け作業を簡素化することができるほか、その全体に強固な構造を付与して縦サッシ枠側に配置することができる。
請求項3に係る発明によれば、掛止片と錘体との間に捩りばねを介在配置して落下防止機構を構成することで、捩りばねの付勢力により掛止体の突出方向での回転トルクを高めてやることができるので、縦枠の段部との掛合状態を確実で、かつ、強固に実現して昇降サッシ窓の落下を直ちに、かつ、より確実に阻止することができる。
本発明の一例を示す説明図であり、そのうちの(a)は平面図を、(b)は(a)の左側面図を、(c)は(b)におけるA−A矢視方向での断面図をそれぞれ示す。 本発明の要部構造例を分解して示す斜視図。 掛止体と錘体との間に捩りばねを介在させた場合の回転トルク説明図。 本発明の他例についての動きを図1(c)に対応させて示す説明図であり、そのうちの(a)は正常時の状態を、(b)は吊持手段の切断時における動きの状態をそれぞれ示す。 本発明を構成する掛止体と錘体との間の釣り合い関係を模式的に示す説明図。 本発明における掛止体引っ込み時の状態を模式的に示す説明図。
本発明に係る落下防止機構31は、図1からも明らかなように、ドラフトチャンバーやヒュームフードなどの封入装置11が備える処理室12の前面開口部13により仕切られる開口面17の開口面積を可変に開閉すべく、図示しない一端側にバランス錘を備えてその他端19側との間で重量的な均衡がとれるように引張配置されるワイヤーや吊りベルトなどの吊持手段18の該他端19側を介して昇降可能に配設される昇降サッシ窓21に、前面開口部13の縦枠14側との間での掛合を可能に付設されている。
この場合、落下防止機構31が設置される昇降サッシ窓21における少なくとも左右いずれかの縦サッシ枠22は、対応する位置関係にある縦枠14との対向面を開口させた溝部23を備えている。
また、落下防止機構31は、吊持手段18の他端19側と連結させて溝部23内に配置される連結金具32と、溝部23の開口側と向き合う先端側に掛止部44を有し、基端側が回動規制材 に回動規制されて連結金具32に連結される掛止体42と、吊持手段18からの引張力を受けた状態では掛止体42の全体を溝部23内に強制的に納め、引張力を受けない状態では掛止体42の掛止部43を溝部23内から自動突出させる釣り合いのもとで該掛止体42に軸支される錘体52とを少なくとも備えて構成されている。
これを図2に基づいてさらに詳しく説明すれば、連結金具32は、吊持手段18の他端19側と連結させるために必要な通孔33aを有する天板部33と、該天板部33の左端側と右端側とから各別に垂設された一対の側板部34,34とで形成され、側板部34,34相互の対面位置には軸支孔34aが各別に形成されている。
また、掛止体42は、図2では左側に位置する先端側に略嘴状に突出させた掛止部44を有し、該掛止部44の下辺側と連続する奥端寄りの下面側を平坦面45とし、掛止部44の上辺側と連続する奥端寄りの上面側を突曲面46とし、これら平坦面45の奥端45aと突曲面46の奥端46aとの間に位置する端面を直進平坦面47とした掛止本体部43を主体として形成されている。
しかも、該掛止本体部43は、その面方向と直交する同軸方向に突設された左右一対の上側軸支部48,48を上側部に、軸支孔49を突曲面46近傍位置に、その面方向と直交する同軸方向に突設された左右一対の掛止突起50,50を上側軸支部48と掛止部44との略中間位置に、その面方向に直交する同軸方向に突設された左右一対の下側軸支部51(左側は掛止本体部43に遮られて目視されない。)を軸支孔48の下方位置に、それぞれ具備させて形成されている。
また、掛止本体部43における各下側軸支部51の軸周りのそれぞれには、その余の部位の面高さよりも低い凹陥部52が形成されている。
錘体55は、所要の重量を備えて略直方体形状を呈する錘本体部56と、該錘本体部56の頂面に略三角形状を呈して左右平行に突設された一対の連結片部57,57とで形成されている。
しかも、各連結片部57は、頂角側の相互に対向する位置に各別に設けられた軸支孔58と、該軸支孔58よりも下方前辺寄りにて対向する位置に各別に設けられた通孔59とを備えて形成されている。
また、図1および図2によれば、掛止体42と錘体55との間には、掛止体42の掛止部44の突出方向での回転トルクを高めて図1(a)に示す縦枠14が備える段部15との掛合を可能とすべく、左右一対の捩りばね62,63が介在配置されている。
すなわち、図2では左側に位置する捩りばね62は、コイル状に巻回されたばね本体部62aと、該ばね本体部62aの外側から引き出された一側フック部62bと、ばね本体部62aの内側から引き出された他側フック部62cとを備えて形成されている。
また、図2では右側に位置する捩りばね63は、コイル状に巻回されたばね本体部63aと、該ばね本体部63aの内側から引き出された他側フック部63cと、ばね本体部63aの外側から引き出された一側フック部63bとを備えて形成されている。
しかも、図2では左側に位置する一方の捩りばね62は、ばね本体部62aを掛止体42の左側に位置する図示しない下側軸支部に軸支させるとともに、その一側フック部62bを掛止体42の左側に位置する掛止突起50と掛合させ、他側フック部62cを錘体55の左側の連結片部57の通孔59の内側に螺杆61を螺合させて介在配置される雌ねじ付きスペーサ60に掛合させることで、掛止体42と錘体55との間に介在配置されることになる。
また、図2では右側に位置する他方の捩りばね63は、ばね本体部63aを掛止体42の右側に位置する下側軸支部51に軸支させるとともに、その他側フック部63cを掛止体42の右側に位置する掛止突起50と掛合させ、一側フック部63bを錘体55の右側の連結片部57の通孔59の内側に上記した螺杆61を螺合させて介在配置される雌ねじ付きスペーサ60に掛合させることで、掛止体42と錘体55との間に介在配置される。
一方、上記構成からなる落下防止機構31は、一側ケーシング部73と他側ケーシング部82とからなるケーシング72内の所定位置に、該ケーシング72が備える回動規制材 により掛止体42が回動規制された状態のもとで収容される。そして、このように落下防止機構31が収容された後のケーシング72は、縦サッシ枠22の溝部23内に納められ、その上で縦サッシ枠22側に固定配置される。
すなわち、略半割状に分割形成されている一側ケーシング部73と他側ケーシング部76とのうち、一側ケーシング部73は、左側壁部74と、該左側壁部74の奥端側を内側に折曲させた左側背板部75とで一体形成されている。
そして、左側壁部74は、左側背板部75近傍に位置する上側部に筒状に突設された一側雌ネジ部76と、前端寄りの下側部に設けられた一側軸支孔77と、該一側軸支孔77のやや上方に位置する前端内側面側に形成された凹部78とを備えている。
また、左側背板部75は、その上側部と下側部とに設けられた各螺孔79と、これら螺孔79,79の間にあって一側雌ねじ部76の直下に位置する部位から突設された雌ねじ付き一側回動規制部80とを備えている。
一方、他側ケーシング部82は、右側壁部84と、該右側壁部84の奥端側を内側に折曲させた右側背板部85とで一体形成されている。
そして、右側壁部84は、右側背板部85近傍に位置する上側部に筒状に突設された他側雌ネジ部86と、前端寄りの下側部に設けられた他側側軸支孔87と、該他側軸支孔87のやや上方に位置する前端部から突設されてその先端部88aが凹部78に支持される支腕部88とを備えている。
また、右側背板部85は、右側背板部85と同様にその上側部と下側部とに設けられた図示しない螺孔と、これらの螺孔の間にあって他側雌ねじ部86の直下方向へと突設された雌ねじ付き他側回動規制部90とを備えている。
図2における一側側ケーシング部72と他側ケーシング部82とを組み合わせてケーシング72を形成した際には、一側雌ねじ部79は他側雌ねじ部86と、螺孔79は右側背板部85の図示しない螺孔と、雌ねじ付き一側回動規制部80は雌ねじ付き他側回動規制部90と、それぞれが相互に向き合う配置関係となるように配置されている。しかも、雌ねじ付き一側回動規制部80と雌ねじ付き他側回動規制部90とは、相互に向き合ったその全体で回動規制材89を形成することになる。
次に、図2に示す例を参酌してその組み立てについて説明すれば、連結金具32の側板部34,34相互間には、掛止体42をその軸支孔49が軸支孔34a,34aと対面する位置関係で配置し、軸支孔49、軸支孔34a,34a内に軸支ピン95を送り込んで軸支して相互を連結する。
錘体55の連結片部57が備える通孔59,59相互間には、予め雌ねじ付きスペーサ60を配置し、螺杆61を螺合して固定する。また、錘体55の連結片部57,57相互間には、掛止体42の左側の図示しない下側軸支部に捩りばね62のばね本体部62aを、右側の下側軸支部51に捩りばね63のばね本体部63aをそれぞれ送り込み、捩りばね62の他側フック部62cと捩りばね63の他側フック部62cとは、それぞれの下側軸支部51に掛止させ、捩りばね62の一側フック部62bと捩りばね63の一側フック部63bとは、雌ねじ付きスペーサ60にそれぞれ掛止させる。
しかる後、一側ケーシング部73は、その一側軸支孔77を掛止体42の右側に位置する上側軸支部48と対面させ、他側ケーシング部83は、その他側軸支孔87を掛止体42の左側に位置する上側軸支部48と対面させた位置関係のもとで相互を組み合わせた上で、一側軸支孔77、上側軸支部48、他側軸支孔87に軸支ピン97を送り込んで軸支して相互を連結する。
次いで、一側ケーシング部73の一側雌ねじ部76と他側ケーシング部83の他側雌ねじ部86とのほか、一側ケーシング部73の雌ねじ付き一側回転規制部80と他側ケーシング部83の雌ねじ付き他側回転規制部90とにもそれぞれ図示しない螺杆を螺合させることで、落下防止機構11を内蔵させたケーシング72としてユニット化することができる。
そして、落下防止機構11を内蔵させたケーシング72は、縦サッシ枠22の通孔24を介して一側ケーシング部73の螺孔75側と他側ケーシング部83の螺孔91側とに各別に螺杆98を螺合することで、縦サッシ枠22側に固定させることができる。
しかも、このようにして掛止体42と錘体55との間に捩りばね62を介在配置させた場合は、図3に示すように、錘体55の重心位置Gが仮想点Gの位置にあるのと等価になり、それだけ掛止体42の回転トルクを高めてやることができることになる。すなわち、錘体55の重量をWとすると、その重心が仮想点Gにあるな場合の回転トルクTは、W×lとなるので、捩りばね62我内場合の回転トルクTは、W×lとなる。ここで、l>lであるから、T>Tとなって掛止体42の回転トルクを高めてやることができる。
一方、本発明は、図4に示すように掛止体42と錘体55との間に捩りばねを介在させないで構成することもできる。この場合における落下防止機構31は、吊持手段18の他端19側と連結させて縦サッシ枠22の溝部23内に配置される連結金具32と、溝部23の開口側と向き合う先端側に掛止部44を有し、基端側が回動規制材89に回動規制されて連結金具32に軸支される掛止体42と、吊持手段18からの引張力を受けた状態では掛止体42の全体を図4(a)に示すように溝部23内に強制的に納め、引張力を受けない状態では掛止体42の掛止部44を図4(b)に実線で示すように溝部23内から自動突出させる釣り合いのもとで該掛止体42に軸支される錘体52とで構成される。
図5は、図4に示す例についての掛止体42と錘体52との間の釣り合い関係を模式的に示す説明図であり、掛止体42は、図4ににおいて上側軸支部48の回転中心軸を通る垂直線分Cにより左右に分けて考え、掛止部44が最も飛び出した際に、その状態を維持できるように錘体55との間の均衡をとる必要がある。
このとき、垂直線分により仕切られる掛止体42の左側部位の面積に対応する総重量をX(g)、垂直線分CからXの重心位置Gまでの水平方向での距離をL(mm)、錘体55の重量Y(g)、垂直線分CからYの重心位置Gまでの水平方向での距離をL(mm)とした場合、X×L <Y×Lとなるように両者の釣り合いを考慮する。なお、掛止体42の右側部位の重量は、錘体55側に有利に働くことから上記計算では除外している。
また、連結金具32は、掛止体42引っ込み時の状態を模式的に示す図5からも明らかなように、掛止体42の上側軸支部48に対し、掛止体42の飛び出し方向に行かない位置で該掛止体42と連結されている。また、回動規制材89は、掛止体42の引っ込み位置と、飛び出し位置とを規制することができる位置に設けることで、掛止体42引っ込み時に上側軸支部48を越えない位置で停止させることができるようになっている。
さらに、図4に示す捩りばねを介在させない落下防止機構31は、このような釣り合いのもとで連結金具32と掛止体42と錘体55とを連結して構成することにより、吊持手段18からの引張力を受けた状態(正常時)では掛止体42の全体を溝部23内に強制的に引っ込めるようにして納め、引張力を受けない状態(吊持手段切断時)では掛止体42の掛止部43が溝部23内から飛び出すように自動突出させることができることになる。
本発明は、以上に述べたようにして構成されているので、吊持手段18からの引張力を受けた状態(正常時)には、錘体55の重量に吊持手段18の引張力が勝っているので、掛止体42は、直進平坦面47が回動規制材89により回動位置を規制された状態のもとで、縦サッシ枠22の溝部23内に強制的に引っ込めるようにして納めさせておくことができることになる。
しかし、引張手段18が何らかの原因で切断して昇降サッシ窓21が引張力を受けなくなった際には、錘体55の重量が吊持手段18の引張力に勝る結果、掛止体42は、直進平坦面47が回動規制材89により回動位置を規制された状態のもとで、縦サッシ枠22の溝部23内から飛び出すように自動突出させることができるので、掛止部44を前面開口部13の縦枠14に適宜間隔のもとで鋸歯状に設けられているいずれかの直近位置にある段部15に平坦面45を介して掛止させて昇降サッシ窓21の落下を直ちに、かつ、確実に阻止することができる。
しかも、本発明によれば、落下防止機構31は、吊持手段18に連結される連結金具32と、該連結金具32に連結される掛止体42と、該掛止体42に連結される錘体55とを釣り合わせて配置するという簡単な構成により保守点検の必要を少なくして昇降サッシ窓21の縦サッシ枠22の溝部23内に設置することができる。
しかも、落下防止機構31をケーシング72内の所定位置に、該ケーシング72が備える回動規制材89により掛止体42が回動規制された状態のもとで収容する場合には、その全体をユニット化して取り付け作業を簡素化することができるほか、その全体に強固な構造を付与して縦サッシ枠22側に配置することができる。
さらに、図1および図2に示すように、掛止体42と錘体55との間に捩りばね62,63を介在配置して落下防止機構31を構成する場合には、捩りばね62,63の付勢力により掛止体42における掛止部44の突出方向での回転トルクを高めてやることができるので、縦枠14の段部15との掛合状態を確実で、かつ、強固に実現して昇降サッシ窓21の落下を直ちに、かつ、より確実に阻止することができる。
以上は、本発明を図示例に基づいて説明したものであり、その具体的な内容は、これに限定されるものではない。例えば、落下防止機構31は、これをケーシング72内に納めることなく、その構成部材である掛止体42と、該掛止体42を回動規制する回動規制部89とを昇降サッシ窓21における縦サッシ枠22に直に取り付けることで設置することもできる。また、落下防止機構31は、左右の縦サッシ枠22に各別に設置することもできる。さらに、捩りばねは、必要により、2個ではなく、いずれか一方の側に1個介在配置させるものであってもよい。
11 封入装置
12 処理室
13 前面開口部
14 縦枠
15 段部
16
17 開口面
18 吊持手段
21 昇降サッシ窓
22 縦サッシ枠
23 溝部
31 落下防止機構
32 連結金具
33 天板部
33a 通孔
34 側板部
34a 軸支孔
42 掛止体
43 掛止本体部
44 掛止部
45 平坦面
45a 奥端
46 突曲面
46a 奥端
47 直進平坦面
48 上側軸支部
49 軸支孔
50 掛止突起
51 下側軸支部
52 凹陥部
55 錘体
56 錘本体部
57 連結片部
58 軸支孔
59 通孔
60 雌ねじ付きスペーサ
61 螺杆
62 捩りばね
62a ばね本体部
62b 一側フック部
62c 他側フック部
63 捩りばね
63a ばね本体部
63b 一側フック部
63c 他側フック部
72 ケーシング
73 一側ケーシング部
74 左側壁部
75 左側背板部
76 一側雌ねじ部
77 一側軸支部
78 凹部
79 螺孔
80 雌ねじ付き一側回動規制部
83 他側ケーシング部
84 右側壁部
85 右側背板部
86 他側雌ねじ部
87 他側軸支部
88 支腕部
88a 先端部
89 回動規制材
90 雌ねじ付き他側回動規制部
91 螺孔
95〜97 軸支ピン
98 螺杆

Claims (3)

  1. 封入装置が備える処理室の前面開口部により仕切られる開口面の開口面積を可変に開閉すべく、一端側にバランス錘を備えて他端側との間で重量的な均衡がとれるように引張配置される吊持手段の前記他端側を介して昇降可能に配設される昇降サッシ窓に、前記前面開口部の縦枠との掛合を可能に付設される落下防止機構において、
    該記落下防止機構が設置される前記昇降サッシ窓における少なくとも左右いずれかの縦サッシ枠は、対応する位置関係にある前記縦枠との対向面を開口させた溝部を備え、
    前記落下防止機構は、吊持手段の前記他端側と連結させて前記溝部内に配置される連結金具と、
    前記溝部の開口側と直面する先端側に掛止部を有し、基端側を回動規制材に回動規制させて前記連結金具に連結される掛止体と、
    前記吊持手段からの引張力を受けた状態では前記掛止体の全体を前記溝部内に強制的に納め、前記引張力を受けない状態では掛止体の前記掛止部を前記溝部内から自動突出させる釣り合いのもとで該掛止体に連結される錘体とで構成され、
    前記縦枠の長さ方向には、その落下時に掛止体の前記掛止部の下面側と掛合する段部を適宜間隔のもとで設けたことを特徴とする封入装置が備える昇降サッシ窓の落下防止機構。
  2. 前記落下防止機構は、一側ケーシング部と他側ケーシング部とからなるケーシング内の所定位置に、該ケーシングが備える前記回動規制材により前記掛止体が回動規制された状態のもとで収容して縦サッシ枠側に配置した請求項1に記載の封入装置が備える昇降サッシ窓の落下防止機構。
  3. 前記落下防止機構には、前記掛止体と前記錘体との間に介在配置される捩りばねを含み、該捩りばねの付勢力により掛止体の前記掛止部の突出方向での回転トルクを高めての前記段部との掛合を可能とした請求項1または2に記載の封入装置が備える昇降サッシ窓の落下防止機構。
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