JP2003166294A - 建物構造 - Google Patents

建物構造

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JP2003166294A
JP2003166294A JP2001365075A JP2001365075A JP2003166294A JP 2003166294 A JP2003166294 A JP 2003166294A JP 2001365075 A JP2001365075 A JP 2001365075A JP 2001365075 A JP2001365075 A JP 2001365075A JP 2003166294 A JP2003166294 A JP 2003166294A
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Yoichi Sugano
要市 菅野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価で維持費が大きい機器等を使用すること
なく、自然にマイナスイオンの発生を促し、発生したマ
イナスイオンの作用向上を図ることができるようにす
る。 【解決手段】 外壁,床及び天井で囲まれた居住空間
に、マイナスイオンを発生させる一対の棒状体20を、
略北東−南西方向Raに沿って互いに離間させて配置し
た。棒状体は樹木の元末方向を軸線とする木材で構成
し、各棒状体を元を下に、末を上に配置した。また、天
井によって区画される天井裏空間及び床によって区画さ
れる床下空間に、マイナスイオンを発生させる一対の板
状体30を板状体30の面が北東−南西方向Raに交叉
する交叉方向Rbである略東−西方向に沿うように並設
した。板状体30は樹木の元末方向を軸線とする木材で
構成し、この一対の板状体30を軸線を水平にかつ互い
に元末方向を異ならせて配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、主に住宅となる建
物構造に係り、特に、マイナスイオンが増幅されて流動
化しうる快適な居住空間を提供する建物構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気中のマイナスイオンが人体
に良い影響を与えるということが最近の研究で明らかに
なっている。マイナスイオンは、所謂レナード効果と言
われる現象等によって生じ、人体に対しては、自律神経
のうちの副交感神経を刺激して精神の安定化を導く、免
疫性を向上させる、老廃物の排出を促進する、呼吸器の
機能を向上させる、疲労感を軽減させる等の体の機能を
向上させる効用があると言われている。一方、プラスイ
オンにおいては、比較的人体に悪影響を与えると言わ
れ、例えば、めまいと吐き気,イライラ,動脈硬化,喘
息,ガン,痴呆症,頭痛と肩こり,不眠,アレルギー
症,老化等という悪影響があると言われている。
【0003】このようにマイナスイオンには、効用があ
ることから、従来から、現代の住宅やオフィス等では、
その居住空間において、マイナスイオンを積極的に発生
させ体に悪影響を与えるプラスイオンを減らすことを行
なっている。例えば、換気扇で強制換気を行なったり、
遠赤外線を利用したマイナスイオン発生器を用いたり、
マイナスイオンを大量に発生させるセラミック塗装材を
用いたり、弱アルカリイオン水を使用した特殊セラミッ
クコーティング材を施したりする等、種々の手段が知ら
れている。これはまた、住宅の高気密・高断熱に伴うト
ラブル、主に調度品類を構成する物質からシックハウス
症候群の原因物質とされるホルムアルデヒド,トルエ
ン,キシレン等の発生、気候変化に伴う湿分変化、特に
高湿化等の問題の解消にもつながっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マイナ
スイオン発生器等の機器を用いたり、特殊な塗装材やコ
ーティング材を施したりする等の手段においては、価格
が高価であり,維持費も大きくなる等の問題点があっ
た。本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、高
価で維持費が大きい機器等を使用することなく、自然に
マイナスイオンの発生を促し、発生したマイナスイオン
の作用向上を図ることができるようにした建物構造を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の建物構造は、外壁,床及び天井で囲ま
れた居住空間を有した建物構造において、上記居住空間
に、マイナスイオンを発生させる一対の棒状体を、略北
東−南西方向に沿って互いに離間させて配置した構成と
している。棒状体は部屋の壁に沿った位置あるいはコー
ナ部に設けるのが望ましい。空間を広くすることができ
る。これにより、棒状体が居住空間の略北東−南西方向
に沿って互いに離間させて配置されており、棒状体から
はマイナスイオンが発生される。そのため、居住空間の
雰囲気環境が向上させられる。また、棒状体は、居住空
間の略北東−南西方向に沿って互いに離間させて配置さ
れているので、この配置関係によって、マイナスイオン
の対流作用が奏され、これによっても、居住空間の雰囲
気環境を向上させる効果が増大させられる。これは、地
球には磁場が南北方向にあり、その磁力線の流れに沿っ
てイオンが流動すると考えられ、そのため、その流動方
向を横切る方向にマイナスイオン発生体があると、マイ
ナスイオンが少なからず拡散され、対流によるイオン流
動化が促進されることに起因すると考えられる。
【0006】そして、必要に応じ、上記棒状体を樹木の
元末方向を軸線とする木材で構成し、各棒状体を元を下
に、末を上に配置した構成としている。各棒状体を樹木
の元を下に、末を上に配置しているので、自然の立樹状
態になるので、自然な状態でのマイナスイオンの発生が
促される。
【0007】そしてまた、必要に応じ、上記棒状体を減
圧乾燥処理機で乾燥処理した構成としている。一般に、
木材は居住空間の湿度が低いときには木材中の水分を蒸
散させ、居住空間の湿度が高いときは余分な湿度を吸着
するという独自の調湿作用を持っている。そしてこの調
湿作用が働くときにマイナスイオンが安定発生する。木
材からのマイナスイオンの発生は、相対湿度40〜60
%の特定の湿度と密接な関係があると言われる。ここで
は、棒状体を減圧乾燥処理機で乾燥処理することによ
り、さらに棒状体の調湿作用を高め、マイナスイオンの
安定した発生機能が向上させられる。また、棒状体は減
圧乾燥処理機で乾燥処理されているため木材中の水分含
有量が少なく、内部空気が希薄になっている。これによ
り棒状体は物理的平衡を保とうとする作用をくり返す機
能が増加させられる。この作用により居住空間の空気の
滞留を軽減し、湿分調整効果が出現し持続する機能が向
上させられ、更に木材特有の組織構造から臭気成分,浮
遊物質等の各種汚染物質を吸着する機能も発揮させられ
る。従って、これによっても、居住空間の雰囲気環境が
向上させられる。
【0008】この場合、上記棒状体の近傍に木炭を置い
て乾燥処理したことが有効である。木炭には触媒効果が
あり、他にも優れた遠赤外線の照射体としての放照射効
果を併せ持っており、これにより乾燥過程で棒状体に多
少なりともマイナスイオンの促進効果が付与される。
【0009】また、必要に応じ、上記天井によって区画
される天井裏空間に、マイナスイオンを発生させる一対
の板状体を該板状体の面が上記北東−南西方向に交叉す
る交叉方向に沿うように並設した構成としている。更
に、必要に応じ、上記床によって区画される床下空間
に、マイナスイオンを発生させる一対の板状体を該板状
体の面が上記北東−南西方向に交叉する交叉方向に沿う
ように並設した構成としている。これにより、板状体か
らはマイナスイオンが発生される。そのため、周囲の雰
囲気環境が向上させられる。また、板状体自身からのマ
イナスイオンの発生や、流動するマイナスイオンが板状
体に遮られること等により、マイナスイオンが少なから
ず拡散され、イオン流動化が促進され、即ち、板状体は
互いに並設されて対峙する空間を作り、上昇・下降気流
に影響を与え、空気やマイナスイオンの流動を乱流化さ
せるように働くように作用すると考えられ、その結果、
この配置関係によって、マイナスイオンの対流作用が奏
され、これによっても、周囲の雰囲気環境を向上させる
効果が増大させられる。
【0010】この場合、上記交叉方向を略東−西方向に
したことが有効である。地球磁場の南北方向に直交する
ので、マイナスイオンの流動方向を横切って拡散させる
作用が増大させられる。また、必要に応じ、上記板状体
を樹木の元末方向を軸線とする木材で構成し、該一対の
板状体を軸線を水平にかつ互いに元末方向を異ならせて
配置した構成としている。木材からのマイナスイオンの
発生があるとともに、元末方向を互いに逆にして並設さ
れているので、この配置関係によって、マイナスイオン
の対流作用が奏される。
【0011】更に、必要に応じ、上記板状体を減圧乾燥
処理機で乾燥処理した構成としている。上記と同様に、
マイナスイオンの安定した発生機能が向上させられ、木
材特有の組織構造から臭気成分,浮遊物質等の各種汚染
物質を吸着する機能も発揮させられる。更にまた、必要
に応じ、上記板状体の近傍に木炭を置いて乾燥処理した
構成としている。上記と同様に、乾燥過程で板状体に多
少なりともマイナスイオンの促進効果が付与される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態に係る建物構造について詳細に説明す
る。図1乃至図3に示すように、実施の形態に係る建物
構造は、木造の2階建ての住宅であり、外壁1,床2及
び天井3で囲まれた居住空間SKを有して構成されてい
る。1階の居住空間SKには、玄関4,小ホール5,居
間6,ダイニングキッチン7,浴室8,洗面室9,便所
10等が設けられている。また、2階の天井3の上には
天井3によって区画される天井裏空間STが形成され、
1階の床下には床2によって区画される床下空間SYが
形成されている。そして、この居住空間SKには、マイ
ナスイオンを発生させる一対の棒状体20が、略北東−
南西方向Raに沿って互いに離間させて配置されてい
る。棒状体20は部屋の壁に沿った位置あるいはコーナ
部に設けるのが望ましい。空間を広くすることができ
る。実施の形態では、その配置位置は、図1に示すよう
に、ダイニングキッチン7の南西側コーナ部7aと、小
ホール5の北東側コーナ部5aである。
【0013】棒状体20は、図2に示すように、樹木の
元末方向を軸線とする木材、例えば、赤松,黒松等の松
系の木材で構成されている。各棒状体20は、元を下
に、末を上にして配置されている。棒状体20は、床2
と1階の天井間に亘る大きさのものが用いられ、例え
ば、直径が180mm、高さが3000mmのものが用
いられる。また、棒状体20は、図5に示すように、減
圧乾燥処理機21で乾燥処理されている。この乾燥処理
は、棒状体20の近傍に木炭22を置いて行なわれる。
乾燥は、含水率が10%〜20%、望ましくは、15%
±1%程度になるまで行なう。これにより、棒状体20
は、乾燥させられるので、非乾燥のものに比較してマイ
ナスイオンの発生が促進される。また、木炭22には触
媒効果があり、他にも優れた遠赤外線の照射体としての
放照射効果を併せ持っており、これにより乾燥過程で棒
状体20に多少なりともマイナスイオンの促進効果が付
与される。また、乾燥されるので、大気中の悪性成分の
吸着能力が増加させられる。
【0014】更に、図4にも示すように、天井3によっ
て区画される天井裏空間STには、一対の板状体30
が、その板状体30の面が上記北東−南西方向Raに交
叉する交叉方向Rbに沿うように並設されている。交叉
方向Rbは略東−西方向に設定されている。板状体30
は、図4に示すように、樹木の元末方向を軸線とする木
材、例えば、赤松,黒松等の松系の木材で構成されてい
る。一対の板状体30は、その軸線を水平にかつ互いに
元末方向を異ならせて配置されている。板状体30は、
例えば、厚さが30mm、幅が180mm、長さが80
0mmのものが用いられる。また、板状体30同士の間
隔Lは、例えば1500mmに設定されている。
【0015】更にまた、床2によって区画される床下空
間SYにも、一対の板状体30が、その板状体30の面
が上記北東−南西方向Raに交叉する交叉方向Rbに沿
うように並設されている。交叉方向Rbは略東−西方向
に設定されている。板状体30は、上記天井裏空間ST
の板状体30と同様に形成され、樹木の元末方向を軸線
とする木材、例えば、赤松,黒松等の松系の木材で構成
されている。一対の板状体30は、その軸線を水平にか
つ互いに元末方向を異ならせて配置されている。板状体
30は、例えば、厚さが30mm、幅が180mm、長
さが800mmのものが用いられる。また、板状体30
同士の間隔は、例えば1500mmに設定されている。
【0016】また、板状体30は、上記の棒状体20と
同様に、図5に示す減圧乾燥処理機21で乾燥処理され
ている。この乾燥処理は、板状体30の近傍に木炭22
を置いて行なわれる。乾燥は、含水率が10%〜20
%、望ましくは、15%±1%程度になるまで行なう。
これにより、板状体30は、乾燥させられるので、非乾
燥のものに比較してマイナスイオンの発生が促進され
る。また、木炭22には触媒効果があり、他にも優れた
遠赤外線の照射体としての放照射効果を併せ持ってお
り、これにより乾燥過程で板状体30に多少なりともマ
イナスイオンの促進効果が付与される。また、乾燥され
るので、大気中の悪性成分の吸着能力が増加させられ
る。
【0017】従って、この実施の形態に係る建物によれ
ば、以下のような作用をする。先ず、棒状体20が居住
空間SKの略北東−南西方向Raに沿って互いに離間さ
せて配置されており、木材を乾燥させて形成されている
ので、マイナスイオンの発生が促進される。そのため、
居住空間SKの雰囲気環境が向上させられる。また、木
材を乾燥させて形成されているので、大気中の悪性成分
の吸着能力が増加させられ、これによっても、居住空間
SKの雰囲気環境が向上させられる。更に、各棒状体2
0を樹木の元を下に、末を上に配置しているので、自然
の立樹状態になるので、自然な状態でのマイナスイオン
の発生が促される。また、棒状体20は、居住空間SK
の略北東−南西方向Raに沿って互いに離間させて配置
されているので、この配置関係によって、マイナスイオ
ンの対流作用が奏され、これによっても、居住空間SK
の雰囲気環境を向上させる効果が増大させられる。これ
は、地球には磁場が南北方向にあり、その磁力線の流れ
に沿ってイオンが流動すると考えられ、そのため、その
流動方向を横切る方向にマイナスイオン発生体がある
と、マイナスイオンが少なからず拡散され、対流による
イオン流動化が促進されることに起因すると考えられ
る。
【0018】更に、天井裏空間ST及び床下空間SYに
は、木材の一対の板状体30が北東−南西方向Raを横
切るよう交叉方向Rbに沿って並設され、しかも、元末
方向を互いに逆にして並設されているので、この配置関
係によって、マイナスイオンの対流作用が奏され、これ
によっても、居住空間SKの雰囲気環境を向上させる効
果が増大させられる。これは、板状体30自身からのマ
イナスイオンの発生や、流動するマイナスイオンが板状
体30に遮られること等により、マイナスイオンが少な
からず拡散され、イオン流動化が促進されることに起因
すると考えられる。即ち、板状体30は互いに並設され
て対峙する空間を作り、上昇・下降気流に影響を与え、
空気やマイナスイオンの流動を乱流化させるように働く
ように作用すると考えられる。また、板状体30の交叉
方向Rbが略東−西方向なので、地球磁場の南北方向に
直交することから、マイナスイオンの流動方向を横切っ
て拡散させる作用が増大させられる。
【0019】
【実験例】居間(リビング)と和室(8畳)のある木造
家屋の建物構造を用い、本発明の棒状体20及び板状体
30を設置した建物構造と、棒状体20及び板状体30
を用いない同条件の建物構造とで、比較実験を行なっ
た。先ず、各室内で種々の化学物質濃度を測定した。室
内環境中化学物質濃度比較結果を図6に示す。測定化学
物質はホルムアルデヒド,トルエン,キシレン,エチル
ベンゼン,スチレンであり、測定地点は居間(リビン
グ)と和室8畳である。測定値は測定位置に各2回測定
の平均値であり、単位はppmである。室温は本発明前
27.5℃、本発明後24.5℃、湿度は本発明前63
%、本発明後53%であった。測定方法は、ホルムアル
デヒドをDNPH誘導体化固体吸着法と溶媒抽出−HP
LC法、VOCは固相吸着(活性炭管)と加熱脱着法−
GC−MS法を用いた。結果から明らかに本発明の棒状
体20及び板状体30を設置することで化学物質が減少
することを確認できた。
【0020】次に、上記と同条件で、マイナスイオンを
測定して比較する実験を行なった。測定地点は、居間
(リビング)と和室8畳である。なお、測定方法は空気
イオン測定器KEC−800II(株式会社エコホリス
ティック社製)を使用した。測定値は測定位置に各3回
測定の平均値であり、単位は個/cm3 である。この測
定結果を図7に示す。この結果から、本発明の棒状体2
0及び板状体30を建物に設置したことにより、大幅に
マイナスイオンが増加していることが分かる。特に和室
では効果が大きい。
【0021】尚、上記実施の形態では、棒状体20及び
板状体30として木材を用いたが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、セラミック等マイナスイオンを発
生させるものであればどのような材質のものでも良く、
適宜変更して差支えない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の建物構造に
よれば、居住空間に、マイナスイオンを発生させる一対
の棒状体を、略北東−南西方向に沿って互いに離間させ
て配置したので、棒状体からマイナスイオンを発生させ
て、居住空間の雰囲気環境を向上させることができる。
また、棒状体は、居住空間の略北東−南西方向に沿って
互いに離間させて配置されているので、この配置関係に
よって、マイナスイオンの対流作用が奏され、これによ
っても、居住空間の雰囲気環境を向上させることができ
る。即ち、高価で維持費が大きい機器等を使用すること
なく、自然にマイナスイオンの発生を促し、発生したマ
イナスイオンの作用向上を図ることができる。
【0023】そして、棒状体を樹木の元末方向を軸線と
する木材で構成し、各棒状体を元を下に、末を上に配置
した場合には、自然の立樹状態にするので、自然な状態
でのマイナスイオンの発生を促すことができる。また、
棒状体を減圧乾燥処理機で乾燥処理した場合には、棒状
体の調湿作用を高め、マイナスイオンの安定した発生機
能を向上させることができるとともに、臭気成分,浮遊
物質等の各種汚染物質を吸着する機能も向上させること
ができ、これによっても、居住空間の雰囲気環境を向上
させることができる。この場合、棒状体の近傍に木炭を
置いて乾燥処理すれば、木炭の触媒効果等により、棒状
体に多少なりともマイナスイオンの促進効果を付与する
ことができる。
【0024】また、天井によって区画される天井裏空間
に、マイナスイオンを発生させる一対の板状体を板状体
の面が上記北東−南西方向に交叉する交叉方向に沿うよ
うに並設した場合には、あるいは、床によって区画され
る床下空間に、マイナスイオンを発生させる一対の板状
体を板状体の面が上記北東−南西方向に交叉する交叉方
向に沿うように並設した場合には、板状体からマイナス
イオンを発生させて、居住空間の雰囲気環境を向上させ
ることができる。また、板状体自身からのマイナスイオ
ンの発生や、流動するマイナスイオンが板状体に遮られ
ること等により、空気やマイナスイオンの流動を乱流化
させるように働くように作用するので、この配置関係に
よるマイナスイオンの対流作用によっても、周囲の雰囲
気環境を向上させることができる。
【0025】更に、交叉方向を略東−西方向にした場合
には、地球磁場の南北方向に直交するので、マイナスイ
オンの流動方向を横切って拡散させる作用を増大させる
ことができる。更にまた、板状体を樹木の元末方向を軸
線とする木材で構成し、一対の板状体を軸線を水平にか
つ互いに元末方向を異ならせて配置した場合には、木材
からマイナスイオンを発生させることができるととも
に、元末方向を互いに逆にして並設したので、この配置
関係によって、マイナスイオンの対流作用を向上させる
ことができる。
【0026】また、板状体を減圧乾燥処理機で乾燥処理
した場合には、マイナスイオンの安定した発生機能を向
上させ、木材特有の組織構造から臭気成分,浮遊物質等
の各種汚染物質を吸着する機能を向上させることができ
る。更に、板状体の近傍に木炭を置いて乾燥処理した場
合には、乾燥過程で板状体に多少なりともマイナスイオ
ンの促進効果を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る建物構造を示す平面
図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る建物構造を示す斜視
図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る建物構造を示す側面
断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る建物構造の板状体の
配置状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る建物構造の棒状体及
び板状体の乾燥処理を行なう状態を示す図である。
【図6】本発明に係る建物構造と本発明の適用のない建
物構造との比較の実験例の結果を示し、室内環境中化学
物質濃度比較結果を示す表図である。
【図7】本発明に係る建物構造と本発明の適用のない建
物構造との比較の実験例の結果を示し、室内環境中マイ
ナスイオン量比較結果を示す表図である。
【符号の説明】
1 外壁 2 床 3 天井 4 玄関 5 小ホール 6 居間 7 ダイニングキッチン 8 浴室 9 洗面室 10 便所 SK 居住空間 ST 天井裏空間 SY 床下空間 20 棒状体 Ra 北東−南西方向 21 減圧乾燥処理機 22 木炭 30 板状体 Rb 交叉方向(東−西方向)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁,床及び天井で囲まれた居住空間を
    有した建物構造において、 上記居住空間に、マイナスイオンを発生させる一対の棒
    状体を、略北東−南西方向に沿って互いに離間させて配
    置したことを特徴とする建物構造。
  2. 【請求項2】 上記棒状体を樹木の元末方向を軸線とす
    る木材で構成し、各棒状体を元を下に、末を上に配置し
    たことを特徴とする請求項1記載の建物構造。
  3. 【請求項3】 上記棒状体を減圧乾燥処理機で乾燥処理
    したことを特徴とする請求項2記載の建物構造。
  4. 【請求項4】 上記棒状体の近傍に木炭を置いて乾燥処
    理したことを特徴とする請求項3記載の建物構造。
  5. 【請求項5】 上記天井によって区画される天井裏空間
    に、マイナスイオンを発生させる一対の板状体を該板状
    体の面が上記北東−南西方向に交叉する交叉方向に沿う
    ように並設したことを特徴とする請求項1,2,3また
    は4記載の建物構造。
  6. 【請求項6】 上記床によって区画される床下空間に、
    マイナスイオンを発生させる一対の板状体を該板状体の
    面が上記北東−南西方向に交叉する交叉方向に沿うよう
    に並設したことを特徴とする請求項1,2,3,4また
    は5記載の建物構造。
  7. 【請求項7】 上記交叉方向を略東−西方向にしたこと
    を特徴とする請求項5または6記載の建物構造。
  8. 【請求項8】 上記板状体を樹木の元末方向を軸線とす
    る木材で構成し、該一対の板状体を軸線を水平にかつ互
    いに元末方向を異ならせて配置したことを特徴とする請
    求項5,6または7記載の建物構造。
  9. 【請求項9】 上記板状体を減圧乾燥処理機で乾燥処理
    したことを特徴とする請求項8記載の建物構造。
  10. 【請求項10】 上記板状体の近傍に木炭を置いて乾燥
    処理したことを特徴とする請求項9記載の建物構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7268502B2 (en) 2004-12-11 2007-09-11 Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg Method and arrangement for controlling the synchronous running of a plurality of electronically commutated motors

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7268502B2 (en) 2004-12-11 2007-09-11 Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg Method and arrangement for controlling the synchronous running of a plurality of electronically commutated motors

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