JP2003165354A - オートクルーズ装置 - Google Patents

オートクルーズ装置

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JP2003165354A
JP2003165354A JP2001365469A JP2001365469A JP2003165354A JP 2003165354 A JP2003165354 A JP 2003165354A JP 2001365469 A JP2001365469 A JP 2001365469A JP 2001365469 A JP2001365469 A JP 2001365469A JP 2003165354 A JP2003165354 A JP 2003165354A
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JP
Japan
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engine
auxiliary brake
speed
control
vehicle speed
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Application number
JP2001365469A
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English (en)
Inventor
Shuzo Sekine
修三 関根
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Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Automotive Systems Corp
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンストを生じさせることなしに補助ブレー
キを用いて下り坂走行時における速度超過を抑えること
ができるようにすること。 【解決手段】 オートクルーズ制御中に車両が速度超過
状態に陥り、ステップS44で補助ブレーキが作動し車
速を低下させているときにクラッチ断信号CSが得られ
た場合にはステップS43の判別結果がYESとなり、
補助ブレーキがエンジン回転数を考慮したステップS4
2での制御に切り換えられ、エンストを生じさせること
がないように補助ブレーキの動作が制御される。一方、
補助ブレーキの作動によりエンジンの回転数がエンスト
を生じさせる虞のある回転数領域に入ったことがステッ
プS45及び又はS46において検出されると、ステッ
プS452又はS462で補助ブレーキの作動が解除さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、実車速を目標車速
に近づける制御を行うオートクルーズ装置の改良に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】高速道路等の走行時に運転者からアクセ
ル操作を解放して運転者の負担を軽減できる等の理由に
より、実車速を目標車速に近づけるようにエンジンのエ
ンジン出力を自動的に制御するようにしたオートクルー
ズ装置が車両に搭載されている。この種の従来のオート
クルーズ装置は、エンジンのエンジン出力を制御して実
車速を設定されている目標車速に維持させようとするも
のであるから、下り坂での走行時においては、エンジン
のエンジン出力を制御するだけでは実車速が目標車速を
大きく超えて上昇してしまう可能性がある。 【0003】この不具合を解決するため、例えば、特開
平11−301310号公報には、目標車速を設定する
手段と、実車速を検出する手段と、エンジンのアクセル
開度を調節して実車速を目標車速に近づけるオートクル
ーズ制御手段と、オートクルーズ制御中に下り坂で実車
速が目標車速を上回る速度超過時を判定する加速状態判
定手段と、オートクルーズ制御中における下り坂での速
度超過時に補助ブレーキを作動させる補助ブレーキ連動
制御手段とを設け、オートクルーズ制御中における下り
坂での速度超過時には補助ブレーキを作動して車速を減
速させ、実車速が目標車速を大きく超えて上昇すること
を回避できるようにした構成が開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補助ブ
レーキによって下り坂走行時における速度超過を抑える
構成を付加すると、補助ブレーキの作動時にギヤシフト
ダウン操作が行われる等の理由によりクラッチが切り離
された場合には、エンスト状態に陥る虞が生じるという
問題があった。 【0005】本発明の目的は、エンストを生じさせるこ
となしに補助ブレーキを用いて下り坂走行時における速
度超過を抑えることができるようにしたオートクルーズ
装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、補助ブレーキ付の車両のエンジン
のエンジン出力を調節して実車速を目標車速に維持させ
るようにするオートクルーズ制御を行うオートクルーズ
制御手段と、前記オートクルーズ制御中に下り坂で実車
速が目標車速を上回る速度超過時に該速度超過を解消す
るために補助ブレーキを作動させるための補助ブレーキ
作動制御手段とを備えて成るオートクルーズ装置におい
て、前記車両のクラッチが切断されたか否かを判別する
ためのクラッチ判別手段と、前記エンジンがエンスト状
態に入る虞のある所定の回転速度状態にあるか否かを判
別するための回転判別手段と、前記クラッチ判別手段に
よって前記車両のクラッチが切断されたことが判別され
た場合に前記補助ブレーキを前記補助ブレーキ作動制御
手段による制御に代えて前記エンジンの回転数を考慮し
た制御に切り換えるための切換手段と、前記回転判別手
段によって前記エンジンがエンスト状態に入る虞のある
所定の回転速度状態にあると判別された場合に前記補助
ブレーキ作動制御手段による前記補助ブレーキの作動制
御を解除する解除手段とを備えたことを特徴とするオー
トクルーズ装置が提供される。 【0007】オートクルーズ制御中に車両が速度超過状
態に陥ると、補助ブレーキ作動制御手段により、車両に
予め設けられている適宜の形式の補助ブレーキが作動
し、車速を低下させる。このとき車速の低下に因りギヤ
シフトが実行される等の理由によりクラッチの切断状態
が生じると、切換手段が作動し、補助ブレーキがエンジ
ン回転数を考慮した制御に切り換えられ、これによりエ
ンストを生じさせることがないよう補助ブレーキの作動
が制御される。 【0008】一方、クラッチが切断されたか否かが判別
されないまま、補助ブレーキの作動によりエンジンの回
転数がエンストを生じさせる虞のある回転数領域に入っ
た場合には、解除手段により補助ブレーキ作動制御手段
による補助ブレーキの作動制御が解除され、エンジンブ
レーキのみによる通常のオートクルーズ制御に戻るの
で、補助ブレーキの作動によるエンストの発生を未然に
防止できる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。 【0010】図1は、本発明によるオートクルーズ装置
の実施の形態の一例を示すシステム図である。図1に示
したオートクルーズ装置100は、補助ブレーキを備え
た内燃機関車両に設けられるものであり、本実施の形態
では、排気ブレーキ(EXHブレーキ)及びエンジンブ
レーキ(EEブレーキ)の2つが補助ブレーキとして備
えられている車両に適用した場合の例が示されている。
オートクルーズ装置100は、エンジンコントロールユ
ニット1を主体として構成され、運転者によって操作さ
れるメインスイッチ11がオンとなり、セットスイッチ
12またはリジュームスイッチ13を介して目標車速が
設定された場合に、オートクルーズ表示ランプ14を点
灯させながら、車速センサ9によって検出される実車速
を上記の如くして設定された目標車速に近づけるオート
クルーズ制御を行う構成となっている。 【0011】メインスイッチ11がオンとなっている状
態で、セットスイッチ12がオンからオフにされた時点
の車速が目標車速として記憶され、オートクルーズ制御
に入るが、オートクルーズ制御中に、リジュームスイッ
チ13をオンにすると加速し、オフにした時点の車速が
目標車速として再記憶される。また、オートクルーズ制
御中に、セットスイッチ12をオンにすると減速して、
オフにした時点の車速が目標車速として再記憶される。 【0012】エンジンコントロールユニット1は次の
(1)〜(5)の条件のいずれかが満たされるとき、オ
ートクルーズ制御を一時的に中止する。 (1)トランスミッションのニュートラルスイッチ15
がオンになった場合。 (2)フットブレーキを作動させるブレーキペダルが踏
み込まれてブレーキスイッチ16がオンになった場合。
ブレーキスイッチ16がオンになると、リレー18を介
してストップランプ25が点灯する。 (3)クラッチの接続を解除するクラッチペダルが踏み
込まれてクラッチスイッチ17がオンとなった場合。 (4)ブレーキペダルが踏み込まれてオートクルーズブ
レーキスイッチ19がオフとなった場合。 (5)クラッチスイッチ17がオンとなり、EXHブレ
ーキを作動させるコンビネーションスイッチ21とEE
ブレーキを作動させるコンビネーションスイッチ22の
いずれかがオンとなった場合。 【0013】オートクルーズ制御中に、アクセルペダル
を踏み込むと加速し、アクセルペダルを離すと元の目標
車速に復帰する。以上説明したオートクルーズ制御それ
自体はいずれも公知の基本的なオートクルーズ制御であ
り、エンジンコントロールユニット1内に設けられてい
るマイクロコンピュータ1A内にセットされているオー
トクルーズ制御プログラムの実行により行われる構成と
なっている。 【0014】図1において、符号3で示されるのは第1
補助ブレーキとして設けられている図示しないEXHブ
レーキ(排気ブレーキ装置)の作動を司る電磁弁であ
る。エンジンコントロールユニット1には、リレー4の
コイルが接続され、リレー4を介して第1補助ブレーキ
の作動を制御する。第1補助ブレーキは、リレー4がオ
ンとなるのに伴って、エンジンの排気管の途中に介装さ
れた図示しないバルブが閉じ、排気管の圧力を高めるこ
とによりエンジンに負の仕事をさせる。第1補助ブレー
キの作動中はリレー4を介してランプ5が点灯する。 【0015】符号6で示されるのは第2補助ブレーキと
して設けられている図示しないEEブレーキ(エンジン
ブレーキ装置)の作動を司る電磁弁6である。エンジン
コントロールユニット1には、リレー7のコイルが接続
され、リレー7を介して第2補助ブレーキの作動を制御
する。第2補助ブレーキは、リレー7がオンとなるのに
伴って、第1補助ブレーキの作動中にエンジンの排気弁
を圧縮上死点付近で開弁させ、エンジンをコンプレッサ
として働かせて排気管の圧力を高めることによりエンジ
ンに負の仕事をさせる。第2補助ブレーキの作動中はリ
レー7を介してランプ8が点灯する。 【0016】符号2で示されるのは別の補助ブレーキと
してリターダの作動を制御するコントロールユニットで
ある。エンジンコントロールユニット1には、リターダ
コントロールユニット2に接続され、リターダ連動スイ
ッチ24を介してリターダの作動を制御する。リターダ
は車軸に連動して回転し、コントロールユニット2から
送られるブレーキ信号に応じて制動トルクを付与する。 【0017】エンジンコントロールユニット1は、運転
者によって操作される補助ブレーキ連動切換スイッチ2
3がオンとなっている場合、オートクルーズ制御中に第
1補助ブレーキ、第2補助ブレーキ、及びリターダの作
動をそれぞれ制御する補助ブレーキ連動モードに入る。 【0018】図2及び図3は、エンジンコントロールユ
ニット1内のマイクロコンピュータ1Aにおいて実行さ
れる、車両を目標速度で走行させるための制御プログラ
ムを示すフローチャートであり、図2は実車速を目標車
速に近づけるためのオートクルーズ制御プログラム30
を示すフローチャート、図3は車両が下り坂を走行する
などして速度超過となったときに第1及び第2補助ブレ
ーキを用いて車速を低下させこの速度超過状態を解消す
るのに必要な第1及び第2補助ブレーキの作動制御のた
めの補助ブレーキ制御プログラム40を示すフローチャ
ートである。 【0019】先ずオートクルーズ制御プログラム30に
ついて説明すると、このプログラムの起動後、ステップ
S31においてオートクルーズ制御を開始するのか否か
が判別される。この判別は、セットスイッチ12等によ
り目標車速がセットされるとステップS31の判別結果
はYESとなり、ステップS32に入り、エンジン出力
の調節により実車速を目標車速へ近づけるための既述し
たオートクルーズ制御が開始される。なお、エンジン出
力を調整するための方法としては、アクセル開度の調
節、燃料噴射量の調節、燃料噴射時期の調節又はこれら
の組み合わせによる調節等、適宜の方法を用いることが
できる。ステップS31で目標車速の設定がなされずオ
ートクルーズ制御の開始と判別されなかった場合には、
ステップS31の判別結果はNOとなり、再びステップ
S31の上述の判別動作が行われる。 【0020】ステップS32における所定の処理が実行
された後にステップS33に入り、ここで、オートクル
ーズ制御終了か否かが判別される。オートクルーズ制御
を終了させるための操作が実行されない場合にはステッ
プS33の判別結果はNOとなり、再びステップS32
に戻り、オートクルーズ制御ための処理が行われる。 【0021】一方、オートクルーズ制御中にオートクル
ーズ制御を終了させるための操作、例えばブレーキペダ
ルの踏み込み動作、が行われると、ステップS33の判
別結果はYESとなり、オートクルーズ制御プログラム
30の実行が終了し、車両は、運転者のアクセルペダル
操作に従う通常の走行状態に戻る。 【0022】次に、図3を参照して補助ブレーキ制御プ
ログラム40について説明する。補助ブレーキ制御プロ
グラム40の実行が開始されると、ステップS41でオ
ートクルーズ制御プログラム30によるオートクルーズ
制御が行われているか否かが判別される。オートクルー
ズ制御が行われていない場合には、ステップS41の判
別結果はNOとなり、ステップS42に入る。ステップ
S42では、第1及び第2補助ブレーキが、車両の走行
に応じて運転者の判断によって操作されるコンビネーシ
ョンスイッチ21、22のオン、オフに応答した通常の
補助ブレーキ制御処理モードに入り、エンジンコントロ
ールユニット1において予め用意されている制御プログ
ラムに従って第1及び第2補助ブレーキの作動が制御さ
れる。ここでは、エンジンの回転数が考慮され、エンス
トが生じることがないように第1及び第2補助ブレーキ
のオン、オフが制御される。 【0023】オートクルーズ制御中であるとステップS
41の判別結果はYESとなり、ステップS43に入
る。ここでは、車両の変速系のクラッチ装置(図示せ
ず)がクラッチ断の状態となっていることを示すクラッ
チ断信号CSがクラッチセンサ26(図1参照)からエ
ンジンコントロールユニット1に入力されているか否か
が判別される。 【0024】クラッチ断信号CSがエンジンコントロー
ルユニット1に入力されている場合には、ステップS4
3の判別結果はYESとなり、ステップS42に進み、
第1及び第2補助ブレーキが上述した通常の補助ブレー
キ制御処理モードに入る。すなわち、オートクルーズ制
御中にクラッチ装置がクラッチ断の状態にあると、車両
に速度超過状態が生じた場合これを解消するために第1
及び又は第2補助ブレーキが作動しているときにエンス
トを生じさせることになる虞があるため、ステップS4
3でクラッチ断信号CSが入力されていると判断された
場合には、第1及び第2補助ブレーキは後述するステッ
プS44に従う制御処理でなく、ステップS42に従う
通常の補助ブレーキ制御処理に従って作動制御されるよ
うに切り換えられる。 【0025】オートクルーズ制御中でクラッチ断信号C
Sが入力されていない場合には、ステップS43の判別
結果はNOとなってステップS44に入り、ここで、速
度超過補正のための第1及び第2補助ブレーキの作動制
御処理が実行される。すなわち、実車速が目標車速より
も所定値以上大きい又は実車速が目標車速よりも所定値
以上大きい状態が所定時間以上続いた場合に速度超過状
態が生じていると判断し、第1及び又は第2補助ブレー
キの動作をオンとする作動制御が実行される。ステップ
S44で実行される上述の補助ブレーキの作動制御処理
それ自体は従来の作動制御処理と同様である。 【0026】次のステップS45での制御は、ステップ
S44で第1補助ブレーキの動作により車速を低下させ
ている場合にエンストが生じるのを未然に防止するため
の制御であり、エンジンの回転数に応じた第1補助ブレ
ーキの作動制御が行われる。 【0027】図4には、ステップS45の詳細フローチ
ャートが示されている。先ず、ステップS451で、現
在エンジンがエンストを生じる可能性が高い回転数状態
となっているかどうかを判断するため、現在のエンジン
回転数Neが第1所定回転数NA より低くなっているか
否かが判別される。エンジン回転数Neが第1所定回転
数NA より低い場合には、エンジンがエンストを生じる
可能性が高い回転状態にあると判断され、ステップS4
51の判別結果はYESとなり、ステップS452に入
る。ステップS452では、エンストの発生を未然に回
避するため、第1補助ブレーキによる制動動作を解除す
る処理を行う。したがって、ここでは、第1補助ブレー
キがステップS44において作動状態とされているとき
は第1補助ブレーキの作動状態が解除される。一方、第
1補助ブレーキがもともと制動動作を行っていない状態
であった場合にはその状態のままとされる。ステップS
452の実行後、ステップS46に進む。 【0028】現在のエンジン回転数Neが第1所定回転
数NA より高く、エンジンがエンストを生じる可能性が
低い回転数状態である場合には、ステップS451の判
別結果はNOとなり、ステップS453に入る。ステッ
プS453では、現在のエンジン回転数Neが第1所定
回転数NA よりもαだけ大きい第2所定回転数NA +α
より高いか否かが判別される。エンジン回転数Neが第
2所定回転数NA +αより高くエンストを生じる可能性
がほとんどない状態となっている場合には、ステップS
453の判別結果はYESとなり、ステップS454に
入り、ここでは第1補助ブレーキをステップS44で制
御された作動状態のままとしておく処理が行われ、ステ
ップS45の実行が終了する。 【0029】ステップS453において、現在のエンジ
ン回転数Neが第1所定回転数NAよりは高いが第2所
定回転数NA +αよりは低い場合、すなわち、NA <N
e<NA +αとなっている場合には、ステップS453
の判別結果はNOとなり、ステップS455に入る。ス
テップS455では、第1補助ブレーキの作動状態を、
前回のプログラムサイクルにおける作動状態のままと
し、次のステップS46に進む。すなわち、NA <Ne
<NA +αは制御の不感帯とされており、これにより第
1補助ブレーキの作動制御を安定に行うことができる構
成となっている。 【0030】このように、ステップS45においては、
第1補助ブレーキについて、ステップS451において
実行されるエンジンの回転数に対する回転判別により、
エンジンがエンスト状態に入る虞のある所定の回転数状
態にあると判別された場合には、ステップS452に入
り、ここで、ステップS44において第1補助ブレーキ
が作動状態とされている場合においてはその作動状態を
解除するようにし、これにより、車両の速度超過状態を
解消するためになされている第1補助ブレーキの作動が
さらにエンジンの回転数の低下を引き起こしてエンスト
に到るのを有効に防止できる構成となっている。 【0031】次のステップS46では、ステップS44
で第2補助ブレーキによる制動動作により車速を低下さ
せている場合においてエンストが生じるのを未然に防止
するための制御であり、エンジンの回転数に応じた第2
補助ブレーキの作動制御が行われる。 【0032】図5には、ステップS46の詳細フローチ
ャートが示されている。先ず、ステップS461で、現
在エンジンがエンストを生じる可能性が高い回転数状態
となっているかどうかを判断するため、現在のエンジン
回転数Neが第3所定回転数NB より低くなっているか
否かが判別される。エンジン回転数Neが第3所定回転
数NB より低い場合には、エンジンがエンストを生じる
可能性が高い回転状態にあると判断され、ステップS4
61の判別結果はYESとなり、ステップS462に入
る。ステップS462では、エンストの発生を未然に回
避するため、第2補助ブレーキによる制動動作を解除す
る処理を行う。したがって、ここでは、第2補助ブレー
キがステップS44において作動状態とされているとき
は第2補助ブレーキの作動状態が解除される。一方、第
2補助ブレーキがもともと制動動作を行っていない状態
であった場合にはその状態のままとされる。ステップS
462の実行後、ステップS46の実行が終了する。 【0033】現在のエンジン回転数Neが第3所定回転
数NB より高く、エンジンがエンストを生じる可能性が
低い状態である場合には、ステップS461の判別結果
はNOとなり、ステップS463に入る。ステップS4
63では、現在のエンジン回転数Neが第3所定回転数
B よりもβだけ大きい第4所定回転数NB +βより高
いか否かが判別される。エンジン回転数Neが第4所定
回転数NB +βより高くエンストを生じる可能性がほと
んどない状態となっている場合には、ステップS463
の判別結果はYESとなり、ステップS464に入り、
ここでは第2補助ブレーキをステップS44で制御され
た作動状態のままとしておく処理が行われ、ステップS
46の実行が終了する。 【0034】ステップS463において、現在のエンジ
ン回転数Neが第3所定回転数NBよりは高いが第4所
定回転数NB +βよりは低い場合、すなわち、NB <N
e<NB +βとなっている場合には、ステップS463
の判別結果はNOとなり、ステップS465に入る。ス
テップS465では、第2補助ブレーキの作動状態を、
前回のプログラムサイクルにおける作動状態のままと
し、ステップS46の実行を終了する。すなわち、NB
<Ne<NB +βは制御の不感帯とされており、これに
より第2補助ブレーキの作動制御を安定に行うことがで
きる構成となっている。 【0035】このように、ステップS46においては、
第2補助ブレーキについて、ステップS461において
実行されるエンジンの回転数に対する回転判別により、
エンジンがエンスト状態に入る虞のある所定の回転数状
態にあると判別された場合には、ステップS462に入
り、ここで、ステップS44において第2補助ブレーキ
が作動状態とされている場合においてはその作動状態を
解除するようにし、これにより、車両の速度超過状態を
解消するためになされている第2補助ブレーキの作動が
さらにエンジンの回転数の低下を引き起こしてエンスト
に到るのを有効に防止できる構成となっている。 【0036】以上のようにしてステップS46及びステ
ップS42が終了すると、補助ブレーキ制御プログラム
40の実行が終了する。 【0037】オートクルーズ装置100は以上のように
構成されているので、オートクルーズ制御プログラム3
0に従うオートクルーズ制御中に車両が速度超過状態に
陥ると、ステップS44における補助ブレーキ作動制御
処理により、車両に予め設けられている第1及び又は第
2補助ブレーキが作動し、車速を低下させる。このとき
車速の低下に因り変速系においてギヤシフトが実行され
る等の理由によりクラッチの切断状態が生じると、クラ
ッチ断信号CSが得られた場合にはステップS43の判
別結果がYESとなりこれによる切換で、補助ブレーキ
がエンジン回転数を考慮したステップS42での制御に
切り換えられ、エンストを生じさせることがないように
補助ブレーキの動作が制御される。 【0038】一方、クラッチ断信号CSが入力されない
か、又は自動変速機の場合のようにクラッチ断信号がも
ともと得られない場合のようにクラッチが切断されたか
否かが判別されないまま、補助ブレーキの作動によりエ
ンジンの回転数がエンストを生じさせる虞のある回転数
領域に入った場合には、ステップS45及び又はS46
においてこれが検出され、ステップS452又はS46
2の解除処理ステップにより補助ブレーキの作動が解除
され、エンジンブレーキのみによる通常のオートクルー
ズ制御に戻るので、補助ブレーキの作動によるエンスト
の発生を未然に防止することができる。 【0039】上記実施の形態では、補助ブレーキを2つ
用いた場合について説明したが、補助ブレーキが1つし
か設けられていない場合にも同様にして本発明を適用で
き、同様の効果を得ることができる。また、車両が手動
変速システムを採用している場合にはステップS45、
S46を省略することができることは上記説明から明白
である。 【0040】 【発明の効果】本発明によれば、上述の如く、オートク
ルーズ制御中に車両の速度超過状態を解消するため補助
ブレーキ作動制御手段によって補助ブレーキが作動して
いる場合において、何らかの理由でクラッチが切断状態
となった場合には、切換手段が作動し補助ブレーキをエ
ンジン回転数を考慮した制御に切り換えて、エンストを
生じさせることがないようにすることができる。したが
って、補助ブレーキを用いて下り坂等において生じる速
度超過状態をエンストを生じさせずに解消させることが
できるので、車両の安全且つ円滑な走行を確保すること
ができる。 【0041】一方、クラッチが切断されたか否かが判別
されないまま、補助ブレーキの作動によりエンジンの回
転数がエンストを生じさせる虞のある回転数領域に入っ
た場合には、解除手段により補助ブレーキ作動制御手段
による補助ブレーキの作動制御が解除され、エンジンブ
レーキのみによる通常のオートクルーズ制御に戻るの
で、この場合においても補助ブレーキの作動によるエン
ストの発生を未然に防止しつつ補助ブレーキを用いて下
り坂等において生じる速度超過状態を解消させることが
できるので、車両の安全且つ円滑な走行を確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明によるオートクルーズ装置の実施の形態
の一例を示すシステム図。 【図2】実車速を目標車速に近づけるためのオートクル
ーズ制御プログラムを示すフローチャート。 【図3】第1及び第2補助ブレーキの制御のための補助
ブレーキ作動制御プログラムを示すフローチャート。 【図4】図3に示した第1補助ブレーキの作動解除制御
ステップの詳細フローチャート。 【図5】図3に示した第2補助ブレーキの作動解除制御
ステップの詳細フローチャート。 【符号の説明】 1 エンジンコントロールユニット 1A マイクロコンピュータ 2 コントロールユニット 3、6 電磁弁 4、7、18 リレー 5、8 ランプ 9 車速センサ 11 メインスイッチ 12 セットスイッチ 13 リジュームスイッチ 14 オートクルーズ表示ランプ 15 ニュートラルスイッチ 16 ブレーキスイッチ 17 クラッチスイッチ 19 オートクルーズブレーキスイッチ 21、22 コンビネーションスイッチ 23 補助ブレーキ連動切換スイッチ 26 クラッチセンサ 30 オートクルーズ制御プログラム 40 補助ブレーキ制御プログラム 100 オートクルーズ装置 CS クラッチ断信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D044 AA01 AA36 AB01 AC05 AC19 AC26 AD01 AD23 AE04 3G065 AA09 CA20 EA05 EA13 GA11 GA28 3G092 AA11 DA02 DA03 DC12 DD01 EA08 FA03 GB04 GB08 HE01Z HF15Z HF21Z HF22Z HF25Z 3G093 AA01 BA07 BA23 CB07 CB10 DA01 DB05 DB10 EA11 EA15

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 補助ブレーキ付の車両のエンジンのエン
    ジン出力を調節して実車速を目標車速に維持させるよう
    にするオートクルーズ制御を行うオートクルーズ制御手
    段と、前記オートクルーズ制御中に下り坂で実車速が目
    標車速を上回る速度超過時に該速度超過を解消するため
    に補助ブレーキを作動させるための補助ブレーキ作動制
    御手段とを備えて成るオートクルーズ装置において、 前記車両のクラッチが切断されたか否かを判別するため
    のクラッチ判別手段と、 前記エンジンがエンスト状態に入る虞のある所定の回転
    速度状態にあるか否かを判別するための回転判別手段
    と、 前記クラッチ判別手段によって前記車両のクラッチが切
    断されたことが判別された場合に前記補助ブレーキを前
    記補助ブレーキ作動制御手段による制御に代えて前記エ
    ンジンの回転数を考慮した制御に切り換えるための切換
    手段と、 前記回転判別手段によって前記エンジンがエンスト状態
    に入る虞のある所定の回転速度状態にあると判別された
    場合に前記補助ブレーキ作動制御手段による前記補助ブ
    レーキの作動制御を解除する解除手段とを備えたことを
    特徴とするオートクルーズ装置。
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