JP2003164527A - 婦人用睡眠環境制御装置 - Google Patents
婦人用睡眠環境制御装置Info
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Abstract
るための寝床環境を形成する寝床手段と、使用者の身体
パラメータを入力する入力手段と、入力手段によって入
力された身体パラメータを記憶する記憶手段と、記憶手
段に記憶された身体パラメータから、使用者の月周期で
現れる体調の変化を推定し、現在の体調を判定する体調
判定手段と、寝床環境内の温度を調節する温度調節手段
と、体調判定手段によって判定された現在の体調に基づ
いて温度調節手段の動作を制御する制御手段とを備え
る。 【効果】 使用者の月周期で現れる体調に基づいて、睡
眠環境を制御するため、体調が良好な時期には消費エネ
ルギーを上昇させ、効率的にダイエットを行うことがで
き、また、体調が不良な時期には睡眠環境を熟睡できる
環境に制御して使用者の月経前や月経中の様々な痛みや
不定愁訴を緩和し、使用者の疲労回復を図ることができ
る。
Description
る環境を制御するための睡眠環境制御装置に関するもの
であり、特に、婦人に対して快適且つ有益な睡眠環境を
提供できるような睡眠環境制御装置に関するものであ
る。
と密接な関係を有しており、添付図面の図10に示され
るように、排卵日を境に基礎体温は低温期から高温期に
推移し、月経開始日を境に高温期から低温期に推移する
ということが知られている。従来、この関係を利用し
て、婦人用基礎体温計で毎朝起床時に基礎体温の推移を
測定、記録することにより、婦人の月周期で現れる体調
が判定されてきた。
般的に月経中、月経後、排卵後、月経前の4つの期間に
分けて説明され、実際にその期間毎に精神と身体が微妙
に変化すると言われる。特に、月経前から月経中は、水
分や脂肪を体に蓄え易く、人によっては、通常より体重
が1〜3kg程度増加するとも言われる。
enstrual Syndrome)期とも呼ばれ、
多くの婦人が頭痛やイライラ、腹痛、むくみ等の何らか
の不快な症状に悩まされている。更に、この時期は、前
述の諸症状により快適な睡眠を得ることができず、疲労
は溜まり辛い状況である。
減量を行っても、ストレスが溜まりやすく効率が悪いう
えに、その反動で普段以上に飲食をしてしまうという事
態も起き、返って逆効果であるとも言われている。
は、自分がその状態にあることを認識し、その症状も健
康の証であるとポジティブに捕らえることがよいと言わ
れている。
に基づく婦人の体調判定では、毎日起床時に横臥位の静
止した状態で通常約5分間程度の時間をかけて基礎体温
を測定しなければならず、これを実際に実施するのは非
常に面倒であり、被判定者が測定中に再び眠ってしまい
寝過してしまう原因にもなっている。
判定では、主にバースコントロールに活用されている排
卵日、月経期及び妊娠可能期等を判定することはできる
が、近年、婦人の日常生活上の問題として認識が高まっ
ているPMS(PremenstrualSyndrome:月経前症候群)
期を判定することはできない。月経開始の7日程前から
始まるPMS期には、多くの婦人が頭痛やイライラ、腹
痛、むくみ等の何らかの不快な症状に悩まされており、
「自分はPMS期にある」と自覚することが、その症状
緩和のための有効な一手段であるといわれている。
977号公報に記載されるような、生体電気インピーダ
ンスの推移から、婦人の月周期で現れる体調を判定する
婦人用体調判定方法及び婦人用体調判定装置を開発し提
案している。これにより月経周期や排卵の有無だけでな
く、PMSの発生も判定することが可能となる。
礎体温の推移から、単に月経周期や現在の体調を判定す
るものである。
記載の婦人用体調判定方法及び婦人用体調判定装置にお
いても婦人の体調を判定するのみである。
っている。しかし、その方法は、毎日継続的に運動や食
事制限をすることで、体重を減らしていくものであり、
本人の精神状態や体調をあまり考慮せず行われている。
これは不調時においては、体に対する負担は大きなもの
であった。特に、精神的に不安定な時期でのダイエット
は前述した通り逆効果であるばかりか、無理な減量は身
体の様々な機能に悪影響を及ぼす。肌の艶が無くなった
り、髪がパサパサになったり、爪がもろくなったりす
る。
も、女性の身体は月周期のホルモン変化が起きるため、
周期的に発生するものである。しかし、このような症状
に悩んでしまい、無理に症状を改善すると言われる食品
や薬品を過大に摂取して副作用が発生したり、必要以上
に化粧をして返って肌荒れを引き起こしたりしていた。
により様々な症状が現れるが、その発生や程度を把握す
る方法もなく、また対策もされずに多くの女性が悩まさ
れてきた。
の問題点を解消し、婦人に対して快適且つ有益な睡眠環
境を提供できるような睡眠環境制御装置を提供すること
である。
が睡眠をとる環境を制御するための睡眠環境制御装置に
おいて、使用者が睡眠をとるための寝床環境を形成する
寝床手段と、使用者の身体パラメータを入力する入力手
段と、該入力手段によって入力された身体パラメータを
記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された身体パラ
メータから、使用者の月周期で現れる体調の変化を推定
し、現在の体調を判定する体調判定手段と、前記寝床環
境内の温度を調節する温度調節手段と、前記体調判定手
段によって判定された現在の体調に基づいて前記温度調
節手段の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴
とする睡眠環境制御装置が提供される。
入力手段から入力される身体パラメータは、使用者の月
経に関する情報である。
力手段から入力される身体パラメータは、使用者の基礎
体温である。
前記入力手段から入力される身体パラメータは、使用者
の生体電気インピーダンス値である。
前記制御手段は、前記体調判定手段によって判定された
現在の体調が月経前か月経中の場合に、前記温度調節手
段の動作を制御して、前記寝床環境内の温度を、使用者
が安眠できる温度となるように制御する。
前記制御手段は、前記体調判定手段によって判定された
現在の体調が月経終了後か排卵後の場合に、前記温度調
節手段の動作を制御して、前記寝床環境内の温度を、睡
眠中の使用者がエネルギーを消費する温度となるように
制御する。
前記睡眠環境制御装置は、前記体調判定手段において判
定された現在の体調を報知する報知手段を更に備える。
前記報知手段は、前記体調判定手段によって判定された
現在の体調に基づいてアドバイスを表示する。
明の実施の形態および実施例について、本発明をより詳
細に説明する。
は、使用者の月経周期に基づき現在の体調を判断し、そ
の体調に応じて、睡眠環境を制御することとしている。
使用者の月経周期の判定は、使用者の毎日の体温や生体
電気インピーダンスの変動から求める。あるいは月経日
からの日数計算により求めてもよい。または、それらを
組み合わせて判定する。尚、生体電気インピーダンス値
と、女性の月周期で現れる体調の変化については、本出
願人による特開2001−78977号公報に記載され
ている。
にかけては、精神的にも肉体的にも辛い状況にあるた
め、本発明においては、その時期には熟睡できる睡眠環
境に制御することで痛みや不定愁訴を和らげることと
し、月経後や排卵前後は比較的体調もよく、また基礎代
謝が高いため、本発明においては、この時期には積極的
に減量、体脂肪の燃焼ができる睡眠環境に制御すること
としている。
例について説明する。
眠環境制御装置の外観図である。この図1に示されるよ
うに、この実施例の婦人用睡眠環境制御装置は、使用者
が横臥して睡眠をとるための寝床環境を構成するマット
レス1を備えている。このマットレス1は、内部に空気
が注入された複数の空気チューブからなるエアマットで
あり、その側面部には操作ボックス2を有する。マット
レス1の上面には、生体電気インピーダンスの測定に用
いる電流供給電極3A、3B、3C、3D、電圧測定電
極4A、4B、4C、4Dが設けられ、また、使用者の
体温を測定する体温測定パッド5も設けられている。
数のスイッチからなる入力装置7が設けられる。図1に
は現れていないが、操作ボックス2には、後述するよう
な機能を果たす、高周波定電流回路8、電圧測定回路
9、圧力センサ10、演算制御部11、外気温測定部1
3、加熱冷却部16、空気圧制御部17、時計装置1
8、記憶装置19等が設けられている。勿論、これら各
構成部分は、場合によっては、操作ボックス2とは別の
場所に設けることができる。
もので、マットレス1上で睡眠中の使用者を点線で示し
ている。このように、電圧測定電極3A〜3D、足用電
極4A〜4Dおよび体温測定パッド5は、使用者が横臥
位で寝たときに、各部位に接触するような位置に配置さ
れている。
睡眠環境制御装置の各構成部分の接続関係を示すブロッ
ク図である。この図3に示されるように、電流供給電極
3A〜3Dは、高周波の微弱な定電流を印加するための
高周波定電流回路8に接続されている。別の電圧測定電
極4A〜4Dは、前述の定電流による電圧降下分を測定
するための電圧測定回路9に接続されている。また、圧
力センサ10は、後述するように種々な機能を果たすも
のであり、そのうちの一つの機能として、使用者がマッ
トレス1に乗ったとき、その重量である体重を測定する
体重測定手段としての機能を果たす。圧力センサ10
は、マットレス1内の空気圧を表す圧力信号を発生しう
るものであり、使用者がマットレス1上に乗る前の圧力
センサ10からの圧力信号と使用者がマットレス1上の
乗った後の圧力センサ10からの圧力信号とから使用者
の体重を知ることができる。この電圧測定回路9と圧力
センサ10は、アナログ値からデジタル値への変換や月
経周期、体調の判定、加熱や空気圧等各種の制御を行う
演算手段である演算制御部(CPU)11に接続されて
いる。
置7は、演算制御部(CPU)11に接続され、使用者
の各身体情報を設定するのに用いられる。
温測定パッド5は、体温測定手段を構成する体温測定部
12を構成しており、これら体温測定パッド5は、例え
ば、内部にサーミスタのような感温素子が設けられてい
るようなものでもよい。この体温測定部12は、CPU
11に接続され、使用者の体温を測定する。
中や肩に接触する構成のため、実際に測定される温度は
使用者の体表面温度であるが、本発明ではこの体表面温
度を体温として説明する。また、実際には使用者は睡眠
中には、体表面と体温測定パッド5が接触しない状況も
あるが、掛け布団を掛けることで、寝床環境内の温度
(掛け布団とマットレスとの間の温度)と体表面の温度
はほぼ同一であると仮定し、この寝床環境内温度を使用
する。
を備え、寝床環境外の温度(睡眠状態にある部屋の気
温)を測定するものである。この外気温測定部13は、
操作ボックス2に設けるよりも、寝床環境の存在する部
屋の温度をより正確に測定できるような場所に設ける方
が好ましい場合もある。表示手段である表示部6は、判
定された使用者の体調の結果表示を行う。
温度調節手段を構成する加熱冷却部16は、この実施例
ではマットレス1を構成するエアマット内の空気を加熱
冷却するものである。この加熱冷却部16は、一般的な
エアーコンディショナー(エアコン)と同様な構成でよ
く、ヒーターにより空気を温め、コンプレッサーにより
冷やす構造のもでよい。更に、空気圧制御部17は、マ
ットレス1を構成するエアマット内の空気圧を調整する
ためのものである。図1に示した実施例では、マットレ
ス1を構成するエアマットは、多数の互いに仕切られた
空気ブロックからなるものである。空気圧制御部17
は、これら各空気ブロック内の空気圧の調整を個々に行
なえるものである。これら加熱冷却部16および空気圧
制御部17も、CPU11に接続され、それらの動作を
制御されるようになっている。
CPU11に接続されており、時計装置18は、現在の
時刻や一定時間を計測し、記憶装置19は、測定結果や
基準となる値を記憶しておくものである。
眠環境制御装置の動作の流れについて説明する。
ー図である。図4に示されたメインフローにおいて、ス
テップS1で電源スイッチをオンすると、ステップS2
で、個人情報が記憶装置19に記憶されているかをチェ
ックし、記憶されている場合には、その情報を表示部6
に表示する。記憶されていない場合には、記憶されてい
ない事を表示する。ここで、ステップS3で、入力装置
7のうちの設定スイッチが押された場合には、設定モー
ドとなる。この設定モードであるステップS4で、使用
者は、入力手段である入力装置7を用いて身長、年齢、
性別を入力する。更に、使用者の前回の月経開始日も入
力する。数値の入力後、設定スイッチを押すことで入力
数値が確定される。従って、使用者は月経が起きる毎
に、設定モードにおいてその開始日を設定することにな
る。その後、ステップS5にて、測定スイッチが押され
ると、ステップS6の初期測定モードになる。この初期
測定モードについては後述する。
み、その日が月経周期のどの時期であるかを判断する身
体状況判定モードになる。身体状況判定モードについて
も後述する。
定において、身体状況が良好か不良かによって、睡眠中
の環境の制御が異なる。このステップ8における判断
は、記憶装置19の体調フラグにより行なうことができ
る。これは女性の月周期で現れる体調変化において、現
在の体調が月経終了後から排卵後にかけては比較的体調
が良好と言われるため、睡眠中の寝床内温度を下降させ
て、積極的に体脂肪を燃焼し易い環境とし、月経前や月
経中は一般的に体調が優れないため、被験者の疲労回復
や休息がとれるように、熟睡できる環境に制御する。
合には、ステップS9の代謝制御(脂肪燃焼制御)モー
ドとなり(S9)、体調が良好な時期と判断された場合
には、ステップS10の安眠環境制御モードとなる。こ
れら各モードについても後述する。
る。この睡眠中の測定においては、常に使用者の体温ま
たは寝床環境内温度の測定を温度測定部12において行
い、身体振動を圧力センサ10によって検出し、その信
号から前述の心拍数と呼吸数を算出し記憶していくが、
これらはメインルーチンとは別処理で行うものとして本
フローには示していない。
判断するステップS11の起床判定モードになる。ここ
で、ステップS12にて、記憶装置19内の起床フラグ
から使用者が起床したかを判断し、起床していない場合
には、再度、身体状況を判定するためステップS7に戻
る。起床したと判断された場合には、ステップS13に
て、一晩の睡眠測定における結果を算出する。この結果
の算出としては、初期測定において算出した使用者の基
礎代謝量と睡眠時間や体温データ等から、今回の睡眠に
おいて燃焼したと考えられる体脂肪量を算出する。
体調に基づいたアドバイスを、ステップS14にて表示
部6に表示する。この判定された体調に応じたアドバイ
スの例を図12の表に示している。尚、このアドバイス
表示においては、身体状況判定モードにてPMSが発生
している、あるいは妊娠可能期であると判断されている
場合には、その事に対するアドバイスも表示することと
する。その後、ステップS15において、測定結果が記
憶装置19に記憶される。その後、装置の電源はオフと
なり終了となる。
この初期測定モードでは、まず、睡眠前に使用者の体重
および生体電気インピーダンス、その他の身体パラメー
タを測定する。ステップS21にて、最初に体重を測定
する。この体重の測定は、マットレス1内の空気圧を感
知する圧力センサ10によって行う。前述したように、
使用者マットレス1内の空気圧が変化するが、この変化
量を圧力センサ10により検出し、CPU11において
得られた信号の平均値から体重値に換算する。
インピーダンスの測定を行う。この測定は、マットレス
1の表面に設けられた各電極3A〜3D,4A〜4Dを
用いる。電流供給電極3A〜3Dと電圧測定電極4A〜
4Dを順番に切り替え、各部位及び全身の生体電気イン
ピーダンスを測定する。この生体電気インピーダンスの
測定方法は既に公知の技術のためこれ以上詳述しない。
た生体電気インピーダンス値と体重及び設定モードにお
いて入力された身長、性別、年齢から、使用者の体脂肪
率を算出する。この体脂肪率の算出も既に公知のものな
ので、説明を省略する。
体温を測定する。体温の測定は、体温測定パッド5に接
触した体表面の温度を測定することで行う。これを安静
時体温とする(特開平6−315424号公報参照)次
に、ステップS25において、使用者の身体振動を圧力
センサ10により検出する。マットレス1上での使用者
の身体振動は、マットレス1内の空気圧の変化として表
われ、この空気圧の変動は、圧力センサ10からの圧力
信号の変化としてとらえられる。したがって、使用者の
心拍信号、呼吸信号を得るため、圧力センサ10からの
圧力信号のサンプリングを、数十m秒程度のサンプリン
グ周期にて行い、約30秒測定を行う。ここで得られた
圧力センサ10からの信号は、記憶装置19に記憶され
る。
S25にて記憶装置19に記憶された圧力センサ10か
らの圧力信号によって表される身体の振動信号から、使
用者の心拍数、呼吸数を算出する。圧力センサ10から
の信号は、演算制御部11内のバンドパスフィルターを
通して、数Hz〜十数Hzの信号のみを抽出し、更に得
られた信号から周波数解析を行う。心拍数は一般成人で
1分間に80拍程度と言われ、呼吸数は1分間に15回
程度と言われる。このように、心拍と呼吸では頻度(周
期)が異なるため、人体の振動信号の分離(周波数解
析)することで算出することが可能である。ここで求め
られた心拍数、呼吸数をそれぞれ安静時心拍数、安静時
呼吸数とする。
基礎代謝量を算出する。ここで基礎代謝量の算出は、以
下の通りである。
値(BIA)から、使用者の筋肉量を算出する。筋肉量
=a1身長+b1体重+c1BIA+d1年齢+e1性別更
に基礎代謝量の算出を行う。基礎代謝量=a2筋肉量+
b2安静時体温+c2安静時脈拍数+d2安静時呼吸数
(ここでa1、a2、b1、b2、c1、c2、d1、d2、e
1は係数)尚、この計算は前述した除脂肪量に年齢の逆
数を演算に用いることから算出してもよい。
算により算出された各値は、ステップS28にて、記憶
装置19に記憶される。
る。この身体状況判定モードでは、現在の身体状態(体
調)を判定する。ステップS31において、初期測定モ
ードにおいて測定された生体電気インピーダンス値と体
重等のデータを記憶装置19から読み込み、ステップS
32にて、体調の判定を行う。
に基づいて補正される。
初回に測定された体重との差異 補正式2 : 体重補正BI=BI+B×前回測定され
た体重との差異 つまり、体重補正BIは、BIから体重の増減に伴うB
Iの増減を減算もしくは加算することにより得られるも
のであり、補正式1もしくは補正式2から算出される。
ここで、A及びBは補正係数である。これにより、体重
変化の影響が除去された体重補正BIが算定される。
I値および前日の体調、月経開始日等のデータがCPU
11に読み込まれる。更に、CPU11において、前述
したようなBIと婦人の月周期で現れる体調との関係に
基づいて、今回測定された体重補正BIと記憶装置19
から読み込まれた前日まで数日間の測定された体重補正
BIおよび前日の体調、月経開始日データ等から被判定
者が現在、どのような体調の期間であるか判定する。つ
まり第一の期間(月経期)、第二の期間(好調期)、第
三の期間(維持期)、第四の期間(不調期)、及び第五
の期間(妊娠可能期)の体調が判定される。
し、この判定例は、月経周期が28日周期の人の場合で
あり、月経周期は個人により異なるものであるので、各
期間の日数は使用者の周期に応じて適宜変更していく。
説明する図である。この場合、月経開始日から約7±a
日間を第一の期間(月経期)とし、その次の日から、B
I値が高値から低値に変化する日までを第二の期間(好
調期)とし、BI値が低値に変化した日から約7±b日
間を第三の期間(維持期)とし、その次の日から次の月
経開始日までを第四の期間(不調期)とする。更にBI
が高値から低値に変化する前後3日間を第五の期間(妊
娠可能期)とする。このBI値の変化の判定基準として
は、過去の高BI期間における平均BI値の4%以上の
低いBI値が発生した時点で、高BI期間から低BI期
間に変化したとする。
その期間中の過去の平均BI値と比較して、1%以上の
低BI値が生じていたら、むくみが発生しているものと
し、その段階をむくみレベル1とし、2%以上の低BI
値でむくみレベル2、3%以上の低BI値でむくみレベ
ル3とする。
平均値は約590Ω、低BI値期間の平均値は約560
Ωとなっている。従って590Ωの4%である23.6
Ω低い値の566.4Ω以下のBI値が測定された時点
で低BI値期間に推移したものとする。15日目にその
低BI値が現れたので、この日の前後3日間が妊娠可能
期となる。
60Ωであり、この1%低いBI値が554.4Ω以下
でむくみレベル1とし、2%低いBI値が544.8Ω
以下でむくみレベル2とし、3%低いBI値が543.
2Ω以下でむくみレベル3となる。
では、女性の月周期で現れる各期間を次のように判定す
る。
経開始日とする。
(月経期)とする。
I値より4%低いBI値が測定される前日までを第二の
期間(好調期)とする。
れる次の月経開始予定日の一週間±b前の日までを第三
の期間(維持期)とする。
される日までを第四の期間(不調期)とする。
開始予想日から遡って排卵日までの平均日数を求め、推
定排卵日の前後3日間を第五の期間(妊娠可能期)とす
る。ここでは、月経開始予想日から14日前を推定排卵
日とする。但し、この第五の期間(妊娠可能期)は測定
されたBI値の高値期から低値期の変化を判定した時点
で補正する。つまり、推定排卵日より早くこのBI値の
変化による排卵が判定された場合、その日から3日間を
第五の期間(妊娠可能期)とする。逆に推定排卵日を過
ぎてもBI値の変化が生じない場合には、その間も継続
的に第五の期間(妊娠可能期)とし、BI値の変化によ
る排卵が判定されてから3日後までを第五の期間(妊娠
可能期)とする。
者が現在、前日までの期間と変わらないか、あるいは次
の期間に変化したかを判断する。尚、この体調判定は、
一周期分の過去の測定BI値が揃うことで判定が可能で
あり、そのデータが揃うまでは判定を行わない。また
は、使用者が入力した月経周期の日数から、日数計算を
行なって簡易的に判定してもよい。このような場合に
は、「データが足りません」といった内容のメッセージ
を表示部6に表示することとなり、睡眠環境の制御も行
わない。この場合において、表示部6は、報知手段とし
て動作することになる。
決められる各期間であり、現在はいずれの期間に該当す
るかを判断し、第二の期間と第三の期間は、体調が良い
とし、第一の期間と第四の期間では体調が不良とする。
34にて記憶装置19の体調良好フラグをオンにする。
逆に体調が不良の場合には、ステップS35にて、安静
に休める睡眠環境に制御することになる。
る。この基礎代謝制御モードでは、身体状況判定モード
での結果に基づいてエアマット1内の空気温度を制御す
る。ここで体温と環境温度との間に温度差が生じた場
合、体温を一定に保とうとするホメオスタシスと呼ばれ
る身体機能により代謝が起こるのであるが、体温より環
境温度がわずかに高い場合には、逆に代謝を下げること
で体温維持をしようとする。更に暑くなれば発汗のため
の代謝が起こるのであるが、睡眠中だと発汗により寝床
内の湿度が高まり寝苦しさを誘ってしまう。
ス1内の温度を下降させることで、使用者を取り巻く環
境温度、寝床環境内温度を下降させる。これにより使用
者の代謝量を上昇させて体脂肪が燃焼し易い状況にす
る。
19から、初期測定によって算出された現在の使用者の
代謝量データを読み込む。ステップS42において、こ
の読み込まれた初期測定によって算出された使用者の代
謝量と、記憶装置に記憶されている、適正体脂肪量デー
タから、睡眠中に必要な脂肪燃焼量を算出する。この適
正体脂肪量データとは、使用者と同姓、同年齢における
理想的な体脂肪量である。
て、代謝量上昇のための条件を決定する。まず、ステッ
プS43にて、外気温測定部13を用いて、外気温(使
用者のいる室内の温度)を測定する。更に、ステップS
44にて、再度、現在の使用者の体温、寝床環境内温度
を体温測定部12において測定し、ステップS45にお
いて、測定された外気温と体温の温度差を求め、この値
が5℃以上10℃未満低くなるように、ステップS46
において、制御する。5℃以内であれば、使用者をとり
まく環境を下降させるために寝床環境内の温度を下げ
る。つまり、ステップS47において、エアマット1内
の空気を加熱冷却部16において冷ます。一方、既に5
℃以上になっている場合には、十分に温度は下降されて
いるとし、ステップS48において、温度の調整(冷
却)をやめる。
温度)が18℃の時には、体温に対しての温度差が5℃
以上10℃未満にするために、加熱冷却部16によりエ
アマット1内の空気を冷却する。従って、このモードに
おいて再度温度差の確認が行われる時に、5℃以上の温
度差が検出されるまで冷却し、5℃以上になった時点で
冷却を止める。この温度差は限られるものではないが、
加熱もしくは冷却を続けあまりに高い温度差が生じると
使用者はその温度差のために起床してしまい寝ることが
できないため、使用者が睡眠を続けることが可能な程度
の温度調節とするものである。
は、使用者の月経周期に伴う体調が良好な場合には消費
しきれなかったエネルギーを、睡眠中に消費させること
により、体脂肪の蓄積を予防する。安眠環境制御モード 図8は、安眠環境制御モードの流れを示すフロー図であ
る。この安眠環境制御モードでは、使用者が熟睡できる
環境に制御することで、身体の疲労を回復する。前述し
た通り、使用者の体温と寝床環境内の温度に差が生じて
いると、身体内において代謝が発生する。従って、ここ
では、測定された体温と寝床環境内の温度がほぼ同じ温
度、つまり体温に対して温度差が±1〜2℃となるよう
に制御する。これにより代謝量を抑え、かつ熟睡できる
環境とする。
在の使用者の体温を測定し、この温度に基づいて、演算
制御部11は、ステップS62において、加熱冷却部1
6を制御し、マットレス内の空気の温度を調整する。
この起床判定モードでは、使用者が睡眠状態から、覚醒
状態(目覚めた状態)になったかを判定する。
心拍数が上昇する。従って、この身体の変化を捉えるこ
とで使用者が覚醒状態になったかを判断する。
において検出され、記憶装置19に記憶してある心拍数
データ及び基準心拍数を、ステップS81において、読
み込む。ここで基準心拍数とは、使用者の睡眠時間中に
おける心拍数の平均値である。
在の心拍数を比較し、ステップS83において、その差
が一定範囲内かを判断する。ここでは、基準心拍数の2
0%以内であるかを判断する。ここで超えている場合に
は、ステップS84において、覚醒状態に移行したとし
起床フラグをオンにし、その範囲内であれば、ステップ
S85にて、未だ睡眠中であるとする。
周期で現れる体調を判断し、その時点の体調を利用者に
認識させ、更にその体調に適したアドバイスを行うこと
で負担を軽減し、利用者に快適な生活を提供するもので
ある。特に、本発明によれば、多くの女性が不快な症状
に悩まされている月経前や月経中には、適当なアドバイ
スを行うと共に、熟睡できる睡眠環境を提供することで
症状を緩和させることができる。また、本発明によれ
ば、近年盛んに行われているダイエットに適した時期に
は、効率よくダイエットと同様の効果が得られるような
睡眠環境に制御することもできる。
験者の生体電気インピーダンスと体重とを測定し、その
生体電気インピーダンス値を体重で補正した値の変動か
ら、婦人の月周期で現れる体調を判断したが、これに限
らず、一般的な基礎体温法により判定する構成としても
よい。
ダンスを測定して、その両方の変化から婦人の月周期で
現れる体調を判定する構成としてもよい。
める装置として、入力される月経開始日に関するデータ
に基づいて現在の体調を判定する装置であってもよい。
行い、その測定値から婦人の月経周期、現在の体調を判
定する構成としたが、初期測定を起床後に行う構成とす
れば、身体は活動前であるため、体温や生体電気インピ
ーダンスの変動を抑えてより正確な体調判定を行うこと
ができると考えられる。
体電気インピーダンス測定用の電極をマットレスに設け
る形態としたが、例えば、一般的な基礎体温計を用いて
舌下で測定し、そのデータを入力したり、あるいは基礎
体温計や両手間、両足間あるいは全身のインピーダンス
測定が可能な生体電気インピーダンス計を睡眠環境制御
装置に繋げた形態とし、それらの計器で測定したデータ
を取り込み、演算や判定を行う構成としてもよい。
沿って一日の中で変化することが知られている。従っ
て、体温を毎日ある時間に測定するのではなく、例え
ば、体温の測定が可能な小型の端末を携帯し、継続的に
体温を測定する形態とすれば、体温の変動リズムを把握
することができ、より正確に基礎体温を推定することが
可能となるため、体調の判定を高精度に行うことができ
る。
ンにて、通常測定状態において、各モードを同レベル
(頻度)で行うように示されているが、基礎代謝制御モ
ードや安眠環境制御モードは、頻繁に行う必要はないの
で、5分〜10分間ごとにそのモードに移行するように
した方が、より良い制御が可能となる。
内の温度、音、においといった睡眠環境を調整するもの
としてもよい。
制御モードにおいて、リアルタイムに睡眠中の脂肪燃焼
量を例えば以下に示す式によって求めることで、温度等
の制御をしてもよい。
(体温/外気温)+d心拍数変化+e呼吸数変化 基礎代謝量制御モードにおいて、脂肪燃焼量と温度調節
の両方から最適な温度制御パターンを判定して、その個
人にあった温度制御をしてもよい。これは安眠環境制御
モードにおいても同様である。
成する手段として、使用者が横臥スルマットレスとして
エアマットを使用し、エアマット内部に封入された空気
(エア)を温めたり冷やしたりすることで寝床内の温度
を制御するものとマットレスとしては、内部に水(ウォ
ーター)を封入し、この水を温めたり冷やしたりするウ
ォーターマットでもよい。また、水に限らず、液体であ
れば実施可能であり、封入する物質を限定するものでは
ない。
使用者の月周期で現れる体調に基づいて、睡眠環境を制
御するため、体調が良好な時期には消費エネルギーを上
昇させ、積極的に脂肪を燃焼しやすい状態とするため、
効率的にダイエットを行うことができる。また、睡眠中
にエネルギーが消費されるため、使用者は激しい運動や
食事制限を必要とせず、便利なものとなる。
睡できる環境に制御するため、使用者は月経前や月経中
の様々な痛みや不定愁訴を緩和することができ、更に熟
睡できる環境により、使用者は疲労回復を図ることがで
きる。
は、月経周期に基づく体調に応じて睡眠環境が適切な状
態に制御されると共に、適切なアドバイスを表示する形
態なので、生活の注意点も認識でき、身体的な改善だけ
でなく精神的な不安やストレスを緩和することが可能と
なる。
置の外観図である。
す図である。
接続関係を示すブロック図である。
ロー図である。
すフロー図である。
すフロー図である。
すフロー図である。
ロー図である。
との関係を示す図である。
判定方法を説明する図である。
の例を示す表を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 使用者が睡眠をとる環境を制御するため
の睡眠環境制御装置において、 使用者が睡眠をとるための寝床環境を形成する寝床手段
と、 使用者の身体パラメータを入力する入力手段と、 該入力手段によって入力された身体パラメータを記憶す
る記憶手段と、 該記憶手段に記憶された身体パラメータから、使用者の
月周期で現れる体調の変化を推定し、現在の体調を判定
する体調判定手段と、 前記寝床環境内の温度を調節する温度調節手段と、 前記体調判定手段によって判定された現在の体調に基づ
いて前記温度調節手段の動作を制御する制御手段と、を
備えることを特徴とする睡眠環境制御装置。 - 【請求項2】 前記入力手段から入力される身体パラメ
ータは、使用者の月経に関する情報である請求項1に記
載の睡眠環境制御装置。 - 【請求項3】 前記入力手段から入力される身体パラメ
ータは、使用者の基礎体温である請求項1に記載の睡眠
環境制御装置。 - 【請求項4】 前記入力手段から入力される身体パラメ
ータは、使用者の生体電気インピーダンス値である請求
項1に記載の睡眠環境制御装置。 - 【請求項5】 前記制御手段は、前記体調判定手段によ
って判定された現在の体調が月経前か月経中の場合に、
前記温度調節手段の動作を制御して、前記寝床環境内の
温度を、使用者が安眠できる温度となるように制御する
請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の睡眠環境
制御装置。 - 【請求項6】 前記制御手段は、前記体調判定手段によ
って判定された現在の体調が月経終了後か排卵後の場合
に、前記温度調節手段の動作を制御して、前記寝床環境
内の温度を、睡眠中の使用者がエネルギーを消費する温
度となるように制御する請求項1から4のうちのいずれ
か1項に記載の睡眠環境制御装置。 - 【請求項7】 前記体調判定手段において判定された現
在の体調を報知する報知手段を更に備える請求項1から
6のいずれか1項に記載の睡眠環境制御装置。 - 【請求項8】 前記報知手段は、前記体調判定手段によ
って判定された現在の体調に基づいてアドバイスを表示
する請求項7に記載の睡眠環境制御装置。
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