JP2003164288A - 新規ATPase様ポリぺプチドおよびそのDNA - Google Patents

新規ATPase様ポリぺプチドおよびそのDNA

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JP2003164288A
JP2003164288A JP2001366764A JP2001366764A JP2003164288A JP 2003164288 A JP2003164288 A JP 2003164288A JP 2001366764 A JP2001366764 A JP 2001366764A JP 2001366764 A JP2001366764 A JP 2001366764A JP 2003164288 A JP2003164288 A JP 2003164288A
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polypeptide
leu
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ser
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Satoshi Oda
聡 織田
Atsuyuki Shimazaki
淳行 島崎
Yutaka Hashimoto
裕 橋本
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Shionogi and Co Ltd
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Shionogi and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規癌マーカーを提供する。 【解決手段】 ヒト単球系培養細胞株THP−1で発現
している新規ATPase様ポリペプチドおよびそのD
NAを見出した。該ポリペプチドは細胞膜内にP型AT
Pase領域を3個有する10回膜貫通型のタンパク質
で、1192個のアミノ酸配列からなる新規ATPas
e様ポリペプチドおよび細胞膜内の63個のアミノ酸が
欠損した1129個のアミノ酸配列からなる欠損変異体
(スプライシングバリアント)であり、癌細胞、特に胃
癌細胞での発現上昇が認められることから新規癌マーカ
ーとして有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はP型ATPaseフ
ァミリーに属する膜蛋白質であるFIC1およびATP
aseIIと相同性を有する領域を持つ新規ポリペプチ
ド、該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、該
ポリヌクレオチドに対する相補的ポリヌクレオチド、該
ポリヌクレオチドを含むベクター、該ベクターで形質転
換された形質転換体、該ポリペプチドを認識する抗体、
該ポリペプチドを利用した物質のスクリーニング方法、
並びに該ポリペプチドおよび該ポリヌクレオチドの癌マ
ーカーとしての用途に関する。
【0002】
【従来の技術】FIC1は、P型ATPaseファミリ
ーに属する膜蛋白質であり、1型家族性肝臓内胆汁うっ
帯(Familial intrahepatic c
holestasis type1)の原因遺伝子とし
て見出された(Naturegenetics,18,
219−224(1998).)。その機能についての
詳細は明らかではないが、胆汁酸などの脂質の輸送に関
与していると予想されている。ATPaseIIはアミ
ノリン脂質であるフォスファチジルセリン(Phosp
hatidylserin;PS)の輸送活性を有する
P型ATPaseとして見出された膜蛋白質である(
cience,272,1495−1497(199
6).) 。このように、P型ATPaseファミリー
に属する蛋白質は生体膜に存在し、PSなど脂質の輸送
に関与していると考えられている。正常細胞においてP
Sのほとんどが脂質二重膜の内側に局在し、アポトーシ
ス時には細胞の内側から外側に移行し細胞表面に露出す
る(Cell Deathand Different
iation,4,311(1997).)。細胞表面
に露出したPSは、アポトーシスを起こした細胞をマク
ロファージが貧食する際のシグナルとなっている(Ce
ll Death and Differentiat
ion,6,262(1999).)。従って、PSの
細胞膜内での移行はアポトーシスを制御する重要な生理
現象であり、P型ATPaseが調節していると考えら
れる。
【0003】このようにP型ATPaseは、PSの細
胞膜内での移行制御を介してアポトーシスに関与してい
る。一方、アポトーシス制御にかかわる因子の同定に伴
い、細胞の癌化にアポトーシス制御異常が関与すること
が示唆されるようになってきた。特に、癌遺伝子として
発見されたbcl−2(Sience,228,144
0(1985).)がアポトーシス制御を介して癌化に
関与していることが示唆されて以来(Nature,3
35,440(1988).)、発癌過程においてアポ
トーシスが重要であることが明らかになりつつある。ま
た、抗癌剤処理より、癌細胞が能動的にアポトーシスを
活性化して死ぬことから、アポトーシス制御に関与する
因子は抗癌剤開発、癌治療の新たな標的となりうること
が示唆されている(Proceedings of t
he National Academy of Sc
iences USA,97(20),10832−1
0837(2000).)。しかしながら、発癌機構は
未だ完全に解明されておらず、未知の遺伝子の関与しう
る可能性が考えられている。この様な状況の下、癌の発
症に関わる新規遺伝子の同定および同遺伝子を用いた診
断方法が待望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、癌の診断に
有用な新規ポリペプチドおよびポリヌクレオチドの提供
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、細胞の癌
化に関与する新規遺伝子の単離を目的として、鋭意研究
を行なった結果、P型ATPase様新規ポリペプチド
をコードする新規遺伝子を見出した。更に研究を進めた
結果、該遺伝子の発現が胃癌で増加しているしているこ
とを見出し、本発明のポリペプチドおよびポリヌクレオ
チドが癌マーカーとして有用であることを確認し、本発
明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、以下の(1)〜(3
4)に記載の発明を包含する。 (1)配列番号2の1位のMetから1192位のLe
uで表わされるアミノ酸配列を有するポリペプチドまた
はその塩; (2)配列番号4の1位のMetから1129位のLe
uで表わされるアミノ酸配列を有するポリペプチドまた
はその塩; (3)癌マーカーである(1)または(2)に記載のポ
リペプチド; (4)(1)または(2)に記載のアミノ酸配列におい
て、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、または付
加から選ばれる少なくとも一つの変異を有するアミノ酸
配列からなり、癌マーカーであるかまたはATPase
活性を有するポリペプチド; (5)(1)から(4)のいずれかに記載のポリペプチ
ドをコードする塩基配列を有するポリヌクレオチド; (6)配列番号1で表される塩基配列の第144番目
から第3722番目の塩基配列を有する(5)記載のポ
リヌクレオチド; (7)配列番号3で表される塩基配列の第144番目か
ら第3533番目の塩基配列を有する(5)記載のポリ
ヌクレオチド; (8)(5)から(7)のいずれかに記載のポリヌクレ
オチドとストリンジェントな条件下でハイブリダイズ
し、癌マーカーであるかまたはATPase活性を有す
るポリヌクレオチド; (9)(5)から(8)のいずれかに記載のポリヌクレ
オチドと相補的な塩基配列を有するポリヌクレオチド; (10)癌マーカーである(5)から(7)または
(9)のいずれかに記載のポリヌクレオチド; (11)配列番号1に記載の塩基配列中の連続した5〜
60塩基と同じ配列を有するオリゴヌクレオチド、該オ
リゴヌクレオチドと相補的な配列を有するオリゴヌクレ
オチド、およびそれらのオリゴヌクレオチドの誘導体オ
リゴヌクレオチドからなる群より選ばれるDNA; (12)(5)から(10)のいずれかに記載のポリヌ
クレオチドを含有する組換えベクター; (13)(12)に記載の組換えベクターを宿主に導入
して得られる形質転換体; (14)(12)に記載の形質転換体を培養する工程、
および産生された(1)から(4)のいずれかに記載の
ポリペプチドを培養物から回収する工程を含有する該ポ
リペプチドまたはその塩の製造法; (15)(1)から(4)のいずれかに記載のポリペプ
チドを特異的に認識する抗体; (16)下記の工程を含む、(15)に記載の抗体を用
いることを特徴とする、(1)から(4)のいずれかに
記載のポリペプチドの検出または定量方法; (a)タンパク質と該抗体とを接触させる工程、および
(b)タンパク質と該抗体との結合を検出する工程; (17)(16)に記載の方法を用いることを特徴とす
る(1)から(4)のいずれかに記載のポリペプチドが
関連する癌の検出方法; (18)(15)に記載の抗体を含むことを特徴とする
癌の診断用キット; (19)下記の工程を含む(5)から(10)のいずれ
かに記載のポリヌクレオチドを用いることを特徴とす
る、(1)から(4)のいずれかに記載のポリペプチド
のmRNAの検出または定量方法; (a)mRNAと該ポリヌクレオチドとを接触させる工
程、および(b)mRNAと該ポリヌクレオチドとの結
合を検出する工程; (20)(18)に記載の方法を用いることを特徴とす
る(1)から(4)のいずれかに記載のポリペプチドが
関連する癌の検出方法; (21)(5)から(10)のいずれかに記載のポリヌ
クレオチド含むことを特徴とする(1)から(4)のい
ずれかに記載のポリペプチドが関連する癌の診断用キッ
ト; (22)(5)から(10)のいずれかに記載のポリヌ
クレオチドを用いることを特徴とする(1)から(4)
のいずれかに記載のポリペプチドをコードするDNAの
転写またはmRNAの翻訳を抑制する方法; (23)下記の工程を含む、(1)から(4)のいずれ
かに記載のポリペプチドの結合物質のスクリーニング方
法; (a)(1)から(4)のいずれかに記載のポリペプチ
ドと被検物質とを接触させる工程、および(b)該ポリ
ペプチドと被検物質との結合を検出する工程; (24)(1)から(4)のいずれかに記載のポリペプ
チドを含むことを特徴とする、(1)に記載のポリペプ
チドの結合物質のスクリーニング用キット; (25)(23)に記載のスクリーニング方法より得ら
れることを特徴とする結合物質; (26)下記の工程を含む、(25)に記載の結合物質
と(1)から(4)のいずれかに記載のポリペプチドと
の結合活性調節物質のスクリーニング方法; (a)被検物質の存在下または非存在下、(1)から
(4)のいずれかに記載のポリペプチドと上記(25)
に記載の結合物質を接触させる工程、および(b)該ポ
リペプチドと該結合物質の結合活性を、被検物質の存在
下と非存在下で比較する工程; (27)(1)から(4)のいずれかに記載のポリペプ
チドおよび(25)に記載の結合物質を含むことを特徴
とする、(1)に記載のポリペプチドの結合活性調節物
質のスクリーニング用キット; (28)(26)に記載のスクリーニング方法より得ら
れることを特徴とする結合活性調節物質; (29)下記の工程を含む、(1)から(4)のいずれ
かに記載のポリペプチドの発現調節物質のスクリーニン
グ方法; (a)上記(1)に記載のポリペプチドを発現しうる細
胞と被検物質とを接触させる工程、および(b)該ポリ
ペプチドの発現量の変化を、上記(16)または(1
9)に記載の方法を用いて検出する工程; (30)(29)に記載の方法を用いることを特徴とす
る、(1)から(4)のいずれかに記載のポリペプチド
の発現調節物質のスクリーニング用キット; (31)(29)に記載のスクリーニング方法より得ら
れることを特徴とする、(1)から(4)のいずれかに
記載のポリペプチドの発現調節物質; (32)(1)から(4)のいずれかに記載のポリペプ
チドをコードするDNAを欠損または変異させた非ヒト
ノックアウト動物; (33)(1)から(4)のいずれかに記載のポリペプ
チドをコードするDNAを発現させた非ヒトトランスジ
ェニック動物; (34)(15)記載の抗体、(25)記載の結合物
質、(28)記載の結合活性調節物質または(31)記
載の発現調節物質を含有してなる医薬に関する。
【0007】本発明のポリペプチドは、「配列番号2の
1位のMetから1192位のLeuで表わされるアミ
ノ酸配列を有するポリペプチドまたはその塩」であり、
本発明のポリペプチドは「配列番号4の1位のMetか
ら1129位のLeuで表わされるアミノ酸配列を有す
るポリペプチドまたはその塩」も包含する。「塩」とし
ては、酸または塩基との生理学的に許容される塩が挙げ
られ、好ましくは、生理学的に許容される酸付加塩であ
る。そのような塩としては、例えば、塩酸、リン酸、臭
化水素酸、硫酸などの無機酸、あるいは酢酸、ギ酸、プ
ロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石
酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸などの有機酸との塩が用い
られる。本発明のポリペプチドは、「配列番号2または
4に記載されるアミノ酸配列において、1若しくは数個
のアミノ酸が欠失、置換および付加から選ばれる少なく
とも1つの変異を有するアミノ酸配列からなり、癌マー
カーであるかまたは/およびATPase活性を有する
ポリペプチドまたはその塩」も包含する。1若しくは数
個のアミノ酸とは、部位特異的変異誘発法などにより欠
失、置換および付加できる程度の数のアミノ酸であり、
50個以下、好ましくは30個以下、より好ましくは2
0個以下、さらに好ましくは10個以下のアミノ酸を意
味している。さらに、該ポリペプチドは、欠失、置換お
よび付加によっても癌マーカーとしての機能を有するか
または/およびATPase活性を有するポリペプチド
である。「癌マーカー」とは、癌細胞または癌組織を検
出するのに使用されるマーカーであり、癌疾患において
そのmRNAまたはタンパク質の発現が増加または減少
する場合に、癌マーカーとなりえる。「癌」としては、
例えば、胃癌、が挙げられる。「マーカー」は癌を検出
することができる物質であればよく、本発明のポリヌレ
クオチドやポリペプチドを使用することができる。「A
TPase活性」とは、ATPaseIIが有する酵素
活性、好ましくはP型ATPaseが有する酵素活性で
ある。
【0008】本発明のポリヌクレオチドは、本発明のポ
リペプチドをコードするDNAであり、本発明のポリヌ
クレオチドは、「配列番号1で表わされる塩基配列の第
144番目から第3722番目の塩基配列を有するポリ
ヌクレオチド」および「配列番号3で表される塩基配列
の第144番目から3533番目の塩基配列を有する請
求項5記載のポリヌクレオチド」が例示される。また、
本発明のポリヌクレオチドには、「本発明のポリヌクレ
オチドとストリンジェントな条件下でハイブリダイズす
るポリヌクレオチドであり、かつ癌マーカーまたは/お
よびATPase活性を有するポリペプチドをコードす
るポリヌクレオチド」も含まれる。本発明のポリヌクレ
オチドは、好ましくは「配列番号1で表される塩基配列
の第144番目から第3722番目の塩基配列を有する
ポリヌクレオチド」または「配列番号3で表わされる塩
基配列の第144番目から第3533番目の塩基配列か
らなるポリヌクレオチド」ある。ここで、「ストリンジ
ェントな条件でハイブリダイズするポリヌクレオチド」
とは、本発明のポリヌクレオチド中から選択されたポリ
ヌクレオチドをプローブとして、コロニーハイブリダイ
ゼーション法、プラークハイブリダイゼーション法ある
いはサザンブロットハイブリダイゼーション法などを用
いることにより得られるポリヌクレオチドを意味し、具
体的には、コロニーあるいはプラーク由来のDNAを固
定化したフィルターを用いて、0.7〜1.0MのNa
Cl存在下、65℃でハイブリダイゼーションを行った
後、0.1〜2倍濃度のSSC(Saline Sod
ium Citrate;150mM 塩化ナトリウ
ム、15mM クエン酸ナトリウム)溶液を用い、65
℃でフィルターを洗浄することにより同定できるポリヌ
クレオチドを意味する。 ハイブリダイゼーションは、
Molecular Cloning:A Labor
atory Manual, Second Edit
ion(Plainview, New York:C
old Spring Harbar Laborat
ory Press(1989).)、Current
Protocols In Molecular B
iology(New York:Green Pub
lishing Associates and Wi
ley−Interscience(1994.))お
よびDNA Cloning 1:Core Tech
niques,A Practical Approa
ch,2nd Edition(Oxford Uni
versity Press(1995).)などに記
載されている方法に準じて行うことができる。
【0009】本明細書において、「ハイブリダイズする
ポリヌクレオチド」とは、上記ハイブリダイズ条件下で
別のポリヌクレオチドにハイブリダイズすることができ
るポリヌクレオチドをいう。そのようなポリヌクレオチ
ドとして、具体的には、配列番号2または配列番号4で
表されるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードす
るDNAの塩基配列と少なくとも60%以上の相同性を
有するポリヌクレオチド、好ましくは、80%以上の相
同性を有するポリヌクレオチド、更に好ましくは、95
%以上の相同性を有するポリヌクレオチドを挙げること
ができる。ここで、相同性とは、例えば、Altsch
ulらが開発したアルゴリズムを使用した検索プログラ
ムBLASTを用いることにより、スコアで類似度が示
される(Journal of Molecular
Biology,215,403−410(199
0).)。「誘導体オリゴヌクレオチド」として、例え
ば、オリゴヌクレオチド中のリン酸ジエステル結合がホ
スフォロチオエート結合に変換された誘導体オリゴヌク
レオチド、オリゴヌクレオチド中のリン酸ジエステル結
合がN3’−P5’ホスフォアミデート結合に変換され
た誘導体オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチド中の
リボースとリン酸ジエステル結合がペプチド核酸結合に
変換された誘導体オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオ
チド中のウラシルがC−5プロピニルウラシルで置換さ
れた誘導体オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチド中
のウラシルがC−5チアゾールウラシルで置換された誘
導体オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチド中のシト
シンがC−5プロピニルシトシンで置換された誘導体オ
リゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチド中のシトシンが
フェノキサジン修飾シトシン(phenoxazine
−modified cytosine)で置換された
誘導体オリゴヌクレオチド、DNA中のリボースが2’
−O−プロピルリボースで置換された誘導体オリゴヌク
レオチドおよびオリゴヌクレオチド中のリボースが2’
−メトキシエトキシリボースで置換された誘導体オリゴ
ヌクレオチドなどを挙げることができる。
【0010】本明細書において、「組換えベクター」と
は、原核細胞、酵母、動物細胞、植物細胞、昆虫細胞な
どの宿主細胞において、自立複製が可能または染色体中
への組込みが可能で、該ポリヌクレオチドの転写に適し
た位置にプロモーターを含有しているベクターをいう。
原核細胞に対する「組換えベクター」としては、pBT
rp2、pBTac1、pBTac2(ロシュダイアグ
ノスティックス社製)、pKK223−3、pGEX
Vector(アマシャムファルマシアバイオテク社
製)、pGEMEX−1(プロメガ社製)、pQE−8
(キアゲン社製)、pET System(ノバジェン
社製)、pSE280、pTrxFus、pUC19
(インビトロジェン社製)、pBluescript
II SK+、pBluescripr II SK
(−)(ストラタジーン社製)、pMAL−c2X、p
MAL−p2X(New England Biola
bs社製)、pSTV28 DNA、pUC118 D
NA(宝酒造社製)、pKYP200(Agrical
tural and Biological Chem
istry,48,669(1984).)、pLSA
1(Agricultural and Biolog
ical Chemistry,53−,277(19
89).)、pGEL1(Proceedings o
f the National Academy of
Science USA,82,4306(198
5).)、pTrs30(FERM BP−540
7)、pTrs32(FERM BP−56540
8)、pGHA2(FERM BP−400)、pGK
A2(FERMB−6798)、pEG400(Jou
rnal of Bacteriology,172,
2392(1990).)、pTerm2(特開平3−
22979)、pKYP10(特開昭58−11060
0)、pAP1(特開昭63−233798)などが例
示される。酵母細胞に対する「組み換えベクター」とし
ては、YEp13(ATCC:37115)、YEp2
4(ATCC:37051)、YCp50(ATCC:
37419)、pHS19、pHS15などが例示され
る。動物細胞に対する「組換えベクター」としては、p
cDNA1.1/Amp、pcDNA1.1、pCDM
8、pREP4(インビトロジェン社製)、pEGS
H、pD3SX、pCLXSN(ストラタジーン社
製)、pAGE107(Cytotechnolog
,3(2),133−40(1990).)、pAG
E103(Journal of Biochemis
try,101(5),1307−10(198
7).)などが例示される。植物細胞に対する「組換え
ベクター」としては、Tiプラスミド、タバコモザイク
ウイルスベクターが例示される。昆虫細胞に対する「組
換えベクター」としては、pVL1392、pLV13
93、pBlueBac4.5(インビトロジェン社
製)、pBK283、pBKblue(日本農産工業社
製)などが例示される。
【0011】「形質転換体」とは、生物に目的遺伝子を
挿入した組換えベクターを導入し、その遺伝子の形質を
示すよう形質転換されたものの全部または一部をいう。
形質転換される生物としては、大腸菌などの原核生物ま
たは動物細胞、植物細胞、昆虫細胞、酵母などの真核生
物などが例示される。原核生物としては、例えば、Es
cherichia属、Serratia属、Baci
llus属、Brevibacterium属、Cor
ynebacterium属、Microbacter
ium属、Pseudomonas属などが挙げられ、
Escherichia属としてcoliのXL1
−Blue株、XL2−Blue株、DH1株、MC1
000株、KY3276株、W1485株、JM109
株、HB101株、No.49株、W3110株、NY
49株、BL21(DE3)株、BL21(DE3)p
LysS株、HNS174(DE3)株およびHMS1
74(DE3)pLysS株などが、Serratia
属として、ficaria株、fontico
la株、liquefaciensmarc
escens株などが、Bacillus属として、
subtilis株、amyloliquef
aciens株などが、Brevibacterium
属として、ammoniagenes株、Im
mariophilum(ATCC:14068)株、
saccharolyticum(ATCC:14
066)株などが、Corynebacterium
として、glutamicum(ATCC:130
32)株、glutamicumATCC:14
067)株、gulutamicum(ATCC:
13869)株、acetoacidophilu
(ATCC:13870)株などが、Microba
cterium属として、ammoniaphil
um(ATCC:15354)株などが、Pseudo
monas属として、mephitica株などが
例示される。酵母細胞としては、Saccharomy
ces属、Schizosaccharomyces
属、Kluyveromyces属、Trichosp
oron属、Schwanniomyces属、Pic
hia属などが挙げられ、具体的には、Sacchar
omyces属としてcerevisiae株、
chizisaccharomyces属として
ombe株、、Kluyveromyces属として
lactis株、Trichosporon属とし
pullulans株、Schwanniomy
ces属としてalluvius株、Pichia
属としてpastoris株などが例示される。組
換えベクターの導入方法としては、酵母にDNAを導入
する方法であればいずれも用いることができ、例えば、
エレクトロポレーション法(Methods in E
nzymology,194,182(199
0).)、スフェロプラスト法(Proceeding
s of the NationalAcademy
of Sciences USA,84,1929(1
978).)、酢酸リチウム法(Journal of
Bacteriology,153,163(198
3).)、Hinnenらの方法(Proceedin
gs of the National Academ
y of Sciences USA,75(4),1
929−33(1978).)が例示される。
【0012】動物細胞としては、ヒト由来株細胞、マウ
ス由来株細胞、ラット由来株細胞、ハムスター由来株細
胞、アフリカミドリザル由来株細胞などが挙げられ、具
体的には、ヒト由来株細胞としては、HEK293(ヒ
ト胎児腎細胞、ATCC:CRL−1573)、BAL
L−1(ヒトB細胞系白血病細胞)、HCT−15(ヒ
ト大腸癌細胞、ATCC:CCL−225)などが、マ
ウス由来株細胞としては、Sp2/0−Ag14(マウ
ス骨髄種細胞、ATCC:CRL−1581)、NSO
(マウス骨髄種細胞)などが、ラット由来株細胞として
は、YB2/0(ラット骨髄種細胞、ATCC:CRL
−1662)などが、ハムスター由来株細胞としては、
CHO−K1(チャイニーズハムスター卵巣細胞、AT
CC:CCL−61)、BHK−21(C−13)(シ
シリアンハムスター仔腎細胞、ATCC:CCL−1
0)などが、アフリカミドリザル腎臓細胞としては、C
OS−1(アフリカミドリザル腎(SV40形質転換細
胞)、ATCC:CRL−1650)やCOS−7(ア
フリカミドリザル腎(SV40形質転換細胞)、ATC
C:CRL−1651)などが例示される。植物細胞と
しては、ポテト、タバコ、トウモロコシ、イネ、アブラ
ナ、大豆、トマト、ニンジン、小麦、大麦、ライ麦、ア
ルファルファ、亜麻などの細胞が例示される。ベクター
導入方法としては、植物細胞にDNAを導入する方法で
あればいずれも用いることができ、例えば、Agrob
acterium菌を用いる中間ベクター法やバイナリ
ーベクター法(特開昭59−140885、特開昭60
−7008、WO94/00977)、エレクトロポレ
ーション法(特開昭60−251887)、パーティク
ルガン(遺伝子銃)を用いる方法(特許第260685
6号、特許第2517813号)などが例示される。昆
虫細胞としては、Spodoptera frugip
erda(ヨトウガ)由来株細胞、Trichoplu
sia ni(イラクサキンウワバ)由来株細胞、Bo
mbyx mori(カイコ)由来株細胞などが挙げら
れ、具体的には、frugiperda由来細胞と
しては、Sf9(ATCC:CRL−1711、卵巣細
胞)、Sf21(卵巣細胞)などが、ni由来細
胞株としては、High Five、BTI−TN−5
B1−4(卵細胞;インビトロジェン社製)などが、
mori由来細胞としては、BmN4株(卵巣細
胞、日本農産工業社製)などが例示される。
【0013】「該ポリペプチドまたはその塩の製造法」
とは、本発明のポリペプチドをコードするDNAを組み
込んだ発現ベクターをそれに適応した宿主、例えば、原
核細胞、酵母、動物細胞、植物細胞、昆虫細胞などに導
入してえられた形質転換体をそれに適応した培養方法で
培養し、該ポリペプチドを産生し、回収することによ
り、該ポリペプチドを製造させる方法である。
【0014】「抗体」とは、該ポリペプチドまたはその
部分ペプチドを認識する抗体であり、ポリクローナル抗
体またはモノクローナル抗体のいずれでもよい。該ポリ
ペプチドの「検出または定量方法」とは、免疫学的測定
方法であればいかなる方法でもよく、検出方法として
は、ELISA法、RIA法、FIA法、蛍光抗体法、
ウェスタンプロット法、免疫組織染色法などが、定量方
法としては、ELISA、EIAやRIAなどが例示さ
れる。抗体を用いる「癌の検出方法」とは、該ポリペプ
チドは癌マーカーとなり得るため、前述の該ポリペプチ
ドの検出または定量方法と同様に、免疫学的測定方法で
あればいずれの方法でもよく、ELISA法、RIA
法、FIA法、ウェスタンブロット法、免疫組織染色法
などが例示される。「抗体を含むことを特徴とする癌の
診断用キット」とは、本発明のポリペプチドは癌マーカ
ーとなり得るため、少なくとも本発明の抗体および標準
試薬として本発明のポリペプチドが含まれており、前述
の癌または癌転移の検出方法に基づき、該ポリペプチド
を免疫学的に測定するためのキットである。
【0015】該ポリペプチドのmRNAの「検出または
定量方法」とは、mRNAの測定を行う分子生物学的測
定方法であればいかなる方法でもよく、例えば、ノーザ
ンブロット法、ドットブロット法やRT−PCR法など
が挙げられる。mRNA測定に基づく「癌の検出方法」
とは、該ポリヌクレオチドは癌マーカーとなり得るた
め、前述の該ポリペプチドのmRNAの検出または定量
方法であればいかなる方法でもよく、例えば、ノーザン
ブロット法、ドットブロット法やRT−PCR法などが
挙げられる。mRNA測定に基づく「癌の診断用キッ
ト」とは、該ポリヌクレオチドが癌マーカーとなり得る
ため、少なくとも該ポリペプチドのmRNAまたはその
一部および標準試薬として該ポリヌクレオチドまたはそ
の一部が含まれており、前述の癌または癌転移の検出方
法に基づき、該ポリヌクレオチドを分子生物学的に測定
するためのキットである。「DNAの転写またはmRN
Aの翻訳を抑制する方法」とは、該ポリヌクレオチドと
相補的な塩基配列を有するポリヌクレオチド、該ポリヌ
クレオチドとハイブリダイズするポリヌクレオチド、該
ポリヌクレオチドの塩基配列中の連続した5〜60塩基
と同じ配列を有するオリゴヌクレオチドと相補的な配列
を有するオリゴヌクレオチド、およびこれらオリゴヌク
レオチドの誘導体オリゴヌクレオチドなどを適宜調製
し、当技術分野で周知のアンチセンスRNA/DNA技
術を用いて、該ポリペプチドのDNAの転写またはmR
NAの翻訳を抑制する方法である。
【0016】「結合物質」とは、本発明のポリペプチド
に結合する物質であればよく、例えば、低分子化合物、
ポリヌクレオチド、ポリペプチド等が例示される。「結
合物質のスクリーニング方法」とは、当技術分野で公知
となっている技術を適宜適応することにより行うことが
でき、バイオアッセイや結合アッセイなどが例示され
る。「結合物質のスクリーニング用キット」とは、少な
くとも該ポリペプチドまたはその一部が含まれており、
前述の該結合物質のスクリーニング方法に基づき、結合
物質を生化学的手法によりスクリーニングするためのキ
ットである。「結合活性調節物質」とは該ポリペプチド
と前記結合物質との結合活性の増強あるいは減少を引き
起こす物質であり、例えば、低分子化合物、ポリヌクレ
オチド、ポリペプチドなどが例示される。「結合活性調
節物質のスクリーニング方法」とは、当技術分野で公知
となっている技術を適宜適応することにより行うことが
でき、バイオアッセイや結合アッセイなどが例示され
る。「結合活性調節物質のスクリーニング用キット」と
は、少なくとも該ポリペプチドまたはその一部が含まれ
ており、前述の該結合活性調節物質のスクリーニング方
法に基づき、結合物質を生化学的手法によりスクリーニ
ングためのキットである。
【0017】「発現量」とは、 前記抗体を用いてEL
ISA法、 RIA法、FIA法、ウェスタンプロット
法、免疫組織染色法などの免疫学的測定方法により評価
される該ポリペプチドのタンパク質レベルでの発現量、
またはノーザンプロット法、ドットプロット法やRT−
PCR法などの分子生物学的測定方法により評価される
該ポリペプチドのmRNAレベルでの発現量を意味して
いる。「発現量の変化」とは、前記免疫学的測定方法ま
たは分子生物学的測定方法により評価される該ポリペプ
チドのタンパク質レベルまたはmRNAレベルでの発現
量が増加あるいは減少することを意味する。「発現調節
物質」とは、前記免疫学的測定方法または分子生物学的
測定方法により評価される該ポリペプチドのタンパク質
レベルまたはmRNAレベルでの発現量を増加あるいは
減少させる物質であり、このような物質としては、例え
ば、低分子化合物、ポリヌクレオチド、ポリペプチドな
どが例示される。「発現調節物質のスクリーニング方
法」とは、該ポリペプチドの発現量を指標に当技術分野
で公知となっている技術を適宜適応することにより行う
ことができ、例えば前記抗体を用いるELISA法、
RIA法、蛍光抗体法、ウェスタンプロット法、免疫組
織染色法等の免疫学的測定方法、またはノーザンプロッ
ト法、ドットプロット法やPCR法等の分子生物学的測定
方法等が例示される。「発現調節物質のスクリーニング
用キット」とは、該ポリペプチドまたはその一部が含ま
れており、前述の発現調節物質のスクリーニング方法に
基づき発現調節物質を免疫学的手法によりスクリーニン
グするためのキット、または該ポリヌクレオチドまたは
その一部が含まれており、前述の発現調節物質のスクリ
ーニング方法に基づき発現調節物質を分子生物学的にス
クリーニングするためのキットである。「非ヒトノック
アウト動物」とは、該ポリヌクレオチドを含むベクター
を用い、目的とする非ヒト動物、例えば、サル、ウシ、
ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウマ、ニワトリ、マウス、ラッ
ト、ハムスター、モルモットなどの胚性幹細胞において
染色体上の該ポリペプチドをコードするDNAを公知の
相同組換えの手法(Nature,326(611
0),295(1987).、Cell,51(3),
503(1987).など)により不活化した非ヒト動
物を意味する。「非ヒトランスジェニック動物」とは、
該ポリヌクレオチドを含むベクターを用い、目的とする
非ヒト動物、例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウ
マ、ニワトリ、マウス、ラット、ハムスター、モルモッ
トなどの胚性幹細胞において染色体上の該ポリペプチド
をコードするDNAを公知の相同組換えの手法(Nat
ure,326,6110,295(1987).、
ell,51(3)503(1987).など)により
任意の配列と置換した非ヒト動物を意味する。具体的に
は、該ポリペプチドの発現時期、発現部位または発現量
等が調節された非ヒト動物、より具体的には該ポリペプ
チドが過剰に発現された非ヒト動物を意味する。本発明
の「医薬」とは、少なくとも、本発明の抗体、結合物
質、結合活性調節物質、または発現調節物質を含有すれ
ばよく、特定の疾患、例えば、癌あるいはATPase
関連疾患の予防または治療に用いうる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明ポリヌクレオチドの
調製、本発明ポリペプチドの調製、組換えベクター、形
質転換体、製造方法、抗体、検出方法、mRNA検出方
法、DNAの転写およびmRNAの翻訳抑制方法、結合
物質スクリーニング方法、結合物質スクリーニング用キ
ット、結合物質、結合活性調節物質スクリーニング方
法、結合活性調節物質スクリーニング用キット、結合活
性調節物質、発現調節物質スクリーニング方法、発現調
節物質スクリーニング用キット、発現調節物質、ノック
アウト動物、トランスジェニック動物、癌の検出方法、
ATPase関連疾患の検出方法、癌の断用キット、A
TPase関連疾患の診断用キット、医薬について説明
する。本明細書において、特に指示のない限り、当該分
野で公知の遺伝子組換え技術、動物細胞、昆虫細胞、酵
母および大腸菌での組換えタンパク質の生産技術、分子
生物学的手法、発現したタンパク質の分離精製法、分析
法および免疫学的手法が採用される。
【0019】(1)本発明のポリヌクレオチドの取得 ヒト単球、脾臓、腎臓、胎盤由来の正常細胞またはヒト
胃由来の癌細胞より、常法でcDNAライブラリーを作
製する。cDNAライブラリー作製法としては、Mol
ecular Cloning:A Laborato
ry Manual,Second Edition
(1989)(Plainview New Yor
k:Cold SpringHarbor Labor
atory Press).、Current Pro
tocols in Molecular Biolo
gy(1994)(New York:Green P
ublishing Associatesand W
iley−Interscience). 、DNA
Cloning 1:Core Techniques
A Practical Approach Sec
ond Edition(1995)(Oxford
University Press).などに記載され
た方法、あるいはSuperScript Plasm
id System with Gateway Te
chnology(インビトロジェン社製)やZAP−
cDNA Synthesis Kit(ストラタジー
ン社製)などの市販のキットを用いる方法が挙げられ
る。
【0020】合成されたcDNAの両末端に、Eco
Iアダプターを付加した後、クローニング用ベクター
に挿入する。クローニングベクターとしては、pSpo
rt1、pCRII−TOPO(インビトロジェン社
製)、pBluescript II SK(+)、p
Bluescript II SK(−)、pPCR−
Script Amp SK(+)(ストラタジーン社
製)、pT7BlueDNA(ノバジェン社製)、pN
oTA/T7(eppendorf5Prime)、P
CR−TRAP Cloning Vector(Ge
nhunter社製)、pDIRECT(Nuclei
c Acids Research,18,6069
(1990).)などが例示されるが、好ましくは、p
Sport 1を用いる。cDNAを挿入したプラスミ
ドをそれに適応した宿主に導入する。宿主としては、各
プラスミドに適応したものを用い、好ましくは、Esc
herichia coli属の細胞株を、さらに好ま
しくはcoli属DH10B株を用いる。プラスミ
ドで宿主を形質転換することによりcDNAライブラリ
ーを作製する。作製したcDNAライブラリーより目的
とするDNAを含むクローンを選択する。
【0021】cDNAライブラリーの各クローンからプ
ラスミドを調製し、cDNA断片の塩基配列を解析す
る。解析されたcDNA断片の塩基配列とP型ATPa
seのファミリーの塩基配列とのホモロジーを比較し、
ATPase領域にホモロジーを有するが完全には一致
しないアミノ酸配列をコードするcDNA断片を含むク
ローンを選択する。塩基配列の解析方法としては、当該
分野において周知慣用な方法、例えば、Sangerら
のジデオキシ法(Proceedings of th
e National Academy of Sci
ences USA,74,5463(1977).)
に記載の方法や市販のDNA配列解析機器、例えば、M
egaBACE 500 DNA Analysis
System(アマシャムファルマシアバイオテク社
製)や373A・DNAシークエンサー(アプライドバ
イオシステムズ社製)などを用いた方法が挙げられる。
また、上記で得られたcDNA断片をプローブとしてc
DNAライブラリーに対しコロニーハイブリダイゼーシ
ョンやプラークハイブリダイゼーションを行うことによ
り、既知のP型ATPaseファミリーとホモロジーを
有するポリペプチドをコードするcDNAを取得するこ
とができる。プローブは放射性同位体やジゴキシゲニン
などで標識されたものを用い、好ましくは、32Pで標識
したものを用いる。プローブの標識方法としては、例え
ば、該cDNA断片を当該分野において周知慣用な方法
またはRediPrimer II DNA Labe
lling System(アマシャムファルマシアバ
イオテク社製)などの市販のキットなどを用いる方法が
挙げられる。上記の方法により取得されたcDNAの塩
基配列は、該cDNA断片をそのままあるいは適当な制
限酵素などで処理した後、適当なベクターに組み込み、
Sangerらのジデオキシ法(Proceeding
s of the National Academy
of Sciences USA,74,5463
(1977).)や373A DNA Sequenc
er(アプライドバイオシステムズパン社製)などの方
法により全塩基配列を解析した。
【0022】該方法により取得されるDNAとして、例
えば、配列番号2および4で表されるポリペプチドをコ
ードするDNAなどを挙げることができ、具体的には、
配列番号1および3で表されるDNAなどを挙げること
ができる。配列番号1で表わされるポリヌクレオチドを
含むプラスミドとしては後述の実施例に記載したプラス
ミドが挙げることができる。上記のようにして取得した
DNAを発現ベクターに組み込み、発現プラスミドを構
築し、該プラスミドを適応した宿主に導入することによ
り組換え体を作出する。そのようにして得られた組換え
体は、ATPase活性またはりん脂質輸送活性を指標
に、該DNAがP型ATPaseに関与する活性を有す
るかどうかを調べることができる。該発現ベクターとし
ては、該cDNAを組み込みベクターに適応した宿主で
発現できるものであれば何れのものでも良く、そのよう
な発現ベクターとして、pcDNA1.1/Amp、p
cDNA1.1、pCDM8、pREP4(インビトロ
ジェン社製)、pAGE107(特開平3−2297
9)、pAS3−3(特開平2−227075)、pA
GE103(Journal of Biochemi
stry,101,1307(1987).)、pAM
o、pAMoA(Journal of Biolog
ical Chemistry,268,22782−
22787(1993).)などを例示することができ
る。
【0023】宿主としては各種ベクターに適応するもの
であれば何れのものも用いることができ、そのような宿
主としては、原核生物、酵母、動物細胞、植物細胞など
が例示され、好ましくは、動物細胞を用いる。動物細胞
としては、ヒト由来株細胞のHEK293(ヒト胎児腎
細胞、ATCC:CRL−1573)およびHeLa
(子宮頚部癌細胞、ATCC:CCL−2)、マウス由
来株細胞のSp2/0−Ag14(マウス骨髄種細胞、
ATCC:CRL−1581)およびNSO(マウス骨
髄種細胞)サル由来株細胞のCOS−1(アフリカミド
リザル腎細胞(SV40形質転換細胞)、ATCC:C
RL−1650)およびCOS−7(アフリカミドリザ
ル腎細胞(SV40形質転換細胞)、ATCC:CRL
−1651)、ハムスター由来株細胞のCHO−K1
(チャイニーズハムスター卵巣細胞、ATCC:CCL
−61)およびBHK−21(C−13)(シシリアン
ハムスター仔腎細胞、ATCC:CCL−10)、ラッ
ト由来株細胞のPC12(副腎褐色細胞腫、ATCC:
CRL−1721)およびYB2/0(ラット骨髄種細
胞、ATCC:CRL−1662)などが例示される
が、好ましくは、HEK293あるいはHeLaを用い
る。
【0024】宿主への発現ベクター導入方法としては、
宿主に適応できる導入方法であれば何れの方法も用いる
ことができ、そのような導入方法としては、宿主が動物
細胞の場合、エレクトロポレーション法(Cytote
chnology,3,133(1990).)、リン
酸カルシウム法(特開平2−227075)、リポフェ
クション法(Proceedings of the
National Academy of Scien
ces USA,84,7413(1987).;Vi
rology,52,456(1973).)などの方
法が例示されるが、好ましくは、エレクトロポレーショ
ン法を用いる。形質転換体を培養する方法としては、当
該分野において通常使用する培地を用いて培養すること
ができ、そのような培地としては、形質転換体が動物細
胞である場合、RPMI1640培地(The Jou
rnal of the American Medi
cal Association,199,519(1
967).)、MEM培地(Science,130,
432(1959).)、DMEM培地(Virolo
gy,8,396(1959).)、199培地(Pr
oceeding of the Society f
or the Biological Medicin
,73,1(1950).)などの培地、あるいはそ
れらにウシ胎児血清(FCS)、ビタミン類、アミノ
酸、リンフォカイン、増殖因子および抗生物質などを添
加したものが例示される。培養条件としては、通常、培
地pHは6〜8、培養温度は25〜40℃、5%CO2
存在下で1〜7日間行う。
【0025】そのようにして培養した形質転換体は、癌
マーカー活性、ATPase活性または/およびりん脂
質輸送活性を指標に、該DNAがP型ATPase活性
を有するかどうかを調べることができる。上記活性が検
出されれば、該DNAは新規ATPase様ポリペプチ
ドをコードしていると考えることができる。以上のよう
にして、ヒト脾臓、腎臓、胎盤あるいは胃癌組織におい
て癌マーカー活性、ATPase活性または/およびり
ん脂質輸送活性を有する新規ATPase様ポリペプチ
ドをコードするDNAを取得することができる。また、
上記方法で取得したDNAとストリンジェントな条件下
でハイブリダイズするDNAを選択することにより、配
列番号2記載のアミノ酸配列と比較して、1若しくは数
個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加から選ばれる少
なくとも1つの変異を有するアミノ酸配列からなるポリ
ペプチドをコードするDNAを取得することができる。
即ち、ヒト、サル、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウマ、
ニワトリ、マウス、ハムスター、モルモットなど由来の
cDNAライブラリーに対してスクリーニングを行うこ
とにより、目的のDNAを取得することができる。スク
リーニングされたATPase様活性を有する新規ポリ
ペプチドのアミノ酸配列に基づいて、該ポリペプチドを
コードするDNAを化学合成することによっても目的の
DNAを調製することができる。DNAの化学合成は、
フォスフォアミダイト法を利用した合成機器model
392(アプライドバイオシステムズ社製)などを用い
て行うことができる。また、上記で得られたcDNA断
片の塩基配列を基にしてオリゴヌクレオチドプライマー
を合成し、センスプライマーおよびアンチセンスプライ
マーとして用い、これらDNAに相補的なmRNAを発
現している細胞のmRNAから調製したcDNAを鋳型
として、PCRを行うことによっても、目的とするDN
Aを調製することができる。
【0026】(2)本発明のポリペプチドの製造 本発明のポリペプチドは、Molecular Clo
ning:A Laboratory Manual,
Second Edition(1989)(Plai
nview New York:Cold Sprin
g Harbor Laboratory Pres
s).、Current Protocols in
Molecular Biology(1994)(N
ew York:Green Publishing
Associates and Wiley−Inte
rscience)などに記載された方法を用いること
によって製造することができる。そのような方法とし
て、例えば、本発明のポリペプチドをコードするポリヌ
クレオチドをin vitro転写・翻訳系を用いた遺
伝子工学的手法により宿主で発現させることによるペプ
チドの製造方法が挙げられる(Journal of
Biomolecular NMR,6,129−13
4、Science,242,1162−1164、
ournal of Biochemistry,11
0,166−168(1991).)。また、本発明の
ポリペプチドはアミノ酸配列情報に基づき、Fmoc法
(フルオレニルメチルオキシカルボニル法)、tBoc
法(t−ブチルオキシカルボニル法)などの化学合成法
によっても製造することができる。また、アドバンスド
ケムテック社、アプライドバイオシステムズ社、アマシ
ャムファルマシアバイオテク社、プロテインテクノロジ
ーインストゥルメント社、ベガ社、島津製作所などから
市販されているペプチド合成機を利用し化学合成するこ
ともできる。
【0027】本発明のポリペプチドをコードする全長D
NAを含むDNA断片を調製し、該ポリペプチドをコー
ドする部分の塩基配列を、宿主の発現に最適なコドンと
なるように、塩基を置換したDNAを調製する。該DN
Aは該ポリペプチドの生産率を向上させるうえで有用で
ある。該DNA断片または全長DNAを適当な発現ベク
ターのプロモーターの下流に挿入することにより、組換
え体ベクターを作製する。該組換えベクターを発現ベク
ターに適合した宿主に導入することにより、本発明のポ
リペプチドを生産する形質転換体を得ることができる。
宿主としては、原核細胞、酵母、動物細胞、植物細胞、
昆虫細胞などが例示され、目的とする遺伝子を発現でき
るものであればいずれも用いることができる。発現ベク
ターとしては、宿主において自立複製が可能または染色
体中への組込みが可能で、本発明のポリペプチド遺伝子
の転写に適応した位置にプロモーターを含有しているも
のが用いられる。
【0028】(i)宿主として細菌などの原核生物を用
いる場合 原核生物を宿主として用いる場合の新規ATPase様
ポリペプチドをコードする遺伝子用発現ベクターとして
は、原核生物中で自立複製可能であると同時に、プロモ
ーター、リボソーム結合配列、新規ATPase様ポリ
ペプチドをコードするDNA、転写終結配列より構成さ
れていることが好ましい。プロモーターを制御する遺伝
子が含まれていてもよい。そのような発現ベクターとし
て、pBTrp2、pBTac1、pBTac2(ロシ
ュダイアグノスティックス社製)、pBluescri
pt II SK(+)、pBluescript I
ISK(−)(ストラタジーン社製)、pKK223−
3、pGEX Vector(アマシャムファルマシア
バイオテク社)、pSE280、pUC19、pTrx
Fus(インビトロジェン社)、pGEMEX−1(プ
ロメガ社製)、pQE−8(キアゲン社製)、pSTV
28 DNA、pUC118 DNA(宝酒造社製)、
pET System(ノバジェン社製)、pMAL−
c2X(New England BioLabs社
製)、pKYP10(特開昭58−110600)、p
PA1(特開昭63−233798)、pTerm2
(特開平3−22979)、pKYP200(Agri
c.Biol.Chem.,48,669(198
4).)、pLSA1(Agric.Biol.Che
m.,53,277(1989).)、pGEL1(P
roceeding of the National
Academy of the SciencesU
SA,82,4306(1985).)、pEG400
(Journal of Bacteriology,
172,2392(1990).)、pTrs30(F
ERM:BP−5407)、pTrs32(FERM:
BP−5408)、pGHA2(FERM:BP−40
0)、pGKA2(FERM:BP−6798)などを
例示することができる 。プロモーターとしては、宿主
で発現できるものであればいずれのものでも用いること
ができ、そのようなプロモーターとしては、trpプロ
モーター(Ptrp)、lacプロモーター(Pla
c)、PLプロモーター、PRプロモーター、PSEプ
ロモーターなどの大腸菌由来のプロモーターやSPO1
プロモーター、SPO2プロモーター、penPプロモ
ーターなどのファージ由来のプロモーターを例示するこ
とができる。また、Ptrpを2つ直列させたプロモー
ター(Ptrp×2)、tacプロモーター、lacT
7プロモーター、letIプロモーターのように人為的
に設計改変されたプロモーターなども用いることができ
る。
【0029】リボソーム結合配列であるシャイン−ダル
ガーノ(Shine−Dalgarno)配列と開始コ
ドンとの間を適当な距離、例えば、6〜18塩基に調節
したプラスミドを用いることが好ましい。本発明のポリ
ヌクレオチドの発現には転写終結配列は必ずしも必要で
はないが、構造遺伝子直下に転写終結配列を配置するこ
とが好ましい。宿主としては、Escherichia
属、Serratia属、Bacillus属、Bre
vibacterium属、Corynebacter
ium属、Microbacterium属、Pseu
domonas属などの原核生物が挙げられ、Esch
erichia属としてcoliのXL1−Blu
e株、XL2−Blue株、DH1株、MC1000
株、KY3276株、W1485株、JM109株、H
B101株、No.49株、W3110株、NY49
株、BL21(DE3)株、BL21(DE3)pLy
sS株、HMS174(DE3)株およびHMS174
(DE3)pLysS株などが、Serratia属と
して、ficaria株、fonticola
株、liquefaciensmarces
cens株などが、Bacillus属として、
ubtilis株、amyloliquefaci
ens株などが、Brevibacterium属とし
て、ammoniagenes株、Immar
iophilum(ATCC:14068)株、
accharolyticum(ATCC:1406
6)株などが、Corynebacterium属とし
て、glutamicum(ATCC:1303
2)株、glutamicumATCC:140
67)株、gulutamicum(ATCC:1
3869)株、acetoacidophilum
(ATCC:13870)株などが、Microbac
terium属として、ammoniaphilu
(ATCC:15354)株などが、Pseudom
onas属として、mephitica株などが例
示される。宿主への組換えベクター導入方法としては、
各宿主に適応するDNA導入方法であればいずれも用い
ることができ、例えば、エレクトロポレーション法(
ucleic Acids Research,16,
6127(1988).)、カルシウムイオン法(Pr
oceeding of the National
Academy of the Sciences
SA,69、2110(1972).)、プロトプラス
ト法(特開昭63−2483942、Gene,17,
107(1982).、Molecular & Ge
neralGenetics,168,111(197
9).)などに記載の方法が挙げられる。
【0030】(ii)宿主として酵母を用いる場合 酵母を宿主として用いる場合の新規ATPase様ポリ
ペプチドをコードする遺伝子用発現ベクターとしては、
YEp13(ATCC:37115)株、YEp24
(ATCC:37051)株、YCp50(ATCC:
37419)株、pHS19、pHS15などを例示す
ることができる。プロモーターとしては、酵母菌株中で
発現できるものであればいかなるものでもよく、例え
ば、ADH1(アルコールデヒドロゲナーゼ)プロモー
ター、PHO5(酸性フォスファターゼ)プロモータ
ー、PGK1(ホスホグリセリン酸キナーゼ)プロモー
ター、GAPDH(グリセルアルデヒド3−リン酸デヒ
ドロゲナーゼ)プロモーター、GAL1(ガラキトース
キナーゼ)プロモーター、GAL10(UDPガラクト
ース4−エピメラーゼ)プロモーター、MFα1(αフ
ェロモン)プロモーター、CUP1(メタロチオネイ
ン)プロモーターなどが挙げられる。宿主として用いる
酵母細胞は、Saccharomyces属、Schi
zosaccharomyces属、Kluyvero
myces属、Trichosporon属、Schw
anniomyces属、Pichia属などが挙げら
れ、具体的には、Saccharomyces属として
cerevisiae株、Schizisacch
aromyces属としてpombe株、、Klu
yveromyces属としてlactis株、
richosporon属としてpullulan
株、Schwanniomyces属としてal
luvius株、Pichia属としてpasto
ris株などが例示される。酵母細胞への組換えベクタ
ーの導入方法としては、酵母にDNAを導入する方法で
あれば何れの方法でも用いることができ、例えば、エレ
クトロポレーション法(Method in Enzy
mology,194,182(1990).)、スフ
ェロプラスト法(Proceeding of the
National Academy of the
Sciences USA,84,1929(197
8).)、酢酸リチウム法(Journal of B
acteriology,153,163(198
3).;Proceeding ofthe Nati
onal Academy of the Scien
ces USA,75,1929(1978).)など
に記載の方法を挙げることができる。
【0031】(iii)宿主として動物細胞を用いる場
合 動物細胞を宿主として用いる場合の新規ATPase様
ポリペプチドをコードする遺伝子を発現させるための発
現ベクターとしては、pcDNA1.1/Amp、pc
DNA1.1、pCDM8、pREP4(インビトロジ
ェン社製)、pAGE107(特開平3−22979;
Cytotechnology,3,133(1990
9.))、pAS3−3(特開平2−227075)、
pAGE103(Journal of Bioche
mistry,101,1307(1987).)、p
AMo、pAMoA(Journal of Biol
ogical Chemistry,268,2278
2−22787(1993).;別名pAMoPRSA
(特開平5−336963))などを例示することがで
きる。プロモーターとしては、動物細胞中で発現できる
ものであれば如何なるものでもよく、ヒトサイトメガロ
ウイルス(hCMV)のIE(immediate−e
arly)遺伝子のプロモーター、SV40初期プロモ
ーター、SV40後期プロモーター、MMTV−LTR
(Mouse mammary tumorvirus
Long Terminal Repeat)プロモ
ーター、MMLV−LTR(Moloney Muri
ne Leukemia VirusLong Ter
minal Repeat)プロモーター、熱ショック
タンパク質(HSP70)プロモーター、SRαプロモ
ーター、メタロチオネイン(MTII)プロモーターな
どが例示できる。また、プロモーターは転写の効率を調
節するために、適当な強度および宿主細胞特異性を持っ
たエンハンサーを選択し、組合わせて用いることができ
る。宿主に用いる動物細胞としては、ヒト由来株細胞の
HEK293(ヒト胎児腎細胞、ATCC:CRL−1
573)、Namalwa(バーキットリンパ腫、AT
CC:CRL−1432)、HeLa(子宮頚部癌細
胞、ATCC:CCL−2)HBT5637(白血病細
胞、特開昭63−299)、BALL−1(白血病細
胞)およびHCT−15(大腸癌細胞)、マウス由来株
細胞のSp2/0−Ag14(マウス骨髄種細胞、AT
CC:CRL−1581)およびNSO(マウス骨髄種
細胞)サル由来株細胞のCOS−1(アフリカミドリザ
ル腎細胞(SV40形質転換細胞)、ATCC:CRL
−1650)およびCOS−7(アフリカミドリザル腎
細胞(SV40形質転換細胞)、ATCC:CRL−1
651)、ハムスター由来株細胞のCHO−K1(チャ
イニーズハムスター卵巣細胞、ATCC:CCL−6
1)およびBHK−21(C−13)(シシリアンハム
スター仔腎細胞、ATCC:CCL−10)、ラット由
来株細胞のPC12(副腎褐色細胞腫、ATCC:CR
L−1721)およびYB2/0(ラット骨髄種細胞、
ATCC:CRL−1662)などを例示することがで
きる。動物細胞への組換えベクターの導入方法として
は、動物細胞にDNAを導入する方法であれば何れの方
法でも用いることができ、例えば、エレクトロポレーシ
ョン法(Cytotechnology,3,133
(1990).)、リン酸カルシウム法(特開平2−2
27075)、リポフェクション法(Proceedi
ng of the National Academ
y of theSciences USA,84,7
413(1987).、Virology,52,45
6(1973).)などの方法を挙げることができる。
【0032】(iv)宿主として植物細胞を用いる場合 植物細胞を宿主として用いる場合の新規ATPase様
ポリペプチドをコードする遺伝子発現方法としては、当
該分野で周知慣用の方法(組織培養,20(199
4).、組織培養,21(1995).、Trends
in Biotechnology,15,45(1
997).)が用いられ、Agrobacterium
tumefaciensを利用してTiプラスミドを
導入する方法およびプロトプラストなどに直接DNAを
導入する方法などにより形質転換体を作製することによ
りポリペプチドを生産する方法が例示される。Agro
bacterium tumefaciensを利用し
てTiプラスミドを導入する方法としては中間ベクター
法およびバイナリーベクター法がある。中間ベクター法
では、Tiプラスミドを持つAgrobacteriu
株および中間ベクターを用い、目的の遺伝子を挿入し
た中間ベクターをAgrobacteriumに導入
し、Tiプラスミドに組込むことにより発現ベクターを
作製し、組換えAgrobacteriumを植物細胞
に感染させて目的とするタンパク質を発現させるもので
ある。中間ベクター法に用いるAgrobacteri
um株としては、TiプラスミドpGV3850Cを持
つ58株(ATCC:33970)、Tiプラスミドp
GV2260を持つC58C1RifrNuclei
c Acid Research,13,4777(1
985).)、TiプラスミドpTiB6SEtraを
もつC58C1CmrMethods in Enz
ymology,118,627(1986).)など
が、中間ベクターとしてはpLGV23Neo、pLG
V23DHFR、pNCAT7、pGV831やpMO
N200などが例示される。中間ベクターに用いるプラ
スミドはAgrobacterium中で複製できるも
のでなくてもよい。バイナリーベクター法に用いるAg
robacterium株としては、Tiプラスミドp
AL4404を持つLBA4404株(EMBO Jo
urnal,6,3901(1987).)、Tiプラ
スミドpGV2260を持つC58C1RifrNu
cleic Acid Research,13,47
77(1985).)、TiプラスミドpEHA101
を持つEHA101株(Journal of Bac
teriology,168,1291(198
6).)などが、バイナリーベクターとしては、境界配
列およびマーカー遺伝子を持ち、Agrobacter
iumで複製できるプラスミドであって、pBI101
(ATCC:67901)、pBI121、pGI22
1、pGA492、pGAHなどが例示される。プロモ
ーターとしては、植物細胞中で発現できるものであれば
何れも用いることができ、例えば、カリフラワーモザイ
クウイルス(CaMV)の35Sプロモーター、イネア
クチン1プロモーターやノパリン合成酵素遺伝子のno
プロモーターなどを挙げることができる。また、遺伝
子の発現効率をあげるためにプロモーターと発現させる
遺伝子の間にトウモロコシのアルコール脱水素酵素遺伝
子(ADH)のイントロン1などを挿入したり、発現解
析を行うために、β−グルクロニダーゼ(GUS)遺伝
子などのレポーター遺伝子を挿入することもできる。宿
主としては、ポテト、タバコ、例えば、BY2培養細胞
など、トウモロコシ、イネ、アブラナ、大豆、トマト、
ニンジン、小麦、大麦、ライ麦、アルファルファ、亜麻
などの植物細胞が例示される。植物細胞に組換えベクタ
ーを導入する方法としては、植物細胞にDNAを導入す
る方法であれば何れの方法でも用いることができ、例え
ば、リーフディスク法、エレクトロポレーション法(特
開昭60−251887)およびパーティクルガン(遺
伝子銃)法(特許第2606856、特許第25178
13号)などを挙げることができる。
【0033】(v)宿主として昆虫細胞を用いる場合 宿主として昆虫細胞を用いる場合の新規ATPase様
ポリペプチドをコードする遺伝子発現方法としては、B
aculovirus ExpressionVect
or,A Laboratory Manual,W.
H.Freeman and Company,New
York(1992).、Molecular Cl
oning:A Laboratory Manua
l,Second Edition(1989)(Pl
ainview New York:Cold Spr
ing Harbor Laboratory Pre
ss).、Current Protocols in
Molecular Biology(1994)
(New York:Green Publishin
g Associates and Wiley−In
terscience)、BioTechnolog
y,6,47(1988).などに記載の当該分野で周
知慣用の方法が用いられ、Baculovirusを利
用して目的遺伝子の発現ベクターをウイルスに導入し、
形質転換体を昆虫細胞に感染させることにより細胞中に
ポリペプチドを産生する方法などが例示されている。B
aculovirusとしてはヨトウガ科昆虫に感染す
Autographa california nu
clear polyhedrosis virus
(AcNPV)、カイコガ科昆虫に感染するBomby
morinuclear polyhedrosi
s virus(BmNPV)などを例示することがで
きる。Baculovirusで新規ATPase様ポ
リペプチドをコードする遺伝子を発現するための発現ベ
クターとしては、pVL1392、pVL1393、p
BlueBac4.5、p2Bac、pCRBac(イ
ンビトロジェン社製)、pBK283、pBKblu
e、pBF124、pBF129、pBF133(日本
農産工業社製)、BacVector−1000 DN
A、BacVector−2000 DNA(ノバジェ
ン社製)などを用いることができる。宿主に用いる昆虫
細胞としては、Spodoptera frugipe
rda(ヨトウガ)由来株細胞、Trichoplus
ia ni(イラクサキンウワバ)由来株細胞、Bom
byx mori(カイコ)由来株細胞などが挙げら
れ、具体的には、frugiperda由来細胞と
しては、Sf9(ATCC:CRL−1711、卵巣細
胞)、Sf21(卵巣細胞)などが、ni由来細
胞株としては、High Five、BTI−TN−5
B1−4(卵細胞、インビトロジェン社製)などが、
mori由来細胞としては、BmN4株(卵巣細
胞、日本農産工業社製)などが例示される。目的の遺伝
子を挿入したトランスファーベクターとウイルスDNA
を昆虫細胞にコトランスフェクションし、目的遺伝子が
挿入された組換えウイルスが得られる。このようにして
得られた組換えウイルスを培養し、昆虫細胞に感染させ
てポリペプチドを産生させる。昆虫細胞へのコトランス
フェクションの方法としては、リン酸カルシウム法(
ell,11,223(1983).)、リポフェクシ
ョン法(Proceedings of the Na
tional Academy of Science
USA,84,7413(1987).)などを挙
げることができる。また、動物細胞にDNAを導入する
方法と同様の方法を用いて、昆虫細胞にDNAを導入す
ることもでき、例えば、エレクトロポレーション法(
ytotechnology,3,133(199
0).)などを挙げることができる。
【0034】(vii)製造方法 本発明のポリペプチドをコードするDNAを組み込んだ
組換え体ベクターを保有する形質転換体が、大腸菌、酵
母、動物細胞あるいは植物細胞などの細胞の場合、各種
宿主に適した通常の培養方法に従って培養し、該ポリペ
プチドを産生・蓄積させ、形質転換体または培養液より
該ポリペプチドを回収することにより、該ポリペプチド
を製造することができる。形質転換体が、動物個体また
は植物個体の場合、各種宿主に適した通常の生育方法に
従って飼育または栽培し、該ポリペプチドを産生・蓄積
させ、該動物個体または植物個体より該ポリペプチドを
回収することにより、該ポリペプチドを製造することが
できる。宿主が動物個体の場合、例えば、本発明のポリ
ヌクレオチドを保有する非ヒトトランスジェニック動物
を飼育し、該組換え体DNAのコードする新規コルジン
活性を有するポリペプチドを該動物中に産生・蓄積さ
せ、該動物個体中から該ポリペプチドを回収することに
より、新規ATPase活性を有するポリペプチドを製
造することができる。動物個体中の産生・蓄積場所とし
ては、例えば、該動物のミルク、唾液、卵などを挙げる
ことができる。宿主が植物個体の場合、例えば、本発明
のポリヌクレオチドを保有するトランスジェニック植物
を栽培し、該組換え体DNAのコードする新規ATPa
se活性を有するポリペプチドを該植物個体中に産生・
蓄積させ、植物個体中から該ポリペプチドを回収するこ
とにより、新規ATPase活性を有するポリペプチド
を製造することができる。宿主が大腸菌などの原核生物
または酵母などの真核生物である場合、例えば、本発明
のポリヌクレオチドを保有する形質転換体を培地中で培
養し、該組換え体DNAのコードする新規ATPase
活性を有するポリペプチドを培養液に産生・蓄積させ、
該培養液から該ポリペプチドを回収することにより、本
発明のポリペプチドを製造することができる。
【0035】本発明の形質転換体を培地で培養する方法
は、宿主の培養に用いられる通常の方法に従って行うこ
とができる。形質転換体が大腸菌などの原核生物あるい
は酵母などの真核生物である場合、得られた形質転換体
を培養する培地としては、宿主が資化し得る炭素源、窒
素源、無機塩類などを含有し、形質転換体の培養を効率
的に行える培地であれば天然培地、合成培地のいずれを
用いてもよい。宿主が大腸菌である形質転換体を培養す
る際の培地としては、例えば、バクトトリプトン、イー
ストエクストラクトおよび塩化ナトリウムを含むYT培
地が好ましい。炭素源としては、それぞれの宿主が資化
し得るものであればよく、グルコース、フラクトース、
スクロース、これらを含有する糖蜜、デンプンあるいは
デンプン加水分解物などの炭水化物、酢酸、プロピオン
酸等の有機酸、エタノール、プロパノールなどのアルコ
ール類を用いることができる。窒素源としては、アンモ
ニア、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アン
モニウム、リン酸アンモニウム等の各種無機酸や有機酸
のアンモニウム塩、その他含窒素物質、並びに、ペプト
ン、肉エキス、酵母エキス、コーンスチープリカー、カ
ゼイン加水分解物、大豆粕および大豆粕加水分解物、各
種発酵菌体およびその消化物などを用いることができ
る。無機塩としては、リン酸第一カリウム、リン酸第二
カリウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩
化ナトリウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、硫酸銅、炭
酸カルシウムなどを用いることができる。
【0036】培養温度は15〜40℃がよく、培養時間
は、通常5時間〜7日間である。培養中pHは、3.0
〜9.0に保持する。pHの調整は、無機あるいは有機
の酸、アルカリ溶液、尿素、炭酸カルシウム、アンモニ
アなどを用いて行う。また培養中必要に応じて、アンピ
シリン、テトラサイクリン、カナマイシンなどの抗生物
質を培地に添加してもよい。プロモーターとして誘導性
のものを用いた発現ベクターで形質転換した形質転換体
を培養する場合は、必要に応じてインデューサーを培地
に添加してもよい。そのようなインデューサーして、l
acプロモーターを用いる場合はイソプロピル−β−D
−チオガラクトピラノシドなどを、trpプロモーター
を用いる場合はインドールアクリル酸などが例示され
る。
【0037】本発明のポリペプチドを植物細胞を形質転
換した形質転換体を培養して製造する場合、細胞培養に
用いる培地としては、MS(Murashige−Sk
oog)培地、LSD培地、White培地などの培地
や、これらの培地に植物成長ホルモン、例えば、オーキ
シン、サイトカイニンなどを添加したものが例示され
る。また、これらの培地を用いジャーファーメンターで
大量培養することにより製造することもできる。本発明
のポリペプチドを動物細胞を形質転換した形質転換体を
培養して製造する場合、細胞培養に用いる培地として
は、RPMI1640培地(The Journal
of the American Medical A
ssociation,199,519(196
7).)、MEM培地(Science,130,43
2(1959).)、D−MEM培地(Virolog
,8,396(1959).)、199培地(Pro
ceeding of the Society fo
r the Bilogical Medicine
73,1(1950).)またはこれらにウシ胎児血清
(FCS)ビタミン類、アミノ酸、リンフォカイン、増
殖因子および抗生物質などを添加した培地が例示され
る。培養は、通常pH6〜8、25〜40℃、5%CO
2存在下等の条件下で1〜7日間行う。また培養中必要
に応じて、カナマイシン、ペニシリン、ストレプトマイ
シンなどの抗生物質を培地に添加してもよい。本発明の
ポリペプチドを昆虫細胞を形質転換した形質転換体を培
養して製造する場合、細胞培養に用いる培地としては、
TNM−FH培地(ファーミンジェン社製)、Sf−9
00 II SFM培地、Grace’s Insec
t Cell Culture培地、Express
Five SFM培地(インビトロジェン社製)、Ex
Cell400、ExCell405(JRHバイオサ
イエンシーズ社製)などが例示される。
【0038】(vii)精製方法 本発明ポリペプチドを形質転換体の培養物から単離・精
製するには、通常の酵素の単離・精製法を用いることが
できる。また、通常のタンパク質の精製方法(Meth
ods in Enzymology,83、458)
に準じて精製できる。本発明のポリペプチドが溶解性ポ
リペプチドとして産生・蓄積される場合、上記のように
形質転換体を培養した培養液を、例えば、遠心分離など
の方法で細胞または菌体と培地に分離する。本発明のポ
リペプチドが宿主細胞内に存在する場合、採取した細胞
または菌体をSTE溶液などの適当な緩衝液で洗浄した
後、超音波、フレンチプレス、マントンガウリンホモゲ
ナイザー、ダイノミルなどで細胞または菌体を破砕し、
遠心分離やろ過により無細胞溶液として得ることができ
る。本発明のポリペプチドの分離・精製に用いる緩衝液
には界面活性剤が適量含まれていてもよく、例えば、ラ
ウリル硫酸ナトリウム(SDS)やN−ラウロイルサル
コシンナトリウム(サルコシル)などを含んでいてもよ
い。得られた粗精製物に含まれる目的タンパク質の分離
・精製方法は自体公知の各種分離・精製方法を組合わせ
て行うことができる。これらの公知の方法としては、例
えば、溶媒抽出法、硫酸アンモウニウムなどによる塩析
法、透析法、有機溶媒による沈殿法、限外濾過法、ゲル
濾過、ジエチルアミノエチル(DEAE)−セファロー
スクロマトグラフィー、DIAION HPA−75
(三菱化学社製)などのリジンを用いた陰イオンクロマ
トグラフィーやイオン交換クロマトグラフィー、S−S
epharose FF(アマシャムファルマシアバイ
オテク社製)などのリジンを用いた陽イオンクロマトグ
ラフィー、ブチルセファロースなどの疎水性クロマトグ
ラフィーやアフィニティークロマトグラフィーなどの各
種クロマトグラフィー法、SDS-ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動法や等電点電気泳動法などの各種電気泳動
などが例示される。アフィニティークロマトグラフィー
は、本発明のポリペプチドに対する抗体を用いることに
よっても行うことができる。
【0039】本発明のポリペプチドが不溶性ポリペプチ
ドとして産生・蓄積される場合、上記同様に細胞または
菌体を分離し、適当な方法により破砕後、該ポリペプチ
ドを含む分画を回収する。回収した試料は、ラウリル硫
酸ナトリウム(SDS)やN−ラウロイルサルコシンナ
トリウム(サルコシル)などの界面活性剤などの可溶化
剤で可溶化する。該可溶化液は、可溶化剤を含まないか
殆ど含まれない濃度にまで希釈または透析し、該ポリペ
プチドを正常な立体構造に構成させた後、上記と同様の
分離・精製方法により精製標品を得ることができる。ま
た、本発明のポリペプチドを他のタンパク質との融合タ
ンパク質として生産し、融合したタンパク質に親和性を
もつ物質を用いたアフィニティークロマトグラフィーを
利用して精製することもできる(山川彰夫,実験医学,
13,469−474(1995).)。融合タンパク
質に使用する付加タンパク質としてはプロテインA、F
LAGなどが例示される(Proceedings o
f the National Academy of
Sciences USA,86,8227(198
9).、GenesDevelopment,4,12
88(1990).、特開平5−336963、特開平
6−823021)。プロテインAを使用する場合、本
発明のポリペプチドとプロテインAの融合タンパク質を
生産し、イムノグロブリンGを用いてアフィニティーク
ロマトグラフィーを行うことにより精製することができ
る。FLAGペプチドを使用する場合、本発明のポリペ
プチドととFLAGの融合タンパク質を生産し、抗FL
AG抗体を用いてアフィニティークロマトグラフィーを
行うことにより精製することができる。更に、該ポリペ
プチド自身に対する抗体を用いたアフィニティークロマ
トグラフィーで精製することもできる。精製した本発明
のポリペプチドの構造解析は、蛋白質化学で通常用いら
れる方法、例えば遺伝子クローニングのためのタンパク
質構造解析(平野久著、東京化学同人発行、1993
年)に記載の方法により実施可能である。
【0040】(3)変異型ポリペプチドの作製方法 本発明ポリペプチドのアミノ酸の欠失、置換若しくは付
加は、当該分野において周知の部位特異的変異誘発法に
より実施することができる。そのような変異誘発方法と
しては、Molecular Cloning:A L
aboratory Manual,Second E
dition(1989)(Plainview Ne
w York:Cold Spring Harbor
Laboratory Press).、Curre
nt Protocols inMolecular
Biology(1994)(New York:Gr
een Publishing Associates
and Wiley−Interscience)、
Nucleic Acids Research,1
0,6487(1982).、Proceedings
of the National Academy
of Sciences USA,79,6409(1
982).、Proceedings of the
National Academy of Scien
ces USA,81,5662(1984).、Sc
ience,224,1431(1984).、Gen
,34,315(1985).、Nucleic A
cids Research,13,4431(198
5).、Proceedings of the Na
tional Academy of Science
USA,82,488(1985).、Natur
,316,601(1985).などに記載の方法に
準じて調製することができる。
【0041】(4)本発明のポリペプチドを認識する抗
体の作製 (i)ポリクローナル抗体の作製 本発明のポリペプチドの全長、その部分ペプチドもしく
はその部分ペプチド含むポリペプチドを抗原として哺乳
動物に投与することで抗体を作製することができる。抗
原は、それ自体でもよいが、担体、例えば、ウシ血清ア
ルブミン(BSA)、スカシガイのヘモシアニン(ke
yhole limpet hemocyanin;K
LH)や牛チログロブリン(BTG)などに結合したも
のを用いてもよい。また、抗原による免疫反応を高める
ために、例えば、フロイントの完全アジュバント(CF
A)および不完全アジュバント(IFA)を投与しても
よい。免疫に用いられる哺乳動物としてはマウス、ラッ
ト、ウサギ、ヤギ、ハムスターなどを用いることができ
る。ポリクローナル抗体は、例えば、レーンらの方法、
Antibodies:ALaboratory Ma
nual,Second Edition(1989)
(Plainview New York:Cold
Spring Harbor Laboratory
Press).などに従って作製することができる。哺
乳動物に抗原を1回目の投与後、1〜2週間毎に3〜1
0回投与することで免疫された哺乳動物を得て、それら
の哺乳動物から血清を採取し、精製することで作製でき
る。該抗原の投与は、1回目の投与の後1〜2週間おき
に3〜10回行う。該抗原の投与量は1回当たり動物1
匹に対し、50〜100μgが好ましい。ペプチドを用
いる場合は、適当な担体に共有結合させたものを抗原と
するのが望ましい。抗原とするペプチドは、遺伝子工学
的手法やペプチド合成機で合成することができる。各投
与後、3〜7日目に眼底静脈叢より採血し、該血清が免
疫に用いた抗原と反応することを酵素免疫測定法(EL
ISA法):医学書院刊 1976年、Antibod
ies:A Laboratory Manual,S
econd Edition(1989)(Plain
view New York:Cold Spring
Harbor Laboratory Pres
s).などに記載の酵素免疫測定法などで確認すること
ができる。免疫された哺乳動物から採血し、抗体価を測
定する。十分な抗体価が得られるまでに免疫された時点
で採血し、血清を調製することによりポリクローナル抗
体を得ることができる。ポリクローナル抗体の分離、精
製方法としては、遠心分離、硫酸アンモニウムによる塩
析、カプリル酸沈殿(Antibodies:ALab
oratory Manual,Second Edi
tion(1989)(Plainview New
York:Cold Spring Harbor L
aboratory Press).)またはDEAE
−セファロースカラム、陰イオン交換カラム、プロテイ
ンAカラム、G−カラムあるいはゲル濾過カラムなどの
各種クロマトグラフィーを、単独または組み合わせるこ
とで行うことができる。
【0042】(ii)モノクローナル抗体の作製 (a)抗体産性細胞の調製 モノクローナル抗体は、(i)で十分な抗体価が得られ
たのち、それらの哺乳動物から脾臓またはリンパ節を採
取し、それらから得られた抗体産生細胞を骨髄腫(ミエ
ローマ)細胞と融合させることにより、モノクローナル
抗体産生ハイブリドーマを得ることができる。骨髄種細
胞としては、マウスまたはラットから樹立した細胞株を
用いる。細胞融合の方法は既知の方法で行うことがで
き、例えば、ケーラーとミルスタインの方法(Natu
re,256,495−497(1975).)に従っ
て作製することができる。本発明のポリペプチド、その
部分ペプチドもしくはその部分ペプチドを含むポリペプ
チドを投与して、十分な抗体価を示したラットに抗原物
質を最終投与した後3〜7日目に、抗体産生細胞として
脾臓を摘出する。 該脾臓をMEM培地(日水製薬社
製)中で細断し、ピンセットでほぐし、1,200rp
mで5分間遠心分離した後、沈殿分画を得る。得られた
沈殿画分の脾細胞をTris−塩化アンモニウム緩衝液
(pH7.65)で1〜2分間処理し赤血球を除去した
後、MEM培地で3回洗浄し、得られた脾細胞を抗体産
生細胞として用いる。
【0043】(b)骨髄腫細胞の調製 骨髄腫細胞としては、マウスまたはラットから由来の株
化細胞を使用し、そのような細胞として、例えば、8−
アザグアニン耐性マウス(BALB/c由来)骨髄腫細
胞P3−X63Ag8−U1株(以下、P3−U1と略
す)(CurrTopics. Microbiolo
gycal Immunology,81,1(197
8).、Europian Journal of I
mmunology,6,511(1976).)、S
P2/0−Ag14株(以下、SP−2と略す)(Na
ture,276、269(1978).)、P3−X
63−Ag8653株(以下、653と略す)(Jou
rnal of Immunology,123,15
48(1979).)、P3−X63−Ag8(以下、
X63と略す)(Nature,256,495(19
75).)などを用いることができる。これらの細胞株
は、8−アザグアニン培地(15μg/ml 8−アザ
グアニンを含む正常培地(1.5mM グルタミン、5
×10-5M2−メルカプトエタノール、10μg/ml
ジェンタマイシンおよび10%牛胎児血清(FCS)
(CSL社製)を含むRPMI1640培地))で継代
し、細胞融合を行う3〜4日前に正常培地で培養する。
細胞融合には、そのようにして調製した細胞を2×10
7個以上用いる。
【0044】(c)ハイブリドーマの作製 (a)で調製した抗体産生細胞と(b)で調製した骨髄
腫細胞をMEM培地またはPBS(1.83gリン酸二
ナトリウム、0.21gリン酸一カリウム、7.65g
NaCl/L、pH7.2)で洗浄し、骨髄腫細胞の細
胞数に対し抗体産生細胞5〜10倍になるよう混合し、
1,200rpmで5分間遠心分離した後、沈殿分画を
得る。得られた沈澱画分の細胞群をよくほぐし、該細胞
群に対し抗体産生細胞108当たり、ポリエチレングリ
コール溶液(2g ポリエチレングリコール−1000
(PEG−1000)、2ml MEM培地、0.7m
lジメチルスルホキシド(DMSO))を0.2〜1m
lを37℃で攪拌しながら添加し、更に1〜2分間毎に
MEM培地1〜2mlを数回添加する。MEM培地で全
量を50mlになるように調製し、900rpmで5分
間遠心分離した後、沈殿分画を得る。沈殿分画にHAT
培地(正常培地、10-4M ヒポキサンチン、1.5×
10-5M チミジンおよび4×10-7M アミノプテリ
ンを含む)100mlを添加し、ゆるやかにほぐし懸濁
する。該懸濁液を96穴培養用プレートの各穴に100
μl穴ずつ分注し、37℃、5% CO2存在下で7〜
14日間培養する。酵素免疫測定法(Antibodi
es:A Laboratory Manual,Se
cond Edition(1989)(Plainv
iew New York:Cold Spring
Harbor Laboratory Press).
などに記載の方法で、培養上清に産生された抗体のう
ち、本発明のポリペプチドに特異的に反応する抗体を産
生するハイブリドーマを選択する。
【0045】(5)本発明ポリペプチドの免疫学的検出
方法 本発明ポリペプチドの免疫学的検出方法としては、該ポ
リペプチドまたはその部分ペプチドに対する抗体を直接
または間接的に酵素、蛍光物質、放射性同位体、ラテッ
クスなどに結合した標識体を用いることにより該ポリペ
プチドまたはその部分ペプチドを測定する方法が挙げら
れる。そのような測定方法として、例えば、西洋ワサビ
ペルオキシダーゼやアルカリフォスファターゼなどの酵
素標識により検出するELISA法や化学発光法、ルミ
ノールやGFP(Green Fluorescenc
e Protein)などの蛍光標識を検出するFIT
C法、125Iなどの放射性同位体標識を検出するRIA
法、ラテックスに結合したラテックス凝集法などが例示
される。また、そのような測定方法として、ウェスタン
ブロット法および免疫組織染色なども例示される。さら
に、そのような測定方法を用いることにより本発明のポ
リペプチドまたはその部分ペプチドを定量することもで
きる。
【0046】(6)mRNAの定量方法 本発明のポリヌクレオチドより調製したオリゴヌクレオ
チドを用い、ノーザンハイブリダイゼーション法または
RT−PCR法によりmRNAを定量することで本発明
のポリペプチドをコードするDNAの発現量を定量する
ことができる。正常あるいは疾患モデル動物、例えば、
マウス、ラット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、
イヌ、サルなどでmRNAを定量する場合、必要によっ
て抗癌剤などの薬剤などを投与し、一定時間経過後に、
血液、脳、胃、腎臓などの臓器または組織を単離し、細
胞を調製する。得られた細胞から当該分野で周知慣用の
常法によりmRNAを抽出し、RT−PCR法やノーザ
ンブロットハイブリダイゼーション法などでmRNAを
定量・解析することができる。本発明のポリペプチドも
しくはその部分ペプチドを発現する形質転換体からのm
RNAを定量する場合も、該形質転換体から当該分野で
周知慣用の常法によりmRNAを抽出し、RT−PCR
法やノーザンブロットハイブリダイゼーション法などで
mRNAを定量・解析することができる。
【0047】(7)癌の検出方法 癌の検出方法としては、本発明のポリペプチドの免疫学
的検出方法で本発明のポリペプチドと反応する抗体のう
ちエピトープが異なる2種類のモノクローナル抗体を用
いたサンドイッチELISA法、125Iなどの放射性同
位体で標識した本発明のポリペプチドとそれを認識する
抗体とを用いるラジオイムノアッセイ法などが例示され
る。上記検出法は、胃癌などの診断に利用することがで
きる。本発明のポリペプチドは、胃癌患者の癌細胞にお
いてその発現が増加していることから、本遺伝子の多型
を調べることにより、胃癌などの診断や予後の予測に利
用できる。また、本遺伝子の多型と、本遺伝子が発現し
ている臓器、例えば、脾臓、腎臓、肝臓、胎盤、胃など
における疾患との関連を調べることにより、他の疾患の
診断にも利用できる。本遺伝子の多型解析は、本遺伝子
の遺伝子配列情報を用いて行うことができる。具体的に
は、サザンブロット法、ダイレクトシークエンス法、P
CR法、DNAチップ法などを用いて遺伝子多型を解析
することができる(臨床検査,42,1507−151
7(1998).、臨床検査,42,1565−157
0(1998).)。
【0048】(9)癌の診断用キット 本発明の抗体を用いて免疫学的手法によっても癌の診断
を行なうことができる。また、本発明のポリヌクレオチ
ドは、ノーザンハイブリダイゼーション法またはPCR
法を用いたそれら癌の診断に利用することが可能であ
る。従って、抗体を用いた診断の場合には、本発明の抗
体の他に、標準抗原として本発明のポリペプチドが含ま
れる。更にキット中には標準曲線が含まれていてもよ
い。また、ポリヌクレオチドを用いた診断の場合には、
キット中には標識された本発明のポリヌクレオチドが含
まれる。
【0049】(10)本発明ポリペプチドのDNAの転
写抑制およびmRNAの翻訳抑制方法 本発明のポリヌクレオチドを投与することにより、本発
明のポリペプチドの生産を抑制することができる。即
ち、本発明のポリヌクレオチドを用いて、本発明のポリ
ペプチドをコードするDNAの転写の抑制、本発明のポ
リペプチドをコードするmRNAの翻訳の抑制を行うこ
とができる。
【0050】(11)結合物質のスクリーニング方法 本発明のポリペプチドまたはその部分ペプチドは、本発
明のポリペプチドに結合する物質を探索またはスクリー
ニングするための試薬として有用である。すなわち、本
発明は、本発明のポリペプチド、その部分ペプチドもし
くはそれらの塩と被験物質とを接触させることを特徴と
する本発明のポリペプチドに対する結合物質のスクリー
ニング方法を提供する。被験物質としては、例えば、天
然または化学的に合成された化学物質、トリプシンなど
のプロテアーゼに属するタンパク質、ヒトまたはマウ
ス、ラット、ブタ、ウシ、ヒツジ、サルなどの哺乳動物
の組織抽出物、細胞培養液などが用いられる。これらの
被験物質を本発明のポリペプチドに添加し、結合活性な
どを測定しながら分画し、最終的に単一の結合物質を得
ることができる。また、プロテアーゼに関しては、その
活性を本発明のポリペプチドまたはその部分ペプチドが
阻害することが可能かどうか検討することによりスクリ
ーニングすることも可能である。具体的には、本発明の
結合物質のスクリーニング方法は、本発明のポリペプチ
ドもしくはその部分ペプチドを用いるか、組換え型ポリ
ペプチドの発現系を構築し、該発現系を用いた結合アッ
セイ系を用いるか、本発明のポリペプチドに結合して細
胞刺激活性、例えば、アラキドン酸遊離、アセチルコリ
ン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞
内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位
変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化ま
たはpHの低下などを促進する活性または抑制する活性
などを測定するか、あるいはプロテアーゼに対する阻害
活性を測定してスクリーニングすることができる。
【0051】結合物質のスクリーニング方法に用いるポ
リペプチドとしては、本発明のポリペプチドまたは本発
明の部分ペプチドを含有するものであれば何れのもので
あってもよいが、好ましくは動物細胞を用いて発現させ
たポリペプチドを用いる。そのようなポリペプチドを製
造方法は前述の発現方法が用いられるが、好ましくは該
ポリペプチドをコードするDNAを動物細胞や昆虫細胞
で発現させたポリペプチドを用いる。また、部分ペプチ
ドを製造する場合は、目的とする部分ペプチドをコード
するDNA断片として、通常、相補的なDNAが用いら
れるが、必ずしもこれに制約されるものではなく、遺伝
子断片や合成DNAなどを用いてもよい。本発明のポリ
ペプチドをコードするDNA断片を宿主に導入し、それ
らを効率よく発現させるためには、該DNA断片を昆虫
を宿主とするバキュロウイルスに属する核多角体病ウイ
ルス(Nuclear polyhedrosis v
irus:NPV)のポリヘドリンプロモーター、SV
40由来のプロモーター、レトロウイルスのプロモータ
ー、メタロチオネインプロモーター、熱ショックプロモ
ーター、サイトメガロウイルスプロモーター、SRαプ
ロモーターなどの下流に組み込むのが好ましい。発現し
たポリペプチドの量と質は文献(The Journa
l of Biological Chemistr
,267,19555〜19559(1992).)
などに記載された方法など当該分野で周知の方法に従っ
て検定することができる。
【0052】本発明の結合物質のスクリーニング方法に
用いるポリペプチドにおいて、精製された本発明のポリ
ペプチドもしくはその部分ペプチドを用いてもよいが、
該ポリペプチドを含有する細胞または細胞培養上清を用
いることもできる。本発明のポリペプチドを含有する細
胞を用いる場合、固定化したものを用いてもよく、当該
分野において周知の固定化方法に従いグルタルアルデヒ
ド、ホルマリンなどを用いて固定化することができる。
本発明のポリペプチドを含有する細胞としては、本発明
のポリペプチドを発現した宿主をいうが、該宿主として
は、大腸菌、枯草菌、酵母、動物細胞、植物細胞、昆虫
細胞などが用いられる。本発明のポリペプチドまたはそ
の塩に対する結合物質をスクリーニングするためには、
適当なポリペプチド画分と、標識した被検物質が必要で
ある。ポリペプチド画分としては、天然型のポリペプチ
ド画分か、またはそれと同等の活性を有する組換え型ポ
リペプチド画分などが望ましい。ここで、同等の活性と
は、同等の結合物質結合活性、シグナル情報伝達作用な
どを示す。標識した被検物質としては、放射性同位体、
例えば、3H、125I、14C、35Sなどで標識した、例え
ば、タイプIVコラーゲンおよびラミニン等の基底膜タ
ンパク質に属するタンパク質を挙げることができる。
【0053】本発明のポリペプチド対する結合物質のス
クリーニング方法として具体的には、本発明のポリペプ
チドまたはその部分ペプチドを含有する培養上清を測定
に適したスクリーニング用溶液に添加しポリペプチド溶
液を調製する。スクリーニング用溶液としては、結合物
質と本発明のポリペプチドまたはその部分ペプチドとの
結合を阻害しない溶液であれば何れのものも用いること
ができ、りん酸緩衝液(pH4〜10)、Tris−H
Cl緩衝液が例示されるが、好ましくはりん酸緩衝液
(pH6〜8の)を用いる。また、非特異的結合を低減
させる目的で、CHAPS、Tween−80(花王−
アトラス社製)、ジギトニン、デオキシコレートなどの
界面活性剤やウシ血清アルブミン(BSA)やゼラチン
などの各種タンパク質を溶液に添加してもよい。さら
に、結合物質がタンパク質の場合、プロテアーゼによる
それらの分解を抑える目的でPMSF、ロイペプチン、
E−64(ペプチド研究所製)、ペプスタチンなどのプ
ロテアーゼ阻害剤を添加してもよい。
【0054】ポリペプチド溶液0.01ml〜10mlを
容器などに分注し、一定量(5000cpm〜5000
00cpm)の標識被検物質を添加したものおよび非特
異的結合量(NSB)測定のために大過剰の未標識被検
物質を添加した試料を調製する。各試料を0〜50℃、
好ましくは4〜37℃で、約20分から24時間、好ま
しくは約30分から3時間反応を行う。反応液はガラス
繊維濾紙などで濾過し、適量のスクリーニング用溶液で
容器などを洗浄したものも濾過し残さを収集する。ガラ
ス繊維濾紙などに残存する残さの放射活性を液体シンチ
レーションカウンターあるいはγ−カウンターで計測
し、全結合量(B)から非特異的結合量(NSB)を引
いたカウント(B−NSB)が0cpmを越える被検物
質を本発明のポリペプチドまたはその塩に対する結合物
質として選択することができる。
【0055】本発明のポリペプチドに対する結合物質を
スクリーニングするためには、該ポリペプチドを介する
細胞刺激活性、例えば、アラキドン酸遊離、アセチルコ
リン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生成、細
胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電
位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化
またはpHの低下などを促進する活性または抑制する活
性またはなどを公知の方法または市販の測定用キットを
用いて測定することができる。具体的には、ポリペプチ
ドを含有する細胞をマルチディッシュなどで培養し、結
合物質のスクリーニングを行なうのに適当なスクリーニ
ング溶液で培地を置換した後、被検物質などを添加して
一定時間インキュベートした後、細胞または上清を回収
し、各種細胞刺激活性を各物質の測定方法により定量す
る。細胞刺激活性の指標とする物質、例えば、アラキド
ン酸などの生成が、細胞が含有する分解酵素によって検
定困難な場合は、該分解酵素に対する阻害剤を添加して
測定を行なってもよい。また、cAMP産生抑制などの
活性については、フォルスコリンなどで細胞の基礎的産
生量を増大させておいた細胞に対する産生抑制作用とし
て検出することができる。
【0056】本発明のポリペプチドに対する結合物質と
してプロテアーゼをスクリーニングするためには、該ポ
リペプチドを介するプロテアーゼ阻害活性を公知の方法
または市販の測定用キットを用いて測定することができ
る。具体的には、本発明のポリペプチドを、市販のプロ
テアーゼ測定キットに加え、阻害活性を測定することに
より検出することができる。
【0057】(12)結合物質のスクリーニング用キッ
ト 本発明のポリペプチドまたはその塩に結合する物質スク
リーニング用キットは、本発明のポリペプチド、その部
分ペプチドもしくはそれらの塩、本発明のポリペプチド
を含有する細胞、または本発明のポリペプチドを含有す
る培養液などを含んでいる。本発明の結合物質スクリー
ニング用キットとしては、次のものが例示される。 (i)結合物質のスクリーニング用試薬 スクリーニング用溶液および洗浄用溶液としてHank
s’ Balanced Salt Solution
(インビトロジェン社製)に、0.05%のウシ血清ア
ルブミン(シグマ社製)を加えたものを孔径0.45μ
mのフィルターで濾過滅菌したものを、4℃で保存した
ものまたは用時調製したもの。 (a)本発明のポリペプチド 本発明のポリペプチドを発現させたCHO細胞を、12
穴プレートに5×10 5個/穴で継代し、37℃、5%
CO2、で2日間培養したもの。 (b)標識被検物質 市販の3H、125I、14C、35Sなどで標識した被検物質
した溶液を4℃あるいは−20℃にて保存し、測定用緩
衝液にて1μMに希釈するして用時調製する。水に難溶
性を示す被検物質については、ジメチルホルムアミド、
DMSO、メタノールなどに溶解する。 (c)非標識被検物質 標識物質と同じものを100〜1000倍濃度で調製し
たもの。
【0058】(ii)測定法 (a)12穴組織培養用プレートにて培養した本発明の
ポリペプチド発現CHO細胞を、測定用緩衝液1mlで
2回洗浄した後、490μlの測定用緩衝液を各穴に加
える。 (b)標識被検物質を5μl加え、室温にて1時間反応
させる。非特異的結合量を測定ためには非標識被検物質
を5μl加える。 (c)反応液を除去し、1mlの洗浄溶液で3回洗浄す
る。細胞に結合した標識被検物質を0.2M NaOH
(1% SDSを含む)で溶解し、4mlの液体シンチ
レーターA(和光純薬製)と混合する。 (d)液体シンチレーションカウンター(ベックマン社
製)を用いて放射活性を測定する。
【0059】(13)結合活性調節物質のスクリーニン
グ方法 本発明のポリペプチドと結合物質との結合性を変化させ
る物質のスクリーニング方法としては、本発明のポリペ
プチドまたは該ポリペプチドを発現する組換え体発現系
を構築し、バイオアッセイ系または結合アッセイ系を用
いることによって、結合物質と本発明のポリペプチドと
の結合性を変化させる物質、例えば、ペプチド、蛋白
質、非ペプチド性物質、合成物質、発酵生産物などを効
率よくスクリーニングすることができる。このような物
質には、(a)結合物質と本発明のポリペプチドとの結
合を介する細胞刺激活性、例えば、アラキドン酸遊離、
アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAM
P生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産
生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−f
osの活性化またはpHの低下などを促進する活性また
は抑制する活性などの増強あるいは減少させる物質、
(b)結合物質と本発明のポリペプチドとの結合力を増
強する物質あるいは減少させる物質が挙げられる。
【0060】すなわち、本発明は、(i)本発明のポリ
ペプチド、その部分ペプチドまたはそれらの塩と結合物
質を接触させた場合および(ii)本発明のポリペプチ
ド、その部分ペプチドまたはそれらの塩と結合物質およ
び被検物質とを接触させた場合の結合物質の結合量を比
較することを特徴とする結合物質と本発明のポリペプチ
ド、その部分ペプチドまたはそれらの塩との結合性を変
化させる物質のスクリーニング方法を提供する。本発明
の結合活性調節物質のスクリーニング方法は、(i)お
よび(ii)の場合において、該ポリペプチドと結合物
質との結合量を、例えば、細胞刺激活性などを測定する
ことにより比較することを特徴とする。
【0061】本発明の結合活性調節物質のスクリーニン
グ方法として、具体的には、(a)本発明のポリペプチ
ドなどと標識結合物質をに接触させた場合、および、標
識結合物質および被検物質を接触させた場合における、
該ポリペプチドなどに対する標識結合物質の結合量を測
定し、比較することを特徴とする結合物質と本発明のポ
リペプチドなどとの結合性を変化させる物質をスクリー
ニング方法、(b)本発明のポリペプチドなどを含有す
る細胞または細胞培養液と標識結合物質を接触させた場
合、および、標識結合物質および被検物質を接触させた
場合における、該細胞または細胞培養液における該ポリ
ペプチドなどに対する標識結合物質の結合量を測定し、
比較することを特徴とする結合物質と本発明のポリペプ
チド等との結合性を変化させる物質のスクリーニング方
法、(c)本発明のポリヌクレオチドを含有する形質転
換体を培養することによって細胞培養液に分泌したポリ
ペプチドなどと標識結合物質を接触させた場合、およ
び、標識結合物質および被検物質を接触させた場合にお
ける、該ポリペプチドなどに対する標識結合物質の結合
量を測定し、比較することを特徴とする結合物質と本発
明のポリペプチドなどとの結合性を変化させる物質また
はその塩のスクリーニング方法などが列挙される。
【0062】(14)結合活性調節物質のスクリーニン
グ用キット 結合物質と本発明のポリペプチドなどとの結合性を変化
させる物質またはその塩のスクリーニング用キットは、
本発明のポリペプチド、本発明のポリペプチドを含有す
る細胞、または本発明のポリペプチドを含有する細胞培
養液を含有するものなどである。本発明のスクリーニン
グ用キットの例としては、次のものが挙げられる。 (i)結合物質のスクリーニング用試薬 スクリーニング用溶液および洗浄用溶液としてHank
s’ Balanced Salt Solution
(インビトロジェン社製)に、0.05%のウシ血清ア
ルブミン(シグマ社製)を加えたものを孔径0.45μ
mのフィルターで濾過滅菌したものを、4℃で保存した
ものまたは用時調製したもの。 (a)本発明のポリペプチド 本発明のポリペプチドを発現させたCHO細胞を、12
穴プレートに5×10 5個/穴で継代し、37℃、5%
CO2、で2日間培養したもの。 (b)標識被検物質 市販の3H、125I、14C、35Sなどで標識した被検物質
した溶液を4℃あるいは−20℃にて保存し、測定用緩
衝液にて1μMに希釈するして用時調製する。水に難溶
性を示す被検物質については、ジメチルホルムアミド、
DMSO、メタノールなどに溶解する。 (c)非標識被検物質 標識物質と同じものを100〜1000倍濃度で調製し
たもの。
【0063】(ii)測定法 (a)12穴組織培養用プレートにて培養した本発明の
ポリペプチド発現CHO細胞を、測定用緩衝液1mlで
2回洗浄した後、490μlの測定用緩衝液を各穴に加
える。 (b)標識被検物質を5μl加え、室温にて1時間反応
させる。非特異的結合量を測定ためには非標識被検物質
を5μl加える。 (c)反応液を除去し、1mlの洗浄溶液で3回洗浄す
る。細胞に結合した標識被検物質を0.2M NaOH
(1% SDSを含む)で溶解し、4mlの液体シンチ
レーターA(和光純薬製)と混合する。 (d)液体シンチレーションカウンター(ベックマン社
製)を用いて放射活性を測定する。
【0064】(15)発現調節物質のスクリーニング方
法 本発明のポリペプチドまたはその部分ペプチドの発現調
節物質のスクリーニング方法は、本発明のポリヌクレオ
チドあるいは上記(5)記載の抗体を用いることによ
り、本発明のポリペプチドまたはその部分ペプチドの発
現調節物質のスクリーニングに用いることができる。す
なわち、本発明は、例えば、(i)非ヒト哺乳動物の血
液、特定の臓器、臓器から単離した組織もしくは細胞、
または(ii)形質転換体等に含まれる本発明のポリペ
プチドまたはその部分ペプチドのmRNA量あるいはタ
ンパク質量を測定することにより、本発明のポリペプチ
ドまたはその部分ペプチドの発現調節物質のスクリーニ
ングを行うことができる。
【0065】(16)発現調節物質のスクリーニング用
キット 本発明のポリペプチドの発現調節物質またはその塩のス
クリーニング用キットは、本発明のポリペプチド、本発
明のポリペプチドを含有する細胞、または本発明のポリ
ペプチドを含有する細胞培養液を含有するものなどであ
る。本発明のスクリーニング用キットの例としては、次
のものが挙げられる。
【0066】(17)免疫学的定量方法に基づくスクリ
ーニング用キット 本発明ポリペプチドの定量方法としては、液相中で本発
明のポリペプチドと反応する抗体のうちエピトープが異
なる2種類のモノクローナル抗体を用いたサンドイッチ
ELISA法、126Iなどの放射性同位体で標識した本
発明のポリペプチドとそれを特異的に認識する抗体とを
用いるラジオイムノアッセイ法などが例示される。従っ
て、抗体を用いた診断の場合には、本発明の抗体の他
に、標準抗原として本発明のポリペプチドが含まれる。
更にキット中には標準曲線が含まれていてもよい。
【0067】(18)分子生物学的定量方法に基づくス
クリーニング用キット 本発明のポリヌクレオチドあるいは該ポリヌクレオチド
から調製したオリゴヌクレオチドを用い、ノーザンハイ
ブリダイゼーション法またはPCR法などにより、本発
明のポリペプチドをコードするDNAの発現量をmRN
Aレベルで定量することができる。具体的には、(i)
正常あるいは疾患モデル非ヒト哺乳動物、例えば、マウ
ス、ラット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イ
ヌ、サルなどに対して、薬剤、例えば、抗癌剤などなど
を投与し、一定時間経過した後、血液、特定の臓器、例
えば、脳、胃、腎臓など、あるいは臓器から単離した組
織または細胞を得る。得られた細胞に含まれる本発明の
ポリペプチドまたはその部分ペプチドのmRNAは、例
えば、当該分野において周知の抽出方法によりmRNA
を抽出し、例えば、TaqManPCRなどの手法を用
いることにより定量、または周知のノーザンブロット法
により解析することもできる、または(ii)本発明の
ポリペプチドもしくはその部分ペプチドを発現する形質
転換体を前述の方法に従い作製し、該形質転換体に含ま
れる本発明のポリペプチドまたはその部分ペプチドのm
RNAを同様にして定量、解析することができる。ま
た、ポリヌクレオチドを用いた診断の場合には、キット
中には標識された本発明のポリヌクレオチドが含まれ
る。
【0068】(19)非ヒトノックアウトおよび非ヒト
トランスジェニック動物の作製 本発明のポリヌクレオチドを含むベクターを用い、目的
とする非ヒト動物、例えばウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、
ウマ、ニワトリ、マウスなどの胚性幹細胞(embry
onic stemcell)において染色体上の本発
明のポリペプチドをコードするDNAを例えば、Nat
ure,326,6110,295(1987).、
ell,51,3,503(1987).などに記載の
公知の相同組換えの手法により不活化または任意の配列
と置換した変異クローンを作成することができる。この
ようにして作成した胚性幹細胞クローンを用い、非ヒト
動物の受精卵の胚盤胞(blastcyst)への注入
キメラ法または集合キメラ法などの手法により胚性幹細
胞クローンと正常細胞からなるキメラ個体を作成するこ
とができる。該キメラ個体と正常個体の掛け合わせによ
り、全身の細胞の染色体上の本発明のポリペプチドをコ
ードするDNAに任意の変異を有する個体を得ることが
でき、さらにその個体の掛け合わせにより相同染色体の
双方に変異が入った、ホモ個体を得ることができる。こ
のようにして動物個体において、染色体上の本発明のポ
リペプチドをコードするDNAの任意の位置へ変異の導
入が可能である。例えば染色体上の本発明のポリペプチ
ドをコードするDNAの翻訳領域中への塩基置換、欠
失、挿入などの変異を導入することにより、その産物の
活性を変化させることができる。またその発現制御領域
への同様な変異の導入により、発現の程度、時期、組織
特異性などを改変させることも可能である。さらにCr
e−loxP系との組合せにより、より積極的に発現時
期、発現部位、発現量等を制御することも可能である。
このような例として、脳のある特定の領域で発現される
プロモータを利用して、該領域での目的遺伝子欠失(C
ell,87(7),1317(1996).)やCr
eを発現するアデノウィルスを用いて、目的の時期に臓
器特異的な目的遺伝子欠失(Science,278,
5335(1997).)などが知られている。従って
染色体上の本発明のポリペプチドをコードするDNAに
ついてもこのように任意の時期や組織で発現を制御また
は任意の置換、欠失、挿入、不可をその翻訳領域や、発
現制御領域に有する非ヒトノックアウトまたは非ヒトト
ランスジェニック動物を作製することが可能である。こ
のようなノックアウトおよびトランスジェニック非ヒト
動物は任意の時期、任意の程度または任意の部位で、本
発明のポリペプチドに起因する種々の疾患の症状を誘導
することができる。従って、本発明のノックアウトおよ
びトランスジェニック非ヒト動物は、本発明のポリペプ
チドに起因する種々の疾患の治療や予防において極めて
有用な動物モデルとなる。特にその治療薬、予防薬等の
評価用モデルとして非常に有用である。
【0069】(20)医薬 本発明の抗体、結合物質、結合調節物質、または発現調
節物質を含有する医薬は、治療薬として該物質単独で投
与することも可能ではあるが、通常は薬理学的に許容さ
れる一つあるいはそれ以上の担体と一緒に混合し、製剤
学の技術分野においてよく知られる任意の方法により製
造した医薬製剤として提供するのが望ましい。投与経路
は、治療に際して最も効果的なものを使用するのが望ま
しく、経口投与、または口腔内、気道内、直腸内、皮
下、筋肉内および静脈内等の非経口投与をあげることが
できる。投与形態としては、噴霧剤、カプセル剤、錠
剤、顆粒剤、シロップ剤、乳剤、座剤、注射剤、軟膏、
テープ剤等があげられる。経口投与に適当な製剤として
は、乳剤、シロップ剤、カプセル剤、錠剤、散剤、顆粒
剤等があげられる。例えば乳剤およびシロップ剤のよう
な液体調製物は、水、ショ糖、ソルビトール、果糖など
の糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ルなどのグリコール類、ごま油、オリーブ油、大豆油な
どの油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類などの防
腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミントなどのフ
レーバー類などを添加剤として用いて製造できる。カプ
セル剤、錠剤、散剤、顆粒剤などは、乳糖、ブドウ糖、
ショ糖、マンニトールなどの賦形剤、デンプン、アルギ
ン酸ナトリウムなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウ
ム、タルクなどの滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ゼラチンなどの結合剤、脂
肪酸エステルなどの界面活性剤、グリセリンなどの可塑
剤などを添加剤として用いて製造できる。非経口投与に
適当な製剤としては、注射剤、座剤、噴霧剤などがあげ
られる。例えば、注射剤は、塩溶液、ブドウ糖溶液、あ
るいは両者の混合物からなる担体などを用いて調製す
る。座剤はカカオ脂、水素化脂肪またはカルボン酸など
の担体を用いて調製される。また、噴霧剤は該物質その
もの、ないしは受容者の口腔および気道粘膜を刺激せ
ず、かつ該物質を微細な粒子として分散させ吸収を容易
にさせる担体などを用いて調製する。担体として具体的
には乳糖、グリセリンなどが例示される。該物質および
用いる担体の性質により、エアロゾル、ドライパウダー
などの製剤が可能である。また、これらの非経口剤にお
いても経口剤で添加剤として例示した成分を添加するこ
ともできる。
【0070】本発明のスクリーニング方法またはスクリ
ーニング用キットを用いて得られる物質またはその塩
は、結合物質と本発明のポリペプチドなどとの結合活性
を変化させる作用を有する物質であり、具体的には、
(a)結合物質と本発明のポリペプチドとの結合を介す
る細胞刺激活性、例えば、アラキドン酸遊離、アセチル
コリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生成、
細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜
電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性
化またはpHの低下などを促進する活性または抑制する
活性などを増強あるいは減少させる物質、(b)結合物
質と本発明のポリペプチドとの結合活性を増強する物質
あるいは減少させる物質である。該物質としては、低分
子化合物、ペプチド、タンパク、非ペプチド性物質、合
成物質、発酵生産物などが挙げられ、これら物質は新規
な物質であってもよいし、公知の物質であってもよいく
天然物質または非天然物質の何れでもよい。本発明のポ
リペプチドなどに対するアゴニストは、本発明のポリペ
プチドなどに対する結合物質が有する生理活性と同様の
作用を有しているので、該結合物質活性に応じて安全で
低毒性な医薬として有用である。本発明のポリペプチド
などに対するアンタゴニストは、本発明のポリペプチド
などに対する結合物質が有する生理活性を抑制すること
ができるので、該結合物質活性を抑制する安全で低毒性
な医薬として有用である。結合物質と本発明のポリペプ
チドとの結合力を増強する物質は、本発明のポリペプチ
ドなどに対する結合物質が有する生理活性を増強するた
めの安全で低毒性な医薬として有用である。結合物質と
本発明のポリペプチドとの結合力を減少させる物質は、
本発明のポリペプチドなどに対する結合物質が有する生
理活性を減少させるための安全で低毒性な医薬として有
用である。本発明のポリペプチドまたはその部分ペプチ
ドの発現量を変化させる物質を含有する各種疾病の予防
および/または治療剤本発明のポリペプチドは前述のと
おり、例えば中枢機能など生体内で何らかの重要な役割
を果たしていると考えられる。従って、本発明のポリペ
プチドまたはその部分ペプチドの発現量を変化させる物
質は、本発明のポリペプチドの機能不全に関連する疾患
の予防および/または治療剤として用いることができ
る。該物質を本発明のポリペプチドの機能不全に関連す
る疾患の予防および/または治療剤として使用する場合
は、常套手段に従って製剤化することができる。例え
ば、該物質は、必要に応じて糖衣を施した錠剤、カプセ
ル剤、エリキシル剤、マイクロカプセル剤などとして経
口的に、あるいは水もしくはそれ以外の薬学的に許容し
得る液との無菌性溶液、または懸濁液剤などの注射剤の
形で非経口的に使用できる。例えば、該物質を生理学的
に認められる公知の担体、香味剤、賦形剤、ベヒクル、
防腐剤、安定剤、結合剤などとともに一般に認められた
製剤実施に要求される単位用量形態で混和することによ
って製造することができる。これら製剤における有効成
分量は指示された範囲の適当な容量が得られるようにす
るものである。
【0071】錠剤、カプセル剤などに混和することがで
きる添加剤としては、例えば、ゼラチン、コーンスター
チ、トラガント、アラビアゴムのような結合剤、結晶性
セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラチ
ン、アルギン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マグ
ネシウムのような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカリ
ンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油またはチ
ェリーのような香味剤などが用いられる。調剤単位形態
がカプセルである場合には、上記タイプの材料にさらに
油脂のような液状担体を含有することができる。注射の
ための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中の活性
物質、胡麻油、椰子油などのような天然産出植物油など
を溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従って
処方することができる。注射用の水性液としては、例え
ば、生理食塩水、ブドウ糖や補助薬を含むD−ソルビト
ール、D−マンニトール、塩化ナトリウムなどの等張液
などが用いられ、適当な溶解補助剤、例えば、エタノー
ル、プロピレングリコールやポリエチレングリコールな
どのアルコール類、ポリソルベート80やHCO−50
など非イオン性界面活性剤などと併用してもよい。油性
液としては、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いられ、
溶解補助剤である安息香酸ベンジル、ベンジルアルコー
ルなどと併用してもよい。また、上記予防・治療剤は、
例えば、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝液などの
緩衝液、塩化ベンザルコニウム、塩酸プロカインなどの
無痛化剤、ヒト血清アルブミン、ポリエチレングリコー
ルなどの安定剤、ベンジルアルコール、フェノールなど
の保存剤、酸化防止剤などと配合してもよい。調製され
た注射液は通常、適当なアンプルに充填される。このよ
うにして得られる製剤は安全で低毒性であるので、例え
ば、ヒトやラット、マウス、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウ
シ、ネコ、イヌ、サルなどの哺乳動物に対して投与する
ことができる。該物質またはその塩の1回の投与量は、
投与対象、対象臓器、症状、投与方法などにより差異は
あるが、経口投与の場合、例えば体重60kgの高血圧
症患者においては、一般に一日につき約0.1〜100
mg、好ましくは約1.0〜50mg、より好ましくは
約1.0〜20mgであり、非経口的に投与、例えば、
注射剤の場合は、例えば体重60kgの高血圧症患者に
おいては、一般に一日につき約0.01〜30mg程
度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましく
は約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与する。
他の動物の場合も、体重kg当たりに換算した量を投与
することができる。投与量または投与回数は、目的とす
る治療効果、投与方法、治療期間、年齢、体重などによ
り異なるが、通常成人1日当たり10μg〜8mg/k
gである。
【0072】
【実施例】以下実施例を示す。遺伝子操作的手法とし
て、特に断らない限りMolecular Cloni
ng:A Laboratory Manual,Se
cond Edition(1989)(Plainv
iew New York:Cold Spring
Harbar Laboratory Press)に
記載された方法を用いた。 実施例1 FIC1と相同性を有する新規ポリペプチド
(B606)をコードするcDNAのクローニング ヒト単球系培養細胞株であるTHP−1(ATCC:T
IB−202)より、TRIZOL試薬(インビトロジ
ェン社製)を用いて、添付のマニュアルに従い全RNA
を抽出し、500μgの全RNAを得た。この全RNA
より、QuickPrep Micro mRNA P
urification Kit(アマシャムファルマ
シアバイオテク社製)を用い、添付のマニュアルにした
がってmRNAを精製し、4μgのポリ(A)+RNA
を得た。SuperScriptChoice Sys
tem(インビトロジェン社製)を用いてポリ(A)+
RNAからクローニング用cDNA断片を調製した。ポ
リ(A)+RNA3μgをOligo(dT)12-18
rimerおよびSuperScript II RT
を用いてファーストストランドcDNAを合成し、
coliDNA polymeraseおよびco
liRNase Hを用いてセカンドストランドcDN
Aを合成した。得られたcDNAをT4 DNA Po
lymeraseで処理し、平滑末端をもつcDNAを
生成した後、EcoR I(Not I)Adapte
rをT4 DNA ligaseを用いて5’および
3’両末端に付加した。アダプターを付加したcDNA
はT4 polynucleotide kinase
を用いて5’末端をりん酸化した後、cDNA siz
e fraction columnsで約500bp
以上のcDNA断片を回収した。ベクターplasmi
d pSport1(インビトロジェン社製)を制限酵
EcoR I(宝酒造社製)で処理し、T4 pol
ynucleotide kinaseを用いて5’末
端をりん酸化した後、T4 DNA Ligaseを用
いて得られたcDNA断片をに組み込んだ。得られた組
換えプラスミドDNAをエタノール沈殿後、TE緩衝液
(10mM トリス−HCl(pH8.0)、1mM
EDTA2Na)20μlに溶解し、エレクトロポーレ
ーション法(Nucleic Acid Resear
ch,16,6127(1988).)によりElec
troMAX DH10B(インビトロジェン社製)に
導入し形質転換体を作製した。形質転換体をS.O.
C.培地(インビトロジェン社製)1ml中、37℃で
1時間培養し、100μg/mlのアンピシリンを含む
LB寒天培地に塗布し、37℃で一晩培養した。その結
果、cDNAライブラリーとして約100万個(挿入率
95%)のアンピシリン耐性を示す形質転換体を取得し
た。得られた形質転換体を別のLB寒天培地に塗布し、
37℃で一晩培養し、得られたコロニー約1000個か
らQIAprep Spin Miniprep Ki
t(キアゲン社製)を用い添付のマニュアルにしたがっ
てプラスミドを調製した。
【0073】上記で得られた約1000個のcDNAラ
イブラリーからクローニングしたcDNAの5’および
3’末端の塩基配列を解析し、既知のP型ATPase
ファミリーのアミノ酸配列とホモロジーを有するが完全
には一致しないアミノ酸配列をコードする塩基配列を有
するクローンを選択し、DYEnamic ET Dy
e Terminator Kit(MegaBAC
E)(アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用
い、添付のマニュアルに従って、MegaBACE50
0 DNA Analysis System(アマシ
ャムファルマシアバイオテク社製)により全塩基配列を
決定した。P型ATPaseファミリーとのアミノ酸配
列比較のための至適アラインメントは、遺伝子情報処理
ソフトウェアであるGENETYX(ソフトウェア社
製)を用いて、Lipman−Pearson法(Sc
ience,227,1435−1441(198
5).)により実施した。
【0074】その結果、1192個のアミノ酸よりなる
ポリペプチド(配列番号2:以下、B606)をコード
するcDNA(配列番号1)を得た。B606は51位
から69位、77位から99位、271位から292
位、323位から343位、875位から895位、9
05位から925位、955位から978位、991位
から1008位、1017位から1045位および10
66位から1087位の10箇所に膜貫通領域を有し、
163位から171位、389位から398位および8
13位から823位の3箇所にP型ATPase領域を
有する膜タンパク質である(図1)。B606はP型A
TPaseファミリーのうちヒトFIC1と最も類似性
が高く、53%の相同性を有していた。
【0075】実施例2 ヒト正常組織におけるB606
のmRNAの発現 実施例1で得られたcDNAライブラリーのうちB60
6をコードするcDNAを含むプラスミドを制限酵素
coR I(宝酒造社製)で消化し、QIAquick
Gel Extraction Kit(キアゲン社
製)を用い添付のマニュアルにしたがってB606を含
むcDNA断片を得た。得られたcDNA断片50ng
をRediprimer II DNA Labell
ingSystem(アマシャムファルマシアバイオテ
ク社製)を用い添付のマニュアルに従って、[α−32P]
dCTP(6000 Ci/mmol,20mCi/m
l)(NEN社製)で32Pで標識した。32P標識したc
DNA断片をプローブとして用いノーザンブロット解析
を行った。上記で調製した標識プローブをExpres
sHyb Hybridization Soluti
on(クロンテック社製)に添加し、該溶液にMult
iple Tissue Northern(MTN)
Blot(クロンテック社製)を浸漬し、65℃で1
6時間ハイブリダイゼーションを行なった。ハイブリダ
イゼーション後のナイロン膜を2×SSC(20×SS
C:3M NaCl、0.3M クエン酸ナトリウム、
pH7.0)で室温にて5分、1×SSCで50℃にて
30分、0.5×SSCで室温にて5分洗浄後、風乾し
た。次いで、このナイロン膜をイメージングプレート
(富士写真フイルム社製)共にイメージングプレートカ
セット(富士写真フイルム社製)に装着し、オートラジ
オグラフィーを行った後、イメージアナライザーFLA
3000Gで画像解析を行た。その結果、B606のm
RNAは約6kbの大きさで検出され、正常組織では脾
臓、腎臓および胎盤で発現が見られたが、それ以外では
ほとんど発現が見られなかった。
【0076】実施例3 ヒト癌組織におけるB606の
mRNAの発現 各種ヒト由来の正常組織および腫瘍組織においてB60
6のmRNA発現量から遺伝子発現について調べた。M
atched Tumor/Normal Expre
ssion Array(クロンテック社製)を、ハイ
ブリダイゼーション・バッファー(0.5Mりん酸緩衝
液、pH7.2;1%(w/v) ウシ血清アルブミン
(BSA)、1mM EDTA・2Na、7%(w/
v) ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を含む)に浸
し、65℃で1時間、予備ハイブリダイゼーションを行
った。次に、実施例1と同様にして50ngのB606
cDNAを含むcDNA断片をRediprimer
II DNA Labelling System(ア
マシャムファルマシアバイオテク社製)を用い添付のマ
ニュアルに従って、[α−32P] dCTP(6000
Ci/mmol,20mCi/ml)(NEN社製)で
32Pで標識した。32P標識したcDNA断片をハイブリ
ダイゼーションバッファーに添加し、該溶液中に予備ハ
イブリダイゼーション後のナイロン膜を浸漬した後、6
5℃で16時間ハイブリダイゼーションを行った。この
ナイロン膜を2×SSCで室温にて5分、1×SSCで
50℃にて30分、0.5×SSCで50℃にて30分
順次洗浄した後、風乾した。このナイロン膜をイメージ
ングプレート(富士写真フイルム社製)共にイメージン
グプレートカセット(富士写真フイルム社製)に装着
し、オートラジオグラフィーを行った後、イメージアナ
ライザーFLA3000Gで画像解析を行た。ヒトユビ
キチンを対照区とし、該ナイロン膜をデハイブリダイズ
後、添付のヒトユビキチンcDNAプローブを用いて上
記と同様に操作し解析を行った。対照区のの解析結果を
基に試験区の解析結果を補正した後、正常組織での発現
量に対する癌組織での発現量の比率を算出し、各種癌組
織における発現量を解析した。その結果、胃癌組織の7
例中7例においてB606遺伝子の発現の増加が見られ
た(図2)。
【0077】実施例4 B606の欠損変異体 実施例1で作製したヒト単球系培養細胞株THP−1由
来のcDNAライブラリーおよびB606cDNAを含
むcDNA断片をプローブとしてコロニーハイブリダイ
ゼーションを行いB606の欠損変異体を得た。ヒト単
球系培養細胞株THP−1由来のcDNAライブラリー
を約1×104コロニーずつ50枚のLB寒天培地にま
き、37℃で一晩培養を行いコロニーを形成させた。コ
ロニーをDNAブロッティング用メンブランHybon
d−N(アマシャムファルマシアバイオテク社製)に転
写した後、溶解溶液(10% SDS)、変性溶液
(0.5N NaOH、1.5M NaCl)、中和溶
液(0.5M Tris−HCl、pH7.0(1.5
M NaClを含む))および2×SSCで順次処理
し、風乾した。転写したDNAは該ナイロン膜に紫外線
照射することにより膜上に固定した。また、実施例1と
同様にして50ngのB606cDNAを含むcDNA
断片をRediprimer II DNA Labe
lling System(アマシャムファルマシアバ
イオテク社製)を用い添付のマニュアルに従って、[α
32P]dCTP(6000 Ci/mmol,20m
Ci/ml)(NEN社製)で32Pで標識した。標識プ
ローブをExpressHyb Hybridizat
ion Solution(クロンテック社製)に添加
し、該溶液に上記ナイロン膜を浸漬し、65℃で16時
間ハイブリダイゼーションを行なった。このナイロン膜
を2×SSCで室温にて5分、1×SSCで50℃にて
30分、0.5×SSCで室温にて5分順次洗浄した
後、風乾した。このナイロン膜をイメージングプレート
(富士写真フイルム社製)共にイメージングプレートカ
セット(富士写真フイルム社製)に装着し、オートラジ
オグラフィーを行った後、イメージアナライザーFLA
3000Gで画像解析を行た。シグナルが検出されたコ
ロニーについて単一クローンが得られるまでコロニーハ
イブリダイゼーションを繰り返し行った。得られた単一
クローンコロニーからQIAprep Spin Mi
niprep Kit(キアゲン社製)を用いてプラス
ミドDNAを調製し、DYEnamic ET Dye
Terminator Kit(MegaBACE)
(アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用い、添
付のマニュアルに従って、MegaBACE 500
DNA Analysis System(アマシャム
ファルマシアバイオテク社製)により全塩基配列を決定
した。その結果、B606cDNA(配列番号1の14
4位から3722位)のうち配列番号1で表される塩基
配列のうち1596位のGから1784位のAが欠損し
ており、配列番号2で表わされるアミノ酸配列のうち4
85番目のGlyから547番目のIleが欠損した1
129個のアミノ酸よりなるポリペプチドをコードする
cDNAを含むプラスミドを得た(図3)。スプライシ
ングの際に、一つのエクソンが欠損したものと考えられ
るが、この欠損領域近傍は、細胞内領域にあり、P型A
TPase活性に必要なP型ATPaseドメインが存
在している。また、FIC1遺伝子の同領域近傍におけ
る遺伝子変異が1型家族性肝臓内胆汁うっ帯(Fami
lial Intrahepatic choleat
asis type I)の原因であることが報告され
ている(Nature genetics,18,21
9−224(1998).)ことから、B606に於い
ても同領域の変異がその機能において重要である可能性
を示唆している。
【0078】
【発明の効果】本発明により、胃癌マーカーである新規
ATPase様ポリペプチド、該ポリペプチドをコード
するポリヌクレオチド、該DNAが組み込まれた組換え
体ベクター、該組換え体ベクターを保有する形質転換
体、該ポリペプチドの製造法、該ポリペプチドを認識す
る抗体、該抗体を用いる本発明のポリペプチドの定量方
法、該ポリペプチドのmRNAの定量方法、該ポリぺプ
チドに対する結合物質のスクリーニング方法、該ポリぺ
プチドと結合物質との結合性を変化させる物質のスクリ
ーニング方法、該ポリぺプチドの発現を変動させる物質
のスクリーニング方法、ノックアウト動物、トランスジ
ェニック動物、癌診断用キットおよび本発明の抗体、結
合物質、結合物質との結合性を変化させる物質、または
発現を変動させる物質を含有する医薬が提供される。
【0079】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> SHIONOGI & Co., Ltd. <120> A novel ATPase-like protein and its DNA <130> 01P00107 <140> <141> <160> 4 <170> PatentIn Ver. 2.1 <210> 1 <211> 3722 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> CDS <222> (144)..(3719) <400> 1 gcttttctcc ttggcatggt tcacggaatg gatacctgtt tgatcttcct gcactgctga 60 gaaaacttcc ttttggggga gaggattaag tctgggttga ggtaggccac ctgttgagac 120 ctggtgaaag atcaggtata ata atg ttc tgc agt gaa aag aaa ttg cgt gaa 173 Met Phe Cys Ser Glu Lys Lys Leu Arg Glu 1 5 10 gtg gaa cgg ata gtg aaa gcc aat gac cgt gaa tat aat gaa aag ttc 221 Val Glu Arg Ile Val Lys Ala Asn Asp Arg Glu Tyr Asn Glu Lys Phe 15 20 25 cag tat gcg gat aat cgt atc cac aca tcg aaa tat aat att ctc acc 269 Gln Tyr Ala Asp Asn Arg Ile His Thr Ser Lys Tyr Asn Ile Leu Thr 30 35 40 ttc ttg cca att aat tta ttt gaa cag ttc caa aga gtg gca aat gcc 317 Phe Leu Pro Ile Asn Leu Phe Glu Gln Phe Gln Arg Val Ala Asn Ala 45 50 55 tat ttt ctt tgc ctt ctg att tta cag cta att cca gaa att tcc tcc 365 Tyr Phe Leu Cys Leu Leu Ile Leu Gln Leu Ile Pro Glu Ile Ser Ser 60 65 70 ttg acc tgg ttt acc acc att gtg cct ttg gtc ctg gtg ata act atg 413 Leu Thr Trp Phe Thr Thr Ile Val Pro Leu Val Leu Val Ile Thr Met 75 80 85 90 aca gct gtc aaa gat gcc aca gat gac tat ttt cgc cac aag agt gat 461 Thr Ala Val Lys Asp Ala Thr Asp Asp Tyr Phe Arg His Lys Ser Asp 95 100 105 aat caa gtg aat aat cgg cag tct gaa gtg ctc atc aac agc aaa ctg 509 Asn Gln Val Asn Asn Arg Gln Ser Glu Val Leu Ile Asn Ser Lys Leu 110 115 120 cag aat gaa aaa tgg atg aat gtc aaa gtg gga gac atc att aaa tta 557 Gln Asn Glu Lys Trp Met Asn Val Lys Val Gly Asp Ile Ile Lys Leu 125 130 135 gaa aat aac caa ttt gtt gct gct gat tta ctt ctc cta tca agt agt 605 Glu Asn Asn Gln Phe Val Ala Ala Asp Leu Leu Leu Leu Ser Ser Ser 140 145 150 gag cca cat ggt ctc tgt tat gtt gaa act gct gag ctt gat ggg gaa 653 Glu Pro His Gly Leu Cys Tyr Val Glu Thr Ala Glu Leu Asp Gly Glu 155 160 165 170 acg aac cta aaa gtc cgc cat gca cta tca gtt act tca gaa ctt gga 701 Thr Asn Leu Lys Val Arg His Ala Leu Ser Val Thr Ser Glu Leu Gly 175 180 185 gca gat atc agc aga ctt gca ggg ttt gat ggg att gtt gtc tgt gag 749 Ala Asp Ile Ser Arg Leu Ala Gly Phe Asp Gly Ile Val Val Cys Glu 190 195 200 gtg cct aac aac aag tta gat aaa ttc atg gga atc ctt tct tgg aaa 797 Val Pro Asn Asn Lys Leu Asp Lys Phe Met Gly Ile Leu Ser Trp Lys 205 210 215 gac agc aag cat tcc ctc aac aat gag aag ata atc ctg aga ggc tgc 845 Asp Ser Lys His Ser Leu Asn Asn Glu Lys Ile Ile Leu Arg Gly Cys 220 225 230 atc ctg aga aat acc agc tgg tgt ttt gga atg gtt att ttt gca ggt 893 Ile Leu Arg Asn Thr Ser Trp Cys Phe Gly Met Val Ile Phe Ala Gly 235 240 245 250 cct gac act aaa cta atg cag aat agt ggt aag aca aag ttt aaa agg 941 Pro Asp Thr Lys Leu Met Gln Asn Ser Gly Lys Thr Lys Phe Lys Arg 255 260 265 aca agc att gat aga ttg atg aat act cta gta cta tgg att ttt ggg 989 Thr Ser Ile Asp Arg Leu Met Asn Thr Leu Val Leu Trp Ile Phe Gly 270 275 280 ttt ctg ata tgc ttg gga att att ctt gca ata gga aat tca atc tgg 1037 Phe Leu Ile Cys Leu Gly Ile Ile Leu Ala Ile Gly Asn Ser Ile Trp 285 290 295 gag agt caa act ggg gac caa ttc aga act ttc ctc ttt tgg aat gaa 1085 Glu Ser Gln Thr Gly Asp Gln Phe Arg Thr Phe Leu Phe Trp Asn Glu 300 305 310 gga gag aag agc tct gtg ttc tcc gga ttc tta aca ttc tgg tca tat 1133 Gly Glu Lys Ser Ser Val Phe Ser Gly Phe Leu Thr Phe Trp Ser Tyr 315 320 325 330 att att att ctc aat aca gtt gta ccc att tcc tta tat gtg agt gtg 1181 Ile Ile Ile Leu Asn Thr Val Val Pro Ile Ser Leu Tyr Val Ser Val 335 340 345 gaa gta att cgt cta gga cac agt tat ttt ata aac tgg gac cgg aag 1229 Glu Val Ile Arg Leu Gly His Ser Tyr Phe Ile Asn Trp Asp Arg Lys 350 355 360 atg tat tat tct cga aaa gca ata cct gca gtg gct cga acg acc acg 1277 Met Tyr Tyr Ser Arg Lys Ala Ile Pro Ala Val Ala Arg Thr Thr Thr 365 370 375 ctc aat gag gaa ctg ggg cag att gag tac att ttc tcc gac aaa acg 1325 Leu Asn Glu Glu Leu Gly Gln Ile Glu Tyr Ile Phe Ser Asp Lys Thr 380 385 390 ggt acc ctc act caa aac atc atg acc ttt aaa aga tgt tcc att aat 1373 Gly Thr Leu Thr Gln Asn Ile Met Thr Phe Lys Arg Cys Ser Ile Asn 395 400 405 410 ggg aga atc tat ggt gaa gta cat gat gac ctg gat cag aag aca gaa 1421 Gly Arg Ile Tyr Gly Glu Val His Asp Asp Leu Asp Gln Lys Thr Glu 415 420 425 ata act cag gaa aaa gag cct gtg gat ttc tca gtc aaa tct caa gcg 1469 Ile Thr Gln Glu Lys Glu Pro Val Asp Phe Ser Val Lys Ser Gln Ala 430 435 440 gat aga gaa ttt cag ttc ttt gac cac cat ctg atg gaa tcc att aaa 1517 Asp Arg Glu Phe Gln Phe Phe Asp His His Leu Met Glu Ser Ile Lys 445 450 455 atg ggt gat ccc aaa gtt cat gaa ttc ctt agg tta ctt gct ctc tgc 1565 Met Gly Asp Pro Lys Val His Glu Phe Leu Arg Leu Leu Ala Leu Cys 460 465 470 cac act gta atg tca gaa gag aat agc gca gga gag ctg att tac caa 1613 His Thr Val Met Ser Glu Glu Asn Ser Ala Gly Glu Leu Ile Tyr Gln 475 480 485 490 gtt cag tca cct gat gaa ggg gct cta gtg act gcc gct aga aat ttt 1661 Val Gln Ser Pro Asp Glu Gly Ala Leu Val Thr Ala Ala Arg Asn Phe 495 500 505 ggg ttc att ttt aaa tcc cgg acc cca gag acc ata aca ata gaa gaa 1709 Gly Phe Ile Phe Lys Ser Arg Thr Pro Glu Thr Ile Thr Ile Glu Glu 510 515 520 ttg gga aca cta gtt act tat caa tta ctt gcc ttt ttg gat ttc aac 1757 Leu Gly Thr Leu Val Thr Tyr Gln Leu Leu Ala Phe Leu Asp Phe Asn 525 530 535 aac acc aga aaa agg atg tct gtc ata gtt cga aac cca gaa gga cag 1805 Asn Thr Arg Lys Arg Met Ser Val Ile Val Arg Asn Pro Glu Gly Gln 540 545 550 ata aag ctt tat tcc aaa gga gca gat act att ctg ttt gaa aaa ctt 1853 Ile Lys Leu Tyr Ser Lys Gly Ala Asp Thr Ile Leu Phe Glu Lys Leu 555 560 565 570 cat cct tcc aat gaa gtc ctt ttg tct ttg acg tca gac cac ctc agt 1901 His Pro Ser Asn Glu Val Leu Leu Ser Leu Thr Ser Asp His Leu Ser 575 580 585 gaa ttt gca ggg gaa ggc ctt cgg acc ttg gcc atc gca tac aga gac 1949 Glu Phe Ala Gly Glu Gly Leu Arg Thr Leu Ala Ile Ala Tyr Arg Asp 590 595 600 ctg gat gac aag tac ttt aaa gag tgg cat aag atg ctt gaa gat gcg 1997 Leu Asp Asp Lys Tyr Phe Lys Glu Trp His Lys Met Leu Glu Asp Ala 605 610 615 aat gct gcc aca gaa gag agg gat gaa cga ata gct ggg cta tat gaa 2045 Asn Ala Ala Thr Glu Glu Arg Asp Glu Arg Ile Ala Gly Leu Tyr Glu 620 625 630 gaa att gaa aga gat ttg atg cta cta ggt gcc act gct gta gaa gat 2093 Glu Ile Glu Arg Asp Leu Met Leu Leu Gly Ala Thr Ala Val Glu Asp 635 640 645 650 aag tta cag gag ggt gtt att gaa aca gtt aca agt tta tca cta gcc 2141 Lys Leu Gln Glu Gly Val Ile Glu Thr Val Thr Ser Leu Ser Leu Ala 655 660 665 aat att aag atc tgg gtc cta aca gga gac aaa caa gaa act gcc atc 2189 Asn Ile Lys Ile Trp Val Leu Thr Gly Asp Lys Gln Glu Thr Ala Ile 670 675 680 aac atc ggt tat gcc tgc aac atg ctg act gac gac atg aat gat gtg 2237 Asn Ile Gly Tyr Ala Cys Asn Met Leu Thr Asp Asp Met Asn Asp Val 685 690 695 ttt gtg ata gca ggg aat aat gct gtg gaa gtg aga gaa gaa ctc agg 2285 Phe Val Ile Ala Gly Asn Asn Ala Val Glu Val Arg Glu Glu Leu Arg 700 705 710 aaa gca aaa caa aat ttg ttt gga caa aac aga aat ttt tcc aat ggc 2333 Lys Ala Lys Gln Asn Leu Phe Gly Gln Asn Arg Asn Phe Ser Asn Gly 715 720 725 730 cat gta gtt tgt gaa aaa aag cag cag ctg gag ttg gat tct att gta 2381 His Val Val Cys Glu Lys Lys Gln Gln Leu Glu Leu Asp Ser Ile Val 735 740 745 gaa gaa acc ata aca gga gat tat gcc tta atc ata aat ggc cac agt 2429 Glu Glu Thr Ile Thr Gly Asp Tyr Ala Leu Ile Ile Asn Gly His Ser 750 755 760 ttg gct cat gcc cta gaa agt gat gtc aag aat gat ctc cta gaa ctt 2477 Leu Ala His Ala Leu Glu Ser Asp Val Lys Asn Asp Leu Leu Glu Leu 765 770 775 gct tgc atg tgt aag act gta att tgc tgc agg gtc act cca ctc cag 2525 Ala Cys Met Cys Lys Thr Val Ile Cys Cys Arg Val Thr Pro Leu Gln 780 785 790 aaa gcc caa gtg gta gag ctg gtg aag aag tac aga aat gct gtt act 2573 Lys Ala Gln Val Val Glu Leu Val Lys Lys Tyr Arg Asn Ala Val Thr 795 800 805 810 ttg gcc att ggt gat gga gcc aat gat gtc agc atg att aaa agt gct 2621 Leu Ala Ile Gly Asp Gly Ala Asn Asp Val Ser Met Ile Lys Ser Ala 815 820 825 cac att ggt gtt ggc atc agc ggc cag gaa gga ttg caa gca gtc tta 2669 His Ile Gly Val Gly Ile Ser Gly Gln Glu Gly Leu Gln Ala Val Leu 830 835 840 gcc agc gac tat tca ttt gca cag ttt aga tat ctc caa agg ctt ctc 2717 Ala Ser Asp Tyr Ser Phe Ala Gln Phe Arg Tyr Leu Gln Arg Leu Leu 845 850 855 ctt gtt cat gga agg tgg tct tat ttc cga atg tgc aaa ttc tta tgc 2765 Leu Val His Gly Arg Trp Ser Tyr Phe Arg Met Cys Lys Phe Leu Cys 860 865 870 tat ttc ttc tat aag aat ttt gca ttt aca ctt gtg cat ttc tgg ttt 2813 Tyr Phe Phe Tyr Lys Asn Phe Ala Phe Thr Leu Val His Phe Trp Phe 875 880 885 890 ggt ttc ttc tgt ggt ttc tca gcc cag act gtt tat gac cag tgg ttc 2861 Gly Phe Phe Cys Gly Phe Ser Ala Gln Thr Val Tyr Asp Gln Trp Phe 895 900 905 atc acc ctt ttt aac att gtt tac aca tca ctg cct gtt tta gcc atg 2909 Ile Thr Leu Phe Asn Ile Val Tyr Thr Ser Leu Pro Val Leu Ala Met 910 915 920 ggg att ttt gac cag gat gtg agt gac cag aac agc gtg gac tgt ccc 2957 Gly Ile Phe Asp Gln Asp Val Ser Asp Gln Asn Ser Val Asp Cys Pro 925 930 935 cag ctc tac aaa cca gga cag ctg aat ctg ctt ttt aac aag cgt aaa 3005 Gln Leu Tyr Lys Pro Gly Gln Leu Asn Leu Leu Phe Asn Lys Arg Lys 940 945 950 ttt ttc att tgc gtg atg cat gga atc tac acc tca tta gtc ctt ttc 3053 Phe Phe Ile Cys Val Met His Gly Ile Tyr Thr Ser Leu Val Leu Phe 955 960 965 970 ttc atc ccc tat ggg gcc ttt tac aac gtg gct gga gaa gat ggg caa 3101 Phe Ile Pro Tyr Gly Ala Phe Tyr Asn Val Ala Gly Glu Asp Gly Gln 975 980 985 cat att gct gac tac cag tcc ttt gca gtt acc atg gcc aca tct ttg 3149 His Ile Ala Asp Tyr Gln Ser Phe Ala Val Thr Met Ala Thr Ser Leu 990 995 1000 gtc att gtg gtc agt gtg cag ata gcc ttg gat acc agt tac tgg act 3197 Val Ile Val Val Ser Val Gln Ile Ala Leu Asp Thr Ser Tyr Trp Thr 1005 1010 1015 ttc att aat cac gtc ttc atc tgg ggg agc att gcc att tat ttc tcc 3245 Phe Ile Asn His Val Phe Ile Trp Gly Ser Ile Ala Ile Tyr Phe Ser 1020 1025 1030 att tta ttt aca atg cac agt aat ggc atc ttt ggc atc ttc cca aac 3293 Ile Leu Phe Thr Met His Ser Asn Gly Ile Phe Gly Ile Phe Pro Asn 1035 1040 1045 1050 cag ttt cca ttt gtt ggt aat gca cga cat tcc ctg acc cag aag tgc 3341 Gln Phe Pro Phe Val Gly Asn Ala Arg His Ser Leu Thr Gln Lys Cys 1055 1060 1065 atc tgg ctt gta att ctc tta aca aca gtg gct tca gtt atg cca gtg 3389 Ile Trp Leu Val Ile Leu Leu Thr Thr Val Ala Ser Val Met Pro Val 1070 1075 1080 gtg gca ttc aga ttt ttg aag gtg gat tta tac cca acc ctg agt gat 3437 Val Ala Phe Arg Phe Leu Lys Val Asp Leu Tyr Pro Thr Leu Ser Asp 1085 1090 1095 cag atc cgc cgg tgg cag aag gct caa aag aag gca agg cct cca agt 3485 Gln Ile Arg Arg Trp Gln Lys Ala Gln Lys Lys Ala Arg Pro Pro Ser 1100 1105 1110 agc cga agg cct cgg acc cgc agg tca agc tca aga agg tct gga tat 3533 Ser Arg Arg Pro Arg Thr Arg Arg Ser Ser Ser Arg Arg Ser Gly Tyr 1115 1120 1125 1130 gct ttt gct cac caa gaa ggc tat gga gag ctt atc aca tct gga aaa 3581 Ala Phe Ala His Gln Glu Gly Tyr Gly Glu Leu Ile Thr Ser Gly Lys 1135 1140 1145 aat atg cga gct aaa aat cca ccc cca aca tca ggg ctg gaa aag aca 3629 Asn Met Arg Ala Lys Asn Pro Pro Pro Thr Ser Gly Leu Glu Lys Thr 1150 1155 1160 cat tat aat agc act agc tgg att gaa aat tta tgt aag aaa acc aca 3677 His Tyr Asn Ser Thr Ser Trp Ile Glu Asn Leu Cys Lys Lys Thr Thr 1165 1170 1175 gac acc gtg agc agc ttt agc cag gat aaa aca gtg aaa ctg tga 3722 Asp Thr Val Ser Ser Phe Ser Gln Asp Lys Thr Val Lys Leu 1180 1185 1190 <210> 2 <211> 1192 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 2 Met Phe Cys Ser Glu Lys Lys Leu Arg Glu Val Glu Arg Ile Val Lys 1 5 10 15 Ala Asn Asp Arg Glu Tyr Asn Glu Lys Phe Gln Tyr Ala Asp Asn Arg 20 25 30 Ile His Thr Ser Lys Tyr Asn Ile Leu Thr Phe Leu Pro Ile Asn Leu 35 40 45 Phe Glu Gln Phe Gln Arg Val Ala Asn Ala Tyr Phe Leu Cys Leu Leu 50 55 60 Ile Leu Gln Leu Ile Pro Glu Ile Ser Ser Leu Thr Trp Phe Thr Thr 65 70 75 80 Ile Val Pro Leu Val Leu Val Ile Thr Met Thr Ala Val Lys Asp Ala 85 90 95 Thr Asp Asp Tyr Phe Arg His Lys Ser Asp Asn Gln Val Asn Asn Arg 100 105 110 Gln Ser Glu Val Leu Ile Asn Ser Lys Leu Gln Asn Glu Lys Trp Met 115 120 125 Asn Val Lys Val Gly Asp Ile Ile Lys Leu Glu Asn Asn Gln Phe Val 130 135 140 Ala Ala Asp Leu Leu Leu Leu Ser Ser Ser Glu Pro His Gly Leu Cys 145 150 155 160 Tyr Val Glu Thr Ala Glu Leu Asp Gly Glu Thr Asn Leu Lys Val Arg 165 170 175 His Ala Leu Ser Val Thr Ser Glu Leu Gly Ala Asp Ile Ser Arg Leu 180 185 190 Ala Gly Phe Asp Gly Ile Val Val Cys Glu Val Pro Asn Asn Lys Leu 195 200 205 Asp Lys Phe Met Gly Ile Leu Ser Trp Lys Asp Ser Lys His Ser Leu 210 215 220 Asn Asn Glu Lys Ile Ile Leu Arg Gly Cys Ile Leu Arg Asn Thr Ser 225 230 235 240 Trp Cys Phe Gly Met Val Ile Phe Ala Gly Pro Asp Thr Lys Leu Met 245 250 255 Gln Asn Ser Gly Lys Thr Lys Phe Lys Arg Thr Ser Ile Asp Arg Leu 260 265 270 Met Asn Thr Leu Val Leu Trp Ile Phe Gly Phe Leu Ile Cys Leu Gly 275 280 285 Ile Ile Leu Ala Ile Gly Asn Ser Ile Trp Glu Ser Gln Thr Gly Asp 290 295 300 Gln Phe Arg Thr Phe Leu Phe Trp Asn Glu Gly Glu Lys Ser Ser Val 305 310 315 320 Phe Ser Gly Phe Leu Thr Phe Trp Ser Tyr Ile Ile Ile Leu Asn Thr 325 330 335 Val Val Pro Ile Ser Leu Tyr Val Ser Val Glu Val Ile Arg Leu Gly 340 345 350 His Ser Tyr Phe Ile Asn Trp Asp Arg Lys Met Tyr Tyr Ser Arg Lys 355 360 365 Ala Ile Pro Ala Val Ala Arg Thr Thr Thr Leu Asn Glu Glu Leu Gly 370 375 380 Gln Ile Glu Tyr Ile Phe Ser Asp Lys Thr Gly Thr Leu Thr Gln Asn 385 390 395 400 Ile Met Thr Phe Lys Arg Cys Ser Ile Asn Gly Arg Ile Tyr Gly Glu 405 410 415 Val His Asp Asp Leu Asp Gln Lys Thr Glu Ile Thr Gln Glu Lys Glu 420 425 430 Pro Val Asp Phe Ser Val Lys Ser Gln Ala Asp Arg Glu Phe Gln Phe 435 440 445 Phe Asp His His Leu Met Glu Ser Ile Lys Met Gly Asp Pro Lys Val 450 455 460 His Glu Phe Leu Arg Leu Leu Ala Leu Cys His Thr Val Met Ser Glu 465 470 475 480 Glu Asn Ser Ala Gly Glu Leu Ile Tyr Gln Val Gln Ser Pro Asp Glu 485 490 495 Gly Ala Leu Val Thr Ala Ala Arg Asn Phe Gly Phe Ile Phe Lys Ser 500 505 510 Arg Thr Pro Glu Thr Ile Thr Ile Glu Glu Leu Gly Thr Leu Val Thr 515 520 525 Tyr Gln Leu Leu Ala Phe Leu Asp Phe Asn Asn Thr Arg Lys Arg Met 530 535 540 Ser Val Ile Val Arg Asn Pro Glu Gly Gln Ile Lys Leu Tyr Ser Lys 545 550 555 560 Gly Ala Asp Thr Ile Leu Phe Glu Lys Leu His Pro Ser Asn Glu Val 565 570 575 Leu Leu Ser Leu Thr Ser Asp His Leu Ser Glu Phe Ala Gly Glu Gly 580 585 590 Leu Arg Thr Leu Ala Ile Ala Tyr Arg Asp Leu Asp Asp Lys Tyr Phe 595 600 605 Lys Glu Trp His Lys Met Leu Glu Asp Ala Asn Ala Ala Thr Glu Glu 610 615 620 Arg Asp Glu Arg Ile Ala Gly Leu Tyr Glu Glu Ile Glu Arg Asp Leu 625 630 635 640 Met Leu Leu Gly Ala Thr Ala Val Glu Asp Lys Leu Gln Glu Gly Val 645 650 655 Ile Glu Thr Val Thr Ser Leu Ser Leu Ala Asn Ile Lys Ile Trp Val 660 665 670 Leu Thr Gly Asp Lys Gln Glu Thr Ala Ile Asn Ile Gly Tyr Ala Cys 675 680 685 Asn Met Leu Thr Asp Asp Met Asn Asp Val Phe Val Ile Ala Gly Asn 690 695 700 Asn Ala Val Glu Val Arg Glu Glu Leu Arg Lys Ala Lys Gln Asn Leu 705 710 715 720 Phe Gly Gln Asn Arg Asn Phe Ser Asn Gly His Val Val Cys Glu Lys 725 730 735 Lys Gln Gln Leu Glu Leu Asp Ser Ile Val Glu Glu Thr Ile Thr Gly 740 745 750 Asp Tyr Ala Leu Ile Ile Asn Gly His Ser Leu Ala His Ala Leu Glu 755 760 765 Ser Asp Val Lys Asn Asp Leu Leu Glu Leu Ala Cys Met Cys Lys Thr 770 775 780 Val Ile Cys Cys Arg Val Thr Pro Leu Gln Lys Ala Gln Val Val Glu 785 790 795 800 Leu Val Lys Lys Tyr Arg Asn Ala Val Thr Leu Ala Ile Gly Asp Gly 805 810 815 Ala Asn Asp Val Ser Met Ile Lys Ser Ala His Ile Gly Val Gly Ile 820 825 830 Ser Gly Gln Glu Gly Leu Gln Ala Val Leu Ala Ser Asp Tyr Ser Phe 835 840 845 Ala Gln Phe Arg Tyr Leu Gln Arg Leu Leu Leu Val His Gly Arg Trp 850 855 860 Ser Tyr Phe Arg Met Cys Lys Phe Leu Cys Tyr Phe Phe Tyr Lys Asn 865 870 875 880 Phe Ala Phe Thr Leu Val His Phe Trp Phe Gly Phe Phe Cys Gly Phe 885 890 895 Ser Ala Gln Thr Val Tyr Asp Gln Trp Phe Ile Thr Leu Phe Asn Ile 900 905 910 Val Tyr Thr Ser Leu Pro Val Leu Ala Met Gly Ile Phe Asp Gln Asp 915 920 925 Val Ser Asp Gln Asn Ser Val Asp Cys Pro Gln Leu Tyr Lys Pro Gly 930 935 940 Gln Leu Asn Leu Leu Phe Asn Lys Arg Lys Phe Phe Ile Cys Val Met 945 950 955 960 His Gly Ile Tyr Thr Ser Leu Val Leu Phe Phe Ile Pro Tyr Gly Ala 965 970 975 Phe Tyr Asn Val Ala Gly Glu Asp Gly Gln His Ile Ala Asp Tyr Gln 980 985 990 Ser Phe Ala Val Thr Met Ala Thr Ser Leu Val Ile Val Val Ser Val 995 1000 1005 Gln Ile Ala Leu Asp Thr Ser Tyr Trp Thr Phe Ile Asn His Val Phe 1010 1015 1020 Ile Trp Gly Ser Ile Ala Ile Tyr Phe Ser Ile Leu Phe Thr Met His 1025 1030 1035 1040 Ser Asn Gly Ile Phe Gly Ile Phe Pro Asn Gln Phe Pro Phe Val Gly 1045 1050 1055 Asn Ala Arg His Ser Leu Thr Gln Lys Cys Ile Trp Leu Val Ile Leu 1060 1065 1070 Leu Thr Thr Val Ala Ser Val Met Pro Val Val Ala Phe Arg Phe Leu 1075 1080 1085 Lys Val Asp Leu Tyr Pro Thr Leu Ser Asp Gln Ile Arg Arg Trp Gln 1090 1095 1100 Lys Ala Gln Lys Lys Ala Arg Pro Pro Ser Ser Arg Arg Pro Arg Thr 1105 1110 1115 1120 Arg Arg Ser Ser Ser Arg Arg Ser Gly Tyr Ala Phe Ala His Gln Glu 1125 1130 1135 Gly Tyr Gly Glu Leu Ile Thr Ser Gly Lys Asn Met Arg Ala Lys Asn 1140 1145 1150 Pro Pro Pro Thr Ser Gly Leu Glu Lys Thr His Tyr Asn Ser Thr Ser 1155 1160 1165 Trp Ile Glu Asn Leu Cys Lys Lys Thr Thr Asp Thr Val Ser Ser Phe 1170 1175 1180 Ser Gln Asp Lys Thr Val Lys Leu 1185 1190 <210> 3 <211> 3533 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> CDS <222> (144)..(3530) <400> 3 gcttttctcc ttggcatggt tcacggaatg gatacctgtt tgatcttcct gcactgctga 60 gaaaacttcc ttttggggga gaggattaag tctgggttga ggtaggccac ctgttgagac 120 ctggtgaaag atcaggtata ata atg ttc tgc agt gaa aag aaa ttg cgt gaa 173 Met Phe Cys Ser Glu Lys Lys Leu Arg Glu 1 5 10 gtg gaa cgg ata gtg aaa gcc aat gac cgt gaa tat aat gaa aag ttc 221 Val Glu Arg Ile Val Lys Ala Asn Asp Arg Glu Tyr Asn Glu Lys Phe 15 20 25 cag tat gcg gat aat cgt atc cac aca tcg aaa tat aat att ctc acc 269 Gln Tyr Ala Asp Asn Arg Ile His Thr Ser Lys Tyr Asn Ile Leu Thr 30 35 40 ttc ttg cca att aat tta ttt gaa cag ttc caa aga gtg gca aat gcc 317 Phe Leu Pro Ile Asn Leu Phe Glu Gln Phe Gln Arg Val Ala Asn Ala 45 50 55 tat ttt ctt tgc ctt ctg att tta cag cta att cca gaa att tcc tcc 365 Tyr Phe Leu Cys Leu Leu Ile Leu Gln Leu Ile Pro Glu Ile Ser Ser 60 65 70 ttg acc tgg ttt acc acc att gtg cct ttg gtc ctg gtg ata act atg 413 Leu Thr Trp Phe Thr Thr Ile Val Pro Leu Val Leu Val Ile Thr Met 75 80 85 90 aca gct gtc aaa gat gcc aca gat gac tat ttt cgc cac aag agt gat 461 Thr Ala Val Lys Asp Ala Thr Asp Asp Tyr Phe Arg His Lys Ser Asp 95 100 105 aat caa gtg aat aat cgg cag tct gaa gtg ctc atc aac agc aaa ctg 509 Asn Gln Val Asn Asn Arg Gln Ser Glu Val Leu Ile Asn Ser Lys Leu 110 115 120 cag aat gaa aaa tgg atg aat gtc aaa gtg gga gac atc att aaa tta 557 Gln Asn Glu Lys Trp Met Asn Val Lys Val Gly Asp Ile Ile Lys Leu 125 130 135 gaa aat aac caa ttt gtt gct gct gat tta ctt ctc cta tca agt agt 605 Glu Asn Asn Gln Phe Val Ala Ala Asp Leu Leu Leu Leu Ser Ser Ser 140 145 150 gag cca cat ggt ctc tgt tat gtt gaa act gct gag ctt gat ggg gaa 653 Glu Pro His Gly Leu Cys Tyr Val Glu Thr Ala Glu Leu Asp Gly Glu 155 160 165 170 acg aac cta aaa gtc cgc cat gca cta tca gtt act tca gaa ctt gga 701 Thr Asn Leu Lys Val Arg His Ala Leu Ser Val Thr Ser Glu Leu Gly 175 180 185 gca gat atc agc aga ctt gca ggg ttt gat ggg att gtt gtc tgt gag 749 Ala Asp Ile Ser Arg Leu Ala Gly Phe Asp Gly Ile Val Val Cys Glu 190 195 200 gtg cct aac aac aag tta gat aaa ttc atg gga atc ctt tct tgg aaa 797 Val Pro Asn Asn Lys Leu Asp Lys Phe Met Gly Ile Leu Ser Trp Lys 205 210 215 gac agc aag cat tcc ctc aac aat gag aag ata atc ctg aga ggc tgc 845 Asp Ser Lys His Ser Leu Asn Asn Glu Lys Ile Ile Leu Arg Gly Cys 220 225 230 atc ctg aga aat acc agc tgg tgt ttt gga atg gtt att ttt gca ggt 893 Ile Leu Arg Asn Thr Ser Trp Cys Phe Gly Met Val Ile Phe Ala Gly 235 240 245 250 cct gac act aaa cta atg cag aat agt ggt aag aca aag ttt aaa agg 941 Pro Asp Thr Lys Leu Met Gln Asn Ser Gly Lys Thr Lys Phe Lys Arg 255 260 265 aca agc att gat aga ttg atg aat act cta gta cta tgg att ttt ggg 989 Thr Ser Ile Asp Arg Leu Met Asn Thr Leu Val Leu Trp Ile Phe Gly 270 275 280 ttt ctg ata tgc ttg gga att att ctt gca ata gga aat tca atc tgg 1037 Phe Leu Ile Cys Leu Gly Ile Ile Leu Ala Ile Gly Asn Ser Ile Trp 285 290 295 gag agt caa act ggg gac caa ttc aga act ttc ctc ttt tgg aat gaa 1085 Glu Ser Gln Thr Gly Asp Gln Phe Arg Thr Phe Leu Phe Trp Asn Glu 300 305 310 gga gag aag agc tct gtg ttc tcc gga ttc tta aca ttc tgg tca tat 1133 Gly Glu Lys Ser Ser Val Phe Ser Gly Phe Leu Thr Phe Trp Ser Tyr 315 320 325 330 att att att ctc aat aca gtt gta ccc att tcc tta tat gtg agt gtg 1181 Ile Ile Ile Leu Asn Thr Val Val Pro Ile Ser Leu Tyr Val Ser Val 335 340 345 gaa gta att cgt cta gga cac agt tat ttt ata aac tgg gac cgg aag 1229 Glu Val Ile Arg Leu Gly His Ser Tyr Phe Ile Asn Trp Asp Arg Lys 350 355 360 atg tat tat tct cga aaa gca ata cct gca gtg gct cga acg acc acg 1277 Met Tyr Tyr Ser Arg Lys Ala Ile Pro Ala Val Ala Arg Thr Thr Thr 365 370 375 ctc aat gag gaa ctg ggg cag att gag tac att ttc tcc gac aaa acg 1325 Leu Asn Glu Glu Leu Gly Gln Ile Glu Tyr Ile Phe Ser Asp Lys Thr 380 385 390 ggt acc ctc act caa aac atc atg acc ttt aaa aga tgt tcc att aat 1373 Gly Thr Leu Thr Gln Asn Ile Met Thr Phe Lys Arg Cys Ser Ile Asn 395 400 405 410 ggg aga atc tat ggt gaa gta cat gat gac ctg gat cag aag aca gaa 1421 Gly Arg Ile Tyr Gly Glu Val His Asp Asp Leu Asp Gln Lys Thr Glu 415 420 425 ata act cag gaa aaa gag cct gtg gat ttc tca gtc aaa tct caa gcg 1469 Ile Thr Gln Glu Lys Glu Pro Val Asp Phe Ser Val Lys Ser Gln Ala 430 435 440 gat aga gaa ttt cag ttc ttt gac cac cat ctg atg gaa tcc att aaa 1517 Asp Arg Glu Phe Gln Phe Phe Asp His His Leu Met Glu Ser Ile Lys 445 450 455 atg ggt gat ccc aaa gtt cat gaa ttc ctt agg tta ctt gct ctc tgc 1565 Met Gly Asp Pro Lys Val His Glu Phe Leu Arg Leu Leu Ala Leu Cys 460 465 470 cac act gta atg tca gaa gag aat agc gca gtt cga aac cca gaa gga 1613 His Thr Val Met Ser Glu Glu Asn Ser Ala Val Arg Asn Pro Glu Gly 475 480 485 490 cag ata aag ctt tat tcc aaa gga gca gat act att ctg ttt gaa aaa 1661 Gln Ile Lys Leu Tyr Ser Lys Gly Ala Asp Thr Ile Leu Phe Glu Lys 495 500 505 ctt cat cct tcc aat gaa gtc ctt ttg tct ttg acg tca gac cac ctc 1709 Leu His Pro Ser Asn Glu Val Leu Leu Ser Leu Thr Ser Asp His Leu 510 515 520 agt gaa ttt gca ggg gaa ggc ctt cgg acc ttg gcc atc gca tac aga 1757 Ser Glu Phe Ala Gly Glu Gly Leu Arg Thr Leu Ala Ile Ala Tyr Arg 525 530 535 gac ctg gat gac aag tac ttt aaa gag tgg cat aag atg ctt gaa gat 1805 Asp Leu Asp Asp Lys Tyr Phe Lys Glu Trp His Lys Met Leu Glu Asp 540 545 550 gcg aat gct gcc aca gaa gag agg gat gaa cga ata gct ggg cta tat 1853 Ala Asn Ala Ala Thr Glu Glu Arg Asp Glu Arg Ile Ala Gly Leu Tyr 555 560 565 570 gaa gaa att gaa aga gat ttg atg cta cta ggt gcc act gct gta gaa 1901 Glu Glu Ile Glu Arg Asp Leu Met Leu Leu Gly Ala Thr Ala Val Glu 575 580 585 gat aag tta cag gag ggt gtt att gaa aca gtt aca agt tta tca cta 1949 Asp Lys Leu Gln Glu Gly Val Ile Glu Thr Val Thr Ser Leu Ser Leu 590 595 600 gcc aat att aag atc tgg gtc cta aca gga gac aaa caa gaa act gcc 1997 Ala Asn Ile Lys Ile Trp Val Leu Thr Gly Asp Lys Gln Glu Thr Ala 605 610 615 atc aac atc ggt tat gcc tgc aac atg ctg act gac gac atg aat gat 2045 Ile Asn Ile Gly Tyr Ala Cys Asn Met Leu Thr Asp Asp Met Asn Asp 620 625 630 gtg ttt gtg ata gca ggg aat aat gct gtg gaa gtg aga gaa gaa ctc 2093 Val Phe Val Ile Ala Gly Asn Asn Ala Val Glu Val Arg Glu Glu Leu 635 640 645 650 agg aaa gca aaa caa aat ttg ttt gga caa aac aga aat ttt tcc aat 2141 Arg Lys Ala Lys Gln Asn Leu Phe Gly Gln Asn Arg Asn Phe Ser Asn 655 660 665 ggc cat gta gtt tgt gaa aaa aag cag cag ctg gag ttg gat tct att 2189 Gly His Val Val Cys Glu Lys Lys Gln Gln Leu Glu Leu Asp Ser Ile 670 675 680 gta gaa gaa acc ata aca gga gat tat gcc tta atc ata aat ggc cac 2237 Val Glu Glu Thr Ile Thr Gly Asp Tyr Ala Leu Ile Ile Asn Gly His 685 690 695 agt ttg gct cat gcc cta gaa agt gat gtc aag aat gat ctc cta gaa 2285 Ser Leu Ala His Ala Leu Glu Ser Asp Val Lys Asn Asp Leu Leu Glu 700 705 710 ctt gct tgc atg tgt aag act gta att tgc tgc agg gtc act cca ctc 2333 Leu Ala Cys Met Cys Lys Thr Val Ile Cys Cys Arg Val Thr Pro Leu 715 720 725 730 cag aaa gcc caa gtg gta gag ctg gtg aag aag tac aga aat gct gtt 2381 Gln Lys Ala Gln Val Val Glu Leu Val Lys Lys Tyr Arg Asn Ala Val 735 740 745 act ttg gcc att ggt gat gga gcc aat gat gtc agc atg att aaa agt 2429 Thr Leu Ala Ile Gly Asp Gly Ala Asn Asp Val Ser Met Ile Lys Ser 750 755 760 gct cac att ggt gtt ggc atc agc ggc cag gaa gga ttg caa gca gtc 2477 Ala His Ile Gly Val Gly Ile Ser Gly Gln Glu Gly Leu Gln Ala Val 765 770 775 tta gcc agc gac tat tca ttt gca cag ttt aga tat ctc caa agg ctt 2525 Leu Ala Ser Asp Tyr Ser Phe Ala Gln Phe Arg Tyr Leu Gln Arg Leu 780 785 790 ctc ctt gtt cat gga agg tgg tct tat ttc cga atg tgc aaa ttc tta 2573 Leu Leu Val His Gly Arg Trp Ser Tyr Phe Arg Met Cys Lys Phe Leu 795 800 805 810 tgc tat ttc ttc tat aag aat ttt gca ttt aca ctt gtg cat ttc tgg 2621 Cys Tyr Phe Phe Tyr Lys Asn Phe Ala Phe Thr Leu Val His Phe Trp 815 820 825 ttt ggt ttc ttc tgt ggt ttc tca gcc cag act gtt tat gac cag tgg 2669 Phe Gly Phe Phe Cys Gly Phe Ser Ala Gln Thr Val Tyr Asp Gln Trp 830 835 840 ttc atc acc ctt ttt aac att gtt tac aca tca ctg cct gtt tta gcc 2717 Phe Ile Thr Leu Phe Asn Ile Val Tyr Thr Ser Leu Pro Val Leu Ala 845 850 855 atg ggg att ttt gac cag gat gtg agt gac cag aac agc gtg gac tgt 2765 Met Gly Ile Phe Asp Gln Asp Val Ser Asp Gln Asn Ser Val Asp Cys 860 865 870 ccc cag ctc tac aaa cca gga cag ctg aat ctg ctt ttt aac aag cgt 2813 Pro Gln Leu Tyr Lys Pro Gly Gln Leu Asn Leu Leu Phe Asn Lys Arg 875 880 885 890 aaa ttt ttc att tgc gtg atg cat gga atc tac acc tca tta gtc ctt 2861 Lys Phe Phe Ile Cys Val Met His Gly Ile Tyr Thr Ser Leu Val Leu 895 900 905 ttc ttc atc ccc tat ggg gcc ttt tac aac gtg gct gga gaa gat ggg 2909 Phe Phe Ile Pro Tyr Gly Ala Phe Tyr Asn Val Ala Gly Glu Asp Gly 910 915 920 caa cat att gct gac tac cag tcc ttt gca gtt acc atg gcc aca tct 2957 Gln His Ile Ala Asp Tyr Gln Ser Phe Ala Val Thr Met Ala Thr Ser 925 930 935 ttg gtc att gtg gtc agt gtg cag ata gcc ttg gat acc agt tac tgg 3005 Leu Val Ile Val Val Ser Val Gln Ile Ala Leu Asp Thr Ser Tyr Trp 940 945 950 act ttc att aat cac gtc ttc atc tgg ggg agc att gcc att tat ttc 3053 Thr Phe Ile Asn His Val Phe Ile Trp Gly Ser Ile Ala Ile Tyr Phe 955 960 965 970 tcc att tta ttt aca atg cac agt aat ggc atc ttt ggc atc ttc cca 3101 Ser Ile Leu Phe Thr Met His Ser Asn Gly Ile Phe Gly Ile Phe Pro 975 980 985 aac cag ttt cca ttt gtt ggt aat gca cga cat tcc ctg acc cag aag 3149 Asn Gln Phe Pro Phe Val Gly Asn Ala Arg His Ser Leu Thr Gln Lys 990 995 1000 tgc atc tgg ctt gta att ctc tta aca aca gtg gct tca gtt atg cca 3197 Cys Ile Trp Leu Val Ile Leu Leu Thr Thr Val Ala Ser Val Met Pro 1005 1010 1015 gtg gtg gca ttc aga ttt ttg aag gtg gat tta tac cca acc ctg agt 3245 Val Val Ala Phe Arg Phe Leu Lys Val Asp Leu Tyr Pro Thr Leu Ser 1020 1025 1030 gat cag atc cgc cgg tgg cag aag gct caa aag aag gca agg cct cca 3293 Asp Gln Ile Arg Arg Trp Gln Lys Ala Gln Lys Lys Ala Arg Pro Pro 1035 1040 1045 1050 agt agc cga agg cct cgg acc cgc agg tca agc tca aga agg tct gga 3341 Ser Ser Arg Arg Pro Arg Thr Arg Arg Ser Ser Ser Arg Arg Ser Gly 1055 1060 1065 tat gct ttt gct cac caa gaa ggc tat gga gag ctt atc aca tct gga 3389 Tyr Ala Phe Ala His Gln Glu Gly Tyr Gly Glu Leu Ile Thr Ser Gly 1070 1075 1080 aaa aat atg cga gct aaa aat cca ccc cca aca tca ggg ctg gaa aag 3437 Lys Asn Met Arg Ala Lys Asn Pro Pro Pro Thr Ser Gly Leu Glu Lys 1085 1090 1095 aca cat tat aat agc act agc tgg att gaa aat tta tgt aag aaa acc 3485 Thr His Tyr Asn Ser Thr Ser Trp Ile Glu Asn Leu Cys Lys Lys Thr 1100 1105 1110 aca gac acc gtg agc agc ttt agc cag gat aaa aca gtg aaa ctg tga 3533 Thr Asp Thr Val Ser Ser Phe Ser Gln Asp Lys Thr Val Lys Leu 1115 1120 1125 <210> 4 <211> 1129 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 4 Met Phe Cys Ser Glu Lys Lys Leu Arg Glu Val Glu Arg Ile Val Lys 1 5 10 15 Ala Asn Asp Arg Glu Tyr Asn Glu Lys Phe Gln Tyr Ala Asp Asn Arg 20 25 30 Ile His Thr Ser Lys Tyr Asn Ile Leu Thr Phe Leu Pro Ile Asn Leu 35 40 45 Phe Glu Gln Phe Gln Arg Val Ala Asn Ala Tyr Phe Leu Cys Leu Leu 50 55 60 Ile Leu Gln Leu Ile Pro Glu Ile Ser Ser Leu Thr Trp Phe Thr Thr 65 70 75 80 Ile Val Pro Leu Val Leu Val Ile Thr Met Thr Ala Val Lys Asp Ala 85 90 95 Thr Asp Asp Tyr Phe Arg His Lys Ser Asp Asn Gln Val Asn Asn Arg 100 105 110 Gln Ser Glu Val Leu Ile Asn Ser Lys Leu Gln Asn Glu Lys Trp Met 115 120 125 Asn Val Lys Val Gly Asp Ile Ile Lys Leu Glu Asn Asn Gln Phe Val 130 135 140 Ala Ala Asp Leu Leu Leu Leu Ser Ser Ser Glu Pro His Gly Leu Cys 145 150 155 160 Tyr Val Glu Thr Ala Glu Leu Asp Gly Glu Thr Asn Leu Lys Val Arg 165 170 175 His Ala Leu Ser Val Thr Ser Glu Leu Gly Ala Asp Ile Ser Arg Leu 180 185 190 Ala Gly Phe Asp Gly Ile Val Val Cys Glu Val Pro Asn Asn Lys Leu 195 200 205 Asp Lys Phe Met Gly Ile Leu Ser Trp Lys Asp Ser Lys His Ser Leu 210 215 220 Asn Asn Glu Lys Ile Ile Leu Arg Gly Cys Ile Leu Arg Asn Thr Ser 225 230 235 240 Trp Cys Phe Gly Met Val Ile Phe Ala Gly Pro Asp Thr Lys Leu Met 245 250 255 Gln Asn Ser Gly Lys Thr Lys Phe Lys Arg Thr Ser Ile Asp Arg Leu 260 265 270 Met Asn Thr Leu Val Leu Trp Ile Phe Gly Phe Leu Ile Cys Leu Gly 275 280 285 Ile Ile Leu Ala Ile Gly Asn Ser Ile Trp Glu Ser Gln Thr Gly Asp 290 295 300 Gln Phe Arg Thr Phe Leu Phe Trp Asn Glu Gly Glu Lys Ser Ser Val 305 310 315 320 Phe Ser Gly Phe Leu Thr Phe Trp Ser Tyr Ile Ile Ile Leu Asn Thr 325 330 335 Val Val Pro Ile Ser Leu Tyr Val Ser Val Glu Val Ile Arg Leu Gly 340 345 350 His Ser Tyr Phe Ile Asn Trp Asp Arg Lys Met Tyr Tyr Ser Arg Lys 355 360 365 Ala Ile Pro Ala Val Ala Arg Thr Thr Thr Leu Asn Glu Glu Leu Gly 370 375 380 Gln Ile Glu Tyr Ile Phe Ser Asp Lys Thr Gly Thr Leu Thr Gln Asn 385 390 395 400 Ile Met Thr Phe Lys Arg Cys Ser Ile Asn Gly Arg Ile Tyr Gly Glu 405 410 415 Val His Asp Asp Leu Asp Gln Lys Thr Glu Ile Thr Gln Glu Lys Glu 420 425 430 Pro Val Asp Phe Ser Val Lys Ser Gln Ala Asp Arg Glu Phe Gln Phe 435 440 445 Phe Asp His His Leu Met Glu Ser Ile Lys Met Gly Asp Pro Lys Val 450 455 460 His Glu Phe Leu Arg Leu Leu Ala Leu Cys His Thr Val Met Ser Glu 465 470 475 480 Glu Asn Ser Ala Val Arg Asn Pro Glu Gly Gln Ile Lys Leu Tyr Ser 485 490 495 Lys Gly Ala Asp Thr Ile Leu Phe Glu Lys Leu His Pro Ser Asn Glu 500 505 510 Val Leu Leu Ser Leu Thr Ser Asp His Leu Ser Glu Phe Ala Gly Glu 515 520 525 Gly Leu Arg Thr Leu Ala Ile Ala Tyr Arg Asp Leu Asp Asp Lys Tyr 530 535 540 Phe Lys Glu Trp His Lys Met Leu Glu Asp Ala Asn Ala Ala Thr Glu 545 550 555 560 Glu Arg Asp Glu Arg Ile Ala Gly Leu Tyr Glu Glu Ile Glu Arg Asp 565 570 575 Leu Met Leu Leu Gly Ala Thr Ala Val Glu Asp Lys Leu Gln Glu Gly 580 585 590 Val Ile Glu Thr Val Thr Ser Leu Ser Leu Ala Asn Ile Lys Ile Trp 595 600 605 Val Leu Thr Gly Asp Lys Gln Glu Thr Ala Ile Asn Ile Gly Tyr Ala 610 615 620 Cys Asn Met Leu Thr Asp Asp Met Asn Asp Val Phe Val Ile Ala Gly 625 630 635 640 Asn Asn Ala Val Glu Val Arg Glu Glu Leu Arg Lys Ala Lys Gln Asn 645 650 655 Leu Phe Gly Gln Asn Arg Asn Phe Ser Asn Gly His Val Val Cys Glu 660 665 670 Lys Lys Gln Gln Leu Glu Leu Asp Ser Ile Val Glu Glu Thr Ile Thr 675 680 685 Gly Asp Tyr Ala Leu Ile Ile Asn Gly His Ser Leu Ala His Ala Leu 690 695 700 Glu Ser Asp Val Lys Asn Asp Leu Leu Glu Leu Ala Cys Met Cys Lys 705 710 715 720 Thr Val Ile Cys Cys Arg Val Thr Pro Leu Gln Lys Ala Gln Val Val 725 730 735 Glu Leu Val Lys Lys Tyr Arg Asn Ala Val Thr Leu Ala Ile Gly Asp 740 745 750 Gly Ala Asn Asp Val Ser Met Ile Lys Ser Ala His Ile Gly Val Gly 755 760 765 Ile Ser Gly Gln Glu Gly Leu Gln Ala Val Leu Ala Ser Asp Tyr Ser 770 775 780 Phe Ala Gln Phe Arg Tyr Leu Gln Arg Leu Leu Leu Val His Gly Arg 785 790 795 800 Trp Ser Tyr Phe Arg Met Cys Lys Phe Leu Cys Tyr Phe Phe Tyr Lys 805 810 815 Asn Phe Ala Phe Thr Leu Val His Phe Trp Phe Gly Phe Phe Cys Gly 820 825 830 Phe Ser Ala Gln Thr Val Tyr Asp Gln Trp Phe Ile Thr Leu Phe Asn 835 840 845 Ile Val Tyr Thr Ser Leu Pro Val Leu Ala Met Gly Ile Phe Asp Gln 850 855 860 Asp Val Ser Asp Gln Asn Ser Val Asp Cys Pro Gln Leu Tyr Lys Pro 865 870 875 880 Gly Gln Leu Asn Leu Leu Phe Asn Lys Arg Lys Phe Phe Ile Cys Val 885 890 895 Met His Gly Ile Tyr Thr Ser Leu Val Leu Phe Phe Ile Pro Tyr Gly 900 905 910 Ala Phe Tyr Asn Val Ala Gly Glu Asp Gly Gln His Ile Ala Asp Tyr 915 920 925 Gln Ser Phe Ala Val Thr Met Ala Thr Ser Leu Val Ile Val Val Ser 930 935 940 Val Gln Ile Ala Leu Asp Thr Ser Tyr Trp Thr Phe Ile Asn His Val 945 950 955 960 Phe Ile Trp Gly Ser Ile Ala Ile Tyr Phe Ser Ile Leu Phe Thr Met 965 970 975 His Ser Asn Gly Ile Phe Gly Ile Phe Pro Asn Gln Phe Pro Phe Val 980 985 990 Gly Asn Ala Arg His Ser Leu Thr Gln Lys Cys Ile Trp Leu Val Ile 995 1000 1005 Leu Leu Thr Thr Val Ala Ser Val Met Pro Val Val Ala Phe Arg Phe 1010 1015 1020 Leu Lys Val Asp Leu Tyr Pro Thr Leu Ser Asp Gln Ile Arg Arg Trp 1025 1030 1035 1040 Gln Lys Ala Gln Lys Lys Ala Arg Pro Pro Ser Ser Arg Arg Pro Arg 1045 1050 1055 Thr Arg Arg Ser Ser Ser Arg Arg Ser Gly Tyr Ala Phe Ala His Gln 1060 1065 1070 Glu Gly Tyr Gly Glu Leu Ile Thr Ser Gly Lys Asn Met Arg Ala Lys 1075 1080 1085 Asn Pro Pro Pro Thr Ser Gly Leu Glu Lys Thr His Tyr Asn Ser Thr 1090 1095 1100 Ser Trp Ile Glu Asn Leu Cys Lys Lys Thr Thr Asp Thr Val Ser Ser 1105 1110 1115 1120 Phe Ser Gln Asp Lys Thr Val Lys Leu 1125
【図面の簡単な説明】
【図1】 B606ポリペプチドの概略図 B606は1192個のアミノ酸よりなるポリペプチド
であり、10箇所に膜貫通領域が存在している。また、
細胞内側の3箇所に、P型ATPase間で保存されて
いる領域(P型ATPase領域)が存在している。
【図2】 ヒト胃癌組織におけるB606 mRNAの
発現
【図3】 B606欠損変異体の概略図 B606の欠損変体は、B606の485位Glyから
547位Ileまでを欠損したアミノ酸配列を有する1
129個のアミノ酸よりなるポリペプチドである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61P 43/00 111 4C084 43/00 111 C07K 16/40 4C085 C07K 16/40 C12N 1/15 4H045 C12N 1/15 1/19 1/19 1/21 1/21 9/14 101 5/10 C12Q 1/02 9/14 101 1/68 A C12Q 1/02 G01N 33/15 Z 1/68 33/50 Z G01N 33/15 33/566 33/50 33/574 A 33/566 Z 33/574 C12N 15/00 ZNAA 5/00 A (72)発明者 橋本 裕 大阪府大阪市福島区鷺洲5丁目12番4号 塩野義製薬株式会社内 Fターム(参考) 2G045 AA26 AA40 BA13 BB03 BB20 CA25 CB01 CB17 CB20 CB26 DA12 DA13 DA14 DA20 DA36 DA78 FB02 FB03 FB04 FB07 4B024 AA01 AA12 BA11 CA04 CA09 CA11 CA12 GA14 HA14 HA17 4B050 CC03 DD11 LL01 LL03 4B063 QA13 QA18 QQ30 QQ44 QQ53 QR10 QR32 QR36 QR55 QS34 4B065 AA26X AA93Y AB01 BA01 CA31 CA44 CA46 4C084 AA17 NA14 ZB212 ZB261 ZC412 ZC422 4C085 AA13 AA14 BB01 BB11 CC02 CC03 CC04 CC05 CC07 CC12 CC27 CC29 CC31 DD23 DD33 DD34 DD35 DD38 DD42 DD62 DD63 FF03 FF20 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 CA42 DA75 DA89 EA28 EA51 FA74

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号2の1位のMetから1192
    位のLeuで表わされるアミノ酸配列を有するポリペプ
    チドまたはその塩。
  2. 【請求項2】 配列番号4の1位のMetから1129
    位のLeuで表わされるアミノ酸配列を有するポリペプ
    チドまたはその塩。
  3. 【請求項3】 癌マーカーである請求項1または2に記
    載のポリペプチド。
  4. 【請求項4】 配列番号2または4に記載のアミノ酸配
    列において、1若しくは数個のアミノ酸配列が欠失、置
    換または付加から選ばれる少なくとも1つの変異を有す
    るアミノ酸配列からなり、癌マーカーであるかまたはA
    Tpase活性を有するポリペプチド。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のポリ
    ペプチドをコードする塩基配列を有するポリヌクレオチ
    ド。
  6. 【請求項6】 配列番号1で表される塩基配列のうち、
    第144番目から第3722番目の塩基配列を有する請
    求項5記載のポリヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 配列番号2で表される塩基配列のうち、
    第144番目から第3533番目の塩基配列を有する請
    求項5記載のポリヌクレオチド。
  8. 【請求項8】 請求項5から7のいずれかに記載のポリ
    ヌクレオチドとストリンジェントな条件下でハイブリダ
    イズし、癌マーカーであるかまたはATPase活性を
    有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
  9. 【請求項9】 請求項5から8のいずれかに記載のポリ
    ヌクレオチドと相補的な塩基配列を有するポリヌクレオ
    チド。
  10. 【請求項10】 癌マーカーである請求項5から7また
    は9のいずれかに記載のポリヌクレオチド。
  11. 【請求項11】 配列番号1に記載の塩基配列中の連続
    した5〜60塩基と同じ配列を有するオリゴヌクレオチ
    ド、該オリゴヌクレオチドと相補的な配列を有するオリ
    ゴヌクレオチドおよびそれらのオリゴヌクレオチドの誘
    導体オリゴヌクレオチドからなる群より選ばれるDN
    A。
  12. 【請求項12】 請求項5から10のいずれかに記載の
    ポリヌクレオチドを含有する組換えベクター。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の組換えベクターを宿
    主に導入して得られる形質転換体。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の形質転換体を培養す
    る工程、および生産された組換えポリペプチドを培養培
    地から回収する工程を包含する、請求項1から4いずれ
    か記載のポリペプチドまたはその塩の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1から4のいずれかに記載のポ
    リペプチドを特異的に認識する抗体。
  16. 【請求項16】 下記の工程を含む、請求項15に記載
    の抗体を用いることを特徴とする請求項1から4のいず
    れかに記載のポリペプチドの検出または定量方法; (a)タンパク質と該抗体とを接触させる工程、および
    (b)タンパク質と該抗体との結合を検出する工程。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の方法を用いること
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のポリペ
    プチドが関連する癌の検出方法。
  18. 【請求項18】 請求項15に記載の抗体を含むことを
    特徴とする癌の診断用キット。
  19. 【請求項19】 下記の工程を含む請求項5から10の
    いずれかに記載のポリヌクレオチドを用いることを特徴
    とする請求項1から4のいずれかに記載のポリペプチド
    のmRNAの検出または定量方法; (a)mRNAと該ポリヌクレオチドとを接触させる工
    程、および(b)mRNAと該ポリヌクレオチドとの結
    合を検出する工程。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の方法を用いること
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のポリペ
    プチドが関連する癌の検出方法。
  21. 【請求項21】 請求項5から10のいずれかに記載の
    ポリヌクレオチド含むことを特徴とする請求項1から4
    のいずれかに記載のポリペプチドが関連する癌の診断用
    キット。
  22. 【請求項22】 請求項5から10のいずれかに記載の
    ポリヌクレオチドを用いることを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれかに記載のポリペプチドをコードするDN
    Aの転写またはmRNAの翻訳を抑制する方法。
  23. 【請求項23】 下記の工程を含む、請求項1から4の
    いずれかに記載のポリペプチドの結合物質のスクリーニ
    ング方法; (a)請求項1から4のいずれかに記載のポリペプチド
    と被検物質とを接触させる工程、および(b)該ポリペ
    プチドと被検物質との結合を検出する工程。
  24. 【請求項24】 請求項1から4のいずれかに記載のポ
    リペプチドを含むことを特徴とする、請求項1に記載の
    ポリペプチドの結合物質のスクリーニング用キット。
  25. 【請求項25】 請求項23に記載のスクリーニング方
    法より得られることを特徴とする結合物質。
  26. 【請求項26】 下記の工程を含む、請求項25に記載
    の結合物質と請求項1から4のいずれかに記載のポリペ
    プチドとの結合活性調節物質のスクリーニング方法; (a)被検物質の存在下または非存在下、請求項1から
    4のいずれかに記載のポリペプチドと請求項25に記載
    の結合物質を接触させる工程、および(b)該ポリペプ
    チドと該結合物質の結合活性を、被検物質の存在下と非
    存在下で比較する工程。
  27. 【請求項27】 請求項1から4のいずれかに記載のポ
    リペプチドおよび請求項25に記載の結合物質を含むこ
    とを特徴とする、請求項1に記載のポリペプチドの結合
    活性調節物質のスクリーニング用キット。
  28. 【請求項28】 請求項26に記載のスクリーニング方
    法より得られることを特徴とする結合活性調節物質。
  29. 【請求項29】 下記の工程を含む、請求項1から4の
    いずれかに記載のポリペプチドの発現調節物質のスクリ
    ーニング方法; (a)請求項1に記載のポリペプチドを発現しうる細胞
    と被検物質とを接触させる工程、および(b)該ポリペ
    プチドの発現量の変化を、請求項16または19に記載
    の方法を用いて検出する工程。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の方法を用いること
    を特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載のポリ
    ペプチドの発現調節物質のスクリーニング用キット。
  31. 【請求項31】 請求項29に記載のスクリーニング方
    法より得られることを特徴とする、請求項1から4のい
    ずれかに記載のポリペプチドの発現調節物質。
  32. 【請求項32】 請求項1から4のいずれかに記載のポ
    リペプチドをコードするDNAを欠損または変異させた
    非ヒトノックアウト動物。
  33. 【請求項33】 請求項1から4のいずれかに記載のポ
    リペプチドをコードするDNAを発現させた非ヒトトラ
    ンスジェニック動物。
  34. 【請求項34】 請求項15に記載の抗体,請求項25
    に記載の結合物質、請求項28に記載の結合活性調節物
    質または請求項31に記載の発現調節物質を含有してな
    る医薬。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8895243B2 (en) 2004-12-17 2014-11-25 Sekisui Medical Co., Ltd. Method of assessing cancerous conditions and reagent for detecting gene product to be used in the method

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