JP2003259884A - 新規ポリペプチド - Google Patents

新規ポリペプチド

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JP2003259884A
JP2003259884A JP2003000628A JP2003000628A JP2003259884A JP 2003259884 A JP2003259884 A JP 2003259884A JP 2003000628 A JP2003000628 A JP 2003000628A JP 2003000628 A JP2003000628 A JP 2003000628A JP 2003259884 A JP2003259884 A JP 2003259884A
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ser
ala
polypeptide
glu
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JP2003000628A
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Tatsuya Moriyama
達哉 森山
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KH Neochem Co Ltd
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Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DGリパーゼが関与する疾患の治療薬の探索
および開発に有用なポリペプチド、該ポリペプチドをコ
ードするDNA、該ポリペプチドを認識する抗体、およ
びこれらの利用方法を提供する。 【解決手段】 ヒト脳よりDGリパーゼ活性を有するポ
リペプチドをコードするDNAを取得し、該ポリペプチ
ドおよび該ポリペプチドを認識する抗体を製造する。さ
らに、該ポリペプチドまたは該抗体等を用いて、DGリ
パーゼが関与する疾患の治療薬のスクリーニング系を構
築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジアシルグリセロ
ールリパーゼ活性を有するポリペプチド、該ポリペプチ
ドをコードするDNA、該ポリペプチドを認識する抗体
および該ポリペプチドの製造方法、ならびに、それらを
用いた診断薬、治療薬のスクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】グリセロール骨格の2位にアラキドン酸
を結合したモノアシルグリセロールである2−アラキド
ノイルグリセロール(以下、2−AGと略す。)は機能
性脂質分子の一つである(例えば、非特許文献1参
照)。2−AGには、海馬における長期増強(LTP)
抑制作用(例えば、非特許文献2参照)、脳損傷後にお
ける神経防護作用(例えば、非特許文献3参照)、培養
神経細胞の保護作用(例えば、非特許文献4参照)、な
らびに興奮性シナプス後電位(EPSP)の抑制作用
(例えば、非特許文献5参照)が知られている。また、
パーキンソン病の動物モデルにおいては、淡蒼球におけ
る2−AGの上昇が報告されている(例えば、非特許文
献6参照)。また、2−AGの免疫や炎症に関連する作
用として、リンパ球からのインターロイキン−2(IL
−2)の産生抑制作用(例えば、非特許文献7参照)、
混合リンパ球反応の抑制作用、CD3抗体刺激によるT
細胞増殖の抑制作用、リポ多糖刺激のB細胞増殖の抑制
作用(例えば、非特許文献8参照)、およびマクロファ
ージからの腫瘍壊死因子(TNF−α)の産生抑制作用
(例えば、非特許文献9参照)が知られている。さら
に、2−AGの循環器系に対する作用として、血管から
の一酸化窒素産生の促進(例えば、非特許文献10参
照)および血圧の低下作用が知られている(例えば、非
特許文献11参照)。2−AGは、脳以外にも肝臓、脾
臓、肺、腎臓等多くの組織で高濃度に産生されているこ
とが知られている(例えば、非特許文献12参照)。こ
れらのことから、2−AGは生体内で重要な役割をして
いることが示唆されている。
【0003】2−AGは、マリファナの成分であるカン
ナビノイドが結合するカンナビノイド受容体に対する内
因性のリガンドである(例えば、非特許文献13参
照)。カンナビノイド受容体には中枢で主に発現してい
るカンナビノイド1受容体(CB1)と、末梢で主に発
現しているカンナビノイド2受容体(CB2)が知られ
ている(例えば、非特許文献14参照)。内因性のカン
ナビノイド受容体のリガンドとして報告されているN−
パルミトイルエタノールアミン(N-palmitoylethanolam
ine)やアナンダミド(anandamide)はCB2には結合
しないが、2−AGはCB2のリガンドとなることが明
らかとなり、2−AGはCB2に対して最も重要な内因
性のリガンドであることがわかった(例えば、非特許文
献15参照)。
【0004】マリファナの成分でありカンナビノイド受
容体の作動薬のデルタ−9−テトラヒドロカンナビノー
ルは、ヒトにおいて鎮痛薬(例えば、非特許文献16参
照)として報告されているとともに、カンナビノイドの
1つであるナビロン(nabilone)は米国で化学療法時の鎮
吐剤ならびにエイズ患者の食欲増進剤として使われてい
る。多発性硬化症のモデルにおいてはカンナビノイド受
容体作動薬を投与すると、振戦や痙攣が緩和された(例
えば、非特許文献17参照)。CB1拮抗薬の作用とし
ては、記憶障害を改善すること(例えば、非特許文献1
8参照)やアルコールの摂取量を減弱させること(例え
ば、非特許文献19参照)が報告されている。また、カ
ンナビノイド受容体拮抗薬は、組織障害によって誘発さ
れる痛みを増強することが報告されている(例えば、非
特許文献20参照)。肺における作用として、CB1の
刺激により気道の収縮が見られることが報告されている
(例えば、非特許文献21参照)。末梢で主に発現して
いるCB2は、免疫や炎症に広く関与していることが報
告されている(例えば、非特許文献14参照)。また、
カンナビノイド受容体の内因性リガンドは、種々の腫瘍
細胞の増殖や細胞増殖因子の産生に関係することが報告
されている(例えば、非特許文献22参照)。
【0005】2−AGの生成経路に関しては、イノシト
ールリン脂質から生成することが示唆されている。細胞
が刺激を受けたとき、イノシトールリン脂質が分解され
て生成したジアシルグリセロール(DG)は、プロテイ
ンキナーゼCの活性化を引き起こすが、その後、ジアシ
ルグリセロールキナーゼやジアシルグリセロールリパー
ゼ(以下、DGリパーゼと略す。)によって代謝される
(例えば、非特許文献23参照)。このうち、DGリパ
ーゼは、DGの1位の脂肪酸を加水分解する酵素であ
る。イノシトールリン脂質は2位の位置に主にアラキド
ン酸を含有しているので、イノシトールリン脂質由来の
DGにDGリパーゼが作用すると2−AGが生成する。
従って、DGリパーゼは生体内における2−AG産生酵
素の有力な候補であり、脂質性情報伝達系におけるキー
エンザイムの一つである(例えば、非特許文献24参
照)。DGリパーゼはヒト血小板活性化時に作動するこ
とが見いだされ(例えば、非特許文献25参照)、本酵
素はヒト血小板膜画分から初めて精製された(例えば、
非特許文献26参照)。これらの知見は、DGリパーゼ
がカンナビノイド受容体の内因性のリガンドである2−
AGの生合成に重要な酵素であることを示唆している。
【0006】以上のことから、DGリパーゼ、活性促進
剤およびDGリパーゼ遺伝子の発現促進剤は2−AGの
生合成を促進することで、精神分裂病、痛み、脳挫傷、
脊髄損傷、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎
症性大腸炎、自己免疫疾患、心筋梗塞、脳梗塞、高血
圧、嘔吐、食欲不振、悪性腫瘍等の予防ならびに治療
に、DGリパーゼ阻害剤、DGリパーゼの活性を阻害す
る抗体、DGリパーゼの遺伝子発現の抑制剤は、2−A
Gの生合成を阻害することで、うつ病、不安、パーキン
ソン病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、喘
息、過食、肥満、アルコール依存症等の予防ならびに治
療に用いることができる。
【0007】DGリパーゼをコードする遺伝子について
は、カビ由来のDGリパーゼ遺伝子(例えば、非特許文
献27および非特許文献28参照)およびヒト由来のD
GリパーゼcDNA(例えば、非特許文献29参照)が
報告されている。
【0008】
【非特許文献1】「ケミストリー・アンド・フィジック
ス・オブ・リピッズ(Chemistry and Physics of Lipid
s)」,(アイルランド),2000年,第108巻,
第1−2号,p.89−106
【0009】
【非特許文献2】「ネイチャー(Nature)」,(イギリ
ス),1997年,第388巻,第6644号,p.7
73−778
【0010】
【非特許文献3】「ネイチャー(Nature)」,(イギリ
ス),2001年,第413巻,第6855号,p.5
27−531
【0011】
【非特許文献4】「ニューロサイエンス・レターズ(Ne
uroscience Letters)」,(アイルランド),2000
年,第278巻,第3号,p.157−160
【0012】
【非特許文献5】「ナウニン−シュミーデベルグズ・ア
ーカイブス・オブ・ファーマコロジー(Naunyn-Schmied
eberg's Archives of Pharmacology)」,(ドイツ)2
000年,第361巻,第3号,p.261−272
【0013】
【非特許文献6】「ザ・FASEB・ジャーナル(The
FASEB Journal)」,(米国),2000年,第14
巻,第10号,p.1423−1431
【0014】
【非特許文献7】「モレキュラー・ファーマコロジー
(Molecular Pharmacology)」,(米国),1998
年,第53巻,第4号,p.676−683
【0015】
【非特許文献8】「ザ・ジャーナル・オブ・ファーマコ
ロジー・アンド・エクスペリメンタル・セラピューティ
クス(The Journal of Pharmacology and Experimental
Therapeutics)」,(米国),1995年,第275
巻,第2号,p.529−536
【0016】
【非特許文献9】「ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・
ファーマコロジー(European Journal of Pharmacolog
y)」,(オランダ),2000年,第406巻,第1
号,p.R5−7
【0017】
【非特許文献10】「ファーマコロジカル・リサーチ
(Pharmacological Research)」,(イギリス),20
00年,第42巻,第4号,p.317−322
【0018】
【非特許文献11】「ハイパーテンション(Hypertensi
on)」,(米国),2000年,第35巻,第2号,
p.679−684
【0019】
【非特許文献12】「FEBS・レターズ(FEBS Lette
rs)」,(オランダ),1998年,第429巻,第2
号,p.152−156
【0020】
【非特許文献13】「バイオケミカル・アンド・バイオ
フィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Bioche
mical and Biophysical Research Communication
s)」,(米国),1995年,第215巻,第1号,
p.89−97
【0021】
【非特許文献14】「イムノロジー・トゥデイ(Immuno
logy Today)」,(イギリス),1998年,第19
巻,第8号,p.373−381
【0022】
【非特許文献15】「ザ・ジャーナル・オブ・バイオロ
ジカル・ケミストリー(The Journal of Biological Ch
emistry)」,(米国),2000年,第275巻,第
1号,p.605−612
【0023】
【非特許文献16】「ヨーロピアン・アーカイブズ・オ
ブ・サイキアトリー・アンド・クリニカル・ニューロサ
イエンス(European Archives of Psychiatry and Clin
ical Neuroscience)」,(ドイツ),1990年,第
249巻,第1号,p.1−6
【0024】
【非特許文献17】「ネイチャー(Nature)」,(イギ
リス),2000年,第404巻,第6773号,p.
84−87
【0025】
【非特許文献18】「サイコファーマコロジー(Psycho
pharmacology)」,(ドイツ),1996年,第126
巻,第2号,p.165−172
【0026】
【非特許文献19】「サイコファーマコロジー(Psycho
pharmacology)」,(ドイツ),1997年,第132
巻,第1号,p.104−106
【0027】
【非特許文献20】「ネイチャー(Nature)」,(イギ
リス),1998年,第394巻,第6690号,p.
277−281
【0028】
【非特許文献21】「ネイチャー(Nature)」,(イギ
リス),2000年,第408巻,第6808号,p.
96−101
【0029】
【非特許文献22】「プロスタグランジンズ・アンド・
アザー・リピッド・メディエーターズ(Prostaglandins
& Other Lipid Mediators)」,(米国),2000
年,第61巻,第1−2号,p.43−61
【0030】
【非特許文献23】「化学と生物」,1992年,第3
0巻,第11号,p.714−722
【0031】
【非特許文献24】「化学と生物」,1999年,第3
7巻,第9号,p.564−566
【0032】
【非特許文献25】「バイオサイエンス、バイオテクノ
ロジー、アンド・バイオケミストリー(Bioscience, Bi
otechnology, and Biochemistry)」,日本農芸化学
会,1994年,58巻,第1号,p.93−98
【0033】
【非特許文献26】「ジャーナル・オブ・バイオケミス
トリー(Journal of Biochemistry)」,日本生化学
会,1999年,125巻,第6号,p.1077−1
085
【0034】
【非特許文献27】「バイオサイエンス、バイオテクノ
ロジー、アンド・バイオケミストリー(Bioscience, Bi
otechnology, and Biochemistry)」,日本農芸化学
会,1992年,56巻,第2号,p.315−319
【0035】
【非特許文献28】「ジーン(Gene)」,(オラン
ダ),1991年,第103巻,第1号,p.61−6
【0036】
【非特許文献29】森山達哉、他2名,「ヒト膜結合型
ジアシルグルセロールリパーゼのクローニングと発現解
析」,日本農芸化学会誌,2001年,第75巻,臨時
増刊号(2001年度大会講演要旨集),p93
【0037】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、うつ
病、不安、パーキンソン病、精神分裂病、幻覚、痴呆、
記憶障害、マリファナ依存症、痛み、脳挫傷、脊髄損
傷、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎症性大
腸炎、自己免疫疾患、喘息、心筋梗塞、脳梗塞、高血
圧、嘔吐、食欲不振、過食、肥満、アルコール依存症、
悪性腫瘍等の診断、予防および治療に有用な、新規なヒ
ト由来DGリパーゼ、該蛋白質をコードするDNA、該
蛋白質を認識する抗体、該蛋白質の製造方法およびこれ
らを用いた上記疾患の診断薬、予防薬および治療薬のス
クリーニング方法等を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の(1)〜
(38)を提供するものである。 (1) 配列番号1または14で表されるアミノ酸配列
からなるポリペプチド。 (2) 配列番号1または14で表されるアミノ酸配列
において1以上のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加さ
れ、かつ配列番号1または14で表されるアミノ酸配列
と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有し、か
つジアシルグリセロールリパーゼ活性を有するポリペプ
チド。
【0039】(3) (1)または(2)記載のポリペ
プチドをコードするDNA。 (4) 配列番号2、3または15で表される塩基配列
からなるDNA。 (5) 配列番号3または15で表される塩基配列と相
補的な塩基配列を有するDNAとストリンジェントな条
件下でハイブリダイズし、かつ配列番号3または15で
表される塩基配列と80%以上の相同性を有する塩基配
列を有し、かつジアシルグリセロールリパーゼ活性を有
するポリペプチドをコードするDNA。
【0040】(6) (3)〜(5)のいずれか1項に
記載のDNAの塩基配列と相補的な塩基配列を有するD
NA。 (7) (3)〜(6)のいずれか1項に記載のDNA
をベクターに組み込んで得られる組換え体ベクター。 (8) (3)〜(6)のいずれか1項に記載のDNA
と相同な配列からなるRNAをベクターに組み込んで得
られる組換え体ベクター。
【0041】(9) (3)〜(6)のいずれか1項に
記載のDNA、または(7)記載の組換え体ベクターを
保有する形質転換体。 (10) 形質転換体が微生物、動物細胞、植物細胞お
よび昆虫細胞からなる群より選ばれる形質転換体であ
る、(9)記載の形質転換体。 (11) 形質転換体が、非ヒトトランスジェニック動
物またはトランスジェニック植物である、(9)記載の
形質転換体。
【0042】(12) (3)〜(6)のいずれか1項
に記載のDNAを欠損または変異させた非ヒトノックア
ウト動物。 (13) (9)または(10)記載の形質転換体を培
地に培養し、培養物中に(1)または(2)記載のポリ
ペプチドを生成蓄積させ、該培養物から該ポリペプチド
を採取することを特徴とする、該ポリペプチドの製造方
法。
【0043】(14) (11)記載の非ヒトトランス
ジェニック動物を飼育し、(1)または(2)記載のポ
リペプチドを該動物中に生成蓄積させ、該動物中より該
ポリペプチドを採取することを特徴とする、該ポリペプ
チドの製造方法。 (15) (11)記載のトランスジェニック植物を栽
培し、(1)または(2)記載のポリペプチドを該植物
中に生成蓄積させ、該植物中より該ポリペプチドを採取
することを特徴とする、該ポリペプチドの製造方法。
【0044】(16) (3)〜(6)のいずれか1項
に記載のDNAを用い、イン・ビトロ(in vitro)での
転写・翻訳系により(1)または(2)記載のポリペプ
チドを合成することを特徴とする、該ポリペプチドの製
造方法。 (17) (3)〜(6)のいずれか1項に記載のDN
A、または(3)〜(6)のいずれか1項に記載のDN
Aの連続する少なくとも15塩基以上の塩基配列を有す
るDNAまたはオリゴヌクレオチドを用いて、(1)ま
たは(2)記載のポリペプチドをコードするDNAの発
現を検出および定量する方法。
【0045】(18) (3)〜(6)のいずれか1項
に記載のDNA、または(3)〜(6)のいずれか1項
に記載のDNAの連続する少なくとも15塩基以上の塩
基配列を有するDNAまたはオリゴヌクレオチドを用い
て、(1)または(2)記載のポリペプチドをコードす
るDNAの変異を検出および同定する方法。 (19) (3)〜(6)のいずれか1項に記載のDN
A、または(3)〜(6)のいずれか1項に記載のDN
Aの連続する少なくとも15塩基以上の塩基配列を有す
るDNAまたはオリゴヌクレオチドを用いて、(1)ま
たは(2)記載のポリペプチドをコードするDNAのプ
ロモーター領域および/または転写制御領域を含むDN
Aを取得する方法。
【0046】(20) (3)〜(6)のいずれか1項
に記載のDNA、または(3)〜(6)のいずれか1項
に記載のDNAの連続する少なくとも15塩基以上の塩
基配列を有するDNAまたはオリゴヌクレオチドを用い
て、(1)または(2)記載のポリペプチドをコードす
るDNAの転写またはmRNAの翻訳を抑制する方法。
【0047】(21) (1)または(2)記載のポリ
ペプチドを認識する抗体。 (22) (21)記載の抗体を用いる、(1)または
(2)記載のポリペプチドの免疫学的検出法。 (23) (1)または(2)記載のポリペプチドを含
有する医薬。 (24)医薬が、精神分裂病、痛み、脳挫傷、脊髄損
傷、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎症性大
腸炎、自己免疫疾患、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、嘔
吐、食欲不振、悪性腫瘍の予防および/または治療のた
めの医薬である(23)記載の医薬。
【0048】(25) (3)〜(6)のいずれか1項
に記載のDNA、または(3)〜(6)のいずれか1項
に記載のDNAの連続する少なくとも15塩基以上の塩
基配列を有するDNAまたはオリゴヌクレオチドを含有
する医薬。 (26) 医薬が、うつ病、不安、パーキンソン病、精
神分裂病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、
痛み、脳挫傷、脊髄損傷、多発性硬化症、慢性関節リウ
マチ、乾癬、炎症性大腸炎、自己免疫疾患、喘息、心筋
梗塞、脳梗塞、高血圧、嘔吐、食欲不振、過食、肥満、
アルコール依存症、悪性腫瘍の診断のための医薬である
(25)記載の医薬。
【0049】(27) 医薬が、うつ病、不安、パーキ
ンソン病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、
喘息、過食、肥満、アルコール依存症の予防および/ま
たは治療のための医薬である(25)記載の医薬。 (28) (7)または(8)記載の組換え体ベクター
を含有する医薬。 (29) 医薬が、精神分裂病、痛み、脳挫傷、脊髄損
傷、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎症性大
腸炎、自己免疫疾患、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、嘔
吐、食欲不振、悪性腫瘍の予防および/または治療のた
めの医薬である(28)記載の医薬。
【0050】(30) (21)記載の抗体を含有する
医薬。 (31) 医薬が、うつ病、不安、パーキンソン病、精
神分裂病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、
痛み、脳挫傷、脊髄損傷、多発性硬化症、慢性関節リウ
マチ、乾癬、炎症性大腸炎、自己免疫疾患、喘息、心筋
梗塞、脳梗塞、高血圧、嘔吐、食欲不振、過食、肥満、
アルコール依存症、悪性腫瘍の診断のための医薬である
(30)記載の医薬。
【0051】(32) 医薬がうつ病、不安、パーキン
ソン病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、喘
息、過食、肥満、アルコール依存症の予防および/また
は治療のための医薬である(30)記載の医薬。 (33) (1)または(2)記載のポリペプチドと被
験試料とを接触させ、被験試料による該ポリペプチドが
有するジアシルグリセロールリパーゼ活性の変動を測定
することを特徴とする、該ポリペプチドが有するジアシ
ルグリセロールリパーゼ活性を変動させる化合物のスク
リーニング方法。
【0052】(34) (1)または(2)記載のポリ
ペプチドを発現する細胞と被験試料とを接触させ、(2
1)記載の抗体を用い、被験試料による該ポリペプチド
の発現量の変動を定量することを特徴とする、該ポリペ
プチドをコードするDNAの発現を変動させる化合物の
スクリーニング方法。 (35) (1)または(2)記載のポリペプチドを発
現する細胞と被験試料とを接触させ、(3)〜(6)の
いずれか1項に記載のDNA、または(3)〜(6)の
いずれか1項に記載のDNAの連続する少なくとも15
塩基以上の塩基配列を有するDNAまたはオリゴヌクレ
オチドを用い、該ポリペプチドをコードするDNAの発
現を定量することを特徴とする、該ポリペプチドをコー
ドするDNAの発現を変動させる化合物のスクリーニン
グ方法。
【0053】(36) (19)記載の方法により取得
されるプロモーター領域および/または転写制御領域を
含むDNAと、該プロモーター領域および/または転写
制御領域を含むDNAの下流に連結させたレポーター遺
伝子とを含有するベクターを用いて動物細胞を形質転換
し、該形質転換体と被験試料とを接触させ、該レポータ
ー遺伝子の翻訳産物を定量することを特徴とする、該プ
ロモーター領域および/または転写制御領域による
(1)または(2)記載のポリペプチドをコードするD
NAの転写効率を変動させる化合物のスクリーニング方
法。
【0054】(37) (11)記載の非ヒトトランス
ジェニック動物に被験試料を投与し、(3)〜(6)の
いずれか1項に記載のDNA、または(3)〜(6)の
いずれか1項に記載のDNAの連続する少なくとも15
塩基以上の塩基配列を有するDNAまたはオリゴヌクレ
オチドを用い、(1)または(2)記載のポリペプチド
をコードするDNAの発現を定量することを特徴とす
る、該ポリペプチドをコードするDNAの発現を変動さ
せる化合物のスクリーニング方法。
【0055】(38) (33)〜(37)のいずれか
1項に記載のスクリーニング方法により得られる化合
物。
【0056】
【発明の実施の形態】本発明のポリペプチドは、DGリ
パーゼ活性を有するポリペプチドであり、DGの1位の
脂肪酸を加水分解する酵素活性を有する。生体内におい
ては、カンナビノイド受容体の内因性のリガンドである
2−AGの生合成に関わる重要な酵素である。従って、
本発明のポリペプチドは、2−AG産生の促進ならび
に、2−AG産生酵素系の阻害剤および促進剤等の探
索、評価に利用することができる。
【0057】本発明のポリペプチドとしては、配列番号
1または14で表されるアミノ酸配列からなるポリペプ
チド、配列番号1または14で表されるアミノ酸配列に
おいて1以上のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加さ
れ、かつ配列番号1または14で表されるアミノ酸配列
とBLAST〔J. Mol. Biol., 215, 403 (1990)〕やF
ASTA〔Methods Enzymol., 183, 63 (1990)〕等を用
いて計算したときに、80%以上の相同性を有するアミ
ノ酸配列からなり、かつDGリパーゼ活性を有するポリ
ペプチドをあげることができる。なお、配列番号14で
表されるアミノ酸配列は配列番号1で表されるアミノ酸
配列の1〜171番目の配列を欠失した配列と一致す
る。
【0058】本明細書に記載される相同性の数値は、特
に明示した場合を除き、当業者に公知の相同性検索プロ
グラムを用いて算出される数値であってよいが、塩基配
列、アミノ酸配列については、好ましくはBLAST
〔J. Mol. Biol., 215, 403 (1990)〕またはFASTA
〔Methods Enzymol., 183, 63 (1990)〕においてデフォ
ルト(初期設定)のパラメータを用いて算出される数値
である。
【0059】配列番号1または14で表されるアミノ酸
配列において1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加
されたアミノ酸配列からなり、かつDGリパーゼ活性を
有するポリペプチドは、Molecular Cloning, A Laborat
ory Manual, Second Edition, Cold Spring Harbor Lab
oratory (1989)(以下、モレキュラー・クローニング第
2版と略す)、Current Protocols in Molecular Biolo
gy, John Wiley & Sons (1987-1997)(以下、カレント
・プロトコールズ・イン・モレキュラー・バイオロジー
と略す)、Nucleic Acids Res., 10, 6487 (1982)、Pro
c. Natl. Acad.Sci. USA, 79, 6409 (1982)、Gene, 34,
315 (1985)、Nucleic Acids Res., 13, 4431 (1985)、
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 82, 488 (1985)等に記載
の部位特異的変異導入法を用いて、例えば配列番号1ま
たは14で表されるアミノ酸配列を有するポリペプチド
をコードするDNAに部位特異的変異を導入することに
より、取得することができる。欠失、置換もしくは付加
されるアミノ酸の数は特に限定されないが、上記の部位
特異的変異法等の周知の方法により欠失、置換もしくは
付加できる程度の数であり、1個から数十個、好ましく
は1〜20個、より好ましくは1〜10個、さらに好ま
しくは1〜5個である。
【0060】また、本発明のポリペプチドがDGリパー
ゼ活性を有するためには、配列番号1または14で表さ
れるアミノ酸配列と、BLAST〔J. Mol. Biol., 21
5, 403 (1990)〕やFASTA〔Methods Enzymol., 18
3, 63 (1990)〕等を用いて計算したときに、少なくとも
80%以上、特に95%以上の相同性を有していること
が好ましい。
【0061】配列番号1または14で表されるアミノ酸
配列において1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加
されたアミノ酸配列からなり、かつDGリパーゼ活性を
有するポリペプチドの例として、配列番号14で表され
るアミノ酸配列のN末端にメチオニンを1つ付加した配
列である配列番号20で表されるアミノ酸配列からなる
ポリペプチド、配列番号1の1〜171番目の配列中の
任意の数および位置のアミノ酸を欠失させたアミノ酸配
列からなるポリペプチドをあげることができる。
【0062】本発明のDNAは、本発明のポリペプチド
をコードするDNA、例えば、配列番号1で表されるア
ミノ酸配列からなるポリペプチドをコードする配列番号
2または3で表される塩基配列からなるDNA、配列番
号14で表されるアミノ酸配列からなるポリペプチドを
コードする配列番号15で表される塩基配列からなるD
NAがあげられる。一般に1つのアミノ酸に対して複数
種の遺伝暗号が存在するため、配列番号2、3または1
5とは異なる塩基配列を有するDNAであっても本発明
のポリペプチドをコードしていれば本発明のDNAに含
まれる。さらに本発明のDNAは、配列番号3または1
5で表される塩基配列と相補的な塩基配列を有するDN
Aとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、か
つ配列番号3または15で表される塩基配列と80%以
上の相同性を有する塩基配列を有し、かつDGリパーゼ
活性を有するポリペプチドをコードするDNAも含まれ
る。
【0063】ストリンジェントな条件下でハイブリダイ
ズ可能なDNAとは、配列番号3または15で表される
塩基配列と相補的な塩基配列を有するDNAをプローブ
として、コロニー・ハイブリダイゼーション法、プラー
ク・ハイブリダイゼーション法あるいはサザンブロット
ハイブリダイゼーション法等を用いることにより得られ
るDNAを意味し、具体的には、コロニーあるいはプラ
ーク由来のDNAを固定化したフィルターを用いて、
0.7〜1.0mol/lの塩化ナトリウム存在下、6
5℃でハイブリダイゼーションを行った後、0.1〜2
倍濃度のSSC溶液(1倍濃度のSSC溶液の組成は、
150mmol/l塩化ナトリウム、15mmol/l
クエン酸ナトリウムよりなる)を用い、65℃条件下で
フィルターを洗浄することにより同定できるDNAをあ
げることができる。ハイブリダイゼーションは、モレキ
ュラー・クローニング第2版、カレント・プロトコール
ズ・イン・モレキュラー・バイオロジー、DNA Cloning
1: Core Techniques, A Practical Approach, Second E
dition, Oxford University (1995)等に記載されている
方法に準じて行うことができる。ハイブリダイズ可能な
DNAとして具体的には、BLAST〔J. Mol. Biol.,
215, 403 (1990)〕やFASTA〔Methods Enzymol.,
183, 63 (1990)〕等を用いて計算したときに、配列番号
3または15で表される塩基配列と少なくとも80%以
上の相同性を有するDNA、好ましくは95%以上の相
同性を有するDNAをあげることができる。
【0064】本発明のDNAには、上記に記載した本発
明のポリペプチドをコードするDNAの塩基配列と相補
的な塩基配列を有するDNAも含まれる。具体的には配
列番号2、3または15で表わされる塩基配列と相補的
な塩基配列を有するDNAをあげることができる。本発
明のポリペプチドをコードするDNAは、後述する方法
で調製したときに、通常2本鎖DNAとして得られるの
で、本発明のポリペプチドをコードするDNAと同時に
本発明のポリペプチドをコードするDNAの塩基配列と
相補的な塩基配列を有するDNAも得ることができる。
2本鎖DNAを100℃で5分間熱した後、氷上で急速
に冷却することにより、本発明のポリペプチドをコード
するDNAと該DNAの塩基配列と相補的な塩基配列を
有するDNAを分離することができる。
【0065】以下、本発明を詳細に説明する。1.DNAの調製 (a)DGリパーゼホモログのcDNAのクローニング ヒトDGリパーゼのアミノ酸配列(配列番号4)に相同
性を有するヒト由来のアミノ酸配列を、SwissPr
ot、PIR、PRF/SEQDB、GenPept等
のアミノ酸配列データベースに対して、BLASTある
いはFASTAを用いて検索する。このようにして得ら
れるアミノ酸配列として、ヒトの脳由来のKIAA06
59 cDNA〔DNA Res. 5, 169 (1998)、GenBa
nk登録番号:AB014559、配列番号6〕がコー
ドするKIAA0659蛋白質のアミノ酸配列(PRF
/SEQDB番号:2417284BE、配列番号5)
をあげることができる。したがって、KIAA0659
cDNAは配列番号4のアミノ酸配列とは別のアミノ
酸配列を有するDGリパーゼ(以下、DGリパーゼホモ
ログと呼ぶ)をコードするcDNAと考えられるが、蛋
白質のコード領域の途中から下流の領域しか含まない非
完全長のcDNAである。完全長のcDNAの塩基配列
は、KIAA0659 cDNAの塩基配列の情報をも
とに、KIAA0659 cDNAよりも5’側の領域
を含むcDNA断片を単離し、その塩基配列とKIAA
0659 cDNAの塩基配列から明らかにすることが
できる。
【0066】KIAA0659 cDNAよりも5’側
の領域を含むcDNA断片は、ヒト脳由来のcDNAあ
るいはcDNAライブラリーをテンプレートにして、c
DNAの5’端に付加したアダプターあるいはcDNA
ライブラリーのベクターの塩基配列に特異的なプライマ
ーとKIAA0659 cDNAの塩基配列の一部分と
相補的な配列を有するKIAA0659特異的なプライ
マーを用いてPCRを行う、5’−RACE(rapid am
plification of cDNA ends)法〔Proc. Natl.Acad. Sc
i. USA, 85, 8998 (1988)〕により単離することができ
る。ヒト脳cDNAとしては、オリゴキャップ法〔Gen
e, 138, 171 (1994)〕により合成したヒト脳cDNA、
例えばキャップサイトcDNAdT(Cap Site cDNA d
T、ニッポンジーン社)が好ましい。
【0067】得られたcDNA断片の塩基配列を、PR
ISM3700(アプライドバイオシステムズ社製)等
のDNAシークエンサーを用いて、その塩基配列を解析
し、KIAA0659 cDNAの塩基配列と合わせる
ことにより、KIAA0659の完全長cDNAの塩基
配列(配列番号2)および該cDNAがコードするDG
リパーゼホモログのアミノ酸配列(配列番号1)を明ら
かにすることができる。得られたKIAA0659の完
全長cDNAの塩基配列をもとに設計したプライマーを
用いて、ヒト脳由来のcDNAをテンプレートにして、
DGリパーゼホモログをコードするDNAを、PCRに
より増幅し、単離することができる。プライマーとして
は、例えば配列番号3で表わされる塩基配列の1〜30
番目に相当する塩基配列からなるDNAおよび配列番号
3で表わされる塩基配列の3100〜3129番目に相
当する塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNA、あ
るいは配列番号2で表わされる塩基配列の1〜30番目
に相当する塩基配列からなるDNAおよび配列番号2で
表わされる塩基配列の5731〜5760番目に相当す
る塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAをあげる
ことができる。
【0068】以上のようにして得られるヒトのDGリパ
ーゼホモログをコードするDNAとして、配列番号2で
表わされる塩基配列を有するDNA、配列番号3で表わ
される塩基配列(配列番号2で表わされる塩基配列の1
22〜3250番目の配列に相当する)を有するDNA
をあげることができる。これらのDNAがコードするヒ
トのDGリパーゼホモログとして配列番号1で表わされ
るアミノ酸配列を有するポリぺプチドをあげることがで
きる。また、(b)に後述するように配列番号15で表
わされる塩基配列(配列番号3で表わされる塩基配列の
514〜3100番目の配列に相当する)を有するDN
Aも本発明のポリペプチドをコードするDNAに含まれ
る。配列番号15で表わされる塩基配列がコードする、
配列番号14で表されるアミノ酸配列を有するポリぺプ
チドはDGリパーゼ活性を有し、本発明のポリペプチド
に含まれる。
【0069】ヒト以外の由来のDGリパーゼホモログを
コードするDNAは、ヒト以外の生物のcDNAライブ
ラリーを作製し、以上のようにして得られたヒトDGリ
パーゼホモログをコードするDNAをプローブにして、
ストリンジェントな条件下でプラークハイブリダイゼー
ションやコロニーハイブリダイゼーションを行い、ハイ
ブリダイズするポジティブなcDNAクローンとして得
ることができる。cDNAライブラリーの作製およびプ
ラークハイブリダイゼーションやコロニーハイブリダイ
ゼーションはモレキュラークローニング第2版に記載の
方法により行うことができる。また、GenBank等
の塩基配列データベース上から、配列番号2の塩基配列
あるいは配列番号2の塩基配列と相補的な塩基配列と連
続する150bp以上の領域で80%以上の相同性を有
するヒト以外の生物のDNAの配列を相同性検索によっ
て検索し、得られた塩基配列を有するDNA断片を、そ
の生物のcDNAをテンプレートにしたPCRによって
増幅し単離する。この断片をプローブにしてその生物の
cDNAライブラリーに対して、ストリンジェントな条
件下でプラークハイブリダイゼーションやコロニーハイ
ブリダイゼーションを行うことによっても、ハイブリダ
イズするポジティブなcDNAクローンとして得ること
ができる。得られたcDNAクローンが不完全長でDG
リパーゼホモログ全体をコードしていないと考えられる
場合は、5’−RACEあるいは3’−RACEによ
り、さらに5’側、3’側の領域を含むcDNA断片を
得ることができる。配列番号2の塩基配列あるいは配列
番号2の塩基配列と相補的な塩基配列と連続する150
bp以上の領域で80%以上の相同性を有するヒト以外
の生物のDNAの配列としては、マウス新生児肝臓cD
NAクローンの配列(GenBankアクセッション番
号:BG061268)、マウスcDNAクローンの配
列(GenBankアクセッション番号:AW4572
80)、マウスcDNAクローンの配列(GenBan
kアクセッション番号:BF539611)、ニワトリ
脳下垂体/視床下部/松果体cDNAクローンの配列
(GenBankアクセッション番号:BI39433
5)、ブタcDNAクローンの配列(GenBankア
クセッション番号:BG833997)、ラットcDN
Aクローンの配列(GenBankアクセッション番
号:AI030989)等をあげることができる。
【0070】(b)部分断片およびオリゴヌクレオチド
の調製 上述の方法で取得した本発明のDNAの塩基配列情報に
基づいて、アプライド・バイオシステムズ(Applied Bi
osystems)社等のDNA合成機により、本発明のDNA
の連続した少なくとも15塩基以上の塩基配列を有す
る、センス・ヌクレオチド、アンチセンス・ヌクレオチ
ド等のオリゴヌクレオチドを調製することができる。
【0071】また、本発明のDNAの塩基配列の任意の
部分配列を選び、この部分配列の5’末端の20塩基の
配列を有するDNAおよび部分配列の3’端の20塩基
の配列と相補的な配列を有するDNAをDNA合成機を
用いて作製し、これらのDNAをプライマーとして、配
列番号2で表わされる塩基配列を有するDNAをテンプ
レートとしたPCR(polymerase chain reaction)に
より、選択した任意の部分配列を有するDNAを増幅
し、単離することができる。PCRはモレキュラー・ク
ローニング第2版に記載の方法で行うことができる。ま
た、2kb以上の長い断片は、TaKaRa EX Taq、TaKaRa
LA Taq(いずれも宝酒造社製)等の耐熱性DNAポリメ
ラーゼを用いたLA PCRにより、通常の、TaqD
NAポリメラーゼを用いるPCRよりも効率的に増幅す
ることができる。また、本発明のDNAを適当な制限酵
素で切断後、切断された断片を単離することにより、部
分断片を得ることもできる。
【0072】また、これらの部分断片がコードするDG
リパーゼの部分長ポリペプチドを、下記2.に記載した
方法に準じて、宿主細胞で発現させ、該部分長ポリペプ
チドがDGリパーゼ活性を有しているかを調べ、DGリ
パーゼ活性を有していた場合は、この部分断片は本発明
のポリペプチドをコードするDNAに含まれる。このよ
うな本発明のポリペプチドをコードするDNAである、
配列番号2で表される塩基配列を有するDNAの部分断
片として、配列番号15で表される塩基配列を有するD
NAをあげることができる。配列番号15で表される塩
基配列を有するDNAは、配列番号15で表わされる塩
基配列の1〜30番目に相当する塩基配列からなるDN
Aおよび配列番号15で表わされる塩基配列の2587
〜2616番目に相当する塩基配列と相補的な塩基配列
からなるDNAをプライマーとしたPCRにより、調製
することができる。
【0073】該オリゴヌクレオチドとしては、本発明の
DNAの有する塩基配列中の連続した15〜60塩基、
好ましくは20〜60塩基と同じ配列を有するDNAを
あげることができる。PCRのプライマーとして用いる
場合には、融解温度(Tm)および塩基数が極端に変わる
ことのない1組のオリゴクレオチドが好ましい。例え
ば、PCRのセンスプライマーとして用いることのでき
るセンス・ヌクレオチドとして、配列番号11に示す塩
基配列(配列番号2の塩基配列の1496〜1521番
目に相当する)、配列番号16に示す塩基配列(配列番
号2の塩基配列の619〜648番目に相当する)を有
するDNA、PCRのアンチセンスプライマーとして用
いることのできるアンチセンス・ヌクレオチドとして、
配列番号12に示す塩基配列(配列番号2の塩基配列の
2284〜2308番目と相補的な塩基配列に相当す
る)を有するDNA、配列番号17に示す塩基配列(配
列番号2の塩基配列の3244〜3268番目と相補的
な塩基配列に相当する)を有するDNAをあげることが
できる。
【0074】さらに、これらオリゴヌクレオチドの誘導
体(以下、オリゴヌクレオチド誘導体という)もオリゴ
ヌクレオチドとして利用することができる。該オリゴヌ
クレオチド誘導体としては、オリゴヌクレオチド中のリ
ン酸ジエステル結合がホスフォロチオエート結合に変換
されたオリゴヌクレオチド誘導体、オリゴヌクレオチド
中のリン酸ジエステル結合がN3’−P5’ホスフォア
ミデート結合に変換されたオリゴヌクレオチド誘導体、
オリゴヌクレオチド中のリボースとリン酸ジエステル結
合がペプチド核酸結合に変換されたオリゴヌクレオチド
誘導体、オリゴヌクレオチド中のウラシルがC−5プロ
ピニルウラシルで置換されたオリゴヌクレオチド誘導
体、オリゴヌクレオチド中のウラシルがC−5チアゾー
ルウラシルで置換されたオリゴヌクレオチド誘導体、オ
リゴヌクレオチド中のシトシンがC−5プロピニルシト
シンで置換されたオリゴヌクレオチド誘導体、オリゴヌ
クレオチド中のシトシンがフェノキサジン修飾シトシン
(phenoxazine-modified cytosine)で置換されたオリゴ
ヌクレオチド誘導体、オリゴヌクレオチド中のリボース
が2’−O−プロピルリボースで置換されたオリゴヌク
レオチド誘導体、あるいはオリゴヌクレオチド中のリボ
ースが2’−メトキシエトキシリボースで置換されたオ
リゴヌクレオチド誘導体等をあげることができる〔細胞
工学, 16, 1463 (1997)〕。
【0075】2.本発明のポリペプチドの製造 以下に本発明のポリペプチドの製造法について述べる。
【0076】本発明のポリペプチドは、モレキュラー・
クローニング第2版やカレント・プロトコールズ・イン
・モレキュラー・バイオロジー等に記載された方法等を
用い、例えば以下の方法により、本発明のDNAを宿主
細胞中で発現させて、製造することができる。上記1.
の記載の方法で、本発明のポリペプチドをコードするD
NAから、該ポリペプチドをコードする部分を含む適当
な長さのDNA断片を調製する。なお、配列番号14で
表されるアミノ酸配列を有するポリペプチドのようにN
末端がメチオニンでないポリペプチドを発現させる場合
は、DNA断片をPCRを用いて調製する際に、該ポリ
ペプチドをコードする領域の5’末端に開始コドン(AT
G)が付加するように、センスプライマーの設計を工夫
することが好ましい。
【0077】また、必要に応じて、本発明のポリペプチ
ドをコードする部分の塩基配列を、宿主細胞の発現に最
適なコドンとなるように塩基を置換したDNAを調製す
る。該DNAは本発明のポリペプチドの効率的製造に有
用である。該DNA断片、または全長cDNAを適当な
発現ベクターのプロモーターの下流に挿入することによ
り、組換え体ベクターを作製する。
【0078】該組換え体ベクターを、該発現ベクターに
適合した宿主細胞に導入する。宿主細胞としては、細
菌、酵母、動物細胞、昆虫細胞、植物細胞等、目的とす
る遺伝子を発現できるものであればいずれも用いること
ができる。発現ベクターとしては、上記宿主細胞におい
て自立複製可能ないしは染色体中への組込が可能で、本
発明のポリペプチドをコードするDNAを転写できる位
置にプロモーターを含有しているものが用いられる。
【0079】細菌等の原核生物を宿主細胞として用いる
場合は、本発明のポリペプチドをコードするDNAを含
有してなる組換えベクターは原核生物中で自立複製可能
であると同時に、プロモーター、リボソーム結合配列、
本発明のDNA、転写終結配列より構成されたベクター
であることが好ましい。プロモーターを制御する遺伝子
が含まれていてもよい。
【0080】発現ベクターとしては、例えば、pKK223-3
〔アマシャム・バイオサイエンス(Amersham Bioscienc
es)社製〕、pSE280〔インビトロジェン(Invitrogen)
製〕、pKYP10(特開昭58-110600)、pKYP200〔Agric. B
iol. Chem., 48, 669 (1984)〕、pLSA1〔Agric. Biol.
Chem., 53, 277 (1989)〕、pGEL1〔Proc. Natl. Acad.
Sci. USA, 82, 4306 (1985)〕、pBluescript II SK(-)
〔ストラタジーン(STRATAGENE)社製〕、pTrs30〔Esch
erichia coli JM109/pTrS30 (FERM BP-5407)より調
製〕、pTrs32〔Escherichia coli JM109/pTrS32(FERM
BP-5408)より調製〕、pGHA2〔Escherichia coli IGHA2
(FERM BP-400)より調製、特開昭60-221091〕、pGKA2
Escherichia coli IGKA2(FERM BP-6798)より調製、
特開昭60-221091〕、pTerm2(US4686191、US4939094、U
S5160735)、pSupex、pUB110、pTP5、pC194、pEG400
〔J. Bacteriol., 172, 2392 (1990)〕、pGEX-5X-3(ア
マシャム・バイオサイエンス社製)、pET14〔ノバジェ
ン(Novagen)社製〕等をあげることができる。
【0081】プロモーターとしては、宿主細胞中で機能
するものであればいかなるものでもよい。例えば、trp
プロモーター(Ptrp)、lacプロモーター、PLプロモー
ター、PRプロモーター、T7プロモーター等の、大腸菌や
ファージ等に由来するプロモーターをあげることができ
る。またPtrpを2つ直列させたプロモーター(Ptrp×
2)、tacプロモーター、lacT7プロモーター、let Iプ
ロモーターのように人為的に設計改変されたプロモータ
ー等も用いることができる。
【0082】リボソーム結合配列であるシャイン−ダル
ガノ(Shine-Dalgarno)配列と開始コドンとの間を適当
な距離(例えば6〜18塩基)に調節したプラスミドを
用いることが好ましい。本発明の組換えベクターにおい
ては、本発明のDNAの発現には転写終結配列は必ずし
も必要ではないが、構造遺伝子の直下に転写終結配列を
配置することが好ましい。
【0083】宿主細胞としては、エシェリヒア属、セラ
チア属、バチルス属、ブレビバクテリウム属、コリネバ
クテリウム属、ミクロバクテリウム属、シュードモナス
属等に属する微生物、例えば、Escherichia coli XL1-B
lue、Escherichia coli XL2-Blue、Escherichia coli D
H1、Escherichia coli MC1000、Escherichia coli KY32
76、Escherichia coli W1485、Escherichia coli JM10
9、Escherichia coli HB101、Escherichia coli No.4
9、Escherichia coli W3110、Escherichia coli GI69
8、Escherichia coli TB1、Serratia ficariaSerrati
a fonticolaSerratia liquefaciensSerratia marce
scensBacillus subtilisBacillus amyloliquefacie
nsBrevibacterium ammoniagenesBrevibacterium im
mariophilum ATCC14068、Brevibacterium saccharolyti
cum ATCC14066、Brevibacterium flavum ATCC14067、Br
evibacterium lactofermentum ATCC13869、Corynebacte
rium glutamicum ATCC13032、Corynebacterium glutami
cum ATCC13869、Corynebacterium acetoacidophilum AT
CC13870、Microbacterium ammoniaphilum ATCC15354、P
seudomonas putidaPseudomonas sp. D-0110等をあげ
ることができる。
【0084】組換え体ベクターの導入方法としては、上
記宿主細胞へDNAを導入する方法であればいずれも用
いることができ、例えば、カルシウムイオンを用いる方
法〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 69, 2110 (197
2)〕、プロトプラスト法(特開昭63-2483942)、または
Gene, 17, 107 (1982)やMol. Gen. Genet., 168, 111
(1979)に記載の方法等をあげることができる。
【0085】酵母を宿主細胞として用いる場合には、発
現ベクターとして、例えば、YEP13(ATCC37115)、YEp2
4(ATCC37051)、YCp50(ATCC37419)、pHS19、pHS15等
をあげることができる。プロモーターとしては、酵母菌
株中で発現できるものであればいずれのものを用いても
よく、例えば、ヘキソースキナーゼ等の解糖系の遺伝子
のプロモーター、PHO5プロモーター、PGKプロモータ
ー、GAPプロモーター、ADHプロモーター、gal 1プロモ
ーター、gal 10プロモーター、ヒートショックポリペプ
チドプロモーター、MFα1プロモーター、CUP 1プロモー
ター等をあげることができる。
【0086】宿主細胞としては、Saccharomyces属、Sch
izosaccharomyces属、Kluyveromyces属、Trichosporon
属、Schwanniomyces属、Pichia属、Candida属等に属す
る微生物、例えば、Saccharomyces cerevisiaeSchizo
saccharomyces pombeKluyveromyces lactisTrichos
poron pullulansSchwanniomyces alluviusCandidau
tilis等をあげることができる。
【0087】組換えベクターの導入方法としては、酵母
にDNAを導入する方法であればいずれも用いることが
でき、例えば、エレクトロポレーション法〔Methods En
zymol., 194, 182 (1990)〕、スフェロプラスト法〔Pro
c. Natl. Acad. Sci. USA, 75, 1929 (1978)〕、酢酸リ
チウム法〔J. Bacteriol., 153, 163 (1983)〕、Proc.
Natl. Acad. Sci. USA, 75, 1929 (1978)記載の方法等
をあげることができる。
【0088】動物細胞を宿主として用いる場合には、発
現ベクターとして、例えば、pcDNA3.1(+)(インビトロ
ジェン社製)、pcDNA3.1/Hygro(-)(インビトロジェン
社製)、pAGE107〔特開平3−22、Cytotechnology,
3, 133 (1990)〕、pAS3-3(特開平2−22707
5)、pCDM8〔Nature, 329, 840 (1987)〕、pREP4(イ
ンビトロジェン社製)、pAGE103〔J. Biochem., 101, 1
307 (1987)〕、pAGE210等をあげることができる。
【0089】プロモーターとしては、動物細胞中で機能
するものであればいずれも用いることができ、例えば、
サイトメガロウイルス(CMV)のIE(immediate ea
rly)遺伝子のプロモーター、SV40の初期プロモー
ター、レトロウイルスのプロモーター、メタロチオネイ
ンプロモーター、ヒートショックプロモーター、SRα
プロモーター等をあげることができる。また、ヒトCM
VのIE遺伝子のエンハンサーをプロモーターと共に用
いてもよい。
【0090】宿主細胞としては、ヒトの細胞であるナマ
ルバ(Namalwa)細胞、サルの細胞であるCOS−1細
胞(ATCC番号 CRL−1650)、チャイニーズ
・ハムスターの細胞であるCHO細胞、HBT5637
(特開昭63−299)等をあげることができる。動物
細胞への組換えベクターの導入方法としては、動物細胞
にDNAを導入する方法であればいずれも用いることが
でき、例えば、エレクトロポレーション法〔Cytotechno
logy, 3, 133 (1990)〕、リン酸カルシウム法(特開平
2−227075)、リポフェクション法〔Proc. Nat
l. Acad. Sci. USA, 84, 7413 (1987)〕、Virology, 5
2, 456 (1973)に記載の方法等をあげることができる。
【0091】昆虫細胞を宿主として用いる場合には、例
えばカレント・プロトコールズ・イン・モレキュラー・
バイオロジー、Baculovirus Expression Vectors, A La
boratory Manual, W. H. Freeman and Company, New Yo
rk (1992)、Bio/Technology(N. Y.), 6, 47 (1988)等に
記載された方法によって、ポリペプチドを発現すること
ができる。
【0092】即ち、組換え遺伝子導入ベクターおよびバ
キュロウイルスを昆虫細胞に共導入して昆虫細胞培養上
清中に組換えウイルスを得た後、さらに組換えウイルス
を昆虫細胞に感染させ、ポリペプチドを発現させること
ができる。該方法において用いられる遺伝子導入ベクタ
ーとしては、例えば、pVL1392、pVL1393、pBlueBacIII
(共にインビトロジェン社製)等をあげることができ
る。
【0093】バキュロウイルスとしては、例えば、夜盗
蛾科昆虫に感染するウイルスであるアウトグラファ・カ
リフォルニカ・ヌクレアー・ポリヘドロシス・ウイルス
(Autographa californica nuclear polyhedrosis viru
s)等を用いることができる。昆虫細胞としては、Spodop
tera frugiperdaの卵巣細胞であるSf9、Sf21〔共にBacu
lovirus Expression Vectors, A Laboratory Manual,
W. H. Freeman and Company, New York (1992)〕、Tric
hoplusia niの卵巣細胞であるHigh 5(インビトロジェ
ン社製)等を用いることができる。
【0094】組換えウイルスを調製するための、昆虫細
胞への上記組換え遺伝子導入ベクターと上記バキュロウ
イルスの共導入方法としては、例えば、リン酸カルシウ
ム法(特開平2−227075)、リポフェクション法
〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 84, 7413 (1987)〕等
をあげることができる。植物細胞を宿主細胞として用い
る場合には、発現ベクターとして、例えば、Tiプラスミ
ド、タバコモザイクウイルスベクター等をあげることが
できる。
【0095】プロモーターとしては、植物細胞中で発現
できるものであればいずれのものを用いてもよく、例え
ば、カリフラワーモザイクウイルスの35Sプロモータ
ー、イネアクチン1プロモーター等をあげることができ
る。宿主細胞としては、タバコ、ジャガイモ、トマト、
ニンジン、ダイズ、アブラナ、アルファルファ、イネ、
コムギ、オオムギ等の植物細胞等をあげることができ
る。
【0096】組換えベクターの導入方法としては、植物
細胞にDNAを導入する方法であればいずれも用いるこ
とができ、例えば、アグロバクテリウム(Agrobacteriu
m)(特開昭59−140885、特開昭60−700
80、WO94/00977)、エレクトロポレーショ
ン法(特開昭60−251887)、パーティクルガン
(遺伝子銃)を用いる方法(特許第2606856、特
許第2517813)等をあげることができる。
【0097】遺伝子を導入した植物の細胞や器官は、ジ
ャーファーメンターを用いて大量培養することができ
る。また、遺伝子導入した植物細胞を再分化させること
により、遺伝子が導入された植物個体(トランスジェニ
ック植物)を造成することもできる。動物個体を用いて
本発明のポリペプチドを生産することもできる。例え
ば、公知の方法〔Am. J. .Clin. Nutr., 63, 639S (199
6)、Am. J. Clin. Nutr., 63,627S (1996)、Bio/Techno
logy (N. Y.), 9, 830 (1991)〕に準じて、遺伝子を導
入した動物中に本発明のポリペプチドを生産することが
できる。
【0098】プロモーターとしては、動物で発現できる
ものであればいずれも用いることができるが、例えば、
乳腺細胞特異的なプロモーターであるαカゼインプロモ
ーター、βカゼインプロモーター、βラクトグロブリン
プロモーター、ホエー酸性プロテインプロモーター等が
好適に用いられる。遺伝子の発現方法としては、直接発
現以外に、モレキュラー・クローニング第2版に記載さ
れている方法等に準じて、分泌生産、融合タンパク質発
現等を行うことができる。
【0099】酵母、動物細胞、昆虫細胞または植物細胞
により発現させた場合には、糖あるいは糖鎖が付加され
たポリペプチドを得ることができる。以上のようにして
得られる本発明の形質転換体を培地に培養し、培養物中
に本発明のポリペプチドを生成蓄積させ、該培養物から
採取することにより、本発明のポリペプチドを製造する
ことができる。
【0100】本発明の形質転換体を培地に培養する方法
は、宿主の培養に用いられる通常の方法に従って行うこ
とができる。本発明の形質転換体が大腸菌等の原核生物
あるいは酵母等の真核生物を宿主として得られた形質転
換体である場合、該形質転換体を培養する培地として、
該形質転換体が資化し得る炭素源、窒素源、無機塩類等
を含有し、該形質転換体の培養を効率的に行える培地で
あれば天然培地、合成培地のいずれを用いてもよい。
【0101】炭素源としては、該形質転換体が資化し得
るものであればよく、グルコース、フラクトース、スク
ロース、これらを含有する糖蜜、デンプンあるいはデン
プン加水分解物等の炭水化物、酢酸、プロピオン酸等の
有機酸、エタノール、プロパノール等のアルコール類等
を用いることができる。窒素源としては、アンモニア、
塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウ
ム、リン酸アンモニウム等の無機酸もしくは有機酸のア
ンモニウム塩、その他の含窒素化合物、ならびに、ペプ
トン、肉エキス、酵母エキス、コーンスチープリカー、
カゼイン加水分解物、大豆粕および大豆粕加水分解物、
各種発酵菌体およびその消化物等を用いることができ
る。
【0102】無機塩としては、リン酸二水素カリウム、
リン酸水素二カリウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグ
ネシウム、塩化ナトリウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガ
ン、硫酸銅、炭酸カルシウム等を用いることができる。
培養は、振盪培養または深部通気攪拌培養等の好気的条
件下で行う。培養温度は15〜40℃がよく、培養時間
は、通常16時間〜7日間である。培養中のpHは3.
0〜9.0に保持することが好ましい。pHの調整は、
無機または有機の酸、アルカリ溶液、尿素、炭酸カルシ
ウム、アンモニア等を用いて行う。
【0103】また、培養中必要に応じて、アンピシリン
やテトラサイクリン等の抗生物質を培地に添加してもよ
い。プロモーターとして誘導性のプロモーターを用いた
組換えベクターで形質転換した微生物を培養するときに
は、必要に応じてインデューサーを培地に添加してもよ
い。例えば、lacプロモーターを用いた組換えベクター
で形質転換した微生物を培養するときにはイソプロピル
−β−D−チオガラクトピラノシド等を、trpプロモー
ターを用いた組換えベクターで形質転換した微生物を培
養するときにはインドールアクリル酸等を培地に添加し
てもよい。
【0104】動物細胞を宿主として得られた形質転換体
を培養する培地としては、一般に使用されているRPM
I1640培地〔J. A. M. A., 199, 519 (1967)〕、イ
ーグル(Eagle)のMEM培地〔Science, 122, 501 (19
52)〕、ダルベッコ改変MEM培地〔Virology, 8, 396
(1959)〕、199培地〔Proc. Soc. Exp. Biol. Med.,
73, 1 (1950)〕またはこれら培地に牛胎児血清等を添加
した培地等を用いることができる。
【0105】培養は、通常pH6〜8、30〜40℃、
5%CO2存在下等の条件下で1〜7日間行う。また、
培養中必要に応じて、カナマイシン、ペニシリン等の抗
生物質を培地に添加してもよい。昆虫細胞を宿主として
得られた形質転換体を培養する培地としては、一般に使
用されているTNM-FH培地〔Cell Culture, Academic Pre
ss, 457-460 (1979)〕、Sf-900 II SFM培地(インビト
ロジェン社製)、ExCell400、ExCell405〔いずれもJRH
バイオサイエンシーズ(JRH Biosciences)社製〕、グ
レース(Grace)のインセクト培地〔Nature, 195, 788
(1962)〕等を用いることができる。
【0106】培養は、通常pH6〜7、25〜30℃等
の条件下で、1〜5日間行う。また、培養中必要に応じ
て、ゲンタマイシン等の抗生物質を培地に添加してもよ
い。植物細胞を宿主として得られた形質転換体は、細胞
として、または植物の細胞や器官に分化させて培養する
ことができる。該形質転換体を培養する培地としては、
一般に使用されているムラシゲ・アンド・スクーグ培
地、ホワイト(White)培地、またはこれら培地にオーキ
シン、サイトカイニン等、植物ホルモンを添加した培地
等を用いることができる。
【0107】培養は、通常pH5〜9、20〜40℃の
条件下で3〜60日間行う。 また、培養中必要に応じて、カナマイシン、ハイグロマ
イシン等の抗生物質を培地に添加してもよい。上記のと
おり、本発明のポリペプチドをコードするDNAを組み
込んだ組換え体ベクターを保有する微生物、動物細胞、
あるいは植物細胞由来の形質転換体を、通常の培養方法
に従って培養し、該ポリペプチドを生成蓄積させ、該培
養物より該ポリペプチドを採取することにより、該ポリ
ペプチドを製造することができる。
【0108】遺伝子の発現方法としては、直接発現以外
に、モレキュラー・クローニング第2版に記載されてい
る方法等に準じて、分泌生産、融合ポリペプチド発現等
を行うことができる。本発明のポリペプチドの生産方法
としては、宿主細胞内に生産させる方法、宿主細胞外に
分泌させる方法、あるいは宿主細胞外膜上に生産させる
方法があり、使用する宿主細胞や、生産させるポリペプ
チドの構造を変えることにより、該方法を選択すること
ができる。
【0109】本発明のポリペプチドが宿主細胞内あるい
は宿主細胞外膜上に生産される場合、ポールソンらの方
法〔J. Biol. Chem., 264, 17619 (1989)〕、ロウらの
方法〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 86, 8227 (198
9)、Genes Develop., 4, 1288(1990)〕、または特開平
5−336963、WO94/23021等に記載の方
法を準用することにより、該ポリペプチドを宿主細胞外
に積極的に分泌させることができる。
【0110】即ち、遺伝子組換えの手法を用いて、本発
明のポリペプチドの活性部位を含むポリペプチドの手前
にシグナルペプチドを付加した形で発現させることによ
り、本発明のポリペプチドを宿主細胞外に積極的に分泌
させることができる。また、特開平2−227075に
記載されている方法に準じて、ジヒドロ葉酸還元酵素遺
伝子等を用いた遺伝子増幅系を利用して生産量を上昇さ
せることもできる。
【0111】上記のとおり、本発明のポリペプチドをコ
ードするDNAを組み込んだ組換え体ベクターを保有す
る微生物、動物細胞、あるいは植物細胞由来の形質転換
体を、通常の培養方法に従って培養し、該ポリペプチド
を生成蓄積させ、該培養物より該ポリペプチドを採取す
ることにより、該ポリペプチドを製造することができ
る。
【0112】さらに、遺伝子導入した動物または植物の
細胞を再分化させることにより、遺伝子が導入された動
物個体(トランスジェニック非ヒト動物)または植物個
体(トランスジェニック植物)を造成し、これらの個体
を用いて本発明のポリペプチドを製造することもでき
る。形質転換体が動物個体または植物個体の場合は、通
常の方法に従って、飼育または栽培し、該ポリペプチド
を生成蓄積させ、該動物個体または植物個体より該ポリ
ペプチドを採取することにより、該ポリペプチドを製造
することができる。
【0113】動物個体を用いて本発明のポリペプチドを
製造する方法としては、例えば公知の方法〔Am. J. Cli
n. Nutr., 63, 639S (1996)、Am. J. Clin. Nutr., 63,
627S (1996)、Bio/Technology (N. Y.), 9, 830 (199
1)〕に準じて遺伝子を導入して造成した動物中に本発明
のポリペプチドを生産する方法があげられる。動物個体
の場合は、例えば、本発明のポリペプチドをコードする
DNAを導入したトランスジェニック非ヒト動物を飼育
し、該ポリペプチドを該動物中に生成・蓄積させ、該動
物中より該ポリペプチドを採取することにより、該ポリ
ペプチドを製造することができる。該動物中の生成・蓄
積場所としては、例えば、該動物のミルク(特開昭63
−309192)、卵等をあげることができる。この際
に用いられるプロモーターとしては、動物で発現できる
ものであればいずれも用いることができるが、例えば、
乳腺細胞特異的なプロモーターであるαカゼインプロモ
ーター、βカゼインプロモーター、βラクトグロブリン
プロモーター、ホエー酸性プロテインプロモーター等が
好適に用いられる。
【0114】植物個体を用いて本発明のポリペプチドを
製造する方法としては、例えば本発明のポリペプチドを
コードするDNAを導入したトランスジェニック植物を
公知の方法〔組織培養, 20 (1994)、組織培養, 21 (199
5)、Trends Biotechnol., 15, 45 (1997)〕に準じて栽
培し、該ポリペプチドを該植物中に生成・蓄積させ、該
植物中より該ポリペプチドを採取することにより、該ポ
リペプチドを生産する方法があげられる。
【0115】本発明のポリペプチドの製造法として他
に、本発明のDNAを用いたイン・ビトロ(in vitro
での転写・翻訳系による製造法がある。イン・ビトロ転
写・翻訳系とは、無細胞システムを用いてDNAからm
RNAへの転写、およびmRNAから蛋白質への翻訳を
行うことによりポリペプチドを生産する系のことであ
り、目的のDNAまたは目的のmRNAから目的のポリ
ペプチドを生産できる無細胞システムであればどのよう
なものでも用いることができる。代表的な無細胞翻訳系
として、例えば、ウサギの網状赤血球溶解液(rabbit re
ticulocyte lysate)や小麦胚芽抽出液(wheat germ lysa
te)を用いた系などがあげられる。イン・ビトロ転写・
翻訳系は各社からキットが販売されており、市販のキッ
トを用いてポリペプチドを比較的容易に製造できるよう
になっている。市販キットとして例えば、In Vitro Exp
ress TM Translation Kit(スタラタジーン社製)があげ
られる。また、本発明のポリペプチドは、公知の方法
〔J. Biomol. NMR, 6, 129 (1995)、Science, 242, 116
2 (1988)、J. Biochem., 110, 166 (1991)〕に準じたイ
ン・ビトロ転写・翻訳系を用いて生産することもでき
る。
【0116】本発明の形質転換体により製造されたポリ
ペプチドを単離精製するためには、通常の酵素の単離精
製法を用いることができる。例えば本発明のポリペプチ
ドが、細胞内に溶解状態で発現した場合には、培養終了
後、細胞を遠心分離により回収し、水系緩衝液にけん濁
後、超音波破砕機、フレンチプレス、マントンガウリン
ホモゲナイザー、ダイノミル等により細胞を破砕し、無
細胞抽出液を得る。該無細胞抽出液を遠心分離すること
により得られる上清から、通常の酵素の単離精製法、即
ち、溶媒抽出法、硫安等による塩析法、脱塩法、有機溶
媒による沈殿法、ジエチルアミノエチル(DEAE)−
セファロース、DIAION HPA-75(三菱化学社製)等のレ
ジンを用いた陰イオン交換クロマトグラフィー法、S−
セファロース(Sepharose) FF(アマシャム・バイオ
サイエンス社製)等のレジンを用いた陽イオン交換クロ
マトグラフィー法、ブチルセファロース、フェニルセフ
ァロース等のレジンを用いた疎水性クロマトグラフィー
法、分子篩を用いたゲルろ過法、アフィニティークロマ
トグラフィー法、クロマトフォーカシング法、等電点電
気泳動等の電気泳動法等の手法を単独あるいは組み合わ
せて用い、精製標品を得ることができる。
【0117】また、該ポリペプチドが細胞内に不溶体を
形成して発現した場合は、同様に細胞を回収後、破砕
し、遠心分離を行うことにより、沈殿画分としてポリペ
プチドの不溶体を回収する。回収したポリペプチドの不
溶体を蛋白質変性剤で可溶化する。該可溶化液を希釈ま
たは透析し、該可溶化液中の蛋白質変性剤の濃度を下げ
ることにより、該ポリペプチドを正常な立体構造に戻
す。該操作の後、上記と同様の単離精製法により該ポリ
ペプチドの精製標品を得ることができる。
【0118】本発明のポリペプチド、あるいは該ポリペ
プチドに糖鎖の付加されたポリペプチド等の誘導体が細
胞外に分泌された場合には、培養上清に該ポリペプチド
あるいは該ポリペプチドの誘導体を回収することができ
る。即ち、該培養物を上記と同様の遠心分離等の手法に
より処理することにより培養上清を取得し、該培養上清
から、上記と同様の単離精製法を用いることにより、精
製標品を得ることができる。
【0119】このようにして取得されるポリペプチドと
して、例えば、配列番号1で表されるアミノ酸配列を有
するポリペプチドをあげることができる。また、本発明
のポリペプチドは、Fmoc法(フルオレニルメチルオキシ
カルボニル法)、tBoc法(t-ブチルオキシカルボニル
法)等の化学合成法によっても製造することができる。
また、アドバンスト・ケムテック(Advanced ChemTec
h)社、アプライド・バイオシステムズ(Applied Biosy
stems)社、島津製作所等のペプチド合成機を利用して
化学合成することもできる。
【0120】以上のようにして得られたポリペプチドが
DGリパーゼ活性を有していることは、14C標識したス
テアロイル側鎖もつ[14C]ステアロイルDGを基質に
した既報〔J. Biochem. 125, 1077 (1999)〕の方法によ
り調べることができる。
【0121】3.本発明のポリペプチドを認識する抗体
の調製 本発明のポリペプチドまたは該ポリペプチドの部分断片
ポリペプチドの精製標品、あるいは本発明のポリペプチ
ドの一部のアミノ酸配列を有するペプチドを抗原として
用いることにより、ポリクローナル抗体、モノクローナ
ル抗体等、本発明のポリペプチドを認識する抗体を作製
することができる。
【0122】(1)ポリクローナル抗体の作製 本発明のポリペプチドまたは該ポリペプチドの部分断片
ポリペプチドの精製標品、あるいは本発明のポリペプチ
ドの一部のアミノ酸配列を有するペプチドを抗原として
用い、動物に投与することにより本発明のポリペプチド
を認識するポリクローナル抗体を作製することができ
る。
【0123】投与する動物として、ウサギ、ヤギ、ラッ
ト、マウス、ハムスター等を用いることができる。該抗
原の投与量は動物1匹当たり50〜100μg好まし
い。ペプチドを用いる場合は、ペプチドをキーホール・
リンペット・ヘモシアニン(keyhole limpet haemocyan
in;以下、KLHと略す。)や牛チログロブリン等のキ
ャリア蛋白に共有結合させたものを抗原とするのが望ま
しい。抗原とするペプチドは、ペプチド合成機で合成す
ることができる。
【0124】該抗原の投与は、1回目の投与の後1〜2
週間おきに3〜10回行う。各投与後、3〜7日目に眼
底静脈叢より採血し、該血清が免疫に用いた抗原と反応
することを酵素免疫測定法〔酵素免疫測定法(ELISA
法):医学書院刊(1976年)、Antibodies-A Laborator
y Manual, Cold Spring Harbor Laboratory (1988)〕等
で確認する。
【0125】免疫に用いた抗原に対し、その血清が充分
な抗体価を示した非ヒト哺乳動物より血清を取得し、該
血清を分離、精製することによりポリクローナル抗体を
取得することができる。分離、精製する方法としては、
遠心分離、40〜50%飽和硫酸アンモニウムによる塩
析、カプリル酸沈殿〔Antibodies, A Laboratory manua
l, Cold SpringHarbor Laboratory (1988)〕、またはD
EAE−セファロースカラム、陰イオン交換カラム、プ
ロテインAまたはG−カラムあるいはゲル濾過カラム等
を用いるクロマトグラフィー等を、単独または組み合わ
せて処理する方法があげられる。
【0126】(2)モノクローナル抗体の作製 (a)抗体産生細胞の調製 免疫に用いた本発明のポリペプチドの部分断片ポリペプ
チドに対し、その血清が十分な抗体価を示したラットを
抗体産生細胞の供給源として供する。
【0127】該抗体価を示したラットに抗原物質を最終
投与した後3〜7日目に、脾臓を摘出する。該脾臓をM
EM培地中で細断し、ピンセットでほぐし、1,200
rpmで5分間遠心分離した後、上清を捨てる。得られ
た沈殿画分の脾細胞をトリス−塩化アンモニウム緩衝液
(pH7.65)で1〜2分間処理し赤血球を除去した
後、MEM培地で3回洗浄し、得られた脾細胞を抗体産
生細胞として用いる。
【0128】(b)骨髄腫細胞の調製 骨髄腫細胞としては、マウスまたはラットから取得した
株化細胞を使用する。例えば、8−アザグアニン耐性マ
ウス(BALB/c由来)骨髄腫細胞株P3-X63Ag8-U1〔Curr.
Topics. Microbiol. Immunol., 81, 1 (1978)、Eur. J.
Immunol., 6,511 (1976)〕、SP2/0-Ag14〔Nature, 27
6, 269 (1978)〕、P3-X63-Ag8653〔J. Immunol., 123,
1548 (1979)〕、P3-X63-Ag8〔Nature, 256, 495 (197
5)〕等を用いることができる。これらの細胞株は、8−
アザグアニン培地〔RPMI1640培地にグルタミン
(1.5mmol/l)、2−メルカプトエタノール
(5×10-5mol/l)、ゲンタマイシン(10μg
/ml)および牛胎児血清(CSL社製、10%)を加
えた培地(以下、正常培地という)に、さらに8−アザ
グアニン(15μg/ml)を加えた培地〕で継代する
が、細胞融合の3〜4日前に正常培地で培養し、融合に
は該細胞を2×107個以上用いる。]
【0129】(c)ハイブリドーマの作製 (a)で取得した抗体産生細胞と(b)で取得した骨髄
腫細胞をMEM培地またはPBS(リン酸二ナトリウム
1.83g、リン酸一カリウム0.21g、食塩7.6
5g、蒸留水1リットル、pH7.2)でよく洗浄し、
細胞数が、抗体産生細胞:骨髄腫細胞=5〜10:1に
なるよう混合し、1200rpmで5分間遠心分離した
後、上清を捨てる。
【0130】得られた沈殿画分の細胞群をよくほぐし、
該細胞群に、攪拌しながら、37℃で、108抗体産生
細胞あたり、ポリエチレングライコール−1000(P
EG−1000)2g、MEM培地2mlおよびジメチ
ルスルホキシド0.7mlを混合した溶液を0.2〜1
ml添加し、さらに1〜2分間毎にMEM培地1〜2m
lを数回添加する。
【0131】添加後、MEM培地を加えて全量が50m
lになるように調製する。該調製液を900rpmで5
分間遠心分離後、上清を捨てる。得られた沈殿画分の細
胞を、ゆるやかにほぐした後、メスピペットによる吸込
み、吹出しでゆるやかにHAT培地〔正常培地にヒポキ
サンチン(10-4mol/l)、チミジン(1.5×1
-5mol/l)およびアミノプテリン(4×10-7
ol/l)を加えた培地〕100ml中に懸濁する。
【0132】該懸濁液を96ウェル培養用プレートに1
00μl/ウェルずつ分注し、5%CO2インキュベー
ター中、37℃で7〜14日間培養する。培養後、培養
上清の一部をとりアンチボディイズ〔Antibodies, A La
boratorymanual, Cold Spring Harbor Laboratory, Cha
pter 14 (1988)〕等に述べられている酵素免疫測定法に
より、本発明のポリペプチドの部分断片ポリペプチドに
特異的に反応するハイブリドーマを選択する。
【0133】酵素免疫測定法の具体例として、以下の方
法をあげることができる。免疫の際、抗原に用いた本発
明のポリペプチドの部分断片ポリペプチドを適当なプレ
ートにコートし、ハイブリドーマ培養上清もしくは後述
の(d)で得られる精製抗体を第一抗体として反応さ
せ、さらに第二抗体としてビオチン、酵素、化学発光物
質あるいは放射線化合物等で標識した抗ラットまたは抗
マウスイムノグロブリン抗体を反応させた後に標識物質
に応じた反応を行い、本発明のポリペプチドに特異的に
反応するものを本発明のモノクローナル抗体を生産する
ハイブリドーマとして選択する。
【0134】該ハイブリドーマを用いて、限界希釈法に
よりクローニングを2回繰り返し〔1回目は、HT培地
(HAT培地からアミノプテリンを除いた培地)、2回
目は、正常培地を使用する〕、安定して強い抗体価の認
められたものを本発明のモノクローナル抗体を産生する
ハイブリドーマ株として選択する。 (d)モノクローナル抗体の調製 プリスタン処理〔2,6,10,14−テトラメチルペ
ンタデカン(Pristane)0.5mlを腹腔内投与し、2
週間飼育する〕した8〜10週令のマウスまたはヌード
マウスに、(c)で取得した本発明のポリペプチドモノ
クローナル抗体産生ハイブリドーマ細胞5〜20×10
6細胞/匹を腹腔内に注射する。10〜21日間でハイ
ブリドーマは腹水癌化する。
【0135】該腹水癌化したマウスから腹水を採取し、
3000rpmで5分間遠心分離して固形分を除去す
る。得られた上清より、ポリクローナル抗体で用いた方
法と同様の方法でモノクローナル抗体を精製、取得する
ことができる。抗体のサブクラスの決定は、マウスモノ
クローナル抗体タイピングキットまたはラットモノクロ
ーナル抗体タイピングキットを用いて行う。ポリペプチ
ド量は、ローリー法あるいは280nmでの吸光度より算出
する。
【0136】4.本発明の抗体の利用 (1)本発明のポリペプチドの検出および定量 本発明のポリペプチドを特異的に認識する抗体を用い、
抗原抗体反応を行わせることにより、本発明のポリペプ
チドまたは該ポリペプチドを含む細胞または組織を免疫
学的に検出することができる。該検出法は、うつ病、不
安、パーキンソン病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファ
ナ依存症、喘息、過食、肥満、アルコール依存症等の本
発明のポリペプチドの発現量が増加している疾患あるい
は、精神分裂病、痛み、脳挫傷、脊髄損傷、多発性硬化
症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎症性大腸炎、自己免疫
疾患、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、嘔吐、食欲不振、悪
性腫瘍等の本発明のポリペプチドの発現量が減少してい
る疾患の診断に利用することができる。また、該検出方
法は、本発明のポリペプチドの定量にも用いられる。
【0137】免疫学的に検出および定量する方法として
は、蛍光抗体法、酵素免疫測定法(ELISA法)、放
射性物質標識免疫抗体法(RIA)、免疫組織染色法や
免疫細胞染色法、ウェスタンブロッティング法、ドット
ブロッティング法、免疫沈降法、サンドイッチELIS
A法〔単クローン抗体実験マニュアル(講談社サイエン
ティフィック)(1987)、続生化学実験講座5, 免疫生化
学研究法(東京化学同人)(1986)〕等があげられる。
【0138】蛍光抗体法とは、本発明のポリペプチドを
細胞内あるいは細胞外に発現した微生物、動物細胞ある
いは昆虫細胞または組織に、本発明の抗体を反応させ、
さらにフルオレシン・イソチオシアネート(FITC)
などの蛍光物質でラベルした抗マウスIgG抗体あるい
はその断片を反応させた後、蛍光色素をフローサイトメ
ーターで測定する方法である。
【0139】酵素免疫測定法(ELISA法)とは、該
ポリペプチドを細胞内あるいは細胞外に発現した微生
物、動物細胞あるいは昆虫細胞または組織に、本発明の
抗体を反応させ、さらにペルオキシダーゼ、ビオチンな
どの酵素標識などを施した抗マウスIgG抗体あるいは
結合断片を反応させた後、発色色素を吸光光度計で測定
する方法である。
【0140】放射性物質標識免疫抗体法(RIA)と
は、該ポリペプチドを細胞内あるいは細胞外に発現した
微生物、動物細胞あるいは昆虫細胞または組織に、本発
明の抗体を反応させ、さらに放射線標識を施した抗マウ
スIgG抗体あるいはその断片を反応させた後、シンチ
レーションカウンターなどで測定する方法である。免疫
細胞染色法、免疫組織染色法とは、該ポリペプチドを細
胞内あるいは細胞外に発現した微生物、動物細胞あるい
は昆虫細胞または組織に、該ポリペプチドを特異的に認
識する抗体を反応させ、さらにFITCなどの蛍光物
質、ペルオキシダーゼ、ビオチンなどの酵素標識を施し
た抗マウスIgG抗体あるいはその断片を反応させた
後、顕微鏡を用いて観察する方法である。
【0141】ウェスタンブロッティング法とは、該ポリ
ペプチドを細胞内あるいは細胞外に発現した微生物、動
物細胞あるいは昆虫細胞または組織の抽出液をSDS−
ポリアクリルアミドゲル電気泳動〔Antibodies- A Labo
ratory Manual, Cold SpringHarbor Laboratory,(198
8)〕で分画した後、該ゲルをPVDF膜あるいはニト
ロセルロース膜にブロッティングし、該膜に本発明の該
ポリペプチドを特異的に認識する抗体を反応させ、さら
にFITCなどの蛍光物質、ペルオキシダーゼ、ビオチ
ンなどの酵素標識を施した抗マウスIgG抗体あるいは
その断片を反応させた後、標識物質に応じた反応を行う
方法である。
【0142】ドットブロッティング法とは、該ポリペプ
チドを細胞内あるいは細胞外に発現した微生物、動物細
胞あるいは昆虫細胞または組織の抽出液をニトロセルロ
ース膜にブロッティングし、該膜に本発明の抗体を反応
させ、さらにFITCなどの蛍光物質、ペルオキシダー
ゼ、ビオチンなどの酵素標識を施した抗マウスIgG抗
体あるいは結合断片を反応させた後、標識物質に応じた
反応を行う方法である。
【0143】免疫沈降法とは、本発明のポリペプチドを
細胞内あるいは細胞外に発現した微生物、動物細胞ある
いは昆虫細胞または組織の抽出液を該ポリペプチドを特
異的に認識する抗体と反応させた後、プロテインG−セ
ファロース等イムノグロブリンに特異的な結合能を有す
る担体を加えて抗原抗体複合体を沈降させる方法であ
る。
【0144】サンドイッチELISA法とは、本発明の
ポリペプチドを特異的に認識する抗体を吸着させたプレ
ートに、該ポリペプチドを細胞内あるいは細胞外に発現
した微生物、動物細胞あるいは昆虫細胞または組織の抽
出液を反応させた後、FITCなどの蛍光物質、または
ペルオキシダーゼやビオチンなどの酵素で標識した本発
明のポリペプチドを特異的に認識する抗体(上記抗体と
は抗原認識部位が異なる)を反応させ、標識物質に応じ
た反応を行う方法である。
【0145】(2)診断および治療への利用 ヒト生体試料ならびヒト初代培養細胞での、本発明のポ
リペプチドの発現量の変化ならびに発現している該ポリ
ペプチドの構造変化を同定することは、将来、疾患を発
症する危険性や既に発症した疾患の原因を知る上で有用
である。本発明の抗体を用いて、本発明のポリペプチド
の発現量の変化ならびに発現している該ポリペプチドの
構造変化を検出し、うつ病、不安、パーキンソン病、幻
覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、喘息、過食、
肥満、アルコール依存症等の本発明のポリペプチドの発
現量が増加している疾患あるいは、精神分裂病、痛み、
脳挫傷、脊髄損傷、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、
乾癬、炎症性大腸炎、自己免疫疾患、心筋梗塞、脳梗
塞、高血圧、嘔吐、食欲不振、悪性腫瘍等の本発明のポ
リペプチドの発現量が減少している疾患の診断を行うこ
とができる。
【0146】該ポリペプチドの発現量や構造変化を検出
して診断する方法としては、上記の蛍光抗体法、酵素免
疫測定法(ELISA法)、放射性物質標識免疫抗体法
(RIA)、免疫組織染色法や免疫細胞染色法、ウェス
タンブロッティング法、ドットブロッティング法、免疫
沈降法、サンドイッチELISA法等があげられる。上
記方法による診断に供する検体としては、うつ病、不
安、パーキンソン病、精神分裂病、幻覚、痴呆、記憶障
害、マリファナ依存症、痛み、脳挫傷、脊髄損傷、多発
性硬化症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎症性大腸炎、自
己免疫疾患、喘息、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、嘔吐、
食欲不振、過食、肥満、アルコール依存症、悪性腫瘍
等、本発明のポリペプチドの発現変動が伴う疾患の患者
より取得した組織、血液、血清、尿、便、唾液等の生体
試料そのものあるいは、該生体試料から取得した細胞な
らびに細胞抽出液が用いられる。また、生体試料から取
得した組織を、パラフィンあるいはクリオスタット切片
として単離したものを用いることもできる。
【0147】免疫学的に検出する方法としては、マイク
ロタイタープレートを用いるELISA法・蛍光抗体
法、ウェスタンブロッティング法、免疫組織染色法等が
あげられる。免疫学的に定量する方法としては、液相中
で本発明のポリペプチドと反応する抗体のうちエピトー
プが異なる2種類のモノクローナル抗体を用いたサンド
イッチELISA法、125I等の放射性同位体で標識
した本発明のポリペプチドと本発明のポリペプチドを認
識する抗体とを用いるラジオイムノアッセイ法等があげ
られる。
【0148】本発明のポリペプチドの発現量の変化を伴
う疾患は以下のようにして診断できる。まず、複数の患
者および健常者の検体について本発明のポリペプチドの
発現量を上記にあげた検出方法で測定して比較し、患者
および健常者の該ポリペプチドの発現レベルの範囲を決
定する。被験者の検体の該ポリペプチドの発現レベル
を、健常者の発現レベルおよび患者の発現レベルとそれ
ぞれ比較し、どちらの発現レベルの範囲に入るかを調べ
ることにより診断を行う。うつ病、不安、パーキンソン
病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、喘息、
過食、肥満、アルコール依存症等の本発明のポリペプチ
ドの発現量が増加している疾患の場合は、健常者よりも
高いレベルの発現であれば、該疾患であると診断するこ
とができ、精神分裂病、痛み、脳挫傷、脊髄損傷、多発
性硬化症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎症性大腸炎、自
己免疫疾患、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、嘔吐、食欲不
振、悪性腫瘍等の本発明のポリペプチドの発現量が減少
している疾患の場合は、健常者よりも低いレベルの発現
であれば、該疾患であると診断することができる。
【0149】本発明のポリペプチドは、生体内で多彩な
生理作用を有すると考えられているカンナビノイド受容
体アゴニストである2−AGの産生に関与していると考
えられており、本発明のポリペプチドの活性を阻害する
ことにより、うつ病、不安、パーキンソン病、幻覚、痴
呆、記憶障害、マリファナ依存症、喘息、過食、肥満、
アルコール依存症等の予防または治療が可能となる。
【0150】本発明の抗体のなかでDGリパーゼの活性
を阻害する抗体は、うつ病、不安、パーキンソン病、幻
覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、喘息、過食、
肥満、アルコール依存症等の予防薬または治療薬として
利用することができる。
【0151】5.本発明のポリペプチドを生産する組換
えウイルスベクターの調製法 以下に、本発明のポリペプチドを特定のヒト組織内で生
産するための組換えウイルスベクターの調製法について
述べる。
【0152】本発明のポリペプチドをコードするDNA
として、例えばヒトDGリパーゼホモログ遺伝子の完全
長cDNAをもとに、必要に応じて、該ポリペプチドを
コードする部分を含む適当な長さのDNA断片を調製す
る。完全長cDNA、あるいは該DNA断片をウイルス
ベクター内のプロモーターの下流に挿入することによ
り、組換えウイルスベクターを造成する。
【0153】RNAウイルスベクターの場合には、ヒト
DGリパーゼホモログ遺伝子の完全長cDNAに相同な
cRNA、若しくは該ポリペプチドをコードする部分を
含む適当な長さのDNA断片に相同なRNA断片を調整
し、それらを、ウイルスベクター内のプロモーターの下
流に挿入することにより、組換えウイルスを造成する。
RNA断片は、二本鎖の他、ウイルスベクターの種類に
応じて、センス鎖若しくはアンチセンス鎖のどちらか一
方の一本鎖を選択する。例えば、レトロウイルスベクタ
ーの場合は、センス鎖に相同するRNAを、センダイウ
イルスベクターの場合は、逆にアンチセンス鎖に相同な
RNAを選択する。
【0154】該組換えウイルスベクターを、該ベクター
に適合したパッケージング細胞に導入する。パッケージ
ング細胞はウイルスのパッケージングに必要な蛋白質を
コードする遺伝子の少なくとも1つを欠損している組換
えウイルスベクターの該欠損する蛋白質を補給できる細
胞は全て用いることができ、例えばヒト腎臓由来のHE
K293細胞、マウス繊維芽細胞NIH3T3などを用
いることができる。パッケージング細胞で補給する蛋白
質としては、レトロウイルスベクターの場合はマウスレ
トロウイルス由来のgag、pol、envなどの蛋白質が、レ
ンチウイルスベクターの場合はヒト免疫不全ウイルス由
来のgag、pol、env、vpr、vpu、vif、tat、rev、nefな
どの蛋白質、アデノウイルスベクターの場合はアデノウ
イルス由来のE1A・E1Bなどの蛋白質が、アデノ随伴ウイ
ルスの場合はRep(p5、p19、p40)、Vp(Cap)などの蛋
白質が、センダイウイルスの場合はNP、P/C、L、M、F、
HNなどの蛋白質があげられる。
【0155】ウイルスベクターとしては上記パッケージ
ング細胞において組換えウイルスが生産でき、標的細胞
で本発明のDNAを転写できる位置にプロモーターを含
有しているものが用いられる。プラスミドベクターとし
てはMFG〔Proc. Natl. Acad.Sci. USA, 92, 6733 (199
5)〕、pBabePuro〔Nucleic Acids Res., 18, 3587 (199
0)〕、LL-CG、CL-CG、CS-CG、CLG〔Journal of Virolog
y, 72, 8150 (1998)〕、pAdex1〔Nucleic Acids Res.,
23, 3816 (1995)〕等が用いられる。プロモーターとし
ては、ヒト組織中で発現できるものであればいずれも用
いることができ、例えば、ヒトCMVのIE遺伝子のプ
ロモーター、SV40の初期プロモーター、レトロウイ
ルスのプロモーター、メタロチオネインプロモーター、
ヒートショック蛋白質プロモーター、SRαプロモータ
ー等をあげることができる。また、ヒトCMVのIE遺
伝子のエンハンサーをプロモーターと共に用いてもよ
い。
【0156】パッケージング細胞への組換えウイルスベ
クターの導入法としては、例えば、リン酸カルシウム法
(特開平2−227075)、リポフェクション法〔Pr
oc.Natl. Acad. Sci. USA, 84, 7413 (1987)〕等をあげ
ることができる。
【0157】6.本発明のポリペプチドをコードするD
NAの発現を検出および定量する方法 本発明のDNA、該DNAの部分断片、または該DNA
由来のオリゴヌクレオチドを用いて、本発明のポリペプ
チドをコードするDNAを検出、定量することができ
る。また、該DNAに由来するmRNAの構造変化を検
出することもできる。以下に本発明のDNA、該DNA
の部分断片、または該DNA由来のオリゴヌクレオチド
を用いて、本発明のポリペプチドをコードするDNAを
検出、定量する方法について述べる。
【0158】当該方法に用いられるDNAとしては、例
えば配列番号2で表される塩基配列を有するDNA、該
塩基配列と相補的な配列を有するDNAもしくはそれら
から得られる部分断片、該DNA由来のオリゴヌクレオ
チド等があげられる。本発明のポリペプチドをコードす
るDNAの発現量や該DNAに由来するmRNAの構造
変化を検出する方法としては、例えば(1)ノーザンブ
ロット法(2)イン・サイチュ(in situ)ハイブリダ
イゼーション法、(3)定量的PCR法、(4)デファ
レンシャル・ハイブリダイゼーション法、(5)DNA
チップ法、(6)リボヌクレアーゼ保護アッセイ法など
の方法等があげられる。
【0159】上記方法による分析に供する検体として
は、培養細胞あるいは各種組織、血清、唾液等の生体試
料、(3)に記載した形質転換体から取得したDNA、
mRNAあるいは全RNAが用いられる。以後、該mR
NAおよび全RNAを検体由来RNAと称する。また、
生体試料から取得した組織を、パラフィンあるいはクリ
オスタット切片として単離したものを用いることもでき
る。
【0160】ノーザンブロット法では、検体由来RNA
をゲル電気泳動で分離後、ナイロンフィルター等の支持
体に転写し、本発明のDNAより調製した標識プローブ
を用いて、ハイブリダイゼーションならびに洗浄を行う
ことで、本発明のポリペプチドをコードするDNAのm
RNAに特異的に結合したバンドを検出することによ
り、本発明のポリペプチドをコードするDNAのmRN
Aの発現量ならびに構造の変化を検出することができ
る。ハイブリダイゼーションを行う際には、プローブと
検体由来RNA中の本発明のポリペプチドをコードする
DNAのmRNAが安定なハイブリッドを形成する条件
でインキュベーションする。偽陽性を防ぐためには、ハ
イブリダイゼーションならびに洗浄工程は高ストリンジ
ェントな条件で行うことが望ましい。高ストリンジェン
トな条件は、温度、イオン強度、塩基組成、プローブの
長さ、およびホルムアミド濃度等の多数の因子により決
定されるが、例えば、0.7〜1.0mol/lの塩化
ナトリウム存在下、65℃でハイブリダイゼーションを
行った後、0.1〜2倍濃度のSSC溶液を用い、65
℃条件下でフィルターを洗浄する条件をあげることがで
きる。
【0161】ノーザンブロット法に用いる標識プローブ
は、例えば、公知の方法(ニック・トランスレーショ
ン、ランダム・プライミングまたはキナージング)によ
り放射性同位体、ビオチン、蛍光基、化学発光基等を、
本発明のDNAあるいは該DNAの配列から設計したオ
リゴヌクレオチドに取り込ませることで調製できる。標
識プローブの結合量は本発明のポリペプチドをコードす
るDNAのmRNAの発現量を反映することから、結合
した標識プローブの量を定量することで本発明のポリペ
プチドをコードするDNAのmRNAの発現量を定量す
ることができる。また、標識プローブ結合部位を分析す
ることで、本発明のポリペプチドをコードするDNAの
mRNAの構造変化を知ることができる。
【0162】上記標識プローブおよび、生体から取得し
た組織をパラフィンあるいはクリオスタット切片として
単離したものを用いてハイブリダイゼーションならびに
洗浄の工程を行うイン・サイチュ・ハイブリダイゼーシ
ョン法によって、本発明のポリペプチドをコードするD
NAのmRNAの発現量を検出することができる。イン
・サイチュ・ハイブリダイゼーション法で、偽陽性を防
ぐためには、ハイブリダイゼーションならびに洗浄工程
は高ストリンジェントな条件で行うことが望ましい。こ
の条件は、温度、イオン強度、塩基組成、プローブの長
さ、およびホルムアミド濃度等の多数の因子により決定
される。これらの因子は、例えばカレント・プロトコー
ルズ・イン・モレキュラー・バイオロジーに記載されて
いる。
【0163】定量的PCR法やデファレンシャル・ハイ
ブリダイゼーション法あるいはDNAチップ法等による
本発明のポリペプチドをコードするDNAのmRNAの
検出法は、検体由来RNA、オリゴdTプライマーまた
はランダムプライマーおよび逆転写酵素を用いてcDN
Aを合成することに基づいた方法で行うことができる
(以後、該cDNAを検体由来cDNAと称する)。検
体由来RNAがmRNAの場合は、上記いずれのプライ
マーも用いることができるが、該検体由来RNAが全R
NAである場合は、オリゴdTプライマーを用いること
が必要である。
【0164】定量的PCR法では、検体由来cDNAを
テンプレートとし本発明の本発明のポリペプチドをコー
ドするDNAが有する塩基配列に基づき設計したプライ
マーを用いてreverse transcription(逆転写)−PC
R(以下、RT−PCRと略す)を行うことで、本発明の
ポリペプチドをコードするDNAのmRNA由来のDN
A断片が増幅される。該増幅DNA断片の量は本発明の
ポリペプチドをコードするDNAのmRNAの発現量を
反映することから、アクチンやグリセルアルデヒド−3
−リン酸デヒドロゲナーゼ(glycerardehyde-3-phospha
te dehydrogenase、以下G3PDHと略す)等をコード
するDNAを内部コントロールとして置くことで本発明
のポリペプチドをコードするDNAのmRNAの量を定
量することが可能である。また、該増幅DNA断片をゲ
ル電気泳動により分離することで、本発明のポリペプチ
ドをコードするDNAのmRNAの構造の変化を知るこ
ともできる。本検出法では、標的配列を特異的にかつ効
率的に増幅する適当なプライマーを用いることが望まし
い。適当なプライマーは、プライマー間の結合やプライ
マー内の結合を起こさず、アニーリング温度で標的cD
NAと特異的に結合して、変性条件で標的cDNAから
はずれる等の条件に基づき設計することができる。増幅
DNA断片の定量は増幅産物が指数関数的に増加してい
るPCR反応の内に行うことが必要である。このような
PCR反応は、各反応ごとに生産される該増幅DNA断
片を回収してゲル電気泳動で定量分析することで知るこ
とができる。
【0165】検体由来cDNAをプローブとして、本発
明のDNAを固定化させたフィルターあるいはスライド
ガラスやシリコンなどの基盤に対してハイブリダイゼー
ションならびに洗浄を行うことで、本発明のポリペプチ
ドをコードするDNAのmRNAの発現量の変動を検出
することができる。このような原理に基づく方法には、
ディファレンシャルハイブリダイゼーション法〔Trends
Genet., 7, 314 (1991)〕やDNAチップ法〔Genome R
es., 6, 639 (1996)〕と呼ばれる方法がある。いずれの
方法もフィルターあるいは基盤上にアクチンやG3PD
Hなどの内部コントロールを固定化することで、対照検
体と標的検体の間での本発明のポリペプチドをコードす
るDNAのmRNAの発現の違いを正確に検出すること
ができる。また対照検体と標的検体由来のRNAをもと
にそれぞれ異なる標識のdNTP(dATP、dGT
P、dCTP、dTTPの混合物)を用いて標識cDN
A合成を行い、1枚のフィルターあるいは1枚の基盤に
2つの標識cDNAプローブを同時にハイブリダイズさ
せることで正確な本発明のポリペプチドをコードする遺
伝子のmRNAの発現量の定量を行うことができる。
【0166】リボヌクレアーゼ保護アッセイ法では、ま
ず本発明のDNAの3’端にT7プロモーター、SP6
プロモーターなどのプロモーター配列を結合し、標識し
たNTP(ATP、GTP、CTP、UTPの混合物)
およびRNAポリメラーゼを用いたイン・ビトロの転写
系により、標識したアンチセンスRNAを合成する。該
標識アンチセンスRNAは、検体由来RNAと結合させ
て、RNA−RNAハイブリッドを形成させた後、リボ
ヌクレアーゼで消化し、消化から保護されたRNA断片
をゲル電気泳動によりバンドを形成させ検出する。得ら
れたバンドを定量することで、本発明のポリペプチドを
コードするDNAのmRNAの発現量を定量することが
できる。
【0167】上記の方法を用いて、本発明のDNAの発
現量の変化あるいは該DNAに由来するmRNAの構造
変化を検出し、うつ病、不安、パーキンソン病、幻覚、
痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、喘息、過食、肥
満、アルコール依存症等の本発明のDNAの発現量が増
加している疾患または、精神分裂病、痛み、脳挫傷、脊
髄損傷、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎症
性大腸炎、自己免疫疾患、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、
嘔吐、食欲不振、悪性腫瘍等の本発明のDNAの発現量
が減少している疾患、あるいは該DNAに由来するmR
NAの構造変化を伴う疾患の診断を行うことができる。
【0168】疾患の診断に供する検体としては患者より
取得した組織、血液等の生体試料あるいは該生体試料か
ら細胞を取得して試験管内の適当な培地中で培養した初
代培養細胞試料から取得したmRNAあるいは全RNA
が用いられる。また、生体試料から取得した組織を、パ
ラフィンあるいはクリオスタット切片として単離したも
のを用いることもできる。
【0169】本発明のDNAの発現量の変化を伴う疾患
は以下のようにして診断できる。まず、複数の患者およ
び健常者の検体について本発明のポリペプチドをコード
するDNAの発現量を上記にあげた検出方法で測定して
比較し、患者および健常者の該DNAの発現レベルの範
囲を決定する。被験者の検体の該DNAの発現レベル
を、健常者の発現レベルおよび患者の発現レベルとそれ
ぞれ比較し、どちらの発現レベルの範囲に入るかを調べ
ることにより診断を行う。うつ病、不安、パーキンソン
病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、喘息、
過食、肥満、アルコール依存症等の本発明のDNAの発
現量が増加している疾患の場合は、健常者よりも高いレ
ベルの発現であれば、該疾患であると診断することがで
き、精神分裂病、痛み、脳挫傷、脊髄損傷、多発性硬化
症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎症性大腸炎、自己免疫
疾患、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、嘔吐、食欲不振、悪
性腫瘍等の本発明のDNAの発現量が減少している疾患
の場合は、健常者よりも低いレベルの発現であれば、該
疾患であると診断することができる。
【0170】本発明のDNAに由来するmRNAの構造
変化を伴う疾患は、被験者の検体のmRNAを上述の方
法により検出して、健常者のmRNAの構造と比較し、
構造変化の有無を調べることにより、診断を行うことが
できる。
【0171】7.本発明のポリペプチドをコードするD
NAの変異を検出および同定する方法 以下に本発明のポリペプチドをコードするDNAを用い
て該DNAの変異および多型を検出する方法について述
べる。
【0172】当該方法に用いられるDNAとしては、例
えば配列番号2で表される塩基配列を有するDNAもし
くはそれらから得られるDNA断片等があげられる。本
発明のポリペプチドをコードする遺伝子座中に存在する
疾患の原因となる変異の存在の有無を評価するための最
も明確な試験は、対照集団からの遺伝子と疾患患者から
の遺伝子とを直接比較することである。
【0173】具体的には疾患患者ならび健常者から、生
体試料あるいは該生体試料から樹立した初代培養細胞由
来の試料を集め、該生体試料ならびに該初代培養細胞由
来試料中からDNAを抽出する(以後、該DNAを検体
由来DNAと称する)。該検体由来DNAあるいは、本
発明のDNAが有する塩基配列に基づき設計したプライ
マーを用いて増幅した本発明のポリペプチドをコードす
るDNAを試料DNAとして用いることができる。別法
として、該検体由来cDNAをテンプレートとして、本
発明のDNAが有する塩基配列に基づき設計したプライ
マーによりPCRを行うことで本発明のポリペプチドを
コードするDNA配列を含むDNA断片を増幅して試料
DNAとして用いることができる。
【0174】本発明のポリペプチドをコードするDNA
に疾患の原因となる変異があるかどうかを検出する方法
として、野生型対立遺伝子を有するDNA鎖と変異対立
遺伝子を有するDNA鎖とのハイブリダイズにより形成
されるヘテロ二本鎖を検出する方法を用いることができ
る。ヘテロ二本鎖を検出する方法には、(1)ポリアク
リルアミドゲル電気泳動によるヘテロ二本鎖検出法〔Tr
ends Genet., 7, 5 (1991)〕、(2)一本鎖コンフォメ
ーション多型解析法(SSCP解析;single strand co
nformation polymorphism analysis)〔Genomics, 16,
325 (1993)〕、(3)ミスマッチの化学的切断法(CC
M法, chemical cleavage of mismatches)〔Human Mol
ecular Genetics, BIOS Scientific Publishers Limite
d (1996)〕、(4)ミスマッチの酵素的切断法〔Nat. G
enet., 9, 103 (1995)〕、(5)変性ゲル電気泳動法
(denaturing gradient gel electrophoresis:DGG
E法)〔Mutat. Res., 288, 103 (1993)〕等の方法があ
げられる。
【0175】検体由来DNAあるいは検体由来cDNA
をテンプレートに、本発明のポリペプチドをコードする
DNAを配列番号2で表される塩基配列に基づき設計し
たプライマーにより、200bpよりも小さい断片とし
て増幅し、ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行う。本
発明のポリペプチドをコードするDNAの変異によりヘ
テロ二本鎖が形成された場合は、変異を持たないホモ二
本鎖よりも移動度が遅く、それらは余分なバンドとして
検出することができる。特製のゲル〔ハイドロ−リンク
(Hydro-link)、MDEなど〕を用いた方が分離度はよ
い。200bpよりも小さい断片の検索ならば、挿入、
欠失、ほとんどの1塩基置換を検出可能である。ヘテロ
二本鎖解析は、次に述べる一本鎖コンフォメーション多
型解析と組み合わせた一枚のゲルで行うことが望まし
い。
【0176】SSCP解析では、検体由来DNAあるい
は検体由来cDNAをテンプレートに、配列番号2で表
される塩基配列に基づき設計したプライマーにより、2
00bpよりも小さい断片として増幅した本発明のポリ
ペプチドをコードするDNAを変性後、未変性ポリアク
リルアミドゲル中で泳動する。DNA増幅を行う際にプ
ライマーを放射性同位体あるいは蛍光色素で標識する
か、または未標識の増幅産物を銀染色することにより、
増幅した本発明のポリペプチドをコードするDNAをバ
ンドとして検出することができる。野生型のパターンと
の相違を明らかにするために、コントロールの検体も同
時に泳動すると、変異を持った断片を移動度の違いから
検出できる。
【0177】CCM法では、検体由来DNAあるいは検
体由来cDNAをテンプレートに、本発明のポリペプチ
ドをコードするDNAを配列番号2で表される塩基配列
に基づき設計したプライマーで増幅したDNA断片を、
本発明のDNAに放射性同位体あるいは蛍光色素をとり
込ませた標識DNAとハイブリダイズさせ、四酸化オス
ミウムで処理することでミスマッチしている場所のDN
Aの一方の鎖を切断させ変異を検出することができる。
CCM法は最も感度の高い検出法の1つであり、キロベ
ースの長さの検体にも適応できる。
【0178】上記四酸化オスミウムの代わりにT4エン
ドヌクレアーゼVIIのような細胞内でミスマッチの修復
に関与する酵リゾル素とリボヌクレアーゼAと組み合わ
せることで、酵素的にミスマッチを切断することもでき
る。DGGE法では、検体由来DNAあるいは検体由来
cDNAをテンプレートに、本発明のポリペプチドをコ
ードするDNAを配列番号2で表される塩基配列に基づ
き設計したプライマーで増幅したDNA断片を化学的変
性剤の濃度勾配や温度勾配を有するゲルを用いて電気泳
動する。増幅したDNA断片はゲル内を一本鎖に変性す
る位置まで移動し、変性後は移動しなくなる。本発明の
ポリペプチドをコードするDNAに変異がある場合とな
い場合では増幅したDNAのゲル内での移動度が異なる
ことから、変異の存在を検出することが可能である。検
出感度を上げるにはそれぞれのプライマーにポリ(G:
C)端末を付けるとよい。
【0179】疾患の原因遺伝子を検出する別の方法とし
て、蛋白質短縮試験(protein truncation test:PTT
法)〔Genomics, 20, 1 (1994)〕がある。該試験により
蛋白質の欠損を生み出すフレームシフト突然変異、スプ
ライス部位突然変異、ナンセンス突然変異を特異的に検
出することができる。PTT法では、配列番号2で表さ
れた塩基配列を有するDNAの5’末端にT7プロモー
ター配列と真核生物翻訳開始配列をつないだ特殊なプラ
イマーを設計し、該プライマーを用いて検体由来RNA
よりRT−PCR法でcDNAを作成する。該cDNA
を用い、イン・ビトロ転写、翻訳を行うと、蛋白質が生
産される。該蛋白質をゲルに泳動して、該蛋白質の泳動
位置が完全長蛋白質に相当する位置にあれば欠損を生み
出す変異は存在せず、該蛋白質に欠損がある場合は、完
全長蛋白質より短い位置に該蛋白質は泳動され、該位置
より欠損の程度を知ることができる。
【0180】検体由来DNAならびに検体由来cDNA
の塩基配列を決定するために本発明のDNAが有する塩
基配列に基づいて設計したプライマーを用いることが可
能である。決定された塩基配列を解析することにより、
検体由来DNAあるいは検体由来cDNAに腎疾患の原
因となる変異があるか否かを判別できる。本発明のポリ
ペプチドをコードする遺伝子のコード領域以外の変異
は、該遺伝子の付近またはその中のイントロンおよび調
節配列のような、非コード領域を検査することによって
検出し得る。非コード領域中の変異に起因する疾患は、
上記に記載した方法に従い対照検体と比較した場合の、
疾患患者における異常なサイズの、または異常な生産量
のmRNAを検出することで確認することができる。
【0181】このようにして非コード領域における変異
の存在が示唆された該遺伝子については、配列番号2で
表される塩基配列を有するDNAをハイブリダイゼーシ
ョンのプローブとして用いることにより、クローン化す
ることができる。非コード領域における変異は上述のい
ずれかの方法に準じて探索することができる。見い出さ
れた変異は、Handbook of Human Genetics Linkage. Th
e John Hopkins University Press, Baltimore(1994)
に記載された方法に従い統計処理を行うことで、疾患と
の連鎖があるSNPs(シングル・ヌクレオチド・ポリモル
フィズム)として同定することができる。また、疾患の
病歴を持つ家族から、先に示した方法に従いDNAを取
得し、変異および多型を検出することで、疾患の原因遺
伝子を同定することができる。
【0182】8.本発明のDNAを用いて疾患の発生の
可能性および予後を診断する方法 当該方法に用いられるDNAとしては、例えば配列番号
2で表される塩基配列を有するDNAもしくはそれらか
ら得られるDNA断片等があげられる。
【0183】うつ病、不安、パーキンソン病、精神分裂
病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、痛み、
脳挫傷、脊髄損傷、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、
乾癬、炎症性大腸炎、自己免疫疾患、喘息、心筋梗塞、
脳梗塞、高血圧、嘔吐、食欲不振、過食、肥満、アルコ
ール依存症、悪性腫瘍等のDGリパーゼが関与する疾患
の原因は、ヒトのいずれかの組織における遺伝子の変異
を検出することによって確認し得る。例えば、生殖細胞
系に変異がある場合、当該変異を遺伝した個人は、疾患
を発症し易い傾向である可能性がある。当該変異は、該
個人の体のいずれかの組織からのDNAを試験すること
によって検出し得る。例えば、採血しその血液の細胞か
らDNAを抽出し、このDNAを用い、遺伝子の変異を
試験することにより、疾患を診断することができる。ま
た、胎児細胞、胎盤細胞または羊膜細胞を用い、遺伝子
の変異を試験することにより、出生前診断を行うことが
できる。
【0184】また疾患を発症した患者から、病巣部位の
生体組織を取得してDNAを試験することにより、疾患
の種類を診断し、投与する薬物の選択などに利用するこ
とができる。組織中の遺伝子の変異を検出するために
は、周囲の正常組織から遊離した病巣部位の組織を単離
することが有用である。取得した組織をトリプシンなど
で処理し、得られた細胞を適当な培地で培養する。培養
した細胞からは染色体DNAならびにmRNAを抽出す
ることができる。
【0185】以後、診断を目的としてヒト検体から上記
いずれかの方法で取得したDNAを診断検体由来DNA
と称する。また、診断を目的としてヒト検体から上記い
ずれかの方法で取得したRNAより合成したcDNAを
診断検体由来cDNAと称する。本発明のDNAおよび
診断検体由来DNAあるいは診断検体由来cDNAを用
い、疾患の原因遺伝子を検出する方法に準じた方法によ
り、疾患の診断を行うことができる。
【0186】また、本発明のDNAおよび診断検体由来
DNAあるいは診断検体由来cDNAを利用した疾患の
診断には(1)制限酵素部位の検出、(2)対立遺伝子
特異的なオリゴヌクレオチドプローブを利用する方法
(ASO:allele specific oligonucleotide hybridiz
ation)、(3)対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチ
ドを用いたPCR(ARMS:amplification refracto
ry mutation system)、(4)オリゴヌクレオチドライ
ゲーションアッセイ(OLA:oligonucleotideligatio
n assay)、(5)PCR−PHFA法(PCR-preferent
ial homoduplexformation assay)、(6)オリゴDNA
アレイを用いる方法〔蛋白質核酸酵素、43, 2004 (199
8)〕等の方法も用いることができる。
【0187】単一塩基変化により制限酵素部位が消失あ
るいは発生する場合は、診断検体由来DNAあるいは診
断検体由来cDNAを、本発明のDNAが有する配列に
基づき設計したプライマーで増幅し、該制限酵素で消化
し、得られた制限酵素切断DNA断片を正常人の場合と
比較することで簡便に変異を検出することができる。し
かし単一塩基変化が起こることはまれであるので、診断
目的には、本発明のDNAが有する配列情報ならびに別
途同定された変異の情報を組合せることでオリゴヌクレ
オチドプローブを設計し、該オリゴヌクレオチドプロー
ブをフィルターに結合させハイブリダイズを行うリバー
スドットブロット法で変異を検出する。
【0188】短い合成DNAプローブは、完全に対合す
る配列とだけハイブリダイズする。この特徴を利用し
て、対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドプローブを
用いて、1塩基の変異を容易に検出することができる。
診断目的には、本発明のDNAが有する配列と同定され
た変異に基づき設計したオリゴヌクレオチドをフィルタ
ーに結合させ、診断検体由来DNAあるいは診断検体由
来cDNAから本発明のDNAが有する配列を用いて設
計したプライマーと標識したdNTPを用いたPCRで
作成したプローブを用いてハイブリダイズを行うリバー
スドットブロットが用いられることが好ましい。スライ
ドガラスやシリコンなどの基盤に直接、本発明のDNA
が有する配列と該変異に基づき設計したオリゴヌクレオ
チドを合成して、高密度のアレイを作ることからなるD
NAチップ法は、少量の診断検体由来DNAあるいは診
断検体由来cDNAについて多様な変異をより簡便に検
出できるため大規模な診断目的に適した変異検出法であ
る。
【0189】塩基変異は、以下のオリゴヌクレオチドラ
イゲーションアッセイ(OLA)法によっても検出でき
る。変異部位を挟んで両側にハイブリダイズする本発明
のDNAが有する配列より設計した20塩基程度のオリ
ゴヌクレオチドを2本作成する。診断検体由来DNAあ
るいは診断検体由来cDNAをテンプレートとして用
い、本発明のDNAが有する配列から設計したプライマ
ーを用い、PCRにより本発明のDNA断片を増幅す
る。該増幅断片と上記オリゴヌクレオチドとをハイブリ
ダイズさせる。ハイブリダイズ後に、DNAリガーゼで
2本のオリゴヌクレオチドを連結させる。例えば、一方
のオリゴヌクレオチドにはビオチンを、他方のオリゴヌ
クレオチドにジゴキシゲニンのような異なる標識をつけ
ると、連結反応が起こったかどうかを速やかに検出する
ことが可能である。OLAは電気泳動や遠心分離操作が
不要なために、多くのサンプルを効率的に短期間で診断
するのに適した変異検出法である。
【0190】また、以下のPCR−PHFA法により微
量な変異遺伝子を定量的かつ容易に検出することができ
る。PCR−PHFA法は、PCR、非常に高い特異性
を示す液相でのハイブリダイゼーション、ELISAと
同様の操作でPCR産物を検出するED−PCR(enzy
matic detection of PCR product)の3つを組み合わせ
たものである。ジニトロフェニル(dinitrophenyl;D
NP)標識およびビオチン標識したプライマーセットを
用いて、本発明のDNAをテンプレートにPCR増幅を
行い、両末端標識増幅物を調製する。これに対して、標
識を持たない同じ配列を有するプライマーセットと診断
検体由来DNAあるいは診断検体由来cDNAをテンプ
レートに増幅して得た非標識増幅物を20〜100倍の
大過剰量混合する。そして熱変性後、1℃/5分〜10
分程度の緩やかな温度勾配で冷却し、完全な相補鎖を優
先的に形成させる。こうして再形成された標識DNAは
ビオチンを介してストレプトアビジン固定化ウエルに捕
獲吸着し、DNPを介して酵素標識抗DNP抗体を結合
させて酵素による発色反応により検出する。検体中に標
識DNAと同じ配列の遺伝子が存在しない場合は、元の
二本鎖の標識DNAが優先的に再形成されて発色を示
す。これに対し、同じ配列の遺伝子が存在する場合は、
相補鎖の置換がランダムに生じるため再形成される標識
DNAは減少するので、発色は著しく低下する。これに
より、既知の変異・多型遺伝子の検出および定量が可能
となる。
【0191】9.本発明のポリペプチドをコードするD
NAのプロモーター領域および/または転写制御領域の
取得 モレキュラー・クローニング第2版に記載の方法によ
り、ヒトの細胞や組織から単離した染色体DNAを用い
て作製したゲノムDNAライブラリーに対して、本発明
のDNA、該DNA由来の部分DNA断片、またはオリ
ゴヌクレオチドをプローブにして、プラークハイブリダ
イゼーション等の方法でスクリーニングすることによ
り、本発明のDNAのヒトのゲノムDNAを得ることが
できる。ゲノムDNAの塩基配列とcDNAの塩基配列
を比較することにより該遺伝子のエキソン/イントロン
構造を明らかにすることができる。また、特にcDNA
の5'側の部分をプローブにすることにより、本発明のD
NAのプロモーター領域および/または転写制御領域な
どの遺伝子の転写を制御するゲノム遺伝子領域の塩基配
列を明らかにすることができ、本発明のDNAのプロモ
ータ領域および/または転写制御領域を単離、取得する
ことができる。この取得したプロモータ領域および/ま
たは転写制御領域の配列は本発明のDNAの転写の制御
機構を解析するのに役立つ他、該DNAの転写効率を変
動させる化合物のスクリーニングなどに利用することが
できる。
【0192】尚、同様の方法を用いて、他の非ヒト哺乳
動物においてもゲノム遺伝子を取得することができる。
【0193】10.本発明のポリペプチドをコードする
DNAの転写および翻訳を抑制する方法 本発明のDNAは、アンチセンスRNA/DNA技術
〔バイオサイエンスとインダストリー, 50, 322 (199
2)、化学, 46, 681 (1991)、Biotechnology, 9, 358 (1
992)、Trends Biotechnol., 10, 87 (1992) 、Trends B
iotechnol., 10, 152 (1992)、細胞工学, 16, 1463 (19
97)〕、トリプル・ヘリックス技術〔TrendsBiotechno
l., 10, 132 (1992)〕等を用い、本発明のポリペプチド
をコードするDNAの転写または翻訳を抑制することが
できる。例えば、本発明のDNA、該DNAの一部の配
列を有するDNA、またはオリゴヌクレオチドを投与す
ることにより、本発明のポリペプチドの生産を抑制する
ことができる。即ち、本発明のDNA、該DNAの一部
の配列を有するDNA、ならびにオリゴヌクレオチドま
たはその誘導体を用いることにより、本発明のポリペプ
チドをコードするDNAの転写、または本発明のポリペ
プチドをコードするmRNAの翻訳を、それぞれ抑制で
きる。
【0194】該抑制方法は、うつ病、不安、パーキンソ
ン病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、喘
息、過食、肥満、アルコール依存症等の治療または予防
に利用することができる。本発明のポリペプチドは、生
体内で多彩な生理作用を有すると考えられているカンナ
ビノイド受容体アゴニストである2−AGの産生を促進
するので、本発明のDNA、該DNAの連続した15塩
基以上の配列を有するDNAならびにオリゴヌクレオチ
ドまたはその誘導体は、本発明のDNAの転写および本
発明のポリペプチドをコードするmRNAの翻訳を抑制
することで、うつ病、不安、パーキンソン病、幻覚、痴
呆、記憶障害、マリファナ依存症、喘息、過食、肥満、
アルコール依存症等の予防薬または治療薬として利用で
きる。
【0195】11.本発明のポリペプチドを含有する医
本発明のポリペプチドは、精神分裂病、痛み、脳挫傷、
脊髄損傷、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎
症性大腸炎、自己免疫疾患、心筋梗塞、脳梗塞、高血
圧、嘔吐、食欲不振、悪性腫瘍等、本発明のポリペプチ
ドの発現減少を伴う疾患の治療または予防のための医薬
として利用することができる。
【0196】本発明のポリペプチドは、生体内で多彩な
生理作用を有すると考えられているカンナビノイド受容
体アゴニストである2−AGの産生に関与しているた
め、本発明のポリペプチドにより、2−AGの産生が促
進される。従って、本発明のポリペプチドは、精神分裂
病、痛み、脳挫傷、脊髄損傷、多発性硬化症、慢性関節
リウマチ、乾癬、炎症性大腸炎、自己免疫疾患、心筋梗
塞、脳梗塞、高血圧、嘔吐、食欲不振、悪性腫瘍等の予
防薬または治療薬として利用できる。
【0197】本発明のポリペプチドを含有する医薬製剤
は、活性成分として該ポリペプチド単独で、あるいは任
意の他の治療のための有効成分との混合物として含有す
ることができる。また、それら医薬製剤は、活性成分を
薬理学的に許容される一種もしくはそれ以上の担体と一
緒に混合し、製剤学の技術分野においてよく知られてい
る任意の方法により製造される。
【0198】投与経路は、治療に際し最も効果的なもの
を使用するのが望ましく、経口または、例えば静脈内等
の非経口をあげることができる。投与形態としては、錠
剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤、注射剤等がある。経口
投与に適当な、例えばシロップ剤のような液体調製物
は、水、蔗糖、ソルビット、果糖等の糖類、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール等のグリコール
類、ごま油、オリーブ油、大豆油等の油類、p-ヒドロキ
シ安息香酸エステル類等の防腐剤、ストロベリーフレー
バー、ペパーミント等のフレーバー類等を使用して製造
できる。また、錠剤、散剤および顆粒剤等は、乳糖、ブ
ドウ糖、蔗糖、マンニット等の賦形剤、澱粉、アルギン
酸ソーダ等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タル
ク等の滑沢剤、ポリビニールアルコール、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ゼラチン等の結合剤、脂肪酸エステ
ル等の界面活性剤、グリセリン等の可塑剤等を用いて製
造できる。
【0199】非経口投与に適当な製剤は、好ましくは受
容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌水性剤か
らなる。例えば、注射剤の場合は、塩溶液、ブドウ糖溶
液または塩水とブドウ糖溶液の混合物からなる担体等を
用いて注射用の溶液を調製する。また、これら非経口剤
においても、経口剤で例示した希釈剤、防腐剤、フレー
バー類、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面活性
剤、可塑剤等から選択される1種もしくはそれ以上の補
助成分を添加することもできる。
【0200】また、噴霧剤は該ポリペプチドそのもの、
ないしは受容者の口腔および気道粘膜を刺激せず、かつ
該蛋白質を微細な粒子として分散させ吸収を容易にさせ
る担体等を用いて調製する。担体として具体的には乳
糖、グリセリン等が例示される。該蛋白質および用いる
担体の性質により、エアロゾル、ドライパウダー等の製
剤が可能である。また、これらの非経口剤においても経
口剤で添加剤として例示した成分を添加することもでき
る。
【0201】本発明のポリペプチドの投与量および投与
回数は、投与形態、患者の年齢、体重、治療すべき症状
の性質もしくは重篤度により異なるが、通常経口の場
合、成人一人当り0.01mg〜1g、好ましくは0.
05〜50mgを一日一回ないし数回投与する。静脈内
投与等の非経口投与の場合、成人一人当り0.001〜
100mg、好ましくは0.01〜10mgを一日一回
ないし数回投与する。しかしながら、これら投与量およ
び投与回数に関しては、前述の種々の条件により変動す
る。
【0202】本発明のDNA、該DNAの連続した15
塩基以上の配列を有するDNAならびにオリゴヌクレオ
チドまたはその誘導体を含有する医薬、本発明の抗体を
含有する医薬も、上記の本発明のポリペプチドを含有す
る医薬に準じて製造および投与することができる。本発
明のDNA、該DNAの連続した15塩基以上の配列を
有するDNAならびにオリゴヌクレオチドまたはその誘
導体を含有する医薬、本発明の抗体を含有する医薬が診
断のための医薬の場合は、目的の診断法に応じて、本発
明のDNAあるいはポリペプチドの定量あるいは変異の
検出を行うのに必要な試薬、例えば緩衝剤、塩、反応用
酵素、本発明の抗体を認識する標識された抗体、検出用
発色剤等を含んでもよい。
【0203】12.本発明のDNAを含有する遺伝子治
療剤 本発明のDNAを含有する遺伝子治療剤は、本発明のポ
リペプチドの産生を促すことにより、DGリパーゼ活性
に対するアゴニストとして作用する。即ち、本発明のD
NAを含有してなる遺伝子治療剤は、精神分裂病、痛
み、脳挫傷、脊髄損傷、多発性硬化症、慢性関節リウマ
チ、乾癬、炎症性大腸炎、自己免疫疾患、心筋梗塞、脳
梗塞、高血圧、嘔吐、食欲不振、悪性腫瘍等の予防薬ま
たは治療薬として利用できる。
【0204】本発明のDNAを含有するウイルスベクタ
ーを用いた遺伝子治療剤は、5項で作製した組換えウイ
ルスベクターおよび遺伝子治療剤に用いる基剤を調合す
ることにより製造することができる〔Nat. Genet., 8,
42(1994)〕。遺伝子治療剤に用いる基剤としては、通常
注射剤に用いる基剤であればどのようなものでもよく、
蒸留水、塩化ナトリウムまたは塩化ナトリウムと無機塩
との混合物等の塩溶液、マンニトール、ラクトース、デ
キストラン、グルコース等の糖溶液、グリシン、アルギ
ニン等のアミノ酸溶液、有機酸溶液又は塩溶液とグルコ
ース溶液との混合溶液等があげられる。また常法に従
い、これらの基剤に浸透圧調整剤、pH調整剤、ゴマ油、
ダイズ油等の植物油又はレシチンもしくは非イオン界面
活性剤等の界面活性剤等の助剤を用いて、溶液、懸濁
液、分散液として注射剤を調製してもよい。これらの注
射剤を、粉末化、凍結乾燥等の操作により用時溶解用製
剤として調製することもできる。本発明の遺伝子治療剤
は、液体の場合はそのままで、個体の場合は必要により
滅菌処理をした上記の基剤に遺伝子治療の直前に溶解し
て治療に使用することができる。
【0205】上記遺伝子治療剤に用いるウイルスベクタ
ーは、レトロウイルスベクターに限定されず、レンチウ
イルスベクター等も用いることができる。適当なサイズ
の本発明のDNAを、アデノウイルス・ヘキソン蛋白質
に特異的なポリリジン-コンジュゲート抗体と組み合わ
せてコンプレックスを作製し、得られたコンプレックス
をアデノウイルスベクターに結合させることにより、ウ
イルスベクターを調製することができる。該ウイルスベ
クターは安定に標的細胞に到達し、エンドソームにより
細胞内に取り込まれ、細胞内で分解され効率的に遺伝子
を発現させることができる。
【0206】(−)鎖RNAウイルスであるセンダイウ
イルスをベースにしたウイルスベクターも開発されてお
り(WO97/16538、WO97/16539)、
遺伝子治療を目的として本発明のDNAと相同なRNA
を組み込んだセンダイウイルスベクターを作製すること
ができる。本発明のDNAは、非ウイルス遺伝子移入法
によっても移入することができる。
【0207】当該分野で公知の非ウイルス遺伝子移入法
には、リン酸カルシウム共沈法〔Virology, 52, 456 (1
973);Science, 209, 1414 (1980)〕、マイクロインジ
ェクション法〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA,77, 5399
(1980);Proc. Natl. Acad.Sci. USA,77, 7380 (198
0);Cell, 27, 223 (1981);Nature, 294, 92 (198
1)〕、リポソームを介した膜融合−介在移入法〔Proc.
Natl. Acad. Sci. USA, 84, 7413 (1987);Biochemist
ry, 28, 9508 (1989);J. Biol. Chem., 264, 12126
(1989);Hum. Gene Ther., 3, 267 (1992);Science,
249, 1285 (1990);Circulation, 83, 2007 (1992)〕あ
るいは直接DNA取り込みおよび受容体−媒介DNA移
入法〔Science, 247, 1465 (1990);J. Biol. Chem., 2
66, 14338 (1991);Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 87,
3655 (1991);J. Biol. Chem., 264,16985 (1989);Bi
oTechniques, 11, 474 (1991);Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA,87, 3410 (1990);Proc. Natl. Acad. Sci. US
A,88, 4255 (1991);Proc. Natl. Acad. Sci. USA,8
7, 4033 (1990);Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 88, 88
50 (1991);Hum. Gene Ther., 3, 147 (1991)〕等をあ
げることができる。
【0208】リポソームを介した膜融合−介在移入法で
はリポソーム調製物を標的とする組織に直接投与するこ
とにより、当該組織の局所的な遺伝子の取り込みおよび
発現が可能であることが腫瘍に関する研究において報告
されている〔Hum. Gene Ther. 3, 399 (1992)〕。従っ
て同様の効果がDGリパーゼが関与する疾患病巣でも期
待される。DNAを病巣に直接ターゲッティングするに
は、直接DNA取り込み技術が好ましい。受容体−媒介
DNA移入は、例えば、ポリリジンを介して、蛋白質リ
ガンドにDNA(通常、共有的に閉環したスーパーコイ
ル化プラスミドの形態をとる)をコンジュゲートするこ
とによって行う。リガンドは、標的細胞または組織の細
胞表面上の対応するリガンド受容体の存在に基づいて選
択する。当該リガンド−DNAコンジュゲートは、所望
により、血管に直接注射することができ、受容体結合お
よびDNA−蛋白質コンプレックスの内在化が起こる標
的組織に指向し得る。DNAの細胞内破壊を防止するた
めに、アデノウイルスを同時感染させて、エンドソーム
機能を崩壊させることもできる。
【0209】13.本発明のポリペプチドをコードする
DNAを用いたスクリーニング方法 本発明のポリペプチドを発現している細胞株に種々の被
験化合物を添加し、本発明のDNAを用いて、mRNA
の発現の増減を検定することで該DNAの転写もしくは
翻訳を抑制または促進する化合物をスクリーニングする
ことができる。該DNAのmRNAの発現の増減は、上
記したPCR法、ノーザンブロット法、リボヌクレアー
ゼ保護アッセイ法等により検出できる。
【0210】本発明のポリペプチドを発現している細胞
株に種々の被験化合物を添加し、本発明のポリペプチド
を特異的に認識する抗体を用いて、該ポリペプチドの発
現の増減を検定することで該DNAの転写もしくは翻訳
を促進する化合物をスクリーニングすることができる。
該ポリペプチドの発現の増減は、上記した蛍光抗体法、
酵素免疫測定法(ELISA法)、放射性物質標識免疫
抗体法(RIA)、免疫組織染色法、免疫細胞染色法、
ウェスタンブロッティング法、ドットブロッティング
法、免疫沈降法、サンドイッチELISA法等により検
出できる。
【0211】また、本発明のポリペプチドをコードする
DNAのプロモータ領域および転写制御領域の下流に、
クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(C
AT)遺伝子、ルシフェラーゼ遺伝子または緑色蛍光蛋
白質(GFP)などをレポーター遺伝子として連結した
レポータープラスミドを構築し、適当な細胞宿主に導入
して形質転換体を得た後、その形質転換体に種々の被験
物質を添加し、レポーター遺伝子の発現の増減を解析す
ることにより、本発明のポリペプチドをコードするDN
Aの発現を転写レベルで制御する化合物をスクリーニン
グすることができる。
【0212】また、本発明のDNAを導入して作製され
た非ヒトトランスジェニック動物に種々の被験物質を投
与して、本発明のDNAを用いて、脳、膵臓、大腸等の
発現局所におけるmRNAの発現の増減を検定すること
で該DNAの転写もしくは翻訳を抑制または促進する化
合物をスクリーニングすることができる。該DNAのm
RNAの発現の増減は、上記したPCR法、ノーザンブ
ロット法、リボヌクレアーゼ保護アッセイ法、イン・サ
イチュ・ハイブリダイゼーション法等により検出でき
る。
【0213】尚、上記スクリーニング方法により得られ
た本発明のポリペプチドをコードするDNAの発現を転
写レベルで制御する化合物は、うつ病、不安、パーキン
ソン病、精神分裂病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファ
ナ依存症、痛み、脳挫傷、脊髄損傷、多発性硬化症、慢
性関節リウマチ、乾癬、炎症性大腸炎、自己免疫疾患、
喘息、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、嘔吐、食欲不振、過
食、肥満、アルコール依存症、悪性腫瘍等、本発明のポ
リペプチドをコードするDNAの発現変動を伴う疾患の
治療または予防のための医薬として利用することができ
る。
【0214】14.本発明のポリペプチドを用いたスク
リーニング方法 本発明のポリペプチドあるいは該ポリペプチドの部分ペ
プチドを発現した形質転換体と種々の被験物質とを共存
させ、該形質転換体におけるDGリパーゼの活性化の変
動を解析することにより、本発明のポリペプチドに作用
する医薬をスクリーニングすることができる。また、精
製した該ポリペプチドあるいは該ポリペプチドの部分ペ
プチドも該ポリペプチドに特異的に作用する医薬のスク
リーニングに利用することができる。該スクリーニング
によって得られた化合物は、うつ病、不安、パーキンソ
ン病、精神分裂病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ
依存症、痛み、脳挫傷、脊髄損傷、多発性硬化症、慢性
関節リウマチ、乾癬、炎症性大腸炎、自己免疫疾患、喘
息、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、嘔吐、食欲不振、過
食、肥満、アルコール依存症、悪性腫瘍等の治療または
予防のための医薬として利用することができる。
【0215】以下、2種のスクリーニング法について説
明する。 スクリーニング法(1) 本発明のポリペプチドあるいは該ポリペプチドの部分ペ
プチドを生産するように形質転換した微生物、動物細
胞、または昆虫細胞(以後探索用形質転換体と称する)
と被験物質とを水性媒体中で共存させ、DGリパーゼの
活性を測定する。形質転換していない宿主の微生物、動
物細胞、または昆虫細胞を対照群として比較し、該形質
転換体におけるDGリパーゼの活性化の程度を変動させ
る被験物質を選択することで目的の物質を取得すること
ができる。また、該探索用形質転換体に特異的に結合す
る化合物あるいはポリペプチドの、該探索用形質転換体
に対する結合を阻害することを指標にして、上記と同様
の方法により、目的の物質を競合スクリーニングするこ
とができる。
【0216】精製した本発明のポリペプチドまたは該ポ
リペプチドの一部を構成するポリペプチドは、該ポリペ
プチドに特異的に結合する物質を選択するのに用いるこ
とができる。該物質を定量するには、本発明のポリペプ
チドを特異的に認識する抗体を用いて上記の免疫学的方
法により行うことができる。また、該ポリペプチドある
いは該ポリペプチドのポリペプチドに結合する該物質の
結合を阻害することを指標に、該物質を競合スクリーニ
ングすることができる。
【0217】スクリーニング法(2) 該ポリペプチドの一部を構成するペプチドを多数、プラ
スチックピンまたはある種の固体支持体上で高密度に合
成し、該ペプチドに選択的に結合する化合物あるいはポ
リペプチドを効率的にスクリーニングすることができる
(WO84/03564)。
【0218】その他、本発明のポリペプチドを発現する
形質転換体を用いて、遺伝子の発現を解析することによ
り、本発明のポリペプチドにより転写制御を受ける遺伝
子をスクリーニングすることができる。本発明のスクリ
ーニング方法により得られた化合物のうち、DGリパー
ゼ活性を促進する物質は、精神分裂病、痛み、脳挫傷、
脊髄損傷、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎
症性大腸炎、自己免疫疾患、心筋梗塞、脳梗塞、高血
圧、嘔吐、食欲不振、悪性腫瘍等の予防薬または治療薬
として用いることができ、DGリパーゼ活性を抑制する
物質は、うつ病、不安、パーキンソン病、幻覚、痴呆、
記憶障害、マリファナ依存症、喘息、過食、肥満、アル
コール依存症等の予防薬または治療薬として用いること
ができる。
【0219】15.本発明のDNAを用いたノックアウ
ト非ヒト動物の作製 本発明のDNAを含有してなる組換えベクターを用い、
目的とする非ヒト動物、例えばウシ、ヒツジ、ヤギ、ブ
タ、ウマ、マウス、ニワトリ等の胚性幹細胞(embryonic
stem cell)において、染色体上の本発明のポリペプチ
ドをコードするDNAを公知の相同組換えの手法〔例え
ば、Nature, 326, 295 (1987)、Cell, 51, 503 (1987)
等〕により欠損、不活化または任意の配列と置換した変
異クローンを作製することができる〔例えば、Nature,
350, 243 (1991)〕。胚性幹細胞の変異クローンを用
い、動物の受精卵の胚盤胞(blastocyst)への注入キメラ
法または集合キメラ法等の手法により、胚性幹細胞クロ
ーンと正常細胞からなるキメラ個体を調製することがで
きる。このキメラ個体と正常個体の掛け合わせにより、
全身の細胞の染色体上の本発明のポリペプチドをコード
するDNAに任意の変異を有する個体を得ることがで
き、さらにその個体の掛け合わせにより相同染色体の双
方に変異が入ったホモ個体の中から、本発明のポリペプ
チドをコードするDNAの発現が一部または完全に抑制
された個体としてノックアウト非ヒト動物を得ることが
できる。
【0220】また、染色体上の本発明のポリペプチドを
コードするDNAの任意の位置へ変異を導入することに
より、ノックアウト非ヒト動物を作製することも可能で
ある。例えば染色体上の本発明のポリペプチドをコード
するDNAの翻訳領域中へ塩基を置換、欠失、挿入等さ
せて変異を導入することにより、その産物の活性を改変
させることも可能である。また、その発現制御領域への
同様な変異を導入することにより、発現の程度、時期、
組織特異性等を改変させることも可能である。さらにCr
e-loxP系との組合せにより、より積極的に発現時期、発
現部位、発現量等を制御することも可能である。このよ
うな例として、脳のある特定の領域で発現されるプロモ
ータを利用して、その領域でのみ目的遺伝子を欠失させ
た例〔Cell, 87, 1317 (1996)〕やCreを発現するアデノ
ウィルスを用いて、目的の時期に、臓器特異的に目的遺
伝子を欠失させた例〔Science, 278, 5335 (1997)〕が
知られている。
【0221】従って、染色体上の本発明のポリペプチド
をコードするDNAについても、このように任意の時期
や組織で発現を制御できる、または任意の挿入、欠失、
置換をその翻訳領域や発現制御領域に有する、ノックア
ウト非ヒト動物を作製することができる。ノックアウト
非ヒト動物は、脳、膵臓、大腸等、本発明のポリペプチ
ドが発現している任意の部位に、任意の時期、任意の程
度に、本発明のポリペプチドに起因する種々の疾患を誘
導することができる。
【0222】このように、本発明のノックアウト非ヒト
動物は、本発明のポリペプチドに起因する種々の疾患の
治療や予防において極めて有用な動物モデルとなる。特
にその治療薬、予防薬、また機能性食品、健康食品等の
評価用モデルとして非常に有用である。
【0223】
【実施例】実施例1 DGリパーゼホモログcDNAの
探索と同定、塩基配列決定 アミノ酸配列データベースに対して、ヒトDGリパーゼ
のアミノ酸配列(配列番号4)と相同性を有するアミノ
酸配列をBLASTにてホモロジー検索したところ、K
IAA0659蛋白質のアミノ酸配列(PRF/SEQ
DB登録番号:2417284BE、配列番号5)のN
端側の領域がホモロジーを示し、KIAA0659蛋白
質はヒトのDGリパーゼホモログであることが予想され
た。しかし、KIAA0659蛋白質をコードするヒト
の脳由来のKIAA0659 cDNA(GenBan
kアクセッション番号:AB014559、配列番号
6)は完全長ではなく、データベース中のKIAA06
59蛋白質のアミノ酸配列もN端側の領域が欠失した部
分配列であることが推定されていた。
【0224】まず、ヒト脳由来のマラソン・レディー・
cDNAライブラリー(クロンテック社製)をテンプレ
ートにして3’−RACE法にてKIAA0659遺伝
子の転写産物の3’側領域に相当するcDNA断片を取
得した。3’−RACE法に用いた遺伝子特異的プライ
マー(配列番号7)はKIAA0659 cDNA(配
列番号6)の2520番目から2544番目までの塩基
配列に相当する。増幅した約2000bpのDNA断片
をゲルから切り出し、キアクイック・ゲル抽出キット
〔QIAQuick Gel Extraction Kit;キアゲン(QIAGEN)
社製〕により精製し、pGEM-T Easyベクターシステムズ
〔pGEM-T Easy Vector Systems;プロメガ(Promega)
社製〕を用いてpGEM-T Easyベクターにクローン化し
た。得られたDNA断片の塩基配列(配列番号8)を、
東洋紡ジーンアナリシス株式会社に依頼して決定したと
ころ3’−RACE法に用いた遺伝子特異的プライマー
に相当する配列(配列番号7)を有し、KIAA065
9 cDNAの塩基配列の3’末端の3残基が欠損し、
欠損部分の下流にポリA配列が存在することを除いて、
KIAA0659 cDNAの配列と一致した。従っ
て、得られた3’−RACE産物はKIAA0659
cDNAの3’側領域に相当することが明らかであっ
【0225】次に、このクローンの5’側領域を取得す
るためにヒト脳由来のマラソン・レディー・cDNAラ
イブラリー(クロンテック社製)をテンプレートにして
5’−RACE法を行ったが、5’側領域を取得できな
かった。そこで、完全長のcDNAクローンを多く含む
とされるヒト脳由来のcDNAライブラリーであるキャ
ップサイトcDNAdT(ニッポンジーン社製)をテン
プレートにしてPCRを行い、5’側領域のcDNA断
片を増幅し、上記の3’側領域の断片と同様にしてクロ
ーン化した。用いた遺伝子特異的プライマー(配列番号
9)はKIAA0659 cDNA(配列番号6)の1
89番目から208番目までの塩基配列のアンチセンス
鎖配列に相当する。得られたDNA断片の塩基配列(配
列番号10)を、東洋紡ジーンアナリシス株式会社に依
頼して決定したところ、3’端にKIAA0659 c
DNAの1〜208番目を含む新規な塩基配列であっ
た。この配列の5’端側の塩基配列を解析したところ、
翻訳開始点と考えられるATGが同定された。
【0226】得られた5’側領域の配列と、既知のKI
AA0659 cDNAの配列、及び3’−RACE法
にて得た転写産物の3’側領域の配列の重複部位を除い
て結合させた配列(配列番号2)は1042アミノ酸か
らなる単一のポリペプチド鎖(配列番号1)をコードし
ていた。このアミノ酸配列の1〜687番目の領域はヒ
トDGリパーゼのアミノ酸配列と相同性を示した(図
1)。アミノ酸配列の親水性プロットおよび膜貫通ドメ
インの予測プログラムSOSUI〔Bioinformatics, 1
4, 378 (1998)〕を用いた解析結果から、このアミノ酸
配列のN末端の領域には、ヒトDGリパーゼと同様に4
つの膜貫通ドメインと推定される配列(配列番号1の1
6〜38番目、57〜69番目、97〜119番目、1
35〜157番目)を有することがわかった。また、M
OTIFプログラム(京都大学化学研究所バイオインフ
ォマテクスセンターのゲノムネット(GenomeNet)サー
ビス、http://motif.genome.ad.jp)による機能的モチ
ーフ検索によってリパーゼの活性中心のコンセンサス配
列〔(Leu/Ile/Val)-Xaa-(Leu/Ile/Val/Phe/Tyr)-(Leu/I
le/Val/Met/Ser/Thr)-Gly-(His/Tyr/Trp/Val)-Ser-Xaa-
Gly-(Gly/Ser/Thr/Ala/Cys)〕と一致する配列(Leu-Ile
-Val-Val-Gly-His-Ser-Leu-Gly-Ala)がこのアミノ酸配
列の466〜475番目に存在することがわかった。こ
の配列はヒトDGリパーゼおよびカビのDGリパーゼで
のコンセンサス配列に相当する配列(ヒト:Leu-Val-Il
e-Val-Gly-His-Ser-Leu-Gly-Ala、カビ:Leu-Val-Val-V
al-Gly-His-Ser-Leu-Gly-Ala)ともよく一致していた。
これらの知見から配列番号1のアミノ酸配列を有する蛋
白質は4回膜貫通型のDGリパーゼと考えられた。アミ
ノ酸配列から推定されるDGリパーゼホモログの分子量
は115kDaとなり、等電点は5.92となった。な
お、得られたDGリパーゼホモログのアミノ酸配列は配
列番号4のヒトDGリパーゼのアミノ酸配列よりも長
く、C端側にヒトDGリパーゼとは相同性がない領域が
存在するが、MOTIFプログラムによる機能的モチー
フ検索の結果、C端側領域にシャペロニンサブユニット
cpn60のコンセンサス配列〔Ala-(Ala/Ser)-Xaa-(A
sp/Glu/Gln)-Glu-Xaa-Xaa-Xaa-Xaa-Gly-Gly-(Gly/Al
a)〕と一致する配列(Ala-Ala-Ala-Asn-Asp-Glu-Glu-Gl
u-Glu-Val-Gly-Gly-Gly、配列番号1の874〜885
番目に相当する)が存在することがわかった。配列番号
3に、配列番号2の塩基配列のうちの、配列番号1のア
ミノ酸配列からなるポリペプチドをコードしている領域
(ストップコドンを含む)の塩基配列を示した。
【0227】実施例2 ヒトDGリパーゼホモログ遺伝
子の発現組織解析(1) ヒトDGリパーゼホモログ遺伝子がヒトのどのような組
織で発現しているのかを確認するために、ヒトの各種組
織(心臓、脳、胎盤、肺、骨格筋、腎臓、肝臓、膵臓、
脾臓、胸腺、前立腺、精巣、卵巣、小腸、大腸、白血
球)由来のmRNAから得たファースト・ストランドの
cDNAのパネルであるMTCパネル(クロンテック社
製)をテンプレートにし、ヒトDGリパーゼホモログc
DNAの塩基配列をもとにしたプライマー(配列番号1
1と配列番号12)を用いてPCRを行った。コントロ
ールとしてG3PDH遺伝子についても同様にPCRを
行った。PCRの後、アガロースゲル電気泳動を行い、
特異的に増幅した約800bpの長さのバンド(配列番
号2の1496〜2308番目、配列番号6の192〜
1004番目に相当する)量を確認する事によって各種
ヒト組織での本遺伝子のmRNAレベルでの発現量を見
積もった。その結果、脳や膵臓、大腸において強い発現
が見られたのに対し、脾臓、胸腺、卵巣、小腸、白血球
では発現が見られなかった(図2)。
【0228】実施例3 ヒトDGリパーゼホモログ遺伝
子の発現組織解析(2) ヒトDGリパーゼホモログ遺伝子の発現を、ヒトの各種
組織由来のmRNAを用いてノーザンブロット法を用い
て調べた。ヒトDGリパーゼホモログcDNAの部分断
片(配列番号2の1から1720番目に相当する塩基配
列からなる)25ngを用いて、ランダムプライマーD
NAラベリングキット(タカラバイオ社製)により[α
32P]dCTP(パーキンエルマーライフサイエン
ス社製)により放射線ラベルしプローブDNAを得た。
これをNICKカラム(アマシャムバイオサイエンシズ
社製)で精製した。エクスプレスハイブ(ExpressHyb)
ハイブリダイゼーション溶液(クロンテック社製)をあ
らかじめ68℃に保温しておき、ヒト脳MTNブロット
IIおよびV、ヒト12レーンMTNブロット(クロンテ
ック社製)を入れた。ハイブリダイゼーション溶液1m
Lあたり1mgの加熱急冷したサケ精子DNAを加え、
30分間保温した。これに放射線ラベルしたプローブD
NAを加え、さらに1時間、68℃で保温した。その
後、ハイブリダイゼーション溶液を除去し、0.05%
SDSを含む2×SSPE(0.3mol/L NaCl、20mmol/L
NaH2PO4、2mmol/L EDTA、pH7.4)で室温にて30分間、
2回メンブレンを洗浄した。さらに、0.1%SDSを
含む0.1×SSPE(2×SSPEを1/20の濃度
に希釈した溶液)で50℃、40分間、2回メンブレン
を洗浄した。その後、ストレージフォスファスクリーン
(STORAGE PHOSPHOR SCREEN、コダック社製)に一晩露
光し、タイフーン(TYPHOON)8600バリアブルモー
ドイメージャー(アマシャムファルマシアバイオテク社
製)で検出した。
【0229】その結果、脳、心臓、骨格筋、肝臓、など
で発現が確認されたが、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、小
腸、胎盤、肺、末梢血リンパ球などでは発現が検出され
なかった(図3)。脳内での部位では小脳、大脳皮質、
延髄、後頭葉、前頭葉、側頭葉、扁桃、尾状核、被殻、
海馬、視床などで発現が見られたが、脊髄、脳梁にはほ
とんど発現していないことが明らかとなった(図4およ
び図5)。
【0230】実施例4 ヒトDGリパーゼホモログに対
するポリクローナル抗体の取得 ヒトDGリパーゼホモログのアミノ酸配列の941〜9
56番目の配列のN末端にシステインを付加した配列
(配列番号13)からなるペプチドを化学合成し、これ
をKLHにカップリングしたものをアジュバンドと共に
2匹のウサギに2週間おきに6回注射した。12週間後
まで抗原を用いたELISAによって抗体価を測定した
(図6)。2匹のうちの1匹の抗体価が十分に上昇して
いることを確認した後、免疫開始12週目にこのウサギ
から全血採血を行った。得られた全血から遠心分離法に
よって血清を得た。
【0231】実施例5 ヒトDGリパーゼホモログの部
分長ポリペプチドの哺乳類細胞での発現とDGリパーゼ
活性の検出 実施例1で得られたヒトDGリパーゼホモログのアミノ
酸配列のうち、N末端近傍の膜貫通ドメインを除いた、
配列番号14で表されるアミノ酸配列(配列番号1の1
72〜1042番目の配列に相当する)を有する部分長
ポリペプチドを以下のようにして、哺乳類細胞で発現さ
せ、該部分長ポリペプチドが、DGリパーゼ活性を有す
ることを確認した。配列番号15に、ヒトDGリパーゼ
ホモログcDNAの、該部分長ポリペプチドをコードす
る領域の塩基配列を示した。
【0232】該部分長ポリペプチドをコードする部分長
ヌクレオチド配列をまずはじめにPCRにて増幅した。
配列番号16と配列番号17に示すプライマーを用い
て、クロンテック社製ヒト胎児脳由来マラソン・レディ
ーcDNAをテンプレートとしてPCRを行った。その
結果、推定される大きさ(約2600bp)のPCR産
物が増幅したので、これをアガロースゲルより切り出
し、精製した後、Aアディションキット(キアゲン社
製)によってPCR産物の末端にA残基を付加した。こ
れをpGEM-T Easyベクター(プロメガ社製)にT/Aク
ローニングした。こうしてサブクローニングされたイン
サート部位の配列決定を行い塩基配列(配列番号2の6
19〜3268番目に相当する)を確認した後、これを
テンプレートとして発現用ベクターに挿入するためのD
NAをセンスプライマー(配列番号18)およびアンチ
センスプライマー(配列番号19)を用いてPCRにて
増幅した。センスプライマー(配列番号18)には開始
コドン(ATG)及び制限酵素BamHI認識サイトを、アンチ
センスプライマー(配列番号19)には制限酵素NotI認
識サイトをそれぞれ含むように設計した。得られたPC
R産物を制限酵素BamHI及びNotIにて2重切断し、これ
を同じく制限酵素BamHI及びNotIにて2重切断した哺乳
類細胞発現用ベクターであるpcDNA3(インビトロジェン
社製)に方向性を保ったままライゲーションした。こう
してヒトDGリパーゼホモログの部分長ポリペプチドを
哺乳類細胞で発現させるためのベクターpcDNA3-solubeD
GL2を構築した。配列番号20にベクターとライゲーシ
ョンしたDNAがコードするポリペプチドのアミノ酸配
列(配列番号14で表されるアミノ酸配列のN末端に開
始コドン由来のメチオニンが付加した配列)を、配列番
号21に該DNAのコード領域の塩基配列を示した。
【0233】pcDNA3-solubeDGL2をリン酸カルシウム法
〔Mol. Cell Biol., 7 2745 (1987)〕にてCOS−1細
胞に導入した(導入後の細胞を、以下、形質転換細胞と
よぶ)。48時間後、細胞をラバーポリスマンで回収
し、PBSで3回洗浄後、細胞のペレットに1mLのホ
モジネート用バッファー〔10mmol/L Tris/HCl pH7.
4、1mmol/L EDTA, 0.15 mol/Lショ糖、100μmol/L ロイ
ペプチン、50μmol/L N−アセチル−L−ロイシル−L
−ロイシル−L−ノルロイシナル(ALLN、カルビオケム
社製)、1mmol/L 4−(2−アミノエチル)ベンゼンス
ルホニル・フルオライド・ハイドロクロライド(AEBS
F、カルビオケム社製)〕を加え、懸濁した。懸濁物を
ガラス製ダウンス(Dounce)型ホモジナイザー〔ホィー
トン(Wheaton)社製〕にて10ストローク操作すること
により破砕した。破砕物をエッペンドルフチューブへ移
し替え、バスソニック(ブランソン社)にて30秒超音波
処理した。こうして得られた破砕物を50倍希釈してプロ
テイン・アッセイ・キットI〔バイオ・ラッド(BioRa
d)社製〕にて蛋白質の定量を行った。ベクターの導入
をしなかったCOS−1細胞(以下、コントロール細胞
とよぶ)についても、上記と同様の操作を行った。コン
トロール細胞破砕物と形質転換細胞破砕物との蛋白質の
濃度を、ともに10 mg/mLに合わせた(以下、これらの溶
液を破砕液とよぶ)。
【0234】形質転換細胞の破砕液およびコントロール
細胞の破砕液5μLをSDSサンプルバッファーに加
え、100℃で5分間ボイルし、7.5%ゲル濃度のS
DS−PAGEを行った。実施例4で得られた抗血清を
1次抗体として用いたウェスタンブロッティング法によ
ってヒトDGリパーゼホモログの部分長ポリペプチドの
検出を行った。形質転換細胞には、コントロール細胞に
は見られない特異的な約100kDaのバンドが検出さ
れ(図7)、ヒトDGリパーゼホモログの部分長ポリペ
プチドの発現が確認された。
【0235】上記で得られた形質転換細胞の破砕液を酵
素源として、[14C]ステアロイルDGを基質にした
既報〔J. Biochem. 125, 1077 (1999)〕の方法にてDG
リパーゼ活性を測定した。その結果、コントロール細胞
の破砕液を酵素源とした場合と比べて形質転換細胞の破
砕液を酵素源とした場合、DGリパーゼ活性が約2倍上
昇した。この活性はDGリパーゼの特異的な阻害剤とし
て知られているRHC−80267〔バイオモル(BIOM
OL)社製〕によって完全に阻害された(図8)。これら
のことから配列番号14で表されるアミノ酸配列を有す
るヒトDGリパーゼホモログの部分長ポリペプチドはD
Gリパーゼ活性を有していることが明らかとなった。
【0236】
【発明の効果】本発明によれば、DGリパーゼが関与す
る疾患の治療薬の探索、開発に有用なポリペプチド、該
ポリペプチドをコードするDNA、該ポリペプチドを認
識する抗体、およびこれらの利用方法を提供することが
できる。また、本発明のポリペプチドおよびDNAを用
いることにより、生体内で多彩な生理作用を有すると考
えられるカンナビノイド受容体アゴニストである2−A
G産生酵素系の活性化剤や阻害剤等をスクリーニングす
ることができる。
【0237】
【配列表フリーテキスト】配列番号7−KIAA065
9特異的な3’−RACE用プライマー 配列番号9−KIAA0659特異的な5’−RACE
用プライマー 配列番号11−KIAA0659特異的なPCR用プラ
イマー 配列番号12−KIAA0659特異的なPCR用プラ
イマー 配列番号13−ヒトDGリパーゼホモログのアミノ酸配
列の941〜956とN末に付加したシステインからな
るペプチド 配列番号16−ヒトDGリパーゼホモログの部分長ポリ
ペプチドをコードするDNAの増幅用のセンスプライマ
ー 配列番号17−ヒトDGリパーゼホモログの部分長ポリ
ペプチドをコードするDNAの増幅用のアンチセンスプ
ライマー 配列番号18−発現ベクターのための挿入DNAの増幅
用のセンスプライマー 配列番号19−発現ベクターのための挿入DNAの増幅
用のセンスプライマー 配列番号20−N末にメチオニン残基を付加したヒトD
Gリパーゼホモログの部分長ポリペプチド 配列番号21−N末にメチオニン残基を付加したヒトD
Gリパーゼホモログの部分長ポリペプチドをコードする
DNA
【0238】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. <120> Novel polypetide <130> H14-1964S3 <150> JP 2002-000281 <151> 2002-01-07 <160> 21 <170> PatentIn version 3.1 <210> 1 <211> 1042 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 1 Met Pro Gly Ile Val Val Phe Arg Arg Arg Trp Ser Val Gly Ser Asp 1 5 10 15 Asp Leu Val Leu Pro Ala Ile Phe Leu Phe Leu Leu His Thr Thr Trp 20 25 30 Phe Val Ile Leu Ser Val Val Leu Phe Gly Leu Val Tyr Asn Pro His 35 40 45 Glu Ala Cys Ser Leu Asn Leu Val Asp His Gly Arg Gly Tyr Leu Gly 50 55 60 Ile Leu Leu Ser Cys Met Ile Ala Glu Met Ala Ile Ile Trp Leu Ser 65 70 75 80 Met Arg Gly Gly Ile Leu Tyr Thr Glu Pro Arg Asp Ser Met Gln Tyr 85 90 95 Val Leu Tyr Val Arg Leu Ala Ile Leu Val Ile Glu Phe Ile Tyr Ala 100 105 110 Ile Val Gly Ile Val Trp Leu Thr Gln Tyr Tyr Thr Ser Cys Asn Asp 115 120 125 Leu Thr Ala Lys Asn Val Thr Leu Gly Met Val Val Cys Asn Trp Val 130 135 140 Val Ile Leu Ser Val Cys Ile Thr Val Leu Cys Val Phe Asp Pro Thr 145 150 155 160 Gly Arg Thr Phe Val Lys Leu Arg Ala Thr Lys Arg Arg Gln Arg Asn 165 170 175 Leu Arg Thr Tyr Asn Leu Arg His Arg Leu Glu Glu Gly Gln Ala Thr 180 185 190 Ser Trp Ser Arg Arg Leu Lys Val Phe Leu Cys Cys Thr Arg Thr Lys 195 200 205 Asp Ser Gln Ser Asp Ala Tyr Ser Glu Ile Ala Tyr Leu Phe Ala Glu 210 215 220 Phe Phe Arg Asp Leu Asp Ile Val Pro Ser Asp Ile Ile Ala Gly Leu 225 230 235 240 Val Leu Leu Arg Gln Arg Gln Arg Ala Lys Arg Asn Ala Val Leu Asp 245 250 255 Glu Ala Asn Asn Asp Ile Leu Ala Phe Leu Ser Gly Met Pro Val Thr 260 265 270 Arg Asn Thr Lys Tyr Leu Asp Leu Lys Asn Ser Gln Glu Met Leu Arg 275 280 285 Tyr Lys Glu Val Cys Tyr Tyr Met Leu Phe Ala Leu Ala Ala Tyr Gly 290 295 300 Trp Pro Met Tyr Leu Met Arg Lys Pro Ala Cys Gly Leu Cys Gln Leu 305 310 315 320 Ala Arg Ser Cys Ser Cys Cys Leu Cys Pro Ala Arg Pro Arg Phe Ala 325 330 335 Pro Gly Val Thr Ile Glu Glu Asp Asn Cys Cys Gly Cys Asn Ala Ile 340 345 350 Ala Ile Arg Arg His Phe Leu Asp Glu Asn Met Thr Ala Val Asp Ile 355 360 365 Val Tyr Thr Ser Cys His Asp Ala Val Tyr Glu Thr Pro Phe Tyr Val 370 375 380 Ala Val Asp His Asp Lys Lys Lys Val Val Ile Ser Ile Arg Gly Thr 385 390 395 400 Leu Ser Pro Lys Asp Ala Leu Thr Asp Leu Thr Gly Asp Ala Glu Arg 405 410 415 Leu Pro Val Glu Gly His His Gly Thr Trp Leu Gly His Lys Gly Met 420 425 430 Val Leu Ser Ala Glu Tyr Ile Lys Lys Lys Leu Glu Gln Glu Met Val 435 440 445 Leu Ser Gln Ala Phe Gly Arg Asp Leu Gly Arg Gly Thr Lys His Tyr 450 455 460 Gly Leu Ile Val Val Gly His Ser Leu Gly Ala Gly Thr Ala Ala Ile 465 470 475 480 Leu Ser Phe Leu Leu Arg Pro Gln Tyr Pro Thr Leu Lys Cys Phe Ala 485 490 495 Tyr Ser Pro Pro Gly Gly Leu Leu Ser Glu Asp Ala Met Glu Tyr Ser 500 505 510 Lys Glu Phe Val Thr Ala Val Val Leu Gly Lys Asp Leu Val Pro Arg 515 520 525 Ile Gly Leu Ser Gln Leu Glu Gly Phe Arg Arg Gln Leu Leu Asp Val 530 535 540 Leu Gln Arg Ser Thr Lys Pro Lys Trp Arg Ile Ile Val Gly Ala Thr 545 550 555 560 Lys Cys Ile Pro Lys Ser Glu Leu Pro Glu Glu Val Glu Val Thr Thr 565 570 575 Leu Ala Ser Thr Arg Leu Trp Thr His Pro Ser Asp Leu Thr Ile Ala 580 585 590 Leu Ser Ala Ser Thr Pro Leu Tyr Pro Pro Gly Arg Ile Ile His Val 595 600 605 Val His Asn His Pro Ala Glu Gln Cys Cys Cys Cys Glu Gln Glu Glu 610 615 620 Pro Thr Tyr Phe Ala Ile Trp Gly Asp Asn Lys Ala Phe Asn Glu Val 625 630 635 640 Ile Ile Ser Pro Ala Met Leu His Glu His Leu Pro Tyr Val Val Met 645 650 655 Glu Gly Leu Asn Lys Val Leu Glu Asn Tyr Asn Lys Gly Lys Thr Ala 660 665 670 Leu Leu Ser Ala Ala Lys Val Met Val Ser Pro Thr Glu Val Asp Leu 675 680 685 Thr Pro Glu Leu Ile Phe Gln Gln Gln Pro Leu Pro Thr Gly Pro Pro 690 695 700 Met Pro Thr Gly Leu Ala Leu Glu Leu Pro Thr Ala Asp His Arg Asn 705 710 715 720 Ser Ser Val Arg Ser Lys Ser Gln Ser Glu Met Ser Leu Glu Gly Phe 725 730 735 Ser Glu Gly Arg Leu Leu Ser Pro Val Val Ala Ala Ala Ala Arg Gln 740 745 750 Asp Pro Val Glu Leu Leu Leu Leu Ser Thr Gln Glu Arg Leu Ala Ala 755 760 765 Glu Leu Gln Ala Arg Arg Ala Pro Leu Ala Thr Met Glu Ser Leu Ser 770 775 780 Asp Thr Glu Ser Leu Tyr Ser Phe Asp Ser Arg Arg Ser Ser Gly Phe 785 790 795 800 Arg Ser Ile Arg Gly Ser Pro Ser Leu His Ala Val Leu Glu Arg Asp 805 810 815 Glu Gly His Leu Phe Tyr Ile Asp Pro Ala Ile Pro Glu Glu Asn Pro 820 825 830 Ser Leu Ser Ser Arg Thr Glu Leu Leu Ala Ala Asp Ser Leu Ser Lys 835 840 845 His Ser Gln Asp Thr Gln Pro Leu Glu Ala Ala Leu Gly Ser Gly Gly 850 855 860 Val Thr Pro Glu Arg Pro Pro Ser Ala Ala Ala Asn Asp Glu Glu Glu 865 870 875 880 Glu Val Gly Gly Gly Gly Gly Gly Pro Ala Ser Arg Gly Glu Leu Ala 885 890 895 Leu His Asn Gly Arg Leu Gly Asp Ser Pro Ser Pro Gln Val Leu Glu 900 905 910 Phe Ala Glu Phe Ile Asp Ser Leu Phe Asn Leu Asp Ser Lys Ser Ser 915 920 925 Ser Phe Gln Asp Leu Tyr Cys Met Val Val Pro Glu Ser Pro Thr Ser 930 935 940 Asp Tyr Ala Glu Gly Pro Lys Ser Pro Ser Gln Gln Glu Ile Leu Leu 945 950 955 960 Arg Ala Gln Phe Glu Pro Asn Leu Val Pro Lys Pro Pro Arg Leu Phe 965 970 975 Ala Gly Ser Ala Asp Pro Ser Ser Gly Ile Ser Leu Ser Pro Ser Phe 980 985 990 Pro Leu Ser Ser Ser Gly Glu Leu Met Asp Leu Thr Pro Thr Gly Leu 995 1000 1005 Ser Ser Gln Glu Cys Leu Ala Ala Asp Lys Ile Arg Thr Ser Thr Pro 1010 1015 1020 Thr Gly His Gly Ala Ser Pro Ala Lys Gln Asp Glu Leu Val Ile Ser 1025 1030 1035 1040 Ala Arg <210> 2 <211> 5788 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> source <222> (1)..(5788) <223> /organism="Homo sapiens" <220> <221> CDS <222> (122)..(3250) <400> 2 agtgaatcgg ggccttgggg agcccaggat ggaggtggcg gtcgcggcgg cgggccgagc 60 cctgcggcgg gcgggaggag gtgagcacca ggcccactga gcctctgcag agccaccagc 120 c atg ccc ggg atc gtg gtg ttc cgg cgg cgc tgg tct gtg ggc agt gat 169 Met Pro Gly Ile Val Val Phe Arg Arg Arg Trp Ser Val Gly Ser Asp 1 5 10 15 gac ctc gtc cta ccg gcc atc ttc ctc ttt ctc ctg cat acc acc tgg 217 Asp Leu Val Leu Pro Ala Ile Phe Leu Phe Leu Leu His Thr Thr Trp 20 25 30 ttt gtg atc ctg tcc gtg gtg ctc ttc ggc ctg gtc tat aac ccg cac 265 Phe Val Ile Leu Ser Val Val Leu Phe Gly Leu Val Tyr Asn Pro His 35 40 45 gag gcc tgc tcc ctg aac ctg gtg gac cac ggc cgc ggc tac ctg ggc 313 Glu Ala Cys Ser Leu Asn Leu Val Asp His Gly Arg Gly Tyr Leu Gly 50 55 60 atc ctg ctg agc tgc atg atc gct gag atg gcc atc atc tgg ctg agc 361 Ile Leu Leu Ser Cys Met Ile Ala Glu Met Ala Ile Ile Trp Leu Ser 65 70 75 80 atg cgc ggg ggc atc ctc tac acg gag ccc cgt gac tcc atg cag tac 409 Met Arg Gly Gly Ile Leu Tyr Thr Glu Pro Arg Asp Ser Met Gln Tyr 85 90 95 gtg ctc tac gtg cgc ctg gcc atc ctg gtg atc gag ttc atc tac gcc 457 Val Leu Tyr Val Arg Leu Ala Ile Leu Val Ile Glu Phe Ile Tyr Ala 100 105 110 atc gtg ggc atc gtc tgg ctc act cag tac tac acc tcc tgc aac gac 505 Ile Val Gly Ile Val Trp Leu Thr Gln Tyr Tyr Thr Ser Cys Asn Asp 115 120 125 ctc act gcc aag aat gtc acc ctc gga atg gtt gtc tgc aac tgg gta 553 Leu Thr Ala Lys Asn Val Thr Leu Gly Met Val Val Cys Asn Trp Val 130 135 140 gtc atc ctc agt gtg tgc atc act gtc ctc tgc gtc ttc gac ccc acg 601 Val Ile Leu Ser Val Cys Ile Thr Val Leu Cys Val Phe Asp Pro Thr 145 150 155 160 ggc cgc acc ttt gtc aag ctg aga gcc acc aag agg agg cag cgt aac 649 Gly Arg Thr Phe Val Lys Leu Arg Ala Thr Lys Arg Arg Gln Arg Asn 165 170 175 ctg cgg acc tac aac ctg cgg cac cgc tta gag gag ggt caa gcc acc 697 Leu Arg Thr Tyr Asn Leu Arg His Arg Leu Glu Glu Gly Gln Ala Thr 180 185 190 agc tgg tcg cgc cgg ctc aaa gtg ttc ctc tgc tgc acg cgg acg aag 745 Ser Trp Ser Arg Arg Leu Lys Val Phe Leu Cys Cys Thr Arg Thr Lys 195 200 205 gac tcc cag tca gat gcc tac tca gaa atc gcc tac ctc ttt gcg gag 793 Asp Ser Gln Ser Asp Ala Tyr Ser Glu Ile Ala Tyr Leu Phe Ala Glu 210 215 220 ttc ttc cgg gac ctt gac att gtg cca tcc gac atc att gct ggc ctg 841 Phe Phe Arg Asp Leu Asp Ile Val Pro Ser Asp Ile Ile Ala Gly Leu 225 230 235 240 gtg ctg ctc cgg cag cgg cag cgg gcc aag cgc aac gcc gtg ctg gac 889 Val Leu Leu Arg Gln Arg Gln Arg Ala Lys Arg Asn Ala Val Leu Asp 245 250 255 gag gca aac aat gac atc ttg gcc ttc ctg tct ggg atg ccg gtg acc 937 Glu Ala Asn Asn Asp Ile Leu Ala Phe Leu Ser Gly Met Pro Val Thr 260 265 270 aga aac acc aag tac ctc gac ctc aag aat tca caa gag atg ctc cgc 985 Arg Asn Thr Lys Tyr Leu Asp Leu Lys Asn Ser Gln Glu Met Leu Arg 275 280 285 tac aaa gag gtc tgc tac tac atg ctc ttt gcc ctg gct gcc tac ggg 1033 Tyr Lys Glu Val Cys Tyr Tyr Met Leu Phe Ala Leu Ala Ala Tyr Gly 290 295 300 tgg ccc atg tac ctg atg cgg aag ccc gcc tgc ggc ctc tgc caa ctg 1081 Trp Pro Met Tyr Leu Met Arg Lys Pro Ala Cys Gly Leu Cys Gln Leu 305 310 315 320 gct cgg tcc tgc tcg tgt tgc ctg tgt cct gcg agg ccg cgg ttc gcc 1129 Ala Arg Ser Cys Ser Cys Cys Leu Cys Pro Ala Arg Pro Arg Phe Ala 325 330 335 cct gga gtc acc atc gag gaa gac aac tgc tgt ggc tgt aat gcc att 1177 Pro Gly Val Thr Ile Glu Glu Asp Asn Cys Cys Gly Cys Asn Ala Ile 340 345 350 gcc atc cgg cgc cac ttc ctg gac gag aac atg act gcg gtg gac atc 1225 Ala Ile Arg Arg His Phe Leu Asp Glu Asn Met Thr Ala Val Asp Ile 355 360 365 gtc tat acc tcc tgc cat gat gcg gtc tat gaa acg ccc ttc tac gtg 1273 Val Tyr Thr Ser Cys His Asp Ala Val Tyr Glu Thr Pro Phe Tyr Val 370 375 380 gcg gtg gac cat gac aag aag aaa gtg gtg atc agt atc cgg ggg acc 1321 Ala Val Asp His Asp Lys Lys Lys Val Val Ile Ser Ile Arg Gly Thr 385 390 395 400 ctg tcc ccc aag gat gcc ctg act gac ctg acg ggt gat gct gag cgc 1369 Leu Ser Pro Lys Asp Ala Leu Thr Asp Leu Thr Gly Asp Ala Glu Arg 405 410 415 ctc ccc gtg gag ggg cac cac ggc acc tgg ctg ggc cac aag ggt atg 1417 Leu Pro Val Glu Gly His His Gly Thr Trp Leu Gly His Lys Gly Met 420 425 430 gtc ctc tca gct gag tac atc aag aag aaa ctg gag cag gag atg gtc 1465 Val Leu Ser Ala Glu Tyr Ile Lys Lys Lys Leu Glu Gln Glu Met Val 435 440 445 ctg tcc cag gcc ttt ggg cga gac ctg ggc cgc gga acc aaa cac tac 1513 Leu Ser Gln Ala Phe Gly Arg Asp Leu Gly Arg Gly Thr Lys His Tyr 450 455 460 ggc ctg att gtg gtg ggc cac tcc ctg ggc gcg ggc act gct gcc atc 1561 Gly Leu Ile Val Val Gly His Ser Leu Gly Ala Gly Thr Ala Ala Ile 465 470 475 480 ctc tcc ttc ctt ctg cgc cca cag tat ccg acc ctc aag tgc ttt gcc 1609 Leu Ser Phe Leu Leu Arg Pro Gln Tyr Pro Thr Leu Lys Cys Phe Ala 485 490 495 tac tcc ccg cca ggg ggc ctg ctg agt gag gat gcg atg gag tat tcc 1657 Tyr Ser Pro Pro Gly Gly Leu Leu Ser Glu Asp Ala Met Glu Tyr Ser 500 505 510 aag gag ttc gtg act gct gtg gtt ctg ggc aaa gac ctc gtc ccc agg 1705 Lys Glu Phe Val Thr Ala Val Val Leu Gly Lys Asp Leu Val Pro Arg 515 520 525 att ggc ctc tct cag ctg gaa ggc ttc cgc aga cag ctc ctg gat gtc 1753 Ile Gly Leu Ser Gln Leu Glu Gly Phe Arg Arg Gln Leu Leu Asp Val 530 535 540 ctg cag cga agc acc aag ccc aaa tgg cgg atc atc gtg ggg gcc acc 1801 Leu Gln Arg Ser Thr Lys Pro Lys Trp Arg Ile Ile Val Gly Ala Thr 545 550 555 560 aaa tgc atc ccc aag tcg gag ctg cct gag gag gta gag gtg acc acc 1849 Lys Cys Ile Pro Lys Ser Glu Leu Pro Glu Glu Val Glu Val Thr Thr 565 570 575 ctg gcc agc acg cgg ctc tgg acc cac ccc agc gac cta act ata gcc 1897 Leu Ala Ser Thr Arg Leu Trp Thr His Pro Ser Asp Leu Thr Ile Ala 580 585 590 ctc tca gcc agc act cca ctc tac ccg ccc ggc cgc atc atc cac gtg 1945 Leu Ser Ala Ser Thr Pro Leu Tyr Pro Pro Gly Arg Ile Ile His Val 595 600 605 gtc cac aac cac cct gca gag cag tgc tgc tgc tgt gag cag gag gag 1993 Val His Asn His Pro Ala Glu Gln Cys Cys Cys Cys Glu Gln Glu Glu 610 615 620 ccc aca tac ttt gcc atc tgg ggc gac aac aag gcc ttc aat gag gtg 2041 Pro Thr Tyr Phe Ala Ile Trp Gly Asp Asn Lys Ala Phe Asn Glu Val 625 630 635 640 atc atc tcg cca gcc atg ctg cat gag cac ctg ccc tat gtg gtc atg 2089 Ile Ile Ser Pro Ala Met Leu His Glu His Leu Pro Tyr Val Val Met 645 650 655 gag ggg ctc aac aag gtg ctg gag aac tac aac aag ggg aag acc gct 2137 Glu Gly Leu Asn Lys Val Leu Glu Asn Tyr Asn Lys Gly Lys Thr Ala 660 665 670 ctg ctc tct gca gcc aag gtc atg gtg agc cct acc gag gtg gac ctg 2185 Leu Leu Ser Ala Ala Lys Val Met Val Ser Pro Thr Glu Val Asp Leu 675 680 685 act cct gag ctc atc ttc cag cag cag cca ctc ccc acg ggg ccg ccc 2233 Thr Pro Glu Leu Ile Phe Gln Gln Gln Pro Leu Pro Thr Gly Pro Pro 690 695 700 atg ccc act ggc ctt gcc ctg gag ctg ccg act gca gac cac cgc aac 2281 Met Pro Thr Gly Leu Ala Leu Glu Leu Pro Thr Ala Asp His Arg Asn 705 710 715 720 agc agc gtc agg agc aag tcc cag tct gag atg agc ctg gag ggc ttc 2329 Ser Ser Val Arg Ser Lys Ser Gln Ser Glu Met Ser Leu Glu Gly Phe 725 730 735 tcg gag ggg cgg ctg ctg tcg cca gtg gtt gcg gcg gcg gcc cgc cag 2377 Ser Glu Gly Arg Leu Leu Ser Pro Val Val Ala Ala Ala Ala Arg Gln 740 745 750 gac ccg gtg gag ctg ctg ctg ctg tct acc cag gag cgg ctg gca gcg 2425 Asp Pro Val Glu Leu Leu Leu Leu Ser Thr Gln Glu Arg Leu Ala Ala 755 760 765 gag ctg cag gcc cgg cgg gca cca ctg gcc acc atg gag agc ctc tcg 2473 Glu Leu Gln Ala Arg Arg Ala Pro Leu Ala Thr Met Glu Ser Leu Ser 770 775 780 gac act gag tcc ctg tac agc ttc gac tcg cgc cgc tcc tca ggc ttc 2521 Asp Thr Glu Ser Leu Tyr Ser Phe Asp Ser Arg Arg Ser Ser Gly Phe 785 790 795 800 cgc agc atc cgg ggc tcc ccc agc ctc cac gct gtg ctg gag cgt gat 2569 Arg Ser Ile Arg Gly Ser Pro Ser Leu His Ala Val Leu Glu Arg Asp 805 810 815 gaa ggc cac ctc ttc tac att gac cct gcc atc ccc gag gaa aac cca 2617 Glu Gly His Leu Phe Tyr Ile Asp Pro Ala Ile Pro Glu Glu Asn Pro 820 825 830 tcc ctg agc tcg cgc act gag ctg ctg gcg gcc gac agc ctg tcc aag 2665 Ser Leu Ser Ser Arg Thr Glu Leu Leu Ala Ala Asp Ser Leu Ser Lys 835 840 845 cac tca cag gac acg cag ccc ctg gag gcg gcc ctg ggc agt ggc ggc 2713 His Ser Gln Asp Thr Gln Pro Leu Glu Ala Ala Leu Gly Ser Gly Gly 850 855 860 gtc act cct gag cgg ccc ccc agt gct gcg gcc aat gac gag gag gaa 2761 Val Thr Pro Glu Arg Pro Pro Ser Ala Ala Ala Asn Asp Glu Glu Glu 865 870 875 880 gag gtt ggc ggt ggg ggt ggc ggg ccg gcc tcc cgc ggg gag ctg gcg 2809 Glu Val Gly Gly Gly Gly Gly Gly Pro Ala Ser Arg Gly Glu Leu Ala 885 890 895 ctg cac aat ggg cgc ctg ggg gac tcg ccc agt cct cag gtg ctg gaa 2857 Leu His Asn Gly Arg Leu Gly Asp Ser Pro Ser Pro Gln Val Leu Glu 900 905 910 ttc gcc gag ttc atc gac agc ctc ttc aac ctg gac agc aag agc agc 2905 Phe Ala Glu Phe Ile Asp Ser Leu Phe Asn Leu Asp Ser Lys Ser Ser 915 920 925 tcc ttc caa gac ctc tac tgc atg gtg gtg ccc gag agc ccc acc agt 2953 Ser Phe Gln Asp Leu Tyr Cys Met Val Val Pro Glu Ser Pro Thr Ser 930 935 940 gac tac gct gag ggc ccc aag tcc ccc agc cag caa gag atc ctg ctc 3001 Asp Tyr Ala Glu Gly Pro Lys Ser Pro Ser Gln Gln Glu Ile Leu Leu 945 950 955 960 cgt gcc cag ttc gag ccc aac ctg gtg ccc aag ccc cca cgg ctc ttt 3049 Arg Ala Gln Phe Glu Pro Asn Leu Val Pro Lys Pro Pro Arg Leu Phe 965 970 975 gcc ggc tca gcc gac ccc tcc tcg ggc atc tca ctc tcg ccc tcc ttc 3097 Ala Gly Ser Ala Asp Pro Ser Ser Gly Ile Ser Leu Ser Pro Ser Phe 980 985 990 ccg ctc agc tcc tcg ggt gag ctc atg gac ctg acg ccc acg ggc ctc 3145 Pro Leu Ser Ser Ser Gly Glu Leu Met Asp Leu Thr Pro Thr Gly Leu 995 1000 1005 agt agc cag gaa tgc ctg gcg gct gac aag atc cgg act tct acc 3190 Ser Ser Gln Glu Cys Leu Ala Ala Asp Lys Ile Arg Thr Ser Thr 1010 1015 1020 ccc act ggc cac gga gcc agc ccc gcc aag caa gat gag ctg gtc 3235 Pro Thr Gly His Gly Ala Ser Pro Ala Lys Gln Asp Glu Leu Val 1025 1030 1035 atc tca gca cgc tag caccccagtt gcgtggccag ccgggcccag gcaggagcag 3290 Ile Ser Ala Arg 1040 gtggccctgt gggcacctgg tgcctgcccc ctgccgggca gctttaagga cagaccccca 3350 ggggcagttt agcctcaggc acaggcatcg ctgctgagct gggggtccgc atccctacct 3410 cagcttagga cccccagagc caaggtggct gggatctggc cccacagatg gggaaagatg 3470 gggaagggtg tggagtgggg aggagcctgg gcagcctgct gggtgggcca cactcagcct 3530 gactgccctc catgggggca ttctggcacc ccctgctcca ggacaggcca tgggcaagct 3590 gcctcccatc actgcctgct ggctgctctc ccaggggcca ggtggagagc agtgcccccc 3650 gacacatgta ttctcatctg tggtccaggc cggcatcgtc ctggccaccc cccagatctg 3710 gtgcctgctg gccggccccc tggggtgccc ctgccgaggt ggcctgcagt gctgtacatg 3770 tttacagaag ctgctgggct tggctcagga tgtgttctgg gcttgcaagc cccccgccca 3830 atcatgtgtt cagtagccat cctctgagca gggcccaagg cagccagggg cctggagggg 3890 ccagaggagg gtggggtcag ggccgcccct tctctgcctt gtgcctctca tgctgcctcc 3950 tctgcccatg ggtcctgggc acccaggcct gccctgcctg ctggctactt cctggcttac 4010 cttctacccc caaggatcct caccacccaa agggtggtgg gcactgctgt gaccacccca 4070 gctgcagagt cagtgccctg ggtggaagga aggcactgag agcccccttc ctctgagggc 4130 cccacctcac cccttggtgt cacccccacc acgcctaggc agctctgggc cctgggatct 4190 ggaaccaaca cacccctgtt cccctcagct ttccctcctc gctggcctgg gcaccctcct 4250 gggagcaggc cttcctccct cccaccccca atgtcctgtt ggtaggaggt ggggccaaga 4310 gtggggtatg gtgggccttg gctggagacc tctgtccact gcccagggag gggcctgggg 4370 ctgggagcag tcccggttta gcctgaggtc cccatagggc ttcctcccct gctgggtttg 4430 ggaagcagtt agggagatag cgacccggag tttccccaga agcggggtgg gagggtgtgc 4490 atgctagtgt tggcgcgtat gcatgtgcat gagtgtgcac cgttcctaag gaaggggcct 4550 ctggggctgc ccaccctacc tgccctgcct gcctgctgcc cctcccagcc tgccaagaaa 4610 acggtagggg agcatgatgg ggcctttgag gcagggtcgc agggacaagc tcagctttag 4670 gcaccatctg ttcccatcgc gcctgctgct gtgacccgtt ttggaaaact ggtgtgtacc 4730 gaggcgctga ctgcacggct gaccgcctgc tcgtgccttc attctgcagc ggcatggtcc 4790 ctcccattct ggctccacct gcagcctccc tgggtggcct aggctccccc gaccaagaga 4850 cctccctctc atgatcactg gtacctgggg gcctgaattc tggcccccgg ctccccacac 4910 agctgggact ggcctggatg 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<400> 12 agactgggac ttgctcctga cgctg 25 <210> 13 <211> 17 <212> PRT <213> Artificial <220> <223> a peptide consiting of 941-956 of the amino acid sequence of the human DG lipase homologue and a cysteine residue added to its N-t erminal <400> 13 Cys Ser Pro Thr Ser Asp Tyr Ala Glu Gly Pro Lys Ser Pro Ser Gln 1 5 10 15 Gln <210> 14 <211> 871 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 14 Arg Arg Gln Arg Asn Leu Arg Thr Tyr Asn Leu Arg His Arg Leu Glu 1 5 10 15 Glu Gly Gln Ala Thr Ser Trp Ser Arg Arg Leu Lys Val Phe Leu Cys 20 25 30 Cys Thr Arg Thr Lys Asp Ser Gln Ser Asp Ala Tyr Ser Glu Ile Ala 35 40 45 Tyr Leu Phe Ala Glu Phe Phe Arg Asp Leu Asp Ile Val Pro Ser Asp 50 55 60 Ile Ile Ala Gly Leu Val Leu Leu Arg Gln Arg Gln Arg Ala Lys Arg 65 70 75 80 Asn Ala Val Leu Asp Glu Ala Asn Asn Asp Ile Leu Ala Phe Leu Ser 85 90 95 Gly Met Pro Val Thr Arg Asn Thr Lys Tyr Leu Asp Leu Lys Asn Ser 100 105 110 Gln Glu Met Leu Arg Tyr Lys Glu Val Cys Tyr Tyr Met Leu Phe Ala 115 120 125 Leu Ala Ala Tyr Gly Trp 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Lys Asn 100 105 110 tca caa gag atg ctc cgc tac aaa gag gtc tgc tac tac atg ctc ttt 384 Ser Gln Glu Met Leu Arg Tyr Lys Glu Val Cys Tyr Tyr Met Leu Phe 115 120 125 gcc ctg gct gcc tac ggg tgg ccc atg tac ctg atg cgg aag ccc gcc 432 Ala Leu Ala Ala Tyr Gly Trp Pro Met Tyr Leu Met Arg Lys Pro Ala 130 135 140 tgc ggc ctc tgc caa ctg gct cgg tcc tgc tcg tgt tgc ctg tgt cct 480 Cys Gly Leu Cys Gln Leu Ala Arg Ser Cys Ser Cys Cys Leu Cys Pro 145 150 155 160 gcg agg ccg cgg ttc gcc cct gga gtc acc atc gag gaa gac aac tgc 528 Ala Arg Pro Arg Phe Ala Pro Gly Val Thr Ile Glu Glu Asp Asn Cys 165 170 175 tgt ggc tgt aat gcc att gcc atc cgg cgc cac ttc ctg gac gag aac 576 Cys Gly Cys Asn Ala Ile Ala Ile Arg Arg His Phe Leu Asp Glu Asn 180 185 190 atg act gcg gtg gac atc gtc tat acc tcc tgc cat gat gcg gtc tat 624 Met Thr Ala Val Asp Ile Val Tyr Thr Ser Cys His Asp Ala Val Tyr 195 200 205 gaa acg ccc ttc tac gtg gcg gtg gac cat gac aag aag aaa gtg gtg 672 Glu Thr Pro Phe Tyr Val Ala Val Asp His Asp Lys Lys Lys Val Val 210 215 220 atc agt atc cgg ggg acc ctg tcc ccc aag gat gcc ctg act gac ctg 720 Ile Ser Ile Arg Gly Thr Leu Ser Pro Lys Asp Ala Leu Thr Asp Leu 225 230 235 240 acg ggt gat gct gag cgc ctc ccc gtg gag ggg cac cac ggc acc tgg 768 Thr Gly Asp Ala Glu Arg Leu Pro Val Glu Gly His His Gly Thr Trp 245 250 255 ctg ggc cac aag ggt atg gtc ctc tca gct gag tac atc aag aag aaa 816 Leu Gly His Lys Gly Met Val Leu Ser Ala Glu Tyr Ile Lys Lys Lys 260 265 270 ctg gag cag gag atg gtc ctg tcc cag gcc ttt ggg cga gac ctg ggc 864 Leu Glu Gln Glu Met Val Leu Ser Gln Ala Phe Gly Arg Asp Leu Gly 275 280 285 cgc gga acc aaa cac tac ggc ctg att gtg gtg ggc cac tcc ctg ggc 912 Arg Gly Thr Lys His Tyr Gly Leu Ile Val Val Gly His Ser Leu Gly 290 295 300 gcg ggc act gct gcc atc ctc tcc ttc ctt ctg cgc cca cag tat ccg 960 Ala Gly Thr Ala Ala Ile Leu Ser Phe Leu Leu Arg Pro Gln Tyr Pro 305 310 315 320 acc ctc aag tgc ttt gcc tac tcc ccg cca ggg ggc ctg ctg agt gag 1008 Thr Leu Lys Cys Phe Ala Tyr Ser Pro Pro Gly Gly Leu Leu Ser Glu 325 330 335 gat gcg atg gag tat tcc aag gag ttc gtg act gct gtg gtt ctg ggc 1056 Asp Ala Met Glu Tyr Ser Lys Glu Phe Val Thr Ala Val Val Leu Gly 340 345 350 aaa gac ctc gtc ccc agg att ggc ctc tct cag ctg gaa ggc ttc cgc 1104 Lys Asp Leu Val Pro Arg Ile Gly Leu Ser Gln Leu Glu Gly Phe Arg 355 360 365 aga cag ctc ctg gat gtc ctg cag cga agc acc aag ccc aaa tgg cgg 1152 Arg Gln Leu Leu Asp Val Leu Gln Arg Ser Thr Lys Pro Lys Trp Arg 370 375 380 atc atc gtg ggg gcc acc aaa tgc atc ccc aag tcg gag ctg cct gag 1200 Ile Ile Val Gly Ala Thr Lys Cys Ile Pro Lys Ser Glu Leu Pro Glu 385 390 395 400 gag gta gag gtg acc acc ctg gcc agc acg cgg ctc tgg acc cac ccc 1248 Glu Val Glu Val Thr Thr Leu Ala Ser Thr Arg Leu Trp Thr His Pro 405 410 415 agc gac cta act ata gcc ctc tca gcc agc act cca ctc tac ccg ccc 1296 Ser Asp Leu Thr Ile Ala Leu Ser Ala Ser Thr Pro Leu Tyr Pro Pro 420 425 430 ggc cgc atc atc cac gtg gtc cac aac cac cct gca gag cag tgc tgc 1344 Gly Arg Ile Ile His Val Val His Asn His Pro Ala Glu Gln Cys Cys 435 440 445 tgc tgt gag cag gag gag ccc aca tac ttt gcc atc tgg ggc gac aac 1392 Cys Cys Glu Gln Glu Glu Pro Thr Tyr Phe Ala Ile Trp Gly Asp Asn 450 455 460 aag gcc ttc aat gag gtg atc atc tcg cca gcc atg ctg cat gag cac 1440 Lys Ala Phe Asn Glu Val Ile Ile Ser Pro Ala Met Leu His Glu His 465 470 475 480 ctg ccc tat gtg gtc atg gag ggg ctc aac aag gtg ctg gag aac tac 1488 Leu Pro Tyr Val Val Met Glu Gly Leu Asn Lys Val Leu Glu Asn Tyr 485 490 495 aac aag ggg aag acc gct ctg ctc tct gca gcc aag gtc atg gtg agc 1536 Asn Lys Gly Lys Thr Ala Leu Leu Ser Ala Ala Lys Val Met Val Ser 500 505 510 cct acc gag gtg gac ctg act cct gag ctc atc ttc cag cag cag cca 1584 Pro Thr Glu Val Asp Leu Thr Pro Glu Leu Ile Phe Gln Gln Gln Pro 515 520 525 ctc ccc acg ggg ccg ccc atg ccc act ggc ctt gcc ctg gag ctg ccg 1632 Leu Pro Thr Gly Pro Pro Met Pro Thr Gly Leu Ala Leu Glu Leu Pro 530 535 540 act gca gac cac cgc aac agc agc gtc agg agc aag tcc cag tct gag 1680 Thr Ala Asp His Arg Asn Ser Ser Val Arg Ser Lys Ser Gln Ser Glu 545 550 555 560 atg agc ctg gag ggc ttc tcg gag ggg cgg ctg ctg tcg cca gtg gtt 1728 Met Ser Leu Glu Gly Phe Ser Glu Gly Arg Leu Leu Ser Pro Val Val 565 570 575 gcg gcg gcg gcc cgc cag gac ccg gtg gag ctg ctg ctg ctg tct acc 1776 Ala Ala Ala Ala Arg Gln Asp Pro Val Glu Leu Leu Leu Leu Ser Thr 580 585 590 cag gag cgg ctg gca gcg gag ctg cag gcc cgg cgg gca cca ctg gcc 1824 Gln Glu Arg Leu Ala Ala Glu Leu Gln Ala Arg Arg Ala Pro Leu Ala 595 600 605 acc atg gag agc ctc tcg gac act gag tcc ctg tac agc ttc gac tcg 1872 Thr Met Glu Ser Leu Ser Asp Thr Glu Ser Leu Tyr Ser Phe Asp Ser 610 615 620 cgc cgc tcc tca ggc ttc cgc agc atc cgg ggc tcc ccc agc ctc cac 1920 Arg Arg Ser Ser Gly Phe Arg Ser Ile Arg Gly Ser Pro Ser Leu His 625 630 635 640 gct gtg ctg gag cgt gat gaa ggc cac ctc ttc tac att gac cct gcc 1968 Ala Val Leu Glu Arg Asp Glu Gly His Leu Phe Tyr Ile Asp Pro Ala 645 650 655 atc ccc gag gaa aac cca tcc ctg agc tcg cgc act gag ctg ctg gcg 2016 Ile Pro Glu Glu Asn Pro Ser Leu Ser Ser Arg Thr Glu Leu Leu Ala 660 665 670 gcc gac agc ctg tcc aag cac tca cag gac acg cag ccc ctg gag gcg 2064 Ala Asp Ser Leu Ser Lys His Ser Gln Asp Thr Gln Pro Leu Glu Ala 675 680 685 gcc ctg ggc agt ggc ggc gtc act cct gag cgg ccc ccc agt gct gcg 2112 Ala Leu Gly Ser Gly Gly Val Thr Pro Glu Arg Pro Pro Ser Ala Ala 690 695 700 gcc aat gac gag gag gaa gag gtt ggc ggt ggg ggt ggc ggg ccg gcc 2160 Ala Asn Asp Glu Glu Glu Glu Val Gly Gly Gly Gly Gly Gly Pro Ala 705 710 715 720 tcc cgc ggg gag ctg gcg ctg cac aat ggg cgc ctg ggg gac tcg ccc 2208 Ser Arg Gly Glu Leu Ala Leu His Asn Gly Arg Leu Gly Asp Ser Pro 725 730 735 agt cct cag gtg ctg gaa ttc gcc gag ttc atc gac agc ctc ttc aac 2256 Ser Pro Gln Val Leu Glu Phe Ala Glu Phe Ile Asp Ser Leu Phe Asn 740 745 750 ctg gac agc aag agc agc tcc ttc caa gac ctc tac tgc atg gtg gtg 2304 Leu Asp Ser Lys Ser Ser Ser Phe Gln Asp Leu Tyr Cys Met Val Val 755 760 765 ccc gag agc ccc acc agt gac tac gct gag ggc ccc aag tcc ccc agc 2352 Pro Glu Ser Pro Thr Ser Asp Tyr Ala Glu Gly Pro Lys Ser Pro Ser 770 775 780 cag caa gag atc ctg ctc cgt gcc cag ttc gag ccc aac ctg gtg ccc 2400 Gln Gln Glu Ile Leu Leu Arg Ala Gln Phe Glu Pro Asn Leu Val Pro 785 790 795 800 aag ccc cca cgg ctc ttt gcc ggc tca gcc gac ccc tcc tcg ggc atc 2448 Lys Pro Pro Arg Leu Phe Ala Gly Ser Ala Asp Pro Ser Ser Gly Ile 805 810 815 tca ctc tcg ccc tcc ttc ccg ctc agc tcc tcg ggt gag ctc atg gac 2496 Ser Leu Ser Pro Ser Phe Pro Leu Ser Ser Ser Gly Glu Leu Met Asp 820 825 830 ctg acg ccc acg ggc ctc agt agc cag gaa tgc ctg gcg gct gac aag 2544 Leu Thr Pro Thr Gly Leu Ser Ser Gln Glu Cys Leu Ala Ala Asp Lys 835 840 845 atc cgg act tct acc ccc act ggc cac gga gcc agc ccc gcc aag caa 2592 Ile Arg Thr Ser Thr Pro Thr Gly His Gly Ala Ser Pro Ala Lys Gln 850 855 860 gat gag ctg gtc atc tca gca cgc tag 2619 Asp Glu Leu Val Ile Ser Ala Arg 865 870
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒトDGリパーゼホモログとヒトDGリパー
ゼの相同性を示す。上段がヒトDGリパーゼホモログ、
下段がヒトDGリパーゼのアミノ酸配列を示し、|は両
者で一致するアミノ酸、*は相同性のあるアミノ酸を表
わす。
【図2】 ヒトDGリパーゼホモログ遺伝子の各種組織
におけるmRNAレベルの発現をRT−PCR法により
定量した結果を示す。上段がヒトDGリパーゼホモログ
遺伝子、下段はコントロールのG3PDH遺伝子の発現
量である。Mは鎖長マーカーを表す。
【図3】 ヒトDGリパーゼホモログの各種組織におけ
るmRNAレベルの発現を、ヒト12レーンMTNブロ
ットを用いてノーザンブロット法により検出した結果を
示す。
【図4】 ヒトDGリパーゼホモログの各種組織におけ
るmRNAレベルの発現を、ヒト脳MTNブロットIIを
用いてノーザンブロット法により検出した結果を示す。
【図5】 ヒトDGリパーゼホモログの各種組織におけ
るmRNAレベルの発現を、ヒト脳MTNブロットVを
用いてノーザンブロット法により検出した結果を示す。
【図6】 ヒトDGリパーゼホモログの部分ペプチドを
抗原として免疫したウサギの、抗体価を継時的にELI
SAにより測定した結果を示す。横軸が免疫開始からの
時間(週)、縦軸が抗体価(ELISAでの492nm
の吸光度)を示す。
【図7】 ヒトDGリパーゼホモログの部分長ポリペプ
チドの発現をウェスタンブロッティング法により検出し
た結果を示す。右レーンが形質転換細胞、左レーンがコ
ントロール細胞での検出で、左の線は、97kDaの分
子量マーカーのバンドの位置を示す。
【図8】 ヒトDGリパーゼホモログの部分長ポリペプ
チドのDGリパーゼ活性を示す。○はコントロール細胞
の破砕液、●は形質転換細胞の破砕液、▲は形質転換細
胞の破砕液にRHC−80267を添加したものを、そ
れぞれ酵素源としたときの活性を示す。横軸は、酵素源
として加えた細胞の破砕液中の蛋白質の量(μg)を、
縦軸は、放射能量(cpm)すなわちDGリパーゼ活性
を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 48/00 A61P 1/08 4B065 A61P 1/04 3/00 4C084 1/08 3/04 4C085 3/00 9/10 4C087 3/04 9/12 4H045 9/10 11/06 9/12 17/02 11/06 17/06 17/02 19/02 17/06 19/08 19/02 25/16 19/08 25/18 25/16 25/22 25/18 25/24 25/22 25/28 25/24 25/32 25/28 25/36 25/32 29/00 25/36 101 29/00 35/00 101 37/06 35/00 43/00 111 37/06 C07K 16/40 43/00 111 C12N 1/15 C07K 16/40 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 9/20 1/21 C12P 21/02 C 5/10 C12Q 1/02 9/20 1/44 C12P 21/02 1/68 A C12Q 1/02 G01N 33/15 Z 1/44 33/50 Z 1/68 33/53 D G01N 33/15 C12N 15/00 ZNAA 33/50 5/00 B 33/53 C A61K 37/54 Fターム(参考) 2G045 AA25 AA29 AA40 BB03 BB20 CB17 DA12 DA13 DA14 DA36 DA77 FB01 FB02 FB03 4B024 AA01 AA08 AA10 BA11 CA04 CA05 CA06 CA09 DA01 DA02 DA05 DA11 DA12 EA04 FA10 GA11 GA18 GA19 HA03 HA08 HA12 HA14 4B050 CC01 CC04 DD11 LL01 4B063 QA01 QA12 QA17 QA18 QQ20 QQ22 QQ44 QR08 QR12 QR14 QR32 QR33 QR41 QR42 QR55 QR58 QR59 QR62 QR66 QR69 QR77 QR80 QR82 QS12 QS25 QS34 QS36 QS39 QX02 QX07 4B064 AG01 CA01 CA19 CB30 CC24 DA01 4B065 AA01X AA57X AA72X AA88X AA90X AA93Y AB01 AC14 BA01 CA31 CA44 4C084 AA02 AA06 AA07 AA13 BA01 BA08 BA22 CA18 CA53 DC22 NA14 ZA08 ZA12 ZA15 ZA18 ZA36 ZA42 ZA59 ZA66 ZA70 ZA71 ZA89 ZA96 ZB08 ZB11 ZB15 ZB26 ZC20 ZC39 4C085 AA13 AA14 BB11 CC02 CC04 CC05 CC07 CC08 CC21 CC31 DD23 DD62 DD63 EE01 4C087 AA01 AA02 AA03 BC83 CA12 NA14 ZA08 ZA12 ZA15 ZA18 ZA36 ZA42 ZA59 ZA66 ZA70 ZA71 ZA89 ZA96 ZB08 ZB11 ZB15 ZB26 ZC20 ZC39 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 CA45 DA75 DA86 EA21 EA22 EA23 EA28 FA72 FA74

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1または14で表されるアミノ
    酸配列からなるポリペプチド。
  2. 【請求項2】 配列番号1または14で表されるアミノ
    酸配列において1以上のアミノ酸が欠失、置換若しくは
    付加され、かつ配列番号1または14で表されるアミノ
    酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有
    し、かつジアシルグリセロールリパーゼ活性を有するポ
    リペプチド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のポリペプチドを
    コードするDNA。
  4. 【請求項4】 配列番号2、3または15で表される塩
    基配列からなるDNA。
  5. 【請求項5】 配列番号3または15で表される塩基配
    列と相補的な塩基配列を有するDNAとストリンジェン
    トな条件下でハイブリダイズし、かつ配列番号3または
    15で表される塩基配列と80%以上の相同性を有する
    塩基配列を有し、かつジアシルグリセロールリパーゼ活
    性を有するポリペプチドをコードするDNA。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれか1項に記載のD
    NAの塩基配列と相補的な塩基配列を有するDNA。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6のいずれか1項に記載のD
    NAをベクターに組み込んで得られる組換え体ベクタ
    ー。
  8. 【請求項8】 請求項3〜6のいずれか1項に記載のD
    NAと相同な配列からなるRNAをベクターに組み込ん
    で得られる組換え体ベクター。
  9. 【請求項9】 請求項3〜6のいずれか1項に記載のD
    NA、または請求項7記載の組換え体ベクターを保有す
    る形質転換体。
  10. 【請求項10】 形質転換体が微生物、動物細胞、植物
    細胞および昆虫細胞からなる群より選ばれる形質転換体
    である、請求項9記載の形質転換体。
  11. 【請求項11】 形質転換体が、非ヒトトランスジェニ
    ック動物またはトランスジェニック植物である、請求項
    9記載の形質転換体。
  12. 【請求項12】 請求項3〜6のいずれか1項に記載の
    DNAを欠損または変異させた非ヒトノックアウト動
    物。
  13. 【請求項13】 請求項9または10記載の形質転換体
    を培地に培養し、培養物中に請求項1または2記載のポ
    リペプチドを生成蓄積させ、該培養物から該ポリペプチ
    ドを採取することを特徴とする、該ポリペプチドの製造
    方法。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の非ヒトトランスジェ
    ニック動物を飼育し、請求項1または2記載のポリペプ
    チドを該動物中に生成蓄積させ、該動物中より該ポリペ
    プチドを採取することを特徴とする、該ポリペプチドの
    製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項11記載のトランスジェニック
    植物を栽培し、請求項1または2記載のポリペプチドを
    該植物中に生成蓄積させ、該植物中より該ポリペプチド
    を採取することを特徴とする、該ポリペプチドの製造方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項3〜6のいずれか1項に記載の
    DNAを用い、イン・ビトロ(in vitro)での転写・翻
    訳系により請求項1または2記載のポリペプチドを合成
    することを特徴とする、該ポリペプチドの製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項3〜6のいずれか1項に記載の
    DNA、または請求項3〜6のいずれか1項に記載のD
    NAの連続する少なくとも15塩基以上の塩基配列を有
    するDNAまたはオリゴヌクレオチドを用いて、請求項
    1または2記載のポリペプチドをコードするDNAの発
    現を検出または定量する方法。
  18. 【請求項18】 請求項3〜6のいずれか1項に記載の
    DNA、または請求項3〜6のいずれか1項に記載のD
    NAの連続する少なくとも15塩基以上の塩基配列を有
    するDNAまたはオリゴヌクレオチドを用いて、請求項
    1または2記載のポリペプチドをコードするDNAの変
    異を検出または同定する方法。
  19. 【請求項19】 請求項3〜6のいずれか1項に記載の
    DNA、または請求項3〜6のいずれか1項に記載のD
    NAの連続する少なくとも15塩基以上の塩基配列を有
    するDNAまたはオリゴヌクレオチドを用いて、請求項
    1または2記載のポリペプチドをコードするDNAのプ
    ロモーター領域および/または転写制御領域を含むDN
    Aを取得する方法。
  20. 【請求項20】 請求項3〜6のいずれか1項に記載の
    DNA、または請求項3〜6のいずれか1項に記載のD
    NAの連続する少なくとも15塩基以上の塩基配列を有
    するDNAまたはオリゴヌクレオチドを用いて、請求項
    1または2記載のポリペプチドをコードするDNAの転
    写またはmRNAの翻訳を抑制する方法。
  21. 【請求項21】 請求項1または2記載のポリペプチド
    を認識する抗体。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の抗体を用いる、請求
    項1または2記載のポリペプチドの免疫学的検出法。
  23. 【請求項23】 請求項1または2記載のポリペプチド
    を含有する医薬。
  24. 【請求項24】 医薬が精神分裂病、痛み、脳挫傷、脊
    髄損傷、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎症
    性大腸炎、自己免疫疾患、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、
    嘔吐、食欲不振、悪性腫瘍の予防および/または治療の
    ための医薬である請求項23記載の医薬。
  25. 【請求項25】 請求項3〜6のいずれか1項に記載の
    DNA、または請求項3〜6のいずれか1項に記載のD
    NAの連続する少なくとも15塩基以上の塩基配列を有
    するDNAまたはオリゴヌクレオチドを含有する医薬。
  26. 【請求項26】 医薬が、うつ病、不安、パーキンソン
    病、精神分裂病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依
    存症、痛み、脳挫傷、脊髄損傷、多発性硬化症、慢性関
    節リウマチ、乾癬、炎症性大腸炎、自己免疫疾患、喘
    息、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、嘔吐、食欲不振、過
    食、肥満、アルコール依存症、悪性腫瘍の診断のための
    医薬である請求項25記載の医薬。
  27. 【請求項27】 医薬がうつ病、不安、パーキンソン
    病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、喘息、
    過食、肥満、アルコール依存症の予防および/または治
    療のための医薬である請求項25記載の医薬。
  28. 【請求項28】 請求項7または8記載の組換え体ベク
    ターを含有する医薬。
  29. 【請求項29】 医薬が精神分裂病、痛み、脳挫傷、脊
    髄損傷、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎症
    性大腸炎、自己免疫疾患、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、
    嘔吐、食欲不振、悪性腫瘍の予防および/または治療の
    ための医薬である請求項28記載の医薬。
  30. 【請求項30】 請求項21記載の抗体を含有する医
    薬。
  31. 【請求項31】 医薬が、うつ病、不安、パーキンソン
    病、精神分裂病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依
    存症、痛み、脳挫傷、脊髄損傷、多発性硬化症、慢性関
    節リウマチ、乾癬、炎症性大腸炎、自己免疫疾患、喘
    息、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、嘔吐、食欲不振、過
    食、肥満、アルコール依存症、悪性腫瘍の診断のための
    医薬である請求項30記載の医薬。
  32. 【請求項32】 医薬がうつ病、不安、パーキンソン
    病、幻覚、痴呆、記憶障害、マリファナ依存症、喘息、
    過食、肥満、アルコール依存症の予防および/または治
    療のための医薬である請求項30記載の医薬。
  33. 【請求項33】 請求項1または2記載のポリペプチド
    と被験試料とを接触させ、被験試料による該ポリペプチ
    ドが有するジアシルグリセロールリパーゼ活性の変動を
    測定することを特徴とする、該ポリペプチドが有するジ
    アシルグリセロールリパーゼ活性を変動させる化合物の
    スクリーニング方法。
  34. 【請求項34】 請求項1または2記載のポリペプチド
    を発現する細胞と被験試料とを接触させ、請求項21記
    載の抗体を用い、被験試料による該ポリペプチドの発現
    量の変動を定量することを特徴とする、該ポリペプチド
    をコードするDNAの発現を変動させる化合物のスクリ
    ーニング方法。
  35. 【請求項35】 請求項1または2記載のポリペプチド
    を発現する細胞と被験試料とを接触させ、請求項3〜6
    のいずれか1項に記載のDNA、または請求項3〜6の
    いずれか1項に記載のDNAの連続する少なくとも15
    塩基以上の塩基配列を有するDNAまたはオリゴヌクレ
    オチドを用い、該ポリペプチドをコードするDNAの発
    現を定量することを特徴とする、該ポリペプチドをコー
    ドするDNAの発現を変動させる化合物のスクリーニン
    グ方法。
  36. 【請求項36】 請求項19記載の方法により取得され
    るプロモーター領域および/または転写制御領域を含む
    DNAと、該プロモーター領域および/または転写制御
    領域を含むDNAの下流に連結させたレポーター遺伝子
    とを含有するベクターを用いて動物細胞を形質転換し、
    該形質転換体と被験試料とを接触させ、該レポーター遺
    伝子の翻訳産物を定量することを特徴とする、該プロモ
    ーター領域および/または転写制御領域による請求項1
    または2記載のポリペプチドをコードするDNAの転写
    効率を変動させる化合物のスクリーニング方法。
  37. 【請求項37】 請求項11記載の非ヒトトランスジェ
    ニック動物に被験試料を投与し、請求項3〜6のいずれ
    か1項に記載のDNA、または請求項3〜6のいずれか
    1項に記載のDNAの連続する少なくとも15塩基以上
    の塩基配列を有するDNAまたはオリゴヌクレオチドを
    用い、請求項1または2記載のポリペプチドをコードす
    るDNAの発現を定量することを特徴とする、該ポリペ
    プチドをコードするDNAの発現を変動させる化合物の
    スクリーニング方法。
  38. 【請求項38】 請求項33〜37のいずれか1項に記
    載のスクリーニング方法により得られる化合物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004089386A1 (ja) * 2003-04-10 2004-10-21 Ghen Corporation 消化酵素に対する鶏卵抗体を用いた抗肥満剤

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