JP2003164136A - 流体力発電装置 - Google Patents

流体力発電装置

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JP2003164136A
JP2003164136A JP2001357278A JP2001357278A JP2003164136A JP 2003164136 A JP2003164136 A JP 2003164136A JP 2001357278 A JP2001357278 A JP 2001357278A JP 2001357278 A JP2001357278 A JP 2001357278A JP 2003164136 A JP2003164136 A JP 2003164136A
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coil
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permanent magnet
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Toshio Atsuta
稔雄 熱田
Hideki Kawamoto
英樹 川本
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、風力を利用した発電装置では、羽根を
利用しているため微風下においては発電が困難であっ
た。そこで、本発明は空気または水等の流体流を利用し
た簡単な構造で、きわめて低速の流体流であっても発電
することが可能な発電装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 流体流を受けることによる渦流の発生に
伴い揺動振動する振動体10と、該振動体10の基部1
1を移動自在に保持する基台20と、前記振動体10の
基部11の両側に設けられた永久磁石40と、該永久磁
石40の外周部に間隙を設けて巻回されたコイル50と
よりなり、前記振動体10の揺動振動により永久磁石4
0がコイル50の中を移動し該コイル50に誘導電圧を
発生させて発電する流体力発電装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気や水等の流体流
を利用して電力を発生させる流体力発電装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、風力により電力を発生させる発電
装置で、空気の流れによってプロペラを回転させ、その
回転力によって発電機を駆動し電力を発生させるものが
一般的であるが、大きな電力を得ようとすると、大型の
プロペラを用意しなければならなかった。従って、全体
の構造が複雑かつ大型化して高価になるだけでなく、微
風では発電できないという問題があった。
【0003】このような問題を解決するために、特開平
11−303726号公報には、振動板に、風を受けた
際に振動板を振動させるような空気の渦流を発生させる
渦発生部材が固定されており、振動板に振動板の振動を
受けて電力を取り出すことを可能とする圧電素子が固定
されている圧電型風力発電機が開示されている。
【0004】また、特開平11−299202号公報に
は、風力により回転する伝達軸に円盤状の基盤を設け、
基盤の周辺部下面に第1の継鉄部を介して複数個の永久
磁石を設け、永久磁石の対向部分に第2の継鉄部を介し
てコイルを設け、永久磁石の回動によりコイルに誘導電
圧を発生させて充電することにより、微風でも発電が可
能で発電効率を高めることができる風力発電装置が開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−303726号公報による圧電型風力発電機は、
比較的簡単な構造としているため、家屋の屋根等に設置
できるとしているが、風力に限定されたものであるた
め、設置場所が限定される。また、特開平11−299
202号公報による風力発電装置では、永久磁石を用い
てコイルに誘導電圧を発生させて充電することにより、
微風でも発電が可能であるとしているが、風力に限定さ
れたものであるため設置場所が限定される。本発明は、
これらの問題点を解決するために、プロペラに代えて振
動体を用いた発電装置であり、空気または水等の流体流
を利用した簡単な構造で、きわめて低速の流体流であっ
ても発電することが可能な発電装置を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の請求項1では、流体流を受け振動する振動
体と、前記振動体の基部を移動自在に保持する基台と、
前記振動体の基部の両側に支持棒を介して設けられた永
久磁石と、前記永久磁石の外周部に巻設されたコイルか
らなり、前記振動体の振動により永久磁石がコイルの中
を移動して前記コイルに誘導電流を発生させて発電する
流体力発電装置としている。
【0007】請求項2では、流体流の流れ方向の変化に
応じて基台の方向を追随させることにより発電効率を向
上させるために、流体流を受け振動する振動体と、前記
振動体の基部を移動自在に保持する基台と、前記基台を
回転自在に軸支する固定台と、前記振動体の基部の両側
に支持棒を介して設けられた永久磁石と、前記永久磁石
の外周部に巻設されたコイルからなり、前記振動体の揺
動振動により永久磁石がコイルの中を移動して、前記コ
イルに誘導電流を発生させて発電する流体力発電装置と
している。
【0008】請求項3では、流体流の流速に応じて、振
動体の固有振動数を最適なものとするために、基台の流
体流の流入側に設けられた略円弧状の凹部内に移動可能
に立設された一対のバネ支持ピンと、前記バネ支持ピン
に回動自在に接続された一対のリンクを介して設けられ
た調節ネジ部と、前記バネ支持ピンと前記振動体を接続
するバネとからなる変換機構を設けた流体力発電装置と
している。また、請求項4では、発電効率を向上させる
ために、前記振動体の上端部に渦流を抑制する端板を設
けて、前記振動体の振幅を増幅させる流体力発電装置と
している。
【0009】本発明によれば空気、水等の様々な流体流
に対して利用可能であるため、適用範囲が極めて広いだ
けでなく、微風下においても発電することが可能であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づき説明するが、本実施形態に何ら限定される
ものではなく、適宜変更して実施が可能なものである。
図1は本発明の第一実施形態の一例を示す斜視図であ
り、図2は平面図である。図1および図2において、振
動体10は、円柱状に形成されており、該振動体10の
下部部分には、直方体状の基部11が固設されている。
振動体10は基部を介して略円盤状の該基台20上に移
動可能に立設されている。前記基台20は本体表面に円
盤の中心点を通過する凹溝状の振動体ガイド部21が彫
設されており、前記振動体10は前記基部11を介して
移動可能に支持されている。該基台20は、前記振動体
ガイド部21の軸線方向が空気や水等の流体流の方向と
直交するように流体流中に設置され、前記立設した振動
体10の基部11が振動体ガイド部21にスライド自在
に嵌合されている。
【0011】なお、本実施形態では、振動体ガイド部を
凹溝状としているが、基台20の表面に凸状に設けても
よい。
【0012】前記振動体10の基部11の両側には、振
動体ガイド部21の軸線方向(スライド方向)と磁極の
方向が一致するように永久磁石40が磁石支持棒41を
介して取付けられている。さらに、両側の永久磁石40
の外周部には、該永久磁石40の外周に対して所定の間
隙を設けて巻回したコイル50が振動体ガイド部21に
固設されている。また、前記基台20の外周部の一方に
は、円弧状の凹溝が彫設されてバネピンガイド部22が
形成されている。
【0013】前記バネピンガイド部22が形成されてい
る基台20には、振動体10の固有振動数を変化させる
ために、基台の流体流の流入側に設けられた略円弧状の
凹部内に移動可能に立設されたバネ支持ピンと、前記バ
ネ支持ピンに回動自在に接続された一対のリンクを介し
て設けられた調節ネジ部と、前記バネ支持ピンと前記振
動体を接続するバネとからなる変換機構が設けられてい
る。基台20上に立設された振動体10の軸線と振動体
ガイド部21の軸線の交点と、該交点から基台20の外
周部に伸ばした垂線方向にメスネジを螺設したネジ支持
台23が固設され、該ネジ支持台23にはオスネジを螺
設した調節ネジ32の一端が螺合されている。また、調
節ネジ32の中間部にはメスネジを螺設したナットブロ
ック33が螺合されている。ナットブロック33の両端
部にはピン穴が設けられており、リンク34の一端がリ
ンク支持ピン35で回動自在に取付けられている。
【0014】また、前記各リンク34の他端部にはバネ
支持ピン31が垂設されており、該バネ支持ピン31の
下部は前記円弧状に形成されたバネピンガイド部22の
凹溝にスライド自在に嵌合されている。振動体10の下
部とバネ支持ピン31とはバネ30によって張設されて
いる。
【0015】変換機構は以上のように構成されているの
で、前記振動体10が流体流を受けて振動し振動体ガイ
ド部21の凹溝に沿って往復移動するにしたがってバネ
が伸縮する。振動体10の往復移動方向とバネ30の伸
縮方向で形成されるバネ角度θは通常30度〜60度に
設定されている。また、調節ネジ32を右回転させると
ナットブロック33がネジ支持台23より離れ、調節ネ
ジ32を左回転させるとナットブロック33がネジ支持
台23に近づく。これによりリンク34で距離を規制さ
れたバネ支持ピン31がバネピンガイド部22をスライ
ド移動して、バネ角度θを変更することができる。
【0016】振動体10を流体流中に載置すると、振動
体10の後方部にカルマン渦と呼ばれる渦が発生し、振
動体10を流体流の流れ方向に対して直角方向に振動さ
せる励振力が作用する。この励振力は流速とともに大き
くなり、その振動数の大きさは流速に比例する。この振
動数に振動体10の固有振動数を一致させると、振動体
10の振幅を持続させることができる。バネ30のバネ
定数をK、バネ角度をθとすると、振動体10の固有振
動数はK x cosθに影響されるので、バネ角度θ
を変えることにより固有振動数を変更することができ
る。
【0017】流速があまり変化しない場合には、前記バ
ネ角度θを調節ネジ32によりあらかじめ設定しておけ
ば共振する状態を得ることが出来る。本実施形態による
流体力発電装置では、あらかじめ振動体の固有振動数を
測定しておき、前記バネ角θの変化に対応した固有振動
数の数値を数表化しておく。一方、流体流の流速と振動
数との関係についても数表化を行い、前記流体力発電装
置を流体流中に設置する際には、流体流の流速を測定し
て振動数を求め、この振動数に一致するように前記流体
力発電装置のバネ角θを調整すればよい。
【0018】その結果、カルマン渦による励振力と振動
体10の固有振動数が共振し、振動体10を大きな振幅
で振動させることが可能になる。永久磁石40がコイル
50中を振動すると、コイル50が永久磁石40の磁界
と交差して誘導電流が発生する。コイル50に発生した
誘導電流は磁石支持棒41に設けられたブラシ(図示し
ない)へ伝えられ、導線により外部の蓄電池等へ供給さ
れる。これにより、従来品に比べて構造が簡単で、空気
及び水流に使用でき、しかも流速3m/s以下の低流速
でも共振させることが可能となる。
【0019】本発明による流体力発電装置は、流れ方向
がほぼ一定で流速の変化があまり変化しないか、変化周
期が長い場合に適している。振動体の固有振動数の調節
は、手動で調節可能であるが、流速の変化周期が短い場
合には、流速を検知して自動調整できるようにすること
も可能である。また、本実施形態では振動体10を単体
としているが、より大きな発電容量を得るために、複数
の発電装置を併設することも可能である。
【0020】図3は、本発明の第二実施形態の一例を示
す斜視図である。図3において、振動体10は、円柱状
に形成されており、該振動体10の下部部分には、対向
する直方体の基部11が固設されている。基台20a
は、前記振動体10を移動自在に立設しており、本体表
面中央部には凹溝状の振動体ガイド部21が彫設されて
いる。該基台20aは、流体流の流れ方向に対して振動
体ガイド部21より上流側は半円状に形成され、下流側
の外周部は軸対称流形に形成されている。なお、本実施
形態では、振動体ガイド部を凹溝状としているが、基台
20aの表面に凸状に設けてもよい。
【0021】また、前記基台20aの底部には、円盤状
の固定台25が設けられており、軸受を介して前記基台
20aを回動自在に軸支している。前記基台20aは、
前記振動体ガイド部21の軸線方向が空気や水等の流体
流の方向と直交する方向に流体流中に設置され、前記立
設した振動体10の基部11が振動体ガイド部21にス
ライド自在に嵌合されている。これにより、流体流の方
向が変化しても、前記基台20aの下流側の外周部が軸
対称流線形に形成されているため、振動体ガイド部21
の軸線方向が流体流の流れ方向に直交するように追随す
る。
【0022】この装置を流体中に設置すると、基台20
aが軸対称流線形であるので、その軸線が流れ方向と一
致するように固定台25上で回動する。これにより流れ
方向が変化してもそれに追随して振動体10の振動方向
は流れ方向に直交し、励振力を最も有効に利用して発電
することができる。なお、本実施形態は基台20aが軸
対称流線形であるが、下流部を軸対称の末広がりとする
等、流体流中で軸線が流れ方向に一致しようとする形状
の採用が可能である。
【0023】前記振動体10の基部11の両側には、振
動体ガイド部21の軸線方向(スライド方向)と磁極の
方向が一致するように永久磁石40が磁石支持棒41を
介して取付けられている。さらに、両側の永久磁石40
の外周部には、該永久磁石40の外周に対して所定の間
隙を設けて巻回したコイル50が振動体ガイド部21に
固設されている。また、前記基台20aの表面部の外周
部には、円弧状の凹溝が彫設されてバネピンガイド部2
2が形成されている。
【0024】前記基台20aの半円状側の、バネピンガ
イド部22が形成されている表面部には、振動体10の
固有振動数を変化させるために,基台の流体流の流入側
に設けられた略円弧状の凹部内に移動可能に立設された
一対のバネ支持ピンと、前記バネ支持ピンに回動自在に
接続された一対のリンクを介して設けられた調節ネジ部
と、前記バネ支持ピンと前記振動体を接続するバネとか
らなる変換機構が設けられている。基台20a上に立設
された振動体10の軸線と振動体ガイド部21の軸線の
交点と、該交点から基台20aの外周部に伸ばした垂線
上にメスネジを螺設したネジ支持台23が固設され、該
ネジ支持台23にはオスネジを螺設した調節ネジ32の
一端が螺合されている。また、調節ネジ32の中間部に
はメスネジを螺設したナットブロック33が螺合されて
いる。ナットブロック33の両端部にはピン穴が設けら
れており、リンク34の一端がリンク支持ピン35で回
動自在に取付けられている。
【0025】また、前記各リンク34の他端部にはバネ
支持ピン31が垂設されており、該バネ支持ピン31の
下部は前記円弧状に形成されたバネピンガイド部22の
凹溝にスライド自在に嵌合されている。基台20a上に
立設された振動体10の軸線と振動体ガイド部21の軸
線の交点とバネ支持ピン31の中心点を結ぶ線上に、振
動体10の下部外周とバネ支持ピン31の上部を連結す
るバネ30が張設されている。
【0026】変換機構は以上のように構成されているの
で、前記振動体10が流体流を受けて揺動し振動体ガイ
ド部21の凹溝に沿って往復移動するにしたがって、バ
ネ30が伸縮する。振動体10の往復移動方向とバネ3
0の伸縮方向で形成されるバネ角度θは通常30度〜6
0度に設定されている。また、調節ネジ32を右回転さ
せるとナットブロック33はネジ支持台23より離れ、
調節ネジ32を左回転させるとナットブロック33はネ
ジ支持台23に近づく。これによりリンク34で距離を
規制されたバネ支持ピン31がバネピンガイド部22を
スライド移動して、バネ角度θを変更することができ
る。
【0027】振動体10を流体流中に載置すると、振動
体10の後方部にカルマン渦と呼ばれる渦が発生し、振
動体10を流体流の流れ方向に対して直角方向に揺動振
動させる励振力が作用する。この励振力は流速とともに
大きくなり、その振動数の大きさは流速に比例する。こ
の振動数に振動体10の固有振動数を一致させると、振
動体10の振幅を持続させることができる。バネ30の
バネ定数をK、バネ角度をθとすると、振動体10の固
有振動数はK x cosθに影響されるので、バネ角
度θを調節することにより固有振動数を変更することが
できる。
【0028】流速があまり変化しない場合には前記バネ
角度θを調節ネジ32によりあらかじめ設定しておけば
共振する状態を得ることが出来る。その結果、カルマン
渦による励振力と振動体10の固有振動数が共振し、振
動体10を大きな振幅で振動させることが可能になる。
この振動により、永久磁石40がコイル50中を揺動振
動するとことにより、コイル50から誘導電流を取り出
すことができる。これにより、従来品に比べて構造が簡
単で、空気及び水流に使用でき、しかも流速3m/s以
下の低流速でも共振させることが可能となる。
【0029】本発明による流体力発電装置は、流れ方向
が頻繁に変化する場所に特に適している。また、流体流
の流速の変化周期が長い場合は、固有振動数の調節を手
動で調節してもよいが、短い場合には、流速を検知して
自動で調節できるようにすることが可能である。さら
に、本実施形態では振動体10を単体としているが、よ
り大きな発電容量を得るために、複数の発電装置を併設
することも可能である。
【0030】図4は、本発明の第三実施形態の一例を示
す要部斜視図である。図4において、振動体の10の上
端部に、振動体の中心軸と垂直に渦流を抑制する端板1
5を設けている。該端板15が設けられていない場合、
振動体10の上端部から放出される渦は下方から放出さ
れる渦とは性質が異なるので、上端部から放出される渦
と下方から放出される渦とが干渉し全体の励振力を弱め
る。そこで、振動体10の上部に端板15を設けること
により、振動体10の上端部から渦が放出され難くな
り、下方から放出される渦との干渉が減少するので励振
力が大きくなり発電量をより増加させることが可能とな
る。
【0031】なお、本実施形態では、振動体10は円柱
状としているが、多角柱やU字型(例えば、音叉など)
であってもよい。また、振動体10は全高にわたって同
一断面である必要はなく、高さ方向に断面積や断面形状
を変化させてもよい。
【0032】本発明による流体力発電装置は、空気及び
水等の流体流を利用することができるので、河川や海
洋、一般の住宅、ビル等の建築物、橋梁、ダム、道路等
の構築物、自動車、電車、船舶、飛行機等の移動体に装
着して発電することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明による流体力発電装置は上記のよ
うに構成されているので、空気、水等のさまざまな流れ
に対して利用可能であるため、適用範囲が極めて広いだ
けでなく、羽根等を用いた発電装置では発電することが
できない3m/s以下の微風下においても発電すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の第一実施形態の一例を示す平面図であ
る。
【図3】本発明の第二実施形態の一例を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第三実施形態の一例を示す要部斜視図
である。
【符号の説明】
10 振動体 11 基部 15 端板 20、20a 基台 21 振動体ガイド部 22 バネピンガイド部 23 ネジ支持台 25 固定台 30 バネ 31 バネ支持ピン 32 調節ネジ 33 ナットブロック 34 リンク 40 永久磁石 41 磁石支持棒 50 コイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体流を受け振動する振動体と、前記振
    動体の基部を移動自在に保持する基台と、前記振動体の
    基部の両側に設けられた永久磁石と、前記永久磁石の外
    周部に巻設されたコイルとからなり、前記振動体の振動
    により永久磁石がコイルの中を移動して前記コイルに誘
    導電流を発生させて発電することを特徴とする流体力発
    電装置。
  2. 【請求項2】 流体流を受け振動する振動体と、前記振
    動体の基部を移動自在に保持する基台と、前記基台を回
    転自在に軸支する固定台と、前記振動体の基部の両側に
    設けられた永久磁石と、前記永久磁石の外周部に巻設さ
    れたコイルとからなり、前記振動体の振動により永久磁
    石がコイルの中を移動して前記コイルに誘導電流を発生
    させて発電することを特徴とする流体力発電装置。
  3. 【請求項3】 前記基台の流体流の流入側に設けられた
    略円弧状の凹部内に移動可能に立設された一対のバネ支
    持ピンと、前記バネ支持ピンに回動自在に接続された一
    対のリンクを介して設けられた調節ネジ部と、前記バネ
    支持ピンと前記振動体を接続するバネとからなる変換機
    構により、前記振動体の固有振動数を変化させることを
    特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の流体力発電
    装置。
  4. 【請求項4】 前記振動体の上端部に渦流を抑制する端
    板を設けて、前記振動体の振幅を増幅させることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の流体力発電装
    置。
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