JP2003116258A - 風力発電装置 - Google Patents

風力発電装置

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JP2003116258A
JP2003116258A JP2001310555A JP2001310555A JP2003116258A JP 2003116258 A JP2003116258 A JP 2003116258A JP 2001310555 A JP2001310555 A JP 2001310555A JP 2001310555 A JP2001310555 A JP 2001310555A JP 2003116258 A JP2003116258 A JP 2003116258A
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wind
magnetic field
turbine generator
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wind turbine
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JP2001310555A
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Teru Hayakawa
輝 早川
Taku Sato
沢 佐藤
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NTT Power and Building Facilities Inc
Original Assignee
NTT Power and Building Facilities Inc
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置を小型化でき、また、装置に無駄なスペ
ースを生じさせない風力発電装置を提供する。 【解決手段】 風力発電装置に、風を通過させる風洞1
と、この風洞1の内面に支持された、前記風が流れる方
向と交差する方向に磁界6を発生させる磁界発生手段
2、3と、前記風洞1の内面に支持された、前記風の流
れに応じて、前記磁界発生手段2、3が発生させる磁界
6内で、この磁界6と交差する方向に往復運動する往復
運動部材4と、この往復運動部材4上に配線された導線
8、9とを設け、この導線8、9を、前記往復運動部材
4の往復運動によって、前記磁界発生手段2、3が発生
させる磁界6を横切る方向に配線した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風力発電装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の風力発電装置は、全て回転翼式の
ものであった。すなわち、従来の風力発電装置は、風力
で回転翼を回転させ、この回転力で発電機の回転軸を回
転させて発電を行うものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の風力発
電装置には、回転翼が回転運動によって風を切る断面の
面積が大きいので、装置が大型化するという問題があっ
た。また、回転翼が回転運動によって風を切る断面の形
状が円形なので、装置に無駄なスペースが生じるという
問題もあった。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、装置を小型化でき、また、装置に無駄な
スペースを生じさせない風力発電装置を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、 風を通過させる風洞と、この風洞の内面に支持さ
れた、前記風が流れる方向と交差する方向に磁界を発生
させる磁界発生手段と、前記風洞の内面に支持された、
前記風の流れに応じて、前記磁界発生手段が発生させる
磁界内で、この磁界と交差する方向に往復運動する往復
運動部材と、この往復運動部材上に配線された導線とを
有し、この導線は、前記往復運動部材の往復運動によっ
て、前記磁界発生手段が発生させる磁界を横切る方向に
配線されていることを特徴とする風力発電装置である。
【0006】上記構成によれば、磁界発生手段が、風が
流れる方向と交差する方向に磁界を発生させ、往復運動
部材が、風の流れに応じて、磁界発生手段が発生させる
磁界内で、この磁界と交差する方向に往復運動し、往復
運動部材上に配線された導線が、往復運動部材の往復運
動によって、磁界発生手段が発生させる磁界を横切るの
で、往復運動部材上に配線された導線は、ファラデーの
電磁誘導の法則により起電力を発生させる。起電力によ
り生じる電流の向きは、フレミングの左手の法則によ
り、磁力線の向きと導線の運動方向の両者に垂直な方向
となる。
【0007】従って、上記構成によれば、従来の回転翼
式の風力発電装置における回転翼の回転運動によってで
はなく、往復運動部材の往復運動によって発電を行うこ
とができる。往復運動部材が往復運動によって風を切る
断面の面積は、回転翼が回転運動によって風を切る断面
の面積より小さい。従って、上記構成によれば、従来の
回転翼式の風力発電装置より小型の風力発電装置を提供
することができる。
【0008】また、回転翼が回転運動によって風を切る
断面の形状が円形であるのに対し、往復運動部材が往復
運動によって風を切る断面の形状は方形である。この形
状は、風力発電装置を構成する際に、この風力発電装置
内に無駄なスペースを生じさせない。従って、上記構成
によれば、風力発電装置内の構成部品を効率よく配置す
ることができる。従って、風力発電装置を小型化するこ
とができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、 風を通過させ
る風洞と、この風洞を構成する面上に設けられた導線
と、前記風洞の内面に支持された、前記風の流れに応じ
て往復運動する往復運動部材と、この往復運動部材上に
形成された、磁界を発生させる磁界発生手段とを有し、
前記導線は、前記往復運動部材の往復運動によって、前
記磁界発生手段が発生させる磁界を横切る方向に配線さ
れていることを特徴とする風力発電装置である。
【0010】請求項3に記載の発明は、 前記往復運動
部材は、前記風洞の内面に支持された軸を中心として回
動可能な、磁場を通す材質で構成された平板あるいは平
箱で構成されていることを特徴とする請求項1または2
に記載の風力発電装置である。
【0011】請求項4に記載の発明は、 前記往復運動
部材は、前記風洞の内面に支持された軸に固定された磁
場を通す材質の布で構成されていることを特徴とする請
求項1または2に記載の風力発電装置である。
【0012】請求項5に記載の発明は、 前記磁界発生
手段は、前記風洞内の対向する面のぞれぞれに配置され
た磁石であって、これらの磁石は、相互に異なる磁極が
対向する向きに配置されていることを特徴とする請求項
1に記載の風力発電装置である。
【0013】請求項6に記載の発明は、 前記往復運動
部材を渦との共振運動させるために前記風の流れを制御
する装置を有することを特徴とする請求項1から5のい
ずれかに記載の風力発電装置である。
【0014】請求項7に記載の発明は、 前記往復運動
部材を渦との共振運動させるために前記風の流れを制御
する装置は、前記風を通過させる風洞内に設置し、前記
往復運動部材に対して、風上に設置された矩形柱等の障
害物により構成されていることを特徴とする請求項6に
記載の風力発電装置である。請求項8に記載の発明は、
前記往復運動部材を渦との共振運動させるために前記
風の流れを制御する装置は、前記風を通過させる風洞内
あるいは前記往復運動部材上に設置し、前記風に擾乱を
与えることのできる振動子により構成されていることを
特徴とする請求項6に記載の風力発電装置である。請求
項9に記載の発明は、 前記風洞が、複数個、積層され
ていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記
載の風力発電装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】図1 は、本発明の第1の実施形
態における風力発電装置の構成を示す図である。図1
(a)は、風力発電装置の斜視図、図1(b)は、風力
発電装置の上面図、図1(c)は、風力発電装置の側面
図である。
【0016】この風力発電装置は、風を通過させる風洞
1 と、この風洞1内の上面に設けられた磁石2 と、こ
の風洞1内の下面に設けられた磁石3 と、この風洞1
内の側面に支持された振動板4 とを有する。
【0017】風洞1は、導入口5 から導入した風を通
過させる。風洞1は、風が通過する断面が方形(四角
形)となっている。風洞1内では、磁石2のN極と、磁
石3のS極とが対向している。従って、磁石2のN極か
ら磁石3のS極へ至る磁力線6は、風の流れと交差す
る。
【0018】振動板4は、その中央部を軸7 によって
支持されている。この軸7は、風洞1内の側面に支持さ
れている。そして、振動板4は、軸7を中心として回動
可能とされている。ただし、実際には、この振動板4
は、軸7を中心として360度回転することはなく、水
平の姿勢を中心に往復運動する(振動する)のみであ
る。すなわち、この振動板4は、風洞1内を流れる風の
作用によって振動する。なお、この振動が振動板4の前
縁より剥がれた周期的な渦との共振振動(渦励振)ある
いは自励振動(捩れフラッター)になるように、振動板
4の重量や寸法等の値や風洞1内に導入する風量を調節
することにより、安定した振幅の振動が得られ、後述す
る原理による発電の効率を向上させることができる。
【0019】振動板4上には、導線8 、導線9 が配線
されている。ここでいう導線とは、導体で構成された線
を意味するものとする。振動板4は、磁場を通す材質で
構成されている。なお、振動板4の代わりに、この振動
板4と同様の材質および外形の箱を用い、この箱の中に
導線8および9を設けてもよい。導線8および導線9
は、軸7と平行な向きに配線されている。従って、振動
板4が、軸7を中心として振動すると、この振動板4上
の導線8および導線9は、磁力線6を横切ることにな
る。すると、導線8および導線9は、ファラデーの電磁
誘導の法則により起電力を発生させる。図1(c)に示
した矢印7eの方向に振動板4が動いた場合、この振動
板4上の導線8の動きのうち、磁力線6に直交する方向
の動きの成分は、矢印7fのようになるので、起電力に
より生じる電流の向きは、図1(b)および(c)に示
した「電流の向き」の方向となる。導線8および9の端
は、軸7に沿って、風洞1の側面に引き出される。な
お、導線8が発生させる起電力の向きと、導線9が発生
させる起電力の向きとは、逆向きになるので、相互に逆
側の端子どうしを接続させる。すなわち、導体8の端子
8aと導体9の端子9bとを接続させ、導体8の端子8
bと導体9の端子9aとを接続させる。
【0020】図2 は、本発明の第2の実施形態とし
て、振動板4の代わりに布10 を用いた場合の、布1
0を示す図である。この布10は、磁場を通す材質で構
成されている。この布10は、その一端が軸11 によ
って固定される。軸11は、風洞1内の側面に支持され
る。
【0021】布10上には、導線12 が配線される。
導線12は、軸11と平行な向きに配線される。従っ
て、布10が、風洞1内を流れる風の作用によって、軸
11を中心としてはためくと、この布10上の導線12
は、磁力線6を横切ることになる。すると、導線12
は、ファラデーの電磁誘導の法則により起電力を発生さ
せる。起電力により生じる電流の向きは、第1の実施形
態と同様の方向となる。
【0022】図3 は、上記第1または第2、後述する
第3〜第11の実施形態における風力発電装置が、複数
個、積層され、複数個の風洞1が組み合わされた状態を
示す図である。複数個の風力発電装置を積層することに
よって、出力電圧等を増大させることができる。その一
方で、上記第1または第2の実施形態における風洞1の
形状が四角柱なので、複数個の風洞1を組み合わせて
も、無駄なスペースが生じない。
【0023】図4 は、本発明の第3の実施形態におけ
る風力発電装置の構成を示す図である。図4(a)は、
風力発電装置の斜視図、図4(b)は、風力発電装置の
側面図である。
【0024】本実施形態が、第1の実施形態と異なる点
は、振動板4が、上下から支持部材7aによって支持さ
れている点である。すなわち、支持部材7aは、風洞1
の上面および下面によって支持されている。支持部材7
aは、振動板4との接合部分が球面滑り軸受けとなった
剛棒によって構成されている。従って、振動板4は、矢
印7bの向きに振動することが可能となっている。そし
て、この振動板4は、風洞1内を流れる風によって引き
起こされる渦の作用によって振動する。振動板4が振動
すると、第1の実施形態と同様に、振動板4上の導線8
および9が磁力線6を横切るので、導線8および9は、
ファラデーの電磁誘導の法則により起電力を発生させ
る。起電力により生じる電流の向きも、第1の実施形態
と同様の方向となる。なお、振動板4上の導線8および
9の端は、支持部材7aに沿って、風洞1の上下に引き
出される。
【0025】図5 (a)は、本発明の第4の実施形態
として、振動板4の代わりに布10を用いた場合の、布
10を示す図である。この布10は、その両端が軸11
aおよび11bによって、布10にたるみをもって固定
される。軸11aおよび11bは、風洞1内の側面に支
持される。布10上の導線12は、布10の中央部に配
線される。これ以外の構成は、第2の実施形態と同様で
ある。なお、図5(b)に示すように、磁力線6を軸1
1aおよび11bと平行な向きにし、導線12を軸11
aおよび11bと直交する向きに配線してもよい。本実
施形態においても、布10が、風洞1内を流れる風の作
用によってはためくと、この布10上の導線12は、磁
力線6を横切ることになるので、導線12は、ファラデ
ーの電磁誘導の法則により起電力を発生させる。
【0026】図6 は、本発明の第5の実施形態におけ
る風力発電装置の構成を示す図である。図6(a)は、
風力発電装置の斜視図、図6(b)は、風力発電装置の
側面図である。
【0027】本実施形態が、第1の実施形態と異なる点
は、風洞1内の上面および下面に導線8および9が設け
られ、振動板4上に磁石が配置されている点である。こ
のような構成においても、振動板4が振動すれば、磁石
と導線8および9との相対位置が変わるので、第1の実
施形態と同様に、導線8および9は、ファラデーの電磁
誘導の法則により起電力を発生させる。起電力により生
じる電流の向きは、相対性の原理より、第1の実施形態
と同様の方向となる。
【0028】図7 は、本発明の第6の実施形態におけ
る風力発電装置の構成を示す図である。図7(a)は、
風力発電装置の斜視図、図7(b)は、風力発電装置の
側面図である。
【0029】本実施形態が、第5の実施形態と異なる点
は、導線9cが、風洞1の周りに、複数周、巻き付けら
れたコイル状の形態をしている点である。このような構
成においても、振動板4が振動すれば、磁石と導線9c
との相対位置が変わるので、第5の実施形態と同様に、
導線9cは、ファラデーの電磁誘導の法則により起電力
を発生させる。起電力により生じる電流の向きについて
も、第5の実施形態と同様の方向となる。
【0030】図8 は、本発明の第7の実施形態におけ
る風力発電装置の構成を示す図である。図8(a)は、
風力発電装置の斜視図、図8(b)は、風力発電装置の
側面図である。
【0031】本実施形態が、第6の実施形態と異なる点
は、振動板4が、上下から支持部材7aによって支持さ
れている点である。この支持部材7aは、第3の実施形
態における支持部材7aと同じものである。本実施形態
においても、振動板4が振動すると、磁石と導線9cと
の相対位置が変わるので、導線9cが磁力線6を横切
り、導線9cは、ファラデーの電磁誘導の法則により起
電力を発生させる。
【0032】図9 は、本発明の第8の実施形態におけ
る風力発電装置の構成を示す図である。図9(a)は、
風力発電装置の斜視図、図9(b)は、風力発電装置の
側面図である。
【0033】本実施形態が、第7の実施形態と異なる点
は、コイル状の導線9cの代わりに、導線8および9
が、風洞1の上面および下面に設けられている点であ
る。本実施形態においても、振動板4が振動すると、磁
石と導線8および9との相対位置が変わるので、導線8
および9が磁力線6を横切り、導線8および9は、ファ
ラデーの電磁誘導の法則により起電力を発生させる。
【0034】図10 は、本発明の第9の実施形態にお
ける風力発電装置の構成を示す図である。図10(a)
は、風力発電装置の斜視図、図10(b)は、風力発電
装置の側面図、図10(c)は、風力発電装置内に設け
られる板4aを上から見た図である。
【0035】本実施形態が、第1の実施形態と異なる点
は、以下の点である。風洞1内は、磁場を通す材質の仕
切板1aおよび1bによって3つの空間に仕切られてい
る。仕切板1aは、振動板4と、風洞1の上面との間に
設けられ、仕切板1bは、振動板4と、風洞1の下面と
の間に設けられている。そして、風洞1の風の導入口5
aは、風洞1の一側面の全面ではなく、仕切板1aと1
bの間にのみ設けられ(上下が遮蔽され)ている。従っ
て、風は、振動板4の近傍を通過するのみであり、仕切
板1aの上および仕切板1bの下を通過することはな
い。
【0036】風洞1内には、振動板4の他に、矢印4d
で示す方向に移動可能な板4aおよび4bが設けられて
いる。板4aは、仕切板1aの上に配置され、板4b
は、仕切板1bの下に配置されている。この配置によ
り、板4aおよび4bには風が当たらず、風によって直
接振動することはない。
【0037】振動板4と板4aおよび4bは、紐4cに
よって連結されている。振動板4の上面または下面から
上下方向に延びる紐4cは、軸4eによってその方向を
90度曲げられ、板4aまたは4bの側面に結ばれてい
る。従って、振動板4が風によって矢印7cの方向に振
動すると、この振動が紐4cによって板4aおよび4b
に伝達され、板4aおよび4bは矢印4dの方向に移動
する。
【0038】導線8および9は、振動板4上ではなく、
図10(c)に示した板4aの表面上および板4bの表
面上に設けられている。
【0039】このような構成によれば、振動板4の上下
方向(磁力線6に沿った方向)の動きが、板4aおよび
4bの横方向(磁力線6を横切る方向)の動きに変換さ
れるので、板4aおよび4b上の導線8、9は、第1の
実施形態と比べて、より多くの磁力線を横切ることがで
きる。従って、本実施形態における導線8、9は、より
大きい起電力を発生させることができる。
【0040】図11 は、本発明の第10の実施形態に
おける風力発電装置の構成を示す図である。図11
(a)は、風力発電装置の斜視図、図11(b)は、風
力発電装置の側面図、図11(c)は、風力発電装置内
に設けられる板4aを上から見た図である。
【0041】本実施形態が、第9の実施形態と異なる点
は、風洞1の上面および下面が磁石のN極になってい
て、仕切板1aおよび1bが磁石のS極になっている点
である。従って、導線8、9が設けられた板4aおよび
4bが配置される、風洞1の上面と仕切板1aの間と、
風洞1の下面と仕切板1bの間にのみ、磁力線6が形成
される。
【0042】図12 は、本発明の第11の実施形態に
おける風力発電装置の構成を示す図である。図12
(a)は、風力発電装置の斜視図、図12(b)は、風
力発電装置の側面図、図12(c)は、風力発電装置の
正面図すなわち風の導入口5側から見た図である。
【0043】本実施形態が、第1の実施形態と異なる点
は、軸7が、風が流れる方向に沿って設けられ、振動板
4が、この軸7にぶら下げられ、ぶら下げられた振動板
4上の導線9dも、風が流れる方向に沿って設けられて
いる点である。この振動板4は、風によって、図12
(c)に示した矢印7dの方向に振動する。
【0044】このような構成によれば、振動板4が、こ
の振動板4上の導線9dが磁力線6を横切る方向に振動
するので、この振動板4上の導線9dは、第1の実施形
態と比べて、より多くの磁力線を横切ることができる。
従って、本実施形態における導線9dは、より大きい起
電力を発生させることができる。
【0045】図13 は、本発明の第12の実施形態に
おける風力発電装置の構成を示す図である。図13
(a)は、風力発電装置の斜視図、図12(b)は、風
力発電装置の側面図、図12(c)は、風力発電装置の
正面図すなわち風の導入口5側から見た図、図12
(d)は、風力発電装置の下面図である。
【0046】本実施形態が、第11の実施形態と異なる
点は、以下の点である。すなわち、風洞1の上面および
下面に磁石を設ける代わりに、振動板4上に磁石が配置
されていて、その両側面にN極およびS極が形成されて
いる。また、導線8および9が、振動板4上ではなく、
風洞1の下面に設けられていて、導線9eが、風洞1の
側面に設けられている。なお、導線8および9および9
eは、風が流れる方向に沿って設けられている。
【0047】なお、上記の各実施形態において、図14
に示すように、風洞1の内面あるいは振動板4または
布10のような往復運動部材に、振動板4または布10
のような往復運動部材を渦との共振運動させるために風
の流れを制御する装置を設けることにより、振幅がほぼ
一定の往復運動を起こさせることが可能である。具体的
には、図14(a)に示すように、風洞1内の振動板4
または布10のような往復運動部材の風上に矩形柱等の
障害物13 を設け、障害物から剥離した周期的な渦の
変動を往復運動部材の固有振動数と一致させることによ
り、共振振動を生じさせることが可能である。また、図
14(b)に示すように、風洞1の内面風上側に振動子
14 を設けて風に擾乱を与えることも可能である。ま
た、図14(c)に示すように、風洞1内の振動板4ま
たは布10のような往復運動部材上の風上側に振動子1
4を設けて風に擾乱を与えることも可能である。ここで
言う振動子14とは、スピーカーや、ピエゾ等の圧電素
子を用いたアクチュエータ等のことである。このような
振動子14を発振器およびアンプを用いて振動板4また
は布10のような往復運動部材の共振周波数で振動さ
せ、風に擾乱を与え、振動板4を共振振動させることが
可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、磁界発生手段が、風が
流れる方向と交差する方向に磁界を発生させ、往復運動
部材が、風の流れに応じて、磁界発生手段が発生させる
磁界内で、この磁界と交差する方向に往復運動し、往復
運動部材上に配線された導線が、往復運動部材の往復運
動によって、磁界発生手段が発生させる磁界を横切るの
で、往復運動部材上に配線された導線は、起電力を発生
させる。
【0049】また、本発明によれば、磁界発生手段が磁
界を発生させ、この磁界発生手段が設けられた往復運動
部材が風の流れに応じて往復運動するので、風洞を構成
する面上に設けられた導線が、磁界発生手段が発生させ
る磁界を横切る。すると、風洞を構成する面上に設けら
れた導線は、起電力を発生させる。
【0050】従って、従来の回転翼式の風力発電装置に
おける回転翼の回転運動によってではなく、往復運動部
材の往復運動によって発電を行うことができる。往復運
動部材が往復運動によって風を切る断面の面積は、回転
翼が回転運動によって風を切る断面の面積より小さい。
従って、従来の回転翼式の風力発電装置より小型の風力
発電装置を提供することができる。
【0051】また、回転翼が回転運動によって風を切る
断面の形状が円形であるのに対し、往復運動部材が往復
運動によって風を切る断面の形状は方形である。この形
状は、風力発電装置を構成する際に、この風力発電装置
内に無駄なスペースを生じさせない。従って、風力発電
装置内の構成部品を効率よく配置することができる。従
って、風力発電装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態における風力発電
装置の構成を示す図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態として、振動板4
の代わりに布10を用いた場合の、布10を示す図であ
る。
【図3】 第1または第2の実施形態における風力発
電装置が、複数個、積層され、複数個の風洞1が組み合
わされた状態を示す図である。
【図4】 本発明の第3の実施形態における風力発電
装置の構成を示す図である。
【図5】 本発明の第4の実施形態として、振動板4
の代わりに布10を用いた場合の、布10を示す図であ
る。
【図6】 本発明の第5の実施形態における風力発電
装置の構成を示す図である。
【図7】 本発明の第6の実施形態における風力発電
装置の構成を示す図である。
【図8】 本発明の第7の実施形態における風力発電
装置の構成を示す図である。
【図9】 本発明の第8の実施形態における風力発電
装置の構成を示すである。
【図10】 本発明の第9の実施形態における風力発
電装置の構成を示す図である。
【図11】 本発明の第10の実施形態における風力
発電装置の構成を示す図である。
【図12】 本発明の第11の実施形態における風力
発電装置の構成を示す図である。
【図13】 本発明の第12の実施形態における風力
発電装置の構成を示す図である。
【図14】 振動板4を渦との共振運動させるために
風の流れを制御する装置を示す図である。
【符号の説明】
1 風洞 2 磁石(磁界発生
手段) 3 磁石(磁界発生手段) 4 振動板(往復運
動部材) 5 導入口 6 磁力線(磁界) 7 軸 8 導線 9 導線 10 布 11 軸 12 導線 13 障害物 14 振動子 1a、1b 仕切板 4a、4b 板 4c 紐 4d 矢印 4e 軸 5a 導入口 7a 支持部材 7b、7c、7d、7e、7f 矢印 8a、8b 端子 9a、9b 端子 9c、9d、9e 導線 11a、11b 軸

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風を通過させる風洞と、 この風洞の内面に支持された、前記風が流れる方向と交
    差する方向に磁界を発生させる磁界発生手段と、 前記風洞の内面に支持された、前記風の流れに応じて、
    前記磁界発生手段が発生させる磁界内で、この磁界と交
    差する方向に往復運動する往復運動部材と、 この往復運動部材上に配線された導線とを有し、 この導線は、前記往復運動部材の往復運動によって、前
    記磁界発生手段が発生させる磁界を横切る方向に配線さ
    れていることを特徴とする風力発電装置。
  2. 【請求項2】 風を通過させる風洞と、 この風洞を構成する面上に設けられた導線と、 前記風洞の内面に支持された、前記風の流れに応じて往
    復運動する往復運動部材と、 この往復運動部材上に形成された、磁界を発生させる磁
    界発生手段とを有し、 前記導線は、前記往復運動部材の往復運動によって、前
    記磁界発生手段が発生させる磁界を横切る方向に配線さ
    れていることを特徴とする風力発電装置。
  3. 【請求項3】 前記往復運動部材は、前記風洞の内面
    に支持された軸を中心として回動可能な、磁場を通す材
    質で構成された平板あるいは平箱で構成されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の風力発電装置。
  4. 【請求項4】 前記往復運動部材は、前記風洞の内面
    に支持された軸に固定された磁場を通す材質の布で構成
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    風力発電装置。
  5. 【請求項5】 前記磁界発生手段は、前記風洞内の対
    向する面のぞれぞれに配置された磁石であって、これら
    の磁石は、相互に異なる磁極が対向する向きに配置され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の風力発電装
    置。
  6. 【請求項6】 前記往復運動部材を渦との共振運動さ
    せるために前記風の流れを制御する装置を有することを
    特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の風力発電
    装置。
  7. 【請求項7】 前記往復運動部材を渦との共振運動さ
    せるために前記風の流れを制御する装置は、前記風を通
    過させる風洞内に設置し、前記往復運動部材に対して、
    風上に設置された矩形柱等の障害物により構成されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の風力発電装置。
  8. 【請求項8】 前記往復運動部材を渦との共振運動さ
    せるために前記風の流れを制御する装置は、前記風を通
    過させる風洞内あるいは前記往復運動部材上に設置し、
    前記風に擾乱を与えることのできる振動子により構成さ
    れていることを特徴とする請求項6に記載の風力発電装
    置。
  9. 【請求項9】 前記風洞が、複数個、積層されている
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の風
    力発電装置。
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