JP2003163957A - 無線通信ネットワークシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動局の過去の運用情報を、システムに負荷
をかけることなく迅速に表示できること。 【解決手段】 無線通信装置を備えた複数の基地局１１
と、これらの基地局との間で無線通信を実施するための
無線通信装置、及び自局位置を測位する測位装置を備え
た移動局と、基地局を介して移動局の情報を格納するメ
インデータベース１３を備えたファイルサーバ１４と、
メインデータベースに格納された移動局の情報をユーザ
ーに表示して移動局を監視するユーザー局１５と、を有
する無線通信ネットワークシステムにおいて、ユーザー
局には、メインデータベースから情報を取得して格納可
能とする位置情報サブデータベース２１及び固定情報サ
ブデータベース２２が設置され、当該ユーザー局は、こ
れらのサブデータベース内の情報に基づいて移動局の情
報を表示可能に構成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信ネットワ
ークシステムに係り、特に移動局の位置等の情報を好適
に監視する無線通信ネットワークシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の無線通信ネットワークシステム１
００は、図４に示すように、システム全体を制御する管
制局制御装置１０１、移動局の情報を格納するファイル
サーバ１０２、移動局１０６（後述）の情報を表示する
管制局表示装置１０３及び複数のユーザー局１０４、移
動局１０６と無線通信を行う複数の基地局１０５、監視
対象となる移動局１０６を有して構成される。管制局制
御装置１０１、ファイルサーバ１０２、管制局表示装置
１０３、ユーザー局１０４及び基地局１０５は有線ＬＡ
Ｎ１０７によって接続されており、また、基地局１０５
と移動局１０６間は無線データリンクにより接続されて
いる。

【０００３】移動局１０６は、ＧＰＳ（Global Positio
ning System）測位装置による測位情報を、当該移動局
１０６が所属している通信エリアを管理する基地局１０
５に無線データリンクを用いて送信する。各基地局１０
５は、無線データリンクによって送信された移動局１０
６の測位情報を、ファイルサーバ１０２のデータベース
に保存する。管制局表示装置１０３及びユーザー局１０
４の表示装置は、このファイルサーバ１０２のデータベ
ースに保存された移動局１０６の位置情報を用いて、こ
れらの表示装置の電子地図上に、対応する移動局１０６
の位置を表示して移動局１０６を監視する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ファイルサーバ１０２
には全ての移動局１０６に関する情報が蓄積される。通
常、移動局１０６の運用状況はリアルタイムで、管制局
表示装置１０３及びユーザー局１０４の表示装置の電子
地図上に表示されるが、過去の移動局１０６の運用情報
を参照したい場合、次の不具合があり実現が困難であ
る。即ち、過去の情報はデータ量が非常に多いため、過
去の情報を参照する場合にデータベースにかかる負荷が
増大する。この過去の情報の参照を運用中のファイルサ
ーバ１０２で実行すると、無線通信ネットワークシステ
ム１００の運用に支障をきたす恐れがあり、しかも、情
報の取得終了までに長時間を要する。

【０００５】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、移動局の過去の運用情報を、システ
ムに負荷をかけることなく迅速に表示できる無線通信ネ
ットワークシステムを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、無線通信装置を備えた複数の基地局と、これらの基
地局との間で無線通信を実施するための無線通信装置、
及び自局位置を測位する測位手段を備えた移動局と、上
記基地局を介して上記移動局の情報を格納するメインデ
ータベースを備えたファイルサーバと、上記メインデー
タベースに格納された上記移動局の情報をユーザーに表
示して上記移動局を監視するユーザー局と、を有する無
線通信ネットワークシステムにおいて、上記ユーザー局
には、上記メインデータベースから情報を取得して格納
可能とするサブデータベースが設置され、当該ユーザー
局は、このサブデータベース内の情報に基づいて上記移
動局の情報を表示可能に構成されたことを特徴とするも
のである。

【０００７】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、上記基地局、ユーザー局及びファイル
サーバが、有線ＬＡＮにより接続された管制局によって
統括的に制御されることを特徴とするものである。

【０００８】請求項３に記載の発明は、請求項１または
２に記載の発明において、上記ユーザー局に設置された
サブデータベースは、移動局に関する時間毎の位置情報
を各移動局毎に保存する位置情報サブデータベースと、
上記移動局に関する固有の情報を保存する固定情報サブ
データベースとであることを特徴とするものである。

【０００９】請求項４に記載の発明は、請求項３に記載
の発明において、上記ユーザー局の位置情報サブデータ
ベースは、ファイルサーバのメインデータベースで移動
局の位置情報が更新された場合に、このメインデータベ
ースから上記移動局の差分情報を取得して情報を更新す
ることを特徴とするものである。

【００１０】請求項５に記載の発明は、請求項１乃至５
のいずれかに記載の発明において、上記ユーザー局に設
置されたサブデータベースは、移動局の位置情報及び上
記移動局に関する固有の情報を、表計算ソフトで使用可
能なフォーマット形式の情報として保存するよう構成さ
れたことを特徴とするものである。

【００１１】請求項６に記載の発明は、請求項１乃至４
のいずれかに記載の発明において、上記ユーザー局は、
移動局の稼動時間に関する情報と、移動局の稼動位置に
関する情報と、移動局の所属する部署別の情報とを表示
可能に構成されたことを特徴とするものである。

【００１２】請求項７に記載の発明は、請求項１乃至６
のいずれかに記載の発明において、上記無線通信装置
が、スペクトル拡散無線通信装置であることを特徴とす
るものである。

【００１３】請求項１乃至７に記載の発明には、次の作
用がある。

【００１４】ユーザー局に、ファイルサーバのメインデ
ータベースから移動局の情報を取得して格納可能とする
サブデータベースが設置され、当該ユーザー局は、この
サブデータベース内の情報に基づいて移動局の情報を表
示可能に構成されたことから、このサブデータベースに
移動局の過去の情報が蓄積して保存されるので、ユーザ
ーはこのユーザー局を介して、移動局の過去の運用情
報、つまり移動局の稼動情報を把握することができる。

【００１５】また、移動局の過去の情報がユーザー局の
サブデータベースに保存されることから、移動局の過去
の運用情報を取得するためにファイルサーバにアクセス
しなくてもよいので、このファイルサーバにかかる負
荷、つまりシステムにかかる負荷を軽減できる。と同時
に、移動局の過去の運用情報を取得し終わるまでの時間
も短縮できる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。

【００１７】図１は、本発明に係る無線通信ネットワー
クシステムの一実施の形態を示すシステム構成図であ
る。

【００１８】この図１に示す無線通信ネットワークシス
テム１０は、複数の基地局１１と、移動する移動局１２
と、メインデータベース１３を備えたファイルサーバ１
４と、表示装置２３を備えたユーザー局１５と、管制局
制御装置１６及び管制局表示装置１７を備えた管制局１
８と、を有して構成される。

【００１９】上記移動局１２は、自局位置を測位する測
位手段としてのＧＰＳ（Global Positioning System）
測位装置を備える。また、この移動局１２及び基地局１
１は、ともに図示しない無線通信装置（本実施の形態で
はスペクトル拡散無線通信装置）を備え、これらの無線
通信装置を介して無線データリンク２０により接続され
る。従って、移動局１２の位置は、この無線データリン
ク２０を経て、当該移動局１２が所属する通信エリアを
監視する基地局１１に送信される。

【００２０】また、図２にも示すように、基地局１１に
て受信された移動局１２の位置情報は、有線ＬＡＮ１９
を経て、ファイルサーバ１４のメインデータベース１３
にリアルタイムに格納される。このメインデータベース
１３には、複数の全ての移動局１２に関する位置情報等
が、時間でソートされて格納される。そして、このメイ
ンデータベース１３に格納された移動局１２の最新の位
置情報は、有線ＬＡＮ１９を経て、管制局表示装置１７
及びユーザー局１５の表示装置２３における電子化され
た電子地図上に表示される。

【００２１】管制局表示装置１７における移動局１２の
位置の表示によって、管制局制御装置１６が移動局１２
を監視し、管制局制御装置１６を操作する管理者に移動
局１２の位置情報が提供される。また、ユーザー局１５
の表示装置２３における移動局１２の位置の表示によっ
て、ユーザー局１５が移動局１２を監視し、ユーザー局
１５を使用するユーザーに移動局１２の位置情報が提供
される。なお、上記管制局制御装置１６は、移動局１
２、基地局１１、ファイルサーバ１４、ユーザー局１５
及び管制局表示装置１７を総括的に制御する。

【００２２】さて、前述のように、ファイルサーバ１４
のメインデータベース１３には、全ての移動局１２の位
置情報がリアルタイムに格納され、これらの情報がメイ
ンデータベース１３内で時間でソートされる。そして、
図２に示すように、ユーザー局１５には、このメインデ
ータベース１３から情報を取得して格納する位置情報サ
ブデータベース２１及び固定情報サブデータベース２２
が設置される。

【００２３】位置情報サブデータベース２１には、移動
局１２に関する時間毎の位置情報が、各移動局１２毎に
保存され格納される。これらの位置情報は、位置情報サ
ブデータベース２１内に時間でソートされる。また、固
定情報サブデータベース２２には、移動局１２に関する
固有の情報（例えば、車両ナンバー、車両ＩＤ）が保存
され格納される。

【００２４】これらの位置情報サブデータベース２１及
び固定情報サブデータベース２２は、ファイルサーバ１
４のメインデータベース１３における移動局１２に関す
る情報が更新された場合に、その差分情報のみをメイン
データベース１３から取得して情報を更新する。特に、
位置情報サブデータベース２１は、メインデータベース
１３において移動局１２の位置情報が更新された場合、
その移動局１２の位置に関する差分情報を取得して、位
置情報を更新する。

【００２５】また、ユーザー局１５は、位置情報サブデ
ータベース２１に保存された移動局１２の位置情報と、
固定情報サブデータベース２２に保存された移動局１２
の固有の情報を、表計算ソフトで使用可能なフォーマッ
ト形式の情報として保存する。

【００２６】更に、ユーザー局１５は、位置情報サブデ
ータベース２１及び固定情報サブデータベース２２に格
納された情報から各種の表示情報、つまり移動局１２の
稼動時間に関する表示情報、移動局１２の稼動位置に関
する表示情報、移動局１２の所属する部署別の表示情報
等を作成する。

【００２７】ユーザー局１５は、このようにして作成さ
れた表示情報をその表示装置２３に表示する。その表示
例を図３に示す。この図３によれば、移動局１２が過去
において何時、何時間稼動していたか、また、どの場所
で稼動していたか、更には、図示しないが、部署別にお
ける移動局１２の稼働率等が表示される。

【００２８】従って、上記実施の形態によれば、次の効
果〜を奏する。

【００２９】ユーザー局１５に、ファイルサーバ１４
のメインデータベース１３から移動局１２の情報を取得
して格納可能とする位置情報サブデータベース２１及び
固定情報サブデータベース２２が設置され、当該ユーザ
ー局１５は、位置情報サブデータベース２１及び固定情
報サブデータベース２２内の情報に基づいて移動局１２
の情報を表示可能に構成されたことから、位置情報サブ
データベース２１及び固定情報サブデータベース２２
に、移動局１２の過去の情報が蓄積して保存されるの
で、ユーザーはこのユーザー局１５を介して、移動局１
２の過去の運用情報、つまり移動局１２の稼動情報を把
握することができる。

【００３０】移動局１２の過去の情報がユーザー局１
５の位置情報サブデータベース２１及び固定情報サブデ
ータベース２２に保存されることから、移動局１２の過
去の運用情報を取得するためにファイルサーバ１４にア
クセスしなくてもよいので、このファイルサーバ１４に
かかる負荷、つまり無線通信ネットワークシステム１０
にかかる負荷を軽減できる。と同時に、移動局１２の過
去の運用情報を取得し終わるまでの時間も短縮できる。

【００３１】移動局１２の過去の情報が、ユーザー局
１５の位置情報サブデータベース２１及び固定情報サブ
データベース２２に保存されることから、ユーザーは、
ユーザー局１５を経てファイルサーバ１４へアクセスで
きない環境になっても、ユーザー局１５の位置情報サブ
データベース２１及び固定情報サブデータベース２２に
取得した移動局１２に関する過去の情報を確認できる。

【００３２】ユーザー局１５の位置情報サブデータベ
ース２１及び固定情報サブデータベース２２には、移動
局１２の位置情報及び固有情報が表計算ソフトで使用可
能なフォーマット形式で保存されるので、ユーザー局１
５の位置情報サブデータベース２１及び固定情報サブデ
ータベース２２に取得した情報を、他の集計ソフト等に
よって加工処理することができる。

【００３３】ユーザー局１５が、位置情報サブデータ
ベース２１及び固定情報サブデータベース２２に取得し
た移動局１２に関する情報から、移動局１２の稼動時間
に関する情報、移動局１２の稼動位置に関する情報、移
動局１２の所属する部署別の情報等を作成することか
ら、移動局１２に関する過去の運用情報を詳細に解析す
る場合、上記各種情報から不具合な時間を容易に特定で
きるので、上述の解析を効率的に実施できる。

【００３４】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。

【００３５】

【発明の効果】本発明に係る無線通信ネットワークシス
テムによれば、移動局の過去の運用情報を、システムに
負荷をかけることなく迅速に表示できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る無線通信ネットワークシステムの
一実施の形態を示すシステム構成図である。

【図２】図１の無線通信ネットワークシステムが実行す
る移動局の監視処理を説明するための図である。

【図３】図１のユーザー局の表示装置に表示される画面
の一例を示す図である。

【図４】従来の無線通信ネットワークシステムにおい
て、移動局の監視処理を説明するための図である。

【符号の説明】

１０ 無線通信ネットワークシステム １１ 基地局 １２ 移動局 １３ メインデータベース １４ ファイルサーバ １５ ユーザー局 １８ 管制局 １９ 有線ＬＡＮ ２０ 無線データリンク ２１ 位置情報サブデータベース ２２ 固定情報サブデータベース

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5K033 DA02 DA19 EA07 5K067 CC10 EE02 EE10 EE16 FF03 FF05 FF23 HH21 HH23 JJ52 JJ56 JJ64 LL01

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線通信装置を備えた複数の基地局と、
   これらの基地局との間で無線通信を実施するための無線
   通信装置、及び自局位置を測位する測位手段を備えた移
   動局と、上記基地局を介して上記移動局の情報を格納す
   るメインデータベースを備えたファイルサーバと、上記
   メインデータベースに格納された上記移動局の情報をユ
   ーザーに表示して上記移動局を監視するユーザー局と、
   を有する無線通信ネットワークシステムにおいて、 上記ユーザー局には、上記メインデータベースから情報
   を取得して格納可能とするサブデータベースが設置さ
   れ、当該ユーザー局は、このサブデータベース内の情報
   に基づいて上記移動局の情報を表示可能に構成されたこ
   とを特徴とする無線通信ネットワークシステム。
2. 【請求項２】 上記基地局、ユーザー局及びファイルサ
   ーバが、有線ＬＡＮにより接続された管制局によって統
   括的に制御されることを特徴とする請求項１に記載の無
   線通信ネットワークシステム。
3. 【請求項３】 上記ユーザー局に設置されたサブデータ
   ベースは、移動局に関する時間毎の位置情報を各移動局
   毎に保存する位置情報サブデータベースと、上記移動局
   に関する固有の情報を保存する固定情報サブデータベー
   スとであることを特徴とする請求項１または２に記載の
   無線通信ネットワークシステム。
4. 【請求項４】 上記ユーザー局の位置情報サブデータベ
   ースは、ファイルサーバのメインデータベースで移動局
   の位置情報が更新された場合に、このメインデータベー
   スから上記移動局の差分情報を取得して情報を更新する
   ことを特徴とする請求項３に記載の無線通信ネットワー
   クシステム。
5. 【請求項５】 上記ユーザー局に設置されたサブデータ
   ベースは、移動局の位置情報及び上記移動局に関する固
   有の情報を、表計算ソフトで使用可能なフォーマット形
   式の情報として保存するよう構成されたことを特徴とす
   る請求項１乃至５のいずれかに記載の無線通信ネットワ
   ークシステム。
6. 【請求項６】 上記ユーザー局は、移動局の稼動時間に
   関する情報と、移動局の稼動位置に関する情報と、移動
   局の所属する部署別の情報とを表示可能に構成されたこ
   とを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載の無線
   通信ネットワークシステム。
7. 【請求項７】 上記無線通信装置が、スペクトル拡散無
   線通信装置であることを特徴とする請求項１乃至６のい
   ずれかに記載の無線通信ネットワークシステム。