JP2003161206A - 燃焼器システム - Google Patents

燃焼器システム

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JP2003161206A
JP2003161206A JP2001363020A JP2001363020A JP2003161206A JP 2003161206 A JP2003161206 A JP 2003161206A JP 2001363020 A JP2001363020 A JP 2001363020A JP 2001363020 A JP2001363020 A JP 2001363020A JP 2003161206 A JP2003161206 A JP 2003161206A
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JP
Japan
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combustor
exhaust
heat engine
engine
amount
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JP2001363020A
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Masashi Takagi
正支 高木
Makoto Suzuki
鈴木  誠
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン始動直後に、燃焼器の排気をエンジ
ンの吸気側に供給することによるエンジンの失火(停
止)を防止する。 【解決手段】 エンジン201の出力回転数がアイドリ
ング回転数以上となったときに、燃焼器100を始動し
て燃焼器100の排気をエンジン201の吸気側に供給
する。これにより、エンジン201の運転状態が安定状
態となったときに、燃焼器100の排気がエンジン20
1に供給されることとなるので、エンジン201の吸気
に二酸化炭素(燃焼器の排気)が供給されてもエンジン
201が失火するおそれが十分に小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料を燃焼させて
熱を発生させる燃焼器と、燃料を燃焼させて機械的出力
を発生させる熱機関とを備える燃焼器システムに関する
もので、熱機関として内燃機関(エンジン)を備える車
両に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】車両用
の燃焼器システムとして、例えば特開2000−234
567号公報に記載の発明では、燃焼器の排気をエンジ
ンの吸気側に供給しているが、この公報に記載の発明で
は、以下の3つの問題が発生する可能性がある。
【0003】第1の問題 エンジン始動直後のエンジンの運転状態が不安定なとき
に、燃焼器の排気をエンジンの吸気側に供給すると、エ
ンジンの吸気中に占める二酸化炭素(燃焼器の排気)量
が多くなり、エンジンが失火する(エンジンの燃焼室内
で燃料が爆発しない)おそれがある。
【0004】第2の問題 車両エンジンでは、排気中の窒素酸化物を低減するため
に排気再循環装置(EGR)にて燃焼温度が過度に上昇
することを防止しているが、エンジンの排気及び燃焼器
の排気を共にエンジンに供給すると、燃焼温度が過度に
低下してしまい、エンジン内の燃焼状態が不安定となる
おそれがある。
【0005】第3の問題 加速時等のエンジン負荷が増大する時には、一般的に、
排気を吸気側に供給する(再循環させる)ことを停止さ
せるが、燃焼器は、燃焼器への燃料供給を停止しても燃
焼室(ウィック)に燃料が残存する間は、その残存する
燃料が燃焼し続けるので、加速時に燃焼器への燃料供給
を停止しても燃焼器の排気がエンジンに供給されてしま
い、十分な加速力(エンジン出力)を得ることができな
い。
【0006】なお、上記第2、3の問題に対しては、燃
焼器の排気をエンジンに供給する配管にバルブを設けて
燃焼器の排気がエンジンに供給されてしまうことを阻止
するといった手段が考えられるが、この手段では、燃焼
器システムの部品点数を削減することができない。
【0007】本発明は、上記点に鑑み、上記の3つの問
題のうち少なくとも1つを解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、燃料を燃焼
させて熱を発生させる燃焼器(100)と、燃料を燃焼
させて機械的回転出力を発生させる熱機関(201)と
を有し、熱機関(201)の出力回転数が所定回転数以
上となったときに、燃焼器(100)の排気を熱機関
(201)の吸気側に供給することを特徴とする。
【0009】これにより、熱機関(201)の運転状態
が安定状態となったときに、燃焼器100の排気が熱機
関(201)に供給されることとなるので、熱機関(2
01)の吸気に二酸化炭素(燃焼器の排気)が供給され
ても熱機関(201)が失火するおそれが十分に小さく
なる。
【0010】請求項2に記載の発明では、燃料を燃焼さ
せて熱を発生させる燃焼器(100)と、燃料を燃焼さ
せて機械的出力を発生させる熱機関(201)と、燃焼
器(100)の排気を熱機関(201)の吸気側に導く
燃焼器用排気管(102)と、熱機関(201)の排気
を熱機関(201)の吸気側に供給するEGR用配管
(205)と、熱機関(201)の吸気側に供給する熱
機関(201)の排気量を調節する供給排気量調節手段
(206)とを備え、供給排気量調節手段(206)
は、少なくとも燃焼器(100)で発生する排気量に基
づいて、熱機関(201)の吸気側に供給する熱機関
(201)の排気量を調節することを特徴とする。
【0011】これにより、燃焼排気用のバルブを設ける
ことなく、熱機関(201)の吸気側に供給される総排
気量、すなわち燃焼器(100)の排気量と熱機関(2
01)の排気量との和を制御することができるので、燃
焼温度が過度に低下してしまうことを防止でき、熱機関
(201)内の燃焼状態が不安定となってしまうことが
防止できる。
【0012】請求項3に記載の発明では、燃料を燃焼さ
せて熱を発生させる燃焼器(100)と、燃料を燃焼さ
せて機械的出力を発生させる熱機関(201)と、燃焼
器(100)の排気を熱機関(201)の吸気側に導く
燃焼器用排気管(102)と、熱機関(201)の排気
を熱機関(201)の吸気側に供給するEGR用配管
(205)と、熱機関(201)の吸気側に供給する熱
機関(201)の排気量を調節する供給排気量調節手段
(206)と、供給排気量調節手段(206)を制御す
る電子式制御装置(180)とを備え、電子式制御装置
(180)は、少なくとも燃焼器(100)で発生する
排気量と、EGR用配管(205)を介して熱機関(2
01)の吸気側に供給される排気中の少なくとも二酸化
炭素の量とに基づいて、供給排気量調節手段(206)
の開度を制御して、熱機関(201)の吸気側に供給す
る熱機関(201)の排気量を調節することを特徴とす
る。
【0013】これにより、熱機関(201)の吸気側に
供給される総排気量、すなわち燃焼器(100)の排気
量と熱機関(201)の排気量との和を制御することが
できるので、燃焼温度が過度に低下してしまうことを防
止でき、熱機関(201)内の燃焼状態が不安定となっ
てしまうことが防止できる。
【0014】請求項4に記載の発明では、熱機関(20
1)から排出される排気を酸化させる触媒(204)を
有しており、さらに、EGR用配管(205)は、触媒
(204)より排気流れ上流側又は下流側から熱機関
(201)の排気を取り出して熱機関(201)の吸気
側に供給するとともに、少なくとも二酸化炭素の量を検
出するセンサ(205a)でEGR用配管(205)内
のガスの状態を監視することを特徴とする。
【0015】これにより、熱機関(201)の吸気側に
供給される総排気量、すなわち燃焼器(100)の排気
量と熱機関(201)の排気量との和をセンサ(205
a)の実測値に基づいて正確に制御することができるの
で、燃焼温度が過度に低下してしまうことを防止でき、
熱機関(201)内の燃焼状態が不安定となってしまう
ことが防止できる。
【0016】請求項5に記載の発明では、供給排気量調
節手段(206)は、燃焼器用排気管(102)とEG
R用配管(205)との合流部又はこの合流部より排気
流れ下流側に設けられていることを特徴とする。
【0017】これにより、熱機関(201)の吸気側に
供給される燃焼器(100)の排気量と熱機関(20
1)の排気量とを直接的に供給排気量調節手段(20
6)により制御することができるので、燃焼温度が過度
に低下してしまうことを確実に防止でき、熱機関(20
1)内の燃焼状態が不安定となってしまうことが防止で
きる。
【0018】請求項6に記載の発明では、燃料を燃焼さ
せて熱を発生させる燃焼器(100)と、燃料を燃焼さ
せて機械的出力を発生させる熱機関(201)と、燃焼
器(100)の排気を熱機関(201)の吸気側に導く
燃焼器用排気管(102)と、熱機関(201)の排気
を熱機関(201)の吸気側に供給するEGR用配管
(205)とを備え、熱機関(201)の出力を増大さ
せるときには、少なくとも燃焼器(100)に供給する
燃焼用空気量を燃焼器(100)に供給する燃料が必要
とする量より低下させることを特徴とする。
【0019】これにより、燃焼器(100)の排気中に
占める一酸化炭素の量が減少するので(後述する図4参
照)、燃焼温度が高まり、熱機関(201)出力を増大
させることができる。延いては、燃焼排気用のバルブを
設けることなく、十分な出力を得ることができる。
【0020】請求項7に記載の発明では、燃料を燃焼さ
せて熱を発生させる燃焼器(100)と、燃料を燃焼さ
せて機械的出力を発生させる熱機関(201)と、燃焼
器(100)の排気を熱機関(201)の吸気側に導く
燃焼器用排気管(102)と、熱機関(201)の排気
を熱機関(201)の吸気側に供給するEGR用配管
(205)とを備え、熱機関(201)の出力を増大さ
せるときには、少なくとも燃焼器(100)に供給する
燃焼用空気量を燃焼器(100)に供給する燃料が必要
とする量より増大させることを特徴とする。
【0021】これにより、後述する図4に示すように、
燃焼器(100)が失火するので、燃焼器(100)の
排気の供給が停止するので、燃焼排気用のバルブを設け
ることなく、燃焼温度が高まり、熱機関(201)の出
力を増大させることができる。
【0022】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る燃焼器システムを車両に適用したものであ
って、図1は本実施形態に係る燃焼器システム200の
模式図である。
【0024】図1中、201は車両走行用のコモンレー
ル式水冷ディーゼルエンジン(以下、エンジンと略す)
であり、エンジン201に空気を導く吸気管202に
は、後述する燃焼器100の燃焼用空気を取り込む吸気
管(燃焼器用吸気管)101、及び燃焼器100の排気
を吸気管202に導く排気管(燃焼器用排気管)102
が接続されている。
【0025】また、203はエンジン201の排気を排
出する排気管であり、この排気管203には排気中の炭
化水素や窒素酸化等の酸化還元反応を促進することによ
り排気を浄化する三元触媒(以下、触媒と略す。)20
4、及び触媒204から流出する排気の騒音(排気音)
を低減するマフラー(図示せず。)が配設されている。
【0026】そして、排気管203のうち触媒204よ
り排気流れ上流側には、エンジン201から排出される
排気(以下、この排気をエンジン排気と呼ぶ。)をエン
ジン201の吸気側に供給する排気再循環装置用の排気
管(以下、EGR管と呼ぶ。)205が接続されてお
り、このEGR管205には、エンジンの吸気側に供給
するエンジン排気量を調節するEGR弁(供給排気量調
節手段)206が設けられている。
【0027】また、100は燃料(本実施形態では、エ
ンジン201の燃料)を燃焼させる燃焼器であり、この
燃焼器100の燃焼熱により、エンジン冷却水を熱源と
して車室内を暖房するヒータコア(図示せず。)に供給
する温水を加熱する。
【0028】なお、図2は燃焼器100の模式図であ
り、110は燃料を燃焼させる燃焼部と燃焼ガスが流通
する排気通路120とを区画する円筒状の第1燃焼筒で
あり、この第1燃焼筒110は、燃料を着火燃焼させる
燃焼室130側に位置する燃焼筒Aと、燃焼室130と
反対側に位置する燃焼筒Bとを溶接することにより構成
されている。
【0029】111は燃焼室130を構成するととも
に、第1燃焼筒110内において第1燃焼筒110の軸
方向(紙面左右方向)と略平行な軸方向を有する円筒状
の第2燃焼筒であり、この第2燃焼筒111の円筒部に
は、第2燃焼筒111(燃焼室130)内に燃焼用空気
を供給する空気穴112が、第2燃焼筒111の軸方向
と直交する方向に向けて開口している。
【0030】また、第2燃焼筒111の軸方向一端側に
は、燃料を保持する略円盤状のウィック140が配設さ
れており、このウィック140は、多数個の孔からなる
金属メッシュ製のもので、その多数個の孔に燃料を一時
的に保持することにより燃料の気化を促すものである。
【0031】また、150は通電することによりウィッ
ク140に保持された燃料を加熱着火させるグロープラ
グ(以下、プラグと略す。)であり、このプラグ150
は、その長手方向が燃焼室の軸方向と直交する方向に延
びて第2燃焼筒111内外を貫通した状態で、プラグ1
50の長手方向とウィック140とが略平行となるよう
に第2燃焼筒111に固定されている。
【0032】また、160は第1燃焼筒110周りに形
成された円筒状の排気通路120を覆うように形成され
た冷却水通路(ウォータジャケット)であり、この冷却
水通路(流体通路)160を流通する冷却水(温水)と
排気通路120を流通する燃焼ガスとを熱交換すること
より、燃焼器100の燃焼熱を取り出する熱交換部17
0を構成している。
【0033】なお、121は燃焼ガスを燃焼器100外
に排出する排気口であり、161は冷却水の流入口であ
り、162は冷却水の流出口である。
【0034】また、170はエンジン201用の燃料タ
ンクと兼ねる燃料タンクであり、171は燃料を燃焼器
100に送り出す燃料ポンプであり、172は燃料タン
ク200と燃焼器100とを結ぶ燃料通路を開閉するバ
ルブであり、173は燃焼器100に燃焼用空気を送風
するエアポンプ(送風機)である。
【0035】そして、エアポンプ173、バルブ172
及び燃料ポンプ171(燃焼器100の発熱量)、並び
にプラグ150への通電は電子式制御装置(ECU)1
80により制御されており、ECU180には、エンジ
ン201の回転数を検出する回転数センサ181、アク
セル開度又はエンジン201の吸入圧を検出することに
よりエンジン負荷を検出する負荷検出センサ182、室
外空気温度を検出する室外温度センサ183、及び冷却
水の温度を検出する水温センサ184の検出信号、並び
にエンジン201の始動(クランキング)を行うスター
タモータ(図示せず。)の始動信号、燃焼器100の始
動スイッチ(図示せず。)の始動信号、及び酸素センサ
205aの出力信号等が入力されている。
【0036】なお、燃焼器100は、乗員が車両内の始
動スイッチを直接に投入する、又はリモートコントロー
ル(遠隔操作)やタイマー等により自動的に始動スイッ
チを投入することにより始動することができる。
【0037】次に、本実施形態に係る燃焼器システムの
作動及びその特徴を述べる。
【0038】1.エンジン始動時 図3はエンジン201の始動時における燃焼器100の
作動を示すフローチャートであり、エンジン始動直後に
おいては、エンジン201の始動直後(クランキングを
停止後)、エンジン回転数Neが所定回転数Neo未満
の場合には、燃焼器100の始動スイッチが投入(O
N)されても燃焼器100を始動着火させず、エンジン
回転数Neが所定回転数Neo以上になったときに初め
て燃焼器100を始動着火させる。なお、所定回転数N
eoは本実施形態では、エンジン201のアイドリング
回転数(例えば、700rpm)相当である。
【0039】これにより、エンジン201の運転状態が
安定状態となったときに、燃焼器100の排気がエンジ
ン201に供給されることとなるので、エンジン201
の吸気に二酸化炭素(燃焼器の排気)が供給されてもエ
ンジン201が失火するおそれが十分に小さくなる。
【0040】なお、エンジン201が安定状態となる
(エンジン回転数Neが所定回転数Neo以上となる)
と、エンジン201の吸気量(吸気の流速)、エンジン
201に噴射供給する燃料の噴射タイミング(インジェ
クタの作動タイミング)、及びエンジン201のスパー
クプラグ(図示せず。)の点火タイミング等が変化する
ので、これらエンジン201の稼動に応じて変化するパ
ラメータに基づいて、エンジン始動時における燃焼器1
00の始動を制御してもよい。
【0041】2.EGR弁(供給排気量調節手段)20
6の作動制御について エンジン201は間欠的に燃料が燃焼するとともに、そ
の燃焼時間がエンジン回転数により制限されて短いの
で、燃料が完全に燃焼(酸化)しきれず、エンジン排気
中には比較的多くの一酸化炭素を存在する。
【0042】これに対し、燃焼器100では燃料が連続
的に燃焼するので、図4に示すように、燃料の量に対し
て適切な空気量を与えれば、燃料が完全に燃焼(酸化)
するため、排気中の一酸化炭素量は少なく、殆どが二酸
化炭素と水蒸気となる。
【0043】ところで、EGR(排気再循環)は、エン
ジン201の吸気(燃焼室)に排気を供給することによ
り燃焼温度を低下させて窒素酸化物の生成を抑制するも
のであるので、一酸化炭素を多く含む排気を燃焼室に供
給すると、一酸化炭素が二酸化炭素になる(酸化する)
際に熱を発生してしまい、図5に示すように、二酸化炭
素を多く含む排気を燃焼室に供給する場合に比べて燃焼
温度を低下させることができない。
【0044】したがって、燃焼器100の排気(以下、
燃焼排気と呼ぶ。)と同量のエンジン排気をエンジン2
01の吸気側に供給しても、燃焼温度を低下度合い(E
GRの効果)は、燃焼排気をエンジン201の吸気側に
供給した場合に比べて小さい。
【0045】また、燃焼排気の量は、燃焼器100の稼
動状態(必要とする暖房用熱量)に基づいて制御されて
いるので、エンジン201に供給する燃焼排気の量をエ
ンジン201の稼動状態に基づいて制御することができ
ない。
【0046】そこで、本実施形態では、燃焼排気の量、
並びにエンジン排気中の一酸化炭素及び二酸化炭素の量
のうち少なくとも二酸化炭素の量に基づいて、エンジン
201の吸気側に供給するエンジン排気の量(EGR弁
206の開度)を制御することにより、エンジン201
の吸気側に供給される総排気量(=燃焼排気の量+エン
ジン排気の量)を制御している。
【0047】具体的には、燃焼器100の発熱量が大き
くなり燃焼排気の量が増大した場合には、燃焼排気がエ
ンジン排気よりもEGR効果が大きいことを考慮してエ
ンジン201の吸気側に供給するエンジン排気の量を減
少させる。
【0048】逆に、燃焼器100の発熱量が小さくなり
燃焼排気の量が減少した場合には、燃焼排気がエンジン
排気よりもEGR効果が大きいことを考慮してエンジン
201の吸気側に供給するエンジン排気の量を増大させ
るようにしてEGR弁206の開度を大きくする。
【0049】これにより、燃焼温度が過度に低下してし
まうことを防止できるので、エンジン201内の燃焼状
態が不安定となってしまうことが防止できる。
【0050】なお、具体的には、ECU180は、酸素
センサ205aの出力信号を内部で処理してこの信号の
逆数、すなわちEGR管205内を流れる排気中の二酸
化炭素量を求め、燃焼排気量とこの求めた逆数とからマ
ップ演算を用いてEGR弁206の開度を求め、EGR
弁206の開度を調節する。因みに、燃焼排気の量はエ
アポンプ173の回転数や燃料ポンプ171の回転数等
からECU180にて所定の演算して求める。
【0051】3.車両加速時等のエンジン負荷が大きく
なったとき エンジン201の出力を増大させるときには、EGR弁
206を閉じてエンジン排気をエンジン201の吸気側
に供給することを停止するとともに、燃焼器100に供
給する燃焼用空気量を燃焼器100に供給する燃料が必
要とする量より低下させる。
【0052】これにより、燃焼排気中に占める一酸化炭
素の量が減少するので(図4参照)、EGR効果が減少
して燃焼温度が高まり、エンジン出力を増大させること
ができる。延いては、燃焼排気用のバルブを設けること
なく、加速不良等のエンジン出力不足を未然に防止して
十分な加速力(エンジン出力)を得ることができる。
【0053】(第2実施形態)第1実施形態では、車両
加速時等のエンジン負荷が大きくなったときに、燃焼器
100に供給する燃焼用空気量を燃焼器100に供給す
る燃料が必要とする量より低下させることにより加速不
良を解決したが、本実施形態は、EGR弁206を閉じ
てエンジン排気をエンジン201の吸気側に供給するこ
とを停止するとともに、燃焼器100への燃料供給を停
止した状態で、燃焼器100に供給する燃焼用空気量を
燃焼器100に供給する燃料が必要とする量より増大さ
せるものである。
【0054】これにより、図4に示すように、燃焼器1
00が失火するので、燃焼排気の供給が停止するので、
燃焼排気用のバルブを設けることなく、EGR効果が減
少して燃焼温度が高まり、エンジン出力を増大させるこ
とができる。
【0055】(第3実施形態)上述の実施形態では、触
媒204より排気流れ上流側にてエンジン排気を取り込
んでエンジン201の吸気側に供給したが、本実施形態
は、図6に示すように、触媒204より排気流れ下流側
にてエンジン排気を取り込んでエンジン201の吸気側
に供給するようにしたものである。
【0056】そして、本実施形態では、触媒204にて
浄化されたエンジン排気がエンジン201の吸入側に供
給されるので、エンジン201の吸入側に供給されるエ
ンジン排気は、燃焼排気と同様に一酸化炭素が少なく二
酸化炭素が多い排気となる。
【0057】そこで、本実施形態では、酸素センサ20
5aの出力の逆数、すなわちEGR間205内を流れる
排気中の二酸化炭素量と燃焼排気の量とに基づいて、エ
ンジン201の吸気側に供給するエンジン排気の量(E
GR弁206の開度)を制御することにより、エンジン
201の吸気側に供給される総排気量、すなわち燃焼排
気の量とエンジン排気の量との和を制御している。
【0058】具体的には、燃焼器100の発熱量が大き
くなり燃焼排気の量が増大した場合には、エンジン20
1の吸気側に供給するエンジン排気の量を減少させ、逆
に、燃焼器100の発熱量が小さくなり燃焼排気の量が
減少した場合には、エンジン201の吸気側に供給する
エンジン排気の量を増大させる。なお、この場合、EC
U180がEGR弁206を制御する際の処理内容は、
第1実施形態と同じである。
【0059】(第4実施形態)第3実施形態では、EG
R弁206はEGR管205に配設されてエンジン排気
の量を制御することによりエンジン201の吸気側に供
給される総排気量(燃焼排気の量+エンジン排気の量)
を制御したが、本実施形態は、図7に示すように、EG
R弁206を、燃焼器用排気管102とEGR管205
との合流部より排気流れ下流側に設けたものである。
【0060】これにより、燃焼排気用のバルブを設ける
ことなく、エンジン201の吸気側に供給される燃焼排
気の量とエンジン排気の量とを直接的にEGR弁206
で制御することができるので、燃焼温度が過度に低下し
てしまうことを防止でき、エンジン201内の燃焼状態
が不安定となってしまうことが防止できる。
【0061】なお、本実施形態では、EGR弁206
を、燃焼器用排気管102とEGR管205との合流部
より排気流れ下流側に設けたが、EGR弁206を燃焼
器用排気管102とEGR管205との合流部に設けて
も良い。また、この場合、ECU180がEGR弁20
6を制御する際の処理内容は、第1実施形態と同じであ
る。
【0062】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、車両用に本発明を適用したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、その他の熱機関にも適用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る燃焼器システムの
模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係る燃焼器の模式図であ
る。
【図3】本発明の第1実施形態に係る燃焼器システムの
制御フローを示すチャートである。
【図4】燃焼器の排気中に示す一酸化炭素の量と空気過
剰率(燃料の量に対する空気の量)との関係を示すグラ
フである。
【図5】EGR効果を示す棒グラフである。
【図6】本発明の第3実施形態に係る燃焼器システムの
模式図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る燃焼器システムの
模式図である。
【符号の説明】
201…エンジン、202…吸気管、204…触媒、2
05…EGR管、206…EGR弁、100…燃焼器、
101…燃焼器用吸気管、102…燃焼器用排気管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 21/08 311 F02D 21/08 311Z (72)発明者 鈴木 誠 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G062 AA01 AA03 CA02 CA03 CA04 DA01 DA02 EA10 ED01 ED04 ED10 FA02 FA05 FA12 FA23 GA00 GA02 GA04 GA06 GA08 GA11 GA17 3G092 AA02 AA06 AA13 AA17 DG07 EA01 EA02 EB05 FA15 GA02 GA04 GA12 HA05Z HE01Z HE08Z HF08Z HF19Z HG07Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を燃焼させて熱を発生させる燃焼器
    (100)と、 燃料を燃焼させて機械的回転出力を発生させる熱機関
    (201)とを有し、 前記熱機関(201)の出力回転数が所定回転数以上と
    なったときに、前記燃焼器(100)の排気を前記熱機
    関(201)の吸気側に供給することを特徴とする燃焼
    器システム。
  2. 【請求項2】 燃料を燃焼させて熱を発生させる燃焼器
    (100)と、 燃料を燃焼させて機械的出力を発生させる熱機関(20
    1)と、 前記燃焼器(100)の排気を前記熱機関(201)の
    吸気側に導く燃焼器用排気管(102)と、 前記熱機関(201)の排気を前記熱機関(201)の
    吸気側に供給するEGR用配管(205)と、 前記熱機関(201)の吸気側に供給する前記熱機関
    (201)の排気量を調節する供給排気量調節手段(2
    06)とを備え、 前記供給排気量調節手段(206)は、少なくとも前記
    燃焼器(100)で発生する排気量に基づいて、前記熱
    機関(201)の吸気側に供給する前記熱機関(20
    1)の排気量を調節することを特徴とする燃焼器システ
    ム。
  3. 【請求項3】 燃料を燃焼させて熱を発生させる燃焼器
    (100)と、 燃料を燃焼させて機械的出力を発生させる熱機関(20
    1)と、 前記燃焼器(100)の排気を前記熱機関(201)の
    吸気側に導く燃焼器用排気管(102)と、 前記熱機関(201)の排気を前記熱機関(201)の
    吸気側に供給するEGR用配管(205)と、 前記熱機関(201)の吸気側に供給する前記熱機関
    (201)の排気量を調節する供給排気量調節手段(2
    06)と、 前記供給排気量調節手段(206)を制御する電子式制
    御装置(180)とを備え、 前記電子式制御装置(180)は、少なくとも前記燃焼
    器(100)で発生する排気量と、前記EGR用配管
    (205)を介して前記前記熱機関(201)の吸気側
    に供給される排気中の少なくとも二酸化炭素の量とに基
    づいて、前記供給排気量調節手段(206)の開度を制
    御して、前記熱機関(201)の吸気側に供給する前記
    熱機関(201)の排気量を調節することを特徴とする
    燃焼器システム。
  4. 【請求項4】 前記熱機関(201)から排出される排
    気を酸化させる触媒(204)を有しており、 さらに、前記EGR用配管(205)は、前記触媒(2
    04)より排気流れ上流側又は排気流れ下流側から前記
    熱機関(201)の排気を取り出して前記熱機関(20
    1)の吸気側に供給し、前記EGR用配管(205)を
    流れる排気中の少なくとも二酸化炭素の量を検出するセ
    ンサ(205a)を有していることを特徴とする請求項
    3に記載の燃焼器システム。
  5. 【請求項5】 前記供給排気量調節手段(206)は、
    前記燃焼器用排気管(102)と前記EGR用配管(2
    05)との合流部又はこの合流部より排気流れ下流側に
    設けられていることを特徴とする請求項3また4に記載
    の燃焼器システム。
  6. 【請求項6】 燃料を燃焼させて熱を発生させる燃焼器
    (100)と、 燃料を燃焼させて機械的出力を発生させる熱機関(20
    1)と、 前記燃焼器(100)の排気を前記熱機関(201)の
    吸気側に導く燃焼器用排気管(102)と、 前記熱機関(201)の排気を前記熱機関(201)の
    吸気側に供給するEGR用配管(205)とを備え、 前記熱機関(201)の出力を増大させるときには、少
    なくとも前記燃焼器(100)に供給する燃焼用空気量
    を前記燃焼器(100)に供給する燃料が必要とする量
    より低下させることを特徴とする燃焼器システム。
  7. 【請求項7】 燃料を燃焼させて熱を発生させる燃焼器
    (100)と、 燃料を燃焼させて機械的出力を発生させる熱機関(20
    1)と、 前記燃焼器(100)の排気を前記熱機関(201)の
    吸気側に導く燃焼器用排気管(102)と、 前記熱機関(201)の排気を前記熱機関(201)の
    吸気側に供給するEGR用配管(205)とを備え、 前記熱機関(201)の出力を増大させるときには、少
    なくとも前記燃焼器(100)に供給する燃焼用空気量
    を前記燃焼器(100)に供給する燃料が必要とする量
    より増大させることを特徴とする燃焼器システム。
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