JP2003160509A - 乳癌の治療 - Google Patents

乳癌の治療

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JP2003160509A
JP2003160509A JP2002302085A JP2002302085A JP2003160509A JP 2003160509 A JP2003160509 A JP 2003160509A JP 2002302085 A JP2002302085 A JP 2002302085A JP 2002302085 A JP2002302085 A JP 2002302085A JP 2003160509 A JP2003160509 A JP 2003160509A
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taurolidine
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breast cancer
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H Paul Redmond
エイチ・ポール・レドモンド
Rolf W Pfirrmann
ロルフ・ヴェー・プフィルマン
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Ed Geistlich Soehne AG fuer Chemische Industrie
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Ed Geistlich Soehne AG fuer Chemische Industrie
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    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/54Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with at least one nitrogen and one sulfur as the ring hetero atoms, e.g. sulthiame
    • A61K31/541Non-condensed thiazines containing further heterocyclic rings
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、乳癌の患者の改善された治
療方法を提供することである。 【解決手段】 乳癌の患者の治療方法は、乳癌細胞増殖
抑制量のメチロール含有化合物、例えば、タウロリジ
ン、タウルルタムまたはそれらの混合物を患者へ投与す
ることを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(関連出願データ)この出願は、2001
年10月19日に出願された米国仮出願第60/33
0,082号の利益を主張する。
【0002】(技術分野)本発明は、乳癌の治療に関す
るものである。
【0003】(発明の背景)乳癌治療は、腫瘍および/
または、時として関連する周辺組織を伴う胸部の除去、
続けて化学療法および/または放射線療法を典型的に含
む。しかしながら、乳癌と戦うための改善された方法お
よび治療のための当業界の要請が今も残っている。
【0004】(発明の要旨)本発明によれば、乳癌の患
者の治療方法は、乳癌細胞増殖抑制量のメチロール含有
化合物を患者へ投与することを含む。
【0005】(好ましい実施形態の詳細な説明)一次性
の乳癌細胞またはそれらの転移巣のアポトーシス性およ
び/またはネクローシス性の死が、その細胞と増殖抑制
量のメチロール含有化合物とを接触することのよりもた
らされることによって、乳癌の治療方法が、提供され
る。
【0006】メチロール転移剤(methylol transfer ag
ent)は、タウロリジン(taurolidine)および関連化合
物のタウルルタム(taurultam)を含む。タウロリジン
は、作用部位で3つのメチロール基を転移することによ
り作用し、タウルルタムは、中間代謝産物であり、これ
はそれ自体、非常に良好な許容性化合物のタウリンアミ
ドの遊離と共に、1つのメチロール基を転移する。従っ
て、その2つの化合物は、本質的に同様の機構により作
用する。メチロール転移は、多数の高毒性抗腫瘍薬剤の
特徴を示すメチル転移とは対照的であることに注目すべ
きである。タウロリジンおよびタウルルタムは、低毒性
を有し、正常細胞に対して細胞毒性ではない。
【0007】1つの実施形態は、乳癌細胞増殖抑制量の
メチロール含有化合物を患者へ投与することによる乳癌
の患者の治療を含む。
【0008】1つの実施形態は、患者から乳癌腫瘍の外
科的除去後に、該患者へメチロール含有化合物を投与す
ることを含む。他の実施形態では、メチロール含有化合
物は、患者から腫瘍の外科的除去の前およびその後に、
患者へさらに投与される。
【0009】1つの実施形態は、少なくとも2つの服用
サイクルにおけるメチロール転移剤の投与を含み、各サ
イクルは、投与期および非投与(休止)期を含み、投与
期は、約1〜8日間にわたる日用量のメチロール転移剤
の投与、好ましくは注入による投与を含み、これに続け
てメチロール転移剤を投与しない約1〜14日間の非投
与(休止)期を行う。好ましいメチロール転移剤は、タ
ウロリジン、タウルルタム、およびそれらの混合物であ
る。
【0010】本方法は、乳癌の患者に、活性メチロール
含有化合物を含有する組成物を、乳癌細胞の増殖を抑制
するために充分な用量で投与することにより行なわれ
る。「メチロール含有化合物」または「メチロール転移
剤」は、生理的条件下でメチロール分子を含む化合物ま
たはメチロール分子を生成可能な化合物を意味する。メ
チロール含有化合物は、R−CH2−OH基を有するこ
とを特徴とする(式中、Rはアルキル、アリールまたは
ヘテロ基である)。本発明はまた、R−CH2−OH構
造を含む化合物を生成可能な化合物またはR−CH2
OH構造に変換可能な化合物の使用も含む。
【0011】メチロール転移剤は、タウロリジンおよび
タウルルタム、およびそれらの誘導体のようなメチロー
ル含有化合物を含む。その化合物、タウロリジンおよび
タウルルタムは、米国特許第5,210,083号に開示
されている。他の適当なメチロール含有化合物は、タウ
リンアミド誘導体および尿素誘導体を含む。本発明に有
用であり得るタウロリジン、タウルルタム、タウリンア
ミドおよび尿素の誘導体の例は、WO01/39763
A2に見出すことができる。本発明による利用に特に好
ましいメチロール転移剤は、タウロリジン、タウルルタ
ム、それらの生物的活性誘導体およびそれらの混合物で
ある。
【0012】癌細胞のアポトーシス性および/またはネ
クローシス性の死を誘導するために適当である他のメチ
ロール含有化合物は、1,3−ジメチロール−5,5−ジ
メチルヒダントイン、ヘキサメチレンテトラミン、また
はノキシチオリンを含むが、これらに限定されない。タ
ウロリジンまたはタウルルタムの誘導体、これは、タウ
ロリジンまたはタウルルタムそれぞれの少なくとも10
%の腫瘍性活性を備えるスルホンアミド化合物を意味す
る。スルホンアミド化合物は、R2N−SO2R’式を有
するものである。ここに記載される化合物の誘導体は、
基準化合物、例えばタウロリジンまたはタウルルタムと
は構造上異なってよいが、好ましくは、基準化合物の少
なくとも50%の生物的活性、例えば腫瘍細胞死の誘導
を保持する。好ましくは、誘導体は、基準化合物の少な
くとも75%、85%、95%、99%または100%
の生物的活性を有する。幾つかの場合において、誘導体
の生物的活性は、基準化合物の活性レベルを超えてもよ
い。誘導体はまた、基準化合物が備えない特徴または活
性を備えてもよい。例えば誘導体は、減少した毒性、長
期化した臨床半減期等を有してもよい。
【0013】本発明は、哺乳類対象体における乳癌腫瘍
および転移巣の治療用または予防用の、タウロリジンお
よび/またはタウルルタムのようなメチロール含有化合
物の投与を含む。
【0014】本発明は、特にヒトの胸部および/または
関連組織からの腫瘍の外科的除去後に、転移の広がりを
防止するためにタウロリジンおよび/またはタウルルタ
ムのようなメチロール含有化合物の投与のために特に有
用である。
【0015】本発明は、哺乳類対象体における乳癌腫瘍
および転移巣の治療用または予防用医薬組成物の調製の
ための、タウロリジンおよび/またはタウルルタムのよ
うなメチロール含有化合物の使用をさらに含む。
【0016】本発明によるメチロール転移剤の有効用量
は、約0.1〜1,000mg/kg、好ましくは1日
当たり150〜600mg/kg、最も好ましくは1日
当たり300〜450mg/kgの範囲内の医薬用量単
位を含んでよい。或いは、用量は、グラム/日基準で、
約1〜100g/日、例えば約2〜60g/日で投与す
ることができる。好ましい用量は、約2.5〜30g/
日のタウロリジン、4〜60g/日のタウルルタム、ま
たはそれらの混合物の範囲内であってもよい。最も好ま
しい用量は、約10〜20g/日のタウロリジン、20
〜40g/日のタウルルタム、またはそれらの混合物の
範囲内である。
【0017】注射用または注入用の適当な処方物は、増
加したタウロリジンまたはタウルルタム濃度の溶液を提
供するために、1つ以上の可溶化剤、例えばグルコース
のようなポリオール類を含有する等張性溶液を含んでよ
い。そのような溶液は、EP253662B1に記載さ
れている。そのような溶液のタウロリジンまたはタウル
ルタムの濃度は、1〜60g/リットルの範囲であって
よい。
【0018】メチロール転移剤は、水への溶解性が一般
的に弱い。従って、比較的大量のタウロリジンまたはタ
ウルルタム含有水溶液、例えば10g〜30gのタウロ
リジンおよび/またはタウルルタムを投与することがし
ばしば必要とされる。本発明による投与のために好まし
い溶液は、約0.5〜2%タウロリジンおよび/または
タウルルタムを含有する。比較的大量を投与することを
考慮して、注入によってそれらの化合物を、簡便には一
日を通して間隔をおいて、投与することが簡便であり得
る。
【0019】合計日用量の投与、好ましくは注入による
投与は、24時間にわたって一定速度で、または小分け
した用量のより速い注入スケジュールに従って実行でき
る。このスケジュールには、各小分け用量の間に中断が
あり、例えば2時間にわたる250mlの2%タウロリ
ジン溶液(5g用量)を注入し、続いて4時間のしばら
くの中断があり、これが24時間の注入期間コースにわ
たって繰り返されて、20gの合計日用量に達する。或
いは、250mlの2%タウロリジン溶液は、、部分用
量の間に1時間の中断を入れて、1時間にわたって注入
され、これを日用量に達するまで繰返してもよく、例え
ば合計日用量は、24時間より少ない(すなわち、ほぼ
半日)コースにわたって提供され、その日の残り時間に
注入を行なわない。
【0020】1つの実施形態によれば、4ボトル(各2
50ml)の2%タウロリジン溶液が、1分間につき4
0滴、6時間毎に1ボトルの速度で乳癌患者へ静脈内投
与される。療法サイクルは、1週間の毎日注入の投与
期、続いて2週間の休止期からなる。全体治療は、少な
くとも2つのそのようなサイクルを含む。タウロリジン
2%溶液が、静脈内投与されてもよく、25〜28ボト
ルの250mlタウロリジン2%溶液が1サイクルあた
りに点滴される。
【0021】本発明の第2の実施形態によれば、投与期
は、250mlのタウロリジン2%溶液が2時間のコー
スにわたって投与され、続いて4時間の中断があり、こ
れが24時間にわたって繰り返されて、合計日用量に達
することによる毎日のレジメンを含む。
【0022】本発明の第3の実施形態によれば、投与期
は、250mlの2%タウロリジン溶液が1時間にわた
って注入され、続いて1時間の中断があり、日用量に達
するまで繰り返されることによる毎日のレジメンを含
む。合計用量が(例えば)20gである場合には、この
レジメンは7時間の期間にわたって4つの250ml注
入の2%タウロリジンにより日用量を提供することにな
る。その日の残り時間には注入を行なわない。注入速度
は、所望ならば(例えば90または120分間にわたり
250mlに)延ばすことができる。
【0023】更なる実施形態において、抗痙攣薬の付随
投与および/または抗水腫療法および/または抗生物質
および/または流体および電解質の置換が行なわれる。
【0024】1.抗痙攣薬 好ましくは、患者は、治療間の合併症を回避するため
に、治療の前に抗痙攣性薬剤で安定にさせるべきであ
る。これは、外来患者基準と、並びに所望ではない薬剤
に対する如何なる緊急安定化をも防ぐために、部分的に
簡便に投与することができる。バルプロ酸は、第一選択
の薬剤である。用量は、血液レベルチェックに従って決
定し、2回の単一用量で投与するべきである。通常、1
200mg〜1500mgの用量を必要とする。バルプ
ロ酸を用いた治療が充分でない場合には、ラモトリジン
を用いた組合せ治療が可能である。アレルギーの場合ま
たはバルプロ酸が許容されないならば、主な安定化はラ
モトリジンにするべきである。フェニトインおよびカル
バマゼピンは、禁忌である。
【0025】2.抗水腫療法 抗水腫療法もまた、別の集中神経系症状(focal neurol
ogical symptoms)が起こるまたは強くなるかもしれ
ず、または大脳内圧が症状として発生するかもしれない
ので、施されてもよいが、絶対的に必要な場合のみであ
る。デキサメタゾンは、タウロリジンを投与する前また
は後に与えられるべきである。抗水腫療法は、最低可能
性用量を用いてデキサメタゾンにより行うべきである。
胃を保護するために、1×150mg/日のラニチジン
による付随療法が提供されてもよい。胃の問題がこの療
法により観察された場合には、1〜2×20mg/日の
アントラ(antra)による別の治療を投与すべきであ
る。
【0026】大きく上昇した大脳内圧およびデキサメタ
ゾンの不十充分な効果の場合には、マンニトールによる
療法が、特に4×250ml/日までの用量で、可能で
ある。
【0027】3.抗生物質療法 次に列挙した抗生物質の一つを用いた計画的な抗生物質
治療を、感受性試験の結果が出るまで与えてもよい。 尿路感染: 主要物:コトリモキサゾール 代替物:ドキシサイクリン 肺炎: 主要物:エリスロマイシン 代替物:ドキシサイクリン
【0028】以下の抗生物質は、絶対的に必要である場
合(最も重篤、生命の危機に瀕する感染)および感受性
状態が保証された場合にのみに使用すべきである:シノ
ロン、ペニシリン、セファロスポリン。
【0029】4.静脈内タウロリジン2%療法に伴う流
体および電解質置換 250mlの量の完全電解質溶液は、250mlタウロ
リジン2%を用いた注入と平行して同時におよび、同一
注入速度で好ましくは与えられる。電解質および血球数
は、一日当たり2回モニターすべきであり、中心静脈圧
は毎日一回チェックすべきである。
【0030】高ナトリウム血症が観察された場合には、
最初に、脱水症が生じているかどうかを決定すべきであ
る。利尿剤は、脱水症がその原因ではないことを確認し
たのと同時およびその後で流体を置換する場合にのみ、
使用すべきである。
【0031】メチロール含有化合物は、単独で、または
1つ以上の追加的な抗腫瘍剤と組み合わせて投与され
る。例えば、抗代謝産物、プリンまたはピリミジン類似
体、アルキル化剤、架橋剤(例えば、白金化合物)、お
よびインターカレート剤、および/または抗生物質は、
組み合わせ療法レジメンにおいて投与される。この補助
薬剤は、メチロール含有剤の前、後、または同時に与え
られる。
【0032】本発明はまた、メチロール含有化合物を哺
乳類へ投与することによって、哺乳類における薬剤耐性
腫瘍、例えば多剤耐性(MDR)腫瘍を治療することも
含む。
【0033】他の実施形態によれば、タウロリジンおよ
び/またはタウルルタムを含有する溶液は、約1〜20
g/l、好ましくは約5g/lの範囲内の量のタウリン
をさらに含む。
【0034】本発明は、以下の実施例により説明される
が、これは限定されることを意図とはしない。
【0035】実施例1:低張性溶液2%タウロリジン 静脈内点滴注入用の1つの適当な組成物を、以下に示
す。 等張性滅菌溶液、100ml: 2.0g タウロリジン 5.0g PVP 16 PF UP 100ml溶液に
達するまでの蒸留水、 pH7.2〜7.3 ろ過滅菌および蒸気滅菌
【0036】実施例2:タウリンおよび電解質を有する
等張性溶液2%タウロリジン 静脈内点滴注入用の他の適当な組成物を、以下に示す。 等張性滅菌溶液、100ml: 2.0g タウロリジン 5.0g PVP 17 PF UP 0.5g タウリン 0.3g 塩化ナトリウム ろ過滅菌および蒸気滅菌
【0037】実施例3:タウリンおよび電解質を有する
等張性リンゲル溶液2%タウロリジン 静脈内点滴注入用の他の適当な組成物を、以下に示す。 等張性滅菌溶液、100ml: 2.0g タウロリジン 5.0g PVP 17 PF UP 0.5g タウリン 0.26g 塩化ナトリウム 0.0033g 塩化カリウム 0.004g 塩化カルシウム2H2O 0.003g 炭酸水素ナトリウム ろ過滅菌および蒸気滅菌
【0038】実施例4:タウリンおよび電解質を有する
リンゲル乳酸液2%タウロリジン 静脈内点滴注入用の他の適当な組成物を、以下に示す。 等張性滅菌溶液、100ml: 2.0g タウロリジン 5.0g PVP 17 PF UP 0.5g タウリン 0.20g 塩化ナトリウム 0.013g 塩化カリウム 0.009g 塩化カルシウム2H2O 0.0033g 乳酸ナトリウム50%溶液(Pharmaco
peia Europea) ろ過滅菌および蒸気滅菌
【0039】実施例5:3%または2%タウルルタム点
滴注入溶液 1つの好ましい溶液は以下を含む: 3.0gまたは2.0g タウルルタム 5.0g PVP 16 PF UP 100ml溶液に達するまでの蒸留水 250mlまたは500mlのボトル
【0040】実施例6:等張性2%タウルルタム点滴注
入溶液 2.0g タウルルタム 5.0g PVP 16 PF UP 0.5g NaCl 0.005g KCl 0.0066g CaCl2 0.005g NaHCO3 100ml溶液に達するまでの蒸留水 250mlまたは500mlのボトル
【0041】実施例7:正常位の乳癌モデルにおける一
次性および転移性腫瘍負担を減衰させるタウロリジン メスのBALB/cマウスに、乳房脂肪パッド注射によ
り5×104マウス4T1乳癌種細胞を植え付けた。一
日おきに、400μlの2%タウロリジンまたは400
μlの5%PVP(賦形剤)の尾部静脈注射を、12日
目に開始した。動物を20日目に屠殺し、この時点の最
終腫瘍量および湿潤肺/体重の比を調べた。細胞増殖お
よびアポトーシスを、ヘマトキシリンおよびエオシン組
織化学を用いて評価した。
【0042】タウロリジンは、一次性の腫瘍量を顕著に
減少させ、アポトーシスを増強しながら、腫瘍細胞増殖
を顕著にダウンレギュレートした。肺/体重の比はま
た、以下のタウロリジン療法(表1)でも顕著に減少し
た。
【0043】
【表1】
【0044】タウロリジン療法は、一次性および転移性
の腫瘍負担の両方において、顕著な減少をもたらした。
タウロリジンの抗腫瘍性特性は、細胞周期およびアポト
ーシス発生を調節するための能力に関し得る。これらの
発見は、乳癌のマウスモデルにおけるタウロリジン治療
の効力を示す。
【0045】実施例8:生体外および生体内の乳癌を抑
制するタウロリジン 転移性ヒト胸部細胞系MDAおよびマウス4T1胸部細
胞系を、5、10、25、50および100μg/ml
のタウロリジンと共にインキュベートした。細胞増殖
は、BrdU取込みを用いて調べ、アポトーシスは、ヨ
ウ化プロピジウム溶液を用いて調べた。BALB/cマ
ウスは、200μlの4T1(5×105/ml)の尾
部静脈注射を静脈内に受け、次に400μlのタウロリ
ジンまたはリン酸緩衝生理食塩水(PBS)の注射を、
2日毎に9日まで受けた。動物を10日目に屠殺し、以
下の評価を行なった:(a)総転移性スコアおよび
(b)グリッドメカニズムによる組織的評価。p−値<
5%が、統計的に有意とした。
【0046】タウロリジンは、約60%および90%の
それぞれによる50および100μl/ml用量とし
て、24時間で、腫瘍細胞増殖を顕著に抑制した(p<
0.0001)。これは、細胞に対する直接的な細胞毒
性効果によるものである。総転移性スコアは、タウロリ
ジン群の1.89に対しPBS群の3.4であった(p
=0.05)。肺組織の転移の百分率は、タウロリジン
群の4.5%に対しPBS群の11.4%であった。
【0047】タウロリジンは、副療法的用量として、生
体外でのこれらの乳癌細胞系の増殖を抑制した。タウロ
リジンはまた、このモデルの肺転移数を顕著に減少させ
た。これらの発見は、治療した乳癌におけるタウロリジ
ンの効力を示す。
【0048】実施例9:マウスモデルの一次性の胸部腫
瘍塊の外科的切除の後で、生存利点を与える静脈内投与
のタウロリジン 静脈内投与のタウロリジンの効果を、正常位の乳癌モデ
ルにおける一次性の腫瘍切除に続けて、転移性腫瘍負担
および全体的な生存について試験した。
【0049】メスのBALB/cマウスに、乳房脂肪パ
ッド注射により5×104マウス4T1乳癌種細胞を植
え付けた(n=20)。一次性の腫瘍を12日目に切除
し、この時点で、一日おきに、400μlの2%タウロ
リジンまたは400μlの5%PVP(賦形剤)の尾部
静脈注射を開始した。動物を30日目に屠殺し、この時
点の湿潤肺/体重の比を調べた。生存研究もまた、1治
療群あたりn=5のマウスを用いて行なった。
【0050】肺/体重の比は、以下のタウロリジン療法
(表2)で顕著に減少した。静脈内投与のタウロリジン
は、一次性の腫瘍切除に続けて生存を顕著に改善した
(p=0.001、Log Rank)。
【0051】
【表2】
【0052】タウロリジン療法は、転移性腫瘍負担を顕
著に減少させ、その結果、生存期間の顕著な改善をもた
らした。
【0053】実施例10:静脈内投与のタウロリジン2
%を使用した乳癌の患者を治療するための2サイクル用
量スケジュール 2%タウロリジン溶液の4ボトル(各250ml)を、
6時間毎に1ボトル、1分間につき40滴の速度で、乳
癌の患者に静脈内投与した。用量サイクルは、1週間の
毎日注入の投与期、続いて2週間の非投与期、次いで上
記のような1日につき4ボトルの他の投与期を含む。タ
ウロリジン2%溶液を、1サイクルあたりに滴下される
25〜28ボトルの250mlタウロリジン2%溶液に
より静脈内投与してもよい。
【0054】実施例11:静脈内投与のタウロリジン2
%を使用した乳癌の患者を治療するための4サイクル用
量スケジュール 治療は最低4サイクルを含む。各サイクルは7日間であ
り、以下を含む: 1.第一サイクル a.60分間の注入時間で中心静脈カテーテルを通して
250mlのタウロリジン2%溶液および250mlの
完全電解質溶液の静脈内注入。 b.この療法が肝臓カウントの上昇を生じる場合には、
注入時間を90または120分間に増加することが必要
である。 c.60分間中断。 d.1日につき合計6回のaまたはbおよびcの療法を
繰返す。 e.250mlのタウロリジンあたりの毎日注入プログ
ラムの継続時間は、60分間の注入時間では11時間で
あり、90分間の注入時間では14時間であり、120
分間の注入時間では17時間である。残りの時間に薬物
は投与しない。 f.休止期
【0055】2.第二サイクル a.60分間の注入時間で中心静脈カテーテルを通して
250mlのタウロリジン2%溶液および250mlの
完全電解質溶液の静脈内注入。 b.この療法が肝臓カウントの上昇を生じる場合には、
注入時間を90または120分間に増加することが必要
である。 c.60分間中断。 d.1日につき合計4回のaまたはbおよびcの療法を
繰返す。 e.250mlのタウロリジンあたりの毎日注入プログ
ラムの継続時間は、60分間の注入時間では7時間であ
り、90分間の注入時間では9時間であり、120分間
の注入時間では11時間である。残りの時間に薬物は投
与しない。
フロントページの続き (71)出願人 500140219 Bahnhofstrasse 40, P.O. Box 157, 6110 Wol husen, Switzerland (72)発明者 エイチ・ポール・レドモンド アイルランド国、コーク、ウィルトン、コ ーク・ユニヴァーシティ・ホスピタル (72)発明者 ロルフ・ヴェー・プフィルマン スイス国、6006 リュセルヌ、シャトルト ルストラーセ 27 Fターム(参考) 4C084 AA16 MA02 MA17 MA66 NA14 ZB262 4C086 AA01 AA02 BC87 MA01 MA02 MA17 NA14 ZB26

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳癌の患者の治療方法であって、乳癌細
    胞増殖抑制量のメチロール含有化合物を前記患者へ投与
    することを含む、治療方法。
  2. 【請求項2】 前記化合物が、タウロリジン、タウルル
    タムまたはそれらの混合物である、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 前記化合物が、約1〜100gの範囲内
    の日用量で投与される、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記日用量が、約2〜60gの範囲内で
    ある、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記日用量が、約4〜30gの範囲内で
    ある、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記化合物が、約150〜600mg/
    kg/日の用量で投与される、請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記用量が、約300〜450mg/k
    g/日の範囲内である、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記化合物が静脈内投与される、請求項
    2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記化合物が、複数日を含む服用サイク
    ル中に投与され、ここで前記化合物が、前記服用サイク
    ルの各日中に投与される、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記化合物が、少なくとも2つの服用
    サイクル中に投与され、各服用サイクルが1〜約8日間
    の投与期を含み、その投与期中には、前記化合物が約2
    g〜約60gの合計日用量の前記化合物として各日に投
    与され、さらに各服用サイクルが約1〜14日の非投与
    期を含み、その間には、前記化合物が患者へ投与されな
    い、請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記投与期が、24時間にわたる連続
    的注入として日用量の前記化合物の注入を含む、請求項
    10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記投与期が、一連の部分用量として
    日用量の前記化合物の注入を含み、部分用量の注入それ
    ぞれの後には、注入を行なわない中断がある、請求項1
    0に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記化合物が、前記患者から乳癌腫瘍
    の外科的除去後に、前記患者へ投与される、請求項2に
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記化合物が、前記患者から前記腫瘍
    の前記外科的除去前に、前記患者へさらに投与される、
    請求項13に記載の方法。
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