JP2003160432A - 化粧料基剤 - Google Patents

化粧料基剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚の活性に著しい効果を発揮するトルマリ
ンを、凝集させることなく、均質に分散させた化粧料基
剤を提供する。 【解決手段】 トルマリン含有まゆ構成成分を配合した
化粧料基剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚の活性に著し
い効果を発揮するトルマリンを、凝集が生じることなく
均質に分散させてなる化粧料基剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常化粧料は、粉体基剤や、半固形状又
は液状の油性若しくは水性基剤に、着色剤、皮膚調整
剤、美肌剤、栄養剤などの機能付与成分と界面活性剤、
防腐剤、香料などの補助成分を配合して調製されてい
る。
【0003】一方、近年、マイナスイオンが生体細胞を
賦活し、生体に対して好影響を与えることが知られるよ
うになり、このマイナスイオンを自律神経系、運動神経
系の調節に利用して、睡眠、精神安定、疲労回復を行う
研究が積極的になされ、このようなマイナスイオンを放
出する物質の1つとして天然産のトルマリンが注目を浴
びている。このトルマリンは、永久自発電気分極をして
いる物質で、外部電界の影響で分極のベクトルを変え
ず、また鉱物の中で最も強い永久分極特性を示す上、イ
オン結晶が外力に対応して誘電分極を生じる圧電効果
や、急速に熱を受けた際に表面に電荷が現われる焦電効
果も有している。
【0004】トルマリンは、このような電気的特性によ
り、リンパ液の還流を促進し、皮膚をしなやかで潤いの
ある元気な酸性肌に保持することができる。すなわち、
皮膚の活性に著しい効果を発揮する作用を有している。
そのため、このような作用を有するトルマリンを微粉末
として化粧料の基剤に配合することが試みられている。
【0005】しかしながら、トルマリン微粉末を化粧料
基剤中に配合しようとすると、微細な粉末である上に、
トルマリンが自発分極性を有し、粒子が帯電することか
ら、これが基剤中の高分子量成分と共に凝集し、均質に
分散させることが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、皮膚の活性に著しい効果を発揮するトル
マリンを、凝集させることなく、均質に分散させた化粧
料基剤を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、化粧料基
剤中にトルマリンを均質に分散させる方法について鋭意
研究を重ねた結果、まゆ成分が天然物であって、人の皮
膚との馴み性がよい点、及び他の化粧料原料との混合性
がよい点に着目し、トルマリン微粉末の代りに、トルマ
リンを含有するまゆ構成成分を用いれば、凝集を生じる
ことなしに、トルマリンを均質に分散した化粧料基剤が
容易に得られることを見出し、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、トルマリン含有まゆ
構成成分を配合したことを特徴とする化粧料基剤を提供
するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるトルマ
リンは、組成式 MX33Al3(AlSi293(O,OH,F)4 [式中のMはNa又はCa、XはAl、Fe(II
I)、Li、Mg又はMn(II)である]で表わされ
るものである。
【0010】このトルマリンの主なものとしては、ショ
ール、ドラバイト、ウバイト、エルバイトなどを挙げる
ことができ、これらは結晶片岩、片麻岩、接触変成岩な
どに広く含まれている。また花崗岩ペグマタイトからは
巨晶として得ることができる。通常トルマリンには、ト
ルマリン以外の鉱物成分が混入しているが、本発明にお
いて用いるものは、トルマリンが含まれているものであ
れば、他にどのような鉱物成分が含まれていてもよい。
【0011】本発明において用いるトルマリンを含有す
るまゆ構成成分は、トルマリンを添加した餌料により育
成された蚕により作出される。蚕は、餌料として桑の葉
を、睡眠期を除き、毎日摂取して成育する。この蚕は、
幼虫期に約25日でその間4回脱皮し、最終齢の5齢期
に約1週間を要して、体中で桑の葉から絹タンパクを合
成し、絹糸腺に貯え成熟して、2〜3日間程度要して、
途切れなく約1200mの糸を吐き、まゆを作る。
【0012】この蚕の成育期間中の最初の掃立時から5
齢起蚕時まで、トルマリン微粒子を配合した人工餌料を
給餌することにより、トルマリンが取り込まれたまゆが
長期間にわたって形成される。また、トルマリンは餌料
の酸化を防止する作用があるので、餌料を新鮮な状態に
保持するという利点がある。なお、蚕の成育期間中の最
初の掃立時と4齢起蚕時、あるいは4齢と5齢起蚕時に
トルマリン微粒子を配合した人工餌料を給餌してもよ
く、これにより作業量を大幅に軽減することができる。
【0013】前記人工餌料は、タンパク質、炭水化物、
脂質、ビタミン類及び無機塩類など5大栄養素をバラン
スよく含むことが重要であり、また蚕は栄養の他に特別
に水を飲まないので餌料中の水分率も重要である。好ま
しい人工餌料としては、脱脂大豆粉末15〜50質量
%、乾燥オカラ粉末10〜55質量%、デンプン5〜1
5質量%、無機塩混合物2〜5質量%及び生体賦活性物
質3〜10質量%からなる混合物に適当量の乾燥桑葉粉
末を加えて調製したものを挙げることができる。
【0014】人工餌料中へのトルマリン微粉末の混合量
は、人工餌料全質量に基づき、0.002〜5質量%の
範囲で選ばれる。この量が0.002質量%未満ではま
ゆ構成成分中のトルマリンの含有量が不十分になるし、
5質量%よりも多くすると蚕が摂取しなくなるおそれが
生じる。
【0015】トルマリン微粒子を人工餌料中に配合し、
蚕に給餌して、得られたまゆ、さなぎ、糞中に含有され
るトルマリン量としては、それぞれ、まゆ0.0032
8質量%、さなぎ0.0004質量%、糞0.0578
質量%であるとの測定結果が示されており、トルマリン
量は糞が最も多いけれども、まゆ中にもかなりの量のト
ルマリンが含まれている。なお、人工餌料中に配合され
るトルマリン微粉末の平均粒径は、通常0.01〜2μ
m、好ましくは0.1〜1μmの範囲である。
【0016】さらに、まゆは二本のフィブロインからな
る長繊維とそれを取巻くセリシンとで構成されている。
このフィブロインはグリシン、アラニンを主体として、
バリン、アスパラギン酸、グルタミン酸などからなるタ
ンパク質であり、セリシンはセリン、アスパラギン酸、
グルタミン酸、さらにはグリシン、アラニンにも富む親
水性のタンパク質である。まゆにおけるフィブロインと
セリシンの構成比は、通常フィブロイン70〜80質量
%、セリシン20〜30質量%である。一方、トルマリ
ンの含有量は、通常フィブロイン1、セリシン2の割合
である。このことはセリシンが多孔質の性質をもってい
るので、トルマリンが多く入りやすいと考えられる。
【0017】本発明で用いられるトルマリン含有まゆ構
成成分は、トルマリンを含むタンパク質から構成されて
いるが、このタンパク質としては、セリシン又はフィブ
ロイン単独でも、またその両方の混合物でもよい。この
セリシンやフィブロインの分離、抽出方法は種々ある
が、例えば、生まゆ、乾まゆ、もしくは煮まゆしたまゆ
のまゆ層もしくはまゆ糸を、あるいは生糸、絹織物又は
それらの残糸を、(1)中性塩水溶液に溶解後に分別沈
殿処理、(2)アルカリ水溶液による温和な処理、
(3)尿素水溶液による温和な処理、(4)加圧熱水処
理、(5)酵素精錬処理などによって分離、抽出する方
法を用いることができる。
【0018】本発明の化粧料基剤は、一般の化粧料に慣
用されている化粧料基剤であればどのようなものでもよ
く、特に制限はない。このような化粧料基剤の例として
は、油性固体状基剤、油性半固体状基剤、水性基剤、粉
体基剤などを挙げることができる。
【0019】そして、このような基剤を形成させるため
に用いる原料としては、ミツロウ、カカオ脂、カルナバ
ロウ、高級脂肪酸(ステアリン酸、ラウリン酸,ベヘニ
ン酸)、固形パラフィン、セレシン、セチルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、ワセ
リン、ミンクワックス、ラノリン、スクワラン、オリー
ブ油、ホホバ油、マカデミヤナッツ油、流動パラフィ
ン、オレイン酸、リノール酸、トリ(2‐エチルヘキサ
ン酸)グリセリン、ミリスチン酸オクタデシル、シリコ
ーンオイルなどの油性主剤、1,3‐ブチレングリコー
ル、グリセリン、ポリエチレングリコール、ソルビッ
ト、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナト
リウム、アミノ酸、コラーゲン、ピロリドンカルボン
酸、各種動植物エキスなどの保湿剤、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、ポリビニルアルコール、キサン
タンガム、クイーンシードガム、カルボキシビニルポリ
マー、ヒドロキシプロピルセルロース、アラビアゴム、
トラガントゴムなどの増粘剤、モノステアリン酸ポリエ
チレングリコール、モノステアリン酸ソルビタン、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンヘキサデシルエーテル、ポリエ
ーテル型変性シリコーン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラ
ウリル硫酸トリエタノールアミン、N‐ラウロイル‐L
‐グルタミン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウ
ム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、シ
ョ糖脂肪酸エステル、カゼインナトリウム、エラスチン
などの界面活性剤を挙げることができる。これらの化粧
料基剤には、所望に応じ、さらにパラオキシ安息香酸の
ような防腐剤、各種ビタミンのような栄養剤、香料、色
素、紫外線吸収剤、美白剤などが配合され、化粧料とし
て調製される。
【0020】このようにして調製された化粧料として
は、例えば基礎化粧料として化粧水、乳液、クリーム、
ローション、オイル、パックなど、頭髪用化粧料として
シャンプー、リンス、ヘアトリートメント、ヘアークリ
ーム、ポマード、ヘアスプレー、整髪料、パーマ剤、ヘ
アートニック、育毛・養毛料など、メークアップ化粧料
としてファンデーション、白粉、口紅、頬紅、アイシャ
ドウ、アイライナー、マスカラ、眉墨など、さらには洗
顔料、浴用剤、香水などがある。
【0021】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0022】なお、各例における化粧料の基本的な組成
例を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】参考例1 (1)トルマリン含有まゆの作出 人工餌料中に、平均粒径0.7μmのトルマリン微粉末
を配合し、これを蚕に給餌し、かつ、該蚕を無菌状態で
育成した。表2に、人工餌料の組成と量とを稚蚕用(1
−3齢)と壮蚕用(4、5齢)について示す。
【0025】
【表2】
【0026】稚蚕用人工餌料粉体300gを秤量し、
2.4倍の水を加えてよく混練し、これを平板状に成型
したものを96℃で1時間蒸気で滅菌した。育成容器6
4×38×9cmを予めクライト溶液にて消毒してお
き、この容器に前記人工餌料を載せ、蚕100頭を育成
した。掃立時1−3齢1回稚蚕用人工餌料を与え、4齢
1回、5齢1回壮蚕用人工餌料を与え、合計3回新しく
作った人工餌料を与えた。詳細な育成状況は省くが、ま
ゆができるまで無菌状態を細心の注意を払って維持す
る。
【0027】次に、100頭の蚕から、まゆ63個を選
び、まゆとさなぎと糞の中に含まれているトルマリンの
量を測定した。すなわち、まゆ63個28.62g、さ
なぎ62g、糞111gをそれぞれ取り出して、完全に
灰化するまで燃焼し、その結果、灰分は、糞0.12質
量%、まゆ0.012質量%、さなぎ0.012質量%
であった。ここで用いたトルマリンの化学組成は、ショ
ールNa(Fe,Mn)3Al6 3Si627(OH,
F)4であった。この灰分中のホウ素量を原子吸光分析
試験により測定した。測定したホウ素量をトルマリン量
に換算した結果、それぞれのトルマリン含有量は、まゆ
0.00328質量%、さなぎ0.0004質量%、糞
0.0578質量%であることが判明した。このことよ
り糞中のトルマリン量は確かに多いけれども、まゆ中に
もかなりの量のトルマリンが含まれていることが分かっ
た。
【0028】(2)トルマリン含有まゆとトルマリン含
有フィブロインの比較活性試験 前記トルマリン含有まゆ20gをわた状態にした試料
(A)と、トルマリン含有人工餌料のまゆを熱水で十分
に煮て、セリシンを取り去り、トルマリン含有フィブロ
インにした20gのわた状試料(B)を作り、水の電気
伝導度の試験を行った。図1は、マイナスイオンの発生
状況を調べるための実験装置の概要図であり、試料活性
装置における試料活性器2の内部に設けた試料装着部3
に各試料を装着する。送風ポンプ1から試料活性器2
に、脱二酸化炭素などの処理が施された清浄な空気を1
00ml/分の速度で導入する。この際、試料装着部3
の試料は、試料活性器2に設けたセラミックスなどの発
熱体4により、36℃に保持する。この温度調節のため
に、試料活性器2には、温度計5と温度センサー6が装
備されている。試料装着部3を通過した空気は、ビーカ
ー9中に収容されている蒸留水10(恒温槽8により、
21℃に保持され、この21℃における電気伝導度1.
7μs/cm)の水面上に吹き付けられる。蒸留水10
には白金棒11が挿入されており、その電気伝導度の変
化を、電気伝導度計12(ヒューレットパッカード社
製,プレシジョンLCRメーター4285A)で測定し
た。なお、7は電源である。
【0029】(3)トルマリンを含有していないまゆの
活性試験 前記(1)におけるトルマリン含有まゆの作出におい
て、表2に示す人工餌料の組成の中からトルマリンを除
いた人工餌料により、蚕を無菌状態で同一条件でまゆを
作出し、このまゆ20gをわた状態にした試料(C)を
作り、水の電気伝導度の試験を行った。
【0030】(4)水の電気伝導度の試験結果 図2は、トルマリン含有人工餌料のまゆであるわた状試
料(A)と、トルマリン含有人工餌料のまゆを熱水で十
分に煮て、セリシンを取り去り、トルマリン含有フィブ
ロインにしたわた状試料(B)と、トルマリンを含有し
ていない人工餌料のまゆであるわた状試料(C)の水の
電気伝導度の試験結果を示し、縦軸は電気伝導度(μs
/cm)であり、横軸は測定開始からの経過時間であ
る。この図2によりトルマリン含有人工餌料のまゆであ
る前記(A)はトルマリンを含有していない人工餌料の
まゆである(C)よりもはるかに高い値を示しており、
マイナスイオンが多量に発生していることが分かる。ま
た、トルマリン含有人工餌料のまゆを熱水で十分に煮
て、セリシンを取り去り、トルマリン含有フィブロイン
にしたわた状試料(B)もトルマリンを含有していない
人工餌料のまゆである(C)よりも高い値を示してお
り、マイナスイオンがかなりの量、発生していることが
分かる。
【0031】参考例2 参考例1の(1)と同様にして得た平均粒径0.7μm
のトルマリン微粉末含有餌料を給餌した蚕から得られた
まゆを用い、セリシン及びフィブロインを分離、抽出し
た。セリシン及びフィブロインのトルマリン量はまゆの
セリシンとフィブロインの構成質量比(1:2)と、ト
ルマリン含有割合(セリシン2、フィブロイン1)とか
ら換算すると、セリシン中には(セリシン質量)×1.
28×10-3/100、フィブロイン中には(フィブロ
イン質量)×0.64×10-3/100のトルマリンが
含まれていることになる。
【0032】実施例1 表1に示す組成に、参考例2で得たトルマリンを含有さ
せた化粧料を配合し、以下のようにして化粧料基剤を調
製した。まず、化粧料の全質量基準で、トルマリンが
1.28×10-3質量%含有したセリシン5質量%をプ
ロピレングリコール5.2質量%と十分に混合、分散さ
せた。この混合物と表1中のNo.8〜No.11及び
No.12の精製水残量とを十分に混合し、80℃に保
ち、これに表1中のNo.1〜No.6を80℃にして
混入し、水冷撹拌し、さらに、表1中のNo.13を加
え、30℃にして撹拌を止め、静置した。これと同一方
法で調製した化粧料5種について観察したところ、いず
れもトルマリンの凝集は生ぜず、均一に分散していた。
【0033】比較例1 実施例1において、トルマリン1.28×10-3質量%
を含有したセリシン5質量%を用いる代わりに、同一量
の平均粒径0.7μmのトルマリン微粉末をセリシン5
質量%に混入したものを用いた(ただし、精製水量はそ
れらの残量)以外は、実施例1と同様にして化粧料5種
を調製した。これらを観察したところ、いずれもトルマ
リンの凝集がみられた。
【0034】実施例2 実施例1において、トルマリン1.28×10-3質量%
を含有したセリシン5質量%を用いる代わりに、実施例
1で得られたトルマリン0.64×10-3質量%を含有
したフィブロイン粉末を、化粧料全質量基準で5質量%
用いた(ただし、精製水量はそれらの残量)以外は、実
施例1と同様にして化粧料5種を調製した。これらを観
察したところ、いずれもトルマリンの凝集は生ぜず、均
一に分散していた。
【0035】比較例2 実施例2において、トルマリン0.64×10-3質量%
を含有したフィブロイン粉末5質量%を用いる代わり
に、同一量の平均粒径0.7μmのトルマリン微粉末を
フィブロイン5質量%に混入したものを用いた(ただ
し、精製水量はそれらの残量)以外は、実施例2と同様
にして化粧料5種を調製した。これらを観察したとこ
ろ、いずれもトルマリンの凝集がみられた。
【0036】実施例3 実施例1において、トルマリン1.28×10-3質量%
を含有したセリシン5質量%を用いる代わりに、予め化
粧料全質量基準で平均粒径0.7μmのトルマリン微粉
末3質量%とセリシン5質量%とを十分に混合したもの
を用いた(ただし、精製水量はそれらの残量)以外は、
実施例1と同様にして化粧料5種を調製した。これらを
観察したところ、いずれもトルマリンの凝集は生ぜず、
均一に分散していた。
【0037】比較例3 実施例3において、セリシン5質量%を用いなかったこ
と(ただし、精製水量はそれらの残量)以外は、実施例
3と同様にして化粧料5種を調製した。これらを観察し
たところ、いずれもトルマリンの凝集がみられた。
【0038】実施例4 実施例1において、トルマリン1.28×10-3質量%
を含有したセリシン5質量%を用いる代わりに、予め化
粧料全質量基準で平均粒径0.7μmのトルマリン微粉
末3質量%とフィブロイン5質量%とを十分に混合した
ものを用いた(ただし、精製水量はそれらの残量)以外
は、実施例1と同様にして化粧料5種を調製した。これ
らを観察したところ、いずれもトルマリンの凝集は生ぜ
ず、均一に分散していた。この実施例4は、比較例3に
示すように、セリシン5質量%もフィブロイン5質量%
も使用しないで、トルマリン微粉末3質量%を使用した
試料ではトルマリンの凝集がみられたのに比較し、トル
マリンの凝集がみられず、均一に分散していた。
【0039】実施例5 実施例1において、トルマリン1.28×10-3質量%
を含有したセリシン5質量%を用いる代わりに、予め化
粧料全質量基準で平均粒径0.7μmのトルマリン微粉
末3質量%とセリシン5質量%及びフィブロイン5質量
%とを十分に混合したものを用いた(ただし、精製水量
はそれらの残量)以外は、実施例1と同様にして化粧料
5種を調製した。これらを観察したところ、いずれもト
ルマリンの凝集は生ぜず、均一に分散していた。この実
施例5は、比較例3に示すように、セリシン5質量%も
フィブロイン5質量%も使用しないで、トルマリン微粉
末3質量%を使用した試料ではトルマリンの凝集がみら
れたのに比較し、トルマリンの凝集がみられず、均一に
分散していた。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、皮膚の活性に著しい効
果を発揮するトルマリンを、凝集が生じることなく均質
に分散させてなる化粧料基剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マイナスイオンの発生状況を調べるための実
験装置の概要図。
【図2】 参考例1における各試料の活性試験結果を示
すグラフ。
【符号の説明】
1 送風ポンプ 2 試料活性器 3 試料装着部 4 発熱体 8 恒温槽 9 ビーカー 10 蒸留水 12 電気伝導計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA071 AA082 AA161 AA162 AB232 AC012 AC072 AC122 AC132 AC242 AC422 AC482 AC542 AC792 AC842 AD411 AD412 AD451 AD452 CC02 EE01 FF01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルマリン含有まゆ構成成分を配合した
    ことを特徴とする化粧料基剤。
  2. 【請求項2】 トルマリン含有まゆ構成成分が、トルマ
    リン微粒子を添加した餌料により育成された蚕により作
    出されたものである請求項1記載の化粧料基剤。
  3. 【請求項3】 トルマリン含有まゆ構成成分が、まゆ成
    分とトルマリン微粉末との混合物である請求項1記載の
    化粧料基剤。
  4. 【請求項4】 トルマリン含有まゆ構成成分が、トルマ
    リンを含むタンパク質である請求項1、2又は3記載の
    化粧料基剤。
  5. 【請求項5】 タンパク質がセリシン又はフィブロイン
    あるいはその両方である請求項4記載の化粧料基剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113648448A (zh) * 2021-08-16 2021-11-16 魏宇彤 一种能释放负氧离子液体的制作方法

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