JP2003160242A - シート搬送装置及び画像処理装置 - Google Patents

シート搬送装置及び画像処理装置

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JP2003160242A
JP2003160242A JP2001361190A JP2001361190A JP2003160242A JP 2003160242 A JP2003160242 A JP 2003160242A JP 2001361190 A JP2001361190 A JP 2001361190A JP 2001361190 A JP2001361190 A JP 2001361190A JP 2003160242 A JP2003160242 A JP 2003160242A
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sheet
dielectric
belt
sheet conveying
conveying device
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Yoshimitsu Nakane
義満 中根
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、給送装置の生産性を低下させるこ
となく、重送を起こさないよう信頼性を向上させたシー
ト搬送装置及び画像処理装置を提供することを目的とし
ている。 【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明に係
るシート搬送装置及び画像処理装置の代表的な構成は、
可撓性を有する誘電体に電圧を印加して、該誘電体に接
触したシート上に電荷を発生させ、該シートを静電的に
吸着、搬送するシート搬送装置において、前記誘電体の
シート吸着平面に当接、押圧し、該吸着平面を変形させ
る押圧部材を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、レーザービ
ームプリンタ、ファクシミリ等におけるシートを搬送す
るシート搬送装置、及び該シート搬送装置より給送され
るシート原稿の画像を読み取り、または給送されるシー
トに画像を記録する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からシートを積載束から分離給送す
る技術としては、ゴムローラやゴムベルトとシートの摩
擦力を利用した摩擦分離方式が知られている。しかし、
この方式ではゴムの劣化が大きいために、耐久性がない
ことが知られている。またエアの吸引力を利用して分離
するエア給送方式も知られており、摩擦を利用した分離
方式ではないため耐久性はあるが、装置が大掛かりとな
ってスペースをとること、及び騒音が大きいことが知ら
れている。
【0003】これらの欠点を是正する技術として静電吸
着力を利用したシート給送装置が、例えば特開平9-6703
3等に示されるように多数提案されている。この静電吸
着方式の給送装置においては誘電体ベルトに不平等電界
を形成し、誘電体ベルト上に所定ピッチの交番電荷を形
成する。そしてシートを誘電体ベルトに接触させること
によりシートの電位を上げて、シートに誘電体ベルトと
は反極性の電荷を形成する。この誘電体ベルトに形成さ
れた電荷とシートに形成された電荷はクーロン力により
引き合い、シートは誘電体ベルト上に吸着して1枚ずつ
分離搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成にあっては、吸着させようとするシートだけでなく、
2枚目以降のシートも誘電体ベルトに吸着してしまう。
これは2枚目以降の紙電荷が大きいために誘電体ベルト
に引かれてしまうためだと考えられる。この問題を解決
するために誘電体ベルトをシートに所定時間接触させる
ことによって2枚目以降のシートの吸着力を減衰させよ
うとしている。
【0005】図24は誘電体ベルトと吸着シートに働く吸
着力を実線で示し、誘電体ベルトと2枚目のシートに働
く吸着力を破線で示している。横軸が接触時からの時間
(以降吸着時間)で縦軸が各シートに加わる静電吸着力
である。グラフからもわかるようにこのシートは接触か
ら0.2秒もおけば2枚目のシート上に形成された電荷が
減衰し吸着力はほぼ0になる事がわかる。ただしシート
の種類、例えばカラートナーが画像形成された転写紙な
どはシートの体積抵抗率が大きくなるため、シート上に
載った電荷が時間おいてもなかなか減衰せずに、その結
果2枚目の吸着力も減衰しない。したがって、給送時に
シートの分離がうまくいかず、いわゆる重送が発生す
る。また2枚目上の電荷を減衰させるために吸着時間を
多く取りすぎると給送可能な枚数が著しく低下し、その
ような給送装置を搭載した画像形成装置の生産性も低下
する事になる。
【0006】上記問題点を解決する方法として図25に示
すように誘電体ベルト7を斜めに移動させた状態で停止
させておく構成が考えられる。このような分離方法をと
ることによって、誘電体ベルトに吸着した2枚目以降の
シートの腰を使って、シートを分離することができる。
しかし、このような分離方法を用いて図25に示すような
カールや折れを有するシートP1を吸着しようとした場
合、停止したシートのカールや折れの位置aにシートの
自重が集中する可能性がある。すなわち、このようなカ
ールや折れは2枚目以降のシートを分離するのには有利
に働くのであるが、1枚目の吸着したシートも誘電体ベ
ルト7から剥離してしまう可能性がある。
【0007】そこで本発明は、給送装置の生産性を低下
させることなく、重送を起こさないよう信頼性を向上さ
せたシート搬送装置及び画像処理装置を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るシート搬送装置及び画像処理装置の代
表的な構成は、可撓性を有する誘電体に電圧を印加し
て、該誘電体に接触したシート上に電荷を発生させ、該
シートを静電的に吸着、搬送するシート搬送装置におい
て、前記誘電体のシート吸着平面に当接、押圧し、該吸
着平面を変形させる押圧部材を設けたことを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】[第一実施形態]図1乃至図5は
本実施形態に係るシート搬送装置の分離動作を説明する
図、図6はベルトユニットの下視図、図7は帯電手段で
ある帯電ローラによる帯電パターン図、図8はシート搬
送装置の電気部品の配線経路を示す電気ブロック図、図
9はシートの分離状態を示した拡大断面図、図10は本実
施形態における電気部品のシーケンスチャート、図11は
本発明に係る分離方法を示した断面図、図12は分離時に
シートに加わる力を表した材料力学の知見を説明する
図、図13は分離時にシートに加わる力の計算値を示す図
である。
【0010】(シート搬送装置の構成)まず、図1及び
図6を用いて本実施形態に係るシート搬送装置の構成に
ついて説明する。図においてシート搬送装置である吸着
ベルトユニット1には、図6に示す側板2、3に、SUS
等の金属で作られGNDに接地された駆動ローラ4、従動
ローラ5を回動可能に支持している。駆動ローラ4はベ
ルト駆動モータ6(図8参照)から駆動を受けるように
している。この駆動ローラ4、従動ローラ5の間に、可
撓性を有する誘電体ベルト7を張架している。誘電体ベ
ルト7は、例えば厚み約75μm、体積抵抗率1.0×10^16
ΩcmのPI(ポリイミド)製のシームレスベルトを用いる
ことができる。従動ローラ5の誘電体ベルト7への付勢
は、図6に示すように圧縮コイルバネ8でローラ軸両端
のブッシュ9を矢印Bの方向へ、例えば約1kgで押圧す
る事で行う。ブッシュ9は圧縮コイルバネ8の付勢方向
へ移動可能なように構成されている。誘電体ベルト7へ
の駆動は駆動ローラ4に固定された駆動ギア10にベルト
駆動モータ6(図8参照)から駆動伝達される。
【0011】図6に示すように誘電体ベルト7の下面に
はPC(ポリカーボネート)等のプラスチック製のホルダ
ー11の内部に配置されたベアリングに片持ち圧入され、
回動可能に支持されたPOM(ポリアセタール)等のプラ
スチック製の押圧部材であるベルト昇降軸12が両側に配
置されている。ベルト昇降軸12は回動するローラであっ
て、その位置の詳細は後述するが、カールや折れがあっ
ても確実に分離できるように、シート先端からカールや
折れの長さである10mm以上に設定しているようにしてい
る。ホルダー11にはネジ穴11aが切ってあり、ここにネ
ジ(不図示)を配置し所定量回転させる事で、図中前後
方向へホルダー11及びベルト昇降軸12が所定量移動し、
誘電体ベルト7に対して接離可能に構成している。前述
したネジ(不図示)は、ベルト昇降モータ13(図8参
照)でパルス発振器14、モータドライバ15を介して回転
される。なお、図6に示す一点鎖線は給送可能なシート
の最大サイズを表している。またベルト昇降軸12は図1
の駆動ローラ4、従動ローラ5の両回転中心の中間点か
ら誘電体ベルト7への垂線上を移動するように構成して
いる。
【0012】誘電体ベルト7への帯電手段としては、誘
電体ベルト7を挟んで外周面に帯電ローラ16、内周面に
金属ローラ17を配置し、帯電ローラ16に高電圧を加える
事で行っている。高電圧は図7に示すような交流波、例
えばVpp=8kv、周波数60Hz程度をAC電源18(図8参照)
で出力することで行っている。帯電ローラ16は表面が1.
0×10^15Ωcmの導電性ゴムが形成されている。
【0013】(シート搬送装置の吸着分離動作)次にシ
ートPを吸着、分離、搬送する動作について図1〜図
5、図10を用いて説明する。図1において、まずAC電源
18から前述したバイアスの電圧が出力され、誘電体ベル
ト7上に交番電荷が形成される。この時、誘電体ベルト
7はシートの搬送方向へ駆動している。次にシートトレ
イ19上に積載されたシート束はトレイ昇降モータ20(図
8参照)の駆動によってリンク21が矢印A方向へ上昇す
ることによって上昇する。シートトレイ19の上部にはシ
ート面検知センサ22が配置され、シート束が上下方向へ
移動可能で回動するコロ22aを上昇させる事によりシー
ト面を検知する。シート束がシートトレイ19上に積載さ
れるとトレイ昇降モータ20が回転を開始し、シート束の
上面をシート面検知センサ22で検知されるとトレイ昇降
モータ20は停止し、シート束は所定高さまで上昇する。
この状態では誘電体ベルト7は停止状態にある。この
時、ベルト昇降軸12は誘電体ベルト7の下面から離間し
ている。
【0014】次に図2に示すようにシート束の上面に誘
電体ベルト7を接触させる。誘電体ベルト7がシート束
に接触させてから約0.2秒後、ベルト昇降モータ13(図
8参照)を所定回転させ、図3に示すように昇降軸12を
誘電体ベルト7の内面方向へ移動させる。移動量はベル
トへの侵入量で約3mm程度が好ましい。またこの侵入量
は給送するシートの種類もしくはシート厚、使用環境な
どを検知して制御するようにしても良い。そしてこの状
態で約0.5秒停止させてシートの分離を行う。
【0015】この時の誘電体ベルト7及びシートP上の
電荷の状態を示した図が図9(a)〜図9(c)である。図9(a)
に示すように誘電体ベルト7上に形成された交番電荷
a,bにより、図に示すようなループ状の電界cが形成
される。この電界cによりシートP1の内部で分極がな
され、その結果シートP1の表面にも図に示すような電
荷d,eが両側に形成される。シートP1に形成された
上面の電荷d,eと誘電体ベルト7に形成された下面の
電荷a,bによりクーロン力による吸引力が得られ、シ
ートP1は誘電体ベルト7へ吸引される。
【0016】誘電体ベルト7にはシートP1に多く電荷
が載るように交番電荷a,bを形成しているのだが、そ
の下のシートP2にも少量ではあるが分極により電荷
f,gが両側に形成される。その結果、シートP2の上
面の電荷と誘電体ベルト7の下面の電荷で吸引力が得ら
れ、シートP2にも誘電体ベルト7方向へ吸引されてし
まう。
【0017】そこで本発明ではシートの吸着面に凹凸を
形成させることでシートの分離を促すようにしている。
すなわち図9(b)に示すように誘電体ベルト7およびシー
トP1、P2をたわむように変形させる事で、シートP
2には分離方向(矢印C方向)へ復元力が働き、シート
P2は図9(c)に示すようにP1から分離される。なおシ
ートP1も同様に変形しているので誘電体ベルト7から
剥離する可能性があるが、シートP1と誘電体ベルト7
との吸着力F1は変形復元力F2よりも充分に大きく、
剥離しないように設定している。すなわちF1−F2≫
0関係が成り立つように設定している。またこの分離動
作の時、ベルト昇降軸12を約1mm程度上下に揺動させ、
分離を促すようにしても良い。
【0018】次に図3の状態でトレイ昇降モータ20(図
8参照)を駆動し、図4に示すようにシートトレイ19を
矢印D方向へ所定量下降させる。そしてベルト駆動モー
タ6(図8参照)を駆動し、誘電体ベルト7を図5に示
すように矢印F方向へ駆動しシートP1を搬送する。そ
の後、シートP1は引き抜きローラ23に挟持されて搬送
される。シートP1の後端がシート検知センサ24によっ
て検知されたらベルト駆動モータ6を停止し、ベルト昇
降モータ13(図8参照)を駆動してベルト昇降軸12をも
との位置に戻す(図1参照)。連続給送時は図1〜図5
の動作を繰り返す。引き抜きローラ23は給送中、常時回
転している。
【0019】なお、図8に示すベルト駆動モータ6、ト
レイ昇降モータ20、ベルト昇降モータ13はパルス発振器
14から各々に所定パルスを発振し、モータドライバ15に
よって駆動されている。これらの電気部品はCPU25に
よって制御コントロールされ、上記吸着、分離、搬送動
作を行っている。
【0020】上記説明した如く、誘電体のシート吸着面
に接離自在の押圧部材を当ててベルト内周面方向へ侵入
させるよう構成したことにより、誘電体に吸着したシー
トを変形させ、2枚目以降のシートの分離性を向上させ
ることができる。また図11に示すように、押圧部材が誘
電体を変形させる位置を吸着したシートの先端から10mm
以上シートの後端方向に位置するよう構成したことによ
り、従来例において図25に示したようにカールや折れの
影響を受けにくく、シートの吸着を阻害せずに確実に分
離を行うことができる。
【0021】また材料力学の知見によれば図12(a)に示
すような両端支持はりの中央に荷重Wを加える場合と、
図12(b)に示す片持ち梁で自由端に荷重Wを加える場合
では、同じレバー長Lで同じ撓みδとすると、図12(a)
に示す両端支持梁は図12(b)に示す片持ち梁の約16倍の
荷重Wで撓む。すなわち本発明においては、図25に示し
た片持ち梁の状態でシート分離を行うのではなく、図11
に示す両端支持梁でシートの分離を行うものである。図
13は本発明者が80g/mm^2、A4(210×297×0.086mm)をガ
ーレー法にてシートの剛性を測定し、その結果を図12
(a)、図12(b)に示す式に代入して得た結果である。な
お、縦弾性係数E=406125g/mm^2、断面2次モーメントI=
0.015742386(mm^3)でそれぞれについて計算をした。図1
3の実線は図12(a)に示す両端支持梁、すなわち本発明で
の分離方法であり、破線は図12(b)に示す片持ち梁での
分離方法である。この結果からも実線で示す本発明の作
用は明らかである。
【0022】[第二実施形態]本発明に係るシート搬送
装置及び画像処理装置の第二実施形態について、図を用
いて説明する。図14乃至図20は本実施形態に係るシート
搬送装置の分離動作を説明する図、図21はベルトユニッ
トの下視図、図22は本実施形態における電気部品のシー
ケンスチャートであって、上記第一実施形態と説明の重
複する部分については同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0023】上記第一実施形態に対し、本実施形態に係
るシート搬送装置26は、分離給送後に回動動作を行う点
において異なっている。図21に示すように駆動ローラ27
の延長上には電磁クラッチ28が設けられ、ギア29により
伝達される駆動の伝達、非伝達を切り替えられるように
構成している。駆動ローラ27を回転中心として扇状のギ
ア60が配置され、扇状のギア60はシート搬送装置26の側
板30に固定されている。扇状のギア60はベルトユニット
回動モータ32のギア31に噛合して駆動連結されている。
すなわち、シート搬送装置26は駆動ローラ27を中心に回
動可能に構成されている。
【0024】次にシートPを吸着、分離、搬送する動作
について図14〜図20、図22を用いて説明する。まず図14
に示すようにAC電源18から高圧バイアスが出力され、帯
電ローラ16によって駆動している誘電体ベルト7上に交
番電荷が形成される。この時、昇降軸12は誘電体ベルト
7より離間している。そして、ベルトユニット回動モー
タ32に駆動信号が入力され、シート搬送装置26は矢印F
方向へ下降する。シート搬送装置26の誘電体ベルト7の
シート吸着面が水平になった時、ベルトユニット回動モ
ータ32は停止する。また、シートトレイ19は実施例1と
同様に上昇し、図15の状態で誘電体ベルト7およびシー
トトレイ19は停止する。そして第一実施形態と同様に、
図16に示すようにベルト昇降軸12を誘電体ベルト7の内
面方向へ侵入させ、図17に示すようにシートトレイ19を
矢印D方向へ所定量下降させる。
【0025】ここで図18に示すように、誘電体ベルト7
に侵入していたベルト昇降軸12を誘電体ベルト7より離
間させる。そして、図19に示すようにシート搬送装置26
を矢印H方向へ回動させる。その後、誘電体ベルト7を
駆動しシートPを搬送する。
【0026】[第三実施形態]本発明に係るシート搬送
装置及び画像処理装置の第三実施形態について、図を用
いて説明する。図23は本実施形態に係る画像処理装置の
全体構成図であって、上記第一実施形態と説明の重複す
る部分については説明を省略する。
【0027】図23に示す画像処理装置35は電子写真方式
を採用した複写機であって、装置上部の画像読取部には
本発明を適用した自動原稿読取装置33、画像読取手段で
ある原稿読取部36を有し、装置下部の画像形成部に本発
明を適用した給送装置34、画像形成手段である感光体ド
ラム40、現像部41等を有している。
【0028】画像読取部において積載された原稿は自動
原稿読取装置33によって給送、搬送され、原稿読取部36
によって画像を読みとられ、原稿台ベルト37によって原
稿台38上を搬送し、排出トレイ39上に排出される。読み
とられた画像情報に従って感光体ドラム40上に潜像が形
成され、現像部41によってトナー像に画像形成される。
カセット46に載置されたシートPは給送装置34によって
分離給送され、転写パス42を経由して転写分離部43へと
搬送される。転写分離部43で画像形成されたトナー像を
転写されたシートPは搬送部44、定着装置45を経由して
画像処理装置35の外部へ排出される。
【0029】
【発明の効果】上記説明した如く、本発明に係るシート
搬送装置及び画像処理装置においては、誘電体のシート
吸着面に接離自在の押圧部材を当ててベルト内周面方向
へ侵入させるよう構成したことにより、誘電体に吸着し
たシートを変形させ、2枚目以降のシートの分離性を向
上させることができる。従って吸着時間を短くすること
が可能となり、給送装置の生産性、及びこれを搭載した
画像処理装置の生産性を向上させることができる。
【0030】また分離性が向上することにより、従来の
静電給送装置では分離ができなかった様々なシート、原
稿を吸着給送することが可能となる。例えば原稿の抵抗
が高いカラー原稿や製図用原図のように薄い紙でも分離
する事ができるようになるため、画像処理装置の使用用
途を拡大することができる。
【0031】さらに、給送の信頼性が向上することか
ら、原稿分離において本発明に係るシート搬送装置を適
用することにより、使用者の印象を向上させることがで
きる。原稿を痛めることは使用者の印象を著しく悪く
し、ひいてはメーカーの信頼性まで失墜させる可能性が
あるため、この効果はきわめて重要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係るシート搬送装置の分離動作
を説明する図である。
【図2】第一実施形態に係るシート搬送装置の分離動作
を説明する図である。
【図3】第一実施形態に係るシート搬送装置の分離動作
を説明する図である。
【図4】第一実施形態に係るシート搬送装置の分離動作
を説明する図である。
【図5】第一実施形態に係るシート搬送装置の分離動作
を説明する図である。
【図6】第一実施形態に係るベルトユニットの下視図で
ある。
【図7】帯電手段である帯電ローラによる帯電パターン
図である。
【図8】シート搬送装置の電気部品の配線経路を示す電
気ブロック図である。
【図9】シートの分離状態を示した拡大断面図である。
【図10】第一実施形態に係る電気部品のシーケンスチ
ャートである。
【図11】本発明に係る分離方法を示した断面図であ
る。
【図12】分離時にシートに加わる力を表した材料力学
の知見を説明する図である。
【図13】分離時にシートに加わる力の計算値を示す図
である。
【図14】第二実施形態に係るシート搬送装置の分離動
作を説明する図である。
【図15】第二実施形態に係るシート搬送装置の分離動
作を説明する図である。
【図16】第二実施形態に係るシート搬送装置の分離動
作を説明する図である。
【図17】第二実施形態に係るシート搬送装置の分離動
作を説明する図である。
【図18】第二実施形態に係るシート搬送装置の分離動
作を説明する図である。
【図19】第二実施形態に係るシート搬送装置の分離動
作を説明する図である。
【図20】第二実施形態に係るシート搬送装置の分離動
作を説明する図である。
【図21】第二実施形態に係るベルトユニットの下視図
である。
【図22】第二実施形態に係る電気部品のシーケンスチ
ャートである。
【図23】第三実施形態に係る画像処理装置の全体構成
図である。
【図24】誘電体ベルトと吸着シートに働く吸着力を示
す図である。
【図25】従来例に係る分離方法を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
P …シート 1 …吸着ベルトユニット 2 …側板 3 …側板 4 …駆動ローラ 5 …従動ローラ 6 …ベルト駆動モータ 7 …誘電体ベルト 8 …圧縮コイルバネ 9 …ブッシュ 10 …駆動ギア 11 …ホルダー 11a …ネジ穴 12 …ベルト昇降軸 13 …ベルト昇降モータ 14 …パルス発振器 15 …モータドライバ 16 …帯電ローラ 17 …金属ローラ 18 …AC電源 19 …シートトレイ 20 …トレイ昇降モータ 21 …リンク 22 …シート面検知センサ 22a …コロ 23 …引き抜きローラ 24 …シート検知センサ 25 …CPU 26 …シート搬送装置 27 …駆動ローラ 28 …電磁クラッチ 29 …ギア 30 …側板 31 …ギア 32 …ベルトユニット回動モータ 33 …自動原稿読取装置 34 …給送装置 35 …画像処理装置 36 …原稿読取部 37 …原稿台ベルト 38 …原稿台 39 …排出トレイ 40 …感光体ドラム 41 …現像部 42 …転写パス 43 …転写分離部 44 …搬送部 45 …定着装置 46 …カセット 60 …扇状のギア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する誘電体に電圧を印加し
    て、該誘電体に接触したシート上に電荷を発生させ、該
    シートを静電的に吸着、搬送するシート搬送装置におい
    て、 前記誘電体のシート吸着平面に当接、押圧し、該吸着平
    面を変形させる押圧部材を設けたことを特徴とするシー
    ト搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧部材とは、回動するローラであ
    ることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧部材は、前記誘電体に接離可能
    に設けられ、該押圧部材の前記誘電体に対する位置を移
    動するための駆動手段を備えていることを特徴とする請
    求項1記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧部材が誘電体ベルトを変形させ
    る位置は、吸着したシートの先端からシートの後端方向
    に10mm以上に設定したことを特徴とする請求項1記載の
    シート搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項記載のシ
    ート搬送装置と、 画像読取手段又は画像形成手段とを有することを特徴と
    する画像処理装置。
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