JP2003159690A - ハンド駆動機構およびそれを用いたロボット - Google Patents

ハンド駆動機構およびそれを用いたロボット

Info

Publication number
JP2003159690A
JP2003159690A JP2001361081A JP2001361081A JP2003159690A JP 2003159690 A JP2003159690 A JP 2003159690A JP 2001361081 A JP2001361081 A JP 2001361081A JP 2001361081 A JP2001361081 A JP 2001361081A JP 2003159690 A JP2003159690 A JP 2003159690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide
dust
hand
base
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001361081A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Hashimoto
康彦 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001361081A priority Critical patent/JP2003159690A/ja
Publication of JP2003159690A publication Critical patent/JP2003159690A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動系から発生する粉塵による作業対象物の
汚染を効果的に抑制でき、かつ大型化が容易で重量負荷
搬送の実施が容易なハンド駆動機構およびそれを用いた
ロボットを提供する。 【解決手段】 箱型構造の基部50と、該基部50の側
面に配設された所要数のスライド部を有する多段式スラ
イド機構と、該多段式スライド機構の最外側のスライド
部70に配設されたハンドなどのエンドエフェクタとを
備え、前記多段式スライド機構の最内側のスライド部6
0は、前記基部50の側面に摺動自在かつ粉塵が噴出し
ないようにして装着され、各スライド部60,70は、
それより内側のスライド部の側面に摺動自在かつ粉塵が
噴出しないようにして装着されるとともに、基部50お
よび/または各スライド部60,70に粉塵を除去する
粉塵除去機構90,91を設けるようにしてなるもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハンド駆動機構およ
びそれを用いたロボットに関する。さらに詳しくは、半
導体製造設備および液晶製造設備などのクリーンルーム
で使用される、動作時の発塵が抑制されたハンド駆動機
構およびそれを用いたロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クリーンルームで使用されるロボ
ット(以下、クリーンロボットという)は、動作時の発
塵を抑制するための様々な対策が施されるている。
【0003】図6に従来のクリーンロボットの一例を示
し、このクリーンロボット100は、作業対象物として
のワークW´を把持するエンドエフェクタとしてのハン
ドH´と、このハンドH´を鉛直上下方向に駆動する鉛
直駆動軸110と、鉛直駆動軸110の頂部に設けられ
ハンドH´を水平方向に駆動する作業軸ユニット120
とから構成されている。
【0004】鉛直駆動軸110は、フレーム111、す
なわち第1フレーム111aおよび第2フレーム111
bから構成されており、第1フレーム111aの側面内
側に設けられたボールねじ機構(不図示である)により
第2フレーム111bが第1フレーム111aに対して
昇降されるものとされる。
【0005】作業軸ユニット120は、鉛直駆動軸11
0頂部に旋回自在に設けられた直動フレームベース12
1と、この直動フレームベース121の上方に、この直
動フレームベース121に対して駆動機構130により
直線的に駆動されるように設けられる移動ベース122
とから構成される。
【0006】駆動機構130はモータ131と駆動ベル
ト132とから構成され、モータ131が発生する回転
駆動力を駆動ベルト132を介して移動ベース122に
伝達して、移動ベース122を直動フレームベース12
1に対して直線的に駆動するものとされる。
【0007】このような直動型の作業軸ユニット120
は高剛性にすることが容易であり、振動の発生を抑制し
て、ロボットの高速化、大型化および重量負荷搬送を実
施させることが容易となるという利点がある。しかしな
がら、このような直動型の作業軸ユニット120におい
ては、摺動部分などからの粉塵(パーティクル)の発生
を抑制することが困難であり、したがって、クリーンロ
ボットとして用いる場合には、粉塵によるワークW´の
汚染を防止するための特別の配慮が必要となるという問
題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、駆動系から発生
する粉塵による作業対象物の汚染を効果的に抑制でき、
かつ大型化が容易で重量負荷搬送の実施が容易なハンド
駆動機構およびそれを用いたロボットを提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のハンド駆動機構
は、箱型構造の基部と、該基部の側面に配設された所要
数のスライド部を有する多段式スライド機構と、該多段
式スライド機構の最外側のスライド部に配設されたハン
ドなどのエンドエフェクタとを備えてなるハンド駆動機
構であって、前記多段式スライド機構の最内側のスライ
ド部は、前記基部の側面に摺動自在かつ粉塵が噴出しな
いようにして装着され、各スライド部は、それより内側
のスライド部の側面に摺動自在かつ粉塵が噴出しないよ
うにして装着されるとともに、基部および/または各ス
ライド部に粉塵を除去する粉塵除去機構を設けるように
してなることを特徴とする。
【0010】本発明のハンド駆動機構においては、基部
の側面および/または各スライド部の側面がラビリンス
構造とされ、それにより粉塵が噴出しないようされてな
るのが好ましい。
【0011】また、本発明のハンド駆動機構において
は、粉塵除去機構が、スライド部内部の粉塵をロボット
の鉛直駆動軸内部に排出するようされてなるのが好まし
く、粉塵除去機構が、スライド部内部の粉塵を濾過する
ようされてなるのも好ましい。
【0012】さらにまた、本発明のハンド駆動機構にお
いては、粉塵除去機構が、粉塵濾過後の流体をハンドと
逆方向に排出するようされてなるのが好ましく、スライ
ド部がベルト駆動により摺動させられてなるのも好まし
い。また、基部の両側にスライド機構が配設されてなる
ようにしてもよい。
【0013】しかして、本発明のハンド駆動機構は、上
下方向に伸縮自在とされた上下方向駆動軸の駆動端側に
取付けられ、ハンドなどのエンドエフェクタを水平方向
に駆動する水平方向駆動軸を備えるロボットに適用され
るものとされる。
【0014】
【作用】本発明は前記の如く構成されているので、高剛
性化・大型化は容易であるが粉塵によるワークの汚染が
問題となり易い直動型のハンド駆動機構において、粉塵
によるワークなどの作業対象物の汚染を効果的に防止す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
【0016】図1に、本発明の実施形態1に係るロボッ
トの概略構成を示す。このロボットAは例えば液晶ディ
スプレイ装置製造設備のクリーンルーム内でガラスなど
のワークWを搬送するために使用されるものであって、
鉛直駆動軸(鉛直駆動機構)11と、この鉛直駆動軸1
1の駆動端に支持される水平駆動軸ユニット(水平駆動
機構)20とを備えてなるものとされる。
【0017】鉛直駆動軸11は、中空のフレーム(軸分
割体)12、すなわち第1フレーム12aおよび第2フ
レーム12bから構成され、第2フレーム12bが第1
フレーム12aに対して上下して全体として伸縮すると
ともに、第2フレーム12bが第1フレーム12aに対
して回動して、水平駆動軸ユニット20を旋回させるも
のとされる。
【0018】水平駆動軸ユニット20は、2つのハンド
Hをそれぞれ水平方向に駆動する2組のアーム21、2
2から構成される。
【0019】各アーム21、22は、鉛直駆動軸11の
第2フレーム12b頂部に装着される、縦長のほぼ直方
体形状を有する基部50を共用するものとされ、この基
部50の両側方にそれぞれ配され基部50によって水平
方向に摺動自在に支持される、縦長のほぼ直方体形状を
有する第1スライド部60と、各第1スライド部60の
反基部50側側方に配され、各第1スライド部60によ
って水平方向に摺動自在に支持されかつ各第1スライド
部60とは独立して駆動される第2スライド部70とか
ら構成されている。すなわち、各アーム21、22はそ
れぞれ、基部50に対して第1スライド部60が水平方
向に直動し、各第1スライド部60に対して第2スライ
ド部70が同一方向に直動する2段階の直動機構とされ
ている。
【0020】次に、図2〜図5を図1とともに参照して
各アーム21、22の構造をさらに詳細に説明する。こ
こで、図2は、図1(a)のI−I´断面図を示し、図
3は、図2のJ−J´断面図を示し、図4は、図2のK
−K´断面図を示す。また、図5は、各部における空気
の流れを明瞭にするために、各アームにおける構造を一
部簡略化して示したものである。なお、図2では、一方
アームの構成のみを示し、他方アームの構成要素および
その駆動機構は図示省略している。
【0021】基部50は、この基部50の骨格をなす、
ほぼ長方形形状の横断面を有する縦長筒形の基部フレー
ム51と、基部フレーム51周辺で発生する粉塵の飛散
を防止するために基部フレーム51と粉塵発生箇所とを
全体的に覆うように設けられる、縦長のほぼ直方体形状
を有する基部カバー52とを主要構成要素としてなる。
また、基部50は、基部フレーム51周辺で発生した粉
塵が基部カバー52から外部に洩出してワークWを汚染
するのを防止するために、基部カバー52内部から粉塵
を除去する粉塵除去機構90を備えるものとされる。こ
の粉塵除去機構90については後で詳細に説明する。
【0022】基部フレーム51の両側面には、基部フレ
ーム51のほぼ全長に亘って各アーム21、22の第1
スライド部60を摺動可能に支持するためのレール53
が設けられている。
【0023】また、基部カバー52の両側壁には基部フ
レーム51に各第1スライド部60を支持させる係合用
部材を通すように、この基部カバー52の全長よりもや
や短い長さの長方形形状を有する各開口部54a,54
bが設けられる。また基部カバー52内部には、各開口
部54a、54bをラビリンス状に塞ぐように長方形形
状の金属製の仕切り板55a,55bが基部カバー52
の全長に亘って張り渡されている。
【0024】各仕切り板55a,55bは、開口部54
a,54bよりも大きな幅を有するものとされ、開口部
54a,54bと全面的に重なるように、開口部54
a,54bとは所定間隔を隔てて配設される。これによ
って、各開口部54a,54bは各仕切り板55a,5
5bによりラビリンス状に塞がれる。つまり、基部50
の側面開口はラビリンス構造とされて、粉塵の噴出防止
が図られている。
【0025】また、基部フレーム51の両側にはそれぞ
れ、基部フレーム51の一端側に設けられた各モータ
(不図示である)と、他端側に設けられた各ローラ(不
図示である)と、これらモータとローラとの間に張り渡
されたエンドレスベルトからなる各駆動用ベルト81
(図2では、一方のみ図示)とから構成される第1スラ
イド部駆動機構が設けられている。
【0026】この第1スライド部駆動機により直動する
ように駆動される第1スライド部60は、ほぼ長方形形
状の横断面を有する縦長筒形の第1スライド部フレーム
61と、第1スライド部フレーム61周辺で発生する粉
塵の飛散を防止するために第1スライド部フレーム61
とその周辺の粉塵発生箇所を全体的に覆うように設けら
れる第1スライド部カバー62とを主要構成要素として
なる。また、第1スライド部60は、第1スライド部フ
レーム61周辺で発生した粉塵が第1スライド部カバー
62の外部に洩出してワークWを汚染するのを防止する
ために、第1スライド部カバー62内部から粉塵を除去
する粉塵除去機構91を備えるものとされる。この粉塵
除去機構91については後で詳細に説明する。
【0027】第1スライド部フレーム61の基部50側
側面には、第1スライド部60を基部50にスライド自
在に支持させる係合部63が設けられている。この係合
部63は、レール53と摺動可能に係合するガイド63
aと、ガイド63aがレール53と係合した状態で仕切
り板55aが挿通される中通し孔63bと、前記第1ス
ライド部駆動機構の駆動用ベルト81と係合するベルト
係合部63cとを有するものとされる。
【0028】一方、第1スライド部フレーム61の反基
部50側側面には、第1スライド部フレーム61のほぼ
全長に亘って第2スライド部70を摺動自在に支持する
ためのレール64が設けられている。また、レール64
と対向する、第1スライド部カバー62の反基部50側
側壁には、第1スライド部フレーム61に第2スライド
部70を支持させるための係合用部材を通すように、第
1スライド部カバー62の全長よりもやや短い長さの長
方形形状を有する開口部65が設けられている。また、
第1スライド部カバー62内部には、開口部65をラビ
リンス状に塞ぐように長方形形状の金属製の仕切り板6
6が第1スライド部カバー62の全長に亘って張り渡さ
れている。
【0029】仕切り板66は、開口部65よりも大きな
幅を有するものとされ、開口部65と全面的に重なるよ
うに、開口部65とは所定間隔を隔てて配設される。こ
れによって、開口部65は仕切り板66によりラビリン
ス状に塞がれる。つまり、第1スライド部60の側面開
口はラビリンス構造とされて、粉塵の噴出防止が図られ
ている。
【0030】また、第1スライド部フレーム61の反基
部50側には、第1スライド部フレーム61の一端側に
設けられたモータ67と、他端側に設けられたローラ6
8と、これらモータ67とローラ68との間に張り渡さ
れたエンドレスベルトからなる駆動用ベルト69とから
構成される第2スライド部駆動機構が設けられている。
【0031】第2スライド部駆動機構により駆動される
第2スライド部70は、ハンドHを基部50および第1
スライド部60の上方で支持するハンド支持部71と、
第2スライド部70を第1スライド部60にスライド自
在に支持させる係合部72とから構成される。この係合
部72は、レール64と摺動可能に係合するガイド72
aと、ガイド72aがレール64と係合した状態で仕切
り板66が挿通される中通し孔72bと、前記第2スラ
イド部駆動機構の駆動用ベルト69と係合するベルト係
合部72cとを有するものとされる。
【0032】次に、基部50および第1スライド部60
にそれぞれ設けられる粉塵除去機構の動作を説明する。
【0033】図3および図5に示すように、基部50の
粉塵除去機構90は、基部50内部で発生した粉塵を垂
直駆動軸11のフレーム12を介して例えばクリーンル
ーム外部に排出するものとされる。すなわち、粉塵除去
機構90は、図3の矢印B1〜B8で示す向きに送風する
ファン90a、90bと、基部フレーム51の下壁に穿
設され基部フレーム51内部と垂直駆動軸11のフレー
ム12内部とを連通させる大径の連通孔90cと、基部
フレーム51の両側面にレール53に沿って基部フレー
ム51の全長に亘って多数設けられる丸孔90dと、基
部カバー52内部底面に溜まる粉塵を吸引するように基
部フレーム51下部に多数設けられる下部吸引孔90e
と、連通孔90cの上方に設けられ各ファン90a、9
0bによる送風が連通孔90cを介してフレーム12b
内部に流れ込むように風向を調整する各風向調整板91
fとから構成されてなる。
【0034】しかして、各ファン90a、90bの送風
により各丸孔90dおよび各下部吸引口90eを介して
基部フレーム51内部に空気が流入し、これに伴ってレ
ール53とガイド63aとの摩擦や駆動ベルトとローラ
との摩擦などにより発生した粉塵の大部分が各丸孔90
dを介して直ちに基部フレーム51内部に吸引されると
もに、カバー52底面に溜まる粉塵も下部吸引口90e
を介して基部フレーム51内部に吸引され、連通孔90
cから垂直駆動軸11のフレーム12内部を介してクリ
ーンルーム外部に排出される。また、例えばフレーム5
1上方に設けられる各種ケーブル類を収納するためのケ
ーブルベア(登録商標)90gに溜まる粉塵も各ファン
90a,90bの送風により丸孔90dおよび下部吸引
孔90eを介して基部フレーム51内部に吸引され、前
記経路でクリーンルーム外部に排出される。これによっ
て、粉塵が基部カバー52内部から外部に洩出しないよ
うに除去することができ、粉塵によるワークWの汚染を
効果的に防止することができる。
【0035】一方、第1スライド部60の粉塵除去機構
91は、第2スライド部カバー62内部の粉塵を濾過す
ることによって除去するものとされる。すなわち、粉塵
除去機構91は、第1スライド部フレーム61内部に吸
引口が下方に向かって開口するように配設される各ファ
ン装置91a、91bと、各ファン装置91a、91b
により吸引された粉塵を濾過する各HEPAフィルタ9
1c、91dと、濾過後の空気を第2スライド部カバー
62外部に排出するように第2スライド部フレーム下壁
に設けられた各排出孔91e、91fと、第1スライド
部フレーム61の反基部50側側壁にレール64に沿う
ように多数設けられる丸孔91gと、第1スライド部カ
バー62の床面に溜まる粉塵を吸引するように第1スラ
イド部フレーム61の下部に多数設けられる下部吸引孔
91hとから構成される。
【0036】しかして、各ファン91a、91bの送風
により各丸孔91gおよび各下部吸引孔91hを介して
第1スライド部フレーム61内部に空気が流入し、これ
に伴ってレール64とガイド72aとの摩擦や駆動ベル
トとローラとの摩擦などにより発生した粉塵が大部分直
ちに各丸孔91gを介して第1スライド部フレーム61
内部に吸引されるともに、カバー62底面に溜まる粉塵
も各下部吸引孔91hを介して第1スライド部フレーム
61内部に吸引され、各ファン装置91a、91bから
各HEPAフィルタ91c、91dに送られる。各HE
PAフィルタ91c、91dに送られた粉塵は、HEP
Aフィルタ91c、91dで濾過されて濾過後の空気が
各排出孔91e、91fを介して第1スライド部60下
方に排出される。また、例えばフレーム61上方に設け
られる各種ケーブル類を収納するためのケーブルベア9
1iに溜まる粉塵も各ファン装置91a、91bの送風
により丸孔91gや下部吸引孔91hを介して基部フレ
ーム51内部に吸引され、前記経路で第1スライド部6
0下方に排出される。これによって、第1スライド部カ
バー62内部から粉塵を除去することができるととも
に、HEPAフィルタ91c、91dにより除去されな
かったわずかの粉塵もワークWの保持されている方向と
は逆方向に排出されるので簡単な構成でワークWの汚染
を極力抑えることが可能となる。
【0037】このように、本実施形態のロボットAは、
各スライド部60,70を直動させるための駆動機構な
どで発生し各カバー52,62内部に溜まる粉塵を、フ
ァン送風を利用した粉塵除去機構90、91により除去
するようにしているので、比較的安価で簡単な構成によ
り、各スライド部60,70の粉塵を除去することがで
き、各カバー52,62から粉塵が洩出してワークWが
汚染されるのを防止することができる。
【0038】以上本発明を実施形態に基づき説明した
が、本発明はこれに限られるものではなく、種々改変が
可能である。例えば、水平直動機構20は2段階のスラ
イド部60,70に限定される必要はなく多段階のもの
とされてもよい。また、水平直動機構は片側のみとされ
てもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
直動機構などのスライド機構からの粉塵の発生・飛散を
効果的に抑制することができるという優れた効果を奏す
る。これによって、高剛性化・大型化および重量負荷搬
送の実施が容易な直動型のアームを備えさせたロボット
からの発塵を効果的に抑制することができるという効果
も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のロボットの概略構成を示
す3面図であって、同(a)は上面図を示し、同(b)
は正面図を示し、同(c)は側面図を示す。
【図2】水平駆動軸ユニットの詳細を説明する、図1
(a)のI−I´断面図である。
【図3】第1スライド部内部の詳細を説明する、図2の
J−J´断面図である。
【図4】第2スライド部内部の詳細を説明する、図2の
K−K´断面図である。
【図5】ロボット各部における空気の流れを説明する断
面図である。
【図6】従来のクリーンロボットの概略斜視図である。
【符号の説明】
A ロボット 11 鉛直駆動軸 20 水平駆動軸ユニット 21、22 アーム 50 基部 60 第1スライド部 70 第2スライド部 90、91 粉塵除去機構

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱型構造の基部と、該基部の側面に配設
    された所要数のスライド部を有する多段式スライド機構
    と、該多段式スライド機構の最外側のスライド部に配設
    されたハンドなどのエンドエフェクタとを備えてなるハ
    ンド駆動機構であって、 前記多段式スライド機構の最内側のスライド部は、前記
    基部の側面に摺動自在かつ粉塵が噴出しないようにして
    装着され、 各スライド部は、それより内側のスライド部の側面に摺
    動自在かつ粉塵が噴出しないようにして装着されるとと
    もに、 基部および/または各スライド部に粉塵を除去する粉塵
    除去機構を設けるようにしてなることを特徴とするハン
    ド駆動機構。
  2. 【請求項2】 基部の側面および/または各スライド部
    の側面がラビリンス構造とされ、それにより粉塵が噴出
    しないようされてなることを特徴とする請求項1記載の
    ハンド駆動機構。
  3. 【請求項3】 粉塵除去機構が、スライド部内部の粉塵
    をロボットの鉛直駆動軸内部に排出するようされてなる
    ことを特徴とする請求項1記載のハンド駆動機構。
  4. 【請求項4】 粉塵除去機構が、スライド部内部の粉塵
    を濾過するようされてなることを特徴とする請求項1記
    載のハンド駆動機構。
  5. 【請求項5】 粉塵除去機構が、粉塵濾過後の流体をハ
    ンドと逆方向に排出するようされてなることを特徴とす
    る請求項4記載のハンド駆動機構。
  6. 【請求項6】 スライド部がベルト駆動により摺動させ
    られてなることを特徴とする請求項1記載のハンド駆動
    機構。
  7. 【請求項7】 基部の両側にスライド機構が配設されて
    なることを特徴とする請求項1記載のハンド駆動機構。
  8. 【請求項8】 上下方向に伸縮自在とされた上下方向駆
    動軸の駆動端側に取付けられ、ハンドなどのエンドエフ
    ェクタを水平方向に駆動する水平方向駆動軸を備えるロ
    ボットであって、 前記水平方向駆動軸が、請求項1ないし請求項6に記載
    のハンド駆動機構とされてなることを特徴とするロボッ
    ト。
JP2001361081A 2001-11-27 2001-11-27 ハンド駆動機構およびそれを用いたロボット Withdrawn JP2003159690A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361081A JP2003159690A (ja) 2001-11-27 2001-11-27 ハンド駆動機構およびそれを用いたロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361081A JP2003159690A (ja) 2001-11-27 2001-11-27 ハンド駆動機構およびそれを用いたロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003159690A true JP2003159690A (ja) 2003-06-03

Family

ID=19171794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001361081A Withdrawn JP2003159690A (ja) 2001-11-27 2001-11-27 ハンド駆動機構およびそれを用いたロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003159690A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010500184A (ja) * 2006-08-11 2010-01-07 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド ロボット・リスト・アセンブリの為の方法および装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010500184A (ja) * 2006-08-11 2010-01-07 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド ロボット・リスト・アセンブリの為の方法および装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950001099B1 (ko) 반도체웨이퍼용 이송로보트
JP5416666B2 (ja) 安全キャビネット
WO2017046884A1 (ja) 削り加工装置
JP2006352099A (ja) 基板検査装置
US7393373B1 (en) Portable clean molding apparatus and method of use
EP4056095A1 (en) Cleaning apparatus
JP2003159690A (ja) ハンド駆動機構およびそれを用いたロボット
JP2004269214A (ja) 浄化空気通風式の保管設備
JP2008074542A (ja) 昇降装置
JP3302795B2 (ja) エアシャワー装置
JP2663584B2 (ja) 作業機構の直線搬送装置
JP3538671B2 (ja) ハンド駆動機構およびそれを用いたロボット
JP4062437B2 (ja) 基板洗浄装置および基板処理施設
KR102437862B1 (ko) 웨이퍼용 카세트 클리닝 장치
JP2002336749A (ja) 自動車用の循環式塗装ブース装置
JPH1187204A (ja) 半導体ウエハ処理装置用クリーンルームシステム
WO2019207877A1 (ja) 安全キャビネット
JP2007171730A (ja) レチクルクリーニング装置
JP2004069223A (ja) 可搬式集塵装置
CN220901268U (zh) 吹气除油装置
CN212098919U (zh) 滚轮输送装置及洁净站组合
CN218133805U (zh) 涂层工装除尘设备
CN111001639B (zh) 防止烘烤工序正负极粉尘交叉污染的方法
EP4056086A1 (en) Cleaning apparatus
JPH0614472Y2 (ja) 処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050201