JP2003159616A - 炭化ケイ素焼結体の加工方法 - Google Patents

炭化ケイ素焼結体の加工方法

Info

Publication number
JP2003159616A
JP2003159616A JP2001361018A JP2001361018A JP2003159616A JP 2003159616 A JP2003159616 A JP 2003159616A JP 2001361018 A JP2001361018 A JP 2001361018A JP 2001361018 A JP2001361018 A JP 2001361018A JP 2003159616 A JP2003159616 A JP 2003159616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon carbide
carbide sintered
sintered body
processing
electric discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001361018A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4271884B2 (ja
Inventor
Keichi Takahashi
佳智 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2001361018A priority Critical patent/JP4271884B2/ja
Publication of JP2003159616A publication Critical patent/JP2003159616A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4271884B2 publication Critical patent/JP4271884B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電安定性の向上を図ることができる炭化ケ
イ素焼結体の加工方法を提供する。 【解決手段】 放電ワイヤを用いる放電加工法により炭
化ケイ素焼結体を加工するに際し、絶縁性液槽内で炭化
ケイ素焼結体塊内部に放電ワイヤを移動させて加工体を
得る工程において、超音波を照射してスラッヂを取り除
くことを特徴とする炭化ケイ素焼結体の加工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化ケイ素焼結体
の加工方法に関する。さらに詳しくは加工時間を短縮す
ることができる炭化ケイ素焼結体の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、炭化ケイ素焼結体は、半導体
基板等をはじめとする各種分野の材料として使用されて
きている。該炭化ケイ素焼結体は、硬度が極めて高いた
め、該炭化ケイ素焼結体の棒状体等の塊の加工・成形
は、容易ではなく、導電性を有する炭化ケイ素焼結体塊
の加工・成形は、切削工具を用いて行うと、特殊な切削
工具が必要になり効率的でないことから近時では放電加
工等により行われてきている。
【0003】前記放電加工は、従来より公知の加工技術
であり、水等の絶縁性の液体中で、放電電極から被加工
品に連続的に放電を行うことにより、該放電がなされた
被加工品の表面を崩壊させスラッヂ化し、このスラッヂ
を除去することにより所望の加工品を得ることができる
加工技術である。前記放電加工には、横加工、斜め加
工、割り出し加工、ヘリカル加工、嵌合加工、テーパ加
工など、放電電極の形状と同形状の穴もしくは溝等を被
加工品に形成したり、被加工品の表面形状を放電電極の
形状にならすリブ加工や、放電電極としてワイヤを用い
て薄板状の部材を得るスライス加工、などが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記炭化ケ
イ素焼結体塊を薄板状の加工品・成形品にする際に、放
電ワイヤを用いるスライス加工法を採用した場合、スラ
ッヂの除去(はけ)が悪いとワイヤと炭化ケイ素焼結体
との間にスラッヂが存在することにより導電状態となり
炭化ケイ素焼結体塊を切断することが困難となる。この
場合、導電状態を回避するためには手間と時間がかか
り、また導電状態を放置しておくと場合によっては異常
放電により放電ワイヤが切れるおそれがあった。
【0005】そのため、スラッヂを効率良く除去してよ
り安定した放電を行うことが求められていた。また、放
電安定性の向上を介して前記薄板状の加工品・成形品の
加工時間の短縮、さらに作業性及び生産性の向上が求め
られていた。本発明は前記課題を解決することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、放電ワイヤを用いる放電加工法により炭化ケイ素
焼結体を加工するに際し、絶縁性液槽内で炭化ケイ素焼
結体塊内部に放電ワイヤを移動させて加工体を得る工程
において、超音波を照射してスラッヂを取り除くことを
特徴とする炭化ケイ素焼結体の加工方法に関する。
【0007】請求項2に係る発明は、炭化ケイ素焼結体
の略近傍に配置された超音波発信源から超音波を照射す
ることを特徴とする請求項1に記載の炭化ケイ素焼結体
の加工方法に関する。
【0008】請求項3に係る発明は、放電ワイヤの動き
に追従する超音波発信源から超音波を照射することを特
徴とする請求項1又は2に記載の炭化ケイ素焼結体の加
工方法に関する。
【0009】請求項4に係る発明は、絶縁性液槽底部に
設けられた超音波発信源から超音波を照射することを特
徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の炭化ケイ
素焼結体の加工方法に関する。
【0010】請求項5に係る発明は、前記超音波の周波
数が19kHZ〜1000kHzであることを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1項に記載の炭化ケイ素焼結
体の加工方法に関する。
【0011】請求項6に係る発明は、2種以上の波長の
超音波を照射することを特徴とする請求項1〜5のいず
れか1項に記載の炭化ケイ素焼結体の加工方法に関す
る。
【0012】請求項7に係る発明は、放電ワイヤの通過
により炭化ケイ素焼結体塊中に形成された隙間を介して
前記放電ワイヤに対して水を噴射する工程をさらに有す
ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
の炭化ケイ素焼結体の加工方法に関する。
【0013】請求項8に係る発明は、放電加工により得
られる炭化ケイ素焼結体の加工品がダミーウェハである
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の
炭化ケイ素焼結体の加工方法に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の炭化ケイ素焼結体成形品
の製造方法においては、放電ワイヤを用いる放電加工に
より、炭化ケイ素焼結体塊をスライスし薄板状の炭化ケ
イ素焼結体成形品を製造する。
【0015】−放電ワイヤを用いる放電加工− 放電ワイヤを用いる放電加工としては、特に制限はな
く、公知の手法、市販の放電加工装置を用いて、適宜選
択した条件にて行うことができる。放電ワイヤとして
は、市販品を好適に使用することができ、黄銅線、被覆
線等のいすれであってもよい。放電ワイヤは、通常、ワ
イヤ自動供給装置により、放電ワイヤを送り出す送出部
と、送出部から送り出される放電ワイヤを巻き取る巻取
部との間で、弛みのない状態で常に保持されている。ワ
イヤ自動供給装置においては、送出部と巻取部とが、放
電ワイヤの送出方向と直交する方向に同時に移動可能に
設計されている。
【0016】なお、一般に、送出部は巻取部の真上に配
置され、送出部は「上部ダイス」と称されており、巻取
部は「下部ダイス」と称されている。送出部(上部ダイ
ス)と巻取部(下部ダイス)とが同時に移動可能な方向
が、放電ワイヤによる加工・成形のプロセス方向とな
る。また、放電加工プロセスは、水等の絶縁性の液体中
で行われる。後に説明する超音波照射により充分なスラ
ッヂの除去効果が得られるが、さらにスラッヂの除去効
果を高める観点から、前記プロセスの間、送出部(上部
ダイス)及び巻取部(下部ダイス)から放電ワイヤに沿
って前記水等の絶縁性の液体を噴射することが好まし
い。
【0017】また、炭化ケイ素焼結体塊を回転する速度
は、炭化ケイ素焼結体塊の形状、大きさ、放電条件等に
より異なるが、炭化ケイ素焼結体塊が回転する周速度
を、少なくとも放電ワイヤでの切断速度と同等ないし放
電ワイヤでの切断速度よりも遅くすることが望ましい。
放電加工の条件としては、一般に、放電ワイヤへの無負
荷極間電圧は60〜150V程度であり、切削量は30
〜50mm2/分程度であり、上部ダイス及び下部ダイ
スから噴射される絶縁性の液体の噴射圧は、10〜20
kg/cm2 程度であり、また、温度は20〜30℃程
度である。
【0018】―照射する超音波― 前記照射する超音波の周波数は、好ましくは19kHz
以上1000kHz以下である。1000kHzを超え
ると、ワークに与えるダメージが大きくなり、また、こ
の周波数が、19kHz未満であると、スラッヂの除去
効果が不十分となるため好ましくない。さらに好ましい
超音波の周波数は、26kHz以上38kHz以下の範
囲から選択される周波数である。また前記範囲から選択
される2種以上の波長の超音波を同時に照射してもよ
い。2種以上の波長の超音波を同時に照射することによ
り、スラッヂの除去効果が向上するものと期待される。
2種以上の波長の超音波を同時に照射する場合、同時多
周波方式、交互多周波方式、振幅変調方式(全波方式、
半波方式)等の従来公知の照射方式を採用して照射する
ことができる。
【0019】超音波を照射する際、できるだけ多くの音
圧の山(振動の強い部分)がワークに重なるように周波
数を変調することが好ましい。尚、波長λは媒質の音速
をC、周波数をfとしたときにλ=C/fで表わされる
ように、媒質及び媒質の温度等の要因によって変化す
る。この場合、周波数以外の要因が音波に与える影響は
当業者であれば従来周知のデータや従来法に基づいて推
測しうるものであろう。
【0020】前記照射する超音波の強度(出力)は、好
ましくは45〜100W/cm2である。100W/c
2を超えると、ワークに与えるダメージが大きくなる
おそれがあり、またこの強度が45W/cm2未満であ
るとスラッヂの除去効果が不十分となるため好ましくな
い。
【0021】前記照射する超音波を発生させる超音波発
生装置としては、上記周波数、強度等の条件を満たす超
音波を発生させる装置であれば、特に制限はない。具体
的には、三菱電機(株)社から、商品名、フェニックス
シリーズ、クリンパルスシリーズ、フェニックスFMシ
リーズ、卓上型88シリーズの下提供されている超音波
発生装置を用いることができる。
【0022】超音波発生装置は、スラッヂの除去効果が
得られるのであればどこに配置しても構わないが、スラ
ッヂの除去効果が好適に得られる観点から炭化ケイ素焼
結体又はワイヤの略近傍に配置することが好ましい。具
体的には、超音波発信源を絶縁性液槽底部に配置した
り、放電ワイヤの動きに追従するように配置することが
都合がよい。その場合、2以上の超音波発信源を複数箇
所に配置してもよい。2以上の超音波発信源から後に説
明する2種以上の波長の超音波を同時に照射することに
より、スラッヂの除去効果が向上するものと期待され
る。
【0023】−炭化ケイ素焼結体塊− 炭化ケイ素焼結体塊は、公知の炭化ケイ素焼結体であ
り、その大きさ、形状、構造等について特に制限はな
く、目的に応じて適宜選択することができるが、薄板状
の炭化ケイ素焼結体成形品を製造する観点からはその形
状としては、その軸方向の断面形状が円形、四角形等の
多角形等である柱状(棒状)、板状などが好ましく、特
に、半導体基板のウエハー等を製造する観点からは、そ
の軸方向の断面形状が円形である柱状(棒状)、板状が
好ましい。本発明において、炭化ケイ素焼結体塊は、適
宜公知の方法により製造したものであってもよいし、市
販品等であってもよい。炭化ケイ素焼結体塊の体積抵抗
値としては、通常、1×10-1〜1×10-2Ω・cm程
度である。
【0024】−炭化ケイ素焼結体塊のスライス− 炭化ケイ素焼結体塊をスライスし、薄板状にするには、
従来公知の手法に従って、放電加工により放電ワイヤを
プロセス方向に移動させて炭化ケイ素焼結体塊中を通過
させればよい。尚、放電加工法の詳細は、特開2001
−30223号、特開2001−30234号、特開2
001−30235号に開示されており、これらはここ
に援用されるものとする。
【0025】続いて、図面を参照しながら、好ましい実
施態様を挙げて炭化ケイ素焼結体の放電加工方法につい
て説明する。
【0026】図1に示すように、放電加工のワーク10
である炭化ケイ素焼結体塊として、円柱状の棒状体を用
いた場合、まず、ワーク10を吸引手段(図示せず)、
固着手段等の固定部材21、22によりに固定し、その
軸方向が放電ワイヤ30のプロセス方向Aに直交するよ
うに、換言すれば、ワーク10の一端面と、プロセス方
向Aに放電ワイヤ30が移動したときに見かけ上形成さ
れる放電ワイヤ30のプロセス面とが平行になるように
配置し固定する。図1中、2点鎖線で示されるように、
放電ワイヤ30は上部ダイス21から下部ダイス22と
の間に吊設されており、上部ダイス21は図示していな
い駆動機構を介して移動可能となっている。これによっ
て放電ワイヤ30は、絶縁性液としての水40中に配置
された状態でプロセス方向A、即ち図中仮想線で示され
る位置から実線で示される位置に移動可能となってい
る。
【0027】このとき、両面(ワーク10の一端面と放
電ワイヤ30のプロセス面)との距離を、短く設定すれ
ば肉薄の円板状成形品が得られ、長く設定すれば肉厚の
円柱状成形品が得られることになる。本発明において
は、肉薄の円板状成形品を製造するため、前記両面の距
離は短く設定される。
【0028】そして、放電ワイヤ30とワーク10との
間に電圧をかけると放電が起こる。この放電は、放電ワ
イヤ30とワーク10の最短距離を通るアーク柱とな
り、その熱エネルギーは放電ワイヤ30とワーク10を
溶解すると同時にその周辺の水も急激に熱せられて気化
し、急膨張するために局所的な爆発が起こり、この爆発
によって溶解した部分は吹き飛ばされる。そして、爆発
が生じた領域にはまわりから冷たい水が流れ込み、溶解
した部分は微紛となって水中に持ち去られる。また、放
電ワイヤ30とワーク10も水によって冷やされ、くぼ
みが残る。このような現象が繰り返し起こることによっ
てワーク10は次第に放電ワイヤ30の移動方向に沿っ
てスライス加工される。
【0029】前記スライス加工する際に、図2に示され
るように絶縁液槽中にワークに対峙するように配置され
た超音波発信機50から超音波を照射することによりス
ラッヂの除去が促進される。この場合、図1及び2中に
おいて斜線部Bで示されるワーク略中心よりややワイヤ
の移動方向側に渡る略円状領域に、矢印Cで示されるよ
うに薄板状スライス側から超音波を照射することが好ま
しい。
【0030】超音波発信機50の好適な配置位置は、従
来法に基づいて定められるものであるが、例えばワーク
に見立てたアルミ箔に超音波を照射した際に前記アルミ
箔が破けたときの超音波発信源の位置から特定しうる。
【0031】また、超音波発信機50はワイヤ30の動
きに追従するように構成しても、また絶縁液槽中に固定
するように構成してもよい。超音波発信機50をワイヤ
30の動きに追従するように構成する場合、絶縁液槽底
部にワイヤ30の移動方向Aに平行にガイド手段を設
け、駆動機構を適宜作動させることにより前記ガイド手
段上を超音波発信機50が移動可能に構成してもよい。
【0032】前記のようにして超音波を照射するだけで
もスラッヂの除去効果が得られるが、さらに好ましくは
前記超音波の照射と併用してワークの切断領域へ強制的
に冷却水を供給することが都合がよい。このワークの切
断領域への強制的な冷却水の供給は従来法に従う。
【0033】このように、超音波の照射、さらに好まし
い態様において超音波の照射と冷却水の供給を併用する
ことでスラッヂの除去が効率良く行われることになる。
そのため、放電安定性が向上し結果として加工時間の短
縮化が図られることになる。
【0034】発明の理解を容易にする目的で、特に図示
していないが、水槽中に絶縁液としての水を冷却する冷
却ユニットとこの冷却ユニットからの冷却水をワーク1
0側に噴出するノズルが設けられており、ワーク10の
切断領域に強制的に冷却水を供給し、放電メカニズムを
促進するようになっている。
【0035】尚、上記の実施の態様においては、ワーク
10を回転させると、爆発が生じた領域にまわりから効
率的に冷たい水が流れ込みやすくなり、放電により生じ
た溶解した部分は効率的に微紛となって水中に持ち去れ
る。したがって、ワーク10を回転させながら放電加工
を行うと、放電メカニズムが促進されてワーク10のス
ライス加工の高速化を図ることができる点で都合がよ
い。
【0036】以上のようにしてワーク10から薄板状の
スライスを切り出し、またそのスライスを従来法に従っ
て取出し、さらに前記と同様にして放電加工を続けてい
くことによりワーク10から複数の薄板状のスライスが
切り出されることとなる。
【0037】ところで、加工時間はワーク、非電解溶液
及び温度等の加工条件により変化するため、一概に従来
法(ワークの切断領域への強制的な冷却水の供給)のみ
を用いてワークを加工する場合と、従来法及び超音波照
射を併用してワークを加工する場合の加工時間を比較す
ることは困難である。しかし本発明者が試みた実験によ
れば、ワークの径が150mm、200mm、300m
mのワーク(半導体製造用治具に使用しうる炭化ケイ素
焼結体塊)を加工する場合、従来法のみを用いてワーク
を加工する場合と、従来法と超音波照射を併用してワー
クを加工する場合の加工時間の比率は、表1に示される
ような傾向が示された。
【0038】
【表1】
【0039】表1より、従来法と超音波照射併用するこ
とにより加工時間の短縮化が図られることが示された。
また、従来法と超音波照射併用する場合にあっては、ワ
ークの径が大きくなるほど加工時間の短縮化が図られる
ことが示された。これら加工時間の短縮化は、スラッヂ
の除去効果が増加したことに起因したものと推測され
る。
【0040】以上本発明について好ましい態様を挙げて
説明してきたが、本発明によれば放電加工の際における
スラッヂ除去の効率化を既存設備を用いて簡易に図るこ
とができる。そのため、スラッヂが好適に除去されるこ
とで放電安定性が向上し、結果としてワークの加工時間
が短縮する。また放電安定性が向上することでワイヤの
切断が防止されるので、従来ワイヤの交換にかかってい
た時間や手間を省略することができる。さらに、加工時
間が短縮することに付随してイオン交換樹脂等の消耗品
の消費量が軽減される。
【0041】
【発明の効果】以上、本発明によれば放電安定性が向上
することで加工時間が短縮される。
【0042】また放電加工装置のメンテナンスが容易に
なることで、作業性及び生産性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、放電加工装置の正面図を示す。
【図2】図2は、放電加工装置の側面図を示す。
【符号の説明】
10 ワーク(炭化ケイ素焼結体塊) 30 ワイヤ(放電ワイヤ) 50 超音波発信機(超音波発信源)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ワイヤを用いる放電加工法により炭
    化ケイ素焼結体を加工するに際し、 絶縁性液槽内で炭化ケイ素焼結体塊内部に放電ワイヤを
    移動させて加工体を得る工程において、超音波を照射し
    てスラッヂを取り除くことを特徴とする炭化ケイ素焼結
    体の加工方法。
  2. 【請求項2】 炭化ケイ素焼結体の略近傍に配置された
    超音波発信源から超音波を照射することを特徴とする請
    求項1に記載の炭化ケイ素焼結体の加工方法。
  3. 【請求項3】 放電ワイヤの動きに追従する超音波発信
    源から超音波を照射することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の炭化ケイ素焼結体の加工方法。
  4. 【請求項4】 絶縁性液槽底部に設けられた超音波発信
    源から超音波を照射することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の炭化ケイ素焼結体の加工方法。
  5. 【請求項5】 前記超音波の周波数が19kHZ〜10
    00kHzであることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の炭化ケイ素焼結体の加工方法。
  6. 【請求項6】 2種以上の波長の超音波を照射すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の炭化
    ケイ素焼結体の加工方法。
  7. 【請求項7】 放電ワイヤの通過により炭化ケイ素焼結
    体塊中に形成された隙間を介して前記放電ワイヤに対し
    て水を噴射する工程をさらに有することを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の炭化ケイ素焼結体の
    加工方法。
  8. 【請求項8】 放電加工により得られる炭化ケイ素焼結
    体の加工品がダミーウェハであることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれか1項に記載の炭化ケイ素焼結体の加
    工方法。
JP2001361018A 2001-11-27 2001-11-27 炭化ケイ素焼結体の加工方法 Expired - Fee Related JP4271884B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361018A JP4271884B2 (ja) 2001-11-27 2001-11-27 炭化ケイ素焼結体の加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361018A JP4271884B2 (ja) 2001-11-27 2001-11-27 炭化ケイ素焼結体の加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003159616A true JP2003159616A (ja) 2003-06-03
JP4271884B2 JP4271884B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=19171743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001361018A Expired - Fee Related JP4271884B2 (ja) 2001-11-27 2001-11-27 炭化ケイ素焼結体の加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4271884B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030075A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Bridgestone Corp 放電加工用ワイヤ
JP2010046792A (ja) * 2008-07-22 2010-03-04 Yyl:Kk 切断装置と切断方法
JP2011255463A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Fanuc Ltd 回転軸を備えたワイヤカット放電加工機の数値制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030075A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Bridgestone Corp 放電加工用ワイヤ
JP2010046792A (ja) * 2008-07-22 2010-03-04 Yyl:Kk 切断装置と切断方法
JP2011255463A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Fanuc Ltd 回転軸を備えたワイヤカット放電加工機の数値制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4271884B2 (ja) 2009-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7123583B2 (ja) ウエーハの生成方法およびウエーハの生成装置
TW200932406A (en) Electrical discharge machining
US20160121415A1 (en) Apparatus and method for cutting semi/non-conductor using wedm
JP2003159616A (ja) 炭化ケイ素焼結体の加工方法
JP6397738B2 (ja) ウェーハの製造方法
CN112809031A (zh) 电火花辅助超声振动车削复合加工设备及加工方法
JP2010105051A (ja) 形彫放電加工方法および形彫放電加工装置
CN218926554U (zh) 非接触式加工装置
KR102396234B1 (ko) 웨이퍼 에칭 샤워헤드 제조방법
CN210731284U (zh) 稳定型线切割装置
JP2001030234A (ja) 導電性セラミックス成形品の製造方法及びその装置
CN112809108A (zh) 用于难导电材料的离子/分子震荡放电加工装置及加工方法
RU2162411C1 (ru) Способ обработки и переработки материалов
CN111975148A (zh) 一种具有高频振动的薄片电解电火花加工方法
JP2017185604A (ja) 放電マルチブレードソー
JP6558542B2 (ja) 放電加工方法
JP7357108B2 (ja) 加工パラメータを調整可能な放電加工装置及び放電加工方法
JP2016147357A (ja) 放電加工装置
CN215033683U (zh) 电火花辅助超声振动车削复合加工设备
US20230415252A1 (en) Electrical discharge machining apparatus
TWI520801B (zh) 放電研削裝置
JP2001030223A (ja) 導電性セラミックス成形品の製造装置及び導電性セラミックス成形品の製造方法
JP4291440B2 (ja) 導電性セラミックス成形品の製造方法及びそれに用いる送液シクネスゲージ
CN116587009A (zh) 一种金属材料的导电振动复合切削加工方法
TW202400334A (zh) 放電加工裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070612

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070910

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070914

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20071012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090107

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090226

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4271884

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees