JP2003159540A - 粗骨材ミル - Google Patents
粗骨材ミルInfo
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Landscapes
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Abstract
る。 【解決手段】 すりもみ媒体53を有する内筒51を軸
回りに回転することによって、内筒51内に供給された
コンクリート塊Bをすりもみ処理して、コンクリート塊
Bから粗骨材Eを分離するように構成された粗骨材ミル
5であって、内筒51には、すりもみ媒体53が通過不
能な大きさの貫通孔51aを複数設け、内筒51の外壁
面には、コンクリート塊Bをすりもみ処理することによ
って生じた所定の大きさ以下のモルタル(コンクリート
材料)Dの通過を可能とする金網(スクリーン)54を
設けたものである。
Description
物等の解体に伴って生じる廃棄コンクリートから粗骨材
を再生するための粗骨材ミルに関するものである。
体に伴って廃棄されるコンクリート塊からセメントや粗
骨材や細骨材を再生することが行われている。粗骨材の
再生方法としては、例えば解体現場において生じた廃棄
コンクリートを所定の大きさのコンクリート塊に破砕
し、そのコンクリート塊を加熱炉に投入して加熱した
後、すりもみ媒体を有する粗骨材ミルに投入してすりも
み処理することによって、粗骨材を回収する方法があ
る。
1−156221号公報において示されているように、
胴体に網部(スクリーン)を多数枚取り付けた内筒と、
この内筒を囲む外筒とを備えた二重筒構造のものが知ら
れている。また、内筒には、すりもみ媒体が投入されて
おり、上記網部は、すりもみ処理によって得られた粗骨
材と細骨材とを篩い分けするようになっている。そし
て、すりもみ媒体は、その径が網部の網目サイズより大
きくなっており、その網目をすり抜けて外筒側に飛び出
さないようになっている。
粗骨材ミルにおいては、すりもみ媒体が網部から外側に
飛び出すのは防止できるものの、そのすりもみ媒体が網
部に直接当たることになるため、網部の耐久性が低いと
いう問題があった。
のであり、すりもみ媒体がスクリーンに直接当たるのを
防止することにより、スクリーンの耐久性の向上を図る
ことのできる粗骨材ミルを提供することを課題としてい
る。
め、請求項1に記載の発明は、すりもみ媒体を有する内
筒を軸回りに回転することによって、上記内筒内に供給
されたコンクリート塊をすりもみ処理して、該コンクリ
ート塊から粗骨材を分離するように構成された粗骨材ミ
ルにおいて、上記内筒には、上記すりもみ媒体が通過不
能な大きさの貫通孔を複数設け、上記内筒の外壁面に
は、上記コンクリート塊をすりもみ処理することによっ
て生じた所定の大きさ以下のコンクリート材料の通過を
可能とするスクリーンを設けたことを特徴としている。
の発明において、上記貫通孔は、長孔状に形成したもの
であって、その長手方向を上記内筒の周方向に向けたも
のであることを特徴とする請求項1に記載の粗骨材ミ
ル。
2に記載の発明において、上記スクリーンは、上記内筒
の壁部を内外に貫通するねじと、上記内筒の内側に配置
され、上記ねじの頭部を収容する大きさの凹部を有する
保護部材と、上記内筒の外に配置され、上記ねじに螺合
するナットとによって、上記内筒に固定されるようにな
っており、上記保護部材は、棒状のもので形成されてい
るとともに、上記内筒の内壁面に沿って軸方向に延在す
るように設けられていることを特徴としている。
たは3に記載の発明において、上記内筒を囲むように外
筒を設けるとともに、この外筒を囲むように外輪を設
け、この外輪の下方には、該外輪を回転自在に支持する
支持輪を設けてなり、上記外筒と外輪とは、法線方向に
対して斜めに延在する複数の支持部材によって連結され
ていることを特徴としている。
載の発明においては、内筒に、すりもみ媒体が通過不能
な貫通孔を設け、内筒の外壁面に、所定の大きさ以下の
コンクリート材料を通過可能とするスクリーンを設けて
いるので、内筒の回転に伴って、所定の高さ位置から落
下するすりもみ媒体がスクリーンに直接当たるのを防止
することができる。また、同様にして、すりもみ媒体と
同等以上の大きさのコンクリート塊がスクリーンに直接
当たるのも防止することができる。したがって、スクリ
ーンの耐久性の向上を図ることができる。
リート材料としてのモルタルや細骨材は、その目を介し
て内筒の外に排出されるので、細骨材がすりもみ媒体に
よって過度に細かく粉砕されるのを防止することができ
る。また同時に、細かなコンクリート材料が排出される
結果、これらのコンクリート材料がクッションとなるの
を防止することができるので、すりもみ媒体の力をコン
クリート塊や粗骨材に効果的に伝えることができる。し
たがって、モルタルやセメントペーストが綺麗に排除さ
れた高品質の粗骨材を極めて効率よく回収することがで
きる。
を長孔状に形成し、その長手方向を内筒の周方向に向け
ているので、内筒の回転に伴って軸方向に移動するコン
クリート塊に対して適度な抵抗が生じることになる。こ
のため、コンクリート塊の軸方向への移動スピードが全
体にわたって一定したものとなるので、コンクリート塊
をむらなくすりもみ処理することができ、ばらつきのな
い一定の品質の粗骨材を得ることができる。
を形成した後に、圧延ロール等で円筒状に成形すること
になるが、この場合、貫通孔の長手方向を周方向に向け
た状態で湾曲成形することになるので、全体を滑らかな
曲面に形成することができる。これに対し、例えば貫通
孔を円形状に形成した場合には、貫通孔の有無による剛
性等の違いにより、内筒が多角形状の筒状になってしま
う。すなわち、貫通孔を長孔状のもので形成し、その長
手方向を周方向に向けることにより、内筒を滑らかに湾
曲したものに形成することができるので、該内筒の外壁
面にスクリーンを密着した状態に取り付けることができ
る。したがって、内筒とスクリーンとの間にモルタル等
が挟まった状態で溜まるような不具合を防止することが
できる。
材と、ねじと、ナットによって、スクリーンを内筒に固
定することができる。そして、保護部材が内筒の内壁面
に沿って軸方向に延在するようになっているので、ねじ
の頭部を保護するための保護部材をコンクリート塊を掻
き上げるための部材として利用することができる。した
がって、掻き上げ手段を別途設ける場合に比して、部品
点数およびコストの低減を図ることができる。
囲むように外筒を設けているので、スクリーンを介して
内筒から排出されたモルタル等のコンクリート材料を外
筒で回収することができる。また、外筒と外輪とは、法
線方向に対して斜めに延在する複数の支持部材によって
連結されているので、コンクリート塊のすりもみ処理に
よって生じる振動を上記支持部材で吸収することができ
る。したがって、すりもみ処理時の振動や騒音を低減す
ることができる。さらに、コンクリート塊として例えば
加熱されたものが投入された場合でも、外筒の熱膨張を
支持部材で吸収することができるとともに、外筒に加わ
った熱が外輪を介して外部に伝達するのを抑えることが
できる。したがって、外筒や外輪等に熱応力が発生し、
これにより不具合が生じるのを防止することができると
ともに、外部に配置された部材の温度が異常に高くなる
のを防止することができる。
ての粗骨材ミルについて、この粗骨材ミルを備えた骨材
再生装置とともに説明する。図1において、1は破砕機
であり、この破砕機1は、コンクリート建造物の解体に
よって得られたコンクリート廃材Aをさらに破砕して5
0mm以下のコンクリート塊Bを得るようになってい
る。破砕機1としては、例えば固定歯と可動歯との間に
コンクリート廃材Aを挟んで破砕するジョークラッシャ
や、高速で回転するハンマーの衝撃力を利用してコンク
リート廃材Aを破砕するハンマークラッシャや、コンク
リート廃材Aを遠心力によって高速で飛散させることに
より、すでに周囲に存在するコンクリート廃材Aやコン
クリート塊Bに衝突させ、その際の衝撃力でコンクリー
ト廃材Aを破砕する遠心破砕機等の乾式のものが用いら
れる。
コンクリート塊Bは、最大寸法で5mm未満のものが篩
2で選別されて廃材Cとして除かれた後、計量器3に送
られることになる。計量器3で計量された5mm超で5
0mm以下のコンクリート塊Bは、加熱炉4に上から投
入され、ここで100℃〜500℃、好ましくは300
〜350℃の温度で約30分間加熱されることになる。
なお、必ずしも5mm未満のコンクリート塊Bを廃材C
として排除しなくてもよい。すなわち、5mmとは異な
る大きさ未満のコンクリート塊Bを排除してもよく、ま
た全く排除しなくてもよい。
塊Bを処理する充填型加熱炉によって構成されたもので
あって、垂直方向に立設された円筒状の炉本体4aを有
し、この炉本体4aの下部に設けられた熱風導入部4b
から高温の熱風(灯油の燃焼ガス)を供給することによ
り、コンクリート塊Bを加熱するようになっている。な
お、熱風導入部4bに供給する熱風の温度は500℃以
下、好ましくは450℃以下に抑えられている。また、
熱風導入部4bの吹き出し口は、炉本体4aの中央部お
よびその中央部から半径方向に分散した複数の位置に設
けられており、コンクリート塊Bの全体を均一な温度に
加熱するようになっている。そして、熱風は、各コンク
リート塊B間の空間部を通って上昇し、炉本体4aの上
端部から排出されることになる。
する温度を100〜500℃に設定したのは、100℃
未満では、コンクリート塊B中のセメントペーストを脆
弱化する上で効果が薄いとともに、セメントペースト等
の脱水に多くの時間がかかるからである。また、500
℃超の温度ではコンクリート塊中の粗骨材や細骨材に変
質や劣化が生じるおそれがあるからである。そして、こ
の点を考慮すると、実際に加熱する温度は、300〜3
50℃に設定することが好ましい。また、熱風導入部4
bに供給する熱風の温度を500℃以下に設定したの
は、粗骨材や細骨材が500℃超の温度に晒されるのを
確実に防止するためである。そして、この点を考慮する
と、熱風導入部4bに供給する熱風の温度は、450℃
以下に設定することが好ましい。
述した灯油以外に、LPGや、A重油や、軽油等のダス
トの少ない燃焼ガスを生じるような燃料を用いてもよ
い。また、熱風としては、ダストの少ない何らかの排ガ
スや排熱を利用してもよい。
ート塊Bは、炉本体4aの下方に配置されたテーブルフ
ィーダ(図示せず)によって、順次排出されるととも
に、粗骨材ミル5及び細骨材ミル6に順次送られること
になる。
に、二重ドラム型すりもみ装置によって構成されたもの
であり、円筒状の内筒51と、この内筒51を囲む円筒
状の外筒52と、内筒51内に遊動自在に設けられた複
数のすりもみ媒体53(図1参照)と、内筒51の外壁
面に巻き付くようにして設けられた金網(スクリーン)
54(図7参照)とを備えている。そして、粗骨材ミル
5は、その軸線方向が水平に保持された状態で、その軸
線回りに回転駆動されるようになっている。
に、連結部材55によって同軸状に連結されている。連
結部材55は、内筒51の外壁面および外筒52の内壁
面における軸方向の一方および他方の各端部に位置し、
かつ周方向に所定の間隔をおいて複数設けられている。
また、内筒51および外筒52の一方の端は、上流側閉
塞板56によって一体的に塞がれており、内筒51の他
方の端は、下流側閉塞板57によって塞がれている。た
だし、他方の端における内筒51と外筒52の間は、モ
ルタル排出口52aとして開口した状態になっている。
うに、球状のすりもみ媒体53が通過不能な大きさの貫
通孔51aを複数備えたもので構成されている。各貫通
孔51aは、端部の角部が円弧状に丸められた長孔によ
って形成されたものであり、その長手方向を内筒51の
周方向に向けた状態で、軸方向および周方向に所定の間
隔をおいて平行に並べられている。ただし、軸方向にお
いては、図2および図7に示すように、隣接する貫通孔
51aの間隔が4つおきに幅広に形成されており、この
幅広の位置に金網54を固定するための周方向バンド5
8aを巻き付けるようになっている。
51aの間隔が1箇所だけ広く形成された部分が設けら
れており、この位置で、金網54および周方向バンド5
8aの継ぎ目部を合わせ、かつこれらの継ぎ目部を軸方
向バンド58bで内筒51に押し付けて固定するように
なっている。
1aの各間には、図2に示すように、軸方向に貫通孔5
1aを4つおいた位置、すなわち周方向バンド58aが
設けられる位置に、ねじ58cを内外に貫通させるため
の挿通孔51bが形成されている。なお、軸方向バンド
58bが配置される位置には、隣接する周方向バンド5
8a、58aの間の中央の位置、すなわち軸方向に貫通
孔51aを2つおいた位置にも、上記挿通孔51bが形
成されている。
すように、各挿通孔51bが軸方向に延在する方向に沿
って保護部材58dが設けられている。この保護部材5
8dは、各挿通孔51bに対応する位置に、ねじ58c
の軸部を挿通する孔部aおよび該ねじ58cの頭部を収
納する凹部bを有する断面四角形状の棒状のもので形成
されている。
58cは、内筒51の挿通孔51b、周方向バンド58
aに形成された挿通孔、また軸方向バンド58bの存す
る位置においては該軸方向バンド58bに形成された挿
通孔を通して、内筒51の外方に突出し、この突出した
部分にナット58eが螺合するようになっている。そし
て、周方向バンド58aおよび軸方向バンド58bは、
保護部材58d、ねじ58cおよびナット58eによっ
て、内筒51の外壁面側に押し付けられるとともに、こ
れにより金網54を内筒51の外壁面に密着するように
押し付けて固定するようになっている。
部をコンクリート塊Bから保護するものであるが、内筒
51の内壁面に軸方向に長く延在するようにして固定さ
れることにより、内筒51が回転した際にコンクリート
塊Bを掻き上げるための手段ともなっている。
に、耐摩耗性を有する鋼球によって形成されたものであ
り、直径が40mm以上の複数のものを用いている。す
なわち、40、50、60mm等の径の異なるものをそ
れぞれ複数設けることが好ましい。また、各径のすりも
み媒体53の割合は、全すりもみ媒体53が最密充填と
なるような割合にすることが好ましい。
のが用いられており、内筒51内に投入されたコンクリ
ート塊Bをすりもみ処理することによって、該コンクリ
ート塊から分離されて4.5mm以下の大きさとなった
コンクリート材料としてのモルタルDを外筒52側に排
出するようになっている。なお、モルタルDのなかに
は、上記すりもみ処理によって、セメントペーストがほ
ぼ分離されて細骨材となったものも含まれる。また、網
目サイズは、上記のように4.5mmに設定したが、粗
骨材と細骨材との分離を図るには、5mm前後の大き
さ、例えば4〜6mm程度の大きさに設定してもよい。
示すように、その回転中心の位置に、加熱炉4で加熱さ
れたコンクリート塊Bを内筒51に導入するためのシュ
ートとしてのパイプ56aが連結されている。このパイ
プ56aは、上流側閉塞板56に対して回転自在になっ
ている。
に、円形の粗骨材排出口57aが形成されている。この
粗骨材排出口57aの大きさは、内筒51内でその回転
にともなってすりもみ処理され、徐々に下流側に移動し
てくる粗骨材を排出することが可能な大きさに設定され
ている。そして、下流側閉塞板57の外壁面には、粗骨
材排出口57aに対応する位置に、すりもみ媒体53の
排出を阻止し、粗骨材の排出を許容する粗骨材排出手段
59が設けられている。
に示すように、下流側閉塞板57の外壁面にボルトで固
定される環状基礎板59aと、この環状基礎板59aの
円形の内周縁59hに沿って立設された複数のスタッド
ボルト59bと、2枚の環状スリット板59c、59c
と、円形閉塞板59dと、環状スリット板59cおよび
円形閉塞板59dを所定の間隔に保持するスペーサ59
eと、補強部材59fと、スタッドボルト59bに螺合
するナット59gとを備えている。
に、周方向に4等分する位置に、半径方向の外側に突出
する保持板59a1を溶接により一体的に設けたもので
ある。各保持板59a2には、補強部材59fをボルト
で固定するためのねじ孔59a2が形成されている。さ
らに、環状基礎板59aには、スタッドボルト59bを
挿通する12個の貫通孔59a3が周方向に等間隔に形
成されている。
うに、その内周縁59hが粗骨材排出口57aと同軸状
になるように、後述するスタッドボルト59b等によっ
て下流側閉塞板57に固定されている。また、内周縁5
9hは、その径が粗骨材排出口57aの径よりわずかに
小さく形成されている。すなわち、内筒51のようなボ
ール(チューブ)の適正な充填率は、30〜40%程度
と言われているが、例えばコンクリート塊Bの供給量を
増やすなどの何らかの理由によって、内筒51の充填率
が上昇すると、パイプ56aの出口が閉塞した状態にな
り、粗骨材ミル5へのコンクリート塊Bの供給が停止し
た状態になることがある。この場合、下流側閉塞板57
の粗骨材排出口57aを大きくすれば、充填率が小さく
なって上記閉塞を解消することができるが、その解消を
下流側閉塞板57の加工をすることなく、環状基礎板5
9aの変更によって容易に行い得るようになっている。
また、通常設置されている環状基礎板59aは、内周縁
59hの径が上述した通常の充填率が得られるような大
きさに設定されている。
に、環状基礎板59aの各貫通孔59a3(図11)を
通して下流側閉塞板57に形成された各ねじ孔に螺合す
ることによって、下流側閉塞板57に垂直に立設される
ようになっている。環状スリット板59cは、図12に
示すように、スタッドボルト59bを挿通させるための
12個の貫通孔59c1が周方向に等間隔に設けられて
いる。また、円形閉塞板59dにも、図9に示すよう
に、スタッドボルト59bを挿通させるための貫通孔が
形成されている。
たものであり、各スタッドボルト59bに対して3つの
ものを嵌合することによって、環状基礎板59aと一方
の環状スリット板59cとの間、一方および他方の環状
スリット板59cの間、他方の環状スリット板59cと
円形閉塞板59dとの間に所定寸法の隙間を生じさせる
ようになっている。
に設定されている。すなわち、上記各隙間からは、粗骨
材は排出されるが、すりもみ媒体53は最小のもの(例
えば40mmのもの)でも排出されないようになってい
る。ただし、その隙間は、コンクリート塊Bに含まれる
粗骨材の大きさによって変更するようにしてもよい。こ
の場合、スペーサ59eを交換するだけで容易に変更す
ることができる。
に示すように、下流側閉塞板57の各ねじ孔に螺合する
とともに、環状基礎板59aの各貫通孔59a3、各ス
ペーサ59e、各環状スリット板59cの各貫通孔59
c1、円形閉塞板59dの各貫通孔および補強部材59
fを設ける位置ではその補強部材59fの上端部の貫通
孔に挿通した状態で、ナット59gを螺合して締め付け
ることにより、これらの環状基礎板59a、各スペーサ
59e、各環状スリット板59c、円形閉塞板59dお
よび補強部材59fの上端部を下流側閉塞板57に固定
するようになっている。
の倒れに対する補強を目的として設けられたものであ
り、その上端部が上述のようにスタッドボルト59bお
よびナット59gによって円形閉塞板59dの上面に固
定され、下端部がボルトによって環状基礎板59aの保
持板59a1に固定されるようになっている。すなわ
ち、補強部材59fは、保持板59a1に対応する位置
であって、周方向に90度ずらしたスタッドボルト59
bの各位置に配置されている。
軸方向の中央に対して左右対称となる位置に、外輪50
1が設けられている。各外輪501は、図4に示すよう
に、複数の支持部材502を介して外筒52と同軸状に
連結されている。各支持部材502は、鋼板をプレス成
形したものであり、外筒52の外壁面に溶接により連結
される一方の継ぎ手部502aと、外輪501の内壁面
に溶接により連結される他方の継ぎ手部502bと、傾
斜部502cとにより一体に形成されている。そして、
この支持部材502は、外筒52および外輪501に連
結された状態において、傾斜部502cが外筒52の法
線方向に対して約45度方向に傾いた状態となるように
なっている。
に示すように、外輪501の回転中心を挟んで左右の位
置に支持輪503が設けられている。これらの支持輪5
03は、外輪501を回転自在に支持すべく、フレーム
504に設置されている。フレーム504は、粗骨材ミ
ル5およびその附属部材等を一つのまとまったユニット
として構成すべく設けられたものである。また、軸方向
における一方の支持輪503には、図2に示すように、
外輪501の外周部に嵌合し、外輪501が軸方向にず
れるのを防止する溝503aが形成されている。
スプロケット505が設けられている。スプロケット5
05は、外筒52に溶接されたブラケットリング506
にボルトで固定されるようになっている。
すように、チェーン507を介して、駆動装置508の
スプロケット508cによって駆動されるようになって
いる。駆動装置508は、図3〜図5に示すように、ブ
ラケット509上に設置されたモータ508aと、減速
器508bと、この減速器508bの出力軸に固定され
たスプロケット508cとを備えている。ブラケット5
09は、フレーム504に溶接により固定されている。
の端部(下流側の端部)は、図2、図3および図6に示
すように、全体がフード510によって覆われている。
フード510は、外筒52の外壁面に対して回転自在な
状態で気密にシールされており、上部には、集塵装置7
(図1参照)に連結された吸引口部510aが設けられ
ており、下部には、モルタル排出口52aから排出され
るモルタルDおよび粗骨材排出手段59から排出される
粗骨材Eをまとめて回収するとともに、該フード510
から排出するための排出口部510bが設けられてい
る。
吸引力を粗骨材ミル5内に作用させることにより、パイ
プ56a内、内筒51内、内筒51と外筒52との間内
およびフード510内に、所定の流速の空気の流れを生
じさせ、この流れによって、すりもみ処理や、モルタル
Dおよび粗骨材Eを排出する際に生じた微粉を大気側に
流出させることなく回収するようになっている。
ら排出される粗骨材EおよびモルタルDは、図1に示す
ように、その混合された状態のまま、細骨材ミル6に送
られることになる。
その軸線が供給口6a側から搬出口6b側に向けて水平
に保持された状態で、その軸線回りに回転駆動されるよ
うになっている。この細骨材ミル6は、粗骨材ミル5で
分別されたモルタルDを、粗骨材ミル5で再生された粗
骨材Eをそのまますりもみ媒体として利用することによ
ってすりもみ処理をするようになっている。このすりも
み処理により、モルタルDにおける細骨材Fからセメン
トペーストが分離されることになる。
は、粗骨材Eとともに骨材分級設備8に送られ、ここで
細骨材Fと粗骨材Eとに分級されることになる。骨材分
級設備8は、篩目が5mmの振動篩81を備えており、
振動篩81を通過した骨材を細骨材Fとして回収し、振
動篩81を通過せず篩い上となった骨材を粗骨材Eとし
て回収するようになっている。
処理することに伴って、副産微粉が生じることになる。
この副産微粉は、細骨材ミル6内を供給口6aから搬出
口6bに流れ、上記集塵装置7とは異なるが該集塵装置
7と同様の集塵装置に吸引される空気の流れによって、
該集塵装置に回収されるようになっている。また、骨材
分級設備8において生じた微粉も、空気の流れによって
上記集塵装置7や細骨材ミル6の集塵装置とは異なる集
塵装置に回収されるようになっている。
は、上述したフレーム504と同様なフレームに設置さ
れ、一つのユニットを構成するものとなっている。この
ため、フレーム504に隣接させて細骨材ミル6を備え
たフレームを設置するだけで、粗骨材Eおよび細骨材F
を再生するための装置が完成することになる。同様にし
て、上述した破砕機1、計量器3、加熱炉4、集塵装置
7、骨材分級設備8等も、フレーム504と同様のフレ
ームに設置されていてユニット化されている。したがっ
て、各フレームをそれぞれ所定の位置に配置することに
より、コンクリート廃材Aから、粗骨材Eおよび細骨材
Fを再生するとともに、セメントペースト分を有する微
粉を回収する装置が完成することになる。
置の作用効果を説明する。この骨材再生装置におては、
5mm以上のコンクリート塊Bを充填型加熱炉4で加熱
処理しているので、熱風が各コンクリート塊Bの間を流
れやすくなる。このため、コンクリート塊Bの加熱時間
の短縮を図ることができるとともに、例えば300〜3
50℃の目標とする温度にほぼ均一に加熱することがで
きる。したがって、加熱炉4に投入したすべてのコンク
リート塊Bについて、セメントペーストを均一に脱水脆
弱化させることができるので、粗骨材ミル5や細骨材ミ
ル6におけるすりもみ処理工程において、セメントペー
ストを粗骨材Eや細骨材Fから効率よくきれいに落とす
ことができる。なお、5mmとは異なる寸法以上のコン
クリート塊Bを充填型加熱炉4で加熱処理してもよい
が、その場合には、その寸法によって通風抵抗が変化す
ることになる。また、全てのコンクリート塊Bを充填型
加熱炉4で加熱処理した場合には、通風抵抗が増大する
が、熱風の流量制御により正常な運転が妨げられること
はない。
Dが金網54から外筒52側に移動するので、内筒51
内において、例えばモルタルD中に含まれる細骨材が鋼
球のすりもみ媒体53によって過度に粉砕されるのを防
止することができる。また同時に、モルタルDが外筒5
2側に排出される結果、これらのモルタルDが内筒51
内においてクッションとなるのを極力避けることができ
るので、すりもみ媒体53の力をコンクリート塊Bや粗
骨材に効果的に伝えることができる。したがって、モル
タルやセメントペーストが綺麗に排除された高品質の粗
骨材を極めて効率よく回収することができる。
過不能な貫通孔51aを設け、内筒51の外壁面に金網
54を設けているので、内筒51の回転に伴って、所定
の高さ位置から落下するすりもみ媒体53が金網54に
直接当たるのを防止できる。また、同様にして、すりも
み媒体53と同等以上の大きさのコンクリート塊Bが金
網54に直接当たるのも防止することができる。したが
って、金網54の耐久性の向上を図ることができる。
の長手方向を内筒51の周方向に向けているので、コン
クリート塊Bが内筒51内を軸方向に移動する際に適度
な抵抗が生じることになる。このため、コンクリート塊
Bの軸方向への移動スピードが全体にわたって一定した
ものとなるので、コンクリート塊Bをむらなくすりもみ
処理することができる。したがって、モルタルDがきれ
いに取り除かれた一定の品質の粗骨材Eを得ることがで
きる。
に複数の貫通孔51aを形成した後に、圧延ロール等で
円筒状に形成してからその継ぎ目部を溶接することにな
る。この場合、貫通孔51aの長手方向が周方向を向い
ているので、鋼板全体を滑らかな円筒形状の曲面に成形
することができる。したがって、内筒51の外壁面に金
網54を密着するように巻き付けることができるので、
モルタルDが例えば内筒51と金網54との間に挟まっ
た状態で溜まってしまうような不具合を防止することが
できる。これに対し、例えば貫通孔51aを円孔状に形
成した場合には、貫通孔51aの有無による剛性等の違
いから、内筒51を圧延ロール等で円筒状に成形しよう
としても、該内筒51が多角形の筒状になってしまうこ
とになる。そして、この場合、周方向バンド58aを締
め付けても、内筒51の外壁面と金網54との間に隙間
が生じてしまうので、この隙間部分にモルタルDが徐々
に溜まって、金網54を膨出させてしまうという不具合
がある。
を保護するために設けたものであるが、この保護部材5
8dを複数のねじ58cの頭部を同時に保護するものと
して、棒状に長いもので構成することにより、コンクリ
ート塊Bの掻き上げ手段として機能させることができ
る。したがって、掻き上げ手段を別途設ける必要がない
ので、コストの低減を図ることができる。しかも、ねじ
58cの頭部を保護する部材を各ねじ58cごとに設け
る必要がないので、部品点数の低減およびコストの低減
を図ることができる。
5度方向に延在する傾斜部502cを有する支持部材5
02を介して外輪501を設けているので、粗骨材ミル
5のの回転によるすりもみ処理によって生じる振動を支
持部材502で吸収することができる。したがって、振
動や騒音の低減を図ることができる。しかも、内筒51
には加熱炉4で加熱されたコンクリート塊Bが投入され
ることになるため、外筒52も加熱されてその径が変化
することになるが、この径の変化を支持部材502で吸
収することができる。したがって、大きな熱応力が外筒
52や外輪501に作用するのを防止することができ
る。また、支持部材502は熱が外筒52から外輪50
1、支持輪503等の金属を介してフレーム504側に
伝達する際の一種の抵抗になるので、粗骨材ミル5を保
温する効果があるとともに、フレーム504等の温度が
異常に高くなるのを防止することができる。また、粗骨
材ミル5を一定の温度に保持することができることか
ら、すりもみ処理が安定し、一定の品質の粗骨材Eを得
ることができる。
をすりもみ媒体として使用し、鋼球等のすりもみ媒体を
使用していないので、すりもみ処理に要するコストの低
減を図ることができるとともに、細骨材Fが鋼球等の比
重の大きなすりもみ媒体によってさらに細かく粉砕され
てしまうのを防止することができる。また、粗骨材Eに
ついても細骨材Fによって仕上げ処理をすることができ
る利点がある。
閉塞板59d(図10参照)に代えて、図13〜図16
に示す透視型の移動停止部材59iを用いてもよい。こ
の移動停止部材59iは、端板59jと、金網59k
と、押さえ板59mとを備えている。
状の環状板59j1と、この環状板59j1の内側に十
字状に直交するよう設けられた補強板59j2とを溶接
によって一体に連結したもので構成されている。環状板
59j1には、上述したスタッドボルト59bを挿通す
るための貫通孔59j3が周方向に12等分した位置に
設けられている。
9j3の内側における周方向に12等分した位置に、貫
通孔59j4が設けられている。この貫通孔59j4
は、金網59kを環状板59j1に固定するためのボル
ト59nを挿通するためのものである。そして、十字状
に配置された補強板59j2にも、ボルト59nを挿通
するための貫通孔59j4が所定の間隔をおいて設けら
れている。
じ径の円形の板状のもので形成されている。また、金網
59kの目開きは、粗骨材が通過しない程度の大きさに
なっている。例えば、この実施例では、金網59kを構
成する硬鋼線の直径が6mmで、目開きが20mmとな
っている。
環状板59m1と、この環状板59m1の内側に十字状
に直交するよう設けられた補強板59m2とを溶接によ
って一体に連結したもので構成されている。環状板59
m1および補強板59m2には、上記端板59jの貫通
孔59j4に対応する位置に、ボルト59nを挿通する
ための貫通孔59m3が設けられている。
に、端板59jと押さえ板59mとで挟まれた状態で、
ボルト59nと、これに螺合するナット59pによって
締め付けられることによって、端板59jに固定される
ようになっている。
iを有するものにあっては、粗骨材の排出によって軸方
向の力が作用するが、この軸方向の力が小さいことか
ら、上述した金網59kを十字状の補強板59j2、5
9m2で補強するだけで充分な強度を得ることができ
た。そして、金網59kを介して、内筒59内を観察す
ることができることから、内筒59内の充填率や、すり
もみの進行状況等を管理することができるなど、有意な
効果が得られる。また、内筒59内で発生した微粉を金
網59kを介して円滑に回収することができる利点があ
る。
載の発明によれば、内筒に、すりもみ媒体が通過不能な
大きさの貫通孔を設け、内筒の外壁面に、所定の大きさ
以下のコンクリート材料を通過可能とするスクリーンを
設けているので、すりもみ媒体がスクリーンに直接当た
るのを防止することができる。したがって、スクリーン
の耐久性の向上を図ることができる。
長手方向を内筒の周方向に向けているので、コンクリー
ト塊の軸方向の移動速度が一定したものとなる。したが
って、コンクリート塊をむらなくすりもみ処理すること
ができるので、ばらつきのない一定の品質の粗骨材を得
ることができる。また、内筒の外壁面を滑らかな円筒状
の曲面に形成することができるので、内筒とスクリーン
との間にモルタル等が挟まった状態で溜まるような不具
合を防止することができる。
部を保護するための保護部材をコンクリート塊を掻き上
げるための部材として利用することができる。したがっ
て、掻き上げ手段を別途設ける場合に比して、部品点数
およびコストの低減を図ることができる。
ンを介して内筒から排出されたモルタル等のコンクリー
ト材料を外筒で回収することができる。また、外筒と外
輪とを、法線方向に対して斜めに延在する複数の支持部
材によって連結しているので、すりもみ処理時の振動や
騒音を低減することができる。さらに、コンクリート塊
として例えば加熱されたものが投入された場合でも、外
筒や外輪等に熱応力が発生し、これにより不具合が生じ
るのを防止することができるとともに、外部に配置され
た部材の温度が異常に高くなるのを防止することができ
る。
備えた骨材再生装置を示す説明図である。
線に沿う断面図である。
線に沿う断面図である。
線に沿う矢視図である。
ある。
である。
基礎板を示す正面図である。
スリット板を示す正面図である。
閉塞板の他の例として示した移動停止部材の正面図であ
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 すりもみ媒体を有する内筒を軸回りに回
転することによって、上記内筒内に供給されたコンクリ
ート塊をすりもみ処理して、該コンクリート塊から粗骨
材を分離するように構成された粗骨材ミルにおいて、 上記内筒には、上記すりもみ媒体が通過不能な大きさの
貫通孔を複数設け、 上記内筒の外壁面には、上記コンクリート塊をすりもみ
処理することによって生じた所定の大きさ以下のコンク
リート材料の通過を可能とするスクリーンを設けたこと
を特徴とする粗骨材ミル。 - 【請求項2】 上記貫通孔は、長孔状に形成したもので
あって、その長手方向を上記内筒の周方向に向けたもの
であることを特徴とする請求項1に記載の粗骨材ミル。 - 【請求項3】 上記スクリーンは、上記内筒の壁部を内
外に貫通するねじと、上記内筒の内側に配置され、上記
ねじの頭部を収容する大きさの凹部を有する保護部材
と、上記内筒の外に配置され、上記ねじに螺合するナッ
トとによって、上記内筒に固定されるようになってお
り、 上記保護部材は、棒状のもので形成されているととも
に、上記内筒の内壁面に沿って軸方向に延在するように
設けられていることを特徴とする請求項1または2に記
載の粗骨材ミル。 - 【請求項4】 上記内筒を囲むように外筒を設けるとと
もに、この外筒を囲むように外輪を設け、この外輪の下
方には、該外輪を回転自在に支持する支持輪を設けてな
り、 上記外筒と外輪とは、法線方向に対して斜めに延在する
複数の支持部材によって連結されていることを特徴とす
る請求項1、2または3に記載の粗骨材ミル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001361199A JP3744411B2 (ja) | 2001-11-27 | 2001-11-27 | 粗骨材ミル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001361199A JP3744411B2 (ja) | 2001-11-27 | 2001-11-27 | 粗骨材ミル |
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JP2003159540A true JP2003159540A (ja) | 2003-06-03 |
JP3744411B2 JP3744411B2 (ja) | 2006-02-08 |
Family
ID=19171900
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JP2001361199A Expired - Lifetime JP3744411B2 (ja) | 2001-11-27 | 2001-11-27 | 粗骨材ミル |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3744411B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011062578A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Hitachi Ltd | 自動分解装置 |
CN107088574A (zh) * | 2017-06-28 | 2017-08-25 | 洛阳龙翼生物科技有限公司 | 一种中药废渣处理装置 |
-
2001
- 2001-11-27 JP JP2001361199A patent/JP3744411B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
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