JP2003159506A - 耐熱性フィルター - Google Patents

耐熱性フィルター

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JP2003159506A JP2002234040A JP2002234040A JP2003159506A JP 2003159506 A JP2003159506 A JP 2003159506A JP 2002234040 A JP2002234040 A JP 2002234040A JP 2002234040 A JP2002234040 A JP 2002234040A JP 2003159506 A JP2003159506 A JP 2003159506A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温下で使用されるフィルター用の濾材とし
て用いても、引張強力、耐折強度の低下が少なく、さら
には、高温下での使用において濾材が破損しにくく、長
期間の寿命を達成し得ることが可能な耐熱性フィルター
を提供する。 【解決手段】 耐熱性有機繊維基材にアルカリ性物質含
有樹脂組成物を固着して構成される耐熱性フィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた耐熱性、耐
蒸熱性、耐酸性を兼ね備えた耐熱性フィルターに関する
ものである。本発明の耐熱性フィルターは、例えば、石
炭ボイラー、ゴミ焼却炉、金属溶鉱炉、あるいはディー
ゼル自動車などから排出される高温ダストなどを集塵す
るためのフィルター用濾材などに好適に使用されるもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、ゴミ焼却炉、石炭ボイラ
ー、金属溶鉱炉などから排出されるダストを集塵するた
めのフィルターとしては、周知のように、バグフィルタ
ーが用いられてきた。そのバグフィルター濾材は、排ガ
ス温度が140℃〜250℃の高温であることから、耐
熱性を必要とし、また、排ガス中にはSOx、NOxな
どの酸性ガスおよび水分が含まれていることから、耐酸
性および耐加水分解性を必要としているため、濾布とし
てポリフェニレンサルファイド(以下PPSという)繊
維、メタ系アラミド繊維、ポリイミド繊維、フッ素繊
維、或いはガラス繊維などの各種耐熱性繊維を用い、特
に不織布が用いられてきた。
【0003】また、近年では、この温度雰囲気下におい
て高捕集効率、すなわち、限られた空間内で、できるだ
け多くの排ガスを濾過する要求があり、狭い空間内で濾
過面積を多くとることが必要であることから、特開平1
1−158776号公報に示されるような、PPS不織
布に合成樹脂を含浸し、さらに濾材にプリーツ加工を施
したフィルターが開発され、また、含浸用樹脂として、
たとえば、特開2001−192953号公報では、メ
ラミン樹脂またはフェノールホルムアルデヒド樹脂を含
浸成型用樹脂として用いると、耐熱性が非常に良好であ
り、かつ、高温下においても軟化しにくく、基材に含浸
した際の高温下でのプリーツ形態保持性が良好であるこ
とが記載されている。
【0004】ところが、前記の特開2001−1929
53号公報で提案されているようなPPS繊維からなる
不織布にpHが4〜8のフェノール樹脂を含浸した繊維
基材においては、高温下にて長期間使用された際に、異
常な強度劣化を生じ、引張強力、耐折強さが大幅に低下
し、長期間での使用において濾材が破損するなどの問題
があった。前記強度劣化の原因の仮説としては、上記の
排ガス中に存在するSOx、NOx等の酸性ガスによ
り、フェノール樹脂が分解するか、或いは更に、PPS
繊維が酸化劣化し、SOなどの酸化物を発生し、これ
らの酸化物がフェノール樹脂を分解し、更にフェノール
樹脂の分解物がPPS繊維を分解するという相乗分解に
より、強度劣化が生じたものと推定される。また、メタ
系アラミド繊維、パラ系アラミド繊維或いは、ポリイミ
ド繊維の場合においても、上記の排ガスに加え、酸化劣
化や加水分解により、NOなどの酸化物が発生し、こ
の酸化物がフェノール樹脂の分解を促進することが仮説
として推定される。また、フッ素繊維を用いた場合も、
該繊維由来のSOやNO等の酸性ガスの発生はない
ものの、排ガス中のSOやNO等の酸性ガスによ
り、フェノール樹脂の分解を促進することは避けられな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の目
的は、かかる従来技術の欠点を解消することを目的と
し、高温下で使用されるフィルター用の濾材として用い
ても、引張強力、耐折強度の低下が少なく、さらには、
高温下での使用において濾材が破損しにくく、長期間の
寿命を達成し得ることが可能な耐熱性フィルターを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、これらを解決するため
には耐熱性有機繊維基材に高アルカリ性の樹脂を加える
ことが効果的であることを見出した。
【0007】すなわち、本発明は、耐熱性有機繊維基材
にアルカリ性物質含有樹脂組成物を固着して構成される
耐熱性フィルターを提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いる耐熱性有機繊維基
材を構成する耐熱性有機繊維としては、PPS繊維、パ
ラ系アラミド繊維、メタ系アラミド繊維、ポリアミドイ
ミド繊維、ポリイミド繊維、及びフッ素系繊維からなる
群から選ばれる少なくとも1種を含有しているものが好
ましく、さらに、ガラス繊維、炭素繊維などの無機耐熱
性繊維を含有していてもよい。
【0009】前記PPS繊維とは、その構成単位の90
%以上が、−(C64−S)−で構成されるフェニレン
サルファイド構造単位を含有する重合体からなる繊維で
ある。
【0010】また、前記パラ系アラミド繊維、メタ系ア
ラミド繊維とは、アミド結合を介して結びついた芳香族
基よりなる合成高分子であり、各アミド基が芳香族環の
パラ位またはメタ位に結合していればよい。前記パラ系
アラミド繊維としては、例えば、東レ・デュポン(株)
製商品名「ケブラー」等の市販品が挙げられる。また、
前記メタ系アラミド繊維としては、例えば、デュポン
(株)製商品名「ノーメックス」等の市販品が挙げられ
る。また、ポリアミドイミド繊維としては、例えば、K
ERMEL(ローヌプーラン社製)が挙げられる。ま
た、ポリイミド繊維としては、例えば、P−84(レン
チング社製)が挙げられる。
【0011】また、前記フッ素繊維としては、繰り返し
構造単位の90%以上が、主鎖又は側鎖にフッ素原子を
含有するモノマーで構成された重合体からなる繊維が挙
げられる。これらの重合体の例としては、4フッ化エチ
レン−6フッ化プロピレン共重合体(FEP)、4フッ
化エチレン−パーフルオロアルコキシビニルエーテル共
重合体(PFA)、4フッ化エチレン−エチレン共重合
体(ETFE)、ポリ−4フッ化エチレン(PTFE)
等が挙げられ、中でも、耐熱性、耐薬品性の点からポリ
−4フッ化エチレン(PTFE)が好ましい。
【0012】これらの耐熱性有機繊維の中でも、耐熱
性、耐蒸熱性、耐酸性に優れ、比較的低価格のPPS繊
維が好ましい。
【0013】また、PPS繊維を耐熱性有機繊維として
用いて、プリーツ型フィルターとして使用する場合は、
170℃などの高温下で用いられた際に濾材が軟化した
り、さらにはプリーツの形態が変形したりして、排ガス
濾過時の圧力損失が急上昇するような、熱変形に起因す
る不具合がある場合には、例えば、パラ系アラミド繊
維、ガラス繊維などの高温下においても変形しにくい高
い耐熱性を有する繊維を配合させることが、更に好まし
い。
【0014】上記PPS繊維と上記の高い耐熱性を有す
る繊維とを用いる場合、PPS繊維と上記の高い耐熱性
を有する繊維との配合混率は、耐酸性、耐加水分解性な
どを維持するために、耐熱性有機繊維基材中においてP
PS繊維が50重量%以上となるような割合で配合する
ことが好ましく、更に、70重量%以上となるような割
合で配合することが好ましい。PPS繊維の配合率が耐
熱性有機繊維基材の50重量%以上であると、フィルタ
ーとして、高温、高水分率の酸性ガスを含む雰囲気下で
使用されても、繊維基材が劣化してフィルターの引張強
力、耐折強さが低くなるようなことがなく、長期間での
使用でも、フィルターの破損の危険性が少なくなる。
【0015】これら種々の耐熱性繊維を配合するための
手法に関しては特に限定されるものではなく、周知のカ
ーディング法、エアレイ法、抄紙法などを用いることが
できる。
【0016】本発明の耐熱性フィルターに用いる耐熱性
有機繊維基材を得るための手法に関しては、織物、編み
物、不織布などの周知の方法を用いることができるが、
フィルターとして使用された際に、効率良くダストを捕
集しかつ、長期間使用されても目詰まりによる圧力損失
の上昇が少ない不織布が好ましく用いられる。
【0017】また、本発明に用いるアルカリ性物質含有
樹脂組成物としては、例えば、アルカリ性フェノール樹
脂組成物、アルカリ性物質含有ポリアミドイミド樹脂組
成物、アルカリ性物質含有ポリイミド樹脂組成物、アル
カリ性物質含有アラミド樹脂組成物などの各種アルカリ
性物質含有樹脂組成物が挙げられ、これらの樹脂組成物
からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好
ましい。また、前記アルカリ性物質含有樹脂組成物とし
ては、アルカリ性フェノール樹脂を含有する樹脂組成物
であることが好ましい。
【0018】また、前記アルカリ性物質としては、本発
明の耐熱性フィルター使用条件で、SOやNO等の
酸性ガスをトラップできるものであれば特に限定されな
いが、例えば、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金
属水酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸
化物、アミン類が挙げられる。これらの中でも、アルカ
リ金属水酸化物、またはアルカリ土類金属水酸化物が好
ましい。更に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化バリウムが特に好ましい。
【0019】前記アルカリ性フェノール樹脂組成物に含
まれるフェノール樹脂としては、アルカリ性の反応触媒
下で、フェノール類とアルデヒド類とを反応させて得ら
れるレゾール型フェノール樹脂類、あるいは酸触媒又は
金属塩触媒下で、フェノール類とアルデヒド類とを反応
させて得られるノボラック型フェノール樹脂類が挙げら
れる。
【0020】前記アルカリ性フェノール樹脂組成物にお
いて、レゾール型フェノール樹脂組成物の場合、該樹脂
形成反応時に、前記アルカリ性物質を触媒として添加し
て反応させてアルカリ性にしてもよく、また、反応終了
したレゾール型フェノール樹脂に対しアルカリ性物質を
配合してアルカリ性にしてもよい。また、ノボラック型
フェノール樹脂組成物の場合は、ノボラック型フェノー
ル樹脂とヘキサメチレンテトラミンとを前記アルカリ性
物質の水溶液に溶解させてもよいし、又、低アルカリ性
の条件で反応したレゾール型フェノール樹脂の場合も、
前記のアルカリ性物質をあとで追加してもよい。アルカ
リ性物質の含有量は、熱劣化抑制効果が顕著となる点か
ら樹脂中のフェノール性水酸基1モル当たりに対しアル
カリ性物質が0.1以上となるように用いることが好ま
しい。また、樹脂分をより多くフィルターに固着させる
ことができる点から、樹脂中のフェノール性水酸基1モ
ル当たり、アルカリ性物質が1.0モル以下となるよう
に用いることが好ましい。
【0021】前記アルカリ性フェノール樹脂組成物に用
いるフェノール樹脂は、例えば、フェノール類とアルデ
ヒド類との反応で得られる。前記フェノール類としては
特に限定されないが、例えば、フェノール、クレゾール
等の(アルキル)フェノール類、レゾルシノール、カテ
コール等の芳香族ジオール、ビスフェノールA等のビス
フェノール類が挙げられる。また、アルデヒド類として
はホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド等が挙げられる。
【0022】また、前記アルカリ性フェノール樹脂組成
物で用いるレゾール型フェノール樹脂組成物を得るため
のレゾール化反応に用いるアルカリ性の触媒としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化バリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア、ヘ
キサメチレンテトラミン等が挙げられる。ノボラック反
応の場合の触媒としては硫酸、シュウ酸、パラトルエン
スルホン酸等の酸類や酸化カルシウム、酸化マグネシウ
ム、酢酸亜鉛等の多価金属塩類が挙げられる。
【0023】前記フェノール樹脂を製造する際のアルデ
ヒド類/フェノール類の比率は、レゾール型フェノール
樹脂の場合は〔(アルデヒド類)/(フェノール類)〕
のモル比として、1.0〜3.5であることが好まし
い。中でも貯蔵安定性良好、ホルムアルデヒド放出量が
少ない等の点から〔(アルデヒド類)/(フェノール
類)〕(モル比)=1.5〜2.5であることが特に好
ましい。
【0024】また、ノボラック型フェノール樹脂の場合
は〔(アルデヒド類)/(フェノール類)〕のモル比と
して0.3〜1.0であることが望ましい。
【0025】また、フェノール樹脂自体の速硬化性を改
良するためにフェノール樹脂にレゾルシノール、アミノ
フェノール等の変性剤を一部共縮合した樹脂を併用する
ことができる。変性剤を樹脂固形分重量全体に対して
0.1〜20重量%で共縮合することが望ましい。前記
変性剤を用いる場合は、速硬化性改良効果が顕著に表れ
る点から0.1重量%以上が好ましく、また、樹脂のコ
ストが増大しない点から20重量%以下が好ましい。
【0026】また、本発明に用いるアルカリ性物質含有
ポリアミドイミド樹脂組成物としては、例えば、ジメチ
ルアセトアミド等の非プロトン性極性溶媒のポリアミド
イミド樹脂溶液に前記アルカリ性物質を固形、或いは水
溶液の形で混合したものが挙げられる。また、アルカリ
性物質含有ポリイミド樹脂組成物、或いはアルカリ性物
質含有アラミド樹脂組成物としては、前記のように溶媒
等でポリイミド樹脂、或いはアラミド樹脂溶解後に、ア
ルカリ性物質を添加しても良い。また、これらの樹脂が
溶媒に不溶な場合は、水等に樹脂を懸濁させた後、アル
カリ性物質を固体状或いは溶液の形で配合してもよい。
この際、添加するアルカリ性物質としては、熱劣化抑制
効果が顕著となる点から、アルカリ性物質含有樹脂の固
形分100重量部当たり、固形水酸化ナトリウム換算で
2重量部以上が好ましい。また、樹脂分をより多くフィ
ルターに固着させることができる点から、アルカリ性物
質含有樹脂固形分の100重量部当たり、固形水酸化ナ
トリウム換算で20重量部以下が好ましい。
【0027】特に、プリーツ型フィルターとして使用す
る場合は、フィルターとして使用した際の、高温下にお
いてのプリーツ形態保持性が優れる点から、アルカリ性
フェノール樹脂組成物が好ましい。また、これらアルカ
リ性物質含有樹脂組成物に関しては単独で用いることも
できるし、これらの混合で用いることもできる。
【0028】本発明の耐熱性フィルターは、耐熱性有機
繊維基材、およびアルカリ性物質含有樹脂組成物をその
基本構成とし、耐熱性有機繊維基材にアルカリ性物質含
有樹脂組成物を固着して構成される。固着にあたって
は、耐熱性有機繊維基材にアルカリ性物質含有樹脂組成
物を含浸もしくは塗布することにより行うことができ
る。耐熱性有機繊維基材にアルカリ性樹脂組成物を固着
することにより、高温下において使用された際にフィル
ターの引張強力、耐折強さの低下が少なく、さらには高
温下においてフィルターとして使用された際に、長期の
寿命を達成することができる。
【0029】また、アルカリ性物質含有樹脂組成物に加
えて、更に、アルカリ性無機バインダーである珪酸ナト
リウム類なども用いることができる。この併用にあたっ
ては、アルカリ性物質含有樹脂組成物、例えばアルカリ
性フェノール樹脂組成物と珪酸ナトリウムを混合して用
いてもよく、アルカリ性フェノール樹脂組成物を含浸、
乾燥の後、珪酸ナトリウムを含浸してもよい。逆に、珪
酸ナトリウムを含浸もしくは塗布、乾燥し、その後にア
ルカリ性フェノール樹脂組成物を含浸もしくは塗布して
もよい。
【0030】前述の耐熱性有機繊維を拘束するためのア
ルカリ性物質含有樹脂組成物は、繊維基材を構成する繊
維同士の少なくとも交点に絡みついて、繊維に固着され
ており、繊維と繊維の相対運動を抑制するので、繊維基
材に剛性を付与することができる。固着の状態は、繊維
と繊維の交点に水掻き状に固着(繊維の交点近傍におい
て、繊維の交点を形成する各繊維に固着して、アルカリ
性物質含有樹脂組成物が一部面状に広がった状態で固
着)していても、点状に固着していても構わないが、水
掻き状に固着している方が物理的な変形に対する抵抗力
が高いために好ましい。
【0031】ここで、アルカリ性物質含有樹脂組成物の
耐熱性有機繊維基材に対しての固形分含浸量は、耐熱性
有機繊維基材100重量部に対して5〜80重量部であ
ることが好ましい。繊維を拘束するための拘束力や、プ
リーツ型フィルターとして用いる際の濾材剛性が高くな
ることから、固形分含浸量が5重量部以上が好ましく、
また、排ガスなどを通過させるための空隙が充分確保で
き、これによりフィルターとしての通気量が低下せず、
排ガス濾過時の圧力損失も抑制できることから、固形分
含浸量が80重量部を以下が好ましい。
【0032】本発明の耐熱性フィルターは、250℃の
空気中で10日間処理した後のJIS L 1096に
基づいて測定した引張破断強力の保持率が、50%以上
であることが、高温下において使用された際にフィルタ
ーが劣化し、破損が生じにくいことから好ましい。
【0033】また、本発明の耐熱性フィルターは250
℃の空気中で10日間処理した後のJIS P−811
5に基づいて測定した耐折強さの保持率は、250℃の
空気中で10日間処理した後の耐折強さの保持率が、高
温下において使用された際にフィルターが劣化しにく
く、さらにはパルスジェットなどのダスト払い落とし時
の物理的折り曲げ疲労が加わっても、フィルターに破損
が生じにくいことから、3%以上であることが好まし
い。
【0034】なお、高温下での高い剛性を得るために必
要な標準状態(温度:20℃、圧力:大気圧)での耐熱
性フィルターの剛性は、JIS−L1096に規定され
るガーレ法に基づく剛軟度により評価できることが本発
明者により見出された。耐熱性フィルターの剛軟度は、
高温下でのプリーツの形態保持性が優れることから40
mN以上が好ましく、プリーツ加工が容易なことから、
150mN以下が好ましい。なお、本発明で測定される
剛軟度については、繊維基材に樹脂溶液を含浸もしくは
塗布の後、樹脂配合液の水分を除去し、更に200℃程
度の高温で樹脂をキュアした後、測定されるものであ
る。このように繊維基材に樹脂を含浸もしくは塗布する
ことにより、繊維同士の交点が拘束され、繊維基材の剛
軟度は大幅に向上する。
【0035】これらの250℃の空気中で10日間処理
した後の、引張破断強力の保持率や耐折強さの保持率、
及びガーレ法に基づく剛軟度は、バインダーとしてのア
ルカリ性物質含有樹脂組成物の含浸或いは塗布量、アル
カリ性物質含有樹脂組成物の種類、アルカリ性の程度、
例えば樹脂重合時のアルカリ触媒の使用量或いは樹脂へ
のアルカリの添加量を適量にすることにより、高温下に
おいて長期間使用した際の耐熱性を大幅に向上させ、上
記性能を達成することができる。
【0036】本発明で用いられる耐熱性有機繊維基材を
構成する耐熱性有機繊維の単繊維繊度は、繊維のカーデ
ィング時やニードルパンチ時において繊維が糸切れを起
こしにくく、耐熱性フィルターの強力が低下しないこと
から0.11デシテックス以上が好ましく、繊維の表面
積が低下せず、ダストの集塵性能が良好であることから
22.2デシテックス以下であることが好ましい。
【0037】このようにして得られた耐熱性フィルター
は、プリーツ状に折り曲げ加工することにより、エアフ
ィルターとして好適に用いることができる。特に、高温
の排ガスなどを集塵する際において、高温下での剛性が
高い点から、より好ましく使用される。
【0038】上記した以外の用途の主な例として、プリ
ーツ加工せず、通常の筒状に縫製して排ガスなどを濾過
するフィルターとして使用することも可能であり、ま
た、液体などを濾過する液体フィルター、もしくはディ
ーゼル車の排ガスを濾過するフィルターとしても用いる
ことができる。
【0039】また、耐熱性フィルターの表面に微多孔膜
を貼り付けることにより、フィルターとして使用した際
のダストの集塵性能をより高めた耐熱性フィルターとす
ることができ、かつ、パルスジェットによるダストの払
い落とし時のダスト払い落とし性に優れた耐熱性フィル
ターとすることができる。使用される微多孔膜について
は、特に限定されるものではないが、公知のフッ素系微
多孔膜などを用いることができる。なお、上記した耐熱
性フィルターの表面とは、フィルターとして使用した際
のダストが堆積する側の面のことを言う。
【0040】次に本発明の耐熱性フィルターを得るため
の好ましい製造方法について述べる。本発明の耐熱性フ
ィルターを構成する耐熱性有機繊維基材は、織物、不織
布、編み物などのいずれの繊維基材でも良いが、好まし
くは集塵性能などの面から不織布であることが好まし
い。また不織布においては、公知の不織布、例えば短繊
維不織布においてはニードルパンチ不織布、湿式不織
布、スパンレース不織布、エアレイド不織布などを用い
ることができる。また長繊維不織布においてはスパンボ
ンド不織布、メルトブロー不織布、トウ開繊式不織布な
どを用いることができる。また、繊維同士を拘束させる
方法においては、本発明においてはレジンボンド不織布
が好ましく使用されるが、その他のケミカルボンド不織
布、サーマルボンド不織布なども必要に応じて用いるこ
とができる。これらの製造方法の中でも、プリーツ型フ
ィルター用濾材として用いるに当たっては、濾材の剛性
および引張強力等の点から、ニードルにより繊維を絡合
させるニードルパンチ不織布、または水流により繊維を
絡合させるスパンレース不織布あるいは、熱接着タイプ
のスパンボンド不織布の製造方法が好ましい。
【0041】また、本発明の耐熱性フィルターの製造方
法としては、耐熱性有機繊維基材として不織布を例にと
ると、通常のカーディングマシンを用いて開繊後、得ら
れたフリースを積層し、ニードルパンチにより繊維同士
を絡合させる。この絡合により、不織布が得られる。
【0042】得られた不織布は、熱プレス機、ヒートロ
ールカレンダーなどを用い、100℃〜280℃の温
度、98〜6860N/cmの線圧、0〜1mmのクリ
アランスで熱プレス処理される。この熱プレス処理によ
り、不織布の厚みが調整される。この熱プレス処理によ
り、不織布の表面層に配置された繊維が緻密化される。
不織布の厚さ方向の密度の分布は、不織布の表面と平行
な面で、不織布を厚さ方向に3等分にスライスした時に
得られる2枚の表面層の密度Aと1枚の中間層の密度B
との比率A/Bが、1.1〜2.5の範囲内であるよう
に厚さ方向の密度変化があることが好ましい。
【0043】このように表面層を緻密化することによ
り、例えば、ダンボールのような剛性の高い構造を有す
る耐熱性有機繊維基材が得られ、ダストの払い落とし性
にも優れる耐熱性有機繊維基材を得ることができる。こ
の熱プレス処理については、その手段を特に限定される
ものではなく、不織布の表面を熱プレス処理できるもの
であればどのような手段も用いることができる。不織布
と接触するロールなどの表面は、フラットであっても凹
凸を有するものであってもよい。
【0044】次に、得られた不織布に、ディップマング
ルを用いて、好ましく粘度が50〜700mPa・sの
アルカリ性物質含有樹脂組成物を含有する溶液が含浸さ
れる。高アルカリ性物質含有樹脂組成物が含浸された不
織布は、テンターにより、120℃〜300℃で処理さ
れ、含浸されたアルカリ性物質含有樹脂組成物は、乾
燥、キュアされる。ここに、目標とする耐熱性フィルタ
ーが製造される。
【0045】本発明の耐熱性フィルターは、例えば、石
炭ボイラー用排ガス集塵フィルター、金属溶鉱炉用排ガ
ス集塵フィルター、ゴミ焼却炉用排ガス集塵フィルター
または、ディーゼル車用排ガス集塵フィルターとして好
適に用いられる。
【0046】
【実施例】以下、本発明に関して実施例、比較例により
説明する。なお、以下に記載の部及び%は、特に断りの
ない限り重量基準である。
【0047】製造例1 フェノール1000グラム、40%ホルムアルデヒド水
溶液1596グラム、イオン交換水900グラムを還流
装置の付いたフラスコに入れて、攪拌しつつ、水酸化ナ
トリウムの50%水溶液400グラムを徐々に加えなが
ら80℃迄昇温し、80℃で5時間反応させてアルカリ
性レゾール型フェノール樹脂水溶液を得た。得られたア
ルカリ性レゾール型フェノール樹脂水溶液の固形分濃度
は40%、粘度は120mPa・s、pHは11.0で
あった。
【0048】製造例2 フェノール1000グラム、40%ホルムアルデヒド水
溶液1596グラム、イオン交換水900グラムを還流
装置の付いたフラスコに入れて、攪拌しつつ、水酸化ナ
トリウムの50%水溶液40グラムを徐々に加えながら
80℃迄昇温し、80℃で3時間反応させてアルカリ性
レゾール型フェノール樹脂水溶液を得た。得られたアル
カリ性レゾール型フェノール樹脂水溶液の固形分濃度
は、38.9%、pHは8.9であった。
【0049】製造例3 フェノール1000グラムを、還流装置の付いたフラス
コに入れ75℃に昇温し、攪拌しながら98%硫酸10
グラムを加えた。次いで、温度を85℃に保ちつつ、こ
れに40%ホルムアルデヒド水溶液518グラムを滴下
した。85℃で5時間反応させた後減圧下で水を300
グラム蒸留除去し、更に170℃迄昇温しながら常圧下
で水を蒸留除去し、ノボラック型フェノール樹脂を得
た。得られたノボラック型フェノール樹脂の軟化点は8
0℃であった。
【0050】実施例1 単繊維繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのPP
Sの短繊維(東レ(株)製「トルコン」)をカーディン
グ法によりウェブを形成し、次いで積層後、ニードルパ
ンチ処理を行い不織布を得た。得られた不織布を、カレ
ンダーロールで、温度190℃、線圧2,940N(3
00kgf/cm)、クリアランス0mmで熱処理を行
ない、目付量200グラム/m、厚み1.1mmのP
PS不織布を作成した。得られたPPS不織布に、製造
例1で得られたアルカリ性レゾール型フェノール樹脂水
溶液アルカリ性フェノール樹脂組成物としてディップマ
ングルを用いて含浸させ、次いで乾燥機を用いて200
℃で5分間で樹脂配合液の水分を除去しB化状態とし
た。次いで、200℃で3分間熱処理しC化状態とし
た。得られたC化物は厚さ1.2mm、密度0.24グ
ラム/cm3、繊維基材への高アルカリフェノール樹脂
の付着量が100グラム/mであった。この成型体を
フィルターとしての耐熱性能を判断するために、200
℃の空気雰囲気中で30、60、90日間熱処理した。
引張強力、破断伸度は、JIS L 1096に基づい
て、試験幅5cm、つかみ間隔10cm、引張速度 1
0cm/minの条件にて測定した。また、耐折強さに
関しては、JIS P−8115記載の紙及び板紙のM
IT型試験機による耐折強さ試験方法に基づいて耐折度
を測定し、シートの可撓性を見た。
【0051】比較として、熱処理無しのものも測定し
た。なお、上記のB化状態およびC化状態とは樹脂の架
橋の度合いを示す用語であって、B化状態とはすなわち
樹脂配合液の水分が除去された状態を示す。また、C化
状態とは、水分を除去した後、さらに乾燥された樹脂に
熱を加えることによって、樹脂の架橋反応が進行した状
態を示す。
【0052】実施例2 製造例2で得られたアルカリ性レゾール型フェノール樹
脂水溶液100部に50%水酸化ナトリウム水溶液10
部を加え含浸用配合液とした。この配合液の濃度は3
9.1%、粘度は130mPa・s、pHは11.2で
あった。この配合液を実施例1で用いたPPS不織布
に、実施例1と同様の方法で含浸し、成型した。得られ
た成型体は厚さ1.3mm、密度0.22グラム/cm
3であった。この含浸不織布のフィルターとしての耐熱
性能を実施例1と同様の方法で調べた。
【0053】実施例3 製造例3で得られたノボラック型フェノール樹脂90部
を粉砕してブロック状とし、これにヘキサメチレンテト
ラミン10部を加え混合し、更に平均粒子径30μmに
なるように粉砕した。これを10%水酸化ナトリウム水
溶液200部に加え溶解させ、アルカリ性フェノール樹
脂からなる含浸用配合液を得た。この配合液を用い、実
施例1で用いたと同様のPPS不織布に実施例1と同様
の方法で配合液を含浸し、成型した。得られた成型体は
厚さ1.4mm、密度0.21グラム/cm3であっ
た。この含浸不織布のフィルターとしての耐熱性能を実
施例1と同様の方法で調べた。
【0054】比較例1 レゾール型フェノール樹脂組成物として、フェノライト
TD−4304(大日本インキ化学工業(株)製、粘度
870mPa・S、pH5.5)と水とを重量比で50
/50に混合した含浸用樹脂を、実施例1で用いたと同
様のPPS不織布を用い、実施例1と同様の方法で含浸
し、成型した。得られた成型体は厚さ1.2mm、密度
0.24グラム/cm3であった。この含浸不織布のフ
ィルターとしての耐熱性能を実施例1と同様の方法で調
べた。
【0055】比較例2 製造例3で得られたノボラック型フェノール樹脂90部
を粉砕してブロック状とし、これにヘキサメチレンテト
ラミン10部を加え混合し、更に平均粒子径30μmに
なるように粉砕した。これをメタノール150部に加え
溶解させて含浸用配合液とした。この配合液を用い、ま
た、実施例1のPPS不織布を用い、実施例1と同様の
方法で含浸し、成型した。得られた成型体は厚さ1.4
mm、密度0.21グラム/cm3であった。この含浸
不織布のフィルターとしての耐熱性能を実施例1と同様
の方法で調べた。
【0056】上記実施例1〜3、および、比較例1、2
において得られた成型体の評価結果を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】表1から明らかなように、実施例1〜3の
成型体は、比較例の成型体に比べ200℃で処理した際
の引張強さ、および耐折強さの低下が少なく、耐熱性が
良好であった。実施例1〜3の成型体および比較例1、
2の成型体を、石炭ボイラーの排ガスを集塵するための
プリーツ型フィルターとして用いたところ、比較例1及
び比較例2の成型体からなるフィルターは、いずれも1
20日の使用において、プリーツの頂点部分に亀裂およ
び破損が見られたが、実施例1〜3の成型体からなる高
耐熱性フィルターは、いずれも700日間の使用におい
ても該フィルターに亀裂や破損は見られなかった。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る耐熱性フィルターは、アル
カリ性バインダーを耐熱性有機繊維に固着させることに
より、高温下において使用された際に引張強力、耐折強
さの低下が少なく、さらには高温下においてフィルター
として使用された際に、長期の寿命を達成することがで
きる。本発明に係る耐熱性フィルターは、高温下での形
態保持性にも優れることから、特にプリーツ型フィルタ
ーとして好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 15/59 F01N 3/02 301A F01N 3/02 301 D06M 101:16 // D06M 101:16 101:22 101:22 101:36 101:36 11/14 (72)発明者 中原 誠 滋賀県大津市大江1丁目1番1号 東レ株 式会社瀬田工場内 Fターム(参考) 3G090 AA01 4D019 AA01 BA13 BA18 BB03 BB08 BC05 BC12 BC20 CA02 CB04 CB06 DA03 4D058 JA14 JB14 JB18 JB25 JB41 SA08 SA20 4L031 AA13 AA20 AA25 BA11 CA01 DA00 DA11 DA17 4L033 AA06 AA08 AA09 AC05 AC15 CA34 CA55 DA07

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性有機繊維基材にアルカリ性物質含
    有樹脂組成物を固着して構成される耐熱性フィルター。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性有機繊維基材が、ポリフェニ
    レンサルファイド繊維、パラ系アラミド繊維、メタ系ア
    ラミド繊維、ポリアミドイミド繊維、ポリイミド繊維、
    及びフッ素繊維からなる群から選ばれた少なくとも1種
    の耐熱性有機繊維を含有してなる耐熱性有機繊維基材で
    ある請求項1記載の耐熱性フィルター。
  3. 【請求項3】 前記耐熱性有機繊維基材がポリフェニレ
    ンサルファイド繊維を耐熱性有機繊維基材100重量部
    あたり、50重量部以上含有する、請求項2記載の耐熱
    性フィルター。
  4. 【請求項4】 前記耐熱性有機繊維基材が不織布であ
    る、請求項1、2または3記載の耐熱性フィルター。
  5. 【請求項5】 前記アルカリ性物質含有樹脂組成物が、
    アルカリ性フェノール樹脂組成物、アルカリ性物質含有
    ポリアミドイミド樹脂組成物、アルカリ性物質含有ポリ
    イミド樹脂組成物、及びアルカリ性物質含有アラミド樹
    脂組成物からなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂
    組成物である、請求項1〜4のいずれかに記載の耐熱性
    フィルター。
  6. 【請求項6】 前記アルカリ性物質含有樹脂組成物が、
    アルカリ性フェノール樹脂組成物を含有する樹脂組成物
    である、請求項5記載の耐熱性フィルター。
  7. 【請求項7】 前記アルカリ性物質が、アルカリ金属水
    酸化物及び/またはアルカリ土類金属水酸化物である請
    求項6記載の耐熱性フィルター。
  8. 【請求項8】 前記アルカリ性フェノール樹脂組成物
    が、フェノール樹脂組成物中のフェノール性水酸基1モ
    ルあたり、アルカリ性物質を0.1〜1.0モル含有す
    るものである請求項7記載の耐熱性フィルター。
  9. 【請求項9】 前記耐熱性有機繊維基材100重量部に
    対してアルカリ性物質含有樹脂組成物の固形分が5〜8
    0量部を固着されてなる、請求項1〜8のいずれかに記
    載の耐熱性フィルター。
  10. 【請求項10】 JIS L 1096で規定するガー
    レ法に基づく剛軟度が40〜150mNである、請求項
    1〜9のいずれかに記載の耐熱性フィルター。
  11. 【請求項11】 前記耐熱性有機繊維基材を構成する耐
    熱性有機繊維の単繊維繊度が0.11〜22.2デシテ
    ックスである、請求項1〜10のいずれかに記載の耐熱
    性フィルター。
  12. 【請求項12】 プリーツ状に折り曲げ加工されてな
    る、請求項1〜11のいずれかに記載の耐熱性フィルタ
    ー。
  13. 【請求項13】 表面に微多孔膜を貼りつけてなる、請
    求項1〜12のいずれかに記載の耐熱性フィルター。
  14. 【請求項14】 石炭ボイラー用排ガス集塵フィルタ
    ー、金属溶鉱炉用排ガス集塵フィルター、ゴミ焼却炉用
    排ガス集塵フィルターまたは、ディーゼル車用排ガス集
    塵フィルターとして用いられる、請求項1〜13のいず
    れかに記載の耐熱性フィルター。
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