JP2003159268A - 吸収性物品及びその包装体 - Google Patents

吸収性物品及びその包装体

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JP2003159268A
JP2003159268A JP2001361964A JP2001361964A JP2003159268A JP 2003159268 A JP2003159268 A JP 2003159268A JP 2001361964 A JP2001361964 A JP 2001361964A JP 2001361964 A JP2001361964 A JP 2001361964A JP 2003159268 A JP2003159268 A JP 2003159268A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着が容易、且つコスト低減に寄与し得る吸
収性物品を提供すること。 【解決手段】 被着体に面する外面領域と;前記外面領
域に形成され、前記被着体に対して当該吸収性物品を係
止するための粘着領域と;前記外面領域に形成され、当
該吸収性物品の未使用時に隣接する他の吸収性物品又は
同一の吸収性物品の前記粘着領域に接する離型領域とを
備える。そして、前記粘着領域は、前記被着体に着脱可
能な粘着面を有する粘着部と;先端が前記粘着面から突
出した複数の突起部とを備え、前記突起部は先端に向か
って断面積が小さくなっている。更に、前記離型領域は
特別な離型処理を施していない前記外面領域で構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、下着等の
内側に固定して使用する失禁用尿取りパッド、生理用ナ
プキン等の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、吸収性物品は、液体透過性の
内面シートと液体不透過性の外面シートと、これら両シ
ート間に介在される吸収コアとから構成される。内面シ
ートは着用者の肌側に面し、外面シートは下着側に面す
る。従来、吸収性物品の装着時におけるズレを防止する
ため、パンツ等の下着に貼り付く粘着剤を外面シートに
設けている。未使用時においては、粘着剤の粘着面を保
護するために、離型紙(保護フィルム)が当該粘着面に
貼り付けている。そして、使用時に当該離型紙を剥がし
て廃棄するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
吸収性物品においては、使用時(装着時)に離型紙を剥
がし、廃棄する手間が掛かり煩雑であった。また、離型
紙の製造及び貼り付けが必要なため、吸収性物品全体と
しての製造コスト削減の妨げになる場合もある。
【0004】本発明は上記のような状況に鑑みて成され
たものであり、装着が容易、且つコスト低減に寄与し得
る吸収性物品を提供することを目的とする。
【0005】また、離型紙などの別部材を用いることな
く、吸収性物品の装着時及び装着中において最適な係合
力を発揮する吸収性物品を提供することを他の目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本出願の請求項1に記載
の発明は、上記課題を解決するために、未使用時に折り
畳まれた状態で収容され、使用時に展開して被着体に係
止して使用される吸収性物品において、前記被着体に面
する外面領域と;前記外面領域に形成され、前記被着体
に対して当該吸収性物品を係止するための粘着領域と;
前記外面領域に形成され、当該吸収性物品の未使用時に
隣接する他の吸収性物品又は同一の吸収性物品の前記粘
着領域に接する離型領域とを備える。そして、前記粘着
領域は、前記被着体に着脱可能な粘着面を有する粘着部
と;先端が前記粘着面から突出した複数の突起部とを備
え、前記突起部は先端に向かって断面積が小さくなって
いる。更に、前記離型領域は特別な離型処理を施してい
ない前記外面領域で構成される。
【0007】上記のような請求項1に記載の発明によれ
ば、使用時(装着時)に離型紙を剥がし、廃棄する手間
が掛からない。また、離型紙の製造及び貼り付けが不要
となり、吸収性物品全体としての製造コスト削減に寄与
することになる。更に、吸収性物品の装着時及び装着中
において最適な係合力を発揮し得るという効果がある。
【0008】本出願の請求項2に記載の発明において
は、前記粘着領域と離型領域が、前記外面領域の両端部
に各々少なくとも1つずつ形成され、当該吸収性物品を
二つ折りにした状態において、一端の粘着領域が多端の
離型領域と対向するように互い違いに配置されている。
また、前記吸収性物品が1つの包装用袋内に複数配列し
て収容されたときに、1つの吸収性物品の前記粘着領域
が隣の吸収性物品の離型領域と接するようになってい
る。
【0009】本出願の請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の吸収性物品を収容する包装体であって、前記
複数の吸収性物品を収容する内側面について、最も外側
の前記吸収性物品の前記粘着領域に対して着脱可能な離
型処理が施されている。
【0010】本出願の請求項4に記載の発明において
は、請求項2の場合とは異なり、1個づつ個別に包装さ
れるタイプの物品に適用されるものであり、前記粘着領
域及び離型領域は、当該吸収性物品の長手方向両端近傍
に形成され、当該吸収性物品の未使用時には、前記離型
領域が形成された前記両端を内側中央付近に向かって折
り込み、更に、同一物品内の一端の前記粘着領域と他端
の前記離型領域とが接するように当該吸収性物品を四つ
折りにする。
【0011】本出願の請求項5に記載の発明において
は、前記粘着領域と前記離型領域との剥離力が、以下の
測定条件のもとでは、いずれか狭い方の幅あたり5N
(510gf)以下としている。 (1)前記粘着領域が形成されていない部分を第1のチ
ャックで固定する。 (2)前記離型領域の端部を、前記第1のチャックに対
向配置された第2のチャックで固定する。 (3)速度500mm/秒の速度で前記第1のチャック
を引っ張り、前記離型領域が前記粘着領域から剥がれる
までの積分平均荷重を前記剥離力とする。
【0012】本出願の請求項6に記載の発明において
は、前記突起部の先端の角度が60度〜120度として
いる。更に、請求項7に記載の発明においては、前記突
起部は、前記粘着面から0.1mm〜2.0mm突出
し、5mm以下の間隔をもって配置される。 [発明の詳細な説明]
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、失禁用吸収パッドを例にとって説明する。なお、本
発明は失禁用吸収パッドに限らず、生理用ナプキンなど
下着等の被着体に固定して使用するタイプの種々の吸収
性物品に適用可能である。
【0014】図1は、本発明の第1の実施例に係る失禁
用吸収パッド10の構造を示す平面図である。図2及び
図3は、失禁用吸収パッド10の内部構造を示す断面図
である。本実施例に係る失禁用吸収パッド10は、未使
用時に折り畳まれた状態で収容され、使用時に展開して
パンツ等の被着体の内側に装着して使用される。吸収パ
ッド10は概ね長方形状に成形され、液体透過性の内面
シート12と;液体不透過性の外面シート14と;内面
シート12と外面シート14との間に配置された吸収体
16と;長手方向の縁部に配置されたサイドシート26
とを備えている。
【0015】サイドシート26は、外面シート14から
内面シート12に渡って、これら2枚のシート12,1
4を挟み込みように設けられている。サイドシート26
と外面シート14との間には、糸状の弾性部材30が、
幅方向両縁部に各々2本挿入されている。また、内面シ
ート12側のサイドシート26の縁部には、各々1本ず
つの糸状の弾性部材28が巻き込まれた状態で配置され
ている。これら合計4本弾性部材28,30は、吸収パ
ッド10の長手方向に平行に配置される。
【0016】図1において、外面シート14上の左側端
部の外側には、吸収パッド10の幅方向に延びる粘着部
18aが設けられ、当該粘着部18aの隣接する内側に
は離型紙20aが設けられている。一方、外面シート1
4上の右側端部の外側には、吸収パッド10の幅方向に
延びる離型紙20bが設けられ、当該離型紙20bの隣
接する内側には粘着部18bが設けられている。そし
て、図4に示すように、内面シート12を合わせるよう
に2つに折り畳んだ時に、粘着部18aと離型紙20b
が対向し、粘着部18bと離型紙20aが対向すること
になる。
【0017】ここで、離型紙20aとしては、例えば、
片面にシリコーン系又は長鎖アルキル系剥離処理剤にて
剥離処理層を形成したフィルム等を使用することができ
る。また、外面シート14の表面に離型処理を施すこと
も可能である。離型処理の方法は、裏面シート用フィル
ム又は不織布に、直接上記剥離処理剤を塗布したり、有
機酸エステルやパラフィンワックス等の表面改質剤を塗
布又は練り込むこと等がある。また、接着する有効面積
を減らすために、熱エンボス等で表面粗度を向上させて
も良い。
【0018】図5は、上記のような構成の吸収パッド1
0を圧縮状態で複数整列させて、熱可塑性樹脂製の包装
袋50に封入した様子を示す。図に示すように、隣り合
う2つの吸収パッドにおいて、一方の粘着部が他方の離
型紙と接するようになる。
【0019】ここで、粘着部と離型紙との剥離力は、い
ずれか狭い方(通常は粘着部)の幅あたり5N(510
gf)以下とすることが好ましい。すなわち、5N以下
の剥離力を前提として、粘着部の幅及び粘着剤の粘着力
を設定することになる。剥離力が5N以上になると、吸
収パッド10にダメージを与える可能性が高まる。
【0020】上述した剥離力の測定に際しては、T型ピ
ーリング法を採用し、サンプルとなる吸収パッドの粘着
部が設けられていない部分をチャック幅65mmの下チ
ャックで固定し、離型紙の先端をチャック幅65mmの
上チャックで固定する。この時、上チャックと下チャッ
クとの間隔を25mmとする。このような状態で、速度
500mm/秒の速度により、離型紙が剥がれるまで上
チャックを引っ張る。そして、離型紙が剥がれるまでの
積分平均荷重を算出する。
【0021】包装袋50内において、最も外側の吸収パ
ッド10に関しては、粘着部18a,18bが包装袋5
0の内面に接することになる。そこで、当該袋50の内
面において、少なくとも粘着部18a、18bが接する
部分に離型処理を施し、離型紙20a,20bと同じ機
能を付与することが好ましい。
【0022】本実施例に係る吸収パッド10を収容する
際には、図4に示すように、パッド60の両端を内側で
合わせるように二つ折りにする。そして、図5に示すよ
うに、折り畳まれた吸収パッド10を複数整列させ、こ
れらを包装袋50に収容する。
【0023】本実施例に係る吸収パッド10を使用する
際には、包装袋50から図5に示すように折り畳まれた
吸収パッド10を取り出して展開し、粘着部18a,1
8bによって当該パッド10を下着等の被着体の内側に
固定する。
【0024】以上説明したように、本実施例によれば、
吸収パッド10の装着時に離型紙を剥がす必要が無く、
装着動作が簡素化されるという効果がある。また、離型
紙を別部材として設ける必要がないため、吸収パッド1
0全体としてのコスト低減に寄与し得る。更に、包装袋
50内において隣り合うパッド10同士が密着している
ため、パッケージ内での製品の整列状態の形態保持性が
高く、保管時及び搬送時にバラバラにならないというメ
リットもある。
【0025】図6は、本発明の第2の実施例に係る失禁
用吸収パッド60の構造を示す側面である。また、図7
は、第2の実施例に係る失禁用吸収パッド60の収容時
(未使用時)の姿勢を示す側面図である。本実施例も上
述した第1の実施例と同様に、未使用時に折り畳まれた
状態で収容され、使用時に展開して被着体に係止して使
用される構成である。本実施例と上述した第1の実施例
とは、基本的な構造は同一であるが、未使用時の折り畳
み方、及び収容形態がことなる。すなわち、上記第1の
実施例においては吸収パッド10を二つ折りにし、複数
のパッドを同一の包装袋50内に整列して収容すること
を前提としているのに対し、本実施例においては、吸収
パッド60を四つ折りにして1つずつ個別に包装可能な
構成となっている。
【0026】第1の実施例の場合と同様に、外面シート
上の一端(図の右側)の外側には、吸収パッド60の幅
方向に延びる粘着部62bが設けられ、当該粘着部62
bに隣接する内側には離型紙64bが設けられている。
一方、外面シート上の他端(図の左側)の外側には、吸
収パッド60の幅方向に延びる離型紙64aが設けら
れ、当該離型紙64aに隣接する内側には粘着部62a
が設けられている。そして、図7に示すように、内面シ
ートを合わせるように2つに折り畳んだ時に、粘着部6
2aと離型紙64bが対向し、粘着部62bと離型紙6
4aが対向することになる。
【0027】すなわち、本実施例によれば、同一の吸収
性物品内において、一端の粘着部と他端の離型紙が接
し、一端の離型紙と他端の粘着部とが接する構成となっ
ている。本実施例に係る吸収パッド60を収容する際に
は、最初に、図6に示すように、パッド60の両端を内
側中心に向かって折り込む。更に、図7に示すように、
一端の粘着領域と他端の離型紙とが接するように当該パ
ッド60を四つ折りにする。そして、折り畳まれた吸収
パッド60を個別包装袋(図示せず)に収容する。
【0028】本実施例に係る吸収パッド60を使用する
際には、図示しない包装袋から図7に示すように折り畳
まれた吸収パッド60を展開し、粘着部62a,62b
によって当該パッド60を下着等の被着体の内側に固定
する。
【0029】以上説明したように、本実施例によれば、
上述した第1の実施例と同様に、吸収性物品60の装着
時に離型紙を剥がす必要が無く、装着動作が簡素化され
るという効果がある。また、離型紙を別部材として設け
る必要がないため、吸収性物品60全体としてのコスト
低減に寄与し得る。更に、収容時の吸収パッド60の形
態保持性が高く、コンパクトな状態のまま容易に携帯で
きるという利点がある。
【0030】図8は、第3の実施例に係る失禁用吸収パ
ッドに使用される係止部材(粘着部)70の構造を示す
拡大斜視図である。図8に示す係止部材70は、上述し
た第1及び第2の実施例における粘着部18a,18
b,62a,62bに代えて使用するものである。な
お、本実施例に係る係止部材70を採用した場合には、
当該係止部材70を保護する離型紙の使用及び特別な離
型処理を必要としない。ここで、係止部材70を第1及
び第2の実施例に適用する際には、図9に示すように、
二つ折り又は四つ折りにした時に、吸収パッド10(6
0)の両端に配置される係止部材70同士が対向、重な
り合わないようにする。
【0031】係止部材70は、例えば、幅100mm×
長さ15mmの長方形状とし、吸収パッドを幅方向に渡
って固定できるように、横長に貼り付けられる。
【0032】係止部材70は、基材に取り付けられた円
錐状の複数の突起部36の隙間に粘着剤34を充填して
成形される。突起部36のサイズは、パンツ等の被着体
を構成する不織布の繊維間や、ニット織物の繊維間に侵
入できるように設定する。すなわち、突起部36の先端
部の角度は、15〜150°程度、好ましくは、60°
〜120°とする。なお、先端部を曲面形状に丸めるこ
ともできる。
【0033】突起部36の先端の形状において重要なの
は、フックのような引っかかりを設けないことである。
フック形状(カギ状)にすると、被着体の生地に係合
し、剥がすときに繊維が引っかかり、大きな音を発する
ことがある。本実施例においては、突起部36の先端に
引っかかりのない円錐状としているため、当該突起部3
6は被着体の生地に容易に侵入するが、引っかかること
が無い。このため、垂直方向の係合力は殆ど生じない。
ただし、突起部36は生地の繊維間に侵入するため、若
干の係合力が発生し、仮止め効果を発揮する。また、吸
収パッドを被着体に装着した状態では、突起部36が生
地の繊維間に侵入しているため、水平方向には比較的強
い係合力(抵抗力)を発揮する。
【0034】突起部36は、係止部材70の表面を指で
軽く触っただけでは粘着剤の粘着を感じない(ベトベト
しない)程度に密に配置する。例えば、隣り合う突起部
36同士の間隔(粘着剤の露出幅)を5mm以下、好ま
しくは3mm以下とする。また、突起部36の高さは、
粘着剤層34の表面から0.1mm〜2.0mm程度と
することが好ましい。
【0035】吸収体16は、内面シート12や外面シー
ト14に比べて、厚み及び剛性が高いため、係止部材7
0を吸収体16の存在する領域に配置することにより、
被着体が柔軟な場合にも、小さな力で係止部70を被着
体に接着させることができる。係止部材70を設けた部
分の吸収パッドのガーレー剛性値は、例えば、0.05
g以上、好ましくは0.1g以上とする。
【0036】係止部材70の位置を、着用者の股間など
の動きの大きな部分でなく、吸収パッドの長手方向端部
とすることにより、当該吸収パッドを確実に被着体に固
定することが可能となる。
【0037】係止部材70の突起部36の先端にフック
状の引っかかりがないため、着脱を繰り返した場合に
も、パンツ等の被着体の生地、繊維を傷つけることがな
い。また、突起部36の先端は被着体の繊維の中に垂直
に侵入しているだけであり、吸収パッドを被着体から剥
がす際に大きな音を発することがない。更に、粘着剤3
4が突起部36の隙間に塗布されているため、粘着剤3
4の凝縮破壊によってパンツ等の被着体に粘着剤が残っ
てしまうようなことがない。
【0038】以上、説明したように、本実施例において
は、吸収パッドの固定手段として突起36を有する係止
部材70を採用するため、当該係止部材70を保護する
離型紙の使用及び特別な離型処理を必要とせず、取り扱
いが更に容易となる。
【0039】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請
求の範囲に示された技術的思想の範囲内で適宜設計変更
可能であることは言うまでもない。本発明の吸収性物品
としては、失禁用吸収パッドの他に、生理用ナプキンな
ど、下着などの被着体に固定して使用することが好まし
い、あるゆるタイプの吸収性物品に適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る各発
明によれば、使用時(装着時)に離型紙を剥がし、廃棄
する手間が掛からない。また、離型紙の製造及び貼り付
けが不要となり、吸収性物品全体としての製造コスト削
減に寄与することになる。更に、吸収性物品の装着時及
び装着中において最適な係合力を発揮し得るという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例に係る失禁用吸
収パッドの構造を示す平面図(一部断面)である。
【図2】図2は、図1のA−A’方向の断面図である。
【図3】図3は、図1のB−B’方向及びC−C’方向
の断面図である。
【図4】図4は、第1の実施例に係る個々の失禁用吸収
パッドの収容時(未使用時)の姿勢を示す側面図であ
る。
【図5】図5は、第1の実施例に係る吸収パッドを圧縮
状態で複数整列させて、熱可塑性樹脂製の包装袋に封入
した様子を示す説明図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施例に係る失禁用吸
収パッドの構造を示す側面である。
【図7】図7は、第2の実施例に係る失禁用吸収パッド
の収容時(未使用時)の姿勢を示す側面図である。
【図8】図8は、第3の実施例に係る失禁用吸収パッド
に使用される係止部材(粘着部)の構造を示す拡大斜視
図である。
【図9】図9は、第3の実施例に係る係止部材を使用し
た失禁用吸収パッドの構成を示す平面図(一部断面)で
ある。
【符号の説明】
10,60 失禁用吸収パッド(吸収性物品) 12 内面シート 14 外面シート 18a,18b,62a,62b 粘着部(粘着領
域) 20a,20b,64a,64b 離型紙(離型系
領域) 34 粘着剤層 36 突起部 70 係止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/551 B65D 69/00 Fターム(参考) 3B029 BC01 BD02 3E067 AA11 AB83 AC03 BA12A BC06A DA02 FA01 FC01 GD08 4C003 BA01 FA01 HA04 4C098 AA09 CC03 CC37 CE08 CE14 DD26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未使用時に折り畳まれた状態で収容され、
    使用時に展開して被着体に係止して使用される吸収性物
    品において、 前記被着体に面する外面領域と;前記外面領域に形成さ
    れ、前記被着体に対して当該吸収性物品を係止するため
    の粘着領域と;前記外面領域に形成され、当該吸収性物
    品の未使用時に隣接する他の吸収性物品又は同一の吸収
    性物品の前記粘着領域に接する離型領域とを備え、 前記粘着領域は、前記被着体に着脱可能な粘着面を有す
    る粘着部と;先端が前記粘着面から突出した複数の突起
    部とを備え、前記突起部は先端に向かって断面積が小さ
    くなっており、 前記離型領域は特別な離型処理を施していない前記外面
    領域で構成されることを特徴とする吸収性物品。
  2. 【請求項2】前記粘着領域と離型領域が、前記外面領域
    の両端部に各々少なくとも1つずつ形成され、当該吸収
    性物品を二つ折りにした状態において、一端の粘着領域
    が多端の離型領域と対向するように互い違いに配置さ
    れ、 前記吸収性物品が1つの包装用袋内に複数配列して収容
    されたときに、1つの吸収性物品の前記粘着領域が隣の
    吸収性物品の離型領域と接することを特徴とする請求項
    1に記載の吸収性物品。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の吸収性物品を収容する包
    装体において、 前記複数の吸収性物品を収容する内側面について、最も
    外側の前記吸収性物品の前記粘着領域に対して着脱可能
    な離型処理が施されていることを特徴とする包装体。
  4. 【請求項4】前記粘着領域及び離型領域は、当該吸収性
    物品の長手方向両端近傍に形成され、当該吸収性物品の
    未使用時には、前記離型領域が形成された前記両端を内
    側中央付近に向かって折り込み、更に、同一物品内の一
    端の前記粘着領域と他端の前記離型領域とが接するよう
    に当該吸収性物品を四つ折りにすることを特徴とする請
    求項1に記載の吸収性物品。
  5. 【請求項5】前記粘着領域と前記離型領域との剥離力
    が、以下の測定条件のもとでは、いずれか狭い方の幅あ
    たり5N(510gf)以下であることを特徴とする請
    求項1,2,3又は4に記載の吸収性物品。 (1)前記粘着領域が形成されていない部分を第1のチ
    ャックで固定する。 (2)前記離型領域の端部を、前記第1のチャックに対
    向配置された第2のチャックで固定する。 (3)速度500mm/秒の速度で前記第1のチャック
    を引っ張り、前記離型領域が前記粘着領域から剥がれる
    までの積分平均荷重を前記剥離力とする。
  6. 【請求項6】前記突起部の先端の角度が60度〜120
    度であることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5
    に記載の吸収性物品。
  7. 【請求項7】前記突起部は、前記粘着面から0.1mm
    〜2.0mm突出し、5mm以下の間隔をもって配置さ
    れていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
    又は6に記載の吸収性物品。
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