JP3973013B2 - 吸収性物品用係止部材及びこれを用いた吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下着の内側に配置される失禁用尿取りパッド、生理用ナプキン等の吸収性物品に関し、特に、当該吸収性物品を下着等に固定するための係止部材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、失禁用尿取りパッド、生理用ナプキン等の吸収性物品を下着等の被着体に固定する係止部材としては、所謂メカニカルファスナーや粘着剤が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のメカニカルファスナーのフック部材を用いた場合、下着などの被着体にしわがある状態で吸収性物品を固定した時に、係止部材による固定位置(係止位置)がずれて、被着体の表面が破れたり、大きな音を発したりすることがあった。そこで、係止部材による係合力を強めることが考えられるが、この場合には、吸収性物品のずれは防止できるものの、着脱が困難になるという別の重大な問題が生じる。
【0004】
また、係止手段として粘着剤を用いた場合には、未使用状態において粘着面を保護する離型紙を設ける必要があり、部品点数が増えるだけでなく、装着動作が煩雑になるという不都合がある。
【0005】
本発明は上記のような状況に鑑みて成されたものであり、離型紙などの別部材を用いることなく、吸収性物品の装着時及び装着中において最適な係合力を発揮する係止部材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被着体に対して吸収性物品を固定するための係止部材において、基材と;前記基材に設けられ、前記被着体に着脱可能な粘着面を有する粘着部と;先端が前記粘着面から突出した複数の突起部とを備えている。そして、前記突起部が先端に向かって断面積が小さくなる錐状に成形されている。前記突起部は、前記粘着面から0.1mm〜2.0mm突出し、5mm以下の間隔をもって配置される。このような構成により、パンツ等の被着体を構成する不織布の繊維間や、ニット織物の繊維間に容易に侵入できるとともに、フックのように被着体の生地に必要以上に強固に係合することを防止できる。
【0007】
請求項2に記載の発明においては、前記突起部の先端の角度が15度〜150度としている。
【0008】
請求項に記載の発明においては、前記吸収性物品は長方形状をなし;前記係止部材は、前記吸収性物品の長手方向の両端部に配置されている。また、請求項に記載の発明においては、係止部材は、前記吸収性物品の少なくとも四隅に分割配置されている。このような構成により、吸収性物品の四隅を固定しつつ、係止部材の剛性により吸収性物品がこわくなることを防止できる。
【0009】
請求項に記載の発明においては、前記突起部は、前記基材と直接結合していない。
【0010】
請求項に記載の発明は、液体透過性の表面シートと;液体不透過性の裏面シートと;前記表面シートと裏面シートとの間に配置された吸収体と;前記裏面シートに取り付けられた、請求項1,2,3又は4に記載の係止部材とを備えた吸収性物品である。
【0011】
請求項に記載の発明においては、前記係止部材を設けた部分の前記吸収性物品のガーレー剛性値を0.05g以上としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施例に係る失禁用吸収パッド10の構造を示す平面図である。図2及び図3は、失禁用吸収パッド10の内部構造を示す断面図である。本実施例に係る失禁用吸収パッド10は、パンツ等の被着体の内側等に装着して使用される。吸収パッド10は160mm×450mmの長方形状に成形され、液体透過性の表面シート12と;液体不透過性の裏面シート14と;表面シート12と裏面シート14との間に配置された吸収体16と;長手方向の縁部に配置されたサイドシート26とを備えている。
【0013】
サイドシート26は、裏面シート14から表面シート12に渡って、これら2枚のシート12,14を挟み込みように設けられている。サイドシート26と裏面シート14との間には、糸状の弾性部材30が、幅方向両縁部に各々2本挿入されている。また、表面シート12側のサイドシート26の縁部には、各々1本ずつの糸状の弾性部材28が巻き込まれた状態で配置されている。これら合計4本弾性部材28,30は、吸収パッド10の長手方向に平行に配置される。
【0014】
吸収パッド10の長手方向両端部における裏面シート14上には、吸収パッド10の幅方向に延びる係止部材18a,18bが各々固着されている。係止部材18a,18bは、100mm×15mmの長方形状であり、吸収体16に重なるように配置される。
【0015】
図4は、係止部材18a(18b)の構造を示す。係止部材18a,18bは、基材に取り付けられた円錐状の複数の突起部36の隙間に粘着剤34を充填して成形される。また、基材とは直接結合しない突起部36も形成可能である。突起部36のサイズは、パンツ等の被着体を構成する不織布の繊維間や、ニット織物の繊維間に侵入できるように設定する。すなわち、突起部36の先端部の角度は、15〜150°程度、好ましくは、60°〜120°とする。なお、先端部を曲面形状に丸めることもできる。突起部36の先端の形状において重要なのは、フックのような引っかかりを設けないことである。フック形状(カギ状)にすると、被着体の生地に係合し、剥がすときに繊維が引っかかり、大きな音を発することがある。
【0016】
本実施例においては、突起部36の先端に引っかかりのない円錐状としているため、当該突起部36は被着体の生地に容易に侵入するが、引っかかることが無い。このため、垂直方向の係合力は殆ど生じない。ただし、突起部36は生地の繊維間に侵入するため、若干の係合力が発生し、仮止め効果を発揮する。また、吸収パッド10を被着体に装着した状態では、突起部36が生地の繊維間に侵入しているため、水平方向には比較的強い係合力(抵抗力)を発揮する。
【0017】
突起部36は、係止部材18a,18bの表面を指で軽く触っただけでは粘着剤の粘着を感じない(ベトベトしない)程度に密に配置する。例えば、隣り合う突起部36同士の間隔(粘着剤の露出幅)を5mm以下、好ましくは3mm以下とする。また、突起部36の高さは、粘着剤層34の表面から0.1mm〜2.0mm程度、好ましくは0.2mm〜1.0mmとする。
【0018】
吸収体16は、表面シート12や裏面シート14に比べて、厚み及び剛性が高いため、係止部材18a,18bを吸収体16の存在する領域に配置することにより、被着体が柔軟な場合にも、小さな力で係止部18a,18bを被着体に接着させることができる。係止部材18a,18bを設けた部分の吸収パッド10のガーレー剛性値は、例えば、0.05g以上、好ましくは0.1g以上とする。
【0019】
係止部材18a,18bの位置を、着用者の股間などの動きの大きな部分でなく、吸収パッド10の長手方向端部とすることにより、当該吸収パッド10を確実に被着体に固定することが可能となる。
【0020】
以上説明したように、本実施例に係る吸収パッド10においては、係止部材18a,18bの突起部36の先端にフック状の引っかかりがないため、着脱を繰り返した場合にも、パンツ等の被着体の生地、繊維を傷つけることがない。また、突起部36の先端は被着体の繊維の中に垂直に侵入しているだけであり、吸収パッド10を被着体から剥がす際に大きな音を発することがない。更に、粘着剤34が突起部36の隙間に塗布されているため、粘着剤34の凝縮破壊によってパンツ等の被着体に粘着剤が残ってしまうようなことがない。
【0021】
図5(A),(B),(C)は、係止部材の他の形態を示す。図5(A)に示す係止部材40は、長方形状の基材46上において、幅方向に複数直線的に並んだ突起部42aを有する筋状の部材42と、筋状の粘着剤層44とを長手方向に交互に組み合わせたものである。
【0022】
図5(B)に示す係止部材50は、長方形状の基材52上の全面に粘着剤54を塗布し、その上に、幅方向に複数直線的に並んだ突起部42aを有する筋状の部材42をラミネートしたものである。また、図5(C)に示す係止部材50は、長方形状の基材52上の全面に粘着剤34を塗布し、その上から突起を有する粒子を複数埋め込んで形成されたものである。粒子の配置は、直線状、格子状、ランダムと任意に設定可能である。
【0023】
図6は、本発明の第2の実施例に係る失禁用吸収パッド60の構造を示す平面図である。本実施例と上述した第1の実施例(図1)との相違点は、係止部材の配置、形状である。本実施例に係る係止部材62a,62b,62c,62dは、吸収性物品60(吸収体)の四隅に分割配置されている。各係止部材は長方形状に成形され、サイズとしては、例えば、30mm×15mmとする。また、係止部材62aと62c、62bと62dの間隔は、各々40mmとする。本実施例においては、係止部材を吸収性物品60(吸収体)の四隅に分割配置しているため、吸収性物品60の四隅を固定しつつ、係止部材の剛性により吸収性物品60がこわくなることを防止できる。
【0024】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内で適宜設計変更可能であることは言うまでもない。本発明の吸収性物品としては、失禁用吸収パッドの他に、生理用ナプキンなど、下着などの被着体に固定して使用することが好ましい、あらゆるタイプの吸収性物品に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例に係る失禁用吸収パッドの構造を示す平面図である。
【図2】図2は、図1のA−A’方向の断面図である。
【図3】図3は、図1のB−B’方向及びC−C’方向の断面図である。
【図4】図4は、第1の実施例に係る失禁用吸収パッドに使用される係止部材の構造を示す斜視図である。
【図5】図5(A),(B),(C)は、係止部材の他の形態を示す斜視図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施例に係る失禁用吸収パッドの構造を示す平面図である。
【符号の説明】
10 失禁用吸収パッド(吸収性物品)
18a,18b 係止部材
34 粘着剤層
36 突起部

Claims (7)

  1. 被着体に対して吸収性物品を固定するための係止部材において、
    基材と;
    前記基材に設けられ、前記被着体に着脱可能な粘着面を有する粘着部と;
    先端が前記粘着面から突出した複数の突起部とを備え、
    前記突起部は先端に向かって断面積が小さくなる錐状であり、
    前記突起部は、前記粘着面から0.1mm〜2.0mm突出し、5mm以下の間隔をもって配置されていることを特徴とする吸収性物品用係止部材。
  2. 前記突起部の先端の角度が15度〜150度であることを特徴とする請求項1に記載の係止部材。
  3. 前記吸収性物品は長方形状をなし、
    前記係止部材は、前記吸収性物品の長手方向の両端部に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の係止部材。
  4. 前記係止部材は、前記吸収性物品の少なくとも四隅に分割配置されていることを特徴とする請求項に記載の係止部材。
  5. 前記突起部は、前記基材と直接結合していないことを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の係止部材。
  6. 液体透過性の表面シートと;
    液体不透過性の裏面シートと;
    前記表面シートと裏面シートとの間に配置された吸収体と;
    前記裏面シートに取り付けられた、請求項1,2,3,4又は5に記載の係止部材とを備えたことを特徴とする吸収性物品。
  7. 前記係止部材を設けた部分の前記吸収性物品のガーレー剛性値が0.05g以上であることを特徴とする請求項に記載の吸収性物品。
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