JP2008543419A - 改良された固定手段を有する吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
本発明は、オムツ、パンツ型オムツ、失禁ガード、パンツライナー、開放型オムツ、ベルト型オムツ、又はこの種のもののような、吸収性物品に関する。より具体的には、本発明は、開口部を有する受入部を有する吸収性物品のための固定装置と、物品を閉じる際に、受入部の開口部の中に挿入することができるように形成されたタブ要素とに関している。タブ要素と受入部との両方が固定手段を有することが、本発明の特徴である。受入部とタブ要素との両方が固定要素を有すると言う事実によって、強力で安定した接続が、固定装置の構成部品の間に形成される。
Description
本発明は、オムツ、パンツ型オムツ、失禁ガード、パンツライナー、開放型オムツ、ベルト型オムツ、又はこの種のもののような、吸収性物品に関する。特に、本発明は、開口部を有する受入部を有する吸収性物品のための固定装置と、物品を閉じるための、受入部の開口部の中に挿入することができるように形成されたタブ要素とに関している。
特許文献1は、開口部を有する固定システムがどのように吸収性物品に使用されるかを記載している。固定システムは、第1及び第2の固定要素を有し、物品が着用者に適用された後、互いに留め具固定されるように意図されている。良好な固定を得、強化するために、第1の固定要素は、複数の開口部を有する弾性構造体を備えている。この構造体は、開口部が、構造体が伸ばされたときに拡張し、弾性構造体が収縮したときに閉じるように構成されている。第2の固定要素はフック材を有し、このフックは、適用の際に、弾性材が延ばされたときに形成される開口部に固定される。この方法は、弱い閉鎖しか提供せず、すべてのフックを開口部に合わせるように適用することが困難なので、特に実践的ではない。
吸収性物品のための別の既に既知の固定装置は、特許文献2に記載されている。固定要素は、固定部分の挿入のための開口部を有する受入部を有している。固定部分は受入部に直接固定されるのではなく、“フック”が固定部分の特定の形状を介して開口部に固定される。固定装置は、強力で簡単であると言える。供与される別の利点は、固定装置が指定の固定構造を有することである。より具体的には、このことは、固定装置が受入部を有し、この受入部は内側部分及び外側部分と、これら内側部分及び外側部分との間に配置された開口部とを備えていると言うことを意味している。内側部分は、吸収性物品に結合されている。固定部分は、吸収性物品に結合された近位端部分と、遠位端部分とを有している。遠位端部分は、固定部分の遠位端部分の折り畳みによって形成された舌部分に相当するものを有している。舌部分を有する固定部分は、受入部の中の開口部を通じて挿入されており、少なくとも舌部分は受入部の外側部分の上に延在し、使用の際には、それによって固定部分を受入部に強固に固定している。
いわゆる”指定された固定構造“によって、他の物質が、物品の良好な固定を保証するために必要とされることは無い。さらなる利点は、物品を一緒に固定することができ、材料を削減し、よって物品の製造コストを削減できることであると言われている。
しかし、上述の固定装置には一連の欠点がある。開口部それ自体が、開口部を通じて移動する固定部分への固定手段として機能することを意味し、固定装置は一致されている固定部分と開口部との形状に依存している。したがって、上述の種類の固定装置は、力が装置を引っ張られた状態に保持することを必要とする。着用者が腹部を引っ込めている場合には、装置は一時的に緩められ、よって危険は緩和される。また、このような固定装置には所定の遊びがあり、この遊び部分では固定部分は受入部の中に引っかかるだけとなる。さらに、固定装置に高い応力がかかると、舌部分を有する固定部分は壊れる場合があり、例えば、一緒に折りたたまれ、よって開口部から押し出される。
英国特許出願公開第2303169号明細書
欧州特許第1009350号明細書
欧州特許第1261479号明細書
米国特許出願公開第20020016122号明細書
欧州特許第757624号明細書
欧州特許第659541号明細書
国際公開第93/21882号パンフレット
本発明によれば、オムツ、パンツ型オムツ、生理用ナプキン、失禁ガード、パンツライナー、開放型オムツ、ベルト型オムツ、ベッド保護材、及びその種のものは、既知の物品の問題を実質的に回避するか、又は最小化された形で提供される。本発明にかかる物品は、タブ部分と固定手段を有する受入部分との両方によって主に特徴付けられる。
タブ部分と固定手段を有する受入部との両方によって、安定した確実なシールが得られる。受入部の開口部の中に挿入されるタブ部分は、受入部及び/又は物品に簡単に固定することができ、よって固定を強化する。受入部の固定手段は、固定装置をさらに安定化する。この強化はさらなる確実な固定を提供するだけでなく、固定装置の遊びが除かれるので、より良好なフィット感を提供する。1つの実施形態において、固定手段はフックの材料から形成することができ、強固で安定した接続を可能とし、先行技術に比べて簡単で低コストの構造的方法である。1つの実施形態において、タブ部分及び受入部は、タブ部分に固定するための固定手段を有している。このことは、例えばベルト型オムツのための固定装置として、長い受入部と長いタブ要素を必要とする場合に有利となり得る。別の実施形態においては、タブ部分及び/又は受入部は、吸収物品に固定するための固定手段を有している。このような構成は、物品の側部パネルの間の接続を安定化し、よって遊びは、そしてそれによる漏れは、最小化される。
良好なフィット感を提供するためには、固定装置に遊びが無いことが重要である。遊びは、好ましくはフック材の形状の、タブ要素と固定手段を有する受入部とによって最小化することができる。受入部の開口部によって、安定な接続が提供され、実際にはパンツ型オムツの側部シームの溶着を置き換えることができる。シールのさらなる強化は、受入部が、開口部に隣接して配置された少なくとも2つの別々のフック材を有する場合に提供される。フック材を開口部の周りの異なる位置に配置することによって、異なる機能が得られる。例えば、遠位部分は、少なくとも2つのフック材が近位端部分と遠位部分との間に配置されたときに、把持タブとして使用することができる。このことは、製品が着用者の強力で、把持可能な固定装置に対する要求を目的とする場合に有利であり得る。このような構成においては、2つの別々のフック材は、好ましくは開口部の長さの半分に沿って延在している。
簡単な実施形態においては、タブ要素と受入部とは、不織材からなる少なくとも1つの層を備えている。タブ要素と受入部とは、少なくとも2つの層からなる積層体である。積層体は、例えば20g/m2のスパンボンド材と20g/m2のカーディド不織層とから形成することができる。両層は、好ましくはポリプロペン繊維からなっている。フック材は、例えばVECRO(登録商標)材とすることができる。
タブ要素と受入部とは好ましくは弾性を有し、例えば不織材を有する弾性フィルム積層体を備える弾性積層体から形成することができる。弾性積層体のさらなる例は、特許文献3、特許文献4、及び特許文献5に記載されている。また、タブ要素と受入部とは、弾性領域とすることができる。弾性領域の例は、タブ要素の近位部分、受入部の近位部分、タブ要素の遠位部分、又は受入部の遠位部分とすることができる。また、タブ要素と受入部とは、さらなる弾性領域、例えば近位部分の弾性領域及び遠位部分の弾性領域とすることができる。領域は非弾性領域によって離隔することができる。また、弾性は、異なる領域に対して異ならせることができる。また別の実施形態においては、タブ要素又は受入部のいずれかが弾性を有している。
固定手段は、受入部、タブ要素、又は吸収性物品に直接固定することができる。また、固定手段は、ループ状材料又は特定の固定手段用の特定の表面に固定することができる。固定手段が糊材である場合には、特定の表面は、固定を容易化するためのシリコーン処理された表面とすることができる。
1つの実施形態においては、タブ要素の遠位部分は受入部の開口部と同様の形状を有することができる。好ましくは、タブ要素の遠位部分は先のとがった形状を有し、この形状は、開口部を通じて挿入されるべき部分であることを着用者に視覚的に示している。また、受入部の開口部は、例えば図5bに示すのと同様の先のとがった形状を有している。受入部の開口部上の点は、タブ要素の先のとがった形状と共に、固定装置がどのように配置されるべきであるかを着用者に視覚的に示している。
本発明による固定要素が軽い失禁ガード、生理用ナプキン、またはパンツライナーに適用される場合、固定要素は好ましくは“羽部”に配置される。代替として、固定装置は羽部の一部分を形成することができる。次いで、製品は固定装置の助けによって下着に固定することができ、製品が使用の際の所定の位置からずれるのを回避する。
後述に、本発明は添付の図面を参照しつつ、より詳細に記載される。
図1は、好適に液体不透過性とされた背面シート2と、液体透過性の上面シート3と、これら背面シートと上面シートとの間に含まれる吸収性本体4とを備える、パンツ型オムツ1の形態の吸収性物品の実施形態を示している。液体透過性の上面シート3は、例えば連続的な繊維からなるスパンボンド材、メルトブローン材、結合されたカーディド繊維材などの不織材、有孔のプラスティックフィルム、又はこれら材料の組み合わせを備えることができる。背面シート2が液体不透過性である場合には、背面シート2はプラスティックフィルム、液体撥水性の材料でコーティングされた不織材、又は液体の浸透に耐性のある疎水性材料のような材料を備えることができる。背面シート材2は好ましくは通気性を有している。“通気性を有する”材料は、水蒸気及び他のガスを通過させる能力を有する材料を意味している。このような材料の例はこの分野においては良く知られており、さらに記載はしない。
背面シート材2及び上面シート3は、吸収性本体4よりいくらか大きい平面内の伸びを有し、吸収性本体の端辺から外へ延在している。背面シート材2及び上面シート3は延在している領域内において、例えば糊付け又は、熱若しくは超音波による溶着を介して、互いに接続されている。弾性要素10は、吸収性本体4の各側部に沿って、吸収性本体4に略平行に配置されている。また、いわゆる“立ち上がった漏れ遮蔽材”(図示されず)は、吸収性本体4のそばに、長手方向に配置することができる。物品は、2つの長手方向端辺8、9と、2つの横方向端辺11、12とを有している。
吸収性本体4は、いずれの従来のタイプからなっていても良い。通常見られる吸収性材料の例は、セルロースフラフパルプ、ティシュー層、超吸収性ポリマー(いわゆる“超吸収性材料”又はSAP)、吸収性を有する発泡材、吸収性不織材、及びその種の材料である。セルロースフラフパルプを吸収性本体の中の超吸収性材に組み合わせることが通常である。また、吸収性本体を、液体の吸収特性、分散特性、及び保有特性に関する異なる特性を有する異なる材料からなる複数の層で積層することが通常である。これは、当業者には良く知られていることであり、よって詳細に記載する必要は無い。例えば赤ちゃん用オムツ及び失禁ガードに通常である薄い吸収性コアは、圧縮された、セルロースフラフパルプ及び超吸収性材料からなる混合構造体又は層状構造体を備えていることが多い。吸収性物品に対して好適であるに違いない吸収性コアの例は、特許文献6及び特許文献7に詳細に記載されている。しかし、本発明は、単にこれらに限られることは無く、吸収性コアの例として理解されるべきである。
図1に示されるオムツは、例えば吸収性コアを最終コアパケットとしての背面シート材に結合することによって、生産することができる。よって、コアパケットは、不織担持体上の適用のための既に積層された、液体不透過性の背面シート、吸収性コア、及び上面シートを備えている。
パンツ型オムツ1は、吸収性を有するパンツのように着用者の胴の下部を取り囲むように意図されている。パンツ型オムツ1は、使用の際に着用者の前側に面するように意図された前部5と、使用時に着用者の後側に面するように意図された後部6とを有している。股部分7は、前部と後部との間に配置され、着用者の脚の間の股に配置されるように意図されている。パンツ型オムツは、長手方向と横方向とを有している。オムツの前部と後部とは、弾性要素31、32を有している。図においては、弾性要素31、32は、横方向に延在する弾性糸である。また、オムツは、長手方向端辺8、9の間に股部領域7の吸収性コア4を直線的に超えて延在する脚部要素33、34を有している。脚部弾性材33、34は、物品の長手方向端辺8、9に部分的に沿って続いており、よって脚部弾性材は、弾性要素10とともに、股部領域7の長さ方向端辺8、9の全体の周りに形成されている。弾性材31、32、33、34の全体、若しくは一部分は、背面シート2と吸収性コア4との間に配置され、図示による点線で示されている。
パンツ型オムツ1は、オムツ1の後部6に配置された2つの受入部21、22と、オムツ1の前部5に配置された2つのタブ要素23、24とから形成された固定装置21、22、23、24を有している。2つの受入部21、22のそれぞれは、近位部分21a、22aと、遠位部分21b、22bと、これら近位部分と遠位部分との間に配置された開口部21c、22cとを有している。示されている図においては、受入部21、22の近位部分21a、22aは、部分的に、後部6の長手方向の側端辺8、9から成っている。オムツ1の2つのタブ要素23、24は、オムツの長手方向端辺8、9に結合された近位部分23a、24aと遠位部分23b、24bとを有している。遠位部分23b、24bは、受入部21、22の開口部21c、22cの中に挿入して物品1を閉じることができるように形作られている。
また、固定装置21、22、23、24は、フック材の形態の固定手段21d、22d、23d、24dを有している。物品1の受入部21、22のフック材21d、22dは、物品1の長手方向に、受入部21、22の遠位部分21b、22bに沿って延在している。示された実施形態においては、フック材21d、22dは、開口部21c、22cと実質的に同じ長手方向の距離を延在している。このことは、強固で確実な接続が得られるのと同時に、良好なフィット感を保障している。
1つの実施形態においては、パンツ型オムツは、物品1の長手方向に沿って前部5及び後部6において、溶着ライン35を有する図1に示されるように、超音波溶着によって永久的に閉塞することができ、よって物品1は最閉塞可能なパンツ型オムツを形成する。永久的なシールが破られ、壊された場合には、物品は、固定装置21、22、23、34の助けで再度閉塞することができる。後部6の長手方向端辺8、9が、受入部21、22の開口部21c、22cの一部を形成するということにおいて、オムツが、固定装置21、22、23、24によって再度閉塞された場合に、そのフィット感を変化させないという利点が得られる。オムツ1が固定装置21、22、23、24の助けによって再度閉塞された場合に、オムツ1の長手方向端辺8、9は、本質的には永久シールが壊される前と同じ位置で終端する。
図2では、パンツ型オムツ1は組み立てられた状態で示されている。おむつのタブ要素23、24は、受入部分21、22の開口部21c、22cを通じて挿入されている。フック材21d、22dは、オムツの背面シート2に前部5において結合され、タブ要素23、24のフック材23d、24dは、オムツの後部6に対して結合されている。また、図2は腰部開口部38及び2つの脚部開口部36、37を示している。図3a〜cは、様々な方法で吸収性物品に構成することができる異なる固定手段を有する固定装置を示している。より正確には、図3は、近位部分321aと、遠位部分321bと、近位部分321aと遠位部分321bとの間に配置された開口部321cとを有する受入部321を示している。近位部分321aは、固定装置の受入部分を部分的に形成するように吸収性物品に結合することができる。受入部は、2つの長手方向端辺341、342と横方向端辺343とを、受入部の遠位端321bに関して有している。
近位部分321aがどのように吸収性物品に結合しているかに応じて、受入部321が開口部321cを形成する方法、若しくは吸収性物品が開口部321cの一部分を図1に示されるように形成すべきかどうか、を選択することができる。
また、図3aは、近位部分322a及び遠位部分322bを有するタブ要素322を示している。近位部分322aは、吸収性物品に結合され、部分的に固定装置を形成することができる。遠位部分322bは、閉塞のために受入部分321の開口部321cの中に挿入することができるように形成されている。タブ要素322の遠位部分322bがどちらの側から開口部の中に挿入されるかによって、遠位部分322bは受入部分321に取り付けるか、又は吸収性物品に直接取り付けることができる。タブ要素322の遠位部分322bのどの程度の量を受入部分321に、又は吸収性物品に固定するかは、固定装置をどのくらい機能させることを望むかによる。例えば、タブ要素322の遠位部分322bを、受入部分321を越えて延在するように十分に長くし、よって吸収性物品に固定することができる。代替的に、受入部分321は、吸収性物品に大幅に重ならないように吸収性物品の長手方向端辺に結合することができる。また、吸収性物品は、受入部分321の開口部321cの一部分を形成することができる。
別の実施形態では、受入部分及び/又はタブ要素の近位部分は、吸収性物品の一部分を形成している。さらなる実施形態では、受入部分及び/又はタブ要素は、別々の材料片から形成される。また、固定手段321d、322dは図3aに見ることができる。固定手段321d、322dは、載り材、フック材、又はこの分野で知られているいずれの別の材料を備えることができる。
“フック材”という文言は、別の材料に機械的に取り付けることができる複数の小さなフックを備える物質、すなわち受入材を意味する。この受入材は、特別に形成されたループ状材料又は例えば不織材のような繊維ベースの材料とすることができる。このように、不織材はフック材のための受容材として作用させることができる。
図3aにおいては、受入部分321は、フック材の形態の固定手段321dを有し、この固定手段321dは、遠位部分321bの横方向側辺343に沿って延在している。図3b及び3cは、固定手段321dの受入部分321におけるさらなる代替的配置を示している。図3bにおいては、2つの固定手段が開口部321cの両側に受入部分の長手方向端辺341、342に沿って配置されている。
図3cでは、固定手段321dは、受入部分321の長手方向端辺341と横方向端辺343の間の隅、及び横方向343と別の長手方向端辺342との間の隅に配置されている。
1つの実施形態において、受入部分321の全体及び/またはタブ要素はフック材から形成されている。この場合、開口部321cは、例えばフック材に穴を開けて形成されている。
別の実施形態においては、タブ要素は、受入部分の開口部を通じて挿入することができ、受入部分または吸収性物品に固定される代わりにタブ要素の背面に固定されている。
図4は、受入部分421及びタブ要素422の実施形態を図の形態で示しており、受入部分及びタブ要素の様々な寸法を示している。受入部分421は、第1の長手方向端辺441、第2の長手方向端辺442、及び第1の長手方向端辺441と第2の長手方向端辺442との間に配置された横方向443を有している。受入部分421は、近位部分421a、遠位部分421b、及び近位部分421aと遠位部分421bとの間に配置された開口部421cを有している。示された実施形態において、開口部421cは、短い端辺Aと長い端辺Bとを有する長方形の形態を有している。本発明の技術範囲内において、側辺A及びBの長さは別の開口部、例えば図5a〜dに図示されている開口部に適用することができ、長さA及び長さBを有することができる。長さAは0.1〜100mm、0.1〜50mm、0.1〜20mm、5〜50mm、又は5〜20mmとすることができる。実際には、0.1mmは、図5cに図示されているように、開口部がスリットでしかないということを意味している。開口部421cの長さBは、10〜200mm、10〜100mm、10〜80mm、50〜100mm、又は30〜80mmとすることができる。開口部321cと横方向端辺との間の距離は、図4aの中ではCとして示されている。Cは、好適には1〜50mm、1〜10mm、10〜50mm、又は10〜30mmの間隔である。
タブ要素422の遠位部分422bは、長手方向に距離Dを延在している。距離Dは、10〜200mm、10〜100mm、30〜150mm、30〜100mm、40〜100mm、又は20〜80mmの間隔である。遠位部分の幅Eは、横方向に10〜200mm、10〜100mm、10〜80mm、50〜100mm、又は30〜80mmの間隔である。
受入部分421の近位部分421a、422aとタブ要素422は、好ましくは横方向に同一の幅である。受入部分は、横方向に幅Fを有している。
タブ要素422の近位部分422aは、横方向に幅Hを有している。所定の実施形態に置いては、近位部分422aの幅Hは、遠位部分422bの幅Eと同じとすることができる。このことは、吸収性物品の腰部開口部のサイズにおける大きな変動に対する可能性を提供する。よって、物品は、異なるサイズの様々な異なる個人に合うようにする事ができる。このようにされていない場合には、HとEとの間の違いは、好ましくは上述の距離FとBとの間の違いと同じ大きさである。距離F及びHは、100〜20mm、100〜50mm、又は50〜20mmの間隔である。
固定装置の1つの実施形態においては、受入部分は、20g/m2の面重量を有するポリプロピレン繊維から成るカーディド不織層(carded nonwoven layer)に超音波溶着された、20g/m2の面重量を有するポリプロピレン繊維から成るスパンボンド不織材を備える不織材積層体から形成されている。結合領域は、積層体の全面積の約8%である。
結合パターンは従来のものであり、例えばチェック模様、円形状模様、ダイアモンド形模様又はその種のものである。フック材は、VELCRO(登録商標)タイプから成り、受入部分及びタブ要素に従来のホットメルト接着剤で結合されている。フック材の構成は、図3に図示されたものである。受入部分の2つのフック材の領域は、それぞれ約4cm2である。タブ要素のフック材の領域は、約7.5cm2である。
受入部分の開口部は長方形であり、A=2cm、B=4cmの寸法を有している。遠位部分はC=1.5cmである。受入部分の全長は8cmである。他の寸法は、幅F=7.5cmである。タブ要素の寸法は、D=4cm、E=3.9cm、H=7.5cmである。タブ要素の全長は8cmである。タブ要素及び受入部分は、アップアンドゴー(Up & Go)式オムツ、XLに超音波で強固に溶着され、固定装置が得られる。
受入部分21、22、321、421における開口部の形状のさらなる例は、図5a〜5cに図示されている。図5aは、タブ要素を受け入れるための半円状の開口部を示している。図5bは、家のような形状(三角形が長方形の上に配置され、長方形の1つの長辺に向かって基体を有する)を有する開口部52を示している。図5cは、スリット形状の開口部53を示している。図5dは、三角形状の開口部54を示している。
図6及び7は、受入部分とタブ要素とを結合する2つの異なる方法を示している。受入要素621は、上部面601及び下部面602と、開口部621cとを有している。タブ要素622は、上部面603、下部面604、遠位部分622b、及び近位部分622aを有している。受入部分621とタブ要素622との両方は、下部面602、604に配置されたフック材621d、622dの形態の固定手段を有している。受入部分621及びタブ要素622の組立の際に、タブ要素622の遠位部分622bを受入部分621の下部面を介して開口部621cの中に挿入し、よってタブ要素622の固定手段622dを受入部分621の上部面601に固定することができる。同時に、受入部分621の固定手段621dはタブ要素622の上部面603に固定される。
図7は、上部面701及び下部面702と、開口部721cとを有する受入要素721を示している。タブ要素722は、上部面703、下部面704、遠位部分722a、及び近位部分722bを有している。受入部分721及びタブ要素722の両方は、上部面701、703上に配置されたフック材721d、722dの形態の固定手段を有している。
受入部分721及びタブ要素722の組立の際に、タブ要素722の遠位部分722bは受入部分721の上部面を介して開口部721cの中に挿入され、よってタブ要素722の固定手段722dは、受入部分721の下部面702に固定することができる。同時に、受入部分721の固定手段721dをタブ要素722の下部面704に固定する。
21a,22a,321a,421a・・・近位部分
21b,22b,321b,421b・・・遠位部分
21c,22c,321c,421c,51,52,53,54,621c,721c・・・開口部
21,22,321,421,621,721・・・受入部分
23a,24a,322a,422a,622a,722a・・・近位部分
23b,24b,322b,422b,622b,722b・・・遠位部分
23,24,322,422,622,722・・・タブ要素
1・・・吸収性物品
21,22,23,24・・・固定装置
21d,22d,23d,24d,321d,322d,621d,622d,721d,722d・・・固定手段
21b,22b,321b,421b・・・遠位部分
21c,22c,321c,421c,51,52,53,54,621c,721c・・・開口部
21,22,321,421,621,721・・・受入部分
23a,24a,322a,422a,622a,722a・・・近位部分
23b,24b,322b,422b,622b,722b・・・遠位部分
23,24,322,422,622,722・・・タブ要素
1・・・吸収性物品
21,22,23,24・・・固定装置
21d,22d,23d,24d,321d,322d,621d,622d,721d,722d・・・固定手段
Claims (16)
- 近位部分(21a,22a,321a,421a)及び遠位部分(21b,22b,321b,421b)と、これら近位部分と遠位部分との間に配置された開口部(21c,22c,321c,421c,51,52,53,54,621c,721c)とを備える受入部分(21,22,321,421,621,721)と、
近位部分(23a,24a,322a,422a,622a,722a)及び遠位部分(23b,24b,322b,422b,622b,722b)を有するタブ要素(23,24,322,422,622,722)と、
を有し、
前記タブ要素の少なくとも遠位部分(23b,24b,322b,422b,622b,722b)は、物品(1)を閉塞する際に、前記受入部分の前記開口部(21c,22c,321c,421c,51,52,53,54,621c,721c)の中に挿入され得るように形成されている固定装置(21,22,23,24)を備える吸収性物品(1)であって、
前記タブ要素(23,24,322,422,622,722)と前記受入部分(21,22,321,421,621,721)との両方は、固定手段(2Id,22d,23d,24d,321d,322d,621d,622d,721d,722d)を有することを特徴とする吸収性物品。 - 前記タブ要素(23,24,322,422,622,722)及び前記受入部分(21,22,321,421,621,721)は、前記受入部分及び前記タブ要素に取り付けるための前記固定手段(21d,22d,23d,24d,321d,322d,621d,622d,721d,722d)を有することを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記タブ要素(23,24,322,422,622,722)は、フック材の形態の前記固定手段(21d,22d,23d,24d,321d,322d,621d,622d,721d,722d)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記受入部分(21,22,321,421,621,721)は、フック材の形態の前記固定手段(21d,22d,23d,24d,321d,322d,621d,622d,721d,722d)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記受入部分(21,22,321,421,621,721)は、前記開口部(21c,22c,321c,421c,51,52,53,54,621c,721c)に近接して配置された、少なくとも2つの分離されたフック材の形態の前記固定手段(21d,22d,23d,24d,321d,322d,621d,622d,721d,722d)を有することを特徴とする請求項4に記載の吸収性物品。
- 前記少なくとも2つの分離されたフック材は、前記近位部分(23a,24a,321a,421a,621a,721a)及び前記遠位部分(23a,24a,321a,421a,621a,721a)の間に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の吸収性物品。
- 前記少なくとも2つの分離されたフック材は、少なくとも前記開口部(21c,22c,321c,421c,51,52,53,54,621c,721c)の長さAの半分に沿って延在していることを特徴とする請求項6に記載の吸収性物品。
- 前記タブ要素(23,24,322,422,622,722)及び前記受入部分(21,22,321,421,621,721)は、少なくとも1層の不織材を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記受入部分(21,22,321,421,621,721)は、弾性積層体から形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の固定装置を備える吸収性物品。
- 前記タブ要素(23,24,322,422,622,722)は、弾性積層体から形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の固定装置を備える吸収性物品。
- 前記受入部分(21,22,321,421,621,721)は、弾性領域を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の固定装置を備える吸収性物品。
- 前記タブ要素(23,24,322,422,622,722)は、弾性領域を備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の固定装置を備える吸収性物品。
- 前記吸収性物品は、パンツ型オムツであることを特徴とする請求項1に記載の固定装置を備える吸収性物品。
- 前記吸収性物品は、パンツライナー、生理用ナプキン、又は軽量の失禁ガードであることを特徴とする請求項1に記載の固定装置を備える吸収性物品。
- 前記吸収性物品は、ベルト型オムツであることを特徴とする請求項1に記載の固定装置を備える吸収性物品。
- 前記吸収性物品は、従来の開放型オムツであることを特徴とする請求項1に記載の固定装置を備える吸収性物品。
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