JP3987328B2 - 吸収性物品及びその包装体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、下着等の内側に固定して使用する失禁用尿取りパッド、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、吸収性物品は、液体透過性の内面シートと液体不透過性の外面シートと、これら両シート間に介在される吸収コアとから構成される。内面シートは着用者の肌側に面し、外面シートは下着側に面する。従来、吸収性物品の装着時におけるズレを防止するため、パンツ等の下着に貼り付く粘着剤を外面シートに設けている。未使用時においては、粘着剤の粘着面を保護するために、離型紙(保護フィルム)が当該粘着面に貼り付けている。そして、使用時に当該離型紙を剥がして廃棄するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の吸収性物品においては、使用時(装着時)に離型紙を剥がし、廃棄する手間が掛かり煩雑であった。また、離型紙の製造及び貼り付けが必要なため、吸収性物品全体としての製造コスト削減の妨げになる場合もある。
【0004】
本発明は上記のような状況に鑑みて成されたものであり、装着が容易、且つコスト低減に寄与し得る吸収性物品を提供することを目的とする。
【0005】
また、離型紙などの別部材を用いることなく、吸収性物品の装着時及び装着中において最適な係合力を発揮する吸収性物品を提供することを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本出願の請求項1に記載の発明は、上記課題を解決するために、未使用時に折り畳まれた状態で収容され、使用時に展開して被着体に係止して使用される吸収性物品において、前記被着体に面する外面領域と;前記外面領域に形成され、前記被着体に対して当該吸収性物品を係止するための粘着領域と;前記外面領域に形成され、当該吸収性物品の未使用時に隣接する他の吸収性物品又は同一の吸収性物品の前記粘着領域に接する離型領域とを備え、前記粘着領域は、前記被着体に着脱可能な粘着面を有する粘着部と;先端が前記粘着面から突出した複数の突起部とを備え、前記突起部は先端に向かって断面積が小さくなる錐状に成形され、前記離型領域は特別な離型処理を施していない前記外面領域で構成され、前記粘着領域と離型領域が、前記外面領域の両端部に各々少なくとも1つずつ形成され、当該吸収性物品を二つ折りにした状態において、一端の粘着領域が他端の離型領域と対向するように互い違いに配置され、前記吸収性物品が1つの包装用袋内に複数配列して収容されたときに、1つの吸収性物品の前記粘着領域が隣の吸収性物品の離型領域と接することを特徴とする。
【0007】
上記のような請求項1に記載の発明によれば、使用時(装着時)に離型紙を剥がし、廃棄する手間が掛からない。また、離型紙の製造及び貼り付けが不要となり、吸収性物品全体としての製造コスト削減に寄与することになる。更に、吸収性物品の装着時及び装着中において最適な係合力を発揮し得るという効果がある。
【0008】
本出願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品を収容する包装体であって、前記複数の吸収性物品を収容する内側面について、最も外側の前記吸収性物品の前記粘着領域に対して着脱可能な離型処理が施されている。
【0009】
本出願の請求項3に記載の発明においては、前記粘着領域と前記離型領域との剥離力が、以下の測定条件のもとでは、いずれか狭い方の幅あたり5N(510gf)以下としている。
(1)前記粘着領域が形成されていない部分を第1のチャックで固定する。
(2)前記離型領域の端部を、前記第1のチャックに対向配置された第2のチャックで固定する。
(3)速度500mm/秒の速度で前記第1のチャックを引っ張り、前記離型領域が前記粘着領域から剥がれるまでの積分平均荷重を前記剥離力とする。
【0010】
本出願の請求項4に記載の発明においては、前記突起部の先端の角度が60度〜120度としている。更に、請求項5に記載の発明においては、前記突起部は、前記粘着面から0.1mm〜2.0mm突出し、5mm以下の間隔をもって配置される。
【0011】
本出願の請求項6に記載の発明は、未使用時に折り畳まれた状態で収容され、使用時に展開して被着体に係止して使用される吸収性物品において、前記被着体に面する外面領域と;前記外面領域に形成され、前記被着体に対して当該吸収性物品を係止するための粘着領域と;前記外面領域に形成され、当該吸収性物品の未使用時に隣接する他の吸収性物品又は同一の吸収性物品の前記粘着領域に接する離型領域とを備え、前記粘着領域は、前記被着体に着脱可能な粘着面を有する粘着部と;先端が前記粘着面から突出した複数の突起部とを備え、前記突起部は先端に向かって断面積が小さくなる錐状に成形され、前記離型領域は特別な離型処理を施していない前記外面領域で構成され、前記粘着領域及び離型領域は、当該吸収性物品の長手方向両端近傍に形成され、当該吸収性物品の未使用時には、前記離型領域が形成された前記両端を内側中央付近に向かって折り込み、更に、同一物品内の一端の前記粘着領域と他端の前記離型領域とが接するように当該吸収性物品を四つ折りにすることを特徴とする。
【0012】
本出願の請求項7に記載の発明においては、前記粘着領域と前記離型領域との剥離力が、以下の測定条件のもとでは、いずれか狭い方の幅あたり5N(510gf)以下としている。
(1)前記粘着領域が形成されていない部分を第1のチャックで固定する。
(2)前記離型領域の端部を、前記第1のチャックに対向配置された第2のチャックで固定する。
(3)速度500mm/秒の速度で前記第1のチャックを引っ張り、前記離型領域が前記粘着領域から剥がれるまでの積分平均荷重を前記剥離力とする。
【0013】
本出願の請求項8に記載の発明においては、前記突起部の先端の角度が60度〜120度としている。更に、請求項9に記載の発明においては、前記突起部は、前記粘着面から0.1mm〜2.0mm突出し、5mm以下の間隔をもって配置される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、失禁用吸収パッドを例にとって説明する。なお、本発明は失禁用吸収パッドに限らず、生理用ナプキンなど下着等の被着体に固定して使用するタイプの種々の吸収性物品に適用可能である。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施例に係る失禁用吸収パッド10の構造を示す平面図である。図2及び図3は、失禁用吸収パッド10の内部構造を示す断面図である。本実施例に係る失禁用吸収パッド10は、未使用時に折り畳まれた状態で収容され、使用時に展開してパンツ等の被着体の内側に装着して使用される。吸収パッド10は概ね長方形状に成形され、液体透過性の内面シート12と;液体不透過性の外面シート14と;内面シート12と外面シート14との間に配置された吸収体16と;長手方向の縁部に配置されたサイドシート26とを備えている。
【0016】
サイドシート26は、外面シート14から内面シート12に渡って、これら2枚のシート12,14を挟み込みように設けられている。サイドシート26と外面シート14との間には、糸状の弾性部材30が、幅方向両縁部に各々2本挿入されている。また、内面シート12側のサイドシート26の縁部には、各々1本ずつの糸状の弾性部材28が巻き込まれた状態で配置されている。これら合計4本弾性部材28,30は、吸収パッド10の長手方向に平行に配置される。
【0017】
図1において、外面シート14上の左側端部の外側には、吸収パッド10の幅方向に延びる粘着部18aが設けられ、当該粘着部18aの隣接する内側には離型紙20aが設けられている。一方、外面シート14上の右側端部の外側には、吸収パッド10の幅方向に延びる離型紙20bが設けられ、当該離型紙20bの隣接する内側には粘着部18bが設けられている。そして、図4に示すように、内面シート12を合わせるように2つに折り畳んだ時に、粘着部18aと離型紙20bが対向し、粘着部18bと離型紙20aが対向することになる。
【0018】
ここで、離型紙20aとしては、例えば、片面にシリコーン系又は長鎖アルキル系剥離処理剤にて剥離処理層を形成したフィルム等を使用することができる。また、外面シート14の表面に離型処理を施すことも可能である。離型処理の方法は、裏面シート用フィルム又は不織布に、直接上記剥離処理剤を塗布したり、有機酸エステルやパラフィンワックス等の表面改質剤を塗布又は練り込むこと等がある。また、接着する有効面積を減らすために、熱エンボス等で表面粗度を向上させても良い。
【0019】
図5は、上記のような構成の吸収パッド10を圧縮状態で複数整列させて、熱可塑性樹脂製の包装袋50に封入した様子を示す。図に示すように、隣り合う2つの吸収パッドにおいて、一方の粘着部が他方の離型紙と接するようになる。
【0020】
ここで、粘着部と離型紙との剥離力は、いずれか狭い方(通常は粘着部)の幅あたり5N(510gf)以下とすることが好ましい。すなわち、5N以下の剥離力を前提として、粘着部の幅及び粘着剤の粘着力を設定することになる。剥離力が5N以上になると、吸収パッド10にダメージを与える可能性が高まる。
【0021】
上述した剥離力の測定に際しては、T型ピーリング法を採用し、サンプルとなる吸収パッドの粘着部が設けられていない部分をチャック幅65mmの下チャックで固定し、離型紙の先端をチャック幅65mmの上チャックで固定する。この時、上チャックと下チャックとの間隔を25mmとする。このような状態で、速度500mm/秒の速度により、離型紙が剥がれるまで上チャックを引っ張る。そして、離型紙が剥がれるまでの積分平均荷重を算出する。
【0022】
包装袋50内において、最も外側の吸収パッド10に関しては、粘着部18a,18bが包装袋50の内面に接することになる。そこで、当該袋50の内面において、少なくとも粘着部18a、18bが接する部分に離型処理を施し、離型紙20a,20bと同じ機能を付与することが好ましい。
【0023】
本実施例に係る吸収パッド10を収容する際には、図4に示すように、パッド60の両端を内側で合わせるように二つ折りにする。そして、図5に示すように、折り畳まれた吸収パッド10を複数整列させ、これらを包装袋50に収容する。
【0024】
本実施例に係る吸収パッド10を使用する際には、包装袋50から図5に示すように折り畳まれた吸収パッド10を取り出して展開し、粘着部18a,18bによって当該パッド10を下着等の被着体の内側に固定する。
【0025】
以上説明したように、本実施例によれば、吸収パッド10の装着時に離型紙を剥がす必要が無く、装着動作が簡素化されるという効果がある。また、離型紙を別部材として設ける必要がないため、吸収パッド10全体としてのコスト低減に寄与し得る。更に、包装袋50内において隣り合うパッド10同士が密着しているため、パッケージ内での製品の整列状態の形態保持性が高く、保管時及び搬送時にバラバラにならないというメリットもある。
【0026】
図6は、本発明の第2の実施例に係る失禁用吸収パッド60の構造を示す側面である。また、図7は、第2の実施例に係る失禁用吸収パッド60の収容時(未使用時)の姿勢を示す側面図である。本実施例も上述した第1の実施例と同様に、未使用時に折り畳まれた状態で収容され、使用時に展開して被着体に係止して使用される構成である。本実施例と上述した第1の実施例とは、基本的な構造は同一であるが、未使用時の折り畳み方、及び収容形態がことなる。すなわち、上記第1の実施例においては吸収パッド10を二つ折りにし、複数のパッドを同一の包装袋50内に整列して収容することを前提としているのに対し、本実施例においては、吸収パッド60を四つ折りにして1つずつ個別に包装可能な構成となっている。
【0027】
第1の実施例の場合と同様に、外面シート上の一端(図の右側)の外側には、吸収パッド60の幅方向に延びる粘着部62bが設けられ、当該粘着部62bに隣接する内側には離型紙64bが設けられている。一方、外面シート上の他端(図の左側)の外側には、吸収パッド60の幅方向に延びる離型紙64aが設けられ、当該離型紙64aに隣接する内側には粘着部62aが設けられている。そして、図7に示すように、内面シートを合わせるように2つに折り畳んだ時に、粘着部62aと離型紙64bが対向し、粘着部62bと離型紙64aが対向することになる。
【0028】
すなわち、本実施例によれば、同一の吸収性物品内において、一端の粘着部と他端の離型紙が接し、一端の離型紙と他端の粘着部とが接する構成となっている。本実施例に係る吸収パッド60を収容する際には、最初に、図6に示すように、パッド60の両端を内側中心に向かって折り込む。更に、図7に示すように、一端の粘着領域と他端の離型紙とが接するように当該パッド60を四つ折りにする。そして、折り畳まれた吸収パッド60を個別包装袋(図示せず)に収容する。
【0029】
本実施例に係る吸収パッド60を使用する際には、図示しない包装袋から図7に示すように折り畳まれた吸収パッド60を展開し、粘着部62a,62bによって当該パッド60を下着等の被着体の内側に固定する。
【0030】
以上説明したように、本実施例によれば、上述した第1の実施例と同様に、吸収性物品60の装着時に離型紙を剥がす必要が無く、装着動作が簡素化されるという効果がある。また、離型紙を別部材として設ける必要がないため、吸収性物品60全体としてのコスト低減に寄与し得る。更に、収容時の吸収パッド60の形態保持性が高く、コンパクトな状態のまま容易に携帯できるという利点がある。
【0031】
図8は、第3の実施例に係る失禁用吸収パッドに使用される係止部材(粘着部)70の構造を示す拡大斜視図である。図8に示す係止部材70は、上述した第1及び第2の実施例における粘着部18a,18b,62a,62bに代えて使用するものである。なお、本実施例に係る係止部材70を採用した場合には、当該係止部材70を保護する離型紙の使用及び特別な離型処理を必要としない。ここで、係止部材70を第1及び第2の実施例に適用する際には、図9に示すように、二つ折り又は四つ折りにした時に、吸収パッド10(60)の両端に配置される係止部材70同士が対向、重なり合わないようにする。
【0032】
係止部材70は、例えば、幅100mm×長さ15mmの長方形状とし、吸収パッドを幅方向に渡って固定できるように、横長に貼り付けられる。
【0033】
係止部材70は、基材に取り付けられた円錐状の複数の突起部36の隙間に粘着剤34を充填して成形される。突起部36のサイズは、パンツ等の被着体を構成する不織布の繊維間や、ニット織物の繊維間に侵入できるように設定する。すなわち、突起部36の先端部の角度は、15〜150°程度、好ましくは、60°〜120°とする。なお、先端部を曲面形状に丸めることもできる。
【0034】
突起部36の先端の形状において重要なのは、フックのような引っかかりを設けないことである。フック形状(カギ状)にすると、被着体の生地に係合し、剥がすときに繊維が引っかかり、大きな音を発することがある。本実施例においては、突起部36の先端に引っかかりのない円錐状としているため、当該突起部36は被着体の生地に容易に侵入するが、引っかかることが無い。このため、垂直方向の係合力は殆ど生じない。ただし、突起部36は生地の繊維間に侵入するため、若干の係合力が発生し、仮止め効果を発揮する。また、吸収パッドを被着体に装着した状態では、突起部36が生地の繊維間に侵入しているため、水平方向には比較的強い係合力(抵抗力)を発揮する。
【0035】
突起部36は、係止部材70の表面を指で軽く触っただけでは粘着剤の粘着を感じない(ベトベトしない)程度に密に配置する。例えば、隣り合う突起部36同士の間隔(粘着剤の露出幅)を5mm以下、好ましくは3mm以下とする。また、突起部36の高さは、粘着剤層34の表面から0.1mm〜2.0mm程度とすることが好ましい。
【0036】
吸収体16は、内面シート12や外面シート14に比べて、厚み及び剛性が高いため、係止部材70を吸収体16の存在する領域に配置することにより、被着体が柔軟な場合にも、小さな力で係止部70を被着体に接着させることができる。係止部材70を設けた部分の吸収パッドのガーレー剛性値は、例えば、0.05g以上、好ましくは0.1g以上とする。
【0037】
係止部材70の位置を、着用者の股間などの動きの大きな部分でなく、吸収パッドの長手方向端部とすることにより、当該吸収パッドを確実に被着体に固定することが可能となる。
【0038】
係止部材70の突起部36の先端にフック状の引っかかりがないため、着脱を繰り返した場合にも、パンツ等の被着体の生地、繊維を傷つけることがない。また、突起部36の先端は被着体の繊維の中に垂直に侵入しているだけであり、吸収パッドを被着体から剥がす際に大きな音を発することがない。更に、粘着剤34が突起部36の隙間に塗布されているため、粘着剤34の凝縮破壊によってパンツ等の被着体に粘着剤が残ってしまうようなことがない。
【0039】
以上、説明したように、本実施例においては、吸収パッドの固定手段として突起36を有する係止部材70を採用するため、当該係止部材70を保護する離型紙の使用及び特別な離型処理を必要とせず、取り扱いが更に容易となる。
【0040】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内で適宜設計変更可能であることは言うまでもない。本発明の吸収性物品としては、失禁用吸収パッドの他に、生理用ナプキンなど、下着などの被着体に固定して使用することが好ましい、あるゆるタイプの吸収性物品に適用可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係る各発明によれば、使用時(装着時)に離型紙を剥がし、廃棄する手間が掛からない。また、離型紙の製造及び貼り付けが不要となり、吸収性物品全体としての製造コスト削減に寄与することになる。更に、吸収性物品の装着時及び装着中において最適な係合力を発揮し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例に係る失禁用吸収パッドの構造を示す平面図(一部断面)である。
【図2】図2は、図1のA−A’方向の断面図である。
【図3】図3は、図1のB−B’方向及びC−C’方向の断面図である。
【図4】図4は、第1の実施例に係る個々の失禁用吸収パッドの収容時(未使用時)の姿勢を示す側面図である。
【図5】図5は、第1の実施例に係る吸収パッドを圧縮状態で複数整列させて、熱可塑性樹脂製の包装袋に封入した様子を示す説明図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施例に係る失禁用吸収パッドの構造を示す側面である。
【図7】図7は、第2の実施例に係る失禁用吸収パッドの収容時(未使用時)の姿勢を示す側面図である。
【図8】図8は、第3の実施例に係る失禁用吸収パッドに使用される係止部材(粘着部)の構造を示す拡大斜視図である。
【図9】図9は、第3の実施例に係る係止部材を使用した失禁用吸収パッドの構成を示す平面図(一部断面)である。
【符号の説明】
10,60 失禁用吸収パッド(吸収性物品)
12 内面シート
14 外面シート
18a,18b,62a,62b 粘着部(粘着領域)
20a,20b,64a,64b 離型紙(離型系領域)
34 粘着剤層
36 突起部
70 係止部材
Claims (9)
- 未使用時に折り畳まれた状態で収容され、使用時に展開して被着体に係止して使用される吸収性物品において、
前記被着体に面する外面領域と;
前記外面領域に形成され、前記被着体に対して当該吸収性物品を係止するための粘着領域と;
前記外面領域に形成され、当該吸収性物品の未使用時に隣接する他の吸収性物品又は同一の吸収性物品の前記粘着領域に接する離型領域とを備え、
前記粘着領域は、前記被着体に着脱可能な粘着面を有する粘着部と;先端が前記粘着面から突出した複数の突起部とを備え、前記突起部は先端に向かって断面積が小さくなる錐状に成形され、
前記離型領域は特別な離型処理を施していない前記外面領域で構成され、
前記粘着領域と離型領域が、前記外面領域の両端部に各々少なくとも1つずつ形成され、当該吸収性物品を二つ折りにした状態において、一端の粘着領域が他端の離型領域と対向するように互い違いに配置され、
前記吸収性物品が1つの包装用袋内に複数配列して収容されたときに、1つの吸収性物品の前記粘着領域が隣の吸収性物品の離型領域と接することを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1に記載の吸収性物品を収容する包装体において、
前記複数の吸収性物品を収容する内側面について、最も外側の前記吸収性物品の前記粘着領域に対して着脱可能な離型処理が施されていることを特徴とする包装体。 - 前記粘着領域と前記離型領域との剥離力が、以下の測定条件のもとでは、いずれか狭い方の幅あたり5N(510gf)以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸収性物品。
(1)前記粘着領域が形成されていない部分を第1のチャックで固定する。
(2)前記離型領域の端部を、前記第1のチャックに対向配置された第2のチャックで固定する。
(3)速度500mm/秒の速度で前記第1のチャックを引っ張り、前記離型領域が前記粘着領域から剥がれるまでの積分平均荷重を前記剥離力とする。 - 前記突起部の先端の角度が60度〜120度であることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の吸収性物品。
- 前記突起部は、前記粘着面から0.1mm〜2.0mm突出し、5mm以下の間隔をもって配置されていることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の吸収性物品。
- 未使用時に折り畳まれた状態で収容され、使用時に展開して被着体に係止して使用される吸収性物品において、
前記被着体に面する外面領域と;
前記外面領域に形成され、前記被着体に対して当該吸収性物品を係止するための粘着領域と;
前記外面領域に形成され、当該吸収性物品の未使用時に隣接する他の吸収性物品又は同一の吸収性物品の前記粘着領域に接する離型領域とを備え、
前記粘着領域は、前記被着体に着脱可能な粘着面を有する粘着部と;先端が前記粘着面から突出した複数の突起部とを備え、前記突起部は先端に向かって断面積が小さくなる錐状に成形され、
前記離型領域は特別な離型処理を施していない前記外面領域で構成され、
前記粘着領域及び離型領域は、当該吸収性物品の長手方向両端近傍に形成され、当該吸収性物品の未使用時には、前記離型領域が形成された前記両端を内側中央付近に向かって折り込み、更に、同一物品内の一端の前記粘着領域と他端の前記離型領域とが接するように当該吸収性物品を四つ折りにすることを特徴とする吸収性物品。 - 前記粘着領域と前記離型領域との剥離力が、以下の測定条件のもとでは、いずれか狭い方の幅あたり5N(510gf)以下であることを特徴とする請求項6に記載の吸収性物品。
(1)前記粘着領域が形成されていない部分を第1のチャックで固定する。
(2)前記離型領域の端部を、前記第1のチャックに対向配置された第2のチャックで固定する。
(3)速度500mm/秒の速度で前記第1のチャックを引っ張り、前記離型領域が前記粘着領域から剥がれるまでの積分平均荷重を前記剥離力とする。 - 前記突起部の先端の角度が60度〜120度であることを特徴とする請求項6又は7に記載の吸収性物品。
- 前記突起部は、前記粘着面から0.1mm〜2.0mm突出し、5mm以下の間隔をもって配置されていることを特徴とする請求項6,7又は8に記載の吸収性物品。
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