JP2003159250A - 血液レオロジー測定装置 - Google Patents

血液レオロジー測定装置

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JP2003159250A JP2001382909A JP2001382909A JP2003159250A JP 2003159250 A JP2003159250 A JP 2003159250A JP 2001382909 A JP2001382909 A JP 2001382909A JP 2001382909 A JP2001382909 A JP 2001382909A JP 2003159250 A JP2003159250 A JP 2003159250A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、血液レオロジー測定を行う
ときに、被験者から採血すること無しに血液レオロジー
情報を簡便に計測できる非侵襲型血液レオロジー測定装
置であって、しかも小型で携帯可能な装置を提供するこ
とにある。 【解決手段】 本発明の血液レオロジー測定装置は、皮
膚面から波動を送受信して血管を流れる血流速をドップ
ラシフト信号として非侵襲的に検出する手段と、該手段
によって検出された血流速値の時間的変化から血液レオ
ロジーを解析する手段とからなる構成を基本とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に血液のサラ
サラ/ドロドロ度と称される流動性を表す血液レオロジ
ー測定装置にかかわり、特に動脈を流れる血流量を測定
し、人体組織の活動の基になる微小循環血流量を見極
め、健康の評価、疾患の診断、薬品の効果の評価等を行
う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】人間の健康の評価、疾患の診断、人体へ
の薬品の効果の評価、食品の健全性・機能性の評価等を
行うために、血液レオロジーを計測して、その結果から
前記の評価や診断を行っていくことが従来から行われて
いる。従来の技術としては、専門雑誌「食品研究成果情
報,NO.11 1999年発行」に菊池佑二氏が「毛細血管モデ
ルを用いた全血流動性の測定」というタイトルで発表し
た方法、すなわち被検者から血液を採取し、リソグラフ
ィックな手法で製作されたマイクロチャネルアレイを用
いて、定圧下の血流の通過時間から血液レオロジーを計
測する方法が知られている。
【0003】その方法は、先ず、被検者の肘部をアルコ
ール綿で消毒後、採血前に1mlディスポシリンジと2
3Gディスポ注射針を用いて抗凝固剤としてヘパリン溶
液を5%量になるように入れておいた真空採血管を用い
て、肘静脈から採血を行う。次に、シリコンチップを用
いて作製された毛細血管モデル(マイクロチャネルアレ
イシリコンチップ)のマイクロチャネルが幅7μm、長
さ30μm、深さ4.5μmの大きさで8736本並列に並ん
でいるものを用意し、蒸留水、エタノール、液体中性洗
剤(商標名:ママレモン)の適当量の混合液(目安1:
1:0.3)中で超音波洗浄した後、血液レオロジー測定装
置(MC−FAN)にセットする。そして、装置内の試
料用シリンダーを蒸留水で洗浄した後、生理食塩水に置
換し、この生理食塩水100μlを用いてマイクロチャ
ネルアレイ通過時間を20cm水柱差で測定する。
【0004】生理食塩水を測定した後、血液の測定を行
う。先ず、1mlディスポシリンジに23Gのディスポ
針を付け、さらに針先にポリエチレンチューブを10c
m程度付けたものを用いて血液試料を200〜300μ
l取り、ポリエチレンチューブの先端をシリンダーの底
まで入れて、残った生理食塩水を押し上げるように血液
試料を注入する。そして、シリンダー上端開口部からポ
リエチレンチューブを用いて血液を抜き取りながら10
0μlになるように調節し、生理食塩水の場合と同様に
血液100μlのマイクロチャネルアレイ通過時間を2
0cm水柱差で測定する。
【0005】このようにして、求めた生理食塩水と採血
液のマイクロチャネルアレイ通過時間について、採血液
の通過時間を生理食塩水の通過時間で補正を行って、そ
の時間を全血通過時間として、血液レオロジーの指標と
している。例えば、全血通過時間が短いと、血液レオロ
ジーが低いため、毛細血管を血流が抵抗無く流れる。す
なわち、人体組織の活動の基になる微小循環血流量が多
くなるので、健康な体であることの証明になりうる。
【0006】しかしながら、従来のようなマイクロチャ
ネルアレイを用いた血液レオロジー測定法では、どうし
ても被検者から血液を採取するために、注射針を用いて
肘部に針を刺し、採血を行わなければならない。従っ
て、食品成分の血液レオロジーへの影響をみるためのin
vivo試験を行うとしても、同じ人から1日何回も血液採
取を行うことができず、連続試験が困難であるという問
題がある。また、医療機関を離れて個人が自宅等で自ら
採血をして血液レオロジー測定を行おうとしても、従来
例のようなマイクロチャネルアレイを用いた一方法で
は、自宅に機器を置くこともできず、適切な処理もでき
ないため、医療機関でしか測定ができないという問題も
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、血液
レオロジー測定を行うときに、被験者から採血すること
無しに血液レオロジー情報を簡便に計測できる非侵襲型
血液レオロジー測定装置であって、しかも小型で形態可
能な装置を提供し、被検者に負担をかけないで医療機関
以外であっても何時でも何処でも簡単に血液レオロジー
計測を可能にする手段を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の血液レオロジー
測定装置は、皮膚面から波動を送受信して血管を流れる
血流速をドップラシフト信号として非侵襲的に検出する
手段と、該手段によって検出された血流速値の時間的変
化から血液レオロジーを解析する手段とからなる構成を
基本とするものであり、小型で携帯が可能かつ被検者に
負担をかけないで医療機関以外であっても何時でも何処
でも簡単に血液レオロジー計測を可能にする。
【0009】そこで、本発明の血液レオロジー測定装置
においては、生体表面から生体内部の血液循環に関する
情報を測定する測定部、前記測定部から検出された信号
を処理する信号処理部を有し、前記信号処理結果として
血液レオロジーに関する情報を提供することとした。
【0010】また、前記測定部、前記信号処理部を一
体、あるいは別個に身体に携帯可能とし、連続あるいは
日常的に血液レオロジーに関する情報を測定可能とし
た。また、測定部によって測定される前記血液循環に関
する情報は血流によるドップラ効果に基づく血流速度変
化とした。また前記測定部は、超音波を送信、受信する
超音波センサとした。
【0011】さらに、前記測定部は、脈波に関する情報
を検出するセンサとする構成や、測定データの補正のた
めに被測定者の性別などの個人情報を入力する入力装置
を有する構成とした。
【0012】前記信号処理結果として、被測定者の血液
レオロジー測定結果をもとに、被測定者に適した生活習
慣に関する情報を被験者に知らせたり、測定された前記
血液レオロジーに関する情報を蓄積するデータ保存部を
有し、被測定者の日々の血液レオロジー情報を保存する
ことを可能とした。
【0013】さらに前記測定部は、血圧計、あるいは脈
拍計に組み込まれ、血圧測定、あるいは脈拍測定に利用
することが出来る構成とした。
【0014】また被測定者の日々の食生活情報を入力す
る入力手段を有し、前記血液レオロジーに関する情報か
ら、被測定者の食生活が被測定者に適しているか否かを
判定する判定手段を有し、前記判定手段による判定結果
を被測定者に知らせることも可能とした。
【0015】また、測定される血液レオロジーに関する
情報の補正のために、生体表面に接し、前記測定部付近
における生体内部あるいは表面の温度を測定する温度測
定部を有する構成としたり、前記測定部は、測定時に発
熱し、測定部位の温度を上昇させることとした。
【0016】また、前記測定部は、前記測定部を生体表
面に接触させて保持可能な保持部によって保持されてい
る構成や、前記測定部及び前記温度測定部が、外気から
は遮断されている構成としたり、前記保持部が断熱性を
有する部材、ゴムなどの弾力性を有する部材とした。ま
た、保持部の形状を指輪形状としたり、マウスの形状と
した。
【0017】さらに、血流速値の時間的変化からの血液
レオロジー解析には、脈拍1拍分の最大血流速度を利
用するもの、脈拍1拍分の最大血流速度を脈拍速度の
積分値で割って行うもの、血流に反射して返ってくる
ドップラシフト強度波形を得、該ドップラシフト信号の
周波数成分毎の強度(ヒストグラム)を求め、該ヒスト
グラムにおいてしきい値以上の強度レベルの信号の内で
最高周波数又は該ヒストグラムにおいて低周波成分から
の積分値が全体の所定比率に達したときの最高周波数を
抽出し、該抽出周波数の時間的変化波形(周波数波形)
を得て、血液レオロジー解析は該周波数波形における最
高周波数に基づいて行うもの、血液レオロジー解析は
前記周波数波形の1脈拍波形の最小値と次の脈拍波形の
最小値とを結ぶ線以上の部分の面積値で行うものであ
る。
【0018】また、血管を流れる血流速を非侵襲的に検
出する手段は、指部の動脈に対して送受信される超音波
送受波器を採用したもの、指先部の動脈に対して送受信
される超音波送受波器を採用したものを含むものであ
る。
【0019】更に本発明は、血流を検出する血管部の
温度を検出する手段による検出温度値により血管の膨張
収縮に基づく血流速の変化分を演算補償する手段とを備
え、 血圧測定手段による検出血圧値で割ることにより血圧
に基づく変化分を演算補償する手段とを備えることで補
償機能を備えた血液レオロジー測定装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】血液レオロジーすなわち血液の流
動性は血液の粘性と密接な関係に有り、血流速度変化が
大きければ、血液の粘度が低い状態であるといえる。従
来の測定法は所定量の血液が所定水柱圧差でマイクロチ
ャネルアレイ通過する時間で測定し、基準となる生理的
食塩水との比較をするものであって、これは基本的に粘
性測定である。血液がサラサラであれば血液は血管内を
よく流れるはずであり、心臓のポンプ作用において送圧
力が作用してないタイミングでも血流は持続されるもの
と推察される。本発明の血液レオロジー測定装置の測定
原理は、脈拍の拍動時にあらわれる血流速度の時間変化
の形が、血液のレオロジーと相関関係があるとの知見に
基づくものであり、この脈拍拍動時にあらわれる血流速
度変化から血液レオロジーを求めるものである。
【0021】そして、本発明の血液レオロジー測定装置
は、皮膚面から波動を送受信して血管を流れる血流速を
ドップラシフト信号として非侵襲的に検出する手段と、
該手段によって検出された血流速値の時間的変化から血
液レオロジーを解析する手段とを基本構成とするもので
ある。皮膚面から体内に向けて放射される定周波数の波
動信号は体内物質に反射されて返ってくる。この反射波
動信号を受信してその中に含まれている血管を流れる血
流速を検出するのであるが、反射物質は血管内の血流に
特定されるものではない。血管内の血流であれば速度成
分を持って移動しているのでその反射波は波動の周波数
がドップラ効果によってシフトされるが、骨や血管とい
った速度成分を持たない静止物質の場合には定周波数の
まま反射されて返ってくる。
【0022】また、速度成分をもつ物質としては着目し
ている血管内の血液に限らず多様な方向を向いている毛
細管内の血液やリンパ液など多種多様な物質が存在しそ
れらからの反射波が受信波には重畳されている。発信側
の周波数と同じ成分は静止物質からの反射であるからこ
れは容易に除去できる。本発明において検出したい物理
量は着目している血管内の血流速であるが、血管内の血
液の流れの平均流速は一般に最も周波数成分としてレベ
ルの高い信号が対応することで、その成分を抽出する。
この血流速検出には従来の超音波血流計の技術がそのま
ま適用できる。なお、血流速検出に用いる波動には超音
波が使用されるのが一般的であるが、レーザ等他の波動
を用いることも可能である。また、脈波波形も血液循環
動態を表す指標のひとつであり、脈波波形の立ち上がり
速度を測定したり、また血管径の変化速度を測定するこ
とでも血液レオロジーとの相関を得ることが出来ると考
えられる。
【0023】次に本発明において検出された血流速値の
時間的変化から血液レオロジーを解析する手法について
説明する。図1に血流速度の脈拍拍動に伴う時間変化の
グラフを示した。血液レオロジーの特徴成分として、本
発明者は最大血流速度Vxを利用することで血液レオロ
ジーとの相関関係が確認できたが、また脈拍速度波形に
対するVxの比Vnにおいても血液レオロジーと相関関係
にあるとの知見を得た。Vnは最大血流速度Vxを脈拍速
度波形の積分値(脈拍1周期における脈拍速度波形の積
分値:図中の模様部分)で割ることによりこれを算出す
る。これが本発明における血液レオロジーを解析する第
1の手法である。
【0024】 Vn=C×Vx/(脈拍速度波形の積分値)‥‥‥‥(1) ここで、Cは補正係数である。本発明の装置はin−v
ivo測定であり、計測される血流速は血液レオロジー
のみに依存するものでは無く血管の太さや壁質、血圧と
いった条件にも依存するものであるため、該血流速情報
は血液レオロジーの相対測定ができるものの絶対測定が
出来ない。そこで、生理食塩水等の基準との比較による
絶対測定ができる従来方法と本発明の方法による測定を
並行する校正を実行して絶対値と対応させる補正量を得
ておくことが本発明の測定の前提として必要となる。な
お、式1のような補正せずに最大血流速度Vxを利用す
ることでも血液レオロジーとの相関関係があることが確
認されている。
【0025】次に、本発明における血液レオロジーを解
析する第2の手法を説明する。体表に近接位置している
動脈に対峙させ超音波入射部と超音波検出部が対となっ
ている超音波センサを配置し、超音波入射部の超音波発
信器を9.6MHz程度の一定周波数で励振し超音波を動脈
に向けて放射する。超音波検出部では体内で反射されて
返ってきた超音波信号を超音波受波器によって受信す
る。この受信信号には前述したように体内の様々な部分
で反射してきた超音波が含まれており、反射物が静止し
たものであれば反射波の周波数は入射波の周波数と変化
は無く、移動物であれば移動量に応じた周波数シフト
(ドップラシフト)を受けて反射されてくる。受信信号
の中からこのドップラシフトの強度を抽出し、その時間
的経過を取得する。図2の波形図がそれであり、これを
ドップラシフト強度波形と呼ぶ。入力波形周波数の1/50
00以上のサンプリングレートを用いてドップラシフト強
度波形を測定する。
【0026】具体的には、ドップラシフト強度波形を求
めるときに、入力波形周波数が9.6MHzのときは、サン
プリングレートを1.92kHz以上にする。これは1.92k
Hz以下だとドップラシフト強度波形から周波数波形を
再現することができないためである。入力波形周波数が
9.6MHzのときに、1.92kHz以上でサンプリングした
ドップラシフト強度波形は、最低0.96kHz以下のドッ
プラシフト強度の強度変化の周波数成分が測定できてい
る。この周波数成分から周波数波形を求めればドロドロ
値のレオロジーを求めることができる。本発明ではこの
ドップラシフト強度信号を高速フーリエ変換(FFT)
することにより、周期性を示す周波数の強度分布(ヒス
トグラム)を求める。
【0027】周波数波形を解析するためには、遅くとも
250ms毎(8Hz)のデータが必要である。これは、心拍
数の最大値を240拍(運動時の心拍数に対応)と仮定し
たときのレートであり、通常は、23.22ms毎のデータ
を用いて周波数の時間変化解析を行っている。これは25
0msに対して十分速いレートである。また、ドップラ
シフト強度波形を求めるサンプリングレートとFFTを
行うときに用いるサンプリングデータの個数の関係は、
測定している人の脈拍数と密接な関係があり、例えば、
60拍の脈拍を打っている人を測定する場合を考えると、
ドップラシフト強度波形が再現できる限界のサンプリン
グ周波数(1.92kHz)を用いる場合、FFTの個数を1000
個以下にしないと脈拍に応じた周波数波形を得ることが
できない。また、脈拍の最高感度を90拍、120拍と上げ
ていくと、FFTの個数は600個、500個と減らさない
と、脈拍に応じた周波数波形を得ることができない。こ
の関係を示したグラフが図3である。FFTの個数を25
6個程度にしておけば、脈拍が上がろうが、サンプリン
グレートが上がろうが、ほとんど関係無いことが確かめ
られたので一般にはFFTの個数を256個程度とするこ
とにした。
【0028】本発明では周波数成分から周波数波形を求
める方法として、次の二つの方法を採用した。その1つ
がしきい値指定方法であり、もう1つが割合比較方法で
ある。まず、しきい値指定方法であるが、その手順は 周波数成分を求めるためにドップラシフト強度信号
のFFTを行う。 FFTにより算出された周波数のパワースペクトル
値をあるしきい値と比較する。 しきい値より大きいパワースペクトル値を持つ周波
数を抽出する。 抽出した周波数の中で最も高い周波数を、周波数波
形を作る周波数成分として選ぶ。この最も高い周波数は
体内反射物質の内で最も移動速度の速いものからの反射
波であり、これは筋肉等の動きである場合もあるが一般
には着目する動脈内を流れる血流速に対応するものと解
することができる。 各時点のドップラシフト強度信号に対してステップ
〜の作業を繰り返すことにより、周波数波形を作成
する。ここで、周波数波形の時間分解能は、ドップラシ
フト強度波形のサンプリングレートとFFT個数の積に
なる。
【0029】このようにして得られた周波数波形が図4
である。一般には、10000をしきい値として周波数波形
を作成するようにしている。この波形は血流速情報から
得られる脈拍波形(図1参照)と類似したものとなって
いる。
【0030】次にもう1つの周波数成分から周波数波形
を求める方法、割合比較方法であるが、その手順は 周波数成分を求めるためにドップラシフト強度波形
のFFTを行う。 FFTにより算出された周波数のパワースペクトル
値の合計を求める。 低い周波数のパワースペクトル値から順に、パワー
スペクトル値を足していく。 足したものをパワースペクトル値の合計で割って、
割合を出す。 この割合をある設定した割合と比較する。 比較した結果、この割合が設定した割合よりも大き
くなったときに足し込んだパワースペクトル値を持つ周
波数を、周波数波形を作る周波数成分として選ぶ。 各時点のドップラシフト強度信号に対してステップ
〜の作業を繰り返すことにより、周波数波形を作成
する。ここで、周波数波形の時間分解能は、ドップラシ
フト強度波形のサンプリングレートとFFT個数の積に
なる。
【0031】このような手順によって図4と同様の周波
数波形が得られる。この方法はしきい値指定方法が高周
波ノイズの影響を受け易いことに鑑みて試みられた方法
であり、高周波ノイズを除去するために高周波域を捨て
るようにしたものである。ここでの割合設定値に絶対的
な意味はなく、一般には、80%(0.8)を割合設定値と
して周波数波形を作成している。この方法による周波数
波形は高周波ノイズの影響を受け難い反面、精度的には
しきい値指定方法に劣るので、高周波ノイズについては
非現実的な高周波成分を拾わないように対処することで
しきい値指定方法を採用するのがよい。
【0032】本発明における血液レオロジーを解析する
第2の手法は、図5のAに示すように、得られた周波数
波形における最高周波数を特定し、これを用いてレオロ
ジーを求めるようにするものである。これは血液がサラ
サラであれば血流は流れ易く最高血流速度は高くなると
の予測に基いている。一般には3拍分程度の最高周波数
値の平均を採るようにするが、図4に示したように周波
数波形が低周波成分を含み脈拍毎の最高周波数が変動す
ることがある。最高周波数が脈拍毎にシフトするような
ときは長い脈拍周期でサンプルを採るようにしてすると
よい。
【0033】本発明における血液レオロジーを解析する
第3の手法は、周波数波形から1拍の脈拍波形を採りそ
の面積値を出しそれによってレオロジーを求めるように
するものである。これは血液がサラサラであれば心臓の
ポンプ作用で送圧力がかかってないタイミングでも血液
は慣性力でそれなりに流れることが予測されることか
ら、1拍分の積分値も多くなるであろうとの予測に基づ
く。ただし、0に近い低流速情報には静脈等の他の速度
情報が少なからず含まれていることも予測されるため、
本発明では図5のBに示すように、1脈拍波形の最小値
と次の脈拍波形の最小値とを結ぶ線以上の部分の面積を
算出させるようにした。
【0034】本発明の血液レオロジー測定は体内での実
際の血管内の血流情報に基づくものであるため、その検
出血流信号は体温に基づく血管の膨張収縮や血圧の影響
を受けて変動する。すなわち、体温が上昇すれば血管は
膨張して太くなり血液は流れ易くなって血流速は高くな
るが、これは血液レオロジーとは無関係の要素である。
また、血圧値が変動するということは流路に作用するポ
ンプ圧が変わることに相当しそれに応じて流量(血流
速)が変動する。これも血液レオロジーとは無関係の要
素に基づく血流変動である。そこで、本発明ではそれら
の値を別途検出してそれに基づく変動分を補償する構成
を採用するようにした。
【0035】
【実施例1】以下、添付図面を参照して、本発明の1実
施例に係る血液レオロジー測定装置について説明する。
これは図1に示した最大血流速度Vxを脈拍速度波形の
積分値(脈拍1周期における脈拍速度波形の積分値)で
割ることにより算出する本発明における第1の血液レオ
ロジー解析手法によるものである。図6は、本実施例に
使用する血液レオロジー測定装置の実施例の外観上の構
成を示す図である。図6−Aに示すように、血液レオロ
ジー測定装置は、指輪部1、信号処理部2の2つに分け
られて構成されている。図6−Bは実施例1について、
図6−A上のA−A’断面を図示したものである。図6
−Bに示すように、指輪部1の内側に超音波センサ部3
が存在する。図6−Bに示すB方向からみた指輪内部の
透過図を図7に示す。超音波センサ部3には、超音波入
射部31と超音波検出部32が指6の腹の部分に取りつけら
れている。そして、指6の中にある動脈5は指6の腹部
の両脇を通って指先に伸びているので、この動脈の血液
の流れを計測するために、超音波入射部31と超音波検出
部32は動脈を狙って、正確に超音波が入射できるように
図6−Bに示すように指6の腹の中心から左にずれた部
分に取りつけられている。これによって、確実に動脈か
らの反射を捕らえることができ血流の測定精度があが
る。実施例1では左にずれて取りつけているが、右側の
動脈を狙って、右にずれて取りつけても効果は同じであ
る。
【0036】実施例1の血液レオロジー測定装置は指輪
部1を指6に装着し、信号処理部2を腕に装着しておく
ことにより、常時携帯が可能である。また、信号処理部
2も指輪部1と同様に指6に装着してもよい。信号処理
部2と、指輪部1に設置された超音波入射部31と超音波
検出部32は、導線により接続されており、この導線を介
して信号処理部2から駆動用量圧信号が超音波入射部31
に入力され、超音波検出部32では計測された電圧信号が
信号処理部2に入力される。
【0037】実施例1の血液レオロジー測定装置の信号
処理部2の内部構成と、信号処理部2と指輪部1内部の
超音波センサ部3の接続状態を示すブロック図を図8に
示す。図示するように、信号処理部2は、駆動部21、受
信部22、信号演算部23、出力部24によって概略構成され
ている。実施例1の駆動部21は超音波入射部31に設置さ
れたPZTを振動させ、超音波を動脈5に向けて入射す
るための駆動電圧を送信する。受信部22は超音波検出部
32に設置されたPZTが超音波を受信した時に発生する
電圧を受信する。
【0038】信号演算部23は、内部に備えた記憶領域
(図示省略)に記憶されている処理プログラムを実行する
ことによって、血液レオロジーの測定に関する各種処理
を実行し、その処理結果を出力部24に出力する。また、
信号演算部23は、超音波入射部31から発せられた超音波
の周波数と、超音波検出部32で受信された超音波の周波
数を比較する事により、血流のドップラ効果を算出す
る。そして、周波数の変化より動脈6を流れる血流速度
算出し、その速度の時間変化を求める。さらに、脈拍の
拍動時にあらわれる血流速度の時間変化の形が、血液の
レオロジーと相関関係があり、この脈拍拍動時にあらわ
れる血流速度変化から血液レオロジーを求めている。例
えば、血流変化が大きければ、血液の粘度が低い状態で
あるといえる。
【0039】次に、本実施例の血液レオロジー計測方法
について説明する。図1に血流速度の脈拍拍動に伴う時
間変化のグラフを示した。血液レオロジーの特徴成分と
して、最大血流速度Vxがあげられる。次式に示すよう
に補正係数C1を用いて最大血流速度Vxを補正し、V
1とする。
【0040】Vl = C1×Vx 最大血流速度Vxとマイクロチャネルアレイを用いて求
めた全血通過時間が60secの血液レオロジーを持つ
人に対して、本発明の血液レオロジー計測方法を適用し
脈拍速度波形を求め、V1が60になるように補正係数
C1を求めた場合、同じ人の全血通過時間が35sec
に変化したとき、先に求めたC1を用いて式1からVl
を求めると、35の値を示した。
【0041】また、脈拍速度波形に対する最大血流速度
Vxの比Vnが血液レオロジーと相関関係にあり、Vnは
最大血流速度Vxを脈拍速度波形の積分値で割ることに
より算出する。即ち、式1に従うものとして算出する。
式1は前記のように Vn=C×Vx/(脈拍速度波形の積
分値)である。
【0042】因みに従来方法のマイクロチャネルアレイ
を用いて求めた全血通過時間が60secの血液レオロジー
を持つ人に対して、本実施例の血液レオロジー計測方法
を適用し脈拍速度波形を求め、式1のVnが60になるよ
うに補正係数Cを求めた場合、同じ人の全血通過時間が
35secに変化したとき、先に求めたCを用いて式1から
Vnを求めたところ、±8%の誤差で35の値を示した。
V1でもVnでも血液レオロジーとの相関を見出すこと
ができたため、どちらの手法で解析を行っても良い。
【0043】
【実施例2】本発明の実施例2は先の実施例1に体温補
償手段を備えるようにしたものである。本血液レオロジ
ー測定装置を指に嵌めた形態は図6と同様である。ま
た、図9は、図6−Bに示すB方向からみた指輪部1の
透過図を示したものである。実施例2の血液レオロジー
測定装置は、実施例1と同様に、指輪部1、信号処理部
2の2つに分けられて構成されており、図9に示すよう
に、指輪部1の内側に超音波センサ部3と温度センサ7
が存在する。また、温度センサ7も、動脈5付近の温度
を測定するため、超音波センサ部と同様に、指6の腹の
中心から左にずれた部分に取りつけられている。これに
よって、確実に動脈からの反射を捕らえることができ血
流の測定精度があがる。実施例2では左にずれて取りつ
けているが、右側の動脈を狙って、右にずれて取りつけ
ても効果は同じである。
【0044】実施例2の血液レオロジー測定装置は指輪
部1を指6に装着し、信号処理部2を腕に装着すること
により、常時携帯が可能である。また、信号処理部2も
指輪部1と同様に指6に装着してもよい。信号処理部2
と、指輪部1に設置された超音波入射部31と超音波検出
部32、及び温度センサ部7は、導線により接続されてい
る。この導線を介して信号処理部2から駆動用電圧信号
が超音波入射部31に入力され、超音波検出部32では計測
された電圧信号が信号処理部2に入力される。また、こ
の導線を介して、温度センサ7の温度信号が信号処理部
2に出力される。
【0045】実施例2の血液レオロジー測定装置の信号
処理部2の内部構成と、信号処理部2と指輪部1内部の
超音波センサ部3、及び温度センサ7の接続状態を示す
ブロック図を図10に示す。図示するように、信号処理部
2は、駆動部21、受信部22、信号演算部23、出力部24、
温度受信部25によって概略構成されている。実施例1と
の差異は温度センサ7と温度受信部25が増設され、信号
演算部23における演算処理で温度補償演算がなされる点
であり、この実施例では血流速度を算出するときに、温
度受信部25が受信した指部6の動脈5付近の温度を用い
て、血流速度を補正する。指部6の動脈5は温度変化に
敏感であり、低温になると動脈が収縮し、血流速度が下
がるため、温度センサによる体温情報に基き血管の膨張
収縮に起因する血流変化分を補償することでより正確に
血流レオロジーに対応した情報を得ることができる。
【0046】この実施例2に示したように、血流速度を
算出するときに温度を測定し、その温度で血流速度を補
正して算出することにより、そこから求められる脈拍速
度波形を用いて補正係数Cを決定した場合、Vnを求め
る計算において、±5%の誤差で血液レオロジーを求め
ることができた。温度補償を行わない実施例1のものが
±8%の誤差であったのと比較して3%の精度の向上を
確認できた。また、一般的に、温度が低い状態では血管
が収縮し、抹消への血液の流れが極端に悪くなる。逆に
暖めると、一定の循環状態が形成されるようになる。体
温(36℃)前後まで暖めれば、温度の影響は受けにく
いと考えられる。そのため、発熱体を測定部位付近に設
けることで測定部位周辺の血管を膨張させると、再現性
よく、正確に血流変化を測定することが可能となり、ひ
いては血液レオロジーに関する情報を正確に評価するこ
とが可能となる。
【0047】発熱体として、ヒーターなどを使用するこ
ともできるし、測定部として超音波を送信するためにPZ
Tなどの圧電素子を使用している場合には、圧電素子自
体が発熱するために、これを利用することも可能であ
る。さらに、正確に温度を測定する、あるいは発熱体の
熱を効果的に伝達させるためには、指輪部1が熱を伝え
にくい材質であることが望ましく、セラミックスなどが
適している。また、一般的に脈拍数が上昇すると血流速
度も上昇するため、脈拍数が平常時より大きく上昇した
場合などに、脈拍数を測定し、この脈拍数によって補正
(たとえば血流速度を脈拍数で割る等)することでさら
に測定精度を向上させることも可能である。脈拍数は、
各脈拍ごとに図1における血流速度のピークの時間的間
隔を測定し、その逆数とすることで測定可能である。
【0048】
【実施例3】図11は、本発明の第3の実施例である血液
レオロジー測定装置の外観上の構成を示す図である。こ
の実施例は図1に示した最大血流速度Vxを脈拍速度波
形の積分値(脈拍1周期における脈拍速度波形の積分
値)で割ることにより算出する本発明における第1の血
液レオロジー解析手法によるものである点では先の実施
例1と同様であるが、基本的に血流計測位置が指の第1
関節より先の指先部分である点で相違する。図11に示す
ように、血液レオロジー測定装置は、マウス型血液レオ
ロジー測定装置11に信号処理部2が内蔵される構成であ
る。
【0049】図12は実施例3について、図11上のA−
A’断面を図示したものである。図12に示すように、マ
ウス型血液レオロジー測定装置11の上部に超音波センサ
部3が存在する。超音波センサ部3には、超音波入射部
31と超音波検出部32が指先61の腹の部分に当るように、
取りつけられている。そして、指先61の中にある動脈5
は指先61の腹部を通っているので、この動脈5の血液の
流れを計測するために、超音波入射部31と超音波検出部
32は(毛細動脈を含む)動脈5を狙って、正確に超音波が
入射できるように図12に示すように指先61の腹の中心部
分に取りつけられている。
【0050】また、図13は、図11上のB−B’断面を図
示したものである。図13に示すように、指先61の腹の中
心部が超音波センサ部3に来るようにくぼみをつけてい
る。これによって、確実に動脈5からの反射を捕らえる
ことができ血流の測定精度があがる。実施例3では装置
の形態をマウス型としたが、これに限らず指で握れるも
のならば、実施例3のように指先に当接する位置にセン
サを設置することによって、血液レオロジー測定装置に
することができる。
【0051】実施例3の血液レオロジー測定装置は信号
処理部2がマウス型血液レオロジー測定装置11に内蔵さ
れているため、携帯が可能である。信号処理部2と、マ
ウス型血液レオロジー測定装置11に設置された超音波入
射部31と超音波検出部32は、導線により接続されてお
り、この導線を介して信号処理部2から駆動用電圧信号
が超音波入射部31に入力され、超音波検出部32では計測
された電圧信号が信号処理部2に入力される。
【0052】実施例3の血液レオロジー測定装置の信号
処理部2の内部構成と、マウス型血液レオロジー測定装
置11内部の信号処理部2と超音波センサ部3の接続状態
を示すブロック図は実施例1の図8と基本的に同じであ
る。図示するように、信号処理部2は、駆動部21、受信
部22、信号演算部23、出力部24によって概略構成されて
いる。実施例3の駆動部21は超音波入射部31に設置され
たPZTを振動させ、超音波を動脈5に向けて入射する
ための駆動電圧を送信する。受信部22は超音波検出部32
に設置されたPZTが超音波を受信した時に発生する電
圧を受信する。信号演算部23は、内部に備えた記憶領域
(図示省略)に記憶されている処理プログラムを実行する
ことによって、血液レオロジーの測定に関する各種処理
を実行し、その処理結果を出力部24に出力する。
【0053】また、信号演算部23は、超音波入射部31か
ら発せられた超音波の周波数と、超音波検出部32で受信
された超音波の周波数を比較する事により、血流のドッ
プラ効果を算出する。そして、周波数の変化より動脈5
を流れる血流速度を算出し、その速度の時間変化を求め
る。さらに、脈拍の拍動時にあらわれる血流速度の時間
変化の形が、血液のレオロジーと相関関係があり、この
脈拍拍動時にあらわれる血流速度変化から血液レオロジ
ーを求めている。
【0054】本実施例の血液レオロジー計測方法である
が、これも式1に従うものとして算出する。脈拍速度波
形に対する最大血流速度Vxの比Vnが血液レオロジーと
相関関係にあり、Vnは最大血流速度Vxを脈拍速度波形
の積分値で割ることにより算出する。式1は前記のよう
に Vn=C×Vx/(脈拍速度波形の積分値)である。因み
に従来方法のマイクロチャネルアレイを用いて求めた全
血通過時間が60secの血液レオロジーを持つ人に対し
て、本実施例の血液レオロジー計測方法を適用し脈拍速
度波形を求め、式1のVnが60になるように補正係数C
を求めた場合、同じ人の全血通過時間が35secに変化し
たとき、先に求めたCを用いて式1からVnを求めたと
ころ、±8%の誤差で35の値を示した。
【0055】また、V1=C×Vxとしても一定の相関
関係が確認されたため、どちらの手法で解析しても良
い。
【0056】
【実施例4】図14は、本発明の第4の実施例のマウス型
血液レオロジー測定装置11の断面図を示す図である。こ
の実施例4の血液レオロジー測定装置は、実施例3と同
様に、マウス型血液レオロジー測定装置11に信号処理部
2が内蔵されている構成であるが、図14に示すように、
マウス型血液レオロジー測定装置11の内側に超音波セン
サ部3と温度センサ7が設置され、体温補償手段を備え
るようにしたものである。また、実施例3と同様に、超
音波センサ部3には、超音波入射部31と超音波検出部32
が指先61の腹の部分に当るように、取りつけられてい
る。そして、指先61の中にある動脈5は指先61の腹部を
通っているので、この動脈の血液の流れを計測するため
に、超音波入射部31と超音波検出部32は動脈5を狙っ
て、正確に超音波が入射できるように図14に示すように
指先61の腹の中心部分に取りつけられている。そして、
温度センサ7も、動脈5付近の温度を測定するため、超
音波センサ部3と同様に、指先61の腹の中心部分に取り
つけられている。これによって、確実に動脈5からの反
射を捕らえることができ血流の測定精度があがる。
【0057】温度センサ部7は、信号処理部2と、マウ
ス型血液レオロジー測定装置11に設置された超音波入射
部31と超音波検出部32と同様導線により接続されてい
る。この導線を介して、温度センサ7の温度信号が信号
処理部2に出力される。
【0058】実施例4の血液レオロジー測定装置の信号
処理部2の内部構成と、マウス型血液レオロジー測定装
置11内部の信号処理部2と超音波センサ部3の接続状態
を示すブロック図は実施例2の図10と基本的に同じであ
る。図示するように、信号処理部2は、駆動部21、受信
部22、信号演算部23、出力部24によって概略構成されて
いる。実施例3との差異は温度センサ7と温度受信部25
が増設され、信号演算部23における演算処理で温度補償
演算がなされる点であり、この実施例では血流速度を算
出するときに、温度受信部25が受信した指部6の動脈5
付近の温度を用いて、血流速度を補正する。指部6の動
脈5は温度変化に敏感であり、低温になると動脈が収縮
し、血流速度が下がるため、温度センサによる体温情報
に基き血管の膨張収縮に起因する血流変化分を補償する
ことでより正確に血流レオロジーに対応した情報を得る
ことができる点は実施例2と同様である。
【0059】この実施例4によって血流速度を算出する
ときに温度を測定し、その温度で血流速度を補正して算
出することにより、そこから求められる脈拍速度波形を
用いて補正係数Cを決定した場合、Vnを求める計算に
おいて、±4%の誤差で血液レオロジーを求めることが
できた。温度補償を行わない実施例3のものが±8%の
誤差であったのと比較して4%の精度の向上を確認でき
た。
【0060】
【実施例5】図15−Aは、本発明の第5実施例である腕
時計型血液レオロジー測定装置12の外観図、図15−Bは
腕時計型血液レオロジー測定装置12の測定状態を示す図
である。図16は図15−B上のA−A’断面を図示したも
のである。
【0061】実施例5の血液レオロジー測定装置は、腕
時計型血液レオロジー測定装置12に信号処理部2(図示
せず)が内蔵されている構成である。また、図16に示す
ように、腕時計内側に超音波センサ部3と温度センサ7
が存在する。また、実施例4と同様に、超音波センサ部
3には、超音波入射部31と超音波検出部32が指先61の腹
の部分に当るように、取りつけられている。そして、指
先61の中にある動脈5は指先5の腹部を通っているの
で、この動脈5の血液の流れを計測するために、超音波
入射部31と超音波検出部32は動脈5を狙って、正確に超
音波が入射できるように指先61の腹の中心部分に当るよ
うに、取りつけられている。そして、温度センサ7も、
動脈5付近の温度を測定するため、超音波センサ部3と
同様に、指先61の腹の中心部分に取りつけられている。
これによって、確実に動脈5からの反射を捕らえること
ができ血流の測定精度があがる。
【0062】温度センサ7は図16に示すように、超音波
センサ部3より指先ではなく、手のひら側にある。これ
は、温度センサ7が超音波センサ部3より、より指先の
方に設置すると、指先が当らずに、正確な温度が測れな
いことがおこるためである。
【0063】実施例5の血液レオロジー測定装置は、信
号処理部2が腕時計型血液レオロジー測定装置12に内蔵
されているため、常時携帯が可能である。信号処理部2
と、腕時計型血液レオロジー測定装置12に設置された超
音波入射部31と超音波検出部32、及び温度センサ部7
は、導線により接続されている。この導線を介して信号
処理部2から駆動用電圧信号が超音波入射部31に入力さ
れ、超音波検出部32では計測された電圧信号が信号処理
部2に入力される。また、この導線を介して、温度セン
サ7の温度信号が信号処理部2に出力される。出力は腕
時計の表示画面に出力することができる。
【0064】実施例5の腕時計血液レオロジー測定装置
12の信号処理部の内部構成と、腕時計型血液レオロジー
測定装置12内部の信号処理部2、超音波センサ部3、及
び温度センサ7の接続状態を示すブロック図は基本的に
図10と同じである。図示するように、信号処理部2は、
駆動部21、受信部22、信号演算部23、出力部24、温度受
信部25によって概略構成されている。
【0065】本実施例の血液レオロジー計測方法が式1
に従うものとして算出されるものである点、体温検出値
に基づく温度補償が行われる点は実施例2、実施例4の
ものと同様である。
【0066】
【実施例6】図17は、本発明の第6の実施例である血液
レオロジー測定装置の指サック型血液レオロジー測定装
置13の外観の構成図を、図18は図17上のA−A’断面を
図示したものである。この実施例6の血液レオロジー測
定装置は、指サック型血液レオロジー測定装置13と信号
処理部2に分けられて構成されている。図18に示すよう
に、指サック型血液レオロジー測定装置13の内側に超音
波センサ部3と温度センサ7が存在する。
【0067】実施例4と同様に、超音波センサ部3に
は、超音波入射部31と超音波検出部32が指先61の腹の部
分に当るように、取りつけられている。そして、指先61
の中にある動脈5は指先61の腹部を通っているので、こ
の動脈の血液の流れを計測するために、超音波入射部31
と超音波検出部32は動脈5を狙って、正確に超音波が入
射できるように指先61の腹の中心部分に当るように、取
りつけられている。
【0068】そして、温度センサ7も、動脈付近の温度
を測定するため、超音波センサ部3と同様に、指先61の
腹の中心部分に取りつけられている。これによって、確
実に動脈5からの反射を捕らえることができ血流の測定
精度があがる。
【0069】実施例6の血液レオロジー測定装置は、指
サック型血液レオロジー測定装置13を指先に装着し、信
号処理部2(図示せず)を腕に携帯することにより、常
時携帯、常時計測が可能である。また、信号処理部2を
指サック型血液レオロジー測定装置13に内蔵することも
できる。
【0070】信号処理部2と、指サック型血液レオロジ
ー測定装置13に設置された超音波入射部31と超音波検出
部32、及び温度センサ部7は、導線により接続されてい
る。この導線を介して信号処理部2から駆動用電圧信号
が超音波入射部31に入力され、超音波検出部32では計測
された電圧信号が信号処理部2に入力される。また、こ
の導線を介して、温度センサ7の温度信号が信号処理部
2に出力される。
【0071】実施例6の指サック型血液レオロジー測定
装置13の信号処理部2の内部構成と、腕時計型血液レオ
ロジー測定装置12内部の信号処理部2、超音波センサ部
3、及び温度センサ7の接続状態を示すブロック図は基
本的に図10と同様である。
【0072】本実施例の血液レオロジー計測方法が式1
に従うものとして算出されるものである点、体温検出値
に基づく温度補償が行われる点は実施例2、実施例4及
び実施例5のものと同様である。
【0073】なお、本実施例で説明した指サック型の血
液レオロジー測定装置においても、後述する図25のよ
うなカフ構造を設けて、血圧変化による血流速度変化、
ひいては血液レオロジーの変化を補正することが可能で
ある。
【0074】
【実施例7】以下に実施例7乃至実施例10について説明
するが、これらの実施例に関しては5人の被検者の測定
データをとり比較検討を行った。各実施例の説明に入る
前に5人の被検者について最高血圧、最低血圧、マイク
ロチャネルアレイによる全血通過時間計測値を食前と食
後に測定した基礎データを表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】次に本発明の第7の実施例である血液レオ
ロジー測定装置について説明する。この実施例は血流速
検出部として図6、図7に示したような指輪型センサを
用い、血液レオロジーの解析法として第2の手法すなわ
ち周波数波形から最高周波数を採用したものである。こ
の実施例7を用いて5人の測定を行い、血液レオロジー
を示す最高周波数と該最高周波数を最高血圧値で割り戻
した値を得た。これを表2に示す。
【0077】
【表2】
【0078】このデータをグラフ表示したものが図19で
あり、Aが最高周波数とマイクロチャネルとの対応、B
が最高血圧値で割り戻した値とマイクロチャネルとの対
応である。この結果を見ると、Aのグラフから、指位置
での動脈血流情報を基に第2の血液レオロジーの解析法
のデータ(ドップラシフト強度情報から周波数ヒストグ
ラムを得、更に周波数波形を得てその最高周波数)を採
用したこのデータは血圧値の高いD氏のデータを除き個
人差を考慮すること無く、相関関係がとられていること
が分かる。その関係は線形ではなく破線で示したように
二次曲線の関係として把握できる。第1の血液レオロジ
ーの解析法のデータの場合には採血してマイクロチャネ
ルアレイによる測定で個人の補正値Cを求めておくこと
が必要であったのに比べ、本実施例では直接測定が可能
であることの意義は大きい。また、Bのグラフから、指
位置での動脈血流情報を基に第2の血液レオロジーの解
析法のデータを血圧値で割り戻したものは血圧値の高い
D氏のデータを含め、個人差を考慮すること無く、相関
関係がとられていることが分かる。その関係は線形では
なく破線で示したように二次曲線の関係として把握でき
る。この実施例は血圧による変動分をよく補正している
ことが分かり、高血圧、低血圧である人については特に
有効な補償法であるといえる。
【0079】
【実施例8】本発明の第8の実施例である血液レオロジ
ー測定装置は、血流速検出部として図11乃至図13に示し
たようなマウス型センサを用いて指先動脈の血流速を検
出し、血液レオロジーの解析法として第2の手法すなわ
ち周波数波形から最高周波数を採用したものである。こ
の実施例8を用いて5人の測定を行い、血液レオロジー
を示す最高周波数と該最高周波数を最高血圧値で割り戻
した値を得た。これを表3に示す。
【0080】
【表3】
【0081】このデータをグラフ表示したものが図20で
あり、Aが最高周波数とマイクロチャネルとの対応、B
が最高血圧値で割り戻した最高周波数値とマイクロチャ
ネルとの対応である。この結果を見ると、Aのグラフか
ら、指先位置での動脈血流情報を基に第2の血液レオロ
ジーの解析法によるデータを採用したものは血圧値の高
いD氏のデータを除き個人差を考慮すること無く、相関
関係がとられていることが分かる。その関係はこの実施
例では線形の関係として把握できる。本実施例では実施
例7と同様補正値Cを求めておく必要なしに直接測定が
可能である。また、Bのグラフから、指位置での動脈血
流情報を基に第2の血液レオロジーの解析法のデータを
採用したこのデータは血圧値の高いD氏のデータを含
め、個人差を考慮すること無く、相関関係がとられてい
ることが分かる。その関係は破線で示したように線形の
関係として把握できる。この実施例は血圧による変動分
をよく補償していることが分かり、この実施例において
も血圧値で割り戻す処理は高血圧、低血圧である人につ
いて有効な補償法である。
【0082】
【実施例9】本発明の第9の実施例である血液レオロジ
ー測定装置は、血流速検出部として図6、図7に示した
ような指輪型センサを用い、血液レオロジーの解析法と
して第3の手法すなわち周波数波形から1脈拍分の面積
を採用したものである。この実施例9を用いて5人の測
定を行い、血液レオロジーを示す1脈拍分の面積と該1
脈拍分の面積を最高血圧値で割り戻した値を得た。これ
を表4に示す。
【0083】
【表4】
【0084】このデータをグラフ表示したものが図21で
あり、Aが1脈拍分の面積とマイクロチャネルとの対
応、Bが最高血圧値で割り戻した1脈拍分の面積値とマ
イクロチャネルとの対応である。この結果を見ると、A
のグラフから、指位置での動脈血流情報を基に第3の血
液レオロジーの解析法のデータ(ドップラシフト強度情
報から周波数ヒストグラムを得、更に周波数波形を得て
その1脈拍分の面積)を採用したこのデータは血圧値の
高いD氏のデータを除き個人差を考慮すること無く、相
関関係がとられていることが分かる。その関係は破線で
示したように線形の関係として把握できる。本実施例で
は個人の補正値Cを求めておくことが必要でなく直接測
定が可能であることが分かる。また、Bのグラフから、
指位置での動脈血流情報を基に第3の血液レオロジーの
解析法のデータを血圧値で割り戻したものは血圧値の高
いD氏のデータを含め、個人差を考慮すること無く、相
関関係がとられていることが分かる。その関係はやはり
線形の関係として把握できる。この実施例は血圧による
変動分をよく補正していることが分かり、高血圧、低血
圧である人については特に有効な補償法であるといえ
る。
【0085】
【実施例10】図22は指輪部1のうち、指6の腹部と
接触する部位を平坦化させ、指6と指輪部1との隙間に
シリコンゴムなどの弾性体90を設けた説明図である。
指先の動脈5の位置は図22における角度θが10度か
ら80度程度の位置にあり、指輪部1が完全な円筒形状
をしていると、測定部101の位置あわせが困難なもの
となる。そのため、図22のような形状とし、指6の腹
部があたる部位を特定させ、さらに腹部を基準として測
定部101を配置しておくことで、測定部101を的確
に動脈5付近に位置合わせすることが可能となり、測定
の再現性、信頼性を向上させることが可能となる。
【0086】また、指6と指輪部1には空間が生じにく
く、使用時には測定部101、温度センサ7が指6の皮
膚と密着して外気に触れない状態が望ましい。このため
には、指輪部1をシリコンゴム等の弾性体90、一定の
圧力で締め付けられるような構成にしたり、あるいは指
輪部1の内周にシリコンゴム等のシートを貼り付けて皮
膚と密着させても良い。
【0087】図23は弾性体90を別の位置に設け、温
度センサ7を設けた場合の図22の指輪部1をD方向か
らみた透視図である。弾性体90を測定部101及び温
度センサ7をはさむように設け、指輪部1を指6に取り
付けることで、温度センサ7が外気に触れなくなり、外
気の影響を受けにくくすることが可能となり、ひいては
血液レオロジーの評価精度を向上させることが可能とな
る。
【0088】弾性体90の材質としては、生体に接触し
て使用するため、皮膚のかぶれなどを考慮すると、生体
との適合性が良いシリコンゴムなどが適している。
【0089】
【実施例11】図24は、実施例4の血液レオロジー測
定装置に入力部50を設けた構成を示す説明図である。
一般的に、指先の血流速度は性別、血圧値によって差が
あり、同じレオロジー(全血通過時間)の場合でも女性
は男性に比べて遅く、また血圧が高いほど血流速度は速
くなる傾向である。この性別、血圧による差を補正する
ことで、前述の血流速度と血液レオロジーの相関が良く
なり、本発明の血液レオロジー測定装置の信頼性が向上
する。
【0090】入力部50によって、性別、血圧値を入力
することによって、最適な補正係数を使用して、より正
確な血液レオロジーの測定が可能となる。また、入力部
50によって、被験者の食生活情報(何時何を食べた
か、など)を入力することを可能にし、得られた血液レ
オロジーに関する情報とあわせて、その人の食生活、日
常生活(例えば、食前、食後に測定することによって)
がその人にとって適当なものであるかを判断することが
可能となる。また、入力部は時計型でなくてもよく、携
帯電話などの入力部を持った機器からの通信によっても
入力することが可能である。
【0091】
【実施例12】図25は、実施例2の血液レオロジー測
定装置の指輪部1の代わりに、指に装着可能なカフ80
の内周に測定部101を設けた構成の説明図である。
【0092】カフ80は伸縮可能な袋状をしており、内
周81、及び外周82からなり、空気層60を有する。
空気層60はチューブ71と接続され、図示しない圧力
印加部から所定の圧力を空気層60に加えることが可能
である。
【0093】一般的に非侵襲の血圧計は、カフによって
動脈を加圧し、血流が流れ始めた(コロトコフ音が聞こ
え出す)ところの圧力を最高血圧、一定の血流が流れ始
める(コロトコフ音が消滅する)圧力が最低血圧とされ
る。測定部101によって血流速度を測定することでこ
の最高、最低血圧の測定を行うとともに、血液レオロジ
ーの値も測定する。
【0094】血圧測定と同時に血液レオロジーを測定、
評価することで、そのときの圧力も正確に把握すること
が可能となり、血圧測定と同時に、血圧の個人差による
血液レオロジーの誤差をより正確に補正することが可能
となる。
【0095】本実施例では血圧計における血圧測定と同
時に血液レオロジーを測定したが、図1の波形のピーク
の時間間隔を測定して脈拍計として使用することも可能
である。また、カフは指先に配置して、指先の毛細血管
付近の血圧を利用することも可能である。
【0096】
【実施例13】図26は実施例4の血液レオロジー測定
装置において、測定部を指先(図示省略)に設けた構成
を示す説明図である。 血液レオロジーが高い(粘性が
高い)状態が慢性的に継続すると、動脈硬化など、きわ
めて危険な健康状態に陥る可能性が高くなる。
【0097】そのため、血液レオロジーを常時測定し、
血液レオロジーが高い(粘性が高い)状態を保った場合
や、血液レオロジーが所定の値以下となった場合には、
LEDなどの検知部85によって使用者に警告を出した
り、図26のように、表示部84に水分補給、生活改善
(睡眠不足など)を促す表示をすることで、上記のよう
な状態を回避することが可能となる。
【0098】
【実施例14】図27は、実施例4の血液レオロジー測
定装置において、測定部を指先(図示省略)に設けた構
成を示す説明図である。図27は日々の血液レオロジー
のトレンドを表示部84に表示した状態の説明図であ
る。血液レオロジーは、睡眠時間、食生活、運動の有無
などの日常生活によって変化し、血液レオロジーの変化
を見ることで、その人の生活が健康かどうか判断するこ
とが可能となり、動脈硬化などの循環器系の病気の予防
につなげることができる。
【0099】血液レオロジーは日々変化し、一回測定す
るだけではその人の健康状態を判断することが難しい。
そのため、例えば食前の血液レオロジー、食後の血液レ
オロジーを1週間分測定するなどすると、その人の健康
状態の把握がより正確に行うことが可能となる。また、
血液レオロジーを改善する食品、例えば納豆、黒酢、ト
マトジュース、青汁などを継続的に摂取した場合の効果
を確認することも可能となる。
【0100】図28は、測定した血液レオロジーの値
を、無線を通じて端末に送信し、そのデータをもとに、
その人の健康状態を判断し、診断結果を転送する様子を
示す説明図である。図28において、転送先の端末は省
略する。86はアンテナである。 血液レオロジーの値
の変化はわずかであったり、測定する時間、体調によっ
て変化するため、測定されたデータを端末に転送し、医
師などの専門家がデータから診断して、使用者に生活に
ついてのアドバイス(例えば、血液レオロジーを改善す
る食品についてのアドバイス、睡眠時間、運動時間につ
いてのアドバイス)を返送することで、健康状態を誤っ
て認識する恐れを回避することができ、より正確にその
人の血液レオロジー状態の評価、ひいてはその人の健康
状態を評価、診断することが可能となる。
【0101】
【発明の効果】本発明の血液レオロジー測定装置は、皮
膚面から波動を送受信して血管を流れる血液の流速をド
ップラシフト信号の形態で検出する手段と、該手段によ
って検出された血流速値の時間的変化から血液レオロジ
ーを解析する手段とからなるものであるから、装置の小
型化が実現できると共に、測定が非侵襲的に行えること
から被検者に負担をかけないで医療機関以外であっても
何時でも何処でも簡単に血液レオロジー計測を可能とす
る。
【0102】また、血流速値の時間的変化からの血液レ
オロジー解析は脈拍1拍分の最大血流速度を脈拍速度の
積分値で割って行うものである本発明の血液レオロジー
測定装置は、計測される血流速が血液レオロジーのみに
依存するものでは無く血管の太さや壁質、血圧といった
条件にも依存するものであるけれど、生理的食塩水等の
基準との比較による絶対測定ができる従来方法と本発明
の方法による測定を並行する校正を実行して絶対値と対
応させる補正量を得ておけば、本装置によって血液レオ
ロジーの絶対測定が可能である。
【0103】皮膚面から波動を送受信して血管を流れる
血液の流速をドップラシフト信号の形態で検出する手段
と、該ドップラシフト信号の周波数成分毎の強度(ヒス
トグラム)を求める手段と、該ヒストグラムにおいてし
きい値以上の強度レベルの信号の内で最高周波数又は該
ヒストグラムにおいて低周波成分からの積分値が全体の
所定比率に達したときの最高周波数を抽出する手段と、
該抽出周波数の時間的変化波形(周波数波形)を得る手
段とを備え、血液レオロジー解析は該周波数波形におけ
る最高周波数に基いて行うことを特徴とする血液レオロ
ジー測定装置と、前記周波数波形の1脈拍波形の最小値
と次の脈拍波形の最小値とを結ぶ線以上の部分の面積値
で行うことを特徴とする本発明の血液レオロジー測定装
置は、装置の小型化が実現できると共に、測定が非侵襲
的に行えることから被検者に負担をかけないで医療機関
以外であっても何時でも何処でも簡単に血液レオロジー
計測を可能とするだけでなく、従来方法と本発明の方法
による測定を並行する校正を実行して絶対値と対応させ
る補正量を得る必要がなく、本装置によって直接血液レ
オロジーの絶対測定が可能である。
【0104】血管を流れる血流速を検出する手段として
指先部の動脈に対して送受信される超音波送受波器を、
あるいは指部の動脈に対して送受信される超音波送受波
器を採用した本発明の血液レオロジー測定装置は、測定
部位が指であるので血流速測定部を小型化できる。
【0105】また、本発明の血液レオロジー測定装置
は、血管部の温度を検出する手段と該手段による検出温
度値により血管の膨張収縮に基づく血流速の変化分を演
算補償する手段とを備えることにより、精度よく血液レ
オロジーを測定することができる。
【0106】また、本発明の血液レオロジー測定装置
は、血圧測定手段と該手段による検出血圧値で割ること
により血圧に基づく変化分を演算補償する手段とを備え
ることにより、精度よく血液レオロジーを測定すること
ができる。
【0107】本発明によれば、保持部の構造を、前記指
輪を軸方向に直交する面で切断した場合の切断面の上下
が識別可能な指輪形状をしており、前記測定部は、前記
円筒の軸を中心として、鉛直下方向を0度としたとき、
10度から80度の位置に配置されている構造にした。
これにより、動脈を正確に狙って超音波を入射すること
かでき、血流速度の測定精度、ひいては血液レオロジー
の正確な評価が可能となる。
【0108】また、本発明によれば、血液レオロジーの
測定装置に、センサ部をそれらが指に接するように指輪
の内周部に組み込み、超音波の信号処理部と共に常時携
帯して測定可能としたため、一日の生活中の血液レオロ
ジー変化を連続的な変化として評価することが可能とな
り、循環器系の疾患(心筋梗塞など)の予防につなげる
ことができる。
【0109】また、本発明によれば、血液レオロジーの
測定装置における測定部をカフに組み込むことで、血圧
測定と同時に血液レオロジーが測定できるばかりか、得
られた血圧値で補正することにより、より精度の高い血
液レオロジー情報を提供することが可能となり、循環器
系疾患の予防につなげることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の血液レオロジー解析法を説明す
る図である。
【図2】本発明の超音波受波器が受信した信号のドップ
ラシフト強度波形を示す図である。
【図3】ドップラシフト強度信号を高速フーリエ変換す
る際のFFT個数と脈拍最高感度との関係を示すグラフ
である。
【図4】ドップラシフト強度信号から抽出した本発明の
周波数波形を示す図である。
【図5】Aは周波数波形から抽出する本発明の第2の血
液レオロジー解析法を説明する図であり、Bは本発明の
第3の血液レオロジー解析法を説明する図である。
【図6】本発明の実施例1(実施例2)の説明図で、A
は指に装着した指輪型血液レオロジー測定装置を示し、
BはA上のA−A’断面を図示したものである。
【図7】本発明の実施例1の説明図で、図6−Bに示す
B方向からみた指輪内部の透過図である。
【図8】実施例1(実施例3,4,5)の血液レオロジ
ー測定装置の信号処理部の内部構成と、信号処理部と指
輪部内部の超音波センサ部の接続状態を示すブロック図
である。
【図9】本発明の実施例2の説明図で、図6−Bに示す
B方向からみた指輪内部の透過図である。
【図10】実施例2(実施例4,5,6)の血液レオロ
ジー測定装置の信号処理部の内部構成と、信号処理部と
指輪部内部の超音波センサ部、及び温度センサの接続状
態を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施例3(実施例4)である血液レ
オロジー測定装置の外観上の構成を示す図である。
【図12】実施例3について、図11上のA−A’断面を
図示したものである。
【図13】実施例3について、図11上のB−B’断面を
図示したものである。
【図14】実施例4のマウス型血液レオロジー測定装置
の断面図を示す図で、図11上のA−A’断面を図示した
ものである。
【図15】Aは本発明の第5実施例である腕時計型血液
レオロジー測定装置の外観図、Bは腕時計型血液レオロ
ジー測定装置の測定状態を示す図である。
【図16】第5実施例である腕時計型血液レオロジー測
定装置の図15−B上のA−A’断面を図示したものであ
る。
【図17】本発明の第6の実施例である血液レオロジー
測定装置の指サック型血液レオロジー測定装置の外観の
構成図である。
【図18】本発明の第6の実施例の図17上のA−A’断
面を図示したものである。
【図19】本発明の第7の実施例のデータをグラフ表示
したものである。
【図20】本発明の第8の実施例のデータをグラフ表示
したものである。
【図21】本発明の第9の実施例のデータをグラフ表示
したものである。
【図22】本発明の第10の実施例を図示したものであ
る。
【図23】本発明の第10の実施例を図示したものであ
る。
【図24】本発明の第11の実施例を図示したものであ
る。
【図25】本発明の第12の実施例を図示したものであ
る。
【図26】本発明の第13の実施例を図示したものであ
る。
【図27】本発明の第14の実施例を図示したものであ
る。
【図28】本発明の第15の実施例を図示したものであ
る。
【符号の説明】
1 指輪部 2 信号処理部 3 超音波センサ部 5 動脈 6 指 7 温度センサ 11 マウス型血液レオロジー測定装置 12 腕時計型血液レオロジー測定装置 13 指サック型血液レオロジー測定装置 21 駆動部 22 受信部 23 信号演算部 24 出力部 25 温度受信部 31 超音波入射部 32 超音波検出部 50 入力部 60 空気層 61 指先 71 チューブ 80 カフ 81 内周 82 外周 84 表示部 85 検知部 86 アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 三七男 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 新荻 正隆 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 4C017 AA10 AA11 AA16 AB03 AC23 FF30 4C038 KK00 KL00 KL05 KM00 KX02 KY03 KY04 4C301 AA03 DD01 DD02 DD10 EE13 GA01 GA20 JB17 JB18 JB30 JB34 JC20 LL05 4C601 DD03 DD07 DE01 EE11 GA01 JB34 JB46 JB49 JB51 JB52 LL01 LL05

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体外部から生体内部の血液循環情報を
    測定する測定部と、 前記測定部から測定された情報を処理する情報処理部を
    有し、前記情報処理結果 として血液レオロジーに関す
    る情報を提供することを特徴とする血液レオロジー 測
    定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の血液レオロジー測定装
    置において、 前記測定部、前記情報処理部を一体、あるいは個々に携
    帯可能とし、連続あるいは日常的に血液レオロジーに関
    する情報を提供可能としたことを特徴とする血液レオロ
    ジー測定装置。
  3. 【請求項3】 前記血液循環情報は、1拍分の最高血流
    速度であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    血液レオロジー測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の血液
    レオロジー測定装置において、 前記血液循環情報は血流によるドップラ効果に基づく血
    流速度であることを特徴とする血液レオロジー測定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記測定部は、超音波を送信、受信する
    超音波センサであることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の血液レオロジー測定装置。
  6. 【請求項6】 被測定者の個人情報を入力するデータ入
    力部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載の血液レオロジー測定装置。
  7. 【請求項7】 前記被測定者の血液レオロジーに関する
    情報をもとに、被測定者に適した生活習慣情報を被験者
    に知らせることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    に記載の血液レオロジー測定装置。
  8. 【請求項8】 測定された前記血液レオロジーに関する
    情報を蓄積するデータ保存部を有し、該データ保存部に
    蓄積したデータから被測定者の日々の血液レオロジーの
    変化を評価することを特徴とする請求項1乃至7のいず
    れかに記載の血液レオロジー測定装置。
  9. 【請求項9】 更に、圧力測定部を有することを特徴と
    する請求項1乃至8のいずれかに記載の血液レオロジー
    測定装置。
  10. 【請求項10】 カフを有し、前記カフの締め付け圧力
    を調整する機構、及び前記圧力を測定する圧力測定部を
    有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記
    載の血液レオロジー測定装置。
  11. 【請求項11】 前記圧力により得られた血液レオロジ
    ーに関する情報を演算補正することを特徴とする請求項
    9または10に記載の血液レオロジー測定装置。
  12. 【請求項12】 前記測定部によって得られた血液循環
    に関する情報から脈拍数を導出し、前記脈拍数によって
    前記血液レオロジーに関する情報を演算補正することを
    特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の血液レ
    オロジー測定装置。
  13. 【請求項13】 前記個人情報は食品に関する情報であ
    ることを特徴とする請求項6に記載の血液レオロジー測
    定装置。
  14. 【請求項14】 前記測定部は所定のタイミングで測定
    を行い、所定の血液レオロジーの値になったら、被測定
    者に検知させることを特徴とする請求項1乃至13のい
    ずれかに記載の血液レオロジー測定装置。
  15. 【請求項15】 前記測定部付近における生体内部ある
    いは生体表面の温度を測定する温度測定部を有すること
    を特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の血液
    レオロジー測定装置。
  16. 【請求項16】 前記測定部付近における生体内部ある
    いは生体表面の温度を上昇させる温度上昇部を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の血
    液レオロジー測定装置。
  17. 【請求項17】 前記温度上昇部と、前記測定部が同一
    であることを特徴とする請求項16に記載の血液レオロ
    ジー測定装置。
  18. 【請求項18】 前記測定部は、前記測定部を生体表面
    に接触させて保持可能な構造(以下、保持構造)によっ
    て保持されていることを特徴とする請求項1乃至17の
    いずれかに記載の血液レオロジー測定装置。
  19. 【請求項19】 前記保持構造は断熱性を有する部材で
    あることを特徴とする請求項18に記載の血液レオロジ
    ー測定装置。
  20. 【請求項20】 前記保持構造は、ゴムなどの弾力性を
    有する部材であることを特徴とする請求項18または1
    9に記載の血液レオロジー測定装置。
  21. 【請求項21】 前記測定部は、指先の毛細血管での血
    流速度変化を測定することを特徴とする請求項3に記載
    の血液レオロジー測定装置。
  22. 【請求項22】 前記保持構造は円筒の指輪形状をして
    おり、前記測定部が前記指輪の内周部分に生体に接する
    ように組み込まれていることを特徴とする請求項18乃
    至20のいずれかに記載の血液レオロジー測定装置。
  23. 【請求項23】 前記測定部が、手のひらと同じ面にあ
    たる指の腹の部分から、指先から見て右もしくは左のど
    ちらかにずれて生体と接するように前記指輪の内周部に
    組み込まれていることを特徴とする請求項22に記載の
    血液レオロジー測定装置。
  24. 【請求項24】 前記温度測定部は、手のひらと同じ面
    にあたる指の腹の部分から、指先から見て右もしくは左
    のどちらかにずれて生体と接するように前記指輪の内周
    部に組み込まれていることを特徴とする請求項22に記
    載の血液レオロジー測定装置。
  25. 【請求項25】 前記保持構造は、前記指輪を軸方向と
    直交する面で切断した場合の切断面が上下の識別可能な
    指輪形状をしており、前記測定部は、前記円筒の軸を中
    心として、切断面における下方向を0度としたとき、1
    0度から80度の位置に配置されていることを特徴とす
    る請求項22乃至24のいずれかに記載の血液レオロジ
    ー測定装置。
  26. 【請求項26】 皮膚面から波動を送受信して血管を流
    れる血液の流速をドップラシフト信号の形態で検出する
    手段と、該手段によって検出されたOLE_LINK1血流速値
    の時間的変化から血液レオロジーを解析するOLE_LINK1
    手段とからなる血液レオロジー測定装置。
  27. 【請求項27】 血流速値の時間的変化からの血液レオ
    ロジー解析は脈拍1拍分の最大血流速度を脈拍速度の積
    分値で割って行うものである請求項26に記載の血液レ
    オロジー測定装置。
  28. 【請求項28】 皮膚面から波動を送受信して血管を流
    れる血液の流速をドップラシフト信号の形態で検出する
    手段と、該ドップラシフト信号の周波数成分毎の強度
    (ヒストグラム)を求める手段と、該ヒストグラムにお
    いてしきい値以上の強度レベルの信号の内で最高周波数
    又は該ヒストグラムにおいて低周波成分からの積分値が
    全体の所定比率に達したときの最高周波数を抽出する手
    段と、該抽出周波数の時間的変化波形(周波数波形)を
    得る手段とを備え、血液レオロジー解析は該周波数波形
    における最高周波数に基いて行うことを特徴とする血液
    レオロジー測定装置。
  29. 【請求項29】 血管を流れる血流速を検出する手段は
    指先部の動脈に対して送受信される超音波送受波器を採
    用した請求項26乃至28のいずれかに記載の血液レオ
    ロジー測定装置。
  30. 【請求項30】 皮膚面から波動を送受信して血管を流
    れる血液の流速をドップラシフト信号の形態で検出する
    手段と、該ドップラシフト信号の周波数成分毎の強度
    (ヒストグラム)を求める手段と、該ヒストグラムにお
    いてしきい値以上の強度レベルの信号の内で最高周波数
    又は該ヒストグラムにおいて低周波成分からの積分値が
    全体の所定比率に達したときの最高周波数を抽出する手
    段と、該抽出周波数の時間的変化波形(周波数波形)を
    得る手段とを備え、血液レオロジー解析は前記周波数波
    形の1脈拍波形の最小値と次の脈拍波形の最小値とを結
    ぶ線以上の部分の面積値で行うことを特徴とする血液レ
    オロジー測定装置。
  31. 【請求項31】 血管を流れる血流速を検出する手段は
    指部の動脈に対して送受信される超音波送受波器を採用
    した請求項26、27、28又は30に記載の血液レオ
    ロジー測定装置。
  32. 【請求項32】 血流を検出する血管部の温度を検出す
    る手段と、該手段による検出温度値により血管の膨張収
    縮に基づく血流速の変化分を演算補償する手段とを備え
    た請求項26乃至31のいずれかに記載の血液レオロジ
    ー測定装置。
  33. 【請求項33】 血圧測定手段と、該手段による検出血
    圧値で割ることにより血圧に基づく変化分を演算補償す
    る手段とを備えた請求項28乃至32のいずれかに記載
    の血液レオロジー測定装置。
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