JP2003159154A - 座席装置 - Google Patents

座席装置

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JP2003159154A
JP2003159154A JP2001362208A JP2001362208A JP2003159154A JP 2003159154 A JP2003159154 A JP 2003159154A JP 2001362208 A JP2001362208 A JP 2001362208A JP 2001362208 A JP2001362208 A JP 2001362208A JP 2003159154 A JP2003159154 A JP 2003159154A
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JP
Japan
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pad portion
air
passage
ventilation passage
seat
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JP2001362208A
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English (en)
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Hiroshi Uno
浩 宇野
Mitsuru Yoneyama
充 米山
Shintaro Nozawa
真太郎 野澤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座席のカバーの吊り込み部に無関係に広い領
域を冷却または加温でき、空気の導管による違和感をな
くし、座り心地を改善すること。 【解決手段】 パッド部20の人が座る表面21とは反
対側のパッド部裏面22に設けた冷温風が送風される通
風路入口24と、パッド部裏面22に沿って凹状開口部
を有し、冷温風を通過させる通風路25と、この通風路
25から人が座る表面21に向かう吹き出し通風路26
と、この通風路25の開口部を覆う蓋材27と、冷温風
を噴出する噴出穴29を設けた表皮28とから構成され
ている。これによって、パッド部裏面22で吊り込み部
30に無関係に通風路25を設けることができるため、
広い領域を冷却または加温でき、通風路25による座り
心地の違和感が改善され、また、人体による通風路25
の変形および通風抵抗の増大が解消でき、快適に座席の
空調が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に夏季において
上昇した自動車の座席温度を低下させ、冬季には低下し
た自動車の座席温度を上昇させて、常に快適な温度に保
つ座席装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の座席装置としては、特開
平9−505499号公報に記載されているようなもの
があった。図8は、前記公報に記載された従来の座席装
置を示すものである。
【0003】図8において、車両の座席の環境温度を選
択的に変更する座席装置において、一体の空気の流路1
を備えた座席の支持部材2を具備し、該空気の流路1
は、温度調節された調和空気を受け取る入口3と、支持
部材2の外側表面4に近接する一体の複数の空気の導管
5を備えた出口6とを有し、支持部材2の外側表面4
は、支持部材2の外側表面領域を実質的に覆う多孔性部
材7と結合し、多孔性部材7は、一体の複数の空気の導
管5との境界面を有し、更に前記支持部材2に対して多
孔性部材7を実質的に包囲する座席のカバー8を具備す
る装置として構成されていた。
【0004】そして、調和空気は、空気の流路1から空
気の導管5通じて、入口3から、座席の頂部又は座席表
面側まで導管5を通じて運ばれる。続いて空気の流れ
は、多孔性部材7を通じて座席のカバー8から排出す
る。座席を通じての空気の流れは、座席の占有者を比較
的迅速に快適に調節する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の装置では、座席のカバー8の吊り込み部(図示せず)
に無関係に広い領域を冷却または加温できないという課
題を有していた。また、空気の導管5により、違和感を
感じ、座り心地がよくないという課題も有していた。こ
れらは支持部材の外側表面4(座席のカバー8に近い表
面)に空気の導管5を設けたことに起因している。
【0006】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、座席のカバーの吊り込み部に無関係に広い領域で冷
却または加温できるようにするとともに、空気の導管に
よる座り心地の違和感を解消した座席装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の座席装置は、人が寄り掛かるための
パッド部と、このパッド部の裏面に設けられ空調ユニッ
トから冷温風を送風する通風路入口と、この通風路入口
からパッド部の裏面に沿って設けた凹状開口部とこの凹
状開口部を覆う蓋材から形成され冷温風を通過させる通
風路と、この通風路からパッド部の表面に向かい分岐し
て設けた吹き出し通風路と、前記パッド部を覆い、吹き
出し通風路からの冷温風を噴出する噴出穴を設けた表皮
とから構成したものである。
【0008】これによって、運転時は空調ユニットから
冷温風が送風されると、通風路入口から流入する。冷温
風は通風路入口からパッド部裏面に沿って設けた通風路
内を通過し、通風路から吹き出し通風路に流入する。さ
らに吹き出し通風路から表皮の噴出穴により座席雰囲気
へ噴出する。そして吹き出し通風路から表皮の噴出穴を
通過する際に表皮を冷却または加温するとともに、表皮
に着座した人体にも冷温風が接触して冷却または加温す
る。
【0009】このようにして、パッド部の人体が座る表
面とは反対側の裏面に通風路入口と通風路とを設置して
いるため、通風路による座り心地の違和感が改善され、
さらに人体による通風路の変形および通風抵抗の増大が
解消され、快適に座席の空調が行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、本発明
の座席装置は、パッド部と、このパッド部の人体が座る
表面とは反対側の裏面に設けて空調ユニットから冷温風
を送風される通風路入口と、この通風路入口からパッド
部裏面に沿って凹状開口部を設け、冷温風を通過させる
ように設けた通風路と、さらにパッド部の裏面の通風路
から人体が座る表面に向かって設けた吹き出し通風路
と、前記通風路の凹状開口部を覆う蓋材と、前記パッド
部を覆い、吹き出し通風路から吹き出した冷温風を噴出
する噴出穴を設けた表皮とから構成したものである。
【0011】これによって、運転時は空調ユニットから
冷温風が送風されると、通風路入口から流入する。冷温
風は通風路入口からパッド部裏面に沿って設けた通風路
内を通過し、通風路から吹き出し通風路に流入する。さ
らに吹き出し通風路から表皮の噴出穴により座席雰囲気
へ噴出する。そして吹き出し通風路から表皮の噴出穴を
通過する際に表皮を冷却または加温するとともに、表皮
に着座した人体にも冷温風が接触して冷却または加温す
る。
【0012】このようにして、パッド部の人体が座る表
面とは反対側の裏面に通風路入口と通風路とを設置して
いるため、通風路による座り心地の違和感が改善され、
さらに人体による通風路の変形および通風抵抗の増大が
解消され、快適に座席の空調が行われる。
【0013】請求項2に記載の発明は、特に請求項1記
載の座席装置を、パッド部裏面に沿って凹状開口部を設
け、冷温風を通過させるように設けた通風路の凹状開口
部を覆い、パッド部と一体となる裏側パッド部を設けて
構成したことにより、運転時は空調ユニットから冷温風
が送風されると、冷温風は通風路入口から流入する。冷
温風は通風路入口からパッド部裏面に沿って設けた通風
路内を通過し、通風路から吹き出し通風路に流入する。
さらに吹き出し通風路から表皮の噴出穴により座席雰囲
気へ噴出する。そして吹き出し通風路から表皮の噴出穴
を通過する際に表皮を冷却または加温するとともに、表
皮に着座した人体にも冷温風が接触して冷却または加温
する。
【0014】このようにして、パッド部の人体が座る表
面とは反対側のパッド部裏面に通風路入口と通風路とを
設置し、パッド部と一体となる裏側パッド部を設けてい
るため、裏側パッド部で通風路を通過する冷温風の断熱
が十分行われる。さらに、座り心地の違和感が改善さ
れ、人体による通風路の変形および通風抵抗の増大が解
消され、快適に座席の空調が行われる。
【0015】請求項3に記載の発明は、特に請求項2記
載の座席装置を、裏側パッド部にもパッド部と一体とな
る面に沿って凹状開口部を有するした通風路を設け、パ
ッド部と裏側パッド部が一体となって重なると、通風路
が形成されるように構成したことにより、通風路は例え
ば、パッド部に断面が半円形、裏側パッド部にも断面が
半円形にすれば、一体となって断面が円形に形成され
る。
【0016】このようにして、通風路の断面形状はパッ
ド部と裏側パッド部が一体となって、例えば、円形のよ
うな形状も可能になり、風量を増大することができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、特に請求項1記
載の座席装置を、裏側パッド部に通風路入口と通風路と
を設け、パッド部に通風路と連通するように吹き出し通
風路を設けて構成したことで、空調ユニットから冷温風
が送風されると、冷温風は裏側パッド部の通風路入口か
ら流入する。冷温風は通風路入口から裏側パッド部の表
面に沿って設けた通風路内を通過し、通風路からパッド
部に設けた吹き出し通風路に流入する。さらに吹き出し
通風路から表皮の噴出穴により座席雰囲気へ噴出する。
そして吹き出し通風路から表皮の噴出穴を通過する際に
表皮を冷却または加温するとともに、表皮に着座した人
体にも冷温風が接触して冷却または加温する。
【0018】このようにして、裏側パッド部に通風路入
口と通風路とを設置し、パッド部に通風路と連通するよ
うに吹き出し通風路を設けているため、パッド部は吹き
出し通風路のみを形成させればよく、通風路と吹き出し
通風路の両方を形成する場合に比べ、加工が容易にな
る。さらに、座り心地の違和感がより改善される。
【0019】請求項5に記載の発明は、特に請求項1記
載の座席装置を、パッド部の人体が座る面である表面と
表皮の間に通気性の層を設けた構成により、冷温風はパ
ッド部に設けた吹き出し通風路から吹き出すと、表皮と
の間に通気性の層があるため、広い領域に拡散させられ
てから通気性の層を通過する。そして、表皮の噴出穴を
通過する際に表皮を冷却または加温するとともに、表皮
に着座した人体にも冷温風が接触して冷却または加温す
る。
【0020】このようにして、通気性の層により広い領
域に拡散させられてから通気性の層を通過するため、温
度分布が均一になり、快適性が向上する。さらに、通気
性の層の弾力性により座り心地を改善する。
【0021】請求項6に記載の発明は、特に請求項1記
載の座席装置を、表皮の吊り込み部で人が座る領域を分
割した座席において、吊り込み部を挟んだ領域と領域の
パッド部裏面に通風路を設け、この通風路から吹き出し
通風路を設けて、吊り込み部を挟んだ両方の領域にまた
がって冷却または加温をする構成により、吊り込み部に
無関係にパッド部裏面に通風路を設けて、吊り込み部を
挟んだ両方の領域にまたがって冷却または加温をする。
【0022】このようにして、吊り込み部で囲まれた特
定の領域のみ、冷却または加温をする制約が解消され、
吊り込み部に無関係にパッド部裏面に通風路を設けて、
吊り込み部を挟んだ両方の領域にまたがって冷却または
加温ができる。
【0023】請求項7に記載の発明は、特に請求項1記
載の座席装置を、蓋材または裏側パッド部裏面に断熱材
層を設けた構成により、空調ユニットから冷温風が送風
されると、冷温風はパッド部の通風路入口から流入し、
冷温風は通風路入口からパッド部裏面に沿って設けた通
風路内を通過するが、蓋材または裏側パッド部裏面に設
けた断熱材層により、十分断熱される。このようにし
て、冷温風の熱量は効率的に冷却または加温に利用され
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0025】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
における座席装置の構成図を示すものである。図1にお
いて、20はパッド部、21はパッド部の人体が座る表
面、22はパッド部裏面、23は空調ユニット、24は
通風路入口、25は通風路でパッド部裏面22に沿って
凹状開口部が設けられている。26は吹き出し通風路で
パッド部裏面22の通風路25から人体が座る表面21
に向かって設けている。27は蓋材で通風路25の凹状
開口部を覆う。28は表皮、29は表皮28から冷温風
を噴出する噴出穴、30は吊り込み部である。
【0026】以上のように構成された座席装置につい
て、以下、その動作、作用を説明する。運転時は空調ユ
ニット23から冷温風が送風されると、通風路入口24
から流入する。冷温風は通風路入口24からパッド部裏
面22に沿って設けた通風路25内を通過し、通風路2
5から吹き出し通風路26に流入する。さらに吹き出し
通風路26から表皮28の噴出穴29により座席雰囲気
へ噴出する。そして吹き出し通風路26から表皮28の
噴出穴29を通過する際に表皮28を冷却または加温す
るとともに、表皮28に着座した人体にも冷温風が接触
して冷却または加温する。
【0027】以上のように、本実施例においては、パッ
ド部20の人体が座る表面21とは反対側のパッド部裏
面22に通風路入口24と通風路25とを設置している
ため、通風路25による座り心地の違和感が改善され、
さらに人体による通風路25の変形および通風抵抗の増
大が解消され、快適に座席の空調が行われる。
【0028】(実施例2)図2は本発明の実施例2の座
席装置の構成図である。なお、実施例1と同一符号のも
のは同一構造を有し、説明は省略する。実施例1と異な
る点は、パッド部裏面22に沿って断面形状が開口し、
冷温風を通過させるように設けた通風路25の開口部を
覆い、パッド部20と一体となる裏側パッド部31を設
けたところである。
【0029】以上のように構成された座席装置につい
て、以下、その動作、作用を説明する。運転時は空調ユ
ニット23から冷温風が送風されると、冷温風は通風路
入口24から流入する。冷温風は通風路入口24からパ
ッド部裏面22に沿って設けた通風路25内を通過し、
通風路25から吹き出し通風路26に流入する。さらに
吹き出し通風路26から表皮28の噴出穴29により座
席雰囲気へ噴出する。そして吹き出し通風路26から表
皮28の噴出穴29を通過する際に表皮28を冷却また
は加温するとともに、表皮28に着座した人体にも冷温
風が接触して冷却または加温する。
【0030】以上のように、本実施例においては、パッ
ド部20の人体が座る表面21とは反対側のパッド部裏
面22に通風路入口24と通風路25とを設置し、パッ
ド部20と一体となる裏側パッド部31を設けているた
め、裏側パッド部31で通風路25を通過する冷温風の
断熱が十分行われる。さらに、座り心地の違和感が改善
され、人体による通風路25の変形および通風抵抗の増
大が解消され、快適に座席の空調が行われる。
【0031】(実施例3)図3は本発明の実施例3の座
席装置の構成図である。なお、実施例1と同一符号のも
のは同一構造を有し、説明は省略する。実施例1と異な
る点は、裏側パッド部31にもパッド部20と一体とな
る面に沿って断面形状が開口した通風路25bを設け、
パッド部20と裏側パッド部31が一体となって重なる
と、通風路25が形成されるようにしたところである。
【0032】以上のように構成された座席装置につい
て、以下、その動作、作用を説明する。通風路25は例
えば、パッド部20に設けた通風路25aの断面が半円
形、裏側パッド部31に設けた通風路25bも断面が半
円形にすれば、一体となって断面が円形に形成される。
【0033】以上のように、本実施例においては、通風
路25の断面形状はパッド部20と裏側パッド部31が
一体となって、例えば、円形のような形状も可能にな
り、風量を増大することができる。
【0034】(実施例4)図4は本発明の実施例4の座
席装置の構成図である。なお、実施例1と同一符号のも
のは同一構造を有し、説明は省略する。実施例1と異な
る点は、裏側パッド部31に通風路入口24と通風路2
5とを設け、パッド部20に通風路25と連通するよう
に吹き出し通風路26を設けて構成したところである。
【0035】以上のように構成された座席装置につい
て、以下、その動作、作用を説明する。空調ユニット2
3から冷温風が送風されると、冷温風は裏側パッド部3
1の通風路入口24から流入する。冷温風は通風路入口
24から裏側パッド部31の表面に沿って設けた通風路
25内を通過し、通風路25からパッド部20に設けた
吹き出し通風路26に流入する。さらに吹き出し通風路
26から表皮28の噴出穴29により座席雰囲気へ噴出
する。そして吹き出し通風路26から表皮28の噴出穴
29を通過する際に表皮28を冷却または加温するとと
もに、表皮28に着座した人体にも冷温風が接触して冷
却または加温する。
【0036】以上のように、本実施例においては、裏側
パッド部31に通風路入口24と通風路25とを設置
し、パッド部20に通風路25と連通するように吹き出
し通風路26を設けているため、パッド部20は吹き出
し通風路26のみを形成させればよく、通風路25と吹
き出し通風路26の両方を形成する場合に比べ、加工が
容易になる。さらに、座り心地の違和感がより改善され
る。
【0037】(実施例5)図5は本発明の実施例5の座
席装置の構成図である。なお、実施例1と同一符号のも
のは同一構造を有し、説明は省略する。実施例1と異な
る点は、パッド部20の人体が座る面である表面21と
表皮28の間に通気性の層32を設けたところである。
【0038】以上のように構成された座席装置につい
て、以下、その動作、作用を説明する。冷温風はパッド
部20に設けた吹き出し通風路26から吹き出すと、表
皮28との間に通気性の層32があるため、広い領域に
拡散させられてから通気性の層32を通過する。そし
て、表皮28の噴出穴29を通過する際に表皮28を冷
却または加温するとともに、表皮28に着座した人体に
も冷温風が接触して冷却または加温する。
【0039】以上のように、本実施例においては、通気
性の層32により広い領域に拡散させられてから通気性
の層32を通過するため、温度分布が均一になり、快適
性が向上する。さらに、通気性の層32の弾力性により
座り心地を改善する。
【0040】(実施例6)図6は本発明の実施例6の座
席装置の外観図である。なお、実施例1と同一符号のも
のは同一構造を有し、説明は省略する。実施例1と異な
る点は、表皮28の吊り込み部30で人が座る領域を分
割した座席において、吊り込み部30を挟んだ領域と領
域のパッド部20の裏面に通風路25を設け、この通風
路25から吹き出し通風路26を設けて、吊り込み部3
0を挟んだ両方の領域にまたがって冷却または加温をす
るようにしたところである。
【0041】以上のように構成された座席装置につい
て、以下、その動作、作用を説明する。吊り込み部30
に無関係にパッド部20の裏面に通風路25を設けて、
吊り込み部30を挟んだ両方の領域、例えば、領域A3
3と領域B34、領域C35と領域D36、にまたがっ
て冷却または加温をする。
【0042】以上のように、本実施例においては、吊り
込み部30で囲まれた特定の領域のみ、冷却または加温
をする制約が解消され、吊り込み部30に無関係にパッ
ド部20の裏面に通風路25を設けて、吊り込み部30
を挟んだ両方の領域にまたがって冷却または加温ができ
る。
【0043】(実施例7)図7は本発明の実施例7の座
席装置の構成図である。なお、実施例1と同一符号のも
のは同一構造を有し、説明は省略する。
【0044】施例1と異なる点は、蓋材27または裏側
パッド部31の裏面に断熱材層37を設けたところであ
る。
【0045】以上のように構成された座席装置につい
て、以下、その動作、作用を説明する。空調ユニット2
3から冷温風が送風されると、冷温風はパッド部20の
通風路入口24から流入し、冷温風は通風路入口24か
らパッド部裏面22に沿って設けた通風路25内を通過
するが、蓋材27または裏側パッド部31の裏面に設け
た断熱材層37により、十分断熱される。以上のよう
に、本実施例においては、冷温風の熱量は効率的に冷却
または加温に利用される。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1〜7記載の発明に
よれば、次の効果を発する。
【0047】人が寄り掛かるパッド部の人体が座る反対
側の裏面に通風路入口と通風路とを設置しているため、
通風路による座り心地の違和感が改善され、さらに人体
による通風路の変形および通風抵抗の増大が解消され、
快適に座席の空調が行われる。
【0048】また、表皮の吊り込み部で人が座る領域を
分割した座席において、吊り込み部を挟んだ領域と領域
のパッド部裏面に通風路を設け、この通風路から吹き出
し通風路を設けて、吊り込み部を挟んだ両方の領域にま
たがって冷却または加温をする構成により、吊り込み部
で囲まれた特定の領域のみ、冷却または加温をする制約
が解消され、吊り込み部に無関係にパッド部裏面に通風
路を設けて、吊り込み部を挟んだ両方の領域にまたがっ
て冷却または加温ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における座席装置の構成を示
す断面図
【図2】本発明の実施例2における座席装置の構成を示
す部分断面図
【図3】本発明の実施例3における座席装置の構成を示
す部分断面図
【図4】本発明の実施例4における座席装置の構成を示
す部分断面図
【図5】本発明の実施例5における座席装置の構成を示
す部分断面図
【図6】本発明の実施例6における座席装置の外観斜視
【図7】本発明の実施例7における座席装置の構成図
【図8】従来の座席装置の構成を示す断面図
【符号の説明】
20 パッド部 21 人体が座る表面 22 パッド部裏面 23 空調ユニット 24 通風路入口 25、25a、25b 通風路 26 吹き出し通風路 27 蓋材 28 表皮 29 噴出穴 30 吊り込み部 31 裏側パッド部 32 通気性の層 33 領域A 34 領域B 35 領域C 36 領域D 37 断熱材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野澤 真太郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B084 JG02 JG03 JG06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ユニットを備えた座席装置におい
    て、人が寄り掛かるためのパッド部と、このパッド部の
    裏面に設けられ、前記空調ユニットから冷温風を送風す
    る通風路入口と、この通風路入口から前記パッド部の裏
    面に沿って設けた凹状開口部とこの凹状開口部を覆う蓋
    材から形成され、冷温風を通過させる通風路と、この通
    風路から前記パッド部の表面に向かい分岐して設けた吹
    き出し通風路と、前記パッド部を覆い、前記吹き出し通
    風路からの冷温風を噴出する噴出穴を有する表皮とを備
    えた座席装置。
  2. 【請求項2】 空調ユニットを備えた座席装置におい
    て、人が寄り掛かるためのパッド部と、このパッド部の
    裏面に設けられ前記空調ユニットから冷温風を送風する
    通風路入口と、この通風路入口から前記パッド部の裏面
    に沿って設けた凹状開口部とこの凹状開口部とを覆い前
    記パッド部と一体となる裏面パッド部から形成され、冷
    温風を通過させる通風路と、この通風路から前記パッド
    部の表面に向かい分岐して設けた吹き出し通風路と、前
    記パッド部および裏側パッド部を覆い、吹き出し通風路
    からの冷温風を噴出する噴出穴を有する表皮とを備えた
    座席装置。
  3. 【請求項3】 パッド部の凹状開口部に対向して裏側パ
    ッド部にも凹状開口部を設けた請求項2記載の座席装
    置。
  4. 【請求項4】 空調ユニットを備えた座席装置におい
    て、パッド部と、このパッド部の裏面に設けられ前記パ
    ッド部と一体となる裏側パッド部と、この裏側パッド部
    に設けられ前記空調ユニットからの冷温風を送風する通
    風路入口と、この通風路入口に連通し前記裏側パッド部
    に設けた凹状開口部と、この凹状開口部を覆うように一
    体化される前記パッド部とから形成される通風路と、こ
    の通風路の任意の位置で連通し前記パッド部の裏面から
    前記パッド部の表面に向かって設けた吹き出し通風路
    と、前記パッド部および裏側パッド部を覆い、前記吹き
    出し通風路からの冷温風を噴出する噴出穴を有する表皮
    とを備えた座席装置。
  5. 【請求項5】 人が寄り掛かるパッド部の表面と表皮と
    の間に通気性の層を設けた請求項1〜4のいずれか1項
    記載の座席装置。
  6. 【請求項6】 座席の表皮の部分から前記座席を分割す
    るように吊り込み部を設け、前記吊り込み部を挟んだ両
    方の領域にまたがって冷却または加温をする請求項1〜
    5のいずれか1項記載の座席装置。
  7. 【請求項7】 蓋材または裏側パッド部裏面に断熱材層
    を設けた請求項1〜6のいずれか1項記載の座席装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017019336A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 トヨタ紡織株式会社 乗物用シートの送風装置

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