JP2003158467A - Rfデバイスおよびそれを用いた通信機器 - Google Patents

Rfデバイスおよびそれを用いた通信機器

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JP2003158467A
JP2003158467A JP2002240918A JP2002240918A JP2003158467A JP 2003158467 A JP2003158467 A JP 2003158467A JP 2002240918 A JP2002240918 A JP 2002240918A JP 2002240918 A JP2002240918 A JP 2002240918A JP 2003158467 A JP2003158467 A JP 2003158467A
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Japan
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substrate
filter
circuit
transmission
frequency circuit
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JP2002240918A
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English (en)
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Takehiko Yamakawa
岳彦 山川
Toru Yamada
徹 山田
Toshio Ishizaki
俊雄 石崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で線路インピーダンスが問題とならない
RFデバイスを提供すること。 【解決手段】 より低い周波数帯域のための第1の高周
波回路をその内部または表面に有する、より低い比誘電
率を有する材料で構成される基板101と、より高い比
誘電率を有する材料で構成される基板106と、を備
え、より高い周波数帯域のための第2の高周波回路のう
ち、少なくともフィルタ407、408の一部が、基板
106の内部、表面、または近傍に設けられ、前記第1
の高周波回路と前記第2の高周波回路とが接続される、
RFデバイス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として携帯電話
機などの高周波無線機器等で用いるRFデバイスに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信利用者の拡大やそのシ
ステムのグローバル化から、例えば図18に示されるよ
うな周波数帯域に対応するEGSM、DCS及びUMT
Sの各システムを一つの携帯電話などで利用するための
RFデバイスが注目されている。以下に図面を参照しな
がら、第1の従来のRFデバイスの一例について説明す
る。
【0003】図19は、第1の従来のRFデバイスの断
面図を示すものである。図19において、1101は低
誘電率低温焼結セラミック体である。1102はRF回
路の一部を構成するための多層配線導体である。110
3は層間ビアホール、1104はチップ抵抗、チップコ
ンデンサ、チップインダクタ、パッケージ入り半導体な
どのチップ部品である。
【0004】また、図20は第1の従来のRFデバイス
の回路図である。送受信切換回路1202および送受信
切換回路1203をアンテナ(ANT)に接続するため
の分波回路1201を備えたトリプルバンド(前述のE
GSM、DCS、およびUMTS)対応のRFデバイス
である。
【0005】以上のように構成された第1の従来のRF
デバイスについて、その動作について説明する。
【0006】まず多層配線導体1102は、複数のチッ
プ部品1104間を電気的に接続すると共に、低温焼結
セラミックで形成された基板1101内において、内層
コンデンサや内層インダクタを形成する。これらのコン
デンサや内層インダクタはチップ部品1104とともに
全体としてRF回路を形成し、このRF回路は例えばR
F積層スイッチなどのRFデバイスとして機能する。
【0007】アンテナ端子(ANT)に直接接続された
分波回路1201は、アンテナ端子(ANT)から入力
された信号を送受信切換回路1202と送受信切換回路
1203に分波する。送受信切換回路1203は共用器
1204が接続されている。送受信切換回路1202
は、EGSMの送信を行うための送信端子Tx1、およ
びEGSMの受信を行うための受信端子Rx1を有し、
送受信切換回路1203は、DCSの送信を行うための
送信端子Tx2、DCSの受信を行うための受信端子R
x2を有し、共用器1204は、UMTSの送信を行う
送信端子Tx3とUMTSの受信を行うための受信端子
Rx3を有している。
【0008】なお、受信端子Rx2は、送信端子Tx2
を利用して送信を行う際にオフ状態となるダイオード1
205を介して、アンテナに接続されている。
【0009】送信端子Tx3と受信端子Rx3間には、
送信と受信を共用するために必要な電気長補正用の伝送
線路1206a〜1206bと送信フィルタ1207と
受信フィルタ1208が接続されている。
【0010】次にアンテナに直接接続された送受信切り
替え回路の別の例として第2の従来のRFデバイスの一
例について説明する。
【0011】図21は第2の従来のRFデバイスの分解
斜視図である。このRFデバイスは、6枚の高誘電率誘
電体基板1301a〜1301fを有している。誘電体
基板1301bの上面にはシールド電極1302aが、
1301cの上面には段間結合用電極1303が、13
01dの上面には共振器電極1304a、1304b
が、1301eの上面には入出力結合容量用電極130
5a、1305bが、1301fの上面にはシールド電
極1302bがそれぞれ積層されて形成されている。
【0012】このような積層誘電体基板の左右側面には
シールド電極1302a、1302bと接続して接地端
子を形成する端面電極1306a、1306bが形成さ
れている。この積層誘電体基板の背面にはシールド電極
1302a、1302bおよびマイクロストリップ型共
振器電極1304a、1304bの共通の開放端と対向
して接地側に接続される端面電極1307が形成されて
いる。一方、この積層誘電体基板の前面に形成されてい
る端面電極1308は、共振器電極1304a、130
4bのそれぞれの短絡端と接続してシールド電極130
2a、1302bに接続される。この積層誘電体基板の
左右側面の端面電極1309a、1309bは入出力結
合用電極1305a、1305bと接続して入出力端子
を形成している。
【0013】また図22は、第2の従来のRFデバイス
の回路図である。入出力結合用電極1305aと共振器
電極1304aにより入出力結合容量1401aが形成
され、入出力結合用電極1305bと共振器電極130
4bにより入出力結合容量1401bが形成される。ま
た入出力結合用電極1305aと段間結合用電極130
3により段間結合容量1402aが形成され、入出力結
合用電極1305bと段間結合用電極1303により段
間結合容量1402bが形成されている。これらの要素
により図22に示す2段のバンドパスフィルタが形成さ
れる。
【0014】図23は、送信フィルタ1501、受信フ
ィルタ1502にこのようなバンドパスフィルタを用
い、これらの間に整合回路を設けることにより形成され
た第2の従来のRFデバイスであるアンテナ共用器15
03のブロック図を示す。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成を有する第1の従来のRFデバイスでは、送信フィル
タ1206及び受信フィルタ1207はQ値の低いイン
ダクタやコンデンサにより形成されるため、フィルタと
してのロスが大きい。またQ値を上げる為マイクロスト
リップ型共振器構造にすると、共振器サイズが、周波数
と、誘電率の平方根に反比例しているため、低誘電率低
温焼結セラミックで形成された基板1101を用いてい
るRFデバイスのサイズは非常に大きくなるという問題
を有していた。
【0016】また、マイクロストリップ型の共振器構造
にしても、低比誘電率の基板1101の影響を受けるた
め、Q値を十分に上げることができず、例えばCDMA
方式に対応した回路においては、依然としてフィルタの
ロスが問題となっていた。
【0017】また上記の構成を有する第2の従来のRF
デバイスにおいて、その上部或いは内部に線路を設ける
と、このRF積層デバイスを構成する各基板が高誘電率
低温焼結セラミックで形成されていることから線路のイ
ンピーダンスが高くなってしまい、各基板内に複雑な回
路を形成することが非常に困難であった。また第2の従
来のRFデバイス上にチップ抵抗、チップコンデンサ、
チップインダクタ、パッケージ入り半導体などのチップ
部品を実装することも、チップ部品自体の線路インピー
ダンスが高くなるため非常に困難であった。
【0018】本発明は上記の課題に鑑み、フィルタのロ
スが少なくかつ線路インピーダンスが問題とならないR
Fデバイス、または小型かつ線路インピーダンスが問題
とならないRFデバイスを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、より低
い比誘電率を有する材料で構成され、その内部または表
面に高周波回路が形成された第1の基板と、より高い比
誘電率を有する材料で構成される第2の基板と、を備
え、少なくともフィルタの一部が、前記第2の基板の内
部、表面、または近傍に設けられ、前記高周波回路と接
続され、前記高周波回路が、前記少なくともフィルタの
一部以外の要素で構成される、RFデバイスである。
【0020】第2の本発明は、前記少なくともフィルタ
の一部が、CDMA方式のための高周波回路を形成す
る、第1の本発明のRFデバイスである。
【0021】第3の本発明は、前記第2の基板が、前記
第1の基板の一部に重ねられ、前記第2の基板が重ねら
れていない前記第1の基板の表面には、半導体素子また
は受動素子が設置され、前記第1の基板の内部には、銅
または銀で構成される多層配線パターンが形成されるこ
とにより、前記高周波回路が構成される、第1の本発明
のRFデバイスである。
【0022】第4の本発明は、前記半導体素子にはPI
Nダイオード素子、GaAs半導体素子、電界効果型ト
ランジスタ(FET)素子、またはバラクタダイオード
素子のいずれかが含まれ、前記素子のいずれかの動作に
より、複数の周波数帯域が切り替えられる、第3の本発
明のRFデバイスである。
【0023】第5の本発明は、より低い周波数帯域のた
めの第1の高周波回路をその内部または表面に有する、
より低い比誘電率を有する材料で構成される第1の基板
と、より高い比誘電率を有する材料で構成される第2の
基板と、を備え、より高い周波帯域のための第2の高周
波回路のうち、少なくともフィルタの一部が、前記第2
の基板の内部、表面、または近傍に設けられ、前記第1
の高周波回路と前記第2の高周波回路とが接続される、
RFデバイスである。
【0024】第6の本発明は、前記第2の基板が、前記
第1の基板の上に重ねられ、前記フィルタの一部が前記
第1の基板と前記第2の基板との間に挟まれる、第5の
本発明のRFデバイスである。
【0025】第7の本発明は、前記第2の基板が、前記
第1の基板の一部に重ねられ、前記第2の基板が重ねら
れていない前記第1の基板の表面には、半導体素子また
は受動素子が設置され、前記第1の基板の内部には、銅
または銀で構成される多層配線パターンが形成されるこ
とにより、前記第1の高周波回路が構成される、第6の
本発明のRFデバイスである。
【0026】第8の本発明は、前記第2の基板が、前記
第1の基板上に間隔を空けて配置される複数の基板から
構成され、前記複数の基板のうちの1つが送信用フィル
タを構成し、前記複数の基板のうちの他の1つが受信用
フィルタを構成する、第7の本発明のRFデバイスであ
る。
【0027】第9の本発明は、前記より低い周波数帯域
が、TDMA方式のための周波数帯域であり、前記より
高い周波数帯域は、CDMA方式のための周波数帯域で
ある、第5の本発明のRFデバイスである。
【0028】第10の本発明は、前記第1の基板と前記
第2の基板が、それぞれ積層して一体成型されたセラミ
ックで構成される、第5の本発明のRFデバイスであ
る。
【0029】第11の本発明は、前記第1の基板が低温
焼結されたセラミックで構成され、前記第2の基板が高
温焼結されたセラミックで構成される、第5の本発明の
RFデバイスである。
【0030】第12の本発明は、前記フィルタの一部が
共振器電極であり、前記共振器電極が金属箔により形成
される、第6の本発明のRFデバイスである。
【0031】第13の本発明は、前記第1の基板、前記
第2の基板、および前記共振器電極により形成される空
間に熱硬化性樹脂が充填されることにより一体化され
た、第12の本発明のRFデバイスである。
【0032】第14の本発明は、前記半導体素子にはP
INダイオード素子、GaAs半導体素子、電界効果型
トランジスタ(FET)素子、またはバラクタダイオー
ド素子のいずれかが含まれ、前記素子のいずれかの動作
により、前記第1の高周波回路および前記第2の高周波
回路が切り替えられる、第7の本発明のRFデバイスで
ある。
【0033】第15の本発明は、前記第2の基板の全部
または一部がシールド電極で覆われている、第5の本発
明のRFデバイスである。
【0034】第16の本発明は、前記受動素子が、電極
が気密封止されたSAWフィルタを含む、第7の本発明
のRFデバイスである。
【0035】第17の本発明は、第1〜16の本発明の
いずれかのRFデバイス、前記RFデバイスに接続され
た送信回路、受信回路、およびアンテナを備える、通信
機器である。
【0036】
【発明の実施の形態】以下本発明のRFデバイスについ
て、図面を参照しながら説明する。
【0037】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるRFデバイスの斜視図である。基板101
は低誘電率低温焼結セラミック(以下、低誘電率とは、
より低い比誘電率という意味で使用する。)で形成され
た本発明の第1の基板の一例である。102a、102
bは、SAWフィルタ、103a〜103eは本発明の
半導体素子の一例であるPINダイオード、104はチ
ップインダクタ、105はチップコンデンサ、基板10
6は高誘電率高温焼結セラミック(以下、高誘電率と
は、より高い比誘電率という意味で使用する。)で形成
された本発明の第2の基板の一例である。金属箔共振器
107は、本発明の共振器の一部の一例である。108
は熱硬化性樹脂、109は上面外部電極である。
【0038】図5は、図1のA−A’での断面図であ
る。201は多層配線導体、202は層間ビアホール、
203は底面端子電極(LGA:Land Grid
Array)である。
【0039】図6は本発明の実施の形態1におけるRF
デバイスのブロック図である。301、302はスイッ
チ回路(送受信切替回路)である。303は分波回路で
あり、このうち303aはローパスフィルタ(LP
F)、303bはハイパスフィルタ(HPF)、30
4、305は内部端子、306はアンテナ端子、307
a、307bはLPF、308は共用器(Dup)であ
る。
【0040】図7は本発明の実施の形態1のRFデバイ
スの等価回路図である。401はコントロール端子、4
02は抵抗、403はコントロール端子、404は抵
抗、405はコントロール端子、406は抵抗、407
は送信フィルタ、408は受信フィルタ、409、41
0は伝送線路、411a、411bは1/4λ先端短絡
型共振器、412は段間結合容量、413a、413b
は入出力結合容量、414a、414bは1/4λ先端
短絡型共振器、415は段間結合容量、416a、41
6bは入出力結合容量である。
【0041】銅または銀からなる本発明の多層配線パタ
ーンの一例である多層配線導体201は、低誘電率低温
焼結セラミックで構成された基板101内において、多
層配線導体201の厚さ、幅、長さ及び基板101の比
誘電率によって決定されるインピーダンスをもった伝送
線路409、410などのストリップラインを形成す
る。また異なる2層に配置された多層配線導体201は
基板101内において、それぞれの多層配線導体201
の重なり合う面積やそれぞれの多層配線導体201間に
挟まれた低誘電率低温焼結セラミックの比誘電率などに
よって決定されるインピーダンスをもったコンデンサを
形成する。
【0042】また多層配線導体201と金属箔共振器1
07との間に低誘電率低温焼結セラミックで構成された
基板101が介されることにより段間結合容量412、
415や入出力結合容量413a、413b、416
a、416bなどのコンデンサが形成される。また多層
配線導体201は、基板101内において、多層配線導
体201の線路の幅、その長さ、低誘電率低温焼結セラ
ミックの比誘電率などにより決定されるインピーダンス
をもったインダクタを形成する。
【0043】前記多層配線導体201の間の所望箇所に
は、層間ビアホール202を配して多層配線導体201
どうしを電気的に接続する。多層配線導体201の各層
のパターンは、例えばスクリーン印刷などの方法で形成
する。層間ビアホール202は、基板101構成する誘
電体シートにパンチャーで穴あけし、この穴に導体ペー
ストを印刷などの方法で充填して形成する。外部との接
続端子であるアンテナ端子306、Tx1、Rx1、T
x2、Rx2、Tx3、Rx3及びコントロール端子4
01、403、405は、前記ストリップラインや層間
ビアホール202などを介して基板101の底面に配置
された底面端子電極203として形成される。
【0044】低誘電率低温焼結セラミックで構成された
基板101上面には、基板101より面積の小さい高誘
電率高温焼結セラミックで構成された本発明の第2の基
板の一例である基板106が配置されている。基板10
1および基板106の間には金、銀または銅を主成分と
した、本発明の共振器の一部である共振器電極の一例で
ある金属箔共振器107(複数)が挟持されており、前
記金属箔共振器107どうしの間には熱硬化性樹脂10
8が充填されており、これにより基板101および基板
106を接続して一体化している。
【0045】基板101上面の金属箔共振器107や基
板106が配置されていないスペースには層間ビアホー
ル202によって上面に引き出された電極109が形成
され、基板101に内層することが困難なデバイス(例
えば二個のSAWフィルタ102、五個のPINダイオ
ード103、及びチップインダクタ104やチップコン
デンサ105などのチップ部品)が積層体の上面に形成
されたそれぞれの上面外部電極109を介して搭載さ
れ、積層体の内部回路に電気的に接続されている。
【0046】上記のように、図7に示す回路において、
共用器308は、本発明の第2の高周波回路の一例とし
て示され、共用器308以外の回路は、本発明の第1の
高周波回路の一例として示される。
【0047】図8は、基板106と、金属箔共振器10
7と、基板101内部の多層配線導体から送信フィルタ
407、受信フィルタ408が形成される際の、入出力
結合コンデンサ413a、413b、416a、416
b、段間結合コンデンサ412、415の一部を構成す
る、電極1413a、1413b、1416a、141
6b、1412、1415の配置を示す。
【0048】次に本発明の実施の形態1のRFデバイス
の回路構成について説明する。
【0049】本発明の実施の形態1におけるRFデバイ
スは、本発明のより低い周波数帯域の一例である、第1
の周波数帯域(EGSM)および第2の周波数帯域(D
CS)、並びに本発明のより高い周波数帯域の一例であ
る第3の周波数帯域(UMTS)のそれぞれにおける送
信周波数帯域及び受信周波数帯域を通過させるフィルタ
機能を有したトリプルバンド対応のRFデバイスであ
り、スイッチ回路(送受信切替回路)301、302、
及び分波回路303を備えている。
【0050】分波回路303は、内部端子304とアン
テナ(ANT)に接続するためのアンテナ端子306と
の間に接続された第1の周波数帯域(EGSM)を通過
させるLPF303aと、内部端子305とアンテナ端
子306との間に接続された第2の周波数帯域(EGS
M)及び第3の周波数帯域(UMTS)を通過させるH
PF303bとを有する。
【0051】スイッチ回路301は、コントロール端子
401により、LPF303aによって分波された第1
の周波数帯域(EGSM)のための送信端子Tx1と、
第1の周波数帯域(EGSM)のための受信端子Rx1
とを切り換えるための、内部端子304に接続された切
替手段である。スイッチ回路301と送信端子Tx1と
の間には、送信端子Tx1を利用して送信を行う際の、
増幅による高調波歪みを低減するためのLPF307a
が挿入されている。またスイッチ回路301と受信端子
Rx1との間には、受信端子Rx1を利用して受信を行
う際にANTから入力された信号の不要な周波数成分を
低減するためのSAWフィルタ102aが挿入されてい
る。
【0052】スイッチ回路302は、コントロール端子
403、405により、HPF303bによって分波さ
れた第2の周波数帯域(DCS)のための送信端子Tx
2と、第2の周波数帯域(DCS)のための受信端子R
x2と、第3の周波数帯域(UMTS)のための共用器
308とを切り換えるための内部端子305に接続され
た切替手段である。スイッチ回路302と送信端子Tx
2との間には、送信端子Tx2を利用して送信を行う際
の、増幅による高調波歪みを低減するためのローパスフ
ィルタ(LPF)307bが挿入されている。またスイ
ッチ回路302と受信端子Rx2との間には、受信端子
Rx2を利用して受信を行う際にANTから入力された
信号の不要な周波数成分を低減するためのSAWフィル
タ102bが挿入されている。また共用器308は、ス
イッチ回路302により切り換えられた第3の周波数帯
域(UMTS)の信号を第3の周波数帯域(UMTS)
のための送信端子Tx3と第3の周波数帯域(UMT
S)のための受信端子Rx3に分波する手段である。
【0053】第1の周波数帯域(EGSM)及び第2の
周波数帯域(DCS)における通信方式はTDMA(T
ime Division Multiple Acc
ess)方式である。本発明のより低い周波数帯域の一
例は、TDMA方式のための周波数帯域である。この場
合、送信端子Tx1、Tx2と受信端子Rx1、Rx2
の切り換えは、外付け部品であるダイオードを用いて行
われる。第3の周波数帯域(UMTS)における通信方
式は、はCDMA(Code Division Mu
ltiple Access)方式である。本発明のよ
り高い周波数帯域の一例は、CDMA方式のための周波
数帯域である。共用器308にて送信端子Tx3と受信
端子Rx3が設置されている。
【0054】共用器308は、送信フィルタ407及び
受信フィルタ408とそれらに接続された最適な電気長
の伝送線路409、410で構成される。送信フィルタ
407は、例えば2つの1/4λ先端短絡型共振器41
1a、411bと、これらの間に設置された段間結合容
量412と、これらの入力側および出力側に結合された
入出力結合容量413a、413bと、で2段のバンド
パスフィルタ(BPF)が構成される。
【0055】受信フィルタ408も同様に2つの1/4
λ先端短絡型共振器414a、414bと、段間結合容
量415と、入出力結合容量416a、416bにより
2段のBPFが構成される。ここで図7に示される送信
フィルタ407及び受信フィルタ408を構成する1/
4λ先端短絡型共振器411a、411b、414a、
414bは、図1に示す金属箔共振器107に対応して
いる。
【0056】送信フィルタ407及び受信フィルタ40
8を構成する段間結合容量412、415、入出力結合
容量413a、413b、416a、416bは、基板
101内の多層配線導体201と金属箔共振器107に
よって形成される。さらにダイオード103a〜103
eやSAWフィルタ102a、102bなど基板101
内に内層することが困難なデバイスは、基板101上に
実装され、基板101内に内層することができるストリ
ップライン、コンデンサ、インダクタは基板101の内
部に形成することにより複雑な回路であるRFデバイス
を小型化することが可能となる。
【0057】また共振器として高導電率かつ凹凸の少な
い金属箔共振器107を採用することにより導体損に対
応するQ値であるQcが向上する。従って、フィルタの
性能を表すQ値が高く、低損失なフィルタすなわち共用
器が実現できる。Q値は導体による導体損に対応するQ
値であるQc、誘電体損に対応するQ値であるQd、及
び輻射損に対応するQ値であるQrを用いて(数1)の
ように表される。
【0058】
【数1】 1/Q=1/Qc+1/Qd+1/Qr (数1) また本実施の形態1では、金属箔共振器107の上面に
は低誘電率低温焼結セラミックで構成された基板101
ではなく、さらに誘電体損Qdの高い特性を有する高温
焼結の高誘電率セラミックで構成された基板106を用
いることにより、共振器のQ値をさらに向上させること
ができる。また、誘電率が高いほど共振器長を短くでき
るので、低誘電率セラミックのみを用いてRFデバイス
を実現した場合よりRFデバイスのサイズを短くするこ
とができる。これにより低損失かつ小型のフィルタすな
わち共用器を実現することができる。
【0059】以上のように、異なる誘電率及び面積を有
する基板101、基板106の間に形成される金属箔共
振器107で構成される共用器308或いはフィルタ4
07、408と、低誘電率低温焼結セラミックで構成さ
れた基板101の内部と上面に実装されたPINダイオ
ード等の外付け部品で構成された積層RFスイッチ等
と、が一体化されることにより、TDMA及びCDMA
の異なった通信方式に対応し、小型かつ低損失なRFデ
バイスを実現することができる。
【0060】なお、本実施の形態における説明において
は、共用器308を構成する送信フィルタ407と受信
フィルタ408は、2段のBPFで構成されるとしてい
るが、これらの構成は、BPFに限らずLPFやバンド
エリミネーションフィルタ(BEF)などのフィルタで
構成されていてもよい。また段数も2段に限らず所望の
特性に応じて適宜段数が変更されてもよい。
【0061】また高温焼結高誘電率セラミックで構成さ
れた基板106の全面もしくは一部に、GND電極を設
けることによりシールド性を高めることができる。
【0062】また、上記では、本発明の共振器電極の一
例として、金属箔共振器107が使用された場合を説明
したが、金属箔共振器107の代わりに、スクリーン印
刷などの方法で形成された印刷電極でも、同様に高温焼
結高誘電率セラミックで構成された基板106による誘
電体損Qdの向上が可能となり、低損失なフィルタまた
は共用器を実現することができる。
【0063】また、上記までの説明では、金属箔共振器
107の上面には高温焼結高誘電率セラミックで構成さ
れた基板106を用いることにより、誘電体損Qdを向
上させるとしたが、基板106に低温焼結高誘電率セラ
ミックを用いることにより、基板101と同様に基板1
06内にもスクリーン印刷などで電極を構成することが
可能となる。
【0064】その場合の構成の一例を図14に示す。図
14に示す、基板106は、低温焼結高誘電率セラミッ
クで構成された、基板106a、106b、106cを
積層して構成される。基板106bの表面にはGND電
極106gが設置されている。基板106aの表面に
は、入出力結合容量413a、413b、416a、4
16b、および段間結合容量412、415の一部であ
る、電極1413a、1413b、1416a、141
6b、1412、1415がスクリーン印刷で構成され
ている。この場合、本発明のフィルタの一部の一例であ
る、入出力結合容量413a、413b、416a、4
16b、および段間結合容量412、415が、低温焼
結高誘電率セラミックで構成された基板106の表面ま
たは内部で構成されている。このような構成のRFデバ
イスにおいては、入出力結合容量413a、413b、
416a、416b、および段間結合容量412、41
5は、高誘電率セラミックが誘電体として作用するの
で、コンデンサとしての大きさを小さくすることがで
き、RFデバイス全体を小型化することができる。
【0065】また、この場合、段間結合容量412、4
15、入出力結合容量413a、413b、416a、
416bの高Q化が可能となり、フィルタ407、40
8の低損失化が可能となる。
【0066】なお、図14において、基板106は、電
極が印刷された3層を有して構成され、基板101は、
電極が印刷された4層を有して構成されている、として
図示しているが、電極が印刷された層が何層から構成さ
れていても同様の効果が得られることに変わりはない。
【0067】また、共振器電極(すなわち、先端短絡型
共振器411a、411b、414a、414b)が高
誘電体セラミックで構成された基板106の内部に形成
されることも考えられる。図15は、そのような場合の
構成例を示す。このような構成であっても上記と同様の
効果を得ることができる。
【0068】また、共振器電極を基板106の表面、ま
たは内部ではなく、基板106の近傍に配置することも
考えられる。図16は、そのような例として、先端短絡
型共振器411a、411b、414a、414bが基
板101の内部に配置された場合の構成を示す。図16
に示す基板101は、低温焼結低誘電率材料で構成され
た基板101a、101b、101c、101dが積層
されて構成される。このように先端短絡型共振器411
a、411b、414a、414bが基板106に接せ
ず、基板101の内部に配置されていても、例えば基板
101aが薄く、基板106の影響を受けることができ
るなら、共振器電極が基板106の近傍に配置されてい
ても上記と同様の効果を得ることができる。
【0069】また、共振器電極は、先端短絡型共振器電
極411a、411b、414a、414bとして説明
したが、先端開放型2分の1波長共振器としても同様の
効果が得られることは言うまでもない。
【0070】また、上記の説明では、第1の周波数帯域
(EGSM)のための送信端子Tx1と受信端子Rx1
を切り換えるためのスイッチ回路301、並びに第2の
周波数帯域(DCS)のための送信端子Tx2、受信端
子Rx2、第3の周波数帯域(UMTS)のための共用
器308、を切り換えるためのスイッチ回路302には
PINダイオードを用いるとしたが、GaAs半導体、
電界効果型トランジスタ、バラクタダイオード等のスイ
ッチング素子を用いても同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0071】また、本実施の形態では、EGSM、DC
S及びUMTSの3つのシステムに対応するトリプルバ
ンド対応のRFデバイスを説明しているが、これに限っ
たものではないのは自明であり、より低い周波数帯域の
ための第1の高周波回路をその内部または表面に有す
る、より低い比誘電率を有する材料で構成される基板1
01を備え、より高い周波数帯域のための第2の高周波
回路のうち、少なくとも共振器の一部が、基板106の
表面に設けられ、前記第1の高周波回路と前記第2の高
周波回路とが接続される構成であれば、本発明の範疇に
含まれることは言うまでもない。
【0072】また、実施の形態1における説明では、よ
り低い周波数のための第1の高周波回路が第1の基板に
構成され、より高い周波数のための第2の高周波回路が
第2の基板に構成される、としてきたが、線路インピー
ダンスが問題にならない周波数であれば、より低い周波
数帯域のための第1の高周波回路が、第2の基板(例え
ば基板106)に構成され、より高い周波数帯域のため
の第2の高周波回路が、第1の基板(例えば基板10
1)に構成されてもよい。その場合は、第2の基板に構
成された第1の高周波回路の各要素は、高Q値を得るこ
とができるので、第1の高周波回路がフィルタを構成し
ている場合は、そのロスを低減することができる。 ま
た、上記の第1〜3の周波数帯は、これらに限られるも
のではなく、例えば第3の周波数帯がCDMA−One
(登録商標)方式に対応する周波数帯域(800MHz
帯)であり、第1、第2の周波数帯域にPDC方式やP
HS方式に対応する周波数帯域であってもよい。すなわ
ち、第3の周波数帯域が第1または第2の周波数帯域よ
りも低い周波数帯域であっても同様の効果が得られる。
なお、上記第1〜3の周波数帯域は、上記以外の方式に
対応する周波数帯域であってもよいことは言うまでもな
い。
【0073】(実施の形態2)以下本発明の実施の形態
2のRFデバイスについて、図面を参照しながら説明す
る。
【0074】図9は本発明の実施の形態2におけるRF
デバイスの回路構成図を示すものである。図9におい
て、501から505は、4分の1波長先端短絡型共振
器として作用する金属箔共振器、506、507は、直
列コンデンサ、508、509は接地コンデンサ、51
0から512は、結合インダクタ、513、514は結
合コンデンサ、515、516はバイパスコンデンサ、
517は端子間整合用のコンデンサ、518は、端子間
整合用のインダクタ、519から523はスイッチ、5
24から528はスイッチ結合用コンデンサ、529は
アンテナ端子、530は送信端子、531は受信端子で
ある。
【0075】共振器501、502の開放端には直列コ
ンデンサ506、507が接続され、インダクタ510
により共振器501と共振器502との間が結合されて
送信フィルタ540が構成される。結合インダクタ51
0の両端には、高調波抑圧のための接地容量508、5
09が接続されている。一方、共振器503、504、
505は、コンデンサ513、514により互いに結合
される。入出力の結合インダクタ511、512は、各
々共振器503、505の開放端に接続されて受信帯域
通過フィルタ541が構成される。また、結合素子51
1、513にブリッジされたバイパスコンデンサ515
と、結合素子512、514にブリッジされたバイパス
コンデンサ516とにより、通過帯域の高域側に減衰極
が形成される。
【0076】上記送信フィルタ540の出力端と上記受
信帯域通過フィルタ541の入力端は、端子間整合用
の、直列インダクタ518及び並列コンデンサ517を
介して、アンテナ端子529に接続される。さらに、共
振器501、502、503、504、505の開放端
には、スイッチ結合用コンデンサ524、525、52
6、527、528を介してスイッチ519、520、
521、522、523が接続され、各スイッチの他端
は全て接地されている。このように、送信フィルタ54
0、受信帯域通過フィルタ541、送信端子530、受
信端子531、アンテナ端子529は、RFデバイスを
構成する。
【0077】図10は、PINダイオードを使用したス
イッチ519〜523の具体的な回路構成である。60
1はPINダイオードであり、PINダイオード601
は、直流電流阻止のための結合コンデンサ602(図9
における524から528に相当)との直列接続により
周波数シフト回路を構成する。PINダイオード601
と結合コンデンサ602との接続点には、抵抗605、
バイパスコンデンサ604及びチョークコイル603を
介して制御端子606が接続されている。制御端子60
6には、シフト電圧が与えられてバンドが切り換わるよ
うに制御される。
【0078】すなわち、制御端子606より与えられる
シフト電圧は、PINダイオード601をON/OFF
するためのものである。PINダイオード601のカソ
ード側に与えられたバイアス電圧より高いある一定の正
の電圧(シフト電圧)が加えられることにより、PIN
ダイオード601の順方向の抵抗値が非常に小さくな
り、順方向電流が流れ、PINダイオード601は、O
Nする。605は、PINダイオード601のON時の
電流値を制御するための抵抗である。逆に、制御端子6
06に、0Vもしくは逆バイアス電圧が与えられること
により、PINダイオード601の順方向の抵抗値が非
常に大きくなり、順方向電流が流れず、PINダイオー
ド601は、OFFする。
【0079】図11は、本発明の実施の形態2における
RFデバイスの斜視図の一部であり図10と同じ構成要
素には同じ番号を付している。701は金属箔共振器、
702は、本発明の第1の基板の一例である、低誘電率
セラミックで構成された基板、703は、本発明の第2
の基板の一例である、高誘電率セラミックで構成された
基板、704は熱硬化性樹脂である。
【0080】金属箔共振器(複数)701は、共振器5
01〜505に対応し、金属箔共振器701は、下面の
基板702と上面の基板703により狭持されている。
金属箔共振器701どうしの間には、熱硬化性樹脂70
4が充填され、この熱硬化性樹脂704により、基板7
02および基板703が接続され一体化されている。本
発明の実施の形態2におけるRFデバイスを構成する共
振器501〜505以外のコンデンサやインダクタやス
イッチは、低誘電率セラミック702上に実装される。
【0081】すなわち、基板702の内部または表面に
は、フィルタの一部(すなわち金属箔共振器701)以
外の高周波回路が形成され、基板703の表面には、本
発明の少なくともフィルタの一部の一例である金属箔共
振器701が形成されている。
【0082】図12は、本発明の実施の形態2のRFデ
バイスの通過特性を示す。図12(a)は、送信端子5
30よりアンテナ端子529に至る伝送線路、この伝送
線路に直列コンデンサ506、507を介して接続され
た共振器501、502、並びに段間結合インダクタ5
10により構成された送信フィルタ540の通過特性で
ある。結合インダクタ510、送信フィルタ540の出
力端に接続された直列インダクタ518、及び接地コン
デンサ508、509、517により低域通過特性が形
成されて送信帯域の高調波が抑圧されている。
【0083】インダクタ518とコンデンサ517は、
アンテナ端子529において送信フィルタ540と受信
帯域通過フィルタ541が各々の周波数帯域において影
響を与えないように、インピーダンスを調整する役割も
果たしている。このように、送信フィルタ540と受信
帯域通過フィルタ541とのインピーダンスが調整され
ることにより、送信フィルタ540は、通過帯域である
送信周波数帯域の送信信号に対して小さな挿入損失を示
し、送信信号をほとんど減衰させることなく送信端子5
30からアンテナ端子529へと伝達させることができ
る。
【0084】他方、送信フィルタ540は、受信周波数
帯域の受信信号に対しては大きな挿入損失を示すため、
受信周波数帯域の入力信号はほとんど反射される。従っ
て、アンテナ端子529から入力された受信信号は、受
信帯域通過フィルタ541へ向かう。
【0085】また、図12(b)は、アンテナ端子52
9より受信端子531に至る伝送線路、接地された共振
器503、504、505、段間結合コンデンサ51
3、514、及び入出力結合インダクタ511、512
により構成された受信帯域通過フィルタ541の通過特
性を示す。受信帯域通過フィルタ541のインピーダン
ス特性とバイパス回路に用いられているコンデンサ51
5、516のインピーダンスにより図12(b)に示す
減衰極が生じる。
【0086】図9に示す回路構成の場合、入出力の結合
にインダクタが使用されているため、バイパス回路のイ
ンピーダンスは等価的に誘導性となり、受信帯域通過フ
ィルタ541のインピーダンスが容量性となる周波数、
つまり、受信帯域通過フィルタ541の中心周波数より
高い送信周波数付近の領域で減衰極が生じる。
【0087】受信帯域通過フィルタ541は、受信周波
数帯域の受信信号に対して小さな挿入損失を示し、受信
信号をほとんど減衰させることなくアンテナ端子529
から受信端子531へと伝達させることができる。他
方、受信帯域通過フィルタ541は、送信周波数帯域の
送信信号に対しては大きな挿入損失を示すため、送信周
波数帯域の入力信号はほとんど反射し、送信フィルタ5
40からの送信信号は、アンテナ端子529へ向かう。
【0088】さらに、共振器501、502、503、
504、505の各々の開放端には、直流電流を阻止す
るためのスイッチ結合コンデンサ524、525、52
6、527、528と、それらの一端を接地したスイッ
チ519、520、521、522、523とが各々直
列接続して構成される周波数シフト回路が接続されてい
る。
【0089】即ち、共振器501から505の共振周波
数は、共振器自身のキャパシタンス成分及びインダクタ
ンス成分と、スイッチ519から523がON時もしく
はOFF時のそれぞれの周波数シフト回路のキャパシタ
ンスとにより決まる。スイッチ519〜523のいずれ
かがONした場合、周波数シフト回路のキャパシタンス
成分の増加に伴い、共振器の共振周波数が低下し、その
結果、送信フィルタ540の阻止帯域及び受信帯域通過
フィルタ541の中心周波数および通過帯域が低周波数
側に移動する。他方、スイッチ519〜523のいずれ
かがOFFした場合、周波数シフト回路のキャパシタン
ス成分の減少に伴い、共振器の共振周波数が上昇する。
その結果、送信フィルタ540の阻止帯域及び受信帯域
通過フィルタ541の通過帯域が高周波数側に移動す
る。つまり、このようなスイッチ519〜523の動作
により、送信フィルタ540の阻止帯域及び受信帯域通
過フィルタ541の通過帯域を同期してシフトさせるこ
とができる。
【0090】上記の構成に基づく送信フィルタ540と
受信帯域通過フィルタ541の、800〜1000メガ
ヘルツの周波数における通過特性の、スイッチ519〜
523のON、OFFとの関係は、図12に示される。
図12(a)の801、図12(b)の803は、スイ
ッチ519〜523のすべてがONの場合の通過特性で
あり、スイッチ519〜523のすべてをOFFにする
と、図12(a)の802、図12(b)の804に示
す通過特性となる。このようにスイッチ519〜523
の切替えにより、RFデバイスの送信側阻止帯域と受信
側通過帯域の周波数を同期して変化させる。
【0091】スイッチ519〜523の素子について
は、上記のPINダイオードのほかにトランジスタを使
用することもできる。例えば図13は、スイッチ519
〜523として、電界効果型トランジスタ(FET)9
01を用いた例を示す。FET901のゲート電極は、
バイパスコンデンサ902を介して制御端子903に接
続されている。FET901は、電圧制御素子であるた
め、PINダイオードを使用する時のように素子をON
する時の消費電流が発生しない。従って、このようなF
ET901を使用することにより、電流消費を低下させ
ることができる。また、スイッチ519〜523の素子
として、バラクタダイオードを用いれば、送信側阻止帯
域と受信側通過帯域を連続的に変化させることが可能と
なる。
【0092】以上のように本実施の形態によれば、外部
から印加された電流または電圧によって、RFデバイス
の送信フィルタ540の阻止帯域及び受信帯域通過フィ
ルタ541の通過帯域を同期して制御することができ
る。従って、ある程度広い帯域が必要な場合でも、各フ
ィルタの段数を増やすことなく減衰量を得るこができ
る。また段数が少ないため損失が減少する。その結果、
RFデバイス自体の形状も小型化できる。
【0093】また共振器として金属箔共振器が用いられ
ることにより、共振器のQ値が向上し、また金属箔共振
器の上面には高周波特性のよい高温焼結高誘電率セラミ
ックで構成された基板が重ねられることにより、さらに
共振器のQ値が向上する。これらの結果により、各フィ
ルタの低ロス化が実現可能となる。
【0094】なお、上記の説明では、フィルタの構成は
送信側を送信フィルタ540、受信側を受信帯域通過フ
ィルタ541としたが、これらのフィルタの構成は、低
域通過フィルタなど、送信フィルタおよび受信フィルタ
の構成に対する様々な変形は自明であり、本発明の範疇
に含まれることはいうまでもない。
【0095】また、共振素子501,502と、インピ
ーダンス可変素子519、520とを並列接続するの
に、コンデンサを用いたが、インダクタを用いてもよ
い。
【0096】本発明は、PCS、EGSM、日本におけ
るCDMAなど、送信通過帯域および受信通過帯域が広
く、更に前記送信通過帯域と前記受信通過帯域の間隔が
非常に狭いシステムのための通信機器において使用され
ると最も効果的である。しかし、上記以外のシステムも
考えられる。
【0097】例えば別のシステムにおいては、この前記
送信通過帯域と前記受信通過帯域を、相互に対応する帯
域幅でそれぞれ二つに分割し、送信Low帯域、送信H
igh帯域、受信Low帯域、受信High帯域とす
る。この分割されたそれぞれの二つの帯域を、制御信号
により送信帯域と受信帯域を同期させて切り換え、送信
Low帯域には受信Low帯域、送信High帯域には
受信High帯域を対応させる。これにより、このシス
テムの動作時の送受信周波数間隔は等価的に広くなり、
フィルタの段数を増やすことなく減衰量が確保できる。
なお、このシステムは、前記制御信号により使用するチ
ャンネルの存在する帯域を選択することにより、全送信
通過帯域および全受信通過帯域をカバーすることができ
る。また、当然のことながら、本発明の構成は他のTD
MA、CDMAのシステムにも使用できる。
【0098】また共振器501〜505以外のコンデン
サやインダクタの一部または全てを低誘電率セラミック
702内部の電極で構成することにより小型化が可能と
なる。
【0099】また、本実施の形態のRFデバイスの、各
基板の構成は、実施の形態1における場合(すなわち、
図13〜16に示す構成)と同様の構成であり得る。す
なわち、基板702が基板101に対応し、基板703
が基板106に対応するとした構成であり得る。
【0100】また、本実施の形態のRFデバイスは、1
つのシステムのみに対応して動作するものとして説明し
てきたが、複数のシステムに対応して動作するものであ
ってもよい。
【0101】また、以上までの説明のRFデバイスの、
低誘電体セラミックで構成された1つの基板の上に、高
誘電体セラミックで構成された1つの基板を重ねて構成
する配置例は、図1、図11に示すものに限らず、図
2、図3、図4に示すものであってもよい。
【0102】図2に示すように、基板101の上に2つ
の基板106を互いに間隔を空けて配置する場合、送信
フィルタ407を、一方の基板106と基板101とが
形成し、受信フィルタ408を、他方の基板106と基
板101が形成すれば、送信フィルタ407と受信フィ
ルタ408との互いの干渉を避けることができるので、
性能が高いRFデバイスを提供することができる。
【0103】また、以上までの説明において、本発明の
RFデバイスは、低誘電体セラミックで構成された基板
101または基板702の上に、高誘電体セラミックで
構成された基板106または基板703が重ねられて構
成される、としてきたが、基板101または基板702
と、基板106または基板703が横に並べられた構成
であってもよい。
【0104】図17は、基板106と基板101が横に
並べられ、配線パターン201を介して、基板101の
上部または内部に構成された、高周波回路と、基板10
6の内部に構成された、高周波回路とが接続される、構
成を示す。このような場合も、上記と同様の効果を得る
ことができる。
【0105】以上のように本発明は、共用器を構成する
共振器に金属箔を採用し、共振器上面には材料特性の優
れた高誘電率セラミックを設けることにより低ロス特性
の共用器が実現できる。また低誘電率低温焼結セラミッ
クの内層及び上面に配した外付け部品により複数のシス
テムに対応した積層スイッチが形成され、この上面に前
記共用器を構成することによりTDMAに及びCDMA
にも対応した小型かつ低ロスのRFデバイスが実現でき
る。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、フィルタのロスが少な
くかつ線路インピーダンスが問題とならないRFデバイ
ス、または小型で線路インピーダンスが問題とならない
RFデバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1におけるRFデ
バイスの斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態1におけるRFデ
バイスの斜視図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態1におけるRFデ
バイスの斜視図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態1におけるRFデ
バイスの斜視図である。
【図5】図5は、図1のA−A’線におけるRFデバイ
スの断面図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態1におけるRFデ
バイスのブロック図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態1のRFデバイス
の等価回路図である。
【図8】図8は、本発明の実施の形態1におけるRFデ
バイスの斜視図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態2におけるRFデ
バイスの等価回路図である。
【図10】図10は、本発明の実施の形態2のRFデバ
イスのPINダイオードを用いたスイッチ回路を示す図
である。
【図11】図11は、本発明の実施の形態2におけるR
Fデバイスの一部斜視図である。
【図12】図12は、本発明の実施の形態2のRFデバ
イスの通過特性を示す図である。
【図13】図13は、本発明の実施の形態2におけるF
ETを用いたRFデバイスの構成図である。
【図14】図14は、本発明の実施の形態1におけるR
Fデバイスの斜視図である。
【図15】図15は、本発明の実施の形態1におけるR
Fデバイスの斜視図である。
【図16】図16は、本発明の実施の形態1におけるR
Fデバイスの斜視図である。
【図17】図17は、本発明の実施の形態1におけるR
Fデバイスの斜視図である。
【図18】図18は、第1の従来のRFデバイスが動作
する複数のシステムの対応周波数を示す図である。
【図19】図19は、第1の従来のRFデバイスの断面
図である。
【図20】図20は、第1の従来のRFデバイスの回路
図である。
【図21】図21は、第2の従来のRFデバイスの分解
斜視図である。
【図22】図22は、第2の従来のRFデバイスの回路
図である。
【図23】図23は、第2の従来のRFデバイスの共用
器ブロック図である。
【符号の説明】
101 低誘電率低温焼結セラミック 102a,102b SAWフィルタ 103a,103b,103c,103d,103e
PINダイオード 104 チップインダクタ 105 チップコンデンサ 106 高誘電率セラミック 107 金属箔共振器 108 熱硬化性樹脂 109 上部外部電極 201 多層配線導体 202 層間ビアホール 203 底面端子電極(LGA) 301,302 スイッチ回路 303 分波回路 304,305 内部端子 306 アンテナ端子 307a,307b LPF 308 共用器 401 コントロール端子 402 抵抗 403 コントロール端子 404 抵抗 405 コントロール端子 406 抵抗 407 送信フィルタ 408 受信フィルタ 409 伝送線路 410 伝送線路 411a,411b 1/4λ先端短絡型共振器 412 段間結合容量 413a,413b 入出力結合容量 414a,414b 1/4λ先端短絡型共振器 415 段間結合容量 416a,416b 入出力結合容量 501,505 共振器 506,507 直列コンデンサ 508,509 接地コンデンサ 510,512 結合インダクタ 513,514 結合コンデンサ 515,516バイパスコンデンサ 517 端子間整合用のコンデンサ 518 端子間整合用のインダクタ 519,520,521,522,523 スイッチ 524,525,526,527,528 スイッチ結
合用コンデンサ 529 アンテナ端子 530 送信端子 531 受信端子 601 PINダイオード 602 結合コンデンサ 603 チョークコイル 604 バイパスコンデンサ 605 抵抗 606 制御端子 701 金属箔共振器 702 低誘電率低温焼結セラミック 703 高誘電率セラミック 704 熱硬化性樹脂 901 電界効果型トランジスタ(FET) 902 バイパスコンデンサ 903 制御端子 1101 低誘電率低温焼結セラミック体 1102 多層配線導体 1103 層間ビアホール 1104 チップ部品 1201 分波回路 1202 送受信切換回路 1203 送受信切換回路 1204 共用器 1205 ダイオード 1206a,1206b 伝送線路 1207 送信フィルタ 1208 受信フィルタ 1301a,1301e 高誘電率誘電体基板 1302a,1302b シールド電極 1303 段間結合用電極 1304a,1304b マイクロストリップ型共振器
電極 1305a,1305b 入出力結合用電極 1306a,1306b 端面電極 1307 端面電極 1308 端面電極 1309a,1309b 入出力端子 1401a,1401e 入出力結合容量 1402a,1402b 段間結合容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03H 7/075 H03H 7/075 Z (72)発明者 石崎 俊雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社 Fターム(参考) 5J006 HB05 HB22 KA02 KA03 NA04 NB07 NC03 PB04 5J024 AA01 AA03 BA09 CA03 CA20 DA01 DA25 DA32 EA01 EA02 FA00 KA03 5K011 AA04 DA27 JA01 KA18

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 より低い比誘電率を有する材料で構成さ
    れ、その内部または表面に高周波回路が形成された第1
    の基板と、 より高い比誘電率を有する材料で構成される第2の基板
    と、を備え、 少なくともフィルタの一部が、前記第2の基板の内部、
    表面、または近傍に設けられ、前記高周波回路と接続さ
    れ、 前記高周波回路が、前記少なくともフィルタの一部以外
    の要素で構成される、RFデバイス。
  2. 【請求項2】 前記少なくともフィルタの一部は、CD
    MA方式のための高周波回路を形成する、請求項1に記
    載のRFデバイス。
  3. 【請求項3】 前記第2の基板は、前記第1の基板の一
    部に重ねられ、前記第2の基板が重ねられていない前記
    第1の基板の表面には、半導体素子または受動素子が設
    置され、前記第1の基板の内部には、銅または銀で構成
    される多層配線パターンが形成されることにより、前記
    高周波回路が構成される、請求項1に記載のRFデバイ
    ス。
  4. 【請求項4】 前記半導体素子にはPINダイオード素
    子、GaAs半導体素子、電界効果型トランジスタ(F
    ET)素子、またはバラクタダイオード素子のいずれか
    が含まれ、前記素子のいずれかの動作により、複数の周
    波数帯域が切り替えられる、請求項3に記載のRFデバ
    イス。
  5. 【請求項5】 より低い周波数帯域のための第1の高周
    波回路をその内部または表面に有する、より低い比誘電
    率を有する材料で構成される第1の基板と、 より高い比誘電率を有する材料で構成される第2の基板
    と、を備え、 より高い周波帯域のための第2の高周波回路のうち、少
    なくともフィルタの一部が、前記第2の基板の内部、表
    面、または近傍に設けられ、前記第1の高周波回路と前
    記第2の高周波回路とが接続される、RFデバイス。
  6. 【請求項6】 前記第2の基板は、前記第1の基板の上
    に重ねられ、前記フィルタの一部が前記第1の基板と前
    記第2の基板との間に挟まれる、請求項5に記載のRF
    デバイス。
  7. 【請求項7】 前記第2の基板は、前記第1の基板の一
    部に重ねられ、前記第2の基板が重ねられていない前記
    第1の基板の表面には、半導体素子または受動素子が設
    置され、前記第1の基板の内部には、銅または銀で構成
    される多層配線パターンが形成されることにより、前記
    第1の高周波回路が構成される、請求項6に記載のRF
    デバイス。
  8. 【請求項8】 前記第2の基板は、前記第1の基板上に
    間隔を空けて配置される複数の基板から構成され、前記
    複数の基板のうちの1つが送信用フィルタを構成し、前
    記複数の基板のうちの他の1つが受信用フィルタを構成
    する、請求項7に記載のRFデバイス。
  9. 【請求項9】 前記より低い周波数帯域は、TDMA方
    式のための周波数帯域であり、前記より高い周波数帯域
    は、CDMA方式のための周波数帯域である、請求項5
    に記載のRFデバイス。
  10. 【請求項10】 前記第1の基板と前記第2の基板は、
    それぞれ積層して一体成型されたセラミックで構成され
    る、請求項5に記載のRFデバイス。
  11. 【請求項11】 前記第1の基板が低温焼結されたセラ
    ミックで構成され、前記第2の基板が高温焼結されたセ
    ラミックで構成される、請求項5に記載のRFデバイ
    ス。
  12. 【請求項12】 前記フィルタの一部が共振器電極であ
    り、前記共振器電極が金属箔により形成される、請求項
    6に記載のRFデバイス。
  13. 【請求項13】 前記第1の基板、前記第2の基板、お
    よび前記共振器電極により形成される空間に熱硬化性樹
    脂が充填されることにより一体化された、請求項12に
    記載のRFデバイス。
  14. 【請求項14】 前記半導体素子にはPINダイオード
    素子、GaAs半導体素子、電界効果型トランジスタ
    (FET)素子、またはバラクタダイオード素子のいず
    れかが含まれ、前記素子のいずれかの動作により、前記
    第1の高周波回路および前記第2の高周波回路が切り替
    えられる、請求項7に記載のRFデバイス。
  15. 【請求項15】 前記第2の基板の全部または一部がシ
    ールド電極で覆われている、請求項5に記載のRFデバ
    イス。
  16. 【請求項16】 前記受動素子は、電極が気密封止され
    たSAWフィルタを含む、請求項7に記載のRFデバイ
    ス。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれかに記載のR
    Fデバイス、前記RFデバイスに接続された送信回路、
    受信回路、およびアンテナを備える、通信機器。
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