JP2003158279A - 光起電力素子、光起電力素子集合体及び光起電力素子の製造方法 - Google Patents

光起電力素子、光起電力素子集合体及び光起電力素子の製造方法

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JP2003158279A
JP2003158279A JP2002246599A JP2002246599A JP2003158279A JP 2003158279 A JP2003158279 A JP 2003158279A JP 2002246599 A JP2002246599 A JP 2002246599A JP 2002246599 A JP2002246599 A JP 2002246599A JP 2003158279 A JP2003158279 A JP 2003158279A
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electrode layer
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Kenji Takada
健司 高田
Morio Kiso
盛夫 木曾
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な製造設備で、発電領域をさほど損なわ
ず、信頼性の高い光起電力素子、光起電力素子集合体、
及び光起電力素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも、第一の電極層307と、光
起電力層306と、第二の電極層305と、をこの順に
有し、第一の電極層307又は第二の電極層305と電
気的に接続された配線部材を有する光起電力素子であっ
て、光起電力層306の端部に、該光起電力層上に第二
の電極層305が存在しない線状の領域が存在し、前記
配線部材が設けられた領域と該配線部材が設けられてい
ない領域との境界上での前記線状の領域の幅が、前記配
線部材が設けられていない領域上の前記線状の領域のう
ちもっとも幅が狭い部分の幅よりも大きいことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光起電力素子、光
起電力素子集合体、及び光起電力素子の製造方法に関す
る。より詳しくは、光起電力素子集合体を分割して得ら
れた光起電力素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球温暖化ガス削減等のために、
太陽光発電が注目されている。そのような状況の中、基
板上に光起電力層を形成するタイプの光起電力素子は、
大面積化が容易であり、発電コストを下げられるものと
して期待されている。太陽光発電が普及するには光起電
力素子を安価に製造する方法の開発が不可欠である。光
起電力素子を安価に製造する方法としては予め大面積で
光起電力素子集合体を製造し、用途に応じて光起電力素
子集合体を分割して使用するいわゆる多面取りという手
法が好ましい。多面取りに関する特許としては、例えば
特開平7−321354号公報や特開2001−533
01号公報が知られている。
【0003】特開平7−321354号公報に開示され
ている光起電力素子の製造方法は、大面積の基板に光起
電力層や裏面電極層や透明電極層を成膜し、配線部材を
透明電極層上に形成して光起電力素子集合体を製造した
後に、必要なサイズや形状に応じてこの光起電力素子集
合体を分離している。これにより後工程が容易で、光起
電力素子を安価に生産できる。具体的な特徴としては単
に光起電力層を大面積に成膜した後、切断する部分に分
割ライン(エッチングライン)を設けて分割することに
より、切断部の信頼性を確保する構成となっている。
【0004】以下に更に詳細に説明を述べる。
【0005】図1(a)は、特開平7−321354号
公報に記載されている光起電力素子集合体の一例の上面
図である。109、111は配線部材であり、111は
銅ワイヤーからなる集電電極、109は銅箔からなる正
極バスバーである。光起電力素子集合体の表面に発生し
た電気を集電電極で集め、更に正極バスバーに集約し外
部に取り出す役割を担っている。101、103はエッ
チングにより透明導電層105を除去したエッチングラ
インである。エッチングライン101は光起電力素子集
合体の端部での裏面電極層107と透明電極層105の
短絡を防止している。エッチングライン103は、切断
される領域であり、この領域に切断刃が入り、正極バス
バー109、絶縁テープ110ともども光起電力素子集
合体100を2つに分離する。
【0006】図1(b)は図1(a)A−A’断面図で
ある。基板108上に裏面電極層107、光起電力層1
06、透明電極層105が形成されている。光起電力素
子集合体の2辺には絶縁テープ110と正極バスバー1
09が設けられている。絶縁テープ110と正極バスバ
ー109の下にはエッチングライン102が存在する。
エッチングライン102は透明電極層105を除去して
おり、エッチングライン101と同様に光起電力素子集
合体の端部での裏面電極層107と透明電極層105の
短絡を防止している。エッチングライン101、10
2、103で囲まれた領域が発電領域となり、この発電
領域が光を受け電気を発生する部分となる。それゆえに
なるべく発電領域以外の領域に絶縁テープ110と正極
バスバー109を配置して太陽光が照射する面積を大き
くし、光起電力素子の出力を高めている。またエッチン
グライン103部分も非発電領域となる為、なるべく幅
を小さくしているが、分離手段の切断位置精度等を考慮
して幅を決める。
【0007】図1(c)は図1(a)B−B’断面図で
ある。つまり光起電力素子集合体100の分割後の断面
である。分割はシャー刃のせん断応力を利用したプレス
切断機等で行い、エッチングライン103の中心を切断
する。光起電力素子集合体100を分離するにあたって
注意すべき点は、正極と負極の短絡である。特に数ミク
ロン〜数十ミクロン程度の薄い光起電力層106を隔て
て裏面電極層107と透明電極層105が向き合ってい
る部分を分離する時は、切断刃が光起電力層を押しつぶ
し、裏面電極層107と透明電極層105が短絡する可
能性がある。または短絡しなくとも分離面での透明電極
層105と裏面電極層107の距離が数ミクロン〜数十
ミクロンの場合、長期信頼性においてマイグレーション
による短絡が発生する恐れがある。
【0008】本従来例の特徴は、光起電力素子集合体1
00の透明電極層105を除去したエッチングライン1
03上で切断することで、分割後の光起電力素子の透明
導電層105と裏面電極層107の距離を有し、短絡及
びマイグレーションを防ぐ構造となっていることであ
る。これにより光起電力素子の分割部分の信頼性を保っ
ている。
【0009】また正極バスバー電極109部分の分割に
おいても短絡を防止する構成となっている。正極バスバ
ー電極109は透明電極層105の上に数百ミクロン厚
の絶縁テープ110を設けることで、分割時に発生する
正極バスバー電極109のバリが裏面電極層107や基
板108と接触し、短絡することを防止する構造となっ
ている。
【0010】光起電力素子が屋外で十分な発電を行う為
には、正極と負極間の短絡抵抗が50kΩcm2以上必
要であり、上記により分割後の光起電力素子の短絡抵抗
50kΩcm2以上を確保している。
【0011】図2は、特開2001−53301号公報
に記載されている光起電力素子集合体の一例であり、2
01は基板、202は裏面電極層、203は光起電力
層、204は透明電極層、205は封止樹脂を示してい
る。206は光起電力素子セルであり、207は分離を
行うために設けた分離予定領域である。本従来例も、こ
の領域において、少なくとも透明導電膜204を分離す
る部分から除去する事で、透明導電膜204と裏面電極
層202の短絡を防止する。また、本従来例では、更に
切断によって、裏面電極層と光起電力層の界面が剥離す
る現象が危惧されており、この裏面電極層と光起電力層
の剥離による光起電力素子の信頼性の低下を防ぐ解決手
段として、切断予定領域から、光起電力層203も除
去、あるいは光起電力層203と裏面電極層202の双
方を除去する製造方法が記載されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平7−
321354号公報のような光起電力素子集合体100
を分離した時、長期間の屋外暴露で、マイグレーション
等の現象で、光起電力素子の短絡抵抗が低下し、光起電
力素子の信頼性が損なわれる恐れが生じた。
【0013】以下に図を用いて詳細に説明する。
【0014】図3(a)は光起電力素子集合体を分離し
て得られる光起電力素子の上面図である。分離はエッチ
ングライン303上をプレス切断で分割切断し、絶縁テ
ープ310、正極バスバー309も同時に分離されてい
る。301は光起電力素子300の端部のエッチングラ
イン、311は集電電極である。
【0015】光起電力素子の製造工程において、分割さ
れた光起電力素子300は全数外観検査を行っており、
この外観検査において図3(a)のB部分に時々膜剥れ
が発生することが判った。
【0016】これらを解決する手段としては、例えば、
特開2001−53301号公報に記載されているよう
に、剥離の原因となる光起電力層と裏面電極層の界面を
切断面よりなくすために、光起電力層あるいは、光起電
力層と裏面電極層の双方を除去すればよい。しかしなが
ら、透明導電膜と光起電力層の化学的物性は大きく異な
るため、透明導電膜と光起電力層の双方を除去すること
は容易ではない。
【0017】例えば、特開平7−321354号公報の
光起電力素子集合体は、基板上に光起電力層を一旦全面
に形成する。そして、上述した通り基板の端や切断部分
の周辺には光起電力層の短絡を防ぐため、透明導電膜が
存在しないエッチングラインを形成する。光起電力層
は、透明導電層に比較して、高抵抗であるため、このよ
うなエッチング領域は、発電に寄与しない非発電領域と
なる。そして光起電力素子の出力を上げる上では、この
ような部分は無駄である。そのため、このような非発電
領域は可能な限り狭く形成しなければならない。一般的
にはその領域幅は2mm程度以下にする必要がある。こ
のような領域幅を維持しつつ、大きく異なる物性を有す
る光起電力層と透明導電膜を1つの薬液でエッチングす
ることは容易ではない。また、光起電力層を溶解させる
には、フッ酸等の強力な薬液を使用することが必要であ
り、これらの薬液は、取り扱いが難しく現実的では無
い。
【0018】本発明は、上記のような課題に対応するも
のであり、安価な製造設備で、光起電力素子の発電領域
をさほど損なわず、光起電力素子の信頼性を向上させる
光起電力素子、光起電力素子集合体、及び光起電力素子
の製造方法を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】我々は、上記問題点を解
決すべく、外観検査で膜剥れが発生した光起電力素子3
00を詳しく分析した。
【0020】最初に図3(a)B部分に発生した膜剥れ
を観察した。図3(c)はB部分を上面から見た拡大図
である。膜剥れ314は上述の通り正極バスバー30
9、絶縁テープ310の側近の切断部分で発生してお
り、膜剥れの一部はエッチングライン303を超えて透
明電極層305まで及んでいる。
【0021】この膜剥れは長期屋外曝露で、マイグレー
ション現象により光起電力素子の短絡抵抗が低下し、光
起電力素子の信頼性が損なわれるが可能性がある。
【0022】これについて以下に説明をする。
【0023】図3(d)は膜剥れが発生していない正常
部分C−C'の断面図である。裏面電極層307と透明
電極層305は光起電力層306を隔てて距離を有して
いる。具体的には分割後のエッチングライン303は
0.7mmとなる。つまり透明電極層305と裏面電極
層307は0.7mmの距離を有することとなる。この
構成によれば、分割後の短絡を防止し光起電力素子とし
ての短絡抵抗50kΩcm2以上を十分実現する。
【0024】図3(e)はエッチングライン303の内
側で膜剥れが発生しているD−D’の断面図である。こ
の場合、透明電極層305と裏面電極層307の距離は
正常な図3(d)の0.7mmより小さくなる。更に図
3(f)は透明電極層305まで膜剥れが発生している
E−E’の断面図である。この場合、透明電極層305
と裏面電極層306の距離は光起電力層306の厚みで
ある数ミクロンとなっている。いずれの場合も短絡した
り、また、短絡せずとも、長期間の屋外暴露で、マイグ
レーション等の現象で、光起電力素子の短絡抵抗が低下
し、光起電力素子の安定発電が損なわれる恐れが生じ
る。
【0025】次に図3(b)のB側面図をCCDカメラ
で観察した。基板308に変形が見られ、この部分で膜
剥れが発生していることが判った。変形する理由として
は光起電力素子集合体の正極バスバー電極309のある
付近と、正極バスバー電極309のない部分では、それ
ぞれを形成する層の硬さや厚みが大きく異なるためであ
り、切断刃にかかるせん断応力が、正極バスバー電極3
09のある領域から正極バスバー電極309のない領域
に移った際、あるいはその逆の場合に、急激に応力変化
を発生させる為である。更に膜剥れの剥離界面について
は光起電力層306が多結晶系や結晶系の半導体膜を含
む場合、一般的に金属酸化物である裏面電極層307よ
り硬質でもろい為、光起電力層306と裏面電極層30
7との界面で剥離が生じることが判明した。
【0026】また、我々は、上記、切断部について信頼
性の調査を行った。その結果、透明導電膜305と裏面
電極層307の距離が0.85mm以上あれば光起電力
素子として短絡抵抗50kΩcm2以上を満足できる事
が判った。これは光起電力層306の体積低効率1Ωc
m、厚み0.001μmを用いて計算により導いてい
る。
【0027】つまり膜剥れが発生しても膜剥れ部分がエ
ッチングラインの内側に納まって、透明導電膜305と
裏面電極層307の距離が0.85mm以上確保できれ
ば良い。
【0028】このことから、上記課題を解決する以下の
知見を得た。
【0029】すなわち、本発明は、少なくとも、第一の
電極層と、光起電力層と、第二の電極層と、をこの順に
有し、前記第一の電極層又は前記第二の電極層と電気的
に接続された配線部材を有する光起電力素子であって、
前記光起電力層の端部に、該光起電力層上に前記第二の
電極層が存在しない線状の領域が存在し、前記配線部材
が設けられた領域と該配線部材が設けられていない領域
との境界上での前記線状の領域の幅が、前記配線部材が
設けられていない領域上の前記線状の領域のうちもっと
も幅が狭い部分の幅よりも大きいことを特徴とする光起
電力素子を提供する。
【0030】また、本発明は、少なくとも、第一の電極
層と、光起電力層と、複数に分割された第二の電極層
と、をこの順に有し、前記第一の電極層又は前記第二の
電極層と電気的に接続された配線部材を有する光起電力
素子集合体であって、前記第二の電極層が線状の領域に
よって分割されており、前記配線部材が設けられた領域
と該配線部材が設けられていない領域との境界上での前
記線状の領域の幅が、前記配線部材が設けられていない
領域上の前記線状の領域のうちもっとも幅が狭い部分の
幅よりも大きいことを特徴とする光起電力素子集合体を
提供する。
【0031】さらに本発明は、少なくとも、第一の電極
層と、光起電力層と、第二の電極層と、をこの順に有
し、前記第一の電極層又は前記第二の電極層と電気的に
接続された配線部材を有する光起電力素子集合体を分離
する工程を有する光起電力素子の製造方法において、長
さ方向に幅の異なる部分を有する線状の領域を形成する
ことによって、前記第二の電極層を分割する工程と、前
記配線部材が設けられた領域と該配線部材が設けられて
いない領域との境界上での前記線状の領域の幅が、前記
配線部材が設けられていない領域上の前記線状の領域の
うちもっとも幅が狭い部分の幅よりも大きくなるよう
に、前記配線部材を設ける工程と、前記線状の領域内で
前記光起電力素子集合体を分離する工程と、を少なくと
も有する光起電力素子の製造方法、及び、少なくとも、
第一の電極層と、光起電力層と、第二の電極層と、をこ
の順に有し、前記第一の電極層又は前記第二の電極層と
電気的に接続された配線部材を有する光起電力素子集合
体を分離する工程を有する光起電力素子の製造方法にお
いて、配線部材を設ける工程と、前記配線部材が設けら
れた領域と該配線部材が設けられていない領域との境界
上での幅が、前記配線部材が設けられていない領域上の
前記線状の領域のうちもっとも幅が狭い部分の幅よりも
大きくなるように、長さ方向に幅の異なる部分を有する
線状の領域を形成して、前記第二の電極層を分割する工
程と、前記線状の領域内で前記光起電力素子集合体を分
離する工程と、を少なくとも有する光起電力素子の製造
方法、を提供する。
【0032】
【発明の実施の形態】上述した本発明の提供する光起電
力素子及び光起電力素子集合体において、第一の電極
層、第二の電極層のいずれかは透明電極層であることが
好ましい。通常、かかる透明電極層が光の入射面となり
光起電力素子としての機能を持つ。
【0033】配線部材とは基板に発生する電気を集電す
る為の集電電極とその集電電極の電気を集約する為のバ
スバー電極がある。いずれも材料としては導体であれば
良く、特に限定されるものはない。例えば銅、銀、金、
ニッケル、半田等が挙げられる。形状としても箔状、ワ
イヤー状等何でも良い。好ましくは導電性の高い銅や銀
であり、銀の低い接触抵抗と銅の低コストの両方のメリ
ットが得られる銀クラッド銅もしくは銀メッキ銅がより
好ましい。
【0034】配線部材は上記のように少なくとも電極の
役割を行えば良く、構造は限定されない。例えば導体の
表面を絶縁部材で被覆した構成のものでもよい。この場
合は電気的に接続する部分だけを必要に応じて絶縁部材
を除去して使用すれば良い。
【0035】また配線部材は通常は電極層上に設けられ
るが、特に限定は無く光起電力層上に直接設けても良
く、光起電力素子の出力が最大になるような設計が行わ
れる。
【0036】配線部材は光起電力素子集合体の分割切断
の際に同時に切断されてもいいし、予め分割切断部分に
は設けないようにしても良い。配線部材と同時に分割切
断する場合、配線部材は銅等の軟質なものが好ましい。
また厚みが100μm程の薄いものが好ましい。そうす
ることで分割切断時の光起電力素子の変形を小さく出
来、より膜剥れの少ない切断分割が行える。このため信
頼性の高い光起電力素子を得ることが出来る。
【0037】表面保護膜である樹脂層は光起電力素子の
ハンドリング性、静電対策等の理由で設けるが、特に有
っても無くても構わない。形成する場合、材料、構成に
関して特に限定されない。入射面側の表面に設ける場合
は透明であることが望ましい。透明電極層、配線部材上
をカバーし光起電力素子の表面を保護するように設けら
れる。特に全面であることもなく必要に応じて部分的に
設けても良い。材料としては例えばウレタン系、ウレタ
ン−アクリル系、EVA系、フッ素系等などが挙げられ
る。
【0038】線状の領域は、光起電力層上の第二の電極
層(支持体が存在する場合、通常光起電力層からみて支
持体と反対側の電極層であることが一般的である)の存
在しない領域であり、例えば、従来の技術として述べた
エッチング領域がこれにあたる。線状の領域はエッチン
グラインともいう。エッチングラインの形状は直線状、
曲線状など特に限定はないが、あとで分割切断を行う場
合は直線状が好ましい。直線状であれば分割切断がシャ
ーリング等の切断機で簡単に行える為、安価な光起電力
素子が提供できる。
【0039】第二の電極層が存在しない領域が矩形の素
子の4辺にあるような場合、複数の線状の領域のうち配
線部材と交差する線状の領域の少なくとも一つが、前記
配線部材が設けられた領域と該配線部材が設けられてい
ない領域との境界上での前記線状の領域の幅が、前記配
線部材が設けられていない領域上の前記線状の領域のう
ちもっとも幅が狭い部分の幅よりも大きい、という特徴
を有している。
【0040】かかる特徴は、例えば配線部材がある領域
と無い領域との境界(素子断面の厚さが変化する境界と
考えられる)で、線状の領域の幅が大きくなっていると
いうことである。これは、後述の実施例で具体的に述べ
るように、境界ではない部分では問題とならない膜剥れ
の影響が、この境界領域で無視出来ないからである。
【0041】なお、前記線状の領域のうちもっとも幅が
狭い部分は、好ましくは、配線部材に近接していない部
分に、ある程度の長さをもってほぼ一定の幅となるよう
に形成される。このように形成するのが簡便だからであ
る。
【0042】後述の実施例では、境界近傍で幅が広く、
その他の領域で幅が狭い線状の領域を形成している(長
方形の集合体となっている)。しかしながら、幅が連続
的に変化するようにすることも可能である。要は、膜剥
れが生じる領域を含むように線状の領域を形成できれば
その形状は問わない。
【0043】形状は例えば後述の実施例のように四角状
に太くなっていてもいいし、円状や三角状に太くなって
いてもかまわない。
【0044】上記光起電力素子及び光起電力素子集合体
においては、好ましい形態の例として以下のものが挙げ
られる。
【0045】即ち、前記配線部材と前記第一の電極層と
が、集電電極を介して電気的に接続されているもの、前
記第一の電極層に接して支持体を有するもの、前記支持
体が導電体であり、前記支持体の前記第一の電極層と反
対側に前記配線部材を有するもの、前記第二の電極層上
に樹脂層を有するもの、前記配線部材が光起電力素子の
少なくとも一辺に沿って設けられているもの、前記線状
の領域の一部と前記配線部材が交差しているものであ
る。
【0046】そして、前記配線部材が設けられていない
領域上の前記線状の領域のうちもっとも幅が狭い部分の
幅は、光起電力素子においては1mm以下であることが
好ましく、光起電力素子集合体においては2mm以下で
あることが好ましい。かかる値は、光起電力素子の有効
面積を必要以上に減じないという観点に基づくものであ
る。素子と集合体で範囲が異なるのは、線状の領域で集
合体を分離して素子を形成することを前提としているか
らである。また、線状の領域を素子を分離(分割)する
ための領域と考えた場合、あまりにも狭いと分離の精度
を低下させるおそれがある。一般的には、分割後の光起
電力素子において1mm以上の幅を設けることが好まし
いが、分離手段によってはさらに狭くても構わない。
【0047】また、前記配線部材が設けられた領域と該
配線部材が設けられていない領域との境界上での前記線
状の領域の幅は、光起電力素子においては2mm以上5
mm以下、光起電力素子集合体においては4mm以上1
0mm以下であることが好ましい。これらの値の下限
は、膜剥れによる悪影響を防止しうる好適な範囲、つま
り膜剥れが発生しても透明電極層と裏面電極層との距離
が少なくとも0.85mm以上となるように定めてい
る。上限は、光起電力素子の有効面積を必要以上に減じ
ないという観点に基づくものである。
【0048】さらに、上記集合体においては、前記配線
部材を複数設ける場合には、そのいずれかが前記線状の
領域上で二分割されていることが好ましい。そして、集
合体を二つに分離する場合には、分割された配線部材の
存在しない領域で行うことが好ましい。このようにする
ことで、集合体を分離する際に加わる応力の大きさを抑
制することが可能になる(後述の実施例2参照)。
【0049】また、上記製造方法において、線状の領域
をエッチングによって形成することが好ましい。エッチ
ング方法は特に限定されずレジスト印刷によるエッチン
グやレーザースクライブや電解エッチングなど何でも良
い。また複数回に渡ってエッチングしてもよい。電解エ
ッチングはエッチング液内でエッチングラインを形成し
たい領域に選択的に電流を流して行う。
【0050】光起電力素子集合体の分離方法は、レーザ
ビーム等特に限定されないが、簡便で安定生産が行える
プレス切断によって行うことが好ましい。
【0051】更に詳しい、光起電力素子の構造、及び製
造方法の例は、以下の実施例において明らかにする。
【0052】
【実施例】以下に本発明における実施例を示す。しかし
ながら本発明は以下の実施例に限定されない。
【0053】(実施例1)本実施例は透明電極層の上に
バスバー電極と集電電極の配線部材を有する光起電力素
子とその製造方法であり、光起電力素子集合体を2分割
に切断分割する時にバスバー電極も同時に切断して得る
タイプの光起電力素子である。
【0054】図4は実施例1の光起電力素子の上面図及
び断面図である。この光起電力素子400は光起電力素
子集合体(不図示)をA−A’で2つに分割して得るこ
とができる。つまり図4(a)は分割後の光起電力素子
の上面図、図4(b)はA−A’分割後の側面図、図4
(c)はB’拡大図、図4(d)はB拡大図、図4
(e)は分割切断時に発生した膜剥れ領域のC−C’断
面図、図4(f)は分割切断時に発生した膜剥れ領域の
D−D’断面図である。詳細についての説明は以下の製
造方法の中で述べる。
【0055】以下に、本実施例の光起電力素子の構成及
び製造方法について詳細に述べる。
【0056】図5は本発明の実施例1のロール状態の光
起電力素子用基板である。支持体であるロール状態の基
板508上にロールツーロールという方法で第一の電極
層である裏面電極層507、光起電力層506、第二の
電極層である透明電極層505を順に形成する。材料と
しては、基板508はステンレス板であり、裏面電極層
507(反射層も兼ねる)はAg膜/ZnO膜、光起電
力層506はμc−Si半導体膜/a−Si半導体膜、
透明電極層505はIn23膜である。形成方法は、裏
面電極507はスパッタ法、光起電力層506はCVD
法、透明電極層505はスパッタ法である。
【0057】ロールツーロールという方法を簡単に説明
する。一例として光起電力層506であるμc−Si半
導体膜/a−Si半導体膜の成膜について述べる。 ロール状の基板をロール送り出し室に取付け、ロール
状の基板を引出して、各層を成膜する複数の処理室を通
して、ロール巻き取り室にセットする。 各処理室を真空ポンプで真空排気し、不活性ガス、水
素、シランガス等の原料ガスを処方の流量で導入し、各
処理室を所定の圧力に調整する。 各処理室をヒーターユニットと温度センサーにより処
理室内及び基板を成膜温度条件に調整する。 各処理室には電源ユニットが設置されており、電源ユ
ニットから電力を供給してマイクロ波やRFの放電によ
り電界を発生させ、基板の搬送をスタートする。 基板の搬送は一定速度で且つ連続で行い、基板上に各
処理室でそれぞれ順にμc−Si半導体膜/a−Si半
導体膜を成膜している。 ロール全長にわたり成膜を行い、基板搬送が終了した
らロール状基板を巻き取り室から取り出す。
【0058】なお、基板508をガラス基板等の透光性
基板とする場合には、507は透明電極となる。またガ
ラス等の非可撓性基板の場合はロールツーロール方式で
はなく、バッチ処理方式などで製造してもよい。また、
505に反射層の役割を持たせることが好ましい。
【0059】次に、先に述べたロール状態の光起電力用
基板を切断機により、各枚葉に切断する。この切断によ
り、光起電力素子集合体の外周(大きさ・形状)が決定
する。
【0060】図6は本発明の実施例1の光起電力素子集
合体のエッチング後半製品である。上記で述べた光起電
力用基板を各枚葉に切断したものにエッチング工程を施
した後である。
【0061】エッチングは光起電力素子の外周付近で透
明電極層と裏面電極層が短絡しているのを、透明電極を
除去することで電気的に分離する役割を持っている。
【0062】光起電力素子集合体のエッチング後半製品
の長辺側端部に設けるエッチングライン601は上記の
ロール切断機による切断時の歪みより発生する裏面電極
層607と透明電極層605との短絡を除くために、透
明電極層605を一部除去している。
【0063】また短辺側端部に設けるエッチングライン
602は、上記ロールツーロール方式での成膜する際、
ロール状の基板の端部から裏側へ成膜が回り込むことに
よって起こる透明電極層605が裏面電極層607へ短
絡するのを除くために、透明電極層605を除去してい
る。また本実施例1のようにバスバー電極を端部に設け
る場合は、その内側にエッチングライン602を形成す
る。これはバスバー電極部分は陰になる為、非有効領域
となることと、バスバー電極形成の時に、バスバー電極
の下に設ける絶縁テープの貼付け工程で、傷付けにより
透明電極層605と裏面電極層607が短絡する恐れが
あるからである。
【0064】更にエッチングライン603、604は光
起電力素子集合体の完成後に分割するための線状領域で
あり、予め透明電極層605を一部除去し、分割時に裏
面電極層607と透明電極層605との短絡を防ぐ構造
としておく。
【0065】こうして得られる光起電力素子は光起電力
層の有効領域の端部にエッチングラインを有する。これ
が「光起電力層の端部に、光起電力層上に第二の電極層
が存在しない線状の領域が存在する」にあたる。
【0066】このように透明電極層605の除去をエッ
チングといい、これにより形成された除去部分をエッチ
ングライン601、602、603、604という。そ
してこれらエッチングラインに囲まれた部分が電気的に
独立した有効領域となり、光起電力素子の発電に寄与す
る。
【0067】以下にエッチングラインに関して更に詳し
く述べる。
【0068】光起電力素子集合体の長辺側の端部に設け
るエッチングライン601は1.0mm幅であり、光起
電力素子が発電する有効領域を最大にするようにできる
だけ細くしている。上記のロール切断機による切断時の
歪みより発生する裏面電極層607と透明電極層605
との短絡を除くために、透明電極層605を一部除去し
ている。
【0069】エッチングライン602は1.4mmであ
り、光起電力素子集合体の短辺側の端部の短絡を防止す
るために設けられている。エッチングライン602の外
側部分はバスバー電極を設ける部分である。バスバー電
極を設ける部分は発電に寄与しない非有効領域となる
為、この領域は出来るだけ小さな面積と成るように設計
されている。バスバー電極は形成のために溶接や接着を
行う場合が多く、その時に裏面電極607と透明電極層
605が短絡するとこもある為、エッチングライン60
2はバスバー電極形成部分より内側となている。この場
合バスバー電極は5.5mm幅としている。エッチング
ライン602は細くしても発電に寄与する有効領域を大
きくすることが出来ないので、安定して得られる幅とし
て、この場合1.4mmとしている。
【0070】分割部に予め設けるエッチングライン60
3は、分割精度を考慮して1.8mm幅としている。こ
のエッチングライン603が、本発明の「線状の領域」
に相当する。そして、この1.8mmという幅は、「配
線部材が設けられていない領域上の前記線状の領域のう
ちもっとも幅が狭い部分の幅」にあたる。
【0071】また有効領域内で配線部材と交差する部分
(境界領域も含む)にあるエッチングライン604はエ
ッチングライン603外側に形成されて前記線状の領域
を5.0mm幅と部分的に大きくしている。この幅が、
「配線部材が設けられた領域と該配線部材が設けられて
いない領域との境界上での前記線状の領域の幅」にあた
る。
【0072】エッチングの方法としては特に限定されな
いが、酸性の電解液を用い、透明電極層の除去したい部
分に選択的に電流を流して透明電極層を除去する電解エ
ッチング方法を行っている。具体的にはPH約1.5の
酸性の電解液中で、最初に除去したい透明電極層の直上
にエッチング電極を配置する。エッチング電極は除去し
たい透明電極層の幅より僅か細い幅の金属からなり、エ
ッチング電極と透明電極層との間の隙間は1.0mm以
下としている。次にこの状態でエッチング電極と裏面電
極層との間で電流を流すことで、除去したい透明電極層
の部分に選択的に電流が流れ透明電極層を電気分解する
ことでエッチングが行える。
【0073】次に上記エッチング後半製品の透明電極層
605の上に集電電極やバスバー電極といった配線部材
を形成する。
【0074】図7は本発明の実施例1の光起電力素子集
合体700である。集電電極711は透明電極層705
上に発生している電気を集電する役割であり、材料とし
てはカーボンコート銀クラッド銅ワイヤーを用いてい
る。バスバー電極709は集電電極711に集められた
電気を集約する役割であり、銀クラッド銅箔を用いてい
る。形成方法としては光起電力素子集合体のエッチング
後半製品の端部に絶縁用両面テープ710を貼付け、そ
の上に集電電極711を貼り付ける。更にその絶縁用両
面テープ710の上にバスバー電極709を貼付けて絶
縁用両面テープ710とバスバー電極709で集電電極
711を挟むような構造とする。
【0075】その後、熱プレスすることで、集電電極7
11を透明電極層705とバスバー電極709に接着す
る。
【0076】最後に受光面に透明保護膜(樹脂層)71
2を形成する。材料はアクリル−ウレタン系樹脂を用
い、熱硬化することにより形成する。これにより実施例
1の光起電力素子集合体700が得られた。
【0077】図4は実施例1の光起電力素子である。光
起電力素子集合体をA−A’で分割することで、図4の
光起電力素子400が得られる。分割は予め形成したエ
ッチングライン403上をシャー刃を用いたプレス型で
切断するが、バスバー電極との交差部分で切断時の歪み
により光起電力層406と裏面電極層407の界面で膜
剥れが生じている。バスバー電極と分割部が交差する部
分は予め他の部分よりもエッチングラインの幅を大きく
している。エッチングライン403の中心で分割が行わ
れるとエッチングライン404がある幅広領域は片側
2.5mmとなり、膜剥れはこの範囲で収まる。これに
より膜剥れが発生しても透明電極層405と裏面電極層
407の距離が確保でき光起電力素子の短絡抵抗50k
Ωcm2とし、長期信頼性を確保できた。
【0078】(実施例2)本実施例は透明電極層の上に
正極バスバー電極と集電電極を配し、正極バスバー電極
はエッチングラインを隔てて予め2分割されている。更
に基板の裏面側に裏面バスバー電極を2本有する光起電
力素子であり、光起電力素子集合体を2分割に切断分割
する時に、裏面バスバー電極が同時に切断して得るタイ
プの光起電力素子である。
【0079】図8は実施例2の光起電力素子の上面図及
び断面図である。この光起電力素子800は光起電力素
子集合体をA−A’で2つに分割して得ている。図8
(a)は分割後の光起電力素子の上面図、図8(b)は
A−A’断面図、図8(c)はB’拡大図、図8(d)
はB拡大図、図8(e)は分割切断時に発生した膜剥れ
領域のC−C’断面図、(f)は分割切断時に発生した
膜剥れ領域のD−D’断面図である。詳細についての説
明は以下の製造方法の中で述べる。
【0080】以下に光起電力素子の構成及び製造方法に
ついて詳細に述べる。
【0081】図9は本発明の実施例2の光起電力素子集
合体900の上面図及び断面図である。この光起電力素
子集合体900をA−A’で2つに分割して光起電力素
子を得ている。図9(a)は光起電力素子集合体の上面
図、図9(b)はA−A’断面図、図9(c)はB’拡
大図、図9(d)はB拡大図、図9(e)はC−C’断
面図、(f)はD−D’断面図である。
【0082】実施例1のエッチング後半製品を用い、透
明電極層905の上に集電電極911や正極バスバー電
極909や基板の裏面側に裏面バスバー913といった
配線部材を形成する。集電電極911は透明電極層90
5上に発生している電気を集電する役割であり、材料と
してはカーボンコート銀クラッド銅ワイヤーを用いてい
る。バスバー電極909は集電電極911に集められた
電気を集約する役割であり、銀クラッド銅箔を用いる。
実施例2では正極バスバー電極909は分割部分で予め
分割した状態で設けられており、分割時に切断される構
造ではない。裏面バスバー913はステンレス基板90
8に発生している電気を効率よく集約する役割であり、
銅箔を用いている。
【0083】形成方法としてはまず裏面バスバー電極9
13を基板908にレーザー溶接により接着する。この
場合レーザー溶接部はエッチングライン(不図示)の外
側に位置するようにする。そのことで有効領域内の光起
電力層のレーザーによる破壊を防ぐ。次に光起電力素子
集合体900の端部に絶縁用両面テープ910を貼付
け、その上に集電電極911を貼り付ける。更にその絶
縁用両面テープ910の上に予め2つに分割されたバス
バー電極909をエッチングラインを隔てて対向するよ
うに貼り付けて、絶縁用両面テープ910とバスバー電
極909で集電電極911を挟むような構造とする。
【0084】その後、熱プレスすることで、集電電極9
11を透明電極層905と正極バスバー909に接着す
る。
【0085】最後に受光面に透明保護膜(樹脂層)91
2を形成する。材料はアクリル−ウレタン系樹脂を用
い、熱硬化することにより形成する。これにより実施例
2の光起電力素子集合体900が得られた。
【0086】図8は実施例2の光起電力素子である。上
記光起電力素子集合体をA−A’で分割することで、図
8の光起電力素子800が得られる。分割は予め形成し
たエッチングライン803上をシャー刃を用いたプレス
型で切断するが、裏面バスバー電極との交差部分で切断
時の歪みにより光起電力層806と裏面電極層807の
界面で膜剥れが生じている。裏面バスバー電極と分割部
が交差する部分は予め他の部分よりもエッチングライン
の幅を大きくしている。エッチングライン803の中心
で分割が行われるとエッチングライン804がある幅広
領域は片側2.5mmとなり、膜剥れはこの範囲で収ま
る。これにより膜剥れが発生しても透明電極層805と
裏面電極層807の距離が確保でき光起電力素子の短絡
抵抗50kΩcm2とし、長期信頼性を確保できた。
【0087】本実施例では正極バスバー電極809は予
め分割してあり、バスバー電極809が存在しない領域
で分割することから、膜はがれの大きさを抑制できると
ともに、バスバー電極809と裏面電極層807または
基板808間でのショートも防止できるという効果もあ
る。
【0088】(実施例3)本実施例は透明電極層の上に
バスバー電極と集電電極を、基板の裏面側に裏面バスバ
ー電極を一本有する光起電力素子集合体であり、2もし
くは3分割に切断分割することが出来るように設計され
たものである。裏面バスバー電極は基板の中央付近に配
置している。分割切断時には表面側のバスバー電極と裏
面バスバー電極も同時に切断分割される。
【0089】図10は本発明の実施例3の光起電力素子
集合体の上面図及び断面図である。この光起電力素子集
合体1000は、必要に応じて2ヶ所のA−A’で2つ
もしくは3つに分割して光起電力素子を得ることができ
る。図10(a)は分割前の光起電力素子集合体の上面
図、図10(b)はA−A’断面図、図10(c)は
B’拡大図、図10(d)はC’拡大図、図10(e)
はB拡大図、図10(f)はC拡大図である。光起電力
素子の構成及び製造方法についてはおおよそ実施例1、
2と同様にして作成する。
【0090】光起電力素子集合体1000は必要に応じ
て2ヶ所のA−A’で分割切断することができる。これ
より3分の1サイズの光起電力素子や、3分の2サイズ
の光起電力素子が得られる。切断分割はエッチングライ
ン1003で行うが、分割工程で正極バスバー電極10
09と裏面バスバー電極1013は共に分割切断され
る。これらの配線部材と交差部分は光起電力素子の変形
が大きく、大きな膜剥れが発生する可能性が高い。その
為本実施例では交差部分にはエッチングライン1004
を設け、通常のエッチングライン1003より幅を大き
くしている。バスバー電極1009との交差部分は図1
0(e)に示すように5mm角の四角型、また裏面バス
バー電極との交差部分は5mmφの丸型にエッチング領
域が大きくなっている。
【0091】これにより、分割後に大きな膜剥れが発生
してもその部分には、エッチングライン1004を設け
てエッチング領域が幅広になっているため、透明電極層
1005と裏面電極層1007との距離が確保でき、信
頼性を確保できる。
【0092】(実施例4)本実施例は透明電極層の上に
バスバー電極と集電電極の配線部材を有する光起電力素
子とその製造方法であり、光起電力素子集合体を2分割
に切断分割する時に集電電極も同時に切断して得るタイ
プの光起電力素子である。
【0093】図11は実施例4の光起電力素子の上面図
及び断面図である。この光起電力素子1100は光起電
力素子集合体(不図示)をA−A’で2つに分割して得
る。
【0094】図11(a)は分割後の光起電力素子の上
面図、図11(b)はA−A’分割部分の側面図、図1
1(c)はB’拡大図、図11(d)はB拡大図、図1
1(e)は分割切断時に発生した膜剥れ領域のC−C’
断面図である。分割時の膜剥れがエッチングラインの幅
を広くした部分に収まっている為、長期信頼性が向上し
ている。
【0095】以下に詳細に説明する。
【0096】図12は本発明の実施例4のエッチング後
半製品である。本発明の実施例1と同様な方法で光起電
力用基板を各枚葉に切断したものにエッチング工程を施
している。
【0097】エッチング後半製品の長辺側端部に設ける
エッチングライン1201とエッチングライン1202
は実施例1と同様に設けている。
【0098】実施例4ではA−A’のエッチングライン
1203を設けている。これは光起電力素子集合体の完
成後に光起電力素子へと分割切断する為に設けており、
予め透明電極層1205を一部除去し、分割切断時に裏
面電極層1207と透明電極層1205との短絡を防ぐ
構造としている。エッチングライン1203は集電電極
と交差する部分にはエッチングライン1204(斜線
部)を設けて、その部分の線状のエッチングライン領域
の幅を広げている。この幅が広くなっている部分の断面
が図12(d)のC−C’断面図であり、通常の幅の部
分が図12(c)のB−B´断面図である。
【0099】分割部に予め設けるエッチングライン12
03は、分割精度を考慮して1.8mm幅としている。
このエッチングライン1203、1204により形成さ
れる領域が、本実施例の「線状の領域」に相当する。そ
して、このエッチングライン1203の1.8mmとい
う幅は、「配線部材が設けられていない領域上の前記線
状の領域のうちもっとも幅が狭い部分の幅」にあたる。
【0100】また集電電極と交差する部分(境界領域も
含む)には、エッチングライン1204を設けて、線状
の領域の幅を5.0mm幅と部分的に大きくしている。
この幅が、「配線部材が設けられた領域と該配線部材が
設けられていない領域との境界上での前記線状の領域の
幅」にあたる。
【0101】上記エッチング後半製品はその後、エッチ
ングライン1203、1204上に絶縁テープを設けら
れ、実施例1と同様に集電電極やバスバー電極といった
配線部材を形成していく。集電電極は上述の通りエッチ
ングライン1203と交差するが、エッチングライン1
204の部分に形成される。
【0102】図13は本発明の実施例4の光起電力素子
集合体1300である。集電電極1311、バスバー電
極1309、絶縁用両面テープ1310は上記の通り実
施例1と同様である。分割用絶縁テープ1317は光起
電力素子集合体を分割切断する部分、つまりエッチング
ライン(不図示)上に設けている。これは分割切断時に
集電電極にバリが発生し、それが裏面電極層に接触し短
絡するのを防止するためである。
【0103】図11は実施例4の光起電力素子である。
光起電力素子集合体をA−A’で分割することで、図1
1の光起電力素子1100が得られる。分割は予め形成
したエッチングライン1103上をシャー刃を用いたプ
レス型で切断している。図11(d)に示す様に集電電
極1111はエッチングライン1103及び幅広部分を
形成するエッチングライン1104と交差している。集
電電極との交差部分は切断時の歪みにより光起電力層1
106と裏面電極層1107の界面で膜剥れが生じてい
る。この場合の膜剥れは分割絶縁テープ1117の下で
ある為、図11(c)、図11(e)に示すように膜が
剥れ落ちない。エッチングライン1103の中心で分割
が行われると、エッチングライン1104がある幅広領
域は片側2.5mmとなり、これにより膜剥れは、図1
1(d)、図11(e)に示す様に、エッチングライン
の範囲で収まる。よって膜剥れが発生しても透明電極層
1105と裏面電極層1107の距離が確保でき光起電
力素子の短絡抵抗50kΩcm2とし、長期信頼性を確
保している。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、エッチングパターンの
変更のみで、容易に光起電力素子の信頼性の向上が達成
される。また、従来から定評のあるエッチング液や製造
装置が使用できるため、線幅の制御が容易であり、成膜
された光起電力素子の光起電力層を有効に利用できると
いう優れた効果を有している。その結果、光起電力素子
を信頼性を確保しつつ安価に生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来からの光起電力素子及びその製造方法の一
例を説明するための概略図である。
【図2】従来からの光起電力素子の別の例を説明するた
めの概略図である。
【図3】従来からの光起電力素子の一例を説明する概略
図である。
【図4】本発明実施例1の光起電力素子の概略図であ
る。
【図5】本発明実施例1のロール状態の光起電力基板の
概略図である。
【図6】本発明実施例1の光起電力素子集合体のエッチ
ング後半製品の概略図である。
【図7】本発明実施例1の光起電力素子集合体の概略図
である。
【図8】本発明実施例2の光起電力素子の概略図であ
る。
【図9】本発明実施例2の光起電力素子集合体の概略図
である。
【図10】本発明実施例3の光起電力素子集合体の概略
図である。
【図11】本発明実施例4の光起電力素子の概略図であ
る。
【図12】本発明実施例4の光起電力素子集合体のエッ
チング後半製品の概略図である。
【図13】本発明実施例4の光起電力素子集合体の概略
図である。
【符号の説明】
100、700、900、1000、1300 光起電
力素子集合体 300、400、800、1100 光起電力素子 500 ロール状態の光起電力素子用基板 600、1200 光起電力素子集合体のエッチング後
半製品 101、301、401、601、701、801、9
01、1001、1101、1201 エッチングライ
ン(光起電力素子の長辺側の外周部) 602、1202 エッチングライン(光起電力素子の
短辺側の外周部) 103、303、403、603、703、803、9
03、1003、1103、1203 エッチングライ
ン(分割切断する部分) 404、604、704、804、904、1004、
1104、1204エッチングライン幅広部分 105、305、405、505、605、705、8
05、905、1005、1105、1205 透明電
極層(第二の電極層) 106、306、406、506、606、706、8
06、906、1006、1106、1206 光起電
力層 107、307、407、507、607、707、8
07、907、1007、1107 裏面電極層(第一
の電極層) 108、308、408、508、608、708、8
08、908、1008、1108、1208 基板
(支持体) 109、309、409、709、809、909、1
009、1109、1309 正極バスバー電極 110、310、410、710、810、910、1
010、1110、1310 絶縁テープ 111、311、411、711、811、911、1
011、1111、1311 集電電極 412、712、812、912、1012 透明保護
膜(樹脂層) 813 裏面バスバー電極(配線部材) 314、414、814、1114、1314 膜剥れ
が生じた領域 515 光起電力基板 516 合紙 201 基板 202 裏面電極層 203 光起電力層 204 透明電極層 205 封止樹脂 206 セル 207 切断予定領域 1117 分割絶縁テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F051 AA04 AA05 BA11 CA14 CA22 CB15 CB21 CB27 CB28 EA18 FA04 FA06 FA13 FA14 FA23 FA30 GA05 HA19

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、第一の電極層と、光起電力
    層と、第二の電極層と、をこの順に有し、前記第一の電
    極層又は前記第二の電極層と電気的に接続された配線部
    材を有する光起電力素子であって、 前記光起電力層の端部に、該光起電力層上に前記第二の
    電極層が存在しない線状の領域が存在し、 前記配線部材が設けられた領域と該配線部材が設けられ
    ていない領域との境界上での前記線状の領域の幅が、前
    記配線部材が設けられていない領域上の前記線状の領域
    のうちもっとも幅が狭い部分の幅よりも大きいことを特
    徴とする光起電力素子。
  2. 【請求項2】 前記線状の領域は直線状であり少なくと
    も一部分は幅が異なることを特徴とする請求項1に記載
    の光起電力素子。
  3. 【請求項3】 前記配線部材は少なくとも集電電極を有
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の光起電力
    素子。
  4. 【請求項4】 前記配線部材は少なくともバスバー電極
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の光起電力素子。
  5. 【請求項5】 前記第一の電極層と前記第二の電極層の
    いずれかは透明電極層であることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の光起電力素子。
  6. 【請求項6】 前記第一の電極層に接して支持体を有す
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光
    起電力素子。
  7. 【請求項7】 前記支持体が導電体であり、前記支持体
    の前記第一の電極層と反対側に前記配線部材を有するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の光起電力素子。
  8. 【請求項8】 前記第二の電極層上に樹脂層を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光起電
    力素子。
  9. 【請求項9】 前記配線部材が光起電力素子の少なくと
    も一辺に沿って設けられていることを特徴とする請求項
    1〜8のいずれかに記載の光起電力素子。
  10. 【請求項10】 前記線状の領域の一部と前記配線部材
    が交差していることを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    かに記載の光起電力素子。
  11. 【請求項11】 前記配線部材が設けられていない領域
    上の前記線状の領域のうちもっとも幅が狭い部分の幅が
    1mm以下であることを特徴とする請求項1〜10のい
    ずれかに記載の光起電力素子。
  12. 【請求項12】 前記配線部材が設けられた領域と該配
    線部材が設けられていない領域との境界上での前記線状
    の領域の幅が2mm以上5mm以下であることを特徴と
    する請求項1〜11のいずれかに記載の光起電力素子。
  13. 【請求項13】 少なくとも、第一の電極層と、光起電
    力層と、複数に分割された第二の電極層と、をこの順に
    有し、前記第一の電極層又は前記第二の電極層と電気的
    に接続された配線部材を有する光起電力素子集合体であ
    って、 前記第二の電極層が線状の領域によって分割されてお
    り、 前記配線部材が設けられた領域と該配線部材が設けられ
    ていない領域との境界上での前記線状の領域の幅が、前
    記配線部材が設けられていない領域上の前記線状の領域
    のうちもっとも幅が狭い部分の幅よりも大きいことを特
    徴とする光起電力素子集合体。
  14. 【請求項14】 前記線状の領域は直線状であり少なく
    とも一部分は幅が異なることを特徴とする請求項13に
    記載の光起電力素子集合体。
  15. 【請求項15】 前記配線部材は少なくとも集電電極を
    有することを特徴とする請求項13又は14に記載の光
    起電力素子集合体。
  16. 【請求項16】 前記配線部材は少なくともバスバー電
    極を有することを特徴とする請求項13〜15のいずれ
    かに記載の光起電力素子集合体。
  17. 【請求項17】 前記第一の電極層と前記第二の電極層
    のいずれかは透明電極層であることを特徴とする請求項
    13〜16のいずれかに記載の光起電力素子集合体。
  18. 【請求項18】 前記配線部材が複数存在し、それらの
    うちのいずれかが前記線状の領域上で分割されているこ
    とを特徴とする請求項13〜17のいずれかに記載の光
    起電力素子集合体。
  19. 【請求項19】 前記第一の電極層に接して支持体を有
    することを特徴とする請求項13〜18のいずれかに記
    載の光起電力素子集合体。
  20. 【請求項20】 前記支持体が導電体であり、前記支持
    体の前記第一の電極層と反対側に前記配線部材を有する
    ことを特徴とする請求項19に記載の光起電力素子集合
    体。
  21. 【請求項21】 前記第二の電極層上に樹脂層を有する
    ことを特徴とする請求項13〜20のいずれかに記載の
    光起電力素子集合体。
  22. 【請求項22】 前記配線部材が光起電力素子集合体の
    少なくとも一辺に沿って設けられていることを特徴とす
    る請求項13〜21のいずれかに記載の光起電力素子集
    合体。
  23. 【請求項23】 前記線状の領域の一部と前記配線部材
    が交差していることを特徴とする請求項13〜22のい
    ずれかに記載の光起電力素子集合体。
  24. 【請求項24】 前記配線部材が設けられていない領域
    上の前記線状の領域のうちもっとも幅が狭い部分の幅が
    2mm以下であることを特徴とする請求項13〜23の
    いずれかに記載の光起電力素子集合体。
  25. 【請求項25】 前記配線部材が設けられた領域と該配
    線部材が設けられていない領域との境界上での前記線状
    の領域の幅が4mm以上10mm以下であることを特徴
    とする請求項13〜24のいずれかに記載の光起電力素
    子集合体。
  26. 【請求項26】 少なくとも、第一の電極層と、光起電
    力層と、第二の電極層と、をこの順に有し、前記第一の
    電極層又は前記第二の電極層と電気的に接続された配線
    部材を有する光起電力素子集合体を分離する工程を有す
    る光起電力素子の製造方法において、 長さ方向に幅の異なる部分を有する線状の領域を形成す
    ることによって、前記第二の電極層を分割する工程と、 前記配線部材が設けられた領域と該配線部材が設けられ
    ていない領域との境界上での前記線状の領域の幅が、前
    記配線部材が設けられていない領域上の前記線状の領域
    のうちもっとも幅が狭い部分の幅よりも大きくなるよう
    に、前記配線部材を設ける工程と、 前記線状の領域内で前記光起電力素子集合体を分離する
    工程と、 を少なくとも有することを特徴とする光起電力素子の製
    造方法。
  27. 【請求項27】 少なくとも、第一の電極層と、光起電
    力層と、第二の電極層と、をこの順に有し、前記第一の
    電極層又は前記第二の電極層と電気的に接続された配線
    部材を有する光起電力素子集合体を分離する工程を有す
    る光起電力素子の製造方法において、 配線部材を設ける工程と、 前記配線部材が設けられた領域と該配線部材が設けられ
    ていない領域との境界上での幅が、前記配線部材が設け
    られていない領域上の前記線状の領域のうちもっとも幅
    が狭い部分の幅よりも大きくなるように、長さ方向に幅
    の異なる部分を有する線状の領域を形成して、前記第二
    の電極層を分割する工程と、 前記線状の領域内で前記光起電力素子集合体を分離する
    工程と、 を少なくとも有することを特徴とする光起電力素子の製
    造方法。
  28. 【請求項28】 前記線状の領域をエッチングによって
    形成することを特徴とする請求項26又は27に記載の
    光起電力素子の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記光起電力素子集合体をせん断応力
    を利用して切断することを特徴とする請求項26〜28
    のいずれかに記載の光起電力素子の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記配線部材が設けられていない領域
    上の前記線状の領域のうちもっとも幅が狭い部分の幅が
    2mm以下となるように前記線状の領域を形成すること
    を特徴とする請求項26〜29のいずれかに記載の光起
    電力素子の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記配線部材が設けられた領域と該配
    線部材が設けられていない領域との境界上での前記線状
    の領域の幅が4mm以上10mm以下となるように前記
    線状の領域を形成することを特徴とする請求項26〜3
    0のいずれかに記載の光起電力素子の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記配線部材のいずれかが前記線状の
    領域上の一部で分割されるように複数の配線部材を設
    け、分割された配線部材の間隙で前記光起電力素子集合
    体を分離することを特徴とする請求項26〜31のいず
    れかに記載の光起電力素子の製造方法。
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WO2012173203A1 (ja) * 2011-06-14 2012-12-20 京セラ株式会社 太陽電池およびその製造方法
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WO2013054600A1 (ja) * 2011-10-14 2013-04-18 日東電工株式会社 太陽電池セルの製造方法、及び太陽電池モジュール

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