JP2003156820A - シート状感光材料用の直方体状の筒形状を有する1ピース収納箱とそれを使用したシート状感光材料包装体及びシート状感光材料包装体製造方法 - Google Patents

シート状感光材料用の直方体状の筒形状を有する1ピース収納箱とそれを使用したシート状感光材料包装体及びシート状感光材料包装体製造方法

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JP2003156820A
JP2003156820A JP2001355887A JP2001355887A JP2003156820A JP 2003156820 A JP2003156820 A JP 2003156820A JP 2001355887 A JP2001355887 A JP 2001355887A JP 2001355887 A JP2001355887 A JP 2001355887A JP 2003156820 A JP2003156820 A JP 2003156820A
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JP2001355887A
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Katsunori Goi
克典 五井
Shigeru Yamaguchi
茂 山口
Yasuto Ichimura
康人 市村
Masatoshi Iwata
正俊 岩田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開封した遮光防湿袋に収納したシート状感光
材料を1ピース収納箱に保存する場合、シート状感光材
料を光から守るため、遮光性に優れた1ピース収納箱の
提供。 【解決手段】 シート状感光材料を遮光防湿袋に入れ、
密封した遮光防湿包装体を収納する容器本体と、該容器
本体の天面にヒンジ部を介して設けられ、前記容器本体
の、開口部を形成する3方の側壁と対応し、重なり合う
側壁を設けた開閉自在の蓋部とを有するシート状感光材
料用の1ピース収納箱において、前記3方の側壁の内、
相対する2つの側壁は上辺に、一体にフラップを設け、
且つ、他の側壁は、その内側に、前記2つの側壁の端部
が当接する様に設けられていることを特徴とするシート
状感光材料用の直方体状の筒形状を有する1ピース収納
箱。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保護部材に積重さ
れたシート状感光材料を遮光防湿袋に入れ、密封包装し
た遮光防湿包装体を収納する1ピース収納箱と、それを
用いたシート状感光材料用包装体(以下、単に包装体と
もいう)及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、シート状感光材料の包装体
は、保護部材上に積重複数枚、例えば50枚又は100
枚のシート状感光材料を遮光防湿性の単一材料又は多層
材料から出来ている遮光防湿袋に収納して、開放部を熱
溶着又は接着剤などにより密封した遮光防湿包装体を収
納箱に入れた状態が知られている。又、シート状感光材
料としては、例えば湿式現像処理を行う通常の感光材料
と、乾式現像処理を行う熱現像感光材料等が知られてい
る。
【0003】遮光防湿包装体を収納する収納箱として
は、一般的に蓋部と容器本体(収納部)が別々の2つの
部材から出来ている2ピース収納箱と、蓋部が容器本体
(収納部)と一体になっており、1つの部材を折り畳み
組み立てることで出来ている、1ピース収納箱とが使用
されている。最近では、無駄な材料を使用しない1ピー
ス収納箱が、制作費が安く、且つ、環境適性に優れてい
ることから多く使用される様になってきている。1ピー
ス収納箱としては、例えば特開平7−146530号、
同11−237713号等に記載されている形態が知ら
れている。
【0004】遮光防湿袋に収納されたシート状感光材料
の使用方法としては、例えば、収納箱に収納されている
遮光防湿包装体を取り出し、暗室で開封し、シート状感
光材料を必要量のみを取り出し、撮影装置のカセットに
装填する。必要量のみを取り出し、残ったシート状感光
材料は遮光状態が保たれる様に遮光防湿袋の開封部を折
り曲げ、再度収納箱に入れ暗所に保存する方法が挙げら
れる。
【0005】これらの遮光防湿包装体の開封する作業、
残りのシート状感光材料を収納した遮光防湿袋の折り曲
げる作業等は全て暗室で行われるため、開封状態及び遮
光防湿袋の折り曲げ状態が悪い場合、収納箱に収納して
も収納箱に入ってくる光によりシート状感光材料が曝射
され使用出来なくなる危険があるため非常に気を付けて
行う必要がある。
【0006】収納箱が1ピース収納箱の場合、1ピース
収納箱は構造から容器本体にヒンジ部を介して一体に取
り付けられている蓋部のヒンジ部の両端部と、蓋部が重
なり合う容器本体を構成している側壁の角部が一重であ
るため、これらの箇所からの漏光の危険がある。
【0007】遮光防湿包装体を開封する時、遮光防湿包
装体を斜めに開封したり、遮光防湿袋を破いてしまった
のに気が付かずに開封箇所を折り曲げて1ピース収納箱
に収納して保存する場合、折り曲げ状態によっては遮光
状態の保持が不完全の状態になる場合があり、1ピース
収納箱の上述の箇所から入った光により、シート状感光
材料が曝射され使用出来なくなってしまう場合がある。
【0008】1ピース収納箱を使用して、遮光防湿袋に
収納された残りのシート状感光材料を保存するとき、シ
ート状感光材料を光から守るための対策が取られてき
た。例えば特開平5−224324号には、1ピース収
納箱を開封した後、残りのシートフィルムを遮光防湿袋
に入れ、再度1ピース収納箱に収納し保存する時、収納
箱内の遮光性を保持するため、蓋部に設けたフラップを
テープで止める1ピース収納箱が開示されている。この
1ピース収納箱の欠点としては、蓋部に設けたフラップ
をテープで止める時、止め方によっては遮光性を保持す
ることが困難になる場合があるため、かなり注意してし
なければならない煩雑な作業を要していることが挙げら
れる。
【0009】この様な状況から、1ピース収納箱に収納
した遮光防湿包装体を開封し、シート状感光材料を取り
出し、残りのシート状感光材料を再度遮光防湿袋に収納
して元の1ピース収納箱に保存する場合、遮光防湿包装
体をカッタ、ハサミ等を使用し丁寧に開封し、収納箱内
で遮光防湿袋が開封しない様に時間を掛けて丁寧に折り
曲げて、1ピース収納箱に収納して暗所に保存している
のが現状である。
【0010】よって、遮光防湿袋の開封及び折り曲げに
よる再封止に特に注意しなくても、明室内で保存出来る
遮光性に優れた1ピース収納箱の開発が望まれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記状況に
鑑みなされたもので、その目的は、開封した遮光防湿袋
に収納したシート状感光材料を1ピース収納箱に保存す
る場合、シート状感光材料を光から守るため、遮光性に
優れた1ピース収納箱を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の構成
により達成された。
【0013】1)保護部材に積重されたシート状感光材
料を遮光防湿袋に入れ、密封包装した遮光防湿包装体を
収納する直方体状の筒形状を有する容器本体と、該容器
本体の天面にヒンジ部を介して設けられ、前記容器本体
の底面の周縁に一体に設けられた側壁の内、開口部を形
成する隣り合う3方の側壁と対応し、重なり合う3つの
側壁を設けた開閉自在の蓋部とを有するシート状感光材
料用の直方体状の筒形状を有する1ピース収納箱におい
て、前記3方の側壁の内、相対する2つの側壁は上辺
に、該側壁と一体にフラップを設け、且つ、他の側壁
は、その内側に、前記2つの側壁の端部が当接する様に
設けられていることを特徴とするシート状感光材料用の
直方体状の筒形状を有する1ピース収納箱。
【0014】2)前記他の側壁は、該側壁の上辺の幅に
対して、基部の端部がそれぞれ0.5〜1.5mm広い
ことを特徴とする1)に記載のシート状感光材料用の直
方体状の筒形状を有する1ピース収納箱。
【0015】3)前記蓋部は閉められた時、前記他の側
壁に係合方式で係止されていることを特徴とする1)に
記載のシート状感光材料用の直方体状の筒形状を有する
1ピース収納箱。
【0016】4)保護部材に積層されたシート状感光材
料を遮光防湿袋に入れ密封包装した遮光防湿包装体を収
納箱に収納した包装体において、前記収納箱が1)〜
3)の何れか1項に記載の1ピース収納箱であることを
特徴とするシート状感光材料包装体。
【0017】5)4)に記載のシート状感光材料包装体
の製造方法であって、保護部材に積層されたシート状感
光材料を遮光防湿袋に入れ密封包装した遮光防湿包装体
を、1)〜3)の何れか1項に記載の1ピース収納箱の
ブランク材に付けられた折り込み筋に従い、各側壁を折
り曲げた前記ブランク材上に載置し、前記ブランク材を
順次折り込みながら前記収納箱を組み立てて製造するこ
とを特徴とするシート状感光材料包装体の製造方法。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照しなが
ら、本発明の実施形態に係わるシート状感光材料用の直
方体状の筒形状の1ピース収納箱(以下、単に収納箱と
もいう)に付き説明するが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0019】図1は折り込み筋、切り込み等が設けられ
た収納箱のブランク材の概略平面図である。尚、図中の
各符号は折り込み筋、切り込みを除き、組み立てられた
収納箱(図4を参照)の各部の名称としている。図中、
1は折り込み筋、切り込みが設けられた収納箱のブラン
ク材を示す。2は容器本体7(図4を参照)の底面を示
し、3は側壁204を挟んで底面2に一体に設けられて
いる容器本体7(図4を参照)の天面を示す。201、
202、203は開口部を形成する3方の側壁を示し、
相対する2つの側壁201、202はそれぞれ折り込み
筋2a、2bを介して底面2の長辺と同じ長さに底面2
に一体に設けられている。
【0020】又、他の側壁203は折り込み筋2cを介
して底面2の一方の短辺と同じ長さに底面2に一体に設
けられている。側壁203の基部は底面2の幅より広く
なっており、上辺は底面2の幅に側壁201と202の
厚さを加えた幅になっている。尚、側壁203の詳細な
寸法は図2にて説明する。又、側壁203は連結片を持
たず、収納箱に組み立てられた状態では、折り込み筋2
cをヒンジ部として開閉自在となる(図3、図4を参
照)。203aは折り込み筋2gを介して側壁203の
全幅に一体に設けられた係合片を示し、203a1は係
合片203aの辺を示す。
【0021】205は側壁201の端部に折り込み筋2
eを介して一体に設けられた連結片を示し、206は側
壁202の端部に折り込み筋2fを介して一体に設けら
れた連結片を示す。2dは側壁204用の折り込み筋を
示す。
【0022】207は折り込み筋2gを介して側壁20
1と同じ長さに側壁201の上辺に一体に設けられたフ
ラップを示す。208は折り込み筋2hを介して側壁2
02と同じ長さに側壁202の上辺に一体に設けられた
フラップを示す。207a、208aは各フラップに設
けられた切り込み線を示す。207b、208bは切り
込み線が切り離されたとき各フラップ207、208よ
り分離される各フラップを示す。各フラップ207b、
208bは分離された時、各折り込み筋2g、2hをヒ
ンジ部として開閉自在となっている。
【0023】301は折り込み筋3aを介して天面3に
一体に設けられた側壁を示し、302は折り込み筋3b
を介して天面3に一体に設けられた側壁を示す。301
aは側壁301に設けられた切り込み線を示し、302
aは側壁302に設けられた切り込み線を示す。
【0024】4は折り込み筋3cを介して天面3に一体
に設けられた蓋部8(図4を参照)の天面を示す。40
1、402、403は、開口部を形成する3方の側壁2
01、202、203と対応し、重なり合う蓋部8(図
4を参照)の3つの側壁を示す。各側壁401、40
2、403は、各折り込み筋4a、4b、4cを介して
天面4に一体に設けられている。
【0025】尚、側壁301と側壁401の合わせた長
さは、容器本体の天面3と蓋部の天面4の合わせた長さ
と同じであり、斜めに付けられた切り込み線301aに
より分離されている。側壁302と側壁402の合わせ
た長さは、容器本体の天面3と蓋部の天面4の合わせた
長さと同じであり、斜めに付けられた切り込み線302
aにより分離されている。
【0026】403aは折り込み筋4dを介して側壁4
03の上辺の全幅に一体に設けられた重合片を示し、4
03a1は重合片403aの辺を示す。
【0027】404は側壁401の端部に折り込み筋4
eを介して一体に設けられた連結片を示し、405は側
壁402の端部に折り込み筋4fを介して一体に設けら
れた連結片を示す。尚、各側壁201〜203、30
1、302、401〜403は全て同じ高さであり、収
納されるシート状感光材料の量に合わせて適宜変えるこ
とが可能である。
【0028】本図に示される容器本体の天面3、蓋部の
天面4の大きさは、ブランク材に付けられた折り込み筋
に従って、組み立てられる時、容器本体の底面2に一体
に設けられた側壁201〜203に、被せ重ね合わせら
れるため、底面2の大きさに、側壁201〜203の厚
さ分を加えた大きさになっている。又、容器本体の底面
2の大きさは、収納されるシート状感光材料の大きさに
より適宜変えることが可能である。
【0029】本図に示されるブランク材から収納箱が組
み立てられた時、重合片の403aの辺403a1に係
合片203aの辺203a1が当接し係合することで、
蓋部8(図4参照)が本体7(図4参照)に係止され
る。
【0030】図2は図1の部分拡大概略平面図である。
図2の(a)は、図1のXで示される部分の部分拡大概
略平面図である。図2の(b)は、図1のYで示される
部分の部分拡大概略平面図である。
【0031】図中、Mは側壁403の高さを示す。Nは
重合片403aの長さを示す。重合片403aの長さN
は側壁403の高さMに対して95〜105%が好まし
い。95%未満では、係合片203aの辺203a1と
作用点(蓋部の側壁403の端部403b(図4参照)
に相当する)の距離が近くなり、蓋部を開けるときの力
のモーメントが小さくなるので、蓋部が開け易くなり、
取り扱い時に蓋部が開いてしまう場合がある。105%
を越えた場合は、係合片203aの辺203a1と作用
点(蓋部の側壁403の端部403b(図4参照)に相
当する)の距離が遠くなり、蓋部を開けるときの力のモ
ーメントが大きくなるので、蓋部が開け難くなる場合が
ある。Oは重合片403aの幅を示し、側壁403の幅
と同じであることが好ましい。
【0032】Pは、フラップ207に設けられた切り込
み線207aのフラップ207の端部からの距離を示
し、距離Pは50〜80mmが好ましい。尚、フラップ
208に設けられた切り込み線208aのフラップ20
8の端部からの距離もPと同じである。距離Pは、50
mm未満では収納されている遮光防湿包装体11(図6
参照)を取り出すとき遮光防湿包装体11に各フラップ
207、208がぶつかり取り出し難くなる場合があ
る。80mmを越えた場合は、蓋部8(図4参照)のヒ
ンジ部の両端部E、F(図4参照)に近づくため、遮光
性が悪くなる場合がある。
【0033】Qは遮光フラップ207、207bの長さ
を示し、長さQは20〜40mmが好ましい。尚、フラ
ップ208、208bの長さはフラップ207、207
bと同じである。長さQは、20mm未満では、遮光性
に劣る場合があり、40mmを越えた場合は、収納され
ている遮光防湿包装体11(図6参照)を取り出すとき
遮光防湿包装体11(図6参照)に各フラップがぶつか
り取り出し難くなる場合がある。
【0034】Tは係合片203aの長さを示す。係合片
203aの長さTは、側壁203の高さに対して95〜
105%が好ましい。95%未満では、係合片203a
の辺203a1と作用点(蓋部の側壁403の端部40
3b(図4参照)に相当する)の距離が近くなり、蓋部
を開けるときの力のモーメントが小さくなるので、蓋部
が開け易くなり、取り扱い時に蓋部が開いてしまう場合
がある。105%を越えた場合は、係合片203aの辺
203a1と作用点(蓋部の側壁403の端部403b
(図4参照)に相当する)の距離が遠くなり、蓋部を開
けるときの力のモーメントが大きくなるので、蓋部が開
け難くなる場合がある。
【0035】R、R′は側壁203の上辺の幅に対し
て、広げられた側壁203の基部の両端の長さを示し、
側壁203の上辺の幅より0.5〜1.5mmが好まし
い。0.5mm未満の場合は、側壁203の内側に、容
器本体の側壁201の端部201a及び側壁202の端
部202aが当接しなくなり、遮光性が悪くなる場合が
ある。1.5mmを越えた場合は、蓋部の各側壁40
1、402がぶつかり、最後迄閉まらなくなり、遮光性
が悪くなる場合がある。R、R′は同じ寸法である。
【0036】Sは側壁203の上辺の幅を示し、底面2
の幅に各側壁201、202の厚さを加えた幅である。
この様に側壁203の形状は、基部が広く上辺が狭くな
った台形となっている。
【0037】この様な形状にすることで、側壁203を
折り込み筋2cに沿って折り曲げた時、底面2の各側壁
201、202の各端部201a、202aは側壁20
3の内側に当接し、且つ側壁203の基部が上部より長
いため、確実に各側壁201、202の各端部201
a、202aの基部が側壁203の内側に当接するた
め、容器本体の底面の角部G、H(図4参照)からの光
の侵入を防止することが出来る。
【0038】Uは側壁203の上辺に配設された係合片
の幅を示し、幅Uは側壁203の上辺の幅Sに対して9
7〜100%が好ましい。97%未満の場合は、係合部
406(図4参照)を形成している重合片403aの辺
403a1に当接する幅が狭くなり、係止力が小さくな
るため、取り扱いによっては蓋部が開いてしまう場合が
ある。100%を越えた場合は、蓋部が閉まらなくな
り、遮光性が悪くなり、保存用の収納箱として使えなく
なる場合がある。
【0039】図3は図1に示すブランク材に付けられ
た、各折り込み筋に沿って各側壁を順次折り曲げ、収納
箱を作製する中間の状態を示す概略斜視図である。符号
は図1と同義である。
【0040】底面2の周縁に設けられた各側壁201、
202、203、204は各折り込み筋2a〜2d(図
1参照)に沿ってほぼ直角に折り曲げられ、各側壁20
1、202に一体に設けられている各連結片205、2
06は各折り込み筋2e、2f(図1参照)に沿って側
壁204に平行に折り曲げられ、側壁204に糊付け固
定される。側壁203は折り込み筋2c(図1参照)が
ヒンジ部となり開閉自在となっている。各フラップ20
7、207b、208、208bは各折り込み筋2g、
2hに沿って底面2側に直角に折り曲げられる。本図で
は側壁203の開閉自在であることを示すため故意に少
し開いた状態にしてある。
【0041】蓋部8(図4参照)の天面4の各辺に設け
られた各側壁401、402、403及び容器本体の天
面3の各辺に設けられた各側壁301、302は各折り
込み筋4a〜4c、3a、3bに沿ってほぼ直角に折り
曲げられる。各側壁401、402に一体に設けられて
いる各連結片404、405は各折り込み筋4e、4f
(図1参照)に沿って側壁403に平行に折り曲げら
れ、側壁403に糊付け固定される。
【0042】重合片403aは折り込み筋4dに沿っ
て、連結片404、405の上面に折り曲げ被せられ、
側壁403の内側と、連結片404、405に糊付け固
定される(図4の(b)参照)。重合片403aが固定
されることで、側壁203に設けられた係合片203a
を係止する係合部406(図4、図5を参照)が形成さ
れる。
【0043】図4は、図1に示されるブランク材を用い
て作製した収納箱を使用した包装体の概略斜視図であ
る。図4の(a)は収納箱の蓋が閉じられた状態を示す
概略斜視図である。図4(b)は収納箱の蓋が開けられ
た状態を示す概略斜視図である。本図では収納箱の構造
を説明するため遮光防湿包装体は省略してある。尚、側
壁203は開閉自在であることを示すため故意に少し開
いた状態にしてある。
【0044】図中、5は包装体を示し、6は収納箱を示
す。406は係合部を示す。7は天面3を折り込み筋3
d(図3参照)に沿って、底面2側に折り重ね合わせる
ことで完成する、直方体状の筒形状を有する容器本体を
示す。8は容器本体7の天面3に折り込み筋3cを介し
て一体に設けられた蓋部を示す。尚、蓋部8は折り込み
筋3cをヒンジ部として開閉自在となっている。E、F
は蓋部8のヒンジ部の両端を示し、G、Hは容器本体7
の底面の角部を示し、これらの部分は収納箱として光の
侵入が生じる危険のある部分であることから本発明で対
策を取った箇所である。他の符号は図1と同義である。
【0045】蓋部8が閉じられた時、蓋部8の各側壁4
01、402、403は容器本体7の側壁201、20
2、203と対応し重なり合い、側壁203の上辺に配
設された係合片203aの辺203a1(図3、図5参
照)が蓋部8の係合部406を形成している重合片40
3aの辺403a1(図3、図5参照)に当接し係合す
ることで、蓋部8は容器本体7の側壁203に係止され
る。
【0046】又、蓋部8のヒンジ部の両端部(図中E、
Fで示される箇所)からの光の侵入は、容器本体7の側
壁201、202の上辺に一体に設けられているフラッ
プ207、208が蓋部8のヒンジ部の両端部(図中
E、Fで示される箇所)の下に設けられていることによ
り防ぐことが出来る。又、容器本体7の底面の角部(図
中G、Hで示される箇所)からの光の侵入は、容器本体
7の開閉自在の側壁203の形状を図2に示す寸法、形
状にすることで、各側壁201、202の各端部201
a、202aが側壁203の内側に当接することで防ぐ
ことが出来る。
【0047】蓋部8は、蓋部8の側壁403の端部40
3bに指先を掛け、上方向(図中矢印方向)に蓋部8を
引き上げることで係合が外れ開けることが出来る。蓋部
8を開けることで、底面2の周縁に設けられた3つの側
壁201、202、203に囲まれた開口部が出現し、
容器本体7に収納されている遮光防湿包装体(図6参
照)の出し入れが可能となる。折り込み筋2c(図1参
照)をヒンジ部として開閉自在となっている容器本体7
の側壁403を遮光防湿包装体を引き出す方向に倒すこ
とで、遮光防湿包装体の出し入れが容易になる。又、遮
光防湿包装体を取り出すとき、遮光防湿包装体を斜め上
方向に引き出すことで、各フラップ207、208に設
けられた各切り込み線207a、208aが切れ、各フ
ラップ207b、208bが各折り込み筋2g、2h
(図1参照)をヒンジ部として開くことで、遮光防湿包
装体の取り出しが更に容易になっている。
【0048】図5は側壁の部分概略断面図である。図5
の(a)は側壁に設けられた係合部の状態を示す図4の
(b)のB−B′に沿った拡大概略断面図である。図5
の(b)は蓋部の係合状態を示す図4の(a)のA−
A′に沿った部分拡大概略断面図である。
【0049】図中の符号は図3、図4と同義である。本
図に示される様に、蓋部を閉じた時、係合部406を形
成している重合片403aの辺403a1に、側壁20
3の縁部に一体に設けられた係合片203aの辺203
a1が当接し係合することで蓋部8は側壁203に係止
される。
【0050】図6は遮光防湿包装体の概略斜視図であ
る。図6の(a)は保護部材に積重したシート状感光材
料の概略斜視図である。図6の(b)は図6の(a)に
示す保護部材に積重したシート状感光材料を遮光防湿袋
に入れ、密封包装した遮光防湿包装体の概略斜視図であ
る。
【0051】図中、9は保護部材10に積重したシート
状感光材料を示す。101aは保護部材10の矩形の底
板を示し、102a〜102dは底板101aの各辺に
一体に設けられた側壁を示す。11は保護部材10に積
重したシート状感光材料9を遮光防湿袋111に入れ、
密封包装した遮光防湿包装体を示し、112は遮光防湿
袋のシール部を示す。113は封緘用のラベルを示す。
【0052】本図に示される遮光防湿包装体11を作製
する場合、図6の(a)に示される様に保護部材10に
シート状感光材料9を積重した状態で、遮光防湿袋11
1に収納し、50〜93kPaの減圧条件で脱気しなが
ら密封することで作製することが可能である。50kP
a未満では、保護部材に積重したシート状感光材料が輸
送状態によっては移動してしまい、スリキズが発生する
場合があり好ましくなく、93kPaを越えた場合は、
保護部材に積重したシート状感光材料同士がくっついて
しまい、画像形成装置に装填したときに枚葉送りができ
なくなってしまう場合があり好ましくない。
【0053】減圧条件で脱気しながら密封することで、
保護部材の中でシート状感光材料の移動を防止し、例え
ばスリキズの発生、保護部材の側壁との擦れによる感光
層の剥離等を防止することが可能となる。
【0054】図7は開封した遮光防湿袋に残りのシート
状感光材料を入れ、開封箇所を折り曲げた状態で収納箱
に収納する迄のフロー図である。図中の符号は図3、図
4と同義である。
【0055】(S1)は、開封した収納箱に、遮光防湿
袋の開封箇所を折り曲げた状態の遮光防湿包装体を収納
(図中矢印方向)する状態を示す。この時、収納箱の各
フラップ207b、208bは開いた状態になってい
る。
【0056】(S2)は、遮光防湿包装体を容器本体に
収納し終わった後、容器本体の側壁203を折り曲げて
(図中矢印方向)閉じ、各フラップ207b、208b
も倒した後、蓋部を閉じる(図中矢印方向)。
【0057】(S3)は、完全に蓋部8が閉じられ、蓋
部8は容器本体の側壁203に係止された状態となり、
開封前の状態になる。
【0058】本発明の収納箱の蓋部は容器本体に係合方
式で係止されているので、開封した後も、蓋部を容器本
体に被せ重ね合わせることで容易に容器本体の側壁に係
止されるので、暗室でも確実に蓋が閉められ、従来の様
にテープで固定すると行った煩わしい作業がなくなっ
た。
【0059】又、蓋部のヒンジ部の両端(図4のE、F
で示される箇所)からの光の侵入は容器本体の側壁に一
体に設けたフラップにより防止され、容器本体の底面の
角部(図4のG、Hで示される箇所)からの光の侵入
も、側壁の寸法形状を図2に示す如くしたために防止さ
れる。このため、遮光防湿袋を特に注意しないで開封
し、必要量を取り出した後、特に注意しないで遮光防湿
袋の開封箇所を折り曲げた遮光防湿袋を収納しても光に
よる曝射がないので暗所に保存しなくても室内で安心し
て保存することが出来るようになった。
【0060】図8は本発明の収納箱を用いたシート状感
光材料包装体の製造方法の一例を示すフロー図である。
【0061】(S1)では、収納箱を組み立てるのに必
要な折り込み筋、切り欠け部、切り込み部が付けられた
ブランク材が供給される。
【0062】(S2)では、遮光防湿包装体11が載置
される底面2の各側壁201、202と、蓋部を形成す
る各側壁401、402、403がブランク材に付けら
れた折り込み筋に従って折り曲げられ、各側壁に付いて
いる連結片で糊付けされ固定される。この時、各側壁2
01、202に設けられている各フラップ207、20
8は未だ折り曲げない状態である。
【0063】(S3)では、各側壁を折り曲げたブラン
ク材上の底面2に遮光防湿包装体11が載置される。こ
の時、遮光防湿包装体11を載置し易くするため、側壁
203は下方に折り曲げておくことが好ましい。
【0064】(S4)では、蓋部の側壁403に一体に
設けられている重合片403aを内側に折り曲げて側壁
403に糊付けし、固定することで係合部406が形成
される。又、遮光用のフラップ207、208、207
b、208bが折り込み筋に沿って底面側に折り曲げら
れる。
【0065】(S5)では、側壁203を折り曲げ、更
に蓋部8を有する天面3を折り込み筋に従って折り曲
げ、側壁301、302に糊が塗られる。
【0066】(S6)では、天面3を底面2側に折り被
せ、重ね合わせることで、天面3に一体に設けられた蓋
部8の係合部406に側壁203に設けられた係合片2
03aが係合し蓋部8は容器本体の側壁に係止される。
又、天面3の側壁301、302を底面の側壁201、
202に張り合わせることで天面3が固定され、本発明
の収納箱に遮光防湿袋を収納した包装体5が作製され
る。
【0067】(S1)〜(S6)の工程に示される様
に、本発明の包装体は、収納箱のブランク材に付けられ
た折り込み筋に従い、各側壁を折り曲げたブランク材上
に遮光防湿包装体を載置し、ブランク材を順次折り込む
ことで製造することが出来る。尚、(S1)〜(S6)
の工程は製造装置により異なるので、製造装置に合わせ
適宜変えてもかまわない。
【0068】本発明の収納箱の材料としては、特に限定
はないがコスト、リサイクル性を考慮した場合、ダンボ
ール又は板紙が好ましい。ダンボールの場合は、例えば
Eフルート、Bフルートの両面ダンボールが好ましい。
又板紙の場合は坪量300〜500g/m2が好まし
く、厚さは0.3〜1.0mmが好ましい。又、収納箱
の遮光性を向上させるために、内部を黒く加工しておく
ことが好ましい。
【0069】本発明で使用する保護部材の材料として
は、特に限定はなく、例えば板紙、熱可塑性樹脂等が挙
げられる。熱可塑性樹脂を使用した保護部材の製造方法
は、プラスチック加工技術ハンドブック 高分子学会編
945〜966ページに記載されている真空熱成形で
作製することができる。例えば、所定寸法にシート成形
された熱可塑性樹脂シートに、シート状感光材料の幅、
長さ及び積重する量に合わせ罫線を付け、加熱しながら
罫線に沿って順次折り曲げて作製しても良いし、成形さ
れた熱可塑性樹脂シートを加熱しながら金型で成形する
ことにより作製することもできる。尚、底部の各辺に設
けられる側壁の長さは、積重するシート状感光材料の量
に合わせ決めることが出来る。
【0070】本発明で使用する熱可塑性樹脂製の保護部
材の厚さは0.5〜1.0mmが好ましく、0.5mm
未満の場合は、保護部材に積重したシート状感光材料を
持ち上げると、積重したシート状感光材料が曲がってし
まうため、シート状感光材料が折れてしまう危険があり
好ましくない。1.0mmを越えた場合は、過剰品質に
なり、廃棄物の増加となり好ましくない。
【0071】引っ張り強度は0.15〜0.50Paが
好ましく、0.15Pa未満の場合は、保護部材に積重
したシート状感光材料を保護部材と一緒に持ち上げると
き、積重したシート状感光材料によっては曲がって折れ
てしまい、傷が付く場合がある。0.50Paを越えた
場合は、自動現像機の収納容器に装填するとき、自動現
像機の収納容器の構造によっては装填し難くなる場合が
ある。
【0072】折り曲げ強度は0.25〜0.65Paが
好ましく、0.25Pa未満の場合は、保護部材に積重
したシート状感光材料を保護部材と一緒に持ち上げると
き、積重したシート状感光材料によっては曲がって折れ
てしまい、傷が付く場合がある。0.65Paを越えた
場合は、自動現像機の収納容器に装填するとき、自動現
像機の収納容器の構造によっては装填し難くなる場合が
ある。
【0073】保護部材に使用する熱可塑性樹脂としては
熱成形ができる熱可塑性樹脂であれば特に限定はなく、
例えば硬質塩化ビニル樹脂(硬質PVC)、耐衝撃用ポ
リスチレン(HIPS)、二軸延伸ポリスチレン(OP
S)、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン
(HDPE)、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレ
ン共重合体(ABS)、非晶性ポリエチレンテレフタレ
ート(A−PET)等が挙げられる。これらの中でも特
にPP、HDPE、HIPS、A−PETが好ましい熱
可塑性樹脂として挙げられる。
【0074】本発明に使用する遮光防湿袋の材料は最下
層が熱溶融性層を有し、遮光性と防湿性の機能を有する
多層材料が好ましい。これらの材料としては、単一素材
であってもよいが、機能性を向上させるために、各種異
種材料を重ねて多層材料とし機能性を高めることが好ま
しい。各材料を重ねる方法としては異種の熱可塑性の樹
脂を同時に押し出して作る方法(インフレーション
法)、異種材料を接着剤で貼り合わせる事で多層材料を
作る方法(ドライラミネーション)等が知られている
が、これらの方法の中でも、より高い機能性を必要とす
るにはドライラミネーション法で製造した多層材料であ
ることが好ましい。多層材料を製造する方法としては機
能性包装材料の新展開 株式会社 東レリサーチセンタ
ーP48〜P51、コンバーテック 1990年1月
号、1990年4月号、1990年11月号、1991
年11月号、1993年3月号に記載されている如き一
般的な方法で作製することができる。
【0075】多層材料の層構成としては上より、意匠印
刷面となる表面層、防湿又は遮光機能を有する中間層、
熱溶着機能を有する下層から構成されており、中間層は
必要に応じて幾層も積層することが可能である。例えば
2層に分け1層には防湿機能を他の1層には遮光機能を
持たせることも当然可能である。下層にも遮光機能を持
たせてもかまわない。表面層に使用される材料としては
特に限定は無く、中間層と同じ材料であってもかまわな
い。
【0076】例えば紙の場合、使用されるパルプは丸善
(株)編(パルプと紙)109頁〜268頁、工学図書
(株)編(製紙工学)180頁〜187頁に記載されて
いる如きパルプで有れば良く、例えば針葉樹パルプ、広
葉樹パルプ、針葉樹、広葉樹混合パルプの天然パルプが
使用され、処理法によって機械パルプ、化学パルプ、ケ
ミグラウンドパルプ、ケミメカニカルパルプ、サルファ
イトパルプいずれでも良い。特開平2−48372号、
同2−53999号、同2−96741号、同2−96
742号、同2−99689号、同2−99693号、
同2−180583号に記載されているパルプを使用し
た紙材料及び特開平6−43595号に記載されている
ようなカブリ抑制剤としてカルボキシ変性ポリビニルア
ルコールを添加した紙材料も勿論使用できる。これらの
中で晒しクラフト紙又は未晒しクラフト紙が最も好まし
い。
【0077】多層材料の各層に用いられる紙以外の材料
としては一般の包装材料として使用されている、高分子
フィルム材料である低密度ポリエチレン(LDPE)、
HDPE、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中
密度ポリエチレン、未延伸ポリプロピレン(CPP)、
延伸ポリプロピレン(OPP)、延伸ナイロン(ON
y)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、セロハ
ン、ポリビニルアルコール(PVA)、延伸ビニロン
(OV)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVO
H)、塩化ビニリデン(PVDC)等が使用できる。
【0078】これら材料は、必要に応じて異種高分子フ
ィルム材料と共押し出しで作った多層材料、延伸角度を
変えて張り合わせて作った多層材料等も当然使用出来
る。更に必要とする包装材料の物性を得るために使用す
る高分子フィルム材料の密度、分子量分布を組み合わせ
て作ることも当然可能である。
【0079】多層材料の下層に使用される高分子フィル
ム材料としては、メタロセン触媒を使用して製造したL
DPE、LLDPE等が挙げられる。これらの高分子フ
ィルム材料の中に一般の製造方法で製造されたLDP
E、LLDPEを混合して用いても良い。これらのメタ
ロセン触媒を使用して製造したLDPE、LLDPEは
一般に市販されているものであれば充分に使用出来る。
【0080】例えば宇部興産(株)製のユメリット、ダ
ウ・ケミカル日本製のAFFINITY、エリート、日
本ポリオレフィン(株)製のハーモレックスLL、日本
ポリケム(株)製のカーネル57L、三井化学(株)製
エボリュー、積水フィルム西日本(株)製ラミロンスー
パー、タマポリ(株)製SEシリーズ、東セロ(株)製
トーセロT.U.X−FCS、T.U.X−TCS、二
村化学工業(株)製太閤FL、三菱化学興人パックス
(株)製メタロエース、和田化学工業(株)製WMX、
住友化学(株)製FV202等が挙げられる。
【0081】また、多層材料の下層には、収納する画像
形成材料や保護部材に対して滑り性を良くするために、
滑材が添加されることが好ましい。この滑材としては、
金属石鹸(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム)、脂肪酸アミド、高級脂肪酸などが挙げられるが、
これらに限られない。そして、これらの滑材の添加量
は、下層の質量に対して、滑り性の観点から500pp
m以上(特に5000ppm以上)であることが好まし
く、また、コスト及び滑材の副作用の観点から、200
00ppm以下(特に10000ppm以下)が好まし
い。
【0082】多層材料に求められる機能として挙げた遮
光性を得るには特開昭63−85539号、同64−8
2935号、特開平1−209134号、同1−943
41号、同2−165140号、同2−221956号
に記載されているごとき遮光性物質を含有することで得
ることが出来る。遮光層は多層材料の構成で何処の層に
設けても良いが、中間層、熱溶融性層が最も好ましい。
ポリエチレンを主たる成分とする層であることが好まし
いが、これに限らない。遮光層に添加する遮光性物質と
しては、カーボンブラックを含有することが、遮光性と
コストの観点から好ましく、カーボンブラックはファー
ネス式、チャンネル式、アセチレン式、サーマル式等い
ずれの製法によって作られたものでも良い。
【0083】これらカーボンブラックの代表的な例とし
ては、三菱化成工業株式会社製のMA−600 #65
0B、#41、#3150、#3250、#3750、
#3950、MA−100、CABOT社製のカーボ
ン、VULCAN、XC−72R、BLAC Pear
ls700、VULCAN・P、ライオン・アクゾ株式
会社製ケッチェンブラックEC、旭カーボン株式会社製
の旭HS−500等が挙げられる。特開平4−1217
33号、同3−179342号、同5−88299号に
記載されている如きイオウ含有量を規定したカーボンブ
ラックでも勿論良い。カーボンブラックの添加量は、遮
光層の厚さが50μm以上の場合、遮光性の観点から、
1.5質量%以上であることが好ましく、生産性とコス
トの観点から、7.5質量%以下であることが好まし
い。
【0084】遮光防湿袋に使用される遮光防湿材料とし
ては、シート状感光材料の保存時の品質を維持するため
に透湿度は、8.0g/m2・24時間40℃90%R
h以下になることが好ましく、該透湿度を得るために
は、アルミニウム箔を使用するか、アルミニウム蒸着層
及びアルミナ(AI23)又はシリカ(SIOX)等の
無機蒸着層を有する材料を使用することである。
【0085】又、中間層には有害ガスから保護するため
に特開平2−56547号に記載されている如き酸素吸
収物質、特開平8−41288号に記載されている如
き、ホルムアルデヒドスカベンジャーを混入した樹脂、
特開平4−9047号、同3−236050号、同2−
244136号に記載してある如きシアンガス捕捉剤、
特開平9−152683号に記載されているゼオライト
分子篩粒子等を含んでいても良い。
【0086】
【発明の効果】開封した遮光防湿袋に収納したシート状
感光材料を1ピース収納箱に保存する場合、シート状感
光材料を光から守るため、遮光性に優れた1ピース収納
箱を提供することができ、遮光防湿袋の開封作業も特に
注意しないで開封することができ、作業者の負担が軽減
した。又、保存時に収納箱からの光の侵入によるシート
状感光材料の曝射がなくなり、室内で保存しても安心し
て最後まで使い切ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】折り込み筋、切り込み等が設けられた収納箱の
ブランク材の概略平面図である。
【図2】図1の部分拡大概略平面図である。
【図3】図1に示すブランク材に付けられた、各折り込
み筋に沿って各側壁を順次折り曲げ、収納箱を作製する
中間の状態を示す概略斜視図である。
【図4】図1に示されるブランク材を用いて作製した収
納箱を使用した包装体の概略斜視図である。
【図5】側壁の部分概略断面図である。
【図6】遮光防湿包装体の概略斜視図である。
【図7】開封した遮光防湿袋に残りのシート状感光材料
を入れ、開封箇所を折り曲げた状態で収納箱に収納する
迄のフロー図である。
【図8】本発明の収納箱を用いたシート状感光材料包装
体の製造方法の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 ブランク材 2 底面 201〜204、301、302、401〜403、1
02a〜102d 側壁 203a 係合片 207、208、207b、208b フラップ 207a、208a、301a、302a 切り込み線 2a〜2h、3a〜3d、4a〜4f 折り込み筋 3、4 天面 403a 重合片 406 係合部 5 包装体 6 収納箱 8 蓋部 9 シート状感光材料 10 保護部材 11 遮光防湿包装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 75/14 B65D 75/14 77/02 77/02 Z 81/30 81/30 C (72)発明者 岩田 正俊 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 3E067 AA12 AB39 AC03 AC14 BA02C BA06C BA12B BB01C BB02C BB12B BB14B BB14C BB22B BB25B BC06C CA05 CA12 EA01 EA06 EC33 ED15 EE25 EE59 FB11 GA15 GB13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護部材に積重されたシート状感光材料
    を遮光防湿袋に入れ、密封包装した遮光防湿包装体を収
    納する直方体状の筒形状を有する容器本体と、該容器本
    体の天面にヒンジ部を介して設けられ、前記容器本体の
    底面の周縁に一体に設けられた側壁の内、開口部を形成
    する隣り合う3方の側壁と対応し、重なり合う3つの側
    壁を設けた開閉自在の蓋部とを有するシート状感光材料
    用の直方体状の筒形状を有する1ピース収納箱におい
    て、前記3方の側壁の内、相対する2つの側壁は上辺
    に、該側壁と一体にフラップを設け、且つ、他の側壁
    は、その内側に、前記2つの側壁の端部が当接する様に
    設けられていることを特徴とするシート状感光材料用の
    直方体状の筒形状を有する1ピース収納箱。
  2. 【請求項2】 前記他の側壁は、該側壁の上辺の幅に対
    して、基部の端部がそれぞれ0.5〜1.5mm広いこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシート状感光材料用の
    直方体状の筒形状を有する1ピース収納箱。
  3. 【請求項3】 前記蓋部は閉められた時、前記他の側壁
    に係合方式で係止されていることを特徴とする請求項1
    に記載のシート状感光材料用の直方体状の筒形状を有す
    る1ピース収納箱。
  4. 【請求項4】 保護部材に積層されたシート状感光材料
    を遮光防湿袋に入れ密封包装した遮光防湿包装体を収納
    箱に収納した包装体において、前記収納箱が請求項1〜
    3の何れか1項に記載の1ピース収納箱であることを特
    徴とするシート状感光材料包装体。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のシート状感光材料包装
    体の製造方法であって、保護部材に積層されたシート状
    感光材料を遮光防湿袋に入れ密封包装した遮光防湿包装
    体を、請求項1〜3の何れか1項に記載の1ピース収納
    箱のブランク材に付けられた折り込み筋に従い、各側壁
    を折り曲げた前記ブランク材上に載置し、前記ブランク
    材を順次折り込みながら前記収納箱を組み立てて製造す
    ることを特徴とするシート状感光材料包装体の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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