JP2003156517A - 電界磁界センサ - Google Patents
電界磁界センサInfo
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Abstract
ンサで測定でき、測定した電圧値が雨水の影響を受けな
い電界磁界センサを提供する。 【解決手段】 電界磁界センサ6の電界極20を金属パ
イプ製とし、磁束を遮蔽しないように縦に1箇所切断箇
所20aを設け、樹脂のブラケット20bに固定する。
ブラケット20bの底部20cを凹ませて接続箱24を
離して固定するためのパイプ23が濡れないようにす
る。磁界検出コイル21はボビン21aに電線21bを
巻いて構成する。電界極20の頂部は円錐状の樹脂キャ
ップ22で覆い、雨水が流れ落ちやすくし、かつ雨水で
濡れても電界検出状態が変化せぬよう、金属ワイヤ22
aを外面に露出させて設ける。検出部が濡れても電界検
出強度が変わらず、検出した電界の微弱電流が漏洩せ
ず、安定的な検出ができる。
Description
る送配電線路や変電設備の送電電圧と送電電流現象を非
接触で測定するために用いる電界磁界センサに関する。
は、変成器、抵抗分圧器、コンデンサ分圧器、碍子分圧
器、光PT、電界検出器等が用いられ、電流測定には、
変流器、Z型CT、ホールCT、光CT、磁界検出器等
が用いられる。
ンデンサ分圧器、碍子分圧器は、電力線へ直接に接続す
るため、耐電圧を考慮した設計をしなければならず、こ
のため大型、高価になり、商用周波に対しての特性はあ
るが、故障時の電圧現象、たとえば雷故障のような現象
に起因する高周波電圧に対する周波数特性はない。光P
Tは、商用周波から高周波に対して特性はあるが、電力
線を通す必要があるため装着が大変である。電界検出器
は、電力設備に非接触で商用周波から高周波までの特性
を得ているが、雨の影響を受けて検出出力が変動しやす
い。
する必要があり、高周波特性がない。Z型CTは電力線
を通す必要があり、耐電圧を考慮して地中線化する必要
があり、高周波特性も良くない。ホールCTは、周波数
特性はあるが地中線に接触させる必要がある。光CT
も、周波数特性はあるが電力線に取り付ける必要があ
る。磁界検出器は電力線に非接触で周波数特性もよい。
電流現象を非接触で測定するために用いられているシス
テムを説明する(例えば、特許文献1参照)。図1は架
空送電線路の略図で、図中1は供給側の電気所(送電用
設備)、2は変圧器の中性点抵抗器、3は三相架空送電
線、4は需要側の電気所である。図2は送電鉄塔に電界
磁界センサを配置した状態を示す概念図で、図中5は図
1に示す架空送電線3の鉄塔、3a、3b、3cは架空
送電線、6a、6b、6cは電界磁界センサであり、こ
れらセンサは送電線3a、3b、3cに対して非接触で
対向している。なお以下では送電線3a、3b、3cや
電界磁界センサ6a、6b、6cのいずれかを特定して
示す以外は単に送電線3、電界磁界センサ6という。
配置した状態を示す概念図で、図中7は図1に示す架空
送電線3へ電気を送電するための送電用設備の架台また
は電気を受電する需要側の電気所4の受電用設備の架台
であり、いずれの場合も図2と同様に電界磁界センサ6
は、送電線3に対し非接触で対向している。
単に示した概念図である。図中10は電圧を検出するた
めの電界極、11は電界極を固定するための絶縁パイ
プ、12は電流を検出するための磁界コイル、13は接
続箱で、同軸ケーブル14(たとえば1.5D2V2本
を収容したケーブル及び電界極10と磁界コイル12の
リード線)が配線してある。また図中15はケーブル1
4のコネクタで、16は電界磁界センサ6を鉄塔5や架
台7に設置するための取り付けネジである。この従来の
電界磁界センサ6は、送電線3に非接触で商用周波から
高周波までの周波数特性がある。
従来の電界磁界センサ6は、電界センサと磁界センサを
別体、別置する場合に比べてコスト面と限られた場所に
2個のセンサを設置しなくて済み、1個のセンサで電圧
と電流を測定することが可能になり、送電電圧値と電流
値に対し正比例し、電力線3と電界磁界センサ6との距
離に反比例する特性であるが、電界極10で検出した電
界値が雨等の影響を受けて変化しやすい。
る大きな欠点である。その原因は、雨水が絶縁パイプ1
1と接続箱13に溜まり、電界磁界センサ6の取り付け
部材である鉄塔5や架台7に雨水が接触している時は電
界極10で検出した微弱電流が水膜を通って大地へ分流
されて感度が低くなる。他方、雨水が絶縁パイプ11と
接続箱13に溜まり水膜を介して電界極10と接触し、
鉄塔5や架台7と接触していない時は、雨水による水膜
も電界極となって電界極面積を増やすことにより感度が
高くなるためである。上記2原因により、非降雨時に比
して降雨時は検出した電界値が増減する。ただし電流測
定に対しては、磁界コイル12を固定している絶縁パイ
プ11が樹脂で磁束を通すため、周波数特性は良い。
送配電線等に非接触で電圧と電流を1個のセンサで測定
でき、測定した電圧値が雨水の影響を受けることなく雨
水による電界検出変化を補う電界磁界センサを提供する
ことを目的とする。
電界磁界センサは、上記目的を達成するために、送配電
線路や変電設備の送電電圧と送電電流現象を非接触で測
定するための電界磁界センサであって、電界検出部と磁
界検出部を一体化した検出部と、鉄塔等の取り付け箇所
に取り付けるための接続部と、これら検出部と接続部と
を離して連結する連結部材とからなり、上記検出部の項
部を錐形のキャップで覆うとともに、上記検出部の底部
を凹状に形成して上記連結部材の上端側を覆ってなるこ
とを特徴とする。
するために、請求項1の電界磁界センサにおいて、上記
キャップの外周面にワイヤ状の導電体を少なくとも一ヶ
所以上で露出させ、該導電体を上記電界検出部に接続し
てなることを特徴とする。
するために、請求項1または2の電界磁界センサにおい
て、上記検出部の外壁を電界検出部と成すと共に、外壁
部材に上下方向に沿って切断箇所を設けてなることを特
徴とする。
参照して説明する。なお以下では従来と共通する部分に
は共通する符号を付すにとどめ重複する説明は省略す
る。図5は本発明に係る電界磁界センサの一実施形態の
構成を示す概念図、図6は送電鉄塔に電界磁界センサを
縦方向に配置した状態を示す概念図、図7は図5のA−
A断面図、図8はキャップの平面図、図9は磁界検出コ
イルの取付方向を変化させた電界磁界センサの構成を示
した断面図である。図中20は電界極、21は磁界コイ
ル、22は樹脂製キャップ、23はステンレスパイプ、
24は接続箱、25は同軸ケーブル、26はケーブルコ
ネクタ、27は取り付けネジである。そして、図5に示
す様に、電界検出部である電界極20と磁界検出部であ
る磁界コイル21を一体化して円筒状の検出部と成し、
電界極20は検出部の筒状部外周面(外壁部材)に設け
ると共に、磁界コイル21は検出部の内部に装着してい
る。
7に示す様に、その電界極20が金属製略円筒状で、た
とえばステンレスパイプ製で、磁束を遮蔽しないように
縦にたとえば1箇所切断してある(切断箇所を符号20
aで示す。)。電界極20をなすステンレスパイプ20
dは、磁束を通す樹脂製のブラケット20bに固定して
ある。ブラケット20bの底部20cは、雨水で接続箱
24との連結部材であるステンレスパイプ23が濡れな
いよう凹状に形成してある。詳しくは、円筒状ケース2
0eの中間内部に磁界コイル21を装着すると共に、上
下端部にブラケット20b、20fを固定し、円筒状ケ
ース20eの外周に上下方向に所定幅の間隙(切断箇所
20a)を有してステンレスパイプ20d(電界極2
0)を設けている。円筒状ケース20eの一部を貫通さ
せると共に切断箇所20aの位置で電線をステンレスパ
イプ20dに接続し、モールド材で固定している。下端
部のブラケット20bの凹状底部中央にブラケット20
bに比して小径のステンレスパイプ23の上端を固定
し、ステンレスパイプ23の下端を接続箱24に固定し
ている。
波の周波数特性とコイル出力電圧の大きさとを考慮し、
ボビン21aに数百回電線21bを巻いて構成してあ
る。電力線3と電界磁界センサ6の関係において、磁界
検出コイル21の装着方向は図5又は図9の様になり、
電界磁界センサ6は直立状態で取り付けられる。
部)の頂部を覆うキャップ22は、磁束を遮蔽すること
がなく、また雨水が落ちやすくなるように円錐形状の樹
脂製で形成してある。また、雨水で濡れても電界検出状
態が変化しないように、たとえばステンレス製のワイヤ
22aを縫うようにして外面に露出させて設けてある。
詳しくは、キャップ22の傾斜面にワイヤ22aの露出
部を放射状に複数配置すると共に、露出したワイヤ22
aの両端部をキャップ22の傾斜面等を貫通させて裏面
側で結線している。キャップ22に露出配置したワイヤ
22aは検出部外周面に設けたステンレスパイプ20d
とキャップ22下方の円筒状ケース20e内で電線接続
し、ステンレスパイプ20dの他ワイヤ22aも電界極
20の一部と成している。もちろんキャップ22の形状
は、雨水が流れ落ちやすければ角錐等であってもよい。
定するステンレスパイプ23内に電界極20(ステンレ
スパイプ20dおよびワイヤ22a)と磁界検出コイル
21の信号を流すための電線を収容し、ステンレスパイ
プ23の外装材としては、雨水を弾く材質、たとえばテ
フロン(登録商標)製の収縮チューブを装着して保護し
てある。
たワイヤ22aは電界極20の一部となり、降雨時の雨
水がキャップ22等に付着して水膜が発生しても、キャ
ップ22表面に露出させて設けたワイヤ22aは水膜よ
り導電性が高く、電界が通常集中する効果があるため、
雨水に拘わらず電界極20はステンレスパイプ20dお
よびワイヤ22aとなるため、雨水で検出部が濡れても
電界検出強度が変わらない。又、雨水で検出部や接続箱
24が濡れても、検出部の底部(ブラケット20bの底
部20c)が凹状であることにより、検出部の外周面
(ステンレスパイプ20d)と連結部材のステンレスパ
イプ23は非接触、離隔しているため、鉄塔5や架台7
へ検出した電界の微弱電流が漏洩しない。したがって、
降雨時であっても非降雨時と同様に雨水に影響されず
に、送電電圧現象を検出する。又、電界極20を検出部
の外周面に設けたステンレスパイプ20dは、上下方向
の切断箇所20aを設けてステンレスパイプ20dの一
部を開口させているため、電力線3の電流による磁束を
遮蔽することなく磁界検出コイル21で検出し得る。
コイル21を接続箱24内に収めて電界検出部と磁界検
出部を別体化すると、送電線等と電界極20、磁界コイ
ル21との距離と角度が違ってくるため、センサ出力を
加算して得る零相電圧や零相電流等を正しく得ることが
できなくなる。
してきたように、送電線等に非接触で電圧と電流が1個
のセンサで測定でき、コスト的にも、設置スペース的に
も有利なだけでなく、雨水で検出部が濡れても電界検出
強度が変わらなかったり、検出した電界の微弱電流が鉄
塔等に漏洩しないので、送電電圧現象を雨水の影響を受
けることなく安定的に検出でき、又請求項3では磁界は
磁束を遮蔽されることなく測定可能になるという効果が
ある。
ある。
す概念図である。
態を示す概念図である。
念図である。
成を示した断面図である。
状態を示す概念図である。
界センサの構成を示した断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 送配電線路や変電設備の送電電圧と送電
電流現象を非接触で測定するための電界磁界センサであ
って、電界検出部と磁界検出部を一体化した検出部と、
鉄塔等の取り付け箇所に取り付けるための接続部と、こ
れら検出部と接続部とを離して連結する連結部材とから
なり、上記検出部の頂部を錐形のキャップで覆うととも
に、上記検出部の底部を凹状に形成して上記連結部材の
上端側を覆ってなることを特徴とする電界磁界センサ。 - 【請求項2】 請求項1の電界磁界センサにおいて、上
記キャップの外周面にワイヤ状の導電体を少なくとも一
ヶ所以上で露出させ、該導電体を上記電界検出部に接続
してなることを特徴とする電界磁界センサ。 - 【請求項3】 請求項1または2の電界磁界センサにお
いて、上記検出部の外壁を電界検出部と成すと共に、外
壁部材に上下方向に沿って切断箇所を設けてなることを
特徴とする電界磁界センサ。
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