JPH069387Y2 - 検電検相器を備えた工事用開閉器 - Google Patents

検電検相器を備えた工事用開閉器

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JPH069387Y2
JPH069387Y2 JP1985187787U JP18778785U JPH069387Y2 JP H069387 Y2 JPH069387 Y2 JP H069387Y2 JP 1985187787 U JP1985187787 U JP 1985187787U JP 18778785 U JP18778785 U JP 18778785U JP H069387 Y2 JPH069387 Y2 JP H069387Y2
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裕昭 鶴田
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株式会社戸上電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は検電検相器を備えた工事用開閉器に関する。更
に詳しくは、停電工事等の際に電柱の中間に臨時に取付
けて使用する工事用開閉器の改良に関するものである。
【従来の技術】
高圧配電線路において電線の張替、支持碍子の取替、柱
上用電気機器等の揚げ替等の工事を行なう場合、電力会
社では需要家に対し安定して電力の供給を行なうため、
上記工事区間の線路と並列にバイパス線路を付設してい
る。このバイパス線路を構成するためには、電柱の中間
に位置して工事用開閉器が取付けられる。この開閉器を
投入閉路操作するのに先だって、同開閉器に接続された
絶縁ケーブルの相順、充電状況等の点検を行なう必要が
ある。その為、この種の開閉器のブッシングには検電検
相用端子が設けられており、作業者はこの端子に検電検
相器を接触させて点検作業を行なっている。 しかしながら、このような検電検相端子を備えたブッシ
ングは、危険防止の上から同端子の接触部をできるだけ
小さくしてなるべく同端子が露出しないようにしている
ために点検作業がしにくく、また、中心導体と対向する
電極板や検電検相端子がブッシングに対し取付けにく
く、更に、検出感度が悪い検電検相器を使用すると検出
不能となること等の問題があった。 そのような開閉器の一例として実開昭59−186919号公報
に示すようなものがある。そのブッシングの構造を第8
図に示す。 開閉器のケース(14)に対しブッシング(15)が貫通して取
付けられている。ブッシング(15)は絶縁物から成り、中
心の貫通孔(15a)には中心導体(16)が挿通固定されてい
る。(17)はブッシングの鍔部(15c)に固着されたフラン
ジ金具であり、ブッシングをケース(14)に対しナットに
よって取付けている。(19)はケース(14)とフランジ金具
の間に介在するパッキン、(20)は接着剤、(21)は緩衝パ
ッキン、(27)はブッシング(15)の外周面(15g)に密着し
て設けられた環状の電極板で、その外部周囲は絶縁物よ
りなる被覆筒(28)により覆われている。(29)はブッシン
グの下方に位置して設けられた検電検相端子であり、同
端子はその上方のネジ部(30a)に突出固着した絶縁物よ
りなる漏斗形の挿入案内部材(30)を介して被覆筒(28)に
取付けられ、挿入案内部材(30)のネジ部(30a)を被覆筒
の下部に設けられたネジ孔に螺入して取付けてある。検
電検相端子(29)はその先端(29a)を電極板(27)に押圧し
て同端子と電極板とを電気的に接続している。挿入案内
部材(30)には下端をラッパ状に拡開して検電検相端子(2
9)の接触部(29b)を囲むように形成されている案内部(30
b)が下方に設けてある。これは検電検相作業を行なう場
合に検電検相器(31)の先端に備えた棒状の検知部(32)が
案内部(30b)に案内されて検電検相端子(29)と容易に接
触できるようにする為である。 (33)は被覆筒(28)を取付けるための押え金具であり、同
金具はこれをブッシングの先端側より嵌挿し、ボルト(3
4)によりフランジ金具(17)に取付けるようにし、被覆筒
(28)をフランジ金具(17)と押え金具(33)間に介在させて
電極板(27)の外周を被覆筒(28)により覆うようにしてい
る。 被覆筒(28)により覆われた空間部(a)に対し雨水等が侵
入しないように前方に延長形成した押え金具の内面(33
c)とブッシング(15)の外周面(15d)との間にOリング(3
5)を介在させている。 (36)は被覆筒(28)の端面と押え金具(33)との間に介在す
るパッキン、(37)は被覆筒(28)の端面とフランジ金具(1
7)との間に介在するパッキンである。
【従来技術の課題点】
上記ブッシング構造においては、漏斗形の挿入案内部材
(30)を具備する為に検電検相端子(29)の接触部が小さい
場合でも点検作業は比較的容易である。しかしその構造
上、次のような本質的な課題点を有する。 検電検相器は製造メーカによって検出感度が異なる。
又、同じ製造メーカでも検電検相器の種類によって検出
感度を異にする。この為開閉器のブッシングを設計する
に当たっては、使用する検電検相器の検出感度を考慮し
て電極板と中心導体間の静電容量を設定することが一般
的に行われている。 ところでブッシングは機械的強度を保つためには、ある
一定以上の大きさの外径が必要である。前記従来のブッ
シング構造によれば、電極板(27)はブッシング(15)の外
周面に設けられており、中心導体(16)と電極板(27)との
間の距離はブッシング(15)の外径によって制限を受け、
一定値以上に小さくすることができない。つまりブッシ
ングの外径は一定以上は小さくできず、従って、電極板
(27)と中心導体(16)間の静電容量或は電極板(27)の誘起
電圧は限定される。このため、検出感度も一定の制限を
受け、検電検相器の選択の幅が狭くなる。 又、従来のブッシング構造によれば、電極板(27)と中心
導体(16)間の静電容量或は電極板(27)の誘起電圧を変え
る為にはブッシング(15)の外径を変える必要がある
(但、上記したようにブッシングの機械的強度を保つた
めに、外径を小さくすることはできない。)。このこと
はブッシング(15)に関連するほとんどすべての部品の寸
法が変わることとなる。従って静電容量や誘起電圧を変
える為にはブッシングを含めて数多くの部品を準備し、
保管しておく必要があり、製造コストの上昇を招く大き
な原因となっている。 電極板(27)、検電検相端子(29)あるいは検電検相器の
検知部(32)は常時外気と接触している。このために、外
気による汚損や腐食を生じ、点検時に接触不良になった
り、電極板(27)と検電検相端子(29)間の接触も汚損等、
あるいは検電検相端子(29)の締付緩みによる接触不良を
起こす恐れがあり、検電検相作業の不確実性が潜在して
いる。 また、電極板(27)が露出している為に外気による汚損や
腐食を生じ、その結果アース面が変化して電極板(27)と
中心導体(16)間の静電容量が変化する等、検出感度にも
限界を生ずる。 検電検相作業の際に、検電検相器(31)の検知部(32)を
検電検相端子(29)に接触させる必要があるが、この作業
は柱上で行われる作業なので面倒であるばかりか、転落
の危険がある。又、検電検相端子(29)は300V程度に充
電された充電露出部となるので、案内部(30b)に囲まれ
ているとは云え、場合によっては感電等の危険性も生じ
る。
【考案の目的】
そこで本考案の目的は、ブッシングの機械的強度を保つ
必要な外径を一定に保持したままで中心導体と中間電極
との間隔を適宜設定できるようにし、これによって中間
電極と中心導体間の静電容量、中間電極の誘起電圧を適
宜設定できるようにしたブッシングを有する工事用開閉
器を提供することにある。 本考案の他の目的は、電柱からの転落や感電防止を図っ
た工事用開閉器を提供することにある。 更に本考案の他の目的は、電極、検電検相用の端子及び
この端子との接続部が外気と接触しないようにして外気
による汚損や腐食を防止し、また点検時の接触不良を起
こす恐れ等の不確実性をなくしたブッシングを有する工
事用開閉器を提供することにある。
【考案の構成】
上記目的を達成するために講じた考案の構成は次の通り
である。 即ち本考案は、開閉器のケースを貫通して該ケースに装
着してあるブッシングは絶縁物より成り、その中心には
中心導体が貫装してあり、該中心導体から所要距離を隔
てた箇所には中間電極が前記中心導体を囲んで同心円状
に埋込んであり、前記中間電極には端子金具がその一部
をブッシングから露出させて設けてあり、該端子金具に
は引出導線が接続導出してあり、該端子金具の近傍には
端子金具の露出部を囲う隔壁部が設けてあり、該隔壁部
と前記ブッシングの外面とで形成された凹部には樹脂が
充填されて端子金具は該樹脂によって埋設されており、
前記ブッシングの外周とフランジ金具との当接面には導
電性塗料が塗布されてアース面を形成しており、前記引
出線は開閉器のケースの適宜箇所に設けられた操作箱に
収納されている検電検相器と接続してあり、該検電検相
器は表示器又は警報器或はその双方を備えており、該表
示器又は警報器或はその双方によって検電検相できるよ
うにした、検電検相器を備えた工事用開閉器である。 前記中間電極は網状あるいは打抜板状とすることもでき
る。
【作用・効果】
中心導体から所要距離を隔てた箇所には中間電極が中心
導体を囲んで同心円状に埋込んである。中間電極を埋め
込む際には、中間電極を中心導体へ近接させたり遠ざけ
たりすることができる。つまりブッシングの機械的強度
を保つ必要な外径を一定に保持したままで中心導体と中
間電極との間隔を適宜設定することによって、中間電極
と中心導体間の静電容量、中間電極の誘起電圧を適宜設
定できる。この為静電容量、誘起電圧を変更する場合で
もブッシングに関連する部品の寸法は変える必要がな
く、検出感度が異なる検電検相器にもただちに対応がで
き、検電検相器の選択の幅が広がる。 また、中間電極はブッシングに埋め込んである為に中間
電極とブッシングとの間の状態変化がなく、中間電極の
静電容量が変化することもない。したがって検出感度と
静電容量や誘起電圧の測定値の信頼性を高めることがで
きる。 更に、端子金具には引出導線を接続導出し、前記引出導
線は開閉器のケースの適宜箇所に設けられた操作箱に収
納されている検電検相器と接続してあり、該検電検相器
は表示器又は警報器或はその双方を備えており、該表示
器又は警報器或はその双方によって検電検相できるよう
にしているので、操作箱の目視等により簡単に検電検相
ができる。 更に又、端子金具を含む充電露出部は樹脂によって埋設
されているので、外気による汚損や腐食が防止でき、点
検時の接触不良を起こす恐れ等の不確実性がなくなり、
感電等の危険もなく安全である。
【実施例】
以下、本考案の実施例を第1図ないし第7図に基づいて
説明する。なお、図中同一又は同等部分は同一符号にて
示している。 第4図ないし第6図は、本考案に係る工事用開閉器の正
面図、側面図及び底面図を示している。 図において、(1)は工事用開閉器で電柱(2)の中間に装柱
装置(3)を介して取付けられる。装柱装置(3)は、開閉器
(1)に固定され電柱(2)に当接する支持金具(4)、及びチ
ェーンと締付金具とから成る締着装置(6)より構成され
ている。(5)は開閉器(1)を吊上げるための吊金具であ
る。 (7)は開閉器(1)の下部に取付けられた検電検相器(8)を
収納する操作箱で、底面に検相及び電源チェック用表示
器(9)及び切替スイッチ(10)を取付けている。(9a)ない
し(9c)は目視可能な各相の検相用ランプ、(9d)は表示用
電源のチェック用ランプである。切替スイッチ(10)は検
相、電源チェック、切の切替を行なう。各検相用ランプ
は、各三相3線と対応している。視検者は、各検相用ラ
ンプの位置によって対応している各三相3線を理解する
ことができる。理解を容易にするためには検相用ランプ
に色彩を施すのが好ましい。 この点につき更に説明する。例えば第4図に示す開閉器
(1)の端子の横に、上から順に赤,白,青の色を塗装し
て赤相,白相,青相と決めておく。そして検相用ランプ
のうち、(9a)は赤相と、(9b)は白相と、(9c)は青相と対
応させて、赤相、白相、青相の検相用ランプがそれぞれ
点灯するようにしておく。切替スイッチ(10)は4ノッチ
となっており、テスト・切・検相・欠相の四つの作用を
する。通常、何もしないときは切の位置にしておく。テ
ストの位置は検電検相器(8)が正常に働いているかどう
かの判断をするためのもので、検電検相器(8)が正常に
働いているときは、検相用ランプ(9a)ないし(9c)のすべ
てが点灯するようにしておく。開閉器(1)を電柱(2)に取
りつけ、開閉器(1)の両側の端子にケーブルを接続して
バイパスを形成したら両側の相が適合しているかどうか
を判断するため切替スイッチ(10)を検相の位置にセット
する。検相の結果、端子の位置が入れ替わっていた場合
は、入れ替わっていた端子に対応する箇所の検相用ラン
プが点灯する。例えば赤相と白相の電線が入れ替わって
いた場合は、赤相と白相の箇所の検相用ランプ(9a),(9
b)が点灯する。すべて正常であれば検相用ランプは点灯
しない。 欠相の位置は、左右三箇所に配置された端子に電気が来
ているかどうかを判断するためのものであり、切替スイ
ッチ(10)を欠相の位置にセットすると、欠相している箇
所の検相用ランプが点灯する。例えば赤相が連結されて
いなかったときは、赤相の検相用ランプ(9a)が点灯す
る。この場合もすべて電気が来ておれば点灯しない。つ
まり異常があった場合は表示をするようになっている。 なお、図示はしていないブザーと連動させることによっ
て、検電検相が更に明確になる。 第1図ないし第3図は工事用開閉器に設けたブッシング
構造を示し、第1図は破断正面図、第2図は側面図、第
3図(a)と第3図(c)はブッシングとフランジ金具嵌合部
の詳細図、第3図(b)は引出導線引出部の詳細図であ
る。 開閉器のケース(14)を貫通してブッシング(15)がケース
(14)に装着してある。ブッシング(15)はエポキシ樹脂等
の絶縁物から成り、中心部(15a)には中心導体(16)が挿
通固定してある。中心導体(16)の外部側先端部には外部
導体と接続するソケット部(16a)が形成してある。内部
側先端部には内部接触部と接続あるいは接触する接触部
(16b)が形成してある。 (17)はブッシングの鍔部(15c)に固着されたフランジ金
具で、ケース(14)に植設されたボルトを嵌装し、ナット
(18)等を使用してブッシング(15)をケース(14)に取付け
るようにしている。 (19)はケース外面(14a)とフランジ金具(17)との間に介
在するパッキン、(23)はケース(14)のブッシング貫通部
に設けたバーリング部内周面とブッシング(15)の外周面
との間に嵌挿したOリングである。 (51)はブッシング内に埋込まれている網状又は打抜板状
の中間電極板で、中間電極板(51)は中心導体(16)から所
要距離を隔てた箇所に中心導体(16)を囲んで同心円状に
埋込んである。なお、中間電極板(51)を網状又は打抜板
状としたことによりブッシング成形時の樹脂の滲透やま
わりが妨げられない。中間電極板の形状はこの目的に合
致すれば種々の変様が可能である。 (52)は端子金具で、中間電極板(51)に基端部が固着さ
れ、先端部がブッシング(15)の外周より露出している。
ブッシング(15)の外周面上には、端子金具(52)の露出部
分を囲う隔壁部(15b)が設けてある。端子金具(52)には
引出導線端子(53a)がねじ締等の方法で接続してあり、
引出導線(53)を外部へ引き出した後、端子金具(52)、引
出導線端子(53a)等の充電露出部を囲う隔壁部(15b)とブ
ッシング(15)外面により形成された凹部内に樹脂(54)を
充填し埋設している。 ブッシング(15)の外周とフランジ金具(17)との当接面に
は導電性塗料(56)が塗布されてアース面を形成してい
る。温度変化による伸縮によってブッシング(15)とフラ
ンジ金具(17)相互間に間隙が発生するのを防止するため
シリコン樹脂等の充填剤(57)を充填し、あるいは薄膜パ
ッキン(58)を挟着して緩衝作用を行なわせるようにして
いる。 これらによって、雨水等の侵入を防止し、ブッシング外
周面への雨水の付着、汚損や雨水の侵入により、アーム
面が変化して中間電極(51)の静電容量が変動するのを防
止し、検電検相の測定の信頼性を向上するようにしてい
る。なお、薄膜パッキン(58)には導電性のものを用いて
導電性塗料(56)とフランジ金具(17)を介してアースへ接
続している。 本実施例では引出導線(53)は絶縁シールド電線を用いて
いる。この引出導線(53)はケース側方に設けられた保護
樋(55)の中を通り(第5図参照)操作箱(7)へ導入さ
れ、検電検相器(8)へ接続されている。保護樋(55)はス
テンレス等の金属板あるいはビニル管、ビニルチューブ
等で形成され、ケース側方にねじ締等により固定され、
前記ブッシング(15)より導出された引出導線(53)を操作
箱(7)へ導くもので、引出導線(53)が外力により損傷さ
れるのを防止する。 検電検相器(8)の出力は操作箱(7)底面の表示器(9)に表
示され、目視により検電検相が行なわれる。また、表示
用電源の確認も切替スイッチ(10)の切替によって簡単に
行なうことができるので、安全且つ確実にしかも簡単な
操作で検電、検相が実施できる。なお、操作箱(7)の位
置は開閉器のケース(14)の下面に限定されるものではな
く、適宜設定できる。 第7図は静電容量等価回路図で、C1は中間電極板(51)
と中心導体(16)間の静電容量、C2は中間電極板(51)と
周辺接地金具類との静電容量、C3は中間電極板(51)と
検電検相回路との静電容量、Eはアースである。 図において中間電極板(51)とブッシング(15)に埋込み、
中心導体(16)に近接させることにより静電容量C1が増
大し、静電容量C2が減少するので、静電容量C2、C3
の合成静電容量が減少し、即ち合成インピーダンスが上
昇するので、中間電極板(51)の電圧が上昇し、検電検相
の感度を向上することができる。また、中間電極板(51)
はブッシング(15)に埋込んであるので、その位置が安定
する。従って各静電容量も変動することがなく、安定し
た測定ができる。
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されているので、次の効果を
奏する。 (1)中心導体から所要距離を隔てた箇所には中間電極が
中心導体を囲んで同心円状に埋込んである。この中間電
極を埋め込む際には、中間電極を中心導体へ近接させた
り遠ざけたりすることができる。つまりブッシングの機
械的強度を保つ必要な外径を一定に保持したままで中心
導体と中間電極との間隔を適宜設定することができる。 これによって、中間電極と中心導体間の静電容量、中間
電極の誘起電圧を適宜設定でき、静電容量、誘起電圧を
変更する場合でもブッシングに関連する部品の寸法等は
変える必要がなく、検出感度が異なる検電検相器にもた
だちに対応ができ、検電検相器の選択の幅が広がる。 また、中間電極はブッシングに埋め込んである為に中間
電極とブッシングとの間の状態変化がなく、中間電極の
静電容量が変化することもない。したがって検出感度と
静電容量や誘起電圧の測定値の信頼性を高めることがで
きる。 (2)端子金具には引出導線が接続導出してあり、前記引
出導線は開閉器のケースの適宜箇所に設けられた操作箱
に収納されている検電検相器と接続し、検電検相を表示
器または警報器或はその双方で行うようにしてあるの
で、電柱等に登る必要がなく操作箱の目視等により簡単
に検電検相ができ安全である。 (3)端子金具を含む充電露出部は樹脂によって埋設され
ているので、感電等の危険もなく安全である。また、中
心電極や端子金具は外気と接触しないので外気による汚
損や腐食が防止でき、更に点検時の接触不良を起こす恐
れ等の不確実性もなくなり、確実に検電検相ができる。 (4)ブッシングの外周とフランジ金具との当接面には導
電性塗料が塗布されてアース面を形成しているので、静
電容量及び誘起電圧が安定するため、確実な検電検相が
できる。また、樹脂部もアースと同電位となるため、コ
ロナ発生が防止され樹脂の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案に係る工事用開閉器に設け
たブッシング構造を示し、 第1図はその破断正面図、 第2図は側面図、 第3図(a),(b),(c)は部分詳細図を示し、 第3図(a),(c)はブッシングとフランジ金具嵌合部の詳
細図、 第3図(b)は引出導線引出部の詳細図である。 第4図ないし第6図は本考案に係る工事用開閉器を示
し、 第4図はその正面図、 第5図は側面図、 第6図は底面図である。 第7図は静電容量等価回路図、 第8図は従来のブッシング構造の実施例を示し破断正面
図である。 (1):開閉器 (7):操作箱 (9):検相及び電源チェック表示器 (10):切替スイッチ (14):ケース (15):ブッシング (16):中心導体 (17):フランジ金具 (19):パッキン (23):Oリング (51):中間電極板 (52):端子金具 (53):引出導線 C1,C2,C3:静電容量 E:アース

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉器(1)のケース(14)を貫通して該ケー
    ス(14)に装着してあるブッシング(15)は絶縁物より成
    り、その中心には中心導体(16)が貫装してあり、該中心
    導体(16)から所要距離を隔てた箇所には中間電極(51)が
    前記中心導体(16)を囲んで同心円状に埋込んであり、前
    記中間電極(51)には端子金具(52)がその一部をブッシン
    グ(15)から露出させて設けてあり、該端子金具(52)には
    引出導線(53)が接続導出してあり、該端子金具(52)を含
    む充電露出部は樹脂(54)によって埋設されており、前記
    ブッシング(15)の外周とフランジ金具(17)との当接面に
    は導電性塗料(56)が塗布されてアース面を形成してお
    り、前記引出導線(53)は開閉器のケース(14)の適宜箇所
    に設けられた操作箱(7)に収納されている検電検相器(8)
    と接続してあり、該検電検相器(8)は表示器(9)又は警報
    器或はその双方を備えており、該表示器(9)又は警報器
    或はその双方によって検電検相できるようにしたことを
    特徴とする、検電検相器を備えた工事用開閉器。
  2. 【請求項2】中間電極(51)を網状あるいは打抜板状とし
    たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の検電検相器を備えた工事用開閉器。
JP1985187787U 1985-12-04 1985-12-04 検電検相器を備えた工事用開閉器 Expired - Lifetime JPH069387Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985187787U JPH069387Y2 (ja) 1985-12-04 1985-12-04 検電検相器を備えた工事用開閉器

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JP1985187787U JPH069387Y2 (ja) 1985-12-04 1985-12-04 検電検相器を備えた工事用開閉器

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JPS6294518U JPS6294518U (ja) 1987-06-16
JPH069387Y2 true JPH069387Y2 (ja) 1994-03-09

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JP1985187787U Expired - Lifetime JPH069387Y2 (ja) 1985-12-04 1985-12-04 検電検相器を備えた工事用開閉器

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