JPH10163041A - 高圧受変電用トランス - Google Patents

高圧受変電用トランス

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JPH10163041A
JPH10163041A JP8338951A JP33895196A JPH10163041A JP H10163041 A JPH10163041 A JP H10163041A JP 8338951 A JP8338951 A JP 8338951A JP 33895196 A JP33895196 A JP 33895196A JP H10163041 A JPH10163041 A JP H10163041A
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Japan
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transformer
voltage
coil
transforming
current
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JP8338951A
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Makoto Yamamoto
山本  誠
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  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃や点検作業に際しての感電事故の発生を
防止する。 【解決手段】 高圧受変電用トランスTrの1次コイル
と2次コイルが、径方向に離間して同心円状に配置され
る。2次コイルに近接して変流器CTおよび計器用変圧
器PTのコイルが非接触状態で配置され、これらコイル
は電磁誘導原理で電気的に接続される。トランスTrの
コイル、変流器CTおよび計器用変圧器PTのコイルの
周りに絶縁モールド材14が充填されて、変流器CTお
よび計器用変圧器PTを内蔵した高圧受変電用トランス
Trが構成される。トランスTrの絶縁モールド材14
の内部に、変流器CTおよび計器用変圧器PTに接続す
る発信装置22が配設される。発信装置22は、変流器
CTおよび計器用変圧器PTの信号を、トランスTrと
は完全に独立分離された無線式の受信装置24に出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高圧受変電用ト
ランスに関し、更に詳細には、トランスのコイルおよび
CT,PT等の周辺機器を絶縁モールド材で一体的にブ
ロック化すると共に、CT,PTで検出された電流値や
電圧値をトランスから離れた場所で確認し得るようにし
た高圧受変電用トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】変電所等に設置されるキュービクルの内
部には、電力分配用のトランスを中心として電流測定用
の変流器、電圧測定用の計器用変圧器等が所要の配置で
配設され、各機器はケーブルで接続されるようになって
いる。なお前記トランスとしては、その劣化および絶縁
保護のために合成樹脂等によりモールドした乾式のモー
ルドトランスが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記トランスや変流器
および計器用変圧器等からなる変電設備は、各機器が別
体として構成されてキュービクルの内部に配置されてい
るため、両機器の接続部分やケーブル自体が露出するこ
ととなっていた。この場合において、変電設備を構成す
る各機器の清掃や保守点検作業に際し、作業者がキュー
ビクルの内部に入ると、前記露出する充電部に作業者が
誤って触れて感電死傷事故が発生することがあり、極め
て危険な作業となっていた。また各機器が別々に配置さ
れているため、キュービクル内での作業が煩雑になると
共に、内部スペースの有効利用が図られず、設備が大型
になると共に製造コストも嵩む欠点も指摘される。な
お、計器用変圧器に接続される電圧計については接触式
であるため、感電事故の原因となっていた。
【0004】更に、キュービクルの内部には昆虫やねず
み等が進入することが往々にあり、このときには該昆虫
やねずみ等が露出する充電部に触れて感電し、当該変流
器や計器用変圧器が劣化したり破損する事故を招く問題
もあった。すなわち、従来のキュービクル内において
は、作業者の感電死傷事故やねずみ等に起因する感電事
故に対する対策が不充分であり、例えば作業者の感電死
傷事故は年間数百件にも上っていた。
【0005】そこで、前述した各種問題に対処する1つ
の提案が、本件出願人により、発明「集積型受変電設備
機能トランス」として出願されている。先の出願に係る
トランスは、トランスのコイルに変流器および計器用変
圧器のコイルを電気的に接続したもとで、トランスのコ
イル、変流器および計器用変圧器のコイルの周りに、絶
縁モールド材を充填して一体的にブロック化したもので
ある。従って、変流器や計器用変圧器に関連する充電部
が露出することはなく、感電事故を防止すると共に変流
器および計器用変圧器の劣化や破損の発生を未然に防止
することができるものであった。
【0006】前記絶縁モールド材でブロック化したトラ
ンスにおいて、モールド材の内部に配設した変流器およ
び計器用変圧器で検出した電流値や電圧値は、外部に設
けたメータに表示する必要がある。この場合に、メータ
をトランスの外表面に一体的に設けるのが一般的である
が、キュービクルの内部の状況によって当該トランスの
設置向きが限定される場合は、作業者が点検する際の確
認が容易に行ない難い部位にメータが臨むことがある。
そこで、変流器および計器用変圧器に接続するケーブル
をトランスの外部に引出し、トランスから分離して作業
者が点検し易い位置に設置したメータにケーブルを接続
することが提案される。しかるにこの場合は、ケーブル
が露出するために点検作業に際して作業者が誤って引掛
けて破断してしまったり、またはねずみ等が噛って破断
することで電流や電圧の測定作業に支障を来たすおそれ
があった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案され
たものであって、清掃や保守点検作業に際しての感電事
故の発生を防止すると共に、ケーブルが破断することで
電流や電圧の測定作業に支障を来たすことのない高圧受
変電用トランスを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本発明に係る高圧受変電用トラ
ンスは、トランスのコイルに変流器および計器用変圧器
を電気的に接続したもとで、前記トランスのコイル、変
流器および計器用変圧器の周りに、エポキシやポリイミ
ド等の合成樹脂やブチルゴム等の合成ゴムを材質とする
絶縁モールド材を充填して一体的にブロック化したトラ
ンスにおいて、前記絶縁モールド材の内部に一体的に設
けられ、前記変流器および計器用変圧器に電気的に接続
する無線式の発信装置と、前記ブロック化したトランス
とは独立分離され、前記発信装置から出力される信号を
受信するメータ等の無線式の受信装置とを備え、前記ト
ランスから離れた場所で、前記変流器や計器用変圧器で
検出された電流値や電圧値を確認し得るよう構成したこ
とを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る高圧受変電用
トランスにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら以下説明する。
【0010】図1は、実施例に係る高圧受変電用トラン
スの概略斜視図、図2は、高圧受変電用トランスの概略
構成を示す要部断面図である。電力分配用の高圧受変電
用トランスTr(単相または三相等の組合わせ)の1次コ
イル(高圧側)10と2次コイル(低圧側)12とが、径方
向に離間して同心円状に配置されると共に、外側の2次
コイル12に近接して、変流器CTおよび計器用変圧器
PTのコイルが非接触状態で配置されて、これらコイル
を電磁誘導原理により電気的に接続している。なお、変
流器CTおよび計器用変圧器PTは、図4に示すように
複数配設されるが、図2では模式的に1基づつのみ示
す。そして、トランスTrのコイル10,12、変流器
CTおよび計器用変圧器PTのコイルの周りに、絶縁モ
ールド材14を充填して一体的にブロック化することに
より、変流器CTおよび計器用変圧器PTを内蔵した高
圧受変電用トランスTrが構成される。すなわち、トラ
ンスTrのコイル10,12、変流器CTおよび計器用
変圧器PTのコイルは、絶縁モールド材14により一体
的にモールド化されて、その充電部が外部に露出しない
ようになっている。
【0011】前記絶縁モールド材14としては、エポキ
シ、ポリイミド、ポリエステル等の合成樹脂や、ブチル
ゴム、エチレン・プロピレンゴム等の合成ゴムが好適に
使用されるが、その他の絶縁材料も適宜採用可能であ
る。なお、トランスTrのコイル10,12、変流器C
Tおよび計器用変圧器PTのコイルを一体的にブロック
化した際に、外部に磁界が出ないようにしたり、または
出るようにすることも、適宜選択することが可能であ
る。
【0012】前記トランスTrの絶縁モールド材14に
は、図2に示す如く、1次コイル10の中心軸線に沿っ
て軸方向(図の上下方向)に開放する中心通孔16が形成
され、この中心通孔16にコア(鉄心)18が挿通されて
いる。また絶縁モールド材14には、中心通孔16と平
行な複数の通風孔20が、1次コイル10と2次コイル
12との間や2次コイル12の外側に穿設されて、各通
風孔20は外方に開放している。この通風孔20は、外
部空気を流通させることによってトランスTrの内部で
の温度上昇を抑制し、該トランスTrの出力低下を防止
すると共に、使用寿命を向上させるべく機能する。
【0013】前記2次コイル12の外側に位置する通風
孔20を挟んで該コイル12とは反対側の絶縁モールド
材14の内部には、図2に示す如く、前記変流器CTお
よび計器用変圧器PTにモールド材内に配線されたケー
ブル等により電気的に接続する無線式の発信装置22が
配設されている。この発信装置22は、マイコンや半導
体等の電子回路が好適に使用され、該発信装置22に取
込んだ変流器CTおよび計器用変圧器PTの信号を、ト
ランスTrとは完全に独立分離された無線式の受信装置
24に出力するよう構成されている(図3参照)。また受
信装置24では、発信装置22から出力された信号を受
けて、変流器CTおよび計器用変圧器PTで測定された
電流値や電圧値をデジタル等で表示するよう構成され
る。なお、発信装置22では、変流器CTおよび計器用
変圧器PTの信号を符号化したり、またはそのままの信
号を赤外線や電波、または光伝達等によって受信装置2
4に出力するよう設定される。
【0014】ここで、実施例のトランスTrでは、変流
器CTおよび計器用変圧器PTの信号を小さな電力で作
動する発信装置22で取込んだ後に、受信装置24に出
力して該装置24で測定値を表示するから、変流器CT
および計器用変圧器PTから出力される電力を小さく設
定することができる。すなわち、変流器CTおよび計器
用変圧器PTを小型化し得ると共に発熱等も低く抑える
ことができ、併せてコストを低減することもできる。例
えば計器用変圧器PTの電力としては、5V,1A〜1
0mAとすることが可能である。また計器用変圧器PT
は、強磁界の中で使用されるから、図5に示す如く、磁
気シールド材60で囲繞することが推奨される。なお、
変流器CTについても同様に、磁気シールド材で囲繞す
ることが推奨される。
【0015】前記トランスTrの絶縁モールド材14に
は、図6に示す如く、1次コイル10に接続される高圧
ケーブル26が挿入可能な有底の取付穴28が上方に開
放するよう穿設されている。この取付穴28の内部に
は、上下方向(取付穴28の延在方向)に所定間隔離間し
て複数(実施例では4個)のタップ30が、取付穴28の
内周面に露出する状態で夫々配設されている。これら各
タップ30は、夫々1次コイル10に接続され、高圧ケ
ーブル26の端部に取付けた接続金具32を任意のタッ
プ30に接続することで、タップ電圧が切換えられるよ
うになっている。高圧ケーブル26に取付けられる接続
金具32は、図8に示す如く、前記取付穴28に挿入可
能な直径に設定された円筒状を呈し、その内部にケーブ
ル26の導体34を挿入したもとで電気的に接続する状
態でカシメ付けられたものである。またタップ30の取
付穴28を指向する側面は、該取付穴28の内周と略同
一の円弧状に形成されて、前記高圧ケーブル26の接続
金具32との接触面積を稼ぎ得るようになっている。な
お、各タップ30の離間寸法および接続金具32の長さ
寸法は、接続金具32が1個のタップ30にのみ接触す
るよう設定されている。
【0016】前記絶縁モールド材14の取付穴28と対
応する上端部に、図6に示すように雄ねじ部36が形成
され、該雄ねじ部36に、高圧ケーブル26の挿通を許
容する通孔38aを形成した袋ナット38が螺合される
ようになっている。また袋ナット38の内部には、高圧
ケーブル26の挿通を許容する通孔40aを穿設したゴ
ムパッキン40が収容されるよう構成されている。すな
わち、高圧ケーブル26に袋ナット38とゴムパッキン
40をこの順で通孔38a,40aを介して挿通したも
とで、袋ナット38を前記雄ねじ部36に螺合すること
により、ゴムパッキン40が圧縮変形して通孔40aに
挿通されている高圧ケーブル26および雄ねじ部36の
開放端に密着する(図7参照)。これにより、絶縁モール
ド材14の取付穴28と高圧ケーブル26との間を密封
して外部からの水の浸入を防止すると共に、高圧ケーブ
ル26の抜け止めを行なうようになっている。なお、取
付穴28の内部に絶縁グリス等を塗布することにより、
防水性を向上させることができる。
【0017】前記絶縁モールド材14には、取付穴28
を挟んで各タップ30と対向する部位に固定手段42が
夫々配設され、該固定手段42により前記高圧ケーブル
26の接続金具32をタップ30に接触状態で位置決め
固定するよう構成されている。すなわち、前記取付穴2
8の内周面に露出する状態で配設されたタップ30と取
付穴28を挟んで対向する部位の絶縁モールド材14
に、該取付穴28に連通すると共に交差する方向に延在
して外方に開放する補助通孔44が穿設されている。こ
の補助通孔44には、取付穴28の内周面に一側面が露
出する状態で固定金具46が内挿されている。なお、固
定金具46の取付穴28を指向する側面は、図8に示す
如く、該取付穴28の内周と略同一の円弧状に形成され
て、前記高圧ケーブル26の接続金具32に確実に当接
するよう構成されている。
【0018】前記補助通孔44の外端部近傍には、ナッ
ト48が位置決め固定されており、該ナット48にボル
ト50が螺挿されるようになっている。また補助通孔4
4には、例えばセラミックを材質とする絶縁棒52が摺
動自在に挿通され、その一端部を前記固定金具46に当
接するよう設定している。そして、この絶縁棒52は、
ボルト50をナット48に螺挿することにより、該ボル
ト50の端部が当接して補助通孔44の内部側(取付穴
28側)に押込まれるよう構成されている。すなわち、
前記取付穴28に挿入した高圧ケーブル26の接続金具
32をタップ30と固定金具46との間に臨ませた状態
で、ボルト50をナット48に螺挿することにより、絶
縁棒52を介して固定金具46がタップ30に向けて近
接移動して、接続金具32とタップ30とが接触状態で
位置決め固定される(図7参照)。なお、ボルト50とナ
ット48との間にゴムワッシャ54が介挿され、該ワッ
シャ54により補助通孔44と外部との密封がなされ
て、外部からの水の浸入が防止されるようになってい
る。また補助通孔44の内部に絶縁グリスを塗布してお
くことにより、絶縁性および防水性を向上させることが
できる。
【0019】ここで、タップ電圧の切換えを必要としな
い、他の高圧ケーブル26およびトランスTrの2次コ
イル12に接続する低圧ケーブル56を対応のタップ3
0と接続する部位では、図9に示す如く、絶縁モールド
材14に穿設した取付穴28の内部には1個のタップ3
0のみが配設されると共に、これに対応して固定手段4
2も一個所にのみ配設されている。なお、この場合のタ
ップ30の配設位置は、図に示す如く、高圧ケーブル2
6の接続金具32を取付穴28の底部に当接した位置
で、該接続金具32とタップ30とが接触するよう設定
されている。
【0020】実施例の変流器CTは、絶縁モールド材1
4の内部でトランスTrの2次コイル12とタップ30
とを接続するバー部材62に電気的に接続されるように
なっている。バー部材62に対する変流器CTの接続形
態としては、図10〜図12のものがある。例えば図1
0に示す形態例は、バー部材62に弧状の収納部64を
形成し、この収納部64に、変流器CTのコイルを同心
的に収納することで、該コイルにはバー部材62に流れ
る電流に応じた電力が発生する。このようにバー部材6
2を弧状に形成することで、変流器CTのコイルに効率
的に磁束を集めることができ、バー部材62に流れる電
流が小さい場合であっても、前記電子回路からなる発信
装置22を作動させるのに必要な電力を発生させること
が可能となる。
【0021】図11に示す形態例は、真直なバー部材6
2に変流器CTのコイルを隣接配置するものであって、
この形態例はバー部材62に流れる電流が大きい場合に
好適に使用される。また図12に示す形態例は、リング
状のコア66を真直なバー部材62に外嵌すると共に、
このリング状コア66に変流器CTのコイルを配設した
ものである。そして図12に示す形態例は、図10に示
す形態例と同様に、変流器CTのコイルに効率的に磁束
を集めることができ、バー部材62に流れる電流が小さ
い場合に好適に使用可能である。なお、高圧受変電用ト
ランスTrの内部に、変流器CTおよび計器用変圧器P
Tが配設される概略構成を図16に示す。また発信装置
22の配設位置は、図1の位置以外に図16の位置であ
ってもよく、任意の位置に配設し得るものである。
【0022】
【実施例の作用】前述した実施例に係る高圧受変電用ト
ランスTrは、外装体としてのキュービクル(図示せず)
の内部に収納配置するに際し、該トランスTrから独立
分離された受信装置24を、作業者が点検等に際して見
易い位置(例えばキュービクル内に配設される監視盤等)
に取付ける。また高圧受変電用トランスTrは、キュー
ビクルの内部の状況に応じた向きで設置する。この高圧
受変電用トランスTrは、前記変流器CTや計器用変圧
器PTを絶縁モールド材14で一体的にブロック化する
と共に、変流器CTや計器用変圧器PTで測定した電流
値や電圧値を、絶縁モールド材14の内部に一体的に内
蔵した発信装置22により前記受信装置24に出力する
ものであるから、キュービクルの内部には変流器CTや
計器用変圧器PTに関連する充電部が露出することはな
い。
【0023】前記トランスTrにおいて、タップ電圧を
切換える部位の高圧ケーブル26と1次コイル10とを
接続する場合において、例えば図6において上から2番
目のタップ30に高圧ケーブル26を接続する際には、
以下の手順により行なわれる。すなわち、2番目のタッ
プ30に対応する固定手段42、すなわち絶縁棒52お
よびボルト50を補助通孔44から抜いた状態で、袋ナ
ット38およびゴムパッキン40に挿通した高圧ケーブ
ル26を前記取付穴28に挿入する。そして、高圧ケー
ブル26の接続金具32を、2番目のタップ30と補助
通孔44に内挿した固定金具46との間に臨ませる。な
お、タップ30の位置と接続金具32との位置を一致さ
せるためには、予め高圧ケーブル26におけるタップ3
0の配設深さに対応する位置に目印(図示せず)を付して
おき、該目印の位置まで高圧ケーブル26を取付穴28
に挿入すればよい。また、固定金具46を補助通孔44
に対して挿脱自在に構成すれば、補助通孔44から固定
金具46を抜いた状態で外部から補助通孔44を介して
取付穴28の内部を覗き得るので、これにより接続金具
32の位置を確認することができる。
【0024】次に、前記補助通孔44に絶縁棒52を挿
通したもとで、ゴムワッシャ54を介挿したボルト50
をナット48に螺挿することで、絶縁棒52を介して固
定金具46を前記接続金具32に向けて押付ける。これ
により、図8に示す如く、接続金具32はタップ30に
接触した状態で固定金具46との間で確実に挟持されて
位置決め固定される。また、前記高圧ケーブル26が予
め挿通されていた袋ナット38を、前記雄ねじ部36に
螺合することにより、前記ゴムパッキン40が圧縮変形
してその通孔40aに挿通されている高圧ケーブル26
および雄ねじ部36の開放端に密着する。これにより、
絶縁モールド材14の取付穴28と高圧ケーブル26と
の間が密封されて外部からの水の浸入を防止すると共
に、高圧ケーブル26の抜け止めがなされる。また、ボ
ルト50は絶縁棒52を介して固定金具46に接触して
いるから完全な絶縁がなされ、該ボルト50に触れても
感電することはない。なお、高圧ケーブル26とタップ
30との接続に際しては、予め取付穴28や補助通孔4
4の内部に絶縁グリス等を塗布しておくことが推奨され
る。
【0025】前記高圧ケーブル26が接続されない他の
(上から2番目を除く)タップ30と対応する補助通孔4
4には、図7に示す如く、夫々ボルト50がゴムワッシ
ャ54を介挿した状態で螺挿される。これにより、他の
補助通孔44における防水性を確保し得る。なお、他の
補助通孔44の内部にも絶縁グリス等を塗布しておくこ
とが推奨される。
【0026】また、トランスTrにおけるタップ電圧を
切換える必要のない部位の高圧ケーブル26と1次コイ
ル10との接続、および低圧ケーブル56と2次コイル
12との接続は、高圧ケーブル26(低圧ケーブル56)
の接続金具32を取付穴28の底部に当接する位置まで
挿入する。そして、固定手段42の絶縁棒52を補助通
孔44に挿通したもので、ボルト50をナット48に螺
挿することで、図9に示す如く、接続金具32はタップ
30に接触した状態で固定金具46との間で挟持されて
確実に位置決め固定される。
【0027】すなわち、高圧受変電用トランスTrで
は、高圧ケーブル26や低圧ケーブル56をコイル1
0,12と接続するタップ30を、絶縁モールド材14
の内部に配設し、該タップ30とケーブル26,56の
接続金具32とを絶縁モールド材14の内部で接触状態
で接続するよう構成したから、トランスTrの外部には
高圧の充電部は露出しない。しかも前述した如く、キュ
ービクルの内部には変流器CTや計器用変圧器PTに関
連する充電部も露出しないよう構成されているから、各
機器の清掃や保守点検作業に際して、作業者がキュービ
クルの内部に入って作業を行なっても感電するおそれは
全くない。また変流器CTや計器用変圧器PTをモール
ドすることにより、その耐久寿命を向上させることがで
きると共に、昆虫やねずみ等の感電による劣化や破損を
未然に防止することができる。
【0028】更に、トランスTrから外部のメータ等に
接続するケーブルも存在しないから、この部位での感電
事故を防止することができると共に、ケーブルの配線作
業を不要としてトランスTrを設置する際の作業性を向
上させることができる。また作業者が点検に際して誤っ
てケーブルを引掛けたり、ねずみ等が噛って破断するこ
ともなく、変流器CTおよび計器用変圧器PTでの測定
を常に支障なく行ない得る。なお、小さな電力で作動す
る発信装置22により変流器CTおよび計器用変圧器P
Tでの測定値を外部の受信装置24に出力して表示する
ようにしたから、変流器CTおよび計器用変圧器PTの
小型化を図ることができ、トランス全体の小型化および
低コスト化を図り得る。
【0029】更にまた、実施例のように発信装置22と
受信装置24との信号の授受を無線で行なうと共に、高
圧ケーブル26や低圧ケーブル56とコイル10,12
とを絶縁モールド材14の内部で接続するよう構成した
高圧受変電用トランスTrでは、キュービクルの内部に
配設することなく、図17に示すように地中に埋設する
ことが可能となる(図17では、2基の高圧受変電用ト
ランスTrを縦に重ねて接続したものを収納ボックス8
5に収納した状態で埋設したものを示す)。これによ
り、従来は高圧受変電用トランスTrを設置する場合に
は限ず必要であったキュービクルを省略することができ
ると共に、地上での据付け面積を全く無くすことが可能
となる。なお、高圧受変電用トランスTrを地中に埋設
する場合は、遮断器等の機器のみを外部の配電箱81に
収納すればよい。また図18に示すように、高圧受変電
用トランスTrを箱体82の内部に収納し、配電盤83
を箱体82の外部に掛けるようにし、この配電盤83に
設けた中継装置84を介してトランスTr内部の発信装
置22からの信号を、作業者の受信装置24に送信する
ようにすることもできる。この場合に、受信装置24で
は、電流値や電圧値がデジタル表示されるようにするこ
とが推奨される。更に、トランスTrを収納した収納ボ
ックス85に隣接して前記配電箱81を配設し、この配
電箱81に設けた中継装置84を介して受信装置24に
信号を送信するようにしてもよい。更にまた、図20に
示すように、2基の高圧受変電用トランスTrを縦に重
ねて接続したものの全体を、更に絶縁モールド材86で
一体的にモールドすることにより、略完全な絶縁がなさ
れる。なお絶縁モールド材86でモールドする場合は、
通風口(図示せず)を設けて内部の発熱を抑制することが
推奨される。
【0030】実施例では絶縁モールド材14の内部に1
基の発信装置22を配設する場合につき説明したが、複
数の発信装置22を配設し、使用中の発信装置22に故
障等が発生した場合には予備の発信装置22が作動する
構成を採用することができる。またトランスTrの1次
コイル10と2次コイル12とが実施例とは逆で、外側
に高圧の1次コイル10を配置した場合は、発信装置2
2を高耐圧絶縁材や磁気シールド材により囲繞すること
が推奨される。
【0031】更に、実施例ではタップ電圧を切換える部
位に4個のタップを配設した場合につき説明したが、4
個より少なくても、また多くてもよく、任意に数を設定
し得る。また固定金具を省略して、補助通孔に挿入した
絶縁棒を接続金具に直接当ててタップに接触させるよう
にしてもよい。更にまた、取付穴の内部に円筒状に形成
したタップを配設し、該タップの通孔内に接続金具を臨
ませた状態で、絶縁棒をタップに径方向から直接当接す
ることで変形させて該タップと接続金具とを接触状態で
保持する構成も採用し得る。なお、タップと接続金具と
を確実に接触状態に保持するために、タップの接続金具
との接触面に山型歯を並列に多数形成し、該山型歯を接
続金具に喰い込ませるようにしてもよい。
【0032】
【別実施例について】図13は、高圧ケーブルとタップ
との接続構造の別実施例を示すものであって、トランス
Trの絶縁モールド材14に、所要内径の有底穴70
が、図示上方に開放するよう穿設され、この有底穴70
に、絶縁材である例えばセラミックスを材質とする収納
ベース71が嵌挿されている。収納ベース71には、所
要内径の有底の取付穴71aが上方に開放するよう穿設
されると共に、その底部にタップ30が配設されてい
る。このタップ30は1次コイル10に接続され、高圧
ケーブル26の端部に取付けた接続金具72を該タップ
30に接続することで、高圧ケーブル26を1次コイル
10に電気的に接続されるよう構成してある。
【0033】前記高圧ケーブル26に取付けられる接続
金具72は、該ケーブル26にカシメ付けられる小径筒
部72aと、この小径筒部72aの開放端に形成されて
前記取付穴71aに挿入可能な大径の当接部72bとか
ら構成され、該接続金具72を取付穴71aに挿入した
際に、その当接部72bの開放端面が前記タップ30に
接触するようになっている(図14参照)。
【0034】前記収納ベース71および高圧ケーブル2
6には、該高圧ケーブル26の接続金具32をタップ3
0に接触状態で位置決め固定する固定手段79を構成す
る植込みボルト(植込み部材)73、絶縁パイプ74およ
び固定ボルト75が配設さている。すなわち、収納ベー
ス71の上部には、図13に示す如く、取付穴71aと
連通する雌ねじ孔73aを形成した植込みボルト73が
埋込まれて、その軸部を外方に所要長さだけ延出させて
いる。前記高圧ケーブル26には、絶縁材である例えば
セラミックスを材質とする絶縁パイプ74が嵌通され、
該絶縁パイプ74は、前記収納ベース71の取付穴71
aに挿通されると共に、前記接続金具72の当接部72
bの小径筒部72aから径方向突出する部位に軸方向か
ら当接し得るよう設定されている。また高圧ケーブル2
6には、絶縁パイプ74を挟んで接続金具72とは反対
側に、該ケーブル26の挿通を許容する通孔75aを形
成した固定ボルト75が嵌通されている。そして、接続
金具72および絶縁パイプ74を取付孔71aに挿入し
た状態で、固定ボルト75を植込みボルト73の雌ねじ
孔73aに螺挿することにより、図14に示す如く、絶
縁パイプ74を介して接続金具72が前記タップ30に
押付けられて接触した状態で位置決めされるようになっ
ている。
【0035】前記高圧ケーブル26には、固定ボルト7
5を挟んで絶縁パイプ74とは反対側に、該ケーブル2
6の挿通を許容する通孔38aを形成した袋ナット38
が嵌通される。また袋ナット38の内部には、高圧ケー
ブル26の挿通を許容する通孔40aを穿設したゴムパ
ッキン40が収容されるよう構成されている。すなわ
ち、前記固定ボルト75で接続金具72をタップ30に
接続固定した状態で、袋ナット38を前記植込みボルト
73の雄ねじ部73bに螺合することにより、ゴムパッ
キン40が圧縮変形して通孔40aに挿通されている高
圧ケーブル26および植込みボルト73の開放端に密着
する(図14参照)。これにより、収納ベース71の取付
穴71aと高圧ケーブル26との間を密封して外部から
の水の浸入を防止する。なお、取付穴71aの内部に絶
縁グリス等を塗布することにより、防水性を向上させる
ことができる。
【0036】図14において符号76は、高圧ケーブル
26の収納ベース71に対する固定部分を被覆するゴム
ブーツを示し、該ゴムブーツ76で絶縁を図るようにな
っている。なお、ゴムブーツ76は、固定バンド77に
より締付け固定される。
【0037】図13に示す別実施例に係る高圧ケーブル
の接続構造では、高圧ケーブル26に、袋ナット38、
ゴムパッキン40、固定ボルト75および絶縁パイプ7
4を、この順で端部側から嵌通した状態で、該ケーブル
26の端部に接続金具72をカシメ付けする。この高圧
ケーブル26を、前記収納ベース71の取付穴71aに
挿入すると共に、固定ボルト75を植込みボルト73の
雌ねじ孔73aに螺挿することで、図14に示すよう
に、前記絶縁パイプ74を介して接続金具72の当接部
72bは取付穴71aの底部に配設されているタップ3
0に接触した状態で位置決め固定される。
【0038】次に、前記袋ナット38を、前記植込みボ
ルト73の雄ねじ部73bに螺合することにより、前記
ゴムパッキン40が圧縮変形してその通孔40aに挿通
されている高圧ケーブル26および植込みボルト73の
開放端に密着する。これにより、収納ベース71の取付
穴71aと高圧ケーブル26との間が密封されて外部か
らの水の浸入を防止し得る。またゴムパッキン40の圧
縮変形によって、高圧ケーブル26の抜止めもなされ
る。なお、高圧ケーブル26とタップ30との接続に際
しては、予め取付穴71aの内部に絶縁グリス等を塗布
しておくことが推奨される。
【0039】ここで、別実施例に係る高圧ケーブルの接
続構造を、タップ電圧を切換える必要のあるトランスT
rに採用する場合は、絶縁モードル材14に複数の収納
ベース71を埋設し、各ベース71の底部に配設したタ
ップ30を、夫々1次コイル10の必要位置に接続す
る。このようにすれば、高圧ケーブル26の接続金具7
2を、任意の収納ベース71の取付穴71aに挿入して
対応のタップ30に接続させれば、タップ電圧が切換え
られる。この場合において、高圧ケーブル26が取付け
られない収納ベース71の植込みボルト73には、図1
5に示すように、通孔が形成されていないゴムパッキン
80を収容した同じく通孔が形成されていない袋ナット
78を螺合することにより、取付穴71aを密封するこ
とができる。
【0040】なお、前記別実施例では高圧ケーブル26
とタップ30とを接続する場合につき説明したが、低圧
ケーブル56を2次コイル12に接続されているタップ
30に接続する場合にも同様に用いられる。すなわち、
別実施例に係る接続構造においても、高圧ケーブル26
や低圧ケーブル56をコイル10,12と接続するタッ
プ30を、絶縁モールド材14の内部に配設し、該タッ
プ30とケーブル26,56の接続金具32とを絶縁モ
ールド材14の内部で接触状態で接続するよう構成した
から、トランスTrの外部には高圧の充電部は露出する
ことはなく、感電事故の発生や劣化等を未然に防止し得
る。
【0041】なお、別実施例では絶縁モールド材に埋設
した収納ベースにタップおよび植込みボルトを配設する
場合につき説明したが、収納ベースを省略してタップお
よび植込みボルトを絶縁モールド材に直に配設してもよ
い。また、固定ボルトと絶縁パイプとを一体に構成する
ことも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高圧
受変電用トランスによれば、トランスのコイル、変流器
および計器用変圧器を電気的にトランス内部で接続した
もとで、その周りに絶縁モールド材を充填して一体的に
ブロック化したトランスにおいて、絶縁モールド材の内
部に変流器および計器用変圧器と電気的に接続する発信
装置を配設し、該発信装置からトランスとは完全に独立
分離された受信装置に信号を出力して測定値等を表示す
るよう構成した。すなわち、トランスの外部には高圧の
充電部は露出しないので、当該トランスを例えばキュー
ビクルに収納した場合に、各機器の清掃や保守点検作業
に際して、作業者がキュービクルの内部に入って作業を
行なっても、該キュービクル内での感電事故の発生を有
効に防止することができ、清掃や保守点検作業を安全に
行ない得る。また、キュービクル内に進入した昆虫やね
ずみ等に起因する変流器および計器用変圧器の劣化およ
び破損の発生を未然に防止することができ、耐久寿命を
向上してランニングコストを低減することが可能とな
る。そしてこの場合には、変電設備のフリーメンテナン
スを達成し得る。更に、トランスの外部には各機器を接
続するケーブルは存在しないから、作業者が誤ってケー
ブルを破断させたりねずみ等が噛って破断させることで
測定に支障を来たすおそれは全くない。
【0043】またトランスのコイル、変流器および計器
用変圧器を一体化することにより、トランスを小型化し
て設置スペースを小さくすることができる利点もある。
更に、従って、変流器および計器用変圧器で検出した電
流値や電圧値をトランスから離れた場所で確認し得るよ
う構成したから、高圧受変電用トランスを例えば地中に
埋設することも可能であって、設置場所が限定されない
利点がある。これにより、従来は高圧受変電用トランス
を設置する場合には限ず必要であったキュービクルを省
略することができると共に、地上での据付け面積を全く
無くすことが可能となる。しかも設置現場においては、
変流器や計器用変圧器等の各種測定機器を接続する作業
は必要なく、高圧受変電用トランスに対して高圧ケーブ
ルや低圧ケーブルを接続する作業のみで足りるので、作
業性が向上して作業時間を短縮化することができると共
に設置コストを低減し得る効果を奏する。
【0044】更に、発信装置は絶縁モールド材に穿設し
た通風孔を挟んでトランスのコイルから離間した部位に
配設されるから、通風孔を流通する外部空気の空冷作用
によって発信装置は冷却され、トランスのコイルから発
生する熱の影響を低く抑えることができる。これによ
り、発信装置の機能低下を防止すると共に、使用寿命を
向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る高圧受変電用トランスを
示す概略斜視図である。
【図2】実施例に係る高圧受変電用トランスの概略構成
を示す要部断面図である。
【図3】実施例に係る高圧受変電用トランスの概略構成
を示す説明図である。
【図4】実施例に係る高圧受変電用トランスの一例とし
ての回路図である。
【図5】実施例に係る高圧受変電用トランスの計器用変
圧器を示す説明図である。
【図6】実施例に係る高圧ケーブルとタップとを接続前
の状態で示す説明側断面図である。
【図7】実施例に係る高圧ケーブルとタップとを接続後
の状態で示す説明側断面図である。
【図8】実施例に係る高圧ケーブルとタップとを接続後
の状態で示す説明平断面図である。
【図9】実施例に係るタップ電圧を切換える必要のない
高圧ケーブルまたは低圧ケーブルとタップとを接続後の
状態で示す説明側断面図である。
【図10】実施例に係る高圧受変電用トランスのバー部
材に対する変流器の配設例を示す説明図である。
【図11】実施例に係る高圧受変電用トランスのバー部
材に対する変流器の別の配設例を示す説明図である。
【図12】実施例に係る高圧受変電用トランスのバー部
材に対する変流器の更に別の配設例を示す説明図であ
る。
【図13】高圧ケーブルとタップとの接続構造の別実施
例を接続前の状態で示す説明側断面図である。
【図14】高圧ケーブルとタップとの接続構造の別実施
例を接続後の状態で示す説明側断面図である。
【図15】ケーブルが接続されない収納ベースの植込み
ボルトに通孔のない袋ナットを螺合した状態を示す説明
側断面図である。
【図16】実施例に係る高圧受変電用トランスの内部に
変流器や計器用変圧器および発信器を配設した状態を一
部破断して示す説明斜視図である。
【図17】実施例に係る高圧受変電用トランスを地中に
埋設した状態を示す説明図である。
【図18】実施例に係る高圧受変電用トランスを建物の
内部に収納した状態を示す説明図である。
【図19】実施例に係る高圧受変電用トランスを箱体の
内部に収納した状態を示す説明図である。
【図20】実施例に係る高圧受変電用トランスの全体を
更に絶縁モールド材によりモールドした状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
10 1次コイル 12 2次コイ
ル 14 絶縁モールド材 20 通風孔 22 発信装置 24 受信装置 Tr トランス CT 変流器 PT 計器用変圧器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランス(Tr)のコイル(10,12)に変流器
    (CT)および計器用変圧器(PT)を電気的に接続したもと
    で、前記トランス(Tr)のコイル(10,12)、変流器(CT)お
    よび計器用変圧器(PT)の周りに、エポキシやポリイミド
    等の合成樹脂やブチルゴム等の合成ゴムを材質とする絶
    縁モールド材(14)を充填して一体的にブロック化したト
    ランス(Tr)において、 前記絶縁モールド材(14)の内部に一体的に設けられ、前
    記変流器(CT)および計器用変圧器(PT)に電気的に接続す
    る無線式の発信装置(22)と、 前記ブロック化したトランス(Tr)とは独立分離され、前
    記発信装置(22)から出力される信号を受信するメータ等
    の無線式の受信装置(24)とを備え、 前記トランス(Tr)から離れた場所で、前記変流器(CT)や
    計器用変圧器(PT)で検出された電流値や電圧値を確認し
    得るよう構成したことを特徴とする高圧受変電用トラン
    ス。
  2. 【請求項2】 前記絶縁モールド材(14)には、前記トラ
    ンス(Tr)のコイル(10,12)から外側に離間する部位に、
    該コイル(10,12)の中心軸線と平行で外方に開放する通
    風孔(20)が形成され、この通風孔(20)を挟んでコイル(1
    0,12)とは反対側の絶縁モールド材(14)の内部に前記発
    信装置(24)が配設されている請求項1記載の高圧受変電
    用トランス。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007042800A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Toshiba Corp モールドコイルのタップ切換器
JP2014063944A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Toyota Motor Corp リアクトル
JP2019195236A (ja) * 2018-05-01 2019-11-07 河村電器産業株式会社 キュービクルシステム

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