JP2003156432A - 光導波路型バイオケミカルセンサ - Google Patents

光導波路型バイオケミカルセンサ

Info

Publication number
JP2003156432A
JP2003156432A JP2001358333A JP2001358333A JP2003156432A JP 2003156432 A JP2003156432 A JP 2003156432A JP 2001358333 A JP2001358333 A JP 2001358333A JP 2001358333 A JP2001358333 A JP 2001358333A JP 2003156432 A JP2003156432 A JP 2003156432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical waveguide
waveguide layer
biochemical sensor
film
functional film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001358333A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3586237B2 (ja
Inventor
Kenichi Uchiyama
兼一 内山
Hideo Eto
英雄 江藤
Ichiro Tono
一郎 東野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001358333A priority Critical patent/JP3586237B2/ja
Priority to US10/302,685 priority patent/US6903815B2/en
Publication of JP2003156432A publication Critical patent/JP2003156432A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3586237B2 publication Critical patent/JP3586237B2/ja
Priority to US11/052,731 priority patent/US7054514B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検体中の極微量の血液、体液等の生体分子を
高感度で分析することが可能な光導波路型バイオケミカ
ルセンサを提供する。 【解決手段】 基板と、前記基板表面に形成された第1
光導波路層と、前記第1光導波路層の両端表面にそれぞ
れ形成されたグレーティングと、前記グレーティングの
間に位置する前記第1光導波路層上に形成され、この第
1光導波路層より高屈折率を有する第2光導波路層と、
前記第2光導波路層上に形成された生体分子認識機能お
よび情報変換機能を有する機能膜とを具備し、電界が印
加されるメッシュ状導電性薄膜は、前記機能膜に対して
所望の間隔をあけて対向配置することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、バイオケミカルセ
ンサに関し、特に水溶液中および生物の生体分子の量、
性状を認識するためのバイオケミカルセンサに係わる。
【0002】
【従来技術】例えば特開平9−61346号公報には平
面光導波路型バイオケミカルセンサが開示されている。
このバイオケミカルセンサは、基板表面に光が入射、放
出される一対のグレーティングを形成し、これらグレー
ティング間に位置する前記基板表面に単一の光導波路層
を形成し、さらにこの光導波路層上に分子認識機能およ
び情報変換機能を有する膜を形成した構造を有する。
【0003】このような構造のバイオケミカルセンサに
おいて、検体中の血液等の生体分子を前記分子認識機能
および情報変換機能を有する膜に接触した状態でレーザ
光のような光を前記グレーティングを通して前記光導波
路層に入射させ、エバネッセント波を発生させ、前記光
導波路層上の膜による前記検体中の生体分子との反応に
起因する前記エバネット波の変化量を前記グレーティン
グから放出される光を受光する受光素子により検出して
前記検体中の生体分子を分析する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バイオケミカルセンサは光導波路層が単層で、ここで発
生するエバネッセント波の変化量に検出には感度的に限
界があり、また前記光導波路層上の膜構造から検体中の
極微量の生体分子の分析に不向きであるという問題があ
った。
【0005】本発明は、検体中の極微量の血液、体液等
の生体分子を高感度で分析することが可能な光導波路型
バイオケミカルセンサを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光導波路型
バイオケミカルセンサは、基板と、前記基板表面に形成
された第1光導波路層と、前記第1光導波路層の両端表
面にそれぞれ形成されたグレーティングと、前記グレー
ティングの間に位置する前記第1光導波路層上に形成さ
れ、この第1光導波路層より高屈折率を有する第2光導
波路層と、前記第2光導波路層上に形成された生体分子
認識機能および情報変換機能を有する機能膜とを具備
し、パルス状の電界が印加されるメッシュ状導電性薄膜
は、前記機能膜に対して所望の間隔をあけて対向配置さ
れることを特徴とするものである。
【0007】本発明に係る別の光導波路型バイオケミカ
ルセンサは、基板と、前記基板表面に形成された第1光
導波路層と、前記第1光導波路層の両端表面にそれぞれ
形成されたグレーティングと、前記グレーティングの間
に位置する前記第1光導波路層上に形成され、この第1
光導波路層より高屈折率を有する第2光導波路層と、前
記第2光導波路層上に形成された生体分子認識機能およ
び情報変換機能を有する機能膜とを具備し、前記第2光
導波路層は、導電性材料から作られると共にパルス状の
電界が印加されることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光導波路型バイオ
ケミカルセンサを図面を参照して詳細に説明する。
【0009】(第1実施形態)図1は、この第1実施形
態に用いられる光導波路型バイオケミカルセンサを示す
断面図である。
【0010】例えばガラスからなる基板1は、表面にこ
の基板1より高屈折率の第1光導波路層2が形成されて
いる。この第1光導波路層2は、例えばカリウム、ナト
リウム、銀等の高屈折率元素を前記ガラス成分とイオン
交換することにより形成される。2つのグレーティング
3は、この第1光導波路層2の両端部(両端部近傍)表
面にそれぞれ形成されている。これらのグレーティング
3は、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、ニオブ酸リチウ
ム、GaAsにより作られ、前記第1光導波路層2より
高い屈折率を有する。外周が傾斜した形状の第2光導波
路層4は、前記2つのグレーティング3の間に位置する
前記第1光導波路層2上に形成されている。この第2光
導波路層4は、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、ニオブ酸
リチウム、GaAsにより作られ、前記第1光導波路層
より高い屈折率を有する。
【0011】保護膜5は、前記グレーティング3を含む
前記第1光導波路層2上に形成され、かつ前記第2光導
波路層4上面に対応する部分に矩形状の開口部6が形成
されている。この保護膜5は、例えばフッ素樹脂のよう
な前記グレーティング3に比べて低屈折率を有する材料
から作られている。例えば黒色顔料から作られた迷光ト
ラッピング層7は、保護膜5の表面(前記開口部6の内
面を除く)に形成されている。
【0012】なお、前記基板1の屈折率をη1、第1光
導波路層2の屈折率をη2、グレーティング3の屈折率
をη3、第2光導波路層4の屈折率をη4および保護膜5
の屈折率をη5、とすると、それらの屈折率の大小関係
は、η4≧η3>η2>η1>η5となる。
【0013】生体分子認識機能および情報変換機能を有
する機能膜8は、前記開口部6から露出した第2光導波
路層4表面部分に形成されている。例えばポリカーボネ
ートから作られる多孔質膜9は、前記開口部6から露出
した前記機能膜8上に形成されている。
【0014】パルス状の電界が印加されるメッシュ状導
電性薄膜10は、前記多孔質膜9に直接接触するか、ま
たは所望の間隔をあけて対向配置されている。このメッ
シュ状導電性薄膜10は、例えばチタンのスパッタ膜、
チタン薄板(エッチングプレート)等から作られる。
【0015】次に、前述した光導波路型バイオケミカル
センサを製造方法の一例を図2、図3を参照して説明す
る。
【0016】まず、図2の(a)に示すように例えばホ
ウケイ酸ガラスからなる基板1の表面を例えば380〜
400℃の溶融硝酸カリウム、溶融硝酸ナトリウムのよ
うなイオン交換溶液に浸漬してカリウム、ナトリウム等
の高屈折率元素をイオン交換することにより第1光導波
路層2を形成した後、この第1光導波路層2上に例えば
酸化チタン、酸化亜鉛、ニオブ酸リチウム、GaAsの
ような第1光導波路層より屈折率の高い材料の層11を
例えばCVD法等により形成する。
【0017】次いで、図2の(b)に示すように前記層
11をフォトエッチング技術でパターニングすることに
より前記第1光導波路層2の中央付近に外周が傾斜した
形状の第2光導波路層4を形成するとともに、前記第1
光導波路層2上に2つのグレーティング形成層12を第
2光導波路層4の両側に隣接するように形成する。つづ
いて、これらグレーティング形成層12をフォトエッチ
ング技術でパターニングすることにより図2の(C)に
示すように前記第1光導波路層2の両端付近上に2つの
グレーティング3を形成する。
【0018】次いで、前記グレーティング3および第2
光導波路層4を含む第1光導波路層2上に例えば感光性
フッ素系樹脂のような前記グレーティング3に比べて低
屈折率を有する材料の被膜を塗布した後、露光、現像処
理を施すことにより図2の(d)に示すように前記第2
光導波路層4の表面に対応する箇所に矩形状の開口部6
を有する感光性フッ素系樹脂からなる保護膜5を形成す
る。つづいて、図3の(e)に示すように保護膜5の表
面(前記開口部6の内面を除く)に例えば顔料、色素入
り樹脂からなる迷光トラッピング層7をCVD法、スピ
ンコート法、真空蒸着法により形成する。
【0019】次いで、図3の(f)に示すように前記保
護膜5の開口部6から露出した前記第2光導波路層4表
面部分に生体分子認識機能および情報変換機能を有する
機能膜8を形成する。つづいて、図3の(g)に示すよ
うに前記保護膜5の開口部6から露出した前記機能膜8
上に例えばゲルから作られる多孔質膜9を形成する。こ
の後、パルス状の電界が印加されるメッシュ状導電性薄
膜10を前記多孔質膜9に直接接触するか、または所望
の間隔をあけて対向配置することにより前述した図1に
示す光導波路型バイオケミカルセンサを製造する。
【0020】前述した図1に示す光導波路型バイオケミ
カルセンサの作用を説明する。
【0021】バイオケミカルセンサの生体分子認識機能
および情報変換機能を有する機能膜8に設けられた多孔
質膜9側に生体分子を含む検体を接触させ、この多孔質
膜9の前方に配置されたメッシュ状導電性薄膜10に外
部から所望のパルス状電界を印加すると、前記検体中の
生体分子が前記多孔質膜9を通して前記機能膜8に効率
よく抽出される、いわゆる微浸襲作用がなされる。この
生体分子は、前記機能膜8との間でバイオケミカル反応
がなされる。このような状態で、図1に示すように光源
21(例えば波長650nmの半導体レーザ)および受
光素子のような検出器22をそれぞれバイオケミカルセ
ンサの基板1の裏面左側および右側に配置し、前記光源
21からレーザ光を偏光フィルタ23を通して前記バイ
オケミカルセンサの基板1裏面側に入射すると、そのレ
ーザ光は基板1を通してグレーティング3と第1光導波
路層2の界面で屈折されてその第1光導波路層2を伝播
される。第1光導波路層2を伝播されるレーザ光は、こ
の第1光導波路層2より高屈折率の第2光導波路層4と
の界面で2つのモード(Tモード、TEモード)に分割
され、各光導波路層2,4を伝播する。このとき、生体
分子認識機能および情報変換機能を有する機能膜8にお
ける前記検体中の生体分子のバイオケミカル反応に基づ
く変化(例えば吸光度変化)によりこの機能膜8直下の
第2光導波路層4を伝播する光の強度が変化する。この
ように第1、第2の光導波路層2,4を伝播した光は、
検出器22側端付近においてそれら光導波路層2,4の
界面で再び結合、干渉するため、前記第2光導波路層4
を伝播する光の強度変化を増幅できる。その結果、前記
機能膜8における検体中の生体分子のバイオケミカル反
応に基づく第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化
も偏光フィルタ24を通して前記検出器22で検出する
ことが可能になる。
【0022】したがって、図1に示す構造の第1実施形
態の光導波路型バイオケミカルセンサによれば、生体分
子認識機能および情報変換機能を有する機能膜8の前方
にメッシュ状導電性薄膜10を配置し、この導電性薄膜
10に外部から所望のパルス状電界を印加することによ
り検体中の生体分子を前記機能膜8に効率よく抽出す
る、いわゆる微浸襲作用を図ることができ、かつ光導波
路を第1、第2の光導波路層2,4により構成して前記
機能膜8における検体中の生体分子のバイオケミカル反
応に基づく第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化
もそれらの層2,4界面での検出できるため、前記検体
中の極微量の生体分子を高感度で分析することができ
る。
【0023】また、図1に示すようにグレーティング3
を含む前記第1光導波路層2上に保護膜5を形成するこ
とによって、前記第1光導波路層2およびグレーティン
グ3を外部圧力が直接加わるのを防止できる。このた
め、前記第1光導波路層2およびグレーティング3に外
部圧力が直接加わることに伴うそれら部材の屈折率変化
によって、その第1光導波路層2を伝播する光が外部に
漏れるのを防止できる。しかも、保護膜5を前記第1光
導波路層2に比べて低屈折率材料で形成することによっ
て、その第1光導波路層2を伝播する光を第1光導波路
層2と保護膜5との界面で効果的に反射させて第1光導
波路層2内に封じ込めることができるため、前記第1光
導波路層2から光が外部に漏れるのを防止できる。その
結果、検体中の極微量の生体分子をより高感度で分析す
ることが可能になる。
【0024】さらに、迷光トラッピング層7を前記保護
膜5の表面(開口部6の内面を除く)に形成することに
よって、第1光導波路層2を伝播する光が前記保護膜5
との界面から保護膜5側に漏れた場合、その漏光を迷光
トラッピング層7でトラップすることができる。
【0025】すなわち、第1光導波路層2を伝播する光
が前記保護膜5との界面から保護膜5側に漏れると、前
記保護膜5表面と外界(空気)との屈折率の差により前
記漏光は保護膜5表面で全反射して第2光導波路層4に
迷光として入射されるため、前述した検体中の生体分子
の検出感度を低下させる。これに対し、前記迷光トラッ
ピング層7を前記保護膜5の表面に形成することによっ
て、前記漏光が保護膜5表面で全反射することなくトラ
ッピング層7でトラップできるため、その漏光が第2光
導波路層4に迷光として入射するのを防止でき、検体中
の生体分子をより高感度で分析することが可能になる。
【0026】さらに、生体分子認識機能および情報変換
機能を有する機能膜8を多孔質膜9で覆うことによっ
て、前記機能膜8に対する検体中の不純物の影響、つま
り機能膜8における検体中の生体分子のバイオケミカル
反応に基づく変化によりこの機能膜8直下の第2光導波
路層4を伝播する光の強度変化に対して作用する外乱を
低減でき、検体中の極微量の生体分子をより一層高感度
で分析することが可能になる。
【0027】なお、前述した第1実施形態では単一の機
能膜を用いたが、図4に示すように第2光導波路層4上
に形成された情報変換機能を有する第1機能膜81とこ
の第1機能膜81上に形成された生体分子認識機能を有
する第2機能膜82とに分割して構成してもよい。
【0028】また、前述した第1実施形態ではパルス状
の電界を印加しているが、このパルス状電界に代えて、
直流電流を印加することも可能である。
【0029】(第2実施形態)図5は、この第2実施形
態に用いられる光導波路型バイオケミカルセンサを示す
断面図である。なお、図5において前述した第1実施形
態で説明した図1と同様な部材は同符号を付して説明を
省略する。
【0030】図5に示す光導波路型バイオケミカルセン
サは、2つのグレーティング3の間に位置する第1光導
波路層2上にこの第1光導波路層2より高屈折率の導電
性材料、例えば酸化錫(SnO2)、インジウム錫酸化
物(ITO)から作られる第2光導波路層13を形成
し、かつこの第2光導波路層13に所望のパルス状の電
界を印加する構造を有する。ただし、パルス状電界に代
えて、直流電流を印加することも可能である。
【0031】このような構成の光導波路型バイオケミカ
ルセンサにおいて、その生体分子認識機能および情報変
換機能を有する機能膜8に設けられた多孔質膜9側に生
体分子を含む検体を接触させ、この多孔質膜9の後方に
配置された導電性材料から作られる第2光導波路層13
に外部から所望のパルス状電界を印加すると、前記検体
中の生体分子が前記多孔質膜9を通して前記機能膜8に
効率よく抽出される、いわゆる微浸襲作用がなされる。
この生体分子は、前記機能膜8との間でバイオケミカル
反応がなされる。このような状態で、図5に示すように
光源21(例えば波長650nmの半導体レーザ)およ
び受光素子のような検出器22をそれぞれバイオケミカ
ルセンサの基板1の裏面左側および右側に配置し、前記
光源21からレーザ光を偏光フィルタ23を通して前記
バイオケミカルセンサの基板1裏面側に入射すると、そ
のレーザ光は基板1を通してグレーティング3と第1光
導波路層2の界面で屈折されてその第1光導波路層2を
伝播される。第1光導波路層2を伝播されるレーザ光
は、この第1光導波路層2より高屈折率の第2光導波路
層13との界面で2つのモード(Tモード、TEモー
ド)に分割され、各光導波路層2,4を伝播する。この
とき、生体分子認識機能および情報変換機能を有する機
能膜8における前記検体中の生体分子のバイオケミカル
反応に基づく変化(例えば吸光度変化)によりこの機能
膜8直下の第2光導波路層4を伝播する光の強度が変化
する。このように第1、第2の光導波路層2,13を伝
播した光は、検出器22側端付近においてそれら光導波
路層2,13の界面で再び結合、干渉するため、前記第
2光導波路層4を伝播する光の強度変化を増幅できる。
その結果、前記機能膜8における検体中の生体分子のバ
イオケミカル反応に基づく第2光導波路層13を伝播す
る光の極微な変化も偏光フィルタ24を通して前記検出
器22で検出することが可能になる。
【0032】したがって、図5に示す構造の第2実施形
態の光導波路型バイオケミカルセンサによれば、生体分
子認識機能および情報変換機能を有する機能膜8の後方
に位置する第2光導波路層13を導電性材料から作り、
この第2光導波路膜13に外部から所望のパルス状電界
を印加することにより検体中の生体分子を前記機能膜8
に効率よく抽出する、いわゆる微浸襲作用を図ることが
でき、かつ光導波路を第1、第2の光導波路層2,13
により構成して前記機能膜8における検体中の生体分子
のバイオケミカル反応に基づく第2光導波路層13を伝
播する光の極微な変化もそれらの層2,13界面での検
出できるため、前記検体中の生体分子が極微量であって
も、その量を高精度で測定することができる。
【0033】また、図5に示す光導波路型バイオケミカ
ルセンサは第1光導波路層2上にこの第1光導波路層2
に比べて低屈折率の保護膜5を形成したり、前記保護膜
5の表面に迷光トラッピング層7を形成したり、あるい
は生体分子認識機能および情報変換機能を有する機能膜
8を多孔質膜9で覆ったりすることによって、前述した
第1実施形態と同様な効果を発現することができる。
【0034】なお、前述した第2実施形態では単一の機
能膜を用いたが、図6に示すように第2光導波路層13
上に形成された情報変換機能を有する第1機能膜81
この第1機能膜81上に形成された生体分子認識機能を
有する第2機能膜82とに分割して構成してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、検
体中の極微量の血液、体液等の生体分子を高感度で分析
することが可能な光導波路型バイオケミカルセンサを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に用いられる光導波路型
バイオケミカルセンサを示す断面図。
【図2】図1の光導波路型バイオケミカルセンサの製造
工程を示す断面図。
【図3】図1の光導波路型バイオケミカルセンサの製造
工程を示す断面図。
【図4】本発明の第1実施形態に用いられる光導波路型
バイオケミカルセンサの他の形態を示す断面図。
【図5】本発明の第2実施形態に用いられる光導波路型
バイオケミカルセンサを示す断面図。
【図6】本発明の第2実施形態に用いられる光導波路型
バイオケミカルセンサの他の形態を示す断面図。
【符号の説明】
1…基板、 2…第1光導波路層、 3…グレーティング、 4,13…第2光導波路層、 5…保護膜、 7…迷光トラッピング層、 8,81,82…機能膜、 9…多孔質膜、 10…メッシュ状導電性薄膜、 21…光源、 22…検出器、 23,24…偏光フィルタ。
フロントページの続き (72)発明者 東野 一郎 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内 Fターム(参考) 2G059 AA01 BB12 CC16 DD04 DD15 EE01 EE02 GG01 GG04 HH02 HH06 JJ05 JJ17 JJ19 KK01 PP10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 前記基板表面に形成された第1光導波路層と、 前記第1光導波路層の両端部表面にそれぞれ形成された
    グレーティングと、 前記グレーティングの間に位置する前記第1光導波路層
    上に形成され、この第1光導波路層より高屈折率を有す
    る第2光導波路層と、 前記第2光導波路層上に形成された生体分子認識機能お
    よび情報変換機能を有する機能膜とを具備し、 電界が印加されるメッシュ状導電性薄膜は、前記機能膜
    に対して所望の間隔をあけて対向配置されることを特徴
    とする光導波路型バイオケミカルセンサ。
  2. 【請求項2】 基板と、 前記基板表面に形成された第1光導波路層と、 前記第1光導波路層の両端部表面にそれぞれ形成された
    グレーティングと、 前記グレーティングの間に位置する前記第1光導波路層
    上に形成され、この第1光導波路層より高屈折率を有す
    る第2光導波路層と、 前記第2光導波路層上に形成された生体分子認識機能お
    よび情報変換機能を有する機能膜とを具備し、 前記第2光導波路層は、導電性材料から作られると共に
    電界が印加されることを特徴とする光導波路型バイオケ
    ミカルセンサ。
  3. 【請求項3】 前記第1光導波路層に比べて低屈折率を
    有する保護膜は、さらに前記グレーティングを含む前記
    第1光導波路層上に前記機能膜が露出するように形成さ
    れることを特徴とする請求項1または2記載の光導波路
    型バイオケミカルセンサ。
  4. 【請求項4】 迷光トラッピング層は、さらに前記保護
    膜上に形成されることを特徴とする請求項3記載の光導
    波路型バイオケミカルセンサ。
  5. 【請求項5】 多孔質膜は、さらに前記機能膜上に形成
    されることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載
    の光導波路型バイオケミカルセンサ。
JP2001358333A 2001-11-22 2001-11-22 光導波路型バイオケミカルセンサ Expired - Fee Related JP3586237B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358333A JP3586237B2 (ja) 2001-11-22 2001-11-22 光導波路型バイオケミカルセンサ
US10/302,685 US6903815B2 (en) 2001-11-22 2002-11-22 Optical waveguide sensor, device, system and method for glucose measurement
US11/052,731 US7054514B2 (en) 2001-11-22 2005-02-07 Optical waveguide sensor, device, system and method for glucose measurement

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358333A JP3586237B2 (ja) 2001-11-22 2001-11-22 光導波路型バイオケミカルセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003156432A true JP2003156432A (ja) 2003-05-30
JP3586237B2 JP3586237B2 (ja) 2004-11-10

Family

ID=19169528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001358333A Expired - Fee Related JP3586237B2 (ja) 2001-11-22 2001-11-22 光導波路型バイオケミカルセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3586237B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004247458A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受発光装置およびその製造方法
KR100770833B1 (ko) * 2006-03-09 2007-10-26 삼성전자주식회사 광센서 모듈
WO2011111472A1 (ja) * 2010-03-08 2011-09-15 コニカミノルタホールディングス株式会社 表面プラズモン増強蛍光測定装置及びチップ構造体
JP2020509385A (ja) * 2017-03-01 2020-03-26 ラジオメーター・メディカル・アー・ペー・エス ナノサイズのフィルタを伴う平面状導波路デバイス

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5268981B2 (ja) * 2010-03-24 2013-08-21 株式会社東芝 光学式センサ

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0272873A (ja) * 1988-02-04 1990-03-13 Otsuka Shokuhin Kogyo Kk ヌクレオシドオキシダーゼ及びこれを利用した分析法
JPH05142142A (ja) * 1991-11-18 1993-06-08 Hitachi Ltd 分光光度計
JPH05332937A (ja) * 1992-05-27 1993-12-17 Olympus Optical Co Ltd オプティカルイオンセンサー
JPH06167443A (ja) * 1992-10-23 1994-06-14 Olympus Optical Co Ltd 表面プラズモン共鳴を利用した測定装置
JPH0961346A (ja) * 1995-08-25 1997-03-07 Nec Corp 平面光導波路型バイオケミカルセンサ
JPH11271217A (ja) * 1998-03-20 1999-10-05 Hoechst Reseach & Technology Kk 光学的センサ
WO2000019203A1 (en) * 1998-09-26 2000-04-06 The Secretary Of State For Defence Diagnostic method
JP2000146836A (ja) * 1998-11-12 2000-05-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> エバネセント波の透過現象を利用する屈折率測定法およびその測定装置
JP2001183292A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Toto Ltd 表面プラズモン共鳴を利用したセンサ素子、およびその製造方法
JP2001194298A (ja) * 1999-10-28 2001-07-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 表面プラズモン共鳴酵素センサーおよび表面プラズモン共鳴の測定方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0272873A (ja) * 1988-02-04 1990-03-13 Otsuka Shokuhin Kogyo Kk ヌクレオシドオキシダーゼ及びこれを利用した分析法
JPH05142142A (ja) * 1991-11-18 1993-06-08 Hitachi Ltd 分光光度計
JPH05332937A (ja) * 1992-05-27 1993-12-17 Olympus Optical Co Ltd オプティカルイオンセンサー
JPH06167443A (ja) * 1992-10-23 1994-06-14 Olympus Optical Co Ltd 表面プラズモン共鳴を利用した測定装置
JPH0961346A (ja) * 1995-08-25 1997-03-07 Nec Corp 平面光導波路型バイオケミカルセンサ
JPH11271217A (ja) * 1998-03-20 1999-10-05 Hoechst Reseach & Technology Kk 光学的センサ
WO2000019203A1 (en) * 1998-09-26 2000-04-06 The Secretary Of State For Defence Diagnostic method
JP2000146836A (ja) * 1998-11-12 2000-05-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> エバネセント波の透過現象を利用する屈折率測定法およびその測定装置
JP2001194298A (ja) * 1999-10-28 2001-07-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 表面プラズモン共鳴酵素センサーおよび表面プラズモン共鳴の測定方法
JP2001183292A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Toto Ltd 表面プラズモン共鳴を利用したセンサ素子、およびその製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004247458A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受発光装置およびその製造方法
KR100770833B1 (ko) * 2006-03-09 2007-10-26 삼성전자주식회사 광센서 모듈
WO2011111472A1 (ja) * 2010-03-08 2011-09-15 コニカミノルタホールディングス株式会社 表面プラズモン増強蛍光測定装置及びチップ構造体
JPWO2011111472A1 (ja) * 2010-03-08 2013-06-27 コニカミノルタ株式会社 表面プラズモン増強蛍光測定装置及びチップ構造体
JP2020509385A (ja) * 2017-03-01 2020-03-26 ラジオメーター・メディカル・アー・ペー・エス ナノサイズのフィルタを伴う平面状導波路デバイス
US11255780B2 (en) 2017-03-01 2022-02-22 Radiometer Medical Aps Planar waveguide device with nano-sized filter

Also Published As

Publication number Publication date
JP3586237B2 (ja) 2004-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0570445B1 (en) Analytical device
US6406777B1 (en) Metal and glass structure for use in surface enhanced Raman spectroscopy and method for fabricating same
EP0517777B1 (en) Sample cell for use in chemical or biochemical assays
JPH09218149A (ja) 検出計セルおよび光学測定装置
Bradshaw et al. Planar integrated optical waveguide spectroscopy
JP2007501432A (ja) 回折格子結合導波路の感度向上のための基板屈折率変更
JPWO2005078415A1 (ja) 表面プラズモン共鳴センサー
CN103376244A (zh) 表面等离子体共振芯片及应用该芯片的传感器
US20140017126A1 (en) Spr sensor cell and spr sensor
US20130259418A1 (en) Spr sensor cell and spr sensor
WO2013129378A1 (ja) Sprセンサセルおよびsprセンサ
US20190361015A1 (en) Electrically-Modulated Biosensors Using Electro-Active Waveguides
Khodami et al. Fabrication of Bloch long range surface plasmon waveguides integrating counter electrodes and microfluidic channels for multimodal biosensing
Matias et al. Lossy mode resonance based sensors in planar configuration: a review
JP2006329680A (ja) 光センサヘッド
JP3586237B2 (ja) 光導波路型バイオケミカルセンサ
WO2013179900A1 (ja) Sprセンサセルおよびsprセンサ
JP3682270B2 (ja) 光導波路型グルコースセンサ
JP2007024870A (ja) センサ、センシング装置、及びセンシング方法
JP3836394B2 (ja) 光導波路型免疫センサ及び光導波路型免疫測定方法
JP2004184381A (ja) 光導波路型表面プラズモン共鳴センサおよび光導波路型表面プラズモン共鳴装置
US20140132959A1 (en) Spr sensor cell and spr sensor
JP2005037403A (ja) 光導波路型グルコースセンサ
JP2004212188A (ja) 光導波路型グルコースセンサ及び発色試薬膜固定化方法
JP5777277B2 (ja) 光導波路型バイオケミカルセンサチップ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070813

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees