JPH05332937A - オプティカルイオンセンサー - Google Patents

オプティカルイオンセンサー

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JPH05332937A
JPH05332937A JP13531992A JP13531992A JPH05332937A JP H05332937 A JPH05332937 A JP H05332937A JP 13531992 A JP13531992 A JP 13531992A JP 13531992 A JP13531992 A JP 13531992A JP H05332937 A JPH05332937 A JP H05332937A
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Japan
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film
substance
optical
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Withdrawn
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JP13531992A
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English (en)
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Etsuo Shinohara
悦夫 篠原
Seiji Kondo
聖二 近藤
Nobuyoshi Tajima
信芳 田島
Kiyozo Koshiishi
喜代三 越石
Masatsugu Shimomura
政嗣 下村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感度低下の原因となるノイズ等の影響を少なく
抑制できる条件を特定し、その条件においてLB膜を形
成することにより、センサーの機能を有効に発揮させる
ことができるオプティカルイオンセンサーを提供するこ
と。 【構成】ラングミュアー・ブロジェット法に従い、膜電
位感受性色素および特定物質認識機能を有する物質を含
有した両親媒性物質を水面上に展開し、形成された単分
子膜を圧縮した後に基板に累積して形成されるオプティ
カルイオンセンサーにおいて、累積時の表面圧を相転移
前の表面圧として累積した膜からなるオプティカルイオ
ンセンサー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料中の特定成分を測
定するための光センサーに関する。特に、電位感受性色
素を超薄膜のLB膜内に固定した光センサーと、これを
用いた測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LB膜(ラングミュア・ブロジェ
ット膜)の製作技術が発展し、これによって種々の薄膜
設計が可能となってきている。LB膜の作製技術につい
ては、岡田正和他編「分子設計技術(サイエンスホーラ
ム社刊)89〜101頁に詳細に説明されている。
【0003】本発明者は先に、LB法を用いて、イオン
性の両親媒性化合物および反対荷電のイオン性基を有す
る高分子からなるイオンコンプレックス物質と、膜電位
感受性色素と、特定物質選択機能分子とによって薄膜を
形成し、この薄膜を光ファイバー又はガラス基板等に累
積したオプティカルイオンセンサーを提案した(特願平
1−259611号)。
【0004】他方、ボルフバイス等は両親媒性物質とし
てアラキン酸等を用い、同様のオプティカルイオンセン
サーの研究を進めている(O.S.Wolfbeis,
etal.,Aralytica Chinica A
cta,198(1987)1−12)。
【0005】又、本件の発明者は、先LB膜評価装置を
開発し(特願平02−233112)、これを用いて水
面上に形成した単分子膜を直接その場で観察し、膜の特
性評価を行なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、両親媒性物質に機能性物質を含有させたLB膜を用
いたセンサーの研究を進めてみると、未だ次のような問
題が残されていることが判明した。
【0007】第一に、単に上記のLB膜を圧縮し、累積
しただけでは、機能性物質本来の機能を有効に発揮させ
ることが困難なことである。そのため、これをセンサー
として用いた場合に、特定物質の濃度変化に対して、膜
電位感受性色素による蛍光強度変化が小さかったり、選
択性が良くないなどの問題が生じる。
【0008】第二に、LB膜は分子が高度に配向制御さ
れた膜であるため、機能性物質が特定物質を取り込んだ
り反応を起こした時に膜の乱れが生じることである。こ
の乱れがノイズとなり、感度の低下を生じるものと思わ
れる。
【0009】さらに第三の問題は、このような機能性L
B膜をセンサーとして用いた場合、サンプル溶液自体が
光学的測定に影響を及ぼすことである。例えば、本発明
のオプティカルセンサーを用いて血液等の測定を行なう
と、血中の種々の成分による吸光および蛍光がノイズの
原因となり、精度の高い測定を行なうことができない。
【0010】従って、本発明の第一の課題は、上記のよ
うな影響を少なく抑制できる条件を特定し、その条件に
おいてLB膜を形成することにより、センサーの機能を
有効に発揮させることである。さらに、本発明の第二の
課題は、血中成分などのようなサンプル中の成分による
影響を少なく抑制できる測定方法を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記第一の課
題は、ラングミュアー・ブロジェット法に従い、膜電位
感受性色素および特定物質認識機能を有する物質を含有
した両親媒性物質を水面上に展開し、形成された単分子
膜を圧縮した後に基板に累積して形成されるオプティカ
ルイオンセンサーにおいて、累積時の表面圧を相転移前
の表面圧として累積した膜からなるオプティカルイオン
センサー(第一発明)によって達成される。
【0012】また、上記第二の課題は、膜電位感受性色
素および特定物質認識能を有する物質を含有した両親媒
性物質からなるLB膜をガラス基板の片側に形成し、光
学的測定を行なう際には、入射光を前記ガラス基板のL
B膜を形成しない側から入射すると共に、前記LB膜と
ガラス基板との界面で全反射を起こすように入射角を設
定して光学的変化を測定することを特徴とする測定法
(第二発明)によって達成される。以下、本発明を詳細
に説明する。
【0013】第一発明は、後述の実施例に示すように、
ラングミュアー・ブロジェット法に従って形成された単
分子膜を圧縮し、これを基板に累積して構成されたオプ
ティカルイオンセンサーにおいては、累積時の表面圧を
相転移後の圧力とするか、或いは相転移前の圧力とする
かによって、オプティカルイオンセンサーとしての特性
が著しく異なるという新規な知見に基づいている。
【0014】この知見を得るために行った実験において
は、まず、下水相に種々の濃度の特定物質を含有させ、
その水面上に膜電位感受性色素および機能性物質を含有
した両親媒性物質を展開する。ここで形成された単分子
膜について、π−A曲線およびモルフォロジー観察を行
なって最適条件を求めた後、その条件でガラス基板にL
B膜を構成し、オプティカルイオンセンサーとしての特
性を調べた。
【0015】π−A曲線の測定およびLB膜の製作に
は、市販のLB膜製作装置(USIシステム社製 FS
D50)を用いた。モルフォロジー観察には、本発明者
が特願平2−233112で提案した、水面上単分子膜
のその場観察装置を用いた。
【0016】又、オプティカルイオンセンサーとしての
特性の測定は、図1に示すように、蛍光光度計に自作の
フローセルをセットした測定装置を用い、サンプルをフ
ローセルに連続的に供給して行なった。同図において、
10はフローセル、11はガラス基板、12はLB膜で
ある。
【0017】上記実験の結果、相転移前の圧力にて累積
したLB膜を用いることにより、特定物質イオンの濃度
に対する蛍光強度の変化が大きく、また他のイオンの影
響も受けずに、精度の高い測定を行なえることが確認さ
れた。次に、第二の発明に係る測定法について説明す
る。
【0018】光を高屈折の媒質から低屈折率の媒性に入
射すると、ある角度以上では全反射する。このような条
件においても、低屈折率媒質側にはエバネッセント波と
呼ばれる光のしみだしが起きている。エバネッセント波
のしみだしは高々1波長分に過ぎないため、このエバネ
ッセント波を用いることによって、低屈折媒質の光学的
変化を高屈折媒質側の極く近傍のみに限定してとらえる
ことができる。
【0019】第二発明においては、高屈折媒質がガラス
プレート、低屈折媒質が機能性LB膜で構成される。L
B膜は、単分子の厚みの膜を積層して成膜されるため、
オングストロームオーダーでの膜厚制御が可能であり、
エバネッセント波を効率よく利用することができる。ま
た、このLB膜を介してサンプル液と接触する際におい
ても、エバネッセント波の強度は反射面から指数関数的
に減衰するため、サンプル液による光学的影響は非常に
小さい。従って、本方法を用いることにより、血液等の
測定を行なう場合にも、血液等による光学的影響を最小
限に抑えた測定が可能となる。
【0020】
【実施例】まず、第一発明の実施例について述べる。 実施例1:(π−A曲線及びモルフォロジー観察)
【0021】両親媒性物質であるジドデシルリン酸中
に、膜電位感受性色素としてオクタデシルローダミンB
を2mol%と、機能性物質としてバリノマイシンを1
0mol%含むクロロホルム溶液を調製した。この溶液
を種々の塩を含む水面上に展開し、形成された単分子膜
について、そのπ−A曲線およびモルフォロジー観察を
行なった。ここで用いた色素は、膜電位に応じて蛍光強
度が変化する性質を有する。また、バリノマイシンは、
+ イオンを選択的に補足する機能を有している。
【0022】次に、ジドデシルリン酸中にオクタデシル
ローダミンBを2mol%含み、かつバリノマイシンは
含まないクロロホルム溶液を調製した。この溶液を用い
て上記と同様の実験を行ない、両者を比較した。
【0023】機能性物質のバリノマイシンを含む膜につ
いて、下水相の塩をNaClまたはKClとし、種々の
濃度でπ−A曲線を測定した結果を図2に示す。この結
果は、NaClとKClで明らかにπ−A曲線が異るこ
とを示している。また、バリノマイシンがK+ イオンに
対して選択的に機能していることを示唆している。一
方、バリノマイシンを含まない膜においては、NaCl
とKClでその変化の傾向に違いは認められない(図
3)。
【0024】モルフォロジー観察においては、バリノマ
イシンを含まない場合(図4,図5)、並びにバリノマ
イシンを含んでもNaCl上での変化(図6)では同様
の傾向を示す。しかし、バリノマイシンを含んだ膜のK
Cl上(図7)では、特に10-2Mの濃度において顕著
に見られるように、他の場合とは異なっている。即ち、
他の場合はデントライトを形成しているのに対して、こ
の場合には形状も円形へと変化していることがわかる。
よって、この膜は機能性膜として働らいていることがわ
かった。
【0025】しかし、このモルフォロジー観察結果から
も容易に推察できるように、膜電位感受性色素の蛍光強
度は、膜電位以外の要素、すなわち、モルフォロジーの
変化によっても蛍光強度が変化しうる可能性を示してい
る。又、膜のイオン取込による膨張、収縮に伴う膜の乱
れや色素濃度変化等にも考慮する必要がある。そこで、
上述の実験結果を基に次の実験を行なった。 実施例2:(相転移後の圧力にて累積したLB膜を用い
たオプティカルイオンセンサー) 実施例1で述べた材料を用い、次のようにしてオプティ
カルセンサーへの応用を試みた。
【0026】まず、図8のπ−A曲線における相転移点
以上の圧力(純水上で25mN)で、LB膜を4層累積
した。次に、この基板を図1に示した蛍光光度計にセッ
トし、蛍光強度の変化を測定した。その結果、図9に示
すように、K+ イオン濃度に対する蛍光強度の変化は小
さく、良好な感度は得られなかった。 実施例3:(相転移前の圧力にて累積したLB膜を用い
たオプティカルイオンセンサー) 実施例2の場合と同様にして、実施例1で述べた材料を
用い、そのオプティカルセンサーへの応用を試みた。
【0027】図8のπ−A曲線における相転移点以下
で、且つ下水相のイオン濃度の変化に対してもπ−A曲
線の変化が少ない点、即ち、純水上における17mNの
圧力でLB膜を形成した。それ以外は実施例2と同様に
して、蛍光強度の変化を測定した。なお、この圧力では
デンドライトはまだ形成されず、膜が均一に光っている
ことはLB膜評価装置で確認した。
【0028】上記の測定結果を図10に示す。図10か
ら明らかなように、K+ イオン濃度に対する蛍光強度の
変化が大きく、またNaイオンの影響も受けていないこ
とが確認された。
【0029】なお、上記の実施例1,2,3では両親媒
性物質としてジドデシルリン酸を用いたが、一般的にジ
アルキルリン酸やジミリストイルフォスファチジン酸、
ジミリストイルフォスファチジルコリン等の相転移によ
り結晶を形成する物質も使用可能である。また、電位感
受性色素としてはシアニン系色素、メロシアニン系色
素、ローダミン系色素、オキソノール系色素、スチリル
系色素等を使用することができ、ジャーナル・オブ・メ
ンブラン・バイオロジー(J.MembraneBio
l.)Vol.19,1〜36(1974)に記載され
ている電位感受性色素を使用することもできる。その濃
度も、0.1〜5mol%の範囲で適宜変更することが
できる。
【0030】特定物質認識能を有する分子としては、バ
リノマイシン以外にも、電気化学第53巻,No.1
2,942〜946(1985)に記載されているクラ
ウンエーテル類やクリプタンド類、さらにはジャーナル
・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ,第110
巻,No.2,571〜577(1988)(文献5)
に記載されているスフェランド類を使用することができ
る。これらの分子はイオン選択性を有し、カリウム、カ
ルシウム、ナトリウム、リチウム、マグネシウム等の特
定イオンを選択する機能を有する。これら特定物質認識
機能を有する物質の濃度としては、1〜50mol%が
選択可能である。次に、第二発明の実施例を述べる。 実施例4 図1の装置における光検出部およびフローセルを、図6
のように構成した。なお、これは蛍光測定の場合であ
る。
【0031】ガラスプレート11に設けられた入射光導
入用テーパ14から、励起光31を入射させる。ガラス
プレート11の入射側は空気に接しており、反対側には
LB膜12が累積されている。ガラスプレート11とL
B膜12との界面において全反射する条件で光を入射さ
せた場合、空気とガラスプレート11の界面でも全反射
する。このため、励起光31はガラスプレート11の面
内で多重回反射されることになる。蛍光32は、ガラス
プレート11とLB膜12との界面で励起され、反射の
回数に従い増幅される。また、蛍光32は光路に従った
広いエリアで発生するため、コレクターレンズ22で集
光され,ディテクター21で検出される。LB膜12の
累積されたガラスプレート11は、ホルダー13によっ
て固定され、フローセル10の一部を構成する。サンプ
ルは、フローセル10の液流入口15より導入され、連
続的に測定される。その測定の際、本発明の作用によっ
て、サンプルによる光学的影響を最小限に抑制すること
が可能である。 実施例5 図1の装置における光検出部およびフローセルを、図1
2のように構成した。なお、これは透過光または吸光の
測定に用いられる。
【0032】入射光41は、プリズム23を通して入射
される。入射角は、ガラスプレート11とLB膜12と
の界面で全反射されるように選ばれる。三角プリズム2
3とガラスプレート11とはマッチングオイルを介して
接触しており、1回反射した後、反射光42として、プ
リズム23を通ってディテクタ24に導びかれる。ま
た、実施例4の場合と同様にフローセルを構成している
ため、サンプルは液流路15から連続的に導入され、測
定される。 実施例6 図1の装置における光検出部およびフローセルを、図1
3のように構成した。なお、これは吸光および蛍光の両
方の検出に用い得る実施例である。
【0033】入射光31は、台形プリズム26の片側の
テーパ面より導入され、ガラスプレート11とLB膜1
2との界面で全反射する角度で入射され、実施例4の場
合と同様にガラスプレート11内を複数回反射した後、
台形プリズム26のもう一方のテーパ面より透過する。
吸光の測定にはディテクタ24が用いられ、蛍光の測定
にはコレクタレンズ22を介してディテクタ21が用い
られる。
【0034】なお、ここで入射光31として波長λ1
光を用いるとき、λ1 における台形プリズム26の屈折
率n1 、ガラスプレート11の屈折率n2 、LB膜12
の屈折率n3 の間の関係は、n2 >n1 ,n3 とする。
また、ディテクタ21に入射する蛍光の波長はλ2 (λ
2 >λ1 )であり、ディテクタ24に入射する光の波長
はλ1 である。台形プリズム26とガラスプレート11
とはマッチングオイルを介して接触しており、ガラスプ
レート11はガラスホルダー13でフローセル10に固
定される。
【0035】本実施例において、ガラスプレートは高屈
折率の媒質としたが、測定波長に対し透明で屈折率の高
いものであるならば何でも使用可能である(例えばサフ
ァイヤ等)。 実施例7
【0036】実施例4、実施例5、実施例6におけるガ
ラスプレートの構造を、図14の如く、透明薄膜16を
蒸着した構造にした。ここで、該薄膜の波長λ1 におけ
る屈折率をn4 とする。
【0037】この透明薄膜16を蒸着したガラスプレー
ト11を、実施例6の構造に適用した場合の説明図を図
15に示す。なお、台形プリズム26、ガラスプレート
11、LB膜12の屈折率を夫々n1 ,n2 ,n3
し、マッチングオイルの屈折率は台形プリズム26の屈
折率と等しいものと仮定する。
【0038】この実施例においては、薄膜16の屈折率
4 を、n4 >n1 ,n2 ,n3 となるように設定す
る。同時に、図14に示すように、薄膜16をガラスプ
レート11に対して段差を設けた切欠き構造とする。こ
れにより、入射光束31を全反射の条件で入射させ、L
B膜12にエバネッセント光を導入することができる。
【0039】この実施例で用いた薄膜16、即ち、比較
的屈折率が高く光学的に透明な薄膜としては、SiN、
Ta2 5 、Al2 3 、SnO2 、Im2 3 等を用
いることができる。この薄膜16を用いると、ガラスプ
レート11のみで構成する場合と比較して、光学系の設
定に融通性があり、経済的であるという利点が得られ
る。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本願の第一発明に
よれば、濃度変化に対する蛍光強度の変化をできるだけ
大きくすることができ、感度の向上を達成することがで
きる。加えて、妨害イオンに対しても選択性の良好なオ
プティカルイオンセンサを製作することができる。ま
た、本願第二発明によれば、サンプルによる光学的影響
の少ない高精度の測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第一発明が適用されるオプティカルイオン
センサーを用いたイオン濃度測定装置を示す説明図であ
る。
【図2】本願第一発明に至る実験において、種々の濃度
のNaClまたはKClを含む水面上に展開して形成さ
れたバリノマイシン(機能性物質)を含む単分子膜につ
いて、π−A曲線を測定した結果を示す図である。
【図3】 バリノマイシンを含まない点を除き、図2の
場合と同様にして形成された単分子膜について測定され
た、π−A曲線を示す図である。
【図4】本願第一発明に至る実験において、種々の濃度
のNaClをむ水面上に展開して形成されたバリノマイ
シン(機能性物質)を含まない単分子膜について、その
モルホロジーを蛍光顕微鏡で観察した結果を示す図であ
る。
【図5】本願第一発明に至る実験において、種々の濃度
のKClを含む水面上に展開して形成されたバリノマイ
シン(機能性物質)を含まない単分子膜について、その
モルホロジーを蛍光顕微鏡で観察した結果を示す図であ
る。
【図6】本願第一発明に至る実験において、種々の濃度
のNaClを含む水面上に展開して形成されたバリノマ
イシン(機能性物質)を含む単分子膜について、そのモ
ルホロジーを蛍光顕微鏡で観察した結果を示す図であ
る。
【図7】本願第一発明に至る実験において、種々の濃度
のKClを含む水面上に展開して形成されたバリノマイ
シン(機能性物質)を含む単分子膜について、そのモル
ホロジーを蛍光顕微鏡で観察した結果を示す図である。
【図8】純水上および下水層に種々のKCl塩を含んだ
場合のLB膜の層転移圧を示すπ−A曲線である。
【図9】本願第一発明に至る実験において、相転移後の
圧力で累積したLB膜を用いて構成したオプティカルイ
オンセンサーの特性を測定した結果を示す図である。
【図10】本願第一発明に至る実験において、相転移前
の圧力で累積したLB膜を用いて構成したオプティカル
イオンセンサーの特性を測定した結果を示す図である。
【図11】本願第二発明の第一の実施例を説明するため
の図である。
【図12】本願第二発明の第二の実施例を説明するため
の図である。
【図13】本願第二発明の第三の実施例を説明するため
の図である。
【図14】本願第二発明の第四の実施例に用いるガラス
基板を示す図である。
【図15】本願第二発明の第四の実施例を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10…フローセル、11…ガラス基板、12…LB膜、
13…ガラスプレートホルダー、14…入射光導入用テ
ーパ、15…液流入口、16…透明薄膜、21,24…
ディテクター、22…コレクタレンズ、23…三角プリ
ズム、26…台形プリズム、31…励起光、32…蛍
光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越石 喜代三 神奈川県相模原市元橋本町7−32 (72)発明者 下村 政嗣 東京都小金井市中町2−24−48−103

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラングミュアー・ブロジェット法に従
    い、膜電位感受性色素および特定物質認識機能を有する
    物質を含有した両親媒性物質を水面上に展開し、形成さ
    れた単分子膜を圧縮した後に基板に累積して形成される
    オプティカルイオンセンサーにおいて、累積時の表面圧
    を相転移前の表面圧として累積した膜からなるオプティ
    カルイオンセンサー。
  2. 【請求項2】 膜電位感受性色素および特定物質認識能
    を有する物質を含有した両親媒性物質からなるLB膜を
    ガラス基板の片側に形成し、光学的測定を行なう際に
    は、入射光を前記ガラス基板のLB膜を形成しない側か
    ら入射すると共に、前記LB膜とガラス基板との界面で
    全反射を起こすように入射角を設定して光学的変化を測
    定することを特徴とする測定法。
JP13531992A 1992-05-27 1992-05-27 オプティカルイオンセンサー Withdrawn JPH05332937A (ja)

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