JP2003156163A - パッキン逆止弁 - Google Patents
パッキン逆止弁Info
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Abstract
ができ、しかも高純度領域で使用できると共に高集積化
が可能な逆止弁を実現する。 【解決手段】 本発明に係るパッキン逆止弁は、流入用
通路10から供給される流体の流体圧により弁座18か
ら弁体を離座させて弁室20から流出用通路16に流体
を排出し、逆流時には流体が弁体を弁座18に圧接当座
させて逆流を阻止する逆止弁において、前記弁体として
可撓性のパッキング材から形成されたパッキン弁体44
を使用し、流入用通路10から供給された流体の流体圧
がパッキン弁体44の圧接限界を超えたときにパッキン
弁体44が撓んで弁座18から離座し流体を流出用通路
16に排出することを特徴としている。パッキン弁体自
体の可撓弾性力(圧接限界)により弁の開閉が実現で
き、弁座18との接離機構が全く不要となるため、構造
が簡単で小型化が可能となる。
Description
造設備や化学プラント等で使用されるガス系流体の逆止
弁に関し、更に詳細には、可撓性を有した合成樹脂や金
属などのパッキング材から弁体を形成し、パッキン弁体
の可撓性を利用して弁の開閉を行なうことにより、パー
ティクルの発生を防止でき、しかもデッドスペースを極
力小さくできるパッキン逆止弁に関する。
えばポペット式逆止弁やダイヤフラム式逆止弁(例えば
特許文献1参照)が知られている。
5頁、図1)
断面図である。弁室65の中には弁体66、ポペット弁
棒68、シリンダ70、コイルスプリング72が配設さ
れ、弁体66はコイルスプリング72の弾性力に付勢さ
れて弁座64に圧接当座して弁口62を閉鎖している。
圧がコイルスプリング72の弾性力に打ち勝つレベルに
達すると、弁体66は弁座64から離座し、流体は矢印
s方向から矢印t方向に流通し、流出用通路74へと排
出されてゆく。ところが、流体が点線矢印u方向に逆流
すると、流体は弁体66を弁座64に圧接するため、弁
体66は弁口62を閉鎖し、流体の逆流は生じない。ポ
ペット式逆止弁はこのように流体を一方向に制御するこ
とができる。
断面図である。このダイヤフラム式逆止弁は、流入用通
路60、弁口62、弁座64、弁室65、流出用通路7
4、可動シール体76、ダイヤフラム78、凹状壁面8
0から構成されている。
のバネ力により、可動シール体76は弁座64に圧接状
に当座し、弁口62を閉鎖している。流体が矢印s方向
に供給され、流体圧がダイヤフラム78のバネ力に打ち
勝つと、可動シール体76が右動して弁口62が開口
し、流体は矢印t方向に流通し、流出用通路74へと排
出されてゆく。流体が点線矢印u方向に逆流すると、ダ
イヤフラム78の復元力と流体圧により可動シール体7
6は弁座64に圧接し、流体の逆流は遮断される。この
ように、ダイヤフラムは逆止弁として作動する。
弁では、コイルスプリング72はシリンダ70の周面や
弁体66と常に摺接し、また弁体66と弁座64も常に
摺接しており、しかもこれらの部材は金属で成形されて
いるから、部材相互の摩擦によってパーティクルが常に
発生する可能性がある。従って、このような逆止弁は、
高純度や高度の清浄性を要求される半導体製造設備や化
学プラントでは使用できなかった。また、コイルスプリ
ング72やポペット弁棒68を用いるため、弁室65の
容積が大きくなり、集積化ガスシステム等のように、部
品を高密度に集積する場合にも集積部品として使用する
ことは困難であった。
としてダイヤフラムを用いるから、必要とするスペース
が大きくなり、集積度を上げてコンパクト化してゆく要
望には応えることができない。また、ダイヤフラム式逆
止弁では、部品数が多いために弁機構が複雑になり、微
小領域に多数の逆止弁を詰め込む高密度化の要望にも応
えることができない。
クルが必然的に発生したり、構造が複雑すぎたり、サイ
ズが大きいなどの欠点を有していた。従って、本発明に
係るパッキン逆止弁は、可撓性を有するパッキング材で
パッキン弁体を構成することにより、パーティクルを発
生させずに微小化することができ、高清浄領域で使用で
きると共に高集積化が可能なパッキン逆止弁を提供する
ことを目的とする。
用通路から供給される流体の流体圧により弁座から弁体
を離座させて弁室から流出用通路に流体を排出し、逆流
時には流体が弁体を弁座に圧接当座させて逆流を阻止す
る逆止弁において、前記弁体として可撓性のパッキング
材から形成されたパッキン弁体を使用し、流入用通路か
ら供給された流体の流体圧がパッキン弁体の圧接限界を
超えたときにパッキン弁体が撓んで弁座から開離し流体
を流出用通路に排出することを特徴とするパッキン逆止
弁である。
央部を凸状面に形成された壁面に固定し、流体圧を受け
てパッキン弁体が弁座から離座したときにパッキン弁体
の撓んだ周縁部をこの凸状面で受けてパッキン弁体の撓
み量を制限する請求項1に記載のパッキン逆止弁であ
る。
を突設し、パッキン弁体の中央に透孔を穿設し、この透
孔に前記環状突起を挿通させてパッキン弁体を配置し、
このパッキン弁体の外側にパッキン押え体を積層してパ
ッキン弁体の中央部を固定して周縁部に流体圧が作用す
るように配設し、前記環状突起の先端を変形させてパッ
キン押え体を固定した請求項2に記載のパッキン逆止弁
である。
入側に流体室を形成し、この流体室に1本の流入用通路
を連通させ、弁室に1本の流出用通路を連通させて二方
向逆止弁を構成した請求項1に記載のパッキン逆止弁で
ある。
入側に流体室を形成し、この流体室に1本の流入用通路
を連通させ、弁室に2本の流出用通路を連通させて三方
向逆止弁を構成した請求項1に記載のパッキン逆止弁で
ある。
成する可撓性のパッキング材は、合成樹脂または金属で
ある請求項1に記載のパッキン逆止弁である。
部が固定側に固定されていると共に、周縁部が流体圧に
より撓んで弁座から離座するようにした請求項1に記載
のパッキン逆止弁である。
には抜け止め凸部を備えていると共に、固定側には抜け
止め凸部が嵌合される抜け止め凹部を備えている請求項
7に記載のパッキン逆止弁である。
部が固定側に固定されていると共に、中央部が流体圧に
より撓んで弁座から離座するようにし、中央部には流入
用通路からの流体を流出用通路へ導く連通路を備えてい
る請求項1に記載のパッキン逆止弁である。
の原因を追求した結果、従来の逆止弁の構造が剛性を有
した弁体と、この弁体を弁座に接離させる機構を分離し
て併存させている点に欠点の原因があることを知るに到
った。
構造が複雑になり、その結果サイズが大きくなり、しか
も剛性弁体の摺接摩擦によりパーティクルが発生してし
まう。従って、これらの欠点を一挙に解決するために、
弁体と接離機構を一体化すればよいことを着想したので
ある。
に推し進め、弁体自体の物性により弁体に接離性を具有
させることに成功したものである。換言すれば、剛性弁
体の概念への執着から脱することが本発明完成の起因と
なった。つまり弁体に可撓性を有させれば、この可撓弾
性力により弁口を開閉することが可能になる。
鎖し、流体圧がこの可撓弾性力を超えたときに弁体が開
いて流体を流通させ、流体圧が低下すれば可撓弾性力に
より弁口が閉鎖される。流体の逆流に対しては、この流
体が弁体を弁座に圧接するから弁口は閉鎖状態(当座状
態)を保持する。
体として、樹脂パッキン(ゴムパッキンを含む)や金属
パッキンを利用できることを着想して本発明を具体化し
た。パッキンはフランジ間に介装されて気密性と弾縮性
を付与する部材であり、可撓性、つまり外力により撓む
性質を有している。また、パッキンは、外力を除去すれ
ば、自発的に元の状態に復帰する。
を弁体として使用し、本発明ではこの弁体をパッキン弁
体と呼ぶことにする。パッキン弁体の中央部を固定し
て、周縁部を弁座と圧接状態に配置しても良いし、パッ
キン弁体の一端を固定して、他端を弁座に圧接しても良
いなど、弁体として種々の構造を採ることができる。以
下に、本発明に係るパッキン逆止弁の実施形態を図面に
従って詳細に説明する。
実施形態である二方向逆止弁の閉鎖状態の縦断面図であ
る。この二方向逆止弁2は、ボディAとボンネットBと
ナットCの3部材を組み合わせて構成されている。
のシリンダ6を立設した形状を有している。フランジ4
には流入用開口部8とこれに連続した流入用通路10が
形成され、また流出用開口部14とこれに連続した流出
用通路16が形成されている。流入用開口部8と流出用
開口部14には微小な連通孔30、30を介してリーク
検出孔28、28が穿設されている。
この中空領域の底には流入した流体が一時貯留される流
体室12が形成され、流体室12を取り囲むように環状
突起の弁座18が形成されている。弁座18から段部2
2を介して円筒状のシリンダ先端24が突設され、シリ
ンダ先端24の内周面にはネジ部26が螺設されてい
る。
この円板部32から丸棒状に突設されたステム34から
構成されている。円板部32には環状突起40が下方に
突設され、環状突起40の先端は外開きに変形されて係
止端40aとなっている。円板部32の下面は、環状突
起40を最頂部として周縁に行くほど低くなる凸状面3
8に形成されている。
ンであり、そのパッキング材質は樹脂パッキン(ゴムパ
ッキンを含む)でも金属パッキンでも構わない。このパ
ッキン弁体44は可撓性を有し、環状突起40に挿通さ
れている。更に、剛性を有したパッキン押え体42が環
状突起40に挿通され、係止端40aによりパッキン弁
体44とパッキン押え体42を一体に固定する。
中央部を押圧固定するが、パッキン弁体44の周縁部4
4aは環状の弁座18に圧接状に押接されて上下に多少
の幅で撓むことができる。つまり、パッキン弁体周縁部
44aは凸状面38から少しだけ離れており、自己弾性
力により弁座18に当座して弁口を圧接閉鎖する。
構成され、ナット先端48の外周面にはネジ部52が螺
設されている。ネジ部52をネジ部26と螺合しながら
ナットCを回転させ、ナット先端48の先端面で円板部
32の外周縁32aを押圧して、二方向逆止弁2を組み
立てる。
部44aは弁座18と凸状面38の間の隙間を上下に撓
むことができる。しかし、パッキン弁体44は可撓弾性
を有しており、外力が作用しない状態では、その可撓弾
性力により図1のように弁座18を圧接閉鎖する。
供給すると、流体は流体室12に充満し、流体室12の
隙間12aからパッキン弁体周縁部44aに上向きの流
体圧が作用する。この流体圧がパッキン弁体44の可撓
弾性力より小さければ、パッキン弁体44は弁座18に
圧接したままで、弁口は閉鎖されたままであり、弁は図
1のように閉鎖状態を保持する。即ち、流体圧がパッキ
ン弁体44の弁座18への圧接限界以下では閉鎖状態
(当座状態)が保持される。
b方向に流入させた場合には、流体はパッキン弁体周縁
部44aの裏面に作用し、パッキン弁体44を弁座18
に強力に圧接し、逆流は阻止される。従って、矢印a方
向の流通は可能であるが、矢印b方向の逆流は常に阻止
され、この逆止弁は二方向逆止弁として機能することが
できる。
能のために存在する。この二方向逆止弁2を所要部に接
続固定する場合、流体漏れを防止するためにガスケット
を介して所要部に接続する。接続が不調である場合に
は、ガスケットによる漏れ防止が十分ではなく、流体が
連通孔30からリーク検出孔28に漏れてくる。このリ
ーク検出孔に流体検出用センサを固定し、流体漏れを検
出すればこの逆止弁の接続固定がうまくいっていないこ
とになり、接続のやり直しである。リーク(漏れ)が無
ければ、接続がうまくいったことを意味する。
ある。ボディAとボンネットBとナットCの組み立て配
置が示されている。フランジ4の四隅には取付用透孔5
0が穿設されており、一対のリーク検出孔28、28が
設けられている。
ある。フランジ4の四隅には取付用透孔50が穿設され
ている。左右には流入用開口部8と流出用開口部14が
設けられている。流入用開口部8には流入用通路10と
連通孔30が開口しており、同様に、流出用開口部14
には流出用通路16と連通孔30が開口している。
流通状態の縦断面図である。図5は図4の要部拡大断面
図である。両図から分かるように、流体を矢印a方向に
供給させ、流体圧をパッキン弁体44の弁座18に対す
る圧接限界(可撓弾性力でもよい)以上にしたとき、パ
ッキン弁体44は押し上げられて凸状面38に押し付け
られる。このとき流体室12から弁室20が連通し、流
体が矢印c方向に弁室20に流入し、弁室20は環状で
あるから流出用通路16内へと矢印d方向に流れ込み、
最終的に流出用開口部14から矢印e方向へと流体は排
出される。
実施形態である三方向逆止弁の流通状態を示す縦断面図
である。図7は図6の弁室近傍の要部拡大断面図であ
る。図1と同一部分には同一符号を打って作用効果の説
明を省略し、異なる点のみを以下に説明する。
する流入用開口部8・流入用通路10と、弁室20から
連続する第1流出用通路16a・第1流出用開口部14
a及び第2流出用通路16b・第2流出用開口部14b
の三方向を制御している。
は流体室12に充満し、その流体圧がパッキン弁体44
の圧接限界(可撓弾性力)を超えるとパッキン弁体44
は弁座18から離座し、流体は矢印c方向から弁室20
に入る。更に、流体は矢印d方向から矢印e方向へと流
出用通路16a、16bへ流出する。即ち、流体は第1
流出用通路16a及び第2流出用通路16bの二方向へ
同時に分流してゆく。
ージ状態を示す従断面図である。この図では、流入用通
路10から流体は供給されていないから、パッキン逆止
弁44は弁座18を圧接しており、閉鎖状態を示してい
る。
状に存在するから、第1流入用通路16aと第2流入用
通路16bとは連通状態にある。例えば、図6の流通状
態で水素ガスを供給していたとしよう。図8の閉鎖状態
では流路に残留した水素ガスを完全に排出する必要が生
じる。
方向に窒素ガスを供給し、この窒素ガスは矢印g方向か
ら矢印h方向に弁室20を流通し、更に第2流出用通路
16bから外部に排出される。即ち、残留水素ガスを窒
素ガスでパージして、流路の不純物ガスを排除するので
ある。この後、別種のガスを流入用通路10から供給し
て、ガス供給が制御される。
おいて流入用通路から供給される流体を二つの流出用通
路に分流して供給し、閉鎖状態では一方の流出用通路か
ら他方の流出用通路にパージ用流体を流して残留ガスを
パージするなど各種の用途に使用される。勿論、四方向
逆止弁やそれ以上の多方向逆止弁を構成することもでき
る。また、これらの複方向逆止弁を複数組み合わせた積
層型逆止弁を構成することもできる。
実施形態である二方向逆止弁の閉鎖状態を示す縦断面図
である。図10は流通状態を示す図9の要部拡大断面図
である。
100は、基本的には、流入用通路101と流出用通路
102とこれらの途中に形成された弁座103とを備え
た本体104と、中央部が固定側である本体104に固
定されていると共に周縁部が流体圧により撓んで弁座1
03から離座するようになっているパッキン弁体105
とから構成されている。
通路102と弁座103とを備えた第一本体106と、
パッキン弁体105が取付けられる第二本体107と、
第一本体106と第二本体107とを締結するナット1
08とを備えている。
半内部に形成されて上方が開放された開口109と、そ
の底面に形成された平坦状の弁座103と、開口109
の中程に形成された段部110と、開口109の上半内
面に形成された雌螺子111と、下面に形成された流入
用開口部112及び流出用開口部113と、流入用開口
部112と開口109の底面中程とを連通する流入用通
路101と、開口109の周面と流出用開口部113と
を連通する流出用通路102とを備えている。
第一本体106の開口109の下半に位置されて第一本
体106との間に弁室114を形成する軸部115と、
これの上側に連設されて第一本体106の段部110に
位置される鍔部116と、軸部115の下側外周に形成
された環状溝117と、軸部115の下面に形成されて
中央を最頂部として周縁に行くほど低くなる凸状面11
8と、軸部115の下面中程に形成されて段付凹状を呈
する抜け止め凹部119と、鍔部116の下側外周に形
成された周溝120とを備えている。
体106と第二本体107との間のシールを行なうОリ
ング等のシール体121が収容される。
一本体106の雌螺子111に適合する雄螺子122
と、これの上側に連設された六角形等の廻り止め部12
3と、下面中程に形成された円錐状の窪所124とを備
えている。
し、合成樹脂等で作製されて可撓性を有しており、中央
部に位置して第二本体107の抜け止め凹部119に嵌
合される段付凸状(亀頭状)の抜け止め凸部125と、
これの下側に同心状に連設されて第二本体107の凸状
面118に当合し得る円板状の板部126と、これの外
周に同心状に連設されて第二本体107の環状溝117
に離間して位置する円環状の環部127と、これの下側
に同心状に連設されて弁座103に当合し得る断面半円
状の環状突起(弁体側弁座)128とを備えている。
0は、外力が作用しない場合や流体が流入用通路101
から矢印a方向に供給されてその流体圧がパッキン弁体
105の可撓弾性力より小さい場合には、パッキン弁体
105の可撓弾性力によりその環状突起128が弁座1
03に当座して所謂閉弁状態(閉鎖状態)に保持される
(図9参照)。このため、流入用通路101から供給さ
れた流体は、流出用通路102へ排出されることがな
い。
方向に供給された場合には、流体の流体圧とパッキン弁
体105の可撓弾性力によりその環状突起128が弁座
103に当座して所謂閉弁状態(閉鎖状態)に保持され
る(図9参照)。このため、流体は、流出用通路102
から流入用通路101への逆流が阻止される。
供給されてその流体圧がパッキン弁体105の可撓弾性
力より大きい場合には、流体圧によりパッキン弁体10
5の周縁部(板部126と環部127と環状突起12
8)が押し上げられてパッキン弁体105の板部126
が凸状面118に押し付けられ、環状突起128が弁座
103から離座して所謂開弁状態(流通状態)に保持さ
れる(図10参照)。このため、流入用通路101から
供給された流体は、パッキン弁体105の環状突起12
8と弁座103との間を経て流出用通路102へ排出さ
れる。
4実施形態であるライン逆止弁の閉鎖状態を示す縦断面
図である。図12は流通状態を示す図11の要部拡大断
面図である。
100は、基本的には、第3実施形態と同様であり、流
入用通路101と流出用通路102とこれらの途中に形
成された弁座103とを備えた本体104と、中央部が
固定側である本体104に固定されていると共に周縁部
が流体圧により撓んで弁座103から離座するようにな
っているパッキン弁体105とから構成されている。
03とを備えた第一本体106と、流出用通路102を
備えてパッキン弁体105が取付けられる第二本体10
7と、第一本体106と第二本体107とを締結するナ
ット108とを備えている。
下流側(図11において右側)内部に形成されて下流側
が開放された開口109と、その底面に形成された平坦
状の弁座103と、下流側外部に形成された雄螺子12
9と、上流側に形成された流入用開口部112と、これ
と開口109の底面中程とを連通する流入用通路101
と、上流側外部に形成された取付螺子130と、中程外
部に形成された六角形等の廻り止め部131とを備えて
いる。
第一本体106の開口109に位置されて第一本体10
6との間に弁室114を形成する軸部115と、これの
下流側に連設されて第一本体106の下流側に位置され
る鍔部116と、軸部115の上流側外周に形成された
環状溝117と、軸部115の上流側に形成されて中央
を最頂部として周縁に行くほど低くなる凸状面118
と、軸部115の上流側中程に形成されて段付凹状を呈
する抜け止め凹部119と、軸部116の下流側外周に
形成された周溝120と、下流側に形成された流出用開
口部113と、これと弁室114とを連通する略横T字
状の流出用通路102と、下流側外部に形成された取付
螺子132とを備えている。
流出用通路102の上流側の一部に連通している。第二
本体107の周溝120には、第一本体106と第二本
体107との間のシールを行なうОリング等のシール体
121が収容される。
し、上流側内部に形成されて第一本体106の雄螺子1
29に適合する雌螺子133と、下流側に形成されて第
二本体107の下流側が挿通されると共に第二本体10
7の鍔部116を第一本体106との間で挾持する内鍔
部134と、外部に形成された六角形等の廻り止め部1
23とを備えている。
様のもので、断面略凸状を呈し、合成樹脂等で作製され
て可撓性を有しており、中央部に位置して第二本体10
7の抜け止め凹部119に嵌合される段付凸状(亀頭
状)の抜け止め凸部125と、これの上流側に同心状に
連設されて第二本体107の凸状面118に当合し得る
円板状の板部126と、これの外周に同心状に連設され
て第二本体107の環状溝117に離間して位置する円
環状の環部127と、これの上流側に同心状に連設され
て弁座103に当合し得る断面半円状の環状突起(弁体
側弁座)128とを備えている。
0は、第3実施形態と同様な作用効果を奏することがで
きる。
5実施形態である二方向逆止弁の閉鎖状態を示す縦断面
図である。図14は流通状態を示す図13の要部拡大断
面図である。
100は、基本的には、流入用通路101と流出用通路
102とこれらの途中に形成された弁座103とを備え
た本体104と、周縁部が固定側である本体104に固
定されていると共に中央部が流体圧により撓んで弁座1
03から離座するようになっており中央部には流入用通
路101からの流体を流出用通路102へ導く連通路1
35を備えたパッキン弁体105とから構成されてい
る。
通路102と弁座103とを備えた第一本体106と、
パッキン弁体105が取付けられる第二本体107と、
第一本体106と第二本体107とを締結するナット1
08とを備えている。
半内部に形成されて上方が開放された開口109と、そ
の底面中央に隆起して形成された平坦状の弁座103
と、開口109の中程に形成された段部110と、開口
109の上半内面に形成された雌螺子111と、下面に
形成された流入用開口部112及び流出用開口部113
と、流入用開口部112と開口109の底面外周側とを
連通する流入用通路101と、開口109の周面と流出
用開口部113とを連通する流出用通路102と、開口
109の底面外周に形成された断面半円状の環状溝13
6とを備えている。
第一本体106の開口109の下半に位置されて第一本
体106との間に弁室114を形成する軸部115と、
これの下面外周に第一本体の環状溝136に対向して形
成された断面半円状の環状溝137と、軸部115の下
面中央から周面両側に亘って形成されて弁室114と流
出用通路102を連通させる略T字状の連絡路138
と、鍔部116の下側外周に形成された周溝120とを
備えている。
体106と第二本体107との間のシールを行なうОリ
ング等のシール体121が収容される。
一本体106の雌螺子111に適合する雄螺子122
と、これの上側に連設された六角形等の廻り止め部12
3と、下面中程に形成された円錐状の窪所124とを備
えている。
し、合成樹脂等で作製されて可撓性を有しており、中央
部に位置して第二本体107の連絡路138に遊嵌状態
で臨む円筒状の筒部139と、これの下側外周に同心状
に連設された円板状の板部126と、これの外周に同心
状に連設された円環状の環部127と、筒部139の下
面に同心状に連設されて弁座103に当合し得る断面半
円状の環状突起(弁体側弁座)128と、筒部139と
環状突起128とによりその内側に形成された連通路1
35と、環部127の上下両面に同心状に連設されて第
一本体106の環状溝136と第二本体107の環状溝
137に夫々嵌合される断面半円状の環状突部140と
を備えている。
0は、外力が作用しない場合や流体が流入用通路101
から矢印a方向に供給されてその流体圧がパッキン弁体
105の可撓弾性力より小さい場合には、パッキン弁体
105の可撓弾性力によりその環状突起128が弁座1
03に当座して所謂閉弁状態(閉鎖状態)に保持される
(図13参照)。このため、流入用通路101から供給
された流体は、流出用通路102へ排出されることがな
い。
方向に供給された場合には、流体の流体圧とパッキン弁
体105の可撓弾性力によりその環状突起128が弁座
103に当座して所謂閉弁状態(閉鎖状態)に保持され
る(図13参照)。このため、流体は、流出用通路10
2から流入用通路101への逆流が阻止される。
供給されてその流体圧がパッキン弁体105の可撓弾性
力より大きい場合には、流体圧によりパッキン弁体10
5の中央部(筒部139と板部126と環状突起12
8)が押し上げられて環状突起128が弁座103から
離座して所謂開弁状態(流通状態)に保持される(図1
4参照)。このため、流入用通路101から供給された
流体は、パッキン弁体105の環状突起128と弁座1
03との間、パッキン弁体105の連通路135、第二
本体107の連絡路138を経て流出用通路102へ排
出される。
6実施形態であるライン逆止弁の閉鎖状態を示す縦断面
図である。図16は流通状態を示す図15の要部拡大断
面図である。
100は、基本的には、第5実施形態と同様であり、流
入用通路101と流出用通路102とこれらの途中に形
成された弁座103とを備えた本体104と、周縁部が
固定側である本体104に固定されていると共に中央部
が流体圧により撓んで弁座103から離座するようにな
っており中央部には流入用通路101からの流体を流出
用通路102へ導く連通路135を備えたパッキン弁体
105とから構成されている。
第一本体106と、流入用通路101に連通する連絡路
141と弁座103とを備えた弁座体142と、流出用
通路102を備えて弁座体142との間でパッキン弁体
105を取付ける第二本体107と、第一本体106と
弁座体142と第二本体107とを締結するナット10
8とを備えている。
下流側(図11において右側)内部に形成されて下流側
が開放された開口109と、下流側外部に形成された雄
螺子129と、上流側に形成された流入用開口部112
と、開口109の底面中程と流入用開口部112を連通
する流入用通路101と、上流側外部に形成された取付
螺子130と、中程外部に形成された六角形等の廻り止
め部131とを備えている。
体の開口109の上流側に位置されており、上流側に形
成された凹所とこれの外周と下流側とを連通する複数
(四つ)の通路とを備えた連絡路141と、下流側中央
に隆起して形成された平坦状の弁座103と、連絡路1
41の通路より下流側外周に形成された断面半円状の環
状溝143とを備えている。
第一本体106の開口109に位置されて第一本体10
6及び弁座体142との間に弁室114を形成する軸部
115と、これの上流側外周に弁座体142の環状溝1
43に対向して形成された断面半円状の環状溝137
と、軸部115の下流側外周に形成された周溝120
と、下流側に形成された流出用開口部113と、これと
弁室114とを連通する流出用通路102と、下流側外
部に形成された取付螺子132とを備えている。
体106と第二本体107との間のシールを行なうОリ
ング等のシール体121が収容される。
し、上流側内部に形成されて第一本体106の雄螺子1
29に適合する雌螺子133と、下流側に形成されて第
二本体107の下流側が挿通されると共に第二本体10
7の鍔部116を第一本体106との間で挾持する内鍔
部134と、外部に形成された六角形等の廻り止め部1
23とを備えている。
様のもので、断面略凸状を呈し、合成樹脂等で作製され
て可撓性を有しており、中央部に位置して第二本体10
7の流出用通路102の上流側に遊嵌状態で臨む円筒状
の筒部139と、これの上流側外周に同心状に連設され
た円板状の板部126と、これの外周に同心状に連設さ
れて円環状を呈する環部127と、筒部139の上流側
に同心状に連設されて弁座103に当合し得る断面半円
状を呈する環状突起(弁体側弁座)128と、筒部13
9と環状突起128とにより形成された連通路135
と、環部127の上下流側に同心状に連設されて弁座体
142の環状溝143と第二本体107の環状溝137
に夫々嵌合される断面半円状を呈する環状突部140と
を備えている。
0は、第5実施形態と同様な作用効果を奏することがで
きる。
はなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における
種々の変形例・設計変更などをその技術的範囲内に包含
することは云うまでもない。
撓性のパッキング材から形成されたパッキン弁体を使用
するから、パッキン弁体自体の可撓弾性力(圧接限界)
により弁の開閉が実現でき、弁座との接離機構が全く不
要となるため、構造が簡単で小型化が可能となり、また
パッキン弁体は柔軟であるからパーティクルの発生が無
く、純度条件の高い流体の供給制御ができる。
よりパッキン弁体の周縁部の撓み量を調整でき、曲率が
大きいほど撓み量が大きくなって流量を大きく設定でき
るなど、流量調節が容易にできる。
中央部を環状突起とパッキン押え体で確実に固定でき、
パッキン弁体の周縁部を可撓自在にすることにより構造
の簡単なパッキン逆止弁を提供できる。
方向制御が可能で、しかも小型化及び集積化が可能な二
方向逆止弁を提供できる。
方向制御が可能で、しかも小型化及び集積化が可能な三
方向逆止弁を提供できる。
形成する可撓性のパッキング材として、合成樹脂または
金属を用いるから、材料を種々に変更調整してパッキン
弁体の圧接限界、即ち可撓弾性力を目的に合わせて自在
に設計できるパッキン逆止弁を提供できる。
中央部を固定するようにしたので、周縁部の均一な撓み
を期待でき、弁座に対して均等に当離座可能なパッキン
逆止弁を提供できる。
抜け止め凹部を嵌合させることによりパッキン弁体を固
定することができるので、パッキン弁体の固定手段の構
造が簡単で組立てが簡単なパッキン逆止弁を提供でき
る。
周縁部を固定するようにしたので、中央部の均一な撓み
を期待でき、弁座に対して均等に当離座可能なパッキン
逆止弁を提供できる。
ある二方向逆止弁の閉鎖状態の縦断面図である。
縦断面図である。
ある三方向逆止弁の流通状態を示す縦断面図である。
示す従断面図である。
ある二方向逆止弁の閉鎖状態を示す縦断面図である。
であるライン逆止弁の閉鎖状態を示す縦断面図である。
る。
である二方向逆止弁の閉鎖状態を示す縦断面図である。
る。
であるライン逆止弁の閉鎖状態を示す縦断面図である。
る。
る。
る。
流入用開口部、10は流入用通路、12は流体室、14
は流出用開口部、14aは第1流出用開口部、14bは
第2流出用開口部、16は流出用通路、16aは第1流
出用通路、16bは第2流出用通路、18は弁座、20
は弁室、22は段部、24はシリンダ先端、26はネジ
部、28はリーク検出孔、30は連通孔、32は円板
部、34はステム、36はガスケット、38は凸状面、
40は環状突起、42はパッキン押え体、44はパッキ
ン弁体、46は基部、48はナット先端、50は取付用
透孔、52はネジ部、60は流入用通路、62は弁口、
64は弁座、65は弁室、66は弁体、68はポペット
弁棒、70はシリンダ、72はコイルスプリング、74
は流出用通路、78はダイヤフラム、80は凹状壁面、
Aはボディ、Bはボンネット、Cはナット、100はパ
ッキン逆止弁、101は流入用通路、102は流出用通
路、103は弁座、104は本体、105はパッキン弁
体、106は第一本体、107は第二本体、108はナ
ット、109は開口、110は段部、111は雌螺子、
112は流入用開口部、113は流出用開口部、114
は弁室、115は軸部、116は鍔部、117は環状
溝、118は凸状面、119は抜け止め凹部、120は
周溝、121はシール体、122は雄螺子、123は廻
り止め部、124は窪所、125は抜け止め凸部、12
6は板部、127は環部、128は環状突起、129は
雄螺子、130は取付螺子、131は廻り止め部、13
2は取付螺子、133は雌螺子、134は内鍔部、13
5は連通路、136は環状溝、137は環状溝、138
は連絡路、139は筒部、140は環状突部、141は
連絡路、142は弁座体、143は環状溝。
Claims (9)
- 【請求項1】 流入用通路から供給される流体の流体圧
により弁座から弁体を離座させて弁室から流出用通路に
流体を排出し、逆流時には流体が弁体を弁座に圧接当座
させて逆流を阻止する逆止弁において、前記弁体として
可撓性のパッキング材から形成されたパッキン弁体を使
用し、流入用通路から供給された流体の流体圧がパッキ
ン弁体の圧接限界を超えたときにパッキン弁体が撓んで
弁座から離座し流体を流出用通路に排出することを特徴
とするパッキン逆止弁。 - 【請求項2】 前記パッキン弁体の中央部を凸状面に形
成された壁面に固定し、流体圧を受けてパッキン弁体が
弁座から離座したときにパッキン弁体の撓んだ周縁部を
この凸状面で受けてパッキン弁体の撓み量を制限する請
求項1に記載のパッキン逆止弁。 - 【請求項3】 前記凸状面に環状突起を突設し、パッキ
ン弁体の中央に透孔を穿設し、この透孔に前記環状突起
を挿通させてパッキン弁体を配置し、このパッキン弁体
の外側にパッキン押え体を積層してパッキン弁体の中央
部を固定して周縁部に流体圧が作用するように配設し、
前記環状突起の先端を変形させてパッキン押え体を固定
した請求項2に記載のパッキン逆止弁。 - 【請求項4】 パッキン弁体の流体流入側に流体室を形
成し、この流体室に1本の流入用通路を連通させ、弁室
に1本の流出用通路を連通させて二方向逆止弁を構成し
た請求項1に記載のパッキン逆止弁。 - 【請求項5】 パッキン弁体の流体流入側に流体室を形
成し、この流体室に1本の流入用通路を連通させ、弁室
に2本の流出用通路を連通させて三方向逆止弁を構成し
た請求項1に記載のパッキン逆止弁。 - 【請求項6】 前記パッキン弁体を形成する可撓性のパ
ッキング材は、合成樹脂または金属である請求項1に記
載のパッキン逆止弁。 - 【請求項7】 パッキン弁体は、中央部が固定側に固定
されていると共に、周縁部が流体圧により撓んで弁座か
ら離座するようになっている請求項1に記載のパッキン
逆止弁。 - 【請求項8】 パッキン弁体の中央部には抜け止め凸部
を備えていると共に、固定側には抜け止め凸部が嵌合さ
れる抜け止め凹部を備えている請求項7に記載のパッキ
ン逆止弁。 - 【請求項9】 パッキン弁体は、周縁部が固定側に固定
されていると共に、中央部が流体圧により撓んで弁座か
ら離座するようになっており、中央部には流入用通路か
らの流体を流出用通路へ導く連通路を備えている請求項
1に記載のパッキン逆止弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002262728A JP4230186B2 (ja) | 2001-09-10 | 2002-09-09 | パッキン逆止弁 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272837 | 2001-09-10 | ||
JP2001-272837 | 2001-09-10 | ||
JP2002262728A JP4230186B2 (ja) | 2001-09-10 | 2002-09-09 | パッキン逆止弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003156163A true JP2003156163A (ja) | 2003-05-30 |
JP4230186B2 JP4230186B2 (ja) | 2009-02-25 |
Family
ID=26621879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002262728A Expired - Lifetime JP4230186B2 (ja) | 2001-09-10 | 2002-09-09 | パッキン逆止弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4230186B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010167378A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 液体噴出器 |
-
2002
- 2002-09-09 JP JP2002262728A patent/JP4230186B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2010167378A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 液体噴出器 |
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