JP2003155904A - 動弁装置を備える内燃機関 - Google Patents

動弁装置を備える内燃機関

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JP2003155904A
JP2003155904A JP2001353131A JP2001353131A JP2003155904A JP 2003155904 A JP2003155904 A JP 2003155904A JP 2001353131 A JP2001353131 A JP 2001353131A JP 2001353131 A JP2001353131 A JP 2001353131A JP 2003155904 A JP2003155904 A JP 2003155904A
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Kazuaki Shimoyama
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Hidemi Arai
秀実 荒井
Masaru Asari
大 浅利
Ikuaki Hara
幾朗 原
Hiroyuki Mamiya
裕之 間宮
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/18Rocking arms or levers
    • F01L1/185Overhead end-pivot rocking arms

Abstract

(57)【要約】 【課題】 球面支持されるロッカアームの軸方向への倒
れを防止することにより、ロッカアームの上方からのカ
ム軸の組付けを容易にして、動弁装置を備える内燃機関
の組立性を向上させる。 【解決手段】 内燃機関の動弁装置は、ラッシュアジャ
スタに球面支持されロッカアーム23,24と、ロッカアー
ム23,24の上方に配置されるカム軸25,26とを有する。
カム軸25,26は、シリンダヘッド2に締結されるロアカ
ムホルダ30とアッパカムホルダからなるカムホルダの軸
受部に回転自在に支持される。ロアカムホルダ30に一体
形成される軸受部41,44,45および仕切部54,55には、
ロッカアーム23,24との接触によりロッカアーム23,24
のカム軸25,26の軸方向A2への倒れを防止する突出部56
が、軸方向A2でのロッカアーム23,24の両側に対して対
向して設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基部が球面支持さ
れ、作用部が機関弁に当接するロッカアームと、該ロッ
カアームの上方に配置されるカム軸とを有する動弁装置
を備える内燃機関に関し、詳細には、ロッカアームが組
み付けられた後、カム軸が組み付けられる際に、ロッカ
アームが倒れたり、倒れた状態になっていることを防止
するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の動弁装置を備える内燃機
関として、特開平2000−161025号公報に開示
されたものがある。この内燃機関において、動弁装置
は、一端がバルブステムに当接し、他端がシリンダヘッ
ドの取付孔に嵌合されたピボットエンドに球面支持され
るロッカアームと、ロッカアームの上方に配置されるカ
ムシャフトとを備え、カムシャフトと一体に回転するカ
ムが、ロッカアームの中央部に回転自在に支持されるロ
ーラに摺接して、前記他端を揺動支点としてロッカアー
ムを揺動させて、バルブを開閉作動させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来技
術において、シリンダヘッドへのロッカアームおよびカ
ムシャフトの組付けの際には、先ず、一端がシリンダヘ
ッドに摺動自在に保持されたバルブに当接し、他端がシ
リンダヘッドの取付孔に嵌合されるピボットエンドに支
持されて、シリンダヘッドに組み付けられたロッカアー
ムに対して、その上方から、カムがロッカアームのロー
ラに接触するように、カムシャフトがシリンダヘッドに
組み付けられる。しかしながら、ロッカアームは、その
他端が球面支持されることに起因して、カム軸の軸方向
に傾斜しやすい状態にある。そして、ロッカアームが、
シリンダヘッドに組み付けられたカムとの当接により矯
正される角度よりも大きな角度で傾斜した状態、すなわ
ちロッカアームが倒れた状態で、カムシャフトを組み付
けようとすると、ロッカアームが脱落したり、ロッカア
ームのカムとの当接部よりも硬度が低い材料からなるカ
ムのカム面に前記当接部が接触して、カム面が傷つくこ
とがある。
【0004】そのため、カムシャフトの組付け時には、
ロッカアームが予め設定された設定位置、すなわちカム
がロッカアームに当接しているときと同様にロッカアー
ムが傾斜していない位置を占める状態、またはロッカア
ームが僅かに傾斜しているものの、カムとの当接により
該傾斜が矯正されてロッカアームが前記設定位置を占め
ることができる状態を確保する必要があって、カムシャ
フトの組付けには多大な時間を要した。
【0005】そこで、そのようなロッカアームを有する
動弁装置を備える内燃機関において、カムシャフトの組
付け時にロッカアームの倒れを防止する倒れ防止手段を
設けてカムシャフトの組付け性を向上させると共に、該
倒れ防止手段を、周辺部材に対するロッカアームの配置
状況に対応して柔軟に適用できるものにしたいという要
望があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、請求項1ないし請求項5記載の発明は、
球面支持されるロッカアームの、カム軸の軸方向への倒
れを防止することにより、ロッカアームの上方からのカ
ム軸の組付けを容易にして、動弁装置を備える内燃機関
の組立性を向上させることを目的とする。さらに詳細に
は、請求項1記載の発明は、ロッカアームがカム軸の軸
方向でいずれの側にも倒れることを防止してカム軸の組
付け性を向上させ、請求項2記載の発明は、倒れ防止手
段が設けられる部材がロッカアームからカム軸の軸方向
で比較的離れている場合にもロッカアームが倒れること
を防止してカム軸の組付け性を向上させ、請求項3記載
の発明は、ロッカアームに対してカム軸の軸方向での一
方の側に倒れ防止手段を設けるスペースがない場合にも
ロッカアームが倒れることを防止してカム軸の組付け性
を向上させ、さらに内燃機関の軽量化を図ることを目的
とする。そして、請求項4記載の発明は、ロッカアーム
の矯正可能な状態での傾斜の程度を小さくすることを目
的とし、請求項5記載の発明は、さらに、カム軸を支持
する軸受部の剛性を高めることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1記載の発明は、基部が揺動支持部材に球面支持され、
作用部が機関弁に当接するロッカアームと、該ロッカア
ームに摺接するカムを有すると共に該ロッカアームの上
方に配置されるカム軸とを有し、該カム軸と一体に回転
する前記カムにより揺動される前記ロッカアームが前記
機関弁を開閉作動させる動弁装置を備える内燃機関にお
いて、前記ロッカアームとの接触により前記カム軸の軸
方向への前記ロッカアームの倒れを防止する倒れ防止手
段が、前記軸方向での前記ロッカアームの両側に対して
対向して設けられる動弁装置を備える内燃機関である。
【0008】これにより、球面支持されるロッカアーム
は、軸方向でいずれの方向に倒れようとする場合にも、
ロッカアームの両側に対向して設けられるいずれかの倒
れ防止手段に接触して、その倒れが防止される。したが
って、この請求項1記載の発明によれば、次の効果が奏
される。すなわち、倒れ防止手段が軸方向でのロッカア
ームの両側に対して対向して設けられることにより、球
面支持されるロッカアームは、軸方向でいずれの方向に
倒れようとする場合にも、いずれかの倒れ防止手段に接
触して、その倒れが防止されることから、カム軸が組み
付けられる際に、ロッカアームが倒れたり、脱落したり
することがないので、ロッカアームの上方に配置される
カム軸の組付けが容易になるうえ、カムのカム面がロッ
カアームにより傷つくこともない。その結果、カム軸の
組付けに要する時間が減少して、動弁装置を備えた内燃
機関の組立性が向上する。
【0009】請求項2記載の発明は、基部が揺動支持部
材に球面支持され、作用部が機関弁に当接するロッカア
ームと、該ロッカアームに摺接するカムを有すると共に
該ロッカアームの上方に配置されるカム軸とを有し、該
カム軸と一体に回転する前記カムにより揺動される前記
ロッカアームが前記機関弁を開閉作動させる動弁装置を
備える内燃機関において、前記ロッカアームとの接触に
より前記カム軸の軸方向への前記ロッカアームの倒れを
防止する倒れ防止手段が、前記カムおよび前記ロッカア
ームに対して前記軸方向で対向する部材に設けられ、前
記倒れ防止手段は、前記ロッカアームに向かって、前記
部材の前記カムとの対向面よりも前記軸方向に突出する
動弁装置を備える内燃機関である。
【0010】これにより、カムおよびロッカアームに対
して対向する部材を利用して、ロッカアームが該部材か
ら離れている場合にも、ロッカアームに近接した位置ま
で突出部を突出させることが可能である。そして、球面
支持されるロッカアームが倒れようとする場合には、突
出部に接触して、その倒れが防止される。したがって、
この請求項2記載の発明によれば、次の効果が奏され
る。すなわち、倒れ防止手段が、カムおよびロッカアー
ムに対して軸方向で対向する部材に設けられ、しかも倒
れ防止手段がロッカアームに向かって、前記部材のカム
との対向面よりも突出することにより、カムおよびロッ
カアームに対して対向する部材を利用して、ロッカアー
ムが該部材から軸方向で比較的離れている場合にも、ロ
ッカアームに近接した位置まで突出部を突出させるとい
う簡単な構造でロッカアームの倒れを防止することがで
きる。そして、球面支持されるロッカアームが、軸方向
に倒れようとする場合には、近接した位置にある突出部
に接触して、その倒れが防止されることから、カム軸が
組み付けられる際に、ロッカアームが倒れたり、脱落し
たりすることがないので、ロッカアームの上方に配置さ
れるカム軸の組付けが容易になるうえ、カムのカム面が
ロッカアームにより傷つくこともない。その結果、カム
軸の組付けに要する時間が減少して、動弁装置を備えた
内燃機関の組立性が向上する。
【0011】請求項3記載の発明は、基部が揺動支持部
材に球面支持され、作用部が機関弁に当接するロッカア
ームと、該ロッカアームに摺接するカムを有すると共に
該ロッカアームの上方に配置されるカム軸とを有し、該
カム軸と一体に回転する前記カムにより揺動される前記
ロッカアームが前記機関弁を開閉作動させる動弁装置を
備える内燃機関において、前記ロッカアームとの接触に
より前記カム軸の軸方向への前記ロッカアームの倒れを
防止する倒れ防止手段が、前記軸方向での前記ロッカア
ームの片側のみに対して対向して設けられ、前記ロッカ
アームの重心は、前記機関弁と当接する前記ロッカアー
ムが前記揺動支持部材に支持された状態で、前記ロッカ
アームを前記片側寄りに傾斜させるモーメントを発生さ
せる位置にある動弁装置を備える内燃機関である。
【0012】これにより、球面支持されるロッカアーム
が揺動自在に支持されたとき、その重心位置に起因して
発生するモーメントによりロッカアームが倒れようとす
ると、その倒れようとする側のみに設けられた倒れ防止
手段に接触して、その倒れが防止される。したがって、
この請求項3記載の発明によれば、次の効果が奏され
る。すなわち、倒れ防止手段が、軸方向でのロッカアー
ムの片側のみに対して対向して設けられ、ロッカアーム
の重心は、機関弁と当接するロッカアームが揺動支持部
材に支持された状態で、ロッカアームを前記片側寄りに
傾斜させるモーメントを発生させる位置にあることによ
り、ロッカアームに対して軸方向での一方の側に倒れ防
止手段を設けるスペースがない場合にも、球面支持され
るロッカアームが揺動自在に支持されたとき、その重心
位置に起因して発生するモーメントにより倒れようとす
ると、その倒れようとする側に設けられた倒れ防止手段
に接触して、その倒れが防止されることから、倒れ防止
手段をロッカアームの両側に設ける場合に比べて、内燃
機関が軽量化されると共に、カム軸が組み付けられる際
に、ロッカアームが倒れたり、脱落したりすることがな
いので、ロッカアームの上方に配置されるカム軸の組付
けが容易になるうえ、カムのカム面がロッカアームによ
り傷つくこともない。その結果、カム軸の組付けに要す
る時間が減少して、動弁装置を備えた内燃機関の組立性
が向上する。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれか1項記載の動弁装置を備える内燃機関
において、前記倒れ防止手段は、前記ロッカアームの、
上下方向で前記カムに対向する上端部に対して対向する
ものである。
【0014】これにより、倒れようとするロッカアーム
において、倒れの中心から最も離れた部位を含むロッカ
アームの、上下方向でカムに対向する上端部またはその
近傍に倒れ防止手段が接触するので、ロッカアームが倒
れ防止手段に接触したときのロッカアームの傾斜の程度
を小さくすることができる。したがって、この請求項4
記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効
果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、倒れ防止
手段は、ロッカアームの、上下方向でカムに対向する上
端部に対して対向することにより、倒れの中心から最も
離れた部位を含むロッカアームの上端部またはその近傍
に倒れ防止手段が接触するので、ロッカアームが倒れ防
止手段に接触したときのロッカアームの傾斜の程度を小
さくすることができて、カム軸の組付けが一層容易にな
り、動弁装置を備えた内燃機関の組立性が向上する。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1ないし請
求項4のいずれか1項記載の動弁装置を備える内燃機関
において、前記倒れ防止手段が設けられる部材は前記カ
ム軸を回転自在に支持する軸受部であり、前記倒れ防止
手段は、前記軸受部の、前記ロッカアームと前記軸方向
で対向する側面に一体成形された突出部であるものであ
る。
【0016】これにより、軸受孔が形成されることによ
り剛性が低下する軸受部に突出部が一体形成されるの
で、軸受部の剛性が高くなる。したがって、この請求項
5記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の
効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、倒れ防
止手段が、カム軸を回転自在に支持する軸受部の、ロッ
カアームと軸方向で対向する側面に一体成形された突出
部であることにより、ロッカアームの倒れを防止する突
出部を利用して軸受部の剛性を高めることができる。
【0017】なお、この明細書において、「軸方向」と
は、カム軸の回転軸線の方向を意味する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図9を参照して説明する。図1〜図8は、第1実施例
を示すもので、図1〜図5を参照すると、本発明が適用
される内燃機関Eは圧縮点火式のDOHC型直列4気筒
内燃機関である。内燃機関Eは、頂面に形成された凹部
からなる燃焼室を有するピストン(図示されず)が往復
動自在に嵌合する4つのシリンダ1が一列に配列された
シリンダブロック(図示されず)と、シリンダブロック
の上端面にヘッドボルトB1(図6も参照)により締結さ
れたシリンダヘッド2と、シリンダヘッド2の上端面に
締結されたヘッドカバー3とを備える。
【0019】シリンダヘッド2には、シリンダ1毎に、
シリンダ1内に開口する吸気口4a,4aを有する1
対の独立した第1,第2吸気ポート4,4およびシ
リンダ1内に開口する1対の排気口5aを有する排気ポー
ト5が形成され、図3に示されるように、シリンダ軸線
L1と同軸に配置されて前記燃焼室内に燃料を噴射する燃
料噴射弁6が挿入される挿入孔8と、圧縮された空気を
加熱するグロープラグ7が挿入される挿入孔9とが形成
される。
【0020】図5を参照すると、第1吸気ポート4
は、シリンダ軸線L1の方向(以下、「シリンダ軸線方
向A1」という。)から見てシリンダ1内の接線方向に吸
気を流入させて、シリンダ1内にスワールを生成させる
ストレートポートから構成され、第2吸気ポート4
第1吸気ポート4によるスワールとは反対回りのスワ
ールをシリンダ1内に生成させるヘリカルポートから構
成される。そして、第1吸気ポート4に連通する吸気
装置の吸気通路には、シリンダ1内に生成されるスワー
ルの強さを、機関運転状態、例えば機関回転速度および
機関負荷に応じて制御するために、該吸気通路を開閉す
る吸気制御弁が設けられる。
【0021】図4を参照すると、各シリンダ1におい
て、1対の吸気口4a,4aをそれぞれ開閉する1対
の機関弁である吸気弁10および1対の排気口5aをそれぞ
れ開閉する1対の機関弁である排気弁11は、シリンダヘ
ッド2に固定された弁ガイド12にそれぞれ摺動自在に嵌
合され、弁ステム10a,11aの先端部のバネ受け13,14と
シリンダヘッド2との間に配置された圧縮コイルバネか
らなる弁バネ15の弾発力により、それぞれ閉弁方向に付
勢される。そして、各吸気弁10および各排気弁11は、シ
リンダヘッド2とヘッドカバー3とにより形成される動
弁室16内に収納される動弁装置Vにより開閉作動され
る。
【0022】動弁装置Vは、シリンダヘッド2に設けら
れた収容孔20に装着される揺動支持部材としての油圧式
ラッシュアジャスタ21,22と、それぞれ中央部に回転自
在に支持されるローラ23a,24aを有する吸気ロッカアー
ム23および排気ロッカアーム24と、ローラ23aに摺接す
る吸気カム25aを有すると共に吸気ロッカアーム23の上
方に配置される吸気カム軸25と、ローラ23aに摺接する
排気カム26aを有すると共に排気ロッカアーム24の上方
に配置される排気カム軸26とを備える。カム軸25,26の
回転軸線の方向、すなわち軸方向A2に対して直交する方
向A3(以下、「直交方向」という。)に延びる吸気ロッ
カアーム23は、その一端部である基部23bがラッシュア
ジャスタ21の球面を有する支持部21aに球面支持され、
その他端部である作用部23cが吸気弁10の弁ステム10aの
先端部に当接する。同様に、直交方向A3に延びる排気ロ
ッカアーム24は、その一端部である基部24bがラッシュ
アジャスタ22の球面を有する支持部22aに球面支持さ
れ、その他端部である作用部24cが排気弁11の弁ステム1
1aの先端部に当接する。ここで、すべての吸気ロッカア
ーム23および排気ロッカアーム24は、同一の仕様で設計
されている。
【0023】シリンダヘッド2にカムホルダHを介して
回転自在に支持される吸気カム軸25および排気カム軸26
は、内燃機関Eのクランク軸の回転軸線と平行な回転軸
線を有し、駆動機構(図示されず)を介して伝達される
該クランク軸の動力により、該クランク軸の1/2の回
転数で回転駆動される。そして、吸気カム軸25および排
気カム軸26とそれぞれ一体に回転して、ローラ23a,24a
にそれぞれ摺接する吸気カム25aおよび排気カム26aは、
そのカム面のカムプロフィルに応じて、対応する吸気弁
10および排気弁11を所定のタイミングで開閉作動させ
る。
【0024】図2を参照すると、動弁室16内に設けられ
るカムホルダHは、シリンダヘッド2に締結されるロア
カムホルダ30と、ロアカムホルダ30に締結されるアッパ
カムホルダ60とからなり、アッパカムホルダ60は、ロア
カムホルダ30と共に複数のボルトB2によりシリンダヘッ
ド2に締結される。
【0025】以下、図2,図5〜図8を参照して、前記
カムホルダHについてさらに説明する。図5,図6を参
照すると、ロアカムホルダ30は枠構造を有する一体型の
カムホルダであり、軸方向A2に延びる縦枠31〜34と、縦
枠31〜34と連結されて直交方向A3に延びる横枠35〜38と
を備える。縦枠31〜34は、直交方向A3に間隔をおいて配
置される1対の外側縦枠31,32と、外側縦枠31,32に対
して、各シリンダ軸線L1を含む平面である第1中心面P1
寄りの1対の内側縦枠33,34とからなり、それら外側縦
枠31,32および内側縦枠33,34は相互に平行である。横
枠35〜38は、4つのシリンダ1により構成されるシリン
ダ列の軸方向A2での両端部に対応する軸方向A2での位置
で、各外側および各内側縦枠31〜34の軸方向A2での両端
部をそれぞれ連結する1対の端部横枠35,36と、両端部
横枠35,36の間で各端部横枠35,36に軸方向A2の間隔を
おいて隣接して、外側および内側縦枠31〜34を連結する
2つの中間横枠37,38とからなる。
【0026】第1中心面P1に対して吸気弁10が位置する
側である吸気側の外側縦枠31と内側縦枠33との間には、
吸気カム軸25を回転自在に支持する5つの軸受部40〜42
が、軸方向A2に間隔をおいて、かつ直交方向A3に互いに
平行に延びて外側縦枠31および内側縦枠33に連結されて
形成される。同様に、第1中心面P1に対して排気弁11が
位置する側である排気側の外側縦枠32と内側縦枠34との
間には、排気カム軸26を回転自在に支持する5つの軸受
部43〜45が、軸方向A2に間隔をおいて、かつ直交方向A3
に互いに平行に延びて外側縦枠32および内側縦枠34に連
結されて形成される。
【0027】これら吸気側および排気側のそれぞれ5つ
の軸受部40〜42,43〜45は、両端部横枠35,36にそれぞ
れ形成される2つの端部軸受部40;43と、両中間横枠3
7,38にそれぞれ形成される2つの第1中間軸受部41;4
4と、両第1中間軸受部41;44の軸方向A2での中央に位
置する1つの第2中間軸受部42;45とからなる。そし
て、吸気側および排気側の両端部軸受部40;43は、軸方
向A2において、前記シリンダ列の端部に対応する位置に
配置され、第1,第2中間軸受部41,42;44,45は、軸
方向A2において、隣接するシリンダ1の間に対応する位
置に配置される。各軸受部40〜45の外側縦枠31,32およ
び内側縦枠33,34との連結部には、ボルトB2(図2参
照)が挿通される挿通孔50を有するボス46〜49が形成さ
れ、該挿通孔50に挿通されたボルトB2が、シリンダヘッ
ド2に形成されたネジ孔51(図2参照)に螺合すること
により、ロアカムホルダ30がシリンダヘッド2に締結さ
れる。なお、吸気側および排気側の1つの第1中間軸受
部41,44(図5において、上方の第1中間軸受部41,4
4)には、吸気カム軸25および排気カム軸26にそれぞれ
一体形成されて、各カム軸25,26の軸方向A2での移動を
規制するためのスラストプレート(図1参照)が入り込
む凹部を有する突出部41c,44c(図8も参照)が、外側
縦枠31,32および内側縦枠33,34に渡って形成される。
【0028】一方、アッパカムホルダ60は、両端部横枠
35,36にそれぞれ結合されると共に、端部軸受部40,43
に対応する端部軸受部を有する2つの端部カムホルダ
(図示されず)と、第1,第2中間軸受部41,42,44,
45にそれぞれ結合される6つの中間カムホルダ61とから
なる。前記各端部カムホルダおよび各中間カムホルダ61
は、挿通孔50に挿通されるボルトB2により、ロアカムホ
ルダ30と共にシリンダヘッド2に締結される。
【0029】そして、ロアカムホルダ30の各軸受部40〜
45の外側縦枠31,32および内側縦枠33,34の間には、ロ
アカムホルダ30にアッパカムホルダ60が締結されること
で、アッパカムホルダ60の前記端部軸受部および中間カ
ムホルダ61に形成される軸受溝61aとの共同により、各
カム軸25,26のジャーナル部を回転自在に支持する軸受
孔を形成する軸受溝40a〜45aが形成される。そして、ロ
アカムホルダ30の各軸受溝40a〜42a,43a〜45aは軸受面
を構成する円柱面からなる壁面を有し、同様にアッパカ
ムホルダ60の前記各軸受溝も、軸受面を構成する円柱面
からなる壁面を有する。
【0030】さらに、軸受部40〜45において、軸方向A2
で隣接する軸受部40,41;41,42;43,44;44,45の間
には、シリンダ1毎に、2つの吸気ロッカアーム23と2
つの吸気カム25aとのそれぞれ一部を収容する収容空間5
2、および2つの排気ロッカアーム24と2つの排気カム2
6aとのそれぞれ一部を収容する収容空間53がそれぞれ形
成される。そして、図7に示されるように、外側縦枠3
1,32および内側縦枠33,34の収容空間52,53側の面31a
〜34aは、回転する各カム25a,26aの回転軌道に沿う凹
面形状とされる。
【0031】そして、各収容空間52,53は、直交方向A3
に各軸受部40〜45と平行に延びて外側縦枠31,32および
内側縦枠33,34に連結される仕切部54,55により2つの
小収容空間52a,52b;53a,53bに分割され、各小収容空
間52a,52b;53a,53bに1つの吸気ロッカアーム23の一
部または1つの排気ロッカアーム24の一部が収容され
る。それゆえ、各小収容空間52a,52b;53a,53bに収容
されるロッカアーム23,24を挟んで軸方向A2で相互に対
向する軸受部40〜45および仕切部54,55は、ロッカアー
ム23,24の軸方向A2での両側に対して間隔をおいて軸方
向A2で対向する部材である。
【0032】図5,図6に示されるように、各軸受部40
〜45および各仕切部54,55には、小収容空間52a,52b;
53a,53b側の各側面からロッカアーム23,24に向かって
軸方向A2に突出する突出部56が一体成形される。このう
ち、軸受部40〜45に設けられる突出部56は、吸気カム25
aまたは排気カム26aと軸方向A2で対向する対向面(図7
には、軸受部40〜45の代表として軸受部41,44の側面41
b,44bおよび対向面41b1,44b1が示される)をその一部
分として含んでいる前記側面よりも軸方向A2に突出して
いる。さらに、図2,図7,図8に示されるように、軸
受部40〜45の各突出部56の全体または各突出部56の大部
分が、軸受溝40a〜45aの直交方向A3での形成範囲内に設
けられ、したがって軸受部40〜45のシリンダ軸線方向A1
での厚みが小さい部分に設けられる。
【0033】そして、吸気弁10および排気弁11の閉弁時
のロッカアーム23,24の位置が二点鎖線で示され、吸気
弁10および排気弁11の最大リフト時のロッカアーム23,
24の位置が一点鎖線で示される図7を参照すると、各突
出部56は、ロッカアーム23,24の中央部に位置して、ロ
ッカアーム23,24のうちシリンダ軸線方向A1での幅が最
大である部分を形成するローラ23a,24aに軸方向A2で対
向すると共に、カム軸25,26の回転軸線と直交する平面
からなる規制面56aと、該規制面56aの下端に連なり下方
のシリンダヘッド2に向かって規制面56aから該規制面5
6aが設けられる軸受部40〜45または仕切部54,55の前記
側面寄りに後退すると共に直交方向A3に平行な傾斜平面
からなる案内面56bとを有する。
【0034】図8を併せて参照すると、軸受部40〜45お
よび仕切部54,55にそれぞれ設けられてロッカアーム2
3,24を挟んで対向する1対の突出部56の規制面56aは、
小収容空間52a,52bに収容されたロッカアーム23,24が
予め設定された設定位置、すなわちシリンダヘッド2に
組み付けられたカム軸25,26のカム25a,26aがロッカア
ーム23,24のローラ23a,24aに当接しているときと同様
にロッカアーム23,24が傾斜していない位置(図8に
は、吸気ロッカアーム23が示されているが、排気ロッカ
アーム24も同様である。)を占める状態で、基部23b,2
4bが支持部21a,22aに球面支持され、作用部23c,24cが
吸気弁10または排気弁11に当接するようにロッカアーム
23,24がシリンダヘッド2に組み付けられて、ロアカム
ホルダ30が、挿通孔50とネジ孔51とが整合するようにシ
リンダヘッド2の所定位置に組み付けられたとき、軸方
向A2での各ロッカアーム23,24の両側の側面に対して、
僅かな所定の間隙Gをおいて対向して設けられる。ま
た、その1対の突出部56の案内面56bの軸方向A2での間
隔は、その最小値が規制面56aの間の軸方向A2での間隔
Wと等しく、シリンダヘッド2寄りほど(または下方ほ
ど)大きくなる。また、間隙Gは、後述する所定角度に
より規定される。
【0035】各案内面56bは、シリンダヘッド2に組み
付けられたロッカアーム23,24の上方からロアカムホル
ダ30がシリンダヘッド2に組み付けられるとき、例えば
1対の規制面56aの間の間隔Wに対して、該間隔Wに納
まらない程度にロッカアーム23,24が前記設定位置から
傾斜するなどしてずれている場合に、ロアカムホルダ30
がシリンダヘッド2に近づけられることにより、該ロッ
カアーム23,24が先ず軸方向A2での間隔が1対の規制面
56aでの間隔Wよりも大きい案内面56bに接触して、その
ずれが修正され、該ロッカアーム23,24が規制面56aの
間隔Wに納まるように案内するものである。
【0036】そして、ロアカムホルダ30が、シリンダヘ
ッド2の所定位置に組み付けられた状態では、ロッカア
ーム23,24が、前記設定位置からロッカアーム23,24が
倒れ中心線C(図4も参照)を中心として傾斜しようと
すると、間隙Gに対応して所定角度だけ傾斜した後、ロ
ッカアーム23,24は突出部56の規制面56aに接触して、
前記所定角度よりも大きく傾斜すること、すなわちロッ
カアーム23,24の倒れが防止される。なお、前記所定角
度は、各カム軸25,26が組み付けられる際に、各カム25
a,26aとローラ23a,24aとの接触により、傾斜したロッ
カアーム23,24が前記設定位置を占めることができるよ
うに矯正される角度である。また、ロアカムホルダ30
が、前記所定位置に組み付けられ、カム軸25,26が組み
付けられる前の状態で、ロッカアーム23,24が傾斜して
いたとしても、その傾斜は前記所定角度以下になってい
る。それゆえ、各突出部56は、ロッカアーム23,24との
接触により、ロッカアーム23,24の軸方向A2での倒れを
防止する倒れ防止手段を構成する。
【0037】ここで、倒れ中心線Cとは、図4を参照し
て説明すると、基部23b,24bが支持部21a,22aに球面支
持され、作用部23c,24cが吸気弁10または排気弁11に当
接するようにロッカアーム23,24がシリンダヘッド2に
組み付けられて、ローラ23a,24aにカム25a,26aが接触
していない状態において、支持部21a,22aの揺動中心と
作用部23c,24cの弁ステム10a,11aとの当接部とを結ぶ
直線であって、前記設定位置からロッカアーム23,24が
軸方向A2に傾斜するときのロッカアーム23,24の回動の
中心線である。したがって、ロッカアーム23,24が、前
記設定位置からこの倒れ中心線Cの回りに回動すること
により、ロッカアーム23,24の軸方向A2での傾斜が生じ
る。
【0038】そして、図7,図8を参照すると、規制面
56aは、ロッカアーム23,24の倒れ中心線Cを含み軸方
向A2に平行な平面S(図4において、倒れ中心線Cと重
なって示されている。)よりも上方のカム軸25,26側に
あって、該平面Sからの距離が最大となるロッカアーム
23,24の部位、この実施例ではローラ23a,24aの吸気カ
ム25aまたは排気カム26aとの当接部を含む範囲でロッカ
アーム23,24に軸方向A2で対向する。
【0039】また、第1吸気ポート4の吸気口4a
が第2吸気ポート4の吸気口4aよりも第1中心面P
1寄りに位置し(図5参照)、直交方向A3でオフセット
する吸気口4a,4aを開閉する吸気弁10に当接する
ロッカアーム23,24(図1参照)が同一仕様であること
から、図5,図6に示されるように、吸気口4aを開
閉する吸気弁10に当接する吸気ロッカアーム23,24の倒
れを防止する突出部56は、吸気口4aを開閉する吸気
弁10に当接する吸気ロッカアーム23の倒れを防止する突
出部56よりも第1中心面P1寄りに位置する。一方、排気
口5aが軸方向A2で一直線上に整列している排気側の突出
部56は、全て、軸方向A2で一直線上に整列して位置す
る。
【0040】図5,図6を参照すると、各中間横枠37,
38は、1対の内側縦枠33,34の間に、第1中間軸受部4
1,44のボス47,49と連なり端部横枠35,36側が凹部57a
となる湾曲壁からなる連結部57を有する。そして、図
1,図5に示されるように、シリンダヘッド2にロアカ
ムホルダ30およびアッパカムホルダ60が締結された状態
で、両内側縦枠33,34の間には、燃料噴射弁6の取付部
70が、シリンダヘッド2に一体成形されてシリンダ軸線
方向A1に突出して位置する。燃料噴射弁6が挿入される
挿入孔8(図3参照)が設けられる取付部70は、それぞ
れ端部横枠35,36と連結部57との間に位置して、その連
結部57寄りの端部が連結部57の凹部57aに収容される
(図1参照)2つの端部取付ボス71と、両連結部57の間
に位置する1つの中央取付ボス72とからなる。各端部取
付ボス71には1つの燃料噴射弁6が、また中央取付ボス
72には2つの燃料噴射弁6が、クランプ73(図2〜図4
参照)により固定される。具体的には、クランプ73は、
その一端部73aが各取付ボス71,42の上面に固定された
円筒状の支点部74(図2参照)に載置されて、その中央
部73bをボルトB3により締め付けることで、その他端部
の二股形状を有する押圧部73cが燃料噴射弁6を押圧す
ることにより、燃料噴射弁6をシリンダヘッド2に固定
する。そして、4つの燃料噴射弁6は、前記シリンダ列
の軸方向A2での中央点を通る第2中心面P2(図5参照)
に対して対称に配置される。
【0041】そして、図3,図5に示されるように、吸
気側の内側縦枠33の第1中心面P1寄りの側面には、各取
付ボス71,72の燃料噴射弁6の挿入孔8が形成される柱
状部71a,72aと、ヘッドカバー3に形成された燃料噴射
弁6の挿入筒3aとの干渉を回避するための湾曲した凹部
33bが形成される。
【0042】また、図6に示されるように、連結部57の
下面には、吸気口4aを開閉する吸気弁10のバネ受け1
3を収容すること可能な凹部57bが設けられ、さらに該凹
部57bの付近を除いて肉抜き部57cが設けられる。これに
より、シリンダヘッド2のコンパクト化がなされる一方
で、肉抜き部57cが凹部57b付近を除いて設けられること
により、連結部57の所要の剛性の確保と軽量化がなされ
る。
【0043】次に、ロアカムホルダ30に形成される油路
について説明する。図6を参照すると、排気側の外側縦
枠32と一方の端部横枠35との連結部のボス48に近接し
て、シリンダヘッド2に形成された油路に、シリンダヘ
ッド2とロアカムホルダ30との合わせ面において接続さ
れる溝からなる油路80が形成され、該油路80はロアカム
ホルダ30を上方に延びる油路81を介して、排気側の外側
縦枠32に形成された孔からなる油路82および端部横枠35
に結合されるアッパカムホルダ60である前記端部カムホ
ルダに形成された連絡油路に連通する。この連絡油路
は、端部横枠35と該端部カムホルダとの合わせ面で接続
される油路83(図5参照)を介して、吸気側の外側縦枠
31に形成された孔からなる油路84に連通する。
【0044】そして、図5に示されるように、吸気カム
軸25を支持する軸受部40〜42の軸受面には、挿通孔50と
ボルトB2との径方向での間隙により形成される油路を介
して油路84に連通する油路85(図2も参照)が開口し、
排気カム軸26を支持する軸受部43〜45の軸受面には、端
部横枠35の軸受部43を除いて、挿通孔50とボルトB2との
径方向での間隙により形成される油路を介して油路82に
連通する油路86(図2も参照)が開口して、それら油路
85,86を通じて軸受部40〜45の軸受面に潤滑油が供給さ
れる。なお、端部横枠35の軸受部43の軸受面には、前記
連絡油路からの潤滑油が油溝からなる油路87を経て供給
される。
【0045】図3,図6を参照すると、吸気側の外側縦
枠31の油路84に連通する油路88が形成されるボス89が、
各仕切部54の外側縦枠31との連結部に形成される。それ
ら油路88は、シリンダヘッド2の該ボス89との合わせ面
にて、吸気側のラッシュアジャスタ21に連通する油路90
とそれぞれ接続される。そして、ボス89は、該ボス89に
形成される挿通孔91に挿通されてシリンダヘッド2に螺
合するボルトB4(図3参照)により締め付けられること
により、両油路88,90が接続される合わせ面でのシール
圧を高めて、潤滑油の漏れを防止している。一方、排気
側の外側縦枠32の油路82に連通する油路92が、各端部軸
受部40,43のボス48に隣接して1つずつ、そして各中間
軸受部41,42,44,45のボス48に隣接して2つずつ、そ
れぞれ形成され、それら油路92は、シリンダヘッド2の
該ボス48との合わせ面にて、排気側のラッシュアジャス
タ22に連通する油路93(図1参照)とそれぞれ接続され
る。そして、これら油路92,93を通じて各ラッシュアジ
ャスタ22に潤滑油が供給される。
【0046】また、図2,図6に示されるように、各軸
受部40〜45のシリンダヘッド2側の面である下面には、
各軸受部40〜45とシリンダヘッド2との間に、ヘッドボ
ルトB1の頭部を収容する凹部40e〜45eが設けられる。こ
れにより、シリンダ軸線方向A1で、軸受部40〜45とヘッ
ドボルトB1とを重なるように配置することができるの
で、シリンダヘッド2の軸方向A2での幅を小さくするこ
とができる。
【0047】次に、前述のように構成された実施例の作
用および効果について説明する。各カム軸25,26をシリ
ンダヘッド2に組み付けるにあたり、先ず、各ロッカア
ーム23,24は、基部23b,24bがラッシュアジャスタ21,
22の支持部21a,22aに球面支持され、作用部23c,24cが
吸気弁10の弁ステム10aまたは排気弁11の弁ステム11aの
先端部に当接するように、シリンダヘッド2に組み付け
られる。その後、ロアカムホルダ30がシリンダヘッド2
の上方からシリンダヘッド2の上面で、ロアカムホルダ
30がシリンダヘッド2の前記所定位置に組み付けられ
る。ロアカムホルダ30がシリンダヘッド2に組み付けら
れる際に、ロッカアーム23,24は、例えばロッカアーム
23,24が前記所定角度よりも大きく傾斜していたり、ロ
アカムホルダ30が組み付けられる前に、ロアカムホルダ
30が前記所定位置から軸方向A2にずれているなど、1対
の規制面56aの間の軸方向A2での間隔Wに納まらない程
度にロッカアーム23,24およびロアカムホルダ30が軸方
向A2にずれている場合でも、案内面56bの最大間隔の範
囲内で、ロアカムホルダ30を下方に移動させる際にロッ
カアーム23,24が案内面56bに接触しつつ案内され、規
制面56aの間に入り込む。そして、ロアカムホルダ30が
シリンダヘッド2の前記所定位置に組み付けられたと
き、各ロッカアーム23,24は、小収容空間52a,52b,53
a,53b内で1対の規制面56aの間に位置する。
【0048】ついで、ロッカアーム23,24およびロアカ
ムホルダ30の上方から、カム軸25,26が、各カム25a,2
6aが対応するロッカアーム23,24のローラ23a,24aに当
接し、各カム軸25,26のジャーナル部が対応する軸受部
40〜45の軸受溝40a〜45aに嵌合するように、位置決めさ
れ、さらに軸受部40〜45に前記端部カムホルダおよび中
間カムホルダ61がボルトB2により、ロアカムホルダ30と
共にシリンダヘッド2に締結されて、カム軸25,26がシ
リンダヘッド2に組み付けられる。
【0049】そして、シリンダヘッド2に組み付けられ
たロッカアーム23,24の上方からカム軸25,26が組み付
けられる際、基部23b,24bがラッシュアジャスタ21,22
に球面支持されて揺動自在に支持される各ロッカアーム
23,24の軸方向A2での両側に対して、1対の突出部56が
対向して設けられることにより、球面支持されるロッカ
アーム23,24は、軸方向A2でいずれの方向に倒れようと
する場合にも、いずれかの突出部56に接触して、その倒
れが防止されることから、カム軸25,26が組み付けられ
る際に、ロッカアーム23,24が倒れたり、脱落したりす
ることがないので、シリンダヘッド2に組み付けられた
ロッカアーム23,24の上方に配置されるカム軸25,26の
組付けが容易になるうえ、カム25a,26aのカム面がロッ
カアーム23,24により傷つくこともない。その結果、カ
ム軸25,26の組付けに要する時間が減少して、動弁装置
Vを備えた内燃機関Eの組立性が向上する。
【0050】各突出部56が、カム25a,26aおよびロッカ
アーム23,24に対して軸方向A2で対向する部材である軸
受部40〜45および仕切部54,55に設けられ、しかもロッ
カアーム23,24の軸方向A2での側面に向かって、前記部
材のカム25a,26aとの対向面よりも突出することによ
り、カム25a,26aおよびロッカアーム23,24に対して対
向する部材を利用して、ロッカアーム23,24が軸受部40
〜45および仕切部54,55から軸方向A2で比較的離れてい
る場合にも、ロッカアーム23,24に近接した位置まで突
出部56を突出させるという簡単な構造でロッカアーム2
3,24の倒れを防止することができる。
【0051】倒れ中心線Cを中心として倒れようとする
ロッカアーム23,24において、突出部56は、倒れ中心線
Cを含み軸方向A2に平行な平面Sよりもカム軸25,26側
にあって平面Sからの距離が最大となるロッカアーム2
3,24のローラ23a,24aの上下方向でカム25a,26aに対
向する上端部に対して、軸方向A2で対向することによ
り、倒れ中心線Cを含む平面Sから最も離れた部位また
はその近傍に突出部56が接触するので、ロッカアーム2
3,24が突出部56に接触したときのロッカアーム23,24
の傾斜の程度、すなわち各カム軸25,26が組み付けられ
る際に、各カム25a,26aとローラ23a,24aとの接触によ
り、傾斜したロッカアーム23,24が前記設定位置を占め
ることができる矯正可能な傾斜の程度を小さくすること
ができて、カム軸25,26の組付けが一層容易になり、動
弁装置Vを備えた内燃機関Eの組立性が向上する。
【0052】突出部56が、カム軸25,26を回転自在に支
持する軸受部40〜45の軸受溝40a〜45aの、平面視で軸方
向A2と直交する方向での形成範囲内で軸受部40〜45に一
体成形されることにより、前記軸受孔を形成する軸受溝
40a〜45aが形成されることで厚みが小さくなって剛性が
低下する軸受部における前記側面に突出部56が設けられ
るので、軸受部40〜45の剛性が高くなる。その結果、ロ
ッカアーム23,24の倒れを防止する突出部56を利用して
軸受部40〜45の剛性を高めることができる。
【0053】また、連結部57の凹部57aに、燃料噴射弁
6が取り付けられる取付ボス71,72の端部が収容される
ことにより、ロアカムホルダ30の軸方向A2の長さを短縮
することができて、ロアカムホルダ30が軸方向A2にコン
パクトになる。さらに、両内側縦枠33,34の間に、吸気
側および排気側の第2中間軸受部42,45を連結する連結
部がないことにより、両連結部57の間に2つの燃料噴射
弁6が取り付けられる共通の取付ボス72が配置されるこ
とにより、シリンダ毎に取付ボスが設けられるものに比
べて、シリンダヘッド2が軸方向A2にコンパクトにな
る。
【0054】各外側縦枠31,32には、ラッシュアジャス
タ21,22に潤滑油を供給するための油路82,84が形成さ
れるため、その剛性が大きくなるので、ロアカムホルダ
30の剛性が高められる。しかも、4つの縦枠31〜34のう
ち外側にある縦枠31,32に油路82,84が設けられること
で、ロアカムホルダ30の剛性が一層高められる。
【0055】さらに、突出部56には、規制面56aから該
規制面56aが設けられる軸受部40〜45または仕切部54,5
5の前記側面寄りに後退すると共に直交方向A3に平行な
傾斜平面からなる案内面56bが設けられ、ロッカアーム2
3,24を挟んで対向する1対の突出部56の案内面56bの軸
方向A2での間隔は、その最小値が規制面56aの間の間隔
Wと等しく、シリンダヘッド2寄りほど大きく設定され
ることにより、シリンダヘッド2に組み付けられたロッ
カアーム23,24の上方からロアカムホルダ30がシリンダ
ヘッド2に組み付けられる際に、ロッカアーム23,24
が、1対の規制面56aの間の間隔Wに納まらない程度に
ロッカアーム23,24およびロアカムホルダ30が軸方向A2
にずれている場合でも、案内面56bの最大間隔の範囲内
で、ロアカムホルダ30をシリンダヘッド2寄りに移動さ
せる際にロッカアーム23,24が案内面56bに接触しつつ
案内されて、ロッカアーム23,24が規制面56aの間に入
り込む。その結果、ロアカムホルダ30がボルトによりシ
リンダヘッド2に締結される際には、全てのロッカアー
ム23,24が1対の突出部56の規制面56aの間に位置する
ことになって、シリンダヘッド2に組み付けられ、ロア
カムホルダ30の所定位置に配置されるロッカアーム23,
24に対して、その上方からのロアカムホルダ30のシリン
ダヘッド2への組付け性が向上する。
【0056】ロアカムホルダ30には、軸方向A2での隣接
する軸受部40,41;41,42;43,44;44,45の間に、該
軸受部40〜45と平行に延びて外側縦枠31,32および内側
縦枠33に連結される仕切部54,55が設けられるので、こ
れら仕切部54,55によりロアカムホルダ30の剛性が高め
られる。
【0057】外側縦枠31,32および内側縦枠33,34の収
容空間52,53側の面31a〜34aは、回転するカム25a,26a
の回転軌道に沿うように凹面形状にされることにより、
それら縦枠31〜34とカム25a,26aとの干渉を回避したう
えで、両縦枠31〜34の直交方向A3での間隔を小さくする
ことができるので、直交方向A3でのロアカムホルダ30の
幅、ひいてはシリンダヘッド2の幅を小さくすることが
できる次に、本発明の第2実施例を説明する。この第2
実施例は、1対の突出部56がロッカアーム23,24の軸方
向A2で両側に配置される第1実施例に対して、図9の吸
気側の突出部56の一部に示されるように、突出部56が、
各ロッカアーム23,24の軸方向A2での片側のみに対向し
て設けられるものである。なお、第1実施例の部材と同
一の部材または対応する部材については、同一の符号を
使用して説明する。
【0058】ここで、ロッカアーム23,24の重心は、吸
気弁10と当接するロッカアーム23および排気弁11と当接
するロッカアーム24がそれぞれラッシュアジャスタ21,
22に揺動自在に支持された状態で、該ロッカアーム23,
24がカム25a,26aに接触していないときに、倒れ中心線
C回りに、ロッカアーム23,24を前記片側寄りに傾斜さ
せるモーメントを発生させる位置、例えば前記倒れ中心
線Cに対して、所定距離だけ突出部56が設けられる側に
オフセットした位置になるように設定される。そして、
各ロッカアーム23,24がシリンダヘッド2に組み付けら
れた状態では、カム軸25,26が組み付けられた時点で、
カム25a,26aがロッカアーム23,24に接触することによ
り、ロッカアーム23,24は前記設定位置を占める。
【0059】さらに、第2実施例では、ロアカムホルダ
30は、ロッカアーム23,24がシリンダヘッド2に組み付
けられる前に、シリンダヘッド2に位置決めピンなどを
使用して位置決めされ仮固定されている。そして、各ロ
ッカアーム23,24は、突出部56が各軸受部40〜45および
各仕切部54,55に軸方向A2での方側のみに設けられるこ
とにより、第1実施例に比べて大きな空間となっている
ために、ロッカアーム23,24を挿入しやすくなっている
各小収容空間52a,52b;53a,53bを通じて、ロアカムホ
ルダ30の上方から、各ロッカアーム23,24は、基部23
b,24bがラッシュアジャスタ21,22の支持部21a,22aに
球面支持され、作用部23c,24cが吸気弁10の弁ステム10
aまたは排気弁11の弁ステム11aの先端部に当接するよう
に、シリンダヘッド2に組み付けられる。このとき、ロ
ッカアーム23,24は、その重心位置に起因して発生する
モーメントにより、倒れ中心線Cを中心として傾斜する
が、前記所定角度の範囲内でロッカアーム23,24が突出
部56の規制面56aに接触して、ロッカアーム23,24が倒
れが防止される。この状態が、図9において破線で示さ
れている。このとき、全てのロッカアーム23,24が同一
仕様であれば、吸気側と排気側とで、軸受部40〜45およ
び仕切部54,55に設けられる突出部56の位置は、軸方向
A2で反対側になるが、異なる仕様のロッカアーム23,24
を使用することにより、軸方向A2で同一の側に突出部56
を設けることもできる。
【0060】第2実施例の他の構成は、第1実施例と基
本的に同様であり、その後、ロッカアーム23,24および
ロアカムホルダ30の上方からカム軸25,26が、第1実施
例と同様にしてシリンダヘッド2に組み付けられる。
【0061】したがって、この第2実施例によれば、次
の作用および効果が奏される。すなわち、突出部56が、
軸方向A2でのロッカアーム23,24の片側のみに対して対
向して設けられ、ロッカアーム23,24の重心は、吸気弁
10または排気弁11と当接するロッカアーム23,24がラッ
シュアジャスタ21,22に支持された状態で、ロッカアー
ム23,24を片側寄りに傾斜させるモーメントを発生させ
る位置にあることにより、ロッカアーム23,24に対して
軸方向A2での一方の側に突出部56を設けるスペースがな
い場合にも、球面支持されるロッカアーム23,24は、シ
リンダヘッド2に組み付けられたとき、その重心位置に
起因して発生するモーメントにより倒れようとすると、
その倒れようとする側に設けられた突出部56に接触し
て、その倒れが防止されることから、突出部56をロッカ
アーム23,24の両側に設ける場合に比べて、内燃機関E
が軽量化されると共に、カム軸25,26が組み付けられる
際に、ロッカアーム23,24が倒れたり、脱落したりする
ことがないので、ロッカアーム23,24の上方に配置され
るカム軸25,26の組付けが容易になるうえ、カム25a,2
6aのカム面がロッカアーム23,24により傷つくこともな
い。その結果、カム軸25,26の組付けに要する時間が減
少して、動弁装置Vを備えた内燃機関Eの組立性が向上
する。
【0062】なお、各ロッカアーム23,24がシリンダヘ
ッド2に組み付けられる際に、突出部56が組み付けよう
とする各ロッカアーム23,24の斜め下方に位置するよう
にシリンダヘッド2を傾斜させることにより、各ロッカ
アーム23,24が突出部56に一層安定的に接触するので、
ロッカアーム23,24の倒れを一層確実に防止することが
できる。
【0063】以下、前述した実施例の一部の構成を変更
した実施例について、変更した構成に関して説明する。
前記第1実施例において、各ロッカアーム23,24の軸方
向A2での両側にそれぞれ対向して設けられた1対の突出
部56のうち、各ロッカアーム23,24の一方側に対向する
突出部56を、他方側に対向する突出部56よりも各ロッカ
アーム23,24に近接して設け、しかも各ロッカアーム2
3,24の重心は、第2実施例と同様に、各ロッカアーム2
3,24がラッシュアジャスタ21,22に球面支持された状
態で、各ロッカアーム23,24を前記一方側に傾斜させる
モーメントを発生させる位置にあるようにすることもで
きる。
【0064】これにより、各ロッカアーム23,24が前記
一方側の突出部56に接触した状態での傾斜を極力小さく
することができるうえに、各ロッカアーム23,24の組付
けスペースを広くすることができるので、倒れ防止を図
りながら各ロッカアーム23,24のシリンダヘッド2への
組付け性を向上させることができ、しかも各ロッカアー
ム23,24の傾斜も小さいことから、カム軸25,26の組付
け性が一層良好になる。
【0065】前記各実施例では、カム25a,26aの軸方向
A2での幅は、図8,図9に示されるようにロッカアーム
23,24の軸方向A2での幅よりも小さく設定されて、図7
に示されるように、吸気カム25a,26aの回転軌道が、軸
方向A2から見て突出部56と重なるようにされたが、カム
25a,26aの回転軌道が、軸方向A2で見て突出部56と重な
らない場合には、吸気カム25a,26aの軸方向A2での幅
を、ロッカアーム23,24のそれよりも大きく設定するこ
ともできる。
【0066】前記各実施例では、各シリンダ1は、1対
の吸気弁10および1対の排気弁11を有するものであった
が、吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方は、
各シリンダ1に1つであってもよい。さらに、軸受部40
〜45は、前記各実施例では、軸方向A2で、前記シリンダ
列の端部および隣接するシリンダ1の間に対応する位置
に設けられたが、軸方向A2で、各シリンダ1の中心位置
に対応する位置に設けられてもよい。
【0067】前記各実施例では、内燃機関は、圧縮点火
式のものであったが、火花点火式の内燃機関であっても
よい。また、ロッカアーム23,24を球面支持する揺動支
持部材は、油圧式のラッシュアジャスタ21,22であった
が、調整ネジを利用した機械的なラッシュアジャスタま
たは、調整機能を有しない支持部材であってもよい。
【0068】ロアカムホルダ30は、一体型のものであっ
たが、アッパカムホルダ60と同様に分割型のロアカムホ
ルダ30であってもよい。さらに、突出部56は、シリンダ
ヘッド2に一体形成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である内燃機関において、
ロッカアームおよびロアカムホルダが組み付けられたシ
リンダヘッドの要部上平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1の内燃機関のロアカムホルダの上平面図で
ある。
【図6】図1の内燃機関のロアカムホルダの下平面図で
ある。
【図7】図5のVII−VII線断面図である。
【図8】図5のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明の第2実施例の内燃機関を示すもので、
第1実施例の図8に相当する図である。
【符号の説明】
1…シリンダ、2…シリンダヘッド、3…ヘッドカバ
ー、4,4…吸気ポート、5…排気ポート、6…燃
料噴射弁、7…グロープラグ、8,9…挿入孔、10…吸
気弁、11…排気弁、12…弁ガイド、13,14…バネ受け、
15…弁バネ、16…弁バネ、20…収容孔、21,22…ラッシ
ュアジャスタ、23,24…ロッカアーム、23b,24b…基
部、23c,24c…作用部、25,26…カム軸、30…ロアカム
ホルダ、31〜34…縦枠、35〜38…横枠、40〜45…軸受
部、46〜49…ボス、50…挿通孔、51…ネジ孔、52,53…
収容空間、54,55…仕切部、56…突出部、57…連結部、
60…アッパカムホルダ、61…中間カムホルダ、70…取付
部、71,72…取付ボス、73…クランプ、74…支点部、80
〜88…油路、89…ボス、90…油路、91…挿通孔、92,93
…油路、E…内燃機関、B1〜B4…ボルト、L1…軸線、A1
〜A3…方向、V…動弁装置、H…カムホルダ、P1,P2…
中心面、G…間隙、W…間隔、C…倒れ中心線、S…平
面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅利 大 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 原 幾朗 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 間宮 裕之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G016 AA06 AA19 BB22 CA11 CA13 CA16 CA57 FA39 GA00 3G024 AA18 BA05 DA08 DA17 FA00 FA14 GA35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部が揺動支持部材に球面支持され、作
    用部が機関弁に当接するロッカアームと、該ロッカアー
    ムに摺接するカムを有すると共に該ロッカアームの上方
    に配置されるカム軸とを有し、該カム軸と一体に回転す
    る前記カムにより揺動される前記ロッカアームが前記機
    関弁を開閉作動させる動弁装置を備える内燃機関におい
    て、 前記ロッカアームとの接触により前記カム軸の軸方向へ
    の前記ロッカアームの倒れを防止する倒れ防止手段が、
    前記軸方向での前記ロッカアームの両側に対して対向し
    て設けられることを特徴とする動弁装置を備える内燃機
    関。
  2. 【請求項2】 基部が揺動支持部材に球面支持され、作
    用部が機関弁に当接するロッカアームと、該ロッカアー
    ムに摺接するカムを有すると共に該ロッカアームの上方
    に配置されるカム軸とを有し、該カム軸と一体に回転す
    る前記カムにより揺動される前記ロッカアームが前記機
    関弁を開閉作動させる動弁装置を備える内燃機関におい
    て、 前記ロッカアームとの接触により前記カム軸の軸方向へ
    の前記ロッカアームの倒れを防止する倒れ防止手段が、
    前記カムおよび前記ロッカアームに対して前記軸方向で
    対向する部材に設けられ、前記倒れ防止手段は、前記ロ
    ッカアームに向かって、前記部材の前記カムとの対向面
    よりも前記軸方向に突出することを特徴とする動弁装置
    を備える内燃機関。
  3. 【請求項3】 基部が揺動支持部材に球面支持され、作
    用部が機関弁に当接するロッカアームと、該ロッカアー
    ムに摺接するカムを有すると共に該ロッカアームの上方
    に配置されるカム軸とを有し、該カム軸と一体に回転す
    る前記カムにより揺動される前記ロッカアームが前記機
    関弁を開閉作動させる動弁装置を備える内燃機関におい
    て、 前記ロッカアームとの接触により前記カム軸の軸方向へ
    の前記ロッカアームの倒れを防止する倒れ防止手段が、
    前記軸方向での前記ロッカアームの片側のみに対して対
    向して設けられ、前記ロッカアームの重心は、前記機関
    弁と当接する前記ロッカアームが前記揺動支持部材に支
    持された状態で、前記ロッカアームを前記片側寄りに傾
    斜させるモーメントを発生させる位置にあることを特徴
    とする動弁装置を備える内燃機関。
  4. 【請求項4】 前記倒れ防止手段は、前記ロッカアーム
    の、上下方向で前記カムに対向する上端部に対して対向
    することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
    か1項記載の動弁装置を備える内燃機関。
  5. 【請求項5】 前記倒れ防止手段が設けられる部材は前
    記カム軸を回転自在に支持する軸受部であり、前記倒れ
    防止手段は、前記軸受部の、前記ロッカアームと前記軸
    方向で対向する側面に一体成形された突出部であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項記
    載の動弁装置を備える内燃機関。
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