JP2003154921A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

ウエビング巻取装置

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JP2003154921A
JP2003154921A JP2001352121A JP2001352121A JP2003154921A JP 2003154921 A JP2003154921 A JP 2003154921A JP 2001352121 A JP2001352121 A JP 2001352121A JP 2001352121 A JP2001352121 A JP 2001352121A JP 2003154921 A JP2003154921 A JP 2003154921A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両に対するフレームの組付姿勢が変わって
も、支持部材の車両に対する基本的な姿勢を変えること
なく支持部材をフレームに組み付けることができるウエ
ビング巻取装置を得る。 【解決手段】 センサホルダ74及びセンサカバー20
8に形成された保持爪210、212は、スプール26
のシャフト66に同軸的に組み付けられたVギヤ124
の軸心に対して互いに90度ずれて形成されていると共
に、Vギヤ124の径方向に沿ったVギヤ124の軸心
からの距離が同じである。一方、脚板14は中心がVギ
ヤ124の軸心に略一致した略正方形状に形成されてお
り、その四片の略中央部に保持突起24が形成されてい
る。このため、フレーム12がVギヤ124の軸心周り
に90度回転した状態であってもセンサホルダ74及び
センサカバー208の姿勢を変えることなく脚板14に
組み付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のシートベル
ト装置を構成するウエビング巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の座席に着座した乗員の身体を拘束
するためのシートベルト装置を構成するウエビングベル
トは、その長手方向一方の端部が例えば座席側方に設け
られたウエビング巻取装置の巻取軸に係止されており、
他端がこのウエビング巻取装置の近傍に設けられたアン
カプレートに固定されている。また、ウエビングベルト
の長手方向中間部は巻取装置の上方、例えば、車両のセ
ンターピラーの上端側にてスルーアンカに形成された挿
通孔を貫通して下方側へ折り返されている。
【0003】このスルーアンカでの折り返し部分と他端
との間でウエビングベルトはタングプレートの挿通孔を
貫通しており、タングプレートを引っ張ることで巻取装
置の巻取軸に巻き取られたウエビングベルトが引き出さ
れ、座席を介して巻取装置とは反対側に設けられたバッ
クル装置へタングプレートを連結させることで、ウエビ
ングベルトの装着状態となる構成である。
【0004】一方、上述したウエビング巻取装置には、
車両が急減速状態になった場合にウエビングベルトを巻
き取る巻取方向への巻取軸の回転を規制し、これによっ
て、車両が急減速状態における慣性で乗員の身体がウエ
ビングベルトを引き出そうとする力に抗してウエビング
ベルトで確実に乗員の身体を拘束、保持するためのロッ
ク機構が設けられている。
【0005】以下、この種のロック機構の一例について
簡単に説明する。
【0006】ロック機構は、巻取軸に対して同軸的に相
対回転可能なロック輪を備えている。ロック輪はスプリ
ングによって巻取軸へ機械的に連結されている。ロック
輪はスプリングの付勢力に抗することで巻取軸に対して
相対回転するが、基本的にはスプリングの付勢力によっ
て巻取軸に追従して回転する。
【0007】また、巻取軸には、外周一部にラチェット
外歯が形成されたロック部材がロック輪の半径方向へ変
位可能に取り付けられている。ロック部材はロック輪に
係合しており、ロック輪が巻取軸に対して相対回転する
ことで、ロック部材がロック輪の半径方向へ変位して、
ラチェット外歯がウエビング巻取装置のフレームに形成
されたラチェット内歯に噛み合い、巻取軸の回転を規制
するようになっている。
【0008】一方、ロック輪の外周部にもラチェット外
歯が形成されており、更に、ロック輪の半径方向外方に
は、加速度センサが設けられている。加速度センサは鋼
球を備えており、車両急減速時の慣性で重力に抗して鋼
球が所定方向へ転動すると、鋼球が係合爪を有する制限
部材を移動させて係合爪をロック輪の外周部に係合させ
る。これにより、ロック輪の回転が制限される。このロ
ック輪の回転制限状態で巻取軸が回転すると巻取軸とロ
ック輪との間で相対回転が生じ、上記のようにロック部
材による巻取軸の回転規制状態になる構成である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体形状等
の車両仕様によっては、車体へのフレームの組付位置
が、車両のセンターピラーの下端部近傍や、センターピ
ラーの上端部近傍、更には、座席の下側等様々であり、
車体に対するフレームの組付姿勢も様々である。
【0010】一方で、上記の加速度センサの鋼球や制限
部材は、センサカバーに取り付けられており、センサカ
バーをウエビング巻取装置のフレームに組み付けること
で間接的に鋼球や制限部材に取り付けられるが、鋼球や
制限部材は重力に抗して移動する構成であるため、車両
に対するセンサカバーの基本的な姿勢を変えることはで
きない。
【0011】このため、車体に対するフレームの組み付
け姿勢が異なる場合には、このフレームに対応した専用
のセンサカバーを用いなければならず、その結果、コス
ト高になっていた。
【0012】本発明は、上記事実を考慮して、車両に対
するフレームの組付姿勢が変わっても、支持部材の車両
に対する基本的な姿勢を変えることなく支持部材をフレ
ームに組み付けることができるウエビング巻取装置を得
ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のウエビン
グ巻取装置は、長尺帯状のウエビングベルトの基端部が
係止されて自らの軸心周り一方の巻取方向へ回転するこ
とで前記ウエビングベルトを基端側から巻き取る巻取軸
と、車両の所定位置に取り付けられると共に、前記巻取
軸の軸方向両端を直接或いは間接的に軸支するフレーム
と、前記巻取軸の回転に連動して自らの軸心周りに回転
する略円盤状の回転体を有し、前記回転体の回転が制限
されることで、当該回転制限に連動して前記巻取方向と
は反対の引出方向への前記巻取軸の回転を規制するロッ
ク手段と、急減速状態における前記車両の加速度を検出
する加速度センサと、前記回転体の軸線から前記回転体
の回転半径方向に離間して設けられ、前記急減速状態で
前記加速度センサが検出した加速度に基づいて作動し、
前記回転体に係合して前記回転体の回転を制限する制限
部材と、前記制限部材が所定部位に取り付けられ、当該
取付状態で前記制限部材を支持する支持部材と、前記回
転体の軸線から前記回転体の回転半径方向へ各々等距離
離間し、且つ、前記回転体の軸線周りに一定角度毎に前
記フレームに形成された保持部と、前記保持部に対応し
て前記支持部材に形成され、前記保持部への係合状態で
前記保持部に保持されて前記支持部材を前記フレームへ
一体的に連結する係合部と、を備えている。
【0014】上記構成のウエビング巻取装置によれば、
巻取軸に基端部が係止されたウエビングベルトが乗員の
身体に装着された状態で車両が急減速状態になると、慣
性で乗員の身体が車両前方側へ移動しようとする。これ
により、乗員の身体がウエビングベルトを引き出そうと
し、巻取軸が巻取方向とは反対の引出方向へ回転しよう
とする。
【0015】一方、車両急減速時の加速度を加速度セン
サが検出すると制限部材が作動して制限部材が略円盤状
の回転体に係合する。これにより、回転体の回転が制限
される。
【0016】通常、回転体は巻取軸の回転に連動して自
らの軸心周りに回転するが、回転が制限されると回転体
は直接或いは間接的にロック手段を作動させ、ロック手
段によって引出方向への巻取軸の回転を規制させる。
【0017】このように、ウエビング巻取装置では、車
両急減速状態で乗員の身体がウエビングベルトを引き出
そうとしても、引出方向への巻取軸の回転が規制される
ため、ウエビングベルトの引き出しが規制され、これに
より、車両急減速状態において確実に乗員の身体がウエ
ビングベルトによって拘束される。
【0018】ところで、本ウエビング巻取装置では、制
限部材が支持部材の所定部位に支持されており、支持部
材に形成された係合部をフレーム形成された保持部に係
合、保持させて支持部材をフレームに支持させることで
回転体の軸心から回転体の回転半径方向に所定距離離間
した位置に制限部材が設けられる。
【0019】ここで、本ウエビング巻取装置では、フレ
ームに形成された複数の保持部は、回転体の軸線から回
転体の回転半径方向へ各々等距離離間しており、しか
も、回転体の軸線周りに一定角度毎に形成される。
【0020】したがって、フレームに対して支持部材を
回転体の軸心周りに一定角度回転させても係合部を保持
部に係合させることができる。
【0021】しかも、回転体の軸線から各保持部までの
距離は略等しいため、上記のように支持部材がフレーム
に対して一定角度回転した状態で係合部を保持部に係合
させても、回転体の回転半径方向に沿った回転体の軸線
から支持部材における制限部材の取付位置(所定部位)
までの距離は変らない。
【0022】したがって、支持部材がフレームに対して
一定角度回転した状態で係合部を保持部に係合させた状
態であっても、基本的に一定角度回転する前の状態と同
様に回転体に対して制限部材を係合させることができ
る。
【0023】このため、例えば、標準的な車両に対する
フレームの組付姿勢に対して回転体の軸線周りに一定角
度回動させた状態でしかフレームを組み付けることがで
きない車両であっても、基本的にフレームに対して支持
部材を一定角度回転させた状態で組み付けることで対応
が可能である。
【0024】請求項2記載のウエビング巻取装置は、長
尺帯状のウエビングベルトの基端部が係止されて自らの
軸心周り一方の巻取方向へ回転することで前記ウエビン
グベルトを基端側から巻き取る巻取軸と、車両の所定位
置に取り付けられると共に、前記巻取軸の軸方向両端を
直接或いは間接的に軸支するフレームと、前記巻取軸の
回転に連動して自らの軸心周りに回転する略円盤状の回
転体を有し、前記回転体の回転が制限されることで、当
該回転制限に連動して前記巻取方向とは反対の引出方向
への前記巻取軸の回転を規制するロック手段と、前記回
転体の軸線から前記回転体の回転半径方向へ所定距離離
間して設けられ、前記車両の急減速状態の加速度によっ
て所定方向へ変位し、当該所定方向への変位により直接
或いは間接的に前記回転体に係合して前記回転体の回転
を制限する慣性質量体と、前記慣性質量体が所定部位に
取り付けられ、当該取付状態で前記慣性質量体を前記所
定方向へ変位可能に支持する支持部材と、前記回転体の
軸線から前記回転体の回転半径方向へ各々等距離離間
し、且つ、前記回転体の軸線周りに一定角度毎に前記フ
レームに形成された保持部と、前記保持部に対応して前
記支持部材に形成され、前記保持部への係合状態で前記
保持部に保持されて前記支持部材を前記フレームへ一体
的に連結する係合部と、を備えている。
【0025】上記構成のウエビング巻取装置によれば、
巻取軸に基端部が係止されたウエビングベルトが乗員の
身体に装着された状態で車両が急減速状態になると、慣
性で乗員の身体が車両前方側へ移動しようとする。これ
により、乗員の身体がウエビングベルトを引き出そうと
し、巻取軸が巻取方向とは反対の引出方向へ回転しよう
とする。
【0026】一方、車両が急減速状態になると、このと
きの慣性で慣性質量体が所定方向へ変位し、慣性質量体
が直接或いは間接的に略円盤状の回転体に係合する。こ
れにより、回転体の回転が制限される。
【0027】通常、回転体は巻取軸の回転に連動して自
らの軸心周りに回転するが、回転が制限されると回転体
は直接或いは間接的にロック手段を作動させ、ロック手
段によって引出方向への巻取軸の回転を規制させる。
【0028】このように、ウエビング巻取装置では、車
両急減速状態で乗員の身体がウエビングベルトを引き出
そうとしても、引出方向への巻取軸の回転が規制される
ため、ウエビングベルトの引き出しが規制され、これに
より、車両急減速状態において確実に乗員の身体がウエ
ビングベルトによって拘束される。
【0029】ところで、本ウエビング巻取装置では、慣
性質量体が支持部材の所定部位に支持されており、支持
部材に形成された係合部をフレーム形成された保持部に
係合、保持させて支持部材をフレームに支持させること
で回転体の軸心から回転体の回転半径方向に所定距離離
間した位置に慣性質量体が設けられる。
【0030】ここで、本ウエビング巻取装置では、フレ
ームに形成された複数の保持部は、回転体の軸線から回
転体の回転半径方向へ各々等距離離間しており、しか
も、回転体の軸線周りに一定角度毎に形成される。
【0031】したがって、フレームに対して支持部材を
回転体の軸心周りに一定角度回転させた状態であっても
係合部を保持部に係合させることができる。
【0032】しかも、回転体の軸線から各保持部までの
距離は略等しいため、上記のように支持部材がフレーム
に対して一定角度回転した状態で係合部を保持部に係合
させても、回転体の回転半径方向に沿った回転体の軸線
から支持部材における慣性質量体の取付位置(所定部
位)までの距離は変らない。
【0033】したがって、支持部材がフレームに対して
一定角度回転した状態で係合部を保持部に係合させて
も、基本的に一定角度回転する前と略同じ所定方向へ慣
性質量体を変位させることができる。
【0034】このため、例えば、標準的な車両に対する
フレームの組付姿勢に対して回転体の軸線周りに一定角
度回動させた状態でしかフレームを組み付けることがで
きない車両であっても、基本的にフレームに対して支持
部材を一定角度回転させた状態で組み付けることで対応
が可能である。
【0035】請求項3記載のウエビング巻取装置は、請
求項1又は請求項2記載の本発明において、各々が略板
状に形成されると共に、前記巻取軸の軸線方向に互いに
対向して設けられ、前記巻取軸の軸方向両端側を軸支す
ると一対の脚板と、前記脚板を一体に連結する連結板
と、を含めて前記フレームを構成すると共に、前記一対
の脚板の一方の外周形状を、中心が前記回転体と略同軸
の略正多角形に形成すると共に、前記略正多角形の外周
部を構成する各辺の略中央部に前記保持部を形成した、
ことを特徴としている。
【0036】上記構成のウエビング巻取装置によれば、
フレームを構成する連結板に一対の脚板が互いに対向し
た状態で一体的に設けられており、この一対の脚板に巻
取軸が直接或いは間接的に軸支される。
【0037】ところで、一対の脚板の一方は、外周形状
が略多角形状とされ、多角形の各辺の略中央部に保持部
が形成される。
【0038】したがって、支持部材を脚板の外周形状で
ある多角形の中心周りに支持部材を一定角度(すなわ
ち、脚板の外周形状である正多角形の一辺の両端部と正
多角形の中心とを結ぶ2本の直線が成す角度)回転させ
ても、支持部材の係合部を脚板の保持部に係合させるこ
とができる。
【0039】しかも、脚板の外周形状である略多角形の
中心は回転体の軸心と略同軸であるため、車両に対して
フレームが回転体の軸線周りに一定角度回転した状態で
あっても、車体並びに回転体に対する支持部材の姿勢が
変わらない。
【0040】
【発明の実施の形態】<本実施の形態の構成>図1には
本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置10の
要部の構成が分解斜視図によって示されている。
【0041】(フレーム12の構成)図1に示されるよ
うに、本ウエビング巻取装置10はフレーム12を備え
ている。フレーム12は、一対の脚板14、16を備え
ている。脚板14、16の各々は略多角形状の一態様で
ある略正方形状(すなわち、略多角形状のうちの1つで
ある略正方形状)の平板状に形成されており、各々の厚
さ方向に沿って互いに対向している。
【0042】さらに、脚板14、16の各々には孔部と
してのラチェット孔18が形成されている。ラチェット
孔18は複数の内歯20により構成されており、その中
心は脚板14、16の中心に対して略同軸とされてい
る。
【0043】また、本ウエビング巻取装置10の高さ方
向(以下、単に「高さ方向」と称する)及び脚板14、
16の対向方向の双方に対して直交する方向(以下、便
宜上、この方向を脚板14、16の幅方向とする)の脚
板14、16の一端部側方には連結板22が設けられて
いる。
【0044】連結板22は、高さ方向に沿った脚板1
4、16の中央部よりも下側で脚板14、16の幅方向
一端部に一体に連結されており、連結板22を車体に設
けられた所定の巻取装置取付部位(図示省略)に取り付
けられることで本ウエビング巻取装置10が車体に取り
付けられる構成となっている。また、上述した脚板14
の外周部には、各々が特許請求の範囲で言うところの保
持部としての4つの保持突起24が形成されている。各
保持突起24は脚板14の形状を正方形とみなした場合
の各辺の略中央に形成されている。
【0045】(スプール26の構成)一方、フレーム1
2には巻取軸としてのスプール26が設けられている。
スプール26はスプール本体28を備えている。スプー
ル本体28は上述した脚板14、16の対向方向に沿っ
て軸方向とされた略円柱形状若しくは略円筒形状に形成
されており、その軸方向寸法は、脚板14と脚板16と
の間隔よりも長い。
【0046】また、スプール本体28の最大外径寸法は
上述したラチェット孔18の内径寸法(より厳密に言う
と、ラチェット孔18を構成する複数の内歯20の先端
部を結んだ仮想円の直径寸法)よりも小さい。したがっ
て、脚板14、16の幅方向及び高さ方向側方からスプ
ール26を脚板14、16の間に配置することはできな
いが、ラチェット孔18を貫通させることで脚板14と
脚板16との間にスプール本体28の軸方向中央部を配
置することができる。
【0047】さらに、図1及び図2に示されるように、
スプール本体28には、両端がスプール本体28の外周
部にて開口したベルト挿通孔30が形成されている。ベ
ルト挿通孔30は開口長手方向がスプール本体28の軸
方向に沿ったスリット孔で、図1に示されるウエビング
ベルト32の基端部が挿通される。
【0048】また、図2に示されるように、ベルト挿通
孔30は、その貫通方向中間部よりも一端側における開
口幅寸法が他端側における開口幅寸法よりも大きい。ベ
ルト挿通孔30の一端側にはベルト抜止手段としてのス
トッパシャフト34が設けられる。ストッパシャフト3
4はスプール本体28の軸方向に沿って長手方向とされ
た円柱部材で、その外径寸法はベルト挿通孔30の一端
側における開口幅寸法よりも小さく、他端側における開
口幅寸法よりも大きい。
【0049】ストッパシャフト34は、閉じた環状に形
成されてベルト挿通孔30の他端側から一端側へ挿通さ
れたウエビングベルト32の基端部の内側に入り込んで
いる。これにより、ウエビングベルト32を先端側へ引
っ張って基端側をベルト挿通孔30から抜き取ろうとし
ても、ウエビングベルト32を介してストッパシャフト
34がベルト挿通孔30の貫通方向中間部でベルト挿通
孔30の内壁に干渉する構成となっている。
【0050】さらに、ベルト挿通孔30には巻取軸抜止
手段としてのストッパプレート36が設けられている。
ストッパプレート36はスプール本体28の軸方向に沿
って長手方向とされた連結板38を備えている。連結板
38の長手方向寸法はベルト挿通孔30の開口長手方向
寸法よりも僅かに小さい。
【0051】また、連結板38の長手方向両端部からは
連結板38の厚さ方向一方の側へ向けて干渉壁40がそ
れぞれ屈曲形成されている。各干渉壁40は狭幅部42
と広幅部44により構成されている。狭幅部42の幅寸
法はベルト挿通孔30の他端側における幅寸法と略同じ
(厳密には極僅かに小さい)で、狭幅部42に連続した
広幅部44の幅寸法はベルト挿通孔30の一端側におけ
る幅寸法と略同じ(厳密には極僅かに小さい)である。
したがって、干渉壁40をベルト挿通孔30の一端側か
ら挿入すると、所定の位置で広幅部44がベルト挿通孔
30の内壁に干渉して、それ以上のベルト挿通孔30の
他端側への移動が規制される。
【0052】さらに、広幅部44の狭幅部42とは反対
側の端部からは、規制壁46が延出されている。規制壁
46は広幅部44から一旦連結板38の長手方向外方向
へ湾曲して延出されており、湾曲部分よりも先端側では
連結板38の長手方向に沿って一方の干渉壁40に形成
された規制壁46と他方の干渉壁40に形成された規制
壁46とが互いに対向している。
【0053】これらの規制壁46の間隔は、脚板14、
16の間隔よりも極僅かに小さい程度とされている。ま
た、これらの規制壁46の広幅部44からの延出寸法
は、ストッパプレート36をベルト挿通孔30へ挿入し
たスプール本体28に対するストッパプレート36の装
着状態で、規制壁46の広幅部44とは反対側の端部が
脚板14に形成されたラチェット孔18の内歯20より
もその半径方向外側に位置する。
【0054】一方、図2に示されるように、スプール本
体28にはシャフト受部48が形成されている。シャフ
ト受部48はスプール本体28の外周一部を軸方向に貫
通する如く切り欠くことにより形成されており、その内
側にはシャフト50がスプール本体28の軸方向周りに
回動可能に収容されている。
【0055】シャフト50の軸方向両端部からは、シャ
フト50の回動半径方向一方の側へ向けて板状の連結板
52が延出されている。さらに、連結板52のシャフト
50とは反対側の端部にはロック部材としてのロックプ
レート54が形成されている。ロックプレート54は連
結板52よりも厚肉の板状若しくはブロック状に形成さ
れている。
【0056】これらのロックプレート54に対応してス
プール本体28の軸方向両端部には、収容溝56が形成
されており、基本的には収容溝56の内部にロックプレ
ート54が入り込んで収容されている。収容溝56内へ
のロックプレート54の収容状態では、ロックプレート
54が、スプール本体28の外周部よりも内側に位置す
る。
【0057】また、ロックプレート54の外周一部には
複数の外歯により構成される(すなわち、外歯として
の)ラチェット58が形成されている。ラチェット58
は上述したラチェット孔18の半径方向内側に位置する
ように形成されており、シャフト50が自らの軸周りに
回動して、収容溝56からロックプレート54が抜け出
ることによりラチェット58がラチェット孔18の内歯
20に噛み合う。
【0058】この内歯20に対するラチェット58の噛
合状態では、スプール26の自らの軸周り方向の回転の
うち、ウエビングベルト32を基端側から巻き取る巻取
方向への回転は許容されるが、これとは反対の引出方向
への回転が規制される。
【0059】さらに、シャフト50の軸方向中央側のロ
ックプレート54の端部からは抜止部としての規制板6
2が延出されている。規制板62は上述したラチェット
58の複数の外歯の間に位置するように形成されてお
り、ラチェット58がラチェット孔18の内歯20に噛
み合った状態では、脚板14と脚板16との間でスプー
ル26の軸方向に沿って内歯20と対向する。
【0060】一方、スプール本体28の軸方向一方の端
部の略軸心部分からは、図示しない略板状の嵌合板が延
出されている。これに対応して、脚板16の脚板14と
は反対側には、図示しないぜんまいばねユニットが取り
付けられている。
【0061】このぜんまいばねユニットはぜんまいばね
を備えており、ぜんまいばねの渦巻き方向内方側の端部
に嵌合板が直接或いは間接的に連結され、ぜんまいばね
の付勢力でスプール26が巻取方向へ付勢されている。
【0062】これに対して、スプール本体28の軸方向
他端部からはスプール本体28に対して同軸のシャフト
66が延出されている。シャフト66の先端部には円盤
状のフランジ部68がシャフト66に対して同軸的に形
成されている。さらに、フランジ部68のシャフト66
とは反対側の面には、略立方体形状の嵌合片70が形成
されている。
【0063】(ロック機構72の構成)また、図1に示
されるように、脚板14の脚板16とは反対側には、ロ
ック手段としてのロック機構72が設けられている。ロ
ック機構72は、支持部材としてのセンサホルダ74を
備えている。センサホルダ74は、軸方向寸法が短く、
且つ、軸方向に沿って脚板14とは反対側の端部が底壁
76で閉止された有底円筒形状のホルダ本体78を備え
ている。
【0064】ホルダ本体78の底壁76の略中央部に
は、スプール26の軸方向に沿って貫通した円筒形状の
軸受部80が形成されている。軸受部80には、ギヤ8
2が回転自在に軸支されている。スプール26の軸方向
に沿ったギヤ82の脚板16側の端部には図示しない矩
形の嵌合孔が形成されており、上述した嵌合片70が嵌
合している。これにより、ギヤ82がスプール26と同
軸的且つ一体的に回転する。
【0065】一方、底壁76の外側面からはシャフト8
6が突出形成されている。シャフト86はギヤ82の軸
方向と同方向に長手方向とされており、軸受部80に対
して偏心した位置に形成されている。シャフト86に
は、ギヤ82よりも歯数が多い大径ギヤ88が回転自在
に軸支されている。大径ギヤ88はギヤ82に噛み合っ
ており、ギヤ82の回転によってギヤ82の回転よりも
減速された状態でシャフト86周りに回転する。
【0066】また、大径ギヤ88の底壁76とは反対側
には回転プレート90が設けられている。回転プレート
90は略円盤状の底壁92を備えている。底壁92には
円孔94が形成されており、底壁76の外側面に軸受部
80に対して同軸に形成された軸受部96に回転自在に
軸支されている。また、底壁92の底壁76側の面には
リング状の周壁98が形成されており、その内周部には
図示しない内歯が形成されている。
【0067】回転プレート90の内歯に対応して大径ギ
ヤ88には同軸的に小径ギヤ102が形成されており、
回転プレート90の内歯に噛み合っている。小径ギヤ1
02は、大径ギヤ88及び回転プレート90の内歯より
も歯数が少なく、したがって、大径ギヤ88の回転は減
速状態で回転プレート90に伝えられる。
【0068】回転プレート90の底壁76とは反対側に
は回転プレート104が設けられている。回転プレート
104は略円盤状の底壁106を備えている。底壁10
6には円孔108が形成されており、底壁76の外側面
に軸受部80に対して同軸に形成された軸受部110に
回転自在に軸支されている。
【0069】また、底壁106の外周一部には切欠部1
12が形成されている。切欠部112は底壁106の半
径方向外方へ向けて開口していると共に、底壁106の
周方向へ向いた一対の内壁の一方は、切欠部112の底
部側の端部から底壁106の周方向へ変位するにしたが
い、漸次底壁106の中心からの距離が遠ざかる傾斜部
114とされている。
【0070】これに対して、傾斜部114とは反対側の
切欠部112の内壁は干渉壁116とされている。干渉
壁116は底壁106よりも回転プレート90側へ延出
されており、その一部は回転プレート90の外周部の外
側に位置している。干渉壁116からは傾斜部114と
は反対側へ向け、且つ、底壁106の外周部に沿って周
壁118が形成されており、更に、周壁118の干渉壁
116とは反対側の端部にも干渉壁116と同様の構成
の干渉壁120が形成されている。
【0071】これら干渉壁116、120に対応して回
転プレート90の外周部にはカム122が形成されてい
る。カム122は回転プレート90の周方向に沿って回
転プレート90の外周部に一定範囲形成されており、そ
の周方向端部は回転プレート90、104の回転周方向
に沿って干渉壁116、120と対向する。
【0072】一方、上述したホルダ本体78の内側に
は、回転体としてのVギヤ124が収納されている。V
ギヤ124は全体的にスプール26と同軸の円盤形状に
形成されており、その外周部には一定間隔毎に外歯が形
成されている。
【0073】図1及び図3に示されるように、Vギヤ1
24の中心部分には円形の孔が形成されており、更に、
この孔に対応して脚板14側の面にはに円筒形状のボス
126が同軸的に形成されている。ボス126の内径寸
法はスプール本体28のシャフト66よりも極僅かに小
さく、ボス126をシャフト66が貫通した状態では、
Vギヤ124がスプール26に対して同軸的に相対回転
可能に軸支される。
【0074】また、ボス126には慣性質量体としての
慣性板(イナーシャル・マス)128が所定範囲回転自
在に軸支されている。さらに、Vギヤ124には一対の
制限孔130が形成されている。これらの制限孔130
は、Vギヤ124の中心周りに湾曲し、且つ、Vギヤ1
24の周方向に沿って長手方向とされた長孔とされてお
り、Vギヤ124の中心を介して互いに対向するように
形成されている。これらの制限孔130には、慣性板1
28に形成された一対の突起132が入り込んでいる。
これにより、Vギヤ124に対する慣性板128の相対
回転は、突起132が制限孔130の長手方向両端部に
干渉されるまでの間に制限されている。
【0075】また、慣性板128の側方にはレバー13
4が設けられている。レバー134の基端部には、Vギ
ヤ124に立設されたピン136が入り込んでおり、ピ
ン136によってレバー134が所定範囲揺動可能に軸
支されている。
【0076】一方、Vギヤ124のピン136の側方に
はスプリング収容孔138が形成されており、圧縮コイ
ルスプリング140がその内側に配置されている。スプ
リング収容孔138の内周一部からは保持突起142が
突出形成されている。保持突起142は圧縮コイルスプ
リング140の一端から圧縮コイルスプリング140の
内側に入り込んで圧縮コイルスプリング140を支持し
ている。
【0077】これに対して、圧縮コイルスプリング14
0の他端側では、レバー134に形成された縦壁144
がスプリング収容孔138に入り込んでいる。縦壁14
4には圧縮コイルスプリング140の他端が圧接してい
る。
【0078】圧縮コイルスプリング140の付勢力は、
慣性板128の側端部(外周一部)にレバー134が干
渉するようにレバー134に作用しており、通常は、圧
縮コイルスプリング140の付勢力で突起132が制限
孔130の一端に干渉するまで慣性板128が回転して
いる。
【0079】したがって、Vギヤ124に対して慣性板
128が相対回転する際には、圧縮コイルスプリング1
40の付勢力に抗することになり、圧縮コイルスプリン
グ140の付勢力に抗して慣性板128がVギヤ124
に対して相対的に回動することで、慣性板128の側端
部(外周一部)に押圧されたレバー134がピン136
周りに揺動する。
【0080】さらに、圧縮コイルスプリング140の付
勢力に抗して揺動したレバー134の先端部に対応し
て、ホルダ本体78の内周部には図示しない内歯のラチ
ェット歯が形成されており、圧縮コイルスプリング14
0の付勢力に抗してレバー134が揺動した際には、ホ
ルダ本体78のラチェット歯がレバー134の先端部に
干渉する。
【0081】一方、Vギヤ124の脚板14側の端面か
らはロッド148が突出形成されている。図4に示され
るように、ロッド148は、上述したスプール本体28
の脚板14側の端部に形成されたガイド溝150内に入
り込んでいる。ガイド溝150は、スプール本体28の
軸心を中心にして湾曲しており、Vギヤ124はスプー
ル26に対して同軸的に相対回転した際には、ロッド1
48がガイド溝150内を移動する。
【0082】また、スプール本体28の脚板14側の端
部には、ガイド溝150に重なるようにスプリング収容
部152が形成されており、捩じりコイルスプリング1
54が収容されている。捩じりコイルスプリング154
は、その一端がスプリング収容部152の内壁に圧接し
ていると共に、他端が上述したロッド148の外周部に
圧接してロッド148(すなわち、Vギヤ124)を所
定の回転方向へ付勢している。
【0083】さらに、Vギヤ124には、長手方向中間
部の2ヶ所でクランク状に屈曲したガイド孔158が形
成されている。ガイド孔158はVギヤ124の中心に
対してVギヤ124の半径方向外方に変位した位置に形
成されており、上述した一対のロックプレート54のう
ち、相対的に脚板14側に位置するロックプレート54
から突出形成された係合ピン160が入り込んでいる。
【0084】ガイド孔158は、収容溝56内にロック
プレート54が収容されている状態で係合ピン160が
ガイド孔158の長手方向一端に位置するように形成さ
れており、スプール26に対してVギヤ124が所定方
向へ相対回転することで、ガイド孔158の内周部が係
合ピン160に干渉してロックプレート54を移動さ
せ、ロックプレート54を収容溝56から抜け出させる
ようになっている。
【0085】一方、図1に示されるように、ホルダ本体
78の開口端側からはホルダ本体78を介して互い相反
する方向へ鍔部162、164が延出されている。一方
の鍔部162には、支持台166がホルダ本体78の外
周部から連続して形成されている。支持台166上に
は、軸方向がスプール26の軸方向と略同方向とされた
すり割りピン168が立設されており、このすり割りピ
ン168には、スプリング保持部材としてのスプリング
保持片170が設けられている。
【0086】図5に示されるように、スプリング保持片
170は保持部材本体としての円筒形状のボス172を
備えている。ボス126の内径寸法は、すり割りピン1
68の基端側における外径寸法よりも極僅かに小さく、
すり割りピン168がボス172を貫通する如くすり割
りピン168にスプリング保持片170が取り付けられ
ている。これにより、スプリング保持片170はすり割
りピン168軸周りに所定範囲回動自在に軸支される。
しかも、すり割りピン168は切欠が形成された部分か
ら外径寸法が広がっているため、すり割りピン168の
先端側がボス172に干渉することでボス172の抜け
止めとなる。
【0087】ボス172の軸直交方向側方には、被付勢
部としての係合片174及び係合片176が設けられて
いる。係合片174及び係合片176は、ボス172の
軸方向中間部にてボス172の外周部から延出された連
結片178を介してボス172へ一体的に連結されてい
る。
【0088】係合片174はブロック状に形成されてお
り、ボス172がすり割りピン168周りに所定方向へ
回動することで回転プレート104の外周部に対して接
近し、更に、係合片174がすり割りピン168周りに
回動方向に沿って回転プレート104の切欠部112に
対向した際には、切欠部112の内側に入り込む。切欠
部112内への係合片174の入込状態では、回転プレ
ート104の一方の回転方向に沿って係合片174が干
渉壁116と対向し、干渉壁116に係合片174が干
渉可能となる。
【0089】一方、係合片176は、全体的にボス17
2の軸方向に沿って長手とされた角棒形状に形成されて
おり、ボス172がすり割りピン168周りに所定方向
へ回動することで係合片176の先端側が支持台166
の外周部に沿って移動する。
【0090】係合片176に対応してホルダ本体78に
は開口部180が形成されており、ボス172がすり割
りピン168周りに所定方向へ回動した際には、係合片
176の先端側が開口部180を介してホルダ本体78
の内側に入り込み、Vギヤ124の外周部に形成された
外歯に係合する。
【0091】一方、スプリング保持片170のボス17
2には捩じりコイルスプリング182が取り付けられて
いる。捩じりコイルスプリング182の一端は支持台1
66に立設された干渉部としての係合壁184に係合し
ており、他端は係合片176の基端部に係合している。
これにより、係合片174が回転プレート104の外周
部に接近し、係合片176が開口部180に入り込む方
向へ常にスプリング保持片170が付勢されている。
【0092】さらに、係合壁184よりも捩じりコイル
スプリング182の一端における捩じりコイルスプリン
グ182の付勢方向のとは反対側には、スプリング保持
片170の連結片178に鉤状に屈曲した保持部186
が形成されている。保持部186は捩じりコイルスプリ
ング182の一端に対応して形成されており、保持部1
86に捩じりコイルスプリング182の一端を係合させ
ることで係合壁184に干渉されずに保持部186で捩
じりコイルスプリング182の一端を保持できるように
なっている。
【0093】但し、保持部186は単に鉤状に屈曲形成
されているだけであるため、捩じりコイルスプリング1
82の一端を保持部186が保持した状態であっても、
捩じりコイルスプリング182の一端を保持部186の
先端側の屈曲方向側に押圧して弾性変形させることで、
容易に保持部186による捩じりコイルスプリング18
2の一端の保持を解除できる。
【0094】一方、ホルダ本体78を介して鍔部162
とは反対側の鍔部164の側方には、加速度センサ18
8が配置されている。
【0095】加速度センサ188は、センサハウジング
190を備えている。厚さ方向一方の側へ開口した略凹
形状の載置部192を有する載置台194を備えてお
り、慣性質量体としての鋼球196が載置されている。
また、載置台194の一端からは支持壁198が載置部
192の開口方向側へ向けて立設されており、その先端
部には制限部材としてのセンサレバー200が回動自在
に軸支されている。センサレバー200の支持壁198
による軸支部分よりも一端側は載置部192上の鋼球1
96を介して載置部192とは反対側に位置しており、
載置部192の斜面若しくは曲面を鋼球196が登りあ
がった際には、センサレバー200の一端側が下方から
鋼球196に押圧される構成となっている。
【0096】これに対し、センサレバー200の他端側
に対応して、ホルダ本体78には開口部が形成されてお
り、一端側が鋼球196に押し上げられたセンサレバー
202の他端側は、この開口部を介してを介してホルダ
本体78の内側へ入り込み、Vギヤ124の外歯に係合
するようになっている。
【0097】さらに、加速度センサ188の載置台19
4には略平板状の係合片104が形成されている。係合
片104は鍔部164に立設された保持レール206に
対応して形成されており、鍔部162を介して脚板14
とは反対側から保持レール206に係合片104を差し
込み、保持レール206に係合片104の幅方向両端部
を保持させることでセンサハウジング190がセンサホ
ルダ74に取り付けられるようになっている。
【0098】一方、センサホルダ74はセンサカバー2
08を備えている。センサカバー208は、ホルダ本体
78を介して脚板14とは反対側から上述した加速度セ
ンサ188や回転プレート90、104等を覆う。
【0099】また、センサカバー208の外周部には、
一対の保持爪210が形成されている。これらの保持爪
210は上述した脚板14の保持突起24に対応して形
成されている。さらに、センサホルダ74の外周部にも
脚板14の保持突起24に対応して係合部としての一対
の保持爪212が形成されている。
【0100】保持爪210と保持爪212は、センサホ
ルダ74にセンサカバー208を取り付けた状態で、V
ギヤ124の軸心を中心とする仮想円周上に90度ずれ
た状態で形成されている。したがって、脚板14の形状
を正方形とみなした場合に各辺の略中央部に形成された
保持突起24へ保持爪210、212が係合することが
可能であり、保持突起24へ保持爪210、212が係
合することでセンサホルダ74及びセンサカバー208
がフレーム12に取り付けられて固定される。
【0101】<本実施の形態の作用、効果> (動作の概略)本ウエビング巻取装置10では、スプー
ル26に巻取状態で収容されたウエビングベルト32を
座席に着座した乗員が引き出して、身体の前方側にウエ
ビングベルト32を掛け回した状態でウエビングベルト
32に設けられたタングプレートを座席側方に設けられ
たバックル装置に係止させることで、ウエビング装着状
態となり、ウエビングベルト32によって乗員の身体が
拘束される。
【0102】この状態で、車両が急減速状態となった場
合には、急減速時の慣性によって乗員の身体が車両前方
側へ移動しようとし、これにより、乗員の身体がウエビ
ングベルト32を更に引き出そうとする。
【0103】一方、このように車両が急減速状態になる
と、加速度センサ188の鋼球196が急減速時の慣性
で移動し、載置部192の斜面若しくは曲面を登りあが
り、センサレバー200の一端側を押し上げる。これに
より、センサレバー200が支持壁198による軸支部
分を中心に回動して、他端側がホルダ本体78内に入り
込み、Vギヤ124の外周部に形成された外歯に係合す
る。
【0104】Vギヤ124は、スプール26に対して相
対回転可能であるが、捩じりコイルスプリング154の
付勢力によって基本的にはスプール26に追従回転する
構成となっているため、本来であれば乗員の身体がウエ
ビングベルト32を引っ張り出そうとしてスプール26
を回転させようとすれば、Vギヤ124もまたスプール
26の回転に連動して引出方向へ回転しようとする。
【0105】しかしながら、上記のようにセンサレバー
200が外周部の外歯に係合することにより、スプール
26が引出方向へ回転しようとしてもVギヤ124は捩
じりコイルスプリング154の付勢力に抗し、スプール
26に対して相対的に回転する。このようにして生じた
スプール26とVギヤ124との間の相対回転により、
Vギヤ124に形成されたガイド孔158内をロックプ
レート54から突出形成された係合ピン160が移動
し、収容溝56内に収容されていたロックプレート54
が収容溝56から抜け出し、ロックプレート54に形成
されたラチェット58が脚板14、16に形成されたラ
チェット孔18の内歯20に噛み合う。これによって、
引出方向へのスプール26の回転が規制され、ウエビン
グベルト32の引き出しが制限されるため、乗員の身体
をより一層確実に拘束できる。
【0106】一方、車両の走行状態等に限らず、ウエビ
ングベルト32を急激に引き出そうとしてスプール26
を引出方向へ急激に回転させようとした場合には、スプ
ール26に連動してVギヤ124が急激に引出方向へ回
転しようとするが、慣性板128が慣性によりVギヤ1
24に追従できず、これにより、慣性板128とVギヤ
124との間に相対回転が生じる。
【0107】この慣性板128とVギヤ124との間の
相対回転により慣性板128は、圧縮コイルスプリング
140の付勢力に抗してレバー134を揺動させる。こ
れにより、レバー134の先端側がホルダ本体78の内
周部に形成されたラチェット歯に干渉される。レバー1
34がホルダ本体78のラチェット歯に干渉されること
でVギヤ124の回転が規制され、Vギヤ124とスプ
ール26との間に相対回転が生じる。これにより、加速
度センサ188の鋼球196が移動した場合と同様にロ
ックプレート54が収容溝56から抜け出し、ロックプ
レート54に形成されたラチェット58が脚板14、1
6に形成されたラチェット孔18の内歯20に噛み合
う。これによって、引出方向へのスプール26の回転が
規制され、ウエビングベルト32の引き出しが制限され
るため、乗員の身体をより一層確実に拘束できる。
【0108】一方、通常の状態で、ウエビングベルト3
2を引き出す方向へスプール26を回転させると、ギヤ
82がスプール26に対して同軸的且つ一体的に回転す
る。また、ギヤ82が回転することによりギヤ82に噛
み合う大径ギヤ88が減速状態で回転し、更に、大径ギ
ヤ88に一体的且つ同軸的に形成された小径ギヤ102
が回転して内歯が小径ギヤ102に噛み合う回転プレー
ト90が回転する。
【0109】ここで、ウエビングベルト32を一定量
(例えば、全量)引き出すと、捩じりコイルスプリング
182の付勢方向に沿って係合片174と回転プレート
104の切欠部112とが対向する。但し、ウエビング
ベルト32を一定量引き出した状態では、切欠部112
に対応する干渉壁116を押圧した回転プレート90の
カム122が切欠部112内に存在しているため、係合
片174が切欠部112内に入り込むことはできない。
【0110】この状態で若干量スプール26が巻取方向
へ回転するとカム122が切欠部112に対して回転す
るため、捩じりコイルスプリング182の付勢力で係合
片174が切欠部112内に入り込み、これに伴い、開
口部180を介して係合片176がホルダ本体78内に
入り込んで係合片176がVギヤ124の外歯に干渉す
る。
【0111】したがって、この状態で引出方向へスプー
ル26を回転させようとすると、収容溝56内に収容さ
れていたロックプレート54が収容溝56から抜け出
し、ロックプレート54に形成されたラチェット58が
脚板14、16に形成されたラチェット孔18の内歯2
0に噛み合うため、スプール26を引出方向へ回転させ
ること、すなわち、スプール26からウエビングベルト
32を引き出すことはできない。
【0112】一方、この状態で、ウエビングベルト32
を一定量(例えば、全量)スプール26に巻き取ると、
干渉壁120がカム122に押圧されて回転プレート1
04が回転し、これにより、干渉壁116が係合片17
4を押圧して切欠部112から離脱させる。したがっ
て、この状態では、Vギヤ124の外歯に対する係合片
176の干渉が解除されるため、引出方向へのスプール
26の回転が可能となる。
【0113】(スプール26に関する特徴的な作用、効
果)次に、本実施の形態の特徴的な作用、効果のうち、
スプール26に関する特徴的な作用、効果について説明
する。
【0114】上述したように、ウエビングベルト32を
引き出す際にはスプール26が引出方向へ回転し、ま
た、ウエビングベルト32を収納する際にはスプール2
6が巻取方向へ回転するが、このようなスプール26の
回転時には、スプール26に対する力のかかり方しだい
で、その軸方向にスプール26が変位しようとする。
【0115】しかしながら、本実施の形態では、軸方向
にスプール26が変位しようとすると、ベルト挿通孔3
0に設けられたストッパプレート36の規制壁46が脚
板14、16に干渉する。これにより、軸方向に沿った
スプール26の変位が防止される。このため、ラチェッ
ト孔18からのスプール26の抜けや、スプール26が
軸方向に沿って変位することに起因するスプール26の
シャフト66に連結されたギヤ82を含めたロック機構
72を構成する各部品等への過大な負荷が作用すること
を防止できる。その結果、本ウエビング巻取装置10を
長期に亘り確実に動作させることができる。
【0116】ここで、スプール26に対するストッパプ
レート36の組み付けは、ベルト挿通孔30にストッパ
プレート36を挿入するだけでよく、挿入後はベルト挿
通孔30からのウエビングベルト32の抜け出し防止用
のストッパシャフト34が、ウエビングベルト32を介
して間接的にストッパプレート36の連結板38に干渉
することでストッパプレート36の抜け落ちが防止され
る。
【0117】このように、本実施の形態では、脚板1
4、16の何れか一方のラチェット孔18にスプール2
6の一端側を貫通させ、更に、脚板14、16の何れか
他方のラチェット孔18にスプール26の一端側を貫通
させ(巻取軸貫通工程)、この状態で、ベルト挿通孔3
0にストッパプレート36を挿入する(巻取軸抜止手段
装着工程)だけで、容易にスプール26の軸方向に沿っ
た変位を防止できる。このため、本実施の形態では、ス
プール26の組付工数を軽減できる。また、換言すれ
ば、このように、軸方向に沿ったスプール26の変位を
規制できるにも関わらず、フレーム12へのスプール2
6の取り付けはスプール26の軸方向に沿って脚板1
4、16のラチェット孔18にスプール26の一端側を
貫通させるという単純な作業となる。したがって、フレ
ーム12へのスプール26の取り付けの工数を軽減でき
る。
【0118】また、上記のように、ベルト挿通孔30や
ストッパシャフト34というウエビングベルト32の抜
け防止用の構造にストッパプレート36が装着されて保
持されるため、ストッパプレート36の装着や保持のた
めの特別な構成が不要である。これにより、コストを安
価にできる。
【0119】また、本実施の形態では、上述したよう
に、ロックプレート54のラチェット58が脚板14、
16に形成されたラチェット孔18の内歯20に噛み合
った状態では、スプール26の軸方向に沿って、ラチェ
ット58の外歯間に形成された規制板62がラチェット
孔18の内歯20と対向するため、この状態でスプール
26が軸方向に変位しようとすると、上述した規制壁4
6のみならず規制板62が内歯20に干渉して自らの軸
方向に沿ったスプール26の変位が規制される。
【0120】これにより、引出方向への急激なスプール
26の回転により大きな力でスプール26が軸方向に変
位しようとしても、規制壁46と規制板62とで確実に
スプール26の変位を規制できる。
【0121】(ロック機構72の各部材の組み付けに関
する特徴的な作用、効果)次に、本実施の形態の特徴的
な作用、効果のうち、ロック機構72の組み付けに関す
る特徴的な作用、効果について説明する。
【0122】上述したように、本ウエビング巻取装置1
0のロック機構72では、大径ギヤ88を軸支するシャ
フト86、回転プレート90を軸支する軸受部96、回
転プレート104を軸支する軸受部110、スプリング
保持片170を軸支するすり割りピン168、及び、セ
ンサハウジング190を保持する保持レール206が全
てセンサホルダ74の脚板14とは反対側を向く部位に
形成されている。
【0123】しかも、シャフト86、軸受部96、軸受
部110、すり割りピン168、保持レール206に対
する大径ギヤ88、回転プレート90、回転プレート1
04、スプリング保持片170の組み付け方向は、全て
センサホルダ74を介して脚板14とは反対側であり、
全て同一方向である。
【0124】このため、組み付け作業が容易になる。ま
た、これらの部品をロボット等により自動で組み付けを
行なう場合には、上記の各部品の組付方向が一方向であ
ることから、ロボットの動作を単純化でき、これによ
り、ロボットの構造を簡素化できる。このため、自動化
が容易になり、それに関わるコストも安価にできる。
【0125】しかも、大径ギヤ88、回転プレート9
0、回転プレート104、スプリング保持片170を組
み付けた後には、同じ方向からセンサカバー208をセ
ンサホルダ74に取り付けて覆うことができるため、各
部品やセンサカバー208をセンサホルダ74に組み付
けるにあたり、センサホルダ74等の反転動作がないた
め、この意味でも、組み立て作業を容易にできると共
に、ロボット等による自動化を容易にする。
【0126】また、上述したスプリング保持片170の
ボス172には、捩じりコイルスプリング182が取り
付けられ、捩じりコイルスプリング182の一端が係合
壁184にする構成である。ここで、スプリング保持片
170に形成された保持部186は、捩じりコイルスプ
リング182の一端を係合させることで係合壁184に
干渉されずに捩じりコイルスプリング182の一端を保
持できる。
【0127】したがって、スプリング保持片170をす
り割りピン168に組み付けるにあたり、予め、保持部
186に捩じりコイルスプリング182の一端を保持さ
せておけば、すり割りピン168にスプリング保持片1
70を組み付ける際に、捩じりコイルスプリング182
の一端を係合壁184に係合させるために捩じりコイル
スプリング182の付勢力に抗して捩じりコイルスプリ
ング182の一端を変位させなくてもよい。
【0128】このように、保持部186に捩じりコイル
スプリング182の一端を保持させた状態で、すり割り
ピン168にスプリング保持片170を組み付け、その
後に、捩じりコイルスプリング182の一端を押圧して
保持部186から捩じりコイルスプリング182の一端
を脱落させれば、捩じりコイルスプリング182の一端
は自らの付勢力で係合壁184に係合する。
【0129】このように、本ウエビング巻取装置10で
は、すり割りピン168に対するスプリング保持片17
0の組み付けを容易に行なうことができ、捩じりコイル
スプリング182の組付工数の軽減を図ることができ
る。
【0130】また、保持部186に捩じりコイルスプリ
ング182の一端を保持させる際には、捩じりコイルス
プリング182の付勢力に抗して一端を変位させること
になるが、この作業自体は、大径ギヤ88、回転プレー
ト90、104、スプリング保持片170等の組み付け
とは別工程にて予め行なうことができる。このため、保
持部186に捩じりコイルスプリング182の一端を保
持させる際にあたり、回転プレート90、104やセン
サホルダ74(特に、係合壁184)が干渉することは
なく、容易に保持部186に捩じりコイルスプリング1
82の一端を保持させることができる。
【0131】(ロック機構72の組み付けに関する特徴
的な作用、効果)次に、フレーム12に対するロック機
構72の組み付けに関する特徴的な作用、効果について
説明する。
【0132】上述したように、本ウエビング巻取装置1
0では、フレーム12の脚板14が略正方形状に形成さ
れており、その四辺の略中央部に保持突起24が形成さ
れる。これらの保持突起24に保持爪210、212を
係合させることで、センサホルダ74及びセンサカバー
208が脚板14に取り付けられる。
【0133】ここで、上記のように、保持突起24は、
略正方形に形成された脚板14の各辺の略中央に形成さ
れているため、センサホルダ74及びセンサカバー20
8を脚板14の中心周りに略90度回転させた状態であ
っても、保持突起24に保持爪210、212を係合さ
せてセンサホルダ74及びセンサカバー208が脚板1
4に取り付けることができる。
【0134】しかも、脚板14の形状を略正方形とみな
した場合の脚板14の中心は、Vギヤ124の軸心と略
一致しているため、上記のように、センサホルダ74及
びセンサカバー208を脚板14の中心周りに略90度
回転させてもセンサホルダ74に組み付けられた各部品
がVギヤ124に対してVギヤ124の半径方向に変位
することはない。これにより、フレーム12の姿勢をス
プール26の軸心(すなわち、Vギヤ124の軸心)周
りに略90度回転させても、センサホルダ74及びセン
サカバー208の姿勢が変化することはなく、加速度セ
ンサ188の姿勢等も変化しない。
【0135】したがって、フレーム12の組付姿勢がス
プール26の軸心(すなわち、Vギヤ124の軸心)周
りに略90度異なる車体に対して同一のフレーム12を
適用しても、フレーム12に対して90度回転させるだ
けでセンサホルダ74及びセンサカバー208をそのま
ま適用でき、また、センサホルダ74に組み付けられた
各部品もそのまま適用できる。
【0136】このように、本ウエビング巻取装置10で
は、フレーム12の組付姿勢が異なる車両に対しても、
実質的な設計変更を行なわずにそのまま適用できるた
め、コストを安価にできる。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るウエ
ビング巻取装置では、車両に対するフレームの組付姿勢
が変わっても、支持部材の車両に対する基本的な姿勢を
変えることなく支持部材をフレームに組み付けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装
置の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図2】巻取軸及び巻取軸に装着されるロック部材や巻
取軸抜止手段の拡大斜視図である。
【図3】巻取軸の軸線方向に沿ってフレーム側から回転
体を見た図である。
【図4】巻取軸の軸線方向に沿ってロック手段の側から
みた巻取軸の図である。
【図5】スプリング保持部材の平面図である。
【図6】脚板に対する支持部材(センサホルダ)の標準
の組付状態を示す図である。
【図7】巻取軸の軸線周りに90度回転したフレームの
脚板に支持部材(センサホルダ)を組み付けた状態を示
す図6に対応した図である。
【符号の説明】
10 ウエビング巻取装置 12 フレーム 14 脚板 16 脚板 22 連結板 24 保持突起(保持部) 26 スプール(巻取軸) 32 ウエビングベルト 72 ロック機構(ロック手段) 74 センサホルダ(支持部材) 124 Vギヤ(回転体) 128 慣性板(慣性質量体) 188 加速度センサ 196 鋼球(慣性質量体) 200 センサレバー(制限部材) 212 保持爪(係合部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺帯状のウエビングベルトの基端部が
    係止されて自らの軸心周り一方の巻取方向へ回転するこ
    とで前記ウエビングベルトを基端側から巻き取る巻取軸
    と、 車両の所定位置に取り付けられると共に、前記巻取軸の
    軸方向両端を直接或いは間接的に軸支するフレームと、 前記巻取軸の回転に連動して自らの軸心周りに回転する
    略円盤状の回転体を有し、前記回転体の回転が制限され
    ることで、当該回転制限に連動して前記巻取方向とは反
    対の引出方向への前記巻取軸の回転を規制するロック手
    段と、 急減速状態における前記車両の加速度を検出する加速度
    センサと、 前記回転体の軸線から前記回転体の回転半径方向に離間
    して設けられ、前記急減速状態で前記加速度センサが検
    出した加速度に基づいて作動し、前記回転体に係合して
    前記回転体の回転を制限する制限部材と、 前記制限部材が所定部位に取り付けられ、当該取付状態
    で前記制限部材を支持する支持部材と、 前記回転体の軸線から前記回転体の回転半径方向へ各々
    等距離離間し、且つ、前記回転体の軸線周りに一定角度
    毎に前記フレームに形成された保持部と、 前記保持部に対応して前記支持部材に形成され、前記保
    持部への係合状態で前記保持部に保持されて前記支持部
    材を前記フレームへ一体的に連結する係合部と、 を備えるウエビング巻取装置。
  2. 【請求項2】 長尺帯状のウエビングベルトの基端部が
    係止されて自らの軸心周り一方の巻取方向へ回転するこ
    とで前記ウエビングベルトを基端側から巻き取る巻取軸
    と、 車両の所定位置に取り付けられると共に、前記巻取軸の
    軸方向両端を直接或いは間接的に軸支するフレームと、 前記巻取軸の回転に連動して自らの軸心周りに回転する
    略円盤状の回転体を有し、前記回転体の回転が制限され
    ることで、当該回転制限に連動して前記巻取方向とは反
    対の引出方向への前記巻取軸の回転を規制するロック手
    段と、 前記回転体の軸線から前記回転体の回転半径方向へ所定
    距離離間して設けられ、前記車両の急減速状態の加速度
    によって所定方向へ変位し、当該所定方向への変位によ
    り直接或いは間接的に前記回転体に係合して前記回転体
    の回転を制限する慣性質量体と、 前記慣性質量体が所定部位に取り付けられ、当該取付状
    態で前記慣性質量体を前記所定方向へ変位可能に支持す
    る支持部材と、 前記回転体の軸線から前記回転体の回転半径方向へ各々
    等距離離間し、且つ、前記回転体の軸線周りに一定角度
    毎に前記フレームに形成された保持部と、 前記保持部に対応して前記支持部材に形成され、前記保
    持部への係合状態で前記保持部に保持されて前記支持部
    材を前記フレームへ一体的に連結する係合部と、 を備えるウエビング巻取装置。
  3. 【請求項3】 各々が略板状に形成されると共に、前記
    巻取軸の軸線方向に互いに対向して設けられ、前記巻取
    軸の軸方向両端側を軸支すると一対の脚板と、 前記脚板を一体に連結する連結板と、 を含めて前記フレームを構成すると共に、 前記一対の脚板の一方の外周形状を、中心が前記回転体
    と略同軸の略正多角形に形成すると共に、前記略正多角
    形の外周部を構成する各辺の略中央部に前記保持部を形
    成した、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のウエビン
    グ巻取装置。
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US10766452B2 (en) 2016-02-17 2020-09-08 Autoliv Development Ab Self-locking belt retractor
CN109562735B (zh) * 2016-02-17 2021-06-01 奥托立夫开发公司 自锁式安全带卷收器

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