JPH09277904A - シートベルト用リトラクター - Google Patents

シートベルト用リトラクター

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JPH09277904A
JPH09277904A JP8313507A JP31350796A JPH09277904A JP H09277904 A JPH09277904 A JP H09277904A JP 8313507 A JP8313507 A JP 8313507A JP 31350796 A JP31350796 A JP 31350796A JP H09277904 A JPH09277904 A JP H09277904A
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bobbin
webbing
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rotation
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勝康 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロック手段と捩じれ可能なシャフトとを備え、
かつ安全性の高いシートベルト用リトラクターを提供す
る。 【解決手段】車両緊急時に応答してウェビング50が巻
装されるボビン3をウェビング50の引出し方向に回転
阻止可能とするロック手段100と、自身の軸回りに捩
じれ可能とされて、そのボビン3とロック手段100と
の間に介在され、このロック手段100に所定の荷重が
負荷されるのに応答して捩じれることにより、ボビン3
をウェビング50の引出し方向に回転させるトーション
バー200Aとが備えられたシートベルト用リトラクタ
ー1において、トーションバー200Aが捩じれるのに
伴って、ボビン3からウェビング50が引出される方向
へ、そのボビン3が所定の角度だけ回転したときに、そ
の回転を規制する回転規制機構300 を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルト装置
のリトラクター(巻取装置)に関し、特にエネルギー吸
収機構を備えたシートベルト用リトラクターに関する。
【0001】
【従来の技術】従来、車両の乗員等を座席に安全に保持
するためのシートベルト用リトラクターにおいては、急
な加速、衝突又は減速に反応する慣性感知手段によって
リトラクターを物理的にロックする緊急ロック機構を備
えて乗員を効果的及び安全に拘束すると共にウェビング
による圧迫感を低減する緊急ロック式リトラクターが用
いられている。
【0002】このような緊急ロック式リトラクターとし
ては、例えば特開昭50−79024号、特公昭59−
21624号及び実公平2−45088号公報等に開示
されたシートベルト用リトラクターのように、ウェビン
グを巻装する巻取軸の一端に配設された係合部材が車両
緊急時にリトラクターベースの被係合部に係合して前記
巻取軸のウェビング引出し方向の回転を阻止することが
できるロック手段を備えたものがある。
【0003】そして、そのロック手段においては、巻取
軸が貫通するリトラクターベースの巻取軸貫通穴に形成
された係止噛合部や、その巻取軸貫通穴に併設された内
歯プレートに形成されたラチェット歯が被係合部として
用いられる一方、巻取軸と共に回転するロックプレート
や係止爪が係合部材として用いられており、車両緊急時
にそれら係合部材と被係合部材とが係合して巻取軸のウ
ェビング引出し方向の回転を阻止するように構成されて
いる。
【0004】さらに、単にロック手段により、巻取軸の
回転が阻止される構成では、車両緊急時の状態によって
は、ウェビングによって、かえって人体に衝撃を与える
場合が考えられるので、ロック手段によって、巻取軸の
回転が阻止された後、さらにロック手段に荷重が負荷さ
れたときには、ウェビングが引き出されるように構成し
ておくことが必要となり、そのような構成のシートベル
ト用リトラクターとしては、特開昭46−7710号公
報に記載された、「とくに安全ベルト用のエネルギ吸収
装置」が知られている。
【0005】そして、その装置では、エネルギー吸収装
置が力を伝達する部分となる巻き取り部材と、この巻き
取り部材に対して相対的に回動可能とされたホルダとが
備えられ、それらホルダと巻き取り部材との間に、トー
ションバー(エネルギー吸収機構)が配置され、そのト
ーションバーが、自身の軸回りに捩じれることにより、
ロック手段によって、巻取軸の回転が阻止された後、さ
らにロック手段に荷重が負荷されたときには、ウェビン
グが引き出されるように構成されており、この場合、ト
ーションバーの捩じれ量は規制されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トーシ
ョンバーの捩じれ量が規制されない状態では、場合によ
っては、ウェビングの引き出し量が多過ぎて、特にスペ
ースの小さな車両内においては、乗員が、いわゆる、2
次衝突を引き起こす可能性が高くなるので、安全性の面
で何らかの対策が要望されていた。
【0007】本発明の目的は、ロック手段と捩じれ可能
なシャフトとを備え、かつ安全性の高いシートベルト用
リトラクターを提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、ロック手段と
捩じれ可能なシャフトとを備え、かつ安全性の高いシー
トベルト用リトラクターの小型化を可能にすることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ウ
ェビングが巻装される巻取軸の、軸方向における少なく
とも一方端部位置に設けられた係合部材が、車両緊急時
に応答してリトラクターベースに設けられた被係合部と
係合されることにより、前記巻取軸からウェビングが引
出される方向に対して、該巻取軸の回転を阻止可能とさ
れたロック手段と、自身の軸回りに捩じれ可能とされ
て、前記巻取軸と前記ロック手段との間に介在され、該
ロック手段に所定の荷重が負荷されるのに応答して捩じ
れることにより、前記巻取軸を前記ウェビング引出し方
向に回転させる棒状シャフトと、 が備えられたシート
ベルト用リトラクターであって、前記シャフトが捩じれ
るのに伴って、前記巻取軸から前記ウェビングが引出さ
れる方向へ該巻取軸が所定の角度だけ回転したときに
は、その回転が規制される回転規制機構が設けられた、
ことを特徴とするシートベルト用リトラクターによって
達成される。
【0010】上記構成のシートベルト用リトラクターで
は、ロック手段に所定の荷重が負荷されると、係合部材
が被係合部に係合し、巻取軸の回転はそのロック手段に
より一旦阻止され、ロック手段にその荷重以上の荷重が
負荷されると、シャフトが捩じれるのに対応して巻取軸
が回転され、ウェビングの引出しが可能となるが、その
引出し可能な状態は、回転規制機構により、巻取軸の回
転が規制されて所定の角度とされているので、車両緊急
時等にシャフトが必要以上に捩じれた場合にも、ウェビ
ングの引出し量が適正な量に規制される。
【0011】また、上記構成のシートベルト用リトラク
ターにおいて、前記回転規制機構には、前記巻取軸の軸
回りに回転可能とされて、前記巻取軸側および/または
前記ロック手段側に設けられ、所望の厚さを有する板状
の回転板と、前記巻取軸の回転方向に沿う形状とされた
ガイド部と、前記ガイド部の内周面側面に沿って、その
内周面側面の長さ方向両方向に摺動可能とされたロック
ピースと、が備えられた構成が好適である。
【0012】上記構成のシートベルト用リトラクターで
は、ガイド部内をロックピースが摺動できるので、ロッ
ク手段により、巻取軸が一旦阻止された後も、巻取軸が
回転することができるが、ガイド部の長さに対応して、
その回転角度が規制されるので、車両緊急時等にシャフ
トが必要以上に捩じれた場合にも、ウェビングの引出し
量が適正な量に規制される。その結果、車両運転時の安
全性が向上される。
【0013】さらに、上記構成のシートベルト用リトラ
クターにおいて、前記ガイド部の形状を、C字状、また
は渦巻き状とされた構成とすることが好適である。
【0014】上記構成のシートベルト用リトラクターで
は、ガイド部の形状が、C字状、または渦巻き状とされ
ているので、ガイド部の長さに対応して、その回転角度
が規制されるので、車両緊急時等にシャフトが必要以上
に捩じれた場合にも、ウェビングの引出し量が適正な量
に規制される。その結果、車両運転時の安全性が向上さ
れる。加えて、ガイド部の形状を車種に対応させ、巻取
軸の規制回転角度を、適宜選択することができる。その
ため、車種や車両の性能等に対応させて、適正な規制回
転角度が設定されるという利点がある。また、いくつか
の回転板(ガイド部)が組み合わされることにより、巻
取軸の規制回転角度を適宜設定することが可能となる。
これによって、車種や車両の性能等に対応させて、さら
に適正な規制回転角度が設定されるという利点がある。
【0015】さらにまた、上記構成のシートベルト用リ
トラクターにおいて、前記回転板が複数設けられ、各々
の回転板に前記ガイド部が形成されるとともに、各々の
ガイド部内を摺動可能な前記ロックピースが複数備えら
れた構成が好適である。
【0016】上記構成のシートベルト用リトラクターで
は、複数の回転板が備えられ、それら回転板に形成され
たガイド部内を複数のロックピースが摺動することによ
り、巻取軸の回転角度が規制されるので、車両緊急時等
にシャフトが必要以上に捩じれた場合にも、ウェビング
の引出し量が適正な量に規制される。加えて、ガイド部
の形状を車種に対応させ、巻取軸の規制回転角度を、適
宜選択することができる。
【0017】さらに、請求項1に記載のシートベルト用
リトラクターにおいて、前記回転規制機構には、前記巻
取軸の軸方向位置で、かつ前記ロック手段との対向側面
位置に設けられ、前記巻取軸の周縁部形状に対応する円
弧状とされた第1C字状溝と、前記第1C字状溝と対向
する位置とされて前記ロック手段側に設けられるととも
に、前記第1C字状溝の曲率半径とは異なる曲率半径に
設定された円弧状の第2C字状溝と、前記第1C字状溝
内を摺動可能とされて、該第1C字状溝内に収納された
第1ロックピースと、前記第2C字状溝内を摺動可能と
されて、該第2C字状溝内に収納された第2ロックピー
スと、が備えられた構成が好適である。
【0018】上記構成のシートベルト用リトラクターで
は、第1C字状溝内を第1ロックピースが摺動できると
ともに、第2C字状溝内を第2ロックピースが摺動でき
るので、ロック手段により、巻取軸が一旦阻止された後
も巻取軸が回転することができるが、第1C字状溝の長
さと第2C字状溝の長さとを合計した長さに対応して、
その回転角度が規制されるので、車両緊急時等にシャフ
トが必要以上に捩じれた場合にも、ウェビングの引出し
量が適正な量に規制される。従って、車両緊急時等にシ
ャフトが必要以上に捩じれた場合にも、ウェビングの引
出し量が適正な量に規制されるので、車両運転時の安全
性が向上されるとともに、請求項1に記載された回転板
を使用する場合に比べて、リトラクターの軸方向長さを
小さくして、リトラクターの小型化が可能となる。
【0019】また、上記記載のシートベルト用リトラク
ターとしては、前記巻取軸および前記ロック手段の回転
に追従して回転可能な円盤状とされて、前記第1C字状
溝と前記第2C字状溝との間にロックプレートが介在さ
れ、前記ロックプレートには、前記第1C字状溝と対向
する位置に、該第1C字状溝と略同形状の第1貫通穴が
自身の厚さ方向に沿って形成されるとともに、前記第2
C字状溝と対向する位置に、該第2C字状溝と略同形状
の第2貫通穴が自身の厚さ方向に沿って形成された構成
が好適である。
【0020】上記構成のシートベルト用リトラクターで
は、第1C字状溝内および第1貫通穴内を第1ロックピ
ースが摺動できるとともに、第2C字状溝内および第2
貫通穴内を第2ロックピースが摺動できるので、ロック
手段により、巻取軸が一旦阻止された後も巻取軸が回転
することができるが、第1C字状溝の長さと第2C字状
溝の長さとを合計した長さに対応して、その回転角度が
規制されるので、車両緊急時等にシャフトが必要以上に
捩じれた場合にも、ウェビングの引出し量が適正な量に
規制される。また、複数のロックプレートが組み合わさ
れることにより、巻取軸の規制回転角度を適宜設定する
ことが可能となる。その結果、車両運転時の安全性が向
上されるとともに、第1貫通穴と第2貫通穴とが、ロッ
クプレートの厚さ方向に沿って貫通形成されているの
で、請求項1に記載された回転板を使用する場合に比べ
て、リトラクターの軸方向長さを小さくして、リトラク
ターの小型化が可能となる。また、複数のロックプレー
トが組み合わされることにより、巻取軸の規制回転角度
を適宜設定することが可能となるので、これによって、
車種や車両の性能等に対応させて、適正な規制回転角度
が設定できるという利点がある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシートベルト
用リトラクターの好適な実施の形態を図面に基づいて説
明する。図1および図2には本発明が適用されたシート
ベルト用リトラクターRの分解斜視図が示されており、
図3には、シートベルト用リトラクターRの正面縦断面
図が示されている。なお、図1と図2には、便宜上、シ
ートベルト用リトラクターRの構成が分割されて示され
ている。
【0022】図1、図2、および図3から理解されるよ
うに、シートベルト用リトラクターRは、ロック手段1
00と、自身の軸回りに捩じれ可能とされたシャフト
(トーションバー)200Aを主体として構成されるエ
ネルギー吸収機構200と、トーションバー200Aの
捩じれ角度量が規制される回転規制機構300とを主体
として構成されている。
【0023】図1、図2、および図3において、リトラ
クターベース1の大部分はコの字状断面に形成されてお
り、対向する側板1a、1bには、各々巻取軸貫通穴
P、Qが対向させて穿設され、後述するウェビング50
が巻装される巻取軸となるボビン3が、それらの巻取軸
貫通穴P、Qを挿通させた状態で回動自在に軸架されて
いる。
【0024】そして、側板1aに設けられた巻取軸貫通
穴Pの内周縁には第1列の係合内歯2が形成され、巻取
軸貫通穴Pの外側には略円環状の内歯ラチェット4が並
設されており、この内歯ラチェット4の内周縁には、第
1列の係合内歯2と同じ形状と歯数を有する第2列の係
合内歯5が形成されている。
【0025】この場合、第2列の係合内歯5は第1列の
係合内歯2に対して各歯の位置が周方向へ約1/2歯分
相対変位するように、側板1aに切り曲げ形成された複
数の係止突起14と内歯ラチェット4の外周縁に形成さ
れた係止孔4aとによって位置決めされて固着されてい
る。すなわち、車両緊急時にボビン3のウェビング50
の引出し方向の回転を阻止するために係合部材(後述)
と係合される被係合部が、それら第1列および第2列の
係合内歯2、5によって構成されている。
【0026】また、内歯ラチェット4に形成された第2
列の係合内歯5の外周囲には、絞り加工が施されてお
り、内歯ラチェット4が側板1aの外側面に固着された
際に、第1列の係合内歯2と第2列の係合内歯5との間
に軸方向の隙間が生じるように構成される一方、ボビン
3の側板1b側の端部には、公知の巻取りばね装置15
が配置され、ボビン3はウェビング50を巻取る方向に
常時付勢されている。
【0027】ここで、ボビン3は、回転規制機構300
の構成要素であり、アルミニウム合金あるいは鋼と樹脂
とを組み合わせたもの等で一体成形された略円筒形とさ
れ、ウェビング50が巻回されて、ウエビング50の巻
取軸となる胴部28には、ウェビング50の端部を挿通
させて保持するために、径方向に貫通するスリット開口
28aが設けられている。
【0028】また、胴部28の、軸方向両端部には、盤
状の閉塞板28A、28Bが各々形成され、それら閉塞
板28A(回転板)、28Bには、丸穴301、角穴3
03が各々貫通形成されているとともに、閉塞板28A
には、その外周縁に沿って、C字状の有底溝とされたガ
イド部305が刻設されている。
【0029】この場合、図10から理解されるように、
ガイド部305の一方端部305Aから他方端部305
Bに至る距離は、閉塞板28Aの外周距離の4分の3と
なるように設定されているが、その設定距離は、適宜選
択することができる。
【0030】そして、閉塞板28A側には、C字状の有
底溝とされたガイド部307がガイド部305と対向す
る面に刻設された円盤状のロックプレート309(回転
板)が配設され、このロックプレート309の中心位置
には、厚さ方向に角穴309Aが貫通形成されていると
ともに、ロックプレート309の外側には、ボビン3を
回転自在に支持するための回転支軸6、11と、第1列
および第2列の係合内歯2、5に係合可能な係合部材と
なるポール16が揺動回動可能に軸支される支軸7とが
各々突設された円盤状プレート311が配設されてい
る。
【0031】この場合、図10から理解されるように、
ガイド部307の一方端部307Aから他方端部307
Bに至る距離は、ロックプレート309の外周距離の4
分の3となるように設定されているが、その設定距離
は、適宜選択することができる。ロックプレート309
は、プレート311と一体に成形しガイド部を有底溝と
してもよい。
【0032】そして、ガイド部305とガイド部307
は、どちらか一方だけが形成される構成も好適であり、
また、ガイド部305とガイド部307が、それぞれ、
閉塞板28Aとロックプレート309の厚さ方向に沿っ
て、貫通形成される構成も好適である。
【0033】なお、プレート311は、ポール16が、
第1列および第2列の係合内歯2、5と係合する方向へ
揺動回転した時に、ポール16の揺動側端部と反対側の
ポール16e(図2参照)を位置決めするとともに、第
1列および第2列の係合内歯2、5との間で、ポール1
6に大きな荷重が加わった場合に、その荷重を受ける機
能を有する。
【0034】また、プレート311の回転支軸6、11
は、各々、後述するギアケース34の軸支部34bと、
巻取りばね装置15の巻取軸となるリテーナ51とによ
って回転自在に軸支される。なお、閉塞板28B側に
は、リング状の軸受けブッシュ315が配設され、この
軸受けブッシュ315は、リトラクターベース1の側板
1bの円形開口部Qに嵌挿される。
【0035】また、プレート311には、回転支軸6、
11の突設面と対向する面に、円柱状(棒状)トーショ
ンバー200Aの軸方向一方端部が固定されており、こ
のトーションバー200Aの軸方向両端部200a、2
00bは、角穴303と309Aとにそれぞれ圧入嵌合
できる大きさに設定された角柱状とされ、突出端部側の
角柱部分200bは、角穴303に嵌合されるととも
に、巻取りばね装置15のリテーナ51に設けられた角
穴51Aに嵌合・固定される。
【0036】なお、トーションバー200Aを主体とす
る、エネルギー吸収機構が介在されることにより、後述
するロック手段100によって、ウェビング50の引出
しが阻止された場合、プレート311を含むロック手段
100に、さらに荷重(ボビン3を回転させる方向)が
負荷されたときには、トーションバー200Aが自身の
軸回りに捩じれてボビン3を回転させることができるの
で、ウェビング50がさらに引出し可能となり、ロック
手段100により、ウェビング50の引出しが阻止され
ている状態でも、ウェビング50から乗員に伝わる衝撃
が吸収されるように構成されている。
【0037】そして、図3から理解されるように、プレ
ート311(トーションバー200A)、ロックプレー
ト309、ロックピース313、ボビン3、軸受けブッ
シュ315が、リトラクターベース1に組付けられた状
態では、トーションバー200Aの軸方向両端部200
a、200bは、角穴303と309Aとにそれぞれ圧
入嵌合されているので、ボビン3とロックプレート30
9はプレート311と一体的に回転運動する。
【0038】また、図10からも理解されるように、ガ
イド部305には、ガイド部305の曲率に対応する曲
率を有し、ガイド部305、およびガイド部307の内
側面に沿って摺動可能に形成されたロックピース313
が配設され、それら、ボビン3、ガイド部305、30
7、およびロックピース313を主体として、この実施
の形態における回転規制手段300が構成されている。
【0039】さらに、プレート311には、後述するロ
ック作動手段100を構成するラチェットホイール18
に対して揺動可能に軸支された揺動レバー部材20の反
時計回り方向の回転を規制する係止突起8が設けられる
とともに、ラチェットホイール18をウェビング引出し
方向に回転付勢する引張りコイルバネ36と、後述する
センサースプリング25を押圧するロックアーム26の
アーム部26cとがボビン3に干渉するのを防ぐ逃げと
なるように、凹部9が形成されている。また、プレート
311とロックプレート309とを一体とし、プレート
311のボビン側面にC字状有底溝を設けてもよい。
【0040】そして、図4(a)および(b)から理解
されるように、ポール16の揺動端部には、第1列の係
合内歯2に対応して係合可能な係合部材となる、第1列
の係合歯27と、第2列の係合内歯5に対応して係合可
能な係合部材となる第2列の係合歯29とが一体形成さ
れており、これら第1列および第2列の係合歯27、2
9は、互いに各歯の位置が周方向へ約1/2歯分相対的
に変位している。
【0041】また、ポール16の中央部には、前記支軸
7に遊嵌する軸穴16aが貫設されており、ポール16
のセンサー側面には、揺動端側に位置する係合突起16
bとポール後端部16e側に位置する押圧突起16dと
が突設されている。 すなわち、軸穴16aは支軸7に
対して遊嵌状態なので、ポール16が支軸7に対して揺
動回動可能かつ所定量相対移動可能に軸支されていると
ともに、ボビン3の回転支軸6により貫通孔17aを嵌
通された保持プレート17の係止孔17bには、ポール
16の軸穴16aを貫通した支軸7の先端が加締められ
ているので、ボビン3の端面からポール16が浮き上が
ることが、保持プレート17により防止される。
【0042】そして、ポール16の係合突起16bの端
部は、保持プレート17の外側に配設されてボビン3の
回転支軸6に回動自在に軸支されたラチェットホイール
18に形成されているカム穴18aに挿入されており、
ラチェットホイール18がボビン3に対してウェビング
巻取方向(図2中矢印X1 方向)に相対回転すると、カ
ム穴18aが係合突起16bの端部をボビン3の回転中
心軸から半径方向外方に移動させるので、側板1aで構
成される第1列および第2列の係合内歯2、5との係合
方向(図2中矢印Y1 方向)へ、ポール16は支軸7を
中心に揺動回転される。
【0043】すなわち、ポール16が、第1列および第
2列の係合内歯2、5と係合する方向に揺動回転され、
ポール16の第1列および第2列の係合歯27、29
が、それぞれ第1列および第2列の係合内歯2、5に対
して同時に係合することによって、ボビン3のウェビン
グ引出し方向の回転を阻止するロック手段100が構成
されている。
【0044】そして、図3から理解されるように、第1
列の係合内歯2と第2列の係合内歯5との間には、ボビ
ン軸方向の隙間が構成されているので、リトラクターベ
ース1に対するポール16のボビン軸方向の位置決めに
は余裕ができる。
【0045】従って、ポール16やボビン3等の加工寸
法精度や組立て精度が高くない場合においても、ポール
16の第1列および第2列の係合歯27、29は、第1
列および第2列の係合内歯2、5に対して確実に係合す
ることができる。なお、ポール16は、機械加工によっ
て製造することが可能であるとともに、焼結、鍛造、あ
るいは、ダイキャスト等によって製造することも可能で
ある。
【0046】次に、ラチェットホイール18は、中心穴
が回転支軸6に対して回動自在に軸支された爪車であ
り、その外周部には車体加速度感知手段41(図5参
照)のセンサーアーム43と係合させるラチェット歯1
8bが形成されており、このラチェットホイール18の
中心穴周縁でリトラクター外側に向かって突設されたボ
ス部18cは、ウェビングの引出し加速度を感知する慣
性感知手段であるウェビング加速度感知手段を構成する
円盤状の慣性体とされたイナーシャプレート30の中心
穴30aを軸支している。
【0047】そして、ボス部18cの周囲に突設された
係止爪部23は、前記イナーシャプレート30のスラス
ト方向の位置決めを行なわれ、ラチェットホイール18
に形成された長穴24にはイナーシャプレート30の係
合突出部31が係合されており、長穴24の一端縁24
a(図6参照)により、緊急ロック機構非作動時のイナ
ーシャプレート30の回転方向の位置決めを行なわれ
る。
【0048】また、ラチェットホイール18の外側面に
は、ロックアーム26を回動自在に軸支する軸部22
と、このロックアーム26の浮き上がりを防止するため
の保持突起18eとが突設され、ラチェットホイール1
8の内側面には、一端が保持プレート17の掛止部17
cに掛止された引張りコイルバネ36の他端を掛止する
ばね掛止部21が設けられており、引張りコイルバネ3
6はボビン3に対してラチェットホイール18をウェビ
ング引出し方向(矢印X2 方向)に回転付勢している。
【0049】さらに、ロックアーム26には、ラチェッ
トホイール18の外側面に設けられた一対のフック部1
8dに両端を支持された線状のセンサースプリング25
の長手方向中央部を押圧するアーム部26cと、ギアケ
ース34の内歯ギア34aと噛み合い可能な係合爪26
bとが設けられている。
【0050】そして、ロックアーム26は、係合爪26
bが内歯ギア34aと噛み合ってラチェットホイール1
8のウェビング引出し方向の回転を阻止する係止手段を
構成しており、係合爪26bは、センサースプリング2
5の付勢力により、前記イナーシャプレート30の押圧
突起32に押圧付勢されている。
【0051】なお、アーム部26cの揺動範囲に対応す
るラチェットホイール18には開口が形成され、アーム
部26cが該開口を貫通するが、これはセンサースプリ
ング25に対するアーム部26cの係合状態を保証する
ためのものである。
【0052】また、ラチェットホイール18の内側面に
突設された支軸19には、軸孔20aを軸支された揺動
レバー部材20が揺動可能に配設され、揺動レバー部材
20は、ボビン3のセンサー側端面に突設された係止突
起8により反時計回り方向の回転が適宜規制されるとと
もに、ポール16のセンサー側面に突設された押圧突起
16dが支軸19と係止突起8との間に当接することに
より、時計回り方向の回転が適宜規制されるように、ボ
ビン3とラチェットホイール18との間に組付けられて
いる。
【0053】一方、イナーシャプレート30の外側に配
設されたギアケース34には、その中心部にボビン3を
回転自在に軸支する軸支部34bが設けられ、軸支部3
4bの底面はボビン3の軸線方向の位置決め面とされて
おり、ギアケース34の下部には、車体の加速度を感知
する慣性感知手段となる車体加速度感知手段41を格納
する箱型の格納部40が設けられ、また、ギアケース3
4を覆う側板1aの外側には、センサーカバー35が配
設されている。
【0054】この実施の形態におけるシートベルト用リ
トラクターRは以上のように構成されており、次に、そ
の動作について説明する。まず、ロック手段100で
は、図6から理解されるように、通常使用状態の場合、
ラチェットホイール18は、ばね掛止部21と保持プレ
ート17の掛止部17cに掛止された引張りコイルバネ
36の付勢力によって、ボビン3に対してウェビング引
出し方向(矢印X2 方向)に付勢されており、カム穴1
8aに係合突起16bが係合するポール16を第1列お
よび第2列の係合内歯2,5と非係合な方向に付勢して
いるので(図7参照)、ボビン3は回転可能であり、ウ
ェビング50の引出しは自在である。
【0055】また、車体加速度感知手段41におけるボ
ールウエイト44がセンサーケース42の所定位置に載
置されている場合には、センサーアーム43の係止突起
43aがラチェットホイール18のラチェット歯18b
と非係合であり、ラチェットホイール18はボビン3に
追従回転し、ウェビング加速度感知手段のロックアーム
26の係合爪26bは、センサースプリング25の付勢
力によりギアケース34の内歯ギア34aと非歯合な位
置に付勢されている。
【0056】そして、図5および図6から理解されるよ
うに、係合爪26bによってラチェットホイール18に
対してウェビング引出し方向(矢印X2 方向)に付勢さ
れているイナーシャプレート30は、係合突出部31が
長穴24の一端縁24aに押圧付勢されて回転方向の位
置決めをされており、ラチェットホイール18を介して
ボビン3と一体的に回転する。
【0057】その結果、衝突等の緊急時に慣性感知手段
である車体加速度感知手段41、またはウェビング加速
度感知手段が作動すると、ロック作動手段のウェビング
引出し方向の回転を阻止する係止手段であるセンサーア
ーム43、またはロックアーム26がラチェットホイー
ル18のウェビング引出し方向の回転を阻止してリトラ
クターのロック手段を作動させる。
【0058】そして、車体加速度感知手段41、または
ウェビング加速度感知手段が作動して、ラチェットホイ
ール18のウェビング引出し方向の回転が阻止された
後、さらにウェビング50がリトラクターから引き出さ
れると、ラチェットホイール18はボビン3に対して回
転遅れを生じ、ウェビング巻取方向(矢印X1 方向)に
相対回転する。
【0059】その相対回転によって、ラチェットホイー
ル18のカム穴18aがポール16の係合突起16bを
ボビン3の回転中心軸から半径方向外方に移動させてい
くので、ポール16は前記支軸7を中心に第1列および
第2列の係合内歯2,5との係合方向(図2中矢印Y1
方向)へ揺動回転され、さらにウェビング50がリトラ
クターから引き出されると、図8に示すように、ポール
16の第1列および第2列の係合歯27、29がそれぞ
れ第1列および第2列の係合内歯2、5に対して噛み合
い完了となる。
【0060】この状態では、ポール16のポール後端部
16eとボビン3の受圧面45との間には隙間があり、
揺動レバー部材20はボビン3の係止突起8とポール1
6の押圧突起16dとによってほぼ遊び無く回動が規制
されている。
【0061】そして、ポール16の軸穴16aは、ボビ
ン3の支軸7に対して遊嵌状態であり、ボビン3に対し
て揺動回動可能かつ所定量相対移動可能に軸支されてい
るので、さらに、ウェビング50がリトラクターから引
き出されると、ポール後端部16eが受圧面45と当接
するまで、ポール16はボビン3の回転中心軸を中心に
ボビン3に対し相対回転し、この時、ポール16の押圧
突起16dは側板1aに対して不動の位置関係だが、ボ
ビン3の係止突起8はウェビング引出し方向(矢印X2
方向)に回転していく。
【0062】その動作により、揺動レバー部材20は、
押圧突起16dとの接点を回動支点として係止突起8に
より揺動端部が押され、図8中時計回り方向へ揺動回転
されて、揺動レバー部材20が押圧突起16dとの接点
を回動中心として図8中時計回り方向へ揺動回転する
と、ラチェットホイール18の支軸19に軸支されてい
る軸孔20aがボビン3の回転中心軸に対しウェビング
巻取方向(矢印X1 方向)に回転することになる結果、
ラチェットホイール18は、ボビン3に対してウェビン
グ巻取方向(矢印X1 方向)に逆回転される。
【0063】従って、車体加速度感知手段41、または
ウェビング加速度感知手段が作動してリトラクターのロ
ック手段がボビン3のウェビング引出し方向の回転を阻
止するロック状態でも、ウェビング引出し方向の回転が
阻止されたラチェットホイール18は、車体加速度感知
手段41におけるセンサーアーム43又はウェビング加
速度感知手段におけるロックアーム26をギアケース3
4の内歯ギア34aとの係合から解除可能なフリー状態
とすることができる。
【0064】ここで、ポール16のロック状態におい
て、さらにウェビング50に大きな張力(ボビン3がウ
ェビング50の引出し方向へ回転される荷重)が負荷さ
れると、ギアケース34の軸支部34b及び巻取りばね
装置15のリテーナ51を支持している部分が変形し、
ボビン3には、図1中、上方に移動させようとする力が
加わる。
【0065】このとき、プレート311が第1列と第2
列の係合内歯2、5当接されるとともに、ボビン3の閉
塞板28Bが軸受けブッシュ315と当接されるので、
ボビン3の移動が阻止されるため、ウェビング50に作
用する張力がそれらの部材で受け止められる。
【0066】そして、この状態で、さらにウェビング5
0に大きな張力が負荷されると、トーションバー200
Aが、自身の軸回りに捩じれるので、それに伴ってボビ
ン3が回転し、ウェビング50が引き出されることによ
り、エネルギー吸収機構としての機能が作用するが、こ
のとき、ガイド部305、307とロックピース313
により、ボビン3の回転角度は、所定の角度量に規制さ
れる。
【0067】すなわち、図10〜図14から理解される
ように、ウェビング50にさらに大きな張力が負荷され
始めた状態では(図10の状態)、ロックピース313
がガイド部305内を摺動するので、ガイド部305の
長さ(3/4回転)に相当する角度、ボビン3は図中の
矢印T方向へ回転され(図11)、ロックピース313
は、相対的に矢印S方向へ移動する。
【0068】そして、ロックピース313が、ガイド部
305の始端位置305Aから、終端位置305Bまで
移動すると(図12の状態)、ロックピース313は、
閉塞板28Aとともに、今度は、プレート309に形成
されたガイド部307内の始端位置307から摺動を開
始し、それに伴って、ボビン3はさらに回転可能となる
(図13の状態)。
【0069】こうして、ロックピース313がガイド部
307の終端位置307Bまでくると、トーションバー
200Aの捩じれが阻止され、その結果、ボビン3は、
ガイド部305とガイド部307の長さに対応する角
度、すなわち、この例においては、(1・5)回転分の
角度だけ回転した状態で、その回転が規制される(回転
規制手段)。
【0070】次に、車両が停止してウェビング50に負
荷された張力が解除された時には、既にラチェットホイ
ール18とセンサーアーム43、またはロックアーム2
6のギアケース34の内歯ギア34aとの係合が解除さ
れているので、ラチェットホイール18は引張りコイル
バネ36の付勢力によりボビン3に対して矢印X2 方向
に回動されるため、ラチェットホイール18のカム穴1
8aがポール16の係合突起16bをボビン3の回転中
心軸側に移動させていく。
【0071】このとき、ウェビング50に負荷される引
出し方向の張力は上記したように解除され、ボビン3は
ウェビング巻取方向(矢印X1 方向)に回転できるの
で、ポール16の第1列および第2列の係合歯27、2
9の先端がそれぞれ第1列および第2列の係合内歯2,
5の先端と干渉しない状態までボビン3が矢印X1 方向
に回転すると、ポール16は、第1列および第2列の係
合内歯2、5との係合を解除する方向に支軸7を中心に
揺動回転され、ボビン3のロックが解除されてウェビン
グの引き出しが自在とされる。
【0072】さらに、ウェビング引き出し状態から巻取
りばね装置15のバネ力に従って急激にウェビング50
が全量巻き取られた衝撃で、車体加速度感知手段41、
またはウェビング加速度感知手段が作動し、ボビン3の
ウェビング引き出し方向の回転がロックされ、引き出し
巻取りの不可能なエンドロック状態に陥った場合、ラチ
ェットホイール18とセンサーアーム43、またはロッ
クアーム26とギアケース34の内歯ギア34aとは係
合しているが、ポール16と第1列及び第2列の係合内
歯2、5とは係合していない。
【0073】従って、この状態からウェビング50を引
き出すと、ポール16と第1列および第2列の係合内歯
2,5とが噛み合った後、ポール16のポール後端部1
6eが受圧面45と当接するまでボビン3は回転し、こ
の時、揺動レバー部材20によりラチェットホイール1
8がボビン3に対してウェビング巻取方向(矢印X1 方
向)に逆回転されるので、ラチェットホイール18とセ
ンサーアーム43、またはロックアーム26とギアケー
ス34の内歯ギア34aとの係合が解除され、ウェビン
グ50を初めの巻取り位置まで巻戻すと、ポール16と
第1列および第2列の係合内歯2、5との係合が解除さ
れ、エンドロック状態が解除される。
【0074】また、エンドロック状態の別の態様とし
て、例えば、後席用のシートベルト装置ではリトラクタ
ーのウェビング全量巻取り時にウェビング50がシート
バック(図示せず)と接触するので、ウェビング50の
エンドロック後にシートバックの弾性力で引き出される
場合がある。
【0075】この場合、ポール16と第1列および第2
列の係合内歯2,5との係止力は、互いの噛み合いだけ
となっており、これらの係合を解除するために必要なボ
ビン3の回転量は、第1列および第2列の係合内歯2,
5の一歯分以下の少量を巻戻すだけで良く、この少量巻
戻しは、エンドロック状態で層状に巻かれたウェビング
50を巻締めるように強制的に引出し、この強制的に引
出されたウェビング50を再び巻き込むことで行われ
る。
【0076】このように少量を巻戻した際、ラチェット
ホイール18をボビン3に対して矢印X2 方向に付勢し
ている引張りコイルバネ36の付勢力に抗する力は作用
していないので、ラチェットホイール18は引張りコイ
ルバネ36の付勢力により矢印X2 方向に付勢されてロ
ックを解除することができる。
【0077】そして、図9から理解されるように、互い
に各歯の位置が周方向へ約1/2歯分相対的に変位して
いるポール16の第1列および第2列の係合歯27、2
9と、同じく互いに各歯の位置が周方向へ約1/2歯分
相対的に変位している側板1aの第1列および第2列の
係合内歯2,5とが噛み合った状態では、第1列および
第2列の係合歯27、29の互いに接近した側の各側面
27a,29a(図4参照)が、第1列および第2列の
係合内歯2,5の互いに接近した側の各側面2a、5a
(図3参照)とそれぞれ対向するので、ポール16は第
1列および第2列の係合内歯2,5に噛合したままボビ
ン3の軸方向への移動が規制された状態となる。
【0078】すなわち、第2列の係合歯29の側面29
aが第1列の係合内歯2の側面2aに対向してポール1
6のリトラクター内方側への移動を規制するとともに、
第1列の係合歯27の側面27aが第2列の係合内歯5
の側面5aに対向してポール16のリトラクター外側へ
の移動を規制している。
【0079】そこで、リトラクターベース1が変形する
ような強大な力が車両緊急時にリトラクターに加わって
も、ポール16が側板1aに対して軸方向に相対移動せ
ず、第1列及び第2列の係合内歯2,5に対する第1列
および第2列の係合歯27、29の噛み合い量が減るこ
とはないので、十分な噛み合い幅を確保するために、第
1列および第2列の係合歯27、29、または第1列お
よび第2列の係合内歯2、5の歯厚を必要以上に厚く形
成する必要はなく、リトラクターベース1や内歯ラチェ
ット4の厚みが厚くなってリトラクターの大きさや重量
を増大させることはない。
【0080】以上説明したように、この実施の形態にお
けるシートベルト用リトラクターRでは、ロック手段1
00(ウェビング50)に所定の荷重が負荷されると、
係合部材が被係合部に係合し、ボビン3(巻取軸)の回
転はそのロック手段100により一旦阻止され、ロック
手段100に、その荷重以上の荷重が負荷されると、ト
ーションバー200Aが捩じれるのに対応してボビン3
が回転され、ウェビング50の引出しが可能となり、エ
ネルギー吸収機構として動作する。
【0081】そして、そのウェビング50の引出し可能
な状態は、ガイド部305とガイド部307内をロック
ピース313が摺動する構成とされた回転規制機構によ
り、ボビン3の回転が規制されて所定の角度の(1・
5)回転とされているので、車両緊急時等にトーション
バー200Aが必要以上に捩じれる荷重が負荷された場
合にも、ウェビング50の引出し量が適正な量に規制さ
れる結果、車両運転時の安全性が向上される。
【0082】また、ガイド部305とガイド部307の
開口端部形状がC字状とされ、ガイド部305とガイド
部307の長さに対応して、ボビン3の回転角度が設定
されるので、例えば、普通乗用車や大型車両等、車両の
種類や走行性能等に対応させて、最も適正な回転規制機
構としての機能が設定可能となり、より的確な車両運転
時の安全性を確保することができる。
【0083】加えて、ガイド部305とガイド部307
の形状は、普通乗用車や大型車両等、車両の種類や走行
性能等に対応させてボビン3の規制回転角度を、適宜選
択することができるので、これによっても、より適正な
規制回転角度が設定されるという利点がある。
【0084】例えば、図15から理解されるように、ガ
イド部305とガイド部307の形状を、渦巻き状にし
て、ロックピース313の摺動距離を長くする構成も好
適であり、その摺動距離の設定に対応して、トーション
バー200Aの捩じれ角度(ボビン3の回転角度)の設
定が行えるので、特に、大型車両に適用すると好適であ
る。
【0085】さらに、複数のロックプレート309が組
み合わされることにより、ロックピース313の摺動距
離を細かく、あるいは、さらに長く設定可能であり、そ
れに対応して、トーションバー200Aの捩じれ角度
が、それら複数のロックプレート309によって、段階
的に細かく調整可能であるので、巻取軸の規制回転角度
を適宜設定することが可能となるので、普通乗用車や大
型車両等、車両の種類や走行性能等に対応させて、さら
に適正な規制回転角度を設定することができるという利
点がある。
【0086】この場合、例えば、2枚のロックプレート
309が使用される構成について説明すると、図16か
ら理解されるように、ボビン28側に設けられるロック
プレート309には、自身の厚さ方向位置に2つのガイ
ド部307が対向して形成され、ロック手段100側に
設けられるロックプレート309では、他のロックプレ
ート309との対向面側に1つのガイド部307が形成
される。また、図16から理解されるように、ボビン2
8側に設けられるロックプレート309には丸孔309
Bが設けられ、トーションバー200に遊嵌され該トー
ションバー200に対して相対回転可能となっており、
さらに、ロック手段100側に設けられるロックプレー
ト309には角孔309Aが設けられ、トーションバー
200に圧入嵌合され該トーションバー200に対して
相対回転不可能となっている。
【0087】そして、ボビン28の閉塞板28Aに形成
されたガイド部305と、このガイド部305に対向し
て形成されたボビン28側のガイド部307とで構成さ
れる経路内を一方のロックピース313が摺動するとと
もに、ボビン28側のロックプレート309に形成され
た他方のガイド部307と、このガイド部307に対向
してロック手段100側のロックプレート309に形成
されたガイド部307とで構成される経路内を他方のロ
ックピース313が摺動する。
【0088】すなわち、2つのロックピース313、3
13が、それぞれ、他の経路内を摺動することができる
ので、ボビン28は、それら経路の長さの和に相当する
長さに対応して回転可能となり、1つのロックピース3
13が備えられる構成に比べて、ボビン28の回転角度
を大きくすることができる。
【0089】なお、図16に示された例のように、複数
のロックピース313を摺動可能に設けて、ボビン28
の回転角度を大きく設定する場合、ロック手段100と
隣接するロックプレート309を設けず、ロック手段1
00を構成するプレート311の、ボビン28との対向
側面311Aに、前記他方のロックピース313を摺動
させるための前記ガイド部307を形成する構成も好適
である。
【0090】また、上記したように、緊急ロック機構作
動時にはポール16がボビン3の軸方向への移動を確実
に規制されるので、緊急ロック機構非作動時にボビン3
の軸方向の力を受ける樹脂製カバーである巻取りばね装
置15のカバーおよびギアケース34の軸受手段は簡単
な構造とすることができ、各部品の加工精度及び組立て
精度を高める必要がない。従って、ポール16が側板1
aに対して軸方向に相対移動するのを阻止できる緊急ロ
ック機構を備えたコンパクトで安価なシートベルト用リ
トラクターRを提供することができる。
【0091】なお、この実施の形態におけるシートベル
ト用リトラクターRにおいては、ウェビング50を巻装
するボビン3の一端に配設されたポール16が側板1a
の第1列および第2列の係合内歯2、5に係合してボビ
ン3のウェビング引出し方向の回転を阻止する構成のロ
ック手段100について説明したが、ボビン3の両端に
一対の係合部材が配設されるとともに、リトラクターベ
ース1の両側板1a、1bに非係合部が形成されたシー
トベルト用リトラクターにも適用することができる。
【0092】また、上記慣性感知手段、ロック作動手
段、およびロック手段等は、この実施の形態における形
状に限定されるものではなく、種々の変更が可能であ
り、例えば、車両緊急時に作動する慣性感知手段は、車
体加速度感知手段とウェビング加速度感知手段のいずれ
か一方のみを備える構成も好適であり、また、その構造
も適宜変更可能である。
【0093】次に、本発明に係るシートベルト用リトラ
クターの他の好適な実施の形態を図面に基づいて説明す
る。上記実施の形態では、ボビン3が回転規制機構30
0によって規制されており、その回転規制機構300
に、所望数のロックプレート309と、所望数のロック
ピース313が摺動可能に備えられることにより、ボビ
ン3の回転角度が、車両の大きさ等の条件に対応して適
宜選択される。
【0094】一方、車両全体の設計的条件、例えば、リ
トラクターベース1が占めるスペース的な条件等の理由
から、リトラクター全体を小型化する必要が生じる場合
があり、この際、単にロックプレート309の枚数を増
加させるという構成を採用すると、回転規制機構300
の長さが増大され、小型化という要望に対応できなくな
る可能性がある。
【0095】そこで、この実施の形態では、そのような
小型化という観点をも含めて、回転規制機構300を構
成している。すなわち、この実施の形態においては、図
17から理解されるように、回転規制機構300では、
ボビン3に第1C字状溝400が形成されるとともに、
ロック手段100を構成するプレート311にも第2C
字状溝401が形成されている。なお、図17におい
て、図1と同一部材には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0096】ボビン3とロック手段100との間には、
円盤状のロックプレート403が介在され、このロック
プレート403には、第1C字状溝400および第2C
字状溝401と略同形状とされた第1貫通穴405A
と、第2貫通穴405Bとが形成されており、それら第
1貫通穴405Aと第2貫通穴405Bとは連通されて
1つの貫通穴405を構成している。
【0097】また、第1C字状溝400と第1貫通穴4
05Aとで構成される経路内を摺動可能とされて、第1
ロックピース407が備えられるとともに、第2C字状
溝401と第2貫通穴405Bとで構成される経路内を
摺動可能とされて、第2ロックピース409が備えられ
ている。
【0098】そして、第1C字状溝400は、図17及
び図18から理解されるように、ボビン3の閉塞板28
Aにプレート411を取り付けることにより形成されて
おり、プレート411には、ボビン3の外周縁部形状と
されたC字状の貫通穴411Aが、プレート411の厚
さ方向に沿って貫通形成されるとともに、プレート41
1の外周側面を周回させて複数のギア部411Bが形成
されている。なお、第1C字状溝400は、ボビン3の
閉塞板28Aとプレート411とを一体とし、プレート
411のボビン側面にC字状有底溝を設けることにより
形成してもよい。
【0099】また、閉塞板28Aの外周縁部位置には、
複数のギア部28Cが形成されており、プレート411
のギア部411Bと閉塞板28Aのギア部28Cとが噛
み合わされているので、プレート411はボビン3と同
一に回転する。従って、プレート411の貫通穴411
Aの内側面と、閉塞板28Aとにより構成される有底の
溝部により、第1C字状溝400が形成されている。な
お、材質によってはボビン3とプレート411とを一体
とすることも可能である。また、プレート411の軸中
心位置に貫通形成された貫通孔411Cは、トーション
バー200Aを挿通させるために設けられている。
【0100】一方、第2C字状溝401は、図19から
理解されるように、ロック手段100を構成するプレー
ト311のボビン3との対向側面311Aに刻設されて
設けられており、第2C字状溝401と、第1C字状溝
400との曲率半径は互いに異なる値に設定されてお
り、これにより、第1ロックピース407と第2ロック
ピース409とが、互いに衝突することなく摺動可能と
なる(後述)。
【0101】また、ロックプレート403に形成された
貫通穴405は、図20から理解されるように、第1C
字状溝400(貫通穴411A)の開口部形状、および
大きさを有して、ロックプレート403の厚さ方向に沿
って貫通形成された第1貫通穴405Aと、第2C字状
溝401の開口部形状、および大きさを有して、ロック
プレート403の厚さ方向に沿って貫通形成された第2
貫通穴405Bとが連通させて形成されることにより構
成されている。
【0102】この場合、第1貫通穴405Aと第2貫通
穴405Bとは必ずしも連通させる必要はなく、間に仕
切となる壁(ロックプレート403の一部)が存在する
構成も可能である。 なお、ロックプレート403の軸
中心位置には、トーションバー200Aを挿通させるた
めの挿通孔405Cが、ロックプレート403の厚さ方
向に沿って貫通形成されている。
【0103】この実施の形態における回転規制機構30
0は以上のように構成されているので、次にその動作に
ついて、図21〜図26に従って説明する。なお、図2
1〜図26中の仮想軸Aおよび仮想軸Bは、ボビン3の
回転軸中心Cで互いに直交する直交座標軸を示し、それ
ら仮想軸Aおよび仮想軸Bはボビン3の回転に対して、
相対的に固定された位置を保持しており、従って、便宜
上、それら仮想軸Aと仮想軸Bとが形成する直交座標平
面上をボビン3が回転するものとして説明する。
【0104】図21に示されたように、初期状態におい
て、車両の急停車等に伴って、さらにウェビング50に
大きな張力が負荷されると、上記実施の形態と同様にし
て、トーションバー200Aが、自身の軸回りに捩じれ
るので、それに伴ってボビン3が回転し、ウェビング5
0が引き出される。
【0105】この場合、トーションバー200Aはエネ
ルギー吸収機構としての機能を発揮するが、このとき、
回転規制機構300の動作によって、ボビン3がさらに
所定の角度だけ回転してウェビング50をさらに引き出
すことが可能となる。
【0106】すなわち、図21に示された初期状態から
ボビン3が図中時計方向に回転する場合、第1ロックピ
ース407を第1C字状溝400内を摺動させつつボビ
ン3が回転し、第1ロックピース407が、第1C字状
溝400内の長さ方向一方端部400aから他方端部4
00bに摺動する距離に対応する角度(例えば、29
1.6度)だけボビン3は回転することができる(図2
2に示された状態)。
【0107】次に、ボビン3は、第1ロックピース40
7を第1C字状溝400内の長手方向他方端部400b
に係合させた状態で、第1ロックピース407が、第1
貫通穴405A内の長さ方向一方端部405Aaから他
方端部405Abに移動する距離に対応する角度(例え
ば、305.4度)だけボビン3は回転することができ
る(図23に示された状態)。
【0108】続いて、ボビン3、第1ロックピース40
7、およびロックプレート403が一体となって回転
し、第2ロックピース409が、ロックプレート403
に形成された第2貫通穴405B内の長手方向一方端部
405Baから他方端部405Bbに摺動する距離に対
応する角度(例えば、287.5度)だけボビン3が回
転する(図24に示された状態を経て図25に示された
状態になる)。
【0109】さらに、ボビン3、第1ロックピース40
7、ロックプレート403、および第2ロックピース4
09が一体的に回転し、第2ロックピース409が第2
C字状溝401内の長手方向一方端部401aから他方
端部401bに摺動する距離に対応する角度だけ(例え
ば、291.6度)、ボビン3が回転して全体の回転が
停止されるので、ボビン3は、全体として、3.275
回転分、即ち1179度、回転することが可能である。
尚、上記説明では、全体としての回転量の理解を助ける
意味で、ある回転に続いて次の回転が生じる旨説明した
が、実際にはこれらは同時並行的に進行し、合計回転量
が例えば上記の3.275回転となる。
【0110】以上説明したように、この実施の形態で
は、第1C字状溝400内と第1貫通穴405A内を第
1ロックピース407が摺動できるとともに、第2C字
状溝401内と第2貫通穴405B内を第2ロックピー
スが摺動できるので、ロック手段100により、ボビン
(巻取軸)3が一旦阻止された後もボビン3が回転する
ことができるが、第1C字状溝400の長さ、第1貫通
穴405Aの長さ、第2貫通穴405Bの長さ、および
第2C字状溝401の長さとを合計した長さに対応し
て、その回転角度が規制される。
【0111】従って、車両緊急時等にトーションバー2
00Aが必要以上に捩じれた場合にも、ウェビング50
の引出し量が適正な量に規制されるので、車両運転時の
安全性が向上されるとともに、図16に示された例に比
べ、ロックプレート403に貫通穴405が形成されて
いるので、回転規制機構300の軸方向長さを小さく設
定できる結果、リトラクターの小型化が可能となる。
【0112】なお、所望の規制回転角度が比較的小さな
場合にはロックプレート403を備えない構成とするこ
とも可能である。また、複数のロックプレート403と
ロックピースが組み合わされることにより、ボビン3の
規制回転角度を適宜設定することも可能である。これに
よって、車種や車両の性能等に対応させて、適正な規制
回転角度が設定できる。
【0113】
【発明の効果】以上の説明で理解されるように、請求項
1に記載のシートベルト用リトラクターでは、ロック手
段に所定の荷重が負荷されると、係合部材が被係合部に
係合し、巻取軸の回転はそのロック手段により一旦阻止
され、ロック手段にその荷重以上の荷重が負荷される
と、シャフトが捩じれるのに対応して巻取軸が回転さ
れ、ウェビングの引出しが可能となるが、その引出し可
能な状態は、回転規制機構により、巻取軸の回転が規制
されて所定の角度とされているので、車両緊急時等にシ
ャフトが必要以上に捩じれた場合にも、ウェビングの引
出し量が適正な量に規制される結果、車両運転時の安全
性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートベルト用リトラクターの好
適な実施の形態におけるシートベルト用リトラクターの
分解斜視図の一部である。
【図2】図1に示されたシートベルト用リトラクターの
残り部分を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示されたシートベルト用リトラクターの
縦断面正面図である。
【図4】(a) は図1に示されたポールのセンサー側斜視
図であり、(b) は該ポールのリトラクター内側斜視図で
ある。
【図5】図3に示されたシートベルト用リトラクターの
V−V線断面矢視図である。
【図6】図3に示されたシートベルト用リトラクターの
VI−VI線断面矢視図である。
【図7】図3に示されたシートベルト用リトラクターの
ウェビングの引き出しロック動作を説明する為のVII
−VII線断面矢視図である。
【図8】図3に示されたシートベルト用リトラクターの
ウェビングの引き出しロック動作を説明する為のVII
−VII線断面矢視図である。
【図9】図8に示されたポールの係合状態を説明する為
の要部拡大図である。
【図10】ボビンの閉塞板に形成されたガイド部内での
ロックピースの摺動状態を示す説明図である。
【図11】ボビンの閉塞板に形成されたガイド部内での
ロックピースの摺動状態を示す説明図である。
【図12】ボビンの閉塞板に形成されたガイド部内での
ロックピースの摺動状態を示す説明図である。
【図13】プレートに形成されたガイド部内でのロック
ピースの摺動状態を示す説明図である。
【図14】プレートに形成されたガイド部内でのロック
ピースの摺動状態を示す説明図である。
【図15】他の実施の形態を示す説明図であって、ガイ
ド部の形状を示す概略構成図である。
【図16】他の実施の形態を示す説明図であって、複数
のロックプレートが設けられる場合の、模式的構成図で
ある。
【図17】他の実施の形態における全体構成を示す一部
省略斜視図である。
【図18】第1C字状溝の構成を示す説明図である。
【図19】第2C字状溝の構成を示す説明図である。
【図20】ロックプレートの構成を示す説明図である。
【図21】回転規制機構の初期状態を示す説明図であ
る。
【図22】第1のボビンの回転を示す説明図である。
【図23】第2のボビンの回転を示す説明図である。
【図24】第3のボビンの回転における経過を示す説明
図である。
【図25】第3のボビンの回転を示す説明図である。
【図26】第4のボビンの回転を示す説明図である。
【符号の説明】
1 リトラクターベース 1a、1b 側板 2 第1列の係合内歯 2a 側面 3 ボビン 4 内歯ラチェット 4a 係止孔 5 第2列の係合内歯 5a 側面 6 回転支軸 7 支軸 8 係止突起 11 回転支軸 12 支軸 15 巻取りばね装置 16 ポール 16b 係合突起 16d 押圧突起 18 ラチェットホイール 19 支軸 20 揺動レバー部材 25 センサースプリング 26 ロックアーム 27 第1列の係合歯 27a 側面 28 胴部 28A、28B 閉塞板 29 第2列の係合歯 29a 側面 30 イナーシャプレート 34 ギアケース 34a 内歯ギア 35 センサーカバー 100 ロック手段 200 エネルギー吸収機構 200A トーションバー(捩じれ可能なシャフト) 300 回転規制機構 301 丸穴 303 角穴 305 ガイド部 307 ガイド部 309 ロックプレート 309A 角穴 311 プレート 313 ロックピース 315 軸受けブッシュ 400 第1C字状溝 401 第2C字状溝 403 ロックプレート 405 貫通穴 405A 貫通穴 405B 貫通穴 407 第1ロックピース 409 第2ロックピース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェビングが巻装される巻取軸の、軸方
    向における少なくとも一方端部位置に設けられた係合部
    材が、車両緊急時に応答してリトラクターベースに設け
    られた被係合部と係合されることにより、前記巻取軸か
    らウェビングが引出される方向に対して、該巻取軸の回
    転を阻止可能とされたロック手段と、 自身の軸回りに捩じれ可能とされて、前記巻取軸と前記
    ロック手段との間に介在され、該ロック手段に所定の荷
    重が負荷されるのに応答して捩じれることにより、前記
    巻取軸を前記ウェビング引出し方向に回転させる棒状シ
    ャフトと、が備えられたシートベルト用リトラクターで
    あって、 前記シャフトが捩じれるのに伴って、前記巻取軸から前
    記ウェビングが引出される方向へ該巻取軸が所定の角度
    だけ回転したときには、その回転が規制される回転規制
    機構が設けられた、 ことを特徴とするシートベルト用リトラクター。 【0001】
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