JP2003154918A - エアバッグ用車室内装部材 - Google Patents

エアバッグ用車室内装部材

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JP2003154918A
JP2003154918A JP2002170066A JP2002170066A JP2003154918A JP 2003154918 A JP2003154918 A JP 2003154918A JP 2002170066 A JP2002170066 A JP 2002170066A JP 2002170066 A JP2002170066 A JP 2002170066A JP 2003154918 A JP2003154918 A JP 2003154918A
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JP
Japan
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airbag
air bag
thin
opening
instrument panel
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JP2002170066A
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English (en)
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Yusaku Furukawa
裕作 古川
Hiroyuki Yokoyama
浩之 横山
Michifumi Iijima
道文 飯嶋
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ装置を格納した車室内装部材の見
栄えを向上し、かつ内装部材の強度を低下させることな
く、エアバッグドア部の開放性能を確保すること。 【解決手段】 エアバッグ装置3が格納される車室の内
装部材たるインストルメントパネル1において、合成樹
脂のインストルメントパネル1に薄肉部15により仕切
られてエアバッグ装置3作動時に薄肉部15が破断して
開放されるエアバッグドア部10を一体に形成し、ダク
ト部材2をインストルメントパネル1の裏面に溶着して
閉断面の空調用ダクトを構成するとともに、ダクト部材
2の一部を上記エアバッグドア部10の外周裏面に溶着
してエアバッグドア部10まわりの剛性を強化し、エア
バッグ31の膨脹による押し上げ力をエアバッグドア部
10に集中的に作用させエアバッグドア部10の開放性
を良好とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ装置が
格納され、エアバッグ装置の作動時に開放するエアバッ
グドア部を設けた自動車の車室内装部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6および図7に示すように、車
室の内装部材たる合成樹脂製のインストルメントパネル
1A内には、助手席側にエアバッグ装置3が格納された
ものがある。この種のインストルメントパネル1Aは車
室に面する本体パネルに開口部16が設けられ、開口部
16の下にエアバッグ装置3が格納されている。エアバ
ッグ装置3は、容器状金属ケース30に折り畳まれたエ
アバッグ31と、これを膨らませるインフレータ32と
を内蔵したもので、ケース30を車体のインパネリイン
フォースメント4にボルト締め固定してケース30の開
口をインストルメントパネル1Aの開口部16に向けて
取付けられている。
【0003】そして、インストルメントパネル1Aの開
口部16には、これを塞ぐとともにエアバッグ装置3の
ケース30開口を覆う合成樹脂のエアバッグドア5が取
付けられている。エアバッグドア5は裏面の外周縁に沿
って突設した複数の係止爪51を開口部16の開口縁に
係止している。また、エアバッグドア5は裏面に、下方
へ突出してケース30開口の外周を囲むフランジ52を
備え、その中間部に形成した複数の係止穴53にケース
30外周から突出する複数の係止片33を嵌入係止して
いる。
【0004】エアバッグドア5には裏面に溝を設けて薄
肉とした薄肉部54が略H字形に形成してある。そし
て、エアバッグドア5は、エアバッグ装置3の作動時に
膨張するエアバッグ31により内側から押され、薄肉部
54が破断し、薄肉部54の相対向する端末間を結ぶ線
がドアヒンジ部となって回動して外方へ展開し、エアバ
ッグ31が車室内に膨出するようにしてある。図7にお
いて、7はインストルメントパネル1A内に車幅方向に
設置された合成樹脂製のダクトで、インストルメントパ
ネル1Aの左右の側端部に設けたエア吹出口12へ空調
エアを送風するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インストルメントパネル1Aでは、本体パネルに開口部
16を形成し、これを別体のエアバッグドア5で塞いで
いるので、エアバッグドア5まわりに見切りがあり、か
つエアバッグドア5の組付けバラツキもあって見栄えが
よくない。そこで、インストルメントパネルの本体パネ
ル自体の一部をエアバッグドア部として、これにコ字形
やH字形の薄肉部を設けることが考えられるが、この場
合、エアバッグ作動時にエアバッグにより上記ドア部を
押上げる力がドア部以外に分散してしまい、ドア部がう
まく開放しないおそれがある。そこで、エアバッグドア
部が展開しやすいようにインストルメントパネル全体の
板厚を薄くすることも考えられるが、インストルメント
パネルの強度が低下してしまう。
【0006】そこで本発明は、インストルメントパネル
等の車室内装部材の本体パネルにエアバッグドア部を一
体に成形して見栄えを向上し、かつ内装部材の強度を低
下させることなく、エアバッグドア部の開放性能を確保
するエアバッグ用車室内装部材を実現することを課題と
してなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、エアバッグ装
置が格納される車室の内装部材において、車室に面する
内装部材の合成樹脂からなる本体パネルに、該本体パネ
ルに形成した薄肉部により仕切られ、エアバッグ装置が
作動したときに上記薄肉部が破断して開放するエアバッ
グドア部を一体に形成し、上記本体パネルの裏面に、該
本体パネルとで閉断面の空調装置用のダクトを構成する
ダクト部材を溶着し、上記ダクト部材によって、上記エ
アバッグドア部の周囲を補強せしめた(請求項1)。内
装部材の本体パネルの表面にエアバッグドア部の見切り
がなく見栄えがよい。内装部材の本体パネルはこれをダ
クト部材で補強したから、薄くすることができ、薄くす
ることでエアバッグドア部の開放が容易となる。
【0008】上記内装部材は車室前部のインストルメン
トパネルであり、上記ダクト部材は、上記エアバッグド
ア部と対向する位置にエアバッグ装置を格納する格納開
口部を一体に備え、該格納開口部の開口周縁部を上記エ
アバッグドア部まわりの上記インストルメントパネルの
裏面に溶着せしめた(請求項2)。ダクト部材と一体の
格納開口部によりエアバッグドア部まわりの剛性が強化
される。
【0009】上記格納開口部はその開口縁から縦壁状に
下方へ延出する開口縁フランジを備え、上記エアバッグ
装置はエアバッグを収納する容器状のケースを備え、該
ケースを上記開口縁フランジ内に挿入して該開口縁フラ
ジに係止せしめる(請求項3)。上記ケースの上記開口
縁フランジへの係止は、上記開口縁フランジに係止孔を
形成する一方、上記ケースの壁面に係止片を突設し、該
係止片を上記係止孔に挿入して上記ケースを上記開口縁
フランジに係止せしめることにより行う(請求項4)。
ダクト部材にエアバッグ装置を係止せしめたので、エア
バッグ装置の作動時、エアバッグの膨脹による押圧力
が、本体パネルに分散せず効率よくエアバッグドア部に
作用することになり、エアバッグドア部の開放性能をよ
り安定させることができる。
【0010】上記薄肉部をコ字形またはH字形に形成
し、相対向する直線状の薄肉部分の対向端末を対向方向
にL字状に屈曲する屈曲形状に形成する(請求項5)。
エアバッグのエアバッグドア部に対する押上力が大きい
場合、薄肉部の屈曲形状の端末で薄肉部破断エネルギー
を吸収し、破断が薄肉部の端末を越えて不規則な方向に
進行するのを防ぐ。
【0011】上記薄肉部をコ字形またはH字形に形成
し、上記本体パネルの裏面に、上記薄肉部の相対向する
直線状の薄肉部分および両薄肉部分の対向端末間を結ぶ
エアバッグドアヒンジ部に沿ってこれらを囲む位置で下
方へ突出するリブを形成する(請求項6)。内装部材の
本体パネル裏面に薄肉部を囲むリブを形成することで、
エアバッグドア部の破断が薄肉部をはずれて進行するの
を防ぐ。
【0012】
【発明の実施の形態】図1および図2に基づいて車室の
内装部材たるインストルメントパネルに本発明を適用し
た実施形態を説明する。図1に示すように、車室前部で
車室全幅にわたって延びるインストルメントパネル1の
本体パネルは、ポリプロピレン等の合成樹脂からなる射
出成形品で、インストルメントパネル1の裏面には合成
樹脂のダクト部材2が溶着され、インストルメントパネ
ル1とダクト部材2とで閉断面をなす空調装置用のダク
トを形成する。
【0013】インストルメントパネル1には、運転席側
(図の右側)にスピードメータやタコメータ等の各種メ
ータ類の表示パネルを取付ける取付け開口11が形成し
てある。また、パネル中央には空調エアを吹き出すセン
タ吹出し口を取付ける取付け開口13が形成してある。
更に、左右の両端には空調エアを吹き出すサイド吹出し
口12が設けてある。インストルメントパネル1の前縁
にはこれに沿うようにデフロスタ吹出し口14が形成し
てある。
【0014】インストルメントパネル1の助手席側(図
の左側)は、後述のエアバッグ装置3を格納する部位
が、エアバッグ装置3が作動した際に開放するエアバッ
グドア部10としてある。エアバッグドア部10は、裏
面に前側が開口するコ字形の溝が設けてあり、溝形成部
が薄肉部15としてある。
【0015】上記ダクト部材2は、合成樹脂の射出成形
品で、全体がインストルメントパネル1の裏面に沿って
延びる形状としてあり、センタダクト部21a,21
b、サイドダクト部22a,22bおよびデフロスタダ
クト部23とを一体に備えている。
【0016】ダクト部材2の車幅方向ほぼ中央位置のセ
ンタダクト部21a,21bは容器状で、底壁前端に設
けた空調エア取入れ口210から後端開口211へ送風
するようにしてある。サイドダクト部22a,22bは
断面ほぼ逆ハット形で、両センタダクト部21a,21
bの前端外側付近から左右方向へ延び、側端部が後方へ
屈曲するほぼL字形に延設してある。サイドダクト部2
2a,22bは、センタダクト部21a,21b側の端
部底壁に設けた空調エア取入れ口(図略)から屈曲側端
部の後端開口221へ送風するようにしてある。尚、セ
ンタダクト部21a,21bの後端開口211はインス
トルメントパネル1の取付け開口13に付設したセンタ
吹出し口(図略)に連結され、サイドダクト部22a,
22bの後端開口221はサイド吹出し口12に連結さ
れる。
【0017】ダクト部材2の助手席側には、センタダク
ト部21aとサイドダクト部22aとで囲まれた位置
に、エアバッグ装置3を格納する格納開口部24が形成
してある。格納開口部24は横長の長方形状に形成して
ある。格納開口部24の開口縁には下方へ突出する縦壁
状の開口縁フランジ25が形成してある。そして、格納
開口部24の開口前縁と開口後縁に沿う開口前縁フラン
ジ25aおよび開口後縁フランジ25bには、上下中間
位置に複数の係止孔26が横一列に並設してある。
【0018】ダクト部材2は、センタダクト部21a,
21bおよび格納開口部24を囲む上面、およびサイド
ダクト部22a,22bの両側のフランジを溶着面20
とし、インストルメントパネル1の裏面に重ね合わせて
溶着してある。これによりインストルメントパネル1の
裏面とセンタダクト部21a,21bとサイドダクト部
22a,22bとで閉断面の空調ダクトを形成する。格
納開口部24は、インストルメントパネル1のエアバッ
グドア部10と対向し、格納開口部24の周囲の溶着面
20aがインストルメントパネル1のエアバッグドア部
10の周囲部裏面に溶着され、エアバッグ装置3の格納
部を形成している。溶着は振動溶着等によりなされる。
【0019】エアバッグ装置3は、上部が開口した容器
状の金属ケース30と、ケース30内に折り畳んで収納
されたエアバッグ31と、これを膨らませるインフレー
タ32とで構成されている。ケース30には前後の壁面
に外側へ突出する略鉤爪状の複数の係止片33が溶接し
てある。また、ケース30の底部にはネジ孔を形成した
取付けステー34が溶接してある。
【0020】エアバッグ装置3は、ケース30の上部を
ダクト部材2の格納開口部24の開口縁フランジ25内
に下から挿入し、ケース30の前後の係止片33を開口
前縁フランジ25aおよび開口後縁フランジ25bの係
止孔26に挿入して係止せしめてある。そして、ケース
30底部の取付けステー34を、車幅方向に延びてイン
ストルメントパネル1を支えるインパネリインフォース
メント4のブラケット41にボルト締めして固定してあ
る。
【0021】車両の衝突時等、車体に大きな衝撃が作用
すると、瞬時にエアバッグ装置3のインフレータ32が
作動してエアバッグ31を膨らませる。エアバッグ31
はインストルメントパネル1のエアバッグドア部10を
押し上げ、エアバッグドア部10のコ字形の薄肉部15
を破断し、エアバックドア部10は薄肉部15の端末間
を結ぶ線がエアバッグドアヒンジ部となって回動して外
側へ開き、エアバッグ31は車室内へ膨出する。
【0022】本実施形態によれば、インストルメントパ
ネル1とエアバッグドア部10とを合成樹脂材料で一体
に成形したので、別部材からなるエアバッグドアを設け
た従来構造に比べ、エアバッグドア部10の周囲に見切
り線がなく見栄えが良好である。また、別部材のエアバ
ッグドアを生産する必要がない分、成形コストや塗装コ
スト等の生産コストを削減することができる。
【0023】インストルメントパネル1は裏面にダクト
部材2を溶着したので、パネル強度を強化でき、エアバ
ッグ装置3の作動時にエアバッグドア部10が開放しや
すいように、インストルメントパネル1の板厚を薄くし
ても充分にパネル強度が確保され、インストルメントパ
ネル1の重量の軽減がはかれる。
【0024】また、インストルメントパネル1のエアバ
ッグドア部10周囲部はその裏面に、ダクト部材2と一
体のエアバック装置格納開口部24の周縁を溶着して剛
性が強化されているので、エアバッグ装置3の作動時に
エアバッグ31の膨張力により浮き上がることがなく、
エアバッグ31の膨張にるよる圧力はエアバッグドア部
10に集中的に作用するので、効率よくエアバッグドア
部10を開放することができる。更に、エアバッグドア
部10の周囲部を補強するエアバッグ装置格納部の縦壁
状の開口縁フランジ25とエアバッグ装置3のケース3
0とを係合させたので、エアバッグ31作動時に、上下
方向に剛性の高い開口縁フランジ25によりエアバッグ
31からの押圧力の分散が一層抑えられ、エアバッグド
ア部10の開放性能を一層安定させることができる。エ
アバッグドア部10の薄肉部15はコ字形に限らず、例
えば、H字形でも、Yの二文字の軸線を一連に連ねたダ
ブルY字形でもよい。
【0025】図3は本発明の他の実施形態を示すもの
で、インストルメントパネル1のエアバッグドア部10
およびその周囲部裏面に、例えばオレフィン系エラスト
マからなるネット6を溶着し、ダクト部材2の格納開口
部24の周囲の溶着面20aとエアバッグドア部10の
周囲部とをネット6を挟み込んで溶着した構造としてあ
る。尚、ネット6はエアバッグドア部10の薄肉部15
を避けて溶着してある。
【0026】これによれば、ネット6により、エアバッ
グドア部10の周囲部とダクト部材2の溶着面20aと
の溶着部の強度が強化され、エアバッグドア部10の周
囲部がより一層強化される。従って、エアバッグドア部
10の開放性能をより一層安定させることができる。ま
た、エアバッグドア部10の裏面にもネット6を溶着し
たので、エアバッグドア部10の開放時に、エアバッグ
31の膨張力によってエアバッグドア部10が飛散する
おそれをなくすことができる。尚、ネット6に代えて、
フィルムを溶着してもよい。
【0027】次に図4および図5は、エアバッグ作動時
にエアバッグドア部の開裂が薄肉部以外に及ぶのを防止
する対策を施した本発明の実施形態を示すものである。
【0028】例えば薄肉部がコ字形に形成されている場
合、エアバッグドア部が受けるエアバッグからの入力が
大きいと、薄肉部の両端末を越えて破断が発生するおそ
れがある。破断が発生すると、エアバッグドア部は、薄
肉部の両端末を結ぶ直線状のエアバッグドアヒンジ部を
中心に展開せず展開に抵抗が生じる。またエアバッグド
ア部はねじれ状に展開して全体がインストルメントパネ
ルから分離飛散するおそれがある。
【0029】図4はエアバッグ装置を格納したインスト
ルメントパネルの本実施形態の断面図、図5はインスト
ルメントパネルに形成した薄肉部およびパネル裏面に突
設したリブの、インストルメントパネル上方側からみた
形状および相互の位置関係を示す。
【0030】インストルメントパネル1にはエアバッグ
ドア部10を仕切るコ字形の薄肉部15(図5の実線)
が形成してある。薄肉部15の相対向する左右の端末1
5aは互いに対向方向に向けて屈曲するL字形に形成し
てある。両端末15aは、薄肉部15の他のコーナ部と
同様、丸味のある屈曲形状としてある。
【0031】また、インストルメントパネル1には、薄
肉部15に沿う位置の裏面側に下方へ突出する縦壁状の
リブ17(図5の破線)が一体に形成してある。リブ1
7は薄肉部15とは逆方向に開口するコ字形で、前壁1
7aは薄肉部15の両端末15aをつなぐエアバッグド
アヒンジ部に沿いその前方側に位置し、両側壁17bは
薄肉部15の相対向する左右の直線状の薄肉部分15b
に沿いこれを囲む位置としてある。そしてリブ17の前
壁17aは、ダクト部材2と一体に形成された格納開口
部24の開口前縁フランジ25aに沿う方向に下方へ突
出し、上下幅は開口前縁フランジ25aとほぼ同じとし
てある。なお、リブ17の両側壁17bの上下幅は後方
へ向けて徐々に小さくしてある。
【0032】インストルメントパネル1の上記リブ前壁
17aは、インストルメントパネル1の裏面に溶着せし
めたダクト部材2の開口前縁フランジ25aの後面に当
接している。リブ前壁17aにはダクト部材2の開口前
縁フランジ25aに設けた係止孔26と共通位置に共通
の係止孔17が設けてある。
【0033】エアバッグ装置3は、エアバッグ31を収
納したケース30をダクト部材2の格納開口部24の開
口縁フランジ25内に下から挿入し、ケース30の前面
の係止片33を重合するリブ前壁17aおよび開口前縁
フランジ25aの係止孔18,26に挿入するととも
に、ケース30の後面の係止片33を開口後縁フランジ
25bの係止孔26に挿入して、開口縁フランジ25に
係止せしめる。
【0034】インストルメントパネル1,ダクト部2お
よびエアバッグ装置3の他の構造は、図1および図2に
示す実施形態と実質的に同一であり、同一部分は同一符
号で示し、説明を省略する。
【0035】エアバッグ装置3が作動し、エアバック3
1がエアバッグドア部10を押し上げると薄肉部15が
破断し、エアバッグドア部10が開かれる。このとき薄
肉部15の両端末15aでは、内側へコーナ状に廻り込
んでいるから破断が廻り込み端に至る過程で破断エネル
ギーが吸収され、破断が廻り込み端を越えて更に進行す
るのが防止され、エアバッグドア5は、端末部15aの
廻り込み端を結ぶエアバッグドアヒンジ部を中心に回動
して開かれる。
【0036】また、たとえ何らかの原因でエアバッグド
ア10にエアバック31から過大な荷重が作用しても、
エアバッグドア部10の前端部はリブ17により補強さ
れ、かつリブ17はダクト部材2の開口前縁フランジ2
5に係合しているからエアバッグドア部10の前端部分
がダクト部材2の溶着面20aから剥がれることなく、
また、たとえ破断が薄肉部15の廻り込み端を越えて進
行しても破断はフランジ17に沿う方向、すなわちエア
バッグドアヒンジ部のヒンジ線に沿って進む。従ってエ
アバッグドア部10は正確にエアバッグドアヒンジ部を
中心に回動し、ねじれ状に開かれたり飛散することはな
い。
【0037】なお、本実施例ではインストルメントパネ
ル1にリブ17を設け、かつ薄肉部15の端末15aを
屈曲形状としたが、いずれか一方の対策を施すのみで
も、エアバッグドア部10の開放性能を安定かつ良好に
することができる。
【0038】なおまた、薄肉部15がH字形の場合に
は、前後の対向端末を屈曲形状に形成し、また、薄肉部
15の前後にエアバッグドアヒンジ部に沿う位置でイン
ストルメントパネルの裏面にリブを形成することで、上
記と同様の作用効果が発揮される。
【0039】
【発明の効果】本発明では、インストルメントパネル
等、エアバッグ装置を格納する車室内装部材の本体パネ
ル自体に薄肉部により仕切られたエアバッグドア部を一
体に形成したから内装部材の外観品質が良好に維持され
る。また本発明では本体パネルの裏面にダクト部材を溶
着結合したから本体パネルの板厚を薄くしても本体パネ
ルの剛性が確保される。また本体パネルの板厚を薄くす
ることで、エアバッグドア部の展開性を良好にすること
ができる。かつ本体パネルのエアバッグドア部の周囲に
ダクト部材を結合し、またエアバッグドア部の外周沿い
にリブを設け、また薄肉部の端末を屈曲形状に形成する
ことで本体パネルの板厚を薄くしても、エアバッグ作動
時において薄肉部以外に破断が及ぶのを防止することが
でき、所定のドアヒンジ部を中心にエアバッグドア部を
回動展開させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ用車室内装部材を示す分解
斜視図である。
【図2】本発明のエアバッグ用車室内装部材の図1のII
−II線に沿う断面図である。
【図3】本発明の他のエアバッグ用車室内装部材の、図
2に対応する断面図である。
【図4】本発明の更に他のエアバック用車室内装部材の
図2に対応する断面図である。
【図5】図4に示す車室内装部材の本体パネルに形成さ
れた薄肉部およびリブの形状ならびに相互の位置関係を
示す図である。
【図6】従来のエアバッグ用車室内装部材の分解斜視図
である。
【図7】従来のエアバッグ用車室内装部材の図6のVI
I−VII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 車室の内装部材(インストルメントパネル) 10 エアバッグドア部 15 薄肉部 15a 対向端末 17 リブ 18 係止孔 2 ダクト部材 24 格納開口部 25 開口縁フランジ 26 係止孔 3 エアバッグ装置 30 容器 31 エアバッグ 33 係止片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯嶋 道文 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 Fターム(参考) 3D044 BA01 BA07 BB01 BC02 BC13 BC15 3D054 AA03 AA07 AA14 BB09 BB13 BB26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ装置が格納される車室の内装
    部材において、 車室に面する内装部材の合成樹脂からなる本体パネル
    に、該本体パネルに形成した薄肉部により仕切られ、エ
    アバッグ装置が作動したときに上記薄肉部が破断して開
    放するエアバッグドア部を一体に形成し、上記本体パネ
    ルの裏面に、該本体パネルとで閉断面の空調装置用のダ
    クトを構成するダクト部材を溶着し、上記ダクト部材に
    よって、上記エアバッグドア部の周囲を補強せしめたこ
    とを特徴とするエアバッグ用車室内装部材。
  2. 【請求項2】 上記内装部材は車室前部のインストルメ
    ントパネルであり、上記ダクト部材は、上記エアバッグ
    ドア部と対向する位置にエアバッグ装置を格納する格納
    開口部を一体に備え、該格納開口部の開口周縁部を上記
    エアバッグドア部まわりの上記インストルメントパネル
    の裏面に溶着せしめた請求項1記載のエアバッグ用車室
    内装部材。
  3. 【請求項3】 上記格納開口部はその開口縁から縦壁状
    に下方へ延出する開口縁フランジを備え、上記エアバッ
    グ装置はエアバッグを収納する容器状のケースを備え、
    該ケースを上記開口縁フランジ内に挿入して該ケースを
    上記開口縁フラジに係止せしめた請求項1記載のエアバ
    ッグ用車室内装部材。
  4. 【請求項4】 上記開口縁フランジに係止孔を形成する
    一方、上記ケースの壁面に係止片を突設し、該係止片を
    上記係止孔に挿入して上記ケースを上記開口縁フランジ
    に係止せしめた請求項3記載のエアバッグ用車室内装部
    材。
  5. 【請求項5】 上記エアバッグドア部の薄肉部をコ字形
    またはH字形に形成し、相対向する直線状の薄肉部分の
    対向端末を対向方向にL字状に屈曲する屈曲形状に形成
    した請求項1、請求項2および請求項3のいずれかに記
    載のエアバッグ用車室内装部材。
  6. 【請求項6】 上記エアバッグドア部の薄肉部をコ字形
    またはH字形に形成し、上記本体パネルの裏面に、上記
    薄肉部の相対向する直線状の薄肉部分および両薄肉部分
    の対向端末間を結ぶエアバッグドアヒンジ部に沿ってこ
    れらを囲む位置で下方へ突出するリブを形成した請求項
    1、請求項2、請求項3および請求項4のいずれかに記
    載のエアバッグ用車室内装部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005014696A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Calsonic Kansei Corp 車両用エアバッグ装置の開裂線構造
JP2011020653A (ja) * 2009-07-21 2011-02-03 Toyota Motor Corp インストルメントパネル構造
US8262126B2 (en) 2008-03-12 2012-09-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Air bag apparatus for a vehicle

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