JP2003154428A - リード線の曲げ成形法 - Google Patents

リード線の曲げ成形法

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JP2003154428A JP2001359077A JP2001359077A JP2003154428A JP 2003154428 A JP2003154428 A JP 2003154428A JP 2001359077 A JP2001359077 A JP 2001359077A JP 2001359077 A JP2001359077 A JP 2001359077A JP 2003154428 A JP2003154428 A JP 2003154428A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザダイオード等の電子部品のリード線を
曲げ成形するリード線の曲げ成形法に関し、自動化に適
し、又、リード線に過度の力がかからず、リード線の曲
げ成形を均一に行えるリード線の曲げ成形法を実現す
る。 【解決手段】 側方から見てリード線の先端がV字状に
広がるように、リード線を押し広げるV字成形工程S1
と、V字成形工程S1で押し広げられたリード線を中央
側に押し戻し、リード線を曲げ開始位置に位置決めする
位置決め工程S2と、位置決め工程S2で曲げ開始位置
に位置決めされたリード線に曲げ工具の筒部を挿入させ
た後に、曲げ開始位置からリード線側方の曲げ終了位置
に向けて、曲げ工具を移動させる曲げ工程S3とを経
て、リード線の曲げ成形を行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザダイオード
等の電子部品のリード線を曲げ成形するリード線の曲げ
成形法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットやイントラネットの急速
な普及等により、通信需要が増大し、光ファイバ網の一
層の高速化・大容量化が求められている。この種の通信
分野で多用されている電子部品であるレーザダイオード
では、小型化が進み、リード線の曲げ成形の自動化が要
望されている。
【0003】図10はレーザダイオードの一例を示して
おり、このレーザダイオード20では、光入出力部10
の反対側に、プリント基板に半田付けされる第1〜第3
のリード線11〜13が同一円周上に90度間隔で設け
られている。図11は、このレーザダイオード20のリ
ード線11〜13の曲げ成形の説明図で、リード線11
〜13は、所定の長さに切断された後、先端部がプリン
ト基板15上に一定間隔で並ぶように、曲げ成形され
る。リード線11〜13の先端部は、曲げ成形後にプリ
ント基板15に半田付けされる。
【0004】第1〜第3のリード線11〜13は、たと
えば、直径が1.5mmのピッチ円上に90度間隔で配置
され、その線径は、0.3mm程度である。又、リード線
11〜13の根元部(根元部)には、ガラスを材料とす
るハーメチックシールが施されている。
【0005】従来、リード線の先端部を図11のように
曲げ成形するのを手作業で行っていた。具体的には、レ
ーザダイオードの円筒部を治具でクランプして、ラジオ
ペンチやピンセット等の先の細い工具でリード線の先端
部をつまんで、折り曲げていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】直径が1.5mmのピッ
チ円上に並ぶ、線径が0.3mm程度のリード線をラジオ
ペンチやピンセットで曲げることは、きわめて細かい作
業になる上に、図12に示すように、リード線11〜1
3の先端がすぼんだ形状になっている場合が多く、難し
い作業であった。
【0007】このため、作業時にリード線に過度の力が
かかり、リード線を支えるハーメチックシール部が破損
したり、リード線が剥離したりするという問題があっ
た。又、リード線の曲げ成形が不揃いになり、リード線
の先端部が同一平面上に並ばず、プリント基板への半田
付けが良好になされないという問題もあった。さらに、
ラジオペンチやピンセットでリード線を傷付けるという
問題もあった。
【0008】手作業の他、自動化に適する曲げ成形法も
試みられているが、実用に耐え得るものは実現しておら
ず、その実現が待たれていた。本発明は、このような要
望に応えるためになされたもので、その解決しようとす
る課題は、自動化に適したリード線の曲げ成形法を実現
することである。本発明の他の課題は、リード線に過度
の力がかからず、リード線の曲げ成形を均一に行えるリ
ード線の曲げ成形法を実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るリード線
の曲げ成形法では、図1に示すように、側方から見てリ
ード線の先端がV字状に広がるように、リード線を押し
広げるV字成形工程S1と、V字成形工程S1で押し広
げられたリード線を中央側に押し戻し、リード線を曲げ
開始位置に位置決めする位置決め工程S2と、位置決め
工程S2で曲げ開始位置に位置決めされたリード線に曲
げ工具の筒部を挿入させた後に、曲げ開始位置からリー
ド線側方の曲げ終了位置に向けて、曲げ工具を移動させ
る曲げ工程S3とを経て、リード線の曲げ成形を行う。
【0010】本発明では、リード線を一度外側に広げた
後に、このリード線をたとえばガイドブロックのV字溝
部分で中央側に押し戻して位置決めを行っているため、
位置決めを正確に行える。この結果、リード線に曲げ工
具の筒部を容易に挿入でき、自動化への対応が容易にな
る。
【0011】請求項2に係るリード線の曲げ成形法は、
特に、同一円周上に90度間隔で第1〜第3のリード線
が少なくとも突設された電子部品におけるリード線を曲
げ成形する請求項1記載のリード線の曲げ成形法におい
て、V字成形工程では、リード線の側方からリード線間
に挿入するための楔状開き部材であって、挿入方向の先
端側から見た楔状断面が、挿入方向の先端から離れるほ
ど、頂角部と底辺との距離が増大するような楔状開き部
材を用い、該楔状開き部材を、その楔状断面の頂角部が
リード線の根元部側に位置し底辺がリード線の先端側に
位置し、且つ頂角部の稜線が挿入方向と平行となるよう
に配置し、まず、第1及び第2のリード線間に側方から
楔状開き部材を差し込み、次に、第2及び第3のリード
線間に側方から楔状開き部材を差し込むことで、リード
線の先端をV字状に広げることを特徴とするものであ
る。
【0012】この楔状開き部材は先が尖った形状である
ため、これを第1及び第2のリード線間ならびに第2及
び第3のリード線間に容易に差し込むことができ、単に
差し込むだけで、第1〜第3のリード線を外側にV字状
に広げることができる。よって、V字成形作業は容易に
なり、自動化にも適している。
【0013】請求項3に係るリード線の曲げ成形法は、
位置決め工程においては、リード線との当接面にリード
線の外周面が係合する断面V字形のガイド溝を有したガ
イドブロックを用い、ガイド溝にリード線を係合させた
状態でガイドブロックを移動することで、リード線を曲
げ開始位置に位置決めすることを特徴とするものであ
る。
【0014】本発明では、リード線の外周面がガイドブ
ロックの断面V字形のガイド溝に押圧状態で係合するた
め、リード線とガイドブロックとの相対位置関係は正確
に保たれ、リード線の位置決めを一層正確に行える。
【0015】請求項4に係るリード線の曲げ成形法は、
曲げ工程においては、リード線と嵌合する曲げ工具の筒
部の開口部に、円錐状のリード線導入面を設け、又、リ
ード線と曲げ工具との嵌合時におけるリード線の曲げ工
具への差し込み量は、リード線の曲げ量が大きい場合に
は小さく設定し、且つリード線との嵌合終了後における
曲げ工具の曲げ開始位置から曲げ終了位置への移動に際
しては、リード線側方への移動だけでなく、リード線の
根元部側に近付く方向への移動をも伴うようにしたこと
を特徴とするものである。
【0016】本発明では、円錐状のリード線導入面の働
きにより、リード線の差し込みが容易になる。又、リー
ド線の曲げ工具への差し込み量をリード線の曲げ量に応
じて変えたり、曲げ工具をリード線の根元部側に近付く
方向へも移動するようにしたので、曲げ工具の曲げ終了
位置への移動時に、リード線と曲げ工具の筒部内周面と
の相対的なズレが減少し、リード線に過度の力がかから
ず、リード線がしごかれることも無くなり、リード線の
大きな損傷や剥離を回避できる。さらに、リード線を支
えるハーメチックシール部が破損することも回避でき
る。又、リード線には曲げ力が効率的に作用するため、
リード線の先端部を同一平面上に容易に並べることがで
き、プリント基板等への半田付けも良好になされる。
【0017】請求項5に係る発明は、曲げ成形の精度を
一層向上させるために、曲げ工程においては、曲げ工程
後にリード線から曲げ工具を抜いた時に生じるリード線
の戻り量を相殺するように、リード線との嵌合終了後の
曲げ工具を傾け、この傾けた状態で曲げ工具を曲げ開始
位置から曲げ終了位置へ移動させるようにしたことを特
徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】先に示した図10のレーザダイオ
ードのリード線を図11に示すように曲げ成形する場合
を例にとって、本発明の実施の形態例を説明する。以
下、本形態例における次の〜の工程を具体的に説明
する。 V字成形工程;側方から見てリード線の先端がV字状
に広がるように、リード線を押し広げる。 位置決め工程;V字成形工程で押し広げられたリード
線を中央側に押し戻し、リード線を曲げ開始位置に位置
決めする。 曲げ工程;位置決め工程で曲げ開始位置に位置決めさ
れたリード線に曲げ工具の筒部を挿入させた後に、曲げ
開始位置からリード線側方の曲げ終了位置に向けて、曲
げ工具を移動させる。
【0019】まず、V字成形工程では、同一円周上に9
0度間隔で第1,第2,第3のリード線11,12,1
3が突設されたレーザダイオード20に対して、図2に
示すように、リード線11,12間ならびにリード線1
2,13間に、楔状開き部材30を挿入する。
【0020】楔状開き部材30は、図2及び図3に示し
たように、挿入方向の先端側から見た楔状断面(図2斜
線部分S)が、挿入方向の先端から離れた位置ほど、頂
角部31と底辺32との距離Lが増大するような略三角
形の断面形状を有したものである。言い換えれば、楔状
開き部材30の挿入側先端部は、挿入方向に尖端が向い
た三角錐状の形状を有している。
【0021】この楔状開き部材30は、挿入時には、頂
角部31の稜線33が挿入方向と平行に配置され、且
つ、楔状断面の頂角部31がリード線11〜13の根元
部側に位置し、底辺32がリード線11〜13の先端側
に位置するように配置される。
【0022】そして、V字成形動作時には、まず、楔状
開き部材30を、第1及び第2のリード線11,12の
根元部間の空間に側方(図4のA方向)から差し込む。
このA方向は、レーザダイオード20の中心軸(リード
線11〜13のピッチ円の中心軸)と略直交する方向で
ある。この差し込み量を増加させていくと、斜面35の
下縁部がリード線11に接触し、これをA方向と直交す
る外側方向に押し広げ、斜面36の下縁部がリード線1
2及び13に接触しこれらをA方向と直交する外側方向
に押し広げる。
【0023】ここで、頂角部31と底辺32との距離L
(図2参照)の最大値は、リード線11〜13よりも長
く設定されており、楔状開き部材30を所定量以上差し
込むと、リード線11の先端は斜面35に乗り上げ、リ
ード線12及び13の先端は斜面36に乗り上げる。こ
の乗り上げ後は、図3から分かるように、楔状開き部材
30の差し込み量をそれ以上増加させても、リード線1
1〜13の開き角は増加しないので、開き角を一定にす
るのは容易である。この状態でのリード線11〜13の
位置は、図4の破線で示した位置である。
【0024】次に、楔状開き部材30を、第1及び第2
のリード線11,12間から引き抜き、第2及び第3の
リード線12,13の根元部間の空間に側方(図4のB
方向)から差し込む。このB方向は、レーザダイオード
20の中心軸及びA方向と略直交する方向である。この
差し込み量を増加させていくと、今度は、斜面35の下
縁部がリード線11,12に接触しこれらをB方向と直
交する外側方向に押し広げ、斜面36の下縁部がリード
線13に接触しこれをB方向と直交する外側方向に押し
広げる。リード線11,12の先端が斜面35に乗り上
げ、リード線13の先端が斜面36に乗り上げるまで楔
状開き部材30を差し込むと、リード線11〜13は、
最終的には図4の実線で示す位置に曲げられる。この位
置は、リード線11〜13が側方から見てV字状に広が
った位置である。そこで、第2及び第3のリード線1
2,13間から楔状開き部材30を引き抜き、V字成形
工程を終了する。
【0025】楔状開き部材30は先が尖った形状である
ため、これを第1及び第2のリード線11,12間なら
びに第2及び第3のリード線12,13間に容易に差し
込むことができ、単に差し込むだけで、第1〜第3のリ
ード線11〜13を外側にV字状に広げることができ
る。よって、V字成形作業は容易になり、自動化にも適
している。特に、図2や図3に示す形状の場合、第1〜
第3のリード線11〜13の根元部間に先端を挿入する
ため、図12のように、先端がすぼんでいても、挿入作
業を容易に行える。
【0026】次の位置決め工程では、V字成形工程で押
し広げられたリード線11〜13を中央側に押し戻し、
リード線11〜13を曲げ開始位置に位置決めする。図
5にその一例を示した。図5では、第1のリード線11
の位置決めを示すもので、上段に平面図での位置関係を
示し、下段に正面図での位置関係を示した。
【0027】これは、リード線11〜13との当接面に
リード線11〜13の外周面が係合する断面V字形のガ
イド溝41を有したガイドブロック40を用い、ガイド
溝41にリード線11〜13を係合させた状態でガイド
ブロック40を移動することで、リード線11〜13を
曲げ開始位置に位置決めするものである。
【0028】図5に示す位置決め工程では、まず、ガイ
ドブロック40をリード線11に外側から近付け、その
外周面にガイド溝41を当接する(図5(a)の状
態)。この状態で、ガイドブロック40をレーザダイオ
ード20の中央側に移動させ、リード線11を曲げ開始
位置まで押し戻して、曲げ開始位置に停止させるととも
に、この状態のリード線11に後述の曲げ工具50の筒
部51を軸方向から挿入させる(図5(b)の状態)。
リード線11と曲げ工具50との嵌合が終わると、ガイ
ドブロック40をリード線11から退避させる(図5
(c)の状態)。
【0029】この位置決め工程では、リード線11の外
周面がガイドブロック40の断面V字形のガイド溝41
に押圧状態で係合するため、リード線11とガイドブロ
ック40との相対位置関係は正確に保たれ、リード線1
1の位置決めを一層正確に行える。なお、V字成形工程
で押し広げられたリード線11の位置に多少のバラツキ
があっても、断面V字形のガイド溝41により、確実に
リード線11を把持できる。
【0030】本形態例では、リード線11〜13の一本
(たとえば、リード線11)について位置決めを行う
と、リード線11の曲げ成形工程に移って曲げ成形を行
い、この曲げ成形終了後、再び、残りのリード線の位置
決め動作に入り、同様な動作を繰り返す(たとえば、端
のリード線13,中間のリード線12の順番で工程を繰
り返す)。
【0031】曲げ成形工程では、位置決め工程で曲げ開
始位置に位置決めされたリード線11〜13に曲げ工具
50の筒部51を挿入させた後に、曲げ開始位置からリ
ード線12の側方の曲げ終了位置に向けて、曲げ工具5
0を移動させる。ここでは、リード線11を曲げ成形す
る場合を例にとって曲げ成形動作を説明する。
【0032】本形態例で用いる曲げ工具50は、図6に
示すように、その筒部51の開口部に、円錐状のリード
線導入面52が設けられ、且つ、リード線導入面52に
連続して、リード線11を支える一定長の小内径の把持
部53が設けられている。
【0033】リード線11と曲げ工具50との嵌合時に
おけるリード線11の曲げ工具50への差し込み量L1
は、リード線11の曲げ量Mが大きい場合には小さく設
定し、リード線11の曲がり部の長さL2が大きくなる
ようにしている。又、本形態例では、リード線11〜1
3の根元部における曲げ方向の面に当接し、この根元部
を支える支持部材55が設けられており、これにより、
曲げ成形時にリード線11〜13のハーメチックシール
部にかかる負荷を軽減している。
【0034】曲げ工具50の曲げ開始位置(図6(a)
の位置)から曲げ終了位置(図6(b)の位置)への移
動に際しては、本形態例では、リード線11の側方への
移動だけでなく、リード線11の根元部側に近付く方向
への移動をも伴うようにしている。すなわち、L2>L
3となるようにし、図6(b)の曲げの中心Oを回転中
心として、曲げ工具50が円弧を描いて移動するか、も
しくは、この円弧に近似した斜め方向の移動を行うよう
にしている。
【0035】本形態例では、曲げ成形の精度を一層向上
させるために、曲げ成形終了後にリード線11から曲げ
工具50を抜いた時に生じるリード線11の戻り量を相
殺する操作も行っている。すなわち、図7に示すよう
に、リード線11との嵌合終了後(図7(a)の状
態)、リード線11の戻り量を相殺する角度θ(たとえ
ば、1.5°〜2.0°)だけ、曲げ工具50を傾け
(図7(a)の状態)、この傾けた状態で曲げ工具50
を曲げ開始位置から曲げ終了位置へ移動させ(図7
(c)の状態)、曲げ終了後、曲げ工具50を角度θだ
け戻して曲げ工具50の傾きを無くし(図7(c)の状
態)、リード線11から曲げ工具50を抜くようにして
いる(図7(d)の状態)。曲げ工具50の傾斜操作を
行わない場合にはリード線11が開き加減になるが、傾
斜操作により、開き加減の状態を解消できる。他のリー
ド線12,13の曲げ成形についても、リード線11と
同様に行うことができる。
【0036】上記曲げ成形工程では、円錐状のリード線
導入面52の働きにより、リード線11〜13の差し込
みが容易になる。又、リード線11〜13の曲げ工具5
0への差し込み量をリード線11〜13の曲げ量に応じ
て変えたり、曲げ工具50をリード線11〜13の根元
部側に近付く方向へも移動するようにしたので、曲げ工
具50の曲げ終了位置への移動時に、リード線11〜1
3と曲げ工具50の筒部51内周面との相対的なズレが
減少し、リード線11〜13がしごかれることも無くな
り、リード線11〜13の大きな損傷や剥離を回避でき
る。さらに、リード線11〜13がしごかれることが無
くなることで、リード線11〜13を支えるハーメチッ
クシール部が破損することも回避できる。又、リード線
11〜13には曲げ力が効率的に作用するため、リード
線11〜13の先端部を同一平面上に容易に並べること
ができ、プリント基板等への半田付けも良好になされ
る。
【0037】この曲げ成形工程で用いる曲げ工具50
は、筒部51の剛性が高いことを要求されるが、筒部5
1が円筒状の上記曲げ工具50では、この部分が薄肉に
なり、剛性が不足する場合がある。図8及び図9に示す
曲げ工具は、この問題を解消するものである(図6と対
応する部分には同一符号を付した)。図8及び図9に示
す曲げ工具50では、リード線11〜13との干渉を避
けるために、略90度の角部57を設け、この近傍にリ
ード線11〜13の挿入穴を形成するとともに、リード
線11〜13の外側に、厚い剛性部58を設けている
(図9)。
【0038】なお、上記各工程での、レーザダイオード
20、楔状開き部材30、ガイドブロック40、曲げ工
具50等のハンドリングや駆動そのものは、広く知られ
ているロボット技術を用いることで容易に実現できる。
【0039】上記説明は、レーザダイオードのリード線
の曲げ成形法であったが、本発明は、他の電子部品(リ
ード線を有する部品)のリード線の曲げ成形法にも適用
できる。リード線の本数についても、限定するものでは
ない。
【0040】又、楔状開く部材を用いないV字成形工程
を採用してもよいし、断面V字形のガイド溝を有したガ
イドブロックを用いない位置決め工程を採用してもよ
い。さらに、上記V字成形工程では、全てリード線をV
字状に開き、その後、一本ずつ、位置決め及び曲げ成形
を行ったが、一本のリード線毎に一連の工程を繰り返す
ようにしてもよいし、各工程を複数のリード線ずつまと
めて行うようにしてもよい。要するに本発明は、V字成
形工程と位置決め工程と曲げ成形工程とを経てリード線
の曲げ成形を行う点が基本の特徴となっている。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、リード線を一度外側に広げた後に、リード
線を中央側に押し戻して位置決めを行っているので、位
置決めを正確に行える。この結果、リード線に曲げ工具
の筒部を容易に挿入でき、自動化への対応が容易にな
る。
【0042】請求項2に係る発明によれば、楔状開き部
材は先が尖った形状であるために、これを第1及び第2
のリード線間ならびに第2及び第3のリード線間に容易
に差し込むことができ、単に差し込むだけで、第1〜第
3のリード線を外側にV字状に広げることができ、V字
成形作業は容易になり、自動化への対応が容易になる。
【0043】請求項3に係る発明によれば、リード線の
外周面がガイドブロックの断面V字形のガイド溝に押圧
状態で係合するため、リード線とガイドブロックとの相
対位置関係は正確に保たれ、リード線の位置決めを一層
正確に行える。
【0044】請求項4に係る発明によれば、円錐状のリ
ード線導入面の働きにより、リード線の差し込みが容易
になる。又、曲げ工具の曲げ終了位置への移動時に、リ
ード線と曲げ工具の筒部内周面との相対的なズレが減少
し、リード線に過度の力がかからず、リード線がしごか
れることも無くなり、リード線の大きな損傷や剥離を回
避できる。さらに、リード線を支えるハーメチックシー
ル部が破損することも回避できる。又、リード線には曲
げ力が効率的に作用するため、リード線の先端部を同一
平面上に容易に並べることができ、プリント基板等への
半田付けも良好になされる。
【0045】請求項5に係る発明によれば、曲げ成形の
精度を一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】V字成形の概念図である。
【図3】楔状開き部材を示す図で、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図
である。
【図4】V字成形動作の一例を示す図である。
【図5】位置決め動作の一例を示す図である。
【図6】曲げ成形動作の一例を示す図で、(a)は曲げ
成形前の状態、(b)は曲げ成形後の状態を示してい
る。
【図7】曲げ成形動作の他の例を示す図である。
【図8】曲げ工具の他の例を示す図で、(a)は平面
図、(b)は正面図、(c)は縦断面図である。
【図9】図8の曲げ工具による曲げ成形の説明図であ
る。
【図10】レーザダイオードの一例を示す図で、(b)
は(a)の右側面を示している。
【図11】レーザダイオードのリード線の曲げ成形の説
明図で、(b)は(a)の右側面を示し、(c)は
(a)の平面を示している。
【図12】リード線の形状の説明図である。
【符号の説明】
11〜13 リード線 20 レーザダイオード 30 楔状開き部材 31 頂角部 32 底辺 33 稜線 35,36 斜面 40 ガイドブロック 41 ガイド溝 50 曲げ工具 51 筒部 52 リード線導入面 53 把持部 55 支持部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品のリード線を曲げ成形するリー
    ド線の曲げ成形法であって、 側方から見てリード線の先端がV字状に広がるように、
    リード線を押し広げるV字成形工程と、 前記V字成形工程で押し広げられたリード線を中央側に
    押し戻し、リード線を曲げ開始位置に位置決めする位置
    決め工程と、 前記位置決め工程で曲げ開始位置に位置決めされたリー
    ド線に曲げ工具の筒部を挿入させた後に、曲げ開始位置
    からリード線側方の曲げ終了位置に向けて、前記曲げ工
    具を移動させる曲げ工程と、をとるリード線の曲げ成形
    法。
  2. 【請求項2】 同一円周上に90度間隔で第1〜第3の
    リード線が少なくとも突設された電子部品におけるリー
    ド線を曲げ成形する請求項1記載のリード線の曲げ成形
    法において、 前記V字成形工程では、リード線の側方からリード線間
    に挿入するための楔状開き部材であって、挿入方向の先
    端側から見た楔状断面が、挿入方向の先端から離れるほ
    ど、頂角部と底辺との距離が増大するような楔状開き部
    材を用い、 該楔状開き部材を、その楔状断面の頂角部がリード線の
    根元部側に位置し底辺がリード線の先端側に位置し、且
    つ頂角部の稜線が挿入方向と平行となるように配置し、
    まず、第1及び第2のリード線間に側方から前記楔状開
    き部材を差し込み、次に、第2及び第3のリード線間に
    側方から前記楔状開き部材を差し込むことで、リード線
    の先端をV字状に広げることを特徴とするリード線の曲
    げ成形法。
  3. 【請求項3】 前記位置決め工程においては、リード線
    との当接面にリード線の外周面が係合する断面V字形の
    ガイド溝を有したガイドブロックを用い、前記ガイド溝
    にリード線を係合させた状態で前記ガイドブロックを移
    動することで、リード線を曲げ開始位置に位置決めする
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のリード線の曲げ
    成形法。
  4. 【請求項4】 前記曲げ工程においては、リード線と嵌
    合する前記曲げ工具の筒部の開口部に、円錐状のリード
    線導入面を設け、又、リード線と前記曲げ工具との嵌合
    時におけるリード線の前記曲げ工具への差し込み量は、
    リード線の曲げ量が大きい場合には小さく設定し、且つ
    リード線との嵌合終了後における前記曲げ工具の曲げ開
    始位置から曲げ終了位置への移動に際しては、リード線
    側方への移動だけでなく、リード線の根元部側に近付く
    方向への移動をも伴うようにしたことを特徴とする請求
    項1又は2又は3記載のリード線の曲げ成形法。
  5. 【請求項5】 前記曲げ工程においては、曲げ工程後に
    リード線から曲げ工具を抜いた時に生じるリード線の戻
    り量を相殺するように、リード線との嵌合終了後の曲げ
    工具を傾け、この傾けた状態で前記曲げ工具を曲げ開始
    位置から曲げ終了位置へ移動させるようにしたことを特
    徴とする請求項4記載のリード線の曲げ成形法。
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