JP2003154242A - 流体混合装置 - Google Patents

流体混合装置

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JP2003154242A
JP2003154242A JP2001359056A JP2001359056A JP2003154242A JP 2003154242 A JP2003154242 A JP 2003154242A JP 2001359056 A JP2001359056 A JP 2001359056A JP 2001359056 A JP2001359056 A JP 2001359056A JP 2003154242 A JP2003154242 A JP 2003154242A
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mixing
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carbon dioxide
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Koichi Okada
光一 岡田
Tomohito Tsuga
智仁 都賀
Manabu Negishi
学 根岸
Takayuki Jizaimaru
隆行 自在丸
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Nomura Micro Science Co Ltd
Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Nomura Micro Science Co Ltd
Texas Instruments Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流体の混合を小さいスペースで且つ短時間で行
うことができる流体混合装置を提供する。 【解決手段】流体混合装置100は、純水を給送するた
めの分流路108,110を備えており、一方の分流路
110には、純水に二酸化炭素を注入する気体注入装置
112が設けられている。分流路108,110を経て
給送された流体は、共通流路114にて合流し、互いに
混合される。共通流路114には、局所的に流路断面積
が拡大して流体の攪拌混合を促進する攪拌混合部300
が設けられている。混合流体の攪拌混合により混合流体
中の気体の溶解を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
工程等においてウエハの洗浄等に用いられる流体を得る
ための流体混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体装置の製造工程におい
て、半導体ウエハの洗浄には純水が使用される。例え
ば、ウエハにチップを形成する工程(いわゆるウエハ前
処理工程)におけるウエハ・スクラバー工程や、チップ
の組み立て工程(後処理工程)におけるウエハ・ダイシ
ング工程において、異物除去や冷却の目的で電気比抵抗
が高い純水が使用される。
【0003】ところで、高圧吐出流やブラシの高速回転
による純水の高速流衝突及び発生する気泡破壊による静
電気の発生によって、ウエハに作りこまれた半導体素子
を形成する酸化膜や金属薄膜が静電気放電により破壊す
るという問題がある。このような半導体素子の破壊を防
止する方策としては、純水の電気比抵抗を低下させ、静
電気の発生を抑えることが考えられる。具体的には、例
えば二酸化炭素(CO2)ガス又は空気中の二酸化炭素
を純水に溶解させることで電気比抵抗を低下させた、い
わゆる炭酸水を用いる方法が知られている。
【0004】ここで使用される炭酸水中には炭酸水素イ
オンが解離溶解しているが、この炭酸水素イオンによっ
て電気比抵抗を低くすることができるので、ウエハ上へ
の静電気の帯電を低下させ、静電気放電による半導体素
子の破壊を防止することができる。又、洗浄後の乾燥工
程を経た段階では、ウエハ表面では(炭酸水中に溶解し
ていた)炭酸ガスはガスとして消失し、一切不純物残渣
の痕跡を残さないという利点もある。
【0005】このような炭酸水を得るための装置は、純
水を第1及び第2の流路に分流し、第2の流路を流れる
純水に二酸化炭素を注入するよう構成されている。更
に、第1の流路を流れる純水と、第2の流路を流れる二
酸化炭素を含有する水とを合流し、混合することによ
り、二酸化炭素が完全に溶解した炭酸水を生成するよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、炭酸水
中の二酸化炭素の濃度が安定するまでには、炭酸水が長
い距離(数m)を流れる必要がある。そのため、合流流
路の長さを短くすることができず、設備の占有スペース
が大きいという問題がある。又、炭酸水中の二酸化炭素
の濃度が安定するまでに5〜10時間という長時間を要
するため、作業効率が低いという問題もある。
【0007】従って本発明は、流体の混合を小さい占有
スペースで且つ短時間で行う流体混合装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の流体混合装置は、流体を第1及び第2の流路に
分流するための分流部と、上記第2の流路に流れる流体
の流量を制御する流量制御弁と、上記第2の流路に流れ
る流体に気体を溶解させるための気体溶解部と、上記第
1の流路に流れる流体と上記第2の流路に流れる気体が
溶解された流体とを合流させるための合流部と、上記合
流部で合流された上記第1の流路に流れる流体と上記第
2の流路に流れる流体との攪拌混合を促進するための攪
拌混合部と、上記攪拌混合部から出力される流体中にお
ける溶解された気体の濃度を検出するための検出部と、
を有する。
【0009】このように、攪拌混合部により、第1及び
第2の流路を経て合流部で合流された流体の攪拌混合を
促進することで、両流体の混合を促進し、流体中の気体
の溶解を促進することができる。これにより、流体の混
合を小さいスペースで且つ短時間で行うことが可能にな
る。
【0010】又、本発明では、上記攪拌混合部の流路断
面積が直前の流路断面積よりも大きく設定されており、
当該攪拌混合部に、フィルタと、上記混合流体中に溶解
されない気体を外部に排出するための排出部とが設けら
れていることが好ましい。
【0011】更に、本発明では、上記流体が純水であ
り、上記気体が二酸化炭素であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図示した一実施形態に基い
て本発明を詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係
る流体混合装置100を含む流体供給システム102の
基本構成を示す図である。この流体供給システム102
は、半導体装置の製造プロセスにおけるウエハの洗浄水
等として用いられる炭酸水(二酸化炭素を純水に溶解し
たもの)を供給するためのものである。この流体供給シ
ステム102は、純水を給送する純水給送装置104
と、この純水給送装置104に接続された流路106
と、この流路106を介して給送された純水を二系統に
分けて給送するための第1及び第2の分流路108,1
10と、第2の分流路110に接続された気体注入装置
(溶解部)112と、分流路108,110を流れる各
流体を合流して混合する共通流路114とを備えてい
る。第2の分流路110の上流側には、流路106から
第2の分流路110に流入する流量を制御する流量制御
弁120が設けられている。この流量制御弁120によ
り、第1の分流路108を流れる純水の流量と、第2の
分流路110を流れる純水の流量との比が変化するよう
になっている。尚、流路106,分流路108,110
および共通流路114は、円形断面を有していてもよい
し、他の断面形状を有していてもよい。
【0013】気体注入装置112は、外管202と内管
204とからなる二重管を有している。内管204は、
第2の分流路110に接続されており、第2の分流路1
10から純水が流入するようになっている。図2に拡大
して示すように、外管202は、内管204の外側に所
定の隔間を隔てて設けられている。内管204の隔壁
は、気体(二酸化炭素)を透過させ、液体を透過させな
い材質で構成されている。これに対し、外管202の隔
壁は、気体も液体も透過させない材質で構成されてい
る。尚、外管202の長手方向両端は、図示しない部材
によって封止されている。図1に示したように、外管2
02には、二酸化炭素ガスを蓄えたボンベ124が、給
気管122を介して接続されている。給気管122に
は、外管202への二酸化炭素ガスの供給量を調節する
ためのレギュレータ126が取り付けられている。又、
外管202には、この外管202を通過した二酸化炭素
を排気するための排気管128が取り付けられている。
排気管128の先端には、逆止弁130が設けられてい
る。
【0014】この気体注入装置112では、ボンベ12
4から供給された二酸化炭素ガスが、外管202の内部
(すなわち内管204の外側)を流れ、排気管128か
ら排出される。このとき、内管204の外側を流れる二
酸化炭素ガスが、内管204の隔壁を透過して、内管2
04の内部を流れる純水に注入される。このようにして
二酸化炭素が注入された純水は、第2の分流路110を
通って共通流路114に向かう。
【0015】共通流路114では、第1の分流路108
を通って給送された純水と、第2の分流路110を通っ
て給送された二酸化炭素を含有する水とが合流し、互い
に混合される。ここで生成される混合流体は、二酸化炭
素が溶解した水(炭酸水)となる。
【0016】共通流路114には、混合流体の電気比抵
抗値を検出する検出装置118が設けられている。電気
比抵抗値は、二酸化炭素の濃度によって変化するもので
ある。検出装置118は、共通流路114において、炭
酸水中の二酸化炭素の濃度が安定する位置に配置され
る。検出装置118の検出値は、図示しないコントロー
ラに入力される。このコントローラは、作業者が電気比
抵抗値の検出値を確認し、手動にて流量制御弁120を
駆動制御して分流路108,110における流量比を変
化させるようになっている。第2の分流路110におけ
る流量を多くすれば、共通流路114における混合流体
中の二酸化炭素の濃度が増加し(すなわち電気比抵抗値
が減少し)、第2の分流路110における流量を少なく
すれば、共通流路114における混合流体中の二酸化炭
素の含有量が減少する(すなわち電気比抵抗値が増加す
る)。
【0017】本実施の形態に係る流体混合装置100
は、図1に一点差線で示したように共通流路114に設
けられるものであり、分流路108を経て給送された純
水と、分流路110を経て給送された二酸化炭素を含む
純水とを合流させ、混合するものである。
【0018】図3は、本実施の形態に係る流体混合装置
100を示す図である。共通流路114において図中右
側には、分流路108,110が結合されている。この
結合部分は、分流路108を経て給送された純水と、分
流路110を経て給送された二酸化炭素を含有する水と
が合流する部分(合流部302とする。)である。この
合流部302の下流側には、局所的に流路断面積が拡大
する領域である攪拌混合部300が設けられている。こ
の攪拌混合部300は、内部を流れる混合流体を攪拌
し、不規則性を与えることによって二酸化炭素の混合流
体への溶解を促進し、濃度の早期安定化及び均一化を図
るものである。攪拌混合を確実に発生させるためには、
攪拌混合部300の流路断面積は、その上流側の共通流
路114に対し、不連続的に大きくなるよう構成されて
いることが好ましい。尚、ここでは、攪拌混合部300
は、合流部302よりも僅かに下流に設けられている
が、合流部302に設けてもよい。
【0019】更に、攪拌混合部300の内部には、フィ
ルタ304が設けられている。フィルタ304は、混合
流体の攪拌混合を促進する作用のほか、混合流体中に溶
解していない気泡が存在する場合、その溶解を促進し、
下流側に流れるのを抑制する作用を有する。図3に示し
た例では、フィルタ304としては、多数の細孔を平面
的に配置した平板型フィルタを用いており、流れの方向
に沿って複数枚のフィルタ304を配置している。又、
攪拌混合部300の上面には、フィルタ304を通過で
きずに滞留した未溶解の気泡を除去するための開口部で
ある排出口306が形成されている。
【0020】この攪拌混合部300を設けたことによ
り、検出装置118を、合流部302の比較的近傍に設
けることができる。これは、攪拌混合部300において
混合流体が攪拌混合され、二酸化炭素の溶解が促進され
ることから、短い距離で二酸化炭素の含有量が安定する
ためである。
【0021】次に、本実施の形態の流体混合装置100
を用いた流体供給システム102の動作について説明す
る。ここでは、第2の分流路110の流量制御弁120
及び気体注入装置112のレギュレータ126は、それ
ぞれ予め定められた値に設定されているものとする。純
水給送装置104から給送された純水は、流路106を
経由して第1及び第2の分流路108,110に流入す
る。第1の分流路108を流れた純水は、そのまま共通
流路114に達する。一方、第2の分流路110を流れ
る純水は、気体注入装置112による二酸化炭素の注入
を受けたのち、共通流路114に達する。共通流路11
4では、純水と、二酸化炭素を含有する水とが合流し、
混合流体となる。この混合流体は、共通流路114の攪
拌混合部300及びそのフィルタ304を通過すること
により十分攪拌混合される。これにより、混合流体にお
ける二酸化炭素の溶解が促進される。混合流体において
溶解しない二酸化炭素の気泡は、フィルタ304によっ
て進行を妨げられ、排出口306から外部に排出され
る。混合流体は、二酸化炭素気体が完全に溶解し、しか
もその溶解状態が安定した状態で検出装置118に流入
し、そこで混合流体の電気比抵抗値が測定される。
【0022】検出された電気比抵抗値が許容範囲よりも
小さい場合には、流量制御弁120を増加方向に操作
し、第2の分流路110の流量を増加させる。一方、電
気比抵抗値が許容範囲よりも大きい場合には、流量制御
弁120を減少方向に操作し、第2の分流路110の流
量を減少させる。検出装置118による電気比抵抗値の
検出と、流量制御弁120による流量調節とを繰り返す
ことにより、所望の電気比抵抗値を有する混合流体が得
られる。このようにして得られた混合流体は、共通流路
114の排出口116を介して、ウエハの洗浄装置等に
供給される。二酸化炭素が溶解された炭酸水は、その電
気比抵抗値を純水に比べて低下させることができるの
で、ウエハ上に帯電する静電気を効率よく逃がすことが
できる。従って、ウエハ上に形成された半導体素子の静
電気による破損を防止することができる。
【0023】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、共通流路114に攪拌混合部300を設け、攪拌混
合して気体の溶解を促進するようにしたので、気体の溶
解濃度が安定するまでの時間を短縮するとともに、合流
部302から検出センサまでの距離を短縮することがで
きる。これにより、設備を小型化することができると共
に、半導体装置の製造工程における作業効率が向上す
る。
【0024】特に、攪拌混合部300にフィルタ304
を設けることにより、気体の溶解をより一層促進するこ
とができ、且つ、未溶解気泡を下流に長さないようにす
ることができる。加えて、攪拌混合部300に気体抜き
用の排出口306を設けることで、未溶解気泡を効率よ
く除去することができる。
【0025】ここで、攪拌混合部300としては、図4
に一例を示すフィルタハウジングを用いることも可能で
ある。図4に示したフィルタハウジング400は、略円
筒状の外容器402を有し、その長手方向における一端
部(図中上端部)に流入口404と排出口406とを備
えている。外容器402の内部には、円筒形状のフィル
タ410が設けられている。このフィルタ410は、内
径が例えば0.2μmの細孔を多数有するものであり、
外容器402の内側に突設されたボス412,414に
よって支持されている。外容器402には、更に、フィ
ルタ410の内側と排出口406とを連通するための連
通孔408が形成されている。フィルタ400の流入口
404から流入した混合流体は、フィルタ410を外側
から内側に通過したのち、連通孔408及び排出口40
6を介して、共通流路114に排出される。フィルタ4
10を通過することで混合流体が攪拌混合され、混合流
体中の気体の溶解を促進することができる。
【0026】
【実施例】次に、本実施の形態の実施例について説明す
る。実施例として、図1に示した流体供給システム10
2を用いて炭酸水を作成した。攪拌混合部300として
は、図4に示したフィルタハウジング400を用いた。
フィルタハウジング400の内容積は1.2L(リット
ル)とし、フィルタ410の細孔径は0.2μmとし
た。共通流路114の内径は、12.7mmとした。純
水給送装置104からの吐出量は1〜5L/minとし
た。流量制御弁120は、第1の分流路108における
流量と第2の分流路110における流量との比が10:
1となるように設定した。純水給送装置104における
吐出圧力は1.5kg/cm 2とし、レギュレータ12
6における二酸化炭素の圧力は0.3kg/cm2とし
た。
【0027】以上の条件において、共通流路114を流
れる混合流体の電気比抵抗値を検出装置118で検出
し、その電気比抵抗値が安定するまでの時間を測定し
た。又、電気比抵抗値が安定するまでに必要な距離、す
なわち合流部302と電気比抵抗値の検出位置との最短
距離Lを測定した。これらの測定結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】更に、ここで得られた混合流体を用いて、
ウエハ前処理工程における高圧水流によるスクラバー洗
浄中のウエハに帯電する静電気量を測定した。更に、上
記洗浄後に実際に製造されている24枚のウエハについ
て半導体集積回路チップ中の層間絶縁酸化膜の静電気に
よる平均破壊発生箇所数(個/ウエハ)を顕微鏡による
目視検査により調べ、モニター用に予め作り込まれたキ
ャパシタによる酸化膜の絶縁耐圧(V)を測定した。こ
れらの結果も表1に併せて示す。尚、歩留まりについて
は、上記ウエハから実際に製造された半導体集積回路チ
ップの電気的諸特性検査合格率を従来工程(後述する比
較例2)と比較したときの差分(%)で表した。
【0030】一方、比較例1として、攪拌混合部300
を有さない(すなわちフィルタハウジング400を有さ
ない)流体供給システムを用いて炭酸水を製造した。こ
の比較例1についても、電気比抵抗値が安定するまでの
時間(分)・距離(m)、電気比抵抗値、ウエハへの静
電気帯電量(KV)、静電気放電による酸化膜破壊発生
箇所数(個/ウエハ)、酸化膜の絶縁耐圧特性(V)及
び歩留まり(%)をそれぞれ測定した。測定結果を表1
に併せて示す。
【0031】更に、比較例2として、純水(二酸化炭素
を含まないもの)を用いてスクラバー洗浄を行った半導
体チップについて、ウエハへの静電気帯電量(KV)、
静電気放電による酸化膜破壊発生箇所数(個/ウエ
ハ)、酸化膜の絶縁耐圧特性(V)及び歩留まり(%)
をそれぞれ測定した。測定結果を表1に併せて示す。
【0032】表1に示したように、電気比抵抗値が安定
するまでの時間は、比較例1では300〜600分であ
るのに対し、本実施例では10分であった。すなわち、
実施例によれば、電気比抵抗値が安定するまでの時間を
大幅に(1/30以下に)短縮できることが分かった。
更に、電気比抵抗値が安定するまでの距離は、比較例1
では2.0mであるのに対し、本実施例では0.5mで
あった。すなわち、実施例によれば、検出装置118
を、合流部302により近い位置に設けることができる
ことが分かった。このように、本実施例では、攪拌混合
部300により混合流体中の二酸化炭素の溶解を促進す
るようにしたことにより、電気比抵抗値が安定するまで
の(すなわち二酸化炭素濃度が安定するまでの)距離及
び時間を大幅に短縮することができることが分かった。
【0033】又、炭酸水を用いてスクラバー洗浄を行っ
た本実施例及び比較例1では、純水でスクラバー洗浄を
行った比較例2に比べて、ウエハへの静電気帯電量が小
さく、静電気放電による酸化膜破壊発生箇所も少なく、
且つ、酸化膜の絶縁耐圧特性も良好で歩留まりも高いこ
とが分かった。これは、電気比抵抗値の低い炭酸水を用
いたことにより半導体ウエハへの静電気の帯電が大幅に
減少し、これにより絶縁用酸化膜や金属薄膜等の静電破
壊特性が向上したことによるものである。
【0034】以上、本発明の一実施形態を図面に沿って
説明した。しかしながら本発明は上記実施形態に示した
事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基いてその
変更、改良等が可能であることは明らかである。例え
ば、混合される流体は、純水や、二酸化炭素を含有した
水に限らず、他の流体であってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、合流部に攪
拌混合部を設け、流体の攪拌混合を促進するようにした
ので、流体中の気体の溶解濃度が安定するまでの距離及
び時間を短縮することができる。これにより、流体の混
合を小さいスペースで且つ短時間で行うことが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の流体混合装置が適用される流体
供給システムの構成図である。
【図2】図1に示した流体供給システムにおける気体注
入装置を拡大して示す図である。
【図3】本実施の形態の流体混合装置を拡大して示す図
である。
【図4】攪拌混合部として用いられるフィルタハウジン
グの一例を示す図である。
【符号の説明】
100 流体混合装置 102 流体供給システム 104 純水給送装置 108,110 分流路 112 気体注入装置 114 共通流路 118 検出装置 120 流量制御弁 124 ボンベ 126 レギュレータ 202 外管 204 内管 300 攪拌混合部 302 合流部 304 フィルタ 306 排出口 400 フィルタハウジング 402 外容器 404 流入口 406 排出口 408 連通孔 410 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 光一 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 都賀 智仁 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 根岸 学 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 自在丸 隆行 神奈川県厚木市岡田2丁目9番8号 野村 マイクロ・サイエンス株式会社内 Fターム(参考) 4G035 AA01 AB04 AC26 AE01 AE13 4G037 BB06 BC04 BD10 EA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を第1及び第2の流路に分流するた
    めの分流部と、 上記第2の流路に流れる流体の流量を制御する流量制御
    弁と、 上記第2の流路に流れる流体に気体を溶解させるための
    気体溶解部と、 上記第1の流路に流れる流体と上記第2の流路に流れる
    気体が溶解された流体とを合流させるための合流部と、 上記合流部で合流された上記第1の流路に流れる流体と
    上記第2の流路に流れる流体との攪拌混合を促進するた
    めの攪拌混合部と、 上記攪拌混合部から出力される流体中における溶解され
    た気体の濃度を検出するための検出部と、を有する流体
    混合装置。
  2. 【請求項2】 上記攪拌混合部の流路断面積が直前の流
    路断面積よりも大きく設定されており、当該攪拌混合部
    に、フィルタと、上記混合流体中に溶解されない気体を
    外部に排出するための排出部とが設けられている請求項
    1記載の流体混合装置。
  3. 【請求項3】 上記流体が純水であり、上記気体が二酸
    化炭素である請求項1又は2に記載の流体混合装置。
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