JP2003153443A - 電圧調整装置 - Google Patents

電圧調整装置

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JP2003153443A
JP2003153443A JP2001346887A JP2001346887A JP2003153443A JP 2003153443 A JP2003153443 A JP 2003153443A JP 2001346887 A JP2001346887 A JP 2001346887A JP 2001346887 A JP2001346887 A JP 2001346887A JP 2003153443 A JP2003153443 A JP 2003153443A
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capacitor
line
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voltage
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Yukio Kadota
行生 門田
Kikuo Takagi
喜久雄 高木
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配電系統の無効電力変動を抑えることによって
配電線の電圧を一定に制御する電圧調整装置において、
配電系統と無効電力のコンデンサ補償部とをV結線の並
列変圧器を介して接続した場合、三相の線間に接続され
るコンデンサが同一静電容量であると、V結線並列変圧
器の漏れインピーダンスにより無効電流は三相不平衡と
なり、バランスのとれた電圧調整を行うことができな
い。 【解決手段】V結線並列変圧器の漏れインピーダンスを
考慮してコンデンサ補償部の静電容量を調整することに
より、配電線からの無効電流を三相平衡な無効電流とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統線である
V結線並列変圧器を用いた三相配電線の電圧調整装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統線(送電線、配電線)の1つで
ある配電線において配電線の負荷が急変すると負荷電流
による電圧降下の値が変わるため電圧変動が生じる。電
圧変動がひんぱんに繰り返されると電気の正常な使用に
悪影響を与え好ましくない。これを防ぐために負荷の無
効電力変動を抑え、電圧調整を行う電圧調整装置が用い
られている。
【0003】図10に従来の三相配電線の電圧調整装置
を示す。図10において、1はU相配電線、2はV相配
電線、3はW相配電線、4はスイッチ、5はスイッチ4
に直列に接続されたコンデンサ、6はスイッチ4とコン
デンサ5との直列回路からなるUV線間コンデンサ補償
部、同様にして、7はスイッチ、8はコンデンサ、9は
スイッチ7とコンデンサ8との直列回路からなるVW線
間コンデンサ補償部、10はスイッチ、11はコンデン
サ、12はスイッチ10とコンデンサ11との直列回路
からなるWU線間コンデンサ補償部であり、前記UV線
間コンデンサ補償部6、VW線間コンデンサ補償部9、
WU線間コンデンサ補償部12により三相配電線の電圧
調整装置を構成している。このような電圧調整装置にお
いて、コンデンサ補償部6、9、12のスイッチ4、
7、10をオン、オフすることでコンデンサ5、8、1
1の投入、開放が制御でき、コンデンサ5、8、11を
配電線の線間に接続して電圧調整を行う。
【0004】図11に電圧調整動作を説明するための配
電線の単相等価回路を示す。図11において、13は電
圧Vを有する電源、14は配電線1(2、3)の線路
リアクタンスLs、15はスイッチ、16はスイッチ1
5に直列に接続されたコンデンサC、17は負荷抵抗R
である。
【0005】また負荷抵抗17の端子電圧をV’、配電
線1を流れる電流をI、コンデンサ16を流れる電流
をI、負荷抵抗17を流れる電流をIとおくと、コ
ンデンサ16を流れる電流Iは、 I=V’×jωC 負荷抵抗17を流れる電流Iは、
【数1】 配電線1を流れる電流Iはコンデンサ電流Iと負荷
抵抗電流Iの和より、
【数2】 となる。これから電源電圧Vは、
【数3】 これより負荷抵抗17の端子電圧V’は
【数4】 となる。
【0006】上式において、jωL+R>ωLCRだ
とすると、スイッチ15がオンしてコンデンサ16が投
入されると、負荷抵抗17の端子電圧V’が上昇する。
これにより、スイッチ15を用いてコンデンサ16を投
入、または開放することで配電線の系統電圧を調整でき
ることがわかる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来、コ
ンデンサ補償部6、9、12を配電系統から絶縁した
り、またコンデンサ16およびスイッチ15の定格値を
使い勝手のよい定格値とするため、配電系統とコンデン
サ補償部6、9、12との間を並列変圧器を介して接続
することが考えられている。この並列変圧器としてV結
線の並列変圧器を用いると、三相の各線間に同一静電容
量のコンデンサ16を適用した場合、V結線並列変圧器
の漏れインピーダンスにより無効電流は三相不平衡とな
り、バランスのとれた、正確な電圧調整が出来なくなる
といった不具合を生ずる欠点があった。
【0008】そこで、本発明はV結線並列変圧器を用い
た電力系統線の電圧調整装置において、V結線並列変圧
器の漏れインピーダンスを考慮してコンデンサの静電容
量を調整することで無効電流を三相平衡とし、バランス
のとれた、正確な電圧調整を行うことのできる電圧調整
装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、三相配電線のUV線間
と並列に一次巻線を接続したV結線UV線間並列変圧器
と、三相配電線のVW線間と並列に一次巻線を接続し、
V相を前記V結線UV線間並列変圧器のV相と接続した
V結線VW線間並列変圧器と、V結線UV線間並列変圧
器の二次巻線にコンデンサとスイッチとの直列回路を接
続したUV線間コンデンサ補償部と、VW線間並列変圧
器の二次巻線にコンデンサとスイッチとの直列回路を接
続したVW線間コンデンサ補償部と、V結線UV線間並
列変圧器のU相側とV結線VW線間並列変圧器のW相側
との間にコンデンサとスイッチとの直列回路を接続した
WU相コンデンサ補償部とから成り、前記V結線並列変
圧器の漏れインピーダンスに応じて、コンデンサ補償部
のコンデンサ容量を調整することを特徴とする。この発
明によれば、配電線からの無効電流が三相平衡な無効電
流となり、バランスのとれた電圧調整を行うことができ
る。
【0010】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の電圧調整装置において、コンデンサ補償部のコン
デンサは第1のコンデンサと、この第1のコンデンサに
直列接続された少なくとも一台の直列コンデンサとを備
え、この直列コンデンサと並列にスイッチを備えたこと
を特徴とする。
【0011】これにより、V結線並列変圧器の漏れイン
ピーダンスが存在しても、三相平衡な無効電流とするこ
とができ、また並列スイッチのオン、オフを制御するこ
とで段階的な電圧調整を行うことができる。
【0012】また請求項3に記載の発明は、請求項1に
記載の電圧調整装置において、コンデンサ補償部を複数
台並列接続することを特徴とする。これにより、V結線
並列変圧器の漏れインピーダンスが存在しても、三相平
衡な無効電流とすることができ、また第2のコンデンサ
補償部のスイッチをオン、オフすることで段階的な電圧
調整を行うことができる。
【0013】また請求項4に記載の発明は、請求項1か
ら請求項3に記載の電圧調整装置において、V結線並列
変圧器にタップ付三次巻線を設け、このタップ付三次巻
線のタップを切換えるサイリスタ素子と、V結線並列変
圧器三次巻線の電圧を配電系統電圧に重畳するための直
列変圧器を有することを特徴とする。
【0014】これにより、V結線並列変圧器に漏れイン
ピーダンスが存在しても、コンデンサの静電容量を調節
することでV結線並列変圧器の入力電流を三相平衡とす
ることができ、またV結線並列変圧器を利用したサイリ
スタ切換え方式の電圧調整回路を追加することで、簡単
な構成で電圧調整効果の高い電圧調整が行える。
【0015】また請求項5に記載の発明は、請求項1か
ら請求項4に記載の電圧調整装置において、コンデンサ
補償部のスイッチをサイリスタ素子により構成すること
を特徴とする。
【0016】これにより機械式スイッチに比べてコンデ
ンサの投入開放に要する時間を短縮することができ、高
速な無効電力補償を行うことが可能となる。また機械式
接点がなくなることから接点の寿命を考慮する必要がな
くなり、保守管理を軽減することができる。
【0017】また請求項6に記載の発明は、請求項1か
ら請求項4に記載の電圧調整装置において、コンデンサ
補償部のスイッチを自己消弧型サイリスタ素子により構
成することを特徴とする。
【0018】これによりコンデンサの投入、開放に要す
る時間を大幅に短縮することができ、高速な電圧調整を
行うことが可能となる。また機械式接点がなくなること
から接点の寿命を考慮する必要がなくなり、保守管理を
軽減することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は請求項1に記載の発明を示す
回路図である。図中、1はU相配電線、2はV相配電
線、3はW相配電線である。また18はV結線UV線間
並列変圧器、19はV結線VW線間並列変圧器、20は
スイッチ、21はスイッチ20に直列に接続されたコン
デンサ、22はスイッチ20とコンデンサ21との直列
回路からなるUV線間コンデンサ補償部、23はスイッ
チ、24はスイッチ23に直列に接続されたコンデン
サ、25はスイッチ23とコンデンサ24との直列回路
からなるVW線間コンデンサ補償部、26はスイッチ、
27はスイッチ26に直列に接続されたコンデンサ、2
8はスイッチ26とコンデンサ27との直列回路からな
るVW線間コンデンサ補償部である。
【0020】このような電圧調整回路において、V結線
UV線間並列変圧器18、およびV結線VW線間並列変
圧器19が漏れインピーダンスの存在しない理想変圧器
であると仮定すると、各コンデンサ補償部22、25、
28のコンデンサ21、24、27に同じ静電容量のコ
ンデンサを用いた場合でも配電系統からの電流は三相平
衡な無効電流となる。
【0021】次にV結線UV線間並列変圧器18および
V結線VW線間並列変圧器19に漏れインピーダンスを
生じた場合の等価回路を図2に示す。図2において、2
9はU相電源Vu、30はV相電源Vv、31はW相電
源Vw、32はV結線UV線間並列変圧器18の漏れイ
ンピーダンスL、同じく33はV結線VW線間並列変圧
器19の漏れインピーダンスLである。V結線UV線間
並列変圧器18とV結線VW線間並列変圧器19の一次
巻線と二次巻線の巻数比は、説明を容易にするためここ
では1:1とする。またコンデンサ21とコンデンサ2
4の静電容量は等しくC1、コンデンサ27の静電容量
はC2とする。
【0022】電圧電流は電源29の出力電流をIu、電
源30の出力電流をIv、電源31の出力電流をIw、
V結線UV線間並列変圧器18の二次巻線電圧をV1、
V結線VW線間並列変圧器19の二次巻線電圧をV2、
V結線UV線間並列変圧器18の出力電流をI1、V結
線VW線間並列変圧器19の出力電流をI2、コンデン
サ21の電流をICuv、コンデンサ24の電流をIC
vw、コンデンサ27の電流をICuwとする。
【0023】V結線変圧器の二次巻線側に着目すると、
次の5つの方程式が得られる。
【数5】 上式の(2)式と(5)式よりI2を消去すると、
【数6】 (3)式を変形して、
【数7】 (6)式と(7)式よりICvwを消去して、
【数8】 (4)式と(8)式よりICuwを消去する。
【0024】
【数9】 (1)式を変形して、
【数10】 (9)式と(10)式よりICuvを消去し、I1について求
めると、
【数11】 となり、同様にしてI2について求めると、
【数12】 となる。
【0025】ここで、
【数13】 とおくと、(11)式は
【数14】 (12)式は
【数15】 となる。
【0026】図3を用いてこのときの電圧電流ベクトル
図について説明する。配電系統のU相電圧Vu、V相電
圧Vv、W相電圧Vwは大きさが等しく、位相が120
度ずれた三相平衡電圧であるので、線間電圧Vuvは相
電圧Vuより30度進みの電圧となり、線間電圧Vvw
は相電圧Vuより90度位相の遅れた電圧となる。ここ
でV結線並列変圧器の一次巻線と二次巻線の巻数比を
1:1としているので、V結線UV線間並列変圧器18
の二次巻線電圧V1は線間電圧Vuvと等しく、V結線
UV線間並列変圧器19の二次巻線電圧V2は線間電圧
Vvwと等しくなる。V結線UV線間並列変圧器18の
二次巻線電圧V1とV結線UV線間並列変圧器19の二
次巻線電圧V2は大きさが等しく、V結線UV線間並列
変圧器19の二次巻線電圧V2はV結線UV線間並列変
圧器18の二次巻線電圧V1より120度位相が遅れた
電圧となる。
【0027】ここでk=2とおくと、電圧(2×V1+
V2)はV結線UV線間並列変圧器18の二次巻線電圧
V1より30度位相が遅れ、電圧(V1+2×V2)は
V結線UV線間並列変圧器19の二次巻線電圧V2より
30度位相が進む。出力電流I1は(13)式より電圧(2
×V1+V2)に虚数jと係数tを掛けたものなので、
V結線UV線間並列変圧器18の二次巻線電圧V1から
見て出力電流I1は60度の位相進みとなる。同様にし
て、出力電流I2は(14)式より電圧(V1+2×V2)
に虚数jと係数tを掛けたものであるから、V結線UV
線間並列変圧器19の二次巻線電圧V2から見て出力電
流I2は120度の位相進みとなる。これより出力電流
I1と出力電流I2は大きさが等しく、出力電流I2が
出力電流I1より60度位相の遅れた電流ベクトルとな
る。
【0028】V結線並列変圧器の巻数比は1:1である
ことから、出力電流I1はU相電源電流Iuとなり、出
力電流I2はW相電源電流Iwの負の数値となる。また
V相電源電流IvはIv=−Iu−Iwと表すことがで
きるので、Iv=I2−I1となる。
【0029】U相電源電流IuはU相電源電圧Vuより
90度位相が進み、V相電源電流IvはV相電源電圧V
vより90度位相が進み、W相電源電流IwはW相電源
電圧Vwより90度位相が進む。各電源からの電源電流
の大きさは等しくなることから、三相平衡な無効電流と
なることが確認できる。よって系統電圧に対して三相平
衡な無効電流とするためには、k=2とすればよいこと
がわかる。
【0030】また、V結線並列変圧器が漏れインピーダ
ンスの存在しない理想変圧器であると仮定すると、各線
間コンデンサの静電容量が等しい場合、配電系統からの
入力電流は三相平衡電流となる。これはL=0のときC
1=C2=Cで入力電流は三相平衡になるということな
ので、
【数16】 にこの値を代入すると、
【数17】 となる。これからもk=2のとき、入力電流は三相平衡
になるということがわかる。
【0031】以上のことを(13)式および(14)式に代入す
ると、
【数18】 となる。
【0032】V結線並列変圧器に漏れインピーダンスL
が存在しても、電流式の係数kがk=2となるようにコ
ンデンサ21、24、27の静電容量を調節すれば、無
効電流は三相平衡電流とすることができる。よってV結
線並列変圧器の漏れインピーダンスLとUV相コンデン
サ21およびVW相コンデンサ24の静電容量C1が決
まっているならば、WU相コンデンサ27の静電容量C
2は
【数19】 とすれば配電系統からの入力電流は三相平衡電流とな
る。
【0033】これにより、V結線変圧器を用いた三相配
電線の電圧調整装置において、V結線並列変圧器に漏れ
インピーダンスが存在しても、V結線並列変圧器の漏れ
インピーダンスを考慮してコンデンサの静電容量を調節
することで無効電流を三相平衡な電流とすることがで
き、バランスのとれた電圧調整を行うことができる。
【0034】図4は請求項2に記載の発明を示す回路図
である。図4において図1と同一部分は同一符号を付
し、詳細な説明は省略する。図4において34、36、
38は第2のコンデンサでそれぞれ第1のコンデンサ2
1、24、27に直列に接続されている。35は第2の
コンデンサ24の並列スイッチ、37は第2のコンデン
サ36の並列スイッチ、39は第2のコンデンサ38の
並列スイッチである。
【0035】UV線間コンデンサ補償部22に着目し、
第1のコンデンサ21の静電容量をC1、第2のコンデ
ンサ34の静電容量をC3とする。第1のコンデンサ2
1と第2のコンデンサ34は直列に接続されているの
で、並列スイッチ35がオンで第2のコンデンサ34が
短絡されていれば、UV線間コンデンサ補償部22の静
電容量はC1となり、並列スイッチ35がオフで第2の
コンデンサ34が投入されていればUV線間コンデンサ
補償部22の静電容量は
【数20】 となる。
【0036】次に三相の場合について考える。第1のコ
ンデンサ21、24の静電容量をC1、第2のコンデン
サ34、36の静電容量をC3とし、第1のコンデンサ
27の静電容量をC2、第2のコンデンサ38の静電容
量をC4とする。並列スイッチ35、37、39がオン
で第2のコンデンサ34、36、38が短絡されてお
り、コンデンサ21、24、27が接続された状態で三
相無効電流を平衡とするためには、
【数21】 とすればよい。
【0037】また並列スイッチ35、37、39がオフ
で第1のコンデンサ21と第2のコンデンサ34が、第
1のコンデンサ24と第2のコンデンサ36が、第1の
コンデンサ27と第2のコンデンサ38がいずれも直列
に接続された時には、WU線間コンデンサ補償部28の
静電容量をC’とおくと、(17)式より
【数22】 となればよいので、
【数23】 から、
【数24】 の時、配電系統からの入力電流は三相平衡電流となる。
【0038】これにより、V結線並列変圧器の漏れイン
ピーダンスが存在しても、三相平衡な無効電流とするこ
とができ、また並列スイッチ35、37、39のオン、
オフを制御することで段階的な電圧調整を行うことがで
きる。
【0039】なお図4ではコンデンサを二台直列接続と
したときの回路図を示したが、第1のコンデンサに直列
接続される直列コンデンサは複数台接続とし、それぞれ
の直列コンデンサに対して並列スイッチを設けてもよ
い。
【0040】図5は請求項3に記載の発明を示す回路図
である。図5において図1と同一部分は同一符号を付
し、詳細な説明は省略する。図5において40はスイッ
チ、41はコンデンサ、42はスイッチ40とコンデン
サ41との直列回路からなる第2のUV線間コンデンサ
補償部、同様にして43はスイッチ、44はコンデン
サ、45はスイッチ43とコンデンサ44との直列回路
からなる第2のVW相コンデンサ補償部、46はスイッ
チ、47はコンデンサ、48はスイッチ46とコンデン
サ47との直列回路からなる第2のWU相コンデンサ補
償部である。
【0041】UV線間のコンデンサ補償部22と第2の
UV線間コンデンサ補償部42に着目し、コンデンサ2
1の静電容量をC1、コンデンサ41の静電容量をC3
とする。スイッチ20がオンでスイッチ40がオフなら
UV線間の静電容量はC1、スイッチ20がオンでスイ
ッチ35もオンならUV線間の静電容量はとなる。
【0042】次に三相の場合について考える。コンデン
サ21およびコンデンサ24の静電容量をC1、コンデ
ンサ41およびコンデンサ44の静電容量をC3とし、
コンデンサ27の静電容量をC2、コンデンサ47の静
電容量をC4とすると、スイッチ20、23、26がオ
ン、スイッチ40、43、46がオフのとき三相無効電
流を平衡とするためには、
【数25】 とすればよい。
【0043】またスイッチ20、23、26がオン、ス
イッチ40、43、46もオンのときWU線間の静電容
量をC’とおくと
【数26】 となれば電流は三相平衡となるので、
【数27】 より
【数28】 とすれば、配電系統からの入力電流は三相平衡電流とな
る。
【0044】これにより、V結線並列変圧器の漏れイン
ピーダンスが存在しても、三相平衡な無効電流とするこ
とができ、また第2のコンデンサ補償部42、45、4
8のスイッチ40、43、46をオン、オフすることで
段階的な電圧調整を行うことができる。なお図5ではコ
ンデンサ補償部を2台並列接続したときの回路図を示し
たが、コンデンサ補償部は複数台を並列接続としてもよ
い。
【0045】図6は請求項4に記載の発明を示す回路図
である。図6において図1と同一部分は同一符号を付
し、詳細な説明は省略する。図6において49はタップ
付三次巻線を備えたV結線UV線間並列変圧器、50は
同じくタップ付三次巻線を備えたV結線VW線間並列変
圧器、51〜74はサイリスタ素子、75はU相直列変
圧器、76はV相直列変圧器、77はW相直列変圧器で
ある。
【0046】図7に単相等価回路を示し、回路動作につ
いて説明する。図7において78はタップ付三次巻線を
備えた並列変圧器、79はスイッチ、80はスイッチ7
9に直列接続されたコンデンサ、81〜92はサイリス
タ素子、93は直列変圧器、94は負荷である。並列変
圧器78は、二次巻線にスイッチ79とコンデンサ80
との直列回路を接続し、三次巻線はサイリスタ素子を介
して直列変圧器93の二次巻線と接続する。直列変圧器
93は一次巻線を配電系統と直列に接続し、サイリスタ
素子81〜92の切換えによって並列変圧器78からの
出力電圧を段階的に調節して系統電圧に重畳することが
できる。
【0047】これにより、V結線並列変圧器78に漏れ
インピーダンスが存在しても、コンデンサ80の静電容
量を調節することでV結線並列変圧器78の入力電流を
三相平衡とすることができ、またV結線並列変圧器78
を利用したサイリスタ切換え方式の電圧調整回路を追加
することで、簡単な構成で電圧調整効果の高い電圧調整
装置を提供することができる。
【0048】図8は請求項5に記載の発明を示す回路図
である。図8において図6と同一部分は同一符号を付
し、詳細な説明は省略する。図8において95〜100
はサイリスタ素子である。コンデンサ補償部22、2
5、28のスイッチを、サイリスタ素子95〜100を
逆並列接続したサイリスタスイッチで構成し、ゲートパ
ルスによりサイリスタ素子95〜100をオン、オフし
てコンデンサの投入、開放を制御する。
【0049】これにより機械式スイッチに比べてコンデ
ンサの投入開放に要する時間を短縮することができ、高
速な無効電力補償を行うことが可能となる。また機械式
接点がなくなることから接点の寿命を考慮する必要がな
くなり、保守管理を軽減することができる。
【0050】図9は請求項6に記載の発明を示す回路図
である。図9において図8と同一部分は同一符号を付
し、詳細な説明は省略する。図9において101〜10
6は自己消弧型サイリスタ素子である。コンデンサ補償
部22、25、28のスイッチを自己消弧型サイリスタ
素子101〜106の逆並列接続により構成し、自己消
弧型サイリスタ素子101〜106にゲート信号を与え
ることでサイリスタ素子95〜100をオン、オフして
コンデンサの投入、開放を制御する。サイリスタ素子は
電流のゼロクロスを待ってターンオフするのに対して、
自己消弧型サイリスタ素子はゲート信号に対して瞬時に
ターンオンおよびターンオフすることができる。よって
サイリスタ素子より高速なコンデンサの投入開放を行う
ことができる。
【0051】これによりコンデンサの投入、開放に要す
る時間を大幅に短縮することができ、高速な電圧調整を
行うことが可能となる。また機械式接点がなくなること
から接点の寿命を考慮する必要がなくなり、保守管理を
軽減することができる。なお、上記実施例においては三
相の配電線について説明したが、本発明は配電線に限ら
ず三相の電力系統(例えば送電線)であれば同様に適用
できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
V結線並列変圧器の漏れインピーダンスを考慮して無効
電力コンデンサ補償部の静電容量を調節することで、三
相平衡な無効電流によりバランスのとれた正確な電圧調
整を行うことができる電圧調整装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に記載の発明を示す回路図。
【図2】V結線並列変圧器の漏れインピーダンスを考慮
した等価回路図。
【図3】図2の電圧電流ベクトル図。
【図4】本発明の請求項2に記載の発明を示す回路図。
【図5】本発明の請求項3に記載の発明を示す回路図。
【図6】本発明の請求項4に記載の発明を示す回路図。
【図7】図6を説明する単相等価回路図。
【図8】本発明の請求項5に記載の発明を示す回路図。
【図9】本発明の請求項6に記載の発明を示す回路図。
【図10】従来の三相配電線の電圧調整装置を示す回路
図。
【図11】図10の電圧調整動作を説明する単相等価回
路図。
【符号の説明】
1…U相配電線、2…V相配電線、3…W相配電線、1
8…V結線UV線間並列変圧器、19…V結線VW線間
並列変圧器、20,23,26…スイッチ、21,2
4,27…コンデンサ、22…UV線間コンデンサ補償
部、25…VW線間コンデンサ補償部、28…WU線間
コンデンサ補償部、34,36,38…第2のコンデン
サ、35,37,39…並列スイッチ、40,43,4
6…スイッチ、42…第2のUV線間コンデンサ補償
部、45…第2のVW線間コンデンサ補償部、48…第
2のVW線間コンデンサ補償部、49…タップ付三次巻
線を備えたV結線UV線間並列変圧器、50…タップ付
三次巻線を備えたV結線VW線間並列変圧器、51〜7
4…サイリスタ素子、75…U相直列変圧器、76…V
相直列変圧器、77…W相直列変圧器、81〜92…サ
イリスタ素子、95〜100…サイリスタ素子、101
〜106…自己消弧型サイリスタ素子。
フロントページの続き Fターム(参考) 5G066 DA04 5H420 BB16 CC05 DD04 EA27 EA37 EA47

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相配電線のUV線間と並列に一次巻線
    を接続したV結線UV線間並列変圧器と、三相配電線の
    VW線間と並列に一次巻線を接続し、V相を前記V結線
    UV線間並列変圧器のV相と接続したV結線VW線間並
    列変圧器と、V結線UV線間並列変圧器の二次巻線にコ
    ンデンサとスイッチとの直列回路を接続したUV線間コ
    ンデンサ補償部と、VW線間並列変圧器の二次巻線にコ
    ンデンサとスイッチとの直列回路を接続したVW線間コ
    ンデンサ補償部と、V結線UV線間並列変圧器のU相側
    とV結線VW線間並列変圧器のW相側との間にコンデン
    サとスイッチとの直列回路を接続したWU相コンデンサ
    補償部とから成り、前記V結線並列変圧器の漏れインピ
    ーダンスに応じて、コンデンサ補償部のコンデンサ容量
    を調整することを特徴とする三相配電線の電圧調整装
    置。
  2. 【請求項2】 コンデンサ補償部のコンデンサは第1の
    コンデンサと、この第1のコンデンサに直列接続された
    少なくとも一台の直列コンデンサとを備え、この直列コ
    ンデンサと並列にスイッチを備えたことを特徴とする請
    求項1記載の三相配電線の電圧調整装置。
  3. 【請求項3】 コンデンサ補償部を複数台並列接続する
    ことを特徴とする請求項1記載の三相配電線の電圧調整
    装置。
  4. 【請求項4】 前記V結線並列変圧器にタップ付三次巻
    線を設け、このタップ付三次巻線のタップを切換えるサ
    イリスタ素子と、V結線並列変圧器三次巻線の電圧を配
    電系統電圧に重畳するための直列変圧器を有することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の三相配電
    線の電圧調整装置。
  5. 【請求項5】 コンデンサ補償部のスイッチをサイリス
    タ素子により構成することを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の三相配電線の電圧調整装置。
  6. 【請求項6】 コンデンサ補償部のスイッチを自己消弧
    型サイリスタ素子により構成することを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の三相配電線の電圧調整装
    置。
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