JP2830825B2 - 直列コンデンサ装置における定数設定方法 - Google Patents

直列コンデンサ装置における定数設定方法

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の安定の
ために用いられる直列コンデンサ装置に関し、特に送電
線路に介在される直列コンデンサおよび該直列コンデン
サのリアクタンスを増大させることができる可変リアク
トルの最適設計を可能とする定数設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、直列コンデンサ1,2の機能を
説明するための電力系統10を簡略化して示す図であ
る。前記電力系統10は、発電所や変電所などの複数の
電源3,4および負荷5,6などが、送電線路7,8に
よってネットワーク状に接続されて構成されている。こ
のような電力系統10において、たとえば電源3側から
電源4側へ電力を融通する必要が生じたときには、その
融通量に対応した位相だけ、電源3側の電圧波形の位相
が電源4側の位相よりも相対的に進められる。
【0003】しかしながら、進めるべき位相には所定の
限界値があるのに対して、送電線路7,8が長くなる
と、該送電線路7,8に分布しているリアクタンスX
1;X2,X3等が過大になり、前記限界値に対応した
電力以上の電力を融通できなくなってしまうという問題
がある。また、電源3側から電源4側への複数の送電線
路7,8における電力潮流の配分も、前記リアクタンス
X1;X2,X3によって決定されてしまうという問題
もある。
【0004】上述のような不具合を解消するために、た
とえば数100Km以上の送電線路には、前記直列コン
デンサ1,2が介在されるようになっている。該直列コ
ンデンサ1,2のリアクタンスX01,X02によっ
て、前記リアクタンスX1;X2,X3が補償され、ま
た電力潮流が所望とする配分に制御される。
【0005】このような直列コンデンサ1,2におい
て、前記電力系統10の故障からの復帰時などのよう
に、不安定な状態を速やかに解消できるように、たとえ
ば縦続接続された多段のコンデンサの各入出力端子間に
短絡用のスイッチング素子を設け、そのスイッチング素
子を選択的に開閉することによって、リアクタンスを可
変とする直列コンデンサ装置が使用されている。また、
より電力系統の安定度を向上するために、リアクタンス
を高速で、かつ連続に変化することができる直列コンデ
ンサ装置が提案されている。
【0006】図4は、そのようなリアクタンスが連続可
変の直列コンデンサ装置21の構成を説明するための電
気回路図である。この直列コンデンサ装置21は、送電
線路22に介在される直列コンデンサ23と、この直列
コンデンサ23と並列に設けられるリアクトル24と、
相互に逆極性で並列接続され、前記リアクトル24に直
列に接続されるサイリスタ25,26と、前記サイリス
タ25,26の通弧角制御を行う制御回路27とを備え
て構成されている。
【0007】制御回路27は、直列コンデンサ23の電
圧波形を監視しており、前記電圧波形のゼロ点を中心と
して、補償すべき位相量に対応した通弧角だけサイリス
タ25,26を導通する。これによって、直列コンデン
サ23とリアクトル24とに相互に逆位相の電流が流
れ、該直列コンデンサ装置21内で矢符28で示すよう
な還流電流が流れ、直列コンデンサ23の端子間電圧
は、該直列コンデンサ23のリアクタンスをX0とし、
線路電流をIとするとき、IX0より高い値となって、
直列コンデンサ装置21の見掛け上のリアクタンスXが
増大することになる。
【0008】すなわち、サイリスタ25,26によって
通弧角制御されたリアクトル24のリアクタンスをXL
とするとき、該直列コンデンサ装置21の見掛け上のリ
アクタンスXは、 −jX=−jX0‖+jXL =−X0XL/(+jX0−jXL) …(1) で表される。
【0009】前記直列コンデンサ23のリアクタンスX
0を固定として、サイリスタ25,26の通弧角を変化
させた場合に、前記式1から求められる該直列コンデン
サ装置21の見掛け上のリアクタンスXの、リアクタン
スX0に対する増加倍率の変化を図5で示す。また、前
記サイリスタ25,26の通弧角制御によるリアクトル
24のリアクタンスXLの変化に対する前記見掛け上の
リアクタンスXの変化、およびそのリアクタンスXのリ
アクタンスX0からの増大量ΔX0および増大幅Kの関
係を表1で示す。
【0010】
【表1】
【0011】このようにして、直列コンデンサ装置21
は、送電線路22のリアクタンスを補償するように構成
されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】典型的な従来技術の直
列コンデンサ装置21では、前記リアクトル24のリア
クタンスXLは、直列コンデンサ23のリアクタンスX
0とほぼ等しく、または該リアクタンスX0以下に選ば
れている。そして、前記表1から理解されるように、前
記見掛け上のリアクタンスXが大きく変化する領域、す
なわちたとえばK=3〜5の範囲で運用するように設計
されている。このため、直列コンデンサ23ならびにリ
アクトル24およびサイリスタ25,26の容量を充分
大きく設定する必要があるという問題がある。
【0013】本発明の目的は、直列コンデンサ装置にお
ける直列コンデンサおよびリアクトルの容量等の定数を
最適に設定することができる直列コンデンサ装置におけ
る定数設定方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る直列コンデ
ンサ装置における定数設定方法は、送電線路に介在され
る直列コンデンサと、前記直列コンデンサに並列に接続
され、該直列コンデンサのリアクタンスを見掛け上増大
させることができる可変リアクトルとを備える直列コン
デンサ装置における定数設定方法において、前記直列コ
ンデンサと可変リアクトルとの単位容量当りのコスト比
をAとするとき、前記可変リアクトルによる前記直列コ
ンデンサのリアクタンスの見掛け上の増大幅Kを、K=
{A/(1+A)}1/2 によって求めることを特徴とす
る。
【0015】上記の構成によれば、線路のリアクタンス
を補償して、長距離送電や複数の各送電経路における電
力潮流の制御を可能とする直列コンデンサ装置におい
て、本発明では、前記増大幅Kを以下のようにして求め
る。
【0016】まず、直列コンデンサのリアクタンスをX
0とし、直列コンデンサ装置の見掛け上のリアクタンス
をXとし、可変リアクトルのリアクタンスをXLとし、
該リアクタンスXLを最大にしている状態でのリアクタ
ンスの増大分をKX0とすると、 −jX=−j(1+K)X0 …(2) の関係で表すことができる。
【0017】したがって、前記式1および式2から、 −X0XL/(+jX0−jXL)=−j(1+K)X0 …(3) となる。
【0018】これを解いて、 XL={(1+K)/K}X0 …(4) が得られる。
【0019】したがって、可変リアクトルのリアクタン
スXLは、直列コンデンサの両端子間を開放とする∞か
ら、前記式4で示す値まで変化することになる。前記式
4で示す値であるときには、 −jX=−jX0‖+jXL =1/[−(1/jX0)+K/{j(1+K)X0}] …(5) から、前記式2となり、直列コンデンサのリアクタンス
X0が見掛け上1+K倍となる。
【0020】一方、直列コンデンサと可変リアクトルと
の容量について考えるとする。まず直列コンデンサ装置
21に流れる電流をIとすると、端子間電圧VCは、 VC=(1+K)X0I …(6) であるから、該直列コンデンサの容量QC(KVA)
は、 QC=VC2 /X0=(1+K)2 2 X0 …(7) となる。
【0021】これに対して、可変リアクトルの容量QL
(KVA)は、前記式4から、 QL=VC2 /{(1+K)/K}X0 =K(1+K)I2 X0 …(8) となる。
【0022】したがって、直列コンデンサのリアクタン
スX0の見掛け上の増大分KX0のための容量KX0I
2 を得るにあたって、直列コンデンサの容量QCには、
前記式7から(1+K)2 2 X0が必要となり、可変
リアクトルの容量QLには、前記式8からK(1+K)
2 X0が必要となる。したがって、所望とする前記増
大分の容量KX0I2 当り、直列コンデンサの容量QC
を、 (1+K)2 2 X0/KX0I2 =(1+K)2 /K …(9) 倍必要とし、同様に可変リアクトルの容量QLを、 K(1+K)I2 X0/KX0I2 =1+K …(10) 倍必要とする。
【0023】一般に、コストは容量に比例すると言われ
ており、ここで、直列コンデンサと可変リアクトルとの
単位容量当りのコスト比をAとすると、設備容量Sは、
前記式9および式10から、前記増大分の容量KX0I
2 当り、 S=QC+QL=A(1+K)2 /K+(1+K) =(A+2AK+AK2 +K+K2 )/K ={(1+A)K2 +(1+2A)K+A}/K =(1+A)K+(1+2A)+A/K …(11) となる。これを最小とするためには、 dS/dK=d{(1+A)K+(1+2A)+A/K}/dK =(1+A)−AK-2 …(12) から、 K={A/(1+A)}1/2 …(13) を求めることができる。
【0024】したがって、たとえば、A=1、すなわち
直列コンデンサと可変リアクトルとの単位容量当りのコ
ストが同一であるときには、設備容量SはK=1/√2
で最小値となる。
【0025】このようにして、最も経済的となる最適な
設備容量を容易に求めることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図1および図2に基づいて説明すれば以下のとおりであ
る。
【0027】図1は、本発明の実施の一形態の定数設定
方法を説明するための直列コンデンサ装置31の電気回
路図である。この直列コンデンサ装置31は、送電線路
32に直列に介在されている直列コンデンサ33と、該
直列コンデンサ33の入出力端子間に並列に介在される
リアクトル34と、相互に逆極性で並列に接続され、前
記リアクトル34に直列に介在されるサイリスタ35,
36と、サイリスタ35,36の通弧角を制御するため
の制御回路37とを備えて構成されている。
【0028】リアクトル34と、サイリスタ35,36
と、制御回路37とは、可変リアクトル40を構成す
る。制御回路37は、直列コンデンサ33の電圧波形を
監視しており、該制御回路37が前記電圧波形のゼロ点
を中心として、補償すべき位相量に対応した通弧角だけ
サイリスタ35,36を導通する。これによって、前記
表1で示すようなリアクタンスXLの可変動作が実現さ
れ、参照符38で示す還流電流の大きさが変化し、該直
列コンデンサ装置31の見掛け上のリアクタンスXが変
化することになる。
【0029】本発明では、最も経済的で、大きな効果を
得ることができる容量を求めるために、可変リアクトル
40による直列コンデンサ33のリアクタンスX0の増
大幅Kを以下のようにして求める。まず、直列コンデン
サ33のリアクタンスをX0とし、該直列コンデンサ装
置31の見掛け上のリアクタンスをXとし、可変リアク
トル40のリアクタンスXLを最大にしている状態、す
なわち制御回路37がサイリスタ35,36の通弧角を
90°としている状態でのリアクタンスの増加分をKX
0とし、図1(a)で示す該直列コンデンサ装置31を
図1(b)の等価回路、すなわち前記式2で表すとき、
前記式1から式3を経て、式4で示すような、直列コン
デンサ33のリアクタンスX0と、リアクトル34のリ
アクタンスXLとの関係を求める。
【0030】次に、直列コンデンサ33に流れ込む電流
をIとし、直列コンデンサ33の端子間電圧をVCとす
るとき、前記式2から式6を経て、式7で示す直列コン
デンサ33の容量QCを求める。また、前記式4から前
記式8で示すようにして、可変リアクトル40の容量Q
Lを求める。
【0031】したがって、直列コンデンサ33のリアク
タンスX0の見掛け上の増大分KX0のための容量KX
0I2 を得るために、該直列コンデンサ33の容量QC
には、前記式7から(1+K)2 2 X0が必要とな
り、可変リアクトル40の容量QLには、前記式8から
K(1+K)I2 X0が必要となることが理解される。
すなわち、所望とする増大分の容量KX0I2 当り、直
列コンデンサ33の容量QCおよび可変リアクトル40
の容量QLを、それぞれ前記式9および式10で示すよ
うに、(1+K)2 /Kおよび1+K倍する必要があ
る。
【0032】ここで、直列コンデンサ33と可変リアク
トル40との単位容量当りのコスト比をAとすると、該
直列コンデンサ装置31の設備容量S=QC+QLを最
小とするためには、前記式11〜13から、K={A/
(1+A)}1/2 となる。このようにして本発明では、
前記設備容量Sを最小とすることができる増大幅Kを求
める。
【0033】この後、前記増大幅Kから、可変リアクト
ル40のリアクタンスXLが、前記式4から求められ
る。たとえば、K=1、すなわちX=2X0であるとき
には、、XL=2X0となり、K=1/√2であるとき
には、XL≒2.4X0となる。このようにして、直列
コンデンサ33の容量QCと可変リアクトル40の容量
QLとの比が求められる。
【0034】なお、実際の容量設計は、前記増大幅Kを
参照して、以下のようにして行われる。前記増大幅Kに
対して、前記設備容量Sの、直列コンデンサ33の容量
2X0に対する倍率Mは、前記式9および式10から
式11で得ることができ、すなわち、 M={A(1+K)2 /K+(1+K)}/K =(1+A)K+(1+2A)+A/K …(14) である。
【0035】ここで、たとえば前記コスト比Aを1、す
なわち直列コンデンサ33と可変リアクトル40との単
位容量当りのコスト比が同一であるときには、前記式1
3からK=1/√2であり、前記式14から、 M=(1/K+3+2K)=3+2√2≒5.8 …(15) である。
【0036】このように、前記コスト比Aに対応して決
定される増大幅Kおよび倍率Mにおいて、前記コスト比
Aを変化させたときの各増大幅Kおよび倍率Mの最適値
を表2で示す。
【0037】
【表2】
【0038】また、図2に、前記コスト比Aをそれぞれ
0.5、1.0、2.0としたときの増大幅Kの変化に
対する倍率Mの変化を示す。この図2において、参照符
Lで示す曲線が、前記表2で示す最適値を表すカーブと
なる。
【0039】この図2で示すような2次函数で表すこと
ができる増大幅Kと倍率Mとの関係において、設備容量
S、すなわち倍率Mを最小とするために、前記式12か
ら式13で示すようにして増大幅Kを求めているけれど
も、実際の設計時には既成の標準品の使用などを考慮し
て、前記設備容量S、すなわち倍率Mは、Mα(=(1
+α)M)とされる。この場合の増大幅Kαは、以下の
ようにして求められる。
【0040】前記式11から、 (1+α)M=(1+A)Kα+(1+2A)+A/Kα …(16) したがって、 (1+α)MKα=(1+A)Kα2 +(1+2A)Kα+A …(17) から、 (1+A)Kα2 +{(1+2A)−(1+α)M}Kα+A=0…(18) となって、
【0041】
【数1】
【0042】が得られる。
【0043】前記αは、たとえば数%〜10%程度に選
ばれる。A=1の条件で、α=8%とした場合、式15
から、 Mα=M(1+α)=5.8×1.08=6.3 …(20) であり、式19から、
【0044】
【数2】
【0045】したがって、 Kα1=0.4 Kα2=1.25 となる。
【0046】このようにして求められた増大幅Kα1,
Kα2と倍率Mαとの関係を前記図2に併せて示す。こ
の図2において、斜線を施して示される領域で、本発明
では、増大幅Kが決定される。特に、同じ効果、すなわ
ち倍率を得るにあたって、増大幅を小さく抑えることが
できるKα1〜Kの範囲で、該増大幅が決定される。す
なわちたとえば、A=1であるときには、好ましくはK
=0.4〜1/√2に選ばれる。
【0047】このように、本発明に従う直列コンデンサ
装置の定数設定方法では、可変リアクトル40による直
列コンデンサ33のリアクタンスX0の見掛け上の増大
幅Kを、直列コンデンサ33と可変リアクトル40との
単位容量当りのコスト比Aに対応して前記式13から求
めるので、最も経済的な設備容量を容易に求めることが
できる。たとえば、A=1、K=1/√2であるときに
は、設備容量の倍率Mは、前記式15から5.8となる
のに対して、従来技術のように、K=3〜5では、前記
倍率Mは、9.3〜13.2となってしまう。このよう
にして、容易に、最も経済的な設備容量を求めることが
できるようになる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る直列コンデンサ装置におけ
る定数設定方法は、以上のように、直列コンデンサと、
可変リアクトルとの単位容量当りのコスト比をAとする
とき、前記可変リアクトルによる前記直列コンデンサの
リアクタンスの見掛け上の増大幅Kを、K={A/(1
+A)}1/2 によって求める。
【0049】それゆえ、前記増大幅Kの値が最も経済的
となる値に設定されるので、この増大幅Kに基づいて所
望とする位相補償量に対応した直列コンデンサの容量X
0およびそれに適応する可変リアクトルのリアクタンス
XLを求めることができる。こうして、容易に最適設計
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の定数設定方法を説明す
るための直列コンデンサ装置の電気回路図である。
【図2】本発明の実施の一形態の定数設定方法を説明す
るためのグラフである。
【図3】直列コンデンサの機能を説明するために電力系
統を簡略化して示す図である。
【図4】直列コンデンサ装置の構成を説明するための電
気回路図である。
【図5】前記直列コンデンサ装置におけるサイリスタの
通弧角の変化に対するリアクタンスの増加倍率の変化を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 直列コンデンサ 2 直列コンデンサ 3 電源 4 電源 5 負荷 6 負荷 7 送電線路 8 送電線路 10 電力系統 31 直列コンデンサ装置 32 送電線路 33 直列コンデンサ 34 リアクトル 35 サイリスタ 36 サイリスタ 37 制御回路 40 可変リアクトル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送電線路に介在される直列コンデンサと、
    前記直列コンデンサに並列に接続され、該直列コンデン
    サのリアクタンスを見掛け上増大させることができる可
    変リアクトルとを備える直列コンデンサ装置における定
    数設定方法において、 前記直列コンデンサと可変リアクトルとの単位容量当り
    のコスト比をAとするとき、前記可変リアクトルによる
    前記直列コンデンサのリアクタンスの見掛け上の増大幅
    Kを、 K={A/(1+A)}1/2 によって求めることを特徴とする直列コンデンサ装置に
    おける定数設定方法。
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