JPH07200083A - 静止形無効電力補償装置 - Google Patents

静止形無効電力補償装置

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JPH07200083A
JPH07200083A JP5335531A JP33553193A JPH07200083A JP H07200083 A JPH07200083 A JP H07200083A JP 5335531 A JP5335531 A JP 5335531A JP 33553193 A JP33553193 A JP 33553193A JP H07200083 A JPH07200083 A JP H07200083A
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JP
Japan
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thyristor
thyristors
reactive power
parallel
reactor
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Application number
JP5335531A
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English (en)
Inventor
Chihiro Ishibashi
千尋 石橋
Masaji Tange
正次 丹下
Takayuki Sakurai
隆行 櫻井
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無効電力補償容量が比較的小さい時の波形歪
や高調波の発生を低減する。 【構成】 系統母線10に接続される降圧用変圧器20
の二次巻線22に多段階に切換可能な複数のタップ22
a、22b、22cを設け、各タップ22a、22b、
22cの各々に逆並列接続のサイリスタ61α、61
β、62α、62βの一方を接続し、この逆並列接続の
サイリスタ61α、61β、62α、62βの他方に同
一なリアクトル70を接続し、無効電力の補償容量に応
じてタップ22a、22b、22cを切り換えるととも
に、サイリスタの位相を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力系統における無効
電力を調整する静止形無効電力補償装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、制御整流素子を用いた無効電力補
償装置(SVC:Static Var Compen
sator以下、SVCという)が電力系統安定化装置
として実用化され、電力系統の安定度向上や電力変動の
抑制に大きな効果を発揮している。SVCは大別して、
LC回路とサイリスタスイッチとを用いた受動形と、電
力変換装置を用いた能動形とがある。受動形方式の代表
例として、リアクトルの電流を制御するTCR(Thy
ristor Controlled Reaccto
r)方式と、コンデンサの電圧を制御するTSC(Th
yristorSwitched Capacito
r)方式である。
【0003】TCR方式では図6に示すように、リアク
トルRに直列にサイリスタスイッチThを接続し、位相
制御によりリアクトルRに流れる電流を制御する。コン
デンサCはこれらと並列に接続されている。図7は図6
の回路における各部の無効電力の時間特性を示した図で
ある。この図7において、負荷に無効電力QLが生じた
とき、サイリスタ制御によって補償される無効電力をQ
1とし、コンデンサによる進み無効電力をQ2とすると、
進み無効電力Q2は一定であるから、補償無効電力Q
C(=Q1+Q2)はQLと逆極性で同じ変化をする。この
ようにして、Qの変化はQにより補償されることに
なり、TCR方式は進み、遅れの無効電力を補償するこ
とができる。
【0004】さらに、TSC方式では図9に示すよう
に、いくつかのコンデンサバンクC1、C2、C3を用
い、このコンデンサバンクC1、C2、C3に直列にサ
イリスタスイッチThを接続し、必要な無効電力に応じ
てサイリスタスイッチThを切り換えることにより、コ
ンデンサバンクC1、C2、C3の切り換えを行い、進
み無効電力を補償することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、TCR
方式の場合、サイリスタの位相制御により、リアクトル
に流れる電流を制御して無効電力を制御しているため、
リアクトルを流れる電流波形は図8に示すような波形と
なる。この図8から明らかなように、必要な補償容量が
小さくなるにしたがって、リアクトルに流れる電流波形
の歪が大きくなるという問題を生じる。また、TSC方
式の場合、多段階に無効電力の調整を行おうとすると、
コンデンサバンク数を多くして、それらを選択してスイ
ッチングする必要があるため、装置が大型化するという
問題を生じる。さらに、コンデンサの抵抗分に起因する
ジュール熱によりコンデンサが発熱し、制御装置の信頼
性に問題を生じる。
【0006】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、TCR方式においては、補償容量が小
さいときのリアクトルに流れる電流波形の歪や高調波の
発生を低減した静止形無効電力補償装置を提供すること
を目的とするものである。また、TSC方式において
は、コンデンサバンクの数を低減して装置を小型化する
とともに、信頼性を向上させた静止形無効電力補償装置
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成上の特徴
は、請求項1記載の発明においては、電力系統母線に降
圧用変圧器を介して分路して接続されたリアクトルと、
前記リアクトルに直列接続された逆並列接続のサイリス
タとを有し、前記サイリスタの点弧角を制御することに
より無効電力を調整する静止形無効電力補償装置におい
て、前記降圧用変圧器は前記電力系統母線に接続される
1次巻線と、複数のタップを有する2次巻線とを有し、
前記2次巻線に並列に接続される1つのリアクトルと、
前記2次巻線の複数のタップの各々には前記リアクトル
に接続するための複数組の逆並列接続のサイリスタを有
し、前記電力系統母線に発生した無効電力に応じて前記
複数組の逆並列接続のサイリスタの1組を選択するサイ
リスタ選択手段と、前記サイリスタ選択手段により選択
された1組の逆並列接続のサイリスタの点弧角を制御す
る点弧角制御手段と、前記点弧角制御手段により前記逆
並列接続のサイリスタの点弧角を連続的に制御すること
により、電力系統の無効電力を連続的に制御することに
ある。
【0008】また、請求項2記載の発明においては、電
力系統母線に降圧用変圧器を介して並列に分路して接続
された複数のコンデンサバンクを有し、前記降圧用変圧
器は前記電力系統母線に接続される1次巻線と、複数の
タップを有する2次巻線とを有し、前記2次巻線に並列
に接続される複数のコンデンサバンクと、前記2次巻線
の複数のタップの各々には前記並列接続されるコンデン
サバンクに接続するための複数組の逆並列接続のサイリ
スタとを有し、前記電力系統母線に発生した無効電力に
応じて、前記複数のコンデンサバンクおよび該コンデン
サバンクのコンデンサを前記2次巻線に接続するための
前記複数組の逆並列接続のサイリスタを選択するサイリ
スタ選択手段と、前記サイリスタ選択手段により選択さ
れた逆並列接続のサイリスタの点弧タイミングを制御す
る点弧タイミング制御手段と、前記点弧タイミング制御
手段により前記逆並列接続のサイリスタを点弧させて前
記コンデンサに加える電圧を変化させることにより、電
力系統の無効電力を制御することにある。
【0009】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1記
載の発明においては、無効電力量に応じて各々のタップ
に接続されたサイリスタ素子を選択して制御する構成で
あるので、補償容量が比較的小さいときの波形歪や高調
波の発生を低減するという格別の効果を奏する。また、
構成が簡単であるため、演算が容易となり、制御回路の
簡素化が達成できる。さらに、各々のタップに接続され
たサイリスタの1アームを選択して位相制御を行うた
め、サイリスタ素子での発熱が分散され、熱に対する特
性が向上するとともに、温度補償の必要がなくなるの
で、コストが安価となる。さらに、リアクトルは1つで
済むので、この種装置の信頼性が向上するとともに、装
置の小型化が実現できるという格別の効果を生じる。
【0010】また、上記のように構成した請求項2記載
の発明においては、無効電力量に応じて、コンデンサバ
ンクの何れかを、降圧用変圧器の何れかのタップに接続
されたサイリスタ素子を選択してスイッチングするた
め、従来のコンデンサバンクの選択だけでなく、コンデ
ンサに印加する電圧を変化させての無効電力調整が可能
となり、より多段階の無効電力調整が可能となり、この
種装置の小型化が可能となるという格別の効果を生じ
る。さらに、コンデンサのバンクの数を低減することに
より、コンデンサの抵抗分に起因するジュール熱による
発熱を抑えることが可能となり、この種装置の信頼性を
向上させることができる。
【0011】
【実施例】
実施例1 図1に本発明の第1実施例の全体構成図を示す。電力系
統母線10に降圧用変圧器20を介して分路してリアク
トル70が接続される。降圧用変圧器20は、その1次
巻線21が電力系統母線10に接続され、その2次巻線
22がリアクトル70に接続される。この2次巻線22
には、複数のタップ22a、22b、22c・・・等が
設けられており、その複数のタップ22a、22b、2
2c・・・等の各々には逆並列接続のサイリスタ61α
と61β、62αと62β・・・等がリアクトル70に
直列接続されている。一方、電力系統母線10には計器
用変成器(PT)30と計器用変流器(CT)40とが
接続されており、これらの計器用変成器(PT)30と
計器用変流器(CT)40との検出出力が制御装置50
に入力され、この制御装置50の出力に基づいて、逆並
列接続のサイリスタ61αと61β、62αと62β・
・・等の点弧回路61、62、・・・等が制御されて無
効電力が調整される。
【0012】この制御装置50は、無効電力検出回路5
2、比較回路53、サイリスタ選択制御回路54、点弧
角制御回路55および同期タイミング回路51より構成
されている。無効電力検出回路52は、計器用変成器
(PT)30からの検出電圧と、計器用変流器(CT)
40からの検出電流とにより有効電力Pを演算し、この
演算した有効電力信号Pを用いて次の数1よりなる演算
を行い、無効電力Qを演算する回路である。
【0013】
【数1】Q=a+bP+cP2 ここで、係数a、b、cは線路定数にて定まる定数であ
る。この場合、b=c=0とすれば無効電力一定運転と
なり、a=c=0とすると一定力率運転とすることも可
能である。ここで、進相容量としては線路の静電容量を
使用していることになる。
【0014】比較回路53は、複数の比較器と論理回路
より構成されており、各比較器の基準入力値はそれぞれ
異なっている。この各比較器へ入力される基準入力値は
降圧用変圧器20の各タップ22a、22b、22c・
・・等の出力電圧値に対応する数だけあり、検出した無
効電力に対応した比較器の出力のみがこの比較回路53
から出力されることとなる。サイリスタ選択制御回路5
4は、比較回路53の出力に基づいて、逆並列接続のサ
イリスタ61αと61β、62αと62β・・・等のど
れを選択するかの指令を点弧角制御回路55に発する回
路である。
【0015】点弧角制御回路55は、このサイリスタ選
択制御回路54からの指令に基づいて、選択された逆並
列接続のサイリスタ61αと61β、62αと62β・
・・等の点弧回路61、62、・・・等の選択された1
つに指令を発する回路である。点弧回路61、62、・
・・等は、逆並列接続のサイリスタ61αと61β、6
2αと62β・・・等の選択された1つに点弧指令を送
る回路である。同期タイミング回路51は、電力系統に
同期させてサイリスタ選択制御回路54および点弧角制
御回路55の同期タイミングをとるための回路である。
【0016】ついで、上述の回路の動作について説明す
ると、計器用変成器(PT)30からの検出電圧と、計
器用変流器(CT)40からの検出電流より有効電力P
を演算し、この演算した有効電力Pを用いて上述の数1
に基づいて、無効電力検出回路52は無効電力Qを演算
する。この無効電力Qの演算結果に応じて、比較回路5
3は、降圧用変圧器20の各タップ22a、22b、2
2c・・・等の電圧値に対応する比較器の出力だけが出
力されることとなる。この比較回路53の出力に基づい
て、サイリスタ選択制御回路54は、逆並列接続のサイ
リスタ61αと61β、62αと62β・・・等のどれ
を選択するかの指令を点弧角制御回路55に発する。
【0017】すると、点弧角制御回路55は、このサイ
リスタ選択制御回路54からの指令に基づいて、選択さ
れた逆並列接続のサイリスタ61αと61β、62αと
62β・・・等の点弧回路61、62、・・・等の選択
された1つに指令を発する。この指令に基づいて、点弧
回路61、62、・・・等は、逆並列接続のサイリスタ
61αと61β、62αと62β・・・等の選択された
1つに点弧指令を送り、選択された逆並列接続のサイリ
スタ61αと61β、62αと62β・・・等の1つが
点弧されて無効電力が調整される。この時、サイリスタ
選択制御回路54および点弧角制御回路55は同期タイ
ミング回路51により、電力系統に同期してそのタイミ
ングがとられている。
【0018】図2には、リアクトル70の両端の電圧波
形とリアクトル70に流れる電流波形とが示されてお
り、検出した無効電力が小さい場合は、降圧用変圧器の
2次巻線から供給される電圧と電流は、例えば、図1の
タップ22bから供給されて、逆並列接続のサイリスタ
62αと62βの点弧角が制御され、検出した無効電力
が大きくなるに従い、逆並列接続のサイリスタ62αと
62βの点弧角が大きくなる。図2において、図2
(a)(b)(c)となるに従い逆並列接続のサイリス
タ62αと62βの点弧角が大きくなることを示してい
る。ここで、検出した無効電力がさらに大きくなると、
上記した逆並列接続のサイリスタとは別の逆並列接続の
サイリスタが点弧されて、降圧用変圧器の2次巻線のタ
ップが切換られ、降圧用変圧器の2次巻線から供給され
る電圧と電流は、例えば、図1のタップ22aから供給
されて、逆並列接続のサイリスタ61αと61βの点弧
角が制御され、検出した無効電力が大きくなるに従い、
逆並列接続のサイリスタ61αと61βの点弧角が大き
くなる。図2において、図2(d)(e)(f)となる
に従い逆並列接続のサイリスタ61αと61βの点弧角
が大きくなることを示している。
【0019】図3は本第1実施例の回路を三相交流母線
に適用した例を示しており、この三相交流母線U相、V
相、W相には、そのU相とV相との間、V相とW相との
間およびU相とW相との間には、それぞれ降圧用変圧器
20の1次巻線21X、21Yおよび21ZがΔ接続さ
れている。また、降圧用変圧器20の2次巻線22X、
22Yおよび22ZがY接続されている。この降圧用変
圧器20の2次巻線22X、22Yおよび22Zにはそ
れぞれタップが設けられている。2次巻線22Xには2
2Xaと22Xbとが、2次巻線22Yには22Yaと
22Ybとが、2次巻線22Zには22Zaと22Zb
とがそれぞれ設けられている。
【0020】タップ22Xaには逆並列接続のサイリス
タ61Xαと61Xβとが接続され、タップ22Xbに
は逆並列接続のサイリスタ62Xαと62Xβとが接続
されている。タップ22Yaには逆並列接続のサイリス
タ61Yαと61Yβとが接続され、タップ22Ybに
は逆並列接続のサイリスタ62Yαと62Yβとが接続
されている。タップ22Zaには逆並列接続のサイリス
タ61Zαと61Zβとが接続され、タップ22Zbに
は逆並列接続のサイリスタ62Zαと62Zβとが接続
されている。
【0021】これらの逆並列接続のサイリスタの他端に
はリアクトル70が接続されている。このリアクトル7
0は、リアトル70X、70Yおよび70Zよりなり、
それぞれがΔ接続されている。即ち、逆並列接続のサイ
リスタ61Xα、61Xβと逆並列接続のサイリスタ6
2Xα、62Xβとの共通接続点と、逆並列接続のサイ
リスタ61Yα、61Yβと逆並列接続のサイリスタ6
2Yα、62Yβとの共通接続点との間にはリアクトル
70Xが接続されている。また、逆並列接続のサイリス
タ61Yα、61Yβと逆並列接続のサイリスタ62Y
α、62Yβとの共通接続点と、逆並列接続のサイリス
タ61Zα、61Zβと逆並列接続のサイリスタ62Z
α、62Zβとの共通接続点との間にはリアクトル70
Yが接続されている。さらに、逆並列接続のサイリスタ
61Xα、61Xβと逆並列接続のサイリスタ62X
α、62Xβとの共通接続点と、逆並列接続のサイリス
タ61Zα、61Zβと逆並列接続のサイリスタ62Z
α、62Zβとの共通接続点との間にはリアクトル70
Zが接続されている。三相交流母線に接続されたコンデ
ンサ15は、コンデンサ15X、15Y、15ZがΔ接
続されて構成されており、予め、三相交流母線に進み無
効電力を与えておき、進みから遅れまでの無効電力を連
続的に制御するために接続されている。
【0022】以上の第1実施例の効果を説明すると、検
出した無効電力量に応じて各々のタップ22a、22
b、22c・・・等に接続された逆並列接続のサイリス
タ61αと61β、62αと62β・・・等のサイリス
タ素子を選択して制御する構成であるので、補償容量が
比較的小さいときの波形歪や高調波の発生を低減できる
という格別の効果を奏する。また、構成が簡単であるた
め、演算が容易となり、制御回路の簡素化が達成でき
る。さらに、各々のタップ22a、22b、22c・・
・等に接続された逆並列接続のサイリスタ61αと61
β、62αと62β・・・等の1組を選択して位相制御
を行うため、サイリスタ素子での発熱が分散され、熱に
対する特性が向上するとともに、温度補償の必要がなく
なるので、コストが安価となる。さらに、リアクトル7
0は1つで済むので、信頼性が向上するとともに、コン
パクト化が実現できるという格別の効果を生じる。
【0023】実施例2 次いで、本発明の第2の実施例について説明する。通
常、負荷側は遅れの無効電力を取ることが多い。この無
効電力を補償する場合、図4の回路に示すようなTSC
(Thyristor Switched Capac
itor)方式を用いることができる。このTSC方式
はコンデンサの開閉に相当するので、進み無効電力のみ
を調整することができる。図4は本発明の第2の実施例
の回路を示しており、図1と同一符号は同一名称である
ので、その説明は省略する。
【0024】図4において、図1と相違する点は、図1
のリアクトルが降圧用変圧器の2次巻線と1並列にしか
接続されていないのに対し、図4の実施例ではコンデン
サバンクが降圧用変圧器の2次巻線と2並列に接続され
ている点と、図1のリアクトル70に代えてコンデンサ
80、80’とリアクタンス81、81’とを用いた点
と、このコンデンサ80、80’とリアクタンス81、
81’の両端に分圧回路82、82’を用いた点と、図
1の点弧角制御回路55に代えて点弧タイミング制御回
路56を用いた点にある。ここで、リアクタンス81、
81’は、コンデンサ80、80’への電圧投入時の突
入電流を防止するために用いている。そのために、コン
デンサ80、80’の電圧を分圧回路82、82’にお
いて検出し、この検出した電圧に基づいて点弧タイミン
グ制御回路56は点弧タイミングをとる構成となってい
る。通常、このリアクトタンス81、81’の容量とし
てはコンデンサ容量の5〜6%程度の容量のものを用い
るのが普通である。
【0025】ついで、上述の図4の回路の動作について
説明すると、計器用変成器(PT)30からの検出電圧
と、計器用変流器(CT)40からの検出電流より有効
電力Pを演算し、この演算した有効電力Pを用いて上述
の数1に基づいて、無効電力検出回路52は無効電力Q
を演算する。この無効電力Qの演算結果に基づいて、比
較回路53は、降圧用変圧器20の各タップ22a、2
2b、22c・・・等の電圧値に対応する比較器の出力
だけが出力されることとなる。この比較回路53の出力
に基づいて、サイリスタ選択制御回路54は、コンデン
サバンクの逆並列接続のサイリスタ61αと61β、6
2αと62β・・・61α’と61β’、62α’と6
2β’・・・等のどれを選択するかの指令を点弧タイミ
ング制御回路56に発する。また、分圧回路82、8
2’はコンデンサ80、80’の電圧を検出し、コンデ
ンサ80、80’の電圧がピークに達したとき、ピーク
指令を点弧タイミング制御回路56に発する。
【0026】すると、点弧タイミング制御回路56は、
このサイリスタ選択制御回路54からの指令に基づい
て、選択されたコンデンサバンクの逆並列接続のサイリ
スタ61αと61β、62αと62β・・・61α’と
61β’、62α’と62β’・・・等の点孤回路6
1、62、・・・61’、62’、・・・等の少なくと
も1つに指令を発する。この指令に基づいて、点孤回路
61、62、・・・61’、62’、・・・等は、逆並
列接続のサイリスタ61αと61β、62αと62β・
・・61α’と61β’、62α’と62β’・・・等
の少なくとも1つに点孤指令を送り、選択された逆並列
接続のサイリスタ61αと61β、62αと62β・・
・61α’と61β’、62α’と62β’・・・等の
少なくとも1つが点孤されて無効電力が調整される。こ
の時、サイリスタ選択制御回路54および点孤タイミン
グ制御回路56は同期タイミング回路51により、電力
系統に同期してそのタイミングがとられている。
【0027】図5は本第2実施例の回路を三相交流母線
に適用した例を示しており、この三相交流母線U相、V
相、W相には、そのU相とV相との間、V相とW相との
間およびU相とW相との間には、それぞれ降圧用変圧器
20の一次巻線21X、21Yおよび21ZがΔ接続さ
れている。また、降圧用変圧器20の二次巻線22X、
22Yおよび22ZがY接続されている。この降圧用変
圧器20の二次巻線22X、22Yおよび22Zにはそ
れぞれタップが設けられている。二次巻線22Xには2
2Xaと22Xbとが、二次巻線22Yには22Yaと
22Ybとが、二次巻線22Zには22Zaと22Zb
とがそれぞれ設けられている。
【0028】タップ22Xaには逆並列接続のサイリス
タ61Xαと61Xβおよび61Xα’と61Xβ’と
が接続され、タップ22Xbには逆並列接続のサイリス
タ62Xαと62Xβおよび62Xα’と62Xβ’と
が接続されている。タップ22Yaには逆並列接続のサ
イリスタ61Yαと61Yβおよび61Yα’と61Y
β’とが接続され、タップ22Ybには逆並列接続のサ
イリスタ62Yαと62Yβおよび62Yα’と62Y
β’とが接続されている。タップ22Zaには逆並列接
続のサイリスタ61Zαと61Zβおよび61Zα’と
61Zβ’とが接続され、タップ22Zbには逆並列接
続のサイリスタ62Zαと62Zβおよび62Zα’と
62Zβ’とが接続されている。
【0029】これらの逆並列接続のサイリスタの他端に
は、コンデンサとインダクタンスの直列回路がΔ接続さ
れている。即ち、逆並列接続のサイリスタ61Xα、6
1Xβと逆並列接続のサイリスタ62Xα、62Xβと
の共通接続点と、逆並列接続のサイリスタ61Yα、6
1Yβと逆並列接続のサイリスタ62Yα、62Yβと
の共通接続点との間にはコンデンサ80Xとインダクタ
ンス81Xの直列回路が接続されている。また、逆並列
接続のサイリスタ61Yα、61Yβと逆並列接続のサ
イリスタ62Yα、62Yβとの共通接続点と、逆並列
接続のサイリスタ61Zα、61Zβと逆並列接続のサ
イリスタ62Zα、62Zβとの共通接続点との間には
コンデンサ80Yとインダクタンス81Yの直列回路が
接続されている。さらに、逆並列接続のサイリスタ61
Xα、61Xβと逆並列接続のサイリスタ62Xα、6
2Xβとの共通接続点と、逆並列接続のサイリスタ61
Zα、61Zβと逆並列接続のサイリスタ62Zα、6
2Zβとの共通接続点との間にはコンデンサ80Zとイ
ンダクタンス81Zの直列回路が接続されている。ま
た、逆並列接続のサイリスタ61Xα’、61Xβ’と
逆並列接続のサイリスタ62Xα’、62Xβ’との共
通接続点と、逆並列接続のサイリスタ61Yα’、61
Yβ’と逆並列接続のサイリスタ62Yα’、62Y
β’との共通接続点との間にはコンデンサ80X’とイ
ンダクタンス81X’の直列回路が接続されている。ま
た、逆並列接続のサイリスタ61Yα’、61Yβ’と
逆並列接続のサイリスタ62Yα’、62Yβ’との共
通接続点と、逆並列接続のサイリスタ61Zα’、61
Zβ’と逆並列接続のサイリスタ62Zα’、62Z
β’との共通接続点との間にはコンデンサ80Y’とイ
ンダクタンス81Y’の直列回路が接続されている。さ
らに、逆並列接続のサイリスタ61Xα’、61Xβ’
と逆並列接続のサイリスタ62Xα’、62Xβ’との
共通接続点と、逆並列接続のサイリスタ61Zα’、6
1Zβ’と逆並列接続のサイリスタ62Zα’、62Z
β’との共通接続点との間にはコンデンサ80Z’とイ
ンダクタンス81Z’の直列回路が接続されている。
【0030】以上の第2実施例の効果を説明すると、無
効電力量に応じて選択されたコンデンサバンクのいずか
のタップ22a、22b、22c・・・等に接続された
逆並列接続のサイリスタ61αと61β、62αと62
β・・・61α’と61β’、62α’と62β’・・
・等を選択してスイッチングするため、従来のコンデン
サバンクの選択だけでなく、コンデンサに印加する電圧
を変化させての無効電力調整が可能となり、より多段階
の無効電力調整が可能となる。つまり、この効果により
コンデンサのバンクの数を低減することが可能となり、
この種装置の小型化が可能になるという格別の効果を生
じる。さらに、コンデンサのバンクの数を低減すること
により、コンデンサの損失による発熱を抑えることが可
能となり、この種装置の信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 本発明の第1の実施例の動作を示す波形図で
ある。
【図3】 本発明の第1の実施例を三相交流に適用した
場合の図である。
【図4】 本発明の第2の実施例の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図5】 本発明の第2の実施例を三相交流に適用した
場合の図である。
【図6】 一般的なTCR方式の無効電力補償装置を示
す図である。
【図7】 図6の無効電力補償装置の時間特性を示す図
である。
【図8】 図6のリアクトルに流れる電流波形を示す図
である。
【図9】 一般的なTSC方式の無効電力補償装置を示
す図である。
【符号の説明】
10…電力系統母線、20…降圧用変圧器、22a、2
2b、22c…タップ、30…計器用変成器、40…計
器用変流器、50…制御装置、52…無効電力検出回
路、53…比較回路、54…サイリスタ選択制御回路、
55…点弧角制御回路、61、62…点弧回路、61
α、61β…逆並列接続のサイリスタ、70…リアクト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統母線に降圧用変圧器を介して分
    路して接続されたリアクトルと、 前記リアクトルに直列接続された逆並列接続のサイリス
    タとを有し、 前記サイリスタの点弧角を制御することにより無効電力
    を調整する静止形無効電力補償装置において、 前記降圧用変圧器は前記電力系統母線に接続される1次
    巻線と、複数のタップを有する2次巻線とを有し、 前記2次巻線に並列に接続される1つのリアクトルと、 前記2次巻線の複数のタップの各々には前記リアクトル
    に接続するための複数組の逆並列接続のサイリスタを有
    し、 前記電力系統母線に発生した無効電力に応じて前記複数
    組の逆並列接続のサイリスタの1組を選択するサイリス
    タ選択手段と、 前記サイリスタ選択手段により選択された1組の逆並列
    接続のサイリスタの点弧角を制御する点弧角制御手段
    と、 前記点弧角制御手段により前記逆並列接続のサイリスタ
    の点弧角を連続的に制御することにより、電力系統の無
    効電力を連続的に制御することを特徴とする静止形無効
    電力補償装置。
  2. 【請求項2】 電力系統母線に降圧用変圧器を介して並
    列に分路して接続された複数のコンデンサバンクを有
    し、 前記降圧用変圧器は前記電力系統母線に接続される1次
    巻線と、複数のタップを有する2次巻線とを有し、 前記2次巻線に並列に接続される複数のコンデンサバン
    クと、 前記2次巻線の複数のタップの各々には前記並列接続さ
    れるコンデンサバンクに接続するための複数組の逆並列
    接続のサイリスタとを有し、 前記電力系統母線に発生した無効電力に応じて、前記複
    数のコンデンサバンクおよび該コンデンサバンクのコン
    デンサを前記2次巻線に接続するための前記複数組の逆
    並列接続のサイリスタを選択するサイリスタ選択手段
    と、 前記サイリスタ選択手段により選択された逆並列接続の
    サイリスタの点弧タイミングを制御する点弧タイミング
    制御手段と、 前記点弧タイミング制御手段により前記逆並列接続のサ
    イリスタを点弧させて前記コンデンサに加える電圧を変
    化させることにより、電力系統の無効電力を制御するこ
    とを特徴とする静止形無効電力補償装置。
JP5335531A 1993-12-28 1993-12-28 静止形無効電力補償装置 Pending JPH07200083A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1330066C (zh) * 2003-09-12 2007-08-01 贵州工业大学 调节电容无功功率的方法及所用装置
JP2010011729A (ja) * 2008-06-03 2010-01-14 Wacker Chemie Ag 柱状の半導体材料を伝導加熱するために電気エネルギーを変換する装置
CN102709919A (zh) * 2012-05-28 2012-10-03 苏州工业园区和顺电气股份有限公司 应用于电力系统的高压无功补偿装置
US10120349B2 (en) 2015-03-17 2018-11-06 Azbil Corporation Control device and control method
CN114188119A (zh) * 2021-11-08 2022-03-15 南方电网科学研究院有限责任公司 一种电感可调的电抗器及其电感调节方法

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