JP2003153389A - 圧電トランスデューサ、圧電トランスデューサの製造方法、及び脈波検出装置 - Google Patents

圧電トランスデューサ、圧電トランスデューサの製造方法、及び脈波検出装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の一般的な超音波探触子に関しては、圧
電素子に特殊なパターニングを行う必要があるため、製
造が困難であるという問題点があった。また、導電性接
着剤などで導線を圧電素子に取り付ける場合では、導電
性接着剤の厚さ、導線の太さを前記音響整合層の厚さ以
下にする必要があり、きわめて製造が困難であり、実際
には最適な厚さ以上の厚さとなり、検出感度が低下する
という問題点があった。 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め、本発明の圧電トランスデューサは、両面に電極が設
けられた圧電素子を、複数の基板電極を有する基板上に
固定し、更に超音波を効率的に送受信する音響整合層を
前記圧電素子上に重ねた積層状の構造とした。また、前
記圧電素子の両面にそれぞれ設けられた面電極のうち、
一方の面電極は前記基板電極と重なるようにして導通さ
せ、他方の面電極は導電性の部材を介して導通するよう
に構成し、しかも他方の面電極には前記導電性の部材が
音響整合層の厚み内で、しかも露出しない接続構造とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電トランスデュ
ーサに係わり、詳細には、人体内部、物体内部の情報を
検出するための、圧電トランスデューサ、圧電トランス
デューサの製造方法及び脈波検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波探触子などに用いられる圧
電トランスデューサについて図16,17、18を用い
て説明する。図16が従来の圧電トランスデューサの斜
視図であり、図17は図16の圧電トランスデューサの
側面図である。圧電トランスデューサ100は音響整合
層110、バッキング材130、圧電素子101、圧電
素子に電圧を印加するためのフレキシブル基板120と
から構成される。
【0003】圧電トランスデューサ100は、タングス
テン粉末をエポキシ樹脂に混合させたバッキング材13
0上にフレキシブル基板120と圧電素子101を貼り
付け、さらに圧電素子101の上に樹脂などの音響整合
層110を塗布、あるいは貼り付け、最後に圧電素子1
01をダイシングにより短冊状に切断して構成される。
圧電素子101には、図17に示すように、電極10
2、103が設けられている。電極102は圧電素子の
上面101aからフレキ120に電気的に接続させるた
め、圧電素子101の側面とも電気的に接続されてい
る。また、図18は樹脂に圧電素子を埋め込んだ形状の
圧電トランスデューサである。圧電素子210、220
の両面には電圧を印加するための導線240が導電性の
接着剤などで接着され、樹脂230の中に埋め込まれ
る。以上が、一般的な超音波探触子、樹脂に埋め込まれ
た形の圧電トランスデューサの構造、である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の超音波探触子に
使用される圧電トランスデューサに関しては、圧電素子
に特殊なパターニングを行う必要があるため、製造が困
難であり、従来のような構造では製造コストが高くなる
という問題点があった。
【0005】また、一般的に生体などに使用する圧電ト
ランスデューサにおいては、超音波を効率的に生体内部
に送信するために樹脂などからなる音響整合層が圧電素
子の上面に設けられている。この音響整合層の厚さは、
使用する超音波の波長の1/4程度が最適であり、これ
以上厚くなると、超音波が減衰し、結果として脈波など
の検出感度が低下してしまう。そのため、樹脂に埋め込
んだ形状の圧電トランスデューサのように、導電性接着
剤などで導線を圧電素子に取り付ける場合では、導電性
接着剤の厚さ、導線の太さを前記音響整合層の厚さ以下
にする必要があり、きわめて製造が困難であり、実際に
は最適な厚さ以上の厚さとなり、検出感度が低下すると
いう問題点があった。
【0006】また、導線が太い、あるいは硬い材質のも
のを使用したりすると、圧電素子の振動特性に影響が生
じ、太い導線を使用すると、圧電素子に不要な応力、固
定点が生じ、振動モードに影響を与え、共振周波数がず
れたり、共振周波数におけるインピーダンスが変化し、
効果的に振動させることができず、結果として所望の検
出感度が得られない等の問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の圧電トランスデューサは、両面に電極が設
けられた少なくとも1枚の圧電素子を、複数の電極(以
下、基板電極)を有する基板上に固定し、更に前記圧電
素子上に音響整合層を重ねた積層状の構造とし、対向す
るように前記圧電素子の両面にそれぞれ設けられた面電
極のうち、一方の面電極は前記基板電極と重なるように
して導通させ、他方の面電極は導電性の部材を介して基
板電極と導通するように構成し、しかも前記圧電素子の
音響整合層側の面電極、即ち前記他方の電極と接続され
る前記導電性の部材端は、音響整合層の厚み内で、しか
も露出しないで接続が可能なように横設接続構造、即ち
前記他方の電極に対して横たわせる接続構造とした。ま
た、本発明の圧電トランスデューサは、前記圧電素子と
前記基板電極との接合具合、及び超音波送受信特性の向
上を鑑み、上記構造に加えて、前記基板と前記圧電素子
との間に圧電素子を支持する圧電素子支持部を有する構
成とした。
【0008】特に、前記横設接続構造に構成するにあた
っては、半導体製造工程では採用しないボールボンディ
ング法のセカンドボンディングによる素子側のワイヤ接
続、及びウェッジボンディング法による素子側のワイヤ
接続を圧電素子の横設接続方法として発明し採用した。
以上のような構成により、製造が容易であり、最適な厚
さで音響整合層を設けることを可能にすることができ、
結果として、低コスト、高感度な圧電トランスデューサ
を提供することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施においては、両面に
電極が設けられた少なくとも1枚の圧電素子を、電極
(以下、基板電極)を有する基板上に固定し、前記圧電
素子上に音響整合層を有し、入力された駆動信号に応じ
て前記圧電素子を駆動することで測定対象物に超音波を
送信し、前記測定対象物からの反射波を受信する圧電ト
ランスデューサにおいて、前記圧電素子の音響整合層側
の電極(以下、上面電極)と前記基板電極を導電性の部
材によって電気的に接続し、前記上面電極上に設けられ
た導電性部材の厚さを前記超音波の波長の1/4以下と
した。この導電性部材としては、導電性を有するフィル
ムや、ワイヤボンディングによって設けられたワイヤが
使用可能である。
【0010】このような構成にすることによって、圧電
素子に複雑なパターニングをすることなく、音響整合層
を所望の厚さにすることができる。また導線によって不
要な応力が伝わらないため、所望の振動特性を得ること
が可能になるため、エネルギーのロスが少なくなり、効
果的に超音波を送信、受信可能となるため、検出感度の
向上を達成することも可能である。本実施の形態では使
用する超音波の周波数は9.6MHz,音響整合層の音
速が2000m/sであるため、ワイヤボンディング部
の高さを50μm程度となる。
【0011】また、両面に電極が設けられた少なくとも
1枚の圧電素子と、電極(以下、基板電極)を有する基
板と、前記圧電素子上に音響整合層を有し、前記圧電素
子の音響整合層側の電極(以下、上面電極)と前記基板
電極をワイヤボンディングにより電気的に接続し、入力
された駆動信号に応じて前記圧電素子を駆動することで
測定対象物に超音波を送信し、前記測定対象物からの反
射波を受信する圧電トランスデューサにおいて、ボール
ボンディング法によるセカンドボンディング、あるいは
ウェッジボンディング法を用いて前記圧電素子の前記上
面電極上に導電性の部材を這わせるようにして接続する
構造、及び製造方法とした。このような構成にすること
により、圧電素子への配線部の高さを低く設定すること
が可能となり、音響整合層からワイヤボンディングが露
出せずにセンサを製造することが可能となる。
【0012】また、前記基板は、最上面に前記圧電素子
と接する圧電素子支持部を有し、前記下面電極と前記下
面用基板電極は導電性の接着剤等で固定し、前記ワイヤ
ボンディングを前記圧電素子において、前記接着剤で固
定された固定部の反対面の前記上面電極上に行う構成と
した。さらに前記圧電素子に設けられた前記音響整合層
の厚さは、前記超音波の波長の1/4程度とした。以上
のような構成により、製造が容易であり、最適な厚さで
音響整合層を設けることを可能とすることができる。詳
細は以下の実施の形態において述べる。
【0013】
【実施の形態1】図1〜図10を参照して本発明の圧電
トランスデューサを使用した、脈波検出装置の1実施の
形態について詳細に説明する。先ず、図1〜図2を参照
して、脈波検出装置1の外観について説明する。図1
は、本発明を適用した脈波検出装置1の外観上の構成を
示す側面図であり、図2は、図1に示した脈波検出装置
1を生体2(腕)に装着した状態を示す図である。
【0014】図1に示すように、脈波検出装置1は、処
理部3、圧電トランスデューサ4、バンド5、及び止め
金具6によって概略構成されており、図2に示すよう
に、脈波検出装置1は、生体2に装着することにより常
時携帯可能である。ここで、処理部3及び圧電トランス
デューサ4は、バンド5に取り付けられており、バンド
5及び止め金具6によって生体2(図中の破線部)に装
着される。この時、圧電トランスデューサ4は、生体2
の橈骨(とうこつ)動脈あるいは尺骨動脈付近(図示省
略)に当接される。また図示しないが、処理部3と圧電
トランスデューサ4は導線により接続されており、この
導線を介して処理部3から駆動用電圧信号が圧電トラン
スデューサ4に入力され、圧電トランスデューサ4で測
定された電圧信号が処理部3に入力される。
【0015】次に、図3を参照して脈波検出装置1の処
理部3について説明する。図3は、処理部3の内部構成
と、処理部3と圧電トランスデューサ4の接続状態を示
すブロック図である。図3に示すように、処理部3は、
演算処理部31、駆動回路32、及び表示部33によっ
て概略構成されている。
【0016】演算処理部31は、内部に備えた記憶領域
(図示省略)に記憶されている処理プログラムを実行す
ることによって、脈の検出に関する各種処理を実行し、
その処理結果を表示部33に表示する。この演算処理部
31は、脈測定時に、駆動回路32から圧電トランスデ
ューサ4の圧電素子41(詳細は後述)に特定の駆動用
電圧信号を出力させる。また、演算処理部31は、圧電
素子41から発せられた超音波の周波数と、圧電素子4
2で受信され血流のドップラ効果により変化した超音波
の周波数と、を比較して脈波を検出する。
【0017】駆動回路32は、演算処理部31の指示に
従って、特定の駆動用電圧信号を圧電トランスデューサ
4の圧電素子41に出力する。表示部33は、液晶表示
画面等によって構成されており、演算処理部31から入
力される脈波検出結果等を表示する。次に、図3及び図
6を参照して、脈波検出装置1における処理部3及び圧
電トランスデューサ4の動作について説明する。先ず、
生体に脈波検出装置1を装着すると、図6に示すよう
に、圧電トランスデューサ4が生体2(の橈骨(とうこ
つ)動脈あるいは尺骨動脈付近)に当接される。そし
て、脈の検出時に、図3に示す演算処理部31は、駆動
回路32から圧電素子41の両面の電極(図示省略)に
特定の駆動用電圧信号を出力させる。
【0018】圧電素子41は、両面の電極に入力された
駆動用電圧信号に基づいて励振して超音波を発生し、該
超音波を音響整合層49を介して生体2(図6参照)内
に送信する。生体2内に送信された超音波は血流2aに
より反射され、圧電トランスデューサ4の圧電素子42
により受信される。圧電素子42は、受信した超音波を
電圧信号に変換して、両面の電極から演算処理部31に
出力する。
【0019】次に、演算処理部31は、圧電素子41か
ら送信された超音波の周波数と、圧電素子42で受信さ
れ血流のドップラ効果により変化した超音波の周波数
と、を比較して生体の脈を検出する。そして、演算処理
部31は、脈の検出結果を表示部33に表示する。この
ようにして、脈波検出装置1は、生体の脈を測定・表示
する。本実施の形態では、超音波の送信、受信を別々の
圧電素子で行うこととしたが、これを送信時、受信時に
時間的に差をつけることで、送信、受信を切り替え、1
枚の圧電素子で行うことも可能である。
【0020】次に、図4、図5を参照して、脈波検出装
置1の圧電トランスデューサ4について説明する。図4
は、圧電トランスデューサ4の構成を示す概要図であ
り、図5は、圧電トランスデューサ4の側面図である。
圧電素子41,42には、上面電極52、下面電極53
が設けられている(図4では省略する。)。図4に示す
ように、圧電トランスデューサ4は、基板43、圧電素
子41、圧電素子42、基板43の上面に設けられた下
面用基板電極47a、上面用基板電極47b、音響整合
層49によって構成される。下面用基板電極47aは圧
電素子41,42の下面(基板43側)の下面電極53
(図5参照)と電気的に接続され、上面用基板電極47
bは、圧電素子41,42の上面(音響整合層49側)
の上面電極52(図5参照)とワイヤ61を介して電気
的に接続される。
【0021】はじめに本発明の圧電トランスデューサの
製造方法を図4を用いて説明する。まず、所定の大きさ
に圧電素子を加工する。本実施の形態では、ダイシング
によって圧電素子を加工した。つぎに所定の大きさに加
工された圧電素子(上下面に図示しない電極が設けられ
ている)を基板43上に固定する。本実施の形態では、
ダイシングによって圧電素子を加工した。
【0022】この際、下面用基板電極47aと圧電素子
41、42が重なるように配置する。固定には、絶縁
性、導電性の接着剤を用いるかあるいは、圧電素子4
1、42と下面用基板電極47aを熱圧着させることも
可能であるが、圧電素子41、42の下面電極53と下
面用基板電極47aが電気的に導通されることが必要で
ある。なお、絶縁性接着剤の場合には、圧電素子41,
42と下面用基板電極47aの間に絶縁性接着剤を塗布
し、圧電素子を加圧して局所的に圧電素子と基板電極を
接触させることで導通、固定させることが可能となる。
【0023】次に、圧電素子41、42の上面電極52
と上面用基板電極47bをワイヤボンディングによりワ
イヤ61を設けることで電気的に接続する。さらに音響
整合層49を基板43上に設ける。音響整合層49は熱
硬化、紫外線硬化、あるいは常温硬化の樹脂を用いる。
音響整合層49の塗布にはスピンコートあるいはラミネ
ートによって塗布する。ラミネートの場合は、所定の厚
さのフィルムを使用することになる。後述するように、
音響整合層49の厚さは0.1mm以下程度に均一に塗
布する必要があるためである。図4のように、圧電素子
41、42の下面に電極47aが、上面に電極47bが
電気的に接続されているため、圧電素子41の上下両面
に異なった電位の電圧を印加することが可能となる。
【0024】次に、本発明の圧電トランスデューサに使
用した部材について説明する。圧電素子41、42は、
厚さ0.2mm(共振周波数9.6MHz)、外形0.
5×8mmのPZTを使用した。また、圧電素子41,
42はスパッタ、メッキなどにより両面に電圧印加用の
電極が形成されている。圧電素子41、42の上面電極
52はワイヤボンディングを行うため、信頼性、強度の
点から金を用いることが望ましい。また、圧電素子4
1,42の上下両面に金の電極を設けると、コストが高
くなるため、ワイヤボンディングする部分のみ、金電極
をパターニングにより設けることも可能である。また、
下面電極53にはワイヤボンディングを行う必要がない
ため、Alなど安価な材質とすることも可能である。基
板43は、ガラスエポキシ樹脂を使用した。電極47
a、47bはCuに金メッキを施した電極であり、厚さ
は50μm程度である。音響整合層49の材質は、圧電
トランスデューサによって検査、測定される対象物の材
質に応じて適当な材質が選択されるが、本実施の形態で
は、生体(人体)内の情報検出に使用するため、生体と
の適合性を基に選定を行った。
【0025】音響整合層49を介して生体と各圧電素子
41、42との間で効率良く超音波を伝搬するために
は、音響整合層49の音響インピーダンスを、生体の音
響インピーダンスZlと圧電素子の音響インピーダンス
Zcとの間の値にする必要がある。音響インピーダンス
とは、音波の伝搬のしやすさを示す値であり、その値は
ヤング率や密度によって変化する。
【0026】そして、音響整合層49の理想的な音響イ
ンピーダンスZmは、 Zm=(Zc×Zl)1/2 …式(1) によって示すことができる。そして、式(1)に、公知
であるZl=1.5M(N・sec/m3 )、Zc(P
ZTを使用)=30M(N・sec/m3 )を代入する
と、Zm=約6.7M(N・sec/m3 )となる。
【0027】この計算値を基に、本実施の形態では、音
響整合層49に、音響インピーダンスが約6M(N・s
ec/m3 )である紫外線硬化性を有するエポキシ樹脂
を使用している。また、超音波の伝搬について、音響整
合層49の厚さも重要な要素である。音響整合層49の
厚さが不適当な場合には、上述の音響インピーダンスと
同様に、音響整合層49において超音波の反射、さらに
は音響整合層49内で超音波が減衰してしまいが起こっ
てしまい、効率良く超音波が伝搬しない。
【0028】音響整合層49の圧電素子41、42上の
厚さ(図5のh)は、音響整合層49が伝搬する超音波
の周波数で波長の1/4程度にするのが好ましい。具体
的には、超音波の周波数が9.6MHz(通常、2.3
〜10MHzの超音波を使用する)で、音響整合層49
における音速が約2000m/sの場合、音響整合層4
9の厚さは50μm程度が適当である。ここで、上面用
電極52の厚さは音響整合層に比べ、十分薄いため、通
常は考慮する必要が無いが、ワイヤボンディングの接合
強度をあげるため、電極として金を数μm程度メッキす
る場合や、使用する超音波の周波数を高く設定した場合
(波長を短くした場合)などでは、この厚さも考慮に入
れる必要がある。
【0029】図7は、音響整合層49の厚さと水中に設
置した真鍮板への超音波の反射強度(圧電素子41から
送信された超音波が圧電トランスデューサ4から4.0
mm程度離して水中に対向・設置された真鍮板に反射し
て圧電素子42によって検出される信号割合)の測定結
果である。図7から、音響整合層49の厚さは40〜5
0μm程度で大きくなり、音響整合層49の厚さが80
〜90μmである場合の2倍以上の強度があることがわ
かる。
【0030】次に、ワイヤボンディング部について図
8、図9、図10をもとに説明する。前述の通り、音響
整合層49の厚さは50μm程度が適当であり、これ以
上厚くなると厚さとともに感度が低下する。図8、図9
は本発明の圧電トランスデューサの拡大図である。図8
はボールボンディング法におけるセカンドボンディング
を圧電素子41,42の上面電極52に行った状態の説
明図であり、図9はボールボンディング法におけるファ
ーストボンディングを上面電極52に行った状態の説明
図である。図8,図9ともに下面電極53は省略してあ
る。
【0031】図10は一般的なワイヤボンディング工程
の説明である。ワイヤボンディングは、図10のような
キャピラリ66と呼ばれる針に金などのワイヤ61(線
径25μm程度)を通し、ワイヤ61の先端に放電によ
り電気的にボール61a(直径100μm程度)を形成
する(図10a)。次にキャピラリ66をIC等のチッ
プ部品67に押し当て、超音波を印加することでボール
を溶解してチップ部品と電気的に接続する(ファースト
ボンディング)(図10b)。次にキャピラリを基板電
極68上に移動し、キャピラリ66を基板電極に押し当
て、超音波を印加することで基板電極68とワイヤ61
を接続する(セカンドボンディング)(図10c、
d)。セカンドボンディングの場合のほうが加圧力、超
音波エネルギーが強いため、一般的な電子部品の実装方
法としては、チップ部品の破損防止のためファーストボ
ンディングをチップ部品側、セカンドボンディングを基
板電極側に行っている。以上がICの実装工程などで一
般的に行われているワイヤボンディング工程(ボールボ
ンディング法)の説明である。
【0032】ファーストボンディングの際にボール61
aを形成せず、セカンドボンディングと同様にキャピラ
リを押し当てることのみでワイヤを形成する方式(ウェ
ッジボンディング法)も行われている。ここで前述の通
り、一般にワイヤボンディング61のワイヤの線径は2
5μm、ボール61aの径は50〜100μm程度であ
る。また、最適な音響整合層49の厚さは50μm程度
である。そのため、図9のようにボールボンディング法
におけるファーストボンディングを上面電極52に行う
と、音響整合層49よりワイヤボンディング部が高くな
り、音響整合層49の外に飛び出してしまう。このよう
にワイヤボンディング部が音響整合層49の外に出る
と、ワイヤが切れやすくなったり、他の電気的なノイズ
がのってしまったり、使用時に汗をかいた場合などで
は、圧電素子41,42が電気的にショートしてしま
い、所望の信号が得られなくなるといった問題が生じて
しまう。
【0033】一方、図8のように、上面電極52にボー
ルボンディング法におけるセカンドボンディングを行う
と、ワイヤを上面電極52に横たわせて寝かせるように
して接続し、しかも音響整合層49からワイヤが露出し
ないように埋設することが可能となり、セカンドボンデ
ィングではワイヤの線径程度の高さで電気的な接続を行
えるため、音響整合層49よりワイヤボンディング部の
厚さを薄く形成することが可能である。また、ワイヤボ
ンディングに使用するワイヤの径は25μmと細いた
め、圧電素子に不要な応力が生じる可能性が低く、所望
の振動特性を得ることが可能である。なお、本実施の形
態では、ボールボンディング法おけるセカンドボンディ
ングを行ったが、ウェッジボンディングでも同様の形
状、即ちワイヤを上面電極52に寝かせるように横設し
てワイヤの線径程度の高さでワイヤボンディングを行う
ことが可能である。この場合、ファーストボンディング
でもセカンドボンディングでも可能である。
【0034】また、基板43はスルーホールメッキ処理
などを施すことで、基板43の裏面(音響整合層49が
形成されていない面)に電極を設け、基板43の裏面の
電極を通して圧電素子に電圧を印加することも可能であ
る。なお、本実施の形態の詳細な部分については、上記
実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、
本実施の形態では、使用する超音波の周波数が9.6M
Hzであったため、上面電極52にセカンドボンディン
グを行ったが、例えば使用する周波数が1.0MHzで
あれば、最適な音響整合層49の厚さは0.45mm以
下、3.0MHzであれば0.15mm以下となり、通
常のボールボンディング法におけるファーストボンディ
ングでもワイヤ部が音響整合層49の外側に露出するこ
とがないため使用可能であるが、波長λの1/4(λ/
4)がボールの径以下になる場合(λ/4が100μm
以下)、λ/4がワイヤの線径以上(λ/4が25μm
以上)、つまり使用する周波数での波長が100μm〜
400μm程度の場合には、上述の通り、セカンドボン
ディングを圧電素子の上面電極52に行うことが非常に
有効となる。
【0035】さらに、ワイヤボンディングの替わりに電
極がパターニングされたフレキシブル基板を使用するこ
ともできる。しかし、フレキシブル基板の厚さを正確に
管理する必要があり、また、フレキシブル基板と上面電
極52との接合に接着剤を使用する場合にはその厚さも
管理しなければならず、また、フレキシブル基板のよう
に剛性が大きいと、圧電素子の振動モードにも影響する
恐れがあるため、使用することは難しい。
【0036】また、基板43についても、基板形状にな
っている必要は無く、バッキング材に電極を設けた形状
であってもよい。更にまた、ワイヤボンディングのかわ
りに金属などのフィルムを上面電極52に設けることも
可能である。例えば、図15はフィルム上の電極62を
設けた例であるが、前述と同様、このような構造でもよ
いが、フィルム面積、フィルムの硬さなどによって圧電
素子の振動モードに影響を与えるため、柔らかく、面積
が小さいものを使用することが望ましい。
【0037】
【実施の形態2】図11〜12を用いて本発明の圧電ト
ランスデューサについて説明する。図11は圧電トラン
スデューサ4の断面図(図4において、PZTの長手方
向に圧電トランスデューサ4を切断したA-A ’断面図)
であり、基板43上に圧電素子の支持部59を設けた図
である。なお、電極47bは点線で示してある。圧電素
子41を駆動すると、圧電素子と他の物体の界面で超音
波の反射がおきる。この反射波はノイズの原因となり、
検出信号のS/N比を著しく低下させる。圧電素子4
1,42を電極47b上に直接固定した場合、通常使用
される電極は、銅や金であるため、接着剤などの層より
硬く、音響インピーダンスの差が大きいため、電極と接
着剤、あるいは電極と基板の基材の界面での反射波が大
きくなってしまう。そこで、本実施の形態のように、圧
電素子41,42と基板とは、圧電素子支持部59を介
して固定することで、上記問題を軽減することができ
る。
【0038】ここで、圧電素子41、42と電極47a
とは導電性の接着剤55を介して固定され、その他の部
分は圧電素子支持部59と接している。図11に示すよ
うに、この圧電素子支持部59は、圧電素子41、42
と電極47aとが導電性の接着剤55を介して導通可能
なように、電極47aを避けるように切り欠き状の凹部
を有している。本実施の形態では、圧電素子支持部59
として、レジストを使用した。このような構成にするこ
とで、圧電素子41,42との界面90での反射が少な
くなり、所望の検出感度を得ることができる。また、実
施の形態1でも述べたが、セカンドボンディングの際に
は、加圧力、超音波をファーストボンディング時よりも
高く印加する必要があるため、キャピラリを押し当てる
際に、局所的に高い応力が生じ、圧電素子41、42が
破損する恐れがある。例えば、図12は電極47bが圧
電体支持部59より高い場合の説明図であるが、図12
のようにセカンドボンディングの際に圧電素子41には
局所的に高い応力が発生し、破損してしまう。電極47
bと圧電体支持部59の高さが同一であり、電極47b
と圧電体支持部59に段差がない場合であれば、圧電素
子に応力が生じても破損する恐れは少ないが、圧電素子
は弾性が低いため、わずかな段差でも破損してしまう。
【0039】また、図12のように圧電素子が浮いてい
る場合、圧電トランスデューサは皮膚や測定対象物に接
触させて使用するため、使用時に圧電素子が破損するな
どの問題が生じてしまう。また、図13のように電極4
7bを圧電素子41,42の全面に配置して、全面に圧
電素子41,42を固定した場合では、前述の反射波の
問題、及び電極47bの材質が硬く、質量も大きいこ
と、さらに接続の際に接着剤などが均一に塗布されてい
ない場合、振動モードに変化が生じ、所望の周波数での
振幅が小さくなるなどの問題点が生じてしまう。そこ
で、図11のように、電極47bを圧電体支持部59よ
り低い位置に形成し、ワイヤボンディング61を電極4
7bと圧電素子41の固定部の反対面で行うと、この部
分の底面は圧電素子が確実に固定されており、さらに圧
電体支持部59が柔らかいため、セカンドボンディング
を圧電素子の上面電極52に行っても、応力が分散して
圧電素子が破損することがなく、製造を容易にすること
ができ、さらに超音波の反射をも低減することが可能と
なり、検出感度の維持、向上をも達成することができ
る。
【0040】なお、上記の通り、圧電体支持部59の材
質としては、界面での反射を低減するという効果を考慮
すると圧電素子41,42と基板43との中間程度の音
響インピーダンス(こ密度、ヤング率)を持つことが望
ましい。また、ワイヤボンディング時での圧電素子の破
損を防止するという点では、柔らかく(少なくとも電極
47bより)、ワイヤボンディング時あるいは、使用時
に圧電素子に応力が生じてもその応力を吸収するような
材質であることが望ましい。本実施の形態では、さらに
パターニングの点を考慮してレジストを使用した。
【0041】
【実施の形態3】図14を用いて本発明の圧電トランス
デューサについて説明する。図14は圧電トランスデュ
ーサ4の断面図(図4において、PZTの長手方向に切
った断面図)である。前述の通り、音響整合層49は超
音波の波長の1/4以下(9.6MHzの場合、50μ
m以下)に設定する必要がある。しかし、ワイヤボンデ
ィング61が音響整合層49より高くなってしまった場
合や、ワイヤの線径より音響整合層49の厚さを低く設
定し無ければならない場合、図14のようにワイヤボン
ディング61付近のみ、音響整合層49を厚くすること
で、感度の低下を最小限に抑えて、ワイヤボンディング
を封止することが可能となり、耐久性を向上させること
が可能となる。
【0042】上記構造は、一度音響整合層49を所定の
厚さで塗布した後、音響整合層49と同じ材質、あるい
は別の材質で音響整合層の突出部49bを設けることで
作製可能である。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の圧電トランスデ
ューサ、圧電トランスデューサの製造方法及び圧電トラ
ンスデューサを利用した脈波検出装置によれば、複雑な
パターニングを圧電素子に施す必要がなく、圧電素子を
駆動させることが可能であり、圧電素子に不要な応力が
生じにくく、また音響整合層を所定の厚さにすることが
可能であるため、検出感度の向上、製造コストの低減が
可能となり、更にまた、ワイヤボンディング時に圧電素
子を破損させることなく製造可能であるため、製造コス
トの低減が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脈波検出装置の説明図である。
【図2】本発明の脈波検出装置を装着した図である。
【図3】本発明の脈波検出装置の処理部の説明図であ
る。
【図4】本発明の圧電トランスデューサの説明図であ
る。
【図5】本発明の圧電トランスデューサの説明図であ
る。
【図6】本発明の圧電トランスデューサと生体の配置図
である。
【図7】音響整合層の厚さと感度の関係を示す図であ
る。
【図8】本発明の圧電トランスデューサの説明図であ
る。
【図9】本発明の圧電トランスデューサの説明図であ
る。
【図10】ワイヤボンディング工程の説明図である。
【図11】本発明の圧電トランスデューサの説明図であ
る。
【図12】圧電トランスデューサの説明図である。
【図13】圧電トランスデューサの説明図である。
【図14】本発明の圧電トランスデューサの説明図であ
る。
【図15】本発明の圧電トランスデューサの説明図であ
る。
【図16】従来の圧電トランスデューサの説明図であ
る。
【図17】従来の圧電トランスデューサの説明図であ
る。
【図18】従来の圧電トランスデューサの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 脈波検出装置 2 生体 3 処理部 31 演算処理部 32 駆動回路 33 表示部 4 圧電トランスデューサ 41 圧電素子 42 圧電素子 43 基板 47a 基板電極 47b 基板電極 49 音響整合層 5 バンド 52 上面電極 53 下面電極 55 接着剤 59 圧電素子支持部 6 止め金具 61 ワイヤ 61a ボール 66 キャピラリ 67 チップ部品 68 基板電極 100 圧電トランスデューサ 101 圧電素子 102 電極 103 電極 110 音響整合層 120 フレキシブル基板 130 バッキング材 210 圧電素子 220 圧電素子 230 樹脂 240 導線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 29/24 H04R 31/00 330 5D107 H01L 41/09 A61B 5/02 310M 41/187 H01L 41/08 J 41/22 41/22 Z H04R 31/00 330 41/18 101D (72)発明者 仲村 隆 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 2G047 AA12 BC09 BC13 CA01 GB02 GB21 GB23 GB28 GB31 GB32 4C017 AA09 AB02 AC23 BC16 CC01 FF30 4C301 AA02 AA03 DD02 EE06 GA01 GA03 GA07 GB18 GB19 GB22 GB33 GB34 GB40 4C601 DE01 EE03 GA01 GA03 GA07 GB01 GB02 GB19 GB24 GB25 GB26 GB41 GB42 GB50 5D019 BB18 FF04 GG01 HH03 5D107 AA03 AA07 AA16 BB07 CC01 CC06 CC10 CC12

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された駆動信号に応じて圧電素子を
    駆動することで測定対象物に超音波を送信し、前記測定
    対象物からの反射波を受信して電気信号に変換する圧電
    トランスデューサであって、 1個または複数個からなる圧電素子を基板上に配置し、
    該基板は、それぞれの前記圧電素子毎に、入出力端子を
    形成する第1の基板電極と第2の基板電極とを該基板に
    有し、それぞれの前記圧電素子は前記基板に設けた第1
    の基板電極と導通する第1の面電極と、該第1の面電極
    と対向して設け、前記第2の基板電極に一端が接続され
    た導電性の部材の他端を接続することにより前記導電性
    の部材を介して前記第2の基板電極と接続する第2の面
    電極とを備え、更に、前記測定対象物側である前記第2
    の面電極上に前記超音波を効率的に伝播する音響整合層
    を設け、前記第2の面電極に接続する前記導電性部材の
    前記他端は、前記音響整合層以下の厚さを有し、前記音
    響整合層内に埋設するように横設して構成することを特
    徴とする圧電トランスデューサ。
  2. 【請求項2】 更に、前記圧電素子は、該圧電素子を支
    持するように前記基板上に設けられ、しかも前記第1の
    基板電極部分を避けるように形成された凹部を有する圧
    電素子支持部上に配置されることを特徴とする請求項1
    に記載の圧電トランスデューサ。
  3. 【請求項3】 前記圧電素子支持部は、前記第1の基板
    電極より機械的強度が低い材質であることを特徴とする
    請求項2に記載の圧電トランスデューサ。
  4. 【請求項4】 前記圧電素子支持部は、前記第1の基板
    電極と前記第1の面電極との導通のために形成され固化
    した接着剤より機械的強度が低い材質であることを特徴
    とする請求項2または3に記載の圧電トランスデュー
    サ。
  5. 【請求項5】 前記第2の面電極上であって、前記凹部
    に対置する位置で前記導電性の部材の前記他端と前記第
    2の面電極とを接続することを特徴とする請求項2、
    3、または4に記載の圧電トランスデューサ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちのいずれかに記載の
    圧電トランスデューサにおいて、 前記導電性の部材は、導電性を有するフィルムであるこ
    とを特徴とする圧電トランスデューサ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のうちのいずれかに記載の
    圧電トランスデューサにおいて、 前記導電性の部材は、ワイヤボンディング法によって設
    けられたワイヤであることを特徴とする圧電トランスデ
    ューサ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の圧電トランスデューサ
    において、 前記導電性の部材の前記他端は、ボールボンディング法
    におけるセカンドボンディングにより、前記第2の面電
    極と接続することを特徴とする圧電トランスデューサ。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の圧電トランスデューサ
    において、 前記導電性の部材の前記他端は、ウェッジボンディング
    法により、前記第2の面電極と接続することを特徴とす
    る圧電トランスデューサ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のうちのいずれかに記載
    の圧電トランスデューサにおいて、 前記音響整合層の厚さが、前記超音波の波長の1/4に
    相当する厚さであることを特徴とする圧電トランスデュ
    ーサ。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のうちのいずれかに記
    載の圧電トランスデューサにおいて、 前記圧電素子に設けられた前記第1の面電極の材質と前
    記第2の面電極の材質とが異なることを特徴とする圧電
    トランスデューサ。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のうちのいずれかに記
    載の圧電トランスデューサにおいて、 前記第1の面電極の材質が、金であることを特徴とする
    圧電トランスデューサ。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のうちのいずれかに記
    載の圧電トランスデューサと、該圧電トランスデューサ
    から超音波を生体に対して送信するように該圧電トラン
    スデューサを駆動する駆動部と、前記圧電トランスデュ
    ーサが受信した前記生体からの反射波により脈波を検出
    する検出部と、から構成することを特徴とする脈波検出
    装置。
  14. 【請求項14】 対向するように表面に第1の面電極と
    第2の面電極とが設けられた圧電素子を、入出力端子を
    形成する第1の基板電極と第2の基板電極とを有する基
    板上に、前記第1の基板電極と前記第1の面電極とが導
    通するように固定する工程と、前記第2の基板電極に一
    端が接続された導電性の部材の他端を、該他端の高さが
    1/4超音波波長以下に形成されるように横設して前記
    第2の面電極と接続する工程と、を少なくとも備えるこ
    とを特徴とする圧電トランスデューサの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記導電性の部材の他端と前記第2の
    面電極との接続は、ワイヤボンディング法により行うこ
    とを特徴とする請求項14に記載の圧電トランスデュー
    サの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記導電性の部材の他端と前記第2の
    面電極との接続は、ボールボンディング法におけるセカ
    ンドボンディング法により行うことを特徴とする請求項
    14に記載の圧電トランスデューサの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記導電性の部材の他端と前記第2の
    面電極との接続は、ウェッジボンディング法により行う
    ことを特徴とする請求項14に記載の圧電トランスデュ
    ーサの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記導電性の部材の他端と前記第2の
    面電極との接続は、フィルム状の導電性の部材を用いて
    行うことを特徴とする請求項14に記載の圧電トランス
    デューサの製造方法。
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