JP2003152110A - 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置

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JP2003152110A
JP2003152110A JP2001347032A JP2001347032A JP2003152110A JP 2003152110 A JP2003152110 A JP 2003152110A JP 2001347032 A JP2001347032 A JP 2001347032A JP 2001347032 A JP2001347032 A JP 2001347032A JP 2003152110 A JP2003152110 A JP 2003152110A
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wiring
forming
insulating film
groove
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Yoji Ashihara
洋司 芦原
Hideo Aoki
英雄 青木
Katsuhiro Torii
克裕 鳥居
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 層間絶縁膜に形成された配線溝内に配線を形
成し、その配線の表面で開口する隙間が存在する場合に
おいて、その配線上に形成する薄膜のカバレージを確保
する。 【解決手段】 配線24、24Aが形成された半導体基
板1上に、たとえばスパッタリング法によってAl膜を
堆積することにより、配線24、24Aの表面に開口す
る隙間23を埋め込む補助膜25を形成した後、CMP
法またはエッチバック法によって隙間23の外部の補助
膜25を除去、隙間23内に補助膜25を残す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造方法および半導体集積回路装置に関し、特に、
SRAM(Static Random Access Memory)を有する半
導体集積回路装置に適用して有効な技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】SRAM(Static Random Access Memor
y)は、電源が印加状態であればリフレッシュ動作が不
要な、随時書き込みおよび読み出しが可能なRAMであ
る。また、SRAMはスタンバイ(待機)時の消費電力
を小さくできることから、携帯機器などの部品数が制限
されるシステム、パーソナルコンピュータおよびワーク
ステーションなどのキャッシュメモリとして用いられて
いる。
【0003】SRAMは、1ビットの情報を記憶するフ
リップフロップ回路と2個の情報転送用MISFET
(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Trans
istor)とで構成され、そのフリップフロップ回路は、
たとえば一対の駆動用MISFETと一対の負荷用MI
SFETとで構成される。
【0004】このようなメモリセルにおいては、α線に
よるソフトエラーが問題となっている。これは、外界の
宇宙線に含まれるα線やLSIのパッケージ材料中に含
まれる放射性原子から放出されるα線がメモリセル内に
入り、メモリセル中に保存されている情報を破壊する現
象である。このα線対策のために、メモリセル中の情報
蓄積部(前記フリップフロップ回路の入出力部)に容量
を付加し、情報蓄積部の容量を増加させる方法が検討さ
れている。
【0005】たとえば、特開平10−163440号公
報には、情報を記憶するフリップフロップ回路の入出力
端子を交差結合する2本の配線とこれらの間に介在する
薄い絶縁膜とでキャパシタを構成することにより、メモ
リセルの蓄積ノードの容量を増加させ、α線ソフトエラ
ー耐性の低下を防ぐ技術について開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記メ
モリセル中の情報蓄積部に容量を付加する方法について
検討した。その製造工程は、以下の通りである。
【0007】たとえば、Si(シリコン)からなる半導
体基板上に堆積した層間絶縁膜に、MISFETのソー
ス・ドレインに達する接続孔を形成する。続いて、その
接続孔内にプラグを形成した後、半導体基板上に層間絶
縁膜を堆積する。次いで、その層間絶縁膜に、底部で前
記プラグと接する配線溝を形成した後、その配線溝を埋
め込む、たとえばW(タングステン)膜をCVD(Chem
ical Vapor Deposition)法により成膜し、層間絶縁膜
上の不要なW膜をCMP(Chemical MechanicalPolishi
ng)法などにより除去することで前記配線溝内に配線
(下部電極)を形成する。その後、上記配線上に、たと
えばSiN(窒化シリコン)膜からなる容量絶縁膜を形
成し、その容量絶縁膜上に、たとえば窒化チタン膜から
なる容量電極(上部電極)を形成することにより、上記
配線、容量絶縁膜および容量電極からなるMIM(Meta
l-Insulator-Metal)構造のキャパシタを形成する。
【0008】しかしながら、本発明者らは、上記工程に
よってキャパシタを形成する方法においては以下のよう
な問題があること見出した。
【0009】すなわち、Wは融点が約3400℃と非常
に高いことから、半導体製造装置の製造工程中の温度
(約380℃〜475℃)では流動性に乏しい。また、
CVD法によって形成したW膜は、凹凸の大きなWの結
晶粒の成長により成膜していくことから、上記配線溝内
をW膜で完全に埋め込むことが困難になっている。その
ため、配線溝内のW膜には隙間が形成され、層間絶縁膜
上の不要なW膜を除去した後においては配線の表面に隙
間が現れることになる。このような状況下で上記容量絶
縁膜を形成すると、前記隙間の上部では容量絶縁膜の膜
厚が所望の膜厚より薄くなったり被覆されない不具合、
すなわち容量絶縁膜のカバレージ不足が発生してしま
う。容量絶縁膜がカバレージ不足となった状態では、キ
ャパシタの上部電極と下部電極との間で耐圧が不十分と
なってリーク電流が流れてしまい、キャパシタとして機
能しなくなってしまう問題がある。
【0010】本発明の目的は、層間絶縁膜に形成された
配線溝内に配線を形成し、その配線の表面で開口する隙
間が存在する場合において、その配線上に形成する薄膜
のカバレージを確保する技術を提供することにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0013】すなわち、本発明は、半導体基板の主面上
に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜に溝部
を形成する工程と、前記溝部の内部を含む前記第1絶縁
膜上に第1導電性膜を形成する工程と、前記溝部の外部
の前記第1導電性膜を除去することにより、前記溝部内
に第1配線を形成する工程とを含み、前記第1導電性膜
を形成する工程においては前記溝部内の前記第1導電性
膜内に第1空間が形成され、前記第1配線を形成する工
程においては前記第1配線の表面に前記第1空間が開口
し、前記第1配線を形成した工程の後、前記半導体基板
上に前記第1空間を埋め込む第1薄膜を形成する工程
と、前記第1空間の外部の前記第1薄膜を除去した後、
前記第1配線上に第2薄膜を形成する工程とを含むもの
である。
【0014】また、本発明は、半導体基板の主面上に第
1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜に溝部を形
成する工程と、前記溝部の内部を含む前記第1絶縁膜上
に第1導電性膜を形成する工程と、前記溝部の外部の前
記第1導電性膜を除去することにより、前記溝部内に第
1配線を形成する工程とを含み、前記第1導電性膜を形
成する工程においては前記溝部内の前記第1導電性膜内
に第1空間が形成され、前記第1配線を形成する工程に
おいては前記第1配線の表面に前記第1空間が開口し、
前記第1配線を形成した工程の後、前記半導体基板上に
前記第1空間を埋め込む第1薄膜を形成する工程と、前
記第1薄膜をパターニングした後、前記第1配線上に第
2薄膜を形成する工程とを含むものである。
【0015】また、本発明は、半導体基板の主面上に第
1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜に溝部を形
成する工程と、前記溝部の内部を含む前記第1絶縁膜上
に第1導電性膜を形成する工程と、前記溝部の外部の前
記第1導電性膜を除去することにより、前記溝部内に第
1配線を形成する工程とを含み、前記第1導電性膜を形
成する工程においては前記溝部内の前記第1導電性膜内
に第1空間が形成され、前記第1配線を形成する工程に
おいては前記第1配線の表面に前記第1空間が開口し、
前記第1配線を形成した工程の後、前記半導体基板上に
前記第1空間を埋め込む第1薄膜を形成する工程と、前
記第1空間の外部の前記第1薄膜を除去した後、前記半
導体基板上に第2薄膜を堆積し、前記第2薄膜をパター
ニングする工程と、前記第2薄膜をパターニングした
後、前記半導体基板上に第2導電性膜を堆積し、前記第
2導電性膜をパターニングすることによって第2配線を
形成し、前記第1配線を下部電極とし、前記第2薄膜を
容量絶縁膜とし、前記第2配線の一部を上部電極とする
キャパシタを形成する工程とを含むものである。
【0016】また、本発明は、(a)半導体基板上に形
成された第1絶縁膜と、(b)前記第1絶縁膜に設けら
れた溝部内に第1導電性膜を埋め込んで形成された第1
配線と、(c)前記第1配線上に形成された第2薄膜
と、(d)前記第1配線および前記第1絶縁膜上でパタ
ーニングされた第2導電性膜とを有し、前記第1配線中
には前記第1配線の表面で開口する第1空間が含まれ、
前記第1空間は第1薄膜によって埋め込まれ、前記第1
配線を下部電極とし、前記第2薄膜を容量絶縁膜とし、
前記第2導電性膜を上部電極とするキャパシタが形成さ
れているものである。
【0017】また、本発明は、(a)半導体基板上に形
成された第1絶縁膜と、(b)前記第1絶縁膜に設けら
れた溝部内に第1導電性膜を埋め込んで形成された第1
配線と、(c)前記第1配線上に形成された第2薄膜
と、(d)前記第1配線および前記第1絶縁膜上でパタ
ーニングされた第2導電性膜とを有し、前記第1配線中
には前記第1配線の表面で開口する第1空間が含まれ、
前記第1空間は前記第1配線および前記第1絶縁膜上に
てパターニングされた第1薄膜によって埋め込まれ、前
記第1配線を下部電極とし、前記第2薄膜を容量絶縁膜
とし、前記第2導電性膜を上部電極とするキャパシタが
形成されているものである。
【0018】また、本発明は、(a)半導体基板上に形
成された第1絶縁膜と、(b)前記第1絶縁膜に設けら
れた溝部内に第1導電性膜を埋め込んで形成された第1
配線と、(c)前記第1配線上に形成された第2薄膜
と、(d)前記第1配線および前記第1絶縁膜上に配置
された第2配線とを有し、前記第1配線中には前記第1
配線の表面で開口する第1空間が含まれ、前記第1空間
は第1薄膜によって埋め込まれ、前記第1配線を下部電
極とし、前記第2薄膜を容量絶縁膜とし、前記第2配線
の一部を上部電極とするキャパシタが形成されているも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0020】(実施の形態1)本実施の形態1は、たと
えばSRAMの製造方法に本発明を適用したものであ
る。この本実施の形態1のSRAMの製造方法を図1〜
図26を用いて説明する。
【0021】図1は本実施の形態のSRAMの製造工程
中の要部平面図であり、メモリセル約1個分の領域の半
導体基板を示している。また、図2は図1のA−A断面
と対応する。
【0022】まず、図1および図2に示すように、たと
えば比抵抗が10Ωcm程度の単結晶シリコンからなる
半導体基板1を850℃程度で熱処理して、その主面
(素子形成面)に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン
膜(パッド酸化膜)を形成する。次いで、この酸化シリ
コン膜の上に膜厚120nm程度の窒化シリコン膜をC
VD法で堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにした
ドライエッチングで素子分離領域の窒化シリコン膜と酸
化シリコン膜とを除去する。この酸化シリコン膜は、後
の工程で素子分離溝の内部に埋め込まれる酸化シリコン
膜をデンシファイ(焼き締め)する時などに基板に加わ
るストレスを緩和する目的で形成される。また、窒化シ
リコン膜は酸化されにくい性質を持つので、その下部
(活性領域)の基板表面の酸化を防止するマスクとして
利用される。
【0023】続いて、窒化シリコン膜をマスクにしたド
ライエッチングで素子分離領域の半導体基板1に深さ3
50nm程度の溝2を形成した後、エッチングで溝2の
内壁に生じたダメージ層を除去するために、半導体基板
1を1000℃程度で熱処理して溝2の内壁に膜厚10
nm程度の薄い酸化シリコン膜を形成する。
【0024】続いて、たとえば絶縁膜としてCVD法に
て半導体基板1上に酸化シリコン膜3を堆積した後、こ
の酸化シリコン膜3の膜質を改善するために、半導体基
板1を熱処理して酸化シリコン膜3をデンシファイ(焼
き締め)する。その後、窒化シリコン膜をストッパに用
いたCMP法でその酸化シリコン膜を研磨して溝の内部
に残すことにより、表面が平坦化された素子分離領域3
Aを形成する。
【0025】次いで、半導体基板1にp型の導電型を有
する不純物(たとえばB(ホウ素))およびn型の導電
型を有する不純物(たとえばP(リン))をイオン打ち
込みした後、半導体基板1に約1000℃の熱処理を施
すことにより上記不純物を拡散させることによって、p
型ウェル4およびn型ウェル5を形成する。半導体基板
1には、p型ウェル4およびn型ウェル5の主表面であ
る活性領域An1、An2、Ap1、Ap2が形成さ
れ、これらの活性領域は酸化シリコン膜3が埋め込まれ
た素子分離領域3Aによって囲まれている。これによ
り、図1に示すように、後述する転送用nチャネル型M
ISFETQt1および駆動用nチャネル型MISFE
TQd1が形成される活性領域Ap1(4)は一体に形
成される。また、転送用nチャネル型MISFETQt
2および駆動用nチャネル型MISFETQd2が形成
される活性領域Ap2(4)は一体に形成される。ま
た、負荷用pチャネル型MISFETQp1が形成され
る活性領域An2(5)と負荷用pチャネル型MISF
ETQp2が形成される活性領域An1(5)とは、素
子分離領域3Aにより互いに電気的に分離され、かつ、
活性領域Ap1(4)、Ap2(4)とも分離される。
【0026】次に、図3および図4に示すように、たと
えばフッ酸系の洗浄液を用いて半導体基板1(p型ウェ
ル4およびn型ウェル5)の主面をウェット洗浄した
後、約800℃の熱酸化によりp型ウェル4およびn型
ウェル5のそれぞれの表面に膜厚6nm程度の清浄な酸
化膜からなるゲート絶縁膜6を形成する。
【0027】続いて、たとえばCVD法にて、ゲート絶
縁膜6の上部に導電体膜として膜厚100nm程度の低
抵抗多結晶シリコン膜を堆積する。続いて、フォトレジ
スト膜をマスクにしたドライエッチングによりその多結
晶シリコン膜をパターニングすることにより、ゲート電
極7を形成する。
【0028】次に、図5に示すように、たとえば半導体
基板1上に、絶縁膜としてCVD法にて酸化シリコン膜
を堆積した後、その酸化シリコン膜上に窒化シリコン膜
を堆積する。続いて、その窒化シリコン膜を異方的にエ
ッチングすることにより、サイドウォールスペーサ8を
形成する。この時、窒化シリコン膜の下層の酸化シリコ
ン膜をエッチングストッパとして用いることができるの
で、p型ウェル4およびn型ウェル5のそれぞれの表面
がエッチングされることを防ぐことができる。次いで、
サイドウォールスペーサ8をマスクとして、前記窒化シ
リコン膜の下層に形成されていた酸化シリコン膜をエッ
チングする。このエッチングは、酸化シリコン膜の下層
の半導体基板1(p型ウェル4およびn型ウェル5)に
対してエッチング選択比がとれるエッチング条件で行う
ことにより、p型ウェル4およびn型ウェル5のそれぞ
れの表面がエッチングされることを防ぐことができる。
【0029】次に、図6および図7に示すように、p型
ウェル4にn型の導電型を有する不純物(たとえばPま
たはAs(ヒ素))をイオン注入することによりn型半
導体領域9(ソース、ドレイン)を形成し、n型ウェル
5にp型の導電型を有する不純物(たとえばB)をイオ
ン注入することによりp型半導体領域(ソース、ドレイ
ン(図示は省略))を形成する。ここまでの工程によ
り、本実施の形態1のSRAMのメモリセルを構成する
6個のMISFET(駆動用nチャネル型MISFET
Qd1、Qd2、転送用nチャネル型MISFETQt
1、Qt2、負荷用pチャネル型MISFETQp1、
Qp2)を形成することができる。駆動用nチャネル型
MISFETQd1、Qd2および転送用nチャネル型
MISFETQt1、Qt2は、nチャネル(第1チャ
ネル)型MISFETからなり、負荷用pチャネル型M
ISFETQp1、Qp2は、pチャネル型MISFE
Tからなる。また、駆動用nチャネル型MISFETQ
d1のゲート電極7と負荷用pチャネル型MISFET
Qp1のゲート電極7とは共通であり、駆動用nチャネ
ル型MISFETQd2のゲート電極7と負荷用pチャ
ネル型MISFETQp2のゲート電極7とは共通であ
る。また、駆動用nチャネル型MISFETQd2のド
レイン領域と転送用nチャネル型MISFETQt2の
ソース、ドレイン領域の一方とは一体に形成される。ま
た、駆動用nチャネル型MISFETQd1のドレイン
領域と転送用nチャネル型MISFETQt1のソー
ス、ドレイン領域の一方とは一体に形成される。
【0030】続いて、半導体基板1の表面を洗浄した
後、たとえばスパッタリング法により半導体基板1上に
Co(コバルト)膜および、Ti(チタン)膜もしくは
窒化チタン膜を順次堆積する。続いて、半導体基板1に
約600℃の熱処理を施すことにより、n型半導体領域
9、p型半導体領域およびゲート電極7上にCoSi2
層10を形成する。次いで、未反応のCo膜およびTi
膜をエッチングにより除去した後、約700℃〜800
°の熱処理によりCoSi2層10を低抵抗化する。
【0031】次に、図8に示すように、たとえばエッチ
ングストッパ絶縁膜としてCVD法により半導体基板1
上に膜厚50nm程度の窒化シリコン膜11を堆積す
る。この窒化シリコン膜11は、後述するコンタクトホ
ールの形成時の酸化シリコン膜12のエッチングにおい
てエッチングストッパとしての役割を果たす。続いて、
上記窒化シリコン膜11の上部に、たとえば層間絶縁膜
としてCVD法にて酸化シリコン膜12を堆積した後、
その酸化シリコン膜12の表面をCMP法によって研磨
し平坦化する。すなわち、層間絶縁膜である酸化シリコ
ン膜12の表面は平坦化されている。
【0032】次に、図9に示すように、たとえば図示し
ないフォトレジスト膜をマスクとして酸化シリコン膜1
2をドライエッチングする。続いて、窒化シリコン膜1
1をドライエッチングすることによって、n型半導体領
域9(ソース、ドレイン)およびp型半導体領域(ソー
ス、ドレイン)に達するコンタクトホール13を形成す
る。
【0033】次に、図10および図11に示すように、
酸化シリコン膜12の上部に、たとえばスパッタリング
法にて膜厚10nm程度のTi膜および膜厚20nm程
度の窒化チタン膜を順次堆積する。この時、そのTi膜
および窒化チタン膜はコンタクトホール13の内部にも
堆積される。続いて、半導体基板1に約500℃〜70
0℃で約1分間の熱処理を施すことにより、Ti膜と窒
化チタン膜との積層膜からなるバリア導体膜14を形成
する。
【0034】続いて、バリア導体膜14の上部に、たと
えばCVD法(化学的成膜方法)によりコンタクトホー
ル13の内部を埋め込むW(タングステン)膜15を堆
積する。続いて、バリア導体膜14およびW膜15に対
して、酸化シリコン膜12の表面が現れるまでエッチバ
ックもしくはCMP等の研磨を施すことにより、コンタ
クトホール13の外部のバリア導体膜14およびW膜1
5を除去する。これにより、コンタクトホール13内
に、バリア導体膜14およびW膜15からなるプラグ1
6を形成することができる。図10に示すように、プラ
グ16により、駆動用nチャネル型MISFETQd1
のゲート電極7、負荷用pチャネル型MISFETQp
1のゲート電極7および負荷用pチャネル型MISFE
TQp2のドレイン領域は電気的に接続される。また、
プラグ16により、駆動用nチャネル型MISFETQ
d2のゲート電極7、負荷用pチャネル型MISFET
Qp2のゲート電極7、負荷用pチャネル型MISFE
TQp1のドレイン領域は電気的に接続されている。
【0035】次に、図12に示すように、たとえばエッ
チングストッパ絶縁膜としてCVD法により半導体基板
1上に窒化シリコン膜17を堆積する。この窒化シリコ
ン膜17は、後述する配線溝の形成時の酸化シリコン膜
18のエッチングにおいてエッチングストッパとしての
役割を果たす。続いて、上記窒化シリコン膜17の上部
に、たとえばCVD法にて酸化シリコン膜18を堆積
し、窒化シリコン膜17および酸化シリコン膜18から
なる層間絶縁膜(第1絶縁膜)19を形成する。
【0036】次に、図13に示すように、たとえば図示
しないフォトレジスト膜をマスクとして層間絶縁膜19
をドライエッチングすることにより、幅が0.16μm
〜0.18μm程度でありアスペクト比が1程度の配線
溝(溝部)20を形成する。続いて、図14に示すよう
に、配線溝20の内部を含む層間絶縁膜19の上部に、
たとえばスパッタリング法にて膜厚10nm程度のTi
膜および膜厚20nm程度の窒化チタン膜を順次堆積す
る。次いで、半導体基板1に約500℃〜700℃で約
1分間の熱処理を施すことにより、Ti膜と窒化チタン
膜との積層膜からなるバリア導体膜21を形成する。続
いて、バリア導体膜21の上部に、CVD法により配線
溝20の内部を埋め込むW膜(第1導電性膜)22を堆
積する。この時、CVD法によって堆積されたW膜22
は、凹凸の大きなWの結晶粒の成長により成膜していく
ことから、配線溝20の内部においてはW膜22内に隙
間(第1空間)23が形成される。また、本発明者らが
行った実験によれば、隙間23と同様の隙間は、幅が約
0.4μm以下でアスペクト比が約1以上の配線溝にW
膜を埋め込む場合に発生しやすいことがわかった。
【0037】次に、図15および図16に示すように、
バリア導体膜21およびW膜22に対して、層間絶縁膜
19の表面が現れるまでエッチバックもしくはCMPを
施すことにより、配線溝20の外部のバリア導体膜21
およびW膜22を除去する。これにより、配線溝20内
に、バリア導体膜21およびW膜22からなる配線2
4、24A(第1配線)を形成することができる。ま
た、配線24、24Aの表面においては、上記隙間23
が開口する。この時、図15中に図示した配線24Aの
うちの1本は、駆動用nチャネル型MISFETQd1
のドレイン、負荷用pチャネル型MISFETQp1の
ドレインおよび駆動用nチャネル型MISFETQd2
のゲート電極7とそれぞれプラグ16を介して電気的に
接続される。また、配線24Aのうちの他の1本は、駆
動用nチャネル型MISFETQd2のドレイン、負荷
用pチャネル型MISFETQp2のドレインおよび駆
動用nチャネル型MISFETQd1のゲート電極7と
それぞれプラグ16を介して電気的に接続される。ここ
で、上記プラグ16および配線24、24Aを形成する
際に、上記コンタクトホール13および配線溝20を形
成した後、バリア導体膜を形成し、次いでW膜でコンタ
クトホール13および配線溝20を同時に埋め込む手段
が考えられる。しかしながら、この手段を用いた場合、
W膜を埋め込むコンタクトホール13および配線溝20
のアスペクト比が大きくなることから、そのW膜の埋め
込みがさらに難しくなり、上記隙間23がさらに大きく
なってしまうことになる。そのため、本実施の形態1の
ように、プラグ16と配線24、24Aとは別工程で形
成した方が好ましい。
【0038】次に、図17に示すように、半導体基板1
上に補助膜(第1薄膜)25を堆積することにより、上
記隙間23をその補助膜25で埋め込む。この補助膜2
5の形成方法としては、たとえばAl(アルミニウム)
膜をスパッタリング法によって堆積する手段を例示でき
る。Al膜は、膜の表面のみならず、膜の内部において
も構成原子の流動性が良いことから、隙間23を良好に
埋め込むことができる。また、たとえばスパッタリング
法により窒化チタン膜を堆積することで補助膜25を形
成してもよい。窒化チタン膜はステップカバレッジが良
好であり、かつ、融点が高いことから、後述する容量絶
縁膜を配線24A上に形成した後においても、配線24
A上における容量絶縁膜の被覆性を確保することが可能
となる。さらに、たとえばCVD法により酸化シリコン
膜、窒化シリコン膜またはSiCN(炭窒化シリコン)
を堆積することにより補助膜25を形成してもよい。
【0039】次に、図18に示すように、たとえばCM
P法またはエッチバック法によって上記隙間23の外部
の補助膜25を除去する。続いて、図19〜図21に示
すように、たとえばCVD法によって半導体基板1上に
キャパシタの容量絶縁膜となる膜厚20nm程度の窒化
シリコン膜(第2薄膜)26を堆積する。さらに続い
て、フォトレジスト膜をマスクとしたドライエッチング
によりその窒化シリコン膜26をパターニングし、配線
24A上に延在する窒化シリコン膜26を残す。この
時、窒化シリコン膜26には、1本の配線24Aに達す
るコンタクトホール27が形成される。なお、図21
は、図19中のB−B線に沿った断面に相当し、図21
中においてPで示す領域は負荷用pチャネル型MISF
ETQp1または負荷用pチャネル型MISFETQp
2のソース、ドレインとなるp型半導体領域である。
【0040】ここで、下部(容量)電極となる配線24
Aに形成されている隙間23は、補助膜25によって埋
め込まれていることから、配線24A上においては、特
に隙間23の上部で窒化シリコン膜26を陥没または途
切れさせることなく平坦に成膜することが可能となる。
これにより、容量絶縁膜(窒化シリコン膜26)が局所
的に薄くなり、その耐圧が低下してしまうことを防ぐこ
とができる。
【0041】また、容量絶縁膜(窒化シリコン膜26)
が局所的に薄くなった場合には、その薄くなった箇所に
電界集中が起こり、容量に不良のポテンシャルを残すこ
とになってしまう。本実施の形態1においては、上記し
たように、窒化シリコン膜26を均一な膜厚で成膜する
ことができることから、キャパシタにその不良のポテン
シャルが残ることも防ぐことができる。
【0042】さらに、窒化シリコン膜26は均一な膜厚
で成膜することができることから、本実施の形態1のS
RAMのキャパシタ容量を向上することができる。すな
わち、α線により本実施の形態1のSRAMのメモリセ
ル中に保存されている情報が破壊されてしまうことをよ
り効果的に防ぐことが可能となる。
【0043】次に、たとえばスパッタリング法によって
半導体基板1上に窒化チタン膜(第2導電性膜)28を
堆積する。続いて、フォトレジスト膜をマスクとしたド
ライエッチングによりその窒化チタン膜28をパターニ
ングし、窒化シリコン膜26上に延在する窒化チタン膜
28を残す。これにより、配線24Aを下部(容量)電
極とし、窒化シリコン膜26を容量絶縁膜とし、窒化チ
タン膜28を上部電極とするMIM構造のキャパシタC
を形成することができる。
【0044】次に、図22に示すように、半導体基板1
上に窒化シリコン膜を堆積してバリア絶縁膜29を形成
する。この窒化シリコン膜の堆積には、たとえばプラズ
マCVD法を用いることができる。バリア絶縁膜29
は、後の工程においてエッチングを行なう際のエッチス
トッパ層として機能する。
【0045】続いて、バリア絶縁膜29の表面に、絶縁
膜30を堆積する。この絶縁膜30は、たとえばフッ素
を添加したCVD酸化膜などのSiOF膜とする。絶縁
膜30としてSiOF膜を用いた場合には、半導体集積
回路装置の配線の総合的な誘電率を下げることが可能で
あり、配線遅延を改善できる。
【0046】続いて、絶縁膜30の表面に、たとえばプ
ラズマCVD法にて窒化シリコン膜を堆積し、エッチス
トッパ膜31を堆積する。このエッチストッパ膜31
は、後の工程でエッチストッパ膜31上に堆積する絶縁
膜に配線形成用の溝部や孔部を形成する際に、その掘り
過ぎにより下層に損傷を与えたり加工寸法精度が劣化し
たりすることを回避するためのものである。
【0047】続いて、エッチストッパ膜31の表面に、
たとえばSiOF膜を堆積して絶縁膜32を形成する。
絶縁膜32はCVD法により堆積し、絶縁膜32、エッ
チストッパ膜31、絶縁膜30およびバリア絶縁膜29
からなる層間絶縁膜33を形成する。絶縁膜32は、絶
縁膜30と同様に半導体集積回路装置の配線の総合的な
誘電率を下げる機能を有し、配線遅延を改善することが
できる。次いで、絶縁膜32を、たとえばCMP法で研
磨することによりその表面を平坦化した後、絶縁膜32
上に反射防止膜(図示は省略)を形成する。
【0048】次に、フォトレジスト膜をマスクとしたド
ライエッチング法により、上記反射防止膜、絶縁膜3
2、エッチストッパ膜31、絶縁膜30およびバリア絶
縁膜29を順次エッチングし、コンタクトホール34を
形成する。続いて、コンタクトホール34の形成時に用
いた反射防止膜およびフォトレジスト膜を除去した後、
コンタクトホール34を埋め込む反射防止膜(図示は省
略)を半導体基板1上に成膜する。この反射防止膜は、
上記コンタクトホール34の形成時に用いた反射防止膜
と同じ材質とすることができる。
【0049】次に、フォトレジスト膜をマスクとしたド
ライエッチング法により、上記反射防止膜、絶縁膜32
およびエッチストッパ膜31を順次エッチングする。続
いて、上記フォトレジスト膜および反射防止膜を除去
し、配線溝35を形成する。
【0050】次に、図23および図24に示すように、
半導体基板1上にバリア導体膜36となる、たとえばT
a(タンタル)膜を堆積する。このTa膜の堆積は、後
の工程において堆積するCu(銅)膜の密着性の向上お
よびCuの拡散防止のために行うものである。なお、本
実施の形態1においてはバリア導体膜36としてTa膜
を例示するが、TaN(窒化タンタル)、窒化チタン膜
あるいはTa膜のような金属膜と窒化膜との積層膜等で
あってもよい。バリア導体膜がTa、TaNの場合には
窒化チタンを用いた場合よりCu膜との密着性がよい。
また、バリア導体膜36が窒化チタン膜の場合、この後
の工程であるCu膜の形成直前に窒化チタン膜の表面を
スパッタエッチングすることも可能である。このような
スパッタエッチングにより、窒化チタン膜の表面に吸着
した水、酸素分子等を除去し、Cu膜の接着性を改善す
ることができる。この技術は、特に、窒化チタン膜の堆
積後、真空破壊して表面を大気に曝し、銅膜を形成する
場合に効果が大きい。なお、この技術は窒化チタン膜に
限られず、TaN膜においても、効果の差こそあるが有
効である。
【0051】続いて、たとえばスパッタリング法によ
り、シード膜となるCu膜または銅合金膜をコンタクト
ホール34および配線溝35の内部を含む半導体基板1
上に堆積する。シード膜を銅合金膜とする場合には、そ
の合金中にCuを80重量パーセント程度以上含むよう
にする。次いで、上記シード膜が堆積された半導体基板
1上に、たとえばCu膜をコンタクトホール34および
配線溝35を埋め込むように形成し、このCu膜とシー
ド膜とを合わせて導電性膜37とする。コンタクトホー
ル34および配線溝35を埋め込むCu膜は、たとえば
電解めっき法にて形成し、めっき液としては、たとえば
2SO4(硫酸)に10%のCuSO4(硫酸銅)およ
びCu膜のカバレージ向上用の添加剤を加えたものを用
いる。このCu膜の形成に電解めっき法を用いた場合、
Cu膜の成長速度を電気的に制御できるので、コンタク
トホール34および配線溝35の内部における導電性膜
37のカバレージを向上することができる。本実施の形
態1においては、導電性膜37の堆積に電解めっき法を
用いる場合を例示しているが、無電解めっき法を用いて
もよい。無電解めっき法を用いた場合、電圧印加を必要
としないので、電圧印加に起因する半導体基板1のダメ
ージを、電解めっき法を用いた場合よりも低減すること
ができる。また、導電性膜37を形成する工程に続け
て、アニール処理によってその導電性膜37を流動化さ
せることにより、導電性膜37のコンタクトホール34
および配線溝35への埋め込み性をさらに向上させるこ
ともできる。
【0052】続いて、たとえばCMP法により、絶縁膜
32の表面を研磨終点として絶縁膜32上の余分なバリ
ア導体膜36および導電性膜37を研磨し、コンタクト
ホール34および配線溝35内にバリア導体膜36およ
び導電性膜37を残すことで配線38を形成する。次い
で、たとえば0.1%アンモニア水溶液と純水とを用い
た2段階のブラシスクラブ洗浄により、半導体基板1の
表面に付着した研磨砥粒およびCuを除去する。
【0053】次に、図25に示すように、上記層間絶縁
膜33を形成した工程と同様の工程により層間絶縁膜3
9を形成する。続いて、上記コンタクトホール34およ
び配線溝35を形成した工程と同様の工程によりコンタ
クトホール40および配線溝41を形成する。次いで、
上記配線38を形成した工程と同様の工程により配線4
2を形成し、図26に示す回路図のSRAMを製造す
る。なお、図26は、SRAMのメモリセル1個を示す
等価回路図である。
【0054】図26に示すように、本実施の形態1のS
RAMのメモリセルは、一対の相補性データ線(データ
線DL、データ線/(バー)DL)とワード線WLとの
交差部に配置され、一対の駆動用nチャネル型MISF
ETQd1、Qd2、一対の負荷用pチャネル型MIS
FETQp1、Qp2、および一対の転送用nチャネル
型MISFETQt1、Qt2により形成されている。
ワード線WLは上記配線38から形成することができ、
データ線DL、/DLは上記配線42から形成すること
ができる。転送用nチャネル型MISFETQt1、Q
t2のゲート電極7とワード線WLとは、プラグ16お
よび配線24を介して電気的に接続される。
【0055】上記メモリセルを形成する6個のMISF
ETのうち、駆動用nチャネル型MISFETQd1お
よび負荷用pチャネル型MISFETQp1はインバー
タINV1を形成し、駆動用nチャネル型MISFET
Qd2および負荷用pチャネル型MISFETQp2は
インバータINV2を形成している。これら一対のイン
バータINV1、INV2の相互の入出力端子(蓄積ノ
ードD、E)は、プラグ16および配線24、38を介
して電気的に交差接続され、1ビットの情報を記憶する
情報記憶部としてのフリップフロップ回路を形成してい
る。また、このフリップフロップ回路の一方の入出力端
子(蓄積ノードD)は、転送用nチャネル型MISFE
TQt1のソース、ドレインの一方にプラグ16を介し
て電気的に接続され、他方の入出力端子(蓄積ノード
E)は、転送用nチャネル型MISFETQt2のソー
ス、ドレインの一方にプラグ16を介して電気的に接続
される。さらに、上記キャパシタCは、蓄積ノードDと
蓄積ノードEとの間に接続される容量となる。
【0056】転送用nチャネル型MISFETQt1の
ソース、ドレイン領域の他方はプラグ16および配線2
4、38を介してデータ線DLに電気的に接続され、同
様に転送用nチャネル型MISFETQt2のソース、
ドレイン領域の他方はプラグ16および配線24、38
を介してデータ線/DLに接続されている。また、フリ
ップフロップ回路の一端(負荷用pチャネル型MISF
ETQp1、Qp2の各ソース)は、プラグ16、配線
24、配線38および配線42を介して電源電圧Vcc
に電気的に接続され、他端(駆動用nチャネル型MIS
FETQd1、Qd2の各ソース)は、プラグ16、配
線24、配線38および配線42を介して基準電圧Vs
sに電気的に接続されている。
【0057】上記したSRAMの回路の動作を説明する
と、一方のインバータINV1の蓄積ノードDが高電位
(“H”)であるときには、駆動用nチャネル型MIS
FETQd2がONになるので、他方のインバータIN
V2の蓄積ノードEが低電位(“L”)になる。従っ
て、駆動用nチャネル型MISFETQd1がOFFに
なり、蓄積ノードDの高電位(“H”)が保持される。
すなわち、一対のインバータINV1、INV2を交差
結合させたラッチ回路によって相互の蓄積ノードD、E
の状態が保持され、電源電圧が印加されている間は情報
が保存される。
【0058】上記したように、転送用nチャネル型MI
SFETQt1、Qt2のそれぞれのゲート電極にはワ
ード線WLが接続され、このワード線WLによって転送
用nチャネル型MISFETQt1、Qt2の導通、非
導通が制御される。すなわち、ワード線WLが高電位
(“H”)であるときには、転送用nチャネル型MIS
FETQt1、Qt2がONになり、フリップフロップ
回路と相補性データ線(データ線DL,/DL)とが電
気的に接続される。これにより、蓄積ノードD、Eの電
位状態(“H”または“L”)がデータ線DL、/DL
に現れ、メモリセルMCの情報として読み出される。
【0059】また、メモリセルMCに情報を書き込むに
は、ワード線WLを“H”電位レベル、転送用nチャネ
ル型MISFETQt1,Qt2をON状態にしてデー
タ線DL、/DLの情報を蓄積ノードD、Eに伝達す
る。
【0060】(実施の形態2)本実施の形態2のSRA
Mは、前記実施の形態1においてWを主成分として形成
した配線24(図16参照)をCuを主成分として形成
するものである。このような本実施の形態2のSRAM
の製造方法を図27〜図30を用いて説明する。
【0061】本実施の形態2のSRAMの製造工程は、
前記実施の形態1において配線溝20を形成した工程
(図13参照)までは同様である。その後、前記実施の
形態1における配線38を形成した工程と同様の工程に
より、配線溝20内に配線を形成する。すなわち、図2
7に示すように、前記実施の形態1におけるバリア導体
膜36と同様のバリア導体膜21Aを半導体基板1上に
堆積する。続いて、たとえばスパッタリング法により、
シード膜となるCu膜または銅合金膜を配線溝20の内
部を含む半導体基板1上に堆積した後、電解めっき法
(化学的成膜方法)にてCu膜を配線溝20を埋め込む
ように形成し、このCu膜とシード膜とを合わせて導電
性膜(第1導電性膜)22Aとする。このCu膜の成膜
時において、Cu膜の構成原子の流動性は、膜の内部に
比べて表面の方が上回ることから、配線溝20の開口部
付近に空洞部(第1空間)23Aが形成される。
【0062】次に、図28に示すように、たとえばCM
P法により、層間絶縁膜19上の余分なバリア導体膜2
1Aおよび導電性膜22Aを研磨し、配線溝20内にバ
リア導体膜21Aおよび導電性膜22Aを残すことで配
線24、24Aを形成する。この時、配線24、24A
の表面においては、上記空洞部23Aが開口する。
【0063】次に、図29に示すように、半導体基板1
上に前記実施の形態1において示した補助膜25(図1
7参照)と同様の補助膜25を堆積することにより、上
記空洞部23Aをその補助膜25で埋め込む。続いて、
図30に示すように、たとえばCMP法またはエッチバ
ック法によって上記空洞部23Aの外部の補助膜25を
除去し、補助膜25を空洞部23Aに残す。
【0064】ここで、上記補助膜25をW膜とした場
合、選択W(タングステン)−CVD法によってこのW
膜の成膜を行ってもよい。選択W−CVD法を用いた場
合、W膜はCu膜上に成膜しやすく、上記配線24はC
uを主成分としていることから、そのW膜を上記空洞部
23Aに優先的に埋め込むことができる。そのため、上
記空洞部23Aの外部の補助膜25を除去する工程を簡
略化または省略することが可能となる。
【0065】その後、前記実施の形態1において図19
〜図25を用いて説明した工程と同様の工程を経ること
によって、本実施の形態2のSRAMを製造する。
【0066】このような本実施の形態2のSRAMにお
いても、下部(容量)電極となる配線24Aに形成され
ている空洞部23Aは、補助膜25によって埋め込まれ
ていることから、配線24A上においては、特に空洞部
23Aの上部でキャパシタC(図20および図21参
照)の容量絶縁膜となる窒化シリコン膜26(図20お
よび図21参照)を陥没または途切れさせることなく平
坦に成膜することが可能となる。これにより、容量絶縁
膜(窒化シリコン膜26)が局所的に薄くなり、その耐
圧が低下してしまうことを防ぐことができる。
【0067】また、配線24に形成されている空洞部2
3Aも補助膜25によって埋め込まれているので、配線
24上に形成する配線38(図24参照)のバリア導体
膜36(図24参照)をコンタクトホール34の底部で
途切れさせることなく平坦に成膜することが可能とな
る。これにより、配線38の主導電層を形成するCuが
コンタクトホール34の底部から外部へ拡散してしまう
ことを防ぐことができる。すなわち、Cuの拡散による
配線の短絡などの不具合を防ぐことが可能となる。
【0068】(実施の形態3)本実施の形態3のSRA
Mは、前記実施の形態1または前記実施の形態2におい
て示した補助膜25(図18または図30参照)を他の
方法でパターニングするものである。この本実施の形態
3のSRAMの製造方法を図31〜図39を用いて説明
する。
【0069】本実施の形態3のSRAMの製造工程は、
前記実施の形態1における補助膜25を堆積するまでの
工程(図17参照)もしくは前記実施の形態2における
補助膜25を堆積するまでの工程(図29参照)と同様
であるが、以降の工程については、前記実施の形態1の
場合に連続する工程を例に取って説明する。
【0070】上記補助膜25を堆積した後、図31およ
び図32に示すように、フォトレジスト膜をマスクとし
たエッチングにより、補助膜25をパターニングする。
なお、本実施の形態3においては、補助膜25は、たと
えばAl膜などのように導電性物質を主成分とするもの
である。続いて、図33に示すように、たとえばCVD
法によって半導体基板1上にキャパシタの容量絶縁膜と
なる窒化シリコン膜26を堆積する。次いで、フォトレ
ジスト膜をマスクとしたドライエッチングによりその窒
化シリコン膜26をパターニングし、配線24A上に延
在する窒化シリコン膜26を残す。この時、前記実施の
形態1と同様に、窒化シリコン膜26には1本の配線2
4Aに達するコンタクトホール27(図21参照)が形
成される。
【0071】次に、たとえばスパッタリング法によって
半導体基板1上に窒化チタン膜28を堆積する。続い
て、フォトレジスト膜をマスクとしたドライエッチング
によりその窒化チタン膜28をパターニングし、窒化シ
リコン膜26上に延在する窒化チタン膜28を残す。こ
れにより、配線24Aを下部(容量)電極とし、窒化シ
リコン膜26を容量絶縁膜とし、窒化チタン膜28を上
部電極とするMIM構造のキャパシタCを形成すること
ができる。本実施の形態3においては、配線24A上に
も上記補助膜25が残ることから、その補助膜25の高
さ分だけ容量絶縁膜(窒化シリコン膜26)の面積が増
加することになる。それにより、キャパシタCの容量を
増加させることが可能となる。
【0072】この時、上記補助膜25、窒化シリコン膜
26および窒化チタン膜28の平面パターンは図34ま
たは図35に示すようになる。ここで、図36および図
37は、それぞれ図34中のB−B線および図35中の
B−B線に沿った断面図である。また、図38および図
39は、それぞれ図34および図35に対応した上記キ
ャパシタCの拡大平面図である。
【0073】本発明者らが行った実験によれば、上記隙
間23は、配線24、24Aの幅方向で中心付近に形成
されやすく、上記補助膜25を配線24、24Aの幅方
向で約60%以上を覆うようにパターニングすること
で、補助膜25が隙間23を被覆できることがわかっ
た。そこで、本実施の形態3では、補助膜25をパター
ニングする際に、配線24、24Aを幅方向で約60%
以上またはその幅の中心から左右約30%以上を覆うよ
うにパターニングすることを例示することができる。
【0074】また、図38に示したキャパシタCの平面
レイアウトパターンでは、補助膜25は下部(容量)電
極となる配線24A内に形成され、容量絶縁膜(窒化シ
リコン膜26)は配線24A全面より広い範囲を被覆し
ている。さらに、上部電極(窒化チタン膜28)の被覆
領域は、容量絶縁膜の被覆領域より大きい位置関係とな
っている。すなわち、W1、W2、W3およびW4をそ
れぞれ上部電極の幅、容量絶縁膜の幅、下部電極の幅お
よび補助膜25の幅とし、L1、L2、L3およびL4
をそれぞれ上部電極の長さ、容量絶縁膜の長さ、下部電
極の長さおよび補助膜25の長さとした時に、W1≧W
2>W3≧W4およびL1≧L2>L3≧L4となるよ
うにする。この時、下部電極、容量絶縁膜および上部電
極のそれぞれの外周がちょうど重なり合うように設定す
ると、容量絶縁膜が所定の位置から外れて形成されてし
まった場合に下部電極と上部電極とが短絡してしまう不
具合が懸念される。しかしながら、上記したような大小
関係で上記W1、W2、W3、W4、L1、L2、L3
およびL4設計することにより、そのような不具合を防
ぐことができる。
【0075】一方、図39に示したキャパシタCの平面
レイアウトパターンでは、補助膜25は下部電極内に形
成され、容量絶縁膜はその長さ方向で下部電極の内側に
形成されている。さらに、上部電極については、その長
さ方向で容量絶縁膜の内側に形成されている。すなわ
ち、W1≧W2>W3≧W4およびL3≧L4≧L2>
L1となるようにする。このような大小関係で上記W
1、W2、W3、W4、L1、L2、L3およびL4設
計することにより、図38に示した場合と同様に図39
に示した平面レイアウトパターンにおいても、容量絶縁
膜が所定の位置から外れて形成されてしまっても下部電
極と上部電極とが短絡してしまう不具合を防ぐことが可
能となる。なお、図39では、長さ方向において容量絶
縁膜が下部電極の内側に形成され、上部電極が容量絶縁
膜の内側に形成される場合を例示したが、その幅方向に
おいて容量絶縁膜が下部電極の内側に形成され、上部電
極が容量絶縁膜の内側に形成されるように下部電極、容
量絶縁膜および上部電極をパターニングしてもよい。こ
の場合には、上記W1、W2、W3およびW4は、W3
≧W4≧W2>W1となるようにする。
【0076】上記キャパシタCを形成した後、前記実施
の形態1において図22〜図25を用いて説明した工程
と同様の工程を経ることによって、本実施の形態3のS
RAMを製造する。
【0077】このような本実施の形態3のSRAMにお
いても、前記実施の形態1のSRAMと同様に、下部
(容量)電極となる配線24Aに形成されている隙間2
3は、補助膜25によって埋め込まれていることから、
配線24A上においては、特に隙間23の上部でキャパ
シタC(図33参照)の容量絶縁膜となる窒化シリコン
膜26(図39参照)を陥没または途切れさせることな
く平坦に成膜することが可能となる。これにより、容量
絶縁膜(窒化シリコン膜26)が局所的に薄くなり、そ
の耐圧が低下してしまうことを防ぐことができる。
【0078】(実施の形態4)以下、本実施の形態4の
SRAMの製造方法を説明する。
【0079】本実施の形態4のSRAMの製造工程は、
前記実施の形態1における窒化シリコン膜26をパター
ニングするまでの工程(図20参照)もしくは前記実施
の形態2における窒化シリコン膜26をパターニングす
るまでの工程(図29参照)と同様であるが、以降の工
程については、前記実施の形態1の場合に連続する工程
を例に取って説明する。
【0080】上記窒化シリコン膜26をパターニングし
た後、たとえばスパッタリング法により半導体基板1上
にTi膜、窒化チタン膜およびTi膜を順次下層より堆
積し、積層膜(第2導電性膜)を形成する。続いて、フ
ォトレジスト膜を用いたドライエッチングによりこの積
層膜をパターニングし配線(第2配線)38Aを形成す
る。ここまでの工程により、配線24Aを下部(容量)
電極とし、窒化シリコン膜26を容量絶縁膜とし、配線
38Aを上部電極とするMIM構造のキャパシタCを形
成することができる(図40)。
【0081】ここで、この配線38Aを、前記実施の形
態1において図19に示した配線38の平面レイアウト
と同様の平面レイアウトでパターニングすることによ
り、配線38Aをその配線38の代わりとして用いるこ
とが可能となる。これにより、前記実施の形態1におい
て説明した層間絶縁膜33を形成する工程から配線38
を形成する工程まで(図22〜図24参照)を省略する
ことができる。すなわち、本実施の形態4のSRAMの
製造方法によれば、その製造工程数を前記実施の形態1
のSRAMの製造工程数よりも低減することが可能とな
る。
【0082】配線38Aを形成した後、前記実施の形態
1において図24を用いて説明した工程と同様の工程を
経ることによって、本実施の形態4のSRAMを製造す
る。このような本実施の形態4のSRAMにおいても、
前記実施の形態1のSRAMと同様の効果を得ることが
可能である。
【0083】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0084】たとえば、上記の実施の形態においてはS
RAMの製造工程中において、配線に形成された隙間を
導電性膜または絶縁膜で埋め込む場合について示した
が、層間絶縁膜に形成された配線溝にCu膜などの導電
性膜を埋め込むことで形成された配線を有する他の半導
体集積回路装置の製造工程にも適用可能である。
【0085】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下の通りである。 (1)層間絶縁膜に形成された配線溝に導電性膜を埋め
込むことで形成された配線を下部電極とし、その配線上
に容量絶縁膜および上部電極を配置することでキャパシ
タを形成する場合において、前記配線の表面に開口する
隙間を導電性膜または絶縁膜で埋め込むので、容量絶縁
膜をその隙間の上部で陥没または途切れさせることなく
平坦に成膜することができる。その結果、容量絶縁膜の
耐圧が低下してしまうことを防ぐことができる。 (2)層間絶縁膜に形成された配線溝に導電性膜を埋め
込むことで形成された配線を下部電極とし、その配線上
に容量絶縁膜および上部電極を配置することでキャパシ
タを形成する場合において、容量絶縁膜を平坦に成膜す
ることができるので、SRAMのキャパシタ容量を向上
することができる。その結果、α線によりSRAMのメ
モリセル中に保存されている情報が破壊されてしまうこ
とを効果的に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法を説明する要部平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法を説明する要部断面図である。
【図3】図1に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部平面図である。
【図4】図2に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図5】図4に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程中の要部平面図である。
【図7】図5に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図8】図7に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図9】図8に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程中の要部平面図である。
【図11】図9に続く半導体集積回路装置の製造工程中
の要部断面図である。
【図12】図11に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図13】図12に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図14】図13に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図15】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程中の要部平面図である。
【図16】図14に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図17】図16に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図18】図17に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図19】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程中の要部平面図である。
【図20】図18に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図21】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程中の要部断面図である。
【図22】図20に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図23】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程中の要部平面図である。
【図24】図22に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図25】図23に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部平面図である。
【図26】本発明の一実施の形態であるSRAMのメモ
リセルを示す等価回路図である。
【図27】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法を説明する要部断面図である。
【図28】図27に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図29】図28に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図30】図29に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図31】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法を説明する要部平面図である。
【図32】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法を説明する要部断面図である。
【図33】図32に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図34】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中の要部平面図である。
【図35】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中の要部平面図である。
【図36】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図37】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図38】図34中に示したキャパシタの平面レイアウ
トを示す要部平面図である。
【図39】図35中に示したキャパシタの平面レイアウ
トを示す要部平面図である。
【図40】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 溝 3 酸化シリコン膜 3A 素子分離領域 4 p型ウェル 5 n型ウェル 6 ゲート絶縁膜 7 ゲート電極 8 サイドウォールスペーサ 9 n型半導体領域(ソース、ドレイン) 10 CoSi2層 11 窒化シリコン膜 12 酸化シリコン膜 13 コンタクトホール 14 バリア導体膜 15 W膜 16 プラグ 17 窒化シリコン膜 18 酸化シリコン膜 19 層間絶縁膜(第1絶縁膜) 20 配線溝(溝部) 21 バリア導体膜 21A バリア導体膜 22 W膜(第1導電性膜) 22A 導電性膜(第1導電性膜) 23 隙間(第1空間) 23A 空洞部(第1空間) 24 配線 24A 配線(第1配線) 25 補助膜(第1薄膜) 26 窒化シリコン膜(第2薄膜) 27 コンタクトホール 28 窒化チタン膜(第2導電性膜) 29 バリア絶縁膜 30 絶縁膜 31 エッチストッパ膜 32 絶縁膜 33 層間絶縁膜 34 コンタクトホール 35 配線溝 36 バリア導体膜 37 導電性膜 38 配線 38A 配線(第2配線) 39 層間絶縁膜 40 コンタクトホール 41 配線溝 42 配線 An1 活性領域 An2 活性領域 Ap1 活性領域 Ap2 活性領域 C キャパシタ D 蓄積ノード DL データ線 /DL データ線 E 蓄積ノード INV1 インバータ INV2 インバータ P p型半導体領域(ソース、ドレイン) Qd1 駆動用nチャネル型MISFET Qd2 駆動用nチャネル型MISFET Qp1 負荷用pチャネル型MISFET Qp2 負荷用pチャネル型MISFET Qt1 転送用nチャネル型MISFET Qt2 転送用nチャネル型MISFET WL ワード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥居 克裕 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5F033 HH08 HH11 HH18 HH19 HH21 HH32 HH33 JJ11 JJ18 JJ19 JJ21 JJ32 JJ33 KK08 KK18 KK19 KK25 KK33 MM01 MM02 MM05 MM12 MM13 MM15 NN06 NN07 PP06 PP15 PP27 PP28 QQ08 QQ09 QQ11 QQ14 QQ25 QQ31 QQ37 QQ48 QQ70 QQ73 RR04 RR06 RR11 SS11 SS15 TT02 VV10 VV16 XX27 5F083 BS27 BS38 BS48 JA19 JA35 JA36 JA37 JA39 JA40 JA53 JA57 MA04 MA05 MA16 MA19 NA01 PR06 PR39 PR40

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)半導体基板の主面上に第1絶縁膜
    を形成する工程、(b)前記第1絶縁膜に溝部を形成す
    る工程、(c)前記溝部の内部を含む前記第1絶縁膜上
    に第1導電性膜を形成する工程、(d)前記溝部の外部
    の前記第1導電性膜を除去することにより、前記溝部内
    に第1配線を形成する工程、を含み、前記(c)工程に
    おいては前記溝部内の前記第1導電性膜内に第1空間が
    形成され、前記(d)工程においては前記第1配線の表
    面に前記第1空間が開口し、さらに前記(d)工程の後
    においては、(e)前記半導体基板上に前記第1空間を
    埋め込む第1薄膜を形成する工程、(f)前記第1空間
    の外部の前記第1薄膜を除去する工程、(g)前記
    (f)工程後、前記第1配線上に第2薄膜を形成する工
    程、を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 (a)半導体基板の主面上に第1絶縁膜
    を形成する工程、(b)前記第1絶縁膜に溝部を形成す
    る工程、(c)前記溝部の内部を含む前記第1絶縁膜上
    に第1導電性膜を形成する工程、(d)前記溝部の外部
    の前記第1導電性膜を除去することにより、前記溝部内
    に第1配線を形成する工程、を含み、前記(c)工程に
    おいては前記溝部内の前記第1導電性膜内に第1空間が
    形成され、前記(d)工程においては前記第1配線の表
    面に前記第1空間が開口し、さらに前記(d)工程の後
    においては、(e)前記半導体基板上に前記第1空間を
    埋め込む第1薄膜を形成する工程、(f)前記第1薄膜
    をパターニングする工程、(g)前記第1配線上に第2
    薄膜を形成する工程、を含むことを特徴とする半導体集
    積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 (a)半導体基板の主面上に第1絶縁膜
    を形成する工程、(b)前記第1絶縁膜に溝部を形成す
    る工程、(c)前記溝部の内部を含む前記第1絶縁膜上
    に第1導電性膜を形成する工程、(d)前記溝部の外部
    の前記第1導電性膜を除去することにより、前記溝部内
    に第1配線を形成する工程、を含み、前記(c)工程に
    おいては前記溝部内の前記第1導電性膜内に第1空間が
    形成され、前記(d)工程においては前記第1配線の表
    面に前記第1空間が開口し、さらに前記(d)工程の後
    においては、(e)前記半導体基板上に前記第1空間を
    埋め込む第1薄膜を形成する工程、(f)前記第1空間
    の外部の前記第1薄膜を除去する工程、(g)前記
    (f)工程後、前記半導体基板上に第2薄膜を堆積し、
    前記第2薄膜をパターニングする工程、(h)前記
    (g)工程後、前記半導体基板上に第2導電性膜を堆積
    し、前記第2導電性膜をパターニングすることによって
    第2配線を形成し、前記第1配線を下部電極とし、前記
    第2薄膜を容量絶縁膜とし、前記第2配線の一部を上部
    電極とするキャパシタを形成する工程、を含むことを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 それぞれのゲートとドレインとが交差接
    続された一対の第1チャネル型MISFETを含むメモ
    リセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であっ
    て、(a)半導体基板の主面上に第1絶縁膜を形成する
    工程、(b)前記第1絶縁膜に溝部を形成する工程、
    (c)前記溝部の内部を含む前記第1絶縁膜上に第1導
    電性膜を形成する工程、(d)前記溝部の外部の前記第
    1導電性膜を除去することにより、前記溝部内に第1配
    線を形成する工程、を含み、前記(c)工程においては
    前記溝部内の前記第1導電性膜内に第1空間が形成さ
    れ、前記(d)工程においては前記第1配線の表面に前
    記第1空間が開口し、さらに前記(d)工程の後におい
    ては、(e)前記半導体基板上に前記第1空間を埋め込
    む第1薄膜を形成する工程、(f)前記第1空間の外部
    の前記第1薄膜を除去する工程、(g)前記(f)工程
    後、前記第1配線上に第2薄膜を形成する工程、を含む
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 それぞれのゲートとドレインとが交差接
    続された一対の第1チャネル型MISFETを含むメモ
    リセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であっ
    て、(a)半導体基板の主面上に第1絶縁膜を形成する
    工程、(b)前記第1絶縁膜に溝部を形成する工程、
    (c)前記溝部の内部を含む前記第1絶縁膜上に第1導
    電性膜を形成する工程、(d)前記溝部の外部の前記第
    1導電性膜を除去することにより、前記溝部内に第1配
    線を形成する工程、を含み、前記(c)工程においては
    前記溝部内の前記第1導電性膜内に第1空間が形成さ
    れ、前記(d)工程においては前記第1配線の表面に前
    記第1空間が開口し、さらに前記(d)工程の後におい
    ては、(e)前記半導体基板上に前記第1空間を埋め込
    む第1薄膜を形成する工程、(f)前記第1薄膜をパタ
    ーニングする工程、(g)前記第1配線上に第2薄膜を
    形成する工程、を含むことを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 それぞれのゲートとドレインとが交差接
    続された一対の第1チャネル型MISFETを含むメモ
    リセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であっ
    て、(a)半導体基板の主面上に第1絶縁膜を形成する
    工程、(b)前記第1絶縁膜に溝部を形成する工程、
    (c)前記溝部の内部を含む前記第1絶縁膜上に第1導
    電性膜を形成する工程、(d)前記溝部の外部の前記第
    1導電性膜を除去することにより、前記溝部内に第1配
    線を形成する工程、を含み、前記(c)工程においては
    前記溝部内の前記第1導電性膜内に第1空間が形成さ
    れ、前記(d)工程においては前記第1配線の表面に前
    記第1空間が開口し、さらに前記(d)工程の後におい
    ては、(e)前記半導体基板上に前記第1空間を埋め込
    む第1薄膜を形成する工程、(f)前記第1空間の外部
    の前記第1薄膜を除去する工程、(g)前記(f)工程
    後、前記半導体基板上に第2薄膜を堆積し、前記第2薄
    膜をパターニングする工程、(h)前記(g)工程後、
    前記半導体基板上に第2導電性膜を堆積し、前記第2導
    電性膜をパターニングすることによって第2配線を形成
    し、前記第1配線を下部電極とし、前記第2薄膜を容量
    絶縁膜とし、前記第2配線の一部を上部電極とするキャ
    パシタを形成する工程、を含むことを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の半
    導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電性
    膜は化学的成膜方法で形成されたタングステンを主成分
    とする薄膜であることを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の半
    導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電性
    膜は化学的成膜方法で形成された銅を主成分とする薄膜
    であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の半導体集積回路装置の
    製造方法において、前記第1薄膜は、化学的成膜方法に
    よって前記第1導電性膜の表面に選択的に形成されたタ
    ングステンを主成分とする薄膜であることを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    半導体集積回路装置の製造方法において、前記溝部は幅
    を0.3μm以下とし、アスペクト比を1以上とするこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1薄膜
    はアルミニウムまたは窒化チタンを主成分とすることを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1、3、4または6に記載の半
    導体集積回路装置の製造方法において、前記第1薄膜は
    絶縁性物質を主成分とすることを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項2または5に記載の半導体集積
    回路装置の製造方法において、前記(f)工程によっ
    て、前記第1薄膜は前記第1配線の表面の60%以上を
    覆うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体基板上に形成された第1絶縁膜
    と、前記第1絶縁膜に設けられた溝部内に第1導電性膜
    を埋め込んで形成された第1配線と、前記第1配線上に
    形成された第2薄膜と、前記第1配線および前記第1絶
    縁膜上でパターニングされた第2導電性膜とを有し、前
    記第1配線中には前記第1配線の表面で開口する第1空
    間が含まれ、前記第1空間は第1薄膜によって埋め込ま
    れ、前記第1配線を下部電極とし、前記第2薄膜を容量
    絶縁膜とし、前記第2導電性膜を上部電極とするキャパ
    シタが形成されていることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  15. 【請求項15】 半導体基板上に形成された第1絶縁膜
    と、前記第1絶縁膜に設けられた溝部内に第1導電性膜
    を埋め込んで形成された第1配線と、前記第1配線上に
    形成された第2薄膜と、前記第1配線および前記第1絶
    縁膜上でパターニングされた第2導電性膜とを有し、前
    記第1配線中には前記第1配線の表面で開口する第1空
    間が含まれ、前記第1空間は前記第1配線および前記第
    1絶縁膜上にてパターニングされた第1薄膜によって埋
    め込まれ、前記第1配線を下部電極とし、前記第2薄膜
    を容量絶縁膜とし、前記第2導電性膜を上部電極とする
    キャパシタが形成されていることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  16. 【請求項16】 半導体基板上に形成された第1絶縁膜
    と、前記第1絶縁膜に設けられた溝部内に第1導電性膜
    を埋め込んで形成された第1配線と、前記第1配線上に
    形成された第2薄膜と、前記第1配線および前記第1絶
    縁膜上に配置された第2配線とを有し、前記第1配線中
    には前記第1配線の表面で開口する第1空間が含まれ、
    前記第1空間は第1薄膜によって埋め込まれ、前記第1
    配線を下部電極とし、前記第2薄膜を容量絶縁膜とし、
    前記第2配線の一部を上部電極とするキャパシタが形成
    されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載の半導体集積回路装
    置において、前記第1薄膜は前記第1配線の表面の60
    %以上を覆っていることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項14〜16のいずれか1項に記
    載の半導体集積回路装置において、前記第1配線はタン
    グステンまたは銅を主成分とすることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  19. 【請求項19】 請求項14〜16のいずれか1項に記
    載の半導体集積回路装置において、前記溝部は幅が0.
    3μm以下であり、アスペクト比が1以上であることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  20. 【請求項20】 請求項14〜16のいずれか1項に記
    載の半導体集積回路装置において、前記容量絶縁膜は平
    面において前記下部電極の全面より広い範囲を被覆し、
    前記上部電極は平面において前記容量絶縁膜の全面より
    広い範囲を被覆していることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  21. 【請求項21】 請求項14〜16のいずれか1項に記
    載の半導体集積回路装置において、前記第1配線の幅方
    向もしくは長さ方向の少なくとも一方にて、前記容量絶
    縁膜は平面において前記下部電極より狭い範囲を被覆
    し、前記上部電極は平面において前記容量絶縁膜より狭
    い範囲を被覆していることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
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JP2014090200A (ja) * 2013-12-27 2014-05-15 Fujitsu Semiconductor Ltd 半導体装置とその製造方法

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