JP2003150446A - キャッシュメモリ - Google Patents

キャッシュメモリ

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JP2003150446A
JP2003150446A JP2001351775A JP2001351775A JP2003150446A JP 2003150446 A JP2003150446 A JP 2003150446A JP 2001351775 A JP2001351775 A JP 2001351775A JP 2001351775 A JP2001351775 A JP 2001351775A JP 2003150446 A JP2003150446 A JP 2003150446A
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array
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JP2001351775A
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English (en)
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Norimasa Narumi
典将 鳴海
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セットアソシアティブ形式のキャッシュメモ
リでは、キャッシュヒット、キャッシュミスにかかわら
ず、少なくとも1つのウェイでキャッシュミスの状態に
ある。従来の方法では全てのウェイのデータアレイにお
いてデータを読み出しておき、ヒットしたウェイのみ出
力するようになっているため、ミスしているウェイのデ
ータを読み出す分だけ消費電力が多くなってしまう。 【解決手段】 タグアレイ101の比較器106が生成
するヒット/ミス判定信号Shmをデータアレイ131に
おけるワード線セレクタ134に送出するヒット/ミス
判定信号ライン130を設ける。ヒット/ミス判定信号
Shmがキャッシュヒットを示すまでは、データアレイ1
31におけるメモリセルアレイ132のデータ読み出し
を待機し、ヒット/ミス判定信号Shmがキャッシュヒッ
トを示すときには、データアレイ131においてデータ
の読み出しを許可する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャッシュメモリ
にかかわり、特には、消費電力を節減するための技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】キャッシュメモリは、マイクロプロセッ
サ(CPU)とメインメモリ(主記憶装置)との間に置
かれ、アクセス頻度の高い情報をメインメモリから移
し、メインメモリに対するデータの読み書きを代行する
高速の緩衝記憶装置である。
【0003】図11は従来のセットアソシアティブ形式
のキャッシュメモリの構成を示すブロック回路図、図1
2はその動作を示すフローチャートである。
【0004】タグアレイ701とデータアレイ731と
の組み合わせで1つのウェイが構成され、このようなウ
ェイが少なくとも2つ配列されている。タグアレイ70
1は、メモリセルアレイ702、ローデコーダ703、
ワード線セレクタ704、入出力回路705、比較器7
06、ワード線707、ビット線対708などを備えて
いる。データアレイ731は、メモリセルアレイ73
2、ローデコーダ733、ワード線セレクタ734、入
出力回路735、ワード線737、ビット線対738な
どを備えている。
【0005】マイクロプロセッサからメインメモリへの
読み書きの要求が発生すると、マイクロプロセッサから
タグアレイ701のローデコーダ703およびデータア
レイ731のローデコーダ733に対して下位アドレス
であるインデックスアドレスAiが送出される(ステッ
プS301)。
【0006】両ローデコーダ703,733はそれぞ
れ、入力したインデックスアドレスAiをデコードし、
デコード信号をワード線セレクタ704,734に出力
する(ステップS302,S306)。
【0007】タグアレイ701においては、ワード線セ
レクタ704によりインデックスアドレスAiに対応す
るいずれか1つのアンドゲートがアクティブとされ、ワ
ード線クロック信号WL_CLKを対応するワード線7
07に出力する(ステップS303)。
【0008】データアレイ731においても、ワード線
セレクタ734によりインデックスアドレスAiに対応
するいずれか1つのアンドゲートがアクティブとされ、
ワード線クロック信号WL_CLKを対応するワード線
737に出力する(ステップS307)。
【0009】次いで、メモリセルアレイ702,732
において活性化されたワード線707,737に連なる
メモリセル702a,732aに記憶されているデータ
をビット線対708,738に読み出し、入出力回路7
05,735に出力する(ステップS304,S30
8)。入出力回路705,735では、センスアンプ回
路が内蔵されているが、入力したデータ信号の微小な電
位差を増幅する。
【0010】次に、タグアレイ701における比較器7
06は、入出力回路705からの読み出しデータとマイ
クロプロセッサから与えられた上位アドレスであるタグ
アドレスAtとを比較し、その比較結果のヒット/ミス
判定信号Shmをヒット/ミス判定信号ライン730を介
してデータアレイ731における入出力回路735に送
出する(ステップS305)。
【0011】ヒット/ミス判定信号Shmは、読み出しデ
ータがタグアドレスAtに一致(“ヒット”)するとき
は“H”レベルとなり、不一致(“ミス”)のときは
“L”レベルとなる。
【0012】一方、データアレイ731においては、比
較器706からの“H”レベルのヒット/ミス判定信号
Shmの入力があるまで出力を待機する(ステップS30
9)。
【0013】データアレイ731においては、すでに、
メモリセルアレイ732からデータが読み出されてい
る。しかし、タグアレイ701における比較器706か
ら“H”レベルのヒット/ミス判定信号Shmが入力され
ない限り(ステップS310)、入出力回路735から
のデータの出力は行われない(ステップS310からス
テップS311)。
【0014】ワード線セレクタ734に“H”レベルの
ヒット/ミス判定信号Shmが入力されると(ステップS
310)、すでに読み出しているデータを入出力回路7
35からキャッシュメモリの外部へ出力する(ステップ
S312)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】セットアソシアティブ
形式のキャッシュメモリにおいては、キャッシュヒッ
ト、キャッシュミスにかかわらず、少なくとも1つ以上
のウェイでキャッシュミスの状態にある。
【0016】このように必ずキャッシュミスが発生する
にもかかわらず、従来の技術においては、全てのウェイ
のデータアレイ731において必ずデータを読み出して
おき、ヒットしたウェイのみ出力するようになってい
る。そのため、キャッシュミスを生じているウェイのデ
ータを読み出す分だけ、電力の無駄な消費が増大してし
まう。
【0017】
【課題を解決するための手段】(1) キャッシュメモ
リについての本発明は、次のような手段を講じることに
より、上記の課題を解決する。
【0018】タグアレイとデータアレイの組み合わせか
らなるキャッシュメモリであって、タグアレイにおいて
生成するヒット/ミス判定信号がキャッシュヒットを示
すまでは、データアレイにおいてデータの読み出しを待
機し、ヒット/ミス判定信号がキャッシュヒットを示す
ときに、データアレイにおいてデータの読み出しを許可
し、外部出力を行うように構成する。
【0019】従来の技術の場合には、キャッシュミスを
生じるか否かに関係なく、常に、データアレイにおいて
もそのメモリセルアレイからデータを読み出していたた
めに、キャッシュミスであった場合には、そのデータ読
み出しが無駄になり、その読み出しに要した電力は無駄
になってしまう。
【0020】これに対して、本発明においては、キャッ
シュヒットが確定するまでは、データアレイにおいてメ
モリセルアレイからのデータの読み出しは待機するよう
にしてある。そして、キャッシュヒットが確定して初め
てメモリセルアレイからデータを読み出すので、その読
み出したデータににかかわる読み出し動作は必ず有効な
ものとなる。すなわち、無駄な電力消費を抑制すること
ができる。
【0021】(2)また、別の解決手段として、本発明
は、次のように構成する。動作モードにつき、少なくと
も次の2つのモードをもたせる。
【0022】第1のモードは、タグアレイにおけるデー
タの読み出しとデータアレイにおけるデータの読み出し
とを並進的に行うとともに、タグアレイにおいて生成す
るヒット/ミス判定信号がキャッシュヒットを示すまで
は、データアレイにおいて前記読み出したデータの外部
出力を待機し、ヒット/ミス判定信号がキャッシュヒッ
トを示すときに、データアレイにおいてデータの外部出
力を許可するものである。
【0023】第2のモードは、タグアレイにおいて生成
するヒット/ミス判定信号がキャッシュヒットを示すま
では、データアレイにおいてデータの読み出しを待機
し、ヒット/ミス判定信号がキャッシュヒットを示すと
きに、データアレイにおいてデータの読み出しを許可す
るものである。
【0024】そして、これらの第1のモードと第2のモ
ードとを切り替え可能に構成する。
【0025】第1のモードは従来の技術に相当する。第
2のモードは上述で説明した消費電力節減の技術に相当
する。第1のモードと第2のモードとの少なくとも2つ
のモードをもたせ、使用条件や目的に応じて使い分けす
る。第1のモードでは、タグアレイと同時にデータアレ
イにおいてもデータを読み出すので、キャッシュヒット
時のデータの外部出力の処理を高速に行うことができ
る。第2のモードでは、消費電力節減を図ることができ
る。
【0026】すなわち、キャッシュメモリの使用条件や
目的について、消費電力の抑制よりも動作周波数の高速
化が優先して要求されるときは第1のモードを設定し、
動作周波数の高さよりも消費電力の抑制が優先して要求
されるときは第2のモードを設定すればよい。これによ
り、キャッシュメモリにおける多機能化を所要面積少な
くして実現することができる。
【0027】(3)また、別の解決手段として、本発明
は、次のように構成する。タグアレイとデータアレイの
配置に工夫を与える。タグアレイに対するローデコーダ
とデータアレイに対するローデコーダとを共通化して共
通のローデコーダを設ける。このローデコーダの共通化
に伴い、タグアレイとデータアレイとを隣接状態に配置
する。さらに、タグアレイにおけるヒット/ミス判定信
号を送出するためのヒット/ミス判定信号ラインをデー
タアレイにおける入出力回路の配置領域に重ね合わせる
状態で配線する。
【0028】タグアレイとデータアレイとを隣接させた
上で、ヒット/ミス判定信号ラインをデータアレイの入
出力回路に重ね合わせるので、ヒット/ミス判定信号ラ
インの配線長を充分に短いものにすることができる。そ
の結果、ヒット/ミス判定信号の伝達に要する時間を短
縮化することができ、高速動作を可能にできる。
【0029】(4)さらに、別の解決手段として、本発
明は、次のように構成する。これは、前記(3)の構成
に前記(1)の発明を適用したものに相当する。
【0030】すなわち、タグアレイに対するローデコー
ダとデータアレイに対するローデコーダとを共通化して
共通のローデコーダを設けるとともに、タグアレイとデ
ータアレイとを隣接状態に配置し、タグアレイにおける
ヒット/ミス判定信号を送出するためのヒット/ミス判
定信号ラインをデータアレイにおける入出力回路の配置
領域に重ね合わせる状態で配線する。さらに、タグアレ
イにおいて生成するヒット/ミス判定信号がキャッシュ
ヒットを示すまでは、データアレイにおいてデータの読
み出しを待機し、ヒット/ミス判定信号がキャッシュヒ
ットを示すときに、データアレイにおいてデータの読み
出しを許可するように構成する。
【0031】これによれば、ヒット/ミス判定信号ライ
ンの配線長を短くでき、その分、高速動作を可能にする
とともに、無駄な電力消費を抑制することができる。
【0032】(5)さらに、別の解決手段として、本発
明は、次のように構成する。これは、前記(3)の構成
に前記(2)の発明を適用したものに相当する。
【0033】すなわち、タグアレイに対するローデコー
ダとデータアレイに対するローデコーダとを共通化して
共通のローデコーダを設けるとともに、タグアレイとデ
ータアレイとを隣接状態に配置し、タグアレイにおける
ヒット/ミス判定信号を送出するためのヒット/ミス判
定信号ラインをデータアレイにおける入出力回路の配置
領域に重ね合わせる状態で配線する。さらに、動作モー
ドにつき、少なくとも次の2つのモードをもたせる。
【0034】第1のモードは、タグアレイにおけるデー
タの読み出しとデータアレイにおけるデータの読み出し
とを並進的に行うとともに、タグアレイにおいて生成す
るヒット/ミス判定信号がキャッシュヒットを示すまで
は、データアレイにおいて前記読み出したデータの外部
出力を待機し、ヒット/ミス判定信号がキャッシュヒッ
トを示すときに、データアレイにおいてデータの外部出
力を許可するものである。第2のモードは、タグアレイ
において生成するヒット/ミス判定信号がキャッシュヒ
ットを示すまでは、データアレイにおいてデータの読み
出しを待機し、ヒット/ミス判定信号がキャッシュヒッ
トを示すときに、データアレイにおいてデータの読み出
しを許可するものである。そして、これらの第1のモー
ドと第2のモードとを切り替え可能に構成する。
【0035】これによれば、ヒット/ミス判定信号ライ
ンの配線長を短くでき、その分、高速動作を可能にする
とともに、第1のモードでは、タグアレイと同時にデー
タアレイにおいてもデータを読み出すので、キャッシュ
ヒット時のデータの外部出力の処理を高速に行うことが
でき、第2のモードでは、消費電力節減を図ることがで
きる。すなわち、キャッシュメモリにおける多機能化を
所要面積少なくして実現することができる。
【0036】上記の(1)の発明をより具体的レベルで
捉えた発明として、次のものを提示する。それは、タグ
アレイと、データアレイと、両者を接続するヒット/ミ
ス判定信号ラインを備えるものである。タグアレイは、
インデックスアドレスをデコードする第1のローデコー
ダと、第1のローデコーダからのデコード信号に対応す
るワード線にのみワード線クロック信号を出力する第1
のワード線セレクタと、データをキャッシュする第1の
メモリセルアレイと、第1のメモリセルアレイに対する
データの書き込み・読み出しを行う第1の入出力回路
と、第1の入出力回路に出力される読み出しデータとタ
グアドレスとの比較を行う比較器とを含むものとして構
成されている。データアレイは、前記のインデックスア
ドレスをデコードする第2のローデコーダと、第2のロ
ーデコーダからのデコード信号に対応するワード線にの
みワード線活性化信号を出力する第2のワード線セレク
タと、データをキャッシュする第2のメモリセルアレイ
と、第2のメモリセルアレイに対するデータの書き込み
・読み出しを行う第2の入出力回路とを含むものとして
構成されている。そして、タグアレイにおける前記の比
較器とデータアレイにおける前記の第2のワード線セレ
クタとを接続して比較器によるヒット/ミス判定信号を
前記のワード線活性化信号として送出するヒット/ミス
判定信号ラインとを備えている。
【0037】さらに、上記の(2)の発明をより具体的
レベルで捉えた発明として、次のものを提示する。それ
は、上記において、さらに、データアレイ側の第2のワ
ード線セレクタの入力側に、ヒット/ミス判定信号とワ
ード線クロック信号とを切り替えて入力する出力制御切
替回路を備えているものである。さらに具体的には、さ
らに、第2のワード線セレクタにワード線クロック信号
を入力するモードのときは、第2の入出力回路をヒット
/ミス判定信号がキャッシュヒットを示すときにデータ
出力許可状態に制御し、第2のワード線セレクタにヒッ
ト/ミス判定信号を入力するモードのときは、第2の入
出力回路を常時的にデータ出力許可状態に制御するよう
に構成する。
【0038】上記の(4)の発明をより具体的レベルで
捉えた発明として、次のものを提示する。それは、タグ
アレイと、データアレイと、両者を接続するヒット/ミ
ス判定信号ラインを備え、タグアレイとデータアレイの
配置、およびヒット/ミス判定信号ラインの配置に配慮
したものである。タグアレイに対するローデコーダとデ
ータアレイに対するローデコーダとを共通化して、イン
デックスアドレスをデコードする共通のローデコーダを
設ける。タグアレイは、共通のローデコーダからのデコ
ード信号に対応するワード線にのみワード線クロック信
号を出力する第1のワード線セレクタと、データをキャ
ッシュする第1のメモリセルアレイと、第1のメモリセ
ルアレイに対するデータの書き込み・読み出しを行う第
1の入出力回路と、第1の入出力回路に出力される読み
出しデータとタグアドレスとの比較を行う比較器とを含
むものとして構成されている。データアレイは、共通の
ローデコーダからのデコード信号に対応するワード線に
のみワード線活性化信号を出力する第2のワード線セレ
クタと、データをキャッシュする第2のメモリセルアレ
イと、第2のメモリセルアレイに対するデータの書き込
み・読み出しを行う第2の入出力回路とを含むものとし
て構成されている。そして、タグアレイにおける前記の
比較器とデータアレイにおける前記の第2のワード線セ
レクタとを接続して比較器によるヒット/ミス判定信号
を前記のワード線活性化信号として送出するヒット/ミ
ス判定信号ラインとを備えている。さらに、タグアレイ
とデータアレイとを隣接状態に配置し、ヒット/ミス判
定信号ラインをデータアレイにおける入出力回路の配置
領域に重ね合わせる状態で配線してある。
【0039】さらに、上記の(4)の発明をより具体的
レベルで捉えた発明として、次のものを提示する。それ
は、上記において、さらに、データアレイ側の第2のワ
ード線セレクタの入力側に、ヒット/ミス判定信号とワ
ード線クロック信号とを切り替えて入力する出力制御切
替回路を備えているものである。さらに具体的には、さ
らに、第2のワード線セレクタにワード線クロック信号
を入力するモードのときは、第2の入出力回路をヒット
/ミス判定信号がキャッシュヒットを示すときにデータ
出力許可状態に制御し、第2のワード線セレクタにヒッ
ト/ミス判定信号を入力するモードのときは、第2の入
出力回路を常時的にデータ出力許可状態に制御するよう
に構成する。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明のキャッシュメモリ
の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0041】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1のキャッシュメモリの構成を示すブロック回路図で
ある。このキャッシュメモリは、2ウェイのセットアソ
シアティブ形式のものであり、そのうちの1ウェイを示
している。他の1ウェイは対称的に構成される。
【0042】タグアレイ101は、第1のメモリセルア
レイ102、第1のローデコーダ103、第1のワード
線セレクタ104、第1の入出力回路105および比較
器106を備えている。
【0043】メモリセルアレイ102は、多数のメモリ
セル102aをマトリックス状に配列し、個々のメモリ
セル102aをワード線107および一対のビット線か
らなるビット線対108で相互に接続した構成となって
いる。ローデコーダ103は、下位アドレスであるイン
デックスアドレスAiを入力し、デコードした信号をワ
ード線セレクタ104に出力するように構成されてい
る。ワード線セレクタ104は、アンドゲートのライン
アレイで構成されている。個々のアンドゲートの出力端
子は、ワード線107に個別的に接続されている。ワー
ド線セレクタ104は、個々のアンドゲートにローデコ
ーダ103からのデコード信号とワード線クロック信号
WL_CLKとを入力し、デコード信号がアクティブな
アンドゲートからはワード線107に対してワード線ク
ロック信号WL_CLKを出力するように構成されてい
る。また、個々のビット線対108には入出力回路10
5が個別的に接続されている。各入出力回路105にお
ける出力端子は比較器106の一方の入力端子に接続さ
れている。比較器106の他方の入力端子には上位アド
レスであるタグアドレスAtが入力されるように構成さ
れている。比較器106は、メモリセルアレイ102か
ら読み出したデータとタグアドレスAtとを比較し、両
者の一致・不一致を示すヒット/ミス判定信号Shmをデ
ータアレイ131に出力するように構成されている。読
み出しデータとタグアドレスAtとが一致するキャッシ
ュヒットのときはヒット/ミス判定信号Shmとして
“H”レベルを出力し、不一致のキャッシュミスのとき
はヒット/ミス判定信号Shmとして“L”レベルが維持
される。
【0044】以上の構成において、本発明の実施の形態
1においては、ヒット/ミス判定信号Shmを送出するた
めのヒット/ミス判定信号ライン130が比較器106
とワード線セレクタ134との間を接続している。
【0045】データアレイ131は、第2のメモリセル
アレイ132、第2のローデコーダ133、第2のワー
ド線セレクタ134、第2の入出力回路135を備えて
いる。ワード線セレクタ134には、タグアレイ101
における比較器106からのヒット/ミス判定信号Shm
が入力されるように接続されている。
【0046】メモリセルアレイ132は、多数のメモリ
セル132aをマトリックス状に配列し、個々のメモリ
セル132aをワード線137および一対のビット線か
らなるビット線対138で相互に接続した構成となって
いる。ローデコーダ133は、インデックスアドレスA
iを入力し、デコードした信号をワード線セレクタ13
4に出力するように構成されている。このデコードのタ
イミングは、タグアレイ101におけるローデコーダ1
03でのデコードのタイミングと同時的である。ワード
線セレクタ134は、アンドゲートのラインアレイで構
成されている。個々のアンドゲートの出力端子は、ワー
ド線137に個別的に接続されている。ワード線セレク
タ134は、個々のアンドゲートにローデコーダ133
からのデコード信号と比較器106からのヒット/ミス
判定信号Shmとを入力し、ヒット/ミス判定信号Shmが
“H”レベルのときに、デコード信号がアクティブなア
ンドゲートからはワード線137に対してワード線活性
化信号を出力するように構成されている。また、個々の
ビット線対138には入出力回路135が個別的に接続
されている。
【0047】従来技術との対比において、本実施の形態
の特徴は、次の点にある。
【0048】従来技術の場合には、データアレイ731
におけるワード線セレクタ734にワード線クロック信
号WL_CLKを入力しているとともに、タグアレイ7
01における比較器706が出力するヒット/ミス判定
信号Shmをデータアレイ731における入出力回路73
5に入力していた。
【0049】これに対して、本実施の形態においては、
比較器106からのヒット/ミス判定信号Shmは、デー
タアレイ131に対して、その入出力回路135には入
力せず、ワード線セレクタ134における個々のアンド
ゲートの入力端子に入力している。
【0050】これは、データアレイ131におけるメモ
リセルアレイ132に対するヒット/ミス判定信号Shm
の作用のさせ方として、その出力側において作用させる
ことに代えて、その入力側において作用させるというこ
とである。つまり、メモリセルアレイ132を無条件に
活性化することに代えて、ヒット/ミス判定信号Shmの
状況に応じて、メモリセルアレイ132に対する制御を
行うということである。
【0051】具体的には、ヒット/ミス判定信号Shmが
“ヒット”のときの“H”レベルにあるときには、ワー
ド線セレクタ134におけるアンドゲートをアクティブ
にして、メモリセルアレイ132において対応するメモ
リセル132aを活性化し、データの読み出しを許可す
る。ヒット/ミス判定信号Shmが“ミス”のときの
“L”レベルのままであるときには、アンドゲートをイ
ンアクティブのままとし、メモリセルアレイ132に対
してアクセスは行わない。したがって、無駄な電力消費
を抑制することができる。
【0052】次に、以上のように構成された実施の形態
1のキャッシュメモリの動作を、図2のフローチャート
を参照しながら説明する。
【0053】マイクロプロセッサからメインメモリへの
読み書きの要求が発生すると、マイクロプロセッサから
タグアレイ101のローデコーダ103およびデータア
レイ131のローデコーダ133に対して下位アドレス
であるインデックスアドレスAiが送出される(ステッ
プS101)。
【0054】両ローデコーダ103,133はそれぞ
れ、入力したインデックスアドレスAiをデコードし、
デコード信号をワード線セレクタ104,134に出力
する(ステップS102,ステップS106)。
【0055】タグアレイ101においては、ワード線セ
レクタ104によりインデックスアドレスAiに対応す
るいずれか1つのアンドゲートがアクティブとされ、ワ
ード線クロック信号WL_CLKを対応するワード線1
07に出力する(ステップS103)。
【0056】次いで、活性化されたワード線107に連
なるメモリセル102aに記憶されているデータをビッ
ト線対108に読み出し、入出力回路105に出力する
(ステップS104)。入出力回路105では、センス
アンプ回路が内蔵されているが、入力したデータ信号の
微小な電位差または電流差を増幅する。
【0057】次に、比較器106は、入出力回路105
からの読み出しデータとマイクロプロセッサから与えら
れた上位アドレスであるタグアドレスAtとを比較し、
その比較結果のヒット/ミス判定信号Shmをヒット/ミ
ス判定信号ライン130を介してデータアレイ131に
おけるワード線セレクタ134に送出する(ステップS
105)。
【0058】ヒット/ミス判定信号Shmは、読み出しデ
ータがタグアドレスAtに一致(“ヒット”)するとき
は“H”レベルとなり、不一致(“ミス”)のときは
“L”レベルとなる。
【0059】データアレイ131においては、すでに、
ローデコーダ133からインデックスアドレスAiに対
応するデコード信号がワード線セレクタ134に与えら
れている。しかし、タグアレイ101における比較器1
06から“H”レベルのヒット/ミス判定信号Shmが入
力されない限り(ステップS107)、ワード線セレク
タ134がメモリセルアレイ132を活性化することは
ない(ステップS108からステップS109)。した
がって、無駄な電力消費を抑制することができる。
【0060】ワード線セレクタ134に“H”レベルの
ヒット/ミス判定信号Shmが入力されると(ステップS
107)、インデックスアドレスAiに対応するアンド
ゲートがアクティブとされ、対応するワード線137を
活性化する(ステップS110)。そのワード線137
に連なるメモリセル132aに記憶されているデータを
ビット線対138に読み出す動作を許可し(ステップS
111)、入出力回路135に出力する。入出力回路1
35では、内蔵されているセンスアンプ回路により、入
力したデータ信号の微小な電位差または電流差を増幅し
た上で、キャッシュメモリの外部へ出力する(ステップ
S112)。
【0061】以上のように、本実施の形態のキャッシュ
メモリにおいては、タグアレイ101における比較器1
06からのヒット/ミス判定信号Shmによってデータア
レイ131におけるワード線セレクタ134を制御する
ように構成してある。すなわち、データアレイ131の
メモリセルアレイ132からデータを読み出す動作は、
ヒット/ミス判定信号Shmが“ヒット”を示す状態とな
って初めて行われ、“ミス”を示す状態のときにはデー
タの読み出し動作を行わないように構成してあるので、
消費電力を節減することができる。
【0062】(実施の形態2)実施の形態2は、上記の
実施の形態1において、2モード方式を追加したものに
相当する。
【0063】図3は本発明の実施の形態2のキャッシュ
メモリにおけるデータアレイの構成を示すブロック回路
図である。タグアレイについては、実施の形態1の場合
の図1と同様に構成されている。本実施の形態において
は、タグアレイの構成について、図1に記載の構成を適
用する。
【0064】図3において、実施の形態1の図1におけ
るのと同じ符号は同一構成要素を指しているので、詳し
い説明は省略する。簡単に説明すると、131はデータ
アレイ、132はメモリセルアレイ、132aはメモリ
セル、133はローデコーダ、134はワード線セレク
タ、135は入出力回路、137はワード線、138は
ビット線対である。
【0065】本実施の形態においては、上記構成要素に
加えて、さらに、出力制御切替回路144を備えてい
る。この出力制御切替回路144は、ワード線クロック
信号WL_CLKとヒット/ミス判定信号Shmとを入力
し、そのうちいずれか一方をワード線セレクタ134に
出力するものである。いずれを出力するかは、モードセ
レクト信号Smによる。
【0066】出力制御切替回路144は、第1および第
2のスイッチ素子Sw1,Sw2と、第1および第2イン
バータInv1,Inv2と、論理和処理を行うオアゲー
トOR1とを備え、これらの構成要素が図示のように結
線されている。
【0067】第1および第2のスイッチ素子Sw1,S
2は、モードセレクト信号Smによってオン/オフ制
御されるものである。第1のインバータInv1は、モ
ードセレクト信号Smを反転することにより、第2のス
イッチ素子Sw2を第1のスイッチ素子Sw1に対して相
反的にオン/オフするものである。第1のスイッチ素子
Sw1は、ワード線セレクタ134に対するワード線ク
ロック信号WL_CLKの入力/切断を切り替えるもの
である。第2のスイッチ素子Sw2は、タグアレイ10
1における比較器106からのヒット/ミス判定信号S
hmの、ワード線セレクタ304に対する入力/切断を切
り替えるものである。
【0068】第2のインバータInv2は、モードセレ
クト信号Smを反転してオアゲートOR1に与えるもの
である。オアゲートOR1は、モードセレクト信号Sm
の反転信号とヒット/ミス判定信号Shmのいずれかを入
出力回路135に与えて、入出力回路135の動作状態
を制御するものである。
【0069】個々の入出力回路135には、書き込み回
路141、センスアンプ回路142およびトライステー
トバッファ143が内蔵されているとともに、第1およ
び第2のアンドゲートAND1,AND2を備えている。
第1のアンドゲートAND1は、書き込み回路141に
対するライトイネーブル信号WEの入力/切断を切り替
えるものである。第2のアンドゲートAND2は、トラ
イステートバッファ143に対するアウトプットイネブ
ール信号OEの入力/切断を切り替えるものである。第
1および第2のアンドゲートAND1,AND2は、オア
ゲートOR1からの制御信号Scによってオン/オフ制
御される。
【0070】なお、入出力回路135における書き込み
回路141、センスアンプ回路142およびトライステ
ートバッファ143は従来と同様であり、それに、オア
ゲートOR1の制御信号Scによって制御される第1お
よび第2のアンドゲートAND1,AND2が追加された
ものとなっている。
【0071】次に、以上のように構成された実施の形態
2のキャッシュメモリの動作を説明する。
【0072】出力制御切替回路144には、あらかじめ
設定されたモードに従って、“H”レベルまたは“L”
レベルの信号が与えられる。
【0073】マイクロプロセッサからメインメモリへの
書き込みの要求が発生したときのタグアレイ101の動
作については、実施の形態1の場合と同様である。
【0074】データアレイ131における動作は、モー
ドセレクト信号Smが“H”レベルとなる第1のモード
であるか、“L”レベルとなる第2のモードであるかに
よって異なる。
【0075】(1)第1のモードの動作説明 モードセレクト信号Smが“H”レベルの第1のモード
は、消費電力の抑制よりも動作周波数の高速化が優先さ
れるときに設定される。動作の態様としては、従来技術
の場合とほぼ同様であり、タグアレイ101におけるメ
モリセルアレイ102の読み出し動作とデータアレイ1
31におけるメモリセルアレイ132の読み出し動作と
を並進的に行う。
【0076】出力制御切替回路144に“H”レベルの
モードセレクト信号Smが入力されている第1のモード
の場合には、第2のインバータInv2を介してオアゲ
ートOR1の1入力は“L”レベルとなり、ヒット/ミ
ス判定信号Shmが“L”レベルであれば、入出力回路1
35はアクティブにはならない状況となっている。ま
た、第1のスイッチ素子Sw1がONになり、第1のイ
ンバータInv1を介して第2のスイッチ素子Sw2がO
FFになる。
【0077】第1のスイッチ素子Sw1がONであるの
で、ワード線クロック信号WL_CLKが選択されてワ
ード線セレクタ134に出力される。
【0078】ローデコーダ133、ワード線セレクタ1
34およびメモリセルアレイ132は、従来技術の場合
と同様に動作する。すなわち、ワード線クロック信号W
L_CLKが与えられたワード線セレクタ134は、す
でに、ローデコーダ133からインデックスアドレスA
iに対応するデコード信号が与えられており、そのイン
デックスアドレスAiに対応するアンドゲートがアクテ
ィブとされ、対応するワード線137を活性化する。そ
のワード線137に連なるメモリセル132aに記憶さ
れているデータをビット線対138に読み出し、入出力
回路135に出力する。入出力回路135では、内蔵さ
れているセンスアンプ回路142により、入力したデー
タ信号の微小な電位差または電流差を増幅した上で、ト
ライステートバッファ143へ出力する。
【0079】この段階では、すでに、タグアレイ101
においてヒット/ミス判定信号Shmが“H”レベルか
“L”レベルかのいずれかに確定している。
【0080】タグアレイ101のメモリセルアレイ10
2においてキャッシュミスとなり、ヒット/ミス判定信
号Shmが“L”レベルとなっているときには、オアゲー
トOR1からの制御信号Scは“L”レベルのままであ
るので、第2のアンドゲートAND2はOFF状態のま
まであり、マイクロプロセッサからのアウトプットイネ
ブール信号OEはトライステートバッファ143に与え
られることはなく、したがって、センスアンプ回路14
2からトライステートバッファ143に出力されている
データは、そこに留められ、外部に出力されることはな
い。したがって、無駄な電力消費を抑制することができ
る。
【0081】一方、タグアレイ101のメモリセルアレ
イ102においてキャッシュヒットとなり、ヒット/ミ
ス判定信号Shmが“H”レベルとなっているときには、
オアゲートOR1からの制御信号Scが“H”レベルに
反転し、第2のアンドゲートAND2はON状態に切り
替えられる。その結果、アウトプットイネブール信号O
Eがトライステートバッファ143に与えられ、センス
アンプ回路142から出力されているデータについて、
トライステートバッファ143を介して外部に出力する
ことが許可される。
【0082】(2)第2のモードの動作説明 次に、出力制御切替回路144に“L”レベルのモード
セレクト信号Smが入力されているときの第2のモード
の場合の動作を説明する。動作周波数の高さよりも消費
電力の抑制が優先して要求される場合には第2のモード
が設定される。動作の態様としては、実施の形態1の場
合とほぼ同様であり、データアレイ131におけるメモ
リセルアレイ132の読み出しは、タグアレイ101に
おける比較器106でキャッシュヒットが判定されるこ
とに従う。
【0083】出力制御切替回路144に“L”レベルの
モードセレクト信号Smが入力されているときには、第
2のインバータInv2を介してオアゲートOR1の1入
力は“H”レベルとなり、ヒット/ミス判定信号Shmが
“L”レベルのままであるか“H”レベルに切り替わる
かに関係なく、入出力回路135はアクティブになる状
況となっている。また、第1のスイッチ素子Sw1がO
FFになり、第1のインバータInv1を介して第2の
スイッチ素子Sw2がONになる。
【0084】第2のスイッチ素子Sw2がONであるの
で、ワード線クロック信号WL_CLKに代って、ヒッ
ト/ミス判定信号Shmが選択される状況となる。
【0085】タグアレイ101のメモリセルアレイ10
2においてキャッシュミスとなり、ヒット/ミス判定信
号Shmが“L”レベルとなっているときには、第2のス
イッチ素子Sw2がONの状態であっても、ワード線セ
レクタ134がメモリセルアレイ132を活性化するこ
とはない。したがって、メモリセルアレイ132に対す
る読み出し動作は行われず、無駄な電力消費を抑えるこ
とができる。
【0086】一方、タグアレイ101のメモリセルアレ
イ102においてキャッシュヒットとなり、ヒット/ミ
ス判定信号Shmが“H”レベルとなっているときには、
オン状態の第2のスイッチ素子Sw2を介して“H”レ
ベルのヒット/ミス判定信号Shmがワード線セレクタ1
34に与えられ、インデックスアドレスAiに対応する
アンドゲートがアクティブとされ、対応するワード線1
37を活性化する。そのワード線137に連なるメモリ
セル132aに記憶されているデータをビット線対13
8に読み出す動作が許可され、入出力回路135に出力
する。入出力回路135では、内蔵されているセンスア
ンプ回路142により、入力したデータ信号の微小な電
位差または電流差を増幅した上で、トライステートバッ
ファ143へ出力する。このとき、あらかじめ第2のア
ンドゲートAND2はONにされており、アウトプット
イネブール信号OEによってトライステートバッファ1
43は導通状態となっている。したがって、読み出され
たデータは、直ちにキャッシュメモリの外部へ出力され
る。
【0087】以上のように、本実施の形態のキャッシュ
メモリにおいては、従来技術相当の第1のモードと実施
の形態1相当の第2のモードとの2モードを備え、使用
条件や目的に応じて使い分けができるようになってい
る。第1のモードでは、タグアレイ101でのヒット/
ミス判定信号Shmが出力される段階またはその直近で
は、すでに、データアレイ131においてメモリセルア
レイ132からの対応するデータの読み出し、および、
センスアンプ回路142での増幅処理が完了しているの
で、キャッシュメモリからの所要のデータの出力を高速
に行うことができる。
【0088】第2のモードでは、実施の形態1の場合と
同様に、データアレイ131のメモリセルアレイ132
からデータを読み出す動作は、ヒット/ミス判定信号S
hmが“ヒット”を示す状態となって初めて行われ、“ミ
ス”を示す状態のときにはデータの読み出し動作を行わ
ないように構成してあるので、消費電力を節減すること
ができる。
【0089】使用条件や目的について、消費電力の抑制
よりも動作周波数の高速化が優先して要求されるときは
第1のモードを設定すればよく、動作周波数の高さより
も消費電力の抑制が優先して要求されるときは第2のモ
ードを設定すればよい。
【0090】(実施の形態3)図4は本発明の実施の形
態3のキャッシュメモリの配置構成を示す平面図であ
る。
【0091】ローデコーダとして、1ウェイ分のタグア
レイ301と1ウェイ分のデータアレイ331とに共通
のローデコーダ350を備えている。ローデコーダを共
通化したことに伴い、1ウェイ分のタグアレイ301に
おけるメモリセルアレイ302と1ウェイ分のデータア
レイ331におけるメモリセルアレイ332とについ
て、これらを空間的に隣接して配置している。さらに、
共通のローデコーダ350とタグアレイ301、データ
アレイ331の各々とを共通ワード線351を介して接
続している。また、タグアレイ301における比較器3
06とデータアレイ331における入出力回路335と
について、これらも空間的に隣接して配置している。す
なわち、1ウェイ分のタグアレイ301とデータアレイ
331とを1つのマクロに構成している。
【0092】そして、比較器306からのヒット/ミス
判定信号Shmをデータアレイ331における入出力回路
335に出力するためのヒット/ミス判定信号ライン3
30を、入出力回路335の上位階層において横断する
状態で配線している。つまり、入出力回路335の配置
領域に重ね合わせる状態でヒット/ミス判定信号ライン
330を配線している。
【0093】ウェイの数が2以上の複数あるとして、そ
れらのすべてのウェイ、または少なくとも2つのウェイ
につき、上記同様の構成としている。
【0094】データアレイ331における入出力回路3
35の幅をAとすると、ヒット/ミス判定信号ライン3
05の配線長L1は、L1=Aと、短いものですむ。
【0095】図10は、タグアレイとデータアレイの配
置方法についての比較例を示す。
【0096】501はタグアレイ、502はメモリセル
アレイ、503はローデコーダ、505は入出力回路、
506は比較器、531はデータアレイ、532はメモ
リセルアレイ、533はローデコーダ、535は入出力
回路である。
【0097】データアレイ331における入出力回路5
35の幅をA、ヒット/ミス判定信号Shmの引き込み口
から入出力回路535までの幅をB、データアレイ53
1とタグアレイ501との間の配線領域の幅をCとする
と、ヒット/ミス判定信号ライン530の配線長L2
は、L2=A+B+Cとなる。
【0098】この比較例と対比すると、本実施の形態の
場合には、ヒット/ミス判定信号ライン330の配線長
は、(B+C)の分だけ短くなっている。ヒット/ミス
判定信号ライン330の配線長を短くしてあるので、応
答性をより高速化することができる。
【0099】また、ローデコーダ350の共通化と、タ
グアレイ301とデータアレイ331との隣接配置とに
より、所要面積の削減を図ることができる。
【0100】(実施の形態4)実施の形態4は、1ウェ
イ分のタグアレイとデータアレイとを1つのマクロに構
成する上記の実施の形態3の発展形に相当し、実施の形
態1の技術を適用したものである。
【0101】図5は本発明の実施の形態4のキャッシュ
メモリの構成を示すブロック回路図である。
【0102】ローデコーダとして、タグアレイ301と
データアレイ331とに共通のローデコーダ350を備
えている。共通のローデコーダ350は、インデックス
アドレスAiを入力し、デコードした信号を共通ワード
線351に送出するように構成されている。共通のロー
デコーダ350の出力側から延出された共通ワード線3
51がタグアレイ301におけるワード線セレクタ30
4およびデータアレイ331におけるワード線セレクタ
334に接続されている。この共通ワード線351にデ
コード信号が出力される。
【0103】タグアレイ301は、第1のメモリセルア
レイ302、第1のワード線セレクタ304、第1の入
出力回路305および比較器306を備えている。
【0104】タグアレイ301におけるワード線セレク
タ304は、アンドゲートのラインアレイで構成されて
いる。ワード線セレクタ304は、個々のアンドゲート
に共通のローデコーダ350からの共通ワード線351
によるデコード信号とワード線クロック信号WL_CL
Kとを入力し、アクティブなアンドゲートからワード線
307にワード線クロック信号WL_CLKを出力する
ように構成されている。
【0105】メモリセルアレイ302は、多数のメモリ
セル302aをマトリックス状に配列し、個々のメモリ
セル302aをワード線307および一対のビット線か
らなるビット線対308で相互に接続した構成となって
いる。ワード線セレクタ304における個々のアンドゲ
ートの出力端子は、ワード線307に個別的に接続され
ている。また、個々のビット線対308には入出力回路
305が個別的に接続されている。
【0106】個々の入出力回路305には、書き込み回
路321、センスアンプ回路322およびトライステー
トバッファ323が内蔵されている。WEは書き込み回
路321に対するライトイネーブル信号であり、OEは
トライステートバッファ323に対するアウトプットイ
ネブール信号である。
【0107】各入出力回路305における出力端子は、
比較器306の一方の入力端子に接続されている。比較
器306の他方の入力端子にはタグアドレスAtが入力
されるように構成されている。比較器306は、メモリ
セルアレイ302から読み出したデータとタグアドレス
Atとを比較し、両者の一致・不一致を示すヒット/ミ
ス判定信号Shmをデータアレイ331におけるワード線
セレクタ334に出力するように構成されている。ヒッ
ト/ミス判定信号Shmは、ヒット/ミス判定信号ライン
330を介して送出されるように構成されている。
【0108】データアレイ331は、第2のメモリセル
アレイ332、第2のワード線セレクタ334、第2の
入出力回路335を備えている。
【0109】データアレイ331におけるワード線セレ
クタ334は、アンドゲートのラインアレイで構成され
ている。ワード線セレクタ334は、個々のアンドゲー
トに共通のローデコーダ350からの共通ワード線35
1によるデコード信号とタグアレイ301における比較
器306からのヒット/ミス判定信号Shmとを入力し、
アクティブなアンドゲートからワード線337にヒット
/ミス判定信号Shmを出力するように構成されている。
【0110】ヒット/ミス判定信号Shmを送出するため
のヒット/ミス判定信号ライン330が比較器306と
ワード線セレクタ334との間を接続している。このヒ
ット/ミス判定信号ライン330は、データアレイ33
1における入出力回路335の上位階層において横断す
る状態で配線されている。つまり、入出力回路335の
配置領域に重ね合わせる状態で配線されている。
【0111】メモリセルアレイ332は、多数のメモリ
セル332aをマトリックス状に配列し、個々のメモリ
セル332aをワード線337および一対のビット線か
らなるビット線対338で相互に接続した構成となって
いる。
【0112】ワード線セレクタ334は、アンドゲート
のラインアレイで構成されている。個々のアンドゲート
に、共通のローデコーダ350からの共通ワード線35
1を介してのデコード信号と比較器306からのヒット
/ミス判定信号ライン330を介してのヒット/ミス判
定信号Shmとを入力し、デコード信号がアクティブなア
ンドゲートからはワード線337に対してワード線活性
化信号を出力するように構成されている。また、個々の
ビット線対338には入出力回路335が個別的に接続
されている。
【0113】個々の入出力回路335には、書き込み回
路341、センスアンプ回路342およびトライステー
トバッファ343が内蔵されている。書き込み回路34
1はライトイネーブル信号WEによってアクティブにさ
れ、トライステートバッファ313はアウトプットイネ
ブール信号OEによってアクティブにされるように構成
されている。
【0114】次に、以上のように構成された実施の形態
4のキャッシュメモリの動作を、図6のフローチャート
を参照しながら説明する。
【0115】マイクロプロセッサからメインメモリへの
読み書きの要求が発生すると、マイクロプロセッサから
共通のローデコーダ350に対して下位アドレスである
インデックスアドレスAiが送出される(ステップS2
01)。
【0116】共通のローデコーダ350は、入力したイ
ンデックスアドレスAiをデコードし、デコード信号を
共通ワード線351を介して、タグアレイ301におけ
るワード線セレクタ304とデータアレイ331におけ
るワード線セレクタ334とに出力する(ステップS2
02)。これらは、並進的に行われる。
【0117】タグアレイ301においては、ワード線セ
レクタ304によりインデックスアドレスAiに対応す
るいずれか1つのアンドゲートがアクティブとされ、ワ
ード線クロック信号WL_CLKを対応するワード線3
07に出力する。活性化されたワード線307に連なる
メモリセル302aに記憶されているデータをビット線
対308に読み出し、入出力回路305に出力する(ス
テップS203)。入出力回路305に内蔵のセンスア
ンプ回路322は、入力したデータ信号の微小な電位差
または電流差を増幅する。
【0118】次に、比較器306は、入出力回路305
からの読み出しデータとマイクロプロセッサから与えら
れた上位アドレスであるタグアドレスAtとを比較し、
その比較結果のヒット/ミス判定信号Shmをヒット/ミ
ス判定信号ライン330を介してデータアレイ331に
おけるワード線セレクタ334に送出する(ステップS
204)。
【0119】ヒット/ミス判定信号Shmは、読み出しデ
ータがタグアドレスAtに一致(“ヒット”)するとき
は“H”レベルとなり、不一致(“ミス”)のときは
“L”レベルとなる。
【0120】データアレイ331においては、すでに、
共通のローデコーダ350から共通ワード線351を介
してインデックスアドレスAiに対応するデコード信号
がワード線セレクタ334に与えられている。しかし、
タグアレイ301における比較器306から“H”レベ
ルのヒット/ミス判定信号Shmが入力されない限り(ス
テップS205)、ワード線セレクタ334がメモリセ
ルアレイ332を活性化することはない(ステップS2
06)。したがって、無駄な電力消費を抑制することが
できる。
【0121】ワード線セレクタ334に“H”レベルの
ヒット/ミス判定信号Shmが入力されると(ステップS
205)、インデックスアドレスAiに対応するアンド
ゲートがアクティブとされ、対応するワード線337を
活性化する。そのワード線337に連なるメモリセル3
32aに記憶されているデータをビット線対338に読
み出す動作を許可し、入出力回路335に出力する(ス
テップS207)。入出力回路335に内蔵のセンスア
ンプ回路342は、入力したデータ信号の微小な電位差
または電流差を増幅した上で、トライステートバッファ
343を介してキャッシュメモリの外部へ出力する(ス
テップS208)。
【0122】以上のように、本実施の形態のキャッシュ
メモリにおいては、タグアレイ301における比較器3
06からのヒット/ミス判定信号Shmによってデータア
レイ331におけるワード線セレクタ334を制御する
ように構成してある。すなわち、データアレイ331の
メモリセルアレイ332からデータを読み出す動作は、
ヒット/ミス判定信号Shmが“ヒット”を示す状態とな
って初めて行われ、“ミス”を示す状態のときにはデー
タの読み出し動作を行わないように構成してある。その
結果、消費電力を節減することができる。
【0123】また、タグアレイ301のためのローデコ
ーダとデータアレイ331のためのローデコーダとをま
とめて共通のローデコーダ350としてあるので、タグ
アレイ301とデータアレイ331とを空間的に隣接し
て配置することができる。そして、タグアレイ301に
おける比較器106からのヒット/ミス判定信号Shmを
データアレイ331におけるワード線セレクタ334に
送出するためのヒット/ミス判定信号ライン330をデ
ータアレイ331における入出力回路335の上位階層
において横断する状態で配線してあるため、ヒット/ミ
ス判定信号ライン330の配線長を充分に短くすること
ができる。すなわち、ヒット/ミス判定信号ライン33
0をキャッシュメモリの内部に収めることができる。し
たがって、キャッシュメモリの設計者でも予期できない
ような遅延が発生する可能性を低いものにすることがで
きる。
【0124】また、実施の形態1の場合には、インデッ
クスアドレスAiのデコードをタグアレイ101におけ
るローデコーダ103とデータアレイ131におけるロ
ーデコーダ133との双方で行っているのに対して、本
実施の形態では共通のローデコーダ350でのみのデコ
ード処理でよい。この点でも、消費電力の節減を図るこ
とができる。また、キャッシュ動作を高速化することが
できる。換言すれば、動作周波数を高いものにすること
ができる。
【0125】(実施の形態5)実施の形態5は、1ウェ
イ分のタグアレイとデータアレイとを1つのマクロに構
成する上記の実施の形態3の発展形に相当し、上記の実
施の形態4において、実施の形態2と同様の2モード方
式を追加したものに相当する。
【0126】図7は本発明の実施の形態5のキャッシュ
メモリにおけるデータアレイの構成を示すブロック回路
図である。本実施の形態5においては、タグアレイは実
施の形態4のものと同様に構成されており、データアレ
イに出力制御切替回路を付加した点に特徴がある。
【0127】図7において、実施の形態4の図5におけ
るのと同じ符号は同一構成要素を指しているので、詳し
い説明は省略する。簡単に説明すると、301はタグア
レイ、302はメモリセルアレイ、302aはメモリセ
ルアレイ、304はワード線セレクタ、305は入出力
回路、306は比較器、307はワード線、308はビ
ット線対、321は書き込み回路、322はセンスアン
プ回路、323はトライステートバッフ、331はデー
タアレイ、332はメモリセルアレイ、332aはメモ
リセル、334はワード線セレクタ、335は入出力回
路、337はワード線、338はビット線対、341は
書き込み回路、342はセンスアンプ回路、343はト
ライステートバッファ、350は共通のローデコーダ、
351は共通ワード線、330はヒット/ミス判定信号
Shmを送出するためのヒット/ミス判定信号ラインであ
る。
【0128】本実施の形態においては、上記構成要素に
加えて、さらに、出力制御切替回路344を備えてい
る。この出力制御切替回路344は、ワード線クロック
信号WL_CLKとヒット/ミス判定信号Shmとを入力
し、そのうちいずれか一方をワード線セレクタ334に
出力するものである。いずれを出力するかは、モードセ
レクト信号Smによる。
【0129】出力制御切替回路344は、第1および第
2のスイッチ素子Sw1,Sw2と、第1および第2イン
バータInv1,Inv2と、論理和処理を行うオアゲー
トOR1とを備え、これらの構成要素が図示のように結
線されている。
【0130】第1および第2のスイッチ素子Sw1,S
2は、モードセレクト信号Smによってオン/オフ制
御されるものである。第1のインバータInv1は、モ
ードセレクト信号Smを反転することにより、第2のス
イッチ素子Sw2を第1のスイッチ素子Sw1に対して相
反的にオン/オフするものである。第1のスイッチ素子
Sw1は、ワード線セレクタ334に対するワード線ク
ロック信号WL_CLKの入力/切断を切り替えるもの
である。第2のスイッチ素子Sw2は、タグアレイ30
1における比較器306からのヒット/ミス判定信号S
hmの、ワード線セレクタ334に対する入力/切断を切
り替えるものである。
【0131】第2のインバータInv2は、モードセレ
クト信号Smを反転してオアゲートOR1に与えるもの
である。オアゲートOR1は、モードセレクト信号Sm
の反転信号とヒット/ミス判定信号Shmのいずれかを入
出力回路335に与えて、入出力回路335の動作状態
を制御するものである。
【0132】個々の入出力回路335には、書き込み回
路341、センスアンプ回路342およびトライステー
トバッファ343が内蔵されているとともに、第1およ
び第2のアンドゲートAND1,AND2を備えている。
第1のアンドゲートAND1は、書き込み回路341に
対するライトイネーブル信号WEの入力/切断を切り替
えるものである。第2のアンドゲートAND2は、トラ
イステートバッファ343に対するアウトプットイネブ
ール信号OEの入力/切断を切り替えるものである。第
1および第2のアンドゲートAND1,AND2は、オア
ゲートOR1からの制御信号Scによってオン/オフ制
御される。
【0133】次に、以上のように構成された実施の形態
5のキャッシュメモリの動作を説明する。
【0134】出力制御切替回路344には、あらかじめ
設定されたモードに従って、“H”レベルまたは“L”
レベルの信号が与えられる。
【0135】マイクロプロセッサからメインメモリへの
書き込みの要求が発生したときのタグアレイ301の動
作については、実施の形態4の場合と同様である。
【0136】データアレイ331における動作は、モー
ドセレクト信号Smが“H”レベルとなる第1のモード
であるか、“L”レベルとなる第2のモードであるかに
よって異なる。
【0137】(1)第1のモードの動作説明 モードセレクト信号Smが“H”レベルの第1のモード
は、消費電力の抑制よりも動作周波数の高速化が優先さ
れるときに設定される。動作の態様としては、従来技術
の場合とほぼ同様であり、タグアレイ301におけるメ
モリセルアレイ302の読み出し動作とデータアレイ3
31におけるメモリセルアレイ332の読み出し動作と
を並進的に行う。
【0138】出力制御切替回路344に“H”レベルの
モードセレクト信号Smが入力されている第1のモード
の場合には、第2のインバータInv2を介してオアゲ
ートOR1の1入力は“L”レベルとなり、ヒット/ミ
ス判定信号Shmが“L”レベルであれば、入出力回路3
35はアクティブにはならない状況となっている。ま
た、第1のスイッチ素子Sw1がONになり、第1のイ
ンバータInv1を介して第2のスイッチ素子Sw2がO
FFになる。
【0139】第1のスイッチ素子Sw1がONであるの
で、ワード線クロック信号WL_CLKが選択されてワ
ード線セレクタ334に出力される。
【0140】ワード線セレクタ334およびメモリセル
アレイ332は、従来技術の場合と同様に動作する。す
なわち、ワード線クロック信号WL_CLKが与えられ
たワード線セレクタ334は、すでに、共通のローデコ
ーダ350からインデックスアドレスAiに対応するデ
コード信号が与えられており、そのインデックスアドレ
スAiに対応するアンドゲートがアクティブとされ、対
応するワード線337を活性化する。そのワード線33
7に連なるメモリセル332aに記憶されているデータ
をビット線対338に読み出し、入出力回路335に出
力する。入出力回路335に内蔵されているセンスアン
プ回路342により、入力したデータ信号の微小な電位
差または電流差を増幅した上で、トライステートバッフ
ァ343へ出力する。
【0141】この段階では、すでに、タグアレイ301
においてヒット/ミス判定信号Shmが“H”レベルか
“L”レベルかのいずれかに確定している。
【0142】タグアレイ301のメモリセルアレイ30
2においてキャッシュミスとなり、ヒット/ミス判定信
号Shmが“L”レベルとなっているときには、オアゲー
トOR1からの制御信号Scは“L”レベルのままであ
るので、第2のアンドゲートAND2はOFF状態のま
まであり、マイクロプロセッサからのアウトプットイネ
ブール信号OEはトライステートバッファ343に与え
られることはなく、したがって、センスアンプ回路34
2からトライステートバッファ343に出力されている
データは、そこに留められ、外部に出力されることはな
い。したがって、無駄な電力消費を抑制することができ
る。
【0143】一方、タグアレイ301のメモリセルアレ
イ302においてキャッシュヒットとなり、ヒット/ミ
ス判定信号Shmが“H”レベルとなっているときには、
オアゲートOR1からの制御信号Scが“H”レベルに
反転し、第2のアンドゲートAND2はON状態に切り
替えられる。その結果、アウトプットイネブール信号O
Eがトライステートバッファ343に与えられ、センス
アンプ回路342から出力されているデータについて、
トライステートバッファ343を介して外部に出力する
動作を許可する。
【0144】(2)第2のモードの動作説明 次に、出力制御切替回路344に“L”レベルのモード
セレクト信号Smが入力されている第2のモードの場合
の動作を説明する。動作周波数の高さよりも消費電力の
抑制が優先して要求される場合には第2のモードが設定
される。動作の態様としては、実施の形態1の場合とほ
ぼ同様であり、データアレイ331におけるメモリセル
アレイ332の読み出しは、タグアレイ301における
比較器306でキャッシュヒットが判定されることに従
う。
【0145】出力制御切替回路344に“L”レベルの
モードセレクト信号Smが入力されているときには、第
2のインバータInv2を介してオアゲートOR1の1入
力は“H”レベルとなり、ヒット/ミス判定信号Shmが
“L”レベルのままであるか“H”レベルに切り替わる
かに関係なく、入出力回路335はアクティブになる状
況となっている。また、第1のスイッチ素子Sw1がO
FFになり、第1のインバータInv1を介して第2の
スイッチ素子Sw2がONになる。
【0146】第2のスイッチ素子Sw2がONであるの
で、ワード線クロック信号WL_CLKに代って、ヒッ
ト/ミス判定信号Shmが選択される状況となる。
【0147】タグアレイ301のメモリセルアレイ30
2においてキャッシュミスとなり、ヒット/ミス判定信
号Shmが“L”レベルとなっているときには、第2のス
イッチ素子Sw2がONの状態であっても、ワード線セ
レクタ334がメモリセルアレイ332を活性化するこ
とはない。したがって、無駄な電力消費を抑制すること
ができる。
【0148】一方、タグアレイ301のメモリセルアレ
イ302においてキャッシュヒットとなり、ヒット/ミ
ス判定信号Shmが“H”レベルとなっているときには、
オン状態の第2のスイッチ素子Sw2を介して“H”レ
ベルのヒット/ミス判定信号Shmがワード線セレクタ3
34に与えられ、インデックスアドレスAiに対応する
アンドゲートがアクティブとされ、対応するワード線3
37を活性化する。そのワード線337に連なるメモリ
セル332aに記憶されているデータをビット線対33
8に読み出す動作を許可し、入出力回路335に出力す
る。入出力回路335では、内蔵されているセンスアン
プ回路342により、入力したデータ信号の微小な電位
差または電流差を増幅した上で、トライステートバッフ
ァ343へ出力する。このとき、あらかじめ第2のアン
ドゲートAND2はONにされており、アウトプットイ
ネブール信号OEによってトライステートバッファ34
3は導通状態となっている。したがって、読み出された
データは、直ちにキャッシュメモリの外部へ出力され
る。
【0149】以上のように、本実施の形態のキャッシュ
メモリにおいては、従来技術相当の第1のモードと実施
の形態1相当の第2のモードとの2モードを備え、使用
条件や目的に応じて使い分けができるようになってい
る。第1のモードでは、タグアレイ301でのヒット/
ミス判定信号Shmが出力される段階またはその直近で
は、すでに、データアレイ331においてメモリセルア
レイ332からの対応するデータの読み出し、および、
センスアンプ回路342での増幅処理が完了しているの
で、キャッシュメモリからの所要のデータの出力を高速
に行うことができる。
【0150】第2のモードでは、実施の形態1の場合と
同様に、データアレイ331のメモリセルアレイ332
からデータを読み出す動作は、ヒット/ミス判定信号S
hmが“ヒット”を示す状態となって初めて行われ、“ミ
ス”を示す状態のときにはデータの読み出し動作を行わ
ないように構成してあるので、消費電力を節減すること
ができる。
【0151】使用条件や目的について、消費電力の抑制
よりも動作周波数の高速化が優先して要求されるときは
第1のモードを設定すればよく、動作周波数の高さより
も消費電力の抑制が優先して要求されるときは第2のモ
ードを設定すればよい。
【0152】上記の実施の形態2(図3)の場合の動作
を図8、図9の波形図によって説明する。なお、図8お
よび図9は実施の形態5(図7)の場合にも該当する。
また、図9は実施の形態1(図1)と実施の形態4(図
5)の場合にも該当する。
【0153】図8は第1のモードにおける動作のタイミ
ングを示す波形図である。
【0154】インデックスアドレスAiがタグアレイ1
01におけるローデコーダ103とデータアレイ131
におけるローデコーダ133とに同時的に与えられてい
る。また、ワード線クロック信号WL_CLKがタグア
レイ101におけるワード線セレクタ104とデータア
レイ131におけるワード線セレクタ134とから同時
に出力されている。これにより、タグアレイ101にお
けるメモリセル102aからビット線対108(Bit
−/Bit)へのデータへの読み出しと、データアレイ
131におけるメモリセル132aからビット線対13
8(Bit−/Bit)へのデータへの読み出しとが並
進的に行われる。ビット線対(Bit−/Bit)での
データの読み出しにおいては、片側のビット線の電圧が
下がりだす。
【0155】点Pの時点で、タグアレイ101における
入出力回路105でもデータアレイ131における入出
力回路135でも、それぞれに内蔵のセンスアンプ回路
によって微小電圧差を増幅することにより、ビット線を
フルスイングさせ、データ値を確定する。これらのデー
タ読み出し動作は同時的である。
【0156】タグアレイ101においては、その比較器
106で出力データとタグアドレスAtとを比較し、両
者が一致した場合にヒット/ミス判定信号Shmとして
“H”レベルを出力する。
【0157】データアレイ131においては、データの
読み出しはすでに完了しているが、キャッシュメモリの
外部に対するデータの出力はまだ未確定である。それ
は、タグアレイ101からのヒット/ミス判定信号Shm
によるからである。
【0158】“H”レベルのヒット/ミス判定信号Shm
が入力されると、このとき初めて入出力回路135から
のデータの出力が行われる。
【0159】図9は第2のモードにおける動作のタイミ
ングを示す波形図である。
【0160】図8の場合と同様に、インデックスアドレ
スAiがタグアレイ101におけるローデコーダ103
とデータアレイ131におけるローデコーダ133とに
同時的に与えられている。
【0161】また、図8の場合と同様に、タグアレイ1
01におけるワード線セレクタ104からワード線クロ
ック信号WL_CLKが出力されている。ただし、デー
タアレイ131におけるワード線セレクタ134におい
ては、ワード線クロック信号WL_CLKは無関係であ
る。
【0162】タグアレイ101におけるメモリセル10
2aからビット線対108(Bit−/Bit)へデー
タの読み出しが行われる。ここで、図8の場合とは異な
って、データアレイ131におけるメモリセル132a
からビット線対138(Bit−/Bit)へのデータ
への読み出しは未確定である。ヒット/ミス判定信号S
hmが未確定であるためである。
【0163】タグアレイ101における入出力回路10
5のセンスアンプ回路で、ビット線対(Bit−/Bi
t)の片側のビット線の電圧が下がりだす。点Pの時点
で、センスアンプ回路によって微小電圧差を増幅するこ
とにより、ビット線をフルスイングさせ、データ値を確
定する。
【0164】タグアレイ101においては、その比較器
106で出力データとタグアドレスAtとを比較し、両
者が一致した場合にヒット/ミス判定信号Shmとして
“H”レベルを出力する。
【0165】データアレイ131においては、データの
読み出しはすでに完了しているが、キャッシュメモリの
外部に対するデータの出力はまだ未確定である。それ
は、タグアレイ101からのヒット/ミス判定信号Shm
によるからである。
【0166】“H”レベルのヒット/ミス判定信号Shm
がデータアレイ131におけるワード線セレクタ134
に入力されると、このとき初めて、メモリセル132a
からビット線対138(Bit−/Bit)へデータの
読み出しが行われる。データアレイ131における入出
力回路135のセンスアンプ回路142で、ビット線対
(Bit−/Bit)の片側のビット線の電圧が下がり
だす。点Pから遅れた点Qの時点で、センスアンプ回路
142によって微小電圧差を増幅することにより、ビッ
ト線をフルスイングさせ、データ値を確定する。そし
て、入出力回路135からのデータの出力が行われる。
【0167】上記各実施の形態において、キャッシュヒ
ットのときのヒット/ミス判定信号Shmを“H”レベル
としたが、それは一例に過ぎず、逆に、キャッシュヒッ
トのときに“L”レベルとするのでもよい。
【0168】
【発明の効果】本発明によれば、データアレイにおける
メモリセルアレイからのデータ読み出しにつき、キャッ
シュヒットが確定するまでは、読み出しを禁止するの
で、無駄な電力消費を抑制することができる。
【0169】また、消費電力の抑制よりも動作周波数の
高速化が優先して要求されるときの第1のモードと、動
作周波数の高さよりも消費電力の抑制が優先して要求さ
れるときの第2のモードとを有し、これら2つのモード
を適宜に切り替えることにより、キャッシュメモリにお
ける多機能化を所要面積少なくして実現することができ
る。
【0170】また、ローデコーダの共通化と、タグアレ
イおよびデータアレイの隣接配置と、データアレイの入
出力回路に対するヒット/ミス判定信号ラインの重ね合
わせにより、ヒット/ミス判定信号ラインの配線長の短
縮化を図り、ヒット/ミス判定信号の伝達時間の短縮化
によって高速動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のキャッシュメモリの
構成を示すブロック回路図
【図2】 本発明の実施の形態1のキャッシュメモリの
動作を示すフローチャート
【図3】 本発明の実施の形態2のキャッシュメモリに
おけるデータアレイの構成を示すブロック回路図
【図4】 本発明の実施の形態3のキャッシュメモリの
配置構成を示す平面図
【図5】 本発明の実施の形態4のキャッシュメモリの
構成を示すブロック回路図
【図6】 本発明の実施の形態4のキャッシュメモリの
動作を示すフローチャート
【図7】 本発明の実施の形態5のキャッシュメモリの
構成を示すブロック回路図
【図8】 本発明の実施の形態2、5のキャッシュメモ
リの動作を説明する波形図
【図9】 本発明の実施の形態1、2、4および5のキ
ャッシュメモリの動作を説明する波形図
【図10】 タグアレイとデータアレイの配置方法につ
いての比較例を示す平面図
【図11】 従来のキャッシュメモリの構成を示すブロ
ック回路図
【図12】 従来のキャッシュメモリの動作を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
101,301・・・タグアレイ 102,302・・・メモリセルアレイ 102a,302a・・・メモリセル 103・・・ローデコーダ 104,304・・・ワード線セレクタ 105,305・・・入出力回路 106,306・・・比較器 107,307・・・ワード線 108,308・・・ビット線対 130,330・・・ヒット/ミス判定信号ライン 131,331・・・データアレイ 132,332・・・メモリセルアレイ 132a,332a・・・メモリセル 133・・・ローデコーダ 134,334・・・ワード線セレクタ 135,335・・・入出力回路 137,337・・・ワード線 138,338・・・ビット線対 141,321,341・・・書き込み回路 142,322,342・・・センスアンプ回路 143,323,343・・・トライステートバッファ 144,344・・・出力制御切替回路 350・・・共通のローデコーダ 351・・・共通ワード線 Ai・・・インデックスアドレス At・・・タグアドレス WL_CLK・・・ワード線クロック信号 Shm・・・ヒット/ミス判定信号 Sm・・・モードセレクト信号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タグアレイとデータアレイの組み合わせ
    からなるキャッシュメモリであって、 前記タグアレイにおいて生成するヒット/ミス判定信号
    がキャッシュヒットを示すまでは前記データアレイにお
    いてデータの読み出しを待機し、前記ヒット/ミス判定
    信号がキャッシュヒットを示すときに、前記データアレ
    イにおいてデータの読み出しを許可するように構成して
    あることを特徴とするキャッシュメモリ。
  2. 【請求項2】 タグアレイとデータアレイの組み合わせ
    からなるキャッシュメモリであって、 前記タグアレイにおけるデータの読み出しと前記データ
    アレイにおけるデータの読み出しとを並進的に行うとと
    もに、前記タグアレイにおいて生成するヒット/ミス判
    定信号がキャッシュヒットを示すまでは前記データアレ
    イにおいて前記読み出したデータの外部出力を待機し、
    前記ヒット/ミス判定信号がキャッシュヒットを示すと
    きに、前記データアレイにおいてデータの外部出力を許
    可する第1のモードと、 前記タグアレイにおいて生成するヒット/ミス判定信号
    がキャッシュヒットを示すまでは前記データアレイにお
    いてデータの読み出しを待機し、前記ヒット/ミス判定
    信号がキャッシュヒットを示すときに、前記データアレ
    イにおいてデータの読み出しを許可する第2のモードと
    を備え、 前記第1のモードと前記第2のモードとを切り替え可能
    に構成してあることを特徴とするキャッシュメモリ。
  3. 【請求項3】 タグアレイとデータアレイの組み合わせ
    からなるキャッシュメモリであって、 前記タグアレイに対するローデコーダと前記データアレ
    イに対するローデコーダとを共通化して共通のローデコ
    ーダを設けるとともに、 前記タグアレイと前記データアレイとを隣接状態に配置
    し、 前記タグアレイにおけるヒット/ミス判定信号を送出す
    るためのヒット/ミス判定信号ラインを前記データアレ
    イにおける入出力回路の配置領域に重ね合わせる状態で
    配線してあることを特徴とするキャッシュメモリ。
  4. 【請求項4】 タグアレイとデータアレイの組み合わせ
    からなるキャッシュメモリであって、 前記タグアレイに対するローデコーダと前記データアレ
    イに対するローデコーダとを共通化して共通のローデコ
    ーダを設けるとともに、 前記タグアレイと前記データアレイとを隣接状態に配置
    し、 前記タグアレイにおけるヒット/ミス判定信号を送出す
    るためのヒット/ミス判定信号ラインを前記データアレ
    イにおける入出力回路の配置領域に重ね合わせる状態で
    配線してあり、 さらに、前記タグアレイにおいて生成するヒット/ミス
    判定信号がキャッシュヒットを示すまでは前記データア
    レイにおいてデータの読み出しを待機し、前記ヒット/
    ミス判定信号がキャッシュヒットを示すときに、前記デ
    ータアレイにおいてデータの読み出しを許可するように
    構成してあることを特徴とするキャッシュメモリ。
  5. 【請求項5】 タグアレイとデータアレイの組み合わせ
    からなるキャッシュメモリであって、 前記タグアレイに対するローデコーダと前記データアレ
    イに対するローデコーダとを共通化して共通のローデコ
    ーダを設けるとともに、 前記タグアレイと前記データアレイとを隣接状態に配置
    し、 前記タグアレイにおけるヒット/ミス判定信号を送出す
    るためのヒット/ミス判定信号ラインを前記データアレ
    イにおける入出力回路の配置領域に重ね合わせる状態で
    配線してあり、 さらに、前記タグアレイにおけるデータの読み出しと前
    記データアレイにおけるデータの読み出しとを並進的に
    行うとともに、前記タグアレイにおいて生成するヒット
    /ミス判定信号がキャッシュヒットを示すまでは前記デ
    ータアレイにおいて前記読み出したデータの外部出力を
    待機し、前記ヒット/ミス判定信号がキャッシュヒット
    を示すときに、前記データアレイにおいてデータの外部
    出力を許可する第1のモードと、 前記タグアレイにおいて生成するヒット/ミス判定信号
    がキャッシュヒットを示すまでは前記データアレイにお
    いてデータの読み出しを待機し、前記ヒット/ミス判定
    信号がキャッシュヒットを示すときに、前記データアレ
    イにおいてデータの読み出しを許可する第2のモードと
    を備え、 前記第1のモードと前記第2のモードとを切り替え可能
    に構成してあることを特徴とするキャッシュメモリ。
  6. 【請求項6】 インデックスアドレスをデコードする第
    1のローデコーダと、前記第1のローデコーダからのデ
    コード信号に対応するワード線にのみワード線クロック
    信号を出力する第1のワード線セレクタと、データをキ
    ャッシュする第1のメモリセルアレイと、前記第1のメ
    モリセルアレイに対するデータの書き込み・読み出しを
    行う第1の入出力回路と、前記第1の入出力回路に出力
    される読み出しデータとタグアドレスとの比較を行う比
    較器とを含むタグアレイと、 前記インデックスアドレスをデコードする第2のローデ
    コーダと、前記第2のローデコーダからのデコード信号
    に対応するワード線にのみワード線活性化信号を出力す
    る第2のワード線セレクタと、データをキャッシュする
    第2のメモリセルアレイと、前記第2のメモリセルアレ
    イに対するデータの書き込み・読み出しを行う第2の入
    出力回路とを含むデータアレイと、 前記タグアレイにおける前記比較器と前記データアレイ
    における前記第2のワード線セレクタとを接続して前記
    比較器によるヒット/ミス判定信号を前記ワード線活性
    化信号として送出するヒット/ミス判定信号ラインとを
    備えているキャッシュメモリ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のキャッシュメモリにお
    いて、さらに、前記データアレイ側の前記第2のワード
    線セレクタの入力側に、前記ヒット/ミス判定信号とワ
    ード線クロック信号とを切り替えて入力する出力制御切
    替回路を備えているキャッシュメモリ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のキャッシュメモリにお
    いて、さらに、前記第2のワード線セレクタに前記ワー
    ド線クロック信号を入力するモードのときは、前記第2
    の入出力回路を前記ヒット/ミス判定信号がキャッシュ
    ヒットを示すときにデータ出力許可状態に制御し、前記
    第2のワード線セレクタに前記ヒット/ミス判定信号を
    入力するモードのときは、前記第2の入出力回路を常時
    的にデータ出力許可状態に制御するように構成してある
    キャッシュメモリ。
  9. 【請求項9】 タグアレイに対するローデコーダとデー
    タアレイに対するローデコーダとを共通化して、インデ
    ックスアドレスをデコードする共通のローデコーダと、 前記共通のローデコーダからのデコード信号に対応する
    ワード線にのみワード線クロック信号を出力する第1の
    ワード線セレクタと、データをキャッシュする第1のメ
    モリセルアレイと、前記第1のメモリセルアレイに対す
    るデータの書き込み・読み出しを行う第1の入出力回路
    と、前記第1の入出力回路に出力される読み出しデータ
    とタグアドレスとの比較を行う比較器とを含むタグアレ
    イと、 前記共通のローデコーダからのデコード信号に対応する
    ワード線にのみワード線活性化信号を出力する第2のワ
    ード線セレクタと、データをキャッシュする第2のメモ
    リセルアレイと、前記第2のメモリセルアレイに対する
    データの書き込み・読み出しを行う第2の入出力回路と
    を含むデータアレイと、 前記タグアレイにおける前記比較器と前記データアレイ
    における前記第2のワード線セレクタとを接続して前記
    比較器によるヒット/ミス判定信号を前記ワード線活性
    化信号として送出するヒット/ミス判定信号ラインとを
    備え、 前記タグアレイと前記データアレイとを隣接状態に配置
    し、 前記ヒット/ミス判定信号ラインを前記データアレイに
    おける入出力回路の配置領域に重ね合わせる状態で配線
    してあることを特徴とするキャッシュメモリ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のキャッシュメモリに
    おいて、さらに、前記データアレイ側の前記第2のワー
    ド線セレクタの入力側に、前記ヒット/ミス判定信号と
    ワード線クロック信号とを切り替えて入力する出力制御
    切替回路を備えているキャッシュメモリ。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のキャッシュメモリ
    において、さらに、前記第2のワード線セレクタに前記
    ワード線クロック信号を入力するモードのときは、前記
    第2の入出力回路を前記ヒット/ミス判定信号がキャッ
    シュヒットを示すときにデータ出力許可状態に制御し、
    前記第2のワード線セレクタに前記ヒット/ミス判定信
    号を入力するモードのときは、前記第2の入出力回路を
    常時的にデータ出力許可状態に制御するように構成して
    あるキャッシュメモリ。
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