JP2003150202A - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JP2003150202A
JP2003150202A JP2001351394A JP2001351394A JP2003150202A JP 2003150202 A JP2003150202 A JP 2003150202A JP 2001351394 A JP2001351394 A JP 2001351394A JP 2001351394 A JP2001351394 A JP 2001351394A JP 2003150202 A JP2003150202 A JP 2003150202A
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JP
Japan
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value
control
calculation
control input
output
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JP2001351394A
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Kenichi Suzuki
謙一 鈴木
Atsuo Inoue
敦雄 井上
Hiroshi Sugawara
啓 菅原
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御対象出力の目標値に対する制御対象出力
のオーバーシュートおよびアンダーシュートを防止可能
な制御装置を提供する。 【解決手段】 制御対象制御手段と、制御対象出力検知
手段と、制御対象出力目標値設定手段と、制御対象への
制御量の入力を演算する制御入力演算手段とを備え、制
御対象出力目標値と制御対象出力値を参照することによ
り制御入力演算手段によって算出される制御入力に基づ
いて、制御対象制御手段により制御対象を制御する制御
装置において、制御入力演算手段では、制御対象出力目
標値と制御対象出力値との偏差が制御入力演算されると
ともに、その演算の積分演算に、制御対象出力目標値と
制御対象出力値と今回および前回の制御入力値とを参照
することにより判定される、前回演算値保持を含む制限
が加えられることを特徴とする制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御装置に関し、
とくに、目標値に応じて制御入力値を演算および出力す
るに際し、PID演算を伴うフィードバック制御により
制御対象を制御するようにした制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、PID制御装置は、たとえば図
1に示すような構成を有する。すなわち、制御対象1を
制御する制御対象制御手段2への制御入力Uを、制御対
象出力目標値設定手段3からの目標値Rと制御対象出力
検出手段4により検出される制御対象出力検出値Yによ
り、PID制御器5を含む制御入力演算手段6によって
演算し、目標値に応じて制御対象1を制御するようにし
ている。
【0003】すなわち、制御入力演算は、たとえば図3
に示すように、制御対象出力(検出値)Yと制御対象出
力目標値Rとの偏差から、制御入力UのPID演算を、 U=UP +UI +UD により行うようにしている。ここで、 UP :比例演算項 UI :積分演算項 UD :微分演算項 である。
【0004】ところが、単にこのような一般的な構成で
は、目標値に対し、制御対象出力Yがオーバーシュート
およびアンダーシュートすることがある。また、制御入
力演算の段階においても、過渡応答がオーバーシュート
することがある。さらに、制御対象に飽和特性が存在す
る場合、たとえば、制御対象としてのアクチュエータや
駆動回路に飽和特性が存在する場合、ワインドアップと
呼ばれる振動や行き過ぎ現象が生じることがあるが、こ
れを防止あるいは抑制するためにアンチワインドアップ
コントローラと呼ばれるPID制御装置を構成しようと
する場合、そのためのPID演算の積分演算動作の的確
な判定が難しいという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、制御対象出力の目標値に対する制御対象出力のオー
バーシュートおよびアンダーシュートを防止することに
あり、そのために、とくに制御入力演算の積分に対し
て、最適な積分演算停止・更新条件を与えて積分演算動
作を制御するために適切な判定を行うことができるよう
にした制御装置を提供することにある。
【0006】また同時に、本発明の課題は、上記制御装
置を用いて、制御対象に飽和特性が存在するために生じ
るワインドアップ現象を適切に抑制可能なアンチワイン
ドアップコントローラを容易に構成できるようにするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る制御装置は、制御対象を制御する制御
対象制御手段と、制御対象の出力を検知する制御対象出
力検知手段と、制御対象出力の目標値を設定する制御対
象出力目標値設定手段と、制御対象への制御量の入力を
演算する(たとえば、PID演算する)、少なくとも積
分演算を含む制御入力演算手段とを備え、制御対象出力
目標値設定手段により設定された制御対象出力の目標値
と、制御対象出力検知手段により検知された制御対象出
力値を参照することにより制御入力演算手段によって算
出される制御入力に基づいて、制御対象制御手段により
制御対象を制御する制御装置において、前記制御入力演
算手段では、制御対象出力目標値と制御対象出力値との
偏差が前記制御入力演算されるとともに、その演算の積
分演算に、制御対象出力目標値と制御対象出力値と今回
および前回の制御入力値とを参照することにより判定さ
れる、前回演算値保持を含む制限が加えられることを特
徴とするものからなる。
【0008】上記制限制御のより具体的な態様として、
たとえば、上記制御入力演算手段において、制御対象へ
の制御入力演算値が上限値または下限値に到達したとき
あるいはそれらを越えたとき、上記演算の前回積分演算
値が保持されるようにし、その積分演算値の保持解除に
ついては、(a)制御入力演算値が上限値に到達したと
きあるいはそれらを越えたときの積分演算値の保持解除
は、制御入力値の今回値が前回値より小さく、かつ、制
御対象出力値が制御対象出力目標値以上となった場合
に、(b)制御入力演算値が下限値に到達したときある
いはそれらを越えたときの積分演算値の保持解除は、制
御入力値の今回値が前回値より大きく、かつ、制御対象
出力値が制御対象出力目標値以下となった場合に、それ
ぞれ行うようにすることができる。
【0009】このような本発明に係る制御装置において
は、制御入力演算値の演算の際に、つまり、制御対象出
力目標値と制御対象出力値との偏差が制御入力演算され
る際に、制御入力演算値が通常の制御可能範囲内にある
ときには、そのとき演算された制御入力演算値に更新さ
れてその制御入力演算値に基づいて制御対象が制御され
るが、制御入力演算値が通常の制御可能範囲内から外れ
た場合には、その不適切な制御入力演算値に基づいて制
御が行われないように、使用される制御入力値として前
回の制御入力演算値に保持される。したがって、過大
な、あるいは過小な制御入力演算値が実際に使用される
ことはなく、制御対象出力はオーバーシュート、アンダ
ーシュートすることなく、的確に目標値に制御すること
が可能になる。また、制御対象に飽和特性が存在する場
合にも、ワインドアップ現象を抑制することが可能にな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照しながら説明する。本発明において
は、制御全体の構成は図1に示したものと同じであるの
で、前述の図1についての説明に準じる。本発明におい
ては、少なくとも積分演算を含む制御入力演算手段が、
たとえば図2に示すように構成される。
【0011】図2において、制御対象出力目標値設定手
段3(図1参照)により設定された制御対象出力目標値
Rと、制御対象出力検出手段4(図1参照)により検出
される制御対象出力(検出値)Yとの偏差(R−Y)に
ついて、制御入力演算手段11によって制御入力UがP
ID演算され、演算された制御入力に基づいて制御対象
1が制御される。
【0012】この制御入力演算手段11による制御入力
UのPID演算の積分演算は、次のような条件付き動作
を伴い、条件によって次のような演算判定動作が行わ
れ、所定の制限が加えられる。制御入力演算値Uが、通
常条件(実用条件)の範囲内にあるときには、すなわ
ち、制御入力演算値が制御対象に対して入力可能な場合
で、制御対象を実際に制御可能な上限値Umaxと下限
値Uminの間にある次式を満たしているときには、積
分項UI は演算された積分項UI ’に更新され、それに
基づいた制御入力により制御対象1が制御される。Um
in<U<Umaxのとき(通常条件)、 UI =UI ’(更新)
【0013】制御入力演算値Uが制御対象への制御入力
として実用の範囲外(制御入力演算値が制御対象に対し
て入力不可能な場合)であるときには、積分項は以下の
条件により、更新、保持動作を行う。つまり、保持動作
の場合には、制限が加えられることになる。
【0014】制御対象への制御入力演算値Uが上限値U
maxに到達したときあるいはそれらを越えたとき、す
なわち、 U≧Umax の条件のときには、 U(今回値)≧U(前回値) の場合、 UI (今回値)=UI (前回値) として、PID演算の前回積分演算値が保持され、過大
な演算値とならないように制限が加えられ、それに基づ
いた制御入力により制御対象1が制御される。
【0015】この前回積分演算値の保持による制限の解
除は、U(今回値)<U(前回値)でかつ、 Y≧R の場合、保持を解除して、 UI =UI ’ として積分項UI は演算された積分項UI ’に更新さ
れ、それに基づいた制御入力により制御対象1が制御さ
れる。
【0016】制御対象への制御入力演算値Uが下限値U
minに到達したときあるいはそれらを越えたとき、す
なわち、 U≦Umin の条件のときには、 U(今回値)≦U(前回値) の場合、 UI (今回値)=UI (前回値) として、PID演算の前回積分演算値が保持され、過小
な演算値とならないように制限が加えられ、それに基づ
いた制御入力により制御対象1が制御される。
【0017】この前回積分演算値の保持による制限の解
除は、 U(今回値)>U(前回値)でかつ、 Y≦R の場合、保持を解除して、 UI =UI ’ として積分項UI は演算された積分項UI ’に更新さ
れ、それに基づいた制御入力により制御対象1が制御さ
れる。
【0018】このような積分判定動作にしたがい積分演
算が制限されることにより、PID演算による制御入力
演算値Uが過大あるいは過小な値となることが防止さ
れ、不適切な制御入力が発せられることが防止されて、
制御対象出力の目標値に対する制御対象出力のオーバー
シュートおよびアンダーシュートの発生が防止される。
【0019】また、制御対象に飽和特性が存在する場合
にあっても、上記演算判定動作を含む制御により、制御
対象への制御入力が常に適切な範囲内の値に保たれるこ
とになり、制御対象に飽和特性が存在するために生じる
ワインドアップ現象が適切に抑制され、そのためのアン
チワインドアップコントローラが容易に構成できるよう
になる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の制御装置
によれば、簡便な構成でありながら、制御対象出力のオ
ーバーシュートおよびアンダーシュートを効率よく防止
でき、制御対象出力を安定した過渡状態にて精度良く目
標値に制御できるようになる。また、この制御装置の構
成を用いて、所望のアンチワインドアップコントローラ
を容易に構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置および従来の制御装置に
おける基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施態様に係る制御装置の主要部の
ブロック図である。
【図3】従来の制御装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 制御対象 2 制御対象制御手段 3 制御対象出力目標値設定手段 4 制御対象出力検出手段 5 PID制御器 6、11 制御入力演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 啓 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 Fターム(参考) 5H004 GA01 GA03 GA11 KA52 KB02 KB04 KB06 LB05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象を制御する制御対象制御手段
    と、制御対象の出力を検知する制御対象出力検知手段
    と、制御対象出力の目標値を設定する制御対象出力目標
    値設定手段と、制御対象への制御量の入力を演算する、
    少なくとも積分演算を含む制御入力演算手段とを備え、
    制御対象出力目標値設定手段により設定された制御対象
    出力の目標値と、制御対象出力検知手段により検知され
    た制御対象出力値を参照することにより制御入力演算手
    段によって算出される制御入力に基づいて、制御対象制
    御手段により制御対象を制御する制御装置において、前
    記制御入力演算手段では、制御対象出力目標値と制御対
    象出力値との偏差が前記制御入力演算されるとともに、
    その演算の積分演算に、制御対象出力目標値と制御対象
    出力値と今回および前回の制御入力値とを参照すること
    により判定される、前回演算値保持を含む制限が加えら
    れることを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御入力演算手段においては、制御
    対象への制御入力演算値が上限値または下限値に到達し
    たときあるいはそれらを越えたとき、前記演算の前回積
    分演算値が保持され、その積分演算値の保持解除を、
    (a)制御入力演算値が上限値に到達したときあるいは
    それらを越えたときの積分演算値の保持解除は、制御入
    力値の今回値が前回値より小さく、かつ、制御対象出力
    値が制御対象出力目標値以上となった場合に、(b)制
    御入力演算値が下限値に到達したときあるいはそれらを
    越えたときの積分演算値の保持解除は、制御入力値の今
    回値が前回値より大きく、かつ、制御対象出力値が制御
    対象出力目標値以下となった場合に、それぞれ行うこと
    を特徴とする、請求項1の制御装置。
JP2001351394A 2001-11-16 2001-11-16 制御装置 Pending JP2003150202A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015093175A1 (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 日産自動車株式会社 電動機の制御装置および電動機の制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015093175A1 (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 日産自動車株式会社 電動機の制御装置および電動機の制御方法
JPWO2015093175A1 (ja) * 2013-12-20 2017-03-16 日産自動車株式会社 電動機の制御装置および電動機の制御方法

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